JP2011001755A - 扉用シャッタ装置およびその取付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉用シャッタ装置において、構造を簡略化してシャッタの昇降動作を安定させ、操作性も軽く良好にすると共に、開き戸への取付作業性を良くし、メンテナンスを可能にする。
【解決手段】扉用シャッタ装置Rは、開き戸Dを閉じてトイレ等の室を使用するために施錠するとき、錠前Kのサムタン摘みを正方向に回動してカムレバー21を連結凸部21dが上向きの傾き姿勢となる回動位置に回動すると、その回動方向に応じて、リンクユニットLのリンク74が、そのジョイント76に係合した連結凸部が上向きに傾いた高さだけ上昇して足部材77がシャッタユニットCの揺動杆60の突片部60c上から退避するため、作動杆が重力により突片部と反対側の係止部60bを下向きに傾動し、すると、シャッタがガイド手段Gの案内で遮蔽位置へ降下して開き戸と床面Fとの間の隙間Sを遮蔽する構成になっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トイレなど、開き戸で閉じて室内を使用するときにシャッタを降ろして開き戸と床面間に開いた通気用の隙間を遮蔽する扉用シャッタ装置およびその取付方法に関する。
戸建てやマンションなど一般住宅の建築では、シックハウス症候群の予防など、環境衛生上の理由から、室内に良好な通気性が求められ、従って、開き戸にも、床面との間に通気用の隙間を設けるように建築規制上の指導を受けている。しかし、一方で、トイレなど、用途によっては、音や臭いが漏れないように密閉性が求められる室があり、従って、その種の室では、開き戸と床面との間に隙間を設けると、隙間から漏れる音や臭いが気になるという問題がある。
そこで、従来、室の通気性と密閉性という2つの相反する要請に応えて、本締め錠やラッチ錠など錠前の操作具による施解錠操作に連動させてシャッタを昇降させて、開き戸と床面間の隙間を開閉する構造とし、これにより、開き戸を閉めて室を使用する間だけシャッタで開き戸と床面間の隙間を塞ぐようにする、扉用シャッタ装置が提案されている。
この従来の扉用シャッタ装置は、図14に示すように、ラッチボルト1aを水平移動可能に保持した錠ケース1bを開き戸の戸先側に内設するラッチ錠1と、操作具2の回動操作と連動して開き戸の高さ方向上下に移動するロッド3と、開き戸の下端に沿って左右幅方向に移動する横棒4と、ロッド3の上下運動を水平運動に変換する第1運動変換機構5と、開き戸の下端に上下動可能に設けるシャッタ6と、横棒4の水平運動を上下運動に変換してシャッタ6に伝達する第2運動変換機構7を備え、図15(A)に示すように、ロッド3の上端に切欠き凹部3aを設ける一方、切欠き凹部3aにラッチ付勢ばね1cで付勢してラッチボルト1aの係止部1dを係合させると共に、ラッチボルト1aの先端を取付板1eから突出させた状態で保持する構成にしている。
そこで、開き戸を閉じると、図15(B)に示すようにラッチボルト1aがラッチ付勢ばね1cに抗して戸枠9に押し込まれ、ラッチボルト1aの係止部1dがロッド3の切欠き凹部3aから外れるため、操作具2によるロッド3の昇降が可能になる。従って、操作具2を回動してロッド3を下降させると、その上下運動が第1運動変換機構5によって水平運動に変換され、それが横棒4に伝達されることにより、戻しスプリング8の強い付勢力に抗して横棒4を水平方向に移動する。それから、横棒4の水平運動が第2運動変換機構7によって上下運動に変換され、その駆動力がシャッタ6に伝達されることで、シャッタ6が降りて開き戸と床面間の隙間を遮蔽する構成にしている(特許文献1参照)。
特開平9 − 78958号公報 特開平9 −151679号公報 特開平10−238250号公報
ところが、従来の扉用シャッタ装置では、ラッチ錠のような錠前の操作具2の回動操作を利用し、最終的にシャッタ6が上下して昇降するまでに、操作具2の回転がロッド3により上下運動に変換できるようにする構造に加え、ロッド3の上下運動を水平運動に変換する第1運動変換機構5だけでなく、更に、横棒4の水平運動を上下運動に変換してシャッタ6に伝達する第2運動変換機構7が不可欠な構造であり、これでは、全体に運動伝達機構が複雑になるため、部品点数が多くなってコスト高を招き、しかも、シャッタの昇降動作も安定性に欠け故障しやすいという課題があった。
しかも、従来の扉用シャッタ装置では、操作具2を回動操作するとロッド3が下降し、その上下運動が第1運動変換機構5により水平運動に変換されるが、水平運動が横棒4に伝達されると、戻しスプリング8の強いばね付勢力が常に加わった横棒4を、そのばね付勢力に抗して水平方向に移動させる必要があり、これでは、操作具2の操作に戻しスプリング8の強いばね付勢力が抵抗になるため、それだけ操作具2の回動操作が重たく操作性が悪いという課題があった。
加えて、従来の扉用シャッタ装置では、ロッド3が、その上端部を錠ケース1b内に入り込ませてラッチ錠と連結する一方、下端部を第1運動変換機構5と一体に連結して1つの組立構造体として組み立ててなるため、それだけ大きくて複雑な組立構造体を開き戸内に組み込むには、パネル状の開き戸を組み立てるとき、例えば片側の鏡板材に枠体を間に挟んで他側の鏡板材を張り合わす前に取り付ける必要があるとみられ、結局、一方で開き戸を組み立てながら、他方で開き戸に部品を取り付けることになり、これでは、取付作業に手間がかかり面倒であるという課題があった。従って、メンテナンス時は、開き戸の鏡板材を取り外さない限り、組立構造体を取り出せないため、事実上、修理や清掃などのメンテナンスを行うことができないとい課題もあった。
そこで、本発明の目的は、扉用シャッタ装置において、構造を簡略化してシャッタの昇降動作を安定させ、操作性も軽く良好にすると共に、開き戸への取付作業性を良くし、メンテナンスを可能にすることにある。
本発明の目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、開き戸Dを閉じて室内を使用するときにシャッタ55を降ろして前記開き戸Dと床面F間に開いた通気用の隙間Sを遮蔽する扉用シャッタ装置Rであって、閉状態の前記開き戸Dを施解錠するとき、サムタン摘み25のような操作具を正逆方向に回動すると、該操作具の回動方向に応じて、先端側に有する連結凸部21dが上向きの傾き姿勢となる第1回動位置と下向きの傾き姿勢となる第2回動位置とに前記操作具と一体に回動するカムレバー21を前記連結凸部21dが錠ケースqから外向きに臨む状態で枢支し、前記開き戸Dの戸先側に内設する錠前Kと、前記シャッタ55と、ガイド手段Gで案内して該シャッタ55を格納する高さの格納位置と前記隙間Sを塞ぐ高さの遮蔽位置とに昇降可能に吊持するシャッタケース50と、長さ方向一端に前記シャッタ55の一部を係止させる係止部60bを設ける一方、他端に上向きに伸びる突片部60cを設け、前記シャッタケース50内で揺動自在に枢支する揺動杆60とからなり、前記開き戸Dの下端に取り付けるシャッタユニットCと、ロッド75の上端に前記連結凸部21dを係合凹部80に係合させて前記カムレバー21に連結するジョイント76を装着する一方、前記ロッド75の下端に前記揺動杆60の突片部60cに載せる足部材77を装着したリンク74を、前記開き戸Dの高さ方向に直線往復移動可能に内設するリンクユニットLと、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の扉用シャッタ装置Rにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記開き戸Dが枠体10を間に挟んで鏡板材11・11を張り合わせてなる中空のパネルで、戸先側の縦框10cには、木口面から厚さ方向に貫通する錠前取付口10gを穿設する一方、下側の横框10bには、その長さ方向に沿って取付溝cを凹設すると共に前記戸先側縦框10cと隣接する縦桟10eとの間を貫通するリンク挿入穴dを穿設した扉であって、まず、前記リンクユニットLを、前記リンク挿入穴dから入れて前記ジョイント76が前記錠前取付口10gを正面に臨む取付位置まで挿入し、前記錠前取付口10gと前記取付溝cから前記枠体10に固着し、次いで、錠前Kを、前記錠前取付口10gから挿入し、前記連結凸部21dを前記ジョイント76の係合凹部80に係合させて前記カムレバー21を前記リンク74に連結してから、前記戸先側縦框10cに固着し、しかる後、前記シャッタユニットCを、前記揺動杆60の突片部60cを前記リンク挿入穴dに向き合わせて前記取付溝cに嵌め込み、前記突片部60cに前記足部材77を載せた状態で、前記下側横框10bに固着してなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、開き戸を閉じてトイレ等の室を使用するために施錠するとき、錠前の操作具を正方向に回動してカムレバーを連結凸部が上向きの傾き姿勢となる第1回動位置に回動すると、その回動方向に応じて、リンクユニットのリンクが、そのジョイントに係合した連結凸部が上向きに傾いた高さだけ上昇して足部材をシャッタユニットの揺動杆の突片部上から退避させるため、作動杆が重力により突片部と反対側の係止部を下向きに傾動し、すると、シャッタがガイド手段の案内で遮蔽位置へ降下して開き戸と床面との間の隙間を遮蔽する。他方、トイレ等の室の使用後、開き戸を開けるために解錠するときは、操作具を逆方向に回動してカムレバーを連結凸部が下向きの傾き姿勢となる第2回動位置に回動すると、その回動方向に応じて、リンクユニットのリンクが、ジョイントに係合した連結凸部が下向きに傾いた高さだけ下降して足部材を揺動杆の突片部上に載せて押えるため、作動杆が突片部とは反対側の係止部を上向きに傾動してシャッタの一部に押し当り、すると、シャッタがガイド手段の案内で格納位置へ上昇して開き戸と床面間に通気用の隙間を開ける。このように請求項1に記載の発明によれば、扉用シャッタ装置は、錠前の操作具の回動運動を、従来のごとく操作の抵抗となる付勢ばねの類を介さず、リンクと揺動杆を用いた簡単な運動伝達機構を介してシャッタに伝達してシャッタを昇降させる簡略な構造とし、これにより、トイレ等の室を使用するために施錠している間は、シャッタを降ろして開き戸と床面との間の隙間を遮蔽する一方、その室を使用した後に解錠すると、シャッタが上昇して開き戸と床面間に通気用の隙間が開いた状態にすることを、シャッタ昇降動作の安定性の低下を招くことなく、著しく廉価に実現させることができる。
加えて、請求項1に記載の発明によれば、操作具と一体に回動するカムレバーを連結凸部が錠ケースから外向きに臨む状態で枢支し、その連結凸部をジョイントの係合凹部に係合させてカムレバーをリンクユニットのリンクと連結する構造であるため、扉用シャッタ装置を開き戸に取り付けるとき、錠前とリンクユニットとを個別に開き戸に組み込み、開き戸内で連結して組み立てることが可能となり、従来のごとく、一方で開き戸自体を組み立てながら、他方で複雑な組立体を開き戸内に組み付けるような面倒な取付手順を踏む必要がなく、これによって、取付作業性を著しく向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、開き戸が戸先側の縦框に錠前取付口を有し、下側の横框に取付溝とリンク挿入穴を有する扉であれば、3体のユニットの、まずリンクユニットを、リンク挿入穴から挿入して錠前取付口と取付溝から枠体に固着し、次いで、錠前を、錠前取付口から挿入してカムレバーをリンクに連結してから、戸先側縦框に固着し、最後に、シャッタユニットを取付溝に嵌め込んで下側横框に固着する、3つの取付工程を踏めば開き戸への取付けが済み、よって、従来のごとく開き戸を組み立てながら取り付ける必要がなく、迅速かつ簡単に扉用シャッタ装置を開き戸に取り付けることができる。
本発明の扉用シャッタ装置を組み込んだ開き戸をシャッタ格納状態で示す正面図である。 開き戸をシャッタ降下状態で示す正面図である。 扉用シャッタ装置の開き戸への取付手順を示す分解斜視図である。 開き戸の室内側を示す正面図である。 錠前の分解斜視図である。 (A)錠前をラッチが突出したラッチング状態で示す正面図、(B)錠前をラッチが引っ込んだ解錠状態で示す正面図である。 錠前を施錠状態で示す正面図である。 シャッタユニットの分解斜視図である。 (A)シャッタユニットをシャッタ格納状態で示す正面図、(B)シャッタユニットをシャッタ降下状態で示す正面図である。 (A)図9中線A−A断面図、(B)図9中線B−B断面図である。 リンクユニットの分解斜視図である。 リンクユニットの側面図である。 (A)リンクユニットをリンクが上昇した状態で示す正面図、(B)その側面図である。 従来の扉用シャッタ装置の内部構造を示す縦断面図である (A)従来の扉用シャッタ装置のロッド下降操作規制状態を示す説明断面図、(B)ロッド下降動作解除状態を示す説明断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の扉用シャッタ装置を組み込んだ開き戸をシャッタ格納状態で示す正面図、図2は開き戸をシャッタ降下状態で示す正面図、図3は扉用シャッタ装置の開き戸への取付手順を示す分解斜視図、図4は開き戸の室内側を示す正面図である。図示実施の形態では、扉用シャッタ装置Rをトイレの開き戸Dに適用している。
開き戸Dは、中空の木製パネルで、上下の横框10a・10bと、左右の縦框10c・10dと、各框間の縦桟10eおよび横桟10fとで格子状に組んだ枠体10を間に挟んで、鏡板材11・11を張り合わせて組み立ててなる。戸先側(図中左)の縦框10cには、木口面から厚さ方向に縦長な錠前取付口10gを穿設すると共に、錠前取付口10gを横断する軸呼込穴a・bを穿設している。下側の横框10bには、下面の長さ方向に沿って取付溝cを凹設すると共に、戸先側縦框10cと隣接する縦桟10eとの間を貫通するリンク挿入穴dを穿設している。取付溝cは、下側横框10bの幅方向に深く穿設してやや細長い断面コ形に形成し、溝内に同じ断面コ形状の金具mを嵌着して補強している。かかる開き戸Dは、床面Fとの間に通気用の隙間Sを開けて、戸枠Pにヒンジで戸尻側縦框10dを軸として回動自在に取り付けるようになっている。なお、戸枠Pの戸先側縦枠材pには、錠前取付口10gと対向する高さ位置にラッチ受口nが凹設されている。
扉用シャッタ装置Rは、図4に示すように、開き戸Dを施解錠する錠前Kと、錠前Kの施解錠動作と連動して開き戸Dと床面Fとの間の隙間Sを開閉するシャッタユニットCと、錠前Kの操作具の回動操作の運動をシャッタユニットCへ伝達するリンクユニットLとの3つのユニットからなっている。
錠前Kは、レバーハンドル12の回動操作でラッチボルトをラッチ出入口から出没させて開き戸Dを施解錠するラッチ錠で、図5に示すように、錠ケースq内にラッチボルト15のラッチガイド手段gとロック制御手段rを組み込んでなる。ラッチガイド手段gは、ガイドレバー16、固定板17、圧縮コイルスプリングのラッチ付勢ばね13、回動ハブ18、ハブ押え19、圧縮コイルスプリングのハブ付勢ばね14等からなる。ロック制御手段rは、ロックプレート20、カムレバー21、クランク22、ねじれコイルばねのカム付勢ばね23、操作具のサムタン摘み25等からなっている。
錠ケースqは、片側開放の浅底なケース本体26に蓋板27を被せて薄箱状に組み立てる。ケース本体26は、幅方向(図中左右)一側の縦長な前板部26aに細長い金属板製の取付板28を重ねて固着し、高さ方向(図中上下)中間に矩形なラッチ出入口29を設けてなる。幅方向他側の後板部26bには、図中下側の下板部26c寄りに縦長矩形な回動規制穴30を設け、底板部26dには、中心に雌ねじ穴を螺設した2本の呼込軸31・32を立設し、呼込軸31の上側にハブ軸受穴33を設け、呼込軸32と回動規制穴30間にカム軸受穴34を設けてなる。蓋板27には、ケース本体26の呼込軸31・32が嵌着する軸穴35・36を設け、ケース本体26側と同じハブ軸受穴33とカム軸受穴34等が設けられている。
ラッチボルト15は、先端面がテーパのラッチ15aと、軸基端をラッチ15aの首部15bに挿設したラッチ軸15cとからなり、ラッチ15aには、首部15bの外周に環状の掛止め溝15dを凹設してなる。
ラッチガイド手段gにおいて、ガイドレバー16は、金属板を、本体ケース26の前板部26aと上板部26eの角部形状に合わせて、全体にL形に屈曲し、更に一端片16aを直角に曲げ起こし、その先端部にU形に切り欠いた掛止め凹部16bを設け、他端片16c寄りにばね掛け突部16dを突設している。一方、他端片16cには、その先端側を一端片16aと同じ向きに直角に曲げ起こし掛止め片部16eを突設している。固定板17は、細長い金属板の中間部を斜めに屈曲し、一端縁と両側縁に差込みリブ17a…を突設し、一端側に軸挿通穴17bを設ける一方、他端側にばね掛け突部17cを設け、ばね掛け突部17cの横に切欠き段部17dを形成してなる。回動ハブ18は、ボス部18aの中心にレバーハンドル12の断面矩形の回動軸部が嵌挿する断面星形の回転伝達穴18bを穿設する一方、外周面に係止突起18c・18d・18eを互いに直角な向きで放射状に突設してなる。ハブ押え19は、樹脂製で、先端に回動ハブ18の係止突起18c・18d・18eと相似形の突当て凸部19aを突設する一方、基端側には、先端側に向けてばね嵌込み凹部19bを穿設してなる。
そこで、ラッチガイド手段gは、固定板17の差込みリブ17a…を本体ケース26の底板部26dと上板部26eに設けた差込み穴39…に差し込み、図6(A)に示すように、固定板17を底板部26d上に立てて固定する。それから、ラッチ出入口29からラッチ15aが突出した状態でラッチボルト15を本体ケース26内に配設し、ラッチ軸15cの先端を、固定板17の軸挿通穴17bに通して固定板17で軸支する。一方、ラッチ15aの掛止め溝15dに、ガイドレバー16の一端片16aの掛止め凹部16bを係合させると共に、他端片16cの先端側を切欠き段部17dに係止してガイドレバー16を前板部26aと上板部26eの角部分に嵌め込み、これにより、ラッチボルト15を、本体ケース26内で幅方向左右に移動して進退可能に保持している。そのとき、固定板17のばね掛け突部17cにばね一端を掛けたラッチ付勢ばね13の他端を、ガイドレバー16のばね掛け突部16dに掛けて、ラッチ付勢ばね13をガイドレバー16と固定板17間で挟持し、これにより、ラッチボルト15を、ラッチ付勢ばね13で常時付勢してラッチ15aがラッチ出入口29から突出した状態で保持してなる。
更に、ラッチガイド手段gは、固定板17の図中右の後方で、回動ハブ18のボス部18aをハブ軸受穴33に嵌着し、回動ハブ18を、その係止突起18cを固定板17とガイドレバー16の掛止め片部16e間に挟んだ状態で回動可能に立設する。他方、ハブ押え19は、ばね嵌込み凹部19bにハブ付勢ばね14の一端側を嵌入し、そのハブ付勢ばね14の他端を、底板部26dから切り起こしたばね受片26gに押し当てながら、突当て凸部19aを回動ハブ18の係止突起18dに突き当てて、後板部26bと底板部26d上のガイドリブ26f間で上下移動可能に配置する。従って、回動ハブ18は、ハブ付勢ばね14の付勢力で押し上がるハブ押え19に突き上げられて、係止突起18cが、固定板17に押し当たる一方、固定板17とガイドレバー16の掛止め片部16e間で挟持された回動角度位置に位置決め保持されている。
他方、ラッチロック制御手段rにおいて、ロックプレート20は、金属板で、図5中下側の一端板部20aを、本体ケース26の前板部26aと下板部26cの角部形状に合わせて直角に角を付けて形成し、一端板部20aに係合ピン40を立設すると共に、係合ピン40の横に図中上下に長い係合穴41を設けている。一方、他端板部20bは、その先端を曲げ起こして規制突片部20cを設けてなる。カムレバー21は、金属製で、一段肉厚なボス部21aの片側に楕円状の基端部21bを突設する一方、他側に伸びる振り子部21cの先端に円盤状の連結凸部21dを延設し、全体を魚形に形成してなる。ボス部21aの中心には、サムタン摘み25の断面矩形な回動軸44が嵌挿する、同じ矩形の回転伝達穴45が穿設されている。基端部21bには、その片面に細いばね掛け穴46を凹設する一方、反対側の他面に嵌合ピン47を凸設している。クランク22は、金属板の一端を直角に曲げ起こしてL形に形成し、平板部22aの中間に軸挿通穴48を設け、軸挿通穴48の片側に長いピン穴49を、他側の端縁に切欠き凹部43を設けてなる。
そこで、ラッチロック制御手段は、ロックプレート20の係合穴41に、図6(A)に示すように呼込軸32を係合し、一端板部20aを前板部26aと下板部26cの角部分に嵌め込み、他端板部20bの図中右側縁をガイドリブ26fに沿わせて規制突片部20cを固定板17と回動ハブ18の係止突起18e間に向けて位置させ、ロックプレート20を、底板部26d上に重ねて本体ケース26内で図中上下に移動可能に配置する。次いで、クランク22の軸挿通穴48に呼込軸32を貫挿し、ピン穴49に係合ピン40を係合させて、クランク22をロックプレート20上で呼込軸32を中心に回動可能に重ねる。それから、クランク22の切欠き凹部43にカムレバー21の嵌合ピン47を嵌合してクランク22にカムレバー21を連結する。一方、カムレバー21は、連結凸部21bを回動規制穴30に通して本体ケース26から突出させた状態で、カム軸受穴34にボス部21aを嵌着してボス部21aを中心に回動可能に枢支する。それから、カムレバー21のばね掛け穴46にカム付勢ばね23の一端を係入する一方、他端のリング部23aを呼込軸32に巻装する。すると、カムレバー21は、カム付勢ばね32の図6(A)中時計方向の回動付勢力で押されて、振り子部21cが回動規制穴30の下穴縁30aに押し当って連結凸部21dが下向きの傾き姿勢となる回動位置で保持される。他方、上述のようにカムレバー21が図中時計方向に回動すると、嵌合ピン47に押されてクランク22が呼込軸32を中心に図中反時計方向に回動し、ピン穴49に係合したロックプレート20の係合ピン40がピン穴49の穴縁に押されてロックプレート20を押し下げ、先端の規制突部20cが固定板17と回動ハブ18の係止突起18e間から抜け出て回動ハブ18の回動を許すロック解除位置で保持し、これにより、錠前Kは、レバーハンドル12の回動操作を許す解錠状態になっている。
しかる後、錠前Kは、本体ケース26に蓋板27を被せて呼込軸31・32の雌ねじ穴に止めねじをねじ込み、図3に示すように組み立てられる。錠前Kは、開き戸Dの戸先側縦框10cの錠前取付口10gから組み込んで開き戸Dの戸先側に内設する。そのとき、錠前Kは、レバーハンドル12の回動軸部を開き戸Dの軸呼込穴aに通して回動ハブ18の回転伝達穴18bに嵌挿してレバーハンドル12を錠ケースqに取り付け、サムタン摘み25の回動軸44を開き戸Dの軸呼込穴bに通してカムレバー21の回転伝達穴45に嵌挿してカムレバー21を錠ケースqに取り付けるようになっている。
従って、錠前Kは、例えばレバーハンドル12を回動操作し、その回動軸部を嵌挿した回動ハブ18が図6(B)中時計方向に回動すると、ハブ外周の係止突起18dがハブ付勢ばね14に抗してハブ押え19を押し下げる一方、係止突起18cが係止した掛止め片部16eを押してガイドレバー16を後方の後板部26b側へラッチ付勢ばね13に抗して摺動し、すると、ガイドレバー16に係着したラッチボルト15は、ラッチ15aがラッチ出入口29から錠ケースq内に引っ込んだ退避位置へ後退するようになっている。従って、例えばレバーハンドル12の回動操作を止めると、ハブ付勢ばね14の付勢力が働き、図6(A)に示すように、ハブ押え19の突当て凸部19aに回動ハブ19が押し上げられて図中反時計方向に回動し、すると、ラッチ付勢ばね13の付勢力でガイドレバー16が前方へ押し戻され、これにより、ラッチボルト15は、ラッチ15aがラッチ出入口29から突出したラッチング位置へ自動的に前進するようになっている。
さて、錠前Kは、ラッチボルト15がラッチング位置にあるときに、サムタン摘み25を回動操作し、カムレバー21を図6(A)中反時計方向にカム付勢ばね23に抗して回動すると、図7に示すように、振り子部21cが回動規制穴30の上穴縁30bに当って係止する。そのとき、カムレバー21は、一定角度回動した時点で、付勢方向が切り換わるカム付勢ばね23に付勢されて、振り子部21cが回動規制穴30の上穴縁30bに押し当り、連結凸部21bが上向きの傾き姿勢となる回動位置で保持される。反対に、サムタン摘み25の回動操作でカムレバー21を図7中反時計方向に回動すると、クランク22が嵌合ピン47に押されてロックプレート20上で呼込軸32を中心として図中時計方向に回動する。すると、クランク22のピン穴49に係合した係合ピン40がピン穴49の穴縁に押されてロックプレート20がせり上がり、ロックプレート20は、先端の規制突部20cが固定板17と回動ハブ18の係止突起18e間に挟まるロック位置に摺動し、回動ハブ18の回動を規制する。これにより、錠前Kは、回動ハブと同軸のレバーハンドル12の回動操作をロックした施錠状態になる。
そこで、この施錠状態の錠前Kを解錠するときは、サムタン摘み25を反対の図7中時計方向に回動操作し、カムレバー21をカム付勢ばね23に抗して連結凸部21bが下向きの傾き姿勢となる回動位置に回動する。すると、カムレバー21の嵌合ピン47にクランク22が押されて、図6(A)に示すように、呼込軸32を中心として図中反時計方向に回動し、すると、クランク22のピン穴49の穴縁に係合ピン40が押されてロックプレート20が押し下がり、先端の規制突部20cが固定板17と回動ハブ19の係止突起18e間から抜け出て回動ハブ18のロック解除位置に復帰する。これにより、錠前Kは、レバーハンドル12の回動操作を許す解錠状態になる。
従って、錠前Kは、いまロック解除状態のレバーハンドル12を回動操作し、回動ハブ18を、図6(A)中時計方向に回動すると、外周の係止突起18dがハブ押え19をハブ付勢ばね14に抗して押し下がる一方、掛止め片部16eに係止した係止突起18cでガイドレバー16を後方へラッチ付勢ばね13に抗して摺動し、これにより、ラッチボルト15を、ラッチ15aが錠ケースq内に引っ込む退避位置に後退させて、ラッチ15aがラッチ受口nに係合したラッチング状態を解除し、開き戸Dを開けられるようになっている。
次に、シャッタユニットCは、図8に示すように、シャッタケース50と、シャッタ55と、揺動杆60と、ガイド手段Gのシャッタガイド65を備えた構成になっている。
シャッタケース50は、開き戸Dの取付溝cに対応させて横長な形状に、金属板を曲げて断面コ形に成形し、上板部50aの長さ方向片側に嵌込穴51を設け、対向側板部50b・50cの長さ方向両端側にガイド軸穴52・52を設けると共に、片側寄り上側にシャッタ軸穴53を設けてなる。シャッタケース50には、嵌込穴51に細長い口形の樹脂製突片ガイド54を嵌め込んでいる。
図示例のシャッタ55は、シャッタ本体56にシール材57を繋いでつくり、全体をシャッタケース50の対向側板部50b・50bに対応させて横長に形成してなる。シャッタ本体56は、幅方向一側の縁を直角に曲げて、そこに鍔片部56aを形成する一方、他側縁の長さ方向に沿って断面L状リブを突設し、他側縁との間に取付細溝56bを形成してなる。更に、シャッタ本体56は、長さ方向片側のシャッタケース50の嵌込穴51と対応する位置に切欠き凹部58を設け、長さ方向両端側のシャッタケース50のガイド軸穴52・52と対応する位置に縦長な嵌合長穴59・59を設けると共に、片側寄りのシャッタケース50のシャッタ軸穴53と対応する部位をU形に切り欠いて、逃げ凹部61を設けてなる。シール材57は、弾性材、例えばゴム製で、断面が幅方向片側の基部57aから他側の先端縁へ漸次薄肉に形成してなる。そこで、シャッタ55は、シール材57の基部57aをシャッタ本体56の取付細溝56bに押し込んで、シール材57をシャッタ本体56に対して撓み可能に取り付けてなる。なお、図示シャッタ55は、互いに別体の金属板製のシャッタ本体56にゴム製のシール材57を取り付けて形成したが、それに限らず、例えば、シャッタ本体は硬質樹脂を素材とし、シール材は軟質樹脂を素材にして一体に樹脂成形することもできる。
揺動杆60は、細長い金属板をなだらかな山形に形成した本体板部60aと、本体板部60aの長さ方向一端側で本体板部60aに対し横向きに屈曲した係止部60bと、他端側で本体板部60aに対しL状に図中上向きに伸びる突片部60cとからなり、山形の本体板部60aの頂点xを突片部60c寄りにずらして形成し、頂点xの下側の偏心位置に軸穴61を設けてなる。
シャッタガイド65は、樹脂製で、シャッタケース50の対向側板50b・50c間の間隔に対応させた長さを有し、シャッタ55の嵌合長穴59・59に嵌め込み可能な細長い環状のスペーサ部65aと、スペーサ部65aの片側周縁に細長い井形鍔状に形成した押え部65bとからなる。このシャッタガイド65は、スペーサ部65aをシャッタ55の嵌合長穴59・59に嵌め込み、押え部65bでシャッタ本体56を押えて抜け止め状態でシャッタ55に組み付けてなる。なお、図示シャッタユニットCでは、シャッタガイド65と、そのスペーサ部65aを貫挿する後述のガイド軸66とでシャッタ55の昇降移動を案内するガイド手段Gを形成する。
そこで、シャッタユニットCは、ガイド軸穴52とシャッタガイド65のスペーサ部65aにガイド軸66を貫挿して対向側板50b・50c間に横架し、シャッタ55を、ガイド手段Gの案内で嵌合長穴59に沿って昇降可能にシャッタケース50に吊設する。次いで、シャッタユニットCは、支軸67を、逃げ凹部61に配置したカラー68とワッシャ69を介して軸穴61に貫挿して対向側板50b・50c間に横架し、揺動杆60を、偏心位置の支軸67を支点としてシャッタケース50内で揺動自在に枢支する。そのとき、揺動杆60の支点が突片部60c寄りの偏心位置にあるため、シャッタユニットCは、片側の突片部60cがシャッタケース50の突片ガイド54から突出して作動杆60が傾いた状態で、図3に示すように組み立ててなる。
従って、シャッタユニットCは、図9(A)に示すように、揺動杆60の片方の突片部60cが上から押えられた状態では、上向きに傾き姿勢にある他方の係止部60bがシャッタ55の鍔片部56aに押し当たり、これにより、シャッタ55をガイド手段Gの案内で嵌合長穴59に沿って格納位置へ吊り上げ、図10(A)に示すように、シャッタケース50内に格納状態で吊持する。一方、揺動杆60の片方の突片部60cの押えを解除すると、図9(B)に示すように、作動杆60は、重力により支軸67を支点として図中時計方向に揺動し、他方の係止部60bを下向きに傾動してシャッタ55の鍔片部56aから外れ、これにより、シャッタ55は、ガイド手段Gの案内で嵌合長穴59に沿って遮蔽位置へ下降し、図10(B)に示すように、シャッタ出入口70からシール材57が垂れて出るようになっている。シャッタユニットCでは、このようにシャッタ55が昇降するとき、シャッタケース50内でのシャッタ55の横向きの動きをシャッタガイド65で規制してシャッタ55の横振れを抑え、シャッタケース50内での衝突音や摩擦音の発生を防止する。
リンクユニットLは、図11および図12に示すように、リンク取付バー73とリンク74とからなる。リンク74は、ロッド75と、ジョイント76と、足部材77と、アジャスト手段78等を備えた構成になっている。
リンク取付バー73は、複数のねじ止め用穴を有した細長い金属板からなり、ロッド75より長い取付本体部73aの一端側をL状に曲げて、そこに台板片部73bを形成してなる。ロッド75は、細長い中空の金属パイプからなり、両端にピン挿通穴86・87を設けてなる。ジョイント76は、樹脂製ピースで、基端部76aからコ形凸部76bを連設し、コ形凸部76bに係合凹部80を形成してなる。基端部76aには、端面から係合凹部76b側へパイプ穴79を穿設する一方、両側面には、ロッド75のピン挿通穴86と対応するピン挿通穴81を穿設してなる。足部材77は、略ブーツ形の樹脂ピースで、フラットな底面77aと上面77b間に軸貫通穴82を穿設してなる。軸貫通穴82は、足部材77の上面77b側が、内周面の一部に平面を有した回転規制穴で形成してなる。
アジャスト手段78は、ねじ軸83とスタッド84を備える。ねじ軸83は、頭部83aと雄ねじ部83b間の外周に環状の位置決めリブ83cを設け、頭部83aには、ピン挿通穴85を設けてなる。スタッド84は、中心に雌ねじ穴84aを螺設し、一端を足部材77の軸貫通穴82の回転規制形状に合わせた端部形状に形成してなる。そして、アジャスト手段78は、スタッド84の雌ねじ穴84aにねじ軸83の雄ねじ部83bを螺合して連結し、その螺合深さを調節して全体の長さを調整するようになっている。
そこで、リンクユニットLは、ロッド75の図中上端をジョイント76のパイプ穴79に挿入してから、ピン挿通穴81・86に通す波形スプリングピン88の両端をかしめてロッド75の上端にジョイント76を固定する。ロッド75の下端管部には、アジャスト手段78のねじ軸83の頭部83aを差し込んでから、ピン挿通穴87・85に通す波形スプリングピン89をかしめてロッド75の下端にアジャスト手段78を固定し、スタッド84の回転規制端部84bを足部材77の軸貫通穴82に嵌合させてから、底面77a側から軸貫通穴82に取付ねじ90を挿入してスタッド84の雌ねじ穴84aに螺着する。こうしてロッド75の下端にアジャスト手段78を介して足部材77を連結して組み立てる。リンクユニットLは、ロッド75の両端に半筒形のガイドキャップ95・95を嵌め付け、ねじ93とナット94でリンク取付バー73の取付本体部73aの正面73cに締着し、図13(A)・(B)に示すように、リンク74を、ガイドキャップ95・95の案内で直線往復移動可能にリンク取付バー73に組み付け、以って、図3に示すように組み立てられる。
さて、以上のような構成の錠前KとシャッタユニットCおよびリンクユニットLの3体のユニットからなる扉用シャッタ装置Rを、開き戸Dに取り付けるときは、まず第1に、ジョイント76を前に向けて、リンクユニットLを、リンク挿入穴dから入れて戸先側縦框10cと隣接する縦桟10e間に通し、ジョイント76が錠前取付口10gを正面に臨む取付位置まで挿入する。そのとき、リンクユニットLの取付位置を調整する必要があれば、アジャスト手段78のスタッド84とねじ軸83の螺合深さを調節してリンク74の長さを調整する。それから、取付溝cから、リンク取付バー73の台板片部73bを縦桟10eと横框10bの角部に嵌め付けて横框10bにねじで固着すると共に(図1参照)、錠前取付口10gから、取付本体部73aをねじで縦桟10eに固着し、以って、リンクユニットLを開き戸D内の戸先側で枠体10に取り付ける。
次いで、第2に、カムレバー21の連結凸部21dを前に向けて、錠前Kを、錠前取付口10gから挿入し、連結凸部21dをジョイント76の係合凹部80に係合させてカムレバー21をリンク74に連結する。それから、取付板28の両端突片を戸先側縦框10cの木口面にねじで固着し、以って、錠前Kを開き戸D内の戸先側で枠体10に取り付ける。
しかる後、第3に、シャッタユニットCを、揺動杆60の突片部60cをリンク挿入穴dに向き合わせて取付溝cに嵌め込み、突片部60cにリンクユニットLの足部材77を載せた状態で、シャッタケース50の上板部50aを横框10bにねじで固着する。それから、取付溝cの両端に開いた溝縁にエンドキャップ99・99を嵌着し、以って、シャッタユニットCを開き戸D内の下端で枠体10に取り付け、これにて扉用シャッタ装置Rの開き戸Dに対する取り付けを終える。
さて、扉用シャッタ装置Rを取り付けた開き戸Dは、図4に示すように、戸枠Pにヒンジで戸尻側縦框10dを軸として回動自在に吊り込まれる。そこで、開き戸Dを閉じた状態のとき、扉用シャッタ装置Rにおいて、錠前Kは、図1、図4および図6(A)に示すように、ラッチボルト15のラッチ15aが突出してラッチ受口nに係合したラッチング状態にある。従って、開き戸Dをトイレの室内又は室外から開けるときは、レバーハンドル12を回動操作して回動ハブ18をハブ付勢ばね14に抗して図中時計方向に押し回し、図6(B)に示すように、ガイドレバー16をラッチ付勢ばね13に抗して後方へ摺動させ、それに従って、ラッチボルト15を退避位置へ後退させてラッチ15aを錠ケースq内に引っ込め、いったんラッチ15aをラッチ受口nから外してラッチング状態を解除してから、開き戸Dを回動して開ける。一方、開き戸Dを開けた後、レバーハンドル12の押し回しを止めると、ハブ付勢ばね14の付勢力が働いて回動ハブ19を図中反時計方向に回動し、再び図6(A)に示すように、ラッチ付勢ばね13の付勢力が働いてガイドレバー16を前方へ押し戻し、ラッチボルト15をラッチング位置に前進させて自動的にラッチ15aがラッチ出入口29から突出したラッチング状態になる。
このように開き戸Dを開閉するとき、扉用シャッタ装置Rは、錠前Kのカムレバー21を、カム付勢ばね23で図1および図6(A)中時計方向に回動付勢して連結凸部21dが下向きの傾き姿勢となる回動位置に保持するため、リンクユニットLのリンク74は、ジョイント76に係合した連結凸部21dが下向きに傾いた高さだけ下降し、足部材77を、シャッタユニットCの揺動杆60の突片部60c上に載せて押えた状態になり、すると、図9(A)に示すように、作動杆60が支軸67を支点として突片部60cとは反対側の係止部60bが上向きに傾動し、上向きに傾き姿勢にある他方の係止部60bがシャッタ55の鍔片部56aに押し当たり、これにより、シャッタ55を、ガイド手段Gの案内で嵌合長穴59に沿って格納位置へ吊り上げ、図10(A)に示すように、シャッタケース50内に格納状態で吊持する。これにより、開き戸Dと床面Fとの間には通気用に隙間Sが開いている。
他方、開き戸Dを閉じて、例えばトイレを使用するため、施錠する場合は、サムタン摘み25を回動操作してカムレバー21を、図2および図7に示すように、カム付勢ばね23に抗して図中反時計方向に回動すると、クランク22がカムレバー21の嵌合ピン47に押されて呼込軸32を中心に図中時計方向に回動してロックプレート20を先端の規制突部20cで回動ハブ18の回動を規制するロック位置に摺動し、これにより、回動ハブ18と同軸のレバーハンドル12の回動操作を規制し、ラッチング状態にあるラッチボルト15をロックして施錠状態にする。
このとき、扉用シャッタ装置Rは、錠前Kにおいて、カムレバー21を、カム付勢ばね23で図2および図7中反時計方向に回動付勢して連結凸部21dが上向きの傾き姿勢となる回動位置に保持するため、リンクユニットLのリンク74が、ジョイント76に係合した連結凸部21dが上向きに傾いた高さだけ上昇し、足部材77による揺動杆60の突片部60cの押えを解除する。すると、シャッタユニットCでは、作動杆60が、図9(B)に示すように、支軸67を支点として突片部60cとは反対側の係止部60bが重力により下向きに傾動して鍔片部56aから外れ、シャッタ55がガイド手段Gの案内で嵌合長穴59に沿って遮蔽位置へ降下し、即ち、図10(B)に示すように、シャッタケース50のシャッタ出入口70からシール材57が垂れ下がり、以って、トイレを使用している施錠中は、シャッタ55を降ろして開き戸Dと床面Fとの間の隙間Sを遮蔽する。
従って、扉用シャッタ装置Rでは、このトイレの使用後、開き戸Dを開けるために、解錠する場合は、サムタン摘み25を回動操作し、カムレバー21を図7中時計方向にカム付勢ばね23に抗して回動すると、図1および図6(A)に示すように、クランク22がカムレバー21の嵌合ピン47に押されて呼込軸32を中心に図中反時計方向に回動してロックプレート20を回動ハブ18の回動を許すロック解除位置に戻し、これにより、レバーハンドル12の回動操作を許す解錠状態になる。
このとき、扉用シャッタ装置Rは、錠前Kにおいて、カムレバー21を、カム付勢ばね23で図中時計方向に回動付勢して連結凸部21dが下向きの傾き姿勢となる回動位置に保持するため、リンクユニットLのリンク74が、ジョイント76に係合した連結凸部21dが下向きに傾いた高さだけ下降し、足部材77をシャッタユニットCの揺動杆60の突片部60c上に載せて押える状態になる。すると、すると、シャッタユニットCにおいて、作動杆60が、図9(A)に示すように、支軸67を支点として突片部60cとは反対側の係止部60bが上向きに傾動し、上向きに傾き姿勢にある他方の係止部60bがシャッタ55の鍔片部56aに押し当って、シャッタ55を、ガイド手段Gの案内で嵌合長穴59に沿って格納位置へと吊り上げ、これにより、トイレの使用後に解錠すると、シャッタ55が上昇して開き戸Dと床面F間に隙間Sが開いて通気する。
ところで、上述した図示実施の形態では、錠前Kがラッチ錠であったが、本発明では、操作具を回動操作によって開き戸が施解錠される錠前であれば、ラッチ錠に限らず、本締め錠や鎌錠などであってもよい。
また、上述した図示実施の形態では、錠前Kのカムレバー21を回動操作する操作具がサムタン摘み25であったが、本発明では、それに限らず、回動操作可能であれば、ノブやレバー等であってもよい。
C シャッタユニット
D 開き戸
F 床面
G ガイド手段
K 錠前
L リンクユニット
R 扉用シャッタ装置
S 隙間
c 取付溝
d リンク挿入穴
q 錠ケース
10 枠体
10b 下側横框
10c 戸先側縦框
10e 縦桟
10g 錠前取付口
11 鏡板材
21 カムレバー
21d 連結凸部
25 サムタン摘み(操作具)
50 シャッタケース
55 シャッタ
60 作動杆
60b 係止部
60c 突片部
74 リンク
75 ロッド
76 ジョイント
77 足部材
78 アジャスト手段
80 係合凹部
83 ねじ軸
84 スタッド

Claims (2)

  1. 開き戸を閉じて室内を使用するときにシャッタを降ろして前記開き戸と床面間に開いた通気用の隙間を遮蔽する扉用シャッタ装置であって、
    閉状態の前記開き戸を施解錠するとき、操作具を正逆方向に回動すると、該操作具の回動方向に応じて、先端側に有する連結凸部が下向きの傾き姿勢となる第1回動位置と上向きの傾き姿勢となる第2回動位置とに前記操作具と一体に回動するカムレバーを前記連結凸部が錠ケースから外向きに臨む状態で枢支し、前記開き戸の戸先側に内設する錠前と、
    前記シャッタと、ガイド手段で案内して該シャッタを格納する高さの格納位置と前記隙間を塞ぐ高さの遮蔽位置とに昇降可能に吊持するシャッタケースと、長さ方向一端に前記シャッタの一部を係止させる係止部を設ける一方、他端に上向きに伸びる突片部を設け、前記シャッタケース内で揺動自在に枢支する揺動杆とからなり、前記開き戸の下端に取り付けるシャッタユニットと、
    ロッドの上端に前記連結凸部を係合凹部に係合させて前記カムレバーに連結するジョイントを装着する一方、前記ロッドの下端に前記揺動杆の突片部に載せる足部材を装着したリンクを、前記開き戸の高さ方向に直線往復移動可能に内設するリンクユニットと、
    を備えてなることを特徴とする、扉用シャッタ装置。
  2. 前記開き戸が枠体を間に挟んで鏡板材を張り合わせてなる中空のパネルで、戸先側の縦框には、木口面から厚さ方向に貫通する錠前取付口を穿設する一方、下側の横框には、その長さ方向に沿って取付溝を凹設すると共に前記戸先側縦框と隣接する縦桟との間を貫通するリンク挿入穴を穿設した扉であって、
    まず、前記リンクユニットを、前記リンク挿入穴から入れて前記ジョイントが前記錠前取付口を正面に臨む取付位置まで挿入し、前記錠前取付口と前記取付溝から前記枠体に固着し、
    次いで、錠前を、前記錠前取付口から挿入し、前記連結凸部を前記ジョイントの係合凹部に係合させて前記カムレバーを前記リンクに連結してから、前記戸先側縦框に固着し、
    しかる後、前記シャッタユニットを、前記揺動杆の突片部を前記リンク挿入穴に向き合わせて前記取付溝に嵌め込み、前記突片部に前記足部材を載せた状態で、前記下側横框に固着してなることを特徴とする、請求項1に記載の扉用シャッタ装置の取付方法。
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