オンライン広告の有効性を監視するための方法およびシステムは、以下の例示的な実施形態を使用して説明される。
一実施形態において、ターゲットウェブページを訪れるための要求は、URLおよびユーザ情報を含む。通常、ユーザ情報は、クッキーファイルによって運ばれる。例えば、ユーザが過去にウェブサイトを訪れたことがある場合、該ウェブサイトによって提供されるクッキーは、該ユーザの識別子を含み得る。クッキーは、ユーザがウェブサイトを訪れると、ウェブサイトによってユーザのブラウザに送信されるファイルである。
本実施形態において、オンライン広告監視方法は、ターゲットウェブページを訪れるための要求を解析し、該要求に含まれるURLのパラメータに基づいて、該要求が広告からのものか否かを決定する。広告ウェブサイトは、広告を掲載するか、または広告サービスを提供するウェブサイトを意味する。要求が広告ウェブサイトからのものである場合、該方法は、要求とともに送信されるクッキーから、ユーザがオンライン広告を通して、ターゲットウェブサイトを過去に訪れたことがあるか否かを決定する。訪れたことがある場合、該方法は、クッキーからユーザ識別子を取得し、訪れたことがない場合、該方法は、固有のユーザ識別子を設定し、クッキー内に挿入する。
該方法は、要求においてURLによって運ばれるパラメータから監視ターゲット識別子を抽出し、監視ターゲット識別子、ユーザ識別子、および要求日を含む追跡データを記録する。監視ターゲット、例えば、広告されている製品等はカスタム定義され得る。
広告効果監視イベントの発生時に、該方法は、イベントが、記録された追跡データの監視ターゲット識別子およびユーザ識別子と関連するか否かを決定する。広告効果監視イベントは、一般に、その独自の監視ターゲット識別子およびユーザ識別子と関連する。これらの識別子が、記録された追跡データの識別子と一致する場合、イベントは、記録された追跡データの識別子(監視ターゲット識別子およびユーザ識別子)と関連すると考えられる。
広告効果監視イベントが、記録された追跡データの監視ターゲット識別子およびユーザ識別子と関連することが判明した場合、次いで、該方法は、広告効果監視イベントの追跡データおよび/または情報に基づいて、広告効果の有効データを記録する。
代替として、広告効果監視イベントの発生時に、該方法は、広告効果監視イベントに関連する監視ターゲット識別子およびユーザ識別子を含む、記録された追跡データを識別し、広告効果監視イベントの識別記録された追跡データおよび/または情報に基づいて、広告効果の有効データを記録する。
また、広告効果の有効データを記録する例示的方法は、ユーザ識別子および監視ターゲット識別子を含む追跡データを、広告効果の有効データとしてマーキングすることである。別の例示的方法は、広告効果監視イベントに関連する情報を広告効果の有効データのデータベースに記録することである。広告効果監視イベントに関連する情報の実施例は、ユーザ識別子、ターゲット識別子、広告される製品名、広告される製品の価格をデータベースに含める。これら2つの方法を組み合わせて、より多くの情報を広告効果の有効データに記録することができる。
上記プロセスを使用して、所望の、または有益な効果をもたらし得るオンライン広告動作を記録して、オンライン広告効果の正確な監視を可能にする。
広告効果監視イベントは、カスタム定義されたイベントであり得る。例えば、ユーザは、オンライン広告をクリックし、最終的に、広告されている製品を購入することができる。広告主(広告の所有者)が、かかる取引を、広告の有益または所望の効果を示すイベントとして定義する場合、取引の終了(購入)は、広告効果監視イベントとして使用され得る。
さらに、広告効果監視イベントは、ターゲットウェブページを訪れる要求がターゲットウェブサイトのサーバに送信される時間から始まる所定の期間内に生じる必要があり得る。追跡可能期間は、ユーザがオンライン広告をクリックした時間と、広告効果監視イベントが発生した時点との間で定義される。追跡可能期間は、顧客のニーズに従って自由に定義され得る。例えば、追跡可能期間が15日に定義され、ユーザが製品のオンライン広告をクリックした後15日以内に製品の購入を完了した場合、購入の完了は、事前設定された期間内に発生した監視イベントにおけるものと見なされ、したがって、有効な監視イベントである。ユーザが15日後に購入を完了した場合、取引は無視され、有効な監視イベントとしてカウントされ得ない。これにより、カスタム定義された追跡期間を使用して、オンライン広告効果を監視するためのイベントの追跡が可能になる。
さらに、本実施形態の方法は、広告効果の有効データに従って広告料金を計算し、広告料金の請求書を生成することができる。広告主および広告ウェブサイトは、カスタム定義されたルールに基づき、記録された有効データに従って広告料金を計算し、広告料金の請求書を生成することができる。広告主は、オンライン広告から行われた支払および受理した利益に基づいて、オンライン広告の投資の回収を計算することができる。
さらに、上記実施形態において、ターゲットウェブページを訪れる要求を解析するステップと、追跡データを要求から抽出および記録するステップと、追跡データを広告効果の有効データに記録するステップと、有効データに従って広告料金を計算するステップは、すべて非同期的に行われ得る。つまり、これらの操作は、同時または一緒に同期的方法で行われない。これは、ユーザがターゲットウェブページを閲覧し、ターゲットウェブサイト上で通常のオンライン工程を実行することに対する影響を最小限にする。
広告主が特定の広告ウェブサイトに広告を掲載する場合、ハイパーリンクが広告に提供される。ハイパーリンクのURLは、第三者リンクを介して接続され得るか、またはターゲットウェブサイト等の顧客が指定した特定のウェブアドレスを使用する。同時に、情報伝達用のパラメータが広告のHTMLに設定され、監視ターゲット識別子、広告ウェブサイトのURL等を定義する。ユーザが、広告ウェブサイトにおいてオンライン広告をクリックし、ターゲットウェブページを訪れる要求をターゲットウェブサイトのサーバに送信すると、広告のハイパーリンクのURLの後にパラメータが添付される。結果として生じる例示的URLは、拡張URLであり、以下の形態を取り得る。
http://www.xxx.com/aaa/ccc.htm?namel=variablel&name2=variable2&......
名前の1つは、要求の送信元ウェブサイトのURLアドレスを伝えるために使用される「From」であり得、別の名前は、監視ターゲット識別子を伝えるために使用される「ObjectID」であり得る。
図1は、ターゲットウェブページを訪れる要求を追跡するための例示的方法のフローチャートである。この説明において、プロセスが説明される順序は、限定として見なされるものではなく、任意の数の説明されるプロセスブロックを任意の順序で組み合わせて、該方法または代替方法を実施することができる。
ブロック101において、ターゲットウェブサイトのサーバは、ターゲットウェブページを訪れるユーザ要求を受信する。例えば、ユーザが広告ウェブサイトにおいてオンライン広告をクリックすると、ターゲットウェブページを訪れる要求が、ターゲットウェブサイトのサーバに送信される。要求は、広告に対するハイパーリンクのURLの後にパラメータが添付された拡張URLを有する。
ブロック102において、ターゲットウェブサイトのサーバは、要求を送信したユーザに要求されたウェブページを戻す。
ブロック103は、現在の要求のURLを取得し、要求がURLによって運ばれるパラメータに応じて該要求が広告ウェブサイトからのものか否かを決定する。回答が「はい」である場合、プロセスは次のブロック104に進む。「いいえ」の場合、プロセスはブロック110に進む。
ブロック104は、要求がユーザ識別子と関連するか否かを決定する。一実施形態において、ブロック104は、要求とともに送信されたクッキーが存在するか否かを決定する。クッキーの不在は、要求を送信したユーザが、ターゲットウェブサイトに初めて訪れ、ユーザ識別子が割り当てられていないことを示す。この場合、プロセスはブロック105に進み、クッキーファイルが確立され、割り当てられる。要求とともに送信されるクッキーの存在は、ユーザが以前にターゲットウェブサイトを訪れたことがあることを示している。この場合、該方法は、クッキーがユーザ識別子を含むか否かをさらに決定することができる。ユーザ識別子の不在は、ターゲットウェブサイトへのユーザの以前の訪問が、広告サイトを介していなかったことを示し、そのため、プロセスはブロック105に続く。クッキーがユーザ識別子を含む場合、プロセスはブロック106に進む。
ブロック105は、要求を行うユーザに固有のユーザ識別子を設定して割り当て、固有のユーザ識別子をユーザのクッキーに挿入する。
ブロック106は、クッキーからユーザ識別子を取得し、要求のURLによって運ばれるパラメータから監視ターゲット識別子(例えば、広告されている製品の識別子)も抽出する。
ブロック107は、ユーザ識別子および監視ターゲット識別子を含む追跡データを検索する。かかる追跡データが検出されない場合、プロセスはブロック108に続く。かかる追跡データが検出された場合、プロセスはブロック109に進む。
ブロック108は、ユーザ識別子、監視ターゲット識別子、および要求の日付等の追跡データを含み得る、現在の追跡データを記録する。
ブロック109は、ユーザ識別子および監視ターゲット識別子を含む現在の追跡データを使用して、既存の追跡データを更新するか、または現在の追跡データを既存の追跡データに対する複製として個別に記録する。選択は、実際のニーズに基づいて行われ得る。例えば、広告料金が、広告効果の監視から得られたデータに従って計算される場合、また料金基準が販売量に基づく場合、ブロック109は、既存の追跡データを更新して、追跡データにおいて記録される製品価格を現行価格に変更し、要求日を現行の日付に変更することができる。しかし、料金基準が、ユーザが広告を閲覧した時点における製品価格に基づき、ユーザが同一の製品を二回以上閲覧した場合、より高い価格を料金計算に使用することをさらに要求する場合、ブロック109は、ユーザ識別子、監視ターゲット識別子、および要求日等の追跡データを含む新しい記録を追加するよう選択する一方で、既存の追跡記録を考えられる今後の比較および使用のために保持することができる。
ブロック110は、現在の要求の追跡を終了する。
ユーザのブラウザは、ターゲットウェブサイトのサーバから戻されたウェブページを受信すると、上述のプロセスにおいて修正または作成されたクッキーファイルを受信する。ユーザがターゲットウェブサイトへの訪問を終了すると、ユーザのブラウザは、クッキーをユーザのコンピュータのハードドライブに保存する。ユーザが同一のターゲットウェブサイトを次に訪れると、ブラウザによって送信された要求とともに、保存されたクッキーがターゲットウェブサイトのサーバに送信される。ターゲットウェブサイトのサーバは、次いで、クッキーに含まれる情報を読み取るか、または修正し得る。
追跡データは、ユーザ名も記録し得る。クッキーにおいて見出されるユーザ識別子は、抽出形式を採り、ユーザのユーザ名とは異なり得る。ユーザがターゲットウェブサイトにログオンすると、システムは、クッキーに含まれるユーザ識別子に従って、対応する追跡データを検索し得る。ユーザ識別子を含む追跡データが見出されると、システムは、ユーザのユーザ名を、同一ユーザの識別子を含む追跡データに記録する。
広告効果監視イベントの発生は、オンライン広告またはオンライン広告の製品に関する、ユーザによる任意の操作であり得る。例えば、ユーザは、ターゲットウェブページで製品を選択し、ボタンを押して注文を行い、注文を確認するか、または製品の詳細情報のビューを確認することができる。ユーザは、オンライン広告をクリックおよび閲覧することもできる。この状況において、監視インジケータを設定し、広告効果監視イベントの発生を監視してもよい。広告効果監視イベントが発生すると、ユーザブラウザは、要求をターゲットウェブサイトのサーバに送信する。要求がサーバに到達すると、監視インジケータは、真の値を記録し、オンライン広告の効果の解析を開始する。
図2は、オンライン広告の効果を解析するための例示的方法のフローチャートである。該プロセスの主なステップは、以下に説明される通りである。
ブロック201において、ターゲットウェブサイトのサーバは、広告効果監視イベントの発生を検出する。
ブロック202は、イベントが広告によってもたらされたか否かを決定する。
広告効果監視イベントは、通常、ユーザ識別子および監視ターゲット識別子等の所定の監視情報と関連する。ユーザ識別子は、イベントに関連するユーザのクッキーから取得され得る。ターゲット識別子は、ターゲットウェブサイトのサーバ上のデータベースから、または広告効果監視イベントの発生時に、ユーザによってターゲットウェブサイトのサーバに送信された要求のURLによって運ばれるパラメータから取得され得る。
システムは、広告効果監視イベントに関連するユーザ識別子およびターゲット識別子を取得し、同一のユーザ識別子およびターゲット識別子を含む追跡データが存在するか否かを見出す。かかる追跡データの存在は、イベントが広告によってもたらされたことを示し、よってプロセスはブロック203に続く。かかる追跡データの不在は、イベントが広告によってもたらされたものでないことを示し、よってプロセスはブロック205に進む。
ブロック203は、イベントが、ブロック202において見出された追跡データに記録された要求日に基づいて、事前設定された期間内に発生したか否かを決定する。「はい」の場合、プロセスはブロック204に続く。「いいえ」の場合、プロセスはブロック205に進む。
ブロック204は、広告効果監視イベントの上記識別された既存の追跡データおよび/または情報に基づいて、広告効果の有効データを記録する。例えば、識別された既存の追跡データは、広告効果の有効データとしてマークされ得る。
ブロック205は、現行のイベントの監視を終了し、次の広告効果監視イベントの発生を待つ。
ブロック206において、ユーザは、関連イベントを行った後、通常のオンライン工程を継続する。監視プロセス(ブロック201から204)は、監視システムによって個別に行われるため、ユーザによる通常のオンライン手順の実行は、監視プロセスの影響を受けない。
以下、オンライン広告効果の解析の例示的実施が、実施例を使用してさらに詳細に説明され、ここで取引の完了(例えば、製品の購入)は、広告効果監視イベントとして使用される。この実施例において、追跡データは、広告追跡データベース(広告追跡データのデータベース)に保存され、該データベースは、既にある程度の記録を含むと推定される。事前設定された期間は、説明の目的で15日である。ユーザがボタンをクリックして注文を確定すると、ターゲットウェブサイトのサーバにパラメータが伝送される。かかるパラメータは、監視ターゲット識別子、ユーザ識別子、製品価格および購入数を含む。注文要求を受信すると、ターゲットウェブサイトのサーバは、注文要求とともに送信されたパラメータのデータを保管する。有効データの記録は、広告追跡データベース内の追跡データを広告効果の有効データとしてマーキングすることによって行われる。広告料金は、オンライン広告の結果として完了した取引の数に基づいて計算される。
図3は、取引(例えば、製品購入)を完了するイベントの発生時に広告効果を解析するため、および広告効果に基づいて広告料金を計算するための例示的プロセスのフローチャートである。図3におけるプロセスの主要ステップを以下に説明する。
ブロック301において、取引を完了するイベントが、ターゲットウェブサイト上で発生する。
ブロック302は、イベントに関連するユーザクッキーからイベントに関連するユーザ識別子を取得し、ターゲットウェブサイトのサーバにおいて、完了した取引のデータベースからイベントのターゲット識別子を取得する。
ブロック303は、広告追跡データベース内で、取得されたユーザ識別子およびターゲット識別子を含む追跡データを検索することによって、取得した識別子が、広告追跡データベースに存在するか否かを決定する。かかる追跡データが見出される場合、プロセスはブロック304に続き、見出されない場合、プロセスはブロック308に進む。
ブロック304は、ブロック303における広告追跡データベースの検索において見出される追跡データにおいて、訪問日t1を取得する。これは、通常、最後または最近に、ユーザが同一のターゲット識別子で広告を訪れた時間である。該ブロックは、現在の日付も取得し、現在のイベント発生日t2として使用する。
305におけるブロックは、D=t2−t1を使用して、訪問日t1と現在のイベント日t2との間のタイムスパンDを計算する。
ブロック306は、Dが、この実施例では15日に設定されている、事前設定された期間より小さいか、または等しいか否かを決定する。「はい」の場合、プロセスはブロック307に続く。「いいえ」の場合、プロセスはブロック308に進む。
ブロック307は、広告効果監視イベントの追跡データおよび/または情報に基づいて、広告効果の有効データを記録する。例えば、ブロック307は、ユーザ識別子およびターゲット識別子を含む追跡データを広告効果の有効データとしてマークすることができる。
ブロック308は、取引を完了するイベントの解析を終了し、次のイベントの発生を待つ。
ブロック309において、ユーザは、取引(製品の購入)を完了した後、通常のオンライン工程を継続する。
取引を完了するイベントの各発生に対して、一部のデータは、広告効果の有効データとして記録またはマークされる。したがって、同一ユーザおよび同一ターゲット(例えば、製品)に関連する有効データは、同一ユーザおよび同一ターゲットに関連する監視イベントの蓄積情報を含み、解析して広告効果を推定することができる。かかる解析の実施例は、ブロック310と併せて以下に説明される。
ブロック310は、広告効果の記録された有効データに基づいて、広告料金を計算し、広告料金の請求書を作成する。これは、広告追跡データベースにおいて有効データとしてマークされている量nを検索および計算することによって行い、量nを使用して、オンライン広告料金を計算することができる。例えば、広告主が、広告された製品の取引を良好に完了する毎に、支払いmを行う場合、現在のシナリオにおいて広告主により支払われる必要がある広告料金の総額は、mxnで計算される。
最後に、広告主は、支払われた広告料金およびオンライン広告によって生成された利益に基づいて、投資の回収を計算することができる。
他の広告効果監視イベントを使用するプロセスは、上述のプロセスに類似するため、ここでは反復しない。
図4は、オンライン広告効果を監視するための例示的システムの構造図である。監視システム400は、広告URLアナライザモジュール410、広告追跡および記録モジュール420、および広告効果解析モジュール430を有する。広告URL解析モジュール410は、ターゲットウェブページを訪れるための要求を解析し、要求が広告ウェブサイトからのものであるか否かを決定するために使用される。広告追跡および記録モジュール420は、広告ウェブサイトから送信された要求に関する情報を追跡および記録するために使用される。広告効果解析モジュール430は、イベントの発生時に広告効果監視イベントを解析し、広告効果の有効追跡データを記録するために使用される。
一部の実施形態において、広告追跡および記録モジュール420は、要求が広告ウェブサイトからのものである場合、監視ターゲット識別子を要求から抽出し、要求に従ってユーザ識別子を取得し、監視ターゲット識別子およびユーザ識別子を含む追跡データを記録するために使用される。広告追跡および記録モジュール420は、追跡モジュール421および記録モジュール422を含み得、それぞれ追跡および記録機能の一部を実行する。広告効果解析モジュール430は、広告効果監視イベントの発生時に、イベントに関連する、監視ターゲット識別子およびユーザ識別子を含む記録された追跡データが存在するか否かを決定するために使用される。存在する場合、広告効果解析モジュール430は、本明細書で説明されるように、広告効果監視イベントに関する識別記録された追跡データおよび/または情報に基づいて、広告効果の有効データを記録する。
広告効果解析モジュール430は、決定モジュール431および有効データ記録モジュール432を含み得、それぞれ機能の一部を実行する。
実施において、異なるユーザおよびターゲットに関連する複数の追跡データが、広告追跡データベースまたはデータファイルに存在する。広告効果監視イベントの発生時に、広告効果解析モジュールは、現在のイベントに関連するユーザ識別子およびターゲット識別子を含む追跡データが存在するか否かを最初に決定し得る。「はい」の場合、識別された追跡データは、広告効果の有効データとしてマークされ得る。
広告効果監視システム400は、広告効果の有効データに従って、広告料金を計算し、広告料金の請求書を生成するための広告請求処理モジュール440をさらに含む。
広告効果監視システム400のより具体的な例示的実施形態は、以下のように機能する。
ターゲットウェブサイトのサーバが、ターゲットウェブページを訪れる要求を受信すると、広告URL解析モジュール410は、(例えば、傍受を介して)要求を取得し、それを解析して、要求が広告ウェブサイトからのものか否かを決定する。監視システム400は、要求が広告ウェブサイトからのものである場合、広告追跡および記録モジュール420を起動するが、要求が広告ウェブサイトからのものでない場合は、要求の追跡を無視する。起動時に、追跡モジュール421は、要求のURLによって運ばれるパラメータに従って、監視ターゲット識別子を抽出し、要求に関連するユーザ識別子が存在するか否かを決定する。存在しない場合、監視システム400は、固有のユーザ識別子を割り当て、それをユーザのクッキーに挿入する。記録モジュール422は、要求に関連する追跡データを記録し、広告追跡データベースまたはデータファイルに追跡データを保存する。追跡データは、ユーザ識別子、ターゲット識別子、および訪問日を含み得る。同一ユーザによる同一ターゲットの複数訪問に対して、監視システム400は、ユーザ識別子およびターゲット識別子を含む既存の追跡データを更新するか、または既存の追跡データに加えて、ユーザ識別子およびターゲット識別子を含む新しい追跡データを個別に記録するよう選択することができる。
広告効果監視イベントの発生時に、監視システム400は、広告効果解析モジュール430を起動する。解析モジュール430の決定モジュール431は、広告追跡データベースにおける既存の記録またはデータファイルを最初に使用して、現在の広告効果監視イベントに関連するユーザ識別子およびターゲット識別子を含む追跡データが存在するか否かを決定する。「はい」の場合、決定モジュール431は、イベントの発生が、追跡データに含まれる要求日(訪問日)から事前設定された期間内であるか否かをさらに決定する。「はい」の場合、追跡データは、広告効果の有効データと見なされ、したがって、有効データ記録モジュール432は、追跡データを広告効果の有効データとして記録(またはマーク)し、そうでなければ、追跡データは、広告効果の有効データと見なされない。広告請求処理モジュール440は、次いで、所定のルールに従って、記録された有効データに基づいて広告料金を計算し、広告料金の請求書を生成する。
上述の実施例において、クッキーにより運ばれる情報が使用されるが、これは限定を意味しないことに留意されたい。所定の状況において、セキュリティー上の懸念からクッキーが使用されない場合があり、結果として、他の方法(異なる種類のメッセージセグメント等)を使用してユーザ情報を運んでもよい。他の方法によって運ばれるかかるユーザ情報の処理は、クッキーを使用して上述されるものと原則的に同一であることは当業者には明らかである。例えば、ユーザ識別子は、関連メッセージセグメントから抽出され得るか、または割り当てられたユーザ識別子は、メッセージセグメントに挿入され得る。
本開示のオンライン広告効果監視システム400は、好ましくはサーバであるコンピューティング装置を使用して実施され得ることに留意されたい。コンピュータ可読媒体は、アプリケーションプログラムおよびデータ(例えば、追跡データ)を保存する。アプリケーションプログラムは、プロセッサによって実行されると、本明細書で説明されるプロセス(例えば、図1から3で説明されるプロセス)のアクションをプロセッサに行わせる指示を含み得る。
コンピューティング装置は、プロセッサ、入出力装置、およびコンピュータ可読媒体(内部または外部のいずれか)を有する任意の装置であり得、パーソナルコンピュータに限定されないことも理解されたい。特に、コンピュータ装置は、サーバコンピュータ、またはかかるサーバコンピュータの一群であり得、インターネットまたはイントラネットのいずれかであり得るネットワークを介して接続される。
特に、オンライン広告効果監視システム400は、ターゲットウェブサイトのサーバおよび広告ウェブサイトのサーバから離れた、またはそれらの一部である1つまたは複数のサーバにおいて実施され得る。
コンピュータ可読媒体は、コンピュータデータを保存するための好適な保存または記憶装置のいずれかであり得ることを理解されたい。かかる保存または記憶装置は、ハードディスク、フラッシュメモリ装置、光学データストレージ、およびフロッピーディスクを含むが、それらに限定されない。さらに、コンピュータ実行可能な指示を含むコンピュータ可読媒体は、ローカルシステムにおける構成要素、または複数のリモートシステムのネットワーク上に分散される構成要素から成り得る。コンピュータ実行可能な指示のデータは、有形の物理メモリ装置において送達されるか、または電子的に伝送され得る。
要するに、開示される実施形態は、ターゲットウェブページを訪れる要求を追跡し、要求が広告ウェブサイトからのものか否かを決定し、広告ウェブサイトからの要求に関連する情報を記録し、広告効果監視イベントの発生時に広告効果を解析し、広告によって導入されたトラフィックにおけるそれらの取引の記録のみを有効データと見なし、有益な効果を広告主にもたらす。これは、オンライン広告におけるクリック詐欺を効果的に制御し、広告効果を監視する精度を向上させる。さらに、広告主は、広告効果の解析結果に従って、オンライン広告の支払いを決めることができ、したがって、オンライン広告の投資の回収をより正確に推定することができる。さらに、ターゲットウェブページを訪れる要求を追跡することで、カスタム定義された期間を使用し、広告によってもたらされた効果を追跡することが可能になる。広告効果を監視するための特定のイベントおよび追跡期間はいずれも顧客定義することができるため、システムは高い設定可能性を有する。最後に、開示される実施形態の一部において、ターゲットウェブページを訪れる要求の解析、および広告効果監視イベントの追跡、記録、および解析は、非同期的に行われるため、ユーザのターゲットウェブページの閲覧および通常のオンライン工程の実行は影響を受けない。
本明細書で論じられる可能な利益および利点は、添付の請求項の範囲に限定または制限されるものと見なされない。
主題は構造的特徴および/または方法論的動作に特異的な言語で説明されているが、添付の請求項において定義される主題は、説明される特定の特徴または動作に必ずしも限定されない。むしろ、特定の特徴および動作は、請求項を実装する例示的な形態として開示される。