JP2011000155A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】案内手段により適正に案内されない状態で貯留手段を所定位置に取り付ける取り付け間違いを未然に防止できる遊技機を提供する。
【解決手段】前側が開放する箱状の筐体2と、この筐体2の前面に開閉自在に枢着された前面扉3とを備え、筐体2内の底板14上の所定位置に筐体2の前側から案内手段16を介して出し入れ自在に設けられた遊技媒体用の貯留手段6を備え、案内手段16により適正に案内されない状態での貯留手段6の所定位置への移動を規制する規制手段27を備える。
【選択図】図4
【解決手段】前側が開放する箱状の筐体2と、この筐体2の前面に開閉自在に枢着された前面扉3とを備え、筐体2内の底板14上の所定位置に筐体2の前側から案内手段16を介して出し入れ自在に設けられた遊技媒体用の貯留手段6を備え、案内手段16により適正に案内されない状態での貯留手段6の所定位置への移動を規制する規制手段27を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、筐体内に遊技媒体用の貯留手段を備えたスロットマシン等の遊技機に関し、案内手段により適正に案内されない状態で貯留手段を取り付ける取り付け間違いを未然に防止できるようにしたものである。
スロットマシンでは、前側が開放する筐体の底板上にメダルホッパーを配置し、ゲームの開始に際して前面扉のメダル投入口からメダルが投入されると、選別手段を通過後のメダルをメダルホッパーに貯留し、また入賞役が成立すれば、入賞役の成立の難易度に応じて払い出し手段によりメダルホッパー内のメダルを前面扉の前側の受け皿へと払い出すようにしている。
メダルホッパーはメダルの補給を容易にする必要から、筐体の底板上に左右一対の案内レールを介して前後方向に出し入れ自在に装着され、前面扉を開放すれば筐体の前側からメダルホッパーを容易に出し入れできるようなっている。
このメダルホッパーの案内形態としては、メダルホッパーを支持する支持台の下端部の左右両側に、各案内レールにより摺動自在に案内される板状の被案内部を前後方向に設けたもの(特許文献1)と、支持台の下端後部の左右両側に、各案内レールにより転動自在に案内される車輪状の被案内部を設けたもの(特許文献2)とがある。
このようにすれば、底板上の左右一対の案内レールによりメダルホッパーの下端の左右一対の被案内部を案内できるので、構造的に非常に簡単で容易且つ安価に製作できる上に、必要に応じてメダルホッパーを筐体の前側に引き出してメダルを容易に補給できる利点がある。
しかし、従来の構造では、案内レールから抜き取ったメダルホッパーを取り付ける際に問題がある。即ち、メダルホッパーを取り付ける場合には、左右の各被案内部を各案内レールに挿入した後、その案内レールに沿って被案内部を摺動させながら筐体内の所定位置へと移動させる必要がある。しかし、従来の構造では、一方の被案内部が一方の案内レールに挿入された状態であれば、他方の被案内部が他方の案内レール上に載った状態であっても、一方の案内レールに近い側でメダルホッパーの下部側を後方へと押すことにより、メダルホッパーを所定位置へ移動させることが可能である。
このため他方の被案内部が他方の案内レール上に載ってメダルホッパー全体が斜めに傾斜しているにも拘わらず、それを知らずに所定位置まで押し込んでメダルホッパーを傾斜状態に取り付ける惧れがある。そして、メダルホッパーが傾斜状態となれば、その払い出し口と前面扉側のメダル受け入れ口とがズレるため、メダルの払い出し時にメダルが詰まる等、メダルホッパー側、特に払い出し手段側の故障の原因ともなる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、案内手段により適正に案内されない状態で貯留手段を取り付ける取り付け間違いを未然に防止できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、前側が開放する箱状の筐体2と、該筐体2の前面に開閉自在に枢着された前面扉3とを備え、前記筐体2内の底板14上の所定位置に前記筐体2の前側から案内手段16を介して出し入れ自在に設けられた遊技媒体用の貯留手段6を備えた遊技機において、前記案内手段16により適正に案内されない状態での前記貯留手段6の前記所定位置への移動を規制する規制手段27を備えたものである。
本発明によれば、案内手段16により適正に案内されない状態で貯留手段27を所定位置に取り付ける取り付け間違いを未然に防止できる利点がある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図7はスロットマシンに具現化した本発明の第1の実施形態を例示する。スロットマシン1は図1及び図2に示すように、前面側が開放する箱状の筐体2と、この筐体2の前側に配置され且つ左右一端側(例えば左側)のヒンジ(図示省略)により開閉自在に枢着された前面扉3とを備えている。
筐体2内には、複数個の図柄表示リール4a〜4cが左右方向に配列された表示リールユニット5の他、遊技媒体であるメダルを貯留する貯留手段6と、貯留手段6内のメダルを払い出す払い出し手段7と、貯留手段6から溢流したメダルを受ける補助ケース8と、電源基板が格納された電源基板ケース9と、主制御基板が格納された主制御基板ケース(図示省略)とが配置されている。表示リールユニット5は、筐体2の中間棚10上に着脱自在に装着されている。
貯留手段6はメダルホッパー12と、このメダルホッパー12を下側から支持する支持台13とを有し、メダルホッパー12と支持台13との間に払い出し手段7が設けられている。なお、払い出し手段7は貯留手段6の一部に組み込んでもよい。
支持台13は板金製の矩形筒状であって、筐体2の底板14の受け板15上に左右一対の案内手段16を介して前後方向に出し入れ自在に装着されている。支持台13には、図3、図4に示すように、下端から外側に屈曲して突出する板状の被案内部17が左右両側に設けられている。支持台13上には払い出し手段7が傾斜状に装着されている。
払い出し手段7は、図3、図4に示すように、左右方向に傾斜して支持台13上に固定された払い出しケース18と、この払い出しケース18上に回転自在に配置された回転円板19と、払い出しケース18の下側に装着された回転円板19用の駆動モータ20とを備え、回転円板19によりメダルホッパー12内のメダルを払い出し口21から前側に払い出すようになっている。
メダルホッパー12は平面視矩形状であって、このメダルホッパー12の下部側には、図3、図4に示すように、払い出し手段7の回転円板19が嵌合する傾斜円筒部22が設けられ、その傾斜円筒部22が払い出しケース18に対して略垂直方向に着脱自在に固定されている。
筐体2の底板14の上面には、図2に示すように、その前縁に板金製の補強板23が左右方向に配置され、また支持台13に対応する位置に板金製の受け板15が配置されている。受け板15は略矩形状であって、その前端側には左右両側に突出する取り付け部24が設けられ、この取り付け部24が補強板23と共にネジにより底板14に固定される等、前部側及び後部側の適当箇所でネジにより底板14に固定されている。
受け板15には図3〜図5に示すように、貯留手段6を案内する左右一対の案内手段16と、貯留手段6を筐体2内の所定位置に位置決めする位置決め手段26と、案内手段16により適正に案内されない状態での貯留手段6の所定位置への移動を規制する規制手段27とが一体に設けられている。
案内手段16は図3〜図5に示すように、前後方向の案内レール28により構成され、受け板15の左右両側に一対設けられている。各案内レール28は支持台13の左右両側の被案内部17を前後方向に摺動自在に案内するように、受け板15の左右の側縁を上側内向きにコ字状に折り曲げて形成され、取り付け部24から後側に配置されている。
なお、支持台13の一対の被案内部17は、支持台13の左右の両側縁に沿って前後方向に設けられており、その各被案内部17の外端間の間隔は略同じである。各案内レール28は側壁部28aと、上壁部28bとを有し、左右の側壁部28a間の間隔、側壁部28aの上下幅は共に前側が後側よりも若干大であり、左右の案内レール28間に左右の被案内部17の後端側を挿入し易くなっている。
規制手段27は図3〜図5に示すように、左右の一対の案内レール28の内、前面扉3を枢支するヒンジと反対側(例えば右側)に配置された案内レール28に設けられている。規制手段27は右側の案内レール28の前後方向の中間に配置されており、案内レール28から上側に突出し且つ案内レール28上を摺動する被案内部17を規制する突起29により構成されている。突起29は前向きに開放する側面視コ字状であって、被案内部17が前から当接する当接部29aと、被案内部17の後端側の持ち上がりを押える押え部29bとを有し、案内レール28の上壁部28bの一部を切り起こして一体に設けられている。
位置決め手段26は図3〜図5に示すように、メダルホッパー12が所定位置に位置したときに支持台13に後側から当接する位置決め突起26aと、支持台13に前側から係脱自在に係合する係合片26bとを有する。位置決め突起26aは受け板15の後部から上向きに突出して左右方向に配置されている。
係合片26bは受け板15と一体の前端側から後端側へと後ろ上がりに傾斜状に設けられており、貯留手段6の出し入れ時に支持台13が乗り越えるようになっている。位置決め突起26a、係合片26bは受け板15の一部を切り起こして一体に設けられている。また係合片26bは左右に一対設けられている。
前面扉3の上部側には、図1に示すように第1表示窓31と第2表示窓32とが上下に配置されている。第1表示窓31は、筐体2側の図柄表示リール4a〜4cに対応して矩形状に形成されており、遊技者はこの第1表示窓31を介して図柄表示リール4a〜4cを前側から視認可能となっている。
第2表示窓32は、前面扉3の裏側に装着された液晶表示ユニット(図示省略)の表示画面に対応して矩形状に形成されており、遊技者はこの第2表示窓32を介して表示画面を前側から視認可能となっている。また第1表示窓31の下側には、上部側に上操作パネル部33と前操作パネル部34とを有する前カバー35が前側に張り出して設けられている。
上操作パネル部33にはメダルを投入可能な投入口36の他、1ベットボタン37とマックスベットボタン38とキャンセルボタン39とが設けられている。1ベットボタン37とマックスベットボタン38は、投入口36へのメダルの投入に代えてクレジットからメダルをベットするためのものである。
前操作パネル部34には、図柄表示リール4a〜4cの回転を開始させるためのスタートレバー40と、回転中の図柄表示リール4a〜4cを夫々個別に停止させるためのストップボタン41a〜41cと、投入口36内に詰まったメダルを返却させるための返却ボタン42とが設けられている。
前面扉3の下部には、払い出し手段7から払い出されたメダルや返却されたメダルを前側に排出するための排出口43と、排出口43から排出されたメダルを受ける受け皿44とが設けられている。
なお、前面扉3の裏側には、投入口36から投入されたメダルの正、不正を選別する選別手段と、選別手段を通過した正規のメダルをメダルホッパー12へと案内する案内シュートと、選別手段により排除された不正メダル、返却メダルを排出口43を経て受け皿44へと排出する返却通路とが設けられている。
このようなスロットマシン1では、通常メダルホッパー12は支持台13を介して筐体2内の底板14上の所定位置に位置決めされている。払い出し手段7の払い出し口21が前面扉3側のメダル受け入れ口の裏側に対応している。
ゲームに際しては投入口36から所定数のメダルを投入するかベットボタン37,38を押した後、スタートレバー40を操作して表示リールユニット5の各図柄表示リール4a〜4cを回転させる。投入口36にメダルを投入すると、そのメダルは選別手段に入り、この選別手段を通過する間に正、不正の判別が行われる。投入メダルの内、小径の不正メダルは返却通路を経て受け皿44へと返却される。また正規のメダルは選別手段から案内シュートを経てメダルホッパー12へと案内され、メダルホッパー12に順次貯留される。
図柄表示リール4a〜4cの回転開始から所定時間が経過した後に各ストップボタン41a〜41cを操作すると、各図柄表示リール4a〜4cが順次停止する。そして、表示窓の入賞ライン上に停止表示される各図柄表示リール4a〜4cの表示図柄が所定の入賞役を構成すると、払い出し手段7が作動してメダルホッパー12内のメダルを払い出し口21から払い出す。そして、払い出されたメダルはメダル受け入れ口を経て受け皿44へと案内される。
メダルホッパー12内のメダルが少なくなれば、前面扉3を開けて筐体2内のメダルホッパー12を所定位置から前側へと引き出した後、その引き出し位置でメダルホッパー12にメダルを補給する。このときメダルホッパー12の前側を持ち上げれば、支持台13の下端が係合片26bから上側に外れるので、その状態でメダルホッパー12を前側へと引き出せば、支持台13が案内レール28により案内されながら引き出し位置へと移動する。
メダルの補給が完了すれば、支持台13の各被案内部17を左右の案内レール28に挿入した後、受け板15上の支持台13を案内レール28に沿って摺動させながら位置決め突起26aに当接する所定位置まで押し込む。そして、係合片26bが支持台13の前側に係合するので、メダルホッパー12を所定位置に位置決めすることができる。
メダルホッパー12を所定位置に取り付けるためには、支持台13の被案内部17を底板14上の各案内レール28内に挿入する必要がある。この場合、筐体2の左側にはヒンジ廻りに開放した状態の前面扉3があるので、作業者は前面扉3を避けて右寄りの位置からメダルホッパー12の出し入れを行うのが通常である。そのため左側を下にして支持台13を受け板15上に載せる等すれば、左側の被案内部17は左側の案内レール28に容易に挿入できるが、右側の被案内部17が右側の案内レール28に入らずに、図6に示すように右側の案内レール28上に載った状態となり、それを知らずにメダルホッパー12を後方へと押し込むことがある。
このように右側の被案内部17が右側の案内レール28の上側に載った状態でも、所定位置側へと押せば右側の案内レール28上を後方へと摺動する。しかし、右側の案内レール28には規制手段27があるので、右側の被案内部17が右側の案内レール28上を若干後方へと摺動すれば、図7に示すように、その右の被案内部17が突起29の当接部29aに当接するため、メダルホッパー12がこの突起29を乗り越えて所定位置に到達することはない。
従って、右側の被案内部17が右側の案内レール28に載ったままで不適正な状態にあるにも拘わらず、それを知らずにメダルホッパー12を所定位置まで押し込んで取り付けてしまうような取り付け間違いを未然に防止できる。
また突起29の当接部29aは案内レール28の前後方向の略中央よりも若干後方に位置し、位置決め手段26の位置決め突起26aと係合片26bとの前後方向の間隔の略中央よりも若干後方にある。一方、支持台13の前後方向の中心に対してメダルホッパー12の前後方向の中心が若干後方に偏位しており、メダルホッパー12、払い出し手段7及び支持台13を含む貯留手段6の重心Gが支持台13の前後方向の略中央よりも後方にある。このため被案内部17の後端が突起29の当接部29aに当接した時点でメダルホッパー12の支持を解除しても、メダルホッパー12、払い出し手段7及び支持台13は、右側の被案内部17が案内レール28上の前半分に載った状態で安定することになり、メダルホッパー12が前側に傾斜する等の問題はない。
しかも突起29には当接部29aの上側に押え部29bがあり、この押え部29bが右側の被案内部17に上側から係合可能であるため、被案内部17が突起29に当接して規制された後に、誤ってメダルホッパー12の前縁等を下方に押え付けるようなことがあっても、メダルホッパー12が前側に倒れるようなことはなく、左側の被案内部17等の損傷を防止できる。
即ち、突起29に押え部29bがなければ、誤ってメダルホッパー12の前縁等を下方に押え付けた場合には、左側の被案内部17と案内レール28とでメダルホッパー12の前側への傾きを規制することになるため、左側の被案内部17の後端部分に強大な外力が集中してその部分の変形を招く惧れがある。
しかし、この実施形態では、支持台13の左側の被案内部17には左側の案内レール28が、右側の被案内部17には突起29の押え部29bが夫々上側から係合しており、左右の被案内部17の後端側を均等に押えるため、左側の被案内部17と案内レール28とで規制する場合のような損傷を防止できる。
右側の被案内部17が突起29に当接して規制された場合には、メダルホッパー12を前側に引き出す。そして、右側の被案内部17が右側の案内レール28の前端を通過すれば、支持台13の右側が受け板15上に落下し、その後、メダルホッパー12、支持台13を一体に後方へと移動させることにより、左右の各被案内部17が左右の案内レール28間に挿入されて行くので、メダルホッパー12を適正な状態で所定位置に取り付けることができる。
図8は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態では、右側の被案内部17が突起29に当接したときに、メダルホッパー12、払い出し手段7及び支持台13を含む貯留手段6の重心Gが右側の案内レール28の前端よりも若干前側に位置するように、案内レール28に突起29が設けられている。他の構成は第1の実施形態と同じである。
第1の実施形態では、突起29で被案内部17を規制したときには、メダルホッパー12、払い出し手段7及び支持台13を含む貯留手段6の重心Gが右側の案内レール28の前端よりも後方に位置するようにしているが、この実施形態のようにその重心Gが右側の案内レール28の前端よりも前であってもよい。
このように貯留手段6の重心Gが右側の案内レール28の前端よりも前にある場合、メダルホッパー12は前側に傾斜しようとする。しかし、当接部29aの上側に押え部29bがあり、この押え部29bが右側の被案内部17に上側から係合するので、左右の被案内部17の後端側を均等に押えることができ、メダルホッパー12の傾斜を防止できる。また重心Gが案内レール28の若干前に位置する程度では、メダル側の荷重等による突起29の損傷も未然に防止できる。従って、突起29で規制したときの重心Gは、案内レール28上に必ずしもある必要はない。
図9は本発明の第3の実施形態を例示し、各案内レール28上に規制手段27を構成する突起29が設けられている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
案内レール28に突起29を設けるに当たっては、ヒンジと反対側にある案内レール28に突起29を設けるだけでなく、ヒンジに近い側にある案内レール28にも突起29を設けてもよい。
図10は本発明の第4の実施形態を例示する。被案内部17が突起29に当接したときのメダルホッパー12側の重心Gが案内レール28の前端よりも後側か、又はその前端の近傍位置となる場合には、この実施形態に示すように当接部29aのみを有する突起29でもよい。なお、突起29は案内レール28の長手方向に沿うものでもよいし、案内レール28の幅方向に沿うものでもよい。他の構成は第1の実施形態と同様である。
図11〜図13は本発明の第5の実施形態を例示する。この実施形態では、規制手段27に規制機能の他に案内機能を持たせて、支持台13の被案内部17が案内レール28により適正に案内されない状態で所定位置へと移動しようとした場合に、その所定位置への移動を規制手段27により規制するだけでなく、この規制手段27により被案内部17を案内レール28内に誘導するようにしている。
規制手段27は図11〜図13に示すように案内レール28の前端部に設けられており、案内レール28の上壁部28bから上側に突出する突起29を有し、この突起29の前面側に、被案内部17を案内レール28内へと案内する傾斜案内部29cが設けられている。
傾斜案内部29cは図12に示すように後下がりに傾斜してもよいし、図13に示すように後上がりに傾斜してもよい。ただ、傾斜案内部29cが後上がりの場合には、図13に示すように上端部に前側へと突出する突部29dを設けることが望ましい。なお、この実施形態では、突起29は板金材の一部を折り曲げて案内レール28に一体に設けているが、溶接、ネジ止め等で取り付けてもよい。他の構成は第1の実施形態と同様である。
この場合には、左側の被案内部17を案内レール28に挿入した後、被案内部17を案内レール28よりも高く持ち上げた状態でメダルホッパー12を後方へと移動させようとすると、その右側の被案内部17が突起29の傾斜案内部29cに当接する。
そして、図12の場合には、被案内部17が傾斜案内部29cに沿って下がりながら案内レール28へと案内されて行くので、その後、メダルホッパー12を後方へと移動させればよい。
また図13の場合には、被案内部17が傾斜案内部29cにより上側へと案内されようとするが、補給されたメダル等の重量に抗しての上昇は困難である。そして、メダルホッパー12に対する後方への押圧力を解除すれば、被案内部17が傾斜案内部29cに沿って下降し受け板15上に載るので、その後、メダルホッパー12を後方へと移動させればよい。
図14〜図16は本発明の第6の実施形態を例示する。この実施形態では、支持台13の左右両側の被案内部17は車輪45により構成され、メダルホッパー12の出し入れに際しては、その車輪45が案内レール28に沿って前後方向に転動するようにしたものである。
車輪45は支持台13の後端部と中間部との2箇所に配置され、支持台13の下部に左右方向に貫通する車軸48の両端に回転自在に支持されている。なお、中間の車輪45はメダルホッパー12の重心Gの前後近傍が望ましい。支持台13の前端部側には下側に突出する支持部46が設けられ、この支持部46と車輪45とにより受け板15上でメダルホッパー12を略水平状態に保つようになっている。車輪45は支持台13の後端部のみでもよい。
規制手段27の突起29は案内レール28上に載った車輪45が切り欠き部47に入らないように、案内レール28の上壁部28bの一部を後側から前側へと切り起こすことにより形成されている。なお、突起29はその前側の案内レール28上に2個の車輪45が載り得るように車輪45間の間隔に合わせて設けられている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
メダルホッパー12の出し入れは、メダルホッパー12の前部側を若干持ち上げて案内レール28に沿って車輪45を前後方向に転動させながら行う。この場合にも、メダルの補給後にメダルホッパー12を所定位置に戻すときに、右側の車輪45が右側の案内レール28に載ったままでメダルホッパー12を所定位置へと押し込むことがあるが、案内レール28に突起29を設けることにより、車輪45が案内レール28上に載った状態でのメダルホッパー12の取り付けを防止できる。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では、遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン1を例示しているが、遊技媒体はメダル以外の球等でもよいし、また遊技媒体を使用するものであれば、スロットマシン1以外の遊技機でもよい。またメダルを使用する遊技機の場合には、メダルの貯留用のタンクはホッパーが適当であるが、遊技媒体に応じてホッパー以外のものを使用してもよい。
案内手段16は貯留手段6を所定位置とその前側位置との間で前後方向に案内するものであればよい。例えば各実施形態に例示するように被案内部17が板状又は車輪状であれば、案内手段16は正面視コ字状の案内レール28が適当であるが、被案内部17の形状、構造が変われば、それに応じて案内手段16の形状、構造も適宜変更可能であることは云うまでもない。
規制手段27は案内手段16により適正に案内されずに貯留手段6が後方に移動するときにその移動を規制すればよく、被案内部17に当接して規制してもよいし、被案内部17から外れた位置で支持台13の裏側に当接して規制してもよい。従って、支持台13の裏側に当接して規制する場合には、規制手段27は案内手段16との間に間隔をおいて設けてもよい。
また被案内部17に当接して規制する場合でも、規制手段27は案内レール28に一体に設ける他、案内レール28上に突出するように筐体2の底板14等の適当箇所に別途固定してもよい。更に案内レール28は受け板15の左右両側に一体に設けているが、左右の案内レール28を連結する受け板15を廃止し、左右の案内レール28を別々に底板14上に取り付けてもよい。遊技機はスロットマシン以外のものでもよい。
2 筐体
3 前面扉
6 貯留手段
14 底板
15 受け板
16 案内手段
17 被案内部
26a 位置決め突起
26b 係合片
27 規制手段
28 案内レール
29 突起
3 前面扉
6 貯留手段
14 底板
15 受け板
16 案内手段
17 被案内部
26a 位置決め突起
26b 係合片
27 規制手段
28 案内レール
29 突起
Claims (5)
- 前側が開放する箱状の筐体(2)と、該筐体(2)の前面に開閉自在に枢着された前面扉(3)とを備え、前記筐体(2)内の底板(14)上の所定位置に前記筐体(2)の前側から案内手段(16)を介して出し入れ自在に設けられた遊技媒体用の貯留手段(6)を備えた遊技機において、前記案内手段(16)により適正に案内されない状態での前記貯留手段(6)の前記所定位置への移動を規制する規制手段(27)を備えたことを特徴とする遊技機。
- 前記案内手段(16)の前後方向の中間に前記規制手段(27)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記案内手段(16)は前記貯留手段(6)の下側の被案内部(17)が前側から着脱自在に挿入され且つ該被案内部(17)を前後方向に移動自在に案内する案内レール(28)を有し、前記規制手段(27)は前記被案内部(17)が前記案内レール(28)上に載って案内されるときに前記貯留手段(6)の移動を規制することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
- 前記貯留手段(6)の左右両側に前記被案内部(17)を設け、前記底板(14)上に前記各被案内部(17)を案内する左右一対の前記案内レール(28)を設け、該一対の案内レール(28)のうち、少なくとも前記前面扉(3)の枢支側と反対の案内レール(28)上に、該反対の案内レール(28)上を案内される前記被案内部(17)を規制する前記規制手段(27)を設けたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
- 前記貯留手段(6)を受ける板金製の受け板(15)を前記底板(14)上に装着し、該受け板(15)の左右両側に内向きに開放する左右一対の前記案内レール(28)を一体に屈曲形成し、該案内レール(28)の上側に、前記規制手段(27)を構成する突起(29)を一体に設け、前記貯留手段(6)に後側から当接して前記所定位置に規制する位置決め突起(26a)と、前記所定位置の前記貯留手段(6)に前側から係脱自在に係合する係合片(26b)とを前記受け板(15)に一体に設けたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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