JP2011006926A - 操作コード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コード14の両端部を連結部15で連結して無端状とした操作コード9において、連結部15は、操作コード9の通常操作時に該操作コードに作用する引張り力を超える引張り力の作用により分離可能とした第一及び第二の連結部材17,18と、第一及び第二の連結部材17,18をコード14の端部に連結するための連結コード19,23とを備えた。
【選択図】図2
Description
また、操作コードに代えてボールチェーンを使用した横型ブラインドも実用化されている。このようなボールチェーンは、多数のボールを成形して取着したコードの両端をコネクタで連結して無端状としたり、あるいは特許文献1に開示されているように、結合部のボールを2分割し、その分割部を互いに嵌合してボールを構成することにより無端状のボールチェーンが形成されている。
従って、操作コードには、操作コードに通常の操作時に作用する引張り力を超えるような過大な引張り力が作用するときには、その引張り力により操作コードを切断して居住者の安全を確保し、かつ操作コードが掛装されるプーリー等の損傷を未然に防止するフェイルセーフ機能を備えることが必要となっている。
請求項3では、前記連結部は、軸状の嵌合突部を備えた第一の連結部材と、前記嵌合突部を嵌合可能とした嵌合孔を備えた第二の連結部材とで構成し、前記嵌合突部を前記嵌合孔に対し弾性的に嵌脱可能とした。
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1に示す横型ブラインドは、ヘッドボックス1から吊下支持されるラダーテープ2に多数段のスラット3が支持され、そのラダーテープ2の下端にボトムレール4が取着されている。
前記第二の嵌合部25の基端部は半球状に形成され、第二の嵌合部25の先端部には嵌合孔26が形成されている。そして、嵌合孔26の奥部の径が開口部の径より大きく形成されて、図6に示すように、前記嵌合突部22の膨径部22aを弾性的に嵌合し、かつ保持可能となっている。
前記第一及び第二の連結部材17,18をコード14に取着するには、図2に示すように、コード14の両端部の中芯16aを除去して軸心部に空間を形成し、その空間に前記第一及び第二の連結部材17,18の連結コード19,23をそれぞれ挿入する。この状態で外皮コード16b及び連結コード19,23を縫製すると、第一及び第二の連結部材17,18がコード14に取着される。
(1)操作コード9に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したとき、連結部15の嵌合突部22と嵌合孔26の嵌合が外れる。従って、操作コード9の無端縁が室内を移動する居住者やその他の移動物体に引っ掛かったとき、操作コード9を連結部15で切断して居住者の安全を確保し、かつ操作コード9が掛装されるプーリー8等の損傷を未然に防止するフェイルセーフ機能を備えることができる。
(2)連結部15の嵌合突部22と嵌合孔26の嵌合が外れた後は、嵌合突部22を嵌合孔26に再度嵌合すれば、無端状の操作コード9として容易に再生することができる。
(3)半球状の第一の嵌合部21に形成した丸軸状の嵌合突部22を、半球状の第二の嵌合部25に穿設した嵌合孔26に嵌合する構成としたので、嵌合突部22を嵌合孔26に保持する保持力を確保することができる。
(4)第一及び第二の連結部材17,18の連結コード19,23をコード14の両端部に縫製することにより、フェイルセーフ機能を備えた操作コード9を容易に構成することができる。
(第二の実施形態)
図7〜図14は、前記操作コード9の連結部15の第二の実施形態を示す。前記第一の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明する。
前記第一及び第二の連結部材27,28は、前記第一の実施形態と同様に、連結コード19,23がコード14に縫製される。そして、嵌合突部30を嵌合孔35に嵌合すると、図14に示すように、前記第一及び第二の連結部材27,28が連結されて、無端状の操作コード9が形成される。
(1)嵌合突部30の膨径部31を嵌合孔35に挿入して90度回動させることにより、嵌合突部30を嵌合孔35に嵌合する構成としたので、嵌合突部30を嵌合孔35に嵌合するための操作力は、第一の実施形態に比して軽微としながら、嵌合突部30を嵌合孔35に保持する保持力を十分に確保することができる。
(第三の実施形態)
図15〜図26は、操作コード9の連結部15の第三の実施形態を示す。前記第一の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明する。
前記第一の連結部材41は、図17に示すように、前記コード14の中芯16aと同一材質の連結コード19の一端に第一の嵌合部43が合成樹脂で成型されている。
前記嵌合突部45の先端部の外周面上には、図16〜図19に示すように、丸軸の中心に対し線対称状に膨径部46が形成され、その膨径部46の中間には断面半円状の凹条47がそれぞれ形成されている。
前記第一の連結部材41と第二の連結部材42とを連結するには、第一の嵌合部43の嵌合突部45を第二の連結部材42の開口部49aに挿入し、第一の嵌合部43を第二の連結部材42に対し時計方向に90度回動する。すると、嵌合突部45の凹条47が円形孔50内の突条52に係合し、回動規制部48が開口部49aの俵形の角部から隣の角部まで移動して、図26に示すように位置決めされる。
前記第一及び第二の連結部材41,42は、前記第一の実施形態と同様に、連結コード19がコード14に縫製される。そして、嵌合突部45を第二の連結部材42に嵌合すると、図15に示すように、前記第一の連結部材41が第二の連結部材42で連結されて、無端状の操作コード9が形成される。
(1)嵌合突部45を第二の連結部材42の開口部49a,49bに挿入して90度回動させることにより、嵌合突部45を第二の連結部材42に嵌合する構成とした。従って、嵌合突部45を第二の連結部材42に嵌合するための操作力は、第一の実施形態に比して軽微としながら、嵌合突部45を第二の連結部材42に保持する保持力を十分に確保することができる。
(2)第二の連結部材42で連結される第一の連結部材41は、その嵌合突部45が互いに90度ずれた状態で保持されている。従って、各嵌合突部45に引張り力が作用するとき、各嵌合突部45の膨径部46が第二の連結部材42の開口部49a,49bを互いに90度ずれた方向に押し広げるように動作するため、保持力を確保することが容易である。
(第四の実施形態)
図27及び図28は、前記操作コード9の連結部15の第四の実施形態を示す。前記第一の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明する。
また、前記貫通孔62はボール61の長軸方向の中央部に形成されて、貫通孔62の両側でボール61内に埋め込まれている連結コード19,23の長さが等しくなるように形成されている。このようなボール61により第一及び第二の連結部材が構成される。
前記ボール61と連結コード19,23の保持力として、横型ブラインドの通常操作時に操作コード9に作用する引張り力では連結コード19,23がボール61から外れない保持力が確保されている。また、通常操作時に作用する引張り力を超えるような過大な引張り力が作用するときには、連結コード19,23の少なくともいずれかがボール61から外れるようになっている。
(1)ボール61に貫通孔62を設けた連結部15の連結コード19,23をコード14の端部に縫製することにより、簡単な加工で操作コード9にセーフティ機能を備えることができる。従って、セーフティ機能を備えた操作コード9の製造コストを低減することができる。
・第四の実施形態において、貫通孔62は、ボール61内のコードの一部を切断するように設けてもよい。
・あらかじめ切断した連結コード19,23の端部をボール61で覆うように成形してもよい。
・コードにあらかじめ切り込みを入れておき、その切り込み部分をボール61で覆うように成形してもよい。
Claims (5)
- コードの両端部を連結部で連結して無端状とした操作コードにおいて、
前記連結部は、
操作コードの通常操作時に該操作コードに作用する引張り力を超える引張り力の作用により分離可能とした第一及び第二の連結部材と、
前記第一及び第二の連結部材を前記コードの端部に連結するための連結コードと
を備えたことを特徴とする操作コード。 - 前記連結コードを、前記コードの両端部の軸心部に挿入して縫製したことを特徴とする請求項1記載の操作コード。
- 前記連結部は、軸状の嵌合突部を備えた第一の連結部材と、前記嵌合突部を嵌合可能とした嵌合孔を備えた第二の連結部材とで構成し、前記嵌合突部を前記嵌合孔に対し弾性的に嵌脱可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の操作コード。
- 前記連結部は、軸状の嵌合突部を備えた第一の連結部材と、前記嵌合突部を嵌合可能とした嵌合孔を備えた第二の連結部材とで構成し、前記嵌合突部を前記嵌合孔に挿入して回動させることにより該嵌合突部を該嵌合孔に嵌合可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の操作コード。
- 前記第一及び第二の連結部材は、コード上に合成樹脂のボールを成形して該ボールの両側に前記連結コードを延設し、該ボール内のコードを切断するように該ボールに貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の操作コード。
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