本発明の原理を利用した幾つかの具体例のみに従って例示されている例示的な実施例(実施形態)を述べている下記の詳細な説明、および添付の図面を参照することによって、本発明の特徴および利点をより良く理解することができるであろう。これ以降、下記の詳細な説明および添付の図面に基づいて、本発明に係る例示的な実施例を詳しく説明する。
ただし、本発明に係る例示的な実施例に関連して特定の改善されたシステムおよび方法を詳しく説明する前に、本発明は、一般のデータ/信号処理用構成部品および通信回路の新しい構造的な組み合わせを含むが、これらの新しい組み合わせに限定されるものではなく、ましてや一般のデータ/信号処理用構成部品および電気通信回路の特定の詳細な構成に限定されるものではないことを認識すべきである。したがって、下記の説明の恩恵を受ける当業者には容易に理解できるであろう構造的な詳細を含む開示内容をわかりにくくしないようにするために、一般の構成部品および回路に関する構造、方法、機能、制御および構成は、大抵の場合、容易に理解できるブロック表示および概略図によって添付の図面に例示されている。さらに、本発明は、代表的な図面に図示されている特定の実施例に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の請求項に記載されている文言に従って解釈されるべきである。
下記の説明においては、「金属(metal)」という用語は、ほぼ純粋な単体の金属元素、および、少なくとも1つの元素が金属元素であるような2つまたは3つ以上の元素の合金または組み合わせの両方に当てはまる。
「基板(substrate)またはコア(core)」という用語は、概して、様々なプロセス操作によって望ましいマイクロエレクトロニクス構造に変換されるような単純な加工対象物である物理的構造を指している。幾つかの実施例において、基板は、導電性の材料(例えば、銅、ステンレス鋼またはアルミニウム等)、絶縁性の材料(例えば、サファイヤ、セラミックまたはプラスチック/ポリマー絶縁体等)、半導体材料(例えば、シリコン)、非半導体材料、または、半導体材料および非半導体材料の組み合わせを含む。さらに、幾つかの実施例において、基板は、例えば、シリコンプロセッサチップ等の隣接する構造の熱膨張係数(CTE:coefficient of thermal expansion)に対してより厳密に合致する熱膨張係数(CTE)を有するように選択されたコアシート(core sheet)または材料の薄片(piece of material)(例えば、鉄−ニッケル合金等)のような層状構造を含む。幾つかの実施例において、このような基板のコアシートは、導電率および/または熱伝導率に関して選択されたシート状の材料(例えば、銅またはアルミニウム合金等)により積層される。このようにして積層されたコアシートは、さらに、電気的な絶縁性、安定性およびエンボス加工特性に関して選択された樹脂の層により被覆される。電解質は、イオン(例えば、正の電荷を有するリチウムイオン)の動きを許容する一方で、電子に対して非導電性であることによって、電気を通す材料である。電気セルまたはバッテリーは、電解質によって分離されるアノードおよびカソードを有するデバイスである。誘電体(絶縁体)は、例えば、樹脂、セラミックまたはガラスのような、電気に対して非導電性の材料である。幾つかの実施例において、リン酸リチウムオキシナイトライド(LiPON)等の材料は、リチウムに対するソースおよびシンクがリン酸リチウムオキシナイトライド(LiPON)の層に隣接している場合には、電解質として作用することが可能であり、上記の材料が銅またはアルミニウム等の2つの金属層の間に配置されている場合には、誘電体として作用することが可能である。後者の場合には、リン酸リチウムオキシナイトライド(LiPON)等の材料は、このリン酸リチウムオキシナイトライド(LiPON)等の材料を介して通過し得るイオンを形成していない。幾つかの実施例において、デバイスは、水平方向に信号および電力を伝達する配線トレース(wiring trace)と、複数の配線トレースの層の間で垂直方向に信号および電力を伝達するビア(via)とを有する絶縁性のプラスチック/ポリマー層(誘電体)を含む。
「垂直(vertical)」という用語は、基板の主表面に対してほぼ垂直であることを意味するように定義される。「高さ(height)または深さ(depth)」は、基板の主表面に対して垂直の方向における距離を指している。
図1は、シリコン基板上に形成された1つの固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)と、本発明の幾つかの実施例のシリコン基板内に形成された充電回路とを有する単一のパッケージに関して部分的に形成された層状構造100の例示的な概略断面図であって、且つ、フォトリソグラフィ技術により規定された1つの固体セルのコンタクト領域、および複数の固体セル(オプションではあるが、フォトリソグラフィ技術は、基板支持用タブを除いて固体セルを一体化形成するためにも使用される)を示す概略断面図である。幾つかの実施例において、層状構造100は、関連する充電回路を有し且つより高い出力電圧を提供するような積み重ねられたバッテリーセルまたは多数のバッテリーセルを有する。
図2は、固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)およびその充電回路(入力端子、出力端子、およびアース端子を有する3端子デバイス)を有する単一のパッケージ200の例示的な概略図である。
図3は、固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)およびその充電回路(入力端子、充電の開始および/または停止を制御するための制御端子、出力端子、およびアース端子を有する4端子デバイス)を有する単一のパッケージ300の例示的な概略図である。
図4は、シリコン基板上に形成された1つの固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)と、別個に作製された後に本発明の幾つかの実施例のシリコン基板上に取り付けられた充電回路とを有する単一のパッケージに関して部分的に形成された層状構造400の例示的な概略断面図である。
図5は、本発明の幾つかの実施例に従って、固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)と、SMTパッケージの樹脂によりカプセル化された充電回路(入力端子、出力端子、およびアース端子を有する3端子デバイス)とを有する単一のパッケージの例示的な斜視図である。幾つかの実施例において、バッテリーおよび充電回路は、例えば、プリント回路に半田付けされるべくエポキシ樹脂によりカプセル化される表面実装技術(SMT)パッケージのように、単一のパッケージ内でカプセル化される。
図6は、本発明の幾つかの実施例に従って、固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)およびその誘導的な充電回路(入力/出力端子およびアース端子を有する2端子デバイス)を有する単一のパッケージを概略的に示す回路図である。固体の性質を有する薄膜バッテリーであって、それゆえに、再充電方法に関して一般のリチウムイオンポリマーセルおよびリチウムポリマーセルよりも頑丈(robust)であるような薄膜バッテリーを充電するために、様々な方法が使用され得る。幾つかの実施例において、このような方法は、太陽電池、磁気誘導、熱電デバイスおよび圧電材料を含む。薄膜固体バッテリーに関して図6に示す回路が動作可能になる。定電流源、安全回路、充電カウンタ(charge counter)またはタイマーを必要とすることなく、定電圧の充電管理法を使用して薄膜固体バッテリーを効率良く充電することが可能であるという事実によって、薄膜固体バッテリーに関して図6に示す回路が実施可能になる。さらに、このような薄膜固体バッテリーのエネルギ容量(バッテリー容量)は、一般のリチウムイオンバッテリーに比べて相対的に小さいので、薄膜固体バッテリーを数分で充電するための充電電流を供給する際に、ほんの数マイクロワット(μW)乃至数ミリワット(mW)の電力しか必要としない。幾つかの実施例において、充電デバイス(充電回路)は、バッテリーとの直接の一体化を容易に受け入れることが可能である。しかしながら、充電デバイスがバッテリーと一体化されることは、本発明にとって本質的なことではない。
幾つかの実施例においては、例えば図6に示すように、電気コンタクトを介して第1のコイルに磁気的に結合される第2のコイルを通してエネルギを受け取ることにより、且つ、バッテリーの充電電圧に一致するレベルにて電圧をクランプするための電圧レギュレータを第1のコイルと第2のコイルとの間に介在させている状態で、バッテリーが再充電される。ここでは、フィルタリング回路(すなわち、コンデンサC1)は必要としない可能性がある。それどころか、フィルタリング回路によって、パルス状の直流(DC)電圧が電圧レギュレータに直接印加されるかもしれない。他の実施例は、ブースト(Boost)、バック・ブースト(Buck Boost)、またはその他のスイッチング・エネルギ管理トポロジー(switching energy management topology)を使用したり備えたりしてよい。図7を参照すると、本発明の幾つかの実施例に従って、固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)およびその充電回路(入力/出力端子およびアース端子を有する2端子デバイス)を有する単一のパッケージを概略的に示す回路図が図示されている。
図7においては、一定の期間バッテリーを充電するタイマーによって、制御ラインが駆動される。その後、制御ラインは、充電電圧をバッテリーから切り離す。図7に示すような回路は、バッテリーを充電する期間の延長がバッテリーに悪影響を及ぼす場合、および/または電力を保存するためにツェナー電流を遮断することが望ましい場合に使用可能である。図7の回路図では、制御ラインを駆動するためのタイマーが図示されている。しかしながら、この制御ラインは、経過した時間またはその他の発生する事象(event)に従って、高レベルまたは低レベルにて駆動可能な出力を有するような任意の数の集積回路によって駆動されることも可能である。
ここでは、4個入りのダイオードパックを使用するために、ダイオードD4もまた、BAS116により構成されてよい。U2は、タイマー、マイクロコントローラ、信号プロセッサおよび電源監視部等を含む任意の数のデバイスであり、充電制御回路の活性状態/非活性状態を制御するための出力端子を有する。この充電制御回路の複数の構成要素の集積化は、次のような様々な方法(1)〜3))により達成されることが可能である。
1)複数の個別部品が、ワイヤボンディングまたは半田バンプを使用してパッケージの外部との接続を確立するために、多数チップモジュール(MCM)内でパッケージ化されることが可能である。
2)バッテリーを製造する前に、ダイオード、トランジスタ、抵抗器、および、適用可能である場合には、タイマー制御回路の幾つかまたは全てが、シリコン(またはその他の基板)基板上に形成されることが可能である。バッテリーが製造されている期間においてデポジットされる複数のメタリゼーション(metallization)層の1つが、充電制御回路の複数の構成要素とバッテリー自体との間の相互接続手段として機能することが可能である。これによって、個別部品の総数、パッケージ全体の占有面積、およびパッケージ実装コストが最小限に抑えられる。
3)バッテリーが基板上に形成される前、またはバッテリーが基板上に形成された後に、ダイオード、トランジスタ、抵抗器、およびその他の機能的な半導体部品の幾つかまたは全てが、インクジェットまたは印刷技術を使用して基板上にデポジットされることが可能である。これによって、個別部品の総数、パッケージ全体の占有面積、およびパッケージ実装コストが最小限に抑えられる。図8を参照すると、本発明の幾つかの実施例に従って、固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)およびその充電回路(入力端子、出力端子、およびアース端子を有する3端子デバイス)を有する単一のパッケージを概略的に示す回路図が図示されている。図8の例示的な実施例においては、4個入りのダイオードパック(または2つの2個入りのダイオードパック)が使用できるようにするために、ダイオードD4もまた、ダイオードD1、D2およびD3に対して使用されているものと同じダイオードにより置き換えられてよい。BAV170は、BAS116の適切な代用品である。ダイオードのサイズおよびコストを考慮すること以外に、ダイオードの順方向電圧降下および逆方向電流阻止特性に応じて、その他のタイプの多くのダイオードもまた、利用可能である。
図9は、本発明の幾つかの実施例に従って、固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)およびその充電回路(入力端子、充電の開始および/または停止を制御するための制御端子、出力端子、およびアース端子を有する4端子デバイス)を有する単一のパッケージを概略的に示す回路図である。図9の例示的な実施例においては、Q2はオプションであり、低電力の応用製品に適している。この場合、充電制御回路は、特定の事象に従って、または単に電力を保存するために、オン状態またはオフ状態に切り替えられることが可能である。充電(/Charge)ラインは、例えばタイマーからの高レベルまたは低レベルの出力電圧に応じて駆動されることが可能である。ここでは、4個入りのダイオードパックが、ダイオードD1、D2、D3およびD4を提供することが可能である。
図10を参照すると、本発明の幾つかの実施例に従って、固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)およびその充電回路(入力端子、出力端子、およびアース端子を有する3端子デバイス)を有する単一のパッケージを概略的に示す回路図が図示されている。図10の例示的な実施例においては、図8の例示的な実施例においては、2個入りのダイオードパックが使用できるようにするために、ダイオードD1は、ダイオードD2に対して使用されているものと同じダイオードにより置き換えられてよい。BAV170は、BAS116の適切な代用品である。
予め定められた充電時間が経過した後にバッテリー充電器を遮断する回路と、バッテリーの電圧が限界値まで減少したときに、バッテリーを負荷から切り離す回路と、バッテリーが修復困難な短絡または低抵抗による短絡を引き起こしたときに、バッテリーへの電流の流れを制限するかまたはバッテリーを回路から切り離すインライン型フューズメカニズムまたは切断メカニズムとを備えるような他の充電回路が使用可能である。このような充電回路は、過剰な電力が主電源から短絡回路へ不必要に排出されるのを阻止し、これによって、回路の機能性が損なわれるのを防止するであろう。
これらの図面に示されている全ての構成部品は、小さなサイズで且つ安価のリード付きまたはリードレス(leaded or leadless)の表面実装形式に従って入手可能である。これによって、上記の回路が、リードレス・チップ・キャリヤ(LCC)、多数チップモジュール(MCM)、ボール・グリッド・アレイ(BGA)、ミクロBGA(μBGA)、システム・イン・パッケージ(SIP)、およびその他のタイプのパッケージ等の単一のパッケージ内に埋め込まれることが可能になる。ここで、制御回路により充電されるように設計されている薄膜バッテリーは、単一のパッケージ内に含まれる場合もあり、あるいは、含まれない場合もある。
図11は、本発明の幾つかの実施例に従って、固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)およびその充電回路(入力端子、出力端子、およびアース端子を有する3端子デバイス)を有する単一のパッケージを概略的に示す回路図である。この例示的な実施例においては、バッテリーを充電回路または負荷等から分離するために、図11の回路が、アナログの伝送ゲートを使用している。さらに、インバータINV1およびINV2に対して、バッテリー電圧ドメインから電力が供給される。
図12を参照すると、本発明の幾つかの実施例に従って、固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)およびその充電回路(入力端子、出力端子、およびアース端子を有する3端子デバイス)を有する単一のパッケージを概略的に示す回路図が図示されている。
図13は、本発明の幾つかの実施例に従って、固体セル(例えば、リチウムイオンバッテリーセル)およびその充電回路(入力端子、充電の開始および/または停止を制御するための制御端子、出力端子、およびアース端子を有する4端子デバイス)を有する単一のパッケージを概略的に示す回路図を例示している。
図14を参照すると、エネルギ取得、コンディショニングおよび制御回路1400が図示されている。この回路1400は、複数のサブシステムまたはサブ回路を備える。各々のサブシステム1410は、エネルギ変換回路または電力変換回路を具備する。このようなエネルギ変換回路または電力変換回路は、2006年10月23日付けの国際出願日を有するリーガン ゼイン他(Regan Zane et al.)による国際公開第2007/048052号(発明の名称「無線装置において電力を受信して管理するためのシステムおよび方法(Systems and Methods for Receiving and Managing Power in Wireless Devices)」)に詳述されている。この国際公開第2007/048052号の全ての開示内容は、本明細書中で引用されることにより、本明細書に包含されている。サブシステムの回路1410は、トランジスタQ1がオン状態になったときに活性化されるようなインダクタL1を有するバック・ブースタコンバータ構成部(buck boost converter configuration)を具備する。バック・ブースタコンバータは、相対的に一定の充電電圧を維持する機能を有することが可能である。電圧コンパレータは、トランジスタQ6と、抵抗器R8、R9およびR10とを具備しており、バッテリーを充電するための電圧が十分でないときに、バッテリーを電圧レギュレータから切り離すためにスイッチング動作を駆動する。例えば、トランジスタQ3AおよびQ6は、トランジスタQ5BおよびQ3Bをオフ状態にし、これによって、バッテリーBT1およびBT2を充電回路から分離するであろう。集積回路U1は、充電電圧を監視して制御するための電圧レギュレータとして作用する。
充電回路(太陽電池PV11、またはその他の充電素子)から供給される電圧は、ダイオードD2を通して引き上げられる。サブシステムの回路1410は、充電器ディセイブル回路(charger disable circuit)1420により起動されるようにするために、スレッショールド電力を要求する。トランスジューサの電圧がスレッショールド値より大きくなったときに、トランジスタQ1はオン状態になり、電圧コンパレータU3のピンP2への経路を通してバックフロー(backflow:逆流電流)を引き起こすであろう。充電器ディセイブル回路1420は、バッテリーを充電するための電力が十分である旨を電圧印加回路に指し示す機能を提供する。充電器ディセイブル回路1420はまた、2つのゲートスイッチQ5BおよびQ3Bを具備する。これらのゲートスイッチQ5BおよびQ3Bは、バッテリーが充電されていないかまたはバッテリーを充電するための電力が十分でないときに、バッテリーBT1およびBT2が選択的に分離されている状態を維持すると共に漏れ電流がゼロ(0)の状態を維持する機能を有する。充電器ディセイブル回路1420は、ジェフリー エス.サザー(Jeffrey S. Sather)により2007年7月2日付けで出願された米国特許出願公開第2008/0001577号(発明の名称「薄膜バッテリーの再充電システムおよび再充電方法(Thin−Film Battery Recharging System and Method)」)にて詳細に記述されている。この米国特許出願公開第2008/0001577号の全ての開示内容は、本明細書中で引用されることにより、本明細書に包含されている。トランジスタQ5Aは、充電電圧を監視して制御するための電力がバッテリーに供給されない旨の信号をマイクロコントローラに送信するために使用される。サブシステムの回路1410および充電器ディセイブル回路1420は、全てのものが遮断された時点で、バッテリーからの電力を利用して充電回路の再始動を可能にするために結合される。
例示的な実施例において、サブシステムの回路1410は、低速発振器1430(例えば、500ヘルツ(Hz)で動作する)および高速発振器1440を具備する。低速発振器は、高速発振器のゲート動作(オン/オフ動作)を制御し、入力インピーダンスを出力インピーダンスに整合させるために高速発振器を支援する。例示的な実施例において、サブシステムの回路1410および充電器ディセイブル回路1420の結合体は、幾つかの機能を保持する。これらの機能は、バッテリーを充電回路への放電経路から分離する機能、充電電圧の不足により充電回路が遮断された後に充電回路を始動させる機能、および、バッテリーが予め定められたスレッショールド未満に低下したときにバッテリーを負荷から分離する機能を含むが、これらの機能に限定されない。他の例示的な実施例において、図15は、前述の図14の回路に類似した回路を図示しているが、前述の図14の場合よりも改善されたパフォーマンス特性を有する。例えば、低速発振器の発振周波数を正確に調整するために、低速発振器の回路において可変抵抗器R19が使用されている。このような動作は、充電電圧が低い状態において、より改善された効率を提供する。充電電圧が非常に低い状態においては、回路が動作しようと試みるが、バッテリーを充電するための十分なエネルギがないので、バッテリーを徐々に消耗させるという事態が発生し得る。それゆえに、図15の回路においては、コンデンサC7が回路から取り除かれ、コンデンサC8の値を減少させるようにしている。さらに、トランジスタQ1のトリップ電圧を上昇させるために、ダイオードD7が、トランジスタQ1のベースに付加される。これらの改善された事項は、充電電圧が低いという状態においても十分なエネルギが利用可能であり、それゆえに、バッテリーがエネルギ出力より大きいエネルギ入力を維持することができるということを保証するようにしている。
図14および図15を参照すると、FETQ4A、抵抗器R17および抵抗器R18は、電圧コンパレータを形成する。この電圧コンパレータにおいて、抵抗器R18とFETQ4Bとの接合部にて発生する電圧は、抵抗器R18および抵抗器R17により分圧され、FETQ4Aのゲートに現れる。抵抗器R18および抵抗器R17の分圧比は、抵抗器R18とFETQ4Bとの接合部における電圧が、FETQ4AのVGS(ゲート−ソース間の)スレッショールド電圧より高くなるようにセットアップされる。例示的な実施例においては、抵抗器R18とFETQ4Bとの接合部における電圧は、3・6ボルト(V)以上の電圧にセットアップされる。FETQ4Aのゲートにおける電圧がVGSスレッショールド電圧より低下した場合(バッテリー電圧が3・6ボルト(V)以下)、FETQ4Aは、その低抵抗状態を維持できなくなり、FETQ4Aのドレイン電圧が上昇し始めるであろう。FETQ4Aのドレイン電圧が上昇すると、Pチャネル型のFETQ4Bのゲートの駆動電圧が減少し、FETQ4Bのドレインがより高抵抗状態になる。これによって、FETQ4Aのゲートの駆動電圧が減少するので、回路全体が徐々に非活性状態になり、FETQ4AおよびFETQ4Bの両方がオフ状態になるであろう。オフ状態になっているFETQ4Bにより、出力側の電圧印加回路の負荷がバッテリーから切り離されるであろう。
図14においては、エネルギ・トランスジューサが、電圧コンパレータQ1を動作させるための十分な電圧を有している場合には、FETQ4AおよびFETQ4Bは常にオン状態になり、電圧印加回路も常にオン状態になるであろう。
図15においては、FETQ7Aを付加することによって、バッテリーが既に充電されている場合、または消耗したバッテリーを充電するための十分なエネルギが利用可能である場合にのみ、FETQ4AおよびFETQ4Bはオン状態になり、電圧印加回路も常にオン状態になるであろう。このような構成は、電圧印加回路に対して電力が利用可能である場合にはいつでも、最大限に充電されたバッテリーまたは十分なエネルギの恩恵を受けることが可能であることを保証する。
図14の回路と図15の回路とのさらなる相違は、充電電圧が高い状態で且つ出力側に負荷がない状態でバッテリーが最大限に充電されているときに、電圧レギュレータU1の出力が調整可能な範囲から逸脱しない状態(電圧が過度に高くならない状態)に保持されるようにするために、より大きい抵抗値を有する抵抗器R8および抵抗器R9を具備していることである。さらに、バッテリーがほぼ最大限に充電されるまで出力がイネイブルの状態にならないようにするために、図16の出力カットオフ回路には、FETQ7Aが付加されている。さらに、充電電圧が低い状態になっている期間で出力がパルス状にならないようにするために、抵抗器R21およびコンデンサC1が、FETQ7Aのゲートに接続されている。本明細書では、種々の回路構成要素を有する様々な回路設計手法が記述され且つ図示されているが、実施される際に最終的に使用される回路は、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロプロセッサ、またはその他の集積回路であることが好ましい。ただし、このようなタイプの回路は、必ずしも必須ではない。さらに、このようなタイプの回路は、同じ機能性を保っているにもかかわらず、異なるハードウェア/ソフトウェア構成を必要とする。上記のような回路設計手法は、本発明の範囲を逸脱しているものであるとはみなされない。
図16を参照すると、汎用のバッテリー充電回路が図示されている。このバッテリー充電回路は、3ボルト(V)のレベルから、バッテリーを充電する際に使用される電圧レベル(例えば、4.1ボルト(V))まで電圧Vccを引き上げるために使用される。マイクロコントローラ(バッテリー管理回路)と協働して、入力される電圧を引き上げるための電荷ポンプとして、アナログ/ディジタル(A/D)変換をベースとするパルス幅変調器(PWM)が使用され得る。このパルス幅変調器(PWM)の例が、図17に図示されている。マイクロコントローラにより制御される電荷ポンプは、信号周波数が正確なレベルまたは差し支えないレベルになるように当該信号周波数を調整することを支援するためのソフトウェアを有することが可能である。このようなソフトウェアは、図18〜図29に提示されているフローチャートにおいて詳細に記述されている。マイクロコントローラは、充電電圧が望ましい入力レベルに保持されることを保証する。
幾つかの実施例においては、本発明に係る回路はASICにより構成され、他の実施例においては、上記回路は1つまたは複数の個別部品により構成される。
上記のような説明は、本発明を制限するように意図されておらず、単に例示的であるように意図されていることを理解すべきである。ここで言及している様々な実施例の数多くの特徴および利点が、様々な実施例の構造および機能の詳細事項と共に、上記の説明の中で詳述されているけれども、その他の多くの実施例および細部に関する変更は、上記の説明を再吟味することにより当業者にとって明らかであることを理解すべきである。それゆえに、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲の請求項を参照すると共に、添付の特許請求の範囲により権利が付与されている発明と同等のものの全範囲を参照することによって決定されるべきである。原出願の英文の特許請求の範囲(claims)においては、英文用語“comprising”および 英文用語“wherein”が使用されているが、これらの用語は、プレイン・イングリッシュ(plain−English)における等価物として、それぞれ、英文用語“including”および英文用語“in which”の意味において使用され得る。さらに、原出願の英文の特許請求の範囲(claims)においては、英文用語“first(第1の)”、 英文用語“second(第2の)” および英文用語“third(第3の)”等が使用されている。しかしながら、これらの用語は、単にラベルとして使用されているにすぎず、発明の対象物に対して数字的な要求を課すようには意図されていない。
これまで詳細な図面、特定の実施例、および特殊な構成に基づいて例示的な実施例を説明してきたが、これらの詳細な図面、特定の実施例、および特殊な構成は、例示の目的で使用されているにすぎない。おそらくは、ここで述べている本発明の例示的な実施例に対する様々な代替物が、本発明を実施するために使用可能であることを理解すべきである。添付の特許請求の範囲の請求項が、本発明の範囲を規定すると共に、これらの請求項の範囲内にある構造およびそれと同等のものが、当該請求項によって包含されるように意図されている。ここで図示され且つ説明されているハードウェアおよびソフトウェア構成は、選択されたコンピュータ装置および分析装置のパフォーマンス特性および物理的な特性によって異なる可能性がある。例えば、本発明に使用されるコンピュータ装置、通信用バスまたはプロセッサのタイプは、互いに異なる可能性がある。ここで図示され且つ説明されているシステムは、本明細書で開示されている正確な細部および条件に限定されない。ここで提示されている方法は、本明細書に記載されている順序に限定されない。それどころか、ここで提示されている方法は、本発明の範囲を逸脱することなく発明性を有するプロセスを遂行するために任意の順序で実施されてよい。さらに、例示的な実施例の設計、動作条件および構成に関していえば、添付の特許請求の範囲の請求項に記載されている本発明の範囲を逸脱することなく、他の代用、変形、変更および一部削除を行うことが可能である。