本明細書に記載の一部の化合物の命名法は、ケンブリッジ・ソフト(Cambridge Soft;登録商標)から入手可能なChemDraw Ultraバージョン10.0を用いて確認することができる。
左から右に書かれた、その慣例的な化学式によって置換基が特定される場合、これらは右から左へ構造を書いたものに起因する、化学的に同一の置換基を等しく包含し、例えば、−CH2O−は、−OCH2−に等しい。
「アルキル」という用語は、それ自体または別の置換基の一部として、別段の記載がなければ、直鎖(すなわち非分枝)もしくは分枝鎖、またはこれらの組合せを意味し、完全に飽和されていてもよく、一価不飽和もしくは多価不飽和でもよく、指定された炭素原子の数を有する2価および多価基を含むことができる(すなわち、C1−C10は1個から10個の炭素を意味する)。飽和炭化水素基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、(シクロヘキシル)メチルなどの基;例えば、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチルなどの同族体および類似体などがあるが、これらに限定されるものではない。不飽和のアルキル基は、1つまたは複数の2重結合または3重結合を有するものである。不飽和のアルキル基の例には、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル、1−および3−プロピニル、3−ブチニル、および高級の同族体および異性体などがあるが、これらに限定されるものではない。アルコキシは、酸素連結基(−O−)を介して分子の残部に結合しているアルキルである。
「シクロアルキル」という用語は、それ自体または他の用語との組み合わせで、別段の断りがない限り、「アルキル」の環状型を表す。さらに、シクロアルキルは、複数の環を有することができるが、アリールおよびヘテロアリール基は除く。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、シクロヘプチル、ノルボルニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。それ自体または別の置換基の一部として「シクロアルキレン」という用語は、シクロアルキルから誘導される二価の基を意味し、例としては−シクロヘキシル−があるが、これに限定されるものではない。
「シクロアルキル−アルキル」および「複素環アルキル−アルキル」という用語は、それぞれアルキル置換されたシクロアルキル基およびアルキル置換された複素環アルキルであって、アルキル部分が親構造に結合しているものを指す。例としては、シクロプロピル−エチル、シクロブチル−プロピル、シクロペンチル−ヘキシル、シクロヘキシル−イソプロピル、1−シクロヘキセニル−プロピル、3−シクロヘキセニル−t−ブチル、シクロヘプチル−ヘプチル、ノルボルニル−メチル、1−ピペリジニル−エチル、4−モルホリニル−プロピル、3−モルホリニル−t−ブチル、テトラヒドロフラン−2−イル−ヘキシル、テトラヒドロフラン−3−イル−イソプロピルなどがあるが、これらに限定されるものではない。シクロアルキル−アルキルおよび複素環アルキル−アルキルには、アルキル基(例:メチレン基)の炭素原子が例えば酸素原子(例:シクロプロポキシメチル、2−ピペリジニルオキシ−t−ブチルなど)によって置き換わっている置換基などもある。
「アリール」という用語は、別段の断りがない限り、縮合して一体となっているか共有結合的に連結している単一の環または複数の環(例:1個から3個の環)であることができる、多価不飽和の芳香族炭化水素置換基を意味する。さらに、アリールは、複数の環を含むことができ、その場合にそれらの環のうちの1以上がシクロアルキルまたは複素環アルキルであることができる。アリール基の例には、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ビフェニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。「ヘテロアリール」という用語は、N、OおよびSから選択される1から4個のヘテロ原子を含むアリール基(または環)を指し、窒素および硫黄原子は酸化されていても良く、窒素原子は四級化されていても良い。ヘテロアリール基は、炭素またはヘテロ原子を介して分子の残部に結合していてよい。さらに、ヘテロアリールは複数の環を含むことができ、その場合にそれらの環のうちの1以上がシクロアルキルまたは複素環アルキルであることができる。ヘテロアリール基の例には、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−フェニル−4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ベンゾチアゾリル、プリニル、2−ベンズイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキザリニル、5−キノキザリニル、3−キノリルおよび6−キノリルがあるが、これらに限定されるものではない。上記に記載したアリールおよびヘテロアリール環系の各々の置換基は、以下に記載する許容できる置換基の群から選択される。
アリーレンの例としては、フェニレン、ビフェニレン、ナフチレンなどがあるが、これらに限定されるものではない。ヘテロアリーレン基の例には、ピリジニレン、オキサゾリレン、チオアゾリレン、ピラゾリレン、ピラニレンおよびフラニレンなどがあるが、これらに限定されるものではない。
「アラルキル」という用語は、アルキル部分が親構造に結合しているアルキル置換されたアリール基を指す。例としては、ベンジル、フェネチル、フェニルビニル、フェニルアリル、ピリジルメチルなどがある。「ヘテロアラルキル」とは、アルキル残基を介して親構造に結合したヘテロアリール部分を指す。例としては、フラニルメチル、ピリジニルメチル、ピリミジニルエチルなどがある。アラルキルおよびヘテロアラルキルは、アルキル基(例:メチレン基)の炭素原子が、例えば酸素原子によって置き換わっている置換基(例:フェノキシメチル、2−ピリジルオキシメチル、3−(1−ナフチルオキシ)プロピルなど)も含むものである。
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、それ自体または別の置換基の一部として、別段の断りがない限り、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味する。さらに、「ハロアルキル」などの用語は、モノハロアルキルおよびポリハロアルキルを含むものである。例えば、「ハロ(C1−C4)アルキル」という用語は、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピルなどを含むものであるが、これらに限定されるものではない。
上記用語のそれぞれ(例:「アルキル」、「シクロアルキル」、「複素環アルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「シクロアルキル−アルキル」、「複素環アルキル−アルキル」、「アラルキル」および「ヘテロアラルキル」)は、指定の基の置換型および未置換型の両方を含むものである。置換された基の各種類についての好ましい置換基を下記に示す。
アルキル基(シクロアルキル−アルキル、複素環アルキル−アルキル、アラルキルおよびヘテロアラルキルのアルキル部分を含む)の置換基は、0から(2m′+1)の範囲の数(m′は、そのような基における総炭素原子数である)での−OR′、=O、=NR′、=N−OR′、−NR′R″、−SR′、−ハロゲン、−SiR′R″R′″、−OC(O)R′、−C(O)R′、−CO2R′、−CONR′R″、−OC(O)NR′R″、−NR″C(O)R′、−NR′−C(O)NR″R′″、−NR″C(O)2R′、−NR−C(NR′R″R′″)=NR″″、−NR−C(NR′R″)=NR′″、−S(O)R′、−S(O)2R′、−S(O)2NR′R″、−NRSO2R′、−CNおよび−NO2から選択される各種基のうちの1以上であることができるが、これらに限定されるものではない。R′、R″、R′″およびR″″はそれぞれ独立に、水素、置換されているか置換されていないアルキル、置換されているか置換されていないシクロアルキル、置換されているか置換されていない複素環アルキル、置換されているか置換されていないアリール(例:1から3個のハロゲンで置換されたアリール)、置換されているか置換されていないシクロアルキル−アルキル、置換されているか置換されていない複素環アルキル−アルキル、置換されているか置換されていないアラルキル、置換されているか置換されていないヘテロアラルキル、アルコキシまたはチオアルコキシ基を指すことができる。本発明の化合物が複数のR基を含む場合、例えば、各R基は独立に選択され、各R′、R″、R′″、およびR″″基が複数存在する場合も同様である。R′およびR″が同じ窒素原子に結合している場合は、これらはその窒素原子と一体となって4、5、6、または7員環を形成することができる。例えば、−NR′R″は、1−ピロリジニルおよび4−モルホリニルを含むものであるが、これらに限定されるものではない。
アルキル基について記載の置換基と同様、アリールおよびヘテロアリール基(アラルキルおよびヘテロアラルキルそれぞれのアリールおよびヘテロアリール部分を含む)の置換基は多様であり、例えば0から芳香族環系上の開放結合種の総数までの範囲の数でハロゲン、−OR′、−NR′R″、−SR′、−ハロゲン、−SiR′R″R′″、−OC(O)R′、−C(O)R′、−CO2R′、−CONR′R″、−OC(O)NR′R″、−NR″C(O)R′、−NR′−C(O)NR″R′″、−NR″C(O)2R′、−NR−C(NR′R″R′″)=NR″″、−NR−C(NR′R″)=NR′″、−S(O)R′、−S(O)2R′、−S(O)2NR′R″、−NRSO2R′、−CNおよび−NO2、−R′、−N3、−CH(Ph)2、フルオロ(C1−C4)アルコキシおよびフルオロ(C1−C4)アルキルから選択され、R′、R″、R′″およびR″″は例えば、独立に水素、置換されているか置換されていないアルキル、置換されているか置換されていないシクロアルキル、置換されているか置換されていない複素環アルキル、置換されているか置換されていないアリール、置換されているか置換されていないヘテロアリール、置換されているか置換されていないシクロアルキル−アルキル、置換されているか置換されていない複素環アルキル−アルキル、置換されているか置換されていないアラルキルまたは置換されているか置換されていないヘテロアラルキルから選択される。本発明の化合物が複数のR基を含む場合、例えば、各R基は独立に選択され、各R′、R″、R′″、およびR″″基が複数存在する場合も同様である。R′およびR″が同じ窒素原子に結合している場合は、これらはその窒素原子と一体となって4、5、6、または7員環を形成することができる。
本明細書で使用される「製薬上有効量」、「治療上有効量」、「有効量」という用語およびこれらの用語の同等の用語は、指定された状態(例えば、疾患、障害など)またはそれの症状の1以上において所望の薬理効果および/または生理効果を生じ、ないしは状態またはそれの症状の発生を完全もしくは部分的に予防し、ないしは状態の部分的もしくは完全な治癒および/またはその状態に起因する有害効果に関して治療効果があり得る量を指す。メマプシン2β−セクレターゼが介在する状態に関して、製薬上または治療上有効量は、特には、メマプシン2β−セクレターゼの拮抗作用を生じさせる上で十分な量を含むものである。緑内障に関しては、製薬上または治療上有効量は、特には、眼圧を低下させ、ないしは網膜神経節細胞(RGC)の損失を停止、逆転および/または低下させる上で十分な量を含む。ある種の実施形態において、製薬上有効量は、個体に予防的に投与されるように、状態を予防する上で十分である。
「製薬上有効量」または「治療上有効量」は、投与される組成物、治療/予防される状態、治療もしくは予防される状態の重度、個体の年齢および相対的健康状態、投与の経路および形態、担当の医師もしくは獣医の判断ならびに本明細書に記載の内容を鑑みて当業者が認める他の要素に応じて変動する。
本明細書に記載の治療/予防の方法および化合物およびそれの組成物の使用に関して用いる場合、「処置を必要とする」個体とは、治療すべき状態と診断されたかその状態の治療を受けたことがある個体であることができる。予防に関しては、処置を必要とする個体は、状態のリスクがある個体であることもできる(例:その状態の家族歴、その状態のリスクを示す生活習慣要素など)。
一部の変形形態において、前記個体は、本明細書に記載の状態の1以上を有することが確認されている者である。熟練した医師による本明細書に記載の状態の確認は当業界において日常的内容であり、例えばアルツハイマー病の場合の記憶喪失、統合失調症の症状の顕在化などにより、さらには緑内障の場合には視力喪失により、その個体または他者が疑うことができるものでもある。
一部の実施形態において、前記個体は、本明細書に記載の状態の1以上にかかりやすいと確認されている者である。個体のかかりやすさは、当業者が認める多くのリスク因子および/または診断アプローチのうちのいずれか1以上に基づくものであることができ、その例には遺伝的プロファイリング、家族歴、病歴(例:関連する状態の出現)、生活様式または習慣などがあるが、これらに限定されるものではない。
一部の実施形態において、前記個体は、ウシ、ウマ、ネコ、ウサギ、イヌ、齧歯類または霊長類などの哺乳動物であるが、これらに限定されるものではない。一部の実施形態において、哺乳動物は霊長類である。一部の実施形態において、その霊長類はヒトである。一部の実施形態において、前記個体は、成人、小児および早産児などのヒトである。一部の実施形態において、前記個体は非哺乳動物である。一部の変形形態において、前記霊長類は、チンパンジーおよび他の類人猿ならびにサル類などの非ヒト霊長類である。一部の実施形態において、前記哺乳動物は、家禽、ウマ、ヒツジ、ヤギおよびブタなどの家畜;ウサギ、イヌおよびネコなどのペット;ラット、マウスおよびモルモットなどの齧歯類等の実験動物である。非哺乳動物の例には、鳥などがあるが、これらに限定されるものではない。「個体」という用語は、特定の年齢および性別を指すものではない。
「製薬上許容される塩」という用語は、本明細書に記載の化合物上で認められる特定の置換基に応じて、比較的無毒性の酸または塩基を用いて製造される活性化合物の塩を含むものである。本発明の化合物が相対的に酸性の官能基を有する場合、そのような化合物の中性型を、無希釈または好適な不活性溶媒中で十分な量の所望の塩基と接触させることで、塩基付加塩を得ることができる。製薬上許容される塩基付加塩の例には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノもしくはマグネシウム塩または同様の塩などがある。本発明の化合物が相対的に塩基性の官能基を有する場合、そのような化合物の中性型を、無希釈または好適な不活性溶媒中で十分な量の所望の酸と接触させることで、酸付加塩を得ることができる。製薬上許容される酸付加塩の例には、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸、リン酸、一水素リン酸、二水素リン酸、硫酸、一水素硫酸、ヨウ化水素酸または亜リン酸などの無機酸から誘導される塩;ならびに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの比較的無毒の有機酸から誘導される塩などがある。アルギン酸塩などのアミノ酸の塩、グルクロン酸またはガラクツノリック(galactunoric)酸などの有機酸の塩も含まれる(例えば、Bergeら、「Pharmaceutical Salts」、Journal of Pharmaceutical Science、1977、66、1−19を参照;この内容は、参照によって全体が本明細書に組み込まれる)。本発明のある種の具体的化合物は、化合物を塩基または酸付加塩のいずれかに変換させる塩基性および酸性の両方の官能基を含んでいる。
したがって、本発明の化合物は、製薬上許容される酸などとともに、塩として存在することができる。本発明はそのような塩を含む。そのような塩の例には、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩(例えば、(+)−酒石酸塩、(−)−酒石酸塩、またはラセミ混合物を含むそれらの混合物)、コハク酸塩、安息香酸塩およびグルタミン酸などのアミノ酸との塩などがある。例えば、本明細書に記載の化合物は、クエン酸塩(例えば、モノクエン酸塩、クエン酸水素塩またはクエン酸二水素塩)および/またはメシル酸塩(例えば、ジメシル酸塩)として存在することができる。これらの塩は、当業者には公知の方法により製造することができる。
塩を塩基または酸と接触させ、親化合物を従来の方法で単離することにより、中性の形態の化合物を再生することが好ましい。親形態の化合物は、極性の溶媒における溶解性などのある種の物理特性において、各種塩形態と異なる。
塩の形態の他に、本発明は、プロドラッグの形態での化合物を提供する。本明細書に記載の化合物のプロドラッグは、生理的条件下で容易に化学変化を受けて本発明の化合物を提供する化合物である。さらに、プロドラッグを、エクス・ビボ環境において化学的または生化学的方法により、本発明の化合物に変換することができる。例えば、プロドラッグは、好適な酵素または化学試薬と経皮貼付剤貯留部に配置した場合に、本発明の化合物に徐々に変換され得る。
本発明のある種の化合物は、非溶媒和の形態ならびに溶媒和した形態(すなわち、「溶媒和物」)で存在することができる。本発明の化合物は、水和した形態(すなわち、「水和物」)を含むこともできる。一般に、溶媒和または水和形態は非溶媒和形態に等価であり、本発明の範囲に包含される。本発明のある種の化合物は複数の結晶形態または非晶質形態(非結晶型)で存在する場合がある。一般的に、物理的形態はすべて、本発明が想定する用途において等価であり、本発明の範囲に包含されるものである。
前記化合物の代謝物も、本発明によって包含される。代謝物は、一次代謝物および/または二次代謝物を含むことができる。しかしながら、対象者において自然に生じる物質の代謝物は、本発明の特許請求される化合物から除外される。
本明細書で使用される場合、「異性体」には、エナンチオマー、ジアステレオマーなどの本明細書の式において言及される化合物の全ての立体異性体ならびに全ての配座異性体、回転異性体および互変異体が含まれる。本発明は、実質的に純粋な左旋性型もしくは右旋性型またはラセミ混合物もしくはいずれかの比率のエナンチオマーで、開示のキラル化合物の全てのエナンチオマーを含むものである。(R)−エナンチオマーとして開示されている化合物の場合、本発明は(S)−エナンチオマーも含むものであり、(S)−エナンチオマーとして開示されている化合物の場合、本発明は(R)−エナンチオマーも含むものである。本発明は、ジアステレオマー的に純粋な形態およびあらゆる比率での混合物の形態での上記式で言及される化合物のあらゆるジアステレオマーを含むものである。
化学構造または化学名において立体化学が明瞭に示されていない場合、その化学構造または化学名は、記載されている化合物の全ての可能な立体異性体、配座異性体、回転異性体および互変異体を包含するものである。例えば、キラル炭素原子を含む化合物は、(R)エナンチオマーおよび(S)エナンチオマーの両方を包含するものである。複数のキラル炭素原子(例えば、ヒドロキシエチルアミンアイソスター内の両方の炭素)を含む化合物は、全てのエナンチオマーおよびジアステレオマー((R,R)、(S,S)、(R,S)および(R,S)異性体を含む)を包含するものである。化合物が特定の立体化学的配置で明瞭に示されている場合(例えば、ヒドロキシエチルアミンアイソスターの場合に2S,3R)、その化合物は、他の実施形態では、別の具体的な立体化学配置(例えば、ヒドロキシエチルアミンアイソスターの場合に2R,3S)および/または立体化学配置の混合物で記載される場合がある。
実質的に純粋な化合物とは、その化合物が、異なる立体化学的形態で化合物の総量の15%以下または10%以下または5%以下または3%以下または1%以下で存在することを意味する。例えば、実質的に純粋なS,S化合物とは、R,R;S,RおよびR,S型が合計で15%以下または10%以下または5%以下または3%以下または1%以下で存在することを意味する。
組成物はそのような立体異性体の混合物として化合物を含むことがあり、その混合物は等量または等しくない量でのエナンチオマー(例:S,SおよびR,R)またはジアステレオマー(例:S,SおよびR,SまたはS,R)であることができる。組成物は、いずれかの立体異性体比率での2または3または4種類のそのような立体異性体の混合物として化合物を含むことができる。
本明細書で用いられる「メマプシン2」は、国立バイオテクノロジー情報センター(「NCBI」)寄託番号NP_036236によって識別されるタンパク質を指し(「β−部位APP−開裂酵素1」または「BACE−1」と、一般的には「β−セクレターゼ」またはベータ−セクレターゼ」と称されることもある)、タンパク質分解活性を保持するそれの同族体、イソ型およびサブドメインを含む。活性のメマプシン2タンパク質およびタンパク質断片(ならびにその核酸コード配列)の配列同一性は、米国特許出願第20040121947号および国際特許出願第PCT/USO2/34324号(公開番号WO03/039454)ですでに開示および記載されており、それら刊行物の内容はあらゆる面において全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
本明細書で用いられる「メマプシン1」は、国立バイオテクノロジー情報センター(「NCBI」)寄託番号NP_036237によって識別されるタンパク質(「β−部位APP−開裂酵素2」または「BACE−2」と称されることもある)および/または米国特許出願第20040121947号および国際特許出願第PCT/USO2/34324号(公開番号WO03/039454)(それら刊行物の内容はあらゆる面において全体が参照によって本明細書に組み込まれる)ですでに開示および記載されているものを指し、タンパク質分解活性を保持するそれの同族体、イソ型およびサブドメインを含む。
本明細書で用いられる「カテプシンD」は、国立バイオテクノロジー情報センター(「NCBI」)寄託番号NP_036236によって識別されるタンパク質(「β−部位APP−切断酵素1」または「BACE−1」と称されることもある)および/または酵素構造データベース(Enzyme Structure Database)サブクラスEC3.4.23.5によって識別されるタンパク質を指し、タンパク質分解活性を保持するそれの同族体、イソ型およびサブドメインを含む。
「β−セクレターゼ部位」は、活性メマプシン2またはその活性断片によって開裂されるアミノ酸配列である。具体的なβ−セクレターゼ部位も、米国特許出願第20040121947号および国際特許出願第PCT/USO2/34324号(公開番号WO03/039454)(それら刊行物の内容はあらゆる面において全体が参照によって本明細書に組み込まれる)ですでに開示および記載されており、スウェーデン(Swedish)変異の配列および天然β−アミロイド前駆体タンパク質開裂配列を含む。従って、β−セクレターゼ阻害薬を、β−アミロイド前駆体タンパク質、β−アミロイド前駆体タンパク質類縁体またはβ−アミロイド前駆体タンパク質の断片などの基質のβ−セクレターゼ部位の加水分解を低減するその能力について調べることができる。
「ベータ−セクレターゼ阻害薬」(すなわち、β−セクレターゼ阻害薬)は、阻害薬非存在下における活性と比較してメマプシン−2のタンパク質分解活性を低減することができる化合物を意味する。
本明細書において「約」と付した値またはパラメータに言及する場合、それはその値またはパラメータ自体を対象とする変形形態を含む(および説明する)ものである。例えば、「約X」を言う記載は、「X」の記載を含むものである。
これら実施形態の一部において、mは0、1または2である。他の実施形態では、mは1または2である。他の実施形態では、mは0である。他の実施形態では、mは1である。他の実施形態では、mは2である。
これら実施形態の一部において、nは0または2である。他の実施形態では、nは1または2である。他の実施形態では、nは0である。他の実施形態では、nは1である。他の実施形態では、nは2である。
これら実施形態の一部において、qは0または2である。他の実施形態では、qは1または2である。他の実施形態では、qは0である。他の実施形態では、qは1である。他の実施形態では、qは2である。
本明細書で用いる「キャリア部分」は、本発明のβ−セクレターゼ阻害化合物に共有結合または非共有結合しており、化合物が血液脳関門(BBB)を通過する能力を増強する化学部分を意味する。本発明のβ−セクレターゼ阻害薬は、キャリア部分と共有結合性相互作用(例えば、ペプチド結合)により、または非共有結合性相互作用(例えば、イオン結合、水素結合、ファンデルワールス引力)により結合または複合体化していることがある。共有結合的に結合したキャリア部分は、本発明の化合物上のいずれか適切な部位に結合していることができる(例:ヒドロキシル基、アミノ基、チオール基、カルボキレート基)。1以上のキャリア部分を、本発明の化合物上で用いることができる。一つの化合物上の複数のキャリア部分は、同一であることも(例:複数のペプチジルキャリア部分)または異なっていることもできる(例:親油性(liphilic)キャリア部分およびペプチジルキャリア部分)。本発明の化合物上の複数のキャリア部分の結合は、同一でも(例えば、両方が共有結合的に結合)、異なっていても良い(例えば、一つが共有結合的に結合しており、一つが非共有結合的に結合している)。
血液脳関門は、脳における細胞外液と、毛細血管の管腔における血液との間に存在する、透過性の関門である。この関門は、脳における毛細血管と、他の組織に見られる毛細血管との間の構造上の相違に由来する。脳の毛細血管の構造上の相違の中で最も著しいのは、内皮細胞間の密着結合である。これらの特殊化した密着結合は、脳の外部にある毛細血管の内皮細胞における3から33オーム/cm2に比べて、1500から2000オーム/cm2という非常に高い経内皮の電気抵抗を作り出し、他の臓器で認められる水ベースの傍細胞拡散を低減している(Brightman,M.、Bradbury MWB(編集)、Physiology and Pharmacology of the blood−brain barrier.Handbook of experimental pharmacology、103頁、Springer−Verlag、Berlin、(1992年);Lo,E.H.ら、Brain Res.Rev.、38巻、140−148頁(2001年))。従って、一部の実施形態では、本発明の化合物は、キャリア部分に共有結合している(上記の式で、記号Yで表される)。
あらゆる好適なキャリア部分を、本発明で用いることができる。有用なキャリア部分には、例えば、親油性キャリア部分、酵素基質キャリア部分、ペプチジルキャリア部分、およびナノ粒子キャリア部分が含まれる。キャリア部分は、また、オリゴ糖単位、あるいは、リン酸エステルもしくは脂質エステル、または、グリコシダーゼ、ホスファターゼ、エステラーゼ、リパーゼ、もしくはリソソームおよびエンドソームにおける他の加水分解酵素によって切断される他の加水分解可能な結合によって化合物に連結している他の分子も含んでいても良い。キャリア部分は、グアニジン、アミノまたはイミダゾールの官能基を含んでいても良い。
いくつかの親油性キャリア部分が、BBBを通過した後に酵素介在の酸化を受け、親水膜不透過性形態のキャリア部分となり、これはBBBの後方に捕捉されたままである(Bodorら、Pharmacol Ther、76巻、1−27頁(1997年);Bodorら、American Chemical Society、Washington,DC、317−337頁(1995年);Chenら、J Med Chem、41巻、3773−3781頁(1998年);Wuら、J Pharm Pharmacol、54巻、945−950頁(2002年))。酵素介在の酸化を受ける親油性キャリア部分の例には、1,4−ジヒドロトリゴネリン(Palominoら、J Med Chem、32巻、622−625頁(1989年));血液脳関門を通過してテストステロンおよびジドブジンを運搬するのに用いられて奏功したアルキルホスホネートキャリア部分(Somogyi,G.ら、Int J Pharm、166巻、15−26頁(1998年));ならびに酵素的に酸化されてイオン性のピリジニウム塩になる親油性ジヒドロピリジンキャリア部分(Bodorら、Science、214巻(18)、1370−1372頁(1981年))などがある。
ペプチジルキャリア部分は、BBBの内皮細胞上の対応するリガンドまたは受容体を標的にする、特異的なペプチド輸送系、受容体またはリガンドと相互作用することができる。特異的な輸送系には、キャリア介在性または受容体介在性のいずれかのBBBを通過した輸送などがあり得る(米国特許出願第20040110928号)。ペプチジルキャリア部分の例には、インスリン(Pardridgeら、Nat Rev Drug Discov、1巻、131−139頁(2002年));エンケファリン、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン、アルギニン−バソプレシンなどの小型ペプチド(Bergley、J Pharm Pharmacol、48巻、136−146頁(1996年));Banksら、Peptides、13巻1289−1294頁(1992年))、Hanら、AAPS Pharm.Si.、2巻E6、(2000年));WO−A−89/10134に記載されているものなどのキメラのペプチド;米国特許出願第20030216589号に公開されているものなどのアミノ酸誘導体;tatペプチド(Schwarze,S.R.ら、Science、285巻、1569−1572頁(1999年));ポリアルギニンペプチド(Wender,P.A.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、97巻、13003−13008頁(2000年));インスリン様成長因子−1、インスリン様成長因子−2;トランスフェリン;レプチン;低比重リポタンパク質(Pardridge、Nat.Rev.Drug Discov.、1巻、131−139頁(2002年);Colmaら、Pharm.Res.、17巻、266−274頁(2000年);Pardridge、Endocrine Rev、7巻、314−330頁(1986年);Goldenら、J Clin Invest、99巻、14−18頁(1997年);Bickelら、Adv.Drug Deliv.Rev.、46巻(1−3)、247−79頁(2001年));および塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)(米国特許出願第20040102369号)などがある。
米国出願第20040121947号および国際出願番号PCT/US02/34324(公開番号WO03/039454)は、蛍光のtat複合したアイソスターのβ−セクレターゼ阻害薬とインキュベートした細胞の共焦点顕微鏡画像が、細胞の内側で不均一分布を示したことを開示している。ある程度高い蛍光強度が、エンドソームおよびリソソームの細胞内の小胞の構造と関連していた。これは、tatキャリア部分は、リソソームまたはエンドソーム内のプロテアーゼによって修飾されていた可能性があり、リソソームまたはエンドソームのコンパートメントを出ることができなかった阻害物質をもたらしていたことを示すものであった。リソソームおよびエンドソームは、カテプシンA、B、C、D、H、およびLなどの加水分解酵素を含む多くのタンパク質分解酵素を含んでいる。これらのいくつかは、カテプシンDおよびHなどのエンドペプチダーゼである。他は、カテプシンAおよびCなどのエキソペプチダーゼであり、カテプシンBは、エンドペプチダーゼおよびエキソペプチダーゼ両方の活性が可能である。これらのタンパク質分解酵素の特異性は十分に広く、阻害化合物からtatペプチドを加水分解してなくし、従ってアイソスターの阻害薬からキャリアペプチドを加水分解してなくす。このように、tatおよび他のキャリアペプチドは、アイソスターの阻害薬をリソソームおよびエンドソームに特異的に送達するのに特に有用であることが示されている。注射などの機序により哺乳動物に投与すると、複合体化した化合物は細胞を透過し、リソソームおよびエンドソームの内側に浸透する。リソソームおよびエンドソームにおけるプロテアーゼは、次いでtatを加水分解し、それによってリソソームおよびエンドソームからの逸脱を防ぐ。
キャリアペプチドは、リソソームおよびエンドソームのタンパク質分解酵素によって加水分解可能である、オリゴ−L−アラニンなどのtatまたは他の基本的なペプチドであってよい。リソソームまたはエンドソームのタンパク質分解酵素の開裂を受けやすい特異的なペプチド結合を組み込んでもよく、それによって阻害薬からキャリア化合物の除去が促進される。例えば、ジペプチドであるPhe−Phe、Phe−Leu、Phe−Tyrなどは、カテプシンDによって開裂される。
1実施形態では、ペプチジルキャリア分子には、tat−ペプチド(Schwarze,S.R.ら、Science、285巻、1569−1572頁(1999年))、または9個のアルギニン残基(Wender,P.A.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、97巻、13003−13008頁(2000年))などの陽イオン性の官能基が含まれる。有用な陽イオン性の官能基には、例えば、グアニジン、アミノおよびイミダゾール官能基などがある。このように、陽イオン性の官能基には、リジン、アルギニンおよびヒスチジン残基の側鎖などのアミノ酸側鎖をある。一部の実施形態では、ペプチジルキャリア分子は、1から10個の陽イオン性の官能基を含むことがある。本発明の化合物が、キャリア部分と複合または結合している場合は、得られた複合体を、本明細書では「キャリアペプチド−阻害薬」複合体、または「CPI」と呼ぶことがある。CPI複合体を、イン・ビトロのサンプルに、または哺乳動物に投与することができ、それによってイン・ビトロのサンプルまたは哺乳動物における細胞中に本発明の化合物または化合物(複数)のための輸送媒体として働く。キャリア部分およびCPI複合体は、本発明の化合物が細胞および血液脳関門を効果的に浸透して、メマプシン2がAPPを開裂させて引き続きAβを産生するのを阻害する能力の増大をもたらす。
吸着介在性トランスサイトーシス(AME)は、それによってペプチジルキャリア部分がBBBを通過することができる代替の機序をもたらす。AMEは、管腔の原形質膜に対するキャリア部分の最初の結合に、アニオン部位との静電気的な相互作用または糖残基との特異的な相互作用のいずれかが介在する点で、他の形態のトランスサイトーシスと異なる。AMEを介した取り込みは、C末端の構造およびキャリア部分の塩基性度によって決定される。吸着性ペプチジルキャリア部分の例には、等電点が塩基性であるペプチドおよびタンパク質(陽イオン性タンパク質)ならびにいくつかのレクチン(糖タンパク質結合性タンパク質)などがある。Tamai,I.らJ.Pharmacol.Exp.Ther.、280巻、410−415頁(1997年);Kumagai,A.K.ら、J.Biol.Chem.、262巻、15214−15219頁(1987年)を参照されたい。
ペプチジルキャリア部分は、抗体キャリア部分も含む。抗体キャリア部分は、抗体またはその断片を含むキャリア部分である。代表的には、抗体または抗体断片は、モノクローナル抗体であり、またはそれに由来する。抗体キャリア部分は、細胞の受容体または脳の毛細血管内皮細胞の管腔表面上に発現されるトランスポーターに結合する(米国特許出願第20040101904号)。抗体の例またはその断片には、ヒトインスリン受容体に結合するMAb83−14(Pardridgeら、Pharm Res.、12巻、807−816頁(1995年));抗トランスフェリン抗体(Li,J.Y.ら、Protein Engineering、12巻、787−796頁(1999年));および、上記に論じたようにBBBを通過することが知られている内在性のタンパク質またはペプチドを擬するモノクローナル抗体などがある。
開裂可能なリンカー分子には、開裂可能な部分が含まれる。本発明では、例えば、リン酸エステル、エステル、ジスルフィドなどを含むあらゆる好適な開裂可能な部分が有用である。開裂可能な部分には、ペプチダーゼ、グリコシダーゼ、ホスファターゼ、エステラーゼ、リパーゼ、または他の加水分解酵素などの生体の酵素が開裂させることができる部分も含まれる。開裂可能なリンカー分子は、キャリア部分が化合物の生物活性を妨害する場合に特に有用である。開裂可能なリンカー分子の例には、N−スクシンイミジル−3−2−ピリジルジチオプロプリオネート(SPDP)またはN−ヒドロスクシンイミド(NHS)などがある。
開裂不可能なリンカー分子は、生体条件および酵素に対して一般的に安定である結合を介したキャリア部分の化合物への結合が関与するものである。開裂不可能なリンカー分子は、キャリア部分が化合物の生物活性を妨害しない場合に用いられるのが普通である。開裂不可能なリンカー分子の例には、チオエーテル(例えば、m−マレイミドベンゾイルN−ヒドロキシスクシンイミドエステル(MBS));アミド(例えば、N−ヒドロスクシンイミド(NHS−XX−)、伸長したアミド(例えば、N−ヒドロスクシンイミドポリエチレングリコール(NHS−PEG)および伸長したヒドラジド結合(例えば、ヒドラジド−PEG−ビオチン−)、アビジン−ビオチン、およびPEGリンカーなどがある(Ambikanandanら、J.Pharm Pharmaceut Sci、6巻(2)、252−273頁(2003年);Pardridge、Adv Drug Deliv Rev、36巻、299−321頁(1999年);米国特許第6,287,792号)。
環状アミン1aおよび部分保護イソフタル酸1b(および本発明の変形形態についての関連するビルディングブロック)の合成については、下記の実施例の部に詳細に記載されている。相当するイソフタルアミドは、例えば塩化チオニル(SOCl2)を用いる2級アミン1aと部分保護イソフタル酸1bとのカップリングと、それに続く塩基性条件(LiOHなど)下でのエステル加水分解による1c発生によって形成することができる。
別法として、下記の実施例に示すように、1dなどのエポキシドを適切なアルデヒドとカップリングさせて、相当するアミノアルコールを得ることができる。この場合、アンモニアを用いてエポキシド開環を行って1級アミンを発生させ、それを次に還元的アミノ化条件下に所望のアルデヒドにカップリングさせて(NaBH3CNまたはNaB(OAc)3Hとそれに続く酸など)、所望の断片が得られる。
塩基性条件下での一般的なカップリング剤(例えば、EDCIとHOBt)を用いる1fの断片1cとの標準的なアミドカップリングによって、1などの所望の阻害薬を得る。
下記の実施例の部に記載のように、別の順序で記載の断片を組み合わせることで、本発明における一部の阻害薬化合物を合成することができる。例えば、ある種の阻害薬化合物は、イソフタル酸断片(1bなど)とのヒドロキシルアミン断片(上記の1fなど)のカップリングとそれに続く2級アミン(断片1aなど)とのカップリングによって形成することができる。各種断片をカップリングすることで記載の化合物を合成する順序は、本明細書に記載の内容を用いて当業者が容易に決定することができるものである。
メマプシン2の触媒活性を低減する化合物を、組換えまたは天然の生理活性なメマプシン2を用いて、同定し、調べることができる。メマプシン2は、天然の細胞に見出すことができ、イン・ビトロで単離することができ、または細胞で共発現もしくは発現することができる。阻害薬非存在下での活性に対する、阻害薬の存在下でのメマプシン2の触媒活性の低減の測定は、当技術分野で知られている様々な方法を用いて行うことができる。
例えば、メマプシン2の存在下でペプチドのβ−セクレターゼ部位の加水分解における検出可能な低減をもたらす化合物の能力について、化合物を試験してもよい。これらのデータは、例えば、Ki、見かけのKi、Vi/Vo、または阻害パーセントで表すことができる。Kiは、化合物が所与の酵素(例えば、メマプシン2、メマプシン1、および/またはカテプシンD)を阻害する能力を示す阻害平衡定数である。Ki値が数値的に低いほど、本発明の化合物が酵素に対して親和性が高いことを示している。Ki値は、基質と無関係であり、見かけのKiから変換される。
一部の実施形態において、本明細書に記載の化合物(例:実施例3のいずれかの化合物または化合物の群)は、メマプシン2β−セクレターゼ活性を低下させることができる。一部の実施形態において、前記化合物では、メマプシン2β−セクレターゼKiおよび/または見かけのKi(例:本明細書に記載のいずれかの阻害薬アッセイを使用)が、約10μM、5μM、1μMのいずれか未満または約750、500、400、300、200、100、50、25、10、5、2もしくは1nMのうちのいずれか未満;または約1から5、1から10、1から100、1から300、1から500、1から1000、100から500、200から500、300から500、100から750、200から750、300から750、400から750、500から750、100から1000、250から1000、500から1000または750から1000nMである。一部の実施形態では、前記化合物において、メマプシン2β−セクレターゼKiおよび/または見かけのKi(例:本明細書に記載のいずれかの阻害薬アッセイを使用)が約300未満、301から500または501nM強である。
化合物が、メマプシン2の存在下でペプチドのβ−セクレターゼ部位の加水分解を低減することができることを確認したら、化合物が他の酵素に比べてメマプシン2を選択的に阻害する能力について、化合物をさらに試験してもよい。代表的には、他の酵素は、メマプシン1またはカテプシンDなどのペプチド加水分解酵素である。カテプシンDの触媒活性またはメマプシン1の触媒活性を低減する化合物を、組換えまたは天然の生理活性な酵素を用いて調べる。カテプシンDまたはメマプシン1の触媒活性は、イン・ビトロで単離され、または細胞で共発現もしくは発現された天然の細胞で認めることができる。本発明の化合物による阻害を、当業者には公知の方法、または本明細書に別の方法で記載されている方法などの、標準のイン・ビトロまたはイン・ビボのアッセイを用いて測定する。
例えば、メマプシン2が基質ペプチドを加水分解する程度を、同化合物が化合物存在下でメマプシン1および/またはカテプシンDの基質ペプチドのβ−セクレターゼ部位の開裂を阻害する程度に比べて決定することにより、化合物の選択性を測定してもよい。例示の基質のペプチドは、FS−2(MCA−SEVNLDAEFR−DNP;配列番号2)(Bachem Americas、Torrance、カリフォルニア州)など、APP、およびその誘導体をメマプシン2が含む活性を決定するのに有用である。例示の基質のペプチドは、例えば、配列ELDLAVEFWHDR(配列番号1)を含むペプチドを含むメマプシン1およびカテプシンDの活性を測定するのに有用である。これらの基質ペプチドは、例えば固相ペプチド合成(例:FMOCアミノ酸カップリングなど)の公知のペプチド合成法を用いて合成することができる。これらのデータは、例えば、Ki、見かけのKi、Vi/Voまたは阻害パーセントで表すことができ、メマプシン1またはカテプシンDの触媒活性に比べた、メマプシン2の触媒活性に対する化合物の阻害を表している。例えば、本発明の阻害化合物と、メマプシン1またはカテプシンDとの間の反応のKiが1000であり、本発明の阻害化合物とメマプシン2との間の反応のKiが100である場合、阻害化合物は、メマプシン2のβ−セクレターゼ活性を、メマプシン1またはカテプシンDに比べて10倍の選択性で阻害する。
一部の実施形態において、本明細書に記載の化合物(例えば、実施例3のいずれかの化合物または化合物の群)は、メマプシン1および/またはカテプシンDと比較して、選択的にメマプシン2を低減することができる。一部の実施形態において、前記化合物は、約2倍より大きい選択性または約3、5、7、10、25、50、75、100、300、200、500、750、1000、2000、5000または10000倍のいずれかより大きい選択性でメマプシン1および/またはカテプシンDとの比較で選択的にメマプシン2を低減することができる。一部の実施形態では、前記化合物において、メマプシン2β−セクレターゼKiおよび/または見かけのKi(例えば、本明細書に記載のいずれかの阻害薬アッセイを使用)が約10μM、5μM、1μM未満または約750、500、400、300、200、100、50、25、10、5、2もしくは1nMのいずれか未満、または約1から5、1から10、1から100、1から300、1から500、1から1000、100から500、200から500、300から500、100から750、200から750、300から750、400から750、500から750、100から1000、250から1000、500から1000または750から1000nMのいずれかであり、メマプシン1および/またはカテプシンDKiおよび/または見かけのKiが約10μM、5μM、1μMより大きいか、約750、500、400、300、200、100、50、25、10、5、2もしくは1nMのいずれかより大きいか、約1から5、1から10、1から100、1から300、1から500、1から1000、100から500、200から500、300から500、100から750、200から750、300から750、400から750、500から750、100から1000、250から1000、500から1000または750から1000nMのいずれかである。
メマプシン2の存在下でペプチドのβ−セクレターゼ部位の加水分解に検出可能な低減(または、その他にメマプシン2に対する作用の選択性)を引き起こす能力を示す化合物を、それらが、β−アミロイドタンパク質(Aβ)の量または生成に検出可能な低減を引き起こす能力について、細胞モデルまたは動物モデルで調べることができる。例えば、メマプシン2のアイソスターの阻害薬を、培養した細胞でAβの生成を低減するその能力について調べている(米国出願公開第20040121947号および国際出願番号PCT/US02/34324(公開番号WO03/039454)および国際出願番号PCT/US06/13342(公開番号WO06/110668)参照;これらの内容は、参照によって本明細書に組み込まれる)。すなわち、阻害薬を、ヒトAPP スウェーデン変異体(またはロンドン(London)変異、または二重変異体)をコードする核酸構築物、および必要であれば、ヒトメマプシン2をコードする核酸構築物を安定に形質移入した細胞(例えば、ヒト胎児腎臓(HEK293)細胞、Hela細胞、チャイニーズハムスター卵巣細胞、または神経芽細胞腫系統M17細胞)の培養物に加えることができる。Aβの免疫沈降の後、SDSゲル電気泳動により、阻害薬の存在下および非存在下で生成されたAβの量を検出し、定量することができる。
細胞培養物の他に動物モデルを用いて、メマプシン2の阻害薬がAβの生成を低減する能力について調べてもよい。例えば、ヒトアミロイド前駆体タンパク質のスウェーデン変異を発現する動物(例えば、tg2576マウス)(Hsiao,K.ら、Science、274巻、99−102頁(1996年)に、阻害薬を腹腔内注射してもよい。次いで、血漿を回収し、捕捉ELISA(BioSource International、Camarillo、カリフォルニア州)によってAβレベルを求めても良い。
一部の実施形態において、本明細書に記載の化合物(例えば、実施例3のいずれかの化合物または化合物群)は、細胞Aβ産生を低減させることができる。一部の実施形態において、前記化合物は、約10μM、5μM、1μM未満または約750、500、400、300、200、100、50、25、10、5、2または1nM未満または約1から5、1から10、1から100、1から300、1から500、1から1000、100から500、200から500、300から500、100から750、200から750、300から750、400から750、500から750、100から1000、250から1000、500から1000または750から1000nMのIC50(例えば、本明細書に記載のAβ阻害アッセイを使用)で細胞Aβ産生を低減することができる。一部の実施形態において、前記化合物は、1μM未満、1から5μMまたは5μMより大きいIC50(例えば、本明細書に記載のAβ阻害アッセイを使用)で細胞Aβ産生を低減することができる。
動物モデルの臓器または細胞コンパートメント内における阻害薬の存在は、阻害薬に複合した蛍光タグおよび共焦点顕微鏡による肉眼観察を用いて確認してもよい(米国出願公開第20040121947号および国際出願番号PCT/US02/34324(公開番号WO03/039454);これらの内容は、参照によって全体が本明細書に組み込まれる)。
哺乳動物から得たサンプルは、血漿もしくは血清サンプルなどの液体サンプルであってもよく、または脳生検などの組織サンプルであってもよい。β−アミロイドタンパク質の量またはβ−アミロイドタンパク質の生成における低減を、標準の技術(例えば、ウェスタンブロットおよびELISAアッセイ)を用いて測定することができる。
メマプシン2−β−セクレターゼ阻害薬を同定するためのアッセイのさらなる例を、以下の実施例のセクションで述べる。メマプシン2、メマプシン1およびカテプシンDの活性、ならびにこれらの酵素の活性を低減する物質の活性をアッセイするための他の方法が、当技術分野で公知である。好適なアッセイ方法の選択は、特に本明細書で提供の記述を考慮すれば、十分に当業者の能力の範囲内である。
本明細書で用いられる「製薬上好適な担体」は、医薬用賦形剤、例えば、抽出物と有害な反応を生じない腸内または非経口の投与に適した薬剤として製薬上、生理的に許容される有機または無機の担体物質を意味する。好適な製薬上許容される担体には、水、塩溶液(リンゲル液など)、アルコール、油、ゼラチン;ならびにラクトース、アミロースもしくはデンプン、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース、およびポリビニルピロリドンなどの炭水化物などがある。このような調製物は滅菌することができ、所望により、本発明の化合物と有害に反応しない潤滑剤、保存剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を及ぼすための塩、緩衝剤、着色剤および/または芳香性物質などの補助剤と混合することができる。
本発明の化合物は、個体に、単独で投与することができ、または同時投与することができる。同時投与は、化合物を個々に、または組み合わせて(1つを超える化合物)、同時または順次に投与することを意味する。このように、製造物は、所望により、指定の状態の治療に関連する他の活性物質と(例えば、代謝による分解を低減するために)、組み合わせることもできる。
本発明の化合物から医薬組成物を製造するためには、製薬上許容される担体は、固体でも、または液体でもよい。固体形態の製造物には、粉剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤および分散性粒剤などがある。固体の担体は、1つまたは複数の物質であることができ、これは希釈剤、香味料、結合剤、保存剤、錠剤崩壊剤、またはカプセル化材料として働くこともできる。
粉剤では、担体は、微細な固体であり、これは微細にした有効成分との混合物の形である。錠剤では、有効成分を、必要な結合特性を有する担体と適切な割合で混合し、望ましい形状および大きさに圧縮する。
粉剤および錠剤は、有効成分を5%から70%まで含むことが好ましい。好適な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、ココアバターなどである。「調製」という用語は、活性化合物を、他の担体とともにまたはそれなしで活性成分が担体によって取り囲まれているカプセル剤を提供する担体としてのカプセル化材料と一緒に配合することを含み、担体は従ってそれと関連していることが意図される。同様に、カシェ剤およびトローチ剤が含まれる。錠剤、粉剤、カプセル剤、丸剤、カシェ剤およびトローチ剤を、経口投与に適する固体の製剤として用いることができる。
坐剤を調製するためには、脂肪酸グリセリドまたはココアバターの混合物などの低融点ロウを最初に融解し、攪拌しながらその中に活性成分を均一に分散させる。溶融した均一の混合物を、次いで、好都合な大きさの型の中に注ぎ、放冷することで凝固させる。
液体の形態の調製物には、液剤、懸濁液および乳濁液、例えば水または水/プロピレングリコール溶液などがある。非経口の注射には、液体調製物を、ポリエチレングリコール水溶液中の溶液で製剤することができる。
非経口投与が必要とされ、または望まれる場合は、本発明の化合物に特に適した混合物は、注射用の無菌溶液、好ましくは油系もしくは水系の溶液および懸濁剤、乳剤、または、坐剤を含むインプラントである。特に、非経口投与用の担体には、ブドウ糖水溶液、生理食塩水、純水、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、落花生油、ゴマ油、ポリオキシエチレン−ブロックポリマーなどがある。アンプルは、好都合な単位製剤である。本発明の化合物を、また、リポソーム中に組み入れることができ、または経皮のポンプもしくはパッチにより投与することができる。本発明における使用に適した薬剤混合物は、当業者には公知であり、例えば、Pharmaceutical Sciences(17版、Mack Pub.Co.、Easton、ペンシルベニア州)およびWO96/05309(これら両方の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる)に記載されている。
眼球投与製剤(例:緑内障治療での使用)には、当業者には公知の追加の担体、安定剤などを含んでいても良い生理食塩水中の製剤などがあるが、これに限定されるものではない。
経口使用に適する水溶液は、活性成分を水に溶解し、適切な着色料、香料、安定化剤および増粘剤を所望により加えることにより調製することができる。経口使用に適する水系懸濁液は、微粉砕活性成分を、天然または合成のゴム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、および他の公知の懸濁剤などの粘稠性材料とともに水に分散することにより調製することができる。
使用の直前に経口投与用の液体製剤に変換することが意図される固体製剤も含まれる。このような液体の形態には、液剤、懸濁液および乳濁液などがある。これらの製剤は、活性成分の他に、着色料、香料、安定化剤、緩衝剤、人工および天然の甘味剤、分散剤、増粘剤、可溶化剤などを含むことができる。
医薬製剤は、単位製剤であることが好ましい。このような形態では、製剤は適切な量の活性成分を含む単位用量に分割される。単位製剤は、包装された製剤であることができ、包装は、パック入り錠剤、カプセル剤およびバイアルまたはアンプル中の粉剤などの個別の量の製剤を含む。また、単位製剤は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤またはトローチ剤それ自体であることができ、または好適な数の包装形態でのこれらのいずれかであることができる。
単位製剤における活性成分の量は、特定の用途および活性成分の効力に応じて、0.1mgから10000mgまで、より代表的には1.0mgから1000mgまで、最も代表的には10mgから500mgまでに変動または調節され得る。組成物は、所望により、他の適合性の治療剤も含むことができる。
一部の化合物では水溶解度が限られていること場合があることから、組成物に界面活性剤その他の好適な共溶媒を必要とすることがある。このような共溶媒には、ポリソルベート20、60、および80、プルロニック(Pluronic)F−68、F−84、およびP−103、シクロデキストリン、ポリオキシ35ヒマシ油、または当業者には公知の他の物質などがある。このような共溶媒は代表的には、重量で約0.01%と約2%の間のレベルで使用される。
製剤を調剤する上での変動性を低減するために、懸濁液または乳濁液の製剤の成分の物理的分離を低減するために、および/またはその他の形態で製剤を改善するために、単純な水溶液の粘度よりも大きい粘度が望ましい場合がある。このような粘度上昇剤には、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸およびその塩、ヒアルロン酸およびその塩、前記のものの組合せ、ならびに当業者に公知の他の物質などがある。これらの物質は代表的には、重量で約0.01%と約2%の間のレベルで使用される。上記のいずれかの補助剤の許容量の決定は、当業者によって容易に確認される。
本発明の組成物は、持続性の放出および/または快適性を提供するための成分をさらに含むことがある。このような成分には、高分子量の陰イオン性のムコ模倣(mucomimetic)ポリマー、ゲル化多糖類および微粉砕薬剤担体基質などがある。これらの成分は、米国特許第4,911,920号、第5,403,841号、第5,212,162号、および第4,861,760号により詳細に記載されている。これらの特許の内容全体が、あらゆる点で全体で参照によって本明細書に組み込まれる。
哺乳動物に投与する投与量および回数は、メマプシン2の活性の増大、またはβ−アミロイドタンパク質の蓄積の増大をもたらす疾患、哺乳動物が別の疾患に罹患しているか否か、およびその投与経路;大きさ、年齢、性別、健康状態、体重、肥満度指数および被投与者の食事;処置する疾患(例えば、アルツハイマー病)の性質および症状の程度、併用治療の種類、処置する疾患からの合併症、または他の健康に関連する問題などの各種要素に応じて変えることができる。他の治療用の方法または薬剤を、出願人の発明の方法および化合物と組み合わせて用いることができる。確立された用量の調節および操作(例えば、回数および間隔)は、当業者の能力の範囲内にある。
本明細書に記載したあらゆる化合物について、有効量を、細胞培養アッセイから最初に決定することができる。標的濃度は、本明細書に記載した方法または当技術分野で公知の方法を用いて測定して、メマプシン2の触媒活性の活性を低減することができる有効化合物の濃度である。
当技術分野では公知であるように、ヒトで使用するための治療上有効量を、動物モデルから決定することもできる。例えば、ヒトに対する用量を配合して、動物で有効であることが見出されている濃度を達成することができる。上記に記載したように、ヒトにおける用量を、メマプシン2の阻害をモニタリングし、用量を増減することにより調節することができる。上記に記載した方法および当技術分野では公知の他の方法に基づいて、ヒトにおける最大の効力を達成するために用量を調節することは、特に本明細書で提供の内容を考慮すれば当業者の能力の範囲内である。
用量は、個体の要件および使用する化合物に応じて変動し得る。本発明の状況において個体に投与する用量は、長期にわたって個体における有益な治療上の反応を達成するのに十分でなければならない。用量の大きさは、また、副作用の有無、性質および程度によって決定される。特定の状況にふさわしい用量の決定は、医師の技量の範囲内である。一般的に、処置は、化合物の最適の用量未満である、より少ない用量で開始する。その後、用量を少しずつ増加し、環境下での最適な効果に達するまで増大する。本発明の1実施形態では、用量範囲は0.001%から10%w/vである。別の1実施形態では、用量範囲は0.1%から5%w/vである。
使用可能な用量の別の例は、約0.1μg/kgから約300mg/kgの用量範囲内または約1.0μg/kgから約40mg/kg以内または約1.0μg/kgから約20mg/kg以内または約1.0μg/kgから約10mg/kg以内または約10.0μg/kgから約10mg/kg以内または約100μg/kgから約10mg/kg以内または約1.0mg/kgから約10mg/kg以内または約10mg/kgから約100mg/kg以内または約50mg/kgから約150mg/kg以内または約100mg/kgから約200mg/kg以内または約150mg/kgから約250mg/kg以内または約200mg/kgから約300mg/kg以内または約250mg/kgから約300mg/kg以内の有効量である。使用可能な他の用量は、約0.01mg/kg、約0.1mg/kg、約1mg/kg、約10mg/kg、約20mg/kg、約30mg/kg、約40mg/kg、約50mg/kg、約75mg/kg、約100mg/kg、約125mg/kg、約150mg/kg、約175mg/kg、約200mg/kg、約225mg/kg、約250mg/kg、約275mg/kgまたは約300mg/kgである。本発明の化合物は、単一の1日用量で投与することができるか、1日用量全体を、1日2、3もしくは4回の分割用量で投与することができる。
本明細書で提供される内容を利用して、ほとんど毒性を引き起こさず、それでも特定の個体に現れた臨床症状を処置するのに完全に有効である、有効な予防上または治療上の処置法を計画することができる。この計画では、化合物の効力、相対的な生物学的利用能、患者の体重、副作用の有無および重度、好ましい投与形態、ならびに選択された物質の毒性プロファイルなどの要因を考慮することにより、活性化合物を注意深く選択するようにしなければならない。
ある種の実施形態において、そのキットは、少なくとも一つの本明細書で開示の組成物の用量を含むことができる。キットはさらに、組成物を使用するための好適な包装および/または説明書を含むものであることができる。キットはさらに、それの組成物送達のための手段も含むことができる。
そのきっちは、本明細書に記載の組成物と組み合わせて使用するための他の医薬を含むことができる。一部の変形形態において、その医薬は、1以上の抗精神病薬であることができる。これらの薬剤は、別個の形態で提供することができるか、本発明の化合物と混合することができるが、ただし、そのような混合が本明細書に記載の医薬または組成物の有効性を低下させず、投与経路に適合する場合である。同様に、前記キットは、本明細書に記載の状態の治療もしくは予防において有効である当業者には公知の補助療法用の別の薬剤または他薬剤を含むことができる。
前記キットは、組成物の製造および投与、組成物の副作用および他の関連する情報についての適切な説明書が入っていても良い。その説明書は、印刷物、ビデオテープ、コンピュータ読取可能ディスク、光ディスクまたはインターネット説明書についての指示など(これらに限定されるものではない)の好適な様式のものであることができる。
本発明の別の態様では、本明細書に記載の状態を患っているかそれにかかりやすい個体を治療するためのキットが提供され、それは本明細書に開示の組成物の用量が入った第1の容器および使用説明書を含むものである。その容器は、当業界で公知であって、静脈投与組成物の貯蔵および送達に適したものであることができる。ある種の実施形態において、そのキットはさらに、個体に投与されるべき組成物を調製するための製薬上許容される担体、希釈剤、補助剤などが入った第2の容器を含む。
1から3日間、1から5日間、1週間、2週間、3週間、4週間、6週間、8週間、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月またはそれ以上などの長期間にわたって個体の有効な治療を提供する上で十分な用量の本明細書で開示の阻害薬(それの組成物を含む)を含むキットも提供することができる。
キットは、複数用量の前記組成物および使用説明書を含むこともでき、例えば病院薬剤部および調剤薬局などの薬局での貯蔵および使用に十分な量で包装することもできる。
ある種の実施形態では、単位製剤での本明細書に記載の組成物が提供される。他の実施形態では、前記組成物は複数用量の形態で(例えば、ブリスタパックなど)提供することができる。
例示の一実施形態では、メマプシン2活性を低減する方法が提供される。この方法は、メマプシン2を本発明のβ−セクレターゼ阻害化合物と接触させる段階を有する。メマプシン2を、いずれか適切な環境で接触させることができる(例えば、イン・ビトロ、エクス・ビボ、イン・ビボ)。メマプシン2活性は、β−セクレターゼ阻害薬の非存在下における活性の量に比べて低減する。
別の例示の実施形態では、本発明の阻害薬を用いてメマプシン2活性を選択的に低減する方法を提供する。メマプシン2の活性を選択的に低減するということは、メマプシン2が、阻害薬の非存在下におけるその活性に比べて低減するだけではなく、別のペプチド加水分解酵素に対する阻害薬の作用により、活性における低減に比べて大きな度合いで低減することを意味している。例えば、上記に記載したように、酵素の活性における低減は、阻害定数(Ki)によって表すことができる。阻害薬がメマプシン2の活性を選択的に低減する場合、本発明の阻害化合物とメマプシン2との間の反応のKiは、本発明の阻害化合物と別のペプチド加水分解酵素との間の反応のKiよりも小さい。
いくつかの関連の実施形態では、阻害薬は、メマプシン1に比べてメマプシン2の活性を選択的に低減する。他の関連の実施形態では、阻害薬は、カテプシンDに比べてメマプシン2の活性を選択的に低減する。
従って、本発明は、メマプシン2の活性を選択的に低減する方法を提供する。この方法は、メマプシン2を本発明のβ−セクレターゼ阻害化合物と接触させる段階を有する。関連の1実施形態では、この方法は、メマプシン2を、メマプシン1の存在下でβ−セクレターゼ阻害薬と接触させる段階を有する。代替の関連の一実施形態では、この方法は、メマプシン2を、カテプシンDの存在下で、β−セクレターゼ阻害薬と接触させることを含む。さらに別の関連の1実施形態では、この方法は、メマプシン2を、カテプシンDおよびメマプシン1の存在下でβ−セクレターゼ阻害薬と接触させる段階を有する。
一部の実施形態では、メマプシン−2β−セクレターゼの活性を、β−セクレターゼ基質のβ−セクレターゼ部位の加水分解を測定することにより求めることができる。このように、本発明は、メマプシン2を本発明のβ−セクレターゼ阻害化合物と接触させることにより、β−セクレターゼ基質のβ−セクレターゼ部位の加水分解を低減する方法にも関する。一部の実施形態では、β−セクレターゼ部位の加水分解は、阻害薬の非存在下における加水分解の量に比べて低減する。他の実施形態では、加水分解は、メマプシン1および/またはカテプシンDによる加水分解に比べて選択的に低減する。このように、サンプルにおけるメマプシン1および/またはカテプシンDに比べて、β−アミロイド前駆体タンパク質のβ−セクレターゼ部位の加水分解を選択的に低減する方法が提供される。この方法は、メマプシン2を、本発明のβ−セクレターゼ阻害化合物と接触させる段階を有する。
別の実施形態では、本発明は、メマプシン2を本発明の阻害薬化合物と接触させることにより、サンプルにおけるβ−アミロイドタンパク質の量を低減する方法に関する。サンプルにおけるβ−アミロイドタンパク質の量は、阻害薬の非存在下でのサンプルにおけるβ−アミロイドタンパク質の量に比べて低減する。従って、β−アミロイドタンパク質の蓄積は、それによって低減する。
メマプシン2を、いずれか適切な環境またはいずれか適切なサンプルにおいて接触させることができる。例えば、メマプシン2は、イン・ビトロで、細胞内でまたは哺乳動物内で接触させることができる。代表的には、化合物がメマプシン2の酵素活性を実質的に妨害しないように、イン・ビトロの溶液が選択される(例えば、水溶液)。一部の実施形態では、イン・ビトロの溶液は、哺乳動物のサンプルなどの生体サンプルを含む。哺乳動物のサンプルの例には、血漿または血清のサンプル、および脳の生検などの組織サンプルが含まれる。メマプシン2を阻害薬と接触させるいずれか好適な細胞または細胞サンプルを選択することができる。細胞は、以前に記載されているように(米国出願公開第20040121947号(その内容は参照によって本明細書に組み込まれる)および国際出願番号PCT/US02/34324(公開番号WO03/039454)参照)、内在性のメマプシン2、または組換えのメマプシン2を含むことができる。細胞の例には、ヒト胎児性腎臓(HEK293)細胞、HeLa細胞、チャイニーズハムスター卵巣細胞、または神経芽細胞腫系統M17細胞Hela細胞、293細胞が含まれる。例示の1実施形態では、本発明の化合物を、β−アミロイド前駆体タンパク質のβ−セクレターゼ部位の加水分解を阻害するために、哺乳動物に投与する(例えば、マウス、ウサギ、またはヒト)。
従って、一部の実施形態では、本発明は、処置を必要とする哺乳動物に対して有効量の本発明のβ−セクレターゼ阻害薬を投与する段階を有する、哺乳動物におけるアルツハイマー病の治療方法を提供する。阻害薬で治療される哺乳動物は、ヒト霊長動物、非ヒト霊長動物もしくは非ヒト哺乳動物(例えば、齧歯類、イヌ)であってよい。1実施形態では、β−セクレターゼ活性を低減する(メマプシン1およびメマプシン2の活性を阻害する)本発明の化合物を哺乳動物に投与する。別の実施形態では、メマプシン2活性を選択的に低減する化合物を哺乳動物に投与する。関連の1実施形態では、化合物は、メマプシン1活性を低減するのに、最小の効果を有するか全く効果がない。従って、本発明は、また、有効量のβ−セクレターゼ阻害化合物を対象者に投与する段階を含む、処置を必要とする対象者におけるアルツハイマー病の治療方法を提供する。例示の1実施形態では、β−セクレターゼ阻害化合物は、上記に記載したように医薬製剤の一部分である。
本発明の阻害化合物を、β−セクレターゼ活性に関連する疾患または状態の治療で使用することができ、これは、特にアルツハイマー病で、疾患または状態の進行を停止、逆転、または低減することができる。メマプシン2活性を低減する化合物の他に、メマプシン2活性を選択的に低減する化合物は、メマプシン2活性および別のペプチド加水分解酵素(例えば、カテプシンDまたはメマプシン1)の両方に関連する疾患または状態または生体プロセスよりも、メマプシン2活性に関連する疾患または状態または生体プロセスを治療するのに有用である。
例えば、メマプシン1もメマプシン2も、β−セクレターゼ部位でアミロイド前駆体タンパク質(APP)を開裂させて、β−アミロイドタンパク質(本明細書では、Aβ、またはβ−アミロイドタンパク質とも呼ばれる)を形成する。従って、メマプシン1もメマプシン2も、β−セクレターゼ活性を有する(Hussain,I.ら、J.Biol.Chem.、276巻、23322−23328頁(2001年))。しかし、メマプシン1のβ−セクレターゼ活性は、メマプシン2のβ−セクレターゼ活性よりも著しく低い(Hussain,I.ら、J.Biol.Chem.、276巻、23322−23328頁(2001年))。メマプシン2は、脳および膵臓および他の組織に局在し(Lin,X.ら、Proc.Natl.Acad Sci.USA、97巻、1456−1460頁(2000巻))、メマプシン1は、胎盤に優先的に局在する(Lin,X.ら、Proc.Natl.Acad Sci.USA、97巻、1456−1460頁(2000年))。アルツハイマー病は、β−セクレターゼ(本明細書ではメマプシン2、ASP2、およびBACEとも呼ぶ)によるAPPの開裂の結果としての脳におけるAβの蓄積に関連する。従って、メマプシン1活性に比べてメマプシン2活性を選択的に阻害する化合物を使用する方法は、アルツハイマー病などのメマプシン2に関連する疾患の治療において重要なものとなり得る。メマプシン2活性を選択的に阻害することで、本発明の化合物は、アルツハイマー病の治療での使用に対する好適な候補薬剤となっている。
一部の態様において、本発明の阻害薬化合物は、β−セクレターゼ活性関連の疾患または状態の治療で用いることができ、それによって緑内障(例:閉塞隅角緑内障および開放隅角緑内障)の進行を停止、逆転または軽減することができる。一部の実施形態では、本発明の阻害薬化合物を用いて、網膜神経節細胞(RGC)の喪失を停止、逆転または軽減することができる。他の実施形態では、前記阻害化合物を用いて、眼内圧(IOP)を改善または低下させる。
本発明の化合物を用いて、経口投与(例えば、錠剤またはカプセル形態で)、非経口投与(例えば、前眼房、静脈、筋肉または皮下への注射)または局所投与(例えば、局所点眼液または軟膏)など(これらに限定されるものではない)のいくつかの公知の投与経路のいずれかによって緑内障を治療することができる。本発明の化合物は、緑内障治療期間中徐放するよう製剤することもできる。
本発明の化合物による緑内障治療のための別の実施形態は、Guoら、Proc.Natl.Acad.Sci.、14、13444−13449(2007);Yamamotoら、Neuroscience Letters、370、61−64(2004);および/またはUrcolaら、Exp.Eye Research、83、429−437(2006)での方法のうちの1以上を調整することで説明される。これら用途の内容は、参照によって全体が本明細書に組み込まれる。
免疫リポソームは、脳の毛細血管内皮細胞上に発現されている受容体またはトランスポーターに結合している抗体または抗体断片がリポソームの表面に結合しているリポソームである。免疫リポソームの例には、ポリマー(例えば、PEG化)技術を、キメラペプチドの技術のそれと組み合わせたものがある。例えば、抗体またはその断片の相補的な反応性基に結合させるために、反応性基を一端に含むPEG2000誘導体を含む単ラメラ脂質小胞中に、β−セクレターゼ阻害薬を組み込んでもよい。相補的な反応性基は、当技術分野では公知であり、例えばアミンおよび活性化カルボン酸、チオールおよびマレイミドなどがある(Ambikanandan et al.ら、J.Pharm Pharmaceut Sci、6巻(2)、252−273頁(2003年);Huwylerら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、93巻、14164−14169頁(1996年);およびHuwylerら、J Pharmcol Exp Ther.、282巻、1541−1546頁(1997年);ならびに米国特許第6,372,250号;これらはいずれも、参照によって、あらゆる点に関して全体が本明細書に組み込まれるものとする)。
血液脳関門の破壊は、血液脳関門を構成する内皮細胞間の堅固な接合部の統合性が一時的に失われることである。代表的には、一過性の血液脳関門破壊(BBBD)と組み合わせて、化合物を全身注射または頸動脈注射により投与する。BBBDを誘発するのに有用な薬剤の例には、ジメチルスルホキシド(DMSO)などの溶媒、エタノール(EtOH)、金属(例えば、アルミニウム)、X線照射、病的状態の誘発(例えば、高血圧、高炭酸血症、低酸素症または虚血)、抗悪性腫瘍薬(例えば、VP−16、シスプラチン、ヒドロキシウレア、フルオロウラシル、およびエトポシド)または痙攣薬のメトラゾールと抗痙攣薬のペントバルビタールとの同時全身投与(Ambikanandanら、J.Pharm Pharmaceut Sci、6巻(2)、252−273頁、(2003年));血管作動性のロイコトリエン(Blackら、J Neurosurg、81巻(5)、745−751頁(1994年));ブラジキニン、ヒスタミンまたは合成ブラジキニン類縁体であるRMP−7の頸動脈注入(Millerら、Science、297巻、1116−1118頁(2002年);Matsukadoら、Neurosurgery、39巻、125−133頁(1996年);Abbottら、Mol Med Today、2巻、106−113頁(1996年);Emerichら、Clin Pharmacokinet、40巻、105−123頁(2001))、ヒアルロニダーゼ(米国特許出願公開第20030215432号;Kreilら、Protein Sci.、4巻(9)、1666−1669頁(1995年));およびマンニトールなどの不活性高張液またはアラビノースの頸動脈注射(Neuwelt,E.A.ら、Neuwelt EA(編集)、Implications of the Blood Brain Barrier and its Manipulation:Clinical Aspects.、第2巻、Plenum Press、ニューヨーク(1989年);Neuweltら、J Nucl Med、35巻、1831−1841頁(1994年);Neuweltら、Pediatr Neurosurg、21巻、16−22頁(1994年);Krollら、Neurosurg、42巻、1083−1099頁(1998年);Rapoport、Cell Mol Neurobiol、20巻、217−230頁(2000年);およびDoranら、Neurosurg、36巻、965−970頁(1995年))などがある。
嗅覚経路投与は鼻道の上部1/3における嗅覚神経への化合物の経鼻送達である。経鼻送達後、化合物は嗅覚の知覚神経に添って戻し輸送されて、著しい濃度を脳脊髄液(CSF)および嗅球でもたらす(Thorneら、Brain Res、692巻(1−2)、278−282頁(1995年);Thorneら、Clin Pharmacokinet、40巻、907−946頁(2001年);Illum、Drug Discov Today、7巻、1184−1189頁(2002年);米国特許第6,180,603号、米国特許第6,313,093号、および米国特許出願公開第20030215398号)。
浸潤性の投与方法は、血液脳関門の物理的な侵害を伴い、代表的には、CSF中に、または直接、脳の実質中に化合物を導入するための機械的もしくは物理的な手段による方法である。代表的には、浸潤性の投与方法には、化合物の注入または外科的埋め込みなどがあり得る。
注射の方法では、BBBを物理的に侵害し、化合物をCSF中に直接送達するために針を用いる。注射方法の例には、脳室内、くも膜下腔内または腰椎内の投与経路などがあり、体外貯留部を通して化合物を注入することも可能である(Krewsonら、Brain Res、680巻、196−206頁(1995年);Harbaughら、Neurosurg.、23巻(6)、693−698頁(1988年);Huangら、J Neurooncol、45巻、9−17頁(1999年);Boboら、Proc Natl Acad Sci USA、91巻、2076−2082頁(1994年);Neuwaltら、Neurosurg、38巻(4)、1129−1145頁(1996年))。
外科的な埋め込み方法では、化合物を、脳の実質中に直接配置する。外科的埋め込み方法の例には、化合物を、脳の間質中に直接配置したポリ無水物ウェハー中に組み入れることなどがあり得る(Bremetら、Sci Med、3巻(4)、1−11頁(1996年);Bremら、J Control Release、74巻、63−67頁(2001年))。
結晶化複合体は、米国特許出願公開第20040121947号、および国際出願番号PCT/US02/34324(公開番号WO03/039454)に記載されている技術を使用して形成することができる。すなわち、タンパク質をコードする核酸構築物を産生し、哺乳動物の宿主細胞(例えば、Hela細胞、293細胞)もしくは細菌の宿主細胞(例えば、大腸菌)などの宿主細胞で発現させ、精製し、本発明の化合物もしくは複数化合物と結晶化する。結晶化したタンパク質の回折分解能の限界を、例えば、X線回折または中性子回折技術によって決定することができる。
一つの例示的実施形態では、結晶化タンパク質は、約4.0Δを超えないX線回折分解能限界を有することができる。結晶化タンパク質は、また、約4.0Δ、約3.5Δ、約3.0Δ、約2.5Δ、約2.0Δ、約1.5Δ、約1.0Δ、または約0.5Δ以下のX線回折分解能限界を有することができる。一部の実施形態では、結晶化タンパク質は、また、約2Δ以下のX線回折分解能限界を有することができる。結晶化タンパク質の回折分解能限界は、標準のX線回折技術を使用して決定することができる。
本明細書で用いた用語および表現は、記述の関係上用いられるもので、限定的なものではなく、そのような用語および表現の使用において、明示および記載された特徴の均等物またはその一部を排除するものではなく、特許請求される本発明の範囲内で各種変形形態が可能であることは明らかである。さらに、本発明の範囲から逸脱しない限りにおいて、本発明のいずれかの実施形態のいずれか1以上の特徴を、本発明のいずれか他の実施形態のいずれか1以上の他の特徴と組み合わせてもよい。例えば、本発明のβ−セクレターゼ阻害薬の特徴は、本明細書に記載された疾患状態の治療方法および/または医薬組成物に等しく適用可能である。本明細書で引用された刊行物、特許および特許出願はいずれも、あらゆる点に関して、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
実施例1:特定のβ−セクレターゼ阻害薬および前駆体化合物の製造
記載のβ−セクレターゼ阻害薬および前駆体化合物の合成は、2006年4月10日出願で、発明の名称が「β−セクレターゼ活性を阻害する化合物およびそれの使用方法」であるWO2006/110668(その内容は、参照により、全体が、そして特には、例えば段落150から1534および段落215から285など、そこに記載の合成方法に関して、本明細書に組み込まれる);および07/26/2007年7月26日出願で、発明の名称が「β−セクレターゼ活性を阻害する化合物およびそれの使用方法」である米国暫定特許出願第60/952,198号(その内容は、参照により、全体が、そして特には、例えば段落83から86および段落161から354など、そこに記載の合成方法に関して、本明細書に組み込まれる)に関するものである。
下記で合成される前駆体化合物は、本明細書で提供される本発明の化合物の製造方法で有用である。提供の指針(例えば、図式1の合成例で)を用いれば、当業者であれば、公知の技術および本明細書で提供される内容を用いて下記の前駆体化合物の合成例に変更を加えることで、非常に多様な阻害薬化合物が得られることは直ちに理解できよう。記載のある種の原料および記載の一部の前駆体化合物は、例えばシグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich)、アルファ・エーサー(Alfa Aesar)またはライアン・サイエンティフィック(Ryan Scientific)から市販されており、購入可能である。
NMRスペクトラムは、バリアン・マーキュリー(Varian Mercury)VX−300型NMRスペクトル装置で得た。NMR溶媒は、ケンブリッジ・アイソトープ研究所(Cambrige Isotope Laboratories)から購入した。
阻害薬化合物の合成で用いた溶媒は、アルドリッチ、VWRおよびEMDから購入した。溶媒は、ACS試薬用またはそれより高いクラスのものであり、さらなる精製は行わずに使用した。
実施例1.1:アミンビルディングブロックの合成
実施例1.1.1:(4−メチルチアゾール−2−イル)メタンアミン
−78℃としたTHF中のメチルチアゾール(1.0g、10.1mmol)を、n−BuLi(1.6M、7.56mL)で30分間処理し、DMF(1.4mL、18.2mmol)を滴下した。得られた反応混合物を昇温させて室温とした。原料消失後(TLCによる)、反応混合物を再冷却して0℃とし、LAH(0.69g、18.5mmol)を加えた。混合物を昇温させて室温とし、1時間撹拌し、NH4Cl水溶液で反応を停止し、EtOAcで希釈した。有機溶液を分離し、EtOAcで2回抽出し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーで精製して、相当するアルコールを明黄色油状物として得た。1H−NMR:(300MHz、CDCl3)、δ:6.89(s、1H);4.95(s、2H);2.48(s、3H)。
メチルチアゾールメタノール(0.57g、4.4mmol)を0℃でジクロロメタン中のメシルクロライド(0.42mL、5.4mmol)およびトリエチルエチルアミンで処理した。得られた混合物を20分間撹拌し、次にNH4Cl水溶液で反応停止した。有機層からの溶媒留去および残留物のフラッシュクロマトグラフィーによって、相当するメシレートを油状物として得た。メシレート(0.25g、1.2mmol)をDMFに溶かし、アジ化ナトリウム(0.62g、9.6mmol)を加えた。混合物を2時間加熱還流し次に冷却およびNH4Cl水溶液による洗浄を行った。有機層からの溶媒留去により、相当するアジドを得た。そのアジド(0.14g、0.91mmol)を酢酸エチルに溶かし、Pd(OH)2(0.07g)を加え、懸濁液を水素雰囲気下に5時間撹拌した。懸濁液をセライトで濾過した。溶媒留去および残留物のフラッシュクロマトグラフィーによって、所望のメチルチアゾールメチルアミンを黄色油状物として得た。1H−NMR:(300MHz、CDCl3)、δ:6.74(m、1H);4.09(m、2H);2.37(s、3H)。
別途合成経路を用い、4−メチルチアゾール−2−カルボアルデヒド(アルドリッチ、1.7mL、2.0g、15.3mmol、1当量)の脱水MeOH(30mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにNaBH4(0.75g、19.9mmol、1.3当量)を加えた。45分後、溶媒を減圧下に除去した。残留物を飽和NH4Cl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(1回)、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、(4−メチルチアゾール−2−イル)メタノールを定量的収率で得た。
(4−メチルチアゾール−2−イル)メタノール(1当量)の脱水トルエン(7mL)中溶液をAr下に撹拌しながら、それにジフェニルホスホリルアジド(DPPA)(1.2当量)および1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデク−7−エン(DBU)(1.2当量)を加えた。終夜撹拌後、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、2−(アジドメチル)−4−メチルチアゾールを得た。
2−(アジドメチル)−4−メチルチアゾールをMeOH 5mLに溶かした。Pd(OH)2(20重量%/炭素)を加え、混合物をH2下に終夜高撹拌した。混合物をセライトで濾過し、フィルターケーキをMeOHで洗った。溶媒を減圧下に除去して、(4−メチルチアゾール−2−イル)メタンアミンを得た。
実施例1.1.2:1−(ピリジン−3−イル)エタンアミン
3−アセチルピリジン(82.6mmol)のメタノール(200mL)中溶液に、酢酸アンモニウム(1.03mol)を室温で1回で加えた。混合物を20分間撹拌した後、水素化ホウ素シアノナトリウム(57.8mmol)を加えた。1日撹拌した後、6M塩酸を加えた。得られた溶液をジエチルエーテルで洗浄し、水相を水酸化カリウムでpH=10の塩基性とした。遊離したアミンをクロロホルムで抽出し、合わせた有機抽出液を無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧下に除去後に、粗アミンを無色油状物として得て、それを減圧蒸留によってさらに精製した。1H NMR(300MHz、CDCl3)、δ:8.552(d、1H)、8.453(dd、1H)、7.678(m、1H)、7.206−7.261(m、1H)、4.148(q、1H)、1.378(d、3H)。
実施例1.1.3:1−(4−メチルチアゾール−2−イル)エチルカーバメート
Boc−アラニン−チオアミド(1.39g、6.81mmol)、クロロアセトン(0.65mL、8.18mmol)および炭酸カルシウム(1.0g、10.22mmol)の混合物を、エタノール(25mL)中で4時間還流させた。反応液を冷却して室温とし、飽和NaHCO3水溶液20mLで反応停止した。エタノールを減圧下に留去し、酢酸エチルで抽出した(30mLで2回)。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮した。残留物のシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って(20%酢酸エチル/80%ヘキサン)、48%のBoc保護生成物を得た。HCl(メタノールまたはジオキサン中)またはジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸で処理することで、所望の1−(4−メチルチアゾール−2−イル)エチルカーバメートを発生させた。
実施例1.1.4:(4−イソプロピルピリジン−2−イル)メタンアミン
Ph3PCH3Br5.1g(14.3mmol)のTHF(25mL)中混合物を0℃で撹拌しながら、それにn−BuLi(1.6Mヘキサン中溶液)11.0mLを20分間の時間をかけて滴下した。1時間後、THF 20mL中の1−(ピリジン−4−イル)エタノン1.5g(12.8mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間、次に室温で50分間撹拌した。混合物をブフナー漏斗で濾過した。飽和NH4ClおよびH2Oを加え、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(54%EtOAc/ヘキサン)によって、イソプロペニルピリジンを淡黄色液体として得た。
4−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジンおよび20%Pd(OH)2342mgのEtOAc(15mL)およびMeOH(10mL)中混合物をH2風船下に室温で撹拌した。24時間後、20%Pd(OH)2305mgを加え、6時間後、混合物をセライトで濾過し、濾過し、濃縮した。粗生成物をMeOH 15mLに溶かし、20%Pd(OH)2512mgを加えた。混合物をH2風船下に室温で11.5時間撹拌し、セライトで濾過し、濃縮して4−イソプロピルピリジンを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
4−イソプロピルピリジンおよび30%H2O21.5mLのAcOH(7mL)中溶液を135℃で加熱した。合計15.4mLのH2O2を4回で加え、溶液を2時間還流した。クロロホルムおよび水を加え、層を分離し、水層をCHCl3で3回抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(5%MeOH/CHCl3)によって、4−イソプロピルピリジンN−オキサイド139mgを橙赤色油状物として得た。
4−イソプロピルピリジンN−オキサイド139mg(1.01mmol)のCH2Cl2(10mL)中溶液を撹拌しながら、それに室温でTMSCN 160μL(1.20mmol)を加えた。5分後、ジメチルカルバモイルクロライド100μL(1.09mmol)を加え、溶液を室温で16時間撹拌した。溶液をクロロホルムで希釈し、10%K2CO3水溶液20mLで洗浄した。層を分離し、水層をCHCl3で3回抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(30%EtOAc/ヘキサン)によって、少量の不純物を含む4−イソプロピルピコリノニトリルを液体として得た。
4−イソプロピルピコリノニトリル149mg(1.01mmol)のTHF(7mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにLiAlH4150mg(3.95mmol)を加えた。約15分後、LiAlH4250mgを加え、約15分後、氷浴を外し、撹拌を続けながら昇温して室温とした。40分後、H2O 400μL、15%NaOH(水溶液)400μLおよびブライン1.2mLをその順で加えた。混合物を85分間撹拌し、セライトで濾過し、濃縮して、(4−イソプロピルピリジン−2−イル)メタンアミン143mgを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
実施例1.1.5:(6−イソプロピルピリジン−2−イル)メタンアミン
4−イソプロピル−2−ピリジルメチルアミンについて記載の一般手順に従って、(6−イソプロピルピリジン−2−イル)メタンアミンをケトンから合成した。
実施例1.1.6:(2−イソプロピルピリジン−4−イル)メタンアミン
4−シアノピリジン3.1g(29.8mmol)およびピルビン酸7.7g(87.4mmol)のCH2Cl2(150mL)中溶液に、H2SO43.0mLおよび(NH4)2S2O89.9g(43.4mmol)を含むH2O150mLの溶液を加えた。この混合物に、AgNO3440mgを加えた。混合物を40℃で2時間にわたり光を消して撹拌した。固体NaOHを加えてpH=8とし、水層をCHCl3で抽出した。抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/ヘキサン)によって、少量の不純物を含む無色固体の相当するケトン(2−アセチルイソニコチノニトリル)1.81gを得た。
4−イソプロピル−2−ピリジルメチルアミンについて記載の一般手順に従って、、イソプロペニルピリジン(2−(プロプ−1−エン−2−イル)イソニコチノニトリル)を2−アセチルイソニコチノニトリルから合成した。
MeOH(10mL)中の1.25N HCl(1.7mL)を含む2−(プロプ−1−エン−2−イル)イソニコチノニトリル154mg(1.07mmol)および10%Pd/C19.2mgの混合物を室温で、H2風船下に14時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。飽和NaHCO3を加え、混合物をメタノールとともに濃縮し、焼結漏斗で濾過し、再濃縮して、粗(2−イソプロピルピリジン−4−イル)メタンアミン95.1mgを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
実施例1.1.7:6−(アミノメチル)−2−メチルニコチン酸メチル
ピリジン−3,5−ジカルボン酸ジメチルについて記載の一般手順に従って,2−メチルニコチン酸メチルを2−メチルニコチン酸から合成した。
4−イソプロピル−2−ピリジルメチルアミンについて記載の一般手順に従って、6−シアノ−2−メチルニコチン酸メチルを、2−メチルニコチン酸メチルから合成した。
2−イソプロピル−4−ピリジルメチルアミンについて記載の一般手順に従って、6−(アミノメチル)−2−メチルニコチン酸メチルを6−シアノ−2−メチルニコチン酸メチルから合成した。
実施例1.1.8:(2−フルオロ−5−イソプロピルピリジン−3−イル)メタンアミン
ボロン酸3.0g(21.3mmol)のTHF(60mL)および2.0M Na2CO3(脱気)(30mL)中混合物を撹拌しながら、それにPd(PPh3)41.31g(1.14mmol)と次に2−ブロモプロペン2.8mL(32.1mmol)を加えた。混合物を40℃でAr下に撹拌した。165分後、2−ブロモプロペン2.0mLを加え、加熱を140分間続けた。ジエチルエーテルを加え、層を分離した。有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。2−フルオロ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジンを、それ以上精製せずに用いた。
4−イソプロピルピリジンについて記載の一般手順に従って、2−フルオロ−5−イソプロピルピリジンを2−フルオロ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジンから合成した。
LDA(リチウムジイソプロピルアミド)9.2mL(2.0MのTHF/ヘプタン/エチルベンゼン中溶液)のTHF(20mL)中溶液を−78℃で撹拌しながら、それにTHF40mL中の2−フルオロ−5−イソプロピルピリジンを20分間の時間をかけて滴下した。30分後、THF25mL中のヨウ素4.39g(17.3mmol)を加えた。光を消しながら−78℃で2時間後、水20mLを加え、冷却浴を外した。水(80mL)を加え、チオ硫酸ナトリウム9gを3回に分けて加えた。ジエチルエーテルを加え、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(5%Et2O/ヘキサン)によって、少量の不純物を含む2−フルオロ−3−ヨード−5−イソプロピルピリジン1.83gを得た。
2−フルオロ−3−ヨード−5−イソプロピルピリジンおよびZn(CN)2 485mg(4.13mmol)のDMF(脱気)(15mL)中混合物に、Pd(PPh3)4 360mg(0.312mmol)を加えた。混合物を80℃でAr下に19時間加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、有機層を10%NH4OH(10mLで2回)、H2O(3回)およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(5%Et2O/ヘキサン)によって、純粋な2−フルオロ−5−イソプロピルニコチノニトリル384mgを黄色液体として得た。
2−フルオロ−5−イソプロピルニコチノニトリル238mg(1.44mmol)のTHF(7mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにLiAlH4 102mg(2.7mmol)を加えた。20分後、LiAlH4 104mgを加え、10分後、混合物を昇温させて室温とし、さらに20分後、混合物を加熱して50から60℃とした。30分後に反応は完結せず、H2O 200μL、15%NaOH水溶液200μLおよびブライン600μLを加えることで反応停止した。EtOAcを加え、撹拌を室温で続けた。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。
粗生成物およびCoCl2・6H2O 382mg(1.61mmol)のEtOH(7mL)中混合物を50℃で撹拌しながら、それにNaBH4 259mg(6.85mmol)を2回に分けて加えた。10分後、NaBH456.2mgを加えた。50℃で2時間後、5N HClを加えてpH=1から2とし、発泡が停止するまで混合物を撹拌した。混合物を濃縮し、NH4OHを加えてpH=8とした。水層を(CHCl3 40mL:H2O 5mL:MeOH 5mL)の抽出液で3回抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して粗(2−フルオロ−5−イソプロピルピリジン−3−イル)メタンアミン165mgを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
実施例1.1.9:(5−イソペンチルピリジン−3−イル)メタンアミン
Ph3PCH2CH(CH3)2Br 4.26g(10.7mmol)のTHF(20mL)中混合物を0℃で撹拌しながら、それにn−BuLi(1.6Mのヘキサン中溶液)12.0mLを加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、THF(20mL)中の5−ブロモニコチンアルデヒド521mg(2.82mmol)を加えた。5から10分後、浴を外し、撹拌を続けながら昇温させて室温とした。1時間後、水で反応を停止し、EtOAcで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー15%EtOAc/ヘキサンによる精製によって、(E)−3−ブロモ−5−(3−メチルブト−1−エンイル)ピリジンおよび不純物を得た。
2−フルオロ−5−イソプロピルニコチノニトリルについて記載の一般手順に従って、(E)−5−(3−メチルブト−1−エンイル)ニコチノニトリルを(E)−3−ブロモ−5−(3−メチルブト−1−エンイル)ピリジンから合成した。
シアニド536mgおよびCoCl2・6H2O 789mg(3.32mmol)のEtOH(10mL)中混合物を50℃で撹拌しながら、それにNaBH4 749mg(19.8mmol)を3回に分けて加えた。50℃で2時間後、5N HClを加えてpH=1から2とし、発泡が停止するまで撹拌を続けた。反応混合物を濃縮し、NH4OHを加えてpH=9とした。水層を(CHCl3 40mL:MeOH 5mL:H2O 5mL)の抽出液で抽出した(2回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗(5−イソペンチルピリジン−3−イル)メタンアミンを、精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.1.10:ベンジル3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニルカーバメート
2−アミノ−3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリル1.2g(4.96mmol)およびH2SO4 2.8mLのEtOH(28mL)中混合物を90℃で撹拌しながら、それにNaNO2 2.5g(36.2mmol)を数回に分けて加えた。13.5時間後、EtOAcおよびH2Oを加えた。有機層をH2Oおよびブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(5%EtOAc/ヘキサン)によって、3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリル927mgを収率82%で黄色固体として得た。
3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリル1.8gのEtOH(8mL)およびTHF(8mL)中溶液を撹拌しながら、それにSnCl2・2H2O 8.8g(38.6mmol)を数回に分けて加えた。混合物を室温で10.5時間撹拌し、濃縮した。2N NaOHの溶液(60mL)を加え、撹拌を2時間続けた。EtOAcを加え、層を分離した。有機層をH2Oおよびブラインで洗浄した。水層をEtOAcで再抽出し、ブラインで洗浄した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(35%EtOAc/ヘキサン)によって、3−アミノ−5−ブロモベンゾニトリル965mgを得た。
3−アミノ−5−ブロモベンゾニトリル965mg(4.90mmol)のCH2Cl2(15mL)中溶液を撹拌しながら、それにN−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)コハク酸イミド(次にCH2Cl2 5mL)1.27g(5.09mmol)およびEt3N 1.5mL(10.8mmol)を加えた。27時間後、溶液を濃縮し、10%クエン酸10mLおよびEtOAcを加えた。層を分離し、有機層を10%クエン酸10mL、H2O 20mLおよびブライン10mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(25%EtOAc/ヘキサン)によって、少量の不純物を含むCbz保護生成物(ベンジル3−ブロモ−5−シアノフェニルカーバメート)773mgを得た。
3−シアノ−5−イソペンチルピリジンについて記載の一般手順に従って、ベンジル3−(アミノメチル)−5−ブロモフェニルカーバメートをベンジル3−ブロモ−5−シアノフェニルカーバメートから合成した。
粗ベンジル3−(アミノメチル)−5−ブロモフェニルカーバメート、Et3N 1.6mL(11.5mmol)およびBoc2O 0.6mL(2.61mmol)のMeOH(15mL)中溶液を室温で17時間撹拌した。溶液を濃縮し、水およびEtOAcを加え、層を分離した。有機層をH2Oおよびブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(15%EtOAc/ヘキサン)によって、少量の不純物を含むBoc保護ベンジル3−(アミノメチル)−5−ブロモフェニルカーバメートを得た。
Boc保護ベンジル3−(アミノメチル)−5−ブロモフェニルカーバメート400mg、イソプロペニルトリフルオロホウ酸カリウム153mg(1.02mmol)およびEt3N 0.4mL(2.87mmol)のイソプロパノール(40mL)およびH2O(脱気)(20mL)中溶液に、PdCl2(dppf)・CH2Cl2 42.1mg(0.0516mmol)を加えた。溶液を2時間加熱後、H2O 100mLおよびEtOAcを加えた。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(20%EtOAc/ヘキサン)によって、Boc保護ベンジル3−(アミノメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニルカーバメート126mgを収率66%で黄色液体として得た。
3−シアノ−5−イソペンチルピリジンについて前述の一般手順に従って、所望のベンジル3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニルカーバメートをBoc保護ベンジル3−(アミノメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニルカーバメートから合成した。
実施例1.1.11:(6−メチル−5−(メチルチオメチル)ピリジン−2−イル)メタンアミン
6−シアノ−2−メチルニコチン酸メチル1.05gのMeOH(45mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにNaBH4 605mgを加えた。45分の間に、NaBH4を2回加えた(合計1.26g)。1時間後、1N HClを加えてpH=7とし、水層をCHCl3で抽出した。有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した粗アルコール(5−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピコリノニトリル)を、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
5−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピコリノニトリルのCH2Cl2(15mL)中溶液を撹拌しながら、それに室温で、Et3N 0.9mL(6.46mmol)およびDMAP 46.0mg(0.377mmol)を加えた。溶液を冷却して0℃とし、MsCl 0.7mLを加えた。溶液を冷却して0℃として45分間経過させ、H2O 20mL、CH2Cl2およびCHCl3を加えた。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製((0.6から1.0)%MeOH/CHCl3)によって、メタンスルホン酸(6−シアノ−2−メチルピリジン−3−イル)メチル919mgを収率68%で黄色液体として得た。
メタンスルホン酸(6−シアノ−2−メチルピリジン−3−イル)メチル919mg(4.05mmol)およびNaSMe 360mg(5.14mmol)のEtOH(15mL)中混合物を95℃で4時間加熱した。飽和NaHCO3溶液およびEtOAcを加え、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(50%Et2O/ヘキサン)によって、収率6.4%で6−メチル−5−(メチルチオメチル)ピコリノニトリル46.6mgを淡黄色固体として得た。
3−シアノ−5−イソペンチルピリジンについて記載の一般手順に従って、(6−メチル−5−(メチルチオメチル)ピリジン−2−イル)メタンアミンを6−メチル−5−(メチルチオメチル)ピコリノニトリルから合成した。
実施例1.1.12:3−(アミノメチル)−5−イソプロピル−N,N−ジメチルアニリン
3−アミノ−5−ブロモベンゾニトリル210mg(10.6mmol)のCH3CN(11mL)および37%ホルムアルデヒド/H2O(11mL)中懸濁液を撹拌しながら、それにNaCNBH3 222mg(3.53mmol)と次に酢酸約7滴を加えてpH=7とした。1時間40分後、追加量の酢酸(10滴)を加えた。15時間後、EtOAc 40mLおよび飽和NaHCO3 40mLを加え、層を分離した。有機層を飽和NaHCO3 25mLおよびブライン25mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(10%EtOAc/ヘキサン)によって、3−ブロモ−5−(ジメチルアミノ)ベンゾニトリル67.4mgを黄色固体として収率28%で得た。
Cbz保護Bocアミノメチルブロマイドについて記載の一般手順に従って、3−(ジメチルアミノ)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルを3−ブロモ−5−(ジメチルアミノ)ベンゾニトリルから合成した。
3−シアノ−5−イソペンチルピリジンについて記載の一般手順に従って、3−(アミノメチル)−5−イソプロピル−N,N−ジメチルアニリンを3−(ジメチルアミノ)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルから合成した。
実施例1.1.13:(5−イソプロピル−2,6−ジメチルピリジン−3−イル)メタンアミン
ピリジン−3,5−ジカルボン酸について記載の一般手順に従って、5−(メトキシカルボニル)−2,6−ジメチルニコチン酸を2,6−ジメチルピリジン−3,5−ジカルボン酸から合成した。
5−(メトキシカルボニル)−2,6−ジメチルニコチン酸686mgおよびBH3・THF(1.0MのTHF中溶液)8.0mLのTHF(10mL)中溶液を加熱して75℃として2.5時間経過させた。AcOH:H2O(1:1)の水溶液3mLを加え、溶液を発泡が停止するまで撹拌した。飽和NaHCO3を加えてpH=7とし、溶液を終夜撹拌した。EtOAcおよびH2Oを加え、層を分離した。水層をEtOAc 30mLで抽出し、合わせた抽出液をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(3%MeOH/CHCl3)によって、5−(ヒドロキシメチル)−2,6−ジメチルニコチン酸メチル452mgを収率71%で淡黄色固体として得た。
MeMgCl 5.0mL(3.0MのTHF中溶液)のTHF(20mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それに5−(ヒドロキシメチル)−2,6−ジメチルニコチン酸メチル452mg(2.31mmol)のTHF(40mL)を約25分間の時間をかけて滴下した。溶液を0℃で45分間、次に室温で約2.5時間撹拌した。追加のMeMgCl(4mL)を加え、撹拌を約2時間20分間続けた。飽和NH4Cl溶液(60mL)、H2O 15mLおよびEtOAcを加え、層を分離した。水層をEtOAcで抽出し(2回)、合わせた抽出液をブライン(60mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。2−(5−(ヒドロキシメチル)−2,6−ジメチルピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(313mg)を、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
2−(5−(ヒドロキシメチル)−2,6−ジメチルピリジン−3−イル)プロパン−2−オールのCH2Cl2(10mL)中溶液を撹拌しながら、それにSO2Cl2 1.5mLを加えた。室温で11時間後、溶液を濃縮し、CH2Cl2および飽和NaHCO3溶液10mLを加え、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(20%Et2O/ヘキサン)によって、所望の3−(クロロメチル)−2,6−ジメチル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン96.5mgを混合物として得た。
3−(クロロメチル)−2,6−ジメチル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン96.5mgおよびNaN3 86.8mg(1.34mmol)のDMF(3mL)中混合物を70℃で4時間加熱した。水およびEtOAcを加え、層を分離した。有機層をH2Oで(2回)、次にブラインで洗浄した。それをNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して、粗アジド(3−(アジドメチル)−2,6−ジメチル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン)を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
粗3−(アジドメチル)−2,6−ジメチル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジンおよび10%Pd/C 10.2mgのMeOH(6mL)中混合物をH2風船下に室温で撹拌した。3時間後、混合物をセライトで濾過し、濃縮して、(2,6−ジメチル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)メタンアミンを得た。
粗(2,6−ジメチル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)メタンアミンおよびCol2・6H2O 120mg(0.505mmol)のEtOH(5mL)中溶液に50℃でNaBH4 115mgを2回に分けて加えた。2時間後、5N HClを加えてpH=1とし、発泡が停止するまで撹拌を続けた。混合物を濃縮し、NH4OHを加えてpH=9とした。少量の水を加え、水層を(CHCl3 40mL:MeOH 5mL:H2O 5mL)の抽出液で抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して、粗(5−イソプロピル−2,6−ジメチルピリジン−3−イル)メタンアミンを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
実施例1.1.14:(6−メチル−5−(メチルスルホニルメチル)ピリジン−2−イル)メタンアミン
2−メチルニコチン酸メチル1.5gのTHF(20mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにLiAlH4 844mgを加えた。20分後、H2O 0.84mL、15%NaOH水溶液0.84mLおよびブライン2.5mLを加えた。EtOAcを加え、氷浴を外し、撹拌を1時間続けた。混合物をセライトで濾過し、濃縮して、粗(2−メチルピリジン−3−イル)メタノール889mgを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
粗(2−メチルピリジン−3−イル)メタノールのCH2Cl2(20mL)中溶液を撹拌しながら、それにSO2Cl2 2.2mLを加えた。17時間後、溶液を濃縮し、CH2Cl2および飽和NaHCO3を加えた。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(1%MeOH/CHCl3)によって、3−(クロロメチル)−2−メチルピリジン1.18gを黄色−橙赤色油状物として得た。
3−(クロロメチル)−2−メチルピリジンおよびNaSMe 619mg(8.83mmol)のEtOH(10mL)中混合物を95℃で6時間加熱した。飽和NaHCO3(10mL)およびEtOAcを加え、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(1%MeOH/CHCl3)によって、2−メチル−3−(メチルチオメチル)ピリジン801mgを収率72%で褐色液体として得た。
2−メチル−3−(メチルチオメチル)ピリジン801mg(5.26mmol)および30%H2O2 5mLのAcOH(5mL)中溶液を120℃で加熱した。2時間後、30%H2O2 3mLを加え、約3.5時間後、溶液を濃縮した。溶液をCHCl3およびH2Oで希釈し、層を分離し、有機層を(CHCl3 40mL:MeOH 5mL:H2O 5mL)の抽出液で抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(MeOH 10mL/CHCl3100mL)によって、2−メチル−3−(メチルスルホニルメチル)ピリジンN−オキサイドを収率約60%で淡黄色固体として得た。
4−イソプロピル−2−ピリジルメチルアミンについて記載の一般手順に従って、6−メチル−5−(メチルスルホニルメチル)ピコリノニトリルを2−メチル−3−(メチルスルホニルメチル)ピリジンN−オキサイドから合成した。
3−シアノ−5−イソペンチルピリジンについて前述の一般手順に従って、(6−メチル−5−(メチルスルホニルメチル)ピリジン−2−イル)メタンアミンを6−メチル−5−(メチルスルホニルメチル)ピコリノニトリルから合成した。
実施例1.1.15:(2,6−ジイソプロピルピリジン−4−イル)メタンアミン
ケリダム酸水和物(4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2,6−ジカルボン酸)1.14g(6.2mmol)およびPBr5約10gの溶液をCaCl2乾燥管下に90℃で3.5時間加熱した。クロロホルム(125mL)を加え、混合物を濾過し、500mL丸底フラスコ中のその溶液に、MeOH 30mLを1時間かけて滴下した。1時間後、飽和NaHCO3 120mLを加え、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗4−ブロモピリジン−2,6−ジカルボン酸ジメチル(1.72g)を、それ以上精製せずに用いた。
2,6−ジメチル3,5−ピリジル誘導体について記載の一般手順に従って、2,2′−(4−ブロモピリジン−2,6−ジイル)ジプロパン−2−オールを4−ブロモピリジン−2,6−ジカルボン酸ジメチルから合成した。
2,2′−(4−ブロモピリジン−2,6−ジイル)ジプロパン−2−オール1.45g(5.28mmol)およびCuCN 585mg(6.53mmol)のDMF(20mL)中溶液を150℃で加熱した。約20.5時間後、H2O 40mLおよびEtOAcを加え、混合物をブフナー漏斗で濾過した。層を分離し、有機層を水(30mLで3回)およびブライン(30mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(1%MeOH/CHCl3)によって、2,6−ビス(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)イソニコチノニトリル373mgを淡橙赤色固体として収率32%で得た。
2,6−ジメチル3,5−ピリジルについて記載の一般手順に従って、2,6−ジ(プロプ−1−エン−2−イル)イソニコチノニトリルを2,6−ビス(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)イソニコチノニトリルから合成した。
3−シアノ−5−イソペンチルピリジンについて記載の一般手順に従って、(2,6−ジイソプロピルピリジン−4−イル)メタンアミンを2,6−ジ(プロプ−1−エン−2−イル)イソニコチノニトリルから合成した。
実施例1.1.16:(3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロピルフェニル)メタンアミン
5−ヒドロキシイソフタル酸ジメチル1.98g(9.42mmol)、K2CO3 3.0g(21.7mmol)およびBnBr 1.8mL(15.1mmol)のDMF(30mL)中混合物を、60℃で加熱した。17.5時間後、混合物を綿で濾過し、溶液をCHCl3で希釈し、有機層を水およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(15%EtOAc/ヘキサン)によって、5−(ベンジルオキシ)イソフタル酸ジメチル2.64gを無色固体として収率93%で得た。
2,6−ジメチル3,5−ピリジルについて記載の一般手順に従って、1−(アジドメチル)−3−(ベンジルオキシ)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゼンを5−(ベンジルオキシ)イソフタル酸ジメチルから合成した。
1−(アジドメチル)−3−(ベンジルオキシ)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゼン392mg(1.35mmol)およびPPh3 525mg(2.00mmol)のTHF(5mL)およびH2O(0.5mL)中溶液を室温で19時間撹拌した。溶液を濃縮し、EtOAcで希釈し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗(3−(ベンジルオキシ)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)メタンアミンを、精製せずに次の反応に用いた。
Cbz保護Bocアミノメチルブロマイドについて記載の一般手順に従って、Boc保護(3−(ベンジルオキシ)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)メタンアミンを(3−(ベンジルオキシ)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)メタンアミンから合成した。
3−シアノ−5−イソペンチルピリジンについて記載の一般手順に従って、tert−ブチル3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロピルベンジルカーバメートをBoc保護(3−(ベンジルオキシ)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)メタンアミンから合成した。
tert−ブチル3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロピルベンジルカーバメートおよび1.25M HClのMeOH中溶液15.0mLの溶液を室温で3.5時間撹拌した。溶液を濃縮し、飽和NaHCO3を加えてpH=7から8とした。水層を(CHCl3 40mL:MeOH 5mL:H2O 5mL)の抽出液で抽出した(2回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して、粗(3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロピルフェニル)メタンアミン221mgを得て、それを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.1.17:N−(3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニル)メタンスルホンアミド
3−アミノ−5−ブロモベンゾニトリル502mgのCH2Cl2(6mL)およびピリジン(2mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにMsCl 0.2mL(2.57mmol)を0℃で加えた。氷浴を外し、撹拌を室温で6.5時間続けた。溶液を濃縮し、EtOAcおよびH2O 20mLを加えた。有機層をブライン15mLおよび水で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(35%EtOAc/ヘキサン)によって、N−(3−ブロモ−5−シアノフェニル)メタンスルホンアミド617mgを無色固体として収率88%で得た。
Cbz保護Bocアミノメチルブロマイドについて記載の一般手順に従って、、N−(3−シアノ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)メタンスルホンアミドをN−(3−ブロモ−5−シアノフェニル)メタンスルホンアミドから合成した。
3−シアノ−5−イソペンチルピリジンについて前述の一般手順に従って、N−(3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニル)メタンスルホンアミドをN−(3−シアノ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)メタンスルホンアミドから合成した。
実施例1.1.18:ベンジル3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニル(メチル)カーバメート
ベンジル3−ブロモ−5−シアノフェニルカーバメート773mg(2.33mmol)のTHF(10mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにNaH(鉱油中60%分散品)231mgを加えた。1時間後、ヨウ化メチル300μL(4.82mmol)を加え、氷浴を外し、得られた赤色混合物を室温で光を消しながら撹拌した。17時間後、飽和NH4Cl、H2OおよびEtOAcを加え、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(5%EtOAc/ヘキサン)によって、ベンジル3−ブロモ−5−シアノフェニル(メチル)カーバメート195mgを収率24%で得た。
Cbz保護Bocアミノメチルブロマイドについて記載の一般手順に従って、ベンジル3−シアノ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル(メチル)カーバメートをベンジル3−ブロモ−5−シアノフェニル(メチル)カーバメートから合成した。
3−シアノ−5−イソペンチルピリジンについて記載の一般手順に従って、ベンジル3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニル(メチル)カーバメートをイソプロペニルベンゾニトリルから合成した。
実施例1.1.19:3−(アミノメチル)−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)安息香酸メチル
2,6−ジメチル3,5−ピリジル誘導体について記載の一般手順に従って、3−(ヒドロキシメチル)−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)安息香酸メチルを3−(メトキシカルボニル)−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)安息香酸から合成した。
3−(ヒドロキシメチル)−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)安息香酸メチル130mg(0.475mmol)のトルエン(7mL)およびTHF(4mL)中溶液を撹拌しながら、それにジフェニルホスホリルアジド(DPPA)120μLを加えた。溶液を冷却して0℃とし、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデク−7−エン(DBU)86μL(0.568mmol)を加えた。氷浴を外し、撹拌を続けながら昇温させて室温とした。約16時間後、溶液をEtOAcおよびH2Oで希釈し、1N HClを加えてpH=8とした。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水した。濾過および濃縮後、粗生成物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、3−(アジドメチル)−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)安息香酸メチル151mgを黄色油状物として得た。
3−シアノ−5−イソペンチルピリジンについて記載の一般手順に従って、所望の生成物を3−(アジドメチル)−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)安息香酸メチルから合成した。
実施例1.1.20:(1−tert−ブチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミン
アセト酢酸ジエチルアミノメチレンエチル(552mg、2.8mmol、R.A.Fecik、P.Devasthale、S.Pillai、A.Keschavarz−Shokri、L.SehnおよびL.A.Mitscher;J.Med.Chem.2005、48、1229参照)およびtert−ブチルヒドラジン塩酸塩(387mg、3.1mmol)のEtOH(5mL)中溶液を撹拌しながら、15時間加熱還流した。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をEtOAcおよび飽和NaHCO3水溶液に溶かした。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(10mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮して、1−tert−ブチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(560mg、96%)を黄色油状物として得た。
2,6ジメチル3,5−ピリジル誘導体について記載のものと同様の手順に従って、4−(アジドメチル)−1−tert−ブチル−5−メチル−1H−ピラゾールを1−tert−ブチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルから形成し、次に本明細書に記載の手順に従い還元して粗1級アミンを得た。
実施例1.1.21:(1−(2−メトキシエチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミン
記載の1−tert−ブチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルについての一般手順に従い、1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(376mg、67%)をアセト酢酸ジエチルアミノメチレンエチル(509mg、2.8mmol)および2−ヒドロキシエチルヒドラジン(0.30mL、4.1mmol)から合成した(R.A.Fecik、P.Devasthale、S.Pillai、A.Keschavarz−Shokri、L.SehnおよびL.A.Mitscher;J.Med.Chem.2005、48、122参照)。NaH(91mg、2.3mmol)のTHF(5mL)中溶液を撹拌しながら、それにTHF(1mL)中の1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(376mg、1.9mmol)を0℃で加え、次にMeI(0.18mL、2.9mmol)を加えた。得られた混合物を15時間撹拌し、飽和NH4Cl水溶液で反応停止した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(3mLで3回)。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(2−メトキシエチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(249mg、62%)を黄色油状物として得た。
2,6−ジメチル3,5−ピリジル誘導体について記載のものと同様の手順に従って、4−(アジドメチル)−1−(2−メトキシエチル)−5−メチル−1H−ピラゾールを1−(2−メトキシエチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルから形成し、次に本明細書に記載の手順に従って還元して粗1級アミンを得た。
実施例1.1.22:(3−シクロプロピルフェニル)メタンアミン
tert−ブチル3−ブロモベンジルカーバメート(572mg、2mmol)、シクロプロピルボロン酸(223mg、2.6mmol)、リン酸カリウム(1.49g、7.0mmol)およびトリシクロヘキシルホスフィン(56mg、0.2mmol)のトルエン(9mL)および水(0.45mL)中溶液に窒素雰囲気下にて、酢酸パラジウム(22mg、0.1mmol)を加えた。混合物を100℃で3時間加熱し、冷却して室温とした。水(20mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出し(30mLで2回)、合わせた有機抽出液をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(15%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、tert−ブチル3−シクロプロピルベンジルカーバメートを無色油状物として収率93%で得た。次に、HCl(メタノールまたはジオキサン中)またはトリフルオロ酢酸/ジクロロメタンで処理することでBoc保護基を脱離させることにより、(3−シクロプロピルフェニル)メタンアミンを形成した。
実施例1.1.23:(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)メタンアミン
イソプロペニルトリフルオロホウ酸カリウム(464mg、3.13mmol)、PdCl2(dppf)・CH2Cl2(153mg、0.06mmol)、tert−ブチル(5−ブロモピリジン−3−イル)メチルカーバメート(900mg、3.13mmol)およびトリエチルアミン(475mg、4.69mmol)のi−PrOH−H2O(2:1、30mL)中溶液を、窒素雰囲気で加熱還流した。反応混合物を4時間加熱還流し、冷却して室温とし、水(40mL)で希釈し、次にジエチルエーテルによる抽出を行った。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。溶媒を減圧下に除去し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(45%EtOAc/ヘキサンで溶離)によって精製して、tert−ブチル(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルカーバメートを白色固体として収率85%で得た。次に、HCl(メタノールまたはジオキサン中)またはトリフルオロ酢酸/ジクロロメタンで処理することでBoc保護基を脱離させることにより、(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)メタンアミンを形成した。
実施例1.1.24:(5−シクロプロピルピリジン−3−イル)メタンアミン
tert−ブチル(5−ブロモピリジン−3−イル)メチルカーバメート(496mg、2mmol)、シクロプロピルボロン酸(223mg、2.6mmol)、リン酸カリウム(1.49g、7.0mmol)およびトリシクロヘキシルホスフィン(56mg、0.2mmol)のトルエン(9mL)および水(0.45mL)中溶液に窒素雰囲気下にて、酢酸パラジウム(22mg、0.1mmol)を加えた。混合物を100℃で3時間加熱し、冷却して室温とした。水(20mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出し(30mLで2回)、合わせた有機抽出液をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、tert−ブチル(5−シクロプロピルピリジン−3−イル)メチルカーバメートを収率60%で得た。次に、HCl(メタノールまたはジオキサン中)またはトリフルオロ酢酸/ジクロロメタンで処理することでBoc保護基を脱離させることにより、(5−シクロプロピルピリジン−3−イル)メタンアミンを形成した。
実施例1.1.25:(4−メトキシピリミジン−2−イル)メタンアミン
MeOH(11mL)中の2,4−ジクロロピリミジン(1g、6.71mmol)に、NaOMe(362mg、6.71mmol)を加え、反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。次に、エーテル15mLを加えおよび沈殿を濾去した。溶媒を反応混合物から除去しおよびを含む粗生成物2−クロロ−4−メトキシピリミジンを、それ以上精製を行わずに次に用いた。
2−クロロ−4−メトキシピリミジン(500mg、3.45mmol)を、DMF(10mL)中にてシアン化亜鉛(242mg、2.07mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(159mg、0.14mmol)と合わせ、得られたスラリーを80℃で窒素下に6時間加熱した。混合物を冷却して室温とし、EtOAc(50mL)で希釈し、2N水酸化アンモニウム(50mL)で2回洗浄した。EtOAc溶液をブライン(20mL)で洗浄し、減圧下に濃縮して粗混合物を得た。粗取得物を、カラムクロマトグラフィー(10%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、4−メトキシピリミジン−2−カルボニトリルを収率50%で得た。
MeOH(5mL)中の4−メトキシピリミジン−2−カルボニトリル(370mg)に、水酸化アンモニウム水溶液(1mL)およびラネーニッケル(触媒量)を加え、反応混合物を約0.38MPa(55psi)で2時間水素化した。次に、反応混合物を濾過し、溶媒を留去して、(4−メトキシピリミジン−2−イル)メタンアミンを得て、それを精製せずに次の段階に用いた。
実施例1.1.26:(4−メチルピリミジン−2−イル)メタンアミン
2,4−ジクロロピリミジン(2g、13.42mmol)およびFe(acac)3(1.37g、3.9mmol)のTHF(40mL)中溶液をアルゴン下に0℃で撹拌しながら、それにMeMgCl(3MのTHF中溶液、4.47mL、13.42mmol)を滴下し、得られた反応混合物を0℃で8時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機相の溶媒留去と次にシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(25%EtOAc/ヘキサンで溶離)によって、2−クロロ−4−メチルピリミジンを収率50%で得た。
2−クロロ−4−メチルピリミジンピリミジン(725mg、5.62mmol)をDMF(10mL)中でシアン化亜鉛(396mg、3.37mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(716mg、0.562mmol)と合わせ、スラリーを110℃で窒素下に0.5時間加熱した。混合物を冷却して室温とし、EtOAc(70mL)で希釈し、2N水酸化アンモニウム(50mL)で2回洗浄した。EtOAc溶液をブライン(20mL)で洗浄し、減圧下に濃縮して粗混合物を得た。粗取得物を、カラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、4−メチルピリミジン−2−カルボニトリルを収率67%で得た。
MeOH(5mL)中の4−メチルピリミジン−2−カルボニトリル(450mg)に、水酸化アンモニウム水溶液(1mL)およびラネーニッケル(触媒量)を加え、反応混合物を約0.38MPa(55psi)で2時間水素化した。次に、反応混合物を濾過し、溶媒を留去して、(4−メチルピリミジン−2−イル)メタンアミンを得て、それを精製せずに次の段階に用いた。
実施例1.1.27:(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メタンアミン
3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(1.0g、4.42mmol、1当量)を脱水DMF20mLに溶かした。Arを吹き込むことで溶液を脱気した。Zn(CN)2(0.312g、2.65mmol、0.6当量)およびPd(PPh3)4を加え、得られた溶液を撹拌しながら加熱して80℃として終夜経過させた。反応液を冷却して室温とし、Et2Oで希釈した。撹拌しながらNH4OH(28%)を加え、層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、反応混合物を減圧下に濃縮した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、5−(トリフルオロメチル)ニコチノニトリル0.310g(1.95mmol、収率44%)を得た。
5−(トリフルオロメチル)ニコチノニトリル(0.31g、1.95mmol、1当量)およびCoCl2・6H2O(0.23g、0.97mmol、0.5当量)をEtOH 10mLに溶かした。フラスコに還流冷却管を取り付け、Ar下に加熱して50℃とした。NaBH4(0.22g、5.85mmol、3当量)を2バッチで加え、混合物を50℃で2時間撹拌した。混合物を冷却して室温とし、び5N HClを加えてpH=1から2とした。発泡が停止するまで反応液を撹拌し、NH4OH(28%)を加えてpH=9とした。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をCHCl3/MeOH/水(8:1:1)で抽出した(2回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メタンアミン0.1g(0.61mmol、収率31%)を得た。
実施例1.1.28:3−(アミノメチル)−N,N−ジメチルアニリン
3−(アミノメチル)アニリン(0.512g、4.2mmol、1当量)およびEt3N(1.3mL、0.94g、9.24mmol、2.2当量)の脱水MeOH(5mL)中溶液を0℃でAr下に撹拌しながら、それに(Boc)2O(1.06mL、1.0g、4.62mmol、1.1当量)を加えた。その溶液を0℃から室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。残留物をEtOAcに溶かし、水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、tert−ブチル3−アミノベンジルカーバメート0.8746g(3.9mmol、収率94%)を得た。
tert−ブチル3−アミノベンジルカーバメート(0.47g、2.1mmol、1当量)のCH3CN(10mL)中溶液を撹拌しながら、それにCH2O(37%水溶液、1.57mL、21.1mmol、10当量)を加えた。得られた溶液をNaBH3CN(0.42g、6.3mmol、3当量)で処理し、次にHOAcを滴下してpH=7とした。HOAcを時々加えて」pHを7付近としながら、溶液を1時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を飽和NaHCO3で希釈し、EtOAcで抽出した(1回)。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、tert−ブチル3−(ジメチルアミノ)ベンジルカーバメート0.39g(1.6mmol、収率74%)を得た。
次に、HCl(メタノールまたはジオキサン中)またはトリフルオロ酢酸/ジクロロメタンで処理することでBoc保護基を脱離させることにより、3−(アミノメチル)−N,N−ジメチルアニリンを形成した。
実施例1.1.29:N−メチル−1−(5−メチルチアゾール−2−イル)メタンアミン
BuLi(1.6Mのヘキサン中溶液、12.6mL、20.2mmol)のジエチルエーテル(25mL)中溶液に−78℃で、5−メチルチアゾール(2.0g、20.2mmol)のエーテル(6mL)中溶液を滴下し、−78℃で1.5時間撹拌した。DMF(2.33mL、30.3mmol)のエーテル(5mL)中溶液を直ちに加え、反応混合物を昇温させて室温とし、終夜撹拌した。反応混合物に氷を加え、次に4N HClをゆっくり加えた。混合物を分液漏斗に取り、エーテルを加え(30mL)、振盪した。有機層を廃棄した。水層を固体NaHCO3でpH約7.5とし、エーテルで2回抽出した。エーテル層をNa2SO4で脱水し、濃縮し、得られた粗5−メチルチアゾール−2−カルボアルデヒド(1.6g)を精製せずに次の段階で用いた。
Ti(OiPr)4(1.3当量)を、MeNH2(2.0MのMeOH中溶液、3当量)にAr下にて撹拌しながら加えた。5分後、5−メチルチアゾール−2−カルボアルデヒド(1当量)を加え、溶液を1から2時間撹拌した。反応液を冷却して0℃とし、NaBH4(1.3当量)を加えた。溶液を0℃で終夜撹拌してて室温とした。水で反応を停止した後、混合物をセライトで濾過して、白色沈澱を除去した。MeOHを減圧下に除去し、残留物をEtOAcで希釈した。得られた溶液を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィーによる精製によって、N−メチル−1−(5−メチルチアゾール−2−イル)メタンアミンを収率80から85%で得た。
実施例1.1.30:N−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)エタンアミン
EtNH2を用い、N−メチル−1−(5−メチルチアゾール−2−イル)メタンアミンと同様の手順に従って、N−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)エタンアミンを製造した。
実施例1.1.31:N−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)プロパン−1−アミン
n−プロピルアミンを用い、N−メチル−1−(5−メチルチアゾール−2−イル)メタンアミンと同様の手順に従って、N−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)プロパン−1−アミンを製造した。
実施例1.1.32:N−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)プロパン−2−アミン
イソプロピルアミンを用い、N−メチル−1−(5−メチルチアゾール−2−イル)メタンアミンと同様の手順に従って、N−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)プロパン−2−アミンを製造した。
実施例1.1.33:N−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)シクロプロパンアミン
シクロプロパンアミンを用い、N−メチル−1−(5−メチルチアゾール−2−イル)メタンアミンと同様の手順に従って、N−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)シクロプロパンアミンを製造した。
実施例1.1.34:1−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−N−メチルメタンアミン
4,5−ジメチルチアゾール−2−カルボキシアルデヒドから、N−メチル−1−(5−メチルチアゾール−2−イル)メタンアミンと同様の手順に従って、1−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−N−メチルメタンアミンを製造した。
実施例1.1.35:2−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチルアミノ)エタノール
Ar下にエタノールアミンの(10mL)脱水MeOH中溶液を撹拌しながら、それにTi(OiPr)4(3.4mL、3.3g、11.7mmol、1.3当量)を加えた。10分後、4−メチルチアゾール−2−カルボアルデヒド(1mL、1.18g、9mmol、1当量)を加えた。1時間後、反応液を冷却して0℃とし、NaBH4(0.44g、11.7mmol、1.3当量)を加えた。反応液を0℃で終夜撹拌して室温とした。水で反応を停止したところ、白色沈澱が生成した。混合物をセライトで濾過し、MeOHを減圧下に除去した。残留物をEtOAcで希釈し、水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、粗生成物2−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチルアミノ)エタノール1.14g(7.2mmol、収率80%)を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
実施例1.1.36:(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メタンアミン
2−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)酢酸321mg(2.27mmol)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)0.5mL(2.32mmol)およびトリエチルアミン0.35mL(2.51mmol)の蒸留tert−ブチルアルコール(30mL)中溶液を13.5時間還流した。溶液を濃縮し、粗残留物をEtOAcに溶かした。有機層を1N HCl(10mLで3回)および飽和NaHCO3溶液(10mLで3回)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(28%EtOAc/ヘキサン)によって、保護されたアミン50mg(収率10%)を淡黄色固体として得た。次に、HCl(メタノールまたはジオキサン中)またはトリフルオロ酢酸/ジクロロメタンで処理することでBoc保護基を脱離させることにより、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メタンアミンを形成した。
実施例1.1.37:(3−(メトキシメチル)フェニル)メタンアミン
次の文献(Liu、Xuan;Zheng、Qi−Huang;Fei、Xiangshu;Wang、Ji−Quan;Ohannesian、David W.;Erickson、Leonard C.;Stone、K.Lee;Hutchins、Gary D.;Bioorg.Med.Chem.Lett.2003、13、641−644)にある手順を用いて、1,3−フェニレンジメタノールを(3−(メトキシメチル)フェニル)メタノールに変換した。DPPAによるアジドの形成および還元などの標準的な反応に従って、(3−(メトキシメチル)フェニル)メタノールを標的分子に変換した。
実施例1.1.38:N−(3−(アミノメチル)フェニル)アセトアミド
tert−ブチル3−アミノベンジルカーバメート(Hah、Jung−Mi;Martasek、Pavel;Roman、Linda J.;Silverman、Richard B.;J.Med.Chem.;2003、46、1661−1669)(287mg、1.29mmol)のCH2Cl2(10mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにEt3N(0.27mL、2.0mmol)およびアセチルクロライド(0.10mL、1.4mmol)を加え、得られた溶液を徐々に昇温させて室温とした。さらに4時間撹拌後、飽和NH4Cl水溶液で反応を停止した。層を分離し、水層をCH2Cl2で抽出した(20mLで2回)。合わせた有機層をH2O、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留油状物をカラムクロマトグラフィー(60%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、tert−ブチル3−アセトアミドベンジルカーバメートを得た(123.1mg、36%)。次に、HCl(メタノールまたはジオキサン中)またはトリフルオロ酢酸/ジクロロメタンで処理することでBoc保護基を脱離させることにより、N−(3−(アミノメチル)フェニル)アセトアミドを形成した。
実施例1.1.39:3−(アミノメチル)−N−メチルアニリン
ホルムアルデヒドおよび水素化ホウ素シアノナトリウムを用い、標準的な還元的アミノ化条件に従い、tert−ブチル3−アミノベンジルカーバメートをtert−ブチル3−(メチルアミノ)ベンジルカーバメートに変換した。次に、HCl(メタノールまたはジオキサン中)またはトリフルオロ酢酸/ジクロロメタンで処理することでBoc保護基を脱離させることにより、3−(アミノメチル)−N−メチルアニリンを形成した。
実施例1.1.40:(5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル)メタンアミン
5−ヒドロキシニコチン酸818mg(5.34mmol)、K2CO3 1.70g(12.3mmol)およびベンジルブロマイド1.0mL(8.41mmol)のDMF(25mL)中混合物を、Ar下に16時間60℃で加熱した。混合物を綿で濾過し、残留物をCHCl3に溶かした。有機層を水(30mLで2回)、ブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、5−(ベンジルオキシ)ニコチン酸メチル363mgを収率28%で橙赤色油状物として得た。
5−(ベンジルオキシ)ニコチン酸メチル363mg(1.49mmol)のTHF(10mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにLiAlH4 141mg(3.71mmol)を加えた。氷浴を外し、55分後にLiAlH4 20.5mgを加えた。40分後、H2O 160μL、15%NaOH水溶液160μLおよびブライン480μLをその順に加えることで反応停止した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(MeOH 2mL/CHCl3 100mL)によって、(5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル)メタノール(黄色油状物)250mgを収率78%で得た。
(5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル)メタノール250mg(1.17mmol)のトルエン(8mL)中溶液を撹拌しながら、それにDPPA 310μL(1.44mmol)を加えた。混合物を冷却して0℃とし、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデク−7−エン](DBU)210μL(1.44mmol)を加えた。氷浴を外し、撹拌を続けながら昇温させて室温とした。約20時間後、溶液をEtOAcで希釈し、1N HClを加えてpHを7から8とした。有機層を水(15mLで2回)およびブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。濾過および濃縮後、粗生成物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(56%から60%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、3−(アジドメチル)−5−(ベンジルオキシ)ピリジン181mg(収率65%)を無色油状物として得た。
3−(アジドメチル)−5−(ベンジルオキシ)ピリジン181mgのTHF(6mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにLiAlH4 80.6mg(2.12mmol)を加えた。氷浴を外し、撹拌を続けながら昇温させて室温とした。30分後、H2O 160μL、15%NaOH水溶液160μLおよびブライン480μLをその順で加えることで反応停止した。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。粗生成物を、それ以上精製せずに次の反応に用いた。
実施例1.1.41:(5−メチルピリジン−3−イル)メタンアミン
5−メチルニコチン酸(5−フルオロ−イソフタル酸についての一般手順に従い合成)233mg(1.70mmol)のTHF(30mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにLiAlH4 181mg(4.76mmol)を加えた。25分後、H2O 180μL、15%NaOH水溶液180μLおよびブライン540μLをその順序で加えることで反応停止した。混合物をセライトで濾過し、濃縮して(5−メチルピリジン−3−イル)メタノール87mgを得て、それをそれ以上精製せずに次の反応で用いた。
ニコチン酸ベンジルエーテル誘導体について記載の一般手順に従って、(5−メチルピリジン−3−イル)メタンアミンを(5−メチルピリジン−3−イル)メタノールから合成した。
実施例1.1.42:(6−メチルピリジン−2−イル)メタンアミン
Ar下に(6−メチルピリジン−2−イル)メタノール(0.35g、2.8mmol、1当量)の脱水トルエン(7mL)中溶液を撹拌しながら、それにジフェニルホスホリルアジド(DPPA)(0.74mL、0.9g、3.4mmol、1.2当量)および1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデク−7−エン(DBU)(0.508mL、0.52g、3.4mmol、1.2当量)を加えた。終夜撹拌後、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、粗生成物0.47g(3.2mmol、収率113%)を得た。粗取得物をMeOH 5mLに溶かした。Pd(OH)2(20重量%/炭素、0.040g)を加え、混合物をH2下に終夜高撹拌した。混合物をセライトで濾過し、フィルターケーキをMeOHで洗った。溶媒を減圧下に除去して、粗(6−メチルピリジン−2−イル)メタンアミン0.4948gを得た。
実施例1.1.43:(5−メトキシピリジン−3−イル)メタンアミン
ニコチン酸ベンジルエーテル誘導体について記載の一般手順に従って、(5−メトキシピリジン−3−イル)メタンアミンをヒドロキシニコチン酸エステルから合成した。
実施例1.1.44:(1H−インドール−7−イル)メタンアミン
EtOH(30mL)中の1H−インドール−7−カルボアルデヒド(1g、6.9mmol)に、水(10mL)中のヒドロキシルアミン(527mg、7.6mmol)を加え、次に50%NaOH(水1.38mL中1.38g)を加えた。2時間還流後、エタノールを減圧下に除去した。得られたスラリーを酢酸エチルで抽出した。有機層を水、ブラインで洗浄し、脱水した。粗残留物について、(30%EtOAc/ヘキサン)で溶離を行うシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーを行って、(Z)−1H−インドール−7−カルボアルデヒドオキシムを収率80%で得た。
MeOH(5mL)中の(Z)−1H−インドール−7−カルボアルデヒドオキシム(100mg、0.60mmol)に、Pd(OH)2(50mg)を加え、水素雰囲気(風船圧)下に4時間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を留去して、(1H−インドール−7−イル)メタンアミンを定量的収率で得た。
実施例1.1.45:(3−tert−ブチルフェニル)メタンアミン
ピリジン(11mL、140mmol)中の3−tert−ブチルフェノール(3g、20mmol)に0℃で、無水トリフ酸(4.06mL、24mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温とし、室温で4時間撹拌した。次に、反応混合物をエーテルで希釈し、水で洗浄した。有機層を回収し、希HCl、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。ロータリーエバポレータで減圧下に揮発分を除去した。粗トリフルオロメタンスルホン酸3−tert−ブチルフェニルを、それ以上精製せずに次の段階で用いた。
トリフルオロメタンスルホン酸3−tert−ブチルフェニル(1.5g、6.70mmol)のDMF(10mL)中溶液に、シアン化亜鉛(1.57g、13.40mmol)を加えた。反応混合物を加熱して120℃として4時間経過させた。次に、反応混合物を冷却し、エーテル(2500mL)で希釈し、2N水酸化アンモニウム(50mL)で2回洗浄した。エーテル溶液をブライン(20mL)で洗浄し、減圧下に濃縮して粗混合物を得た。粗取得物を、カラムクロマトグラフィー(5%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、3−tert−ブチルベンゾニトリルを収率75%で得た。
MeOH(5mL)中の3−tert−ブチルベンゾニトリル(400mg)に、水酸化アンモニウム水溶液(1mL)およびラネーニッケル(触媒量)を加え、反応混合物を約0.34MPa(50psi)で2時間水素化した。次に、反応混合物を濾過し、溶媒を留去した。(3−tert−ブチルフェニル)メタンアミンを精製せずに用いた。
実施例1.1.46:2−(アミノメチル)−6−tert−ブチルフェノール
ヒドロキシルアミン塩酸塩(437mg、6.3mmol)のCH3CN中溶液を0℃で撹拌しながら、それにEt3Nおよび3−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.02g、5.7mmol)を加えた。反応混合物を昇温させて室温とし、24時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をEtOAcおよびH2Oに溶かした。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(20mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮して、3−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンズアルデヒドオキシム(1.01g、92%)を淡黄色固体として得た。
EtOAc(10mL)およびMeOH(10mL)中の3−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンズアルデヒドオキシム(550mg、2.9mmol)を、風船圧で10%Pd/炭素(100mg)の存在下に15時間水素化した。反応混合物をセライトで濾過し、濃縮した。残留物をEtOAcおよび0.5N HCl(10mL)に溶かした。層を分離し、水層をpH=9となるまで1N NaOH溶液で処理した。得られた水層をCHCl3で抽出した(10mLで3回)。合わせたCHCl3をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮して、所望の生成物を得た(123mg、23%)。
実施例1.1.47:(5−tert−ブチル−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)フェニル)メタンアミン
5−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(570mg、3.2mmol)のDMF(5mL)中溶液を撹拌しながら、それにイミダゾール(435mg、6.4mmol)およびTBSCl(576mg、3.8mmol)を加えた。反応混合物を15時間撹拌し、飽和NH4Cl水溶液で反応停止した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(20mLで2回)。合わせた有機層をH2O、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮して、5−tert−ブチル−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンズアルデヒドを得た(1.07g、定量的)。
2−(アミノメチル)−6−tert−ブチルフェノールの記載の合成と同様の手順を用い、(5−tert−ブチル−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)フェニル)メタンアミンを5−tert−ブチル−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンズアルデヒドから形成した。
実施例1.1.48:(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)メタンアミン
2−(アミノメチル)−6−tert−ブチルフェノールの記載の合成と同様の手順を用い、(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)メタンアミンを2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドから合成した。
実施例1.1.49:(3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニル)メタンアミン
3−アセチルベンゾニトリル(1.05g、7.2mmol)、エチレングリコール(0.81mL、14.5mmol)およびTsOH(0.65g、7.2mmol)の撹拌溶液をディーン−スタークを用いて15時間加熱還流したところ、その間に反応液は暗褐色懸濁液となった。反応混合物を冷却して室温とし、飽和NaHCO3水溶液で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(20mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(10%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ベンゾニトリルを得た(1.08g、79%)。
LiAlH4(114mg、3.6mmol)のエーテル中溶液を0℃で撹拌しながら、それに3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ベンゾニトリル(0.57g、3.0mmol)を加えた。反応混合物を4時間撹拌し、H2O(0.2mL)、20%NaOH(0.2mL)、ブライン(0.6mL)で反応停止した。得られた混合物を1時間撹拌し、セライトで濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(10%MeOH/CHCl3)によって精製して、(3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニル)メタンアミンを得た(334mg、57%)。
所望のケトン誘導体を発生させる上での当業界で公知の標準的な条件を用いるアミドカップリングに従って、エチレンケタール保護基を脱離させることができる。
実施例1.1.50:(R)−1−(4−メチルオキサゾール−2−イル)エタンアミン
L−セリンメチルエステル塩酸塩(5.0g、32.0mmol)のCH2Cl2(150mL)中溶液に0℃で、Et3N(4.88mL、35.2mmol)、Boc−D−アラニン(6.06g、32mmol)およびDCC(7.26g、35.2mmol)をその順で加えた。反応液を昇温させて室温とし、終夜撹拌した。溶媒を全て留去し、残留物を酢酸エチルで磨砕し、沈殿を濾去した。濾液を低圧下に濃縮し、シリカゲル(70%酢酸エチル/30%クロロホルム)でのクロマトグラフィーを行って、2−((R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパンアミド)−3−ヒドロキシプロパン酸メチル(86%)を得た。
デオキソ−フルオル(Deoxo−fluor;商標名)(ビス−(2−メトキシ)アミノサルファートリフルオリド、1.4mL、7.6mmol)を、2−((R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパンアミド)−3−ヒドロキシプロパン酸メチル(2.0g、6.9mmol)のCH2Cl2(50mL)中溶液に−20℃で滴下した。溶液を30分間撹拌し、BrCCl3(2.45mL、24.8mmol)を滴下した。反応を2から3℃で8時間撹拌し、飽和NaHCO3水溶液で反応停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、シリカゲル(30%酢酸エチル/70%ヘキサン)でのクロマトグラフィーを行って、(R)−2−(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル)オキサゾール−4−カルボン酸メチル(65%)を得た。
(R)−2−(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル)オキサゾール−4−カルボン酸メチル(3.07g、11.37mmol)のTHF(25mL)中溶液に0℃で、LiBH4(17.0mL、2.0MのTHF中溶液、34.0mmol)を加えた。反応液を昇温させて室温とし、3時間撹拌した。酢酸エチル(11mL)を滴下し、30分間撹拌した。反応液を冷却して0℃とし、1N HCl 17mLを滴下し、水30mLで希釈した。混合物を酢酸エチルで抽出し、Na2SO4で脱水し、濃縮し、シリカゲル(3%MeOH/97%クロロホルム)でのクロマトグラフィーを行って、(R)−tert−ブチル1−(4−(ヒドロキシメチル)オキサゾール−2−イル)エチルカーバメート(84%)を得た。
TPP(873mg、3.33mmol)のCH2Cl2(10mL)中溶液に、I2(845mg、3.33mmol)を加え、10分間撹拌した。イミダゾール(227mg、3.33mmol)を加え、さらに10分間撹拌し、(R)−tert−ブチル1−(4−(ヒドロキシメチル)オキサゾール−2−イル)エチルカーバメート(537mg、2.22mmol)のCH2Cl2(15mL)中溶液を加えた。2時間後、反応混合物を飽和NaHCO3水溶液、Na2S2O3水溶液の順で洗浄し、Na2SO4で脱水し、低圧下に濃縮した。残留物のシリカゲルでのクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/80%ヘキサン)を行って、(R)−tert−ブチル1−(4−(ヨードメチル)オキサゾール−2−イル)エチルカーバメート(84%)を得た。
(R)−tert−ブチル1−(4−(ヨードメチル)オキサゾール−2−イル)エチルカーバメート(660mg、1.87mmol)のHMPA(10mL)中溶液に、NaCNBH3(470mg、7.5mmol)を加えた。反応液を4時間撹拌し、氷冷水に投入し、ヘキサンで抽出した。有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮し、シリカゲル(10%酢酸エチル/90%ヘキサン)でのクロマトグラフィーを行って、(R)−tert−ブチル1−(4−メチルオキサゾール−2−イル)エチルカーバメート(38%)を得た。
次に、HCl(メタノールまたはジオキサン中)またはトリフルオロ酢酸/ジクロロメタンで処理することでBoc保護基を脱離させることにより、(R)−1−(4−メチルオキサゾール−2−イル)エタンアミンを形成した。
実施例1.1.51:(4−メチルオキサゾール−2−イル)メタンアミン
Boc−グリシンを原料として用い、(R)−1−(4−メチルオキサゾール−2−イル)エタンアミンの合成と同等の手順を用いて、(4−メチルオキサゾール−2−イル)メタンアミンを形成した。
実施例1.1.52:(5−イソプロピルピリジン−3−イル)メタンアミン
当業界で公知の条件下にLiAlH4を用いて5−ブロモニコチン酸メチルを還元して、(5−ブロモピリジン−3−イル)メタノールを得た。3−(アミノメチル)−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)安息香酸メチルおよびベンジル3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニル(メチル)カーバメートについて記載の手順と同様に、(5−ブロモピリジン−3−イル)メタノールを(5−イソプロピルピリジン−3−イル)メタンアミンに変換した。
実施例1.1.53:5−(アミノメチル)−N,N−ジメチルピリジン−3−アミン
当業界で公知の手順および本明細書に記載の合成に従い、5−アミノニコチン酸5−メチルをピリジン−3,5−ジカルボン酸から形成した。5−アミノニコチン酸5−メチル(283mg、1.86mmol)のCH3CN(19mL)および37%ホルムアルデヒド/H2O(19mL)の溶液を撹拌しながら、それにNaCNBH3353mg(5.62mmol)および酢酸50滴を加えた。溶液を室温で18.5時間撹拌し、EtOAc40mLおよび飽和NaHCO3溶液40mLを加えた。層を分離し、有機層を飽和NaHCO325mLおよびブライン25mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(0.5%MeOH/CHCl3)によって、5−(ジメチルアミノ)ニコチン酸メチル124mgを収率37%で黄色油状物として得た。
次に、本明細書に記載の(5−イソプロピルピリジン−3−イル)メタンアミンの合成と同様の手順を用い、5−(ジメチルアミノ)ニコチン酸メチルを5−(アミノメチル)−N,N−ジメチルピリジン−3−アミンに変換した。
実施例1.1.54:(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メタンアミン
(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メタノール(2.0g、11.3mmol)およびホスホルアジド酸(phoephorazidate)ジフェニル(2.93mL、14mmol)の混合物を脱水トルエン(20mL)に溶かした。混合物をアルゴン下に冷却して0℃とし、無希釈のDBU(2.1mL、14mmol)を加えた。反応混合物を0℃で2時間、次に室温で16時間撹拌した。得られた2相混合物を水で洗浄し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、明黄色油状物の5−(アジドメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(2.3g、定量的収率)を得た。1HNMR(300MHz、CDCl3+CD3OD)、δ:8.686(m、1H)、7.853(m、1H)、7.723(d、J=8.1Hz、1H)、4.518(s、2H)。
−78℃としたTHF中の5−(アジドメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(2.6g、12.86mmol)に、LAH(0.54g、14.2mmol)を加えた。得られた混合物を15分間撹拌し、昇温させて室温として1時間経過させた。次に、飽和NH4Cl水溶液で反応を停止し、2時間撹拌した。無水Na2SO4を加えて混合物を透明な2相とし、濾過し、EtOAcで洗浄した。合わせた有機溶液を濃縮して、(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メタンアミンを赤色シロップとして得た(2.1g)。1H NMR(300MHz、CDCl3+CD3OD)、δ:8.729(s、1H)、7.928(d、J=9.1Hz、1H)、7.706(d、J=9.1Hz、1H)、4.054(s、2H)。
実施例1.1.55:N−メチル−1−(4−メチルチアゾール−2−イル)メタンアミン
MeNH2(2.0MのMeOH中溶液、3当量)を0℃でAr下に撹拌しながら、それにTi(OiPr)4(1.3当量)を加えた。15分後、4−メチルチアゾール−2−カルボアルデヒド(1当量)を加え、溶液を2から3時間撹拌した。NaBH4(1.4当量、大量の場合はバッチに分けて)を加え、0℃で室温で終夜撹拌し、次に溶媒を減圧下に除去した。残留物を水/CH2Cl2で希釈し、白色沈澱を生成した。混合物をセライトで濾過して白色沈澱を得て、層を分離した。水層をCH2Cl2で抽出し(3回)、合わせた有機層をNa2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィーによる精製によって、純粋な生成物を収率80から90%で得た。
実施例1.1.56:(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メタンアミン
アセトニトリル(5mL、95mmol)のEtOHおよび水4:1混合物(180mL)中溶液を撹拌しながら、それにNaOH(4.26g、107mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(7.1g、0.1mmol)を加え、反応液を24時間還流した。それを減圧下に濃縮した。白色固体を純粋EtOH 150mLに溶かし、濾過して無機塩を除去した。濾液を濃縮することで粗白色固体を得て、それをイソプロパノールから再結晶して、(Z)−N′−ヒドロキシアセトイミドアミド3.2gを得た。
モレキュラーシーブス3Åの脱水THF(200mL)中懸濁液を撹拌しながら、それに(Z)−N′−ヒドロキシアセトイミドアミド(900mg、10.0mmol)を加え、15分間撹拌した。NaH(1.3g、32.0mmol)を加え、反応液を45分間撹拌した。次に、グリシンメチルエステル(1.89g、10mmol)を加え、反応液を終夜還流し、冷却し、セライトで濾過し、濃縮した。残留物をCH2Cl2に溶かし、水で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(40%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、tert−ブチル(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチルカーバメート460mgを得た。
TFAによるBoc基の標準的な脱保護プロトコールを用い、tert−ブチル(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチルカーバメートを(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メタンアミンに変換した。
実施例1.1.57:(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メタンアミン
N−Boc−2−アミノアセトニトリル(3.0g、19.21mmol)の4:1EtOHおよび水混合物(25mL)中溶液を撹拌しながら、それにNaOH(860mg、21.5mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩91.44g、20.7mmol)を加え、反応液を30時間撹拌した。溶媒全量を減圧下に留去した。固体を水に溶かし、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮して、(Z)−tert−ブチル2−アミノ−2−(ヒドロキシイミノ)エチルカーバメート1.8gを得た。
(Z)−tert−ブチル2−アミノ−2−(ヒドロキシイミノ)エチルカーバメート(945mg、5mmol)およびEtOAc(2.0mL、20.0mmol)のEtOH(100mL)中溶液を撹拌しながら、それにNaOEtのEtOH(13mL、50.0mmol)中溶液を加え、6時間還流した。反応混合物を冷却し、溶媒全量を減圧下に留去した。残留物を水に溶かし、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮して、tert−ブチル(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチルカーバメート1.0gを得た。
TFAによるBoc基の標準的な脱保護プロトコールを用い、tert−ブチル(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチルカーバメートを(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メタンアミンに変換した。
実施例1.1.58:3−(アミノメチル)−N,N−ジエチルアニリン
tert−ブチル3−アミノベンジルカーバメート(3−(アミノメチル)アニリン(TCI America)から誘導)のCH3CN/H2O(10:1)(11mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにアセトアルデヒド(0.52mL、0.4g、9.08mmol、5当量)を加えた。5分後、NaBH3CN(0.3g、4.54mmol、2.5当量)を加えた。反応液をHOAcでpH約7に調節し、0℃で5分間撹拌した。氷浴を外し、反応液を室温で45分間撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。残留物を飽和NaHCO3水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、tert−ブチル3−(ジエチルアミノ)ベンジルカーバメート0.3875g(1.4mmol、収率77%)を得た。
0℃でAr下にtert−ブチル3−(ジエチルアミノ)ベンジルカーバメート(0.3875g、1.4mmol、1当量)を入れたフラスコに、MeOH・HCl(1.25M、11mL、13.9mmol、10当量)を加えた。0℃で1.5時間撹拌後、氷浴を外した。室温で6時間撹拌後、溶媒を減圧下に除去した。残留物を飽和NaHCO3水溶液とともに30分間撹拌し、CH2Cl2で抽出した(2回)。合わせた有機層をNa2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、生成物0.191g(1.07mmol、収率77%)を得た。
実施例1.1.59:3−(アミノメチル)−N−メチルアニリン
Ar下に原料のtert−ブチル3−アミノベンジルカーバメート(0.925g、4.16mmol、1当量、3−(アミノメチル)アニリン(TCI America)から誘導)の脱水DMF(10mL)中の攪拌溶液を、ベンジルブロマイド(0.54mL、0.78g、4.58mmol、1.1当量)およびEt3N(0.75mL、0.55g、1.3当量)で処理した。48時間撹拌後、反応液を水で希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機層を水(4回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、tert−ブチル3−(ベンジルアミノ)ベンジルカーバメート0.3937g(1.26mmol、収率30%)を得た。
tert−ブチル3−(ベンジルアミノ)ベンジルカーバメート(0.2353g、0.753mmol、1当量)のCH3CN(5mL)中溶液を撹拌しながら、それにCH2O(37%水溶液)(0.112mL、0.12g、1.51mmol、2当量)を加えた。10分後、NaBH3CN(0.0615g、0.98mmol、1.3当量)を加えた。反応液をHOAcでpH約7に調節した。2時間後、溶媒を減圧下に除去した。残留物を飽和NaHCO3水溶液/EtOAcで希釈し、層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、tert−ブチル3−(ベンジル(メチル)アミノ)ベンジルカーバメート0.2482g(0.76mmol、収率100%)を得た。
tert−ブチル3−(ベンジル(メチル)アミノ)ベンジルカーバメート(0.248g、0.76mmol、1当量)のEtOH(10mL)中懸濁液を攪拌しながら、それに20%Pd(OH)20.076g)を加えた。H2風船を取り付けた。終夜撹拌後、混合物をセライトで濾過した。フィルターケーキをEtOAc(3回)で洗った。有機層を合わせ、溶媒を減圧下に除去して、tert−ブチル3−(メチルアミノ)ベンジルカーバメートを得た。
本明細書に記載のBoc基の標準的な脱保護プロトコールを用いることで、3−(アミノメチル)−N−メチルアニリンをtert−ブチル3−(メチルアミノ)ベンジルカーバメートから形成した。
実施例1.1.60:3−(アミノメチル)−5−メトキシ−N,N−ジメチルアニリン
Ar下に、3,5−ジニトロ安息香酸(2.0g、9.43mmol、1当量、アルドリッチ)の脱水MeOH(20mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにSOCl2(3.4mL、5.61g、47.1mmol、5当量)を滴下した。反応液を0℃で終夜撹拌して室温とした。溶媒を減圧下に除去し、残留物をEtOAcに溶かした。有機層を飽和NaHCO3水溶液(2回)、水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、3,5−ジニトロ安息香酸メチル2.12g(9.38mmol、収率99%)を得た。
脱水MeOH(10mL)中の3,5−ジニトロ安息香酸メチル(1.5g、6.63mmol、1当量)をAr下に、85℃で加熱還流した。還流溶液に、LiOMe(1.0MのMeOH中溶液、13.3mL、13.3mmol、2当量)を加えた。4時間後、反応液を冷却して室温とし、混合物を濃HClでpH約3に調節した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をEtOAcに溶かした。有機層を飽和NaHCO3水溶液(2回)、水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、3−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル0.7705g(3.70mmol、収率56%)を得た。
3−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル(0.408g、1.96mmol、1当量)の脱水Et2O(10mL)中溶液をAr下に0℃で撹拌しながら、それに水素化リチウムアルミニウム(0.1116g、2.94mmol、1.5当量)を加えた。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。終夜撹拌後に、原料がなお存在していた。追加のLAH(0.1116g、2.94mmol、1.5当量)を加えた。2時間後、水で反応を停止した。反応液を飽和NaHCO3水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機層をブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)メタノール0.2463g(1.33mmol、収率68%)を得た。
ジフェニルホスホリルアジド(0.316mL、0.4g、1.46mL、1.1当量)および1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデク−7−エン(0.219mL、0.22g、1.46mmol、1.1当量)を、Ar下に(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)メタノールの脱水トルエン(10mL)中の攪拌溶液に加えた。終夜撹拌後、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、1−(アジドメチル)−3−メトキシ−5−ニトロベンゼン0.278g(1.34mmol、収率100%)を得た。
1−(アジドメチル)−3−メトキシ−5−ニトロベンゼンのMeOH(10mL)中溶液を撹拌しながら、それに10%Pd/C(0.028g)を加えた。H2風船を取り付けた。終夜撹拌後、混合物をセライトで濾過した。フィルターケーキをEtOAcで洗った(3回)。有機層を減圧下に除去した。残留物を水に溶かし、Et2Oで抽出した(1回)。水を減圧下に除去して、粗3−(アミノメチル)−5−メトキシアニリン0.161g(1.06mmol、収率100%)を得て、それを精製せずに用いた。
0℃でAr下に、3−(アミノメチル)−5−メトキシアニリン(0.161g、1.06mmol、1当量)の脱水MeOH(10mL)中溶液を撹拌しながら、それにEt3N(0.3mL、0.2g、2.12mmol、2当量)および(Boc)2O(0.24mL、0.23g、1.06mmol、1当量)をその順で加えた。0℃で終夜撹拌して室温とした後、溶媒を減圧下に除去した。残留物をEtOAcに溶かし、水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、少量の不純物を含むtert−ブチル3−アミノ−5−メトキシベンジルカーバメート0.0975g(0.39mmol、収率36%)を得た。
tert−ブチル3−アミノ−5−メトキシベンジルカーバメート(0.0975g、0.39mmol、1当量)のCH3CN(5mL)中溶液を撹拌しながら、それにCH2O(37%水溶液)(0.12mL、0.127g、1.56mmol、4当量)を加えた。10分後、NaBH3CN(0.056g、0.897mmol、2.3当量)を加えた。反応液をHOAcによってpH約7に調節した。終夜撹拌後、反応液をEt2O/水で希釈し、層を分離した。有機層を飽和NaHCO3水溶液(2回)、水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、tert−ブチル3−(ジメチルアミノ)−5−メトキシベンジルカーバメート0.0638g(0.228mmol、収率58%)を得た。
本明細書に記載のBoc基の標準的な脱保護プロトコールを用いることで、3−(アミノメチル)−5−メトキシ−N,N−ジメチルアニリンをtert−ブチル3−(ジメチルアミノ)−5−メトキシベンジルカーバメートから形成した。
実施例1.1.61:(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)メタンアミン
1−(アジドメチル)−3−メトキシ−5−ニトロベンゼン(本明細書に記載の合成)のTHF(5mL)中溶液を撹拌しながら、それにPPh3(0.0707g、0.27mmol、1.1当量)を加えた。5分後、水1mLを加え、反応液を終夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。残留物をEtOAcに溶かし、1N HClで抽出した(1回)。水層を1N NaOHでpH>8に調節し、EtOAcで抽出した(1回)。この有機分画をブラインで洗浄し(1回)、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、生成物0.030g(0.16mmol、収率67%)を得た。
実施例1.1.62:5−(アミノメチル)−N1,N1,N3,N3−テトラメチルベンゼン−1,3−ジアミン
3,5−ジニトロベンゾニトリル(0.50g、2.59mmol、1当量、アルドリッチ)のEtOH(10mL)中懸濁液を攪拌しながら、それに20%Pd(OH)2(0.13g)を加えた。H2風船を加えた。週末にかけて撹拌後、混合物をセライトで濾過した。フィルターケーキをEtOHで洗った(3回)。有機層を減圧下に除去した。残留物をCHCl3中で撹拌し、得られた混合物を濾過した(3回)。CHCl3分画を合わせ、溶媒を減圧下に除去して粗3,5−ジアミノベンゾニトリルを得た。
3,5−ジアミノベンゾニトリル(0.2076g、1.51mmol、1当量)のCH3CN(10mL)中溶液を撹拌しながら、それにCH2O(水溶液、37%)(0.68mL、0.7412g、9.08mmol、6当量)を加えた。10分後、NaBH3CN(0.45g、6.8mmol、4.5当量)を加えた。反応液をHOAcでpH約7に調節した。終夜撹拌後、溶媒を減圧下に除去した。残留物をEtOAcに溶かし、飽和NaHCO3水溶液(2回)、水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、3,5−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾニトリル0.1145g(0.59mmol、収率39%)を得た。
3,5−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾニトリル(0.1145g、0.59mmol、1当量)およびCoCl2・6H2O(0.0161g、0.059mmol、10モル%)のEtOH(5mL)中溶液を50℃で撹拌しながら、それにNaBH4(0.067g、1.77mmol、3当量)を加えた。2時間後、反応は完結していなかった。追加のNaBH4(0.0245g、0.64mmol、1.1当量)を加えた。2時間後、反応液を冷却して室温とし、3N HClを加えてpH=1から2とした。1時間撹拌後、反応液を減圧下に濃縮した。残留物をEtOAcで抽出した(2回)。水層を1N NaOHでpH=8から9に調節した。水を減圧下に除去した。残留物をCHCl3で撹拌し、セライトで濾過し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、生成物0.0807g(0.22mmol、収率37%)を得た。
実施例1.1.63:4−(アミノメチル)−6−メトキシピリミジン−2−アミン
4−クロロ−6−メトキシピリミジン−2−アミン(0.400g、2.51mmol、1当量、アルドリッチ)およびMeI(0.5mL、1.07g、7.52mmol、3当量)の脱水DMF(2mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにNaH(オイル中60%分散品、0.201g、5.02mmol、2当量)を加えた。1時間後、水で反応を停止し、EtOAcで希釈した。層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、4−クロロ−6−メトキシ−N,N−ジメチルピリミジン−2−アミン0.180g(0.96mmol、収率38%)を得た。
4−クロロ−6−メトキシ−N,N−ジメチルピリミジン−2−アミン(0.350g、2.19mmol、1当量)の脱水DMF(10mL)中溶液を、Arで5分間脱気した。Zn(CN)2(0.155g、1.32mmol、0.6当量)およびPd(PPh3)4(0.253g、0.219mmol、10モル%)を加え、混合物を加熱して95℃とした。23時間後、反応液を冷却して室温とし、混合物をEt2OおよびNH4OH(28%)で希釈した。1時間撹拌後、層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、2−アミノ−6−メトキシピリミジン−4−カルボニトリル0.214g(1.43mmol、収率65%)を得た。
2−アミノ−6−メトキシピリミジン−4−カルボニトリル(0.107g、0.71mmol、1当量)のHOAc(4mL)中溶液を撹拌しながら、それに10%Pd/C(0.010g)を加えた。H2風船(約0.14MPa(20psi))を取り付けた。2時間後、混合物をセライトで濾過した。フィルターケーキをMeOHで洗った。有機層を合わせ、溶媒を減圧下に除去した。1N NaOHを加えてpH>8とし、溶媒を減圧下に除去した。残留物をEtOAc(30mL)および飽和NaHCO3水溶液(1mL)中で撹拌した。30分後、Na2SO4を加え、混合物を10分間撹拌した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、生成物0.1044g(0.68mmol、収率95%)を得た。
実施例1.1.64:1−(5−イソプロピルピリジン−3−イル)エタンアミン
1−(5−ブロモピリジン−3−イル)エタノン(600mg、3.0mmol)、イソプロペニルトリフルオロホウ酸カリウム(148mg、3.0mmol)およびEt3N(1.25mL、9.0mmol)のiPrOH(20mL)およびH2O(10mL)中の攪拌溶液を、アルゴンで10分間脱気し、PdCl2(dppf)・CH2Cl2(74mg、0.09mmol)を加え、反応混合物を5時間加熱還流した。溶液を冷却して室温とし、エーテルおよびH2Oで希釈した。層を分離し、水層をエーテルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、1−(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)エタノン460mgを得た。
1−(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)エタノン(460mg、2.86mmol)の95%EtOH中溶液を撹拌しながら、それにNH2OH・HCl(1.19g、17.14mmol)の水(5.8mL)および10%NaOH(5.8mL)混合物中溶液を加え、2.5時間還流した。全ての溶媒を除去した。残留物をCHCl3に溶かし、水で洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮して、粗1−(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)エタノンオキシム400mgを得た。
1−(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)エタノンオキシム(400mg)のMeOH・HCl(1.25M、8mL)中溶液を撹拌しながら、それに10%Pd/C(40mg)を加え、水素雰囲気下に4時間撹拌した。触媒を濾去し、残留物を25%NH3水溶液5mLに溶かし、CHCl3で抽出し、有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(0.25%のEt3Nを加えた10%MeOH/90%CHCl3)によって精製して、生成物155mgを得た。
実施例1.1.65:(R)−1−(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)エタンアミン
1−(5−ブロモピリジン−3−イル)エタノン(5.0g、25.0mmol)の脱水MeOH(50mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにNaBH4(1.32g、35.0mmol)を加え、反応液を昇温させて室温とした。全ての溶媒を除去した。残留物を冷水に溶かし、EtOAcで抽出し(70mLで2回)た。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、1−(5−ブロモピリジン−3−イル)エタノール4.555gを得た。
1−(5−ブロモピリジン−3−イル)エタノール(2.0g)の脱水Et2O(50mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それに酢酸ビニル(2mL)、4Åモレキュラーシーブス(2.0g)、カンジダ・アンタークティカ(Candida Antarctica)から固定化したリパーゼ(200mg)を加え、反応液を16時間撹拌した。触媒およびモレキュラーシーブスを濾去し、溶媒を減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−1−(5−ブロモピリジン−3−イル)エタノール1.0gおよび(R)−1−(5−ブロモピリジン−3−イル)酢酸エチル1.18gを得た。
(S)−1−(5−ブロモピリジン−3−イル)エタノール(950mg、4.7mmol)、イソプロペニルトリフルオロホウ酸カリウム(730mg、4.94mmol)およびEt3N(1.95mL、14.1mmol)のiPrOH(30mL)およびH2O(15mL)中の攪拌溶液を、アルゴンで10分間脱気し、PdCl2(dppf)・CH2Cl2(192mg、0.24mmol)を加え、反応混合物を4時間加熱還流した。溶液を冷却して室温とし、エーテルおよびH2Oで希釈した。層を分離し、水層をエーテルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(60%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−1−(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)エタノール520mgを得た。
DPPA(0.55mL、2.55mmol)をトルエン(5mL)中の(S)−1−(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)エタノール(347mg、2.13mmol)に加え、反応液を冷却して0℃とする。DBU(0.38mL、2.55mmol)を加え、反応液を昇温させて室温とし、終夜撹拌し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層をNa2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(35%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(R)−3−(1−アジドエチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン340mgを得た。
(R)−3−(1−アジドエチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン(340mg)のMeOH・HCl(1.25M、10mL)中溶液を撹拌しながら、それに10%Pd/C(50mg)を加え、水素雰囲気下に12時間攪拌した。触媒を濾去し、残留物を25%NH3水溶液5mLに溶かし、CHCl3で抽出し、有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(0.25%のEt3Nを加えた10%MeOH/90%CHCl3)によって精製して、(R)−1−(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)エタンアミン246mgを得た。
実施例1.1.66:(S)−1−(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)エタンアミン
(R)−1−(5−ブロモピリジン−3−イル)酢酸エチル(1.21g、4.96mmol、本明細書に記載の合成)のMeOH(20mL)中溶液を撹拌しながら、それにK2CO3(1.37g、9.92mmol)を加え、反応液を1時間撹拌し。全ての溶媒を除去し、残留物を冷水に溶かし、EtOAcで抽出して(50mLで2回)、粗(R)−1−(5−ブロモピリジン−3−イル)エタノール1.0gを得た。
(R)−1−(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)エタンアミンについて記載のものと同じ化学に従って、(R)−1−(5−ブロモピリジン−3−イル)エタノールを(S)−1−(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)エタンアミンに変換した。
実施例1.1.67:(3−イソプロピル−5−(メチルスルホニル)フェニル)メタンアミン
Na2SO33.2g(25.4mmol)およびNaHCO36.2g(73.8mmol)のH2O(20mL)中スラリーを75℃で攪拌しながら、それに3,5−ジメチルベンゼン−1−スルホニルクロライド5.0g(24.4mmol)を数回に分けて加えた。75℃で2時間後、クロロ酢酸3.5g(37.0mmol)を少量ずつ加え、次にH2O(3mL)中のNaOH 1.5g(37.5mmol)を加えた。混合物を135℃で13時間撹拌し、3N HClを加えてpH=1とした。無色沈澱が生成し、混合物をブフナー漏斗で濾過して、1,3−ジメチル−5−(メチルスルホニル)ベンゼン3.8gを収率84%で得た。
1,3−ジメチル−5−(メチルスルホニル)ベンゼン5.2g(28.2mmol)のピリジン(25mL)およびH2O(50mL)中混合物を撹拌しながら、それにKMnO427gを120℃で3gずつ9回に分けて加えた。混合物を120℃で終夜撹拌した後、混合物をブフナー漏斗で熱濾過した。溶液をCHCl3で約2から3回洗浄し、pH=1から2の酸性とした。生成した5−(メチルスルホニル)イソフタル酸の無色沈澱をブフナー漏斗で濾過し、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
5−(メチルスルホニル)イソフタル酸3.5g(14.3mmol)のMeOH(60mL)中混合物を撹拌しながら、それにSOCl2 11.5mL(158mmol)を約30分の時間をかけて滴下した。39時間後、溶液を濃縮し、飽和NaHCO3およびCHCl3を加えた。抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。5−(メチルスルホニル)イソフタル酸ジメチル生成物を、それ以上精製せずに次の段階で用いた。
5−(メチルスルホニル)イソフタル酸ジメチル4.57g(16.8mmol)のTHF(100mL)およびMeOH(100mL)中溶液を撹拌しながら、それに水(17mL)中のNaOH 671mg(16.8mmol)を加えた。溶液を室温で29.5時間攪拌し、濃縮した。水層をCHCl3で洗浄し(2回)、1N HClでpH=1の酸性とした。沈澱が生成し、混合物をブフナー漏斗で濾過した。無色固体の3−(メトキシカルボニル)−5−(メチルスルホニル)安息香酸(2.85g−収率62%)を、それ以上精製せずに用いた。
本明細書に記載の一般手順に従い、相当するアジドである3−(アジドメチル)−5−(メチルスルホニル)安息香酸メチルを3−(メトキシカルボニル)−5−(メチルスルホニル)安息香酸から合成した。
3−(アジドメチル)−5−(メチルスルホニル)安息香酸メチル147mg(0.546mmol)および10%Pd/C 18.5mgのMeOH(6mL)中混合物を、H2風船下に3時間にわたり、室温で撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。粗(3−イソプロピル−5−(メチルスルホニル)フェニル)メタンアミン(101mg)を、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.1.68:(5−イソプロピル−2−メチルピリジン−3−イル)メタンアミン
アセト酢酸メチル1.1g(9.47mmol)のTHF(20mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにTHF中のtBuOK(1.0M)約10mLを滴下した。氷浴を外し、室温で撹拌を続けた。1時間後、tBuOK 0.5mLを加え、10分後、DABCO(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン)1.12g(10mmol)およびヘキサフルオロリン酸ビナミジニウム塩(Davies、I.W.ら、J.Org.Chem.2000、65、4571)4.23g(13.8mmol)を加えた。混合物を45℃で加熱し、3時間後、NH4OAc1.35g(17.5mmol)を加えた。昇温させて80℃とし、1時間後、NH4OAc130mgを加えた。4時間後、水45mLで反応を停止した。水層をEtOAcで抽出し(4回)、合わせた抽出液をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(45%EtOAc/ヘキサン)によって、5−クロロ−2−メチルニコチン酸メチル1.44gを収率約80%で黄色橙赤色油状物として得た。
5−クロロ−2−メチルニコチン酸メチル950mg(5.12mmol)のTHF(20mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにLiAlH4 500mg(13.2mmol)を2回に分けて加えた。0℃で約1時間撹拌後、H2O 0.5mL、15%NaOH(水溶液)0.5mLおよびブライン1.5mLをその順で加えた。氷浴を外し、撹拌を2時間続けた。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(2%MeOH/CHCl3)によって、(5−クロロ−2−メチルピリジン−3−イル)メタノール399mgを収率.50%で橙赤色−黄色油状物として得た。
(5−クロロ−2−メチルピリジン−3−イル)メタノール399mg(2.55mmol)のトルエン(10mL)中溶液を室温で攪拌しながら、それにDPPA(ジフェニルホスホリルアジド)660μL(3.06mmol)を加えた。溶液を冷却して0℃とし、DBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン)450μLを加えた。氷浴を外し、撹拌を続けながら昇温させて室温とした。16時間後、1N HClを加えてpH=8とした。水を加え、水層をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(45%EtOAc/ヘキサン)によって、3−(アジドメチル)−5−クロロ−2−メチルピリジンを定量的収率で黄色油状物として得た。
本明細書に記載の一般手順に従って、(5−クロロ−2−メチルピリジン−3−イル)メタンアミンを3−(アジドメチル)−5−クロロ−2−メチルピリジンから合成した。
本明細書に記載の一般手順に従って、Boc保護アミン(tert−ブチル(5−クロロ−2−メチルピリジン−3−イル)メチルカーバメート)を(5−クロロ−2−メチルピリジン−3−イル)メタンアミンから合成した。
tert−ブチル(5−クロロ−2−メチルピリジン−3−イル)メチルカーバメート262mg(1.02mmol)、イソプロペニルトリフルオロホウ酸カリウム163mg(1.08mmol)およびtBuNH2450μL(4.28mmol)のイソプロパノール(7.2mL)およびH2O(脱気)(2.8mL)中溶液に、PdCl2(dppf)・CH2Cl285.5mg(0.105mmol)を加えた。溶液を120℃で15時間加熱後、H2OおよびEtOAcを加えた。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(40%EtOAc/ヘキサン)によって、1−(2−メチル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)−N−((オキソボリル)メチレン)メタンアミンとして黄色油状物31.7mgを収率12%で得た。
1−(2−メチル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−3−イル)−N−((オキソボリル)メチレン)メタンアミン96.6mg(0.370mmol)およびCoCl2・6H2O 88.5mg(0.372mmol)のEtOH(4mL)中溶液を50℃で撹拌しながら、それにNaBH4 160mgを2回に分けて加えた。混合物を50℃でAr下に5時間加熱後、反応混合物を冷却し、5N HClを加えてpH=1とした。混合物を室温で15時間撹拌し、濃縮した。水を加え、NH4OHを加えてpH=9とした。水層を(CHCl3 40mL:MeOH 5mL:H2O 5mL)の抽出液で抽出した(2回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。(5−イソプロピル−2−メチルピリジン−3−イル)メタンアミンを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.1.69:(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロプロパン−2−イル)フェニル)メタンアミン
5−ヒドロキシイソフタル酸ジメチル1.98g(9.42mmol)、K2CO3 3.0g(21.7mmol)およびBnBr 1.8mL(15.1mmol)のDMF(30mL)中混合物を60℃で18時間加熱した。混合物を綿で濾過した後、水およびCHCl3を加えた。有機層を水およびブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(15%EtOAc/ヘキサン)によって、5−(ベンジルオキシ)イソフタル酸ジメチル2.64gを収率93%で無色固体として得た。
本明細書に記載の一般手順に従って、3−(ベンジルオキシ)−5−(メトキシカルボニル)安息香酸を5−(ベンジルオキシ)イソフタル酸ジメチルから合成した。
本明細書に記載の一般手順に従って、1−(アジドメチル)−3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロプロパン−2−イル)ベンゼンを3−(ベンジルオキシ)−5−(メトキシカルボニル)安息香酸から合成した。
1−(アジドメチル)−3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロプロパン−2−イル)ベンゼン103mgおよび10%Pd/C 10.4mgのMeOH(5mL)中混合物を室温でH2風船下に4.5時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロプロパン−2−イル)フェニル)メタンアミンを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.1.70:メタンスルホン酸3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニル
本明細書に記載の一般手順に従って、1−(アジドメチル)−3−(ベンジルオキシ)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゼンを3−(ベンジルオキシ)−5−(メトキシカルボニル)安息香酸から合成した。
1−(アジドメチル)−3−(ベンジルオキシ)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゼン573mg(1.97mmol)、BOC2O 0.5mLおよび10%Pd/C 60.5mgのEtOAc(10mL)中混合物を、H2風船下に11.5時間室温で撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/ヘキサン)による精製によって、tert−ブチル3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロピルベンジルカーバメート336mgを得収率62%でた。
本明細書に記載の一般手順に従って、tert−ブチル3−ヒドロキシ−5−イソプロピルベンジルカーバメートをtert−ブチル3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロピルベンジルカーバメートから合成した。
tert−ブチル3−ヒドロキシ−5−イソプロピルベンジルカーバメート91.8mgのCH2Cl2(3mL)およびピリジン(300μL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにMsCl 30μL(0.386mmol)を加えた。氷浴を外し、室温で75分間撹拌後、Et3N 50μLを加えた。30分後、溶液を濃縮し、EtOAcおよびH2Oを加えた。有機層をブライン15mLで洗浄し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(40%EtOAc/ヘキサン)によって、メタンスルホン酸3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−5−イソプロピルフェニル96.2mgを収率約80%で淡黄色油状物として得た。
本明細書に記載のBoc基の標準的な脱保護プロトコールを用いることで、メタンスルホン酸3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニルをメタンスルホン酸3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−5−イソプロピルフェニルから形成した。
実施例1.1.71:(3−(エチルスルホニル)−5−イソプロピルフェニル)メタンアミン
KOH 4.1g(73.1mmol)のMeOH(70mL)中溶液を室温で撹拌しながら、それに、3,5−ジメチルベンゼンチオール5g(36.2mmol)を加えた。1.5時間後、EtBr 5.4mLを加え、溶液を室温で約40分間撹拌し、60℃で75分間加熱した。水(300mL)およびCH2Cl2(100mL)を加え、水層をCH2Cl2で抽出した(2回)(100mLで1回および50mLで1回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗黄色液体の(3,5−ジメチルフェニル)(エチル)スルファンを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
(3,5−ジメチルフェニル)(エチル)スルファンのピリジン(15mL)およびH2O(50mL)中混合物を120℃で攪拌しながら、それにKMnO4 36gを3gずつ加えた。混合物を120℃で12.5時間加熱後、それを冷却し、ブフナー漏斗で濾過した。水層をCHCl3で抽出し(2回)、濃HClを水層に加えてpH=1とした。固体が沈澱し、混合物をブフナー漏斗で濾過して、5−(エチルスルホニル)イソフタル酸1.86g(収率31%)を無色固体として得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
本明細書に記載のBoc基の標準的な脱保護プロトコールを用い、(3−(エチルスルホニル)−5−イソプロピルフェニル)メタンアミンを5−(エチルスルホニル)イソフタル酸から合成した。
実施例1.1.72:N−(3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニル)アセトアミド
2−アミノ−3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリル2.4g(9.92mmol)のEtOH(56mL)およびH2SO4(5.6mL)中混合物を90℃で撹拌しながら、それにNaNO2 5.0gを数回に分けて加えた。36.5時間後、H2Oを加え、水層をCHCl3で抽出した。追加のH2Oを加え、水層をCHCl3で抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(5%EtOAc/ヘキサン)によって、3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリルを黄色固体として得た。
3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリル845mg(3.72mmol)のTHF(5mL)およびEtOH(5mL)中溶液を撹拌しながら、それにSnCl2・2H2O 4.2g(18.6mmol)を数回に分けて加えた。反応液はわずかに発熱し、それを室温で約12.5時間撹拌した。混合物を濃縮し、2N NaOH 30mLを加えた。混合物を2時間撹拌した後、H2OおよびEtOAcを加え、有機層をH2O 50mLおよびブライン40mLで洗浄した。水層をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(35%EtOAc/ヘキサン)によって、3−アミノ−5−ブロモベンゾニトリル461mgを収率63%で黄色固体として得た。
3−アミノ−5−ブロモベンゾニトリル103mg(0.520mmol)のピリジン(3mL)中溶液を撹拌しながら、それにAc2O 0.12mL(1.27mmol)を加えた。溶液を室温で約5.5時間撹拌し、濃縮した。酢酸エチルを加え、有機層をH2Oおよびブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。N−(3−ブロモ−5−シアノフェニル)アセトアミドを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
本明細書に記載の一般手順に従って、N−(3−シアノ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)アセトアミドをN−(3−ブロモ−5−シアノフェニル)アセトアミドから合成した。
N−(3−シアノ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)アセトアミド91.9mg(0.459mmol)およびCoCl2・6H2O 110mg(0.466mmol)のEtOH(3mL)中溶液を50℃で撹拌しながら、それにNaBH4 118mgを2回に分けて加えた。3時間45分後、5N HClを加えてpH=1とし、混合物を濃縮した。水酸化アンモニウムを加えてpH=9とし、H2Oも加えた。水層を(CHCl3 40mL:MeOH 5mL:H2O 5mL)の抽出液で抽出した(2回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して、粗N−(3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニル)アセトアミドを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
実施例1.1.73:3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニルジメチルカーバメート
tert−ブチル3−ヒドロキシ−5−イソプロピルベンジルカーバメート(本明細書に記載の合成)57.4mg(0.216mmol)およびジメチルカルバモイルクロライド30μL(0.327mmol)のピリジン(3mL)中溶液を120℃で16時間加熱した。溶液を濃縮し、CHCl3およびH2Oを加えた。有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(25%EtOAc/ヘキサン)によって、Boc保護3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニルジメチルカーバメート46mgを収率63%で黄色油状物として得た。
Boc保護3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニルジメチルカーバメート46mg(0.137mmol)の1.25M HCl/MeOH(2.5mL)中溶液を室温で3.5時間撹拌した。トリフルオロ酢酸(0.2mL)を加え、撹拌を20分間続け、溶液を濃縮した。飽和NaHCO3を加え、水層を(CHCl3 40mL:MeOH 5mL:H2O 5mL)の抽出液で抽出した(3回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニルジメチルカーバメートを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.1.74:メチル3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニルカーバメート
3−アミノ−5−ブロモベンゾニトリル97.3mg(0.494mmol)のピリジン(3mL)中溶液を室温で撹拌しながら、それにクロルギ酸メチル0.1mLを加えた。15時間後、H2O 15mLおよびEtOAcを加えた。有機層をH2Oおよびブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗メチル3−ブロモ−5−シアノフェニルカーバメートを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
本明細書に記載の一般手順に従って、メチル3−シアノ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニルカーバメートをメチル3−ブロモ−5−シアノフェニルカーバメートから合成した。
本明細書に記載の一般手順に従って、メチル3−(アミノメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニルカーバメートをメチル3−シアノ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニルカーバメートから合成した。
粗メチル3−(アミノメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニルカーバメート約92mgおよび10%Pd/C 17.6mgのMeOH(7mL)およびEtOAc(2mL)中混合物を、H2風船下に16時間、室温で撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮してアミン生成物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
実施例1.1.75:3−(アミノメチル)−5−tert−ブチルフェノール
4−tert−ブチルアニリン5.0g(33.5mmol)のCH2Cl2(250mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それに暗橙赤色が消えなくなるまでCH2Cl2(30mL)中のBr2 6mLを滴下した。有機層を水100mL、飽和NaHCO3 100mLおよびブライン100mLで洗浄した。それをNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して2,6−ジブロモ−4−tert−ブチルアニリンを形成し、それをそれ以上精製せずに次の反応で用いた。
2,6−ジブロモ−4−tert−ブチルアニリンのEtOH(115mL)中溶液を撹拌しながら、それに濃H2SO4 11.5mLを加えた。その攪拌溶液に90℃で、NaNO2 8.8gを数回に分けて加えた。37時間後、EtOAcおよびH2O 120mLを加え、層を分離した。有機層をブライン40mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(ヘキサン)によって、1,3−ジブロモ−5−tert−ブチルベンゼン8.15gを少量の不純物を含む黄色−褐色油状物として得た。
1.6M n−BuLiのヘキサン中溶液34mLのTHF(20mL)中溶液を−78℃で撹拌しながら、それに1,3−ジブロモ−5−tert−ブチルベンゼン8.15gのTHF(80mL)を1時間かけて滴下した。−78℃で1時間後、B(OMe)3 4.6mLを加え、20分後、冷却浴を外し、撹拌を続けながら昇温させて室温とした。1時間後、EtOAcおよび1N HCl 70mLを加え、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物の1N NaOH(105mL)中混合物を0℃で撹拌しながら、それにH2O2(30重量%/H2O)22mLを滴下した。25分後、5N HClを加えてpH=1とした。酢酸エチルを加え、有機層をブライン80mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(ヘキサンから10%EtOAc/ヘキサン)によって、3−ブロモ−5−tert−ブチルフェノール6.54gを少量の不純物を含む橙赤色油状物として得た。
3−ブロモ−5−tert−ブチルフェノール403mgおよびCuCN 200mg(1.28mmol)のDMF(5mL)中溶液を160℃で撹拌した。75分後、CuCN 365mgを加え、160℃で撹拌を続けた。約1時間後、昇温させて170℃とし、混合物を19時間還流した。酢酸エチルおよびH2Oを加え、混合物をブフナー漏斗で濾過し、層を分離した。有機層をH2O 10mLおよびブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(15%EtOAc/ヘキサン)によって、3−tert−ブチル−5−ヒドロキシベンゾニトリル153mgを収率49%で橙赤色固体として得た。
本明細書に記載の一般手順に従って、3−(アミノメチル)−5−tert−ブチルフェノールを3−tert−ブチル−5−ヒドロキシベンゾニトリルから合成した。
実施例1.1.76:(3−イソプロピル−5−(メチルスルホニルメチル)フェニル)メタンアミン
3,5−ジブロモベンズアルデヒド5.0g(18.9mmol)のMeOH(30mL)およびTHF(25mL)中溶液を0℃で攪拌しながら、それにNaBH4 819mgを3回に分けて加えた。黄色溶液を0℃で30分間撹拌し、濃縮した。水およびEtOAcを加え、1N HClを加えてpH=7とした。有機層をブライン25mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。(3,5−ジブロモフェニル)メタノールを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
(3,5−ジブロモフェニル)メタノール2.41g(9.04mmol)のCH2Cl2(40mL)中の濁った溶液を室温で攪拌しながら、それにEt3N 1.4mLおよびDMAP 62.7mgを加えた。溶液を冷却して0℃とし、MsCl 1.0mLを加え、溶液を徐々に昇温させて室温とした。24.5時間後、有機層を水(20mL)およびブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(5%EtOAc/ヘキサン)によって、1,3−ジブロモ−5−(クロロメチル)ベンゼン1.88gを収率73%で黄色油状物として得て、メシレート476mg(35%EtOAc/ヘキサン)を淡黄色固体として得た。
1,3−ジブロモ−5−(クロロメチル)ベンゼン1.88g(6.61mmol)およびNaSMe 456mg(6.50mmol)のEtOH(13mL)中混合物を95℃で撹拌した。4時間後、NaSMe 97.1mgを加え、30分後、EtOAcおよびH2Oを加えた。層を分離し、有機層をブライン30mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。(3,5−ジブロモベンジル)(メチル)スルファンを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
粗(3,5−ジブロモベンジル)(メチル)スルファンのMeOH(15mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにH2O(15から20mL)中のオキソン12.2gを加えた。スラリーを0℃で1.5時間撹拌し、H2OおよびEtOAcを加えた。有機層をブライン20mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。1,3−ジブロモ−5−(メチルスルホニルメチル)ベンゼンを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
1,3−ジブロモ−5−(メチルスルホニルメチル)ベンゼン1.37g(4.17mmol)、Zn(CN)2 297mg(2.53mmol)およびPd(PPh3)4 298mg(0.258mmol)のDMF(脱気)(10mL)中混合物を80℃で加熱した。2.5時間後、10%NH4OH水溶液を加え、水層をEtOAcで抽出した。有機層をH2Oおよびブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(50から60%EtOAc/ヘキサン)によって、3−ブロモ−5−(メチルスルホニルメチル)ベンゾニトリル228mgを収率20%で無色固体として得た。
本明細書に記載の一般手順に従って、3−(メチルスルホニルメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルを3−ブロモ−5−(メチルスルホニルメチル)ベンゾニトリルから合成した。
本明細書に記載の一般手順に従って、(3−イソプロピル−5−(メチルスルホニルメチル)フェニル)メタンアミンを3−(メチルスルホニルメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルから合成した。
実施例1.1.77:(3−イソプロピル−5−(イソプロピルスルホニル)フェニル)メタンアミン
3,5−ジブロモフェニルボロン酸5.0g(17.9mmol)のTHF(50mL)および2M Na2CO3(水溶液)(25mL)中の脱気混合物に、Pd(PPh3)4 1.13g(0.975mmol)および2−ブロモプロペン2.3mLを加えた。混合物を40℃で5時間撹拌し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層をブライン25mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(10%EtOAc/ヘキサン)によって、少量の不純物を含む1,3−ジブロモ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゼンを得た。
tBuLi 20mL(1.7Mのペンタン中溶液)のTHF(15mL)中混合物を−78℃で撹拌しながら、それにTHF(50mL)中の1,3−ジブロモ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゼン3.1gを、20分間の時間をかけて滴下した。55分後、硫黄804mg(25.1mmol)を加えた。冷却浴を外し、攪拌を続けながら昇温させて室温とし、2.5時間後に、ヨウ化イソプロピル1.6mLを加えた。光を消しながら23.5時間にわたり攪拌した後、EtOAcおよび水を加えた。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(ヘキサン)によって、(3−ブロモ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)(イソプロピル)スルファン382mgを少量の不純物を含む淡黄色液体として得た。
本明細書に記載の一般手順に従って、1−ブロモ−3−(イソプロピルスルホニル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゼンを(3−ブロモ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)(イソプロピル)スルファンから合成した。
1−ブロモ−3−(イソプロピルスルホニル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゼン32mg(0.106mmol)、Zn(CN)2 11.2mmol(0.0954mmol)およびPd(PPh3)4 24.3mg(0.021mmol)のDMF(脱気)(3mL)中混合物を100℃で加熱した。2.5時間かけて、合計103mgのPd(PPh3)4を3回に分けて加えた。酢酸エチルおよび10%NH4OH溶液を加え、有機層をH2Oおよびブラインで洗浄した。水層をEtOAcで抽出し(3回)、合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(30%EtOAc/ヘキサン)によって、3−(イソプロピルスルホニル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾニトリル28.6mgを黄色固体として得た。
イソプロペニルアセトアミドについて前述の一般手順に従って、(3−イソプロピル−5−(イソプロピルスルホニル)フェニル)メタンアミンを3−(イソプロピルスルホニル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルから合成した。
実施例1.1.78:4−(アミノメチル)−6−イソプロピルピリミジン−2−アミン
NaH(1.02g、26mmol、脱水ヘキサンで洗浄)のエーテル(10mL)中スラリーを撹拌しながら、それにメトキシ酢酸メチル(2.3mL、23mmol)と次にエーテル(5mL)中の3−メチル−2−ブタノン(2.4mL、23mmol)を加えた。得られた混合物を15時間撹拌したところ、透明黄色溶液となった。飽和NH4Cl水溶液で反応を停止した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(20mLで2回)。合わせた有機層をH2O、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮して、1−メトキシ−5−メチルヘキサン−2,4−ジオン(2.90g、80%)をケトおよびエノール型の混合物として得た。
1−メトキシ−5−メチルヘキサン−2,4−ジオン(1.08g、6.8mmol)のEtOH(15mL)中溶液を撹拌しながら、それにグアニジン塩酸塩(1.3g、13.7mmol)を加えた。5分後、Na2CO3(1.45g、13.7mmol)のH2O中溶液を加え、得られた混合物を20時間加熱還流した。反応液を冷却して室温とし、溶媒を除去した。残留物をEtOAc(20mL)およびH2O(20mL)に溶かした。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(20mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、4−イソプロピル−6−(メトキシメチル)ピリミジン−2−アミン(482mg、39%)を得た。1H NMR(CDCl3):δ6.43(s、1H)、6.11(s、2H)、4.16(s、2H)、3.26(s、3H)、2.56−2.66(m、1H)、1.03(d、J=6.9Hz、6H)。
4−イソプロピル−6−(メトキシメチル)ピリミジン−2−アミン(537mg、3.0mmol)のCH2Cl2(30mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにBBr3(1.0M溶液3mL、3mmol)を滴下した。4時間後、飽和NaHCO3水溶液で反応を停止した。得られた混合物をCH2Cl2で抽出した(20mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮して、(2−アミノ−6−イソプロピルピリミジン−4−イル)メタノールを暗褐色油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。1H NMR(CDCl3):δ6.49(s、1H)、5.06(br、2H)、4.59(s、2H)、2.78−2.87(m、1H)、1.25(m、6H)。
アルコールのアジドへの変換について本明細書に記載の標準的な条件に従って、(2−アミノ−6−イソプロピルピリミジン−4−イル)メタノールを4−(アジドメチル)−6−イソプロピルピリミジン−2−アミンに収率66%で変換した。1H NMR(CDCl3):δ6.57(s、1H)、5.20(br、2H)、4.27(s、2H)、2.79−2.88(m、1H)、1.25−1.28(m、6H)。
本明細書に記載のアジドのアミンへの標準的な接触水素化に従って、定量的収率で4−(アミノメチル)−6−イソプロピルピリミジン−2−アミンを4−(アジドメチル)−6−イソプロピルピリミジン−2−アミンから得た。1H NMR(CDCl3):δ6.44(s、1H)、5.63(br、2H)、3.70(s、2H)、2.71−2.76(m、1H)、1.19(d、J=7.2Hz、6H)。
実施例1.1.79:3−(アミノメチル)ベンゾニトリル
MeOH(35mL)中の(3−ブロモフェニル)メタンアミン塩酸塩(アルドリッチ、4.0g、17.97mmol)に、トリエチルアミン(5.45g、53.91mmol)と、次に(Boc)2O(4.7g、21.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、揮発分をロータリーエバポレータで減圧下に除去する。次に、粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行い(10%酢酸エチル/ヘキサン)、tert−ブチル3−ブロモベンジルカーバメートを収率90%で得た。
DMF(20mL)中のBoc化合物tert−ブチル3−ブロモベンジルカーバメート(1.8g、6.3mmol)に、Zn(CN)2(443mg、3.8mmol)と次にPd(PPh3)4を加え、110℃で2.5時間加熱した。次に、反応混合物をエーテルで希釈し、水酸化アンモニウム溶液、水およびブラインで洗浄した。粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行い(20%酢酸エチル/ヘキサン)、tert−ブチル3−シアノベンジルカーバメートを収率70%で得た。
CH2Cl2(10mL)中のtert−ブチル3−シアノベンジルカーバメートに、TFA(3mL)を加えた。1時間後、揮発分をロータリーエバポレータで減圧下に除去した。粗残留物3−(アミノメチル)ベンゾニトリルを水に溶かし、2N NaOHで塩基性とし、CHCl3(100mL)で抽出し、それ以上精製せずに用いた。
実施例1.1.80:(5−ブロモピリジン−3−イル)メタンアミン
THF:水(19.5:9.25mL)中の塩化コバルト・6水和物(71mg、0.55mmol)および5−ブロモニコチノニトリル(アルドリッチ、1g、5.5mmol)に0℃で、反応混合物を間歇的に冷却しながら、水素化ホウ素ナトリウム(416mg、11.0mmol)を少量ずつ加えた。水素化ホウ素ナトリウムを全量加えら、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に、反応混合物を3N HClで酸性とし、室温で3.5時間撹拌した。次に、THFを減圧下に除去し、水層をエーテルで抽出し、エーテル層を廃棄した。次に、水層をNH4OH水溶液で塩基性とし、CHCl3で繰り返し抽出した(100mLで3回)。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、揮発分を減圧下に除去した。粗残留物のカラムクロマトグラフィー(MeOH/CHCl3:3/97)によって、(5−ブロモピリジン−3−イル)メタンアミンを収率25%で得た。
実施例1.1.81:2−(3−メトキシフェニル)プロパン−2−アミン
THF(10mL)中の2−(3−メトキシフェニル)酢酸メチル(アルドリッチ、1g、5.55mmol)に0℃で、NaHMDS(5.55mL、5.55mmol)を加えた。0℃で10分間撹拌後、反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、次にMeI(0.4mL)を加えた。45分後、追加のNaHMDS 5.55mLを0℃で加えた。再度室温で0.5時間撹拌後、MeI 0.5mLを加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に、反応混合物を塩化アンモニウムで反応停止し、溶媒を除去した。次に、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、2N HClで酸性とし、エーテルで洗浄した。水層を塩基性とし、CHCl3で抽出した。有機層を脱水し、溶媒留去して、2−(3−メトキシフェニル)−2−メチルプロパン酸メチルを得た。
THF(10mL)およびMeOH(10mL)中の2−(3−メトキシフェニル)−2−メチルプロパン酸メチル(800mg、4mmol)に、LiOH水溶液(過剰量)を加え、反応混合物を60℃で7時間加熱した。次に、揮発分を減圧下に除去し、水層をエーテルで抽出した。エーテル層を廃棄した。次に、水層を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、揮発分を減圧下に除去して、2−(3−メトキシフェニル)−2−メチルプロパン酸を得た。
t−BuOH(15mL)中の2−(3−メトキシフェニル)−2−メチルプロパン酸(330mg、1.70mmol)およびトリエチルアミン(191mg、1.87mmol)に、DPPA(514mg、1.87mmol)を加え、得られた溶液を2時間還流した。次に、t−BuOHを減圧下に除去した。粗残留物をTHF(10mL)に溶かし、2N HCl(10mL)を加え、室温で終夜撹拌した。次に、溶媒を除去し、粗残留物を水に溶かし、エーテルで抽出した。水層を5N NaOHで塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を脱水し、溶媒留去して2−(3−メトキシフェニル)プロパン−2−アミンを得た。
実施例1.1.82:5−(アミノメチル)ニコチノニトリル
MeOH(20mL)中の(5−ブロモピリジン−3−イル)メタンアミン(880mg、4.70mmol)に、トリエチルアミン(530mg、5.18mmol)を加え、次に0℃で(Boc)2O(1.13g、5.18mmol)を加えた。次に、反応混合物を室温とし、3時間撹拌した。次に、ロータリーエバポレータで減圧下に揮発分を除去した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン:40/60)によって精製して、Boc化合物17を定量的収率で得た。
DMF(10mL)中のtert−ブチル(5−ブロモピリジン−3−イル)メチルカーバメート(384mg、1.34mmol)に、Zn(CN)2(94mg、0.80mmol)およびPd(PPh3)4を加え、110℃で3時間加熱した。次に、反応混合物を冷却して室温とし、エーテルで希釈し、水酸化アンモニウム溶液、水およびブラインで洗浄した。粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行い(40%酢酸エチル/60%ヘキサン)、tert−ブチル(5−シアノピリジン−3−イル)メチルカーバメートを収率86%で得た。
CH2Cl2(10mL)中のtert−ブチル(5−シアノピリジン−3−イル)メチルカーバメートに、TFA(3mL)を加えた。1時間後、揮発分をロータリーエバポレータで減圧下に除去した。粗残留物を水に溶かし、2N NaOHで塩基性とし、CHCl3(100mL)で抽出して、5−(アミノメチル)ニコチノニトリルを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
実施例1.1.83:N−(3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド
3−(メトキシカルボニル)−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)安息香酸234mgのTHF(10mL)中溶液を室温で撹拌しながら、それにBH3・THF(1.0MのTHF中溶液)1.2mLを加えた。溶液を75℃で3時間撹拌後、酢酸:H2O(1:1)3mLを加え、発泡が止むまで撹拌を続けた。飽和NaHCO3溶液を加えてpH=7とし、溶液を濃縮した。水を加え、水層をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた抽出液を水およびブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(1.5%MeOH/CHCl3)によって、3−(ヒドロキシメチル)−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)安息香酸メチル191mgを収率86%で淡黄色油状物として得た。
3−(ヒドロキシメチル)−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)安息香酸メチル191mg(0.699mmol)のTHF(7mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにMeMgBr(3.0MのEt2O中溶液)1.3から2.0mLを加えた。溶液を0℃で約90分間撹拌した後、飽和NH4Cl溶液およびH2Oで反応を停止した。水層をEtOAcで抽出し、有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。N−(3−(ヒドロキシメチル)−5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミドを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
N−(3−(ヒドロキシメチル)−5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド189mgのCH2Cl2(7mL)中溶液を撹拌しながら、それに塩化チオニル(SOCl2)600μLを加えた。溶液を室温で12時間撹拌し、濃縮した。粗生成物をCH2Cl2に溶かし、飽和NaHCO3溶液を加えた。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。N−(3−(クロロメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミドを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
粗N−(3−(クロロメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミドおよびNaN3 91.2mg(1.40mmol)のDMF(4mL)中混合物を、70℃で約3時間撹拌した。水およびEtOAcを加え、有機層を水(2回)と次にブラインで洗浄した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、N−(3−(アジドメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド88.4mgを混合物として得た。
純度の低いN−(3−(アジドメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド88.4mgおよびPPh3 90.3mg(0.344mmol)のTHF(6mL)およびH2O(0.6mL)中溶液を室温で10時間撹拌し、濃縮した。酢酸エチルを加え、溶液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。N−(3−(アミノメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミドを、それ以上精製せずに用いた。
粗N−(3−(アミノメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド、Et3N 70μL(0.502mmol)およびBOC2O 110μL(0.479mmol)のMeOH(7mL)中溶液を室温で30分間撹拌し、濃縮した。酢酸エチルおよび水を加え、有機層を水およびブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(40%から70%EtOAc/ヘキサン)によって、純粋な生成物55.7mgおよびBoc保護N−(3−(アミノメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミドを得て、それを合わせ、次の反応で用いた。
Boc保護N−(3−(アミノメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミドおよびトリフルオロ酢酸(TFA)0.8mLのCH2Cl2(2mL)中溶液を室温で1時間撹拌した。溶液を濃縮し、飽和NaHCO3を加えてpH=8とした。水層を(CHCl3 40mL:MeOH 5mL:H2O 5mL)の抽出液で抽出した(3回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗N−(3−(アミノメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミドを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
粗N−(3−(アミノメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミドおよびCoCl2・6H2O 68.3mg(0.2871mmol)のEtOH(3mL)およびTHF(1mL)中溶液を50℃で撹拌しながら、それにNaBH4 0.169gを2回に分けて加えた。混合物を約3.5時間撹拌した後、5N HClを加えてpH=1とした。混合物を濃縮し、(28から30)%NH4OH溶液を加えてpH=8とした。水層を(CHCl3 40mL:H2O 5mL:MeOH 5mL)の抽出液で抽出した(3回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。N−(3−(アミノメチル)−5−イソプロピルフェニル)−N−メチルメタンスルホンアミドを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.1.84:N−(3−(アミノメチル)−5−イソプロピルベンジル)メタンスルホンアミド
本明細書に記載の一般手順に従って、5−(アジドメチル)イソフタル酸ジエチルを5−(ヒドロキシメチル)イソフタル酸ジエチルから合成した。
5−(アジドメチル)イソフタル酸ジエチル2.2g(7.93mmol)および10%Pd/C 224mgのEtOAc(30mL)中混合物を室温でH2風船下に終夜撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。粗生成物をMeOH 30mLに溶かし、20%Pd(OH)2 478mgを加え、混合物を室温でH2風船下に約5時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。粗5−(アミノメチル)イソフタル酸ジエチル生成物を、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
粗5−(アミノメチル)イソフタル酸ジエチルのCH2Cl2(30mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにEt3N 1.2mLおよびMsCl 0.7mLを加えた。氷浴を外し、室温で2時間後、溶液を濃縮し、EtOAcおよびH2Oを加えた。有機層をブラインで洗浄し、水層をEtOAcで抽出し、合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(1%MeOH/CHCl3)によって、5−(メチルスルホンアミドメチル)イソフタル酸ジエチル901mgを淡黄色固体として収率35%で得た。
5−(メチルスルホンアミドメチル)イソフタル酸ジエチル901mg(2.73mmol)のTHF(10mL)およびMeOH(10mL)中溶液に、H2O 2.7mL中のNaOH 115mgを加えた。溶液を室温で50時間撹拌した後、溶液を濃縮し、H2OおよびCHCl3を加えた。水層を1N HClで酸性としてpH=1から2とし、(CHCl3 40mL:MeOH 5mLおよびH2O 5mL)の抽出液で数回抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して、粗3−(メトキシカルボニル)−5−(メチルスルホンアミドメチル)安息香酸を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
本明細書に記載の一般手順に従って、N−(3−(アミノメチル)−5−イソプロピルベンジル)メタンスルホンアミドを3−(メトキシカルボニル)−5−(メチルスルホンアミドメチル)安息香酸から合成した。
本明細書に記載の一般手順に従って、tert−ブチル3−イソプロピル−5−(メチルスルホンアミドメチル)ベンジルカーバメートを、N−(3−(アミノメチル)−5−イソプロピルベンジル)メタンスルホンアミドから合成および精製した。
N−メチルメチルスルホンアミドについて前述の一般手順に従って、N−(3−(アミノメチル)−5−イソプロピルベンジル)メタンスルホンアミドをtert−ブチル3−イソプロピル−5−(メチルスルホンアミドメチル)ベンジルカーバメートから合成した。
実施例1.1.85:(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メタンアミン
Boc−グリシン(1.75g、10.0mmol)のCH2Cl2中溶液を0℃で撹拌しながら、それにカルボニルイミダゾール(1.7g、10.5mmol)を加え、反応液を30分間撹拌し、アセチックヒドラジド(740mg、10.0mmol)を加えた。45分後、CBr4(6.63g、20.0mmol)およびPPh3(5.25g、20.0mmol)を加え、反応液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を部分濃縮し、クロマトグラフィー精製して(50%EtOAc/ヘキサン)、少量のトリフェニルホスフィンオキサイドを不純物として含むtert−ブチル(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メチルカーバメート2.3gを得た。
tert−ブチル(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メチルカーバメート(2.3g、10.0mmol)のCH2Cl2(20mL)中溶液を撹拌しながら、それにTFA(8mL)を加え、1時間撹拌した。溶媒全量を除去し、残留物を水で希釈し、エーテルで抽出してトリフェニルホスフィンオキサイドを除去した。次に、水層を飽和NaHCO3でpH約7とし、全ての水を減圧下に除去し、残留物をEtOAcで磨砕し、濾過し、濃縮して、純度約90%の20を900mg得た。
実施例1.1.86:3−(アミノメチル)−5−イソプロピル−N−メチルベンゼンスルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジブロモベンゼンスルホン酸ナトリウム5g(14.2mmol)のPOCl3(24mL)中混合物をCaCl2乾燥管下に120℃で15分間、125℃で約22時間で加熱した。最初に、氷浴で冷却しながら氷および冷水を粗生成物に加え、最後に粗生成物を氷に投入した。酢酸エチルを加え、層を分離した。有機層をブライン40mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。4−アミノ−3,5−ジブロモベンゼンスルホン酸次亜塩素酸無水物生成物を、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
粗4−アミノ−3,5−ジブロモベンゼンスルホン酸次亜塩素酸無水物およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン3.7mL(21.3mmol)のCH2Cl2(50mL)中溶液に0℃で、CH3NH2(2.0MのTHF中溶液)10.7mLを加えた。混合物を0℃で10分間撹拌し、氷浴を外した。約75分間にわたり撹拌を続けながら昇温させて室温とし、CH3NH2溶液3mLを加えた。約15分後、H2OおよびCHCl3を加え、層を分離した。水層をCHCl3で抽出した(2回)。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(30%から70%EtOAc/ヘキサン)によって、2,6−ジブロモ−4−(メチルアミノオキシスルホニル)アニリン1.55gを淡黄色固体として収率35%で得た。
2,6−ジブロモ−4−(メチルアミノオキシスルホニル)アニリン1.55g(4.49mmol)のEtOH(16mL)中混合物を撹拌しながら、それにH2SO4 1.6mLを加えた。その混合物を90℃で攪拌しながら、それにNaNO2 1.2g(17.4mmol)を2回に分けて加えた。混合物を90℃で15.75時間撹拌し、H2OおよびEtOAcを加えた。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(20%EtOAc/ヘキサン)によって、不純物を含むO−(3,5−ジブロモフェニルスルホニル)−N−メチルヒドロキシルアミン771mgを得た。
O−(3,5−ジブロモフェニルスルホニル)−N−メチルヒドロキシルアミン751mg(2.29mmol)、Zn(CN)2 159mg(1.35mmol)およびPd(PPh3)4 164mg(0.142mmol)、DMF(脱気)8mLの混合物を80℃で撹拌した。70分後、Pd((PPh3)4 334mgを加え、35分後、Pd(PPh3)4 414mgを加えた。1時間後、EtOAcおよび10%NH4OH(水溶液)20mLを加え、層を分離した。有機層を10%NH4OH(水溶液)20mLおよびブライン20mLで洗浄した。合わせた水層をEtOAcで抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、3−ブロモ−5−(メチルアミノオキシスルホニル)ベンゾニトリル194mgを収率31%で黄色固体として得た。
クロロ置換ピリジンについての本明細書に記載の一般手順に従って、3−(メチルアミノオキシスルホニル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルを3−ブロモ−5−(メチルアミノオキシスルホニル)ベンゾニトリルから合成した。イソプロペニルアセトアミドについての本明細書に記載の一般手順に従って、3−イソプロピル−5−(メチルアミノオキシスルホニル)ベンゾニトリルを3−(メチルアミノオキシスルホニル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルから合成した。
実施例1.1.87:N−メチル−1−(4−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)チアゾール−2−イル)メタンアミン
0℃で撹拌したチアゾール−4−イルメタノール(Combi−Blocks)(1g、8.69mmol)のDCM溶液に、TIPSCl(2.2mL、10.43mmol)およびイミダゾール(1.48g、21.72mmol)を加えた。得られた混合物を昇温させて室温とし、終夜撹拌した。飽和NH4Cl水溶液で反応を停止し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濃縮して残留物を得て、それをフラッシュカラムによって精製して、4−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)チアゾールを得た(2g)。1H NMR(300MHz、CDCl3)、δ:8.794(m、1H)、7.338(m、1H)、5.065(s、2H)、1.209(m、3H)、1.133(d、J=6Hz、18H)。
4−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)チアゾール(2g、7.367mmol)のジエチルエーテル溶液(30mL)中溶液に−78℃でブチルリチウム(1.6Mのヘキサン中溶液、5.1mL)を加えた。得られた溶液を同じ温度で1時間撹拌し、明黄色反応混合物にギ酸ジメチル(1.14mL、14.734mmol)を加えた。反応液を昇温させて室温とし、3時間撹拌し、水で反応停止し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濃縮して残留物を得て、それは精製および同定を行わずに次の段階に用いた。フラスコ中の0℃のメチルアミン(2Mのメタノール中溶液、10mL)にチタンイソプロポキシド(2.55mL、8.692mmol)を加え、20分間撹拌し、上記の粗アルデヒドを反応液に加え、3時間撹拌した。反応混合物に水素化ホウ素ナトリウム(354mg、9.36mmol)を少量ずつ加えた。終夜後、反応溶媒を除去し、DCM/水で希釈した。得られた沈澱をセライトで濾過した。得られた透明液体をクロロホルムで3回抽出し、無水Na2SO4で脱水し、濃縮して残留物を得て、それをフラッシュカラムによって精製して、N−メチル−1−(4−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)チアゾール−2−イル)メタンアミンを得た(1.37g)。1H NMR(300MHz、CDCl3)、δ:7.197(s、1H)、4.975(s、2H)、4.075(s、2H)、2.555(s、3H)、1.196(m、3H)、1.134(d、J=5.7Hz、18H)。
実施例1.1.88:ベンゾフラン−2−イルメタンアミン
ベンゾフラン−2−カルボアルデヒド(アルドリッチ)1.02g(6.96mmol)のMeOH(20mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにNaBH4 1.02g(26.9mmol)を加えた。氷浴を外し、混合物を放冷して室温とした(反応は発熱的であった)。45分後、混合物を濃縮し、H2Oおよび1N HClを加えてpH=7とした。水層をEtOAcで抽出し(2回)、合わせた抽出液をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、ベンゾフラン−2−イルメタノール1gを無色油状物として定量的収率で得た。
ベンゾフラン−2−イルメタノール1.00g(6.77mmol)のトルエン(10mL)中溶液を室温で撹拌しながら、それにDPPA 1.7mL(7.89mmol)を加えた。溶液を冷却して0℃とし、DBU 1.2mL(8.02mmol)を加えた。氷浴を外し、混合物を撹拌しながら昇温させて室温とした。12.5時間後、1N HClを加えてpH=4とし、水層をEtOAcで抽出した。飽和NaHCO3溶液で水層のpHをpH=6に調節し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(5%EtOAc/ヘキサン)によって、2−(アジドメチル)ベンゾフランを定量的収率で淡黄色油状物として得た。
2−(アジドメチル)ベンゾフランおよび20%Pd(OH)2 267mgのMeOH(10mL)中混合物を室温でH2風船下に2.5時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮して粗ベンゾフラン−2−イルメタンアミンを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
粗ベンゾフラン−2−イルメタンアミンのMeOH(10mL)中溶液を撹拌しながら、それにBoc2O 1.2mLおよびEt3N 800μLを加えた。溶液を室温で1時間撹拌し、濃縮した。水およびEtOAcを加え、層を分離した。有機層をH2Oおよびブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、少量の不純物を含む保護アミン(tert−ブチルベンゾフラン−2−イルメチルカーバメート)約800mgを得た。
tert−ブチルベンゾフラン−2−イルメチルカーバメートの10mL中溶液を撹拌しながら、それにTFA 1.6mLを加えた。約3.5時間後、溶液を濃縮した。飽和NaHCO3溶液を加えてpH=7とし、水層を(CHCl3 40mL:H2O 5mL:MeOH 5mL)の抽出液で抽出した(3回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。ベンゾフラン−2−イルメタンアミンを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.1.89:(3−イソプロピルイソオキサゾール−5−イル)メタンアミン
イソブチルアルデヒドオキシム1.0g(11.5mmol)、プロパルギルクロライド0.9g(12.1mmol)およびEt3N 0.7mL(5.02mmol)のCH2Cl2(30mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それに亜塩素酸ナトリウム溶液(>4%塩素)125mLを加えた。氷浴を外し、撹拌を続けながら昇温させて室温とした。1.5時間後、CH2Cl2を加え、有機層をブライン20mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(10%EtOAc/ヘキサン)によって、5−(クロロメチル)−3−イソプロピルイソオキサゾール1.14gを収率約62%で淡黄色液体として得た(60%)。
5−(クロロメチル)−3−イソプロピルイソオキサゾールおよびNaN3 952mgのDMF(7mL)中混合物を70℃で2時間撹拌した。水およびEtOAcを加え、層を分離した。有機層を水(2回)およびブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。5−(アジドメチル)−3−イソプロピルイソオキサゾールを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
アミンの純度を高めるための保護−脱保護段階を含む本明細書に記載の一般手順に従って、(3−イソプロピルイソオキサゾール−5−イル)メタンアミンを5−(アジドメチル)−3−イソプロピルイソオキサゾールから合成した。
実施例1.1.90:(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メタンアミン
5−メチルイソオキサゾール−3−カルボン酸メチル(アルドリッチ)618mg(4.38mmol)のTHF(20mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにLiAlH4 401mg(10.6mmol)を加えた。45分後、H2O 400μL、15%NaOH水溶液400μLおよびブライン1.2mLをその順序で加えることで反応停止した。混合物をセライトで濾過し、溶液を濃縮して、(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メタノールを形成した。本明細書に記載の一般手順に従って、(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メタノール(それ以上精製せずに使用)を(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メタンアミンに変換した。
実施例1.2:アルデヒドビルディングブロックの合成
実施例1.2.1:3−ホルミル−5−メトキシ安息香酸メチル
MeOH/水(60mL/16mL)中の5−メトキシイソフタル酸ジメチル(4g、17.84mmol)に、水酸化ナトリウム(0.642g、16.1mmol)を0℃で加え、昇温させて室温とし、終夜撹拌した。有機溶媒を減圧下に除去した後、水を加えた。得られた懸濁液をエーテルで2回洗浄して原料を除去した。得られた水層をpH約4の酸性とし、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機層を真空乾燥して白色固体を得た。そのモノ酸(3−メトキシ−5−(メトキシカルボニル)安息香酸)を、それ以上精製および同定せずに次の反応に直接用いた。
3−メトキシ−5−(メトキシカルボニル)安息香酸(2.6g、12.4mmol)およびトリエチルアミン(2.6mL、18.6mmol)のTHF(200mL)中溶液を撹拌しながら、それに、クロルギ酸イソプロピル(1Mのトルエン中溶液、16mL)を0℃で加え、それを同じ温度で30分間撹拌した。水を加えた後、混合物をエーテルで抽出した。合わせた有機層をNaHCO3水溶液で洗浄し、NaSO4で脱水し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をTHF(200mL)に溶かし、次に冷水(40mL)中のNaBH4(1.4g)を溶液に0℃で攪拌しながら加えた。1時間後、水を加え、混合物をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO4で脱水し、減圧下に濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、相当するアルコール、3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシ安息香酸メチル(2.4g)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3+CD3OD)、δ:7.648(s、1H)、7.503(s、1H)、7.162(s、1H)、4.747(s、2H)、3.947(s、3H)、3.888(s、3H)。
3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシ安息香酸メチル(2.18g、9.82mmol)のDCM(100mL)中溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(5g、11.79mmol)を室温で加えた。30分間攪拌後、混合物を1M Na2S2O3水溶液(30mL)および飽和NaHCO3水溶液(30mL)の混合物に投入し、それをDCMで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、3−ホルミル−5−メトキシ安息香酸メチル残留物の白色固体(純度約80%)を、それ以上精製および同定せずに次段階の反応に直接用いた。
実施例1.2.2:5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ニコチンアルデヒド
5−ブロモニコチン酸エチル(10.0g、43.46mmol)の脱水THF(20mL)中懸濁液にLiAlH4(1.91g、47.81mmol)の脱水THF(200mL)中スラリーをアルゴン下に−78℃で滴下し、混合物を同じ温度で1.5時間撹拌し、昇温させて室温とした。反応混合物にHCl水溶液(1M)15mLを−78℃でゆっくり加え、混合物を昇温させて室温とし、無水Na2SO4を加え、終夜撹拌した。得られた混合物をセライトで濾過し、溶媒を減圧下に除去して粗(5−ブロモピリジン−3−イル)メタノールを得て、それを精製せずに次の段階で用いた。(5−ブロモピリジン−3−イル)メタノール(10.6g、56.40mmol)のDMF(30mL)中溶液に、アルゴン下にイミダゾール(9.98g、146.5mmol)、次にトリイソプロピルシリルクロライド(TIPS−Cl)(15.53mL、73.29mmol)を加えた。室温で24時間撹拌後、反応混合物を溶媒留去して乾固させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc、9:1)による精製によって、3−ブロモ−5−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)ピリジンを無色油状物として得た(11.8g、全体で81%)。1H NMR(CDCl3):δ:1.00−1.237(m、21H)、4.837(s、2H)、7.849(s、1H)、8.480(s、1H)、8.556(s、1H)。
3頸フラスコに入ったトルエン(30mL)を冷却して−78℃とした。n−BuLi(1.6Mのヘキサン中溶液、8.35mL、0.13.35mmol)をそのトルエンにゆっくり加えた。10分後、3−ブロモ−5−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)ピリジン(4.0g、11.62mmol)のトルエン(30mL)中溶液を滴下した。黄色固体が沈澱した。得られたスラリーを15から30分間熟成させ、内部温度を<−50℃に維持しながらTHF(20mL)をゆっくり加えた。混合物を15分間熟成させ、アセトン(1.7mL、23.24mmol)を2分間かけて加えた。固体が溶けて、褐色均一溶液が得られた。反応溶液を昇温させて室温とし、飽和NH4Cl水溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。有機層を合わせ、濃縮乾固させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc)による精製によって、2−(5−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)ピリジン−3−イル)プロパン−2−オールを明黄色固体として得た(3.56g、96%)。1H NMR(CDCl3):δ:1.250−1.055(m、21H)、1.606(s、6H)、4.865(s、2H)、7.830(s、1H)、8.458(s、1H)、8.621(s、1H)。
DCM(30mL)中の2−(5−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)ピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(1.1g、3.4mmol)に−78℃で、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DAST)(0.67mL、5.1mmol)を加え、同じ温度で1時間撹拌し、次に昇温させて0℃として3時間経過させた。得られた混合物をMeOHおよび飽和NaHCO3水溶液で反応停止した。混合物をEtOAcで3回抽出し、無水NaSO4で脱水し、濾過し、濃縮乾固させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc)による注意深い精製によって、所望のフルオリド(3−(2−フルオロプロパン−2−イル)−5−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)ピリジン)を明黄色固体として得た(0.43g)。1H NMR(CDCl3):δ:1.127(d、J=6.3Hz、18H)、1.204(m、3H)、1.712(s、3H)、1.786(s、3H)、4.922(s、2H)、7.781(s、1H)、8.566(s、2H)。3−(2−フルオロプロパン−2−イル)−5−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)ピリジンを過剰のHF水溶液/THFで脱保護して、(5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メタノールを白色固体として得た。次に、(5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メタノールを標準的なスウェルン酸化条件を用いて酸化して、5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ニコチンアルデヒドとした。
実施例1.2.3:5−tert−ブチルニコチンアルデヒド
LiAlH4(1.91g、47.81mmol)の脱水THF(200mL)中スラリーにアルゴン下にて−78℃で、5−ブロモニコチン酸エチル(Alfa Aesar、10.0g、43.46mmol)の脱水THF(20mL)中懸濁液を滴下し、混合物を同じ温度で1.5時間撹拌し、昇温させて室温とした。反応混合物に、HCl水溶液(1M)15mLを−78℃でゆっくり加え、混合物を昇温させて室温とし、無水Na2SO4を加え、終夜撹拌した。得られた混合物をセライトで濾過し、溶媒を減圧下に除去して、粗(5−ブロモピリジン−3−イル)メタノールを得て、それを精製せずに次の段階で用いた。
(5−ブロモピリジン−3−イル)メタノール(10.6g、56.40mmol)のDMF(30mL)中溶液に、アルゴン下にイミダゾール(9.98g、146.5mmol)と次にトリイソプロピルシリルクロライド(TIPSCl、15.53mL、73.29mmol)を加えた。室温で24時間撹拌後、反応混合物を溶媒留去して乾固させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc、9:1)による精製によってTIPSエーテル(3−ブロモ−5−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)ピリジン)を無色油状物として得た(11.8g、全体で81%)。1H NMR(CDCl3):δ:1.00−1.237(m、21H)、4.837(s、2H)、7.849(s、1H)、8.480(s、1H)、8.556(s、1H)。
脱水THF(150mL)中の無水CuCN(3.41g、38.03mmol)およびtert−ブチルマグネシウムブロマイドのエーテル溶液(38mL、76.1mmol)の混合物をN2下に−78℃で20分間撹拌した。THF中の3−ブロモ−5−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)ピリジン(3.274g、9.51mmol)を加え、反応混合物を−78℃で2から3時間、次に室温で終夜撹拌した。反応混合物を、飽和NH4OH水溶液の滴下によって反応停止し、1M NaOH水溶液を用いることでpHを10に調節し、得られた溶液をEtOAcで抽出した(75mLで3回)。合わせた有機抽出液を脱水し(Na2SO4,)、減圧下に濃縮して残留物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製してて、3−tert−ブチル−5−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)ピリジンを得た(0.7g)。1H NMRでは、生成物が所望の生成物および臭素脱離生成物を含むことが示されている。1H NMR(CDCl3):δ:1.124(m、22H)、1.369(s、5H)、4.878(s、2H)、7.298(m、0.5H)、7.738(m、1H)、8.414(s、0.6H)、8.607(m、1.5H)。
3−tert−ブチル−5−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)ピリジン(0.7g、2.637mmol)をHCl/メタノール(42mL、1.25M、52.73mmol)に室温で溶かし、終夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、クロロホルムに溶かし、飽和Na2CO3水溶液で洗浄した。得られた有機溶媒を脱水し、濃縮して残留物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋な(5−tert−ブチルピリジン−3−イル)メタノールを得た(0.2g)。1H NMR(CDCl3):δ:1.280(s、9H)、4.663(s、2H)、7.730(s、1H)、8.225(s、1H)、8.368(s、1H)。
メチレンクロライド(10mL)中のオキサリルクロライド(158μL、1.819mmol)を2頸フラスコに−78℃で入れ、次にジメチルスルホキシド(129μL、1.819mmol)を加えた。撹拌を20分間続け、次にメチレンクロライド(10mL)中の(5−tert−ブチルピリジン−3−イル)メタノール(0.2g、1.21mmol)を加えた。混合物を−78℃でさらに20分間撹拌後、トリエチルアミン(0.59mL、4.24mmol)を加えた。冷却浴を外し、懸濁液を昇温させて室温とした。水(50mL)を加え、黄色有機層を分離し、水層をメチレンクロライドで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機溶液を脱水し、濃縮して、5−tert−ブチルニコチンアルデヒドを橙赤色−黄色液体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に直接用いた。
実施例1.2.4:5−(1,1−ジフルオロエチル)ニコチンアルデヒド
フラスコ中の1−(5−ブロモピリジン−3−イル)エタノン(2.95g、14.75mmol)に、[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]硫黄トリフルオリド(4.1mL、22.12mmol)を加え、加熱して80℃とした。得られた混合物をこの温度で終夜撹拌した。反応液を冷却して室温とし、MeOHおよび飽和NaHCO3水溶液で反応停止した。混合物をメチレンクロライドで3回抽出し、無水NaSO4で脱水し、濾過し、濃縮乾固させた。フラッシュシリカクロマトグラフィーによる注意深い精製によって、3−ブロモ−5−(1,1−ジフルオロエチル)ピリジンを明黄色固体として得た(1.5g)。1H NMR(CDCl3):δ:1.993(t、J=18.3Hz、3H)、8.002(s、1H)、8.720(s、1H)、8.794(s、1H)。
本明細書に記載のものと同様の条件下にBuLi/DMFを用いて、3−ブロモ−5−(1,1−ジフルオロエチル)ピリジンを5−(1,1−ジフルオロエチル)ニコチンアルデヒドに変換し、それ以上精製せずに次の段階に用いた。
実施例1.2.5:3−(1,1−ジフルオロエチル)ベンズアルデヒド
3−ブロモ−5−(1,1−ジフルオロエチル)ピリジンについて記載の方法に従って、3−(1,1−ジフルオロエチル)ベンゾニトリルを3−アセチルベンゾニトリルから合成した。3−(1,1−ジフルオロエチル)ベンゾニトリル(1.6g、9.57mmol)のCH2Cl2(25mL)中溶液を冷却して0℃とし、1M DIBALのヘキサン中溶液(11.5mL、11.2mmol)を滴下した。混合物をゆっくり昇温させて室温とした。反応をTLCによってモニタリングした。3時間後、反応混合物を、砕いた氷および6N HClの入ったビーカーに投入した。混合物を約1時間撹拌した。層を分離し、水相をCH2Cl2で抽出した。合わせた有機層をNaHCO3水溶液と次に水で洗浄した。有機層を脱水し(Na2SO4)、濃縮し、シリカクロマトグラフィーを行って、3−(1,1−ジフルオロエチル)ベンズアルデヒドを明黄色油状物として得て、それをそれ以上精製および同定せずに次の段階に直接用いた。
実施例1.2.6:3−ヒドロキシ−5−イソプロピルベンズアルデヒド
3,5−ジブロモベンズアルデヒド5g(18.9mmol)のMeOH(40mL)およびTHF(15mL)中溶液を撹拌しながら、それにHC(OMe)3 3.2mL(29.2mmol)と次にp−TsOH・H2O 278mg(1.46mmol)を加えた。溶液を室温で約14時間撹拌し、濃縮した。水を粗生成物に加え、水層をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(5%EtOAc/ヘキサン)によって、前記アルデヒドおよび1,3−ジブロモ−5−(ジメトキシメチル)ベンゼンの混合物を得た。ヘキサンを加えて溶解度により生成物を分離したが、ジメチルアセタールはまだ純粋ではなく、それ以上精製せずに用いた。
n−BuLi(1.6Mのヘキサン中溶液)23mLのTHF(20mL)中溶液を−78℃で撹拌しながら、それにTHF(80mL)中の1,3−ジブロモ−5−(ジメトキシメチル)ベンゼン5.31gを約55分間の時間をかけて滴下した。50分後、B(OMe)3 3.2mL(28.7mmol)を加え、溶液を−78℃で20分間撹拌した。冷却浴を外し、撹拌を続けながら徐々に昇温させて室温とした。1時間後、1N HCl(45mL)を加え、水層をEtOAcで抽出した。抽出液をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物の1N NaOH(70mL)中混合物を0℃で撹拌しながら、それにH2O2(30重量%のH2O中溶液)14.5mLを滴下した。25分後、5N HClを加えてpH=1とし、EtOAcおよびH2Oを加えた。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(15%EtOAc/ヘキサン)によって、3−ブロモ−5−(ジメトキシメチル)フェノール1.92gを少量の不純物を含む淡黄色固体として得た。
本明細書に記載の一般手順に従って、3−(ジメトキシメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェノールを3−ブロモ−5−(ジメトキシメチル)フェノールから合成した。
3−(ジメトキシメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェノール554mgおよび10%Pd/C 55.2mgのMeOH(10mL)およびEtOAc(10mL)中混合物を室温でH2風船下に4時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。3−(ヒドロキシメチル)−5−イソプロピルフェノールを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
3−(ヒドロキシメチル)−5−イソプロピルフェノールのCH2Cl2(10mL)中溶液を撹拌しながら、それにPCC 1.23g(5.69mmol)を加えた。混合物を4.5時間撹拌し、Et2Oを加え、混合物を冷蔵庫で保存した。溶媒を濃縮し、粗生成物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(15%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、3−ヒドロキシ−5−イソプロピルベンズアルデヒド218mgを淡黄色固体として得た。
実施例1.2.7:モルホリン−4−カルボン酸3−ホルミル−5−イソプロピルフェニル
3−ヒドロキシ−5−イソプロピルベンズアルデヒド91.9mg(0.634mmol)のCH2Cl2(5mL)中溶液を室温で撹拌しながら、それに4−モルホリンカルボニルクロライド220μL(1.92mmol)およびEt3N 0.5mL(3.59mmol)を加えた。3時間後、飽和NaHCO3(15mL)を加え、水層をCHCl3で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(20%EtOAc/ヘキサン)によって、モルホリン−4−カルボン酸3−ホルミル−5−イソプロピルフェニル38.8mgを収率24%で黄色油状物として得た。
3−(ジメトキシメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン(7.1mL)のCH2Cl2(30mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにCrO3(4.4g、44mmol)を加えた。得られた混合物を1時間撹拌し、10(854mg、4.4mmol)を加えた。撹拌を5日間続け、混合物をセライト層で濾過した。濾液を濃縮し、EtOAcで希釈した。有機層をNaHCO3、NH4Cl、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水した。溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(60%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、1−(5−(ジメトキシメチル)ピリジン−3−イル)エタノンを黄色油状物として得た。
1−(5−(ジメトキシメチル)ピリジン−3−イル)エタノン(214mg、1.1mmol)のCH2Cl2(5mL)中溶液を撹拌しながら、それにTFA(2mL)を加えた。得られた混合物を24時間撹拌し、溶媒を除去した。残留物をCHCl3および飽和NaHCO3水溶液に溶かした。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水した。溶媒を除去して、5−アセチルニコチンアルデヒド(112mg)を黄色固体として得た。
実施例1.2.9:3−ホルミル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン1−オキサイド
3−(ジメトキシメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン(178mg、0.92mmol)のCH2Cl2(10mL)中溶液を撹拌しながら、それにm−CPBA(227mg、1.0mmol)を加えた。反応混合物を2時間撹拌し、飽和NaHCO3水溶液で反応停止した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水した。溶媒を除去して3−(ジメトキシメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン1−オキサイド(209mg)を得て、それを本明細書に記載の方法に従って3−ホルミル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン1−オキサイドに変換した。
実施例1.2.10:3−ホルミル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾニトリル
硫酸(4.5mL)中の3−ホルミルベンゾニトリル(1.3g、10mmol)に60℃で、N−ブロモコハク酸イミド(2.14g、12mmol)を3回に分けて加えた。2時間後、反応混合物を冷却し、冷水で希釈し、濾過した。フィルターケーキをヘキサンで洗浄した。揮発分を減圧下に除去し、粗残留物(3−ブロモ−5−ホルミルベンゾニトリル)をそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
2−プロパノールおよび水(20mL)(2:1比)中の3−ブロモ−5−ホルミルベンゾニトリル(420mg、2mmol)、トリフルオロホウ酸イソプロペニルカリウム(296mg、2mmol)およびトリエチルアミン(0.42mL)に、PdCl2(dppf)(65mg、0.08mmol)を加え、反応混合物を5時間還流した。次に、反応混合物を冷却し、エーテルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、脱水した。粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行い(60%酢酸エチル:40%ヘキサン)、3−ホルミル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾニトリルの白色固体を得た。
実施例1.2.11:3−ホルミル−5−イソプロピルベンゾニトリル
酢酸エチル(3mL)、エタノール(3mL)混合物中の3−ホルミル−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾニトリル(300mg、1.75mg)に、10%Pd/C(30mg)を加え、反応混合物を水素雰囲気下および風船圧下に7時間撹拌した。次に、反応混合物を濾過し、溶媒を留去してアルデヒドである3−ホルミル−5−イソプロピルベンゾニトリルを得た。
実施例1.2.12:4−(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド
エーテル(30mL)中の2−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(700mg、3.1mmol)に−78℃で、BuLi(1.6Mのヘキサン中溶液、2.13mL)を加えた。40分後、DMF(340mg)を加え、反応混合物を−78℃でさらに45分間撹拌し、反応混合物を1時間の時間をかけて室温とした。次に、反応混合物を固体塩化アンモニウムで反応停止し、水とエーテルとの間で分配した。有機層を脱水し、溶媒留去して、4−(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒドを粗残留物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
実施例1.2.13:5−(イソプロピルアミノ)ニコチンアルデヒド
DMF(5mL)中の5−ブロモニコチンアルデヒド(1.5g、8.06mmol)に、N,N−ジエチルサリチルジアミド(311mg、1.61mmol)、ヨウ化銅(77mg、0.403mmol)、リン酸カリウム(3.42g、16.12mmol)およびイソプロピルアミン(715mg、1.21mmol)を加え、反応混合物を90℃で終夜加熱した。次に、反応混合物をエーテルで希釈し、濾過した。エーテル層を水、ブラインで洗浄し、脱水した。粗残留物についてカラムクロマトグラフィー(40%酢酸エチル/60%ヘキサン)を行って、5−(イソプロピルアミノ)ニコチンアルデヒドを得た。
実施例1.2.14:3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド
硫酸(13.5mL)中の3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(5g、28.72mmol)に60℃で、N−ブロモコハク酸イミド(6.13g、34.45mmol)を3回に分けて加えた。2時間後、反応混合物を冷却し、冷水で希釈し、濾過した。フィルターケーキをヘキサンで洗浄した。揮発分を減圧下に除去し、3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの粗残留物を精製せずに次の段階に用いた。
実施例1.2.15:3−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
DMF(10mL)中の3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(1.0g、3.95mmol)に、シアン化亜鉛(278mg、2.37mmol)を加え、次にPd(PPh3)4(365mg、0.32mmol)を加え、90℃で5時間加熱した。次に、反応混合物を冷却し、エーテルで希釈し、水酸化アンモニウム水溶液で反応停止した。次に、反応混合物を水とエーテルとの間で分配した。有機層を脱水し、溶媒留去し、カラム精製して(10%酢酸エチル/90%ヘキサン)、3−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル400mgを得た。
実施例1.2.16:3−(ピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド
1,4−ジオキサン(15mL)中の3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(1.0g、3.95mmol)に、ピリジン−4−ボロン酸)(583mg、4.74mmol)、炭酸ナトリウム(2M水溶液)(水7.9mL中1.67g)およびPd(PPh3)4(450mg、0.39mmol)を加え、90℃で5時間加熱した。次に、反応混合物をエーテルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、脱水した。揮発分を減圧下に除去し、粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行い(50%酢酸エチル/50%ヘキサン)、3−(ピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド250mgを得た。
実施例1.2.17:N−(3−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミド
3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(10g、57.43mmol)および硫酸(20mL)の混合物に0℃で、硝酸(2.5mL)を加え、反応液を0℃で1時間撹拌し、室温として4時間経過させ、50℃で8時間加熱した。反応混合物を氷水に投入し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を水、重炭酸塩およびブラインで洗浄した。粗残留物の3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを硫酸ナトリウムで脱水し、揮発分を減圧下に除去した。
MeOH(20mL)中の粗3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(2.4g、10.95mmol)に、P−TSA(1.1g、5.61mmol)と次にオルトギ酸トリメチル(3.5g、33.02mmol)を加えた。24時間還流後、溶媒を減圧下に除去した。次に、得られた残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液で塩基性とした。水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を脱水し、溶媒留去し、粗残留物の1−(ジメトキシメチル)−3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゼンを、それ以上精製せずに次の段階で用いた。
エタノール(20mL)中の1−(ジメトキシメチル)−3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゼン(1.9g、7.6mmol)に、10%Pd/C(200m)を加え、風船圧下に5時間撹拌した。次に、反応混合物を濾過し、揮発分を減圧下に除去して、3−(ジメトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)アニリンを得た。
ジクロロメタン(5mL)中の3−(ジメトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)アニリンに0℃で、トリエチルアミン(0.2mL)と次にアセチルクロライドを加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に、ジクロロメタンを減圧下に除去した。反応混合物をエーテルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、脱水した。粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行って、アミド170mgを得た。次に、溶媒を除去し、粗残留物をカラム精製して(40%酢酸エチル/60%ヘキサン)、N−(3−(ジメトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミド100mgを得た。
アセタールN−(3−(ジメトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミド(170mg、0.65mmol)に、TFA(5mL)を0℃で加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。次に、揮発分を減圧下に除去し、反応混合物をエーテルで希釈した。エーテル層を重炭酸ナトリウム水溶液、水、ブラインで洗浄し、脱水した。有機層を脱水し、溶媒留去して、N−(3−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミドを得た。粗残留物を、それ以上精製せずに次の段階で用いた。
実施例1.2.18:3−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド
メタノール(5mL)中の3−(ジメトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)アニリン(440mg、2.0mmol)に0℃で、トリエチルアミン(0.2mL)と次に(Boc)2O(436mg、2.0mmol)を加えた。次に、溶媒を除去し、粗残留物をカラム精製して(40%酢酸エチル/60%ヘキサン)、tert−ブチル3−(ジメトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカーバメート100mgを得た。
DMF(5mL)中のtert−ブチル3−(ジメトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカーバメート(125mg、0.37mmol)に0℃で、水素化ナトリウム(22mg、0.56mmol)を加えた。室温で0.5時間撹拌後、ヨウ化メチル(263mg、1.85mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を冷却し、メタノールで反応停止し、エーテルで抽出した。有機層を脱水し、溶媒留去し、粗残留物をカラム精製して(10%酢酸エチル/90%ヘキサン)、tert−ブチル3−(ジメトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル(メチル)カーバメート110mgを得た。
tert−ブチル3−(ジメトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル(メチル)カーバメート(110mg、0.31mmol)に、TFA(3mL)を0℃で加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。次に、揮発分を減圧下に除去し、反応混合物を酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を重炭酸ナトリウム水溶液、水、ブラインで洗浄し、脱水した。有機層を脱水し、溶媒留去してアルデヒド3−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを得た。粗残留物を、それ以上精製せずに次の段階で用いた。
実施例1.2.19:5−(プロプ−1−エン−2−イル)ニコチンアルデヒド
3−(ジメトキシメチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピリジン(2.2g、11.3mmol)に、0℃でTFA(5.2mL、67.8mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。次に、揮発分を減圧下に除去し、反応混合物をエーテルで希釈した。エーテル層を重炭酸ナトリウム水溶液、水、ブラインで洗浄し、脱水した。有機層を脱水し、溶媒留去して、5−(プロプ−1−エン−2−イル)ニコチンアルデヒドを得た。
実施例1.2.20:酢酸3−ホルミル−5−イソプロピルフェニル
3−ヒドロキシ−5−イソプロピルベンズアルデヒド33.2mg(0.202mmol)およびAc2O 50μL(0.53mmol)のピリジン(3mL)中溶液を室温で70分間撹拌した。溶液を濃縮し、水およびEtOAcを加え、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)(中性シリカゲル)によって精製して、酢酸3−ホルミル−5−イソプロピルフェニル47.4mgを少量の不純物を含む黄色油状物として得た。
実施例1.2.21:5−(ヒドロキシメチル)−2−メチルベンズアルデヒド
I2 23.0g(90.6mmol)および亜硝酸tert−ブチル5.4mL(45.5mmol)のCH3CN(40mL)中混合物を35℃で撹拌しながら、それに3−アミノ−4−メチル安息香酸メチル5.0g(30.3mmol)を4回に分けて加えた。撹拌を続けながら、暗所にて(消灯のみ)冷却して室温とした。2.5時間後、H2O中のNa2SO3 400mLを徐々に加えた。層を分離し、有機層をブライン80mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(5%EtOAc/ヘキサン)によって、3−ヨード−4−メチル安息香酸メチル5.7gを、少量の不純物を含む赤色液体とし収率約68%で得た。
3−ヨード−4−メチル安息香酸メチル5.7gのDMF(脱気)(35mL)中溶液に、Zn(CN)2 1.94g(16.5mmol)およびPd(PPh3)4 1.58g(1.37mmol)を加えた。混合物を80℃で暗所にて(光を消しながら)6時間撹拌した。その混合物に、10%NH4OH(水溶液)50mLおよびEtOAcを加えた。有機層を水50mLおよびブライン30mLで洗浄し、合わせた水層をEtOAcで抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(10%EtOAc/ヘキサン)によって、3−シアノ−4−メチル安息香酸メチル約3gを淡黄色固体として得た。
DIBAL−H(1.5Mのトルエン中溶液)27mLのCH2Cl2(10mL)中溶液を−78℃で撹拌しながら、それにCH2Cl2(35mL)中の3−シアノ−4−メチル安息香酸メチル1.32g(7.54mmol)を30分間の時間をかけて滴下した。−78℃で約40分間撹拌後、溶液を昇温させて室温とした。75分後、溶液を冷却して−78℃とし、H2O 10mLおよび1N HCl 16mLを加えた。冷却浴を外し、混合物を昇温させて室温とした。濃HCl(5から6mL)を加え、撹拌を1.5時間続けた。クロロホルムを加え、層を分離し、有機層をブライン20mLで洗浄した。合わせた水層をクロロホルムで抽出した(4回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(50%EtOAc/ヘキサン)によって、5−(ヒドロキシメチル)−2−メチルベンズアルデヒド800mgを少量の不純物を含む黄色油状物として得た。
実施例1.2.22:5−ホルミル−2−メチル安息香酸メチル
5−(ヒドロキシメチル)−2−メチルベンズアルデヒド800mgのMeOH(20mL)中溶液を撹拌しながら、それにオキソン3.4g(5.5mmol)を加えた。混合物を室温で3.75時間撹拌し、MeOH 2mLを加えた。2.5時間後、1N HCl 15mL、H2O 45mLおよびEtOAcを加え、層を分離した。水層を抽出し、合わせた抽出液をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(30%EtOAc/ヘキサン)によって、5−(ヒドロキシメチル)−2−メチル安息香酸メチル377mgを少量の不純物を含む黄色油状物として得た。
5−(ヒドロキシメチル)−2−メチル安息香酸メチル377mgおよびオキサリルクロライド0.8mL(9.17mmol)のCH2Cl2(20mL)中溶液を冷却して−78℃とした。この溶液に、DMSO 1.1mL(15.5mmol)を滴下し、10分間撹拌後、Et3N 3.2mLを加え、撹拌を−78℃で10分間続けた。ドライアイス−アセトン浴を外し、混合物を昇温させて室温とし、2時間後、飽和NH4Cl溶液30mLを加えた。有機層をブライン25mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(10%EtOAc/ヘキサン)によって、5−ホルミル−2−メチル安息香酸メチル268mgを少量の不純物を含む赤色液体として収率71%で得た。
実施例1.2.23:リン酸3−ホルミル−5−イソプロピルフェニルジメチル
3−ヒドロキシ−5−イソプロピルベンズアルデヒド172mg(1.05mmol)、ピリジン160μL(1.98mmol)およびTHF 1.6mLのCH2Cl2(8mL)中溶液を撹拌しながら、それにCH2Cl2(5mL)中のI2 620mg(2.44mmol)およびP(OMe)3 280μL(2.37mmol)を加えた。暗所にて(消灯のみ)2.75日間にわたり、混合物を室温で撹拌した。クロロホルムおよび水を加え、層を分離した。有機層を水20mLおよびブライン20mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(60%EtOAc/ヘキサン)(中性シリカゲル)によって、リン酸3−ホルミル−5−イソプロピルフェニルジメチル40.1mgを収率14%で得た。
実施例1.2.24:5−(1−メトキシプロプ−1−エン−2−イル)ニコチンアルデヒド
メトキシメチルトリフェニルホスホニウムクロライド(20.57g、60mmol)のTHF中溶液に−78℃で、ブチルリチウム(1.6Mのヘキサン中溶液、37.5mL)をゆっくり加えた。得られた混合物をさらに45分間撹拌して室温とした。反応液を冷却して−78℃とした後、THF中の1−(5−ブロモピリジン−3−イル)エタノン(アルドリッチ(Aldich))(8g、40mmol)を反応混合物に加えた。得られた溶液を−78℃から室温まで終夜にわたり撹拌し、次に飽和NH4Cl水溶液で反応停止し、ジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で脱水し、濃縮して残留物を得て、それをフラッシュカラムによって精製して、3−ブロモ−5−(1−メトキシプロプ−1−エン−2−イル)ピリジン(E/Z混合物、5g)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3)、δ:8.769(m、0.5H)、8.491(m、1.5H)、8.143(m、0.4H)、7.737(m、0.6H)、6.517(m、0.6H)、6.271(m、0.4H)、3.804、3.773(ss、3H)、1.949(m、3H)。本明細書に記載の方法を用いて、アルデヒドを合成した。
実施例1.3:環状アミンビルディングブロックの合成
実施例1.3.1:(R)−4−メチル−2−(ピロリジン−2−イル)チアゾール
市販の(R)−1−(ベンジルオキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(Synthetech、9.97g、40.0mmol)の1,4−ジオキサン(60mL)中溶液にピリジン(2mL)、(Boc)2O(11.35mL、52mmol)およびNH4HCO3(3.98g、50.4mmol)を加え、12時間撹拌した。全ての溶媒を留去し、EtOAcで希釈し、水、5%H2SO4およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で脱水し、濃縮した。(R)−2−カルバモイルピロリジン−1−カルボン酸ベンジルを定量的収率で形成し、それ以上精製せずに次の段階で用いた。
1,2−DME(2000mL)中の(R)−2−カルバモイルピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(9.97g、40.0mmol)中溶液に、ローソン試薬(8.9g、0.55mmol)を加え、4時間撹拌した。全ての溶媒を留去し、飽和NaHCO3 100mLで希釈し、エーテルで抽出した(200mLで2回)。合わせた有機層を無水Na2SO4で脱水し、濃縮した。粗(R)−2−カルバモチオイルピロリジン−1−カルボン酸ベンジルを、それ以上精製せずに次の段階に用いた。
(R)−2−カルバモチオイルピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(約40mmol)のEtOH(120mL)中溶液にクロロアセトン(4.7mL、60mmol)を加え、75℃で6時間加熱した。反応液を冷却して室温とし、飽和NaHCO3水溶液100mLに投入した。エタノールを減圧下に留去し、水層を酢酸エチルで抽出した(200mLで2回)。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮した。残留物のシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って(35%酢酸エチル/80%ヘキサン)、(R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルを3段階後での収率86%で得た。
(R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(無希釈)に室温で、HBr/AcOH(60mL)を加えた。1時間後、高撹拌しながらエーテル(150mL)をゆっくり加えた。撹拌を10分間続け、5から10分間静置した。上清を傾斜法で除去した。上清が無色となるまで、そのプロセスを3から4回繰り返した。半固体を水(50mL)に溶かし、1N LiOHでpHを約8とし、5%MeOH/95%CHCl3で抽出して(100mLで3回)、(R)−4−メチル−2−(ピロリジン−2−イル)チアゾール4.0gを得た。
実施例1.3.2:(S)−4−メチル−2−(ピロリジン−2−イル)チアゾール
(R)−4−メチル−2−(ピロリジン−2−イル)チアゾールの製造と同じ手順に従って、市販のCbz−L−プロリン(アルドリッチ)を原料として、(S)−4−メチル−2−(ピロリジン−2−イル)チアゾールを製造した。
実施例1.3.3:(R)−4−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)チアゾール
市販の(R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−2−カルボン酸(アルドリッチ)を原料として(R)−4−メチル−2−(ピロリジン−2−イル)チアゾールの製造と同じ手順に従って、(R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを製造し、それを標準的なTFA条件を用いて脱保護することで所望の生成物を得ることにより、(R)−4−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)チアゾールを製造した。
実施例1.3.4:(R)−4−メチル−2−(チアゾリジン−4−イル)チアゾール
市販の(S)−2−アミノ−3−メルカプトプロパン酸塩酸塩(アルドリッチ、3.0g、24.8mmol)のH2O(8mL)中溶液に室温で、37%ホルムアルデヒド溶液(817mg、27.3mmol)を加え、24時間攪拌した。次に、NH2OH・HCl(172mg、2.48mmol)、NaOH(50mL、2N、100mmol)、アセトン(50mL)、(Boc)2O(6.27mL、27.28mmol)を加え、12時間撹拌した。反応混合物をエーテルで抽出した。水層を1N HClでpH ̄3.5の酸性とし、5%MeOH/95%CHCl3で抽出した(100mLで3回)。合わせた有機抽出液を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、粗(S)−4−カルバモイルチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチル2.49gを得た。
(R)−4−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)チアゾールの合成について記載のものと同様の手順に従って、(R)−4−メチル−2−(チアゾリジン−4−イル)チアゾールを(S)−4−カルバモイルチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルから製造した。
実施例1.3.5:(R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)オキサゾリジン
(R)−4−メチル−2−(チアゾリジン−4−イル)チアゾールの合成について記載のものと同様の手順に従って、メチルチアゾール−D−オキサプロリン(R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)オキサゾリジンを(R)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロパン酸(アルドリッチ)から製造した。中間体の(R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)オキサゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを、4N HCl/1,4−ジオキサンを用いて脱保護し(20分)、所望の生成物をそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
実施例1.3.6:(R)−4−メチル−2−(ピロリジン−2−イル)オキサゾール
L−セリンメチルエステル塩酸塩(アルドリッチ、5.0g、32.0mmol)のCH2Cl2(150mL)中溶液に0℃で、Et3N(4.88mL、35.2mmol)、Cbz−D−プロリン(8.01g、32.0mmol)およびDCC(7.26g、35.2mmol)をその順で加えた。反応液を昇温させて室温とし、終夜撹拌した。溶媒全てを留去し、残留物を酢酸エチルで磨砕し、沈殿を濾去した。濾液を低圧下に濃縮し、シリカゲル(70%酢酸エチル/30%クロロホルム)でのクロマトグラフィーを行い、(R)−2−((S)−3−ヒドロキシ−1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イルカルバモイル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル8.5gを得た。
(R)−2−((S)−3−ヒドロキシ−1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イルカルバモイル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(8.5g、22.0mmol)のCH2Cl2(150mL)中溶液に−20℃で、デオキソ−フラワー(Deoxo−flour)(4.5mL、24.16mmol)を滴下した。溶液を30分間撹拌し、BrCCl3(7.8mL、79.0mmol)と次にDBU(11.8mL、79mmol)を滴下した。反応液を2から3℃で10時間撹拌し、飽和NaHCO3水溶液で反応停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、シリカゲル(10%酢酸エチル/90%クロロホルム)でのクロマトグラフィーを行い、(R)−2−(1−(ベンジルオキシカルボニル)ピロリジン−2−イル)オキサゾール−4−カルボン酸メチル6.95を得た。
(R)−2−(1−(ベンジルオキシカルボニル)ピロリジン−2−イル)オキサゾール−4−カルボン酸メチル(6.95g、21.1mmol)のTHF(50mL)中溶液に0℃で、LiBH4(32mL、2.0MのTHF中溶液、63.2mmol)を加えた。反応液を昇温させて室温とし、3時間撹拌した。酢酸エチル(25mL)を滴下し、30分間撹拌した。反応液を冷却して0℃とし、1N HCl 50mLを滴下し、水100mLで希釈した。それを酢酸エチルで抽出し、Na2SO4で脱水し、濃縮し、シリカゲル(3%MeOH/97%クロロホルム)でのクロマトグラフィーを行って、(R)−2−(4−(ヒドロキシメチル)オキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル4.1gを得た。
(R)−2−(4−(ヒドロキシメチル)オキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(1.1g、3.64mmol)のHMPA(18mL)中溶液に、メチルトリフェノキシホスホニウムヨージド(3.29g、7.28mmol)を加え、30分間撹拌した。次に、NaCNBH3を加え、反応液を50℃で3時間加熱し、氷冷水100mLに投入し、エーテルで抽出した(100mLで2回)。有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮し、シリカゲル(50%酢酸エチル/50%ヘキサン)でのクロマトグラフィーを行って、(R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル180mgを得た。
(R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(無希釈)に室温でHBr/AcOH(60mL)を加えた。1時間後、高撹拌しながらエーテル(20mL)をゆっくり加えた。10分間撹拌を続け、5から10分間静置させた。上清を傾斜法で除去した。上清が無色になるまで、このプロセスを3から4回繰り返した。得られた半固体を水(50mL)に溶かし、1N LiOHでpH約8とし、5%MeOH/95%CHCl3で抽出して(100mLで3回)、(R)−4−メチル−2−(ピロリジン−2−イル)オキサゾール55mgを得た。
実施例1.3.7:2−((2R,4R)−4−メトキシピロリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール
THF/H2O(3:1)混合物中の(2R,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸(アルドリッチ、2g、15.3mmol)に、K2CO3(15g、107.1mmol)と次にベンジルオキシカルボニルクロライド(5.22g、30.6mmol)を加えた。0℃で3時間撹拌後、THFを除去した。次に、反応混合物を濃HClで酸性とし、酢酸エチル/メタノールの混合物で抽出した。有機層を脱水し、溶媒留去し、粗残留物を次の段階に用いた。
THF(30mL)中の水素化ナトリウム(2.08g、52.02mmol)に−10℃で、Cbz−保護(2R,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸(2.3g、8.67mmol)を加えた。30分後、硫酸ジメチルを加え、室温で16時間撹拌した。次に、反応混合物を塩化アンモニウムで反応停止し、THFをロータリーエバポレータで減圧下に除去した。反応混合物を塩基性とし、水層をエーテルで抽出した。次に、水層を酸性とし、10%メタノール/90%クロロホルムで抽出した。有機層を脱水し、溶媒留去して、Cbz−保護(2R,4R)−4−メトキシピロリジン−2−カルボン酸を収率90%で得た。
Cbz−保護(2R,4R)−4−メトキシピロリジン−2−カルボン酸(2.2g、7.88mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)中溶液に、ピリジン(0.4mL)、(Boc)2O(2.32mL、10mmol)およびNH4HCO3(785mg、9mmol)を加え、12時間撹拌した。全ての溶媒を留去し、EtOAcで希釈し、水、5%H2SO4およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で脱水し、濃縮する。Cbz−保護(2R,4R)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキサミドの粗収率は定量的であり、精製せずに次の段階に用いる。
Cbz−保護(2R,4R)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキサミド(2.0g、7.17mmol)の1,2−DME(40mL)中溶液にローソン試薬(1.6g、3.94mmol)を加え、4時間撹拌した。全ての溶媒を留去し、飽和NaHCO3 100mLで希釈し、エーテルで抽出した(200mLで2回)。合わせた有機層を無水Na2SO4で脱水し、濃縮する。粗Cbz−保護(2R,4R)−4−メトキシピロリジン−2−カルボチオアミドを、次の段階に用いる。
Cbz−保護(2R,4R)−4−メトキシピロリジン−2−カルボチオアミド(約6.79mmol)のEtOH(20mL)中溶液に、炭酸カルシウム(2.04g、20.4mmol)を加え、クロロアセトン(0.8mL、10.2mmol)を加え、60℃で4時間加熱した。反応液を冷却して室温とし、飽和NaHCO3水溶液100mLに投入した。エタノールを減圧下に留去し、水層を酢酸エチルで抽出した(200mLで2回)。合わせた有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮した。残留物のシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って(35%酢酸エチル/80%ヘキサン)、Cbz−保護2−((2R,4R)−4−メトキシピロリジン−2−イル)−4−メチルチアゾールを3段階後に86%で得た。
HBr/AcOH(5mL)を、室温でCbz−保護2−((2R,4R)−4−メトキシピロリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール(470mg、1.5mmol、無希釈)に加えた。1時間後、高撹拌しながらエーテル(20mL)をゆっくり加えた。撹拌を10分間続け、5から10分間静置した。上清を傾斜法によって除去した。上清が無色になるまで、このプロセスを3から4回繰り返した。半固体を水(50mL)に溶かし、1N LiOHでpH約8とし、5%MeOH/95%CHCl3で抽出して(100mLで3回)、2−((2R,4R)−4−メトキシピロリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール250mgを得た。
実施例1.3.8:(R)−2−(メトキシメチル)ピロリジン
MeOH(15mL)中の(R)−ピロリジン−2−イルメタノール(500mg、4.95mmol)に、トリエチルアミン(1.38mL、9.9mmol)、次に(BoC)2O(1.3g、5.94mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、揮発分を減圧下に除去した。(R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを含む粗残留物を、それ以上精製せずに次の段階で用いた。
THF(5mL)中の水素化ナトリウム(48mg、2mmol)に−78℃で、(R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルをゆっくり加えた。15分後、ヨウ化メチル(0.124mL、2mmol)を加え、反応混合物を終夜にわたりゆっくり室温とした。次に、反応混合物をMeOHで反応停止し、水(15mL)で希釈した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。溶媒を減圧下に除去し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(15%EtOAc/ヘキサンで溶離)によって精製して、(R)−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを収率80%で得た。トリフルオロ酢酸で処理することでBoc保護基を脱離させることにより、(R)−2−(メトキシメチル)ピロリジンを形成した。
実施例1.3.9:(R)−N′,N′−ジメチルピロリジン−2−カルボヒドラジド
(R)−ピロリジン−2−カルボン酸メチル塩酸塩(0.22g、1.33mmol、1当量)の脱水MeOH(4mL)中溶液を0℃でAr下に撹拌しながら、それにEt3N(0.74mL、0.53g、5.31mmol、4当量)を加えた。5分後、(Boc)2(0.46mL、0.43g、1.99mmol、1.5当量)を加えた。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。溶媒を減圧下に除去し、残留物をEt2Oに溶かした。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去し、次にフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、(R)−1−2−メチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸tert−ブチルを得た。
(R)−1−2−メチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸tert−ブチル(0.267g、1.0mmol、1当量)の3:1THF/MeOH(4mL)中溶液を撹拌しながら、それに1N NaOH(1.2mL、1.2mmol、1.2当量)を加えた。終夜撹拌後、溶媒を減圧下に除去した。残留物を飽和NaHCO3水溶液に溶かし、Et2Oで抽出した(2回)。水層を1N HClでpH約4に調節し、EtOAcで抽出した(4回)。合わせたEtOAc分画をNa2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、(R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸0.1615g(0.64mmol、収率64%)を得た。
(R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(0.1615g、0.64mmol、1当量)の脱水CH2Cl2(5mL)中溶液を0℃でAr下に撹拌しながら、それにHOBT・H2O(0.0953g、0.71mmol、1.1当量)を加えた。30分後、EDCI・HCl(0.135g、0.71mmol、1.1当量)を加えた。1時間後、1,1−ジメチルヒドラジン(0.058mL、0.046g、0.77mmol、1.2当量)およびDIPEA(0.33mL、0.25g、1.92mmol、3当量)をその順で加えた。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。溶媒を減圧下に除去し、残留物をEtOAc/水の間で分配した。層を分離した。水層をNaClで飽和させ、EtOAcで抽出した(2回)。合わせたEtOAc分画をNa2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、少量の不純物を含む(R)−2−(2,2−ジメチルヒドラジンカルボニル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.1489g、0.51mmol、収率79%)を得た。(R)−2−(2,2−ジメチルヒドラジンカルボニル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.045g、0.155mmol、1当量)の脱水CH2Cl2中溶液をAr下に撹拌しながら、それにTFA(0.5mL、0.74g、6.49mmol)を加えた。1時間後、溶媒を減圧下に除去して、(R)−N′,N′−ジメチルピロリジン−2−カルボヒドラジドを形成した。
実施例1.4:イソフタル酸ビルディングブロックの合成
実施例1.4.1:3−(メトキシカルボニル)−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)安息香酸
5−アミノイソフタル酸ジメチル(2.09g、10mmol)のジクロロメタン(30mL)中溶液を撹拌しながら、それに、室温でピリジン(2.43mL、30mmol)を加えた。0℃で、メタンスルホニルクロライド(0.86mL、11mmol)を加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、酢酸エチル(50mL)を加えた。得られた白色沈澱を濾過し、ヘキサンで洗浄して、5−(メチルスルホンアミド)イソフタル酸ジメチルを収率95%(2.715g)で白色固体として得た。
NaH(0.24g、10mmol、オイル中60%分散品)のDMF(10mL)中懸濁液を攪拌しながら、それに5−(メチルスルホンアミド)イソフタル酸ジメチル(1.435g、5mmol)と次にヨウ化メチル(0.62mL、10mmol)を室温で加えた。5時間後、反応をH2O(25mL)によって反応停止した。次に、反応混合物をEtOAcで抽出し、H2Oでさらに洗浄して過剰のDMFを除去し、無水Na2SO4で脱水し、濃縮した。そうして得られた粗生成物をヘキサンで洗浄して、5−(N−メチルメチルスルホンアミド)イソフタル酸ジメチルを収率91%(1.37g)で白色固体として得た。
5−(N−メチルメチルスルホンアミド)イソフタル酸ジメチル(0.842g、2.8mmol)をTHF:MeOH(1:1)(8mL)およびH2O(3mL)に溶かした。固体NaOH(0.112g、2.8mmol)を加え、室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。飽和NaHCO3(10mL)を反応混合物に加え、トルエンで抽出した(<10%の未反応原料を除去するため)。水溶液を希HCl(10%)で酸性とし、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で脱水した。溶媒を留去し、真空乾燥して、3−(メトキシカルボニル)−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)安息香酸を白色固体として得て(75%、0.598g)、それをそれ以上精製せずに用いた。
実施例1.4.2:5−(メチルスルホニルオキシ)イソフタル酸ジメチル
5−ヒドロキシイソフタル酸ジメチル(0.40g、1.86mmol、1当量)およびEt3N(0.78mL、0.56g、5.6mmol、3当量)の脱水CH2Cl2(5mL)中溶液を0℃でAr下に撹拌しながら、それにMsCl(0.16mL、0.234g、2.06mmol、1.1当量)を加えた。反応液を週末にかけて0℃から室温で撹拌した。水で反応を停止し、層を分離した。有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、5−(メチルスルホニルオキシ)イソフタル酸ジメチル0.54g(1.87mmol、収率100%)を得た。
5−フルオロ−m−キシレン1.9g(15.3mmol)のピリジン(約13.5mL)および水(約9.5mL)中溶液をゆるやかに還流させながら、それにKMnO4 13.8g(87.3mmol)を数回に分けて加えた。混合物を約7時間還流し、次に亜硫酸ナトリウムを加えて過剰のKMnO4を失活させた。得られた温混合物を濾過し、1N HClを加えてpH=3とした。濾液をEtOAcで洗浄し、NaClで飽和させ、(CHCl3 80mL:MeOH 10mL:H2O 10mL)の混合物の抽出液で3から4回抽出した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、5−フルオロイソフタル酸約400mg(収率14%)を淡黄色固体として得た。
5−フルオロ−イソフタル酸について記載の手順に従って、4−フルオロ−イソフタル酸を2−フルオロ−5−メチル安息香酸から合成した。
5−アミノイソフタル酸ジメチル(2.0g、9.6mmol)の2N HCl(60mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにH2O(5mL)中のNaNO2(662mg、9.6mmol)を加えた。混合物を、KI(3.2g、19.2mmol)のH2O(10mL)中溶液に0℃で移し入れた。得られた混合物を35分間撹拌し、EtOAcおよびH2Oで希釈した。層を分離し、有機層を5%Na2S2O3、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(15%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、5−ヨードイソフタル酸ジメチルを得た(1.53g、50%)。
実施例1.4.6:3−(メトキシカルボニル)−5−メチル安息香酸
MeOH(37.5mL)/THF(112.5mL)中の5−メチルイソフタル酸(アルドリッチ、5g、27.7)に、濃H2SO4(1.25mL)を加え、65℃で8時間撹拌した。反応混合物を冷却して室温とし、溶媒を除去した。次に、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行って、3−(メトキシカルボニル)−5−メチル安息香酸2.5gを白色固体として得た。
5−フルオロイソフタル酸について記載のものと同様の手順に従って、4−メチルイソフタル酸を2,5−ジメチル安息香酸から合成した。
5−ブロモイソフタル酸ジメチル(273mg、1.0mmol)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(134mg、1.0mmol)PdCl2(dppf)・CH2Cl2(16.3mg、0.02mmol)およびEt3N(0.42mL、3.0mmol)のi−PrOH(6mL)およびH2O(3mL)中の攪拌溶液を3時間加熱還流した。溶液を冷却して室温とし、EtOAcおよびH2Oで希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(10mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(8%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、5−ビニルイソフタル酸ジメチル(153.6mg、70%)を得た。
実施例1.4.9:5−アセチルイソフタル酸ジエチル
5−ホルミルイソフタル酸ジエチル(2.83g、11.3mmol)のエーテル(20mL)中溶液を撹拌しながら、それにMeMgBr(3.0M溶液3.8mL、11.3mmol)を滴下した。得られた黄色懸濁液を5時間撹拌し、飽和NH4Cl水溶液で反応停止した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(20mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、5−(1−ヒドロキシエチル)イソフタル酸ジエチル(1.15g、40%)を白色固体として得た。1H NMR(CDCl3):δ8.60−8.61(m、1H)、8.26−8.27(m、2H)、5.02−5.09(m、1H)、4.45(q、J=7.2Hz、2H)、1.56(d、J=6.3Hz,3H)、1.45(t、J=7.2、3H)。
5−(1−ヒドロキシエチル)イソフタル酸ジエチル(587mg、2.2mmol)およびMnO2(960mg、11mmol)の攪拌溶液を加熱還流した。5時間後、反応を冷却して室温とし、追加のMnO2(0.6g)を加え、さらに16時間加熱還流した。反応混合物を冷却して室温とし、セライトで濾過した。濾液を濃縮して、5−アセチルイソフタル酸ジエチル(521mg、90%)を白色固体として得た。1H NMR(CDCl3):δ8.62(s、1H)、8.56(s、2H)、4.32(q、J=7.2Hz、2H)、2.58(s、3H)、1.32(t、J=7.2Hz、3H)。
実施例1.4.10:5−(メチルアミノ)イソフタル酸ジメチル
NaH(鉱油中60%分散品、0.14g、3.5mmol、3当量)の脱水DMF(2mL)中懸濁液を0℃でAr下に攪拌しながら、それに脱水DMF3mLに溶かした5−アミノイソフタル酸ジメチル(0.250g、1.17mmol、1当量)の溶液を滴下した。得られた混合物にMeI(0.23mL、0.53g、3.7mmol、3.2当量)を滴下した。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。反応液を氷水に投入して反応停止した。水系混合物をEtOAcで抽出し(2回)、合わせた有機抽出液を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、5−(メチルアミノ)イソフタル酸ジメチル0.14g(0.63mmol、収率54%)を得た。
実施例1.4.11:5−(ジメチルアミノ)イソフタル酸ジメチル
5−アミノイソフタル酸ジメチル(0.2g、0.94mmol、1当量)および(HCHO)n(0.059g、1.87mmol、2.0当量)の脱水THF(5mL)中懸濁液を0℃でAr下に攪拌しながら、それにTiCl4(1.0MのCH2Cl2中溶液、2.0mL、2.0mmol、2.1当量)を滴下した。20分後、氷浴を外し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応液を冷却して0℃とし、NaBH4(0.0756g、2.0mmol、2.1当量)を二つのほぼ等量のバッチで加えた。反応液を0℃から室温で週末にかけて撹拌した。水で反応を停止し、混合物を減圧下に濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去した。少量のシリカゲルを加え、溶媒を減圧下に除去した。得られたシリカゲル/粗混合物をカラムに乗せ、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、5−(ジメチルアミノ)イソフタル酸ジメチル0.105g(0.44mmol、収率47%)を得た。
別法として、前記ジエステル(1.5g、7.17mmol、1当量)のCH3CN(50mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにCH2O(水溶液、37%)(3.2mL、3.49g、43.0mmol、6当量)を加えた。15分後、NaBH3CN(1.09g、16.49mmol、2.3当量)を加えた。反応液をHOAcでpH約7に調節した。0℃から室温で終夜攪拌する。溶媒を減圧下に除去し、残留物をEtOAcと飽和NaHCO3水溶液との間で分配した。層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、5−(ジメチルアミノ)イソフタル酸ジメチル1.62g(6.83mmol、収率95%)を得た。
実施例1.4.12:5−(ジエチルアミノ)イソフタル酸ジメチル
5−アミノイソフタル酸ジメチル(0.500g、2.39mmol、1当量)のCH3CN(15mL)および水(0.5mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにアセトアルデヒド(1.07mL、0.8g、19.12mmol、8当量)を加えた。10分後、NaBH3CN(0.395g、5.98mmol、2.5当量)を加えた。反応液をHOAcでpH約7に調節した。1.5時間後、反応液を再度HOAcでpH約7に調節した。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。溶媒を減圧下に除去し、残留物をEtOAcに溶かした。有機層を飽和NaHCO3水溶液(2回)、水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、生成物0.575g(2.17mmol、収率91%)を得た。
実施例1.4.13:5−カルバモイルイソフタル酸ジエチル
3,5−ビス(エトキシカルボニル)安息香酸(0.42g、1.5mmol、1当量)、ピリジン(0.24mL、0.237g、3.0mmol、2当量)および(Boc)2O(0.45mL、0.43g、1.95mmol、1.3当量)の脱水ジオキサン(2mL)中溶液をAr下に撹拌しながら、それにNH4HCO3(0.15g、1.89mmol、1.26当量)を加えた。反応液を週末にかけて撹拌して、白色固体を形成した。EtOAcを加えたが、固体は溶解しなかった。混合物を0.1N HCl(2回)および水(4回)で洗浄した。固体は有機層中に懸濁した状態に留まり、溶解しなかった。溶媒を減圧下に除去して、5−カルバモイルイソフタル酸ジエチル0.369g(1.39mmol、収率93%)を不溶性白色固体として得た。
実施例1.4.14:5−(メチルカルバモイル)イソフタル酸ジエチル
3,5−ビス(エトキシカルボニル)安息香酸(0.42g、1.5mmol、1当量)のSOCl2(4mL、6.54g、55mmol、37当量)中溶液をAr下に撹拌しながら、それにEt3N 1滴(触媒量)を加えた。溶液を95℃で加熱還流した。2時間後、反応液を冷却して室温とし、溶媒を減圧下に除去した。得られた黄色油状物をAr下に置き、脱水CH2Cl2 5mLに溶かした。溶液を冷却して0℃とし、攪拌しながらMeNH2(2.0MのTHF中溶液、2.7mL、5.4mmol、3.6当量)を加えた。1時間撹拌後、Et3N(0.2mL、0.15g、1.5mmol、1当量)を加えた。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。溶媒を減圧下に除去した。残留物を飽和NaHCO3/水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、5−(メチルカルバモイル)イソフタル酸ジエチル0.2914g(1.0mmol、収率70%)を得た。
実施例1.4.15:ビフェニル−3,5−ジカルボン酸ジエチル
Na2CO3(776mg、7.32mmol)、Pd(OAc)2(4.5mg、0.02mmol)、5−ブロモイソフタル酸ジエチル(1g、3.66mmol)、フェニルボロン酸(670mg、5.49mmol)、蒸留水(14mL)およびアセトン(12mL)の混合物を35℃で0.5時間撹拌した。反応溶液をジエチルエーテルで4回抽出した(20mLで4回)。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。溶媒を減圧下に除去し、粗ビフェニル−3,5−ジカルボン酸ジエチルを、それ以上精製せずに次の段階に用いた。
実施例1.4.16:5−(オキサゾール−2−イル)イソフタル酸ジメチル
オキサゾール((0.28mL、4.2mmol)のTHF(10mL)中溶液を−78℃で撹拌しながら、それにnBuLi(2.8mL1.6Nのヘキサン中溶液、4.4mmol)を加えた。30分後、ZnCl2(20mL0.5M溶液、10mmol)を加え、反応混合物を昇温させて0℃として1時間経過させた。得られた混合物に、5−ヨードイソフタル酸ジメチル(1.28g、4.0mmol)およびPd(PPh3)4を加え、5時間加熱還流した。反応混合物を冷却して室温とし、EtOAcおよびH2Oで希釈した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、5−(オキサゾール−2−イル)イソフタル酸ジメチルを得た(568mg、54%)。
実施例1.4.17:3−(メトキシカルボニル)−5−(オキサゾール−5−イル)安息香酸
5−ヒドロキシイソフタル酸ジエチル(4.0g、15.9mmol)のHOAc(40mL)中溶液を撹拌しながら、それにCAN(19g、34.9mmol)のH2O(40mL)中溶液を滴下した。反応混合物を70℃で6時間加熱したところ、その間に溶液の色は赤色から無色となった。反応混合物を冷却して室温とし、H2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮して、5−ホルミルイソフタル酸ジエチル(3.93g、99%)を白色固体として得た。1H NMR(CDCl3):δ10.17(s、1H)、8.95−8.96(m、1H)、8.74−8.75(m、2H)、4.50(q、J=7.2Hz、4H)、1.47(t、J=7.2Hz、6H)。
5−ホルミルイソフタル酸ジエチル(529mg、2.1mmol)およびp−トルエンスルホニルメチルイソシアニド(483mg、2.5mmol)のDME(15mL)およびMeOH(15mL)中溶液を撹拌しながら、それにK2CO3を加えた。得られた混合物を4時間加熱還流し、冷却して室温とした。溶媒を除去し、残留物をEtOAcおよびH2Oに溶かした。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(20mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、減圧下に濃縮して、9を得た(103mg、19%)。1H NMR(CDCl3):δ8.63(s、1H)、8.49(s、2H)、8.00(s、1H)、7.54(s、1H)、4.00(s、6H)。
実施例1.4.18:5−(ピロリジン−1−イル)イソフタル酸ジメチル
5−アミノイソフタル酸ジメチル(0.250g、1.2mmol、1当量)および4−ジメチルアミノピリジン(0.308g、2.52mmol、2.1当量)を入れたフラスコにAr下で、脱水DMF(3mL)を加えた。攪拌しながら1,4−ジヨードブタン(0.16mL、0.37g、1.20mmol、1当量)を加え、溶液を加熱して90℃とした。終夜加熱後、反応は完結しなかった。追加のジヨージド(0.25mL、1.9mmol、1.6当量)を加え、反応液を加熱して100℃とした。終夜加熱後、反応液を冷却して室温とし、水に投入した。混合物をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出液を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。残留物をCH2Cl2中で撹拌し、綿で濾過して不溶物を除去した。溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、粗生成物を得た。その粗取得物をヘキサンで磨砕し、固体を濾過によって回収した。生成物0.167g(0.63mmol、収率53%)を回収した。
実施例1.4.19:5−(ピペリジン−1−イル)イソフタル酸ジメチル
5−アミノイソフタル酸ジメチル(0.40g、1.91mmol、1当量)およびDMAP(0.467g、3.82mmol、2.1当量)中溶液を100℃でAr下に撹拌しながら、それに1,5−ジヨードペンタン(0.85mL、1.8g、5.74mmol、3当量)を加えた。終夜加熱後、反応液を冷却して室温とし、水に投入した。混合物をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出液を水(4回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、生成物(0.1736g、0.626mmol、収率33%)を得た。
実施例1.4.20:5−(4−クロロブタンアミド)イソフタル酸ジメチル
4−クロロブタン酸(0.029mL、0.35g、2.87mmol1.2当量)のSOCl2(2mL、3.27g、27.5mmol、11.5当量)中溶液を撹拌しながら、それにEt3N 1滴(触媒量)を加え、混合物を加熱して80℃とした。1.5時間後、反応を冷却して室温とし、溶媒を減圧下に除去した。フラスコの排気とArによる再充填を行った(3回)。残留物を脱水CH2Cl2 2mLに溶かした。5−アミノイソフタル酸ジメチルの脱水CH2Cl2(8mL)中懸濁液を攪拌しながら、それに得られた溶液を滴下した。1時間後、Et3N(1mL、0.73g、7.17mmol、3当量)を加えた。2時間後、溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をEtOAcに溶かした。有機層を飽和NaHCO3水溶液(2回)、水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、生成物0.6353g(2.0mmol、収率85%)を得た。
実施例1.4.21:5−(2−オキソピロリジン−1−イル)イソフタル酸ジメチル
NaH(オイル中60%分散品、0.101g、2.53mmol、1.25当量)の脱水DMF(2mL)中懸濁液を0℃でAr下に攪拌しながら、それに脱水DMF 5mLに溶かした5−(4−クロロブタンアミド)イソフタル酸ジメチル(0.635g、2.02mmol、1当量)の溶液を滴下した。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。終夜撹拌後、反応液を加熱して100℃として19時間経過させた。冷却して室温とした後、反応液を氷水に投入して反応停止した。混合物をEtOAcで抽出した(1回)。有機層を水(4回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、生成物0.3487g(1.26mmol、収率62%)を得た。
実施例1.4.22:5−(1H−ピロール−1−イル)イソフタル酸ジメチル
5−アミノイソフタル酸ジメチル(1.0g、4.78mmol、1当量)の酢酸(7mL)中懸濁液をAr下に攪拌しながら、それに2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(0.74mL、0.76g、5.74mmol、1.2当量)を加えた。混合物を135℃で加熱還流した。45分後、反応液を冷却して室温とし、溶媒を減圧下に除去した。残留物を飽和NaHCO3水溶液/EtOAc中で終夜撹拌した。層を分離した。有機層を飽和NaHCO3水溶液(1回)、水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、生成物0.288g(1.11mmol、収率23%)を得た。かなりの量の粗生成物も回収した。
実施例1.4.23:5−(ピリジン−2−イル)イソフタル酸ジメチル
THF(20mL)中の5−ヨードイソフタル酸ジメチル(Matrix Scientific、800mg、2.5mmol)に、2−ピリジンボロン酸N−フェニルジエタノールアミンエステル(アルドリッチ、1.8g、6.6mmol)、K2CO3(912mg、6.6mmol)、トリフェニルホスフィン(173mg、0.66mmol)と次にPd(OAc)2およびヨウ化第一銅(251mg、1.32mmol)を加えた。24時間還流後、反応混合物をセライト層で濾過した。残留溶媒をロータリーエバポレータで減圧下に留去し、粗取得物を酢酸エチルに溶かした。不溶物を濾去し、残った残留物を溶媒留去して乾固させ、カラム精製して(60%酢酸エチル/40%ヘキサン)、5−(ピリジン−2−イル)イソフタル酸ジメチル400mgを黄色固体として得た。
実施例1.4.24:5−(ピリジン−3−イル)イソフタル酸ジメチル
1,4−ジオキサン(10mL)中の5−ヨードイソフタル酸ジメチル(Matrix scientific)に、ピリジン3−ボロン酸、炭酸ナトリウム(2M水溶液)およびPd(PPh3)4を加え、90℃で4時間加熱した。次に、反応混合物をエーテルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、脱水した。揮発分を減圧下に除去し、粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行って(60%酢酸エチル/40%ヘキサン)、5−(ピリジン−3−イル)イソフタル酸ジメチル450mgを淡黄色固体として得た。
実施例1.4.25:2′−メトキシビフェニル−3,5−ジカルボン酸ジメチル
i−PrOH(33.3mL)および水(16.7mL)中の5−ブロモイソフタル酸ジメチル(1.5g、5.5mmol、アルドリッチ)に、2−メトキシフェニルボロン酸(アルドリッチ)、トリエチルアミン(841mg、8.25mmol)およびPdCl2(dppf)(180mg、0.22mmol)を加え、反応混合物を4時間還流した。次に、反応混合物をエーテルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、脱水した。揮発分を減圧下に除去し、粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行って(30%酢酸エチル/70%ヘキサン)、2′−メトキシビフェニル−3,5−ジカルボン酸ジメチル650mgを白色固体として得た。
実施例1.4.26:5−(ピラジン−2−イル)イソフタル酸ジメチル
トルエン(10mL)中の5−ブロモイソフタル酸ジメチル(617mg、2.26mmol)に、2−トリブチルスタンニルピラジン(1g、2.71mmol)と次にPd(PPh3)4(102mg、0.09mmol)を加えた。次に、反応混合物を22時間還流した。次に、反応混合物をセライトで濾過し、揮発分を減圧下に除去した。粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行って(50%酢酸エチル/50%ヘキサン)、5−(ピラジン−2−イル)イソフタル酸ジメチル455mgを淡黄色固体として得た。
実施例1.4.27:5−(1H−ピラゾール−4−イル)イソフタル酸
本明細書に記載の標準的な交差カップリング手順に従い、5−ブロモイソフタル酸ジメチル(623mg、2.3mmol)および4−ピラゾールボロン酸ピナコールエステル(443mg、2.3mmol)を反応させた。得られた水層をpH5の酸性とし、EtOAcで抽出して、5−(1H−ピラゾール−4−イル)イソフタル酸を黄色固体として得た。
実施例1.4.28:5−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)イソフタル酸ジメチル
K2CO3(1.982g、14.34mmol、3当量)のリン酸トリエチル(5mL)中懸濁液をAr下に攪拌しながら、それに1,4−ジブロモ−2−ブタノール(85%、0.48mL、1.1g、4.78mmol、1当量)を加えた。5−アミノイソフタル酸ジメチル(1.00g、4.78mmol、1当量)を加え、混合物を150℃で加熱還流した。9時間還流後、反応液を冷却して室温とした。混合物をEt2O/H2Oで希釈し、層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、粗生成物を得た。減圧下に濃縮した後、残留物を冷却して0℃とした。その溶液を高撹拌しながら、それに氷水を滴下することで、黄色固体が生成した。5−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)イソフタル酸ジメチル0.45g(1.61mmol、収率34%)を濾過によって回収した。
実施例1.4.29:5−(3−オキソピロリジン−1−イル)イソフタル酸ジメチル
5−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)イソフタル酸ジメチル(0.4434g、1.59mmol、1当量)、脱水ピリジン(0.135mL、0.13g、1.67mmol、1.05当量)、脱水DMSO(0.124mL、0.13g、1.67mmol、1.05当量)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.655g、3.18mmol、2当量)の脱水ベンゼン(5mL)中溶液を℃でAr下に撹拌しながら、それにトリフルオロ酢酸(0.061mL、0.091g、0.794mmol、0.5当量)を滴下した。0℃から室温で終夜撹拌後、反応液をEt2O/H2Oで希釈し、20時間撹拌した。混合物を綿で濾過し、層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、粗生成物のみを得た。2回目のカラムで精製して、5−(3−オキソピロリジン−1−イル)イソフタル酸ジメチル0.201g(0.73mmol、収率46%)を得た。
実施例1.4.30:5−(3,3−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)イソフタル酸ジメチル
脱水MeOH(5mL)中の5−(3−オキソピロリジン−1−イル)イソフタル酸ジメチル(0.1114g、0.401mmol、1当量)およびNH4Cl(0.086g、1.61mmol、4当量)を80℃で22時間加熱還流した。冷却して室温とした後、溶媒を減圧下に除去した。残留物をEtOH中で撹拌し、綿で濾過して不溶物を除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、5−(3,3−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)イソフタル酸ジメチル0.082g、(0.25mmol、収率63%)を得た。
実施例1.4.31:5−(1H−イミダゾール−1−イル)イソフタル酸ジメチル
5−アミノイソフタル酸ジメチル(1.00g、4.78mmol、1当量)およびグリオキサール3量体・2H2O(1.004g、4.78mmol、1当量)をEtOH 6mL中で終夜撹拌した。NH4Cl(0.5114g、9.56mmol、2当量)を加えた。15分後、ホルムアルデヒド水溶液(37%、0.71mL、0.78g、9.56mmol、2当量)を加え、混合物を90℃で加熱還流した。1時間後、反応液を冷却して室温とした。H3PO4(85%、0.65mL、1.1g、9.56mmol、2当量)を滴下した後、反応液を95℃で加熱還流した。6時間後、反応液を冷却して室温とし、溶媒を減圧下に除去した。残留物をCHCl3中で撹拌し、混合物を綿で濾過して不溶物を除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、5−(1H−イミダゾール−1−イル)イソフタル酸ジメチル0.7329g(2.82mmol、収率59%)を得た。
実施例1.4.32:5−(1H−イミダゾール−2−イル)イソフタル酸ジエチル
5−ホルミルイソフタル酸ジエチル(0.300g、1.2mmol、1当量)およびグリオキサール3量体・2H2O(0.252g、1.2mmol、1当量)を入れたフラスコに0℃でAr下に、NH3(2.0MのMeOH中溶液、4.8mL、9.6mmol、8当量)を加えた。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。溶媒を減圧下に除去した。残留物をEtOAc中で撹拌し、綿で濾過して不溶物を除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、5−(1H−イミダゾール−2−イル)イソフタル酸ジエチル0.1293g(0.45mmol、収率37%)を得た。
実施例1.4.33:5−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)イソフタル酸ジエチル
NaH(オイル中60%分散品、0.0105g、0.263mmol、1.1当量)の脱水THF(3mL)中懸濁液を0℃でAr下に攪拌しながら、それに5−(1H−イミダゾール−2−イル)イソフタル酸ジエチル(0.0689g、0.239mmol、1当量)の脱水THF(2mL)中溶液を滴下した。1時間後、反応液を昇温させて室温とした。1時間後、反応液を冷却して0℃とし、MeI(0.016mL、0.037g、0.263mmol、1.1当量)を滴下した。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。水で反応を停止し、EtOAcで希釈した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、5−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)イソフタル酸ジエチル0.305g(0.1.1mmol、収率42%)を得た。
実施例1.4.34:2−メトキシイソフタル酸ジメチル
KMNO4(19.15g、121.2mmol、6.6当量)次に2−メトキシ−1,3−ジメチルベンゼン(2.6mL、2.5g、18.36mmol、1当量)を、KOH(3.30g、58.74mmol、3.2当量)の水(98mL)中の攪拌溶液に加えた。反応液を加熱して80℃とした。3時間後、反応液を冷却して室温とした。混合物をセライトで濾過した。溶液を濃HClでpH約7に調節し、再度混合物をセライトで濾過した。溶液を濃HClでpH=2から3に調節し、EtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機層をブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、2−メトキシイソフタル酸1.552g(7.91mmol、収率43%)を得た。
2−メトキシイソフタル酸(0.500g、2.55mmol、1当量)の脱水MeOH(10mL)中溶液を0℃でAr下に攪拌しながら、それにSOCl2(1.85mL、3.03g、25.5mmol、10当量)を滴下した。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。溶媒を減圧下に除去し、残留物をEtOAcに溶かした。溶液を飽和NaHCO3水溶液(2回)、水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、少量の不純物を含む2−メトキシイソフタル酸ジメチル0.6785g(3.01mmol、収率118%)を得た。
実施例1.4.35:2−(ベンジルオキシ)イソフタル酸ジメチル
2−メトキシイソフタル酸ジメチル(0.6785g、3.01mmol、1当量)の脱水CH2Cl2(4mL)中溶液を0℃でAr下に撹拌しながら、それにBBr3(1.0M CH2Cl2中溶液、7.53mL、7.53mmol、2.5当量)を滴下した。30分後、反応液を昇温させて室温とした。2時間後、脱水MeOH(1mL)によって反応を停止し、終夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をEtOAcに溶かした。有機層を飽和NaHCO3水溶液(2回)、水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、2−ヒドロキシイソフタル酸ジメチル0.4045g(1.92mmol、収率64%)を得た。
2−ヒドロキシイソフタル酸ジメチル(0.4045g、1.92mmol、1当量)およびK2CO3(0.5317g、3.85mmol、2当量)の脱水DMF(2mL)中懸濁液をAr下に攪拌しながら、それにベンジルブロマイド(0.34mL、0.49g、2.89mmol、1.5当量)を加えた。48時間後、反応液をEt2Oで希釈した。混合物を水(4回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、2−(ベンジルオキシ)イソフタル酸ジメチル0.5207g(1.73mmol、収率90%)を得た。
実施例1.4.36:4′−(ジメチルアミノ)ビフェニル−3,5−ジカルボン酸ジメチル
1,4−ジオキサン(20mL)中の5−ブロモイソフタル酸ジメチル(1.38g、5.05mmol)(Matrix scientific)に、4−(N,N−ジメチルアミノフェニルボロン酸)(1.0g、6.06mmol)、炭酸ナトリウム(2M水溶液)(水10mL中2.12g)およびPd(PPh3)4(589mg、0.51mmol)を加え、90℃で4時間加熱した。次に、反応混合物をエーテルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、脱水した。揮発分を減圧下に除去し、粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行って(60%酢酸エチル/40%ヘキサン)、4′−(ジメチルアミノ)ビフェニル−3,5−ジカルボン酸ジメチル420mgを得た。
実施例1.4.37:3′−クロロビフェニル−3,5−ジカルボン酸ジメチル
1,4−ジオキサン(15mL)中の5−ブロモイソフタル酸ジメチル(880mg、3.22mmol)(商業的入手先:Matrix scientific)に、3−クロロフェニルボロン酸)(756mg、4.83mmol)、炭酸ナトリウム(2M水溶液)(水6.5mL中1.38g)およびPd(PPh3)4(370mg、0.32mmol)を加え、90℃で5時間加熱した。次に、反応混合物をエーテルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、脱水した。揮発分を減圧下に除去し、粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行って(10%酢酸エチル/90%ヘキサン)、3′−クロロビフェニル−3,5−ジカルボン酸ジメチル700mgを得た。
実施例1.4.38:3−(メトキシカルボニル)−4−メチル安息香酸
5−ホルミル−2−メチル安息香酸メチル268mgおよびオキソン1.08g(1.76mmol)のDMF(6mL)中混合物を室温で16.75時間撹拌した。水、1N HClおよびEtOAcを加え、水層をEtOAcで抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して、3−(メトキシカルボニル)−4−メチル安息香酸を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
実施例1.4.39:5−(メトキシカルボニル)−2−メチル安息香酸
3−シアノ−4−メチル安息香酸メチル305mg(1.74mmol)および過剰のEt3O+BF4 −のCH2Cl2(7mL)中溶液を45℃で撹拌した。13時間とさらに約24時間後、追加のEt3O+BF4−を加え、さらに20分後、昇温させて50℃とした。37時間後、昇温させて55℃とし、加熱を1.5時間続けた。この後、粗溶液をCH2Cl2 3mLとともに、CH2Cl2 5mL中のEt3SiH 0.16mLに加えた。溶液を55℃で2時間撹拌した後、H2O 10mLを加え、混合物を120℃で15分間撹拌し、温度を低下させて115℃として1時間経過させ、2時間停止し、次に回復させて17時間経過させた。EtOAcを加え、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(7.5%EtOAc/ヘキサン)によって、3−ホルミル−4−メチル安息香酸メチル25mgを少量の不純物を含む無色油状物として得た。メチル置換安息香酸について前述の一般手順に従って、5−(メトキシカルボニル)−2−メチル安息香酸をアルデヒドから合成した。
実施例1.4.40:5−(メトキシカルボニル)ニコチン酸
ピリジン−3,5−ジカルボン酸(アルドリッチ、6.0g、35.9mmol、1当量)のSOCl2(20mL、32.7g、274mmol、7.7当量)中溶液をアルゴン下に撹拌しながら、それにEt3N 1滴(触媒量)を加えた。溶液を95℃で加熱還流した。4時間後、反応液を冷却して室温とし、溶媒を減圧下に除去した。得られた黄色油状物をアルゴン下に置き、脱水CH2Cl2 20mLに溶かした。溶液を冷却して0℃とし、攪拌しながらMeOH(40mL)を加えた。2時間撹拌後、Et3N(10mL、7.26g、71.7mmol、2当量)を加えた。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。溶媒を減圧下に除去した。残留物をEtOAcに溶かした。飽和NaHCO3水溶液(2回)、水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、ピリジン−3,5−ジカルボン酸ジメチル6.3g(32.3mmol、収率90%)を得た。
ピリジン−3,5−ジカルボン酸ジメチル(3.78g、19.36mmol、1当量)の2:3:3H2O/MeOH/THF(67mL)中溶液を撹拌しながら、それにNaOH(0.68g、16.46mmol、0.85当量)を加え。混合物を終夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を飽和NaHCO3水溶液に溶かした。混合物をEtOAcで抽出した(1回)。水層のpHを濃HClで3に調節し、混合物をEtOAcで抽出した(5回)。有機層を合わせ水(1回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾過し、溶媒を減圧下に除去した。少量の二酸不純物を含む生成物5−(メトキシカルボニル)ニコチン酸2.195g(12.1mmol、収率62%)を回収した。原料1.0g(5.1mmol)を、最初のEtOAc抽出から回収した。
実施例1.4.41:2−(メトキシカルボニル)−6−メチルイソニコチン酸
2−クロロ−6−メチルイソニコチン酸メチル(アルドリッチ)2.03g(11mmol)のDMF(脱気)(20mL)中溶液に、Zn(CN)2 1.14g(9.73mmol)およびPd(PPh3)4 1.18g(1.02mmol)を加えた。混合物を80℃で12.5時間撹拌し、EtOAcおよび10%NH4OH水溶液20mLを加えた。有機層を10%NH4OH 20mLおよびブライン20mLで洗浄した。合わせた水層をでEtOAc再度抽出し、ブラインで洗浄した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(30%EtOAc/ヘキサン)によって、2−シアノ−6−メチルイソニコチン酸メチル1.3gを収率68%で得た。
2−シアノ−6−メチルイソニコチン酸メチル1.3g(7.33mmol)のMeOH(25mL)およびTHF(5mL)中溶液を0℃で撹拌しながら、それにNaBH4 823mg(21.7mmol)を加えた。2時間後、氷浴を外し、撹拌を続けながら昇温させて室温とし、さらに15分後、NaBH4 1.06gを加えた。さらに15分後、溶液を濃縮し、EtOAcを加えた。1N HClでpHを7に調節し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出し(2回)、合わせた抽出液をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(2から3%MeOH/CHCl3)によって、4−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピコリノニトリル440mgを収率40%で無色固体として得た。
4−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピコリノニトリル440mgの濃H2SO4(3mL)およびH2O(1.8mL)中混合物を135℃で12時間撹拌した。温度を低下させて95℃とし、MeOH 6mLを加え、溶液を95℃で1時間撹拌した。溶液を氷/H2OおよびEtOAcに加えた。固体NaHCO3および飽和NaHCO3溶液を加えてpH=8とした。水層をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた抽出液ブライン(40mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して、4−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピコリン酸メチル393mgを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
4−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピコリン酸メチル393mgおよびMnO2 1.89g(21.8mmol)のCH2Cl2(10mL)中混合物を50℃で撹拌した。70分後、MnO2 1.20gを加え、30分後、MnO2 1.29gを加え、さらに20分後、混合物をセライトで濾過し、濃縮して4−ホルミル−6−メチルピコリン酸メチル216mgを得て、それを、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
4−ホルミル−6−メチルピコリン酸メチル216mg(1.20mmol)のDMF(4mL)中溶液を撹拌しながら、それにオキソン790mg(1.29mmol)を加えた。約2時間後、1N HCl 5mLおよびH2O 5mLを加え、水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。所望の生成物(2−(メトキシカルボニル)−6−メチルイソニコチン酸)を、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.4.42:4−(メトキシカルボニル)−6−メチルピコリン酸
2,6−ジメチルピリジン1−オキサイド(Alfa Aesar)2.23g(18.1mmol)のH2SO4(7mL)およびHNO3(2.7mL)中溶液を130℃で23.5時間撹拌した。溶液をCHCl3およびH2Oとともに氷に加え、水層をCHCl3で抽出した(2回)。合わせた抽出液を飽和NaHCO3溶液75mLで洗浄し、水層をCHCl3で抽出した。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮して、2,6−ジメチル−4−ニトロピリジン1−オキサイド2.3gを収率76%で得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
2,6−ジメチル−4−ニトロピリジン1−オキサイド2.4gおよびアセチルブロマイド16.5mLの混合物を75℃でCaCl2乾燥管下に4時間撹拌した。混合物をH2O、CHCl3およびEtOAcとともに氷に加え、固体NaHCO3を加えてpH=7から8とした。水層をCHCl3(3回)で抽出し、合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(1から5%MeOH/CHCl3)によって、4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン1−オキサイド1.39gを淡褐色固体として収率48%で得た。
4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン1−オキサイド2.14gのCH2Cl2(10mL)中溶液を撹拌しながら、それに無水トリフルオロ酢酸7.4mLを加えた。20時間後、溶液を濃縮し、粗生成物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(5%MeOH/CHCl3)によって精製して、少量の不純物を含む(4−ブロモ−6−メチルピリジン−2−イル)メチル・2,2,2−トリフルオロ酢酸塩1.93gを得た。
(4−ブロモ−6−メチルピリジン−2−イル)メチル・2,2,2−トリフルオロ酢酸塩1.93gのDMF(脱気)(10mL)中溶液に、Zn(CN)2 667mg(5.68mmol)およびPd(PPh3)4 689mg(0.600mmol)を加えた。混合物を80℃で約4時間撹拌し、Pd(PPh3)4 233mgを加えた。2.5時間後、10%NH4OH溶液50mLおよびEtOAcを加えた。水層をEtOAcで抽出し、合わせた抽出液をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(1%から5%MeOH/CHCl3)によって、少量の不純物を含む黄色固体として(4−シアノ−6−メチルピリジン−2−イル)メチル・2,2,2−トリフルオロ酢酸塩1.20gを得た。
(4−シアノ−6−メチルピリジン−2−イル)メチル・2,2,2−トリフルオロ酢酸塩1.20gのTHF(7mL)中溶液を撹拌しながら、それに7%NaHCO3溶液(水溶液)を加えてpH=8とした。混合物を室温で18時間撹拌し、EtOAcを加えた。水層をEtOAcで抽出し、合わせた抽出液をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(1%から6%MeOH/CHCl3)によって、2−(ヒドロキシメチル)−6−メチルイソニコチノニトリル535mgを収率73%で得た。
本明細書に記載の一般手順に従って、2−(ヒドロキシメチル)−6−メチルイソニコチン酸メチルを2−(ヒドロキシメチル)−6−メチルイソニコチノニトリルから合成した。
2−(ヒドロキシメチル)−6−メチルイソニコチン酸メチル51.6mg(0.283mmol)のCCl4(1.6mL)、CH3CN(1.6mL)およびH2O(2.4mL)中混合物を撹拌しながら、それにNaIO4 348mg(1.63mmol)およびRuCl3・(H2O)n 8.8mg(0.0424mmol)を加えた。2時間後、RuCl3・(H2O)n 6mgを加え、2.5時間後に混合物を、EtOAcおよびMeOHを用いてセライトで2回濾過した。溶液を濃縮し、MeOHとともに再度濃縮し(2回)てH2Oを除去した。粗4−(メトキシカルボニル)−6−メチルピコリン酸を、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.4.43:6−(フラン−2−イル)−4−(メトキシカルボニル)ピコリン酸
2−クロロ−6−メチルイソニコチン酸メチル(アルドリッチ)6.05g(32.6mmol)のAcOH(30mL)およびH2O2(30重量%のH2O中溶液)(30mL)中溶液を135℃で45分間撹拌し、H2O2(30重量%のH2O中溶液)9mLを加えた。加熱を3時間続け、飽和NaHCO3溶液を加えてpH=8とした。水層をEtOAcで抽出し(4回)、合わせた抽出液をブライン100mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(80%EtOAc/ヘキサン)によって、2−クロロ−4−(メトキシカルボニル)−6−メチルピリジン1−オキサイド4.1gをオフホワイト固体として収率63%で得た。
2−クロロ−4−(メトキシカルボニル)−6−メチルピリジン1−オキサイド7.61g(37.8mmol)のCH2Cl2(60mL)中溶液を撹拌しながら、それに無水トリフルオロ酢酸24mLをゆっくり加えた。溶液を室温で15.5時間撹拌した。昇温させて50℃とし、溶液を50℃で5.5時間撹拌し、濃縮した。粗残留物をTHF 50mLに溶かし、7%NaHCO3溶液(水溶液)を加えてpH=8とした。溶液を室温で約40時間撹拌し、EtOAcを加えた。水層をEtOAcで抽出し(3回)、合わせた抽出液をブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(50%EtOAc/ヘキサン)によって、2−クロロ−6−(ヒドロキシメチル)イソニコチン酸メチル4.99gを収率66%で淡黄色固体として得た。
2−クロロ−6−(ヒドロキシメチル)イソニコチン酸メチル3.6g(17.9mmol)、4Å粉末モレキュラーシーブス8.9g、NMO 3.1g(26.5mmol)のCH2Cl2(55mL)中混合物を撹拌しながら、それに(約10分後)TPAP 659mg(1.87mmol)を加えた。混合物は緩やかに還流を始め、その混合物を75分間撹拌し、セライトで濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(10%EtOAc/ヘキサン)によって、2−クロロ−6−ホルミルイソニコチン酸メチル1.53gを収率43%でオフホワイト固体として得た。
2−クロロ−6−ホルミルイソニコチン酸メチル205mg(1.027mmol)、2−フランボロン酸183mg(1.64mmol)およびNa2CO3 316mg(2.98mmol)のH2O(2mL)およびTHF(4mL)中の脱気混合物に、Pd(PPh3)4 263mg(0.227mmol)を加えた。混合物を55℃で14時間撹拌し、EtOAcおよびH2Oを加えた。水層をEtOAcで抽出し、合わせた抽出液をブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(10%EtOAc/ヘキサン)によって、2−ホルミル−6−(フラン−2−イル)イソニコチン酸メチルを収率43%で黄色固体として得た(101mg)。本明細書に記載の一般手順に従って、所望の6−(フラン−2−イル)−4−(メトキシカルボニル)ピコリン酸をアルデヒド(2−ホルミル−6−(フラン−2−イル)イソニコチン酸メチル)から合成した。
実施例1.4.44:2−(ジメチルアミノ)−6−(メトキシカルボニル)イソニコチン酸
シトラジン酸(アルドリッチ)5.0g(32.2mmol)、Me4NCl 3.9g(35.6mmol)およびPOCl3 9mLの混合物を、CaCl2乾燥管下に撹拌しながら徐々に加熱してて130℃として約16時間経過させた。氷浴で冷却しながらMeOH(100mL)を加え、1時間後、固体NaHCO3を加えてpH=8とした。水を加え、水層をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた抽出液をブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(10%EtOAc/ヘキサン)によって、2,6−ジクロロイソニコチン酸メチル4.27gをピンク固体として収率64%で得た。
本明細書に記載の一般手順に従って、(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メタノールを2,6−ジクロロイソニコチン酸メチルから合成した。
粗(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メタノールの(CH3)2NH(H2O中の40重量%溶液)(7mL)中混合物を室温で45分間撹拌した。昇温させて50℃とし、溶液を50℃で約24時間撹拌した。酢酸エチルおよびH2O(15mL)を加え、水層をEtOAcで抽出した。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(40%EtOAc/ヘキサン)によって、少量の不純物(未反応原料)を含む(2−クロロ−6−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル)メタノール1.01gを得た。
(2−クロロ−6−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル)メタノールのピリジン(7mL)中溶液を撹拌しながら、それにAc2O 1.2mLを加えた。溶液を12時間撹拌後、溶液を濃縮し、飽和NaHCO3溶液を加えてpH=7とした。水層をEtOAcで抽出し、有機層をH2O(15mL)およびブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(15%EtOAc/ヘキサン)によって、酢酸(2−クロロ−6−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル)メチルを少量の不純物を含む黄色油状物として得た。
酢酸(2−クロロ−6−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル)メチル1.17g(5.10mmol)のDMF(脱気)(10mL)中溶液に、Zn(CN)2 488mg(4.16mmol)およびPd(PPh3)4 519mg(0.449mmol)を加えた。混合物を80℃で撹拌し、10時間の間に486mg(50分)、708mg(3時間)、657mg(6時間)の各種間隔でその量でPd(PPh3)4を加えた。昇温させて100℃とし、撹拌を約11時間続けた。酢酸エチルおよび10%NH4OH溶液50mLを加えた。水層をEtOAcで抽出し、合わせた抽出液をブラインで洗浄した。水層(ブライン)をEtOAcで抽出し、合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(30%EtOAc/ヘキサン)によって、酢酸(2−シアノ−6−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル)メチル284mgを淡黄色固体として得た。
酢酸(2−シアノ−6−(ジメチルアミノ)ピリジン−4−イル)メチル364mg(1.66mmol)のMeOH(7mL)中溶液を撹拌しながら、それにK2CO3 365mg(2.64mmol)を加えた。1時間後、混合物をMeOHおよびEtOAcを用いてセライトで濾過した。追加のEtOAcおよびH2O(30mL)を加え、水層をEtOAcで抽出した(4回)。合わせた抽出液をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(50%EtOAc/ヘキサン)によって、6−(ジメチルアミノ)−4−(ヒドロキシメチル)ピコリノニトリル253mgを収率86%で淡黄色固体として得た。
本明細書に記載の一般手順に従って、6−(ジメチルアミノ)−4−(ヒドロキシメチル)ピコリン酸メチルを6−(ジメチルアミノ)−4−(ヒドロキシメチル)ピコリノニトリルから合成した。
6−(ジメチルアミノ)−4−(ヒドロキシメチル)ピコリン酸メチル250mg(1.19mmol)およびMnO2 1.12g(12.8mmol)のCH2Cl2(10mL)中混合物を50℃で撹拌した。その混合物に、各種間隔(15分)、788mg(15分)、924mg(10分)、675mg(15分)、690mg(15分)でその量で追加のMnO2を加えた。混合物をEtOAcおよびMeOHを用いてセライトで濾過し、濃縮した。2−(ジメチルアミノ)−6−(メトキシカルボニル)イソニコチン酸を、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.4.45:6′−フルオロ−4−(メトキシカルボニル)−2,3′−ビピリジン−6−カルボン酸
本明細書に記載の一般手順に従って、6′−フルオロ−6−ホルミル−2,3′−ビピリジン−4−カルボン酸メチルを2−クロロ−6−ホルミルイソニコチン酸メチルから合成し、6′−フルオロ−4−(メトキシカルボニル)−2,3′−ビピリジン−6−カルボン酸に変換した。
実施例1.4.46:6−(3−クロロフェニル)−4−(メトキシカルボニル)ピコリン酸
本明細書に記載の一般手順に従って、2−(3−クロロフェニル)−6−ホルミルイソニコチン酸メチルを2−クロロ−6−ホルミルイソニコチン酸メチルから合成し、6−(3−クロロフェニル)−4−(メトキシカルボニル)ピコリン酸に変換した。
実施例1.4.47:6−(ジメチルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)ピコリン酸
2−クロロ−6−(ヒドロキシメチル)イソニコチン酸メチル314mgの(CH3)2NH(40重量%水溶液)(8mL)中溶液を50℃で撹拌した。74時間後、H2OおよびEtOAcを加え、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した(9回)。合わせた抽出液をブライン70mLで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(100%EtOAc)によって、2−(ジメチルアミノ)−6−(ヒドロキシメチル)−N,N−ジメチルイソニコチンアミド167mgを収率48%で黄色油状物として得た。
2−(ジメチルアミノ)−6−(ヒドロキシメチル)−N,N−ジメチルイソニコチンアミド167mgのH2SO4(2mL)およH2Oび(1.2mL)中混合物を135℃で12.5時間撹拌した。温度を下げて95℃とし、メタノール(5mL)を加え、溶液を1時間加熱した。溶液を、H2OおよびEtOAcを用いて氷に加え、固体NaHCO3および飽和NaHCO3溶液を加えてpH=8とした。水層をEtOAcで抽出し(4回)、合わせた抽出液をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(30%EtOAc/ヘキサン)によって、2−(ジメチルアミノ)−6−(ヒドロキシメチル)イソニコチン酸メチル102mgを収率65%で黄色固体として得た。
2−(ジメチルアミノ)−6−(ヒドロキシメチル)イソニコチン酸メチル102mgおよびMnO2 475mgのCH2Cl2(10mL)中混合物を、50℃で20分間撹拌し、70分以内に、MnO2 1.3gを、25分間ごとに4回で300から400mgずつ加えた。30分後、混合物をEtOAcおよびMeOHを用いてセライトで濾過した。溶液を濃縮して生成物6−(ジメチルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)ピコリン酸を得て、それをそれ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.4.48:2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−4,6−ジカルボン酸ジメチル
4,6−ジクロロピリミジン−2−アミン(アルドリッチ、0.5g、3.05mmol、1当量)の脱水DMF(10mL)中溶液をAr下に撹拌しながら、それにMeI(0.46mL、1.04g、7.32mmol、2.4当量)を加えた。冷却して0℃とした後、NaH(0.27g、6.71mmol、2.2当量)を加えた。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。水で反応を停止し、Et2Oで抽出した(1回)。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、4,6−ジクロロ−N,N−ジメチルピリミジン−2−アミン0.4947g(2.58mmol、収率84%)を得た。
4,6−ジクロロ−N,N−ジメチルピリミジン−2−アミン(0.4g、2.08mmol、1当量)およびZn(CN)2(0.2689g、2.29mol、1.1当量)の脱水DMF(5mL)中混合物をAr下に、Arで5分間パージした。Pd(PPh3)4(0.48g、0.42mmol、20モル%)を加え、混合物を攪拌しながら加熱して90℃として終夜経過させた。冷却して室温とした後、混合物をNH3水溶液/Et2Oで希釈した。1時間撹拌後、層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−4,6−ジカルボニトリル0.1595g(0.92mmol、収率44%)を得た。
H2SO4(2.45mL、4.5g、46mmol、50当量)および水1.5mLを、2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−4,6−ジカルボニトリル(0.1595g、0.92mmol、1当量)の入ったフラスコに入れた。得られた溶液を攪拌しながら加熱して135℃として終夜経過させた。冷却して95℃とした後、MeOH 5mLを加え、反応液を2.5時間攪拌還流した。水で希釈した後、黄色沈澱が生成し、それを濾過によって回収した。沈殿を飽和NaHCO3水溶液および水で洗浄した。乾燥後に2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−4,6−ジカルボン酸ジメチル0.0958g(0.4mmol、収率44%)を回収した。
実施例1.5:環状アミドカップリング
実施例1.5.1:(R)−3−(2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)安息香酸
CH2Cl2(4mL)中のイソフタル酸モノメチル(アルドリッチ、124mg、0.7mmol)に室温で、塩化チオニル(5mL)を加え、反応混合物を2時間還流した。次に、揮発分をロータリーエバポレータで減圧下に除去した。その混合物に、(R)−4−メチル−2−(ピロリジン−2−イル)チアゾールと次にトリエチルアミン(1滴)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、脱水した。粗残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、(R)−3−(2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)安息香酸メチル155mgを得た。
(R)−3−(2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)安息香酸メチル(155mg、0.49mmol)のTHF(5mL)中溶液に、1N LiOH(2mL)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。次に、揮発分をロータリーエバポレータで減圧下に除去した。次に、反応混合物を水で希釈し、1N HClでpH約3の酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を脱水し、溶媒留去して酸である(R)−3−(2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)安息香酸132mgを得た。
実施例1.5.2:(R)−3−(ヒドロキシメチル)−5−(2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)安息香酸メチル
(R)−4−メチル−2−(ピロリジン−2−イル)チアゾール(511mg、3.037mmol)および3−(ヒドロキシメチル)−5−(メトキシカルボニル)安息香酸(702.5mg、3.34mmol)のDCM(50mL)中溶液に、ジイソプロピルチラミン(thylamine)(3mL、過剰)、HOBt(410mg、3.34mmol)およびEDCI(754.1mg、3.948mmol)を加えた。得られた溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物をクロロホルムで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、分離した。水層をクロロホルムで複数回抽出した。合わせた有機層を濃縮して残留物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィーで精製して、所望の化合物を得た(840mg)。1H NMR(300MHz、CDCl3)、δ:8.011(m、1.5H)、7.876(br、0.5H)、7.683(m、1H)、6.749(m、1H)、5.579(m、0.7H)、5.061(br、0.3H)、4.641(br、1.2H)、4.525(br、0.8H)、3.875(m、3H)、3.692(m、1H)、3.457(m、1H)、2.345(m、5H)、2.034(m、2H)。
実施例1.6:カップリングした環状アミドの変形形態
実施例1.6.1:(R)−3−(フルオロメチル)−5−(2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)安息香酸メチル
脱水DCM(40mL)中の(R)−3−(ヒドロキシメチル)−5−(2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)安息香酸メチル(280mg、0.777mmol)に−78℃で、[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]硫黄トリフルオリド(0.17mL、0.932mmol)をゆっくり加え、同じ温度で2時間撹拌し、昇温させて室温として終夜経過させた。反応液を飽和NaHCO3水溶液で注意深く反応停止し、クロロホルムで3回抽出した。合わせた有機溶媒を無水Na2SO4で脱水し、減圧下に除去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、モノフッ化物を得た(177mg)。1H NMR(CDCl3):δ:8.211−7.784(m、2.7H)、7.420(s、0.3H)、6.778(s、1H)、5.645−5.076(m、3H)、3.929−3.741(m、4H)、3.519(m、1H)、2.428−2.325(m、5H)、2.088−1.930(m、2H)。
実施例1.6.2:(R)−3−ホルミル−5−(2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)安息香酸メチル
(R)−3−(ヒドロキシメチル)−5−(2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)安息香酸メチル(560mg、1.554mmol)のDCM(60mL)中溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(790.8mg、1.864mmol)を室温で加えた。2時間撹拌後、混合物を1M Na2S2O3(30mL)水溶液および飽和NaHCO3水溶液(30mL)の混合物に投入し、それをDCMで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物をフラッシュシリカクロマトグラフィーによって精製して生成物を得た(530mg)。1H NMR(CDCl3):δ:10.094、9.933(s、s、1H)、8.592−7.908(m、3H)、6.796(s、1H)、5.661(m、0.65H)、5.083(m、0.35H)、3.969−3.743(m、4H)、3.515(m、1H)、2.429−2.308(m、5H)、2.145−1.939(m、2H)。
実施例1.6.3:(R)−3−(ジフルオロメチル)−5−(2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)安息香酸メチル
(R)−3−ホルミル−5−(2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)安息香酸メチル(530mg、1.47mmol)のCH2Cl2(50mL)中溶液に−78℃で[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]硫黄トリフルオリド(0.46mL、2.49mmol)をゆっくり加え、エタノール2滴を加え、混合物を同じ温度で2時間撹拌した。得られた混合物を昇温させて室温とし、終夜撹拌した。溶液をゆっくり飽和NaHCO3に投入し、メチレンクロライドで3回抽出し、脱水し(Na2SO4)、濾過し、減圧下に溶媒留去した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって純粋な生成物を得た(442mg)。1H NMR(CDCl3):δ:8.330−7.919(m、2.7H)、7.528(s、0.3H)、6.902−6.368(m、3H)、5.638(m、0.7H)、5.048(m、0.3H)、3.946−3.746(m、4H)、3.488(m、1H)、2.412−2.312(m、5H)、2.112−1.950(m、2H)。
実施例1.7:エポキシド開環によるヒドロキシルアミン合成
実施例1.7.1:(2R,3S)−3−アミノ−4−フェニル−1−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−オール
i−PrOH(50mL)中のtert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメート(アルドリッチ、3.0g、11.4mmol)に、3−トリフルオロメチルベンジルアミン(5g、28.5mmol)を加え、反応混合物を5時間還流した。次に、反応混合物を冷却して室温とし、揮発分をロータリーエバポレータで減圧下に除去した。粗残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、Boc−アミンを40%で得た。次に、Boc−アミンをMeOH(25mL)に溶かし、過剰の4N HCl/ジオキサンを加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。次に、ロータリーエバポレータで減圧下に揮発分を除去して、(2R,3S)−3−アミノ−4−フェニル−1−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−オールをHCl塩として定量的収率で得た。
実施例1.7.2:tert−ブチル(2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
tert−ブチル(1−オキシラニル−2−フェニルエチル)カーバメート(0.5g、1.9mmol)のiPrOH中溶液を撹拌しながら、それに3−メトキシベンジルアミン(0.28mL、2.1mmol)を加えた。混合物を終夜加熱還流し、次に冷却し、揮発分を減圧下に除去した。残留物のフラッシュクロマトグラフィーによって、相当するアミノアルコールを固体として得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ7.35−7.17(m、6H)、6.93−6.78(m、3H)、4.65(d、1H)、3.90−3.7(m、5H)、3.51(m、1H)、3.15−2.65(m、6H)、1.34(s、9H)。
実施例1.7.3:tert−ブチル4−((1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
tert−ブチル1−(オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメート(185mg、0.7mmol)、(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタンアミン・2塩酸塩(232mg、1.01mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.49mL、2.8mmol)のiPrOH(6mL)中溶液を12時間還流した。反応液を冷却して室温とし、溶媒を減圧下に留去し、クロマトグラフィー精製して(5%MeOH/95%CHCl3)、所望の生成物175mg(61%)を得た。
実施例1.7.4:tert−ブチル(2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−((6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)ブタン−2−イルカーバメート
粗(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メタンアミンを、それ以上精製せずに一般手順を用いるtert−ブチル1−(オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメートの開環に直接用いた。イソプロパノール中のtert−ブチル1−(オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメート(300mg、1.14mmol)および(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メタンアミン(300mg、1.71mmol)を80℃で16時間加熱した。溶媒を留去し、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、明黄色固体のtert−ブチル(2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−((6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)ブタン−2−イルカーバメート(100mg)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3+CD3OD)、δ:8.679(s、1H)、7.896(d、J=8.1Hz、1H)、7.672(d、J=7.8Hz、1H)、7.344−7.211(m、5H)、3.914−3.811(m、3H)、3.559(m、1H)、3.048−2.986(m、1H)、2.901−2.679(m、3H)、1.266(s、9H)。
実施例1.7.5:(2R,3S)−3−アミノ−1−(3−tert−ブチルベンジルアミノ)−4−フェニルブタン−2−オール
i−PrOH(5mL)中のtert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメート(アルドリッチ、263mg、1.0mmol)に、3−tert−ブチルベンジルアミン(170mg、1.0mmol)を加え、反応混合物を5時間還流した。次に、反応混合物を冷却して室温とし、揮発分をロータリーエバポレータで減圧下に除去した。粗残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、Boc−アミンを40%で得た。次に、Boc−アミンをMeOH(25mL)に溶かし、過剰の4N HCl/ジオキサンを加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。次に、揮発分をロータリーエバポレータで減圧下に除去して、(2R,3S)−3−アミノ−1−(3−tert−ブチルベンジルアミノ)−4−フェニルブタン−2−オールをHCl塩として定量的収率で得た。
実施例1.7.6:tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−(ジエチルアミノ)ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
3−(アミノメチル)−N,N−ジエチルアニリン(0.19g、1.07mmol、1.5当量)の入ったフラスコにAr下で、Al(OTf)3(0.0168g、0.036mmol、5mol%)を加えた。10分間撹拌後、tert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメート(0.187g、0.71mmol、1当量)を加え、混合物を加熱して70℃として1時間経過させた。冷却して室温とした後、残留物を数滴の水を加えたEtOAcに溶かした。20分間高撹拌した後、混合物を綿で濾過し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、生成物0.0682g(0.154mmol、収率22%)を得た。
実施例1.7.7:tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−(ベンジルアミノ)ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
3−(アミノメチル)−N−ベンジルアニリン(0.057g、0.269mmol、1.3当量)およびtert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメート(0.054g、0.207mmol、1当量)を入れたフラスコにAr下で、脱水iPrOH 1mLを加えた。混合物を90℃で終夜加熱還流した。冷却して室温とした後、溶媒を減圧下に除去した。残留物をEtOAcに溶かし、水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、生成物0.0526g(0.11mmol、収率53%)を得た。
実施例1.7.8:tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−(ジメチルアミノ)−5−メトキシベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
(3−(アミノメチル)−5−(ジメチルアミノ)フェノキシ)メチリウム(0.0361g、0.2mmol、1.2当量)を、Ar下にて最少量の脱水CH2Cl2に溶かした。攪拌しながら、tert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメート(0.0439g、0.167mmol、1当量)を加えた。エポキシドが全量溶解してしまうまで、脱水CH2Cl2を滴下した。反応液を加熱して50℃とした。終夜加熱後、溶媒全量を除去したところ、フラスコに固体が残った。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、生成物0.0405g(0.091mmol、収率54%)を得た。
実施例1.7.9:tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−(ジメチルアミノ)−5−メトキシベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
(2−アミノ−6−(アミノメチル)ピリミジン−4−イルオキシ)メチリウム(0.100g、0.65mmol、1.3当量)およびtert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメート(0.13g、0.5mmol、1当量)を、Ar下に脱水CH2Cl2(1.2mL)および脱水iPrOH(0.4mL)に溶かした。反応液を加熱して55℃とした。終夜加熱後、溶媒全量を除去したところ、フラスコに固体を残った。残留物をEtOAcに溶かし、水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、生成物0.105g(0.25mmol、収率50%)を得た。
実施例1.7.10:tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−シアノベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
3−(アミノメチル)ベンゾニトリル(270mg、2.04mmol)に、Al(OTf)3(47mg、0.1mmol)を加えた。10分後、tert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメート(268mg、1.02mmol)を加え、反応混合物を加熱して70℃として1.5時間経過させ、粗残留物をカラムに乗せ、クロロホルム/MeOH混合物(97:3)で溶離して、収率70%でエポキシド開環生成物を得た。
実施例1.7.11:tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−(ジメチルアミノ)ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
3−(アミノメチル)−N,N−ジメチルアニリン(1.2当量)をAr下に最少量の脱水CH2Cl2に溶かし、次に攪拌しながらtert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメート(1当量)を加えた。エポキシドが全て溶解してしまうまで、脱水CH2Cl2を滴下した。反応液を加熱して50℃とした。終夜加熱後、溶媒全量を除去したところ、フラスコに固体が残った。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−(ジメチルアミノ)ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメートを得た。
実施例1.8:別途ヒドロキシルアミン合成
実施例1.8.1:tert−ブチル(2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
tert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメート(1.5g、5.7mmol)のEtOH(35mL)中溶液を、0℃でNH4OH(35mL)に攪拌しながら1時間かけて加えた。添加中とその後1時間にわたり、反応混合物にNH3ガスを吹き込んだ。反応混合物を昇温させて室温とし、終夜撹拌した。得られたスラリーをEtOAc(80mL)で希釈し、有機層をブラインで洗浄し、脱水した(MgSO4)。減圧下に濃縮し、次に10%i−PrOH−EtOAcで磨砕して(終夜攪拌)、tert−ブチル(2S,3R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート(0.44g)を白色固体として得た。母液を減圧下に濃縮し、再度上記の方法で磨砕して、追加量のtert−ブチル(2S,3R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメートを得た(0.57g;合計収率64%)。1H NMR(CD3OD)δ:1.29(s、9H)、2.55(m、1H)、2.63(m、1H)、2.76(m、1H)、3.11(m、1H)、3.40(m、1H)、3.65(m、1H)、7.10−7.30(m、5H)。
tert−ブチル(2S,3R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート(297mg、1.06mmol)のTHF中溶液に、5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ニコチンアルデヒド(180mg、1.06mmol)を加え、室温で30分間撹拌し、NaB(OAc)3H(460mg、2.12mmol)を30分以内に少量ずつ加え、最後に酢酸5滴を加え、得られた混合物を同じ温度で終夜撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。.有機層を分離し、脱水した(MgSO4)。減圧下に濃縮し、次にフラッシュクロマトグラフィーでの精製を行って、tert−ブチル(2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメートを白色固体として得た(230mg、収率70%)。1H NMR(CDCl3):δ:8.776(d、J=11.5Hz、2H)、7.952(s、1H)、7.330−7.205(m、5H)、4.823(d、J=7.7Hz、1H)、3.900(s、2H)、3.842(m、1H)、3.586(m、1H)、2.995(m、1H)、2.856(m、1H)、2.762(m、2H)、1.363(s、9H)。
実施例1.8.2:3−(((2R,3S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチルアミノ)メチル)−5−メトキシ安息香酸メチル
tert−ブチル(2S,3R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート(300mg、1.07mmol)のTHF中溶液に、3−ホルミル−5−メトキシ安息香酸メチル(294mg、純度約80%、1.07mmol)を加え、室温で30分間撹拌し、NaB(OAc)3H(453.7mg、2.14mmol)を30分以内に少量ずつ加え、最後に酢酸5滴を加え、得られた混合物を同じ温度で終夜撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層を分離し、脱水した(MgSO4)。減圧下に濃縮し、次にフラッシュクロマトグラフィーによる精製を行って、所望の生成物である3−(((2R,3S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチルアミノ)メチル)−5−メトキシ安息香酸メチルを白色固体として得た(390mg、収率%)。1H NMR(CDCl3):d:8.583(s、1H)、7.447(s、1H)、7.298−7.166(m、5H)、7.092(s、1H)、3.899(s、3H)、3.832(s、4H)、3.779(s、2H)、3.572(m、1H)、2.2.946(m、1H)、2.777(m、1H)、2.711(m、2H)、1.330(s、9H)。
実施例1.8.3:3−(((2R,3S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチルアミノ)メチル)安息香酸メチル
tert−ブチル(2S,3R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート(200mg、0.713mmol)のTHF中溶液に、3−ホルミル安息香酸メチル(117.1mg、0.713mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。NaB(OAc)3H(302.5mg、1.43mmol)を30分以内に少量ずつ加え、最後に酢酸5滴を加え、得られた混合物を同じ温度で終夜撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層を分離し、脱水した(MgSO4)。減圧下に濃縮し、次にフラッシュクロマトグラフィーで精製を行って、所望の生成物を白色固体として得た(300mg、収率%)。1H NMR(CDCl3):δ:7.999(m、2H)、7.589(m、1H)、7.451(m、1H)、7.254(m、5H)、3.956(s、3H)、3.892(m、3H)、3.549(m、1H)、3.040−2.850(m、2H)、2.793(m、2H)、1.374(s、9H)。
実施例1.8.4:tert−ブチル(2S,3R)−4−((5−tert−ブチルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
本明細書に記載の代表的な還元的アミノ化手順を用い、5−tert−ブチルニコチンアルデヒドをtert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメートとカップリングした。1H NMR(CDCl3):δ:8.580(d、J=2.1Hz、1H)、8.384(d、J=1.8Hz、1H)、7.667(t、J=2.1Hz、1H)、7.233(m、5H)、4.843(br、1H)、3.806(s、3H)、3.585(m、1H)、3.008−2.828(m、2H)、2.778(d、J=5.1Hz、2H)、1.372(s、9H)。
実施例1.8.5:tert−ブチル(2S,3R)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)ブタン−2−イルカーバメート
tert−ブチル(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((S)−オキシラン−2−イル)エチルカーバメート(Peptech Corp.)を原料として本明細書に記載の一般手順を用い、tert−ブチル(2S,3R)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)ブタン−2−イルカーバメートを化学収率35%で形成した。1H NMR(CDCl3):δ:8.393(m、2H)、7.525(m、1H)、6.768(m、2H)、6.664(m、1H)、3.804(s、3H)、3.574(m、1H)、2.977(m、2H)、2.778(m、3H)、1.375(s、9H)、1.302(d、J=6.9Hz、6H)。
実施例1.8.6:tert−ブチル(2S,3R)−4−((5−(1,1−ジフルオロエチル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
本明細書に記載の標準的な還元的アミノ化手順を用い、5−(1,1−ジフルオロエチル)ニコチンアルデヒドをtert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメートにカップリングさせて、所望のtert−ブチル(2S,3R)−4−((5−(1,1−ジフルオロエチル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメートを形成した。1H NMR(CDCl3):δ:8.514(m、2H)、7.717(s、1H)、7.321−7.203(m、5H)、3.831(s、3H)、3.580(m、1H)、2.978(m、1H)、2.890−2.755(m、3H)、1.724(d、J=11.1Hz、6H)、1.364(s、9H)。
実施例1.8.7:tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−(1,1−ジフルオロエチル)ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
本明細書に記載の標準的な還元的アミノ化手順を用い、3−(1,1−ジフルオロエチル)ベンズアルデヒドをtert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメートにカップリングさせて、所望のtert−ブチル(2S,3R)−4−(3−(1,1−ジフルオロエチル)ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメートを得た。
実施例1.8.8:(2R,3S)−3−アミノ−1−((5−クロロピリジン−3−イル)メチルアミノ)−4−フェニルブタン−2−オール
THF(15mL)中のtert−ブチル(2S,3R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート(672mg、2.4mmol)に室温で、5−クロロニコチンアルデヒド(Frontier Scientific、300mg、2.4mmol)と次に酢酸(165μL)を加えた。室温で3時間撹拌後、Na(OAc)3BH(1.02g、4.8mmol)を加えた。2時間撹拌後、追加のNa(OAc)3BH 500mgを加え、反応混合物を室温で48時間撹拌した。次に、AcOH(0.1mL)を加え、0.5時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、1時間撹拌した。次に、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、揮発分を減圧下に除去した。粗残留物のカラムクロマトグラフィー精製を行って、Boc保護アミンを収率65%で得た。そうして得られたBoc−保護アミンを4N HCl/ジオキサン(4mL)とともに終夜撹拌した。揮発分の除去によって、(2R,3S)−3−アミノ−1−((5−クロロピリジン−3−イル)メチルアミノ)−4−フェニルブタン−2−オールをHCl塩として得た。
実施例1.8.9:(2R,3S)−3−アミノ−1−((5−フルオロピリジン−3−イル)メチルアミノ)−4−フェニルブタン−2−オール
本明細書に記載の標準的な還元的アミノ化手順を用い、5−フルオロニコチンアルデヒド(Frontier Scientific)をtert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメートにカップリングさせて、所望の(2R,3S)−3−アミノ−1−((5−フルオロピリジン−3−イル)メチルアミノ)−4−フェニルブタン−2−オールを形成した。
実施例1.8.10:(2R,3S)−3−アミノ−1−(3,5−ジクロロベンジルアミノ)−4−フェニルブタン−2−オール
本明細書に記載の標準的な還元的アミノ化手順を用い、3,5−ジクロロベンズアルデヒド(アルドリッチ)をtert−ブチル(S)−1−((S)−オキシラン−2−イル)−2−フェニルエチルカーバメートにカップリングさせて、所望の(2R,3S)−3−アミノ−1−(3,5−ジクロロベンジルアミノ)−4−フェニルブタン−2−オールを形成した。
実施例1.8.11:tert−ブチル(2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
tert−ブチル(2S,3R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート(230mg、0.82mmol)のTHF中溶液に、3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアルデヒド(180mg、01.06mmol)を加え、室温で30分間撹拌し、NaB(OAc)3H(302.5mg、1.43mmol)を30分以内に少量ずつ加え、得られた混合物を同じ温度で終夜撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層を分離し、脱水した(Na2SO4)。減圧下に濃縮し、次にフラッシュクロマトグラフィーによる精製を行って、所望の生成物を白色固体として得た(230mg、収率65%)。1H NMR(CDCl3):δ:8.514(m、2H)、7.717(s、1H)、7.321−7.203(m、5H)、3.831(s、3H)、3.580(m、1H)、2.978(m、1H)、2.890−2.755(m、3H)、1.724(d、J=11.1Hz、6H)、1.364(s、9H)。
実施例1.8.12:N−((2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ニコチンアミド
t−BuOH:水(10:1)(10mL)中の5−(プロプ−1−エン−2−イル)ニコチンアルデヒド(500mg、3.40mmol)に0℃で、2−メチル−2−ブテン(9mL)、NaH2PO4(1.57g、13.09mmol)を加え、次に亜塩素酸ナトリウム(1.53g、17.0mmol)の水溶液を加えた。1時間後、反応混合物を、濃HCl添加によって反応停止した。次に、反応混合物を1時間撹拌した。次に、反応混合物を塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。水層を酸性とし、10%MeOH/酢酸エチルで抽出し、有機層を脱水し、溶媒留去した。粗残留物には5−(プロプ−1−エン−2−イル)ニコチン酸が含まれており、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
ジクロロメタン(10mL)中の5−(プロプ−1−エン−2−イル)ニコチン酸(200mg、1.23mmol)に室温で、EDCI(330mg、1.72mmol)およびHOBT(200mg、1.48mmol)を加えた。室温で10分間撹拌後、tert−ブチル(2S,3R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート(344mg、1.23mmol)を加え、次にDIPEA(0.2mL)を加えた。室温で終夜撹拌後、反応混合物を常法によって後処理し、残留物をカラム精製して(90%酢酸エチル/10%ヘキサン)、tert−ブチル(2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(5−(プロプ−1−エン−2−イル)ニコチンアミド)ブタン−2−イルカーバメート280mgを得て、それを4N HCl/ジオキサンとともに4時間攪拌することで、N−((2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ニコチンアミドのHCl塩が得られる。
実施例1.9:ヒドロキシルアミンの変形形態
実施例1.9.1:3−(((2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチルアミノ)メチル)−5−イソプロピルフェノール
tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−(ベンジルオキシ)−5−イソプロピルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート21.2mg(0.04mmol)および10%Pd/C 7.7mgの1.25M HCl/MeOH(4mL)中混合物を室温で、H2風船下に20.5時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮し、トルエンとともに3回再濃縮した。アミンHCl塩を、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.9.2:3−(((2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチルアミノ)メチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェノール
tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロプロパン−2−イル)ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート81.8mg(0.148mmol)および20%Pd(OH)2 16.1mgのMeOH(5mL)中混合物を室温で、H2風船下に21時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−(2−クロロプロパン−2−イル)−5−ヒドロキシベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート生成物を、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−(2−クロロプロパン−2−イル)−5−ヒドロキシベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート27.5mgおよびトリフルオロ酢酸0.8mLの(CH2Cl22mL)中溶液を室温で1時間撹拌し、濃縮した。3−(((2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチルアミノ)メチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェノールアミン塩を、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.9.3:Boc保護tert−ブチル(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル(3−イソプロピル−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)ベンジル)カーバメート
Boc保護tert−ブチル(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル(3−(N−メチルメチルスルホンアミド)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンジル)カーバメート16.4mgおよび10%Pd/C 2.5mgのMeOH(3mL)およびEtOAc(1mL)中混合物を室温で、H2風船下に12.5時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製(60%EtOAc/ヘキサン)によって、Boc保護tert−ブチル(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル(3−イソプロピル−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)ベンジル)カーバメート13.5mgを収率82%で得た。
実施例1.9.4:Boc保護tert−ブチル(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル(3−イソプロピル−5−(メチルスルホニル)ベンジル)カーバメート
Boc保護tert−ブチル(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル(3−(メチルスルホニル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンジル)カーバメートを還元することで、Boc保護tert−ブチル(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル(3−イソプロピル−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)ベンジル)カーバメートと同様にして、Boc保護tert−ブチル(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル(3−イソプロピル−5−(メチルスルホニル)ベンジル)カーバメートを合成した。
実施例1.9.5:tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−アセトアミド−5−イソプロピルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメート
tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−アセトアミド−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメートを還元することで、Boc保護tert−ブチル(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル(3−イソプロピル−5−(N−メチルメチルスルホンアミド)ベンジル)カーバメートと同様にして、tert−ブチル(2S,3R)−4−(3−アセトアミド−5−イソプロピルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イルカーバメートを合成した。
実施例1.9.6:3−(((2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチルアミノ)メチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニルジメチルカーバメート
Boc保護3−(((2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチルアミノ)メチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニルジメチルカーバメートの1.25M HCl/MeOH(3mL)中溶液を室温で約13.5時間撹拌した。溶液を濃縮し、粗3−(((2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチルアミノ)メチル)−5−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニルジメチルカーバメート生成物を、それ以上精製せずに次の反応で用いた。
実施例1.10:ヒドロキシルアミン/イソフタル酸カップリング
実施例1.10.1:N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド
CH2Cl2中の(R)−3−メチル−5−(2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)安息香酸(330mg、1mmol)に室温で、EDCI(269mg、1.4mmol)およびHOBT(162mg、1.20mmol)を加え、室温で20分間撹拌した。別のフラスコ中、(2R,3S)−3−アミノ−4−フェニル−1−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−オールをCH2Cl2に取り、DIPEA(2mL)で処理した。20分後、酸の入ったフラスコを冷却して0℃とし、それにアミンを加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。次に、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、重炭酸ナトリウム、水、ブラインで洗浄し、脱水した。粗残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を60%で得た。
実施例1.11:別途合成:イソフタル酸へのヒドロキシルアミンのカップリングとそれに続く環状アミド付加
実施例1.11.1:(R)−1−(3−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸
EDCI・HCl(0.175g、0.915mmol、1.1当量)およびHOBT・H2O(0.124g、0.915mmol、1.1当量)を、0℃でAr下に、3−(メトキシカルボニル)安息香酸の脱水CH2Cl2(5mL)中の攪拌溶液に加えた。別のフラスコ中、脱水CH2Cl2(3mL)中の(2R,3S)−3−アミノ−1−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−4−フェニルブタン−2−オール(0.3118g、0.832mmol、1.1当量)を、Ar下にDIPEA(1.2mL、0.86g、6.66mmol、8当量)で処理した。両方の溶液を1時間攪拌した後、活性エステルを遊離塩基アミンで処理した。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。溶媒を減圧下に除去した。残留物をEtOAc/H2Oの間で分配し、層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、3−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)安息香酸メチル0.274g(0.58mmol、収率69%)を得た。
3−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)安息香酸メチル(0.060g、0.126mmol、1当量)を1:1 MeOH/THF 2mLに溶かした。1N NaOH(0.158mL、0.158mmol、1.25当量)を加え、反応液を週末にかけて撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。1N HClを加えてpH約3から4とした。混合物を10%MeOH/CHCl3で希釈し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、3−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)安息香酸0.055g(0.119mmol、収率95%)を得た。
3−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)安息香酸(0.055g、0.119mmol、1当量)の脱水CH2Cl2(2mL)中溶液を0℃でAr下に撹拌しながら、それにHOBT・H2O(0.0177g、0.131mmol、1.1当量)を加えた。30分後、EDCI・HCl(0.0197g、0.119mmol、1.1当量)を加えた。30分後、脱水DMF 1mLを加えた。別のフラスコ中、脱水CH2Cl2(2mL)中の(R)−ピロリジン−2−カルボン酸メチル塩酸塩(Bachem、0.0197g、0.119mmol、1当量)をAr下にDIPEA(0.083mL、0.062g、0.476mmol、4当量)で処理した。両方の溶液を1時間撹拌した後、活性エステルを遊離塩基アミンで処理した。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。溶媒を減圧下に除去した。残留物をEtOAc/H2Oの間で分配し、層を分離した。有機層を水(3回)、ブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、(R)−1−(3−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸メチル0.0208g(0.036mmol、収率31%)を得て、それを本明細書に記載の加水分解条件下に処理して、(R)−1−(3−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸を形成した。
実施例1.11.2:3−((R)−2−(2,2−ジメチルヒドラジンカルボニル)ピロリジン−1−カルボニル)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)ベンズアミド
(R)−N′,N′−ジメチルピロリジン−2−カルボヒドラジドの入ったフラスコの排気とArによる再充填を行い(3回)、次に脱水CH2Cl2 1mLおよびDIPEA(0.22mL、0.16g、1.24mmol、8当量)をその順で加えた。別のフラスコ中、3−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)安息香酸(0.0714g、0.155mmol、1当量)の脱水CH2Cl2(4mL)および脱水DMF(1mL)中溶液を0℃でAr下に撹拌しながら、それにHOBT・H2O(0.023g、0.17mmol、1.1当量)を加えた。30分後、EDCI・HCl(0.032g、0.17mmol、1.1当量)を加えた。両方の溶液を少なくとも1時間攪拌した後、活性エステルを遊離塩基アミンで処理した。反応液を0℃で終夜攪拌して室温とした。溶媒を減圧下に除去し、残留物をEtOAc/水の間で分配した。層を分離した。水層をNaClで飽和させ、10%MeOH/CHCl3で抽出した(4回)。合わせた有機分画をNa2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、粗生成物のみを得た.粗取得物を水とともに撹拌し、セライトで濾過した。水を減圧下に除去した。得られた固体を飽和NaHCO3水溶液に溶かし、セライトで濾過した。溶液を10%MeOH/CHCl3で抽出した(2回)。合わせた有機層をNa2SO4で脱水した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去した。残留物を水とともに撹拌し、綿で濾過した。溶媒を減圧下に除去して、3−((R)−2−(2,2−ジメチルヒドラジンカルボニル)ピロリジン−1−カルボニル)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)ベンズアミド0.0046g(0.0077mmol、収率4.9%)を得た。
実施例1.12:カップリング後の変形形態
実施例1.12.1:N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)チアゾリジン−S−ジオキサイド−3−カルボニル)ベンズアミド
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド(35mg、0.06mmol)の脱水MeOH(3mL)中溶液を撹拌しながら、それに、(Boc)2O(0.015mL、0.07mmol)、Et3N(0.023mL、0.17mmol)を加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィー精製して(40%EtOAc/60%CHCl3)、tert−ブチル(2R)−2−ヒドロキシ−3−(3−((R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)チアゾリジン−3−カルボニル)ベンズアミド)−4−フェニルブチル(3−メトキシベンジル)カーバメート36mgを得た。
tert−ブチル(2R)−2−ヒドロキシ−3−(3−((R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)チアゾリジン−3−カルボニル)ベンズアミド)−4−フェニルブチル(3−メトキシベンジル)カーバメート(36mg、0.05mmol)のCH2Cl2(3mL)中溶液を撹拌しながら、それに、mCPBA(35mg、77%水系懸濁液、0.11mmol)を0℃で加え、昇温させて室温とし、6時間撹拌した。NaHCO3で反応を停止し、EtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮し、クロマトグラフィー精製して(50%酢酸エチル/50%CHCl3)、tert−ブチル(2R)−2−ヒドロキシ−3−(3−((R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)チアゾリジン−S−ジオキサイド−3−カルボニル)ベンズアミド)−4−フェニルブチル(3−メトキシベンジル)カーバメート15mgを得た。
tert−ブチル(2R)−2−ヒドロキシ−3−(3−((R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)チアゾリジン−S−ジオキサイド−3−カルボニル)ベンズアミド)−4−フェニルブチル(3−メトキシベンジル)カーバメート(15mg、0.02mmol)のCH2Cl2(3mL)中溶液を撹拌しながら、それに、TFA(1mL)を室温で加え、20分間撹拌した。全ての揮発分を除去し、粗取得物をNaHCO3で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮して、N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)チアゾリジン−S−ジオキサイド−3−カルボニル)ベンズアミド12mgを得た。
実施例2:メマプシン2β−セクレターゼ活性の阻害
蛍光基質に対するメマプシン2活性の阻害を測定することで、化合物の効力を求めた。エルモリーフ(Ermolieff)らの報告(Biochemistry 39:12450−12456(2000);その内容は参照によって全体が本明細書に組み込まれる)に記載の手順を用いて、動力学的阻害実験を実施した。すなわち、メマプシン2酵素を化合物とともに20分間前インキュベートすることで、アッセイをpH4、37℃で実施した。蛍光発生基質FS−2(Bachem Americas、Torrance、CA)MCA−SEVNLDAEFR−DNP(配列番号2)を加えることで、活性測定を開始した。基質は、β−セクレターゼ開裂部位にスウェーデン変異体アミノ酸を有する、ヒトアミロイド前駆体タンパク質(APP)の10個のアミノ酸由来のものであった。末端アミノ酸をアルギニンからリジンに変えて、自己蛍光による検出のための官能基による誘導体化を促進した。基質の「コア」ペプチドのアミノ酸配列は、SEVNLDAEFK(配列番号3)である。アミノ末端は(7−メトキシクマリン−4−イル)アセチル(MCA)で誘導体化し、末端残基(配列SEVNLDAEFK(配列番号3)中のK)のリジン側鎖のイプシロン−アミンは2,4−ジニトロフェニル(DNP)で誘導体化した。
表1において、M2Kiデータに関しては、「+」は>201nMより大きいKiを表し、「++」は200nmから101nmのKiを表し、「+++」は100nm未満のKiを表す。CDKiおよびM1Kiデータに関しては、「+」は>501nMより大きいKiを表し、「++」は500nmから301nmのKiを表し、「+++」は300nm未満のKiを表す。IC50に関しては、「+」は>501nMより大きいIC50を表し、「++」は500nmから301nmのIC50を表し、「+++」は300nm未満のIC50を表す。例えば、N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミドは、M2Ki=7.09nM、CathDKi=1079.9nM、M1Ki=825.73nMおよびIC50=23nMの値を有しており、表1で、M2Ki、CDKi、M1KiおよびIC50それぞれについて、+++、+、++および+++と表されている。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−(オキサゾール−5−イル)ベンズアミド:
1H NMR:δ8.40−8.44(m、2H)、7.86−7.96(m、2H)、7.76(s、1H)、7.60(s、1H)、7.44(s、1H)、7.23−7.31(m、6H)、6.84(s、1H)、5.68(m、1H)、4.43(m、1H)、3.86−3.93(m、2H)、3.69(m、1H)、3.50(m、1H)、2.85−3.07(m、5H)、2.48(s、3H)、1.98−2.41(m、4H)、1.26(m、6H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.91−1.98(m、1H)、2.05−2.13(m、1H)、2.33−2.46(m、8H)、2.74−2.82(m、2H)、2.94−3.09(m、2H)、3.39−3.47(m、1H)、3.62−3.89(m、7H)、4.24−4.44(m、1H)、5.60−5.709(m、1H)、6.64(s、1H)、6.80−6.84(m、2H)、6.90−6.93(m、2H)、7.23−7.30(m、5H)、7.44(brs、1H)、7.48(brs、1H)、7.58(brs、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((2R,4R)−4−メトキシ−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ2.46−2.63(m、5H)、2.84(brs、2H)、3.02(d、2H、J=6.3Hz)、3.25(s、3H)、3.70−3.88(m、8H)、3.95−4.04(m、1H)、4.36−4.44(m、1H)、5.63−5.76(m、1H)、6.82−6.85(m、2H)、6.92−6.94(m、2H)、7.25−7.31(m、6H)、7.42−7.48(m、1H)、7.68−7.71(m、2H)、7.87(brs、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メトキシ−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.84−2.02(m、1H)、2.12−2.24(m、1H)、2.43−2.52(m、5H)、2.72−2.82(m、2H)、2.93−3.02(m、2H)、3.42−3.50(m、1H)、3.53−3.83(m、10H)、4.34−4.44(m、1H)、5.61−5.71(m、1H)、6.66(s、1H)、6.78−6.94(m、4H)、7.04−7.12(m、1H)、7.18−7.34(m、7H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.90−1.99(m、1H)、2.07−2.16(m、1H)、2.26−2.47(m、8H)、2.75−2.82(m、2H)、2.98−3.14(m、2H)、3.42−3.48(m、1H)、3.64−3.72(m、1H)、3.85−3.95(m、3H)、4.36−4.42(m、1H)、5.65−5.69(m、1H)、6.82(s、1H)、7.26−7.32(m、9H)、7.49(s、1H)、7.54(s、1H)、7.57(s、1H)、7.62(s、1H)。
N−((2S,3R)−4−(3−tert−ブチルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:δ
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.28(s、9H)、1.82−1.91(m、1H)、1.97−2.04(m、1H)、2.16−2.39(m、8H)、2.72−2.79(m、2H)、2.92−2.97(m、2H)、3.33−3.42(m、1H)、3.56−3.64(m、1H)、3.71−3.83(m、3H)、4.26−4.38(m、1H)、5.57−5.61(m、1H)、6.72(m、1H)、7.08−7.28(m、9H)、7.39−7.43(m、2H)、7.53(s、1H)。
N−((2S,3R)−4−(3−tert−ブチルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メトキシ−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.22(s、9H)、1.80−1.89(m、1H)、1.97−2.03(m、1H)、2.25−2.38(m、5H)、2.71−2.77(m、2H)、2.92−2.949m、2H)、3.36−3.42(m、1H)、3.55−3.82(m、7H)、4.24−4.46(m、1H)、5.55−5.59(m、1H)、6.71(m、1H)、7.05−7.28(m、12H)。
N−((2S,3R)−4−(3−クロロベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メトキシ−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.82−1.89(m、1H)、1.97−2.06(m、1H)、2.25−2.37(m、5H)、2.65−2.76(m、2H)、2.86−3.01(m、2H)、3.34−3.40(m、1H)、3.57−3.80(m、7H)、4.26−4.32(m、1H)、5.54−5.58(m、1H)、6.71(s、1H)、6.98−7.25(m、12H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((S)−1−(3−メトキシフェニル)エチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メトキシ−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.42(d、3H、J=6.9Hz)、1.84−2.16(m、2H)、2.38−2.42(m、5H)、2.62−2.85(m、2H)、2.96−3.02(m、2H)、3.42−3.58(m、1H)、3.61−3.84(m、9H)、4.22−4.38(m、1H)、5.62(m、1H)、6.74−6.79(m、4H)、7.12−7.47(m、9H)。
N−((2S,3R)−4−(3−tert−ブチルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.33(s、9H)、1.95−2.23(m、2H)、2.25−2.47(m、5H)、2.82−3.06(m、4H)、3.47−3.55(m、1H)、3.68−3.93(m、4H)、4.42−4.49(m、1H)、5.66−5.70(m、1H)、6.82(s、1H)、7.16−7.36(m、9H)、8.20(m、1H)、8.90(s、2H)。
N−((2S,3R)−4−(3−tert−ブチルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.31(s、9H)、1.93−2.04(m、1H)、2.08−2.17(m、1H)、2.25−2.47(m、5H)、2.84−3.02(m、4H)、3.46−3.52(m、1H)、3.70−3.96(m、4H)、4.41−4.49(m、1H)、5.67−5.71(m、1H)、6.81(s、1H)、7.17−7.33(m、9H)、7.38(s、1H)、7.75(s、1H)、7.95(s、1H)、8.31(s、1H)、8.38(s、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチルベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.28(d、6H、J=6.6Hz)、1.71−1.82(m、1H)、1.96−2.09(m、3H)、2.37(s、3H)、2.81−2.83(m、2H)、2.95−3.12(m、6H)、3.33−3.43(m、5H)、3.65−3.84(m、5H)、4.38−4.45(m、2H)、6.74−6.77(d、1H、7.2Hz)、7.23−7.55(m、8H)、8.39−8.41(m、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチルベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.71−1.82(m、1H)、1.96−2.09(m、3H)、2.37(s、3H)、2.81−2.83(m、2H)、2.94−3.11(m、3H)、3.30−3.43(m、4H)、3.66−3.88(m、8H)、4.39−4.46(m、2H)、6.81−6.94(m、4H)、7.22−7.31(m、6H)、7.42−7.51(m、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.91−1.98(m、1H)、2.05−2.13(m、1H)、2.20−2.46(m、2H)、2.44(s、3H)、2.78−3.18(m、4H)、3.39−3.52(m、1H)、3.62−3.92(m、4H)、3.79(s、3H)、4.24−4.42(m、1H)、5.58−5.64(m、1H)、6.78−6.84(m、3H)、6.90−6.93(m、2H)、7.23−7.30(m、5H)、7.40−7.48(m、1H)、7.63−7.80(m、2H)、7.82(brs、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.20−1.26(m、6H)、1.90−1.98(m、1H)、2.05−2.15(m、1H)、2.22−2.52(m、2H)、2.44(s、3H)、2.74−3.22(m、5H)、3.39−3.52(m、1H)、3.62−3.92(m、4H)、4.28−4.42(m、1H)、5.56−5.66(m、1H)、6.81(s、1H)、7.12−7.30(m、5H)、7.40−7.47(m、1H)、7.52−7.58(m、1H)、7.65−7.75(m、2H),7.83(brs、1H)、8.33−8.35(m、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピペリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.40−2.13(m、7H)、2.46(s、3H)、2.54−3.34(m、5H)、3.49−3.88(m、3H)、3.81(s、3H)、4.30−4.50(m、1H)、6.10−6.30(m、1H)、6.78−6.94(m、3H)、7.23−7.30(m、5H)、7.30−7.50(m、1H)、7.52−7.60(m、1H)、7.62−7.70(m、1H)、7.78(brs、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((S)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.94−2.00(m、1H)、2.00−2.20(m、1H)、2.20−2.46(m、2H)、2.45(s、3H)、2.78−2.84(m、2H)、2.96−3.08(m、2H)、3.39−3.60(m、1H)、3.62−3.96(m、4H)、3.81(s、3H)、4.32−4.50(m、1H)、5.60−5.74(m、1H)、6.78−6.98(m、5H)、7.23−7.30(m、5H)、7.38−7.48(m、1H)、7.63−7.72(m、2H)、7.90(brs、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)チアゾリジン−3−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ2.46(s、3H)、2.82−2.85(m、2H)、2.92−3.08(m、2H)、3.48−3.64(m、2H)、3.64−3.90(m、4H)、3.82(s、3H)、4.40−4.50(m、1H)、4.60−4.70(m、1H)、6.10−6.30(m、1H)、6.80−6.94(m、5H)、7.20−7.32(m、5H)、7.38−7.48(m、1H)、7.63−7.72(m、2H)、7.72−7.90(m、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.88−2.02(m、1H)、2.02−2.18(m、1H)、2.35−2.50(m、2H)、2.46(s、3H)、2.70−2.90(m、2H)、2.90−3.12(m、2H)、3.39−3.52(m、1H)、3.62−3.76(m、2H)、3.80−3.96(m、2H)、4.28−4.48(m、1H)、5.62−5.72(m、1H)、6.80(s、1H)、7.16−7.36(m、5H)、7.36−7.68(m、7H)、7.82(s、1H)。
N−((2S,3R)−4−(3−tert−ブチルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.33(s、9H)1.88−2.02(m、1H)、2.02−2.18(m、1H)、2.30−2.52(m、2H)、2.47(s、3H)、2.68−2.86(m、2H)、2.86−3.12(m、2H)、3.42−3.58(m、1H)、3.62−3.96(m、4H)、4.32−4.54(m、1H)、5.62−5.76(m、1H)、6.80(s、1H)、7.16−7.50(m、10H)、7.64−7.76(m、2H)、7.86(s、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)チアゾリジン−S−ジオキサイド−3−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ2.45(s、3H)、2.86−3.22(m、4H)、3.68−3.84(m、4H)、3.78(s、3H)、4.08−4.20(m、1H)、4.32−4.40(m、1H)、4.46−4.90(m、2H)、6.38−6.58(m、1H)、6.88−6.96(m、5H)、7.16−7.32(m、5H)、7.40−7.46(m、1H)、7.60−7.72(m、1H)、7.68−7.82(m、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)オキサゾリジン−3−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ2.46(s、3H)、2.78−2.90(m、2H)、2.90−3.04(m、2H)、3.52−3.84(m、3H)、3.81(s、3H)、4.26−4.38(m、1H)、4.38−4.60(m、2H)、4.90−5.24(m、2H)5.60−5.80(m、1H)、6.78−6.94(m、5H)、7.18−7.34(m、5H)、7.38−7.48(m、1H)、7.60−7.78(m、2H)、7.80−7.90(brs、1H)。
N−((2S,3R)−4−(3−クロロベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.88−2.02(m、1H)、2.02−2.18(m、1H)、2.28−2.50(m、2H)、2.47(s、3H)、2.70−2.90(m、2H)、2.94−3.12(m、2H)、3.39−3.52(m、1H)、3.60−3.86(m、4H)、4.30−4.48(m、1H)、5.62−5.72(m、1H)、6.80(s、1H)、7.16−7.36(m、9H)、7.36−7.46(m、1H)、7.60−7.70(m、2H)、7.82(s、1H)。
N−((2S,3R)−4−(シクロプロピルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ0.36−0.40(m、2H)、0.42−0.52(m、2H)、1.82−2.00(m、1H)、2.00−2.18(m、2H)、2.14−2.30(m、2H)、2.44(s、3H)、2.78−3.14(m、4H)、3.40−3.52(m、1H)、3.62−3.78(m、2H)、4.24−4.40(m、1H)、5.58−5.64(m、1H)、6.80(s、1H)、7.22−7.38(m、5H)、7.40−7.48(m、1H)、7.60−7.78(m、2H)、7.82(s、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((S)−1−(3−メトキシフェニル)エチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.43(d、J=6.6Hz、3H)、1.88−2.00(m、1H)、2.00−2.18(m、1H)、2.26−2.50(m、2H)、2.47(s、3H)、2.60−2.80(m、2H)、2.98−3.06(m、2H)、3.39−3.96(m、4H)、3.82(s、3H)、4.32−4.44(m、1H)、5.60−5.72(m、1H)、6.78−6.84(m、5H)、7.16−7.26(m、5H)、7.40−7.42(m、1H)、7.60−7.72(m、2H)、7.82(brs、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−ヒドロキシ−5−イソプロピルベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.20−1.26(m、6H)、1.88−2.20(m、2H)、2.22−2.60(m、2H)、2.44(s、3H)、2.74−3.22(m、5H)、3.42−3.52(m、1H)、3.62−3.98(m、4H)、4.32−4.42(m、1H)、5.58−5.64(m、1H)、6.60−6.80(m、3H)、6.82(s、1H)、7.16−7.30(m、5H)、7.38−7.42(m、1H)、7.56−7.78(m、2H)、7.83(brs、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.25(d、J=6.6Hz、6H)、1.90−2.02(m、1H)、2.05−2.20(m、1H)、2.22−2.52(m、2H)、2.48(s、3H)、2.78−3.08(m、5H)、3.40−3.58(m、1H)、3.68−3.98(m、4H)、4.30−4.52(m、1H)、5.64−5.74(m、1H)、6.81(s、1H)、7.18−7.38(m、5H)、7.58(brs、1H)、7.78(brs、1H)、7.92(brs、2H)、8.30−8.42(m、4H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−((R)−4−(4−メチルチアゾール−2−イル)オキサゾリジン−3−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ2.45(s、3H)、2.82(d、J=4.5Hz、2H)、3.01(d、J=7.2Hz、2H)、3.70−3.80(m、1H)、3.80−3.98(m、2H)、4.30−4.60(m、3H)、4.90−5.22(m、2H)、5.60−5.80(m、1H)、6.82(s、1H)、7.20−7.36(m、5H)、7.36−7.92(m、8H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.26(d、J=7.2Hz、6H)、1.92−2.54(m、4H)、2.45(s、3H)、2.78−3.10(m、5H)、3.40−3.58(m、1H)、3.70−3.98(m、4H)、4.32−4.44(m、1H)、5.60−5.66(m、1H)、6.82(s、1H)、7.18−7.32(m、5H)、7.56−7.58(m、1H)、8.18−8.20(m、1H)、8.38−8.40(m、2H)、8.84−8.88(m、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.90−2.02(m、1H)、2.02−2.20(m、1H)、2.20−2.54(m、2H)、2.47(s、3H)、2.78−2.92(m、2H)、2.98−3.10(m、2H)、3.40−3.52(m、1H)、3.68−3.80(m、2H)、3.80−4.00(m、2H)、4.34−4.5(m、1H)、5.64−5.72(m、1H)、6.81(s、1H)、7.10−7.38(m、5H)、7.40−7.60(m、4H)、7.62(brs、1H)、7.76(brs、1H)、7.86(brs、1H)、8.28(brs、2H)。
3−(ジメチルアミノ)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.25(d、J=6.6Hz、6H)、1.84−1.98(m、1H)、1.98−2.16(m、1H)、2.20−2.52(m、2H)、2.44(s、3H)、2.72−3.20(m、5H)、2.97(s、6H)、3.39−3.52(m、1H)、3.62−3.76(m、1H)、3.76−3.84(m、3H)、4.24−4.42(m、1H)、5.54−5.62(m、1H)、6.80(s、1H)、6.84−7.04(m、3H)、7.04−7.38(m、5H)、7.62(brs、1H)、8.35(brs、2H)。
3−(ジメチルアミノ)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.88−2.00(m、1H)、2.00−2.24(m、1H)、2.24−2.40(m、2H)、2.45(s、3H)、2.70−2.90(m、2H)、2.90−3.14(m、2H)、2.98(s、6H)、3.39−3.52(m、1H)、3.62−3.80(m、2H)、3.80−3.96(m、2H)、4.28−4.42(m、1H)、5.56−5.62(m、1H)、6.80(s、1H)、6.90−7.08(m、3H)、7.10−7.60(m、5H)、7.40−7.58(m、3H)、7.60(brs、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.84−2.02(m、1H)、2.02−2.20(m、1H)、2.20−2.56(m、2H)、2.42(s、3H)、2.72−3.14(m、4H)、3.42−3.56(m、1H)、3.72−3.80(m、2H)、3.80−3.94(m、2H)、4.28−4.42(m、1H)、5.56−5.62(m、1H)、6.82(s、1H)、7.10−7.30(m、5H)、7.40−7.60(m、4H)、8.18(m、1H)、8.83−8.86(m、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.27(d、J=7.2Hz、6H)、1.90−2.42(m、4H)、2.17(s、3H)、2.78−3.16(m、5H)、3.42−3.56(m、1H)、3.64−3.92(m、4H)、4.32−4.50(m、1H)、5.36−5.44(m、1H)、7.20−7.38(m、6H)、7.38−7.44(m、1H)、7.52−7.57(m、2H)、7.64−7.76(m、1H)、7.84(brs、1H)、8.40(brs、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.80−2.44(m、4H)、2.18(s、3H)、2.76−2.86(m、2H)、2.94−3.16(m、2H)、3.44−3.58(m、1H)、3.64−3.80(m、2H)、3.80−3.96(m、2H)、4.34−4.50(m、1H)、5.36−5.44(m、1H)、7.20−7.38(m、7H)、7.38−7.76(m、6H)、7.84(brs、1H)。
3−(ジメチルアミノ)−N−((2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)、δ:8.557(s、2H)、7.892(s、2H)、7.510(br、1H)、7.235(m、5H)、6.989(s、2H)、6.897(s、1H)、6.761(m、1.5H)、6.593(m、0.5H)、5.618(br、1H)、4.336(br、1H)、4.060−3.751(m、3H)、3.684−3.401(m、2H)、3.155(m、1H)、2.951(m、7H)、2.761(s、2H)、2.439(s、3H)、2.335(m、2H)、2.039(m、2H)、1.693(d、J=21.9Hz、6H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−メトキシベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−(ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)、d:7.759−7.557(m、3H)、7.408−7.147(m、7H)、6.902−6.787(m、3H)、4.361(m、1H)、3.826−3.702(m、3H)、3.780(s、3H)、3.617(m、2H)、3.362(m、2H)、3.053−2.839(m、3H)、2.798(m、3H)、2.014−1.831(m、4H)。
N−((2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.67(d、3H、J=2.4Hz)、1.67(d、3H、J=2.4Hz)、1.90−2.02(m、1H)、2.02−2.20(m、3H)、2.20−2.32(m、1H)、2.34−2.45(m、1H)、2.48(s、3H)、2.78−2.92(m、2H)、2.98−3.12(m、2H)、3.42−3.58(m、1H)、3.64−3.82(m、2H)、3.82−4.00(m、2H)、4.34−4.5(m、1H)、5.64−5.72(m、1H)、6.81(s、1H)、7.15−7.38(m、5H)、7.73−7.80(m、2H)、7.92(brs、1H)、8.28−8.38(m、2H)、8.50−8.58(m、2H)。
N−((2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.63(s、3H)、1.70(s、3H)、1.86−2.00(m、1H)、2.01−2.18(m、1H)、2.13(s、3H)、2.30−2.45(m、1H)、2.70−2.78(m、2H)、2.81−2.93(m、1H)、2.96−3.12(m、1H)、3.32−3.50(m、1H)、3.62−3.86(m、4H)、4.22−4.38(m、1H)、5.24−5.32(m、1H)、7.19−7.28(m、5H)、7.29−7.34(m、1H)、7.39−7.45(m、1H)、7.62−7.68(m、1H)、7.70−7.76(m、2H)、7.83(brs、1H)、8.40−8.42(m、1H)、8.44−8.48(m、1H)。
N−((2S,3R)−4−((5−(1,1−ジフルオロエチル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−(ジメチルアミノ)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)、δ:8.628(d、J=6.9Hz、2H)、7.873(s、1H)、7.245(m、5H)、7.013−6.593(m、4H)、5.582(m、0.7H)、5.087(m、0.3H)、4.327(m、1H)、3.819(s、2H)、3.783(m、1H)、3.639(m、1H)、3.442(m、1H)、3.081(m、1H)、2.953(s、6H)、2.893(m、1H)、2.791(m、2H)、2.434(s、3H)、2.334(m、2H)、2.043(m、2H)、1.938(t、J=18.3、Hz、3H)。
N−((2S,3R)−4−(3−tert−ブチルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−(ジメチルアミノ)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.31(s、9H)、1.89−1.96(m、1H)、2.02−2.10(m、1H)、2.35−2.46(m、5H)、2.78−3.09(m、10H)、3.43−3.49(m、1H)、3.60−3.96(m、4H)、4.34−4.48(m、1H)、5.62−5.66(m、1H)、7.05(s、1H)、7.19−7.35(m、11H)、7.42(s、1H)。
N−((2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.70(d、6H、J=24Hz)、1.90−2.02(m、1H)、205−2.17(m、1H)、2.23−2.46(m、8H)、2.76−2.83(m、2H)、2.95−3.12(m、2H)、3.43−3.47(m、1H)、3.63−3.86(m、4H)、4.26−4.41(m、1H)、5.63−5.67(m、1H)、6.81(s、1H)、7.21−7.30(m、5H)、7.43(s、1H)、7.47(s、1H)、7.57(s、1H)、7.74(t、1H、J=2.1Hz)、8.51−8.55(m、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−(ピラジン−2−イル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.23(d、6H、J=6.9Hz)、1.91−1.98(m、1H)、2.06−2.14(m、1H)、2.34−2.44(m、5H)、2.82−3.04(m、5H)、3.44−3.50(m、1H)、3.66−3.90(m、3H)、4.40−4.45(m、1H)、5.64−5.68(m、1H)、6.80(s、1H)、7.17−7.30(m、6H)、7.55(s、1H)、7.90(brs、2H)、8.23(s、1H)、8.34−8.39(m、2H)、8.52−8.57(m、2H)、8.96(s、1H)。
N−((2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.65(s、3H)、1.72(s、3H)、1.90−2.02(m、1H)、2.02−2.20(m、1H)、2.22−2.52(m、2H)、2.42(s、3H)、2.78−2.97(m、3H)、2.98−3.18(m、2H)、3.41−3.54(m、1H)、3.70−3.98(m、4H)、4.24−4.42(m、1H)、5.54−5.62(m、1H)、6.82(s、1H)、7.10−7.28(m、5H)、7.73−7.78(m、1H)、8.13−8.18(m、1H)、8.40−8.50(m、2H)、8.80−8.88(m、1H)。
N−((2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.65(d、3H、J=2.1Hz)、1.72(d、3H、J=2.1Hz)、1.82−2.16(m、2H)、2.20−2.60(m、2H)、2.44(s、3H)、2.70−2.78(m、1H)、2.74−2.82(m、2H)、2.86−3.12(m、2H)、3.40−3.54(m、1H)、3.60−3.94(m、4H)、4.24−4.42(m、1H)、5.54−5.64(m、1H),6.8(s、1H)、7.12−7.32(m、5H)、7.40−7.48(m、1H)、7.62−7.78(m、2H)、7.82(brs、1H)、8.44−8.53(m、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((R)−1−(5−イソプロピルピリジン−3−イル)エチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.19(d、J=6.9Hz、6H)、1.40(d、J=6.6Hz、3H)、1.84−2.16(m、2H)、2.22−2.98(m、7H)、2.43(s、3H)、3.40−3.52(m、1H)、3.62−3.80(m、3H)、4.28−4.40(m、1H)、5.57−5.64(m、1H)、6.79(brs、1H)、7.12−7.32(m、5H)、7.40−8.00(m、5H)、8.30−8.33(m、2H)。
N−((2S,3R)−4−(3−クロロベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−(ジメチルアミノ)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.90−2.10(m、2H)、2.35−2.46(m、5H)、2.74−3.10(m、10H)、3.41−3.47(m、1H)、3.62−3.88(m、4H)、4.31−4.47(m、1H)、5.62−5.66(m、1H)、6.79(s、1H)、6.91−7.02(m、3H)、7.21−7.35(m、9H)。
N−((2S,3R)−4−(3,5−ジクロロベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−(ジメチルアミノ)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.92−1.95(m、1H)、2.04−2.10(m、1H)、2.35−2.46(m、5H)、2.68−3.14(m、10H)、3.42−3.46(m、1H)、3.59−3.87(m、4H)、4.30−4.37(m、1H)、5.62−5.66(m、1H)、6.80−7.01(m、4H)、7.24−7.30(m、8H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−(ピラジン−2−イル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.94−2.11(m、2H)、2.39−2.46(m、5H)、2.81−3.08(m、4H)、3.41−3.45(m、1H)、3.59−3.88(m、4H)、4.32−4.39(m、1H)、5.62−5.66(m、1H)、6.80(s、1H)、7.14−7.79(m、9H)、7.84(s、1H)、8.21(brs、2H)、8.48−8.61(m、2H)、9.01(s、1H)。
3−(フルオロメチル)−N−((2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)、δ:8.488(m、2H)、7.726(m、4H)、7.226(m、5H)、6.804(br、1H)、5.605(m、0.7H)、5.344(d、J=47.4Hz、2H)、5.037(m、0.3H)、4.377(m、1H)、3.891−3.649(m、4H)、3.433(m、1H)、3.085−2.888(m、2H)、2.795(m、2H)、2.502−2.289(m、5H)、2.161−1.888(m、2H)、1.690(dd、J=21.9、2.1Hz、6H)。
3−(フルオロメチル)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)ブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)、δ:7.776−7.407(m、6H)、7.218(m、5H)、6.797(br、1H)、5.595(m、0.7H)、5.318(d、J=47.1Hz、2H)、5.025(m、0.3H)、4.356(m、1H)、3.907−3.640(m、4H)、3.418(m、1H)、3.082−2.838(m、2H)、2.795(m、2H)、2.433(s、3H)、2.281(m、1H)、2.085(m、2H)、1.920(m、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.26(d、J=8.4Hz、6H)、1.88−1.98(m、1H)、2.05−2.18(m、1H)、2.18−2.52(m、2H)、2.33(s、3H)、2.45(s、3H)、2.74−3.22(m、5H)、3.39−3.50(m、1H)、3.62−3.92(m、4H)、4.28−4.44(m、1H)、5.60−5.68(m、1H)、6.80(s、1H)、7.14−7.30(m、5H)、7.40−7.48(m、1H)、7.52−7.55(m、2H)、7.58(brs、1H)、8.38(brs、2H)。
3−(ジメチルアミノ)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((S)−1−(3−メトキシフェニル)エチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)、δ:7.207(m、6H)、6.995−6.723(m、7H)、5.573(m、0.7H)、5.073(m、0.3H)、4.289(m、1H)、3.780(s、3H)、3.851−3.601(m、3H)、3.423(m、1H)、3.085−2.860(m、6H)、2.746−2.623(m、4H)、2.430(s、3H)、2.320(m、2H)、2.118−1.874(m、2H)、1.425(d、J=6.6Hz、3H)。
N−((2S,3R)−4−(3,5−ジクロロベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メトキシ−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.91−1.97(m、1H)、2.05−2.14(m、1H)、2.33−2.46(m、5H)、2.70−2.81(m、2H)、2.93−3.12(m、2H)、3.42−3.48(m、1H)、3.61−3.79(m、7H)、4.32−4.38(m、1H)、5.62−5.66(m、1H)、6.80(s、1H)、7.05−7.32(m、11H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.65−2.44(m、4H)、2.18(s、3H)、2.38(s、3H)、2.72−2.86(m、2H)、2.90−3.20(m、2H)、3.40−3.50(m、1H)、3.64−3.80(m、2H)、3.80−3.94(m、2H)、4.30−4.44(m、1H)、5.30−5.40(m、1H)、7.10−7.36(m、7H)、7.36−7.66(m、6H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.26(d、J=6.9Hz、6H)、1.88−2.42(m、4H)、2.17(s、3H)、2.37(s、3H)、2.76−2.84(m、2H)、2.84−3.00(m、2H)、3.00−3.16(m、1H)、3.40−3.52(m、1H)、3.62−3.94(m、4H)、4.28−4.44(m、1H)、5.30−5.40(m、1H)、7.16−7.40(m、6H)、7.40−7.64(m、4H)、8.38(brs、2H)
3−(ジフルオロメチル)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)、δ:7.948−7.408(m、7H)、7.217(m、5H)、6.811(s、1H)、6.617(t、J=57.2、114.3Hz、1H)、5.579(m、0.7H)、4.988(m、0.3H)、4.356(m、1H)、3.909−3.656(m、4H)、3.409(m、1H)、3.096−2.856(m、2H)、2.782(m、2H)、2.431(s、3H)、2.305(m、2H)、2.162−1.890(m、2H)。
3−(ジフルオロメチル)−N−((2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)、δ8.452(m、2H)、7.902−7.593(m、4H)、7.218(m、5H)、6.812(s、1H)、6.618(t、J=57.0、114.0Hz、1H)、5.588(m、0.7H)、4.966(m、0.3H)、4.360(m、1H)、3.888−3.651(m、4H)、3.441(m、1H)、3.094−2.868(m、2H)、2.794(m、2H)、2.434(s、3H)、2.334(m、2H)、2.126−1.894(m、2H)、1.752(d、J=21.9Hz、6H)。
N−((2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.66(d、3H、J=2.1Hz)、1.74(d、3H、J=2.1Hz)、1.80−2.06(m、2H)、2.06−2.43(m、2H)、2.18(s、3H)、2.38(s、3H)、2.70−2.84(m、2H)、2.84−3.20(m、2H)、3.40−3.54(m、1H)、3.62−3.94(m、4H)、4.26−4.42(m、1H)、5.32−5.40(m、1H)、7.16−7.40(m、6H)、7.40−7.80(m、4H)、8.46−8.48(m、2H)。
N−((2S,3R)−4−(3,5−ジクロロベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.95−2.01(m、1H)、2.07−2.18(m、1H)、2.29−2.45(m、5H)、2.78−3.09(m、4H)、3.45−3.49(m、1H)、3.69−3.85(m、4H)、4.36−4.42(m、1H)、5.62−5.66(m、1H)、6.81(s、1H)、7.18−7.30(m、8H)、8.12(s、1H)、8.78−8.81(m、2H)。
N−((2S,3R)−4−(3−シアノ−5−イソプロピルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.16(d、6H、J=6.9Hz)、1.92−1.98(m、1H)、2.08−2.13(m、1H)、2.27−2.43(m、5H)、2.85−3.03(m、5H)、3.42−3.48(m、1H)、3.67−3.72(m、1H)、3.84−3.98(m、3H)、4.38−4.45(m、1H)、5.61−5.65(m、1H)、6.80(s、1H)、7.21−7.30(m、6H)、7.62(s、1H)、7.77(s、1H)、8.18(s、1H)、8.79(s、1H)、8.87(s、1H)。
3−(ジフルオロメチル)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)、δ:8.327(s、2H)、7.982−7.539(m、4H)、7.215(m、5H)、6.809(s、1H)、6.623(t、J=55.8、111.6Hz、1H)、5.592(m、0.7H)、4.991(m、0.3H)、4.363(m、1H)、3.790(m、4H)、3.421(m、1H)、3.083−2.866(m、3H)、2.798(m、2H)、2.430(s、3H)、2.309(m、2H)、2.141−1.891(m、2H)、1.234(d、J=6.6Hz、3H)。
3−(ジフルオロメチル)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((S)−1−(3−メトキシフェニル)エチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)、δ:7.919−7.630(m、3H)、7.230(m、5H)、6.913−6.459(m、5H)、5.612(m、0.7H)、5.005(m、0.3H)、4.352(m、1H)、3.801(s、3H)、3.897−3.658(m、3H)、3.425(m、1H)、3.082−2.893(m、2H)、2.696(m、2H)、2.452(s、3H)、2.346(m、2H)、2.158−1.902(m、2H)、1.234(d、J=6.6Hz、3H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−2−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)イソニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.63−8.65(m、1H)、8.26(s、1H)、8.10−8.14(m、1H)、7.44−7.63(m、4H)、7.19−7.35(m、5H)、6.827−6.83(m、1H)、5.66−5.70(m、1H)、4.27−4.44(m、1H)、3.90(s、3H)、3.84−4.02(m、1H)、3.62−3.84(m、2H)、3.44−3.52(m、1H)、3.14−3.20(m、1H)、2.97−3.11(m、1H)、2.73−2.88(m、2H)、2.33−2.51(m、4H)、2.07−2.33(m、2H)、1.95−2.07(m、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.34(s、1H)、7.72−7.64(m、2H)、7.53−7.45(m、1H)、7.41−7.21(m、8H)、6.95−6.53(m、2H)、6.03(s、1H)、5.71−5.67(m、0.7H)、5.07(m、0.2H)、4.43−4.40(m、1H)、3.94(m、2H)、3.72−3.67(m、2H)、3.53−3.47(m、2H)、3.07−3.04(m、2H)、2.84(m、2H)、2.48−2.30(m、8H)、2.14−1.64(m、4H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.84(m、1H)、7.73−7.64(m、2H)、7.52−7.43(m、2H)、7.40−7.14(m、7H)、6.92(m、1H)、6.82(s、1H)、6.69−6.58(m、1H)、6.00(s、1H)、5.71−5.66(m、0.7H)、5.08(m、0.2H)、4.46−4.41(m、1H)、3.89(m、2H)、3.75−3.67(m、2H)、3.52−3.44(m、2H)、3.07−3.05(m、2H)、2.86−2.79(m、2H)、2.48−2.32(m、8H)、2.34−1.92(m、4H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.85(m、1H)、7.73−7.64(m、2H)、7.54−7.46(m、1H)、7.36−7.23(m、7H)、6.95−6.82(m、2H)、5.71−5.67(m、0.6H)、5.10(m、0.2H)、4.50−4.46(m、1H)、4.21−4.09(m、2H)、3.74−3.69(m、2H)、3.49(m、1H)、3.08−3.06(m、2H)、2.94−2.93(m、2H)、2.48−2.32(m、8H)、2.32−1.93(m、4H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−6−メチル−4−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ピコリンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.27−8.30(m、1H)、8.062−8.064(m、1H)、7.63(s、1H)、7.43−7.65(m、4H)、7.21−7.35(m、5H)、6.82−6.83(m、1H)、5.65−5.69(m、1H)、4.23−4.40(m、1H)、3.90(s、2H)、3.83−4.00(m、1H)、3.59−3.77(m、2H)、3.43−3.51(m、1H)、3.07−3.16(m、2H)、2.68−2.86(m、2H)、2.61(s、3H)、2.37−2.49(m、4H)、2.06−2.29(m、2H)、1.92−2.06(m、1H)。
N−((2S,3R)−4−(3−(ジメチルアミノ)ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.89(m、1H)、7.76−7.63(m、2H)、7.54−7.36(m、2H)、7.35−7.18(m、8H)、6.85−6.81(m、2H)、6.73−6.53(m、2H)、5.89−5.64(m、0.6H)、5.13(m、0.3H)、4.40(m、1H)、4.05−3.92(m、3H)、3.70−3.62(m、1H)、3.48−3.39(m、1H)、3.06−2.84(m、8H)、2.46−2.23(m、5H)、2.10−1.92(m、2H)。
N−((2S,3R)−4−(3−tert−ブチルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.24(s、9H)、1.92−2.42(m、7H)、2.86−3.05(m、4H)、3.42−3.52(m、1H)、3.68−3.97(m、4H)、4.34−4.43(m、1H)、5.32−5.42(m、1H)、7.16−7.41(m、11H)、7.63−7.77(m、2H)、7.91(s、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.26(d、J=7.2Hz、6H)、1.92−2.44(m、5H)、2.17(s、3H)、2.78−2.82(m、2H)、2.84−3.00(m、2H)、3.00−3.16(m、1H)、3.74−3.96(m、4H)、4.32−4.44(m、1H)、5.34−5.40(m、1H)、7.14−7.38(m、6H)、7.38−7.40(m、1H)、8.20−8.22(m、1H)、8.38−8.40(m、2H)、8.90−8.94(m、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.80−2.46(m、4H)、2.17(s、3H)、2.80−2.88(m、2H)、2.90−3.14(m、2H)、3.42−3.58(m、1H)、3.72−3.80(m、2H)、3.80−3.96(m、2H)、4.34−4.46(m、1H)、5.34−5.42(m、1H)、7.12−7.38(m、6H)、7.40−7.62(m、4H)、8.20(brs、1H)、8.88(brs、2H)。
N−((2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.68(s、3H)、1.75(s、3H)、1.80−2.04(m、2H)、2.04−2.24(m、1H)、2.17(s、3H)、2.24−2.44(m、1H)、2.80−2.86(m、2H)、2.90−3.16(m、2H)、3.42−3.60(m、1H)、3.74−3.96(m、4H)、4.34−4.46(m、1H)、5.36−5.42(m、1H)、7.16−7.40(m、6H)、7.76−7.78(m、1H)、8.20(brs、1H)、8.48−8.60(m、2H)、8.84(brs、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−(1H−ピロール−1−イル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.40−8.39(m、2H)、7.64−7.49(m、4H)、7.34−7.19(m、7H)、6.99−6.73(m、3H)、6.37−6.32(m、2H)、5.69−5.64(m、0.7H)、5.09−5.06(m、0.2H)、4.41(m、1H)、3.90−3.62(m、5H)、3.47−3.42(m、1H)、3.11−2.80(m、6H)、2.48−2.33(m、5H)、2.17−1.91(m、3H)、1.27(d、6H)。
2−(フラン−2−イル)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−6−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)イソニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.01−8.03(m、1H)、7.88−7.90(m、1H)、7.34−7.66(m、5H)、7.16−7.34(m、5H)、7.08−7.09(m、1H)、6.677−6.680(m、1H)、6.60−6.66(m、1H)、6.56−6.58(m、1H)、6.46−6.47(m、1H)、5.70−5.74(m、1H)、4.40−4.52(m、1H)、4.14−4.26(m、1H)、3.83−4.05(m、3H)、3.71−3.83(m、1H)、3.00−3.02(m、2H)、2.77−2.90(m、2H)、2.33−2.49(m、4H)、2.13−2.27(m、1H)、1.87−2.13(m、2H)。
N−((2S,3R)−4−(3−tert−ブチルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.24(s、9H)、1.92−2.43(m、7H)、2.83−3.05(m、4H)、3.45−3.53(m、1H)、3.70−3.98(m、4H)、4.36−4.45(m、1H)、5.34−5.39(m、1H)、7.18−7.40(m、10H)、8.24(s、1H)、8.83(brs、1H)、8.93(brs、1H)。
3−(フルオロメチル)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.26(d、J=7.2Hz、6H)、1.82−2.42(m、4H)、2.18(s、3H)、2.78−2.84(m、2H)、2.84−3.12(m、4H)、3.40−3.58(m、1H)、3.64−3.94(m、3H)、4.36−4.46(m、1H)、5.36−5.42(m、1H)、5.24(s、1H)、5.42(s、1H)、7.16−7.40(m、6H)、7.40−7.64(m、3H)、7.80(brs、1H)、8.39(brs、2H)。
3−(フルオロメチル)−N−((2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.67(d、J=1.8Hz、3H)、1.74(d、J=1.8Hz、3H)、1.84−2.44(m、4H)、2.18(s、3H)、2.70−2.84(m、2H)、2.90−3.16(m、2H)、3.40−3.58(m、1H)、3.62−3.96(m、4H)、4.36−4.43(m、1H)、5.36−5.42(m、1H)、5.24(s、1H)、5.42(s、1H)、7.08−7.40(m、6H)、7.40−7.82(m、4H)、8.50−8.56(m、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−2−メチル−6−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)イソニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.76−7.88(m、1H)、7.73(s、1H)、7.34−7.64(m、6H)、7.13−7.34(m、5H)、6.766−6.77(m、1H)、6.618−6.62(m、1H)、5.71−5.75(m、1H)、4.32−4.45(m、1H)、3.80−4.06(m、4H)、3.71−3.80(m、1H)、3.60−3.71(m、1H)、2.98−3.02(m、2H)、2.79−2.85(m、2H)、2.48(s、3H)、2.28−2.45(m、4H)、1.94−2.21(m、3H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−(1H−ピロール−1−イル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.64−7.42(m、7H)、7.34−7.19(m、7H)、6.96(s、2H)、6.83(m、1H)、6.37−6.32(m、2H)、5.68−5.64(m、0.7H)、5.07−5.05(m、0.3H)、4.40(m、1H)、3.98−3.61(m、5H)、3.50−3.40(m、1H)、3.15−2.97(m、2H)、2.85−2.74(m、2H)、2.48−2.33(m、6H)、2.20−1.91(m、3H)。
6−(ジメチルアミノ)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−4−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ピコリンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.02−8.05(m、1H)、7.42−7.65(m、5H)、7.21−7.34(m、5H)、6.80−6.82(m、2H)、5.64−5.68(m、1H)、4.22−4.37(m、1H)、3.90(s、2H)、3.87−3.93(m、1H)、3.68−3.79(m、1H)、3.55−3.66(m、1H)、3.47−3.54(m、1H)、3.10(s、3H)、2.99−3.23(m、2H)、2.91(s、3H)、2.75−2.85(m、1H)、2.66−2.75(m、1H)、2.47−2.473(m、3H)、2.35−2.45(m、1H)、2.05−2.28(m、2H)、1.90−2.05(m、1H)。
3−(フルオロメチル)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.90−2.46(m、4H)、2.19(s、3H)、2.74−2.86(m、2H)、2.90−3.12(m、2H)、3.40−3.52(m、1H)、3.66−3.80(m、2H)、3.80−3.98(m、2H)、4.30−4.48(m、1H)、5.24(s、1H)、5.34−5.44(m、1H)、5.82(s、1H)、7.10−7.38(m、7H)、7.40−7.64(m、5H)、7.80(brs、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メトキシ−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.41(s、2H)、7.55−7.54(m、1H)、7.35−7.20(m、8H)、6.95−6.81(m、2H)、5.68−5.64(m、1H)、4.40−4.38(m、1H)、3.90−3.79(m、5H)、3.71−3.64(m、3H)、3.51−3.44(m、1H)、3.09−2.76(m、5H)、2.47−2.34(m、5H)、2.23−1.93(m、4H)、1.28(m、6H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−2−メチル−6−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)イソニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.76(s、1H)、7.40−7.65(m、5H)、7.13−7.40(m、8H)、5.39−5.43(m、1H)、4.34−4.46(m、1H)、3.93−4.10(m、1H)、3.70−3.93(m、4H)、2.91−3.08(m、2H)、2.77−2.83(m、2H)、2.27−2.42(m、4H)、2.12−2.27(m、2H)、1.95−2.12(m、4H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−(3−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.90−1.96(m、1H)、2.04−2.10(m、1H)、2.30−2.45(m、5H)、2.80−3.01(m、7H)、3.39−3.47(m、1H)、3.62−3.87(m、5H)、4.32−4.42(m、1H)、5.63−5.67(m、1H)、6.67(s、1H)、6.75(s、1H)、6.79(s、1H)、6.85(s、1H)、7.18−7.37(m、6H)、7.60−7.65(m、2H)、7.85(s、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.26(d、J=6.6Hz、6H)、1.92−2.44(m、4H)、2.18(s、3H)、2.78−2.88(m、3H)、2.88−3.02(m、2H)、3.48−3.60(m、1H)、3.62−3.88(m、4H)、4.32−4.46(m、1H)、5.38−5.42(m、1H)、7.14−7.38(m、7H)、7.40−7.52(m、1H)、7.56−7.62(m、1H)、7.70−7.80(m、1H)、7.82(brs、1H)、8.20−8.42(m、3H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.94−2.442(m、4H)、2.18(s、3H)、2.80−2.86(m、2H)、2.86−3.14(m、2H)、3.46−3.60(m、1H)、3.64−3.84(m、2H)、3.84−4.00(m、2H)、4.34−4.48(m、1H)、5.36−5.44(m、1H)、7.16−7.38(m、7H)、7.38−7.64(m、4H)、7.76(brs、1H)、7.92(brs、1H)、8.32(brs、2H)。
6′−フルオロ−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−6−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−2,3′−ビピリジン−4−カルボキサミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.76−8.82(m、1H)、7.98−8.11(m、2H)、7.92−7.93(m、1H)、7.72−7.91(m、1H)、7.49−7.72(m、4H)、7.41−7.49(m、1H)、7.15−7.34(m、5H)、6.79−6.84(m、2H)、5.72−5.75(m、1H)、4.40−4.54(m、1H)、4.22−4.33(m、1H)、4.02(s、2H)、3.84−4.08(m、2H)、3.74−3.84(m、1H)、2.93−3.09(m、2H)、2.77−2.93(m、2H)、2.30−2.49(m、4H)、2.12−2.30(m、1H)、1.89−2.12(m、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メトキシ−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.40(m、2H)、7.56(m、1H)、7.36−7.17(m、9H)、7.04−7.01(m、1H)、6.81−6.76(m、1H)、5.39−5.35(m、0.7H)、4.82−4.80(m、0.2H)、4.40−4.37(m、1H)、3.90−3.66(m、7H)、3.53−3.46(m、1H)、3.11−2.82(m、6H)、2.42−2.35(m、1H)、2.27−1.91(m、7H)、1.27(d、7H)。
N−((2S,3R)−4−((5−(2−フルオロプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−5−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.66(d、J=2.7Hz、3H)、1.73(d、J=2.7Hz、3H)、1.90−2.44(m、4H)、2.18(s、3H)、2.80−2.88(m、2H)、2.88−3.14(m、2H)、3.44−3.60(m、1H)、3.64−3.96(m、4H)、4.36−4.44(m、1H)、5.38−5.44(m、1H)、7.04−7.40(m、7H)、7.78(brs、2H)、7.86(brs、1H)、8.30−8.36(m、2H)、8.48−8.62(m、2H)。
2−(3−クロロフェニル)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−6−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)イソニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.02−8.03(m、1H)、7.89−7.99(m、2H)、7.77−7.89(m、1H)、7.36−7.77(m、8H)、7.19−7.36(m、5H)、6.790−6.793(m、1H)、5.71−5.76(m、1H)、4.40−4.54(m、1H)、4.18−4.28(m、1H)、3.83−4.05(m、3H)、3.74−3.83(m、2H)、2.95−3.10(m、2H)、2.79−2.92(m、2H)、2.27−2.44(m、4H)、1.89−2.27(m、3H)。
3−(ジメチルアミノ)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ8.38(m、2H)、7.54(m、1H)、7.17−7.32(m、6H)、7.00−7.01(m、2H)、6.89(s、1H)、5.35(m、1H)、4.34(m、1H)、3.81(s、2H)、3.65(m、2H)、3.50(m、1H)、2.76−3.05(m、11H)、2.36(m、1H)、2.06−2.22(m、5H)、1.95(m、1H)、1.26(m、6H)
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−メトキシ−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.64−7.43(m、4H)、7.37−7.15(m、10H)、7.04(m、1H)、6.813(m、1H)、5.38−5.34(m、0.7H)、4.80−4.79(m、0.2H)、4.40−4.37(m、1H)、3.94−3.65(m、8H)、3.52−3.45(m、1H)、3.11−2.80(m、6H)、2.41−2.35(m、1H)、2.24−1.90(m、7H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−2−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)イソニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.61−8.62(m、1H)、8.19−8.28(m、2H)、7.43−7.65(m、4H)、7.18−7.36(m、6H)、7.127−7.13(m、1H)、5.37−5.42(m、1H)、4.27−4.43(m、1H)、3.89(s、2H)、3.80−3.99(m、1H)、3.62−3.80(m、2H)、3.46−3.54(m、1H)、3.13−3.19(m、1H)、2.95−3.11(m、1H)、2.70−2.86(m、2H)、2.31−2.46(m、1H)、2.08−2.31(m、5H)、1.92−2.08(m、1H)。
N−((2S,3R)−4−(3−tert−ブチルベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−(フルオロメチル)−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ1.25(s、9H)、1.92−2.39(m、7H)、2.82−3.06(m、4H)、3.43−3.94(m、4H)、4.36−4.46(m、1H)、5.14−5.40(m、3H)、7.17−7.38(m、10H)、7.62(s、1H)、7.68(s、1H)、7.89(s、1H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−6−メチル−4−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ピコリンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.27−8.30(m、1H)、8.057−8.06(m、1H)、7.63(s、1H)、7.43−7.60(m、4H)、7.16−7.36(m、5H)、7.005−7.009(m、1H)、5.37−5.41(m、1H)、4.24−4.39(m、1H)、3.89(s、2H)、3.78−3.98(m、1H)、3.60−3.78(m、2H)、3.45−3.53(m、1H)、3.03−3.17(m、2H)、2.69−2.85(m、2H)、2.59(s、3H)、2.29−2.43(m、1H)、2.08−2.29(m、5H)、1.91−2.08(m、1H)。
N−((2S,3R)−4−(ベンゾフラン−2−イルメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.39−7.65(m、7H)、7.17−7.36(m、5H)、6.88−6.99(m、1H)、6.81(s、1H)、6.61(s、1H)、5.65−5.69(m、1H)、4.32−4.50(m、1H)、3.94−4.05(m、2H)、3.85−3.96(m、1H)、3.61−3.78(m、2H)、3.39−3.50(m、1H)、2.97−3.11(m、2H)、2.79−2.94(m、2H)、2.47(s、3H)、2.28−2.44(m、4H)、2.01−2.18(m、2H)、1.86−2.01(m、1H)。
2−(ジメチルアミノ)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−6−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)イソニコチンアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.43−7.63(m、4H)、7.18−7.35(m、5H)、6.91(s、1H)、6.83−6.84(m、1H)、6.776−6.78(m、1H)、6.676−6.679(m、1H)、5.68−5.72(m、1H)、4.32−4.44(m、1H)、4.14−4.22(m、1H)、3.83−4.02(m、4H)、3.64−3.72(m、1H)、3.15(s、3H)、2.91−3.12(m、2H)、2.87(s、3H)、2.78−2.81(m、2H)、2.30−2.48(m、4H)、2.09−2.25(m、1H)、1.97−2.09(m、2H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((3−イソプロピルイソオキサゾール−5−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.84(s、1H)、7.62−7.74(m、2H)、7.43−7.48(m、1H)、7.19−7.39(m、6H)、6.88−7.02(m、1H)、6.81(s、1H)、6.07(s、1H)、5.64−5.71(m、1H)、4.30−4.48(m、1H)、3.93(s、2H)、3.63−3.77(m、2H)、3.43−3.54(m、1H)、2.96−3.12(m、3H)、2.75−2.91(m、2H)、2.47(s、3H)、2.28−2.52(m、2H)、2.03−2.28(m、2H)、1.88−2.03(m、1H)、1.27−1.30(m、6H)。
2−(ジメチルアミノ)−N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−6−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.99−7.87(m、1H)、7.60−7.44(m、5H)、7.35−7.23(m、5H)、6.80−6.72(m、1H)、5.91−5.88(m、0.5H)、5.71−5.67(m、0.4H)、4.28(m、1H)、4.05−3.73(m、4H)、3.62−3.53(m、1H)、3.21−3.12(m、4H)、3.05−2.96(m、5H)、2.79−2.63(m、3H)、2.46−2.36(m、5H)、2.20−1.95(m、2H)。
N−((2S,3R)−4−(3−(1,1−ジフルオロエチル)ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)、δ7.901−7.124(m、14H)、5.332(m、0.77H)、4.811(m、0.23H)、4.369(m、1H)、3.887−3.680(m、4H)、3.452(m、1H)、3.083−2.798(m、4H)、2.369(m、1H)、2.146(m、5H)、1.903(m、4H)。
N−((2S,3R)−4−((5−(1,1−ジフルオロエチル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)δ8.606(d、J=9.3Hz、2H)、7.846(d、J=6.0Hz、2H)、7.745−7.133(m、9H)、5.327(m、0.73H)、4.801(m、0.27H)、4.365(m、1H)、3.859(s、2H)、3.799−3.672(m、2H)、3.454(m、1H)、3.125−2.733(m、4H)、2.376(m、1H)、2.148(m、5H)、1.935(m、4H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)ブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)δ8.752(d、J=5.7Hz、2H)、7.980−7.146(m、11H)、5.339(m、0.73H)、4.810(m、0.27H)、4.362(m、1H)、3.898(s、2H)、3.787−3.651(m、2H)、3.463(m、1H)、3.160−2.733(m、4H)、2.414(m、2H)、2.161(m、4H)、1.966(m、1H)。
N−((2S,3R)−4−(3−(1,1−ジフルオロエチル)ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド:
1H NMR(300MHz、CDCl
3+CD
3OD)δ7.642−7.147(m、13H)、5.329(m、0.75H)、4.755(m、0.25H)、4.354(m、1H)、3.879−3.654(m、4H)、3.455(m、1H)、3.097−2.779(m、4H)、2.316(m、4H)、2.148(m、5H)、1.901(m、4H)。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−4−((5−イソプロピルイソオキサゾール−3−イル)メチルアミノ)−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド。
N−((2S,3R)−4−(シクロヘキシルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド。
N−((2S,3R)−4−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド。
N−((2S,3R)−4−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド。
N−((2S,3R)−4−((5−tert−ブチルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド。
N−((2S,3R)−4−((5−tert−ブチルピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド。
N−((2S,3R)−4−((5−(1,1−ジフルオロエチル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメトキシ)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド。
N−((2S,3R)−3−ヒドロキシ−1−フェニル−4−(3−(トリフルオロメトキシ)ベンジルアミノ)ブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルオキサゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド。
N−((2S,3R)−4−((5−(1,1−ジフルオロエチル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−フェニルブタン−2−イル)−3−メチル−5−((R)−2−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド。
実施例4:メマプシン1β−セクレターゼ活性およびカテプシンD活性の阻害
基質ペプチドであるNH
3−ELDLAVEFWHDR−CO
2(配列番号1)を10%氷酢酸中に2mg/mLで溶かし、0.009M NaOHで希釈して、pH4.1でμM濃度を得た。37℃で平衡状態とした後、一定分量のメマプシン2を加えることで反応を開始した。ある時間間隔で少量サンプルを取り、等容量のMALDI−TOFマトリクス(α−ヒドロキシ桂皮酸/アセトン、20mg/mL)と合わせ、直ちにステンレス製MALDIサンプルプレート上に二連でスポット載置した。MALDI−TOF質量分析を、PE Biosystems Voyager DEで行った。その装置の運転は、ポジティブモードでの加速電圧25000ボルトで150nsのディレーにて行った。質量/電荷比(m/z)を有するイオンを、650から2000原子質量単位の範囲で検出した。Voyager Data Explorerモジュールによってデータを解析して、基質および所定混合物中の相当する産生物の質量種についてのイオン強度データを得た。産生物のシグナル強度の産生物および相当する基質の両方のシグナル強度の合計に対する比として、相対産生物形成量を計算した。単位時間当たりに形成される相対産生物を、下記モデルを用いて、初期の15%産生物形成を表すデータの非線形回帰分析から得た。
式中、kは相対加水分解速度定数であり、Tは秒単位の時間であった。初期速度は、阻害されていない対象との比較で表し、上記の強力結合モデルに適合させた。結果は上記の表1に示してある。
実施例5:細胞AβIC50測定
メマプシン2活性に対する化合物の効力を、Aβ産生の細胞アッセイで求めた。細胞膜を良好に貫通する化合物は、エンドソームコンパートメントでメマプシン2活性を阻害する能力を示したことから、Aβの産生を遮断した。ロンドン変異およびスウェーデン変異を有するヒトAPP695を過剰発現するチャイニーズハムスター卵巣細胞を、10%密集度で多ウェルプレートに接種した。化合物をDMSOに溶かして1mM近くの濃度とし、培地で希釈して4μM近くの最終濃度とした(最終0.4%DMSO)。化合物を連続希釈し、接種から48時間後に、多ウェルプレート中の細胞に加えた。インキュベーションを、5%CO2で37℃にて24時間続けた。少量サンプルを取り、サンドイッチELISA(BioSource International)を用いてAβ40含有量についてのアッセイを行った。対照インキュベーションと比較した化合物濃度範囲にわたるAβ40の量を、4パラメータIC50モデルに適合させた。結果は、上記表1に示されている。