JP2011003047A - 硬貨処理装置の硬貨倒し機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 硬貨搬送ベルト機構により高速搬送される傾輪状態の硬貨を搬送中に確実に倒すことができる硬貨処理装置の硬貨倒し機構を提供する。
【解決手段】 本発明の硬貨処理装置の硬貨倒し機構は、硬貨33が収容された少なくとも1つの硬貨ホッパー15A〜15Dと、硬貨ホッパーの硬貨排出部から落下した硬貨を受け、硬貨返却口14に搬送する硬貨搬送ベルト機構21とを備える硬貨処理装置11において、硬貨ホッパーから落下した硬貨を受ける硬貨搬送ベルト機構の水平移動部21Aでの搬送方向の下流側箇所であってかつ当該水平移動部の上側位置に、立った状態で搬送方向に移動する硬貨33に対して傾斜する傾斜面41a(53a)を有した硬貨倒し部材31(53)を配置するように構成される。
【選択図】図7

Description

本発明は硬貨処理装置の硬貨倒し機構に関し、特に、自動券売機等に装備された硬貨処理装置において硬貨搬送ベルトで硬貨が立った状態で搬送される時に当該硬貨を確実に倒すことができる硬貨倒し機構に関する。
自動券売機等では、貨幣投入口から投入された紙幣や硬貨の処理、あるいは投入された紙幣等に対して釣り銭を返却するための処理を行う硬貨処理装置が装備されている。当該硬貨処理装置では、装置の底部付近に硬貨搬送ベルト機構の水平移動部が設置されて、硬貨搬送ベルト機構の上側の箇所には、硬貨搬送ベルト機構の搬送方向に沿って硬貨の種類毎(10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、500円硬貨等)に応じて複数の硬貨ホッパーが配置されている。各硬貨ホッパーの下端部には制御条件に応じて開閉する硬貨排出部が設けられている。各硬貨ホッパーからその下端部に設けられた硬貨排出部を経由して硬貨が排出されると、当該硬貨は硬貨搬送ベルト機構の水平移動部上に落下し、硬貨搬送用のベルトにより釣銭返却部へ搬送される。なお硬貨搬送ベルト機構は、通常、上方の硬貨ホッパーから落下する硬貨を受けるための水平移動部と、当該硬貨を上側位置に設けられた硬貨返却部まで移動させるための垂直方向の移動を可能にする垂直移動部とを備えている。
上記の構造を有する硬貨処理装置では、硬貨ホッパーから落下した硬貨が、一定の確率で、硬貨搬送ベルト機構の水平移動部上で立ってしまう状態が起きることがある。硬貨搬送用のベルト上におけるこのような硬貨搬送状態は通常的に「傾輪」と呼ばれている。傾輪状態では、通常、硬貨搬送用ベルトの移動方向に対して反対となる反時計方向に回転しながら移動する。当該傾輪状態が生じた場合には、釣り銭としての排出が困難となり、不具合を生じるので、従来より、かかる傾輪状態を解消する仕組み、すなわち立った状態の硬貨を搬送中に倒すための硬貨倒し機構が提案されていた。
従来の硬貨倒し機構を備えた硬貨処理装置等としては特許文献1〜3に開示されたものが存在する。
特許文献1の硬貨処理機構は、複数の硬貨を収容する収容部の開口を塞ぐように逆転ローラを備え、当該逆転ローラと硬貨との作用関係で生じる傾輪現象の発生を、逆転ローラに所定構造の溝を形成することにより抑制するようにしている。
特許文献2の硬貨処理装置の硬貨立ち防止機構は、搬送コンベアの水平移動部における搬送方向に対して直交する方向に往復移動する線状材を設け、搬送コンベアの搬送動作に連動させて当該搬送コンベアの幅方向に往復移動させ、傾輪状態にある硬貨を倒すようにしている。
特許文献3の硬貨処理装置は、硬貨搬送用のベルトコンベアの搬送方向における下流側の端部に設けられた逆転ローラの手前位置に、傾輪状態の硬貨を倒すための紐部材を配置している。
さらに他の硬貨倒し機構の構造として、硬貨搬送用のベルトコンベアの下流側の端部にてベルトコンベアの上側にのれん式構造の硬貨倒し部材を設けるようにしたものも存在した。
特開2007−188302号公報 特開平11−175807号公報 特開平09−231442号公報
近年の硬貨処理装置の硬貨搬送ベルト機構ではベルトの移動速度が高速化されつつある。例えば1秒間に1.1m程度である。硬貨搬送ベルトの高速化では、傾輪状態にある硬貨の反時計方向の回転速度も高くなり、搬送方向の移動の慣性力が高くなり、傾輪状態を維持する硬貨の回転移動バランスが崩れ難くなり、当該傾輪状態を解消することが容易ではなくなる傾向にある。前述した従来の硬貨倒し機構によれば、比較的に遅い速度の搬送速度を前提していたので、高速化された硬貨搬送ベルトでの傾輪状態の硬貨を倒す機能が不十分であった。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、硬貨搬送ベルト機構により高速搬送される立った状態の硬貨を搬送中に確実に倒すことができる硬貨処理装置の硬貨倒し機構を提供することにある。
本発明に係る硬貨処理装置の硬貨倒し機構は、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1の硬貨処理装置の硬貨倒し機構(請求項1に対応)は、硬貨が収容された少なくとも1つの硬貨ホッパーと、硬貨ホッパーの硬貨排出口から落下した硬貨を受け、硬貨返却口に搬送する硬貨搬送ベルト機構とを備える硬貨処理装置において、硬貨ホッパーから落下した硬貨を受ける硬貨搬送ベルト機構の水平移動部での搬送方向の下流側箇所であってかつ当該水平移動部の上側位置に、立った状態で搬送方向に移動する硬貨に対して傾斜する傾斜面を有した硬貨倒し部材を配置したことを特徴とする。
上記の硬貨倒し機構では、硬貨搬送用のベルト上で硬貨が傾輪した場合に、当該ベルトが比較的に高速で移動して傾輪の慣性力が高くなって倒れにくい状態が発生したとしても、硬貨倒し機構が有する傾斜面で傾輪状態の硬貨の進行方向を変更し、これにより確実に硬貨を倒すことができる。
第2の硬貨処理装置の硬貨倒し機構(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、硬貨倒し部材の傾斜面は、立った状態で移動する硬貨が形成する平面に対してほぼ60°の傾斜角を有することを特徴とする。
第3の硬貨処理装置の硬貨倒し機構(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、硬貨搬送ベルト機構の水平移動部上で立った状態で移動する硬貨が硬貨倒し部材の傾斜面に接触した後、硬貨が形成する平面は、搬送方向に対して、硬貨が倒れる所定角度に傾斜させられることを特徴とする。
第4の硬貨処理装置の硬貨倒し機構(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、硬貨倒し部材の傾斜面を形成する壁部は硬貨搬送ベルト機構の水平移動部の幅方向に横切って配置され、かつ壁部の下端部と水平移動部の硬貨搭載面との間には倒れた硬貨を通過させる隙間が形成されていることを特徴とする。
第5の硬貨処理装置の硬貨倒し機構(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは、傾斜面を形成する壁部の前記下端部が、立った状態の前記硬貨を倒すための支点となることを特徴とする。
本発明に係る硬貨処理装置の硬貨倒し機構によれば、硬貨搬送ベルト機構の水平移動部での搬送方向の下流側箇所であってかつ当該水平移動部の上側位置に、傾斜面を有した硬貨倒し部材を配置したため、当該傾斜面で傾輪状態の硬貨の進行方向を変更し、これにより硬貨搬送用のベルトが高速で移動し、傾輪の慣性力が高くなって倒れにくい状態が発生したとしても、確実に硬貨を倒すことができる。
本発明に係る硬貨倒し機構を備えた硬貨処理装置の内部構造の要部を示す側面図である。 硬貨処理装置における硬貨搬送ベルト機構の水平移動部と硬貨倒し機構の部分を拡大して示す側面図である。 硬貨倒し部材の正面図である。 硬貨倒し部材の平面図である。 硬貨倒し部材の右側面図である。 硬貨倒し部材の左側面図である。 硬貨搬送ベルト機構の水平移動部上を傾輪状態で移動する硬貨を倒す原理を説明するための平面図(A)と側面図(B)である。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1は、硬貨処理装置11の内部構造を側面図で示している。当該硬貨処理装置11は例えば自動発券機の一装置部品として組み込まれている。自動発券機12は、利用者が操作表示画面に設けられた操作指定部で指定する行先の切符を発券すると共に、貨幣投入口から投入された紙幣等を計算し、必要な釣り銭(硬貨等)を硬貨返却口から返却する機能を有している。自動発券機の装置本体12の前面に貨幣投入口13と硬貨返却口14等を備えている。この実施形態では特に硬貨返却のための構造を説明する。なお硬貨処理装置11の内部には、その他、紙テープ、カッタ、プリンタ、磁気処理部、送りコンベア類、制御用コンピュータ等を備えているが、図1ではこれらの図示は省略されている。また硬貨処理装置11の内部の下側部分には、硬貨種類別の硬貨ホッパー15A〜15Dが設けられている。15Aは十円硬貨ホッパー、15Bは百円硬貨ホッパー、15Cは五百円硬貨ホッパー、15Dは五十円硬貨ホッパーである。これらの硬貨ホッパー15A〜15Dの各々の下側に硬貨排出部16が設けられている。各硬貨ホッパー15A〜15Bの内部下側には、ホッパー内に貯留された撹拌する硬貨撹拌機構部材と、硬貨排出時に排出指令信号に基づいて開く蓋機構部材とが設けられている。
なお図1では、漏斗形状の他の2つのホッパー15E,15Fが破線により示されている。ホッパー15Eは、硬貨処理装置11に投入されかつ一時的に貯留された十円硬貨と百円硬貨をその後の取消し操作に従って返却する場合に用いられる硬貨排出部である。またホッパー15Fは、硬貨処理装置11に投入されかつ一時的に貯留された五十円硬貨と五百円硬貨をその後の取り消し操作に従って返却する場合、および、投入直後に硬貨の種類を判別する検銭部の機能に基づいて詰まった硬貨や異物を排出する場合に、共通的に用いられる硬貨排出部である。なおホッパー15E,15Fも、硬貨を排出する機能を有するので、硬貨ホッパーの一種であるということができる。
これらの硬貨ホッパー15A〜15Dおよびホッパー15E,15Fに対して、その下側に、各硬貨ホッパー等に共用の硬貨搬送ベルト機構21が設置される。硬貨ホッパー15A〜15D等の下側には、特に、硬貨搬送ベルト機構21の水平移動部21Aが配置されている。硬貨搬送ベルト機構21は、ベルトコンベア構造を有し、硬貨ホッパー15A〜15Dの下方位置に配置される上記の水平移動部21Aと、当該水平移動部21Aの設置高さから上記の硬貨返却口14の設置高さまで硬貨を上昇移動させるための垂直移動部21Bとを備えている。硬貨搬送ベルト機構21の水平移動部21Aと垂直移動部21Bについては、図示のごとく配置された複数のローラ22に対して環状の一本のベルト23が掛け渡されている。硬貨搬送ベルト機構21は、硬貨返却作動時に、動作指令信号に基づき複数のローラ22のうちの1つのローラが駆動ローラとして回転動作し、環状のベルト23を矢印24の方向に移動させる。図1において、硬貨搬送ベルト機構21における環状のベルト23に関して、水平移動部21Aの上側ベルト部分23aは右方向に移動し、右端部から垂直移動部21Bによって上方に移動し、上端のローラ22で下方に移動方向を変え、さらに下方に移動し、水平移動部21Aの下側ベルト部分23bとして左方向に移動する。
釣り銭に係る硬貨処理の制御指令に基づいて複数の硬貨ホッパー15A〜15D等のいずれかからの下端部の硬貨排出部16から排出された硬貨は、硬貨搬送ベルト機構21の水平移動部21Aの上側ベルト部分23aの上に落下する。硬貨搬送ベルト機構21の水平移動部21Aの上側ベルト部分23aに落下した硬貨は、水平移動部21Aの搬送動作に基づいて右方向に移動(進行)する。通常、硬貨搬送ベルト機構21の水平移動部21Aの上側ベルト部分23aに落下した硬貨は、上側ベルト部分23aの上で倒れ、この倒れた状態で、移動するベルト23によって右方向に搬送される。その後、硬貨は、硬貨搬送ベルト機構21の垂直移動部21Bによって硬貨返却口14の箇所まで縦方向に搬送される。垂直移動部21Bによる硬貨の搬送では、別の補助ベルト機構25が設置されており、当該補助ベルト機構25のための複数のローラ26に掛け渡された補助ベルト27とベルト23との間に硬貨を挟み込んだ状態で縦方向に搬送し、硬貨返却口14へ搬送する。
上記において硬貨搬送ベルト機構21の垂直移動部21Bに含まれる複数のローラ22と、垂直移動部21Bに関連する補助ベルト機構25に含まれる一部の複数のローラ26とは、ベルト23とベルト27の重ね合わせ移動部に関しては共通の案内ローラとして機能している。
硬貨搬送ベルト機構21の水平移動部21Aの両側には、上側ベルト部分23aに落下した硬貨が、ベルト側縁から外れるのを阻止する壁部が設けられている。従って、各硬貨ホッパー15A〜15Dから落下した硬貨は、硬貨搬送ベルト機構21の水平移動部21Aのベルト23によって、図1中右方向に搬送される。
硬貨搬送ベルト機構21の水平移動部21Aにおける搬送方向の右端箇所、すなわち搬送方向の下流側箇所には、当該水平移動部21Aの上側位置に硬貨倒し部材31が配置されている。硬貨倒し部材31は、装置内部に設けられた側壁部に固定される。
図2に硬貨倒し部材31およびその周辺部の構造を拡大して示す。図2で、23aは、硬貨搬送ベルト機構21の水平移動部21Aにおいて、硬貨搬送用のベルト23に関する上側ベルト部分を示している。硬貨倒し部材31は、上側ベルト部分23aの上側の位置において、当該上側ベルト部分23Aの上面との間に所要の隙間をあけて配置されている。硬貨倒し部材31は、硬貨搬送ベルト機構21の水平移動部21Aの長手方向(進行方向)の側辺に沿った側方部に設けられた側壁部(図2中に図示せず)に固定される。
硬貨搬送用のベルト23は、図2では2つのローラ26で案内され、上方に移動するように配置されている。また上記の補助ベルト機構25の補助ベルト27は、図2において3つのローラ26で案内されて反時計回りの方向(矢印34)に回転するように設けられており、最下位位置に存するローラ26の箇所で上方へ移動するように移動方向が変更される。補助ベルト27において、最下位のローラ26以降の上方移動の箇所では、上記の硬貨搬送用のベルト23と接触した状態で、上方に移動されることになる。ベルト23と補助ベルト27との接触する箇所で硬貨を挟み、硬貨を上方に移動させる。補助ベルト27は、最下位のローラ26の近くに配置された押えローラ32によって案内され、最下位のローラ26の周囲に巻回するように設けられている。
押えローラ32の設置箇所は硬貨倒し部材31と最下位のローラ26との間の位置である。ベルト23の上側ベルト部分23a上に倒れた状態の硬貨33は、硬貨倒し部材31の下側に形成された隙間、および押えローラ32の下側に形成された隙間を通って搬送される。
図3〜図6を参照して硬貨倒し部材31の構造を説明する。硬貨倒し部材31は、傾斜面41aを有する下部部材41と、取付け用上部部材42とから構成される。下部部材41の傾斜面41aは、ベルト23(または上側ベルト部分23a)の幅方向に対して傾斜した状態に配置される。当該傾斜角度は、ベルト23の側方に位置する側壁の面に対する角度(θ)として、例えば60°である。下部部材41は、板状の部材を折り曲げることにより形成されており、一方の側方の壁面に固定される取付け板部41bと、上記の傾斜面41aを形成する板部とを有している。取付け板部41bの41b−1はビス取付け部である。上部部材42は、傾斜面41aを有する板部の上辺41a−1に沿って固定される水平板部42aと、他方の側方の壁面に固定される板部42bとを有している。板部42bの42b−1はビス取付け部である。なお上部部材42の板部42bには取付けビスが配置される他の長孔42b−2が形成されている。当該長孔42b−2により、硬貨倒し部材31の配置位置をベルト23の搬送方向(進行方向または長手方向)に調整することができる。
上記の硬貨倒し部材31は、下部部材41によって、そのほぼ中間部から下側部分に傾斜面41aが形成される。硬貨倒し部材31の形状は、上記の傾斜面41aを備えておれば良く、任意の形状に作ることができる。この構造によれば、例えば板状の金属部材を折り曲げ成形することができ、簡素な形状で形成することができる。さらに例えば、硬貨倒し部材31は、ブロック状の形態を有する部材として作ることもできる。また傾斜面41aは、図2に示すように、ベルト23の上面に対して垂直に設定されることが望ましいが、搬送方向に傾斜させても良い。
次に、図7の(A)と(B)を参照して、硬貨搬送ベルト機構21の水平移動部21Aのベルト23(上側ベルト部分23a)を傾輪状態で移動する硬貨を倒すための原理を説明する。
図7の平面図(A)と側面図(B)において、図中左端の符号33で示される部材は、落下初期の段階で、ベルト23の上にて傾輪状態(立った状態)で搬送される硬貨である。硬貨33は、通常、矢印51が示すように反時計方向に回転している。傾輪状態の硬貨33は、図1等で示した硬貨搬送ベルト機構21の水平移動部21Aにおけるベルト23(より詳しくは上側ベルト部分23a)の上で搬送方向24に進行する。図中左端にて示された傾輪状態の硬貨33の進行方向52は、当該搬送方向24に沿っており、搬送方向24にほぼ平行であり、実質的に一致している。
図7の(A)と(B)で総合的に示されるように、図中、その中央部に位置する三角柱状のブロック53は前述した硬貨倒し部材31を概念的に示しており、面53aが前述した傾斜面41aを意味している。図7では、説明の便宜上、硬貨倒し部材31を簡略化して示している。硬貨倒し部材53は、ベルト23の側方の一方の側壁の面54に固定されているとする。傾斜面53aは、ベルト23の側方の一方の側壁の面54に対してθ、すなわちほぼ60°の傾斜角度を有している。傾輪しながらその進行方向52に移動する硬貨33は、硬貨倒し部材53の傾斜面53aに当たる。その結果、硬貨33の進行方向52は、傾斜面53aに沿う方向へ向きを変える。このとき傾輪した硬貨33は、図7の(B)において反時計方向51に自転しているため、傾斜面53aに当たった時にその接点の部分55を支点にして反時計方向に回転しようとする。接点の部分55は、硬貨33の傾斜面53aにおける下辺(下端部)53a−1の近傍の領域である。硬貨33が接点の部分55の周りに回転しようとする時、同時に硬貨33の搬送方向24に移動するベルト23によって硬貨33の下側が引っ張られ、回転と引っ張りの2つの力の作用の相乗効果によって硬貨33は傾斜面53aの下側、すなわち硬貨倒し部材53とベルト23との間の隙間に引き込まれる。傾斜面53aの下辺53a−1の高さを、硬貨33の外形に対して適宜に設定しておくことにより、傾斜面53aの下側の隙間部分に引き込まれた硬貨33はベルト23の上に倒れる(状態S1)。こうしてベルト23上に落下しかつ傾輪しながら搬送される硬貨33を、傾斜面53aを有した硬貨倒し部材53によって、押えローラ32の直前の場所で確実に倒すことができる。
図7に示した上記の硬貨倒し部材53、すなわち図2等に示した硬貨倒し部材31によれば、硬貨33の反時計方向51の回転動作とベルト23の搬送動作(搬送方向24)を組み合わせて利用しているため、ベルト23の搬送速度を上がるにつれて硬貨33を倒す働きを高めることができる。すなわち、ベルト23の移動速度(搬送速度)が高くなると、硬貨33の反時計方向51の回転速度も高くなるので、硬貨33自身の回転(自転)作用で傾斜面53a(41a)の下側にもぐり込む作用を高めることができ、確実に傾輪状態の硬貨を倒すことができる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係る硬貨処理装置の硬貨倒し機構は、自動券売機等に組み込まれた硬貨処理装置において釣り銭としての硬貨返却時において硬貨搬送ベルト機構のベルト上で硬貨の傾輪状態が発生したときにこれを確実に解消することに利用される。
11 硬貨処理装置
12 自動発券機
13 貨幣搬入口
14 硬貨返却口
15A〜15D 硬貨ホッパー
15E,15F ホッパー
16 硬貨排出部
21 硬貨搬送ベルト機構
21A 水平移動部
21B 垂直移動部
23 ベルト
23a 上側ベルト部分
23b 下側ベルト部分
25 補助ベルト機構
27 補助ベルト
31 硬貨倒し部材
33 硬貨
41a 傾斜面
53 硬貨倒し部材
53a 傾斜面

Claims (5)

  1. 硬貨が収容された少なくとも1つの硬貨ホッパーと、前記硬貨ホッパーの硬貨排出部から落下した前記硬貨を受け、硬貨返却口に搬送する硬貨搬送ベルト機構とを備える硬貨処理装置において、
    前記硬貨ホッパーから落下した前記硬貨を受ける前記硬貨搬送ベルト機構の水平移動部での搬送方向の下流側箇所であってかつ当該水平移動部の上側位置に、立った状態で前記搬送方向に移動する前記硬貨に対して傾斜する傾斜面を有した硬貨倒し部材を配置したことを特徴とする硬貨処理装置の硬貨倒し機構。
  2. 前記硬貨倒し部材の前記傾斜面は、立った状態で移動する前記硬貨が形成する平面に対してほぼ60°の傾斜角を有することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置の硬貨倒し機構。
  3. 前記硬貨搬送ベルト機構の前記水平移動部上で立った状態で移動する前記硬貨が前記硬貨倒し部材の前記傾斜面に接触した後、前記硬貨が形成する平面は、前記搬送方向に対して、前記硬貨が倒れる所定角度に傾斜させられることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置の硬貨倒し機構。
  4. 前記硬貨倒し部材の前記傾斜面を形成する壁部は前記硬貨搬送ベルト機構の前記水平移動部の幅方向に横切って配置され、かつ前記壁部の下端部と前記水平移動部の硬貨搭載面との間には倒れた前記硬貨を通過させる隙間が形成されていることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置の硬貨倒し機構。
  5. 前記傾斜面を形成する前記壁部の前記下端部が、立った状態の前記硬貨を倒すための支点となることを特徴とする請求項4記載の硬貨処理装置の硬貨倒し機構。
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