JP2011007221A - 配管接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】インジケータ部材を利用して配管を外す作業を行えるようにすることで、専用工具の準備を不用にして作業性を向上させる。
【解決手段】室内側冷媒配管10の接続側には、フレア部10bが形成されている。室外側冷媒配管20の接続側の外周には、バネリング31と、バネリング31を収容する収容部32とが設けられている。収容部32には、フレア部10bが挿入される開口部32bが形成されている。バネリング31は、フレア部10bを乗り上げてフレア部10bと開口部32b周縁との間に位置し、両者に係合するように構成されている。室内側冷媒配管10と室外側冷媒配管20とが接続状態にあるか否かを示すインジケータリング40が設けられている。インジケータリング40には、収容部32の開口部32bから収容部32内へ挿入され、バネリング40を拡径させてフレア部10bとの係合を解除するための解除部42が設けられている。
【選択図】図11

Description

本発明は、2つの配管を接続する際に用いられる配管接続構造に関する。
従来から、例えば、特許文献1に開示されているように、2つの配管をワンタッチで接続することができるように構成された、いわゆるワンタッチ式の配管接続構造が知られている。この特許文献1のものは、雄型配管と、雌型配管とを接続する構造であり、雌型配管にはフレア部が設けられる一方、雄型配管の外周には、環状のスプリングとこのスプリングを収容する収容部とが設けられている。収容部には、雄型配管の接続側の端部に向けて開口するとともに、雄型配管のフレア部が挿入される開口部が形成されている。そして、フレア部を開口部から収容部内に挿入していくと、スプリングがフレア部により押し拡げられてフレア部を乗り上げ、フレア部と収容部の開口部周縁との間に位置して両者に係合する。これにより、フレア部の抜けが阻止されて雄型配管と雌型配管とが接続状態で保持される。
また、特許文献1の配管接続構造には、スプリングがフレア部と収容部の開口部周縁とに係合して配管が接続状態にあるか否かを示すインジケータ部材が設けられており、接続不良のまま使用されることがないように構成されている。
特開2002−221291号公報
ところで、上記の配管接続構造において、メンテナンス等を行う際には雄型配管を雌型配管から外さなければならないことがある。配管を外す際には、スプリングを拡径させて雄型配管のフレア部との係合を解除させなければならないが、スプリングは収容部に収容されていて外部から操作し難いので、普通の汎用工具を用いての作業はできない。
従って、スプリングを収容部の外から操作できる専用工具を準備する必要がある。また、配管の径は様々であり、専用工具も配管の径に応じたものを複数種用意しなければならず、配管を外す作業が煩雑なものとなってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ワンタッチ式の配管接続構造にはインジケータ部材が設けられていることに着目し、このインジケータ部材を利用して配管を外す作業を行えるようにすることで、専用工具の準備を不用にして作業性を向上させることにある。
第1の発明は、第1配管と、上記第1配管に接続される第2配管と、上記第1配管と上記第2配管とが接続状態にあるか否かを示すインジケータ部材とを備えた配管接続構造において、上記第1配管の接続側には、フレア部が形成され、上記第2配管の接続側の外周には、拡径及び縮径する環状の弾性体と、該弾性体を覆って収容する収容部とが設けられ、上記収容部には、上記第2配管の接続側の端部に向けて開口し、上記フレア部が挿入される開口部が形成され、上記弾性体は、上記フレア部が上記開口部から上記収容部に挿入されるときに拡径して該フレア部に乗り上げて該フレア部と開口部周縁との間に位置し、両者に係合するように構成され、上記インジケータ部材には、上記収容部の開口部から該収容部内へ挿入され、上記弾性体を拡径させて上記フレア部との係合を解除するための解除部が設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、インジケータ部材の解除部を第2配管の収容部に開口部から挿入していくと、弾性体が拡径してフレア部との係合が解除される。これにより、配管を外す際に配管の径に応じた専用工具を用意せずに済む。
第2の発明は、第1の発明において、解除部は、接続前状態の弾性体を支持するように構成され、インジケータ部材には、接続前状態にあるときに、収容部外に位置して上記弾性体を所定位置で支持するように上記解除部の位置決めを行う位置決め部が設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、配管の接続前に、インジケータ部材の解除部を用いて弾性体を所定位置で支持することが可能になる。
第3の発明は、第2の発明において、インジケータ部材には、解除部と位置決め部との間にヒンジ部が設けられ、上記ヒンジ部は、上記位置決め部の姿勢を、接続前に上記解除部の位置決めを行う位置決め姿勢と、上記解除部を上記弾性体が拡径するまで収容部内へ挿入可能にする退避姿勢とに切り替えるように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、配管の接続前には、位置決め部を位置決め姿勢としておくことで、弾性体が所定位置で支持される。そして、配管を外すときには、位置決め部を退避姿勢に切り替えることで、解除部を収容部内へ挿入して弾性体を拡径させることが可能になる。
第4の発明は、第3の発明において、位置決め部は退避姿勢にあるときに収容部外へ突出するように形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、配管を外すときに解除部を収容部内に挿入する際に、作業者が位置決め部を持って操作することが可能になる。
第5の発明は、第2の発明において、インジケータ部材には、解除部と位置決め部との間に切断予定部が設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、切断予定部を切断することで、位置決め部をインジケータ部材から切除することが可能になる。これにより、配管を外す場合に、位置決め部が邪魔になることはない。
第6の発明は、第1から5のいずれか1つの発明において、インジケータ部材は配管を囲む環状に形成され、上記インジケータ部材には、複数の解除部が周方向に間隔をあけて設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、弾性体の周方向に離れた複数箇所を解除部により押し拡げることが可能になり、弾性体が確実に拡径するようになる。
第1の発明によれば、第1配管と第2配管とが接続状態にあるか否かを示すインジケータ部材に、弾性体を拡径させてフレア部との係合を解除するための解除部を設けたので、専用工具を用意することなく配管を外すことができ、作業性を向上させることができる。
第2の発明によれば、解除部を、配管を外すときだけでなく、接続前にも使用して弾性体の位置決めを行うことができ、接続作業性を向上させることができる。
第3の発明によれば、位置決め部の姿勢を、解除部の位置決めを行う位置決め姿勢と、解除部を収容部内へ挿入可能にする退避姿勢とに切り替えるようにしたので、配管を外すときに位置決め部が邪魔にならず、作業性を向上させることができる。
第4の発明によれば、位置決め部が退避姿勢にあるときに収容部外へ突出するので、配管を外すときに位置決め部を持って操作することができ、作業性をより一層向上させることができる。
第5の発明によれば、位置決め部をインジケータ部材から切除できるので、配管を外すときに位置決め部が邪魔にならず、作業性を向上させることができる。
第6の発明によれば、複数の解除部を周方向に間隔をあけて設けたので、弾性体を確実に拡径させて配管を外すことができる。
実施形態に係る配管接続構造の断面図である。 室内側冷媒配管の断面図である。 室外側冷媒配管の部分断面図である。 位置決め部が位置決め姿勢にあるときのインジケータリングの側面図である。 位置決め部が位置決め姿勢にあるときのインジケータリングの斜視図である。 位置決め部が退避姿勢にあるときの図4相当図である。 位置決め部が退避姿勢にあるときの図5相当図である。 配管の接続前の状態を示す図1相当図である。 バネリングがフレア部に乗り上げた状態を示す図1相当図である。 解除部を収容部に挿入した状態を示す図1相当図である。 解除部によりバネリングを拡径させて配管を外す途中の状態を示す図1相当図である。 変形例に係る図5相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るワンタッチ式の配管接続構造Aを示すものである。本実施形態では、配管接続構造Aを、車両に搭載される空調装置の熱交換器から延びる室内側冷媒配管(第1配管)10と、車両のエンジンルームE側に配設された室外側冷媒配管(第2配管)20とを接続する場合に適用した場合について説明する。
図示しないが、空調装置の熱交換器は冷凍サイクルの一要素を構成するエバポレータであり、室内側冷媒配管10としては、冷媒を熱交換器に供給するための配管(高圧側配管)と、熱交換器から排出するための配管(低圧側配管)とがある。これら配管は径が異なるだけで同じ構造であるため、本実施形態では、高圧側配管を室内側冷媒配管10として説明する。この室内側冷媒配管10は、空調装置を車両に搭載した状態で、車室とエンジンルームEとを仕切るダッシュパネル(図示せず)の開口部を通ってエンジンルームE側へ突出するように形成されている。
このエンジンルームEには、図示しないが冷凍サイクルの他の要素を構成するコンプレッサやコンデンサ等が配設され、これら機器から延びる配管が室外側冷媒配管20を構成している。室外側冷媒配管20は、空調装置が車両に搭載された後に、室内側冷媒配管10に接続されるようになっている。
図2に示すように、室内側冷媒配管10は、円管状の本体部10aと、本体部10aのうち、室外側冷媒配管20に接続される接続側の端部に形成されたフレア部10bとを備えている。本体部10aの接続側は、室外側冷媒配管20を挿入できるように拡管形成されている。フレア部10bは、本体部10aの端部において径方向外方へ向けて反るようにフレア状に形成されている。
図3に示すように、室外側冷媒配管20は、円管状の本体部20aと、本体部20aのうち、室内側冷媒配管10に接続される接続側に設けられる配管の抜け止め機構30とを備えている。本体部20aの外周面には、OリングSがそれぞれ嵌め込まれる2つのOリング溝20b、20bが軸方向に間隔をあけて形成されている。これらOリング溝20b、20bは互いに同じ形状とされている。Oリング溝20bに嵌め込まれたOリングSは、Oリング溝20bの開口から本体部20aの径方向外方へ突出するようになっている。OリングSのOリング溝20bから突出した部分が、室内側冷媒配管10の本体部10aの内周面に全周に亘って圧接して、室内側冷媒配管10と室外側冷媒配管20との間のシール性が得られるようになっている。
抜け止め機構30は、室外側冷媒配管20が室内側冷媒配管10から抜けないようにするためのものであり、環状のバネリング31と、バネリング31を収容する収容部32とを備えている。
バネリング31は、コイルバネをリング状にした部材であり、コイルバネの伸縮によって拡径及び縮径するようになっている。バネリング31の自由状態での内径は、フレア部10bの最大外径よりも小さく設定されている。バネリング31は、本体部20aのOリング溝20bよりも接続端と反対側へ離れた部位に配置されている。このバネリング31が環状の弾性体を構成している。
収容部32は、バネリング31を径方向外方から覆うように形成された環状の部材で構成されており、本体部20a外周面のバネリング31よりも接続端と反対側へ離れた部位に取り付けられている。
収容部32は、その周方向に直交する断面が径方向内側に開口する略U字状であって、その内部に径方向内側に開口する収容室32aが形成されている。この収容室32a内にバネリング31が収容されている。
収容部32は、室外側冷媒配管20に取り付けられた状態で接続端に向けて開口する開口部32bを有している。開口部32bは、室外側冷媒配管20の全周に亘って延びるスリット状をなしている。開口部32bの径は、室内側冷媒配管10のフレア部10bの最大外径よりも大きく設定されており、フレア部10bを開口部32bから収容室32a内へ挿入可能となっている。さらに、図11に示すように、開口部32bの径は、フレア部10bに乗り上げたバネリング31の外径よりも小さく設定されている。つまり、フレア部10bに乗り上げたバネリング31は収容室32aから抜け出ないようになっている。
また、本実施形態に係る配管接続構造Aには、インジケータリング(インジケータ部材)40が設けられている。インジケータリング40は、室内側冷媒配管10と室外側冷媒配管20とが確実に接続されている状態(接続状態)であるか否かを示すためのものであり、バネリング31のバネ力を利用して動作するように構成されている。
また、詳細は後述するが、このインジケータリング40を用いて配管を外すこともできるようになっている。
図4及び図5に示すように、インジケータリング40は、室外側冷媒配管20の外面を囲むように形成された円環部41と、円環部41から軸線方向に突出する4つの解除部42,42,…と、円環部41における解除部42に対応する部分から径方向外方へ突出する4つの位置決め部43,43,…と、各解除部42と位置決め部43との間に設けられる4つのヒンジ部44,44,…とを備えている。円環部41、解除部42、位置決め部43及びヒンジ部44は、弾性を有する樹脂材を一体成形してなるものである。この樹脂材としては、例えば、ポリプロピレンが挙げられる。また、インジケータリング40は、室内側冷媒配管10と室外側冷媒配管20との接続前に、室外側冷媒配管20に装着されるようになっている。
円環部41は、板で構成されており、その厚み方向は、室外側冷媒配管20の管壁の厚み方向と一致するように設定されている。図8に示すように、円環部41の外径は、開口部32bの径よりも小さく設定されており、円環部41を開口部32bから収容室32aに収容することができるようになっている。また、円環部41の内周面と、室外側冷媒配管20の外周面との間には、隙間が形成されるように、円環部41の内径が大きめに設定されている。
解除部42は、収容部32の開口部32bから収容部32内へ挿入可能に形成されており、この挿入動作によってバネリング31を拡径させて配管を外すためのものである。また、この解除部42は、配管の接続前の状態にあるときにバネリング31を支持することもできるようになっている。
図5に示すように、解除部42は、円環部41の周方向に等間隔(90゜おき)に設けられている。解除部42は、円環部41の軸方向に突出する弾性片42aと、弾性片42aの突出方向先端部に形成された突起42bとを備えている。円環部41には、各弾性片42aを挟むように位置する一対の切欠部41a,41aが4組形成されている。
弾性片42aは、その突出方向先端側が円環部41の径方向に変位するように、樹脂材が有する弾性を利用して弾性変形するように構成されている。上記切欠部41aの形成によって弾性片42aの変形に要する力が小さくなっている。
突起42bは、図4に示すように、円環部41の径方向外方へ突出している。突起42bの外面のうち、弾性片42aの先端側には、弾性片42aの先端に向かって突起42bの高さが低くなるように傾斜する先端側傾斜面42cが形成されている。また、突起42bの外面のうち、弾性片42aの基端側には、弾性片42aの基端に向かって突起42bの高さが低くなるように傾斜する基端側傾斜面42dが形成されている。つまり、突起42bは、弾性片42aの突出方向中間部が最も高い山型をなしている。
ヒンジ部44は、円環部41の周方向について解除部42と同じ位置に形成されている。各ヒンジ部44は、円環部41の径方向内側へ向けて窪むように形成された、いわゆる薄肉ヒンジで構成されている。ヒンジ部44の回動軸は、円環部41の接線方向に延びている。
位置決め部43は、図8に示すように、配管を接続する前の状態にあるときに、収容部32外に位置してバネリング31を所定位置で支持するように解除部42の位置決めを行うためのものである。また、位置決め部43は、ヒンジ部44の円環部41と反対側に形成されている。つまり、位置決め部43は、ヒンジ部44を介して円環部41に一体成形されている。
位置決め部43は、ヒンジ部44から円環部41の径方向外方へ延びる矩形板部43aと、矩形板部43aから弾性片42aと同方向に突出する当接部43bとを備えている。矩形板部43aの肉厚は、弾性片42aの肉厚よりも厚く設定されている。また、当接部43bは、その突出方向先端に近づくほど肉厚が薄くなるように形成されている。
位置決め部43は、ヒンジ部44を回動中心として回動して、当接部43bが弾性片42aと同方向に突出する位置決め姿勢(図4及び図5に示す)と、この位置決め姿勢の状態から略90゜回動して矩形板部43aが弾性片42aと同方向に延びる退避姿勢(図6及び図7に示す)とに切り替えられるようになっている。
位置決め姿勢では、図8に示すように、当接部43bが収容部32の開口部32bの周縁部に当接して解除部42の位置決めを行うようになっている。具体的には、インジケータ部材40を室外側冷媒配管20に装着した状態では、4つの弾性片42aの先端がバネリング31にそれぞれ接触し、この弾性片42aによってバネリング31の位置が決まるようになっている。また、突起42bの基端側傾斜面42dは、収容部32の開口部32b周縁に収容室32a側から接触し、このとき、当接部43bが収容部32の開口部32b周縁に収容室32aの外から当接する。これにより、解除部42の位置決めが行われる。解除部42の位置は、バネリング31の中心が室外側冷媒配管20の軸線と略一致するように設定されている。
退避姿勢では、図10に示すように、解除部42を、位置決め姿勢にあるときよりも深く挿入可能となり、位置決め部43が解除部42の挿入動作を邪魔しないようになる。これにより、解除部42によってバネリング31を拡径させてフレア部10bとの係合を解除することができるようになっている。
次に、室内側冷媒配管10と室外側冷媒配管20とを接続する作業について説明する。まず、図8に示すように、室外側冷媒配管20にインジケータリング40を取り付けておく。具体的には、インジケータリング40の解除部42を収容部32に差し込み、弾性片42aの先端部をバネリング31に接触させる。このとき、基端側傾斜面42dが収容部32の開口部32b周縁に収容室32a側から接触する。そして、位置決め部43の当接部43bが開口部32bの周縁部に外側から接触し、この当接部43bによって解除部42の位置決めが行われてバネリング31が解除部42によって所定位置で支持される。
その後、室外側冷媒配管20を室内側冷媒配管10に挿入していく。このとき、室外側冷媒配管20の端部は、室内側冷媒配管10のフレア部10b内面により案内されてスムーズな挿入が行える。
やがて、OリングS,Sが室内側冷媒配管10の内面に接して、室外側冷媒配管20と室内側冷媒配管10との間がシールされる。
そして、室内側冷媒配管10のフレア部10bが収容部32の開口部32bから収容室32a内に挿入されると、フレア部10bがバネリング31に接する。この状態で、室外側冷媒配管20をさらに挿入していくと、フレア部10bがバネリング31を径方向外方へ押し、バネリング31が拡径する。図9に示すように、バネリング31がフレア部31の最大外径まで拡大すると、バネリング31はフレア部10bの端を乗り越え、フレア部10bの端よりも挿入方向奥側に位置し、フレア部10bに乗り上げた状態となる。
これにより、抜け止め機構30が機能した状態となる。すなわち、バネリング31がフレア部10bと開口部32b周縁との間に位置し、フレア部10bと開口部32b周縁に係合する。この状態で、室外側冷媒配管20に抜ける方向に力が加わった場合には、バネリング31が開口部32b周縁に係合して室外側冷媒配管20の移動が阻止される。
また、バネリング31がフレア部10bの端よりも挿入方向奥側に位置すると、インジケータリング40の解除部42の先端側傾斜面42cを径方向内方へ向けて押すとともに、挿入方向奥側へ向けて押す。これにより、インジケータリング40の基端側傾斜面42dが開口部32b周縁から外れ、バネリング31のバネ力によってインジケータリング40は挿入方向奥側へ飛ぶように移動する。このインジケータリング40の移動をもってバネリング31がフレア部10bに乗り上げたことが判定できる。つまり、インジケータリング40が挿入方向奥側へ移動したことは、室内側冷媒配管10と室外側冷媒配管20とが接続状態となったことを示している。尚、インジケータリング40は、そのまま置いておく。
次に、メンテナンス等の際に室外側冷媒配管20を外す場合について説明する。まず、図10に示すように、インジケータリング40の各位置決め部43をヒンジ部44周りに回動させてそれぞれ退避姿勢に切り替える。そして、解除部42を開口部32bから収容室32aに挿入する。このとき、解除部42の先端側傾斜面42cがバネリング31の内側に接するように、円環部41を弾性変形させる。この状態で、インジケータリング40を、解除部42が収容部32に挿入される方向に移動させていくと、バネリング31は先端側傾斜面42cによって押し拡げられて拡径しながら、図6に仮想線で示すように先端側傾斜面42c上を移動し、やがて、図11に示すように、フレア部10bの最大外径よりも大きくなる。これにより、フレア部10bとの係合が解除され、このタイミングで室外側冷媒配管20を挿入方向手前側へ引っ張ることで外すことができる。
以上説明したように、この実施形態に係る配管接続構造Aによれば、室内側冷媒配管10と室外側冷媒配管20とが接続状態にあるか否かを示すインジケータリング40に、バネリング31を拡径させてフレア部10bとの係合を解除するための解除部42を設けたので、専用工具を用意することなく配管を外すことができ、作業性を向上させることができる。
また、インジケータリング40の解除部42を接続後だけでなく、接続前にも使用してバネリング31の位置決めを行うことができるので、接続時の作業性を向上させることができる。
また、インジケータリング40の位置決め部43の姿勢を、位置決め姿勢と退避姿勢とに切り替えるようにしたので、配管を外すときに位置決め部43が邪魔にならず、作業性を向上させることができる。
また、位置決め部43が退避姿勢にあるときに収容部32外へ突出するようになっているので、作業者が位置決め部43を持って操作することができ、作業性をより一層向上させることができる。
また、4つの解除部42,42,…を周方向に間隔をあけて設けたので、バネリング31の周方向に離れた4箇所を押し拡げることができ、バネリング31を確実に拡径させて配管を外すことができる。
尚、上記実施形態では、インジケータリング40の位置決め部43をヒンジ部44を介して円環部41に一体成形するようにしているが、図12に示す変形例のように、ヒンジ部44の代わりに切断予定部45を設けるようにしてもよい。この場合、切断予定部45を切断することで、位置決め部43をインジケータリング40から切除することが可能になる。これにより、解除部42を収容部32内へ挿入するときに位置決め部43が邪魔になることはなく、作業性を向上させることができる。
また、本発明は、車両用空調装置の冷媒用配管だけでなく、水が流れる配管や、オイルが流れる配管等、各種配管を接続する場合に用いることができる。
また、上記実施形態では、弾性体をバネリング31で構成しているが、これに限らず、例えば、環状に形成されたゴム等で構成してもよい。
また、インジケータリング40の解除部42及び位置決め部43の数は、4つに限られるものではなく、いくつ設けてもよい。
また、インジケータリング40の円環部41は、例えば、C字状に形成してもよい。
以上説明したように、本発明にかかる配管接続構造は、例えば、車両用空調装置の各種配管を接続する際に用いることができる。
10 室内側冷媒配管(第1配管)
10b フレア部
20 室外側冷媒配管(第2配管)
31 バネリング(弾性体)
32 収容部
32b 開口部
40 インジケータリング(インジケータ部材)
42 解除部
43 位置決め部
44 ヒンジ部
45 切断予定部

Claims (6)

  1. 第1配管と、
    上記第1配管に接続される第2配管と、
    上記第1配管と上記第2配管とが接続状態にあるか否かを示すインジケータ部材とを備えた配管接続構造において、
    上記第1配管の接続側には、フレア部が形成され、
    上記第2配管の接続側の外周には、拡径及び縮径する環状の弾性体と、該弾性体を覆って収容する収容部とが設けられ、
    上記収容部には、上記第2配管の接続側の端部に向けて開口し、上記フレア部が挿入される開口部が形成され、
    上記弾性体は、上記フレア部が上記開口部から上記収容部に挿入されるときに拡径して該フレア部に乗り上げて該フレア部と開口部周縁との間に位置し、両者に係合するように構成され、
    上記インジケータ部材には、上記収容部の開口部から該収容部内へ挿入され、上記弾性体を拡径させて上記フレア部との係合を解除するための解除部が設けられていることを特徴とする配管接続構造。
  2. 請求項1に記載の配管接続構造において、
    解除部は、接続前状態の弾性体を支持するように構成され、
    インジケータ部材には、接続前状態にあるときに、収容部外に位置して上記弾性体を所定位置で支持するように上記解除部の位置決めを行う位置決め部が設けられていることを特徴とする配管接続構造。
  3. 請求項2に記載の配管接続構造において、
    インジケータ部材には、解除部と位置決め部との間にヒンジ部が設けられ、
    上記ヒンジ部は、上記位置決め部の姿勢を、接続前に上記解除部の位置決めを行う位置決め姿勢と、上記解除部を上記弾性体が拡径するまで収容部内へ挿入可能にする退避姿勢とに切り替えるように構成されていることを特徴とする配管接続構造。
  4. 請求項3に記載の配管接続構造において、
    位置決め部は退避姿勢にあるときに収容部外へ突出するように形成されていることを特徴とする配管接続構造。
  5. 請求項2に記載の配管接続構造において、
    インジケータ部材には、解除部と位置決め部との間に切断予定部が設けられていることを特徴とする配管接続構造。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の配管接続構造において、
    インジケータ部材は配管を囲む環状に形成され、
    上記インジケータ部材には、複数の解除部が周方向に間隔をあけて設けられていることを特徴とする配管接続構造。
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