JP2011002709A - 光導波路接合体製造用治具および光導波路接合体の製造方法 - Google Patents

光導波路接合体製造用治具および光導波路接合体の製造方法 Download PDF

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睦宏 松山
Kenji Miyao
憲治 宮尾
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Abstract

【課題】光導波路と光ファイバとが高い位置精度で確実に接合された光導波路接合体を製造することができる光導波路接合体製造用治具および光導波路接合体の製造方法を提供すること。
【解決手段】光導波路接合体製造用治具9は、コア部41a〜41fを有する光導波路2と、コア部41a〜41fに接合される光ファイバ6a〜6fとを備える光導波路接合体を製造する際に用いられるものである。この光導波路接合体製造用治具9は、光導波路2を着脱自在に固定する第1の固定部10と、第1の固定部10に固定された光導波路2の一端側に、光ファイバ6a〜6fを着脱自在に固定する第2の固定部20と有し、第1の固定部10に光導波路2を固定し、第2の固定部20に光ファイバ6a〜6fを固定した際、コア部41a〜41fの端面411と光ファイバ6a〜6fの端面とが対面しており、当該対面した部分の周囲を封止材で封止可能に構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、光導波路接合体製造用治具および光導波路接合体の製造方法に関する。
近年、光周波搬送波を使用してデータを移送する光通信がますます重要になっている。このような光通信において、信号伝搬光を、一地点から他地点に導くための手段として、光導波路と光ファイバとを接合した接合体がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の接合体は、基板と、基板上に一体的に形成された光導波路と、基板上に形成された溝に挿入された光ファイバとで構成されている。そして、光ファイバは、基板の溝に挿入された状態で接着剤により基板に対して固定されている。
ところで、特許文献1に記載の接合体では、光導波路の端面と光ファイバの端面とは、微小間隔をおいて互いに離間している、すなわち、微小な間隙を介して互いに対向している。このため、例えば間隙に塵や埃等が入り込んだ場合、これらが光の伝達の妨げの原因となり、結果、光導波路と光ファイバとの間で光の伝達が不可能となるという問題があった。また、例えば光ファイバの端面付近に不本意な押圧力が作用した場合、光ファイバの端面が変形してしまい、光ファイバを通過した光が当該変形した端面で散乱(拡散)し、十分な光量の光を光導波路に伝達できない、すなわち、光導波路と光ファイバとの間で光の伝達が不十分となる。また、光導波路と光ファイバとの接合部付近を折り曲げるような力が作用した場合、光ファイバが溝から離脱して位置ズレを起こすおそれがある。光ファイバが位置ズレを起こすと、当該光ファイバの端面と光導波路の端面とが対向しなくなり、光導波路と光ファイバとの間で光の伝達が不可能となる。
光ファイバと光導波路を接合する別の形態として、コネクタを用いる方法もある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載されているように、光ファイバ用の多芯コネクタとしては、MTコネクタが既に規格化されているが、これと互換性のある光導波路用コネクタとして、光導波路フィルムをハウジング内部に組み込んで使用するコネクタ(PMTコネクタ)がある。この従来のコネクタのハウジングは、上側蓋部材(PMT蓋)と、光導波路収納溝加工済の下側本体部材(PMT本体)と、保護筒(PMTブーツ)との3つの部材で構成されており、このコネクタを組み立てる(製造する)には、次の作業工程(製造工程)を経る。
(1)下側本体部材の溝部に保護筒を備えた光導波路を収納する。
(2)光導波路が収納された下側本体部材と上側蓋部材および保護筒とを、接着材を介して接着、固定する。
(3)ハウジング端面を研磨することにより、導波路端面に光学基準面となる平滑面を設ける。
このように製造される従来のコネクタでは、前記各工程(作業)を、製造する1つ1つのコネクタに対してそれぞれ行なうため、製造に手間がかかるとともにそのコストが高くなる。また、この従来のコネクタは、部品点数が比較的多い上(合計約3部品)、コネクタ部での光学結合精度を産業上利用可能なレベルにまで向上させるために、組立最終工程で研磨作業を行い平滑な光学基準面を設ける必要があることが、安価な製品を量産する上での障害となっている。そのため光ファイバと光導波路とを結合する方法としては、主としてコスト面での理由から使いづらいという欠点があった。
また、用途によっては、光ファイバと光導波路とを一度結合させた後はそのまま使用し、離脱および再結合させる必要の無い用途も存在するため、そのような用途には前述のコネクタによる結合方式は最良の解決策とは言えない。
特開平10−282362号公報 特開2008−1515931号公報
本発明の目的は、光導波路と光ファイバとが高い位置精度で確実に接合された光導波路接合体を製造することができる光導波路接合体製造用治具および光導波路接合体の製造方法を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(18)の本発明により達成される。
(1) 少なくとも1本のコア部を有する光導波路と少なくとも1本の光ファイバとを備え、前記コア部と前記光ファイバとを接合して製造される光導波路接合体を製造する際に用いる光導波路接合体製造用治具であって、
前記光導波路を着脱自在に固定する第1の固定部と、
前記第1の固定部に固定された前記光導波路の一端側に、前記光ファイバを着脱自在に固定する第2の固定部とを有し、
前記第1の固定部に前記光導波路を固定し、前記第2の固定部に前記光ファイバを固定した際、前記コア部の端面と前記光ファイバの端面とが対面しており、当該対面した部分の周囲を封止材で封止可能に構成されていることを特徴とする光導波路接合体製造用治具。
(2) 前記対面した部分の周囲の封止後に、前記光導波路接合体から取り外される上記(1)に記載の光導波路接合体製造用治具。
(3) 長尺な板部材で構成されたものである上記(1)または(2)に記載の光導波路接合体製造用治具。
(4) 前記光導波路は、帯板状の部材で構成され、その一方の面に形成された溝を有するものであり、
前記第1の固定部は、前記板部材の一方の面から突出し、前記溝に挿入される突部で構成されている上記(3)に記載の光導波路接合体製造用治具。
(5) 前記突部は、前記板部材の長手方向に沿って延びるリブである上記(4)に記載の光導波路接合体製造用治具。
(6) 前記リブは、その両側面が互いに反対方向に傾斜している上記(5)に記載の光導波路接合体製造用治具。
(7) 前記リブは、その両側面が互いに平行である上記(5)に記載の光導波路接合体製造用治具。
(8) 前記光導波路は、帯板状の部材で構成され、その厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、
前記第1の固定部は、前記板部材の一方の面から突出し、前記貫通孔に挿入される突部で構成されている上記(3)に記載の光導波路接合体製造用治具。
(9) 前記貫通孔は、前記光導波路の長手方向に延びるスリットであり、
前記突部は、前記スリットに対応して形成された、前記板部材の長手方向に延びる小片である上記(8)に記載の光導波路接合体製造用治具。
(10) 前記突部は、柱状をなすピン部材である上記(8)に記載の光導波路接合体製造用治具。
(11) 前記第2の固定部は、前記板部材の一方の面に形成され、前記光ファイバが挿入される光ファイバ挿入溝で構成されている上記(3)ないし(10)のいずれかに記載の光導波路接合体製造用治具。
(12) 前記光ファイバ挿入溝は、その両側面が互いに反対方向に傾斜している上記(11)に記載の光導波路接合体製造用治具。
(13) 前記光導波路接合体には、複数本の前記光ファイバが設置されており、
前記光ファイバ挿入溝は、前記各光ファイバにそれぞれ対応して設けられている上記(11)または(12)に記載の光導波路接合体製造用治具。
(14) 前記光導波路接合体には、前記光導波路に複数本のコア部が設置され、該各コア部にそれぞれ対応して複数本の前記光ファイバが設置されており、
前記第2の固定部は、該第2の固定部に前記複数本の光ファイバを固定した際、その隣接する前記光ファイバ同士のピッチを、隣接する前記コア部同士のピッチと一致させるよう構成されている上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の光導波路接合体製造用治具。
(15) 前記封止材が付着するのを防止または抑制する付着防止処理が施されている上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の光導波路接合体製造用治具。
(16) 前記封止材は、樹脂材料で構成されたものであり、
前記封止材は、液体の状態で前記対面した部分の周囲に対し塗布され、その塗布されたものを硬化することにより前記対面した部分の周囲を封止するものである上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の光導波路接合体製造用治具。
(17) 前記樹脂材料は、光硬化性または熱硬化性を有する上記(1)ないし(16)のいずれかに記載の光導波路接合体製造用治具。
(18) 少なくとも1本のコア部を有する光導波路と、前記コア部に接合された少なくとも1本の光ファイバとを備える光導波路接合体を製造する方法であって、
上記(1)ないし(17)のいずれかに記載の光導波路接合体製造用治具を用いて、前記コア部と前記光ファイバとを接合して前記光導波路接合体を製造することを特徴とする光導波路接合体の製造方法。
本発明によれば、光導波路接合体を製造する際、光導波路と光ファイバとが各固定部によって位置決めされ、その位置決め状態で、光導波路のコア部の端面と光ファイバの端面とが確実に対向する。そして、この対向した部分の周囲を封止材で封止することができる。その結果、製造された光導波路接合体は、光導波路と光ファイバとが高い位置精度で確実に接合されたものとなる。
本発明の光導波路接合体製造用治具を用いて製造された光導波路接合体の分解斜視図である。 本発明の光導波路接合体製造用治具を用いて製造された光導波路接合体の縦断面図である。 図2中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の拡大詳細図である。 本発明の光導波路接合体製造用治具の第1実施形態を示す斜視図である。 図4中のB−B線断面図である。 図4中のC−C線断面図である。 図4中のC−C線断面図である。 本発明の光導波路接合体製造用治具の第2実施形態を示す横断面図である。 本発明の光導波路接合体製造用治具の第3実施形態を示す斜視図である。 本発明の光導波路接合体製造用治具の第4実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明の光導波路接合体製造用治具および光導波路接合体の製造方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の光導波路接合体製造用治具を用いて製造された光導波路接合体の分解斜視図、図2は、本発明の光導波路接合体製造用治具を用いて製造された光導波路接合体の縦断面図、図3は、図2中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の拡大詳細図、図4は、本発明の光導波路接合体製造用治具の第1実施形態を示す斜視図、図5は、図4中のB−B線断面図、図6および図7は、それぞれ、図4中のC−C線断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図3中の右側を「右」、左側を「左」と言う。また、図1、図4〜図7中(図8〜図10についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
図1、図2に示すように、光導波路接合体1は、帯状の光導波路2と帯状の光ファイバ束5とを備え、これらの端面同士が接合されたものである。そして、光導波路2と光ファイバ束5とを接合する、すなわち、光導波路接合体1を製造する際には、光導波路接合体製造用治具(以下単に「治具」と言う)9が用いられる。製造された光導波路接合体1は、光ファイバ束5から光導波路2に光Lを伝達することができる。以下、各部の構成について説明する。
光導波路2は、図1中下側からクラッド層(第1のクラッド層(クラッド部))3a、コア層4、クラッド層(第2のクラッド層(クラッド部))3bをこの順に積層してなるものである。
コア層4には、平面視で直線状をなすコア部(導波路チャンネル)41a、41b、41c、41d、41e、41fと、平面視で直線状をなす側面クラッド部(クラッド部)42a、42b、42c、42d、42e、42f、42gとが形成され、これらが交互に配置されている。このように光導波路2は、複数のコア部を有するマルチチャンネルのものとなっている。
各コア部41a〜41fの構成は、ほぼ同じであるため、以下、コア部41aについて代表的に説明する。また、側面クラッド部42a〜42gの構成は、ほぼ同じであるため、以下、側面クラッド部42aについて代表的に説明する。
また、コア部41aおよび側面クラッド部42aは、それぞれ、その横断面形状が正方形または矩形(長方形)のような四角形をなしている。コア部41a、側面クラッド部42aの幅および高さは、特に限定されないが、それぞれ、1〜200μm程度であるのが好ましく、5〜100μm程度であるのがより好ましく、10〜60μm程度であるのがさらに好ましい。
光導波路2は、右側からコア部41aに入射された光を、コア部41aとクラッド部(各側面クラッド部42a、42b、クラッド層3a、3b)との界面で全反射させ、左側に伝搬(出射)させることができる。
コア部41aと側面クラッド部42aとは、互いに光の屈折率が異なり、その屈折率の差は、特に限定されないが、0.5%以上であるのが好ましく、0.8%以上であるのがより好ましい。一方、上限値は、特に設定されなくてもよいが、好ましくは5.5%程度とされる。屈折率の差が前記下限値未満であると光を伝達する効果が低下する場合があり、前記上限値を超えても、光の伝送効率のそれ以上の増大は期待できない。
なお、前記屈折率差とは、コア部41aの屈折率をA、側面クラッド部42aの屈折率をBとしたとき、次式で表される。
屈折率差(%)=|A/B−1|×100
このコア部41aは、側面クラッド部42aに比べて屈折率が高い材料で構成され、また、クラッド層3a、3bに対しても屈折率が高い材料で構成されている。
コア部41a、側面クラッド部42aおよびクラッド層3a、3bの各構成材料は、それぞれ上記の屈折率差が生じる材料であれば特に限定されないが、本実施形態では、コア部41aと側面クラッド部42aとは同一の材料で構成されており、コア部41aと側面クラッド部42aとの屈折率差は、それぞれ材料の化学構造の差異により発現している。
コア層4の構成材料には、コア部41aを伝搬する光に対して実質的に透明な材料であればいかなる材料をも用いることができるが、具体的には、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、ポリシラン、ポリシラザン、また、ベンゾシクロブテン系樹脂やノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂のような各種樹脂材料の他、石英ガラス、ホウケイ酸ガラスのようなガラス材料等を用いることができる。
このうち、本実施形態のように化学構造の差異により屈折率差を発現させるためには、紫外線、電子線のような活性エネルギー線の照射により(あるいはさらに加熱することにより)屈折率が変化する材料であるのが好ましい。
このような材料としては、例えば、活性エネルギー線の照射や加熱により、少なくとも一部の結合が切断あるいは結合したり、少なくとも一部の官能基が脱離改変したり等して、化学構造が変化し得る材料が挙げられる。
具体的には、ポリシラン(例:ポリメチルフェニルシラン)、ポリシラザン(例:ペルヒドロポリシラザン)等のシラン系樹脂や、前述したような構造変化を伴う材料のベースとなる樹脂としては、分子の側鎖または末端に官能基を有する以下の(1)〜(6)のような樹脂が挙げられる。(1)ノルボルネン型モノマーを付加(共)重合して得られるノルボルネン型モノマーの付加(共)重合体、(2)ノルボルネン型モノマーとエチレンやα−オレフィン類との付加共重合体、(3)ノルボルネン型モノマーと非共役ジエン、および必要に応じて他のモノマーとの付加共重合体、(4)ノルボルネン型モノマーの開環(共)重合体、および必要に応じて該(共)重合体を水素添加した樹脂、(5)ノルボルネン型モノマーとエチレンやα−オレフィン類との開環共重合体、および必要に応じて該(共)重合体を水素添加した樹脂、(6)ノルボルネン型モノマーと非共役ジエン、または他のモノマーとの開環共重合体、および必要に応じて該(共)重合体を水素添加した樹脂等のノルボルネン系樹脂、その他、光硬化反応性モノマーを重合することにより得られるアクリル系樹脂、エポキシ樹脂。
なお、これらの中でも特にノルボルネン系樹脂が好ましい。これらのノルボルネン系ポリマーは、例えば、開環メタセシス重合(ROMP)、ROMPと水素化反応との組み合わせ、ラジカルまたはカチオンによる重合、カチオン性パラジウム重合開始剤を用いた重合、これ以外の重合開始剤(例えば、ニッケルや他の遷移金属の重合開始剤)を用いた重合等、公知のすべての重合方法で得ることができる。
コア層4の両面には、それぞれ、クラッド層3a、3bが配置されている。クラッド層3a、3bは、それぞれ、コア層4の下部および上部に位置するクラッド部を構成するものであり、コア層4に接している。このような構成により、各コア部41a〜41fは、それぞれ、その外周をクラッド部に囲まれた導光路として機能する。
クラッド層3a、3bの構成は、ほぼ同じであるため、以下、クラッド層3aについて代表的に説明する。
クラッド層3aの厚さは、コア層4の厚さの0.05〜1.5倍程度であるのが好ましく、0.1〜1.25倍程度であるのがより好ましく、具体的には、厚さは、特に限定されないが、それぞれ、通常、1〜200μm程度であるのが好ましく、2〜100μm程度であるのがより好ましく、10〜60μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、光導波路2が不必要に大型化(厚膜化)するのを防止しつつ、クラッド層としての機能が好適に発揮される。なお、クラッド層3aの厚さと、クラッド層3bの厚さとの厚さは、図示の構成では同じであるが、これに限定されず、異なっていてもよい。
また、クラッド層3aの構成材料としては、例えば、前述したコア層4の構成材料と同様の材料を用いることができるが、特にノルボルネン系ポリマーが好ましい。
なお、本実施形態では、コア層4の構成材料と、クラッド層3aの構成材料との間で、両者の間の屈折率差を考慮して適宜異なる材料を選択して使用することが可能である。したがって、コア層4とクラッド層3aとの境界において光を確実に全反射させるため、十分な屈折率差が生じるように材料を選択すればよい。これにより、光導波路2の厚さ方向において十分な屈折率差が得られ、各コア部41a〜41fからクラッド層3a、3bに光が漏れ出るのを抑制することができる。その結果、各コア部41a〜41fを伝搬する光の減衰を抑制することができる。
また、光の減衰を抑制する観点からは、コア層4とクラッド層3aとの間の密着性が高いことが好ましい。したがって、クラッド層3aの構成材料は、コア層4の構成材料よりも屈折率が低く、かつコア層4の構成材料と密着性が高いという条件を満たすものであれば、いかなる材料であってもよい。
例えば、比較的低い屈折率を有するノルボルネン系ポリマーとしては、末端にエポキシ構造を含む置換基を有するノルボルネンの繰り返し単位を含むものが好ましい。かかるノルボルネン系ポリマーは、特に低い屈折率を有するとともに、密着性が良好である。
また、ノルボルネン系ポリマーは、アルキルノルボルネンの繰り返し単位を含むものが好ましい。アルキルノルボルネンの繰り返し単位を含むノルボルネン系ポリマーは、柔軟性が高いため、かかるノルボルネン系ポリマーを用いることにより、光導波路2に高いフレキシビリティ(可撓性)を付与することができる。
アルキルノルボルネンの繰り返し単位が有するアルキル基としては、例えば、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等が挙げられるが、ヘキシル基が特に好ましい。なお、これらのアルキル基は、直鎖状または分岐状のいずれであってもよい。
ヘキシルノルボルネンの繰り返し単位を含むことにより、ノルボルネン系ポリマー全体の屈折率が上昇するのを防止することができる。また、ヘキシルノルボルネンの繰り返し単位を有するノルボルネン系ポリマーは、前述したような波長領域(特に、850nm付近の波長領域)の光に対する透過率が優れることから好ましい。
なお、クラッド層3a、3b、側面クラッド部42a〜42gの構成材料は、それぞれ、同一(同種)のものでも異なるものでもよいが、これらは、屈折率が近似しているものであるのが好ましい。
また、図1、図4に示すように、クラッド層3a(光導波路の一方の面)には、光導波路2の長手方向に延びる溝(光導波路側溝)31a、31b、31c、31d、31e、31f、31gが形成されている。各溝31a〜31gは、それぞれ、コア層4の各側面クラッド部42a〜42gに対応して(近傍直下に)配置されている。また、各溝31a〜31gは、それぞれ、その横断面形状が三角形をなし、側面311、312同士が互いに反対方向に傾斜したものである(図5参照)。そして、図4、図5に示すように、各溝31a〜31gは、それぞれ、後述する治具9の第1の固定部10を構成するリブ101a〜101gに挿入される。なお、各溝31a〜31gは、それぞれ、その横断面形状が三角形をなしているのに限定されず、例えば、四角形をなしていてもよい。
以上のような構成の光導波路2は、コア部41a〜41fの材料の光学特性等によっても若干異なり、特に限定されないが、例えば、600〜1550nm程度の波長領域の光Lを使用したデータ通信において好適に使用される。
光ファイバ束5は、1列に並べられた線状をなす光ファイバ6a、6b、6c、6d、6e、6fと、これらの光ファイバ6a〜6fを一括して束ねて保持する保持部材7とで構成されている。図2、図3に示すように、光導波路接合体1では、コア部41aの端面411と光ファイバ6aの端面61とが極めて近距離で対面し(面接触し)、これと同様に、コア部41bの端面411と光ファイバ6bの端面61とが対面し、コア部41cの端面411と光ファイバ6cの端面61とが対面し、コア部41dの端面411と光ファイバ6dの端面61とが対面し、コア部41eの端面411と光ファイバ6eの端面61とが対面し、コア部41fの端面411と光ファイバ6fの端面61とが対面している。すなわち、光導波路接合体1では、コア部と光ファイバとが1:1で対応している。これにより、光導波路接合体1が有するコア部41a〜41fおよび光ファイバ6a〜6fを全て使用することができる。
光ファイバ6a〜6fの構成は、ほぼ同じであるため、以下、光ファイバ6aについて代表的に説明する。
光ファイバ6aは、芯となるコア部60と、その外周を覆うクラッド部(図示せず)とを有し、図1に示すように、コア部60の端面61の形状(横断面形状)が円形をなすものである。そして、図2、図3に示すように、この光ファイバ6a(コア部60)の端面61の大きさ(面積)よりも、コア部41aの端面411(面積)の大きさの方が大きい。すなわち、コア部41aの端面411は、光ファイバ6a(コア部60)の端面61を包含している。これにより、光ファイバ6aを通過した光Lが端面61から出射し、端面61よりも大きさが大である端面411に入射する際、その光Lの全部が端面411に確実に入射することができる。また、例えば光ファイバ6aの中心軸とコア部41aの中心軸とが若干ズレていた場合でも、光ファイバ6aの端面61の全面(全体)とコア部41aの端面411の全面とが確実に対向する。これにより、光ファイバ6aを通過した光Lがコア部41aに確実に入射することができる。
なお、コア部60の構成材料としては、コア層4(コア部41a)と異なる材料、例えば、シリカガラス、石英ガラス等の無機系材料が挙げられる。また、コア部60の外周を覆うクラッド部の構成材料としては、上記コア部60より屈折率の低い材料であれば特に限定されないが、例えば、シリカガラス、石英ガラスの他、必要に応じて酸化ゲルマニウムやフッ素、フッ素化合物等、各種の添加物をドーピングしたシリカガラス等の無機系材料の他、シリコーン、有機無機ハイブリッド型シリコーン材料や、各種フッ素系ポリマー等の有機系材料等が挙げられる。
保持部材7は、光ファイバ6a〜6fの途中に設けられ、その部分を一括して保持するものである。この保持部材7により、光ファイバ6a〜6fの位置関係が規制され、よって、光ファイバ6a〜6fと光導波路2のコア部41a〜41fとを接合する際、その接合作業を容易に行なうことができる。
図1、図4に示すように、保持部材7は、その形状が帯板状をなしている。光ファイバ6a〜6fは、保持部材7の幅方向に沿って配置され、各光ファイバ6a〜6fの途中がそれぞれ当該保持部材7に埋設されて(覆われて)いる。光ファイバ6a〜6fは、それぞれ、このように途中が保持部材7に埋設されているため、左端部(端面61付近)が保持部材7から露出することとなる。
なお、保持部材7の構成材料としては、特に限定されず、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
図3に示すように、光導波路2のコア部41aの端面411と光ファイバ6aの端面61との接触部11では、これらの端面411、61同士の間に間隙111が一部形成されている。この間隙111には、後述する封止材8の一部が入り込む。
なお、間隙111の間隙距離dは、特に限定されず、例えば、10μm以下であるのが好ましく、0.01〜2μmであるのがより好ましい。間隙距離dが下限値未満であると間隙距離dの寸法管理が煩わしくなって、光導波路接合体1の製造に手間がかかり、間隙距離dが上限値を超えると間隙111での光漏れが顕著になる。
また、この間隙111は、図3に示す接触部11と異なる他の接触部11(例えばコア部41bの端面411と光ファイバ6bの端面61との間)にも形成されている場合がある。
図2、図3に示すように、光導波路接合体1では、各接触部11およびその近傍が封止材8で封止されて(覆われて)いる。すなわち、光導波路接合体1では、光導波路2の右端部と光ファイバ束5の左端部との間に渡って、封止材8が設けられている。これにより、光導波路2のコア部41a〜41fと光ファイバ6a〜6fとの位置関係(間隙距離d)が規制され、さらに、その位置規制状態が維持される。これにより、各コア部41a〜41fと各光ファイバ6a〜6fとが確実に接合され、よって、光ファイバ束5から光導波路2に光Lを確実に伝達することができる。
封止材8は、樹脂材料で構成されており、その材料としては、シリコーン系、エポキシ系、アクリル系、シアノアクリレート系、ポリウレタン系等の、紫外線硬化型、可視光硬化型、または電子線硬化型の材料を好適に用いることができる。また、硬化に伴う体積変化や熱による体積変化の少ない材料であれば、熱硬化型の材料も好適に用いることができる。また、これらの材料の中でも特に、紫外線硬化型、可視光硬化型の光硬化性を有する材料が好ましい。これにより、封止材8を液状の状態で各接触部11に対し容易に塗布することができ、また、その塗布された封止材8を容易に硬化させることができる。すなわち、光導波路接合体1の製造が容易となる。
図3に示すように、間隙111には、封止材8の一部が入り込んでいる。これにより、接触部11では、封止材8を介して、光導波路2のコア部41aの端面411と光ファイバ6aの端面61とがより確実に接合される。これにより、光ファイバ束5から光導波路2に光Lをより確実に伝達することができる。
なお、封止材8の屈折率は、光ファイバ6a〜6fの屈折率とコア部41a〜41fの屈折率の中間的な値を取るのが好ましい。これにより、間隙111に空気が存在する場合と比較すると、光ファイバ6a〜6f側から出射した光がコア部41a〜41fに入射する場合にも、あるいは逆にコア部41a〜41f側から出射した光が光ファイバ6a〜6fに入射する場合にも、端面から出射した光の広がりが抑制されるため、接触部11での結合損を改良(低減)させるという利点がある。
前述したように、光導波路2と光ファイバ束5とを接合して光導波路接合体1を製造する際には、治具9が用いられる。図4に示すように、治具9は、長尺な板部材で構成されたものであり、底板91と、底板91の両縁部からそれぞれ立設した側壁(壁部)92a、92bとに分けることができる。なお、側壁92aと側壁92bとの間の距離は、図5示す構成では光導波路2の幅と同等であるが、これに限定されず、光導波路2の幅よりも大きくてもよい。
また、治具9の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼やアルミニウム等のような各種金属材料の他、高強度セラミック材料や、寸法変化の極めて小さいフィラー高充填型エンジニアリングプラスチック等を用いることができる。
そして、底板91上には、光導波路2を固定する第1の固定部10と、光ファイバ束5(光ファイバ6a〜6f)を固定する第2の固定部20とが設けられている。
第1の固定部10は、底板91の一端側の部分(図4中紙面奥側の部分)に設けられている。
この第1の固定部10は、底板91(板部材)の上面から突出したリブ(突部)101a、101b、101c、101d、101e、101f、101gで構成されている。これらのリブ101a〜101gは、それぞれ底板91の長手方向に沿って延び、底板91の幅方向に等間隔に配置されている。この間隔(ピッチ)は、光導波路2の溝31a〜31gの隣接する溝同士の間隔と同じである(図5参照)。これにより、光導波路2の溝31aにリブ101aが挿入され、溝31bにリブ101bが挿入され、溝31cにリブ101cが挿入され、溝31dにリブ101dが挿入され、溝31eにリブ101eが挿入され、溝31fにリブ101fが挿入され、溝31gにリブ101gが挿入される。
リブ101a〜101gは、それぞれ、同様の構成であるため、以下、リブ101aについて代表的に説明する。
図5に示すように、リブ101aは、その横断面形状が溝31aの横断面形状と同様の三角形をなし、側面102、103同士が互いに反対方向に傾斜している。このようなリブ101aは光導波路2の溝31aに挿入し易いものとなり、よって、当該リブ101aと、これと同様の他のリブ101b〜101gとにより、光導波路2を第1の固定部10(治具9)に確実に固定することができる。また、第1の固定部10に固定された光導波路2を上方に向かって引張ることにより、第1の固定部10から光導波路2を容易に離脱させることができる。すなわち、第1の固定部10は、光導波路2を着脱自在に固定できるものとなっている。
図4に示すように、第2の固定部20は、底板91の他端側の部分(図4中紙面手前側の部分)に設けられている。第2の固定部20は、第1の固定部10に固定された光導波路2の他端側に光ファイバ束5を固定するものである。
この第2の固定部20は、底板91の上面に形成された溝(光ファイバ挿入溝)201a、201b、201c、201d、201e、201fで構成されている。図4、図6に示すように、溝201aには光ファイバ6aが挿入され、溝201bには光ファイバ6bが挿入され、溝201cには光ファイバ6cが挿入され、溝201dには光ファイバ6dが挿入され、溝201eには光ファイバ6eが挿入され、溝201fには光ファイバ6fが挿入される。このように、溝201a〜201fは、それぞれ、光ファイバ6a〜6fに対応して、すなわち、溝と光ファイバとが1:1で設けられている。
また、これらの溝201a〜201fは、それぞれ底板91の長手方向に沿って延び、底板91の幅方向に等間隔に配置されている。この間隔(ピッチ)は、溝201a〜201fにそれぞれ光ファイバ6a〜6fを挿入した(第2の固定部20に光ファイバ6a〜6fを固定した)際、その隣接する光ファイバ同士のピッチと光導波路2の隣接するコア部同士のピッチとが一致するように設定されている。これにより、光導波路2と光ファイバ束5とが高い位置精度で位置決めされる。そして、この位置決め状態を維持したまま、光導波路2と光ファイバ束5と接合して光導波路接合体を製造することができる。
溝201a〜201fは、それぞれ、同様の構成であるため、以下、溝201aについて代表的に説明する。
図6に示すように、溝201aは、その横断面形状が三角形をなし、側面202、203同士が互いに反対方向に傾斜している。このような溝201aは光ファイバ6aが挿入し易いものとなり、よって、当該溝201aと、これと同様の他の溝201b〜201fとにより、光ファイバ6a〜6fを第2の固定部20(治具9)に確実に固定することができる。なお、光ファイバ6a〜6fをそれぞれ溝201a〜201fに挿入する際、光ファイバ6a〜6fを一括して保持する保持部材7を把持して、その挿入操作を行うことができる。
また、第2の固定部20に固定された光ファイバ6a〜6f(光ファイバ束5)を上方に向かって引張ることにより、第2の固定部20から光ファイバ6a〜6fを容易に離脱させることができる。すなわち、第2の固定部20は、光ファイバ6a〜6fを着脱自在に固定できるものとなっている。
また、溝201aがその横断面形状が三角形をなしていることにより、図7に示すように、光ファイバ6aをその外径の大きさによらず、当該光ファイバ6aを確実に保持することができる。これにより、光導波路接合体1を製造する際、光導波路2に接合するものとして、外径が異なる光ファイバ6a〜6fに変更したい場合でも、治具9をそのまま使用することができる。
次に、以上のような構成の治具9を用いた光導波路接合体1の製造方法について説明する。
まず、光導波路2と光ファイバ束5とを用意する。
次に、前述したように、光導波路2を治具9の第1の固定部10に固定し、光ファイバ束5を第2の固定部20に固定する。このとき、光導波路2と光ファイバ束5とが位置決めされ、よって、光導波路2の各コア部41a〜41fの端面411と、光ファイバ束5の各光ファイバ6a〜6fの端面61とがそれぞれ接触する(対面する)。
次に、この状態のまま、各接触部11およびその周囲に対し、例えばスプレー法により液状の封止材8(紫外線硬化型)を塗布する。これにより、各接触部11がそれぞれ液状の封止材8で封止される。
次に、前記塗布された液状の封止材8に対し紫外線を照射する。これにより、封止材8が硬化する。これにより、各接触部11がそれぞれ、硬化した封止材8で封止される。
次に、接合された光導波路2と光ファイバ束5(光導波路接合体1)から治具9を取り外す。
このような製造方法により、光導波路接合体1を製造することができる。前述したように光導波路2のコア部41a〜41fと光ファイバ束5の光ファイバ6a〜6fとが位置決めされた状態で各接触部11がそれぞれ封止材8で封止されているため、製造された光導波路接合体1は、光導波路2と光ファイバ束5とが高い位置精度で確実に接合されたものとなっている。
また、取り外された治具9は、新たに光導波路接合体1を製造する際に再利用することができる。
また、治具9は、第1の固定部10および第2の固定部20に、封止材8が付着するのを防止または抑制する付着防止処理が施されているのが好ましい。これにより、光導波路接合体1から治具9を取り外す際、その取り外し操作を容易に行なうことができる。付着防止処理方法としては、特に限定されず、例えば、フッ素系樹脂材料をコーティングする方法、シリコン系等の各種離型処理剤を塗布する方法等が挙げられる。
<第2実施形態>
図8は、本発明の光導波路接合体製造用治具の第2実施形態を示す横断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光導波路接合体製造用治具および光導波路接合体の製造方法の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第1の固定部の各リブの形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図8に示す光導波路2Aでは、溝31h、31i、31j、31k、31L、31m、31nは、それぞれ、その横断面形状が四角形(正方形)をなし、側面311、312同士が互いに平行になっている。
また、治具9Aでは、第1の固定部10Aを構成する各リブ101h、101i、101j、101k、101L、101m、101nは、それぞれ、その横断面形状が溝31h〜31nの横断面形状と同様の四角形をなし、側面102、103同士が互いに平行になっている。これにより、光導波路2Aの溝31hにリブ101hが挿入され、溝31iにリブ101iが挿入され、溝31jにリブ101jが挿入され、溝31kにリブ101kが挿入され、溝31Lにリブ101Lが挿入され、溝31mにリブ101mが挿入され、溝31nにリブ101nが挿入されることとなる。また、リブ101h〜101nの横断面形状、溝31h〜31nの横断面形状がそれぞれ四角形をなしていることにより、例えばリブ101hが溝31hに噛み込み、よって、リブ101hが溝31hから不本意に離脱するのが抑制される(リブ101i〜101nについても同様)。
<第3実施形態>
図9は、本発明の光導波路接合体製造用治具の第3実施形態を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の光導波路接合体製造用治具および光導波路接合体の製造方法の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第1の固定部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図9に示す光導波路2Bには、その厚さ方向に貫通する2つの貫通孔21a、21bが形成されている。貫通孔21a、21bは、それぞれ、平面視で円形をなす孔である。貫通孔21aは、クラッド層3a、側面クラッド部42a、クラッド層3bを一括して貫通している。貫通孔21bは、クラッド層3a、側面クラッド部42g、クラッド層3bを一括して貫通している。このように貫通孔21a、21bが光導波路2Bのコア部41a〜41fのいずれにもかかっていないことにより、全てのコア部41a〜41fを使用することができる。また、貫通孔21aと貫通孔21bとは、光導波路2Bの長手方向に関し同じ位置に配置されている。
また、治具9Bでは、第1の固定部10Bは、底板91の上面から突出した2本のピン部材(突部)104a、104bで構成されている。ピン部材104a、104bは、それぞれ、円柱状をなす部材である。ピン部材104aの外径は、光導波路2Bの貫通孔21aの内径と同等またはそれよりも若干小さく、ピン部材104bの外径は、光導波路2Bの貫通孔21bの内径と同等またはそれよりも若干小さい。これにより、ピン部材104aが貫通孔21aに嵌合し(挿入され)、ピン部材104bが貫通孔21bに嵌合する(挿入される)。これにより、第1の固定部10Bに光導波路2Bを確実に固定することができるとともに、光導波路2Bを光ファイバ束5に対し確実に位置決めすることができる。その結果、製造される光導波路接合体1は、光導波路2Bと光ファイバ束5とが高い位置精度で確実に接合されたものとなる。
なお、ピン部材104aの外径とピン部材104bの外径とは、図9に示す構成では同じであるが、これに限定されず、互いに異なっていてもよい。
<第4実施形態>
図10は、本発明の光導波路接合体製造用治具の第4実施形態を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の光導波路接合体製造用治具および光導波路接合体の製造方法の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第1の固定部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図10に示す光導波路2Cには、その厚さ方向に貫通し、長手方向に延びるスリット(貫通孔)22が形成されている。スリット22は、光導波路2Cの幅方向の中央部に位置し、クラッド層3a、側面クラッド部42d、クラッド層3bを一括して貫通している。このようにスリット22が光導波路2Cのコア部41a〜41fのいずれにもかかっていないことにより、全てのコア部41a〜41fを使用することができる。また、スリット22は、光導波路2Cの端部に位置し、光導波路2Cの端面に開口している。
また、治具9Cでは、第1の固定部10Cは、底板91の上面から突出した小片(板片(突部))105で構成されている。小片105は、治具9Cの長手方向に沿って延びている。小片105の幅は、光導波路2Cのスリット22の幅と同等またはそれよりも若干小さい。これにより、小片105がスリット22に噛み込む(挿入される)。これにより、第1の固定部10Cに光導波路2Cを確実に固定することができるとともに、光導波路2Cを光ファイバ束5に対し確実に位置決めすることができる。その結果、製造される光導波路接合体1は、光導波路2Cと光ファイバ束5とが高い位置精度で確実に接合されたものとなる。
なお、スリット22は、図10に示す構成と異なり、光導波路2Cの長手方向の途中に形成されていてもよい。
以上、本発明の光導波路接合体製造用治具および光導波路接合体の製造方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、光導波路接合体製造用治具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の光導波路接合体製造用治具および光導波路接合体は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態では、第1の固定部のリブの本数は、7本であるが、これに限定されず、例えば、2本、3本、4本、5本、6本、8本以上であってもよい。
また、治具は、第1の固定部が形成された部分と第2の固定部が形成された部分とが分離可能に構成されていてもよい。この場合、製造する光導波路接合体に応じて、コア部の形成数が異なる光導波路や、光ファイバの本数が異なる光ファイバ束を選択することができ、その選択したものに対し、好適な第1の固定部および第2の固定部を選択することができる。そして、選択した第1の固定部と、選択した第2の固定部とを連結して用いることができる。
また、治具は、その底板との間で光導波路および光ファイバを一括して挟持する蓋体を有していてもよい。
また、光導波路接合体は、コア部と光ファイバとがそれぞれ1本ずつ配置されたものであってもよい。
また、封止材は、光硬化性を有する樹脂材料で構成されているのに限定されず、例えば、熱硬化性を有する樹脂材料で構成されていてもよい。
1 光導波路接合体
11 接触部
111 間隙
2、2A、2B、2C 光導波路
21a、21b 貫通孔
22 スリット(貫通孔)
3a クラッド層(第1のクラッド層(クラッド部))
3b クラッド層(第2のクラッド層(クラッド部))
31a、31b、31c、31d、31e、31f、31g、31h、31i、31j、31k、31L、31m、31n 溝(光導波路側溝)
311、312 側面
4 コア層
41a、41b、41c、41d、41e、41f コア部(導波路チャンネル)
411 端面
42a、42b、42c、42d、42e、42f、42g 側面クラッド部(クラッド部)
5 光ファイバ束
6a、6b、6c、6d、6e、6f 光ファイバ
60 コア部
61 端面
7 保持部材
8 封止材
9、9A、9B、9C 光導波路接合体製造用治具(治具)
91 底板
92a、92b 側壁
10、10A、10B、10C 第1の固定部
101a、101b、101c、101d、101e、101f、101g、101h、101i、101j、101k、101L、101m、101n リブ(突部)
102、103 側面
104a、104b ピン部材(突部)
105 小片(板片(突部))
20 第2の固定部
201a、201b、201c、201d、201e、201f 溝(光ファイバ挿入溝)
202、203 側面
d 間隙距離
L 光

Claims (18)

  1. 少なくとも1本のコア部を有する光導波路と少なくとも1本の光ファイバとを備え、前記コア部と前記光ファイバとを接合して製造される光導波路接合体を製造する際に用いる光導波路接合体製造用治具であって、
    前記光導波路を着脱自在に固定する第1の固定部と、
    前記第1の固定部に固定された前記光導波路の一端側に、前記光ファイバを着脱自在に固定する第2の固定部とを有し、
    前記第1の固定部に前記光導波路を固定し、前記第2の固定部に前記光ファイバを固定した際、前記コア部の端面と前記光ファイバの端面とが対面しており、当該対面した部分の周囲を封止材で封止可能に構成されていることを特徴とする光導波路接合体製造用治具。
  2. 前記対面した部分の周囲の封止後に、前記光導波路接合体から取り外される請求項1に記載の光導波路接合体製造用治具。
  3. 長尺な板部材で構成されたものである請求項1または2に記載の光導波路接合体製造用治具。
  4. 前記光導波路は、帯板状の部材で構成され、その一方の面に形成された溝を有するものであり、
    前記第1の固定部は、前記板部材の一方の面から突出し、前記溝に挿入される突部で構成されている請求項3に記載の光導波路接合体製造用治具。
  5. 前記突部は、前記板部材の長手方向に沿って延びるリブである請求項4に記載の光導波路接合体製造用治具。
  6. 前記リブは、その両側面が互いに反対方向に傾斜している請求項5に記載の光導波路接合体製造用治具。
  7. 前記リブは、その両側面が互いに平行である請求項5に記載の光導波路接合体製造用治具。
  8. 前記光導波路は、帯板状の部材で構成され、その厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記第1の固定部は、前記板部材の一方の面から突出し、前記貫通孔に挿入される突部で構成されている請求項3に記載の光導波路接合体製造用治具。
  9. 前記貫通孔は、前記光導波路の長手方向に延びるスリットであり、
    前記突部は、前記スリットに対応して形成された、前記板部材の長手方向に延びる小片である請求項8に記載の光導波路接合体製造用治具。
  10. 前記突部は、柱状をなすピン部材である請求項8に記載の光導波路接合体製造用治具。
  11. 前記第2の固定部は、前記板部材の一方の面に形成され、前記光ファイバが挿入される光ファイバ挿入溝で構成されている請求項3ないし10のいずれかに記載の光導波路接合体製造用治具。
  12. 前記光ファイバ挿入溝は、その両側面が互いに反対方向に傾斜している請求項11に記載の光導波路接合体製造用治具。
  13. 前記光導波路接合体には、複数本の前記光ファイバが設置されており、
    前記光ファイバ挿入溝は、前記各光ファイバにそれぞれ対応して設けられている請求項11または12に記載の光導波路接合体製造用治具。
  14. 前記光導波路接合体には、前記光導波路に複数本のコア部が設置され、該各コア部にそれぞれ対応して複数本の前記光ファイバが設置されており、
    前記第2の固定部は、該第2の固定部に前記複数本の光ファイバを固定した際、その隣接する前記光ファイバ同士のピッチを、隣接する前記コア部同士のピッチと一致させるよう構成されている請求項1ないし13のいずれかに記載の光導波路接合体製造用治具。
  15. 前記封止材が付着するのを防止または抑制する付着防止処理が施されている請求項1ないし14のいずれかに記載の光導波路接合体製造用治具。
  16. 前記封止材は、樹脂材料で構成されたものであり、
    前記封止材は、液体の状態で前記対面した部分の周囲に対し塗布され、その塗布されたものを硬化することにより前記対面した部分の周囲を封止するものである請求項1ないし15のいずれかに記載の光導波路接合体製造用治具。
  17. 前記樹脂材料は、光硬化性または熱硬化性を有する請求項1ないし16のいずれかに記載の光導波路接合体製造用治具。
  18. 少なくとも1本のコア部を有する光導波路と、前記コア部に接合された少なくとも1本の光ファイバとを備える光導波路接合体を製造する方法であって、
    請求項1ないし17のいずれかに記載の光導波路接合体製造用治具を用いて、前記コア部と前記光ファイバとを接合して前記光導波路接合体を製造することを特徴とする光導波路接合体の製造方法。
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