JP2011003609A - 電力用半導体素子 - Google Patents

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渉 齋藤
Shotaro Ono
昇太郎 小野
Munehisa Yabusaki
宗久 薮崎
Nana Hatano
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Abstract

【課題】本発明は、高アバランシェ耐量を有するスーパージャンクション構造の電力用半導体素子を提供することを目的とする。
【解決手段】nドレイン層2と、横方向に周期的に設けられたnピラー層3およびpピラー層4と、ドレイン電極1と、pピラー層の表面に選択的に設けられたpベース層5と、pベース層よりも不純物濃度が高いpコンタクト層6と、nソース層7と、ソース電極10と、ゲート絶縁膜8を介して形成されたゲート電極9と、を備え、隣接する一対のpベース層5の対向部において、一方のpベース層5におけるpコンタクト層6からpベース層5の端までの距離は、他方のpベース層5におけるpコンタクト層6からpベース層5の端までの距離よりも短いことを特徴とする電力用半導体素子が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力用半導体素子に関する。
電力用半導体素子は、電力制御時のパワーロスを少なくするために、低消費電力であることが求められる。例えば、電力用半導体素子の一つである縦形パワーMOSFETの場合、消費電力を決定するオン抵抗は、伝導層(ドリフト層)部分の電気抵抗に大きく依存する。そして、消費電力を低減するためには、ドリフト層の不純物濃度を上げて電気抵抗を下げる必要がある。一方、ドリフト層の不純物濃度は、ベースとドリフト層の間に形成されるpn接合の耐圧、すなわち、MOSFETの素子耐圧を決定する要因であるから、素子耐圧に要求されるレベルを満足できる限界以上に上げることができない。このように、MOSFETの素子耐圧とオン抵抗にはトレードオフの関係が存在し、このトレードオフを改善することが低消費電力化のために重要である。
この課題を解決する一つの方法として、pピラー層とnピラー層とを周期的に形成したスーパージャンクション構造をドリフト層に導入した素子が知られている。スーパージャンクション構造は、pピラー層に含まれるp型不純物の総量と、nピラー層に含まれるn型不純物の総量が同量となるように形成され、高電圧が印加されて空乏化した時の実効的な電荷量を少なくすることにより、ドリフト層中の電界を下げて高耐圧化を実現する。一方、通常の動作電圧の下では、不純物がドーピングされたnピラー層に電流が流れるため、オン抵抗を低減することができる構成となっている。
しかしながら、ドリフト層にスーパージャンクション構造を用いたMOSFETでは、nピラー層のみに電流を流すために電流密度が高くなるという問題がある。例えば、オン抵抗を下げるためにnピラー層の不純物濃度を高くすると、nピラー層の面積を小さくする必要があり、オン抵抗の減少に反比例して電流密度が高くなってしまう。一方、過電圧が印加されキャリアのアバランシェ増倍が生じた場合においても、nピラー層を流れる電流は高密度となり、nピラー層からpベース層に正孔が多量に注入される。このため、寄生バイポーラトランジスタがターンオンし易くなり、所謂アバランシェ耐量が低下する不具合が発生していた。
寄生バイポーラトランジスタのターンオンを防ぐためには、例えば、特許文献1および2に記載されているように、不純物濃度の高いp層で形成されるホールの排出パスを設ける方法が考えられる。しかし、従来技術では、ターンオンの防止効果は得られるが、製造工程が複雑となるという問題があった。
また、特許文献3に記載されているように、アバランシェ耐量を改善する方法として、pピラー層の不純物濃度を、ソース電極側で高くし、一方、ドレイン電極側で低くすることにより、pピラー層の上下端の電界を小さくする方法がある。
特開2002−343969号公報 特開2002−141502号公報 特開2004−119611号公報
本発明は、高アバランシェ耐量を有するスーパージャンクション構造の電力用半導体素子を提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、第1導電型の第1の半導体層と、前記第1の半導体層上に、横方向に周期的に設けられた第1導電型の第2の半導体層および第2導電型の第3の半導体層と、前記第1の半導体層に電気的に接続された第1の主電極と、前記第3の半導体層の表面に選択的に設けられた第2導電型の第4の半導体層と、前記第4の半導体層の表面に選択的に設けられ、前記第4半導体層よりも不純物濃度が高い第2導電型の第5の半導体層と、前記第4の半導体層および前記第5の半導体層の少なくともいずれかの表面に選択的に設けられた第1導電型の第6の半導体層と、前記第5の半導体層および前記第6の半導体層の表面に接合するように形成された第2の主電極と、前記第2の半導体層と前記第4の半導体層と前記第6の半導体層との上に、絶縁膜を介して形成された制御電極と、を備え、隣接する一対の前記第4の半導体層の対向部において、一方の前記第4の半導体層における前記第5の半導体層から前記第4の半導体層の端までの距離は、他方の前記第4の半導体における前記第5の半導体層から前記第4の半導体層の端までの距離よりも短いことを特徴とする電力用半導体素子が提供される。
本発明によれば、高アバランシェ耐量を有するスーパージャンクション構造の電力用半導体素子を実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電力用半導体素子の断面を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る電力用半導体素子の断面を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る電力用半導体素子の断面を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る電力用半導体素子のpコンタクト層を模式的に示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る電力用半導体素子のpコンタクト層を模式的に示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る電力用半導体素子のpコンタクト層の一部を模式的に示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る電力用半導体素子の断面を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る電力用半導体素子の断面を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る電力用半導体素子のpコンタクト層を模式的に示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る電力用半導体素子のpコンタクト層を模式的に示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る電力用半導体素子のpコンタクト層を模式的に示す平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る電力用半導体素子の断面と不純物プロファイルを示す模式図である。 本発明の第5の実施形態に係る電力用半導体素子の断面と不純物プロファイルを示す模式図である。 本発明の第5の実施形態に係る電力用半導体素子の断面と不純物プロファイルを示す模式図である。 本発明の第5の実施形態に係る電力用半導体素子のpコンタクト層を模式的に示す平面図と不純物プロファイルを示す模式図である。 本発明の第6の実施形態に係る電力用半導体素子のpコンタクト層を模式的に示す平面図である。 本発明の第6の実施形態に係る電力用半導体素子のpコンタクト層を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、電力用半導体素子の一つであるパワーMOSFETを例に挙げる。また、図面中の同一部分には同一番号を付し、第1導電型をn型、第2導電型をp型としている。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシリコンパワーMOSFETのユニットセルの断面を示す模式図である。
本実施形態に係るMOSFETは、第1の半導体層であるnドレイン層2と、nドレイン層2上に、横方向に周期的に設けられた第2の半導体層であるnピラー層3および第3の半導体層であるpピラー層4と、を有する半導体基板11を用いて製作されている。
そして、このMOSFETは、nドレイン層2に電気的に接続された第1の主電極であるドレイン電極1と、pピラー層4の表面に選択的に形成された第4の半導体層であるpベース層5と、pベース層5の表面に選択的に形成され、pベース層5よりも不純物濃度が高い第5の半導体層であるpコンタクト層6と、pベース層5の表面とpコンタクト層6の表面に選択的に形成された第6の半導体層であるnソース層7と、pコンタクト層6とnソース層7との表面に接合するように形成された第2の主電極であるソース電極10と、半導体基板11の表面に設けられ、nピラー層3と、pベース層5と、nソース層7との間に、絶縁膜8を介して形成された制御電極であるゲート電極9と、を備えている。
コンタクト層6は、pピラー層4の表面に設けられたpベース層5の各々に設けられ、nピラー層3とpベース層5との境界に、相対的に近接して設けられた近接部E1を有している。さらに、一方のpコンタクト層6に設けられた近接部E1は、ゲート電極9を介して隣接する他方のpコンタクト層6の近接部以外の端部F1に対向して設けられている。
すなわち、隣接する一対のpベース層5、5の対向部において、一方のpベース層5におけるpコンタクト層6からpベース層5の端までの距離W1は、他方のpベース層5におけるpコンタクト層6からpベース層5の端までの距離W2よりも短い。
図1に示すパワーMOSFETを製作するために使用される半導体基板11には、例えば、n型シリコン基板上に、nドレイン層2およびスーパージャンクション層12を成長したエピタキシャル基板を用いることができる。スーパージャンクション層12は、複数回のエピタキシャル成長を繰り返して形成される多層成長層であり、各成長層ごとに、nピラー層3およびpピラー層4となるべき領域に対して、n型不純物およびp型不純物がイオン注入されている。この際、前述したように、nピラー層3のn型不純物の総量およびpピラー層4のp型不純物の総量がほぼ等しくなるように、イオン注入時のドーズ量が調整される。また、nピラー層3とpピラー層4は、所定の周期性を持って配置されることにより、スーパージャンクション構造を構成している。
本実施形態において、nピラー層3とpピラー層4は、それぞれ図の奥行き方向にストライプ状に形成されている。つまり、nピラー層3のストライプとpピラー層4のストライプが、横方向に交互に配置されたスーパージャンクション構造となっている。また、半導体基板11の裏面には、ドレイン電極1が形成され、nドレイン層2に電気的に接続されている。
一方、半導体基板11の表面側であるスーパージャンクション層12の表面には、ゲート絶縁膜8を介してゲート電極9が、図中の奥行き方向へストライプ状の平面パターンを有して形成されている。また、pコンタクト層6、およびnソース層7、ソース電極10も、それぞれ図の奥行き方向にストライプ状に形成されている。ゲート電極9の両脇には、pピラー層4の表面に設けられたpベース層5が配置されている。ゲート電極9は、nピラー層3およびpベース層5、nソース層7との間にゲート絶縁膜8を介して設けれており、nピラー層3とnソース層7との間のpベース層5表面に形成されるチャネルを制御する制御電極として機能する。
図1中に示すゲート電極9の右側には、pコンタクト層6の近接部E1が設けられている。つまり、nピラー層3とpベース層5との境界と、近接部E1と、の間隔W1は、近接部以外の端部F1と、nピラー層3とpベース層5との境界と、の間隔W2に比べて狭く設定されている。これにより、近接部E1からpコンタクト層6を介してソース電極10へ流れる経路のホール排出抵抗が小さくなり、pベース層5にホールが蓄積されることがなくなる。したがって、nピラー層3中のアバランシェ効果で生じたホールがpベース層5に流れ込んだとしても、nソース層7とnピラー層3との間に存在する寄生バイポーラトランジスタのターンオンが起こり難く、アバランシェ耐量を向上させることが可能となっている。
一方、図1中に示すゲート電極9の左側には、nピラー層3とpベース層5との境界から離れた端部F1が配置されており、ホール排出抵抗が大きい。したがって、ホールがpベース層5中に蓄積され易く、寄生バイポーラトランジスタがターンオンする可能性がある。しかし、図1に示すように、pコンタクト層6の近接部E1と近接部以外の端部F1をゲート電極5を挟んで対向する位置に設けることにより、nピラー層3で発生したホールを、排出抵抗の小さい近接部E1側から排出させるようにすることが可能である。これにより、排出抵抗の高い端部F1側に流れ込むホールを少なくすることができ、寄生バイポーラトランジスタのターンオンを防ぐことができる。その結果、高いアバランシェ耐量を実現することができる。
このように、pコンタクト層6に近接部E1を設け、近接部以外の端部F1に対向して配置することにより、アバランシェ耐量を高くすることが可能となる。また、nピラー層3の不純物濃度をさらに高めてオン抵抗を下げることも可能となり、飽和ドレイン電流密度を大きくすることもできる。
上記の効果を得るためには、例えば、pコンタクト層6の近接部E1とnピラー層3/pベース層5の境界との間隔を2.5μm以下とすることが望ましい。また、より望ましくは、2.0μm以下とする。pコンタクト層6の近接部以外の端部F1とnピラー層3/pベース層5の境界との間隔W2は、通常、3μm程度であり、プロセスマージンが0.3μm以下であることを考えれば、本実施形態に係るMOSFETの構造が、製造工程におけるプロセスシフトによって偶発的に製作されることはない。つまり、本実施形態に従ってW1を最適化することにより、所望の素子耐圧を有するMOSFETを製作することができる。
一方、図1に示すように、pコンタクト層6に近接部E1を設けると、結果的に、近接部E1がnソース層7の端部に近づいて設けられることになる。通常、pコンタクト層6の外縁には、ドープされたp型不純物が拡散したテール部分が存在し、近接部E1がnソース層7の端部に近づくにつれて、nソース層7の端部近傍のpベース層の不純物濃度を押し上げてしまうことになる。これにより、近接部E1が設けられた部分のゲート閾値電圧が高くなる。これに対し、pコンタクト層6の端部F1側ではW2が広いため、pコンタクト層6のp型不純物のテール部分によってpベース層5の濃度が押し上げられることはなく、ゲート閾値電圧は低い状態に維持される。つまり、本実施形態に係るMOSFETでは、ゲート閾値電圧の異なる領域が存在することになる。素子全体のゲート閾値電圧は、ゲート閾値電圧の最も低い部分の電圧により決まるので、素子特性としてのゲート閾値電圧に影響を与えることはなく、一方で、スイッチングノイズを低減できるという効果が得られる。つまり、一つの素子にゲート閾値電圧が異なる領域が存在することによりスイッチング波形の立ち上りが鈍り、CdsがVdsの増加によって急激に小さくなり電圧変化率(dV/dt)が大きくなり易いスーパージャンクションMOSFETでスイッチングノイズを減少させることが可能となる。
また、近接部E1がnソース層7の端部の近傍に設けられると、ゲート閾値電圧が上昇するだけでなくチャネルの抵抗も増加し、素子のオン抵抗が高くなる懸念がある。しかしながら、図1中に示すように、ゲート電極9を挟んでpコンタクト層6の近接部E1と近接部以外の端部F1とを対向して設けると、ゲート電極9の下部のnピラー層3に対して、必ずF1側の抵抗の低いチャネルを配置することができる。これにより、実効的なチャネル抵抗は増加せず、低いオン抵抗を維持することが可能となる。つまり、近接部E1どうしが対向して配置されるゲート電極9があると、その下部に位置するnピラー層3に対して、抵抗の高いチャネルが両側に配置されることになり、オン抵抗が上昇する。このように、pコンタクト層6の近接部E1と、近接部以外の端部F1とを、ゲート電極9を挟んで対向して設けることにより、素子のオン抵抗を上昇させないようにすることができる。
また、図1に示す実施形態では、nソース層7は、近接部E1を跨いでpベース層5およびpコンタクト層6の表面に設けられている。これに対し、図2に示す変形例では、pコンタクト層6の近接部E2は、nソース層7の端部を超えてpベース層5の中に位置している。このような構成とすることで、pコンタクト層6を介したホールの排出経路がより低抵抗となり、高アバランシェ耐量を実現することができる。一方、図2に示す変形例では、nピラー層3とnソース層7との間のチャネルに、pコンタクト層6の一部が介在することになるので、図1に示す実施形態に比べて、ゲート閾値電圧およびチャネル抵抗が高くなる。特に、チャネルに介在するpコンタクト層6の幅が広くチャネルが開がないような場合には、オン抵抗が増大する。したがって、図2中に示すpコンタクト層6の近接部E2とnソース層7の端部との間隔W3は、所望の特性が得られる範囲内に納めることが望ましい。
図3は、実施形態1の別の変形例に係るMOSFETのユニットセルの断面を示す模式図である。
本実施形態では、近接部E3を有するpコンタクト層6bが設けられたpベース層5、または、近接部E3を有しないpコンタクト層6aが設けられたpベース層5、のいずれか一方が、pピラー層4の表面に設けられている。さらに、pコンタクト層6aとpコンタクト層6bとが隣接するpベース層5に設けられており、近接部E3と近接部以外の端部F3とが、ゲート電極9を挟んで対向するように構成されている。
ゲート電極9の下のnピラー層3で発生したホールは、近接部E3が設けられたホール排出抵抗の低いpコンタクト層6b側から排出され、一方、pコンタクト層6aが設けられたpベース層5側にはホールが注入されないので、寄生バイポーラトランジスタのターンオンが防止され、高いアバランシェ耐量を実現することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るMOSFETのpコンタクト層6のパターンを模式的に示す平面図である。図中の破線は、nピラー層3とpベース層5との境界を示している。
本実施形態では、pコンタクト層6は、pベース層5の表面に沿ってストライプ状に形成されている。また、ストライプ方向において、pコンタクト層6の幅を周期的に変化させており、複数の近接部E6が形成されている。図中に破線で示したnピラー層3とpベース層5との境界とpコンタクト層6の位置関係を見ると明らかなように、複数の近接部E6は、nピラー層3とpベース層5との境界に近接している。図4中に並べて示した2つのpコンタクト層6の中間に位置するnピラー層3で発生したホールは、近接部E6から図示しないソース電極10へ排出される。また、pコンタクト層6の両側に配置された近接部E6は、ストライプ方向にオフセットがかけられたジグザグパターンとなっており、また、図示しないゲート電極9を挟んで近接部E6が向き合わないように配置される。これにより、ホールの排出を効率良く行うことができるので、前述した第1の実施形態と同様に、ゲート閾値電圧を低く保ちながら、高アバランシェ耐量を実現することができる。
図5は、第2の実施形態の変形例に係るpコンタクト層6のパターンを模式的に示す平面図である。図4と同様に、図中の破線はnピラー層3とpベース層5との境界を示している。
本変形例において、pコンタクト層6のストライプの両側には、背合わせの位置に近接部E6が配置されている。一方、図示しないゲート電極9を挟んで配置される他方のpコンタクト層6との関係では、近接部E6の設けられている配置にオフセットがかけられている。これにより、近接部E6がゲート電極9を挟んで向き合う配置とならないので、図4に示す実施態様と同様に、ホールの排出を効率良く行うことができる。
図6は、第2の実施形態に係るpコンタクト層6の一部を模式的に示した平面図である。
コンタクト層6のストライプの一辺に設けられた近接部E6は、ストライプに直交する方向の長さbの2倍が、ストライプに沿った方向の隣接する近接部E6の間隔aより長いことが望ましい。これにより、近接部E6の全体的なホール排出抵抗を小さくすることができ、ホールが流れ込み易くなる。その結果、寄生バイポーラトランジスタのターンオンを確実に防ぐことができ、高アバランシェ耐量を実現することができる。また、上記の構成により、アバランシェ耐量が所望の値を超えて必要以上に高くなった場合には、近接部E6と、nピラー層3とpベース層5との境界と、の間を広くする余地が生じる。すなわち、nソース層7の端部と近接部E6との間隔を広げて、pコンタクト層6の不純物のテール部分がpベース層5の濃度を押し上げないようにすることができる。これにより、チャネルの抵抗を小さくすることができ、その寄与分だけオン抵抗も下げることができる。
また、近接部E6のストライプ方向の幅cは、隣接する近接部E6の間隔aよりも短いことが望ましい。これにより、近接部E6を除くゲート閾値電圧が低い部分の占める割合が多くなり、実効的なゲート閾値電圧を下げることが可能となる。また、チャネル抵抗を下げる効果も得られるのでオン抵抗を低減することができる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係るパワーMOSFETのユニットセルの断面を示す模式図である。
第1および第2の実施形態では、プレナーゲート構造のMOSFETを例に説明したが、図7に示すトレンチゲート構造のMOSFETにおいても、nピラー層3とpベース層5との境界に近い近接部E4をpコンタクト層6に設けることで、高アバランシェ耐量を実現することができる。図7中に示すように、ゲート電極9の右側に設けられたpコンタクト層6の近接部E4と、nピラー層3とpベース層5との境界と、の間隔W4を、ゲート電極9の左側に設けられたpコンタクト層6の端部F4と、nピラー層3とpベース層5との境界と、の間隔W5より狭くすることにより、近接部E4を経由するホールの排出抵抗を小さくすることができる。すなわち、近接部E4側の寄生バイポーラトランジスタのターンオンは、ホールの排出抵抗が下がることにより防止され、一方、近接部以外の端部F4側の寄生バイポーラトランジスタのターンオンは、nピラー層3で発生したホールを近接部E4側に集中して流すことにより防ぐことができる。これにより、アバランシェ耐量を高くすることが可能となる。
図8は、第3の実施の形態の変形例に係るパワーMOSFETのユニットセルの断面を示す模式図である。
図8中に示すように、ソース電極10をトレンチコンタクトとしても図7に示す実施形態と同様にアバランシェ耐量を高くすることができる。また、トレンチ構造とすることによって、pコンタクト層6を深く形成することができ、nピラー層3とpベース層5との境界と、pコンタクト層6の端部と、の間隔W4およびW5をさらに近づけることができる。これにより、ホール排出抵抗をより小さくすることができるので、寄生バイポーラトランジスタのターンオンを確実に防止することができる。
また、上記のトレンチゲート構造を有するMOSFETにおいても、pコンタクト層6を周期的なパターンとする、図4ないし図6に示した第2の実施形態を実施することができることは言うまでもない。
(第4の実施形態)
図9は本発明の第4の実施形態に係るパワーMOSFETのpコンタクト層6およびpベース層5のパターンを模式的に示す平面図である。図9中の破線は、nソース層7を示しており、実線は、nピラー層3とpベース層5との境界を示している。
本実施形態では、図示しないゲート電極9がメッシュ状に配置されており、各メッシュのセルに対応して、pベース層5cおよび5dが設けられている。また、各pベース層5c、5dには、それぞれpコンタクト層6およびnソース層7が設けられている。図9中に示すように、各pベース層5c、5dは、メッシュのセルに合わせて方形に形成されており、四隅において電界が集中し、アバランシェ降伏が起こり易い形状となっている。このため、pベース層5cでは、pコンタクト層6と、nピラー層3とpベース層5との境界とが、隅部で近接するように近接部E7が設けられている。一方、pベース層5dでは、近接部E7は、nピラー層3とpベース層5との方形の境界の各辺に近接するように設けられている。
また、pベース層5cとpベース層5dとは、交互に配置されており、メッシュ状に配置されたゲート電極9を挟んで隣接するpベース層5cとpベース層5dとの間で、pコンタクト層6の近接部E7と、近接部以外の端部F7が対向するように配置されている。一方、電界が集中し易い隅部が向き合うメッシュの交差部では、近接部E7が設けられた2つの隅部と、近接部E7が設けられていない2つの隅部と、がそれぞれ対向している。これにより、メッシュの交差部のnピラー層3で発生したホールは、近接部E7が設けられたpベース層5の隅部から排出することができる。また、メッシュの辺部のnピラー層3で発生したホールは、pベース層5dに設けられた近接部E7から排出される。このように、本実施形態では、メッシュ状に配置されたゲート電極9下のnピラー層3で発生するホールを効率よく排出し、高アバランシェ耐量を実現することができる。
また、メッシュの交差部では、近接部E7が設けられた2つの隅部と、近接部E7が設けられていない2つの隅部と、が均等に配置され、一方、メッシュの辺部では、pコンタクト層6の近接部E7と、近接部以外の端部F7が対向するように配置されている。したがって、チャネルの抵抗が増加することもなく、オン抵抗を低く保つことができる。
図10は、第4の実施形態の変形例に係るpコンタクト層6を模式的に示す平面図である。
pベース層5eに設けられたpコンタクト層6では、nピラー層3とpベース層5eとの方形の境界の四隅に近接する近接部E7と、境界の辺部の中央に近接する近接部E7が設けられている。一方、pベース層5fに設けられたpコンタクト層6では、境界の各辺部に2つの近接部E7が設けられている。本変形例では、pベース層5eとpベース層5fとを交互に配置することにより、近接部E7と近接部以外の端部F7とが、メッシュ状に配置されるゲート電極9を挟んで対向するように設けられている。これにより、図9に示す実施形態に比べて、ホールを効率良く排出できるため、高いアバランシェ耐量を確実に実現することができる。
図11は、第4の実施形態の別の変形例に係るpコンタクト層6を模式的に示す平面図である。
本変形例では、図示しないゲート電極9がオフセットメッシュ状に配置され、pベース層5eとpベース層5fとが交互に配置されている。本実施形態に係るpベース層5f、5gの配置により、さらに効率的なホールの排出を実現することができ、高いアバランシェ耐量を実現することができる。
(第5の実施形態)
図12は、本発明の第5の実施形態に係るパワーMOSFETのユニットセルの断面とスーパージャンクション構造の不純物プロファイルを示す模式図である。
本実施形態では、図3に示す構造と同じように、近接部E3を有するpコンタクト層6bが設けられたpベース層5bと、近接部E3を有しないpコンタクト層6aが設けられたpベース層5aと、のいずれかがpピラー層4の表面に設けられている。さらに、pベース層5a、5bの構成の違いに対応して、pピラー層4の深さ方向の不純物プロファイルを変化させている。図12中に示すように、近接部E3を有するp+コンタクト層6bが設けられたpベース層5bには、B−Bで示されるpピラー層4の不純物プロファイルを対応させ、近接部E3を有しないpコンタクト層6aが設けられたpベース層5aには、A−Aで示されるpピラー層4の不純物プロファイルを対応させている。すなわち、pピラー層4の不純物濃度の深さ方向の変化率は、pベース層5bに接続されたpピラー層4の方が、pベース層5aに接続されたpピラー層4より大きい。
通常、pピラー層4の不純物濃度をソース電極10側で高く、ドレイン電極側1で低くすると、スーパージャンクション構造の上下端の電界を小さくなり、高アバランシェ耐量を得ることができる。しかし、寄生バイポーラトランジスタがターンオンすると、アバランシェ耐量が却って低下してしまうことがある。
そこで、本実施形態では、近接部E3を有するpコンタクト層6bが設けられたpベース層5bに対して、ソース電極10側の濃度を高くしたB−Bで示される濃度プロファイルを有するpピラー層4を配置している。すなわち、pベース層5bの近傍が高濃度となるB−Bの不純物濃度プロファイルを有するpピラー層4であっても、ホール排出抵抗が小さいpベース層5bを配置したことにより、寄生バイポーラトランジスタのターンオンが起こり難くなり、高アバランシェ耐量を実現することができる。
一方、pピラー層4の高濃度の部分では、nピラー層3側へ空乏層が伸び易くなる。このため、nピラー層3内の電流パスが狭まり、オン抵抗が増加して最大ドレイン電流が低下する問題がある。そこで、ゲート電極9を挟んでpベース層5bに隣接するpベース層5aに対して、不純物濃度の変化が小さいA−Aで示される不純物プロファイルを有するpピラー層4を対応させている。すなわち、ソース電極10側の濃度が、pベース層5bに配置されたpピラー層4より低いため、pベース層5a側からnピラー層3に伸びる空乏層幅が狭くなる。これにより、pベース層5b側から伸びる空乏層との相対的な関係において、nピラー層3内に伸びる空乏層幅が変化しないので、電流パスが確保されオン抵抗の増加を防ぐことができる。つまり、pベース層5b側でアバランシェ耐量を上げ、一方で、pベース層5a側でオン抵抗を下げる構成とすることにより、高アバランシェ耐量と大電流動作を両立させることができる。
本実施形態に示すように、nピラー層3とpベース層5との境界と、pコンタクト層6と、の間隔と、pピラー層4の濃度プロファイルを対応させることにより、高アバランシェ耐量を実現するだけでなく、低オン抵抗および大電流動作を実現することができる。例えば、nピラー層3とpベース層5との境界と、pコンタクト層6と、の間隔が広く形成されている部分では、pピラー層4の濃度を相対的に低く設定することが望ましい。また、nピラー層3とpベース層5との境界と、pコンタクト層6と、の間隔が狭く形成されている部分では、pピラー層4の濃度を相対的に高くすることが望ましい。
図13は、第5の実施形態の変形例に係るパワーMOSFETのユニットセルの断面とスーパージャンクション構造の不純物プロファイルを示す模式図である。
本変形例では、近接部E3のないp+コンタクト層6aに対して、図13中のA−Aで示される不純物濃度プロファイルを有するpピラー層4対応させ、一方、近接部E3を有するp+コンタクト層6bに対しては、図12に示した実施態様と同じB−Bで示される不純物濃度プロファイルを有するpピラー層4を対応させている。すなわち、一方のpピラー層4の不純物濃度が深さ方向に一定で、nピラー層3との濃度差をゼロとし、他方のpピラー層4の不純物濃度が、B−Bの濃度プロファイルを有するような場合でも、高アバランシェ耐量と低オン抵抗および大電流動作を実現することができる。
図14は、第5の実施形態の第2の変形例に係るパワーMOSFETのユニットセルの断面とスーパージャンクション構造の不純物プロファイルを示す模式図である。
図14中に示すように、近接部E3のないpコンタクト層6aに対して、pピラー層4濃度が全体的にnピラー層3よりも低いA−Aで示されるプロファイルを対応させている。このようなプロファイルとすることで、pピラー層4からnピラー層3への空乏層の伸びをさらに抑えることができ、低オン抵抗が得られる。一方、近接部E3を有するpコンタクト層6bが設けられたpベース層5に対しては、B−Bの不純物濃度プロファイルを有するpピラー層4が配置されている。図14中に示すように、B−Bの濃度の変化率は、A−Aの濃度の変化率より大きく、また、pベース層5側においてA−Aの不純物濃度より高濃度となっている。これにより、pコンタクト層6bが設けられたpベース層5側で、アバランシェ増倍が支配的に起こるようになる。しかし、p+コンタクト層6bが設けられたpベース層5での寄生バイポーラトランジスタのターンオンが起こり難いために、大きなアバランシェ電流を流すことが可能であり、高アバランシェ耐量を得ることができる。
図15は、第5の実施形態の第3の変形例に係るpコンタクト層6の平面パターンと、それに対応するpピラー層4の濃度を示す模式図である。
本変形例に対応するnピラー層3とpピラー層4とは、図3または図12ないし14に示す実施形態と同様に、ストライプ状に形成されたスーパージャンクション構造を構成する。また、pベース層5も、pピラー層4に沿ったストライプ状に形成される。p+コンタクト層6は、pベース層5の表面にストライプ状に形成され、図15中に示すように、その幅が周期的に変化している。また、図15に示すX−X断面が、図3および図12ないし14に示されたpコンタクト層6aに対応し、Y−Y断面がpコンタクト層6bに対応する。すなわち、図15に示したpコンタクト層6を、近接部E3と近接部以外の端部が対向するように、ストライプ方向へずらして並列に配置することにより、素子の一部に、図3または図12ないし図14に示す構造を設けることができる。
一方、pピラー層4の不純物濃度も、pコンタクト層6のパターンに対応させてストライプ方向において周期的に変化させている。すなわち、pコンタクト層6に設けられた近接部E3に対応する部分のpピラー層4の濃度を高くして、高アバランシェ耐量と、低オン抵抗および大電流動作を実現する。図15中に示したように、ストライプ方向に不純物濃度の変化を設けることは、スーパージャンクション構造を形成する際に行われるイオン注入において、注入マスクの開口幅を近接部E3に対応させて周期に変えることにより容易に実現することができる。
(第6の実施形態)
図16は本発明の第6の実施形態に係るパワーMOSFETのpコンタクト層の平面パターンを示す模式図である。
本実施形態において、pコンタクト層6は、これまでに示した矩形とは異なる三角形状の近接部E3を、ストライプの両側に有する形状をしている。このため、pコンタクト層6と、nピラー層3とpベース層5との境界と、の間隔が連続的に変化し、それに応じて、素子内で連続的にゲート閾値電圧が変化する。これにより、スイッチング波形が連続的に緩やかに変化し、スイッチングノイズを小さくすることができる。
また、図17に示すように、pコンタクト層6の幅をストライプ方向に波形に変化させることもできる。これにより、スイッチングノイズを、さらに少なくすることが可能となる。
さらに、図15の第5の実施形態に示したように、pコンタクト層6の幅のストライプ方向の変化に対応して、pピラー層4に濃度変化をつけることが望ましい。また、ストライプパターンに限られる訳ではなく、図9ないし図11に示したメッシュ状のゲート電極に対応したパターンにおいても、p+コンタクト層6の周辺部が連続に変化し、nピラー層3とpベース層5との境界との幅が連続的に変わるように配置されていれば、同様な効果が得られる。
以上、第1乃至第6の実施形態について説明したが、本発明は、第1乃至第6の実施形態に限定されるものではない。例えば、第1の導電型をn型、第2の導電型をp型として説明をしたが、第1の導電型をp型、第2の導電型をn型としても実施可能である。
また、本発明は高アバランシェ耐量を実現するMOS構造に関するものであるため、スーパージャンクション構造の形成方法には依存せず実施可能である。例えば、イオン注入と埋め込みエピタキシャル成長を繰り返すいわゆるマルチエピ法や、異なる加速電圧により複数回イオン注入を行う方法、トレンチ溝内を結晶成長により埋め戻す方法、トレンチ溝の側壁に斜め方向からのイオン注入を用いる方法、これらを組み合わせた方法など、いずれの方法を用いても実施可能である。さらに、スーパージャンクション構造の平面パターンにも依存せず、ストライプ状、メッシュ状、オフセットメッシュ状など、いずれの平面パターンでも実施可能である。
また、上記の説明図では、pピラー層4がnドレイン層2に接しないように図示したが、pピラー層4とnドレイン層2が接している場合でも実施可能である。また、pピラー層4とnドレイン層2の間に濃度の低いn層が形成されていても実施可能である。
さらに、各実施形態としては、縦型スーパージャンクションMOSFETに限らない。例えば、横型スーパージャンクションMOSFETや縦型スーパージャンクションIGBT、横型スーパージャンクションIGBTなどMOSもしくはMISゲートを有するスーパージャンクション素子であれば、同様に実施することが可能である。
1 ドレイン電極
2 nドレイン層
3 nピラー層
4 pピラー層
5 pベース層
6 pコンタクト層
7 nソース層
8 ゲート絶縁膜
9 ゲート電極
10 ソース電極
11 半導体基板
E1、E2、E3 近接部

Claims (5)

  1. 第1導電型の第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層上に、横方向に周期的に設けられた第1導電型の第2の半導体層および第2導電型の第3の半導体層と、
    前記第1の半導体層に電気的に接続された第1の主電極と、
    前記第3の半導体層の表面に選択的に設けられた第2導電型の第4の半導体層と、
    前記第4の半導体層の表面に選択的に設けられ、前記第4半導体層よりも不純物濃度が高い第2導電型の第5の半導体層と、
    前記第4の半導体層および前記第5の半導体層の少なくともいずれかの表面に選択的に設けられた第1導電型の第6の半導体層と、
    前記第5の半導体層および前記第6の半導体層の表面に接合するように形成された第2の主電極と、
    前記第2の半導体層と前記第4の半導体層と前記第6の半導体層との上に、絶縁膜を介して形成された制御電極と、
    を備え、
    隣接する一対の前記第4の半導体層の対向部において、一方の前記第4の半導体層における前記第5の半導体層から前記第4の半導体層の端までの距離は、他方の前記第4の半導体における前記第5の半導体層から前記第4の半導体層の端までの距離よりも短いことを特徴とする電力用半導体素子。
  2. 前記一対の前記第4の半導体層の前記対向部において、前記一方の前記第4の半導体層における前記第6の半導体層から前記第4の半導体層の前記端までの距離は、前記第5の半導体層から前記第4の半導体層の前記端までの前記距離よりも短いことを特徴とする請求項1記載の電力用半導体素子。
  3. 前記第5の半導体層は、前記第4の半導体層の表面に沿ってストライプ状に設けられ、前記端に近接した複数の前記近接部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電力用半導体素子。
  4. 前記第5の半導体層のストライプの一辺に設けられた隣接する前記近接部の間隔は、前記ストライプに沿った前記近接部の幅よりも広いことを特徴とする請求項3記載の電力用半導体素子。
  5. 前記第3の半導体層における不純物濃度は、前記第1の主電極から前記第2の主電極に向かう方向に変化してなり、
    前記一対の第4の半導体層のうちの前記第5の半導体層から前記第4の半導体層の端までの距離が短い前記第4の半導体層の下に設けられた前記第3の半導体層における前記不純物濃度の変化率は、前記一対の前記第4の半導体層のうちの前記第5の半導体層から前記第4の半導体層までの距離が長い前記第4の半導体層の下に設けられた前記第3の半導体層における前記不純物濃度の変化率よりも大なることを特徴とする請求項1記載の電力用半導体素子。
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