JP2010529896A - 光干渉断層撮影による視神経障害の診断のための網膜マップ(maps)のパターン解析 - Google Patents

光干渉断層撮影による視神経障害の診断のための網膜マップ(maps)のパターン解析 Download PDF

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Abstract

本発明において、網膜断層撮影マップを解析し、緑内障、視神経障害、前部乏血性視神経障害のような視神経疾病のパターンを検出するための方法が開示される。マッピングの領域は、中心窩を中心とする黄斑と、視神経円板を中心とする領域とを含む。解析された網膜層は、視神経線維、神経節細胞、内網状層、及び内核層、及びそれらの組み合わせを含む。全体的な網膜厚も解析可能である。パターン解析は、緑内障と視神経障害との診断と進歩的な解析とのための単一のパラメータを生成するためにマップに適用される。
【選択図】図3

Description

連邦によって支援された研究及び開発に関する表明
本発明は、少なくとも一部分において、NIH認可R01EY013516の支援によりなされた。政府は、本発明に関してある権利を有している。
関連出願へのクロスリファレンス
この出願は、“PATTERN ANALYSIS OF RETINAL MAPS FOR THE DIAGNOSIS OF OPTIC NERVE DISEASES BY OPTICAL COHERENCE TOMOGRAPHY”と題され、2007年6月15日に出願された米国仮出願番号60/944,449の利益を主張する。米国仮出願の合衆国35法典119条(e)項による利益は、ここに主張される。上記の米国仮出願は、ここに引用により組み込まれる。
本発明は、眼科学の分野に関する。より詳細には、本発明は、視神経障害を検出するために光干渉断層撮影画像を収集して解析する方法に関係する。
全ての視神経症は、主として網膜の内層に影響を及ぼす。特に、神経線維層(NFL)、神経節細胞層(GCL)及び内網状層(IPL)は、最も影響される。対照的に、内核層(INL)は、比較的影響されない。また、外層は影響されない[1]。網膜の3つの内層の各々が網膜の神経節細胞の異なる器官を含んでいるので(NFLは軸索を含んでいる。GCLは細胞質体を含んでいる。IPLは樹枝状結晶を含んでいる)、この局所的な解剖学的変異を考慮に入れる診断法は、一般によりよい診断特異性を有するだろう。例えば、全体的な網膜の厚さの測定は一般的な診断情報を提供するが、視神経円板(ONH:optic nerve head、あるいは視神経乳頭(optic disc)とも呼ばれる)近傍の領域に集中させる測定は、NFLがこの領域において最も厚いので、さらにより多くの診断情報を提供するだろう。黄斑(中心窩のまわりの領域)において、3つの内層の全ては、診断情報に寄与する。従って、NFL、GCL、及びIPLを含む結合された内網膜層を測定することが最も良い。
この原理は理論上単純であるが、実際上容易ではない。緑内障の診断を例に挙げる。緑内障性視神経障害は、視覚の解剖学(ocular anatomy)における幾つかの進歩的な交代(網膜の神経節細胞(RGC)の損失、網膜の神経線維層(NFL)の菲薄化、及び視神経円板の吸角法)の結果である。したがって、これら解剖学上の変更を緑内障に対する診断の指標として使用することができるのは当然である。不運にも、実際上、この知識を診断方法において容易に利用することはできない。RGC損失は、従来の細隙灯眼の検査において確認し難い。同様に、NFL束(bundle)欠陥は、臨床検査において検出し難い。赤い自由な眼底撮影(red-free fundus photography)は、網膜の脈管系と神経繊維との変化を検出することができるが、その技術は、臨床の場においてめったに使用されない。従って、緑内障の臨床診断は、現在、患者の視野欠損に対する検査と組み合わされる、それに対応する視神経吸角法にのみ基づいている。
しかしながら、RGCの母集団(RGC population)にとって重大な損失が、検出可能な視野欠損に先立って生じ、この構造的損失が、検出可能な機能損失に対して5年以内まで先行することができるので、緑内障の臨床診断のための現在の方法は、その病気の早期発見に対して適当ではない。従って、さらに、臨床の準備において管理するのが容易なRGCの母集団の変化を識別し定量化することができる検出と予測との方法に対する未実現の要求が現在存在する。
簡単には、本発明は、被検体に関する視神経障害を検出し診断するための方法を提供する。それは、FD―OCTを利用して黄斑マップを発生し、黄斑マップに基づいて黄斑領域の3次元厚さマップを構築し、厚さマップから派生マップ(derivative map)を計算し、マップにパターン解析法を適用することによりマップ上で異常領域を特定し、厚さマップ、派生マップ、特定された異常領域、又はこれらの組み合わせに基づいて診断パラメータを決定する、全体的な工程を含んでいる。
本発明の方法において、本発明者は、黄斑マップとそれに続く厚さマップとの質が採用されたスキャンパターン(scanning pattern)に高度に依存している、ということを発見した。従って、本発明の発明者は、高品質の3次元厚さマップの構築を促進する高速な黄斑スキャンを達成するための斬新なスキャンパターン考案した。
本発明の実施形態に係るスキャンパターンを採用することにより一旦黄斑マップが得られると、黄斑領域の2次元厚さマップは、黄斑マップの個々のスキャン間の補間によって構築されてもよい。その後、この黄斑領域の2次元マップから、様々な派生マップが構築され、また、視神経障害を検出し診断するのに有用な診断情報を抽出するためにパターン解析方法が適用されてもよい。
好ましい実施形態において、被検体の黄斑領域に関するFD―OCT画像は、まず、図1に示されるようなMM7スキャンパターンに係る一連の断面スキャンを実行することにより収集される。この生の断面スキャン(raw cross-sectional scans)の最初のセットは、患者の黄斑領域の3次元モデルを構築するために処理され補間される。そして、この3次元モデルから、網膜厚マップと他の派生マップとが計算されうる。好ましくは、偏差率マップ(fractional deviation map)が厚さマップから計算され、異常な網膜厚の領域が特定される。その後、これらマップを利用して、診断パラメータが計算される。好ましくは、パラメータ(焦点損失量(focal loss volume:FLV)及び広域損失量(global loss volume:FLV)、詳細は後述する)は、診断の決定を支援するために計算され利用される。上述の実施形態が本発明の全体的な工程を概説しているが、様々な変形例が可能であることは当事者により理解されるであろう。本発明の他の局面と利点とは、下記の詳細な実施形態と添付の請求項とから明らかになるだろう。
本発明のより完全な理解及びそれの多くの付随する利点は、以下の詳細な記述を、以下の添付図面に関連づけて考慮して参照することによってより容易に理解できるようになるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る黄斑マップ7mm(MM7)のスキャンパターンを示す図である。図中の例示的なスキャンは、7mm角の領域上の14.944点において0.58秒以内にスキャンされている。 図2は、黄斑領域における網膜の断面の典型的なOCT画像を示す。神経節細胞複合体(GCC)は、内網膜層(IRL)とも呼ばれるが、神経線維層(NFL)、神経節細胞層(GCL)、及び内網状層(IPL)から成る。網膜は、中心窩の陥凹においてより薄い。それは、中心窩中心を探し出すための目標として役立つ。 図3は、本発明の実施形態に係る典型的なGCC厚マップを示す。単位は、μmである。GCCが良好な信頼性で計測され得ない中央の中心窩領域(黒丸)は、解析から除外される。 図4は、本発明の実施形態に係る典型的なGCC厚マップと派生マップとを示す図である。左上:検査対象眼のGCC厚マップ。単位はμm。右上:正常な平均(mean)GCC厚マップ。単位はμm。左下:偏差(D)マップ。単位はμm。右下:偏差率(FD)マップ。単位は%。 図5は、ハッチパターンにより示される統計的に重大な焦点損失の領域を有する緑内障眼の典型的なGCCFDマップを示す。単位はμm。 図6は、典型的なGCC厚マップと派生マップとのセットを示す。左上:検査対象眼のGCC厚マップ。単位はμm。右上:検査対象眼のパターンマップ。単位は%。左下:平均的な正常眼のパターンマップ。単位は%。右下:パターン偏差(PD)マップ。単位は%。 図7は、ハッチパターンにより示される統計的に重大な焦点菲薄化の領域を有する緑内障眼の典型的なGCC PDマップを示す。単位は%。 図8は、様々な視神経障害に対する典型的な特有のPDマップのセットを示す。左上:下位の緑内障(IG)。35の目。右上:中位の緑内障(EG)。41の目。中央左:上位の緑内障(SG)18の目。中央右:視神経炎(ON)22の目。左下:上位のAION(SAION)。11の目。右下:下位のAION(IAION)。7の目。単位は%。 図9は、緑内障眼から得られた黄斑における完全な網膜厚の典型的な偏差マップを示す。単位はμm。 図10、緑内障眼から得られた、合計されたGCC/ORC反射率の典型的な偏差率マップを示す。 図11は、典型的な正常な乳頭周囲のNFL厚マップを示す。 図12Aは、典型的な周辺視野測定法の緑内障の場合についてのマップを示す。全ての黄斑GCC厚(mGCCT)パラメータは異常(平均=71μm。p<0.5%;焦点損失量=12.6%。p<0.5%。広域損失量=26.5%。p<0.5%;変動のパターン係数=21%。p<0.5%;上位と下位との差=17.0μm。p<0.5%)であった。図12Aは、典型的なmGCCTマップを示す。 図12Bは、典型的な周辺視野測定法の緑内障の場合についてのマップを示す。全ての黄斑GCC厚(mGCCT)パラメータは異常(平均=71μm。p<0.5%;焦点損失量=12.6%。p<0.5%。広域損失量=26.5%。p<0.5%;変動のパターン係数=21%。p<0.5%;上位と下位との差=17.0μm。p<0.5%)であった。図12Bは、ハッチパターンにより示された重大な焦点損失の領域を有する典型的な偏差率マップを示す。 図12Cは、典型的な周辺視野測定法の緑内障の場合についてのマップを示す。全ての黄斑GCC厚(mGCCT)パラメータは異常(平均=71μm。p<0.5%;焦点損失量=12.6%。p<0.5%。広域損失量=26.5%。p<0.5%;変動のパターン係数=21%。p<0.5%;上位と下位との差=17.0μm。p<0.5%)であった。図12Cは、典型的なパターン偏差マップを示す。 図12Dは、典型的な周辺視野測定法の緑内障の場合についてのマップを示す。全ての黄斑GCC厚(mGCCT)パラメータは異常(平均=71μm。p<0.5%;焦点損失量=12.6%。p<0.5%。広域損失量=26.5%。p<0.5%;変動のパターン係数=21%。p<0.5%;上位と下位との差=17.0μm。p<0.5%)であった。図12Dは、下位側頭部の辺縁損失を示す典型的なディスク写真を示す。 図12Eは、典型的な周辺視野測定法の緑内障の場合についてのマップを示す。全ての黄斑GCC厚(mGCCT)パラメータは異常(平均=71μm。p<0.5%;焦点損失量=12.6%。p<0.5%。広域損失量=26.5%。p<0.5%;変動のパターン係数=21%。p<0.5%;上位と下位との差=17.0μm。p<0.5%)であった。図12Eは、典型的な視野(VF)パターン偏差(PD)マップを示す。VFは、異常だった。パターン標準偏差=16.5dB。p<0.5%;緑内障半視野テストは正常範囲外だった。楕円状の破線は、mGCCTマップに対応する領域を示す。上位のVF欠損は、下位の神経質細胞損失と視神経乳頭辺縁菲薄化(disk rim thinning)とに対応する。 図13は、PG眼の平均mGCCT偏差率マップの典型的な画像を示す。これは、緑内障における神経節細胞損失に特有なパターンを表す。 図14Aは、典型的なPPG事例からの画像を示す。図14Aは、mGCCTFDマップである。幾つかのmGCCTパラメータは、異常(AVG=82.5μm。p>5%;FLV=4.9%。p<0.5%。GLV=13.2%。p<0.5%;PCV−0.13。p>5%;SID=−12.1μm。p<0.5%;)だった。 図14Bは、典型的なPPG事例からの画像を示す。図14Bは、視神経乳頭写真であり、上位側頭部辺縁の早期で軽度な菲薄化を示す。 図14Cは、典型的なPPG事例からの画像を示す。図14Cは、VFPDマップである。
上述のように、本発明は、黄斑の診断画像を収集し、診断に役立つ診断パラメータを産出するために画像を解析する方法を述べる。特に、本発明は、FD―OCTのような非侵襲性の撮像技術を利用して黄斑マップ(画像)を発生するための方法と、発生されたマップ(画像)を処理し解析するための方法とを提供する。高解像度で黄斑領域周囲の解剖学的構造の変化を計測しモニタリングすることによって、病理学の条件は、疾病症状の兆候の前という早期段階で検出されてもよい。本発明の方法は、黄斑領域に影響を及ぼす全てのタイプの視神経障害に適用可能である。全般的に、本発明の実施形態に関わる視神経障害の検出と診断との方法は、次の工程を有する。フーリエ領域光断層撮影(FD―OCT)を利用して中心窩又は視神経円板を中心とする初期マップ(黄斑マップ又は乳頭周囲マップ)を発生すること。前記初期マップは、複数の断面スキャンにより形成されたスキャンパターンンから成る。初期マップに基づく網膜特性のマップを構築すること。網膜特性のマップから派生マップを計算すること。異常領域を検出するために、網膜特性のマップ又は派生マップにパターン解析法を適用すること。そして、マップ、派生マップ、検出された異常領域、又はこれらの組み合わせに基づいて診断パラメータを決定すること。前記診断パラメータ、厚さマップ、及び派生マップの各々は、異なるタイプの視神経障害を診断し区別するために、単独又は組み合わせて利用することができる。
黄斑マップを発生するためのスキャンパターンは、黄斑の広域を包含するものが好適である。結果として生じる黄斑マップは、好ましくは、少なくとも10μmの解像度を有しているべきである。スキャンは、好ましくは、2秒以内に完了するべきである。1つの好ましい実施形態において、スキャンパターンは、図1に示すようなMM7パターンである。厚さマップは、黄斑の複数の断面画像から成る生の黄斑マップから構築される。隣り合う断面スキャンの各々を整列し、断面間を補間することによって、黄斑マップ上の2次元のアキシャルスキャンの集合から3次元画像が得られてもよい。画像上における構造の境界を特定し、解剖学的構造の距離と大きさとを測定することによって、網膜層の厚さは、厚さマップに帰着するために、割り当てられてもよい。関心のある構造に依存することによって、全体的な網膜厚、神経節細胞複合体(あるいは内網膜層)厚、神経線維層厚、神経節細胞層厚、内網状層厚を含む様々な厚さマップが構築されてもよい。しかしこれらに制限されない。
厚さマップの構築は、好ましくは、ソフトウェアにより自動化される。しかし、それらは手動で行われてもよい。
特性マップ(property map)は、例えば、乳頭周囲領域(視神経乳頭近傍の領域)のような網膜の特定の空間位置にさらに制限されてもよい。
一旦特性マップが構築されれば、種々様々な派生マップは、特性マップにデータ変換アルゴリズムを適用することにより得られてもよい。典型的な派生マップは、偏差マップ、偏差率マップ、パターン偏差マップ、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。しかし、これらに制限されない。
マップ上の異常領域を検出するために、様々なパターン解析アルゴリズムは、特性マップ又は派生マップに適用されてもよい。パターン解析アルゴリズムは、好ましくは、統計学的なアルゴリズムである。本発明の典型的な統計パターン解析アルゴリズムは、標準偏差比較、全体平均、上位平均、下位平均、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。しかし、これらに制限されない。パターン解析アルゴリズムの選択は、解析対象に依存するであろう。
一旦異常領域が特定されれば、診断パラメータは、異常領域のマップと知識とから決定され計算されてもよい。典型的な診断パラメータは、焦点損失量(FLV)、広域損失量(GLV)、変動のパターン係数(PCV)、又は(緑内障)パターン相互相関(GPCC)を含んでもよい。しかし、これらに制限されない。
診断パラメータは、診断決定をなす際に、単独、又は他のパラメータとの組み合わせのどちらでも有用である。本発明の方法に適用可能な視神経障害の例は、緑内障、視神経炎、前部乏血性視神経障害(AION)を含んでもよい。しかし、これらに制限されない。
マップがある視神経障害によって特徴づけられた他の基準マップに相互相関された場合、相互相関パラメータは、計算されてもよい。疾病基準マップへの被検体マップ間のより高い相互相関は、被検体がその疾病を患う可能性が高いということを示唆する。
さらに本発明の動作原則と利点とを例証するために、我々は、最初に緑内障の診断を考察する。
背景技術で議論したように、緑内障を決定づける特性の1つは、RGCの損失である。RGCの母集団の大半が黄斑にあるということは、当技術において知られているところである。従って、黄斑厚は、緑内障を検出し予知するための有用な診断手段を提供する。緑内障における縮小された黄斑厚は、初めに、スリットスキャン(slit-scannning)Retinal Thicknes Analyzer(RTA、Talia Technology Ltd., Neve-Ilan, Israel)を利用してZeimer等(6参照)によって記述された。この発明の発明者の一人(Huang)と彼の同僚とによる光干渉断層撮影(OCT)の導入依頼、その技術は、緑内障を検出するための有用なパラメータであることが示された乳頭周囲の神経線維層厚(cpNFLT)を測定するのに有用であることが証明された。しかしながら、OCTを利用する全体的な黄斑の網膜厚(mRT)測定は、cpNFLTほど正確な診断パラメータではなかった。早期の網膜OCTシステムは、より遅い時間領域技術(TD)を採用した。それは、数秒以内に網膜の幾つかの断面画像を提供することができるのみである。例えば、StratusOCTシステム(Carl Zeiss Meditec, Inc., Dublin, CA)は、網膜厚の低解像度マップが結果的に生じる、黄斑の6つの子午線断面(meridianal cross-section)を2秒以内にスキャンできるのみである。そのような低解像度マップは、正確な診断目的には不適切である。
最近、フーリエ領域光干渉断層撮影(FD―OCT)技術を利用する網膜OCTシステムの新世代が利用可能になってきている。FD―OCTは、TD―OCTよりもはるかに速い。例えば、RTVue FD―OCTシステム(Optovue, Inc., Fremont, CA)は、Stratus FD―OCTよりも65倍速い。FD―OCTのはるかに高いスキャンスピードは、網膜の高密度の画像化を短期間に大面積で行うことができる。より短いスキャン時間は、運動誤差を削減し、より高密度で広いスキャン領域は、より詳細なパターン解析を許可する。
しかしながら、FD―OCTのスキャンスピードが速いからといって、直ちにより正確な診断が実現するとは限らない。スキャンされた画像を解釈するための適切な方法なしでは、この新しい技術の潜在能力は、完全には発揮され得ない。未実現の要求、技術、及び埋められていない技術格差を考慮して、本発明の発明者は、正確に網膜厚を測定し視神経障害を診断することにおいてFD―OCTの潜在能力を現実化するために、新規のOCTスキャンパターンと解析方法とを考案した。
全般的に、本発明の実施形態に係る方法は、(1)画像収集、(2)画像処理、変換、及び解析、(3)診断パラメータ計算、そして(4)診断決定のステージを有する。
本発明の方法は、非侵襲性の撮像技術に基づいているので、人間に限定されず、人間以外の動物にも適用可能である。従って、ここに広く利用される「被検体」という用語は、人間の目と同様の1つの目又は複数の目を有する任意の有機体を指す。人間の目と同様な解剖学的構造を有する1つの目又は複数の目を有する任意の有機体が本発明の方法における被検体に適用可能であると考えられてもよいことは、当事者にとって理解されるであろう。
1.画像収集
第1ステージの期間中、非侵襲性の撮像技術は、好ましくは、被検体の目の黄斑領域又は乳頭周囲領域の初期画像を発生するために利用される。ここで、黄斑領域は、中心窩を中心とする。乳頭周囲領域は、視神経円板を中心とする。適切な撮像技術は、結果生じる画像が診断目的に対する十分な質を有するように、十分に高解像度且つ高速に領域を撮像することができる。好ましくは、その技術は、黄斑において約6mm×6mm又は視神経円板において約4mm×4mmよりも小さくなく、1画像あたり約2秒よりも遅くないスピードで領域を撮像できる。幾つかの好ましい実施形態においては、FD―OCTは、初期の黄斑マップを発生するために利用される。
ここに記述された典型的な実施形態がFD―OCTに基づいているが、将来の発達した撮像技術を含む他の撮像技術は、ここに記述された基準を満たす画像を発生することができる限り利用されてもよい、ということは当業者により理解されるであろう。例えば、引用7により記述されるような画像収集の高速化に対応する2次元アレイの検出器を採用する新しいタイプのTD―OCTは、潜在的に利用されうる。
しかしながら、FD―OCTが撮像技術として利用される場合、本発明は、3次元画像の収集と発生とを促進することができる新規のスキャンパターンをさらに提供する。OCT画像が断面のスキャン画像であるため、3次元モデルの構築は、最終的な3次元表現につなぎ合わせるために、個々の断面スキャンを整列し、スキャン間を補間することを要求する。個々のスキャンの整列は、各スキャンが時間的及び空間的に互いに独立になされるので、困難で時間を浪費するタスクである。断面スキャンの誤整列は、黄斑領域の不正確な表現に帰着される。それは、方法の診断能力を制限する。
この問題を解決するために、発明者は、高速且つ正確な整列を促進する新規のスキャンパターンを考案した。図1には、複数の垂直スキャンラインに交差する1つの水平スキャンラインを有する複数の垂直スキャンラインを備える典型的なスキャンパターンが示されている。複数の垂直スキャンラインは、好ましくは、等間隔を置いて配置される。水平スキャンラインは、好ましくは、複数の垂直スキャンラインに直交する。この水平スキャンラインは、全ての垂直スキャンラインを整列するために、共通の基準点を提供する。それは、整列処理と補間処理とを非常に促進する。
緑内障により生じる黄斑のGCC損失を測定するために、特に垂直方向に関するより広域なスキャンパターンは、傍中心窩(parafovea)領域と周中心窩(perifovea)領域とにおける神経節細胞を見つけることも支援することができる。視野機能検査が現在のOCT黄斑スキャンパターンよりも非常に広い領域を包含するので、より広いOCTスキャンパターンは、機能損失と構造損害との間の相関を見つけることをも支援する。ラジアルスキャン、グリッドスキャン、又はラスタースキャンに匹敵することは、傍中心窩領域と周中心窩領域とにおける高い横方向の解像度を有するGCC厚マップを生成することができることである。
図1に示される特定の実施形態において、スキャンパターンは、黄斑マップ7mm(MM7)スキャンパターンと呼ばれる。FD―OCT画像は、RTVue FD―OCTシステムを利用して得られる。典型的なスキャンパターンは、網膜の16の垂直断面と1の水平断面とを含む。しかしながら、スキャンラインの数は、特に制限されない。所望のスキャン領域と解像度と次第では、スキャンラインの他の数も適切に利用されてもよい。
2.画像処理、変換、及び解析
第2ステージにおいて、前段階において得られて生の画像データは、より洗練された黄斑領域の3次元モデルを発生するために、さらに処理される。生データを収集するために利用される技術次第では、異なる量の画像処理は、生の画像データをさらなる解析に適した形式に変換することが要求されてもよい。例えば、撮像技術がアナログ形式で生データを収集した場合、さらなる解析を促進するために、データは、処理されデジタル形式に変換されることが好まれる。
図2には、網膜の典型的な断面画像が示されている。この処理された画像は、網膜と内網膜層との厚さの測定を許可する。網膜と内網膜層との厚さを測定するための画像処理工程は、すでに当業者により知られている(引用1―2を参照。それらの内容は引用によりここに組み込まれている)。中心窩の陥凹の中心は、中心窩を横切る垂直断面と水平断面とにおいて特定される。スキャンは、被検体の目に視覚的な目標物を注視させることにより得られる。しかしながら、注視点は、僅かに目標から逸れていても良い。中心窩の陥凹の中心は、厚さマップの中心に位置する解剖学上の基準点として供される。
生データが黄斑領域のOCT断面スキャンから成る好ましい実施形態において、典型的なGCC厚マップ(図3)は、OCT断面間の補間により構築されてもよい。マップは、角領域において測定の信頼性が良くないので、好ましくは、中央の7mmの円状領域のみを保存するために切り取られる。マップは、好ましくは、網膜厚マップに基づく中心窩の陥凹を中心とする。図3からわかるように、GCC厚マップは、中心窩において非常に薄いか、あるいは完全にゼロである。従って、中心窩領域は、GCCのさらなる解析から除外される。解析が全ての網膜厚上でなされる場合、中心窩領域は、利用され得る。
一旦生の画像データが処理され、適切な形式に配置されると、様々なパターン解析アルゴリズムは、様々な有益な情報を抽出するためにデータに指定され適用されてもよい。これらの処理された画像データから、疾病条件の診断を支援するための有益な診断パラメータが導出されてもよい。
現在の発明の1つの典型的な実施形態は、網膜の異常に薄い領域内での網膜組織欠損の測定である。このパラメータは、焦点損失量(FLV)とここで呼ぶことにする。次のセクションにおいて、我々は、最初に、黄斑GCCの損失率マップ(fractional loss map)とパターン偏差マップとに基づくFLVの1つの典型的な計算を記述する。我々は、その後さらに本発明の他の実施形態を記述する。
偏差率マップ
1つの好ましい実施形態において、ここで“偏差率マップ”と呼ばれている新規の派生マップ(derivative map)は、GCC厚マップから計算される。偏差率マップを計算するために、標準の基準が必要とされる。
典型的な実施形態において、緑内障研究のための進歩的な撮像(AIGS:Advanced Imaging for Glaucoma Study)における46の正常な被検体が標準の基準として利用された。これが統計的手順であり、他の適切なデータセットも利用されてもよいということは、当業者により理解される。
被検体の要件と検査手順とは、AIG研修のウェブサイト[3]において利用可能なAIGSの手続きのマニュアル(MOP:Manual of Procedure)中に規定される。GCC厚マップは、緑内障、視神経疾病、又は網膜疾病を有していない正常眼のグループから測定される。正常な基準の母集団のGCC厚マップは、正常な中間マップ(図4)を得るために、平均される。
偏差(D)マップは、その後、正常な平均マップにより検査対象のGCCマップを減算することにより計算される。
D_map=Map−Normal_mean_map
偏差率(FD)マップは、正常な平均マップによりDマップを除算することにより計算される。
FD_map=D_map/Normal_mean_map
3.診断パラメータの計算
第3ステージにおいて、診断パラメータは、初めの2つのステージにおいて得られた画像データから規定され計算される。上述のように、様々な診断パラメータは、疾病条件の診断の支援のために規定され計算されてもよい。好ましい実施形態において、焦点損失量(FLV)パラメータは、計算される。
好ましくは、異常なGCC菲薄化の領域は、統計的な規準を利用して検出される。1つの典型的な規準は、正常なサンプルの母集団の第5百分位数未満の菲薄化を検出することである。点ごとの統計計算は、標準偏差(SD)マップを得るために、正常な母集団のFDマップ上で行われた。正規分布の第5百分位数未満の値(平均−1.64SD)は、著しく異常であると考えられる。異常な菲薄化の領域は、GCC厚マップ、Dマップ、又はFDマップから計算され得る。また、結果は正確に同じである。1つの典型的な実施形態において、焦点損失の異常領域は、FDマップ(図5)上で特定される。また、異常領域上のFD値は、焦点損失量(FLV)を得るために、合計(面積分)される。FLVがFDにより完全に規定される場合、それはFD―FLVと呼ばれる。好ましくは、FD―FLVが百分率として表現されるように、FD―FLVは、マップ領域を除算することにより正規化される。従って、FD_FLVの9%は、神経節細胞の9%の損失を示す。
上述のFD―FLVの例は、GCC厚FDマップから計算されるが、当業者は、Dマップからの計算可能であることを認識するだろう。反射率マップと乳頭周囲のNFLマップとのような他のタイプのマップは、FD―FLVを計算するための基礎としても利用され得る。PDマップからFLVを計算することは、あまり直接的ではないが、最良の診断能力を提供する。
我々は、これら他の実施形態を以下に簡潔に記載する。
パターン偏差焦点損失量(PD_FLV)
1つの他の実施形態において、パターン偏差焦点損失量(PD_FLV)と呼ばれる他の典型的な診断パラメータが利用されてもよい。それの計算は、以下に記載される。
1.パターン偏差マップの導出
パターンマップは、平均値(図6)によってマップを除算することによってGCC厚マップから導出される。
Pattern_map=Map/Average
検査対象眼のパターンマップは、その後、パターン偏差(PD)マップを得るために、正常な規準の母集団の平均パターンマップにより減算される。
PD_map=Pattern_map−Normal_mean_pattern_map
2.パターン偏差量焦点損失量(PD_FLV)の計算
GCC菲薄化の異常領域は、前のセクションに記述されるようなGCC厚、Dマップ、又はFDマップを利用して特定される。異常領域は、PDマップ(図7)上で特定される。また、異常領域上のPDの負数は、パターン偏差焦点損失量(PD_FLV)を得るために、合計(面積分)される。この手順は、合計手順においてPDの正数がゼロに設定される(実際上無視される)という点で、Dマップ又はFDマップからのFLVの計算とは僅かに異なる。好ましくは、PD_FLVは、百分率で表現されるように、マップ領域を除算することにより正規化される。
上記のPD―FLV例は、GCC厚マップから計算されるが、反射率マップのような他のタイプのマップから計算することもできる。乳頭周囲のNFLマップは、PD―FLVを計算するための基礎としても利用され得る。
焦点損失量(FLV)と広域損失量(GLV)
FD―FLVとPD―FLVとを組み合わせるために、焦点損失量(FLV)は、パターン偏差により特定された異常領域上の負の偏差率の合計として規定される。通常、FLVは、百分率で表現されるように、マップ領域を除算することにより正規化される。
FLVは、GCCが絶対的と相対的との両方の意味で菲薄化している領域のみを合計するので、FD_FLVとPD―FLVとよりも特殊である。
広域損失量(GLV)は、全領域における負の偏差率の合計として規定される。通常、GLVは、百分率で表現されるように、マップ領域を除算することにより正規化される。
GLVは、FLVよりも良い反復性を有し、計算上のより低い規準を要求する。
上記のFLVとGLVとはGCC厚マップから計算されるが、反射率マップ又は神経線維厚マップのような他のタイプのマップから計算することもできる。乳頭周囲のNFLマップは、FLVとGLVとの計算の基礎として、利用され得る。
異常を検出するためのパターン解析の他のタイプ
平均
全体平均と部分平均とは、厚さマップ、偏差マップ、又はFDマップ上で計算することができる。
全体平均は、マップ上の全ての有効な領域から平均される。
上位平均は、マップの上位半球上の全ての有効な領域から平均される。
下位平均は、マップの下位半球上の全ての有効な領域から平均される。
非対称
緑内障は、ほとんどの場合、目の下位の部分により深刻に影響を及ぼす。しかし、少数ではあるが、緑内障は、目の上位の部分にもより深刻に影響を及ぼす。従って、緑内障検出の目的のための上位と下位との差(SID:superior-inferior difference)のため、絶対偏差を計算することが望ましい。
SID=Superior_average−Inferior_average
上位と下位との差の絶対偏差(ADSID)は、検査対象眼と平均的な正常眼とにおけるSID間の差の絶対値である。
AD_SID=Abs(SID−normal_mean_SID)
変動のパターン係数(根2乗平均)
変動のパターン係数(PCV)又は2乗平均の根は、偏差マップ、FDマップ、及びPDマップから計算され得る。それは、PDマップに有益であり、正常パターンからの偏差の大要を提供する。例えば、根2乗平均パターン偏差(RMS―PD)パラメータは、以下の式により計算される。
Figure 2010529896
Aはマップの領域、PDはマップ上のパターン偏差値、xはマップの水平方向に関する次元(dimension)、yはマップの垂直方向に関する次元である。
他のタイプのマップ
上述されたもの以外の網膜マップは、上述のような診断パラメータを計算するためにも利用され得る。
他の厚さマップ
全体的な網膜厚マップ(図9)とNFL、GCL、IPL、INL、及びこれら全ての可能な組み合わせとは、本発明に係るパターンパラメータを計算するために、緑内障診断のために利用され得る。これら組み合わせの平均厚みは、緑内障診断において調査された[1―2]。
反射率マップ
緑内障は、内網膜層の菲薄化を引き起こすだけでなく、これらの層からの反射信号の振幅を低減する。従って、内網膜の反射率のマップにも関心がある。好ましくは、網膜(貧弱な集束、中膜不透明度)にとって非本質的な要因からの反射率の変動は、内網膜層内の平均信号の比率をとり、基準層からの平均信号によりそれを除算することにより除外することができる。基準層は、明るい光受容体内節、外節、及びこれらの組み合わせ(IS―OS)、網膜色素上皮(RPE)、脈絡毛細管板、あるいはこれらの組み合わせであり得る。IS―OSとRPEとの組み合わせは、外網膜複合体(ORC)と呼ばれる。これらの層からの反射信号は、診断情報を提供するために、合計され又は平均され得る。それらは、合計反射率マップ(図10)と平均反射率マップとそれぞれ呼ばれている。合計反射率マップの偏差率マップが好適である。
乳頭周囲のマップ
NFL又は視神経円板(乳頭周囲)の周りの網膜厚は、緑内障診断のめの情報をも提供する。乳頭周囲NFL反射率マップもまた利用され得る。本発明上で記載された全てのパターンパラメータは、適用され得る。RTVue OCTシステムにおいて、NFL厚マップ(図11)は、好ましくは、視神経円板4mm(ONH4)スキャンパターンを利用して測定される。
4.診断決定
第4ステージにおいて、診断は、計算された診断パラメータに基づいて決定される。このステージにおいて、他の参考データとの比較が有効に採用されてもよい。1つの典型的な実施形態において、相互相関解析は、異なるタイプの視神経障害を区別するために行われる。
様々なタイプの視神経障害を区別するためのパターン相互相関
異なるタイプの視神経疾病は、異なるパターンのGCC菲薄化を引き起こす。緑内障は、比較的、中心盲管領域(centrocecal area)に危害を加えず、可変的な上位又は下位への優位(通常下位)を有している。前部乏血性視神経障害(AION)は、通常、黄斑の上位半分(大半)又は下位半分に影響を及ぼす。視神経炎は、しばしば多発性硬化症(MS)に関連している。それは、拡散損失を生みだす。相互相関を利用するパターンマッチングは、好ましくは、視神経障害のこれらのタイプを特定するために利用される。
解析は、Dマップ、FDマップ、又はPDマップを利用して行われる。好ましくは、PDマップが利用される。以下のタイプの視神経障害のための特有のマップ(図8)は、各疾病カテゴリ内の目のマップを平均することによって編集される。
1.下位の緑内障(IG):平均+1SD(正常)よりも大きいSID値を有する周辺視野測定法の緑内障眼の平均マップ
2.中位の緑内障(EG):±1SD(正常)内のSID値を有する周辺視野測定法の緑内障眼の平均マップ
3.上位の緑内障(SG):平均−1SD(正常)よりも小さいSID値を有する周辺視野測定法の緑内障眼の平均マップ
4.視神経炎(ON):視神経炎患者の平均マップ
5.上位のAION(SA):正常よりも小さいSIDを有するAION眼の平均マップ
6.下位のAION(IA):正常よりも大きいSIDを有するAION眼の平均マップ
他のタイプの視神経障害に特有なマップを同様に導出することができる。例えば、毒性の、新陳代謝性の、及び栄養性の視神経障害は、中枢の又は中心盲管のGCC損失を生成するべきである。
パターン相互相関(PCC)値は、全ての特有の視神経障害の特有のマップを有する検査下におけるマップの相互相関により計算される。診断は、その後、PCC値の最大値に基づいて選択される。PCCは、偏差率マップ、パターン偏差マップ、及び偏差マップのようなマップのうちの1つから規定され得る。例えば、PD―PCCは、以下のように規定される。
Figure 2010529896
Aはマップの領域、PDは検査対象眼のパターン偏差、CPDは考慮対象の疾病の特有のパターン偏差、xはマップの水平方向に関する次元(dimension)、yはマップの垂直方向に関する次元である。FDマップとDマップとを利用して、我々は、FD―PCCとD―PCCと呼ばれる同様のパラメータを生成することができる。GCCマップのため、我々は、好ましくは、偏差率マップを利用し、緑内障解析のためのPCCを計算する。乳頭周囲のNFLマップのため、我々は、好ましくは、偏差マップを利用し、緑内障解析のためのPCCを計算する。
診断能力の比較
GCCから導出されたパラメータの診断能力を評価するため、我々は、受信動作特性曲線(AROC:reveiver-operating characteristic curve)下の領域を利用する。それは、適用可能な診断の閾値の全領域に亘る診断の感度と特異性とを要約する。そのデータは、RTVue検査とStratus検査との両方を備えた検査を受けた正常な被検体と周辺視野測定法の緑内障の被検体とを利用した、AIGSからのものである。表1は、多くのGCCから導出されたパラメータが平均の網膜厚よりも優れていることを示す。より精巧なパターン解析は、単純平均よりも優れている。最良の性能は、PD_FLVで得られた。ほぼ等価な診断能力が偏差又は偏差率マップの何れかから計算されたFLVマップからも得られた。
次の特定の実施例は、本発明をさらに例証するために提供される。
実施例:緑内障における黄斑神経節細胞損失の検出
方法
1.臨床研究
2003年と2007年との期間の間の予定のAdvanced Imgeing for Glaucoma Study(AIGS)の参加者が含まれていた。これらの参加者は、4つのグループ:正常(N)、周辺視野測定法の緑内障(PG)、緑内障候補(GS)、及び前周辺視野測定法の緑内障(PPG)に分類された。基線訪問(baseline visit)からのデータのみが利用された。GSグループは、メンバーの緑内障ステータス(status)が不確定なので、この研究の中で利用されなかった。我々は、研究期間中にFD―OCTを採用したAIGSからのデータのみを利用した。解析された3つのグループに対する適格基準は、以下に簡潔に記載されている。
Nグループ参加者は、両眼に21mmHg未満の眼内圧(IOP)有し、ハンフリー(Humphrey)SITA24―2視野(VF)[正常基準の95%の範囲内の平均偏差(MD)及びパターン標準偏差(PSD)、97%の範囲内の緑内障半視野検査(GHT)]有し、500μm以上の中央角膜厚を有し、正常と思われる視神経円板を有し、正常な神経線維層を有し、開いた前房隅角(open anterior chamber angle)を有し、そして慢性の視覚性の又は全身性の副腎皮質ステロイドの使用履歴がなかった。
PGグループ参加者は、次の基準を満たす少なくとも1つの目を有していた。拡散的な又は局所的な辺縁菲薄化のような緑内障(異常)VF損失[両方の適格なVFの一貫したパターンにおける正常範囲外であるPSD(P<0.05)又はGHT(P<1%)]及び視神経円板(ONH)の変化、視神経乳頭(スプリンター(splinter))出血、他眼(fellow eye)よりも0.2大きい垂直cup/disc率、辺縁上のノッチ、又は視神経乳頭の進行性の窩(excavation)、神経網膜辺縁(neuroretinal rim)又は細隙灯生体顕微鏡検査法で視認可能なNFL欠損の進行性の菲薄化、又は進行性のNFL損失の事前の写真の資料。
PPGグループ参加者は、PGグループに対して規定されたようなONH変化に対する基準と同じ基準を有する。しかし、PPG参加者の目のVFは、PGグループのための適格基準に適合しなかった。
AIGSにおける全てのグループに対する除外基準は、20/40より悪い最高視力;40歳より年下又は79歳より年上;等値球面度数屈折障害が+3.00Dより大きい又は−7.00Dより小さい;視野損失又は視神経円板異常を引き起こす可能性がある糖尿病性網膜症又は他の疾病;又は後眼房IOL注入を有する複雑でない水晶体摘出以外の事前の眼内手術である。
その調査は、ヘルシンキ宣言に従って行われた。インフォームドコンセント(informed consent)は、研究の目的と結果とが議論された後、全ての参加者から得られた。研究に関与する各機関の施設内倫理委員会は、調査プロトコルを承認した。AIG研修プロトコルのさらなる記載は、AIGS Manual of procedure(AIG研究ウェブサイトからダウンロードが可能である。その内容は引用によりここに組み込まれる)で見つけることができる。
2.フーリエ領域光干渉断層撮影
患者は、RTVue FD―OCTシステム(Optovue, Inc. Fremont, CA)を利用してスキャンされた。それは、毎秒26,000のアキシャルスキャン(a―スキャン)を収集することができ、5μmの深さ方向の分解能(全幅半値)を有している。比較として、標準的なStratus TD―OCTシステム(Carl Zeiss Meditec, Dublin, CA)は、毎秒400のa―スキャンを収集し、10μmの分解能を有している。FD―OCTの高速を生かして、我々は、7mm角の領域に亘って黄斑を均等にサンプルする黄斑マップ7mmスキャン(MM7)と呼ばれる黄斑領域の3次元スキャンを考案した(図1)。MM7プロトコルの中心は、側頭周囲(temporal periphery)のサンプリングを改善するため、一時的に0.75mmにシフトされた。MM7パターンは、1つの水平ラインと15の垂直ラインとから0.5mm間隔で14928のa―スキャンから成る。MMTパターンのスキャン時間は、0.6秒である。3つのMM7スキャンは、各AIGS参加者の基線訪問で収集された。生データは、さらなる画像処理のためにエクスポートされた。
3.画像処理
我々は、mGCCTを生成するために、自動ソフトウェアを開発した。最初に、15の垂直OCT断面画像(典型的な断面画像について図2を参照せよ)は、公認の3次元(3D)画像セットを構築するために、相互相関によって水平画像に整列された。画像は、背景とスペックルノイズとを抑制するためにメディアンフィルタとガウスフィルタとの組み合わせにより平滑化された。その後、それらは、計算を速めるため、低い精細度(definition)で再サンプリングされた。後の工程は、処理の頑強性と速度とを最適化するために、様々な解像度と精細度とで画像を利用した。光受容体色素上皮複合体(PPC)帯域(それらは、光受容体内節外節(IS/OS)接合と網膜色素上皮とのブライトバンド(bright band)を含んでいる)は、第2の最大ピーク(内側から数えて)として低解像度画像上で検出された。IS/OS接合は、その後、PPC内の第1の最大強度ピークとして検出された。PPCの小部分は、重畳する血管からの陰影付けに由来する低信号を有していた。これら陰影付けされたa―スキャンは、境界検出の遮断を回避するため、隣接するa―スキャンに置き換えられた。画像は、側面(lateral)の平滑化を促進するため、IS/OS接合で整列された。内境界膜(ILM)は、各a―スキャンの最初の正の傾きピークとして特定された。隣接制約(neighbor constraint)と知識モデルとは、疑似ノイズ又は取り外された硝子体の表面からILMピークを区別するために利用された。内網状層(IPL)の外側境界は、その後、特定された。境界検出の頑強性を改善するため、進歩的な改良手続きが適用された。その手続きは、低解像度(高度に低域通過フィルタされた)3Dデータセット上での境界検出に始まり、次に進歩的に高い解像度データ上で進歩的に境界を改善する。GCC厚は、ILMから外側のIPL境界まで測定される。網膜厚は、ILMからIS/OS接合まで測定される。mGCCTマップとmRTマップとは、MM7の3Dデータセットにおける16のOCT断面画像からの厚さプロファイルの補間により計算された。中心窩陥凹の位置は、mRTマップ上で特定され、マップの垂直位置を再調整(recenter)するために利用された。マップは、区分化が低信頼性である外側領域を削除するために生成される。残りの領域は、直径7mmの円内と中央の水平ラインから3mm内のものである。mGCCTマップに対して、中心窩中心(直径1mmの円)の0.5mm以内の領域は、GCCが薄すぎて信頼性良く測定されないので除外された。
4.診断パラメータの導出
図12は、周辺視野測定法の緑内障(PG)患者に対するマップの1セットを示す。我々は、mGCCTマップ(図12A)に基づく幾つかの緑内障の診断パターンを計算した。最も単純なものは、全体平均厚(mGCCT―AVG)だった。緑内障がより多くの下位損害(inferior damage)を生みだす傾向があるため、我々は、上位半球平均と下位半球平均との差(mGCCT―SID)を計算した。
mGCCTマップからより多くの診断情報を抽出するため、我々は、mGCCT損失のパターン解析の方法を開発した。これを行うために、我々は、mGCCT損失のマップ、すなわち、偏差率(FD)マップとパターン偏差(PD)マップとを計算した。初めに、全ての正常眼のGCCマップは、正常基準マップを生成するために、点毎に平均された。FDマップ(図12B)は、考慮対象のmGCCTマップに正常基準マップを減じたものを正常基準マップで除算したものである。パターンマップは、それ自身の全体平均によって正規化(除算)されたGCC厚マップである。パターン偏差(PD)マップ(図12C)は、考慮対象のパターンマップから正常基準パターンを減じたものである。FPマップは、GCC損失の百分率を示す。PDマップは、mGCCTパターンが正常からどのくらい異なるのかを示す。
3つのパターンベース(pattern-based)の診断パラメータは、その後、2つの派生マップから計算される。焦点損失量(FLV)は、重大な焦点損失がある領域におけるFDの合計である。重大な焦点損失は、1.65標準偏差(SD)以上で正常平均未満(正規分布の第5百分位数未満)として規定される。広域損失量(GLV)は、FDが負の領域におけるFDの合計である。変動のパターン係数(PCV)は、PDマップの根2乗平均である。
画像処理と診断パラメータの計算とは、MATLAB7.0においてプログラムされた。
5.時間領域光干渉断層撮影
全ての参加者は、標準的な高速な網膜神経線維層(RNFL)スキャンと高速な黄斑厚マップスキャンとを利用して、Stratus OCT(Carl Zeiss Meditec, Dublin, CA)によりスキャンされた。cpNFLTとmRTとの全体平均は、標準的なStratus4.0ソフトウェアを利用して計算された。
6.統計的解析
各参加者の両眼は、解析された。眼間相関(inter-eye correlation)は、一般化された評価方程式(GEE)アプローチ又は線形混合モデルの利用によって、統計学的検査において明らかにされた。
級内相関、pooledSD、及び変動係数(CV)は、診断パラメータの再現性を評価するために利用された。これら指標は、反復された測定と眼間相関とを説明するために被検体と目とに対する分散成分がそれぞれ利用された線形混合モデルから計算された。
受信動作特性下領域(AEOC:Area under the receiver operating characteristic)曲線は、診断能力を比較するために利用された。眼間相関を説明するために、AROCは、Obunchowskiの公式に基づいて計算された。それは、クラスタ化されたデータに適用されるように、Delong等の非母数の方法を拡張した。同様の方法は、両眼相関を扱うため、従来の眼科研究において利用されている。
N、PG、及びPPGグループ間の年齢の不均衡を調整するために、年齢のGEEロジスティック(logistic)回帰モデルと共変量における診断パラメータとは、AROCを発生するために利用された。この年齢の不均衡を補う方法は、従来の眼科研究において利用されている。
平均を比較するために、我々は、正規分布に従うパラメータに対してt検定を利用した。幾つかの診断パラメータは、ガンマ確率分布(非正規分布)に従うということがわかった。これらのパラメータの平均は、一般化された直線モデルを有するWald検査を適切なガンマ分布に利用することにより比較された。眼間相関に対するGEE調整は、検査に利用された。検査は、病気のグループの平均が正常なグループよりも低いと我々が仮定しているいので、片側様式(one-tailed manner)で行われた。
AROC計算は、MATLAB7.0ソフトウェアで記述され、他の統計計算は、SAS9.1ソフトウェアで行われた。統計的有意性の重大なアルファレベルは、0.05に設定された。
結果
利用可能なRTVue FD―OCT MM7スキャンと有効なStratus TD―OCTスキャンとに関する合計180人の参加者(328の目)は、AIGセントラルデータベース(central database)から特定された。14人の参加者の15の目は、3つの反復されたMM7スキャンの全てに対する明らかに不正確な区分化のため、除外された。179人の参加者からの残りの313の適格な目が解析された。各グループに対する人口統計学的及び臨床学的情報は、表1に要約される。前部周辺視野測定法の緑内障及びPG参加者は、N参加者(P<0.0001)より老いていた。年齢の不均衡は、方法セクション中に述べられたようなその後の解析において適切に扱われた。PGグループに比べて、Nグループにはより多くのコーカサス地方の人がいた。しかしながら、Nグループにおける診断パラメータの平均という観点から人種グループ間に有意差はなかった。予想通り、目のステータスの分類 N眼は、MD測定とPSD測定との観点からPPG眼とPG眼とよりもVF検査で良好に行われた。N眼は、PPG眼とPG眼とよりも低いIOPと薄い中央角膜厚(CCT)を有していた。違いは、PPG眼のIOPにおいて、また、PG眼のCCTにおいてより重要である。MDに基づく緑内障の異なるステージにおけるPG眼を分類するため、79の目(70.5%)は、初期の緑内障(MD≧−6.0dB)を有し、25の目(22.3%)は、軽度の緑内障(−6.01から−12.0dBまでのMD)、及び8の目(7.1%)は、進行した緑内障(MD<−12dB)を有していた。
表2は、グループごとに各診断パラメータの分布統計を要約する。PPGグループとPGグループとにおける全てのパラメータは、Nグループ(P<0.001)と比較して著しく悪かった。SID、PCV、FLV、及びGLVが非正常な分布(ガンマ分布)を有しているので、これらパラメータは、方法セクションにおいて記述されるように、Wald検査を利用して比較された。
緑内障におけるmGCCT損失の特徴パターンは、両弓形(bi-arcuate)であり、大きな下位の欠損を有している(図13)。
反復性は、3つの測定により評価された。それは、同じセッションで反復された測定のICC、pooledSD、及びCVである。PPGグループとPGグループとにおける反復性は、それが病気の段階を通じてどれくらい良く進行を追跡できるかということの目安を提供するので、重要である。全体として、FD―OCT mGCCT及びmRT平均及びGLVは、優れた反復性(PGグループとPPGグループとにおけるICC=0.99、CV<1.3%)を有していた。TD―OCT mRT及びcpNFLT平均もまた良い反復性を有しているが、それらは、比較可能なFD―OCTパラメータほど良くなかった。
AROCは、診断能力の測定を提供する(表3)。FD―OCTとTD―OCTとによって測定されたmRT平均は、等価なAROCを有している。内網膜を分離することにより、mGCCT―AVGは、PGの診断能力を改善した(AROC=0.90)。これは、mRT(P=0.01)に対するよりも著しく良い。FLV及びGLVパターンベースパラメータは、PGを診断する際にさらに良く行った。増加は、GLVに対して重大であった(P−0.01)。黄斑パラメータmGCCT―AVG、mGCCT―FLV、mGCCT―GLVは、cpNFLT―AVGに対して比較可能な診断能力を有していた。PPGの診断(Nに対する)に対して、我々は、mRTを上回るmGCCTパラメータの利点を見つけることができなかった。
組織の10μm損失毎に対する緑内障を有するオッズ比(95%の信頼区間)は、mGCCT―AVGに対して7.43(4.13、13.36)、cpNFLに対して4.88(2.64、9.03)、FD―OCT mRTに対して2.68(1.96、3.65)、及びTD―OCT mRTに対して2.48(1.83、3.35)であった。我々は、組織の各10μm損失に対して、GCCT―AVGの損失が約1.5倍のオッズを有し、cpNFL―AVGの損失よりも緑内障を有している、ということを明記する。
視神経円板写真を有するmGCCT所見(findings)とVFとの相関は、PGとPPGとの事例において示される。両方の場合において、mGCCT FDマップは、損失の典型的な両弓形パターンを示した。PGの場合において、大部分の下位のGCC損失は、下位の視神経乳頭辺縁損失と上位のVF欠損とに良く相関している。PPGの場合において、GCC損失は、焦点だった。また、異常は、平均ではなく、パターンベースパラメータによって見つけられた。
結論
この実施例において、我々は、黄斑における緑内障を探し出すために、本発明に係る新規の診断パラメータのアプリケーションを示した。FD―OCT(65x Stratus TD―OCT)のより速い速度は、より少ないモーションアーチファクトで黄斑の大領域に亘る高密度スキャンを実現する。RTVue FD―OCT装置は、従来の時間領域OCT(例えば、Stratus TD―OCT)よりも2倍良い。高精細度(より密なサンプリング)と高解像度とは、mGCCT測定の精度と頑強性とを改善した。
我々は、この例において、RTVue FD―OCTによって測定されたmGCCT平均がFD―OCT又はTD―OCTの何れかによって測定されたmRT平均に比べて、PGグループにおける緑内障を診断することにおいて著しく良好であった、ということをも発見した。従って、外網膜からGCCを分離することは、診断能力を改善した。あらゆる特定の理論又は説明によって制限されることは意図しないが、我々は、外網膜が緑内障によってあまり影響されず、完全な網膜厚の65%から70%までを取り上げ、従って、判別能力を弱める厚さにおける変化に寄与することができる、という事実によってこれが説明され得るということを信じている。mGCCTの診断能力は、PPG眼とN眼との区別をする際のMRTのそれより高かった。しかし、利点は、統計的に有意でなかった。これは、小さなPPGグループサイズと、PPGグループにおける幾つかの目が緑内障を実際に有していなくてもよいという可能性(PPG眼は、正常又は境界域のVFを有していた)と、によって説明され得る。
さらに、FD―OCT又はStratusTD―OCTの何れかによるmRTは、Stratus cpNFL厚よりも、緑内障(より低いAROCを有する)検出に対して低感度のパラメータであった。Wollestein等[4]とGuedes等[5]とを含む他の発明者は、緑内障検出に対するStratus mRTに比べて、Stratus cpNFL厚に対するより高いAROCを報告した。現在の研究において、FD―OCTは、全黄斑厚の測定に対するTD―OCTを上回る重要な利点を提供しなかった。網膜層の区分化の必要性に従ってFD―OCTによって提供される、より高い解像度と詳細とを要求するGCCに対する境界検出とは異なり、mRTに対する境界検出は、ILMとIS/OS接合との境界がよく規定されているので、より低い解像度のStratusTD―OCTによって良好に行われる。
より広域でより精細な黄斑領域のサンプリングは、FD―OCTの高速化によって可能になった。これは、GCC損失のパターンの解析を促進する。我々は、GCC損失パターンの異なる局面を考察し、補足的な方法で利用されても良い幾つかのパターンベースパラメータを指定した。SIDパラメータは、GCC損失が非対称な患者を検出するために、緑内障がしばしば下位優性な非対称を有するという観察に基づいて指定された。GLV及びFLVパラメータは、特異性のレベルが異なる黄斑におけるGCC損失の量を合計する。FLVパラメータは、GCCが絶対的な意味(GCCT>正常)と相対的な意味(PD<第5百分位数)との両方において薄いところの領域における損失を合計するのみであるので、より明確である。PCVパラメータは、純粋にPDマップに基づき、GCCTパターンにおけるあらゆる変化を検出する。我々は、FLVとGLVとがPGの診断に対する単純な平均よりも高い診断能力を有している、ということがわかった。これは、目が平均GCCTの全体よりも上回って始まってもよい幾つかの領域を包含することによって説明され得る。従って、全体平均を考慮することは、後期の緑内障を検出することができるのみである。これらの場合において、GCCTパターンにおける異常を見つけ出すことは、緑内障を早期に検出することができた。そのような場合は、図14において示され、mGCCT平均が正常であるが、パターンベースパラメータが異常であった。この目は、黄斑丘疹(maculapapular)帯に沿うGCCTがまだ平均を上回っていたので、恐らく、緑内障が発達する前に、平均GCCよりも厚かっただろう(図14)。この目は、mGCCTが正常よりも30%薄い焦点領域を有していた。それは、我々のソフトウェアによって異常焦点損失として特定されるに十分であった。この領域は、PDが−3と−4dBとの間にあり、また変化の正常範囲内にあるVF上の領域に対応する。この場合は、患者が明確なVF欠損を有する前に、緑内障を診断するための早期検出方法として、mGCCTパターン解析の有用性を例証する。それは、さらに、mGCCTパターンはVF欠損が境界域の場合における有用な相関になり得ることをも示す。読者は、網膜上の各ミリメートルがVF上の約3.5°に対応することを知っているに違いない。従って、MM7 mGCCTマップ(7mm×6mm)は、上位側及び下位側に約11°、鼻側(nasally)に10°、及び側頭側(temporally)に15°の範囲を包含する。それは、標準ハンフリー24―2VF(図12Eと図14C)の領域の約半分を包含し、もちろん、目における視覚投影に起因するVFに対して上下逆に対応する。要約すると、我々は、FD―OCTのより高速で高解像度を利用する、本発明の実施形態に係る広域黄斑スキャンパターンを実証する。我々は、GCCマッピングソフトウェアと新規のパターンベース診断パラメータとを開発した。新規のmGCCTパラメータは、完全な網膜厚から導出されたパラメータに比較して、より高い感度と特異性とで非緑内障から緑内障を区別することができる。mGCCTパラメータの診断能力は、cpNFLパラメータに類似しており、補足的な方法において利用されてもよい。mGCCTマップは、VFマップの中央部分に直接的に関連することができる。幾つかのmGCCTパラメータは、高度に複製可能であり、従って、緑内障の進行を追跡することにおいて有益である。本発明が得的の典型的な実施形態と実施例との観点から記述されているが、ここに開示された実施形態が例証の目的のためのみのものであり、以下の請求項で述べられるような精神と範囲とから逸脱しない限り、様々な改良と変形例とが当業者によりなされ得る、ということが理解されるであろう。
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Claims (20)

  1. (1)光干渉断層撮影(OCT)を利用して、中心窩(黄斑マップ)を中心とする又は視神経円板(乳頭周囲マップ)を中心とする初期マップを発生し、前記初期マップは、前記黄斑マップについては少なくとも約6mm×6mm又は前記乳頭周囲マップについては少なくとも約4mm×4mmの領域を包含するスキャンパターンからなり、
    (2)前記初期マップに基づいて網膜特性(retinal property)のマップを構築し、前記網膜特性は、網膜厚、網膜反射率、又は網膜位置から選択された1つであり、
    (3)前記網膜特性のマップから派生アップ(derivative map)を計算し、
    (4)前記網膜特性のマップ又は前記派生マップにパターン解析法を適用し、異常領域を検出し、
    (5)前記網膜特性のマップ、派生マップ、検出された異常領域、又はそれらの組み合わせに基づいて1以上の診断パラメータを決定し、前記診断パラメータ、網膜特性のマップ、及び派生マップは、それぞれ単独又は組み合わせて利用され、異なるタイプの視神経障害を診断し区別する、
    ことを具備する被検体の視神経障害を検出する方法。
  2. 前記OCTは、FD―OCT又はTD―OCTから選択された1つである、請求項1記載の方法。
  3. 前記スキャンパターンは、グリッドスキャンパターン又はラスタースキャンパターンである、請求項1記載の方法。
  4. 前記スキャンパターンは、図1に示されるMM7である、請求項1記載の方法。
  5. 前記網膜特性は、完全網膜厚、内網膜層(GCC)、神経線維層(NFL)厚、神経節細胞層(GCL)厚、内網状層(IPL)厚、反射率、又はそれらの組み合わせ、から選択された1つである、請求項1記載の方法。
  6. 前記網膜特性のマップを構築することは、前記初期マップの前記スキャンライン間を補間し、前記スキャンされた領域の3次元モデルを形成することを備える、請求項5記載の方法。
  7. 前記派生マップは、偏差マップ(D)、偏差率マップ(FD)、又はパターン偏差マップ(PD)から選択された1つである、請求項1記載の方法。
  8. 前記パターン解析法は、統計学的な方法である、請求項1記載の方法。
  9. 前記統計学的な方法は、標準偏差比較、全体平均、上位平均、下位平均、上位と下位との差、根2乗平均、又はこれらの組み合わせ、から選択された1つである、請求項8記載の方法。
  10. 前記標準偏差比較は、異常であると特定され、平均(norm)の所定の百分率より大きい又は小さい値を有するデータ点における点毎の比較である、請求項9記載の方法。
  11. 前記所定の百分率は、略0.5パーセントから略5パーセントまでである、請求項10記載の方法。
  12. 前記所定の百分率は、略5パーセントである、請求項9記載の方法。
  13. 前記診断パラメータは、焦点損失量(FLV)、広域損失量(GLV)、偏差率焦点損失量(FD_FLV)、パターン偏差焦点損失量(PD_FLV)、変動のパターン係数、パターン相互相関(PCC)、から選択された1つである、請求項1記載の方法。
  14. 前記視神経障害は、緑内障、視神経炎、前部乏血性視神経障害(AION)、から選択された1つである、請求項1記載の方法。
  15. 前記被検体の前記厚さマップ又は前記派生マップを既知の視神経障害により特徴づけられた基準マップに相互相関し、パターン相互相関パラメータを決定すること、をさらに備える、請求項1記載の方法。
  16. 前記相互相関パラメータのより高い値は、前記被検体が前記既知の視神経障害を患っている可能性がより高いということを示す、請求項14記載の方法。
  17. 非侵襲性の撮像技術を利用して被検体の黄斑マップを収集し、前記黄斑マップは、少なくとも約6mm×6mmであり、
    前記黄斑マップから網膜厚マップを構築し、
    前記網膜厚マップから1以上の派生マップを発生し、
    前記網膜厚マップ又は及び前記1以上の派生マップを解析し、前記黄斑の異常領域を特定し、
    前記網膜厚マップ、前記1以上の派生マップ、前記特定された異常領域、又はこれらの組み合わせ、に基づいて1以上の診断パラメータに対する1以上の値を決定し、前記1以上の値は、緑内障の診断に対応している、
    ことを具備する被検体における緑内障を検出し診断するための方法。
  18. 前記非侵襲性の撮像技術は、FD―OCTである、請求項17記載の方法。
  19. 前記収集することは、グリッドスキャンパターン又はラスタースキャンパターンを利用してFD―OCTを行うことを備える、請求項18記載の方法。
  20. 前記1以上の診断パラメータは、焦点損失量(FLV)、広域損失量(GLV)、偏差率焦点損失量(FD_FLV)、パターン偏差焦点損失量(PD_FLV)、変動のパターン係数、パターン相互相関(PCC)、から選択された少なくとも1つを含む、請求項18記載の方法。
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