JP2011005829A - 乾燥装置 - Google Patents

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尚代 魚谷
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Abstract

【課題】熱効率の向上を図ることができるとともに、その運転コストの低減を図ることのできる乾燥装置を提供すること。
【解決手段】乾燥ブロワ2、吸着器3、乾燥ヒータ4および乾燥ホッパ1が接続される閉鎖乾燥ラインDと、再生ブロワ17、再生ヒータ18および吸着器3が接続される再生ラインRとを備え、吸着器3は、乾燥ガス中の湿り成分を吸着するための吸着領域22と、吸着領域22において吸着された湿り成分を除去するための再生領域23とを順次循環する乾燥装置において、再生ラインRに、再生ブロワ17および再生ヒータ18が接続され、吸着器3に接続される再生ガス導入ライン19と、一端が吸着器3に接続され、他端が大気開放される大気開放ライン21と、大気開放ライン21から分岐されて、再生ガス導入ライン19の再生ブロワ17および再生ヒータ18の上流側に接続される還流ライン20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、乾燥装置、詳しくは、樹脂ペレットなどの粉粒体を、乾燥空気などの乾燥ガスにより乾燥させる乾燥装置に関する。
従来より、樹脂ペレットなどの粉粒体を乾燥空気などの乾燥ガスにより乾燥させる乾燥装置が知られている。このような乾燥装置としては、例えば、粉粒体を脱湿乾燥させる乾燥ホッパー、乾燥ホッパーに乾燥ガスを送風するための乾燥ブロワ、および、乾燥ホッパーを通過した乾燥ガス中の湿り成分を除去する吸着筒により形成される閉鎖乾燥ラインと、吸着筒を回転させる吸着筒回転モータと、吸着筒における湿り成分を吸着した部分に加熱ガスを送風する再生ブロワとを備え、吸着筒は、乾燥ガスが流入され、乾燥ガスの湿り成分を吸着する吸着領域と、加熱ガスが流入され、吸着筒における湿り成分を吸着した部分を再生させるための再生領域とをもち、吸着筒回転モータの駆動により吸着筒を回転させて、吸着領域に位置していた吸着筒の部分が再生領域に位置し、再生領域に位置していた吸着筒の部分が吸着領域に位置するように、順次循環させるようにした脱湿乾燥装置が、提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−185433号公報
しかしながら、特許文献1に記載の脱湿乾燥装置では、再生ブロワにより送風された加熱ガスは、吸着筒の再生領域を通過した後に、その全量が大気に放出される。
つまり、この脱湿乾燥装置では、加熱された高い熱量を有する加熱ガスが、そのまま大気に放出されている。
一方、近年では、このような脱湿乾燥装置を、より一層効率的に運転し、その運転コストを低減することが要求されている。
本発明の目的は、熱効率の向上を図ることができるとともに、その運転コストの低減を図ることのできる乾燥装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の乾燥装置は、粉粒体を受け入れる乾燥塔、前記乾燥塔に乾燥ガスを送風するための乾燥側送風手段、前記乾燥塔に送風される乾燥ガスを加熱するための乾燥側加熱手段、および、前記乾燥塔から排出された乾燥ガス中の湿り成分を除去するための吸着器が接続される乾燥ラインと、前記吸着器、前記吸着器に再生ガスを送風するための再生側送風手段、および、前記吸着器に送風される再生ガスを加熱するための再生側加熱手段が接続される再生ラインとを備え、前記吸着器は、前記乾燥ラインから乾燥ガスが流入され、乾燥ガス中の湿り成分を吸着するための吸着領域と、前記再生ラインから再生ガスが流入され、吸着領域において吸着された湿り成分を除去するための再生領域とを順次循環するように、前記吸着器を回転させるための吸着器回転手段を備えている、乾燥装置において、前記再生ラインが、前記再生側送風手段および前記再生側加熱手段が接続され、前記吸着器に接続される再生ガス導入ラインと、一端が前記吸着器に接続され、他端が大気開放される大気開放ラインと、前記大気開放ラインから分岐されて、前記再生ガス導入ラインの前記再生側送風手段および前記再生側加熱手段の上流側に接続される還流ラインとを備えることを特徴としている。
このような乾燥装置では、再生側加熱手段で加熱し、吸着器を通過させた再生ガスの一部を、高い熱量を有した状態で還流ラインによって還流させて、再生ガス導入ラインへと供給した後、再生側加熱手段で再度加熱し、再生側送風手段によって吸着器に流入させる。
すなわち、還流ラインにより還流される再生ガスは、再生ガス導入ラインへ供給されるときには既に高い熱量を有しているので、このような再生ガスを再生側加熱手段で加熱する場合には、外気(大気)のみを加熱する場合に比べて、加熱に要する熱エネルギーを低減することができる。
そのため、このような乾燥装置によれば、再生ガスが有する熱量を再利用でき、乾燥装置の省エネルギー化、熱効率の向上、および、運転コストの低減を図ることができる。
また、本発明の乾燥装置は、さらに、前記大気開放ラインから前記還流ラインが分岐する分岐点において、前記還流ラインに還流する再生ガスの量を調整するための分岐ガス流量調整装置を備えることが好適である。
このような乾燥装置では、還流ラインにより還流される再生ガスの量を、分岐ガス流量調整装置によって容易にコントロールすることができる。
そのため、このような乾燥装置によれば、乾燥条件に応じた最適の割合で再生ガスを還流でき、乾燥効率の向上を図ることができる。
また、本発明の乾燥装置では、前記分岐ガス流量調整装置が、大気開放室と、前記大気開放室に隣接するように連続して形成される還流室と、前記大気開放室および前記還流室を隔てる仕切壁とを備え、前記大気開放室は、前記吸着器から流出した再生ガスを流入させる再生ガス流入口と、流入した再生ガスを大気開放させる大気開放口とを備え、前記還流室は、大気を取り込むための大気取込口と、再生ガスの一部を大気とともに再生ガス導入ラインに導入するための還流口とを備え、前記仕切壁は、前記大気開放室と前記還流室とを連通させる連通穴と、前記連通穴の開度を調節するための孔開度調節機構とを備えることが好適である。
このような乾燥装置では、単一の部材により、所定の流量に調節された再生ガスと、大気取込口から取り込まれた大気とを還流室で混合した後、その混合ガスを還流ガスとして再生ガス導入ラインに供給できる。
そのため、このような乾燥装置によれば、還流ガス中の再生ガスの割合を最適に調節しつつ、装置の簡略化を図ることができ、さらには、装置の製造コストの低減を図ることができる。
本発明の乾燥装置によれば、熱効率の向上を図ることができるとともに、その運転コストの低減を図ることができる。
本発明の乾燥装置の一実施形態を示す概略説明図である。 分岐ガス流量調整装置の一実施形態を示す概略図であり、(a)は、分岐ガス流量調整装置の一実施形態の側面図、(b)は、分岐ガス流量調整装置の一実施形態の側断面図、(c)は、分岐ガス流量調整装置の一実施形態の要部概略図である。 本発明の乾燥装置の他の実施形態を示す概略説明図である。
図1は、本発明の乾燥装置の一実施形態を示す概略説明図である。図1において、この乾燥装置は、閉鎖乾燥ラインDと再生ラインRとを備えている。
閉鎖乾燥ラインDは、乾燥ガスの流れ方向において、乾燥ガスを送風するための乾燥側送風手段としての乾燥ブロワ2と、この乾燥ブロワ2の下流側に、順次、乾燥ガス中の湿り成分(主には水分であるため、以下水分として述べる。)を除去する吸着器3と、乾燥ガスを加熱するための乾燥側加熱手段としての乾燥ヒータ4と、粉粒体を受け入れる乾燥塔としての乾燥ホッパ1と、乾燥ガスに混入した粉塵を取り除くための乾燥フィルタ5と、乾燥ガスを冷却するためのクーラ6とを備えている。
閉鎖乾燥ラインDでは、上記各部をライン(配管)7、8、9、10、11、12で接続することによって、クローズドラインとして形成されている。なお、ライン9は、乾燥ホッパ1に挿入され、その下流側端部が下向きに開放され、乾燥ガスを吹き出すための吹出口とされている。
吸着器3は、略円柱形状をなし、図示しないが、乾燥ガスの流れ方向に沿って、碁盤目状の貫通孔が多数形成されたハニカム形状のセラミック体から構成されている。セラミック体は、水分を吸着するゼオライトなどを含有する組成から構成されている。
吸着器3には、吸着器回転手段としての回転モータ15の回転軸14が、吸着器3の軸線に沿って設けられており、回転モータ15の駆動により、吸着器3は、乾燥ガス中の水分を吸着するための吸着領域22と、吸着領域22において吸着された水分を除去するための再生領域23と、再生領域23で再生された後に冷却するための冷却領域24との3つに区画された領域を順次通過するように回転される。
閉鎖乾燥ラインDの乾燥ブロワ2と吸着器3とを接続するライン7は、その下流側端部が、吸着領域22に臨むように配置されている。また、閉鎖乾燥ラインDの吸着器3と乾燥ヒータ4とを接続するライン8は、その上流側端部が、吸着領域22に臨むように配置されている。
また、閉鎖乾燥ラインDには、ライン7から分岐してその下流側端部が、冷却領域24に臨むライン25と、乾燥フィルタ5とクーラ6とを接続するライン11から分岐してその上流側端部が、冷却領域24に臨むライン26とが設けられている。
乾燥ヒータ4は、その下流側のライン9の温度を検知する温度センサ27を備えており、温度センサ27からフィードバックされる温度情報に基づいて、加熱制御される。さらに、乾燥ヒータ4は、加熱防止センサ29を備えており、過度の加熱を防止している。
再生ラインRは、水分を吸着した吸着器3を再生するためのラインであって、再生ガスの流れ方向において、吸着器3に再生ガスを送風するための再生側送風手段としての再生ブロワ17と、この再生ブロワ17の下流側に、順次、再生ガスを加熱するための再生側加熱手段としての再生ヒータ18と、吸着器3とを備えている。
また、再生ラインRは、再生ガスを吸着器3に導入するための再生ガス導入ライン19と、吸着器3を通過した再生ガスを大気に開放(放出)するための大気開放ライン21と、吸着器3を通過した再生ガスの一部を、大気開放ライン21から再生ガス導入ライン19に還流させるための還流ライン20とを備えている。
再生ガス導入ライン19は、再生ブロワ17および再生ヒータ18に接続され、さらに、再生ヒータ18および吸着器3に接続されている。再生ガス導入ライン19の下流側端部は、吸着器3の再生領域23に臨むように配置されている。
大気開放ライン21は、上流側端部が吸着器3に接続されるとともに、下流側端部が大気開放されている。大気開放ライン21の上流側端部は、吸着器3の再生領域23に臨むように配置されている。
還流ライン20は、大気開放ライン21から分岐されて、再生ガス導入ライン19の上流側端部の再生ブロワ17に接続されている。
再生ヒータ18は、その下流側の再生ガス導入ライン19の温度を検知する温度センサ28を備えており、温度センサ28からフィードバックされる温度情報に基づいて、加熱制御される。さらに、再生ヒータ18は、加熱防止センサ30を備えており、過度の加熱を防止している。
そして、この乾燥装置は、大気開放ライン21から還流ライン20が分岐する分岐部分において、分岐ガス流量調整装置41を備えている。
図2は、分岐ガス流量調整装置の一実施形態を示す概略図であり、(a)は、分岐ガス流量調整装置の一実施形態の側面図、(b)は、分岐ガス流量調整装置の一実施形態の側断面図、(c)は、分岐ガス流量調整装置の一実施形態の要部概略図である。
以下、分岐ガス流量調整装置41について、図2を参照して説明する。
分岐ガス流量調整装置41は、大気開放ライン21から還流ライン20へ還流される還流ガス中の再生ガスの割合を調整するために設けられる。
分岐ガス流量調整装置41は、図2(a)および図2(b)に示すように、大気開放室42と、還流室43と、大気開放室42および還流室43を隔てる仕切壁44とを備えている。
大気開放室42は、中空ボックス形状に形成され、その下壁には、吸着器3から流出した再生ガスを流入させる再生ガス流入口45が開口形成され、その上壁には、流入した再生ガスを大気開放させる大気開放口46が開口形成されている。これら再生ガス流入口45および大気開放口46は、上下方向に対向配置されている。再生ガス流入口45には、大気開放ライン21の上流側部分が上下方向に沿って挿嵌され、大気開放口46には、大気開放ライン21の下流側部分が上下方向に沿って挿嵌されている。
還流室43は、大気開放室42と水平方向に隣接配置され、大気開放室42から連続して中空ボックス形状に形成されている。還流室43の上壁には、大気(外気)を取り込む大気取込口47が開口形成され、その側壁には、再生ガスの一部を大気とともに再生ガス導入ライン19に導入する還流口48が開口形成されている。大気取込口47には、再生フィルタ38が接続管57を介して接続されている。還流口48には、還流ライン20の上流側端部が水平方向に沿って挿嵌されている。
仕切壁44は、大気開放室42と還流室43と区画するように形成され、その中央部には、連通穴49が形成されている。
連通穴49は、仕切壁44を水平方向に貫通する丸穴であり、連通穴49を介して、大気開放室42と還流室43とが連通している。
また、仕切壁44には、連通穴49を任意の割合で閉塞し、連通穴49の開度を調節するための孔開度調節機構50が設けられている。
孔開度調節機構50は、仕切壁44に形成される係止凹部51と、仕切壁44に係止されるダンパ板52と、ダンパ板52を係止凹部51に係止させる係止ピン54とを備えている。
係止凹部51は、大気開放室42側の仕切壁44の表面において、連通穴49の上方に凹設されている。
ダンパ板52は、図2(c)に示すように、大気開放室42側の仕切壁44に配置され、平板形状をなし、上下方向に沿って細長の矩形状に延びる係止板55と、係止板55の下端から連続して、係止板55より幅広の矩形状に延びる閉塞板56とを一体的に備えている。係止板55には、上下方向に互いに間隔を隔てて複数(4つ)の係止孔53が、厚さ方向を貫通するように形成されている。閉塞板56は、連通穴49を覆うことのできる略正方形状に形成されている。
そして、ダンパ板52は、係止ピン54を、任意の係止孔53に挿通した上で、係止凹部51に係止させることで、連通穴49に対して任意位置に相対配置される。すなわち、例えば、係止ピン54を、最上位の係止孔53に挿通した上で、係止凹部51に係止させると、ダンパ板52の連通穴49に対する開度が最大となり、係止ピン54を、最下位の係止孔53に挿通した上で、係止凹部51に係止させると、ダンパ板52の連通穴49に対する開度が最小となる。このようにして、分岐ガス流量調整装置41では、ダンパ板52の連通穴49に対する開度を調整することにより、還流される再生ガスの割合と、大気に開放される再生ガスの割合とが、任意に調整される。
還流ライン20へ還流される再生ガスの割合は、乾燥条件にもよるが、吸着器3を通過する再生ガスの総量に対して、例えば、50〜90容量%、好ましくは、70〜90容量%である。
なお、図示しないが、分岐ガス流量調整装置41において、大気取込口47には、孔開度調節機構50と同一構成の孔開度調節機構を備えて、大気取込口47の開度を調節することもできる。これにより、大気取込口47から取り込まれる外気(大気)の量を調整することができる。
次に、この乾燥装置における粉粒体(樹脂ペレット)の乾燥処理について説明する。
この乾燥装置では、閉鎖乾燥ラインDに空気などの乾燥ガスが流される。乾燥ガスは、乾燥ブロワ2によって、ライン7を介して吸着器3の吸着領域22に流入され、乾燥ガス中の水分が吸着される。その後、ライン8を介して乾燥ヒータ4に流入され、粉粒体を乾燥する適温まで加熱される。その後、ライン9を介して乾燥ホッパ1に流入される。
ライン9の下流側端部が、乾燥ホッパ1内の下部において、下向きに開放されていることから、ライン9の下流側端部から流出した乾燥ガスは、乾燥ホッパ1内を降下する粉粒体と接触しながら上昇し、粉粒体を脱湿および乾燥しながら、つまり、乾燥ガス自らは冷却されて水分を吸収または同伴しながら、乾燥ホッパ1の上部からライン10へ排出される。
その後、乾燥ガスは、ライン10を介して乾燥フィルタ5に流入し、粉塵などが除去される。その後、ライン11を介してクーラ6に流入され、吸着器3での水分の除去を容易にするために冷却される。その後、ライン12を介して乾燥ブロワ2に流入され、再び、吸着器3の吸着領域22に向けて送風される。
なお、乾燥ブロワ2から送風される乾燥ガスの一部は、ライン7から分岐するライン25を介して、吸着器3の冷却領域24に流入される。乾燥ガスは、クーラ6により冷却されているので、冷却領域24に位置する吸着器3の部分が、乾燥ガスを吸着するために好適な温度まで冷却される。その後、乾燥ガスは、ライン26を介して、乾燥フィルタ5とクーラ6とを接続するライン11の途中に流入される。
また、この乾燥装置では、再生ラインRに空気などの再生ガスが流される。再生ガスは、再生ブロワ17によって、再生ガス導入ライン19を介して再生ヒータ18に流入され、吸着器3の水分を除去するために好適な温度まで加熱される。その後、再生ガス導入ライン19を介して吸着器3の再生領域23に流入され、再生領域23に位置する吸着器3の部分から水分を除去する。
その後、再生ガスは、大気開放ライン21を介して、分岐ガス流量調整装置41の大気開放室42に流入される。そして、再生ガスは、ダンパ板52の連通穴49に対する開度に応じて、その一部が大気開放室42から連通穴49を介して還流室43に流入される(図2参照)。
一方、大気開放室42において、再生ガスの残部は、そのまま大気開放ライン21を介して大気開放される。
他方、還流室43では、再生フィルタ38によって粉塵などが除去された大気が、接続管57を介して、大気取込口47から流入される。そのため、連通穴49から流入された再生ガスは、大気取込口47から流入された大気と、還流室43において混合される。そして、その混合ガスは、還流ガスとして還流口48を介して還流ライン20に流出される。
その後、還流ガスは、還流ライン20から再生ブロワ17に流入され、再び、再生ガス導入ライン19へ還流される。
なお、上記の乾燥処理において、吸着器3では、吸着領域22に位置する吸着器3の部分には、閉鎖乾燥ラインDを流れる乾燥ガスが通過するので、吸着器3の当該部分は、乾燥ガス中の水分を吸着する。そして、当該部分は、水分の吸着の増加とともに吸着能力が低下していくので、当該部分は、吸着領域22に所定時間滞在後には、回転モータ15の駆動により再生領域23に移動される。
再生領域23において、当該部分には、水分を除去するために好適な温度まで加熱された再生ガスが通過するので、吸着器3の当該部分からは水分が除去される。これによって、当該部分は再生される。なお、再生領域23に位置する吸着器3の当該部分は、再生ガスによって加熱されるが、高い温度のまま吸着領域22に移動させても、良好な吸着性能を発揮できないため、当該部分は、回転モータ15の駆動により冷却領域24に移動される。
冷却領域24において、当該部分には、クーラ6で冷却された乾燥ガスが通過するので、当該部分は、乾燥ガスを吸着するために好適な温度まで冷却される。その後、当該部分は、回転モータ15の駆動により、再度、吸着領域22に移動され、乾燥ガス中の水分を吸着する。このようにして、吸着器3は、吸着、再生、冷却を順次繰り返すことにより、乾燥ガス中の水分を効率的に除去している。
なお、吸着器3は、一定速度で常時回転させてもよく、また、所定時間毎に、吸着、再生および冷却の各領域が順次切り替わるように、間欠的に回転させることもできる。
そして、このような乾燥装置では、再生ヒータ18で加熱し、再生領域23に位置する吸着器3の部分を通過させた再生ガスの一部を、高い熱量を有した状態で還流ライン20によって還流させて、再生ガス導入ライン19へと供給した後、再生ヒータ18で再度加熱し、再生ブロワ17によって吸着器3に再度流入させる。
すなわち、還流ライン20により還流される還流ガスは、再生ガス導入ライン19へ供給されるときには既に高い熱量を有しているので、このような還流ガスを再生ヒータ18で加熱する場合には、再生ガスとして外気(大気)のみを加熱する場合に比べて、加熱に要する熱エネルギーを、低減することができる。
その結果、このような乾燥装置によれば、再生ガスが有する熱量を再利用でき、乾燥装置の省エネルギー化、熱効率の向上、および、運転コストの低減を図ることができる。
また、この乾燥装置では、還流ライン20によって還流される還流ガスに含まれる再生ガスの量を、分岐ガス流量調整装置41によって容易にコントロールすることができる。
そのため、この乾燥装置によれば、乾燥条件に応じた最適の割合で再生ガスを還流でき、乾燥効率の向上を図ることができる。
また、この乾燥装置では、単一の分岐ガス流量調整装置41により、所定の流量に調節された再生ガスと、大気取込口47から取り込まれた大気とを還流室43で混合した後、その混合ガスを還流ガスとして再生ガス導入ライン19に供給できる。
そのため、この乾燥装置によれば、還流ガス中の再生ガスの割合を最適に調節しつつ、装置の簡略化を図ることができ、さらには、装置の製造コストの低減を図ることができる。
また、この乾燥装置では、好ましくは、分岐ガス流量調整装置41を乾燥装置の上方に配置する。これにより、乾燥装置の稼働によって加熱され、乾燥装置の上方に滞留した暖められた空気を取り込むことができるため、再生ガスを再生ヒータ18で加熱するときに、加熱に要するエネルギーを低減することができる。
なお、上記において、乾燥ガスおよび加熱ガスは、その種類は限定されず、空気以外に、例えば、窒素ガスやアルゴンガスを採用することもできる。
さらに、閉鎖乾燥ラインDおよび再生ラインRには、他の要素が接続されていてもよく、また、乾燥ブロワ2や再生ブロワ17などは、乾燥装置の能力に応じて複数個接続することもできる。
図3は、本発明の乾燥装置の他の実施形態を示す概略説明図である。なお、図3において、図1に示す乾燥装置と同様の部材には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図1に示す乾燥装置では、大気開放ライン21から還流ライン20が分岐する分岐部分に分岐ガス流量調整装置41を設けたが、図3に示す乾燥装置では、分岐ガス流量調整装置41を設けずに、それに代替して、2つのバルブ、つまり、還流量調節弁39および取込量調節弁40が設けられている。
すなわち、図3において、還流ライン20は、大気開放ライン21の途中に直接接続されており、再生フィルタ38は、接続管57を介して還流ライン20の途中に直接接続されている。
そして、還流量調節弁39は、還流ライン20において、大気開放ライン21の分岐部分よりも下流側、かつ、接続管57の接続部分よりも上流側に、設けられている。また、取込量調節弁40は、接続管57の途中に設けられている。
図3に示す乾燥装置では、還流量調節弁39によって、還流される再生ガスの量が調節され、取込量調節弁40によって、還流ライン20に取り込まれる大気の量が調節される。
このような図3に示す乾燥装置によっても、再生ガスが有する熱量を再利用でき、乾燥装置の省エネルギー化、熱効率の向上、および、運転コストの低減を図ることができる。
1 乾燥ホッパ
2 乾燥ブロワ
3 吸着器
4 乾燥ヒータ
6 クーラ
14 駆動軸
15 回転モータ
17 再生ブロワ
18 再生ヒータ
19 再生ガス導入ライン
20 還流ライン
21 大気開放ライン
22 吸着領域
23 再生領域
38 再生フィルタ
41 分岐ガス流量調整装置
42 大気開放室
43 還流室
44 仕切壁
45 再生ガス流入口
46 大気開放口
47 大気取込口
48 還流口
49 連通穴
50 孔開度調節機構

Claims (3)

  1. 粉粒体を受け入れる乾燥塔、前記乾燥塔に乾燥ガスを送風するための乾燥側送風手段、前記乾燥塔に送風される乾燥ガスを加熱するための乾燥側加熱手段、および、前記乾燥塔から排出された乾燥ガス中の湿り成分を除去するための吸着器が接続される乾燥ラインと、
    前記吸着器、前記吸着器に再生ガスを送風するための再生側送風手段、および、前記吸着器に送風される再生ガスを加熱するための再生側加熱手段が接続される再生ラインとを備え、
    前記吸着器は、前記乾燥ラインから乾燥ガスが流入され、乾燥ガス中の湿り成分を吸着するための吸着領域と、前記再生ラインから再生ガスが流入され、吸着領域において吸着された湿り成分を除去するための再生領域とを順次循環するように、前記吸着器を回転させるための吸着器回転手段を備えている、乾燥装置において、
    前記再生ラインが、
    前記再生側送風手段および前記再生側加熱手段が接続され、前記吸着器に接続される再生ガス導入ラインと、
    一端が前記吸着器に接続され、他端が大気開放される大気開放ラインと、
    前記大気開放ラインから分岐されて、前記再生ガス導入ラインの前記再生側送風手段および前記再生側加熱手段の上流側に接続される還流ラインと
    を備えることを特徴とする、乾燥装置。
  2. さらに、前記大気開放ラインから前記還流ラインが分岐する分岐部分において、前記還流ラインに還流する再生ガスの量を調整するための分岐ガス流量調整装置を備えることを特徴とする、請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記分岐ガス流量調整装置が、
    大気開放室と、前記大気開放室に隣接するように連続して形成される還流室と、前記大気開放室および前記還流室を隔てる仕切壁とを備え、
    前記大気開放室は、前記吸着器から流出した再生ガスを流入させる再生ガス流入口と、流入した再生ガスを大気開放させる大気開放口とを備え、
    前記還流室は、大気を取り込むための大気取込口と、再生ガスの一部を大気とともに再生ガス導入ラインに導入するための還流口とを備え、
    前記仕切壁は、前記大気開放室と前記還流室とを連通させる連通穴と、前記連通穴の開度を調節するための孔開度調節機構とを備えることを特徴とする、請求項2に記載の乾燥装置。
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