JP2010516104A - 等化送信機および動作方法 - Google Patents

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Abstract

第1のドライバ(12)および高域通過フィルタ(16)を有する第2のドライバ(14)を含む、チャネル等化を提供するための送信機(10)である。第1のドライバは、デジタル入力信号を表す第1の出力信号を生成する。第2のドライバは、デジタル入力信号の高域通過フィルタリングされたバージョンを表す第2の出力信号を生成する。第1および第2の出力信号は、加算されて、チャネルを通じた送信のためにチャネル等化された第3の出力信号を供給する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2007年1月9日出願の米国仮特許出願60/879,443号の出願日の利益を主張し、この仮特許出願の開示内容を参照によって本明細書に援用している。
発明の背景
従来のデジタル伝送システムにおいて、送信機は、本明細書ではデータ期間と呼ばれる一連の期間のそれぞれの間に、出力信号の電流または電圧などの、出力信号の信号パラメータを複数の離散値の1つに設定することによって、デジタル信号を送信する。各データ期間中のパラメータの値は、そのデータ期間中に送信されているデジタル値を示す。例えば、2進法において、送信機は、デジタル1が送信されている場合には、信号パラメータを第1の値に設定し、デジタル0が送信されている場合には、信号パラメータを第2の異なる値に設定してもよい。送信機からの出力信号は、チャネルまたは信号経路を通じて受信機に伝達される。信号は、典型的には、送信機から受信機への信号経路を通って伝搬するときに、歪みを受ける。一タイプの歪みは、信号の時間拡散から生じるが、これは、所与のデータ期間中に受信機によって受信される信号パラメータが、他のデータ期間中の信号パラメータによって影響されることに帰着する。この影響は、符号間干渉(ISI)と呼ばれる。さらに後述するように、ISIのために、受信機は、各個別データ期間中に信号パラメータの値を判定することがより困難かまたは不可能にされる。ISIを引き起こす歪みは、信号経路における周波数依存減衰から生じる可能性がある。典型的には、より高周波における信号成分は、より低周波における信号成分より、大きく減衰される。伝送システムが、この周波数依存減衰を補償することが望ましい。
図面の簡単な説明
周波数依存減衰の影響を示す。 周波数依存減衰の影響を示す。 周波数依存減衰の影響を示す。 周波数依存減衰の影響を示す。 周波数依存減衰の影響を示す。 本出願の実施形態による送信機イコライザのブロック図である。 図2の送信機イコライザの回路図である。 図2の送信機イコライザの回路図である。 図2および3の送信機イコライザにおける構成要素の動作を示す図である。 図2および3の送信機イコライザにおける構成要素の動作を示す図である。 図2および3の送信機の動作におけるある信号のグラフを示す。 チャネル減衰を示す周波数応答のグラフである。 図2および3に示される送信機イコライザの周波数応答を示すグラフである。 等化およびチャネル減衰の組み合わせを示すグラフである。 等化なしに送信された疑似ランダムビットシーケンス用のアイダイアグラムを示すグラフである。 図7Dに示されているのと同じ疑似ランダムビットシーケンスだが、しかし図2および3のイコライザを用いて送信された疑似ランダムビットシーケンス用のアイダイアグラムを示すグラフである。 図7Aに示すのとは異なるチャネル応答に対する、チャネルの周波数応答を示す。 フィルタの周波数応答を示す。 等化チャネルの周波数応答を示す。 図7A〜7Dに示すのとは異なるチャネル応答および異なる等化調整に対する、等化ありのアイダイアグラムを示す。 図7A〜7Dに示すのとは異なるチャネル応答および異なる等化調整に対する、等化なしのアイダイアグラムを示す。 チャネルの周波数応答示す。 フィルタの周波数応答を示す。 等化チャネルの周波数応答を示す。 さらに別のチャネル応答および異なる等化調整に対する、等化ありのアイダイアグラムを示す。 さらに別のチャネル応答および異なる等化調整に対する、等化なしのアイダイアグラムを示す。 本出願の実施形態による図2の送信機を組み込んだシステムのブロック図である。 本出願の別の実施形態による、調整可能な送信機のブロック図である。 本出願のさらに別の実施形態による送信機のブロック図である。
詳細な説明
周波数依存減衰のある一定の影響が、図1A〜1Eによって図で示されている。図1Aは、一連のデジタル値11101101を2進法で表す。図1Bは、図1Aに示された一連のデジタル値を表す、典型的な送信機によって送信された信号を実線で示す。最初の3つのデータ期間T(「ビット期間」とも呼ばれる)中、例えば電流または電圧としての信号パラメータは、デジタル値1を表す第1の離散値Vにおける定常状態にとどまる。第4の期間の始めに、信号パラメータは、ビット期間Tよりはるかに短い遷移時間Tにわたって、デジタル値0を表す第2の離散値Vに突然変化する。次のビット期間の始めに、信号パラメータは、デジタル1を表す第1の値Vに突然戻る、等である。換言すれば、異なるデータ値を有するビット期間の間の各遷移において、信号パラメータは、「スイング」または値間の差S=(V−V)を有する完全な方形波に近似するが、この波は、第1および第2の離散値VおよびV間の中間の送信機閾値Hに中心がある。信号は、送信されているデータの内容に依存して、周期的であってもなくてもよいが、信号は、1/Tのデータレートおよびビットトグル周波数f=1/(2T)を有すると見なすことができる。逆の一連のデータ値を表す出力信号(00010010)が、図1Bに破線で示されている。これは、実線で示されている信号と同じであるが、しかし反転されている。
図1Cは、受信機の動作を示すが、この受信機は、歪みも雑音もない図1Bの信号を受信する。受信機は、信号パラメータの値が、サンプリング時間Tにおいて、受信機閾値Hの上かまたは下にあるかどうかを判定する。信号パラメータの値がHの上にある場合には、受信機は、デジタル値1が受信されたと判定する。信号パラメータがHの下にある場合には、受信機は、デジタル0が受信されたと判定する。理想的には、Tは、ビット期間Tの中心に正確に置かれ、Hは、Hとまさに等しい。しかしながら、図1Cに示すように、これらの条件は、厳密には満たされなくてもよい。信号パラメータが、急に上昇及び下降し、常に、各データ期間中に完全な離散値VまたはVに達するので、HがHからいくらか外れており、Tがデータ期間の正確な中心から外れていてさえも、受信機は、やはり正確なデジタル値を検出する。図1Cの斜線領域は、Tを中心に置き、かつHをHと一直線に合わせる際における誤差のマージンを示す。斜線領域が目に似た形状を有し得るので、かかる図は、一般に「データアイ」と呼ばれる。
図1Dは、信号チャネルを介した送信後の、図1Bの信号を示すが、この信号チャネルは、ビットトグル周波数fより下の成分をほぼ減衰させずに、信号のビットトグル周波数fより上の周波数において、信号の高周波成分を減衰させる。ここで、繰り返すと、実線グラフは、一連のデジタル値11101101を表す信号を示し、破線グラフは、逆の一連のデジタル値を表す信号を示す。実線グラフを参照すると、信号の高周波成分が減衰されるので、信号パラメータは、第4のビット期間の開始後、VからVに向かって徐々に低下する。信号パラメータは、ビット期間中に決してVに達せず、代わりに、このビット期間の終わりに中間値Vにのみ達する。信号パラメータが、辛うじて送信機閾値Hをまたぐことに留意されたい。次のビット期間Tb5中に、信号パラメータは、中間のV値からVに向かって逆に増加する。ビットトグル周波数fより下の、信号の低周波数成分が、信号経路によってそれほど減衰されないので、信号パラメータは、Tb5またはTb6中にその完全な値Vに達し得る。したがって、信号は、次のビット期間Tb7中に完全な値Vから再びスタートする。ここで、繰り返すと、破線グラフは、逆のパターンを示し、信号パラメータは、ビット期間Tb4中にVから中間値VI’へ徐々に増加するが、この場合に、信号は、一連のデジタル0後にデジタル1を表す。
図1Eのアイダイアグラムに示すように、受信機用のデータアイの高さは、完全なスイングSまたはV−Vではなく、(VI’−V)である。換言すれば、Aの高周波減衰係数は、アイ開口の高さをSからS(2A−1)に低減し、アイ開口または斜線領域は、A<0.5において完全に消える。アイ開口の高さは、送信機閾値Hからの受信機閾値Hのずれ、および他の騒音源(漏話、前のビットの影響、および結合電源雑音など)を許容するために利用可能な有効信号スイングの量であるが、これらのいずれかまたは全てが、受信される信号パラメータを、グラフに示す値から変化させる。さらに、アイの幅または時間的広がりもまた、完全なビット期間Tより短い時間Tに低減される。この影響によって、サンプリング時間Tとデータアイの中心との間の不整合に対する感度がより大きくされ、したがって、信号またはサンプリングクロックにおけるスキューおよびジッタに対する感度がより大きくされる。さらに、波形における信号歪みの影響によって、サンプリング時間Tを制御するために受信機により用いられるタイミングループに雑音が導入される可能性がある。
図2は、等化送信機10の一実施形態を示す。送信機10は、例として、チャネルまたは信号経路に結合された集積回路装置の一部として用いることができるが、この場合に、送信機10の出力は、チャネルまたは信号経路50を通じて受信機(図示せず)に送信される。送信機10は、方形波状の信号を修正して送信信号を形成することによってチャネル等化を提供し、送信信号の連結およびチャネルの周波数応答が、受信機におけるほぼ方形波状の信号を供給するようにする。
図示の実施形態において、送信機10は、第1のドライバ12および第2のドライバ14を含み、デジタル入力信号DATAINを受信する。第1のドライバ12は、デジタル入力信号DATAINを表す第1の出力データ信号DATAOUT1を出力する。第2のドライバ14は、高域通過フィルタ16を含み、入力信号DATAINの高域通過フィルタリングされたバージョンを表す第2の出力信号DATAOUT2を生成する。出力信号DATAOUT1、DATAOUT2は、結合され、チャネル50を通じて送信するための合成チャネル等化信号DATAOUTを生成する。
図3は、図2の送信機10における実施形態の回路図を示す。図3に示す実施形態の送信機10は、差動シグナリングモード送信機であるが、この送信機は、入力信号DATAINを受信し、かつチャネル50を通じた送信のために、差動出力端子LINE+、LINE−のペア21において、差動出力信号の形態で等化信号DATAOUTを生成するが、この場合に、チャネル50は、少なくとも2つの導体51および52を有する差動チャネルである。本実施形態において、送信機10は、電流モード送信機であり、第1のドライバ12は、実質的な定電流源ISOURCEを有する電流モードドライバであり、この定電流源ISOURCEは、シグナリング電流が、電源端子Vddから電源端子GROUNDへ流れるようにする。一実施形態において、第1のドライバ12は、金属酸化膜半導体(MOS)トランジスタ32、34のセットを備えた差動ドライバとして形成されるが、これらのトランジスタは、そのそれぞれのドレイン端子を、終端抵抗器28、30を通して電源端子VDDにそれぞれ結合する。トランジスタ32および34のドレイン端子はまた、それぞれの差動出力端子LINE+およびLINE−に接続される。トランジスタ32および34のゲート端子は、差動入力データ信号DATAIN+およびDATAIN−によってそれぞれ駆動される。
図3Aに示すような一実施形態において、DATAIN+およびDATAIN−は、例えば、マルチプレクサ24を用いて、2つの独立したデータストリームD0およびD1から導き出されるが、このマルチプレクサ24は、データストリームD0およびD1におけるビットをDATAIN+およびDATAIN−上にクロックする。DATAIN+は、マルチプレクサ24の非反転出力であってもよく、DATAIN−は、マルチプレクサの反転出力であってもよく、逆も同様である。マルチプレクサ24は、2つの入力間で選択するために2つのデータ入力部とセレクタ入力部とがクロック信号CLKに結合された2:1マルチプレクサであってもよい。一実施形態において、クロック信号CLKは、周期信号であり、デジタルビットD0、D1の2つの独立したシーケンスは、マルチプレクサ24の2つのデータ入力部におけるそれぞれの入力部で並列に受信される。クロック信号CLKが高値にある場合には、2つのシーケンスの第1のシーケンスにおけるデジタルビットD0が選択され、クロック信号が低値にある場合には、2つのシーケンスの第2のシーケンスにおけるデジタルビットD1が選択される。したがって、非反転出力DATAIN+は、最初に、入力信号DATAINのシーケンスD0の第1のビットまたはデジタル値(0もしくは1)、次に、シーケンスD1の第1のビット、次に、D0の第2のビット、次に、D1の第2のビット等をシリアルフォーマットで供給する。同時に、反転出力DATAIN−は、DATAIN+によって供給されたビットまたはデジタル値の補数を供給する。
一実施形態において、第2のドライバ14は、フィルタ16を有するパルスモードドライバであるが、このフィルタ16は、信号DATAIN−およびDATAIN+を受信し、かつ信号DATAIN−およびDATAIN+の各上昇(または下降)エッジにそれぞれ対応する、本明細書において「スパイク」と呼ばれる急速な上昇(または下降)を有する出力15aおよび15bのペアを生成し、この上昇(または下降)に、ゼロ信号レベルへの指数関数的減衰が続く。フィルタ16は、複数の高域通過連続時間受動フィルタネットワーク16a、16bを含むように示されている。フィルタネットワーク16aには、フィルタ抵抗器20aおよびフィルタキャパシタ22aならびにインバータ18aを含む直列抵抗器−キャパシタ(RC)ネットワークが含まれる。同様に、フィルタネットワーク16bには、フィルタ抵抗器20bおよびフィルタキャパシタ22bならびにインバータ18bを含む直列抵抗器−キャパシタ(RC)ネットワークが含まれる。RCネットワーク16aおよび16bにおける抵抗器およびキャパシタの値は、フィルタ16のカットオフ周波数および利得を設定するように選択することができる。フィルタ16a、16bの入力部は、マルチプレクサ24の反転および非反転の出力部にそれぞれ接続され、フィルタ16aおよび16bの出力部15aおよび15bは、それぞれ、差動出力端子LINE+、LINE−にそれぞれ接続される。トランジスタ32、34の出力部と共に、フィルタ16aおよび16bの出力部15aおよび15bは、それぞれの第1および第2のノードSUM1およびSUM2において結合され、それぞれ差動端子LINE+、LINE−を通じて出力信号DATAOUTを供給する。
フィルタ16は、フィルタの高域通過フィルタ特性ゆえに、送信機10の伝達関数にゼロを導入する。フィルタ16のゼロは、信号チャネル50の減衰における低域通過フィルタ特性の極を相殺する。フィルタ16および送信機10の結合伝達関数H(フィルタ)は、
Figure 2010516104
によって表してもよく、式中、Rはフィルタ抵抗を表し、Cはフィルタキャパシタンスを表し、ROはチャネル50の差動インピーダンスを表す。本実施形態において、フィルタ抵抗Rは、インバータ18aおよび/または18bに加えて、フィルタ抵抗器20aおよび/または20bに関連し、キャパシタンスCは、フィルタキャパシタ22aおよび/または22bに関連し、チャネルインピーダンスROは、チャネル50のインピーダンスに関連する。約5GHzのビットトグル周波数で出力信号を送信するように意図されたシステムに対して、フィルタ抵抗器20aの典型的な値は、約1000オームであり、フィルタキャパシタ22aは、約30フェムトファラドであり、チャネルインピーダンスは、約100オームであってもよく、これは、終端抵抗器28または30の抵抗の2倍とほぼ同じ値である。フィルタ16のRCネットワークのインピーダンスは、チャネル50のインピーダンスと比較して相対的に高く、送信機10の出力終端インピーダンスが、抵抗器28および30によって主に決定され、したがってほとんど抵抗性であり、チャネル50のために高品質の終端を提供するようにする。
図4および5は、図2および3の送信機10の動作を示す。図4は、DATAIN+が高値1にあり、かつDATAIN−が、高値1の補数である低値0にあると仮定して、送信機10の第1のドライバ12を通した電流フローを示す。また、送信機10の出力部が、抵抗器36によって表されるインピーダンスを有するチャネル50に接続されていると仮定されている。例えば、チャネルインピーダンス36は、約100オームであってもよく、終端抵抗器28、30のそれぞれにおけるインピーダンスは、約50オームであってもよい。
図4に示す状態において、トランジスタ34は、DATAIN+の高値に応じてON(導通状態)であり、トランジスタ32は、DATAIN−の低値に応じてOFF(非導通状態)である。この状態において、電流Iは、トランジスタ34のソースおよびドレイン端子を通って、定電流源ISOURCEに流れる。トランジスタ32は、その非導通状態において、そのソースおよびドレイン端子を通る電流フローを妨げる。この条件において、抵抗器30を通ってVDDからISOURCEへの電流経路は、終端抵抗器30のインピーダンスにほぼ等しい合計インピーダンスを有するが、終端抵抗器30のインピーダンスは、一例において、約50オームであってもよい。VDDからISOURCEへの別の電流経路は、終端抵抗器28およびチャネルインピーダンス36のインピーダンスの総計と等しい合計インピーダンスを有するが、この総計は、一例において約150オームである。結果として、抵抗器28およびチャネルインピーダンス36を通って流れる電流は、約I(1/4)であり、抵抗器30を通って流れる電流は、約I(3/4)である。電流I(1/4)は、電流I(3/4)と共に、加算接合部SUM2において加算され、トランジスタ34を通って流れる合計電流Iを供給する。図示していないが、第1のドライバ12は、トランジスタ34が低値によって駆動され、かつトランジスタ32が高値によって駆動される場合には、相補的に働く。すなわち、トランジスタ34は、ターンオフ(非導通状態)し、トランジスタ32は、ターンオン(導通)し、これによって、電流I(1/4)は、チャネルインピーダンス36を通って、しかし上記の例の方向とは反対方向に流れることが可能になる。電流Iは、定常状態信号であるように示されている。
図5は、本出願の一実施形態に従って、送信機10の第2のドライバ14を通る電流フローを示す。一実施形態において、第2のドライバ14は、入力信号の定常状態の高値または低値ではなく、入力信号DATAINにおける遷移に応じて機能するパルスモードドライバである。図5において、インバータ18bへの入力DATAIN+が、正(低から高へ)の信号遷移を行い、インバータ18aへの入力DATAIN−が、負(高から低への)信号遷移を行っていると仮定されている。
インバータ18bにおける正の信号遷移によって、インバータ18bは、その出力において負の電圧遷移を生成される。相補的に、インバータ18aへの入力における負の信号遷移によって、インバータ18aは、その出力において正の信号電圧遷移を生成される。インバータ18aの出力における正の電圧遷移によって、電流Iは、加算接合部SUM1において正の電流スパイク信号が生成されるように、フィルタ16aのRCネットワークを通って流される。インバータ18bの出力における負の電圧遷移によって、電流Iは、加算接合部SUM2において負の電流スパイクが生成されるように、フィルタ16bのRCネットワークを通って流される。加算接合部SUM1における電流信号Iは、2つの電流経路を通して分配される。電流量I(1/2)は、チャネル36を通って流れ、電流量I(1/2)は、終端抵抗器28を通って電源VDDへ流れる。加算接合部SUM2におけるスパイク電流信号Iは、チャネル36を通って流れる電流I(1/2)および電源VDDから終端抵抗器30を通って流れる電流I(1/2)の合計である。したがって、フィルタ16a、16bに関連するインバータ18a、18bの出力における電圧遷移によって、電流は、フィルタの各RCネットワークを通り、チャネル50上を流される。デジタル信号DATAINにおける逆の遷移に対して、フィルタ16a、16bは、相補的に動作して、チャネル50に反対方向の電流パルスまたはスパイクを供給する。
第2のドライバ14は、第1のドライバ12と組み合わされて働き、入力信号DATAINの各遷移時かまたはその直後に第1のドライバ12によって供給される信号に追加ブーストを提供することによって、各信号遷移をオーバードライブする。追加ブーストは、チャネルに追加電流を駆動する電荷ポンプとして機能するフィルタキャパシタからのエネルギを用いることによって、達成してもよい。第1のドライバ12および第2のドライバ14の両方を同じ電源電圧VDDに関係づけて、チャネルを駆動するために用いられる両方の出力電流が、供給電圧に比例するようにしてもよい。第2のドライバ14によって供給される追加電流の大きさは、下記によって表してもよい。
|I|=VDD/(R+RO/4)
式中、VDDは供給電圧であり、Rはフィルタ抵抗を表し、ROはチャネルインピーダンスを表す。一実施形態において、追加電流Iの大きさは、約1Vの供給電圧VDD、約1000オームのフィルタ抵抗器Rおよび約100オームのチャネルインピーダンスROに基づいて、約1mAである。さらに、第2のドライバ14は、比較的わずかな電力しか消費しない。なぜなら、それは、入力信号DATAINにおける遷移に基づいてのみ動作し、デジタル入力信号DATAINが値を変化させない場合には、消費する電力がほぼ0だからである。
図6は、入力信号DATAINに応じた送信機10の動作を示すが、この例において、入力信号DATAINには、複数のビット期間t〜tに対応する値0010110を有する一連のビットが含まれる。信号DATAOUT1が、第1のドライバ12によって生成されるのに対して、信号DATAOUT2は、第2のドライバ14によって生成され、出力信号DATAOUTは、信号DATAOUT1およびDATAOUT2を結合したものである。DATAOUTは、入力信号DATAINに応じて、送信機10の出力信号として信号経路50に印加される。信号DATAOUT1、DATAOUT2およびDATAOUTは、信号経路50における電流として図6に示されているが、LINE+からLINE−への方向の電流(図4)は、LINE+とLINE−との間の正電圧を生成し、LINE−からLINE+への方向の電流(図4)は、負電圧を生成する。送信機閾値または中央値Hは、ほぼゼロ信号レベル(例えば、チャネルを流れる電流がなく、ピンLINE−およびLINE+をまたぐ電圧がない)に設定される。
最初の2つのビット期間tおよびt中に、送信されるデジタル値は0であり、信号DATAOUT1の信号パラメータ、すなわち電流は、デジタル値0を示す一定の離散値Iのままである。この場合に、Iは、負電流、例えば約−1mAであってもよい。これらのビット期間中には、デジタル値または信号パラメータの離散値における遷移はなく、第2のドライバ14は、非動作のままであり、ゼロの信号パラメータまたは電流を有する信号DATAOUT2に帰着する。したがって、出力信号DATAOUTは、値Iの定電流または信号パラメータを有する。
次のビット期間tにおいて、デジタル値1は、ドライバ12および14に供給される。第1のドライバ12は、デジタル値1を示す、異なる離散値Iを有する信号パラメータまたは電流を備えた信号DATAOUT1を供給するが、この場合には、Iは、例えば、約+1mAの正電流であり、ビット期間中は一定のままである。ビット期間tとtとの間におけるデジタル値の遷移に応じて、第2のドライバ14は、電流パルスまたはスパイクとして信号DATAOUT2を生成するが、この信号DATAOUT2は、ビット期間tの開始で始まって、値Iに急速に上昇し、そのビット期間中に定常値(例えば0の大きさ)に向かって減衰する。期間t中の出力信号DATAOUTは、離散値Iおよびスパイクの合計であり、その結果、ビット期間の始めに値I+Iを有する。この場合に、遷移は、正の遷移かまたは正の向きを有する。なぜなら、遷移は、時間期間tにおける0から時間期間tにおける1への、デジタル値の正の変化に対応するか、または時間期間tにおけるIから、時間期間tに続く時間期間tにおけるIへ、ドライバ12によって供給される信号パラメータにおいて増加するからである。その結果、ドライバ14によって供給される信号パラメータまたは電流におけるスパイクはまた、正値を有する。換言すれば、遷移後の期間t中に用いられるスパイクは、対応する遷移と同じ向き(正)を有する。
負の遷移は、デジタル値における負の変化(1から0)に対応して、時間期間tと時間期間tとの間に生じる。次のビット期間tにおいて、0のデジタル値が、ドライバに供給される。第1のドライバ12が、0のデジタル値を示す負電流または離散値Iを備えたDATAOUT1を生成するのに対して、第2のドライバ14は、期間tの開始において、負パルスまたはスパイクをDATAOUT2に生成するが、このDATAOUT2は、期間tとtとの間の遷移後にIの値に急速に降下し、かつ期間t中に、ゼロに向かって上方に徐々に減衰する。繰り返すと、遷移後の期間中に生じるスパイクまたは電流パルスは、遷移自体と同じ向きを有し、その結果、チャネルへ流れる電流は、ビット期間の始めにI+Iである。
次の期間tにおいて、1のデジタル値が、ドライバに供給される。期間tにおけるように、ドライバ12は、デジタル値1を示す離散値Iを備えた信号DATAOUT1を供給し、ドライバ14は、デジタル値間の遷移に応じて、初期振幅Iを備えた正の電流パルスまたはスパイクを供給する。ここで繰り返すと、パルスまたはスパイクは、遷移と同じ向きを有し、ビット期間の始めにおける初期振幅は、I+Iである。
同じクロックサイクルの次の期間tにおいて、デジタル値1が、再びドライバに供給される。第1のドライバ12の出力DATAOUT1は、離散値Iのままである。DATAINにおいて2つの連続的なデジタル値間に遷移がないので、第2のドライバ14は、パルスもスパイク出力も生成しない。
次の期間tの始めに、デジタル値DATAINは、1から0に遷移する。期間t中に、ドライバ12が、ゼロを示す離散値Iを備えたDATAOUT1を供給するのに対して、ドライバ14は、ゼロに向かって上方へ徐々に減衰する負パルスまたはスパイクとしてDATAOUT2を生成する。
要約すると、DATAOUT1が、デジタル入力値を示す出力信号パラメータ(例えば電流)の一連の離散値(例えばIおよびI)を含んでいる点において、DATAOUT1は、ほとんど、デジタル入力値DATAINのシーケンスの複製である。DATAOUT2には、遷移後のデータ期間中のスパイクが含まれるが、各遷移後のデータ期間中のスパイクは、かかるデータ期間の始めにおける離散値間の遷移と同じ向きを有する。上記のように、信号経路に供給される出力信号DATAOUTは、DATAOUT1およびDATAOUT2の組み合わせ(例えば、合計または重畳)である。
したがって、等化送信機10は、2つの信号成分、すなわち、一連のデータ期間(例えば、t〜t)のそれぞれに対して複数の離散値の1つを有する第1の信号成分DATAOUT1と、第1の信号成分の高域通過フィルタリングされたバージョンに類似した第2の信号成分DATAOUT2との結合である信号DATAOUTを出力するように動作する。第1の信号成分において、複数の離散値は、一連のデジタル値のそれぞれの値を表す。第2の信号において、スパイクまたはパルスは、第1の信号成分における各遷移に対応するが、この遷移は、第1のデータ期間に対応する第1の離散値から、第1のデータ期間に続く第2のデータ期間に対応する第2の異なる離散値への変化に対応する。スパイクまたはパルスは、遷移と同じ向きを有し、かつ第2の信号成分の定常値からの急激な変化と、その後の、定常値への指数関数的減衰を含む。
スパイクまたはパルスを含むことにより、DATAOUTの高周波数成分は、ビットトグル周波数1/2Tとほぼ同じかまたはそれを超える周波数において、DATAOUT1と比較して、かなりブーストされる。通信チャネルにおいてISIの相殺を支援するために独立して調整できるフィルタ16の2つの別個のパラメータがある。第1のパラメータは、フィルタの「利得」Gである。図6を参照すると、フィルタ利得G=I/I=I/Iである。第2のパラメータは、前に定義した、フィルタのカットオフ周波数である。
図3、4および5を参照すると、フィルタ16の利得は、データ送信機12および14において生成される相対電流を変えることによって、調整することができる。例えば、インバータ18aおよび18bは、それらの供給電圧を、送信機12と同じ電源端子VDDおよびGROUNDから得てもよい。この場合には、送信機14からの出力電流の振幅は、VDD/(R+R0/4)にほぼ等しく、送信機14からチャネルに供給される電流は、|I|=|I|=0.5VDD/(R+R0/4)である。送信機12のISOURCE定電流源における電流は、VDD/R0に比例させることができ、送信機12からチャネルに供給される電流は、したがって、|I|=|I|=KVDD/(4R0)であり、ここで、Kは、送信機10の設計プロセス中かまたは動作中に確立される比例定数である。フィルタ利得は、G=|I|/|I|=2R0/(K(R+R0/4))である。したがって、フィルタ利得は、ISOURCEにおける電流を変えることか、Kを変えることか、または抵抗器Rの値を変えることによって、調整することができる。あるいは、インバータ18aおよび18bは、VDD以外の可変電源から電力を供給してもよく、フィルタ利得は、この電源における電圧を調整することによって変更してもよい。これらの代案は、あくまでも例として提供され、フィルタ16における抵抗または電源電圧を効果的に変える任意の他の手段を用いて、フィルタ利得を変更してもよい。
第2のフィルタパラメータ、すなわちフィルタカットオフ周波数は、同様に、値域にわたって変更してもよい。カットオフ周波数は、ビットトグル周波数より高い周波数からビットトグル周波数より低い周波数に変更してもよい。しかしながら、フィルタ16のカットオフ周波数が、ビットトグル周波数のほぼ半分より低く設定されている場合には、この方法は、それほど効果的ではなくなる。なぜなら、送信機14からの信号が、単一のビット期間中に、実質的にゼロに戻らないからである。フィルタ周波数は、キャパシタ22aおよび22bの値を変え、抵抗器20aおよび20bの値を固定しておくことによって変更してもよく、またはフィルタ周波数は、キャパシタを固定しておき、抵抗器の抵抗を変えることによって、変更してもよい。後者の方法はまた、フィルタの利得を変えるので、一般にそれほど望ましくはない。
図7Aは、5GHzのビットトグル周波数において2つの極を有する例示的なチャネルの周波数応答H(チャネル)を示す。図7Bは、送信機イコライザ、すなわち送信機12および14の組み合わせの周波数応答H(フィルタ)を示す。この例におけるH(フィルタ)は、ビットトグル周波数に等しい高域通過カットオフまたはゼロ周波数を有し、フィルタの利得は、G=2.0に設定される。図7Cは、図7Bのフィルタ等化H(フィルタ)および図7Aのチャネル減衰H(チャネル)の結合応答H(フィルタ)H(チャネル)を示す。図7Cで分かるように、高域通過フィルタ関数H(フィルタ)は、ほぼDCからビットトグル周波数のほぼ半分の、対象とする周波数帯域にわたって、かなり平坦な応答を提供するチャネルの低域通過(高周波減衰)H(チャネル)、およびビットトグル周波数における緩やかな(3dB)減衰をほぼ相殺する。上記のように、フィルタのカットオフ周波数は、フィルタ16のRCネットワークの値を変えることによって調整することができる。この例において、高域通過フィルタ16のカットオフ周波数は、5GHzと仮定されている、入力信号のビットトグル周波数に設定される。
図7Dは、図7Aに周波数応答が示された、等化がないチャネルを通して送信された疑似ランダムビットシーケンス用のデータアイダイアグラムを示す。データアイダイアグラムは、チャネルの端部で測定されたデータストリームの一連の2単位期間長時間のシーケンスが、時間軸に沿って重複および重畳されるグラフである。時間軸は、ビット期間または単位期間について表現され、0UIが、アイの名目上の中心にある。図7Dは、アイが「閉じられている」こと、すなわち、信号の高さまたは振幅が、チャネルにおける符号間干渉ゆえに約0.3だけ低減されたことを示す。さらに、時間軸に沿ったアイの水平範囲もまた、チャネルにおける符号間干渉ゆえに約0.5だけ低減された。
図7Eは、図7Dに示すのと同じ疑似ランダムビットシーケンス用のデータアイダイアグラムを示すが、しかしチャネルを駆動するために、図7Bに周波数応答が示された送信機イコライザを用いて示す。等化フィルタは、アイをその垂直範囲に約0.9に開き、水平範囲に約1.0に開いた。
図8Aは、チャネル応答H(チャネル)の別の例を示すが、この例は、1GHz、すなわちビットトグル周波数の5分の1において単一の極を有する。このチャネルに対して、ビットトグル周波数における減衰は、約0.2である。図8Bは、フィルタ周波数応答H(フィルタ)を示すが、この場合に、フィルタカットオフ周波数または極周波数は、やはり、ビットトグル周波数に設定され、フィルタ利得は、G=4.2に設定される。図8Cは、送信機等化チャネル用の結合応答H(フィルタ)H(チャネル)を示す。図7A〜7Cの例におけるように、結合応答は、ビットトグル周波数の約半分までほぼ平坦であり、ビットトグル周波数において緩やかな(3dB)減衰を示す。
図8Dは、図8Aに示された周波数減衰を伴うチャネルを通して送信される疑似ランダムビットシーケンス用のデータアイダイアグラムを示す。このアイは、完全に閉じられ、この例示的なチャネルを通る送信データを回復することは不可能であろう。図8Eは、等化チャネル用のデータアイダイアグラムを示すが、このチャネルの周波数応答は、図8Cに示す。このアイは、送信機イコライザによって、再び、垂直範囲において0.9に開かれ、水平範囲において1.0に開かれる。
図9Aは、さらに別の例示的なチャネル応答H(チャネル)を示すが、この応答には、2.5GHz、すなわちビットトグル周波数の半分に位置する2つの極が含まれる。ビットトグル周波数における減衰は、約0.15である。図9Bは、カットオフ周波数が、再び、ビットトグル周波数に設定され、かつ利得が、G=4.5に設定された送信機イコライザH(フィルタ)の周波数応答を示す。図9Cは、チャネルおよびフィルタの結合周波数応答H(フィルタ)H(チャネル)を示す。等化応答は、ビットトグル周波数の約1/5まで平坦であり、ビットトグル周波数の減衰は、約0.6である。
図9Dは、図9Aに示す周波数減衰を伴うチャネルを通して送信された疑似ランダムビットシーケンス用のデータアイダイアグラムを示す。このアイは、完全に閉じられている。図9Eは、等化チャネル用のデータアイダイアグラムを示すが、このチャネルの周波数応答は、図9Cに示されている。このデータアイは、垂直範囲において完全には開いていないが、信号パラメータの約0.7に開かれ、チャネルの端部において受信機によって容易に検出されよう。このアイの水平範囲は、ほぼ1.0に開かれている。
質的に検討すると、データ遷移に関連するスパイクの存在によって、信号パラメータの異なる離散値間の遷移後に、信号の振幅が増加される。図1A〜1Eに関連して上記し、かつ図7A、8Aおよび9Aに図示するように、信号経路は、低周波成分より高周波成分をかなり減衰させる傾向があり、したがって、突然の遷移をより漸進的な遷移に変換する傾向がある。スパイクの存在は、信号経路のこの特性を補償する。信号経路における減衰後に、DATAOUTの波形は、信号パラメータの異なる値の間のほぼ正方形の遷移を備えたDATAOUT1の波形に近似してもよい。図に1Cに関連して上記したように、かかる波形は、受信機の動作用の優れたデータ「アイ」を提供する。
繰り返すと、スパイクまたは電流パルスは、デジタル値間の遷移に続いて、遷移後のデータ期間中に提供される。第2のドライバ14において用いられるパルスモード回路は、遷移間には電力をほぼ引き込まない。これは、第1のドライバ12など、電流源を用いる差動電流ステアリングドライバと著しい対照をなす。差動電流ステアリングドライバは、それがゼロ差動信号を生成している場合であっても、電流源を通して電流を引き込み続ける。その状態では、等しい電流フローが、両方のトランジスタを通過する。パルスモード回路には、この欠点がない。さらに、データ送信機14は、チャネルにおけるDC損失、ならびに受信機における熱雑音などの固定雑音源および入力オフセットを克服する十分な振幅を提供する必要があるだけである。これらの全ての理由で、イコライザ10は、電力を効率的に用いる。すなわち、スパイクまたはパルスに組み込まれる電力を比較的小さくすることができ、かつ非等化送信機12における電力を、チャネルおよび受信機によって必要とされる最小限に低減できる点において、効率的に用いる。換言すれば、所与の電力消費に対して、信号の信号対雑音比は、従来の送信機イコライザなどのそれほど効率的でないイコライザを用いた場合より、高くすることができる。
本明細書で論じる等化構成は、モノリシック集積回路に容易に組み込むことができる。例えば、図10に示すように、半導体チップ150は、いくつかの等化送信機10a〜10dをチップ内に形成し、各等化送信機10a〜10dには、本明細書で論じるようなイコライザ10が含まれる。各送信機10a〜10dのデータ入力部は、チップ150内の動作回路151に接続される。動作回路151には、1つまたは複数の中央処理装置、メモリ回路、ブリッジ回路等を含んでもよい。動作回路は、例えば300メガビット/秒以上のデータレート、または例えば約10ギガビット/秒のような約1ギガビット/秒以上のデータレートにおける比較的な高速データ通信を必要とする回路であってもよい。等化送信機10b、10cおよび10dは、それらの出力接続部21をチップの接触部121に結合して、出力接続部をチップ外の信号経路に電気的に接続できるようにする。説明を簡単にするために、これらの送信機のそれぞれに関連する1つの接触部121だけが、図10に示されている。しかしながら、出力接続部が上記のような接続部のペアを含む場合には、外部接触部のペアが、各送信機用に設けられる。送信機10aは、その入力接続部を、チップの動作回路における部分151’に結合し、その出力接続部21を、チップ内において、チップ150内に同様に形成された受信機152に及ぶ信号経路50aに結合する。受信機の出力部は、動作回路における別の部分151’’に結合される。したがって、送信機10aは、チップ内で通信用に用いられる。この構成は、例えば、チップの広く分離された領域間の通信用に用いることができる。必要に応じて、任意の数の送信機10が、チップ内に形成可能であり、チップ内またはオフチップ通信用に構成することができる。
チップ151は、より大きなシステム153の要素として用いることができる。このシステムには、ハウジング154、ハウジング内に配置された追加半導体チップまたはモジュールなどの1つまたは複数の追加電子構成要素155、およびハウジング内に延びる1つまたは複数の内部信号経路156を含んでもよい。例えば、チップ151における送信機10bおよび10cのオフチップ接続部121は、追加構成要素155に組み込まれた受信機157に、内部信号経路156によって接続される。双方向通信を提供するために、追加構成要素155は、チップ内に組み込まれた受信機158への他の内部信号経路によって接続された送信機10eなどの1つまたは複数の送信機を有してもよく、かかる受信機は、チップの動作回路151に接続される。送信機10eは、本明細書で論じるような送信機であってもよい。送信機10bおよび10cなどの複数の送信機を用いて、多数のデータストリームを並列に送信することができる。チップ151および追加構成要素155は、デジタル情報を用いるシステムの一部であってもよい。単に例として、チップ151の動作回路には、デジタルコンピュータにおいて一般的に用いられるような中央処理装置またはCPUを含んでもよいのに対して、追加構成要素155は、CPUと他のチップとの間の中間物として一般的に用いられるブリッジチップであってもよい。また、チップ151は、メモリチップであってもよく、追加構成要素は、CPUなどの処理装置、またはメモリとCPUとの間の情報交換用にCPUとメモリを接続するように働く別のチップであってもよい。例えば、本明細書で論じるような送信機は、CPUなどのプロセッサとキャッシュメモリとの間の通信経路に組み込むことができる。他の実施形態において、チップ151または追加構成要素155は、データ入力および出力装置コントローラなどの周辺機器の要素であってもよい。
チップ151における送信機10eは、そのオフチップ接続部121を通して外部信号経路158に接続されるが、この外部信号経路158は、装置ハウジング154の外部に延び、かつ外部要素における受信機に接続される。外部要素159は、任意選択的に、1つまたは複数のさらなる送信機10fをチップ151に接続して、双方向通信を提供してもよい。
当然ながら、ほんの少数の内部および外部信号経路が示されているが、任意の数のかかる経路を用いることができる。内部信号経路156および外部信号経路158は、ベースバンド信号経路、すなわち変調も復調もない信号経路であってもよい。最も一般的には、信号経路には、例えば、プリント回路基板における導体のような導体または導体ペア、ケーブル等を含んでもよい。かかるベースバンド導体は、例えば約10メートル以下のような比較的短距離にわたる信号送信に用いられることが多い。単に例として、本明細書で論じるような送信機は、PCIエクスプレス、シリアルATAおよび他のプロトコルなどのプロトコルに従って、ポイントツーポイント接続の要素として用いてもよい。また、本明細書で論じるような送信機は、バス接続部、すなわち、同じ導体に接続された複数の装置に同じ信号が送信される構成と共に用いることができる。
一実施形態において、フィルタまたはフィルタネットワーク16、16aおよび16bのそれぞれには、調整可能な利得および/またはカットオフ周波数を有するフィルタ伝達関数H(フィルタ)を提供するように構成可能なフィルタ116a、116b、...116nのセットを含んでもよい。フィルタ116a〜116nには、RCネットワークが含まれるが、このRCネットワークには、図3に関連して上記したフィルタ16aの抵抗器−キャパシタネットワークに類似したフィルタ抵抗器120a〜120nおよびフィルタキャパシタ122a〜122nがそれぞれ含まれる。フィルタ116a〜116nは、互いに並列に結合されるが、それぞれイネーブル信号En[0]〜En[n]の状態に基づいて、イネーブルされる。フィルタ116a〜116nには、イネーブル信号En[0]〜En[n]を介してバッファ115a〜115nによってそれぞれ制御されるトライステートインバータ118a〜118nが含まれる。例えば、フィルタ116aにおいて、信号En[0]が高値に設定された場合には、バッファ115aは、フィルタ116aを他のイネーブルされたフィルタに接続するトライステートインバータ118aをイネーブルする。対照的に、イネーブル信号En[0]が低値に設定された場合には、バッファ115aは、フィルタ116aを他のフィルタから分離するトライステートインバータ118aをディスエーブルする。
フィルタ116a〜116nの特性は、特定の利得および周波数カットオフを備えたフィルタ伝達関数H(フィルタ)を提供するように選択することができる。例えば、抵抗器120a〜120nおよびキャパシタ122a〜122nの値は、同じ値に設定することができる。この場合には、フィルタの伝達関数H(フィルタ)の利得Gは、フィルタの数がイネーブルされるにつれて増加する。別の例において、抵抗器120a〜120nおよびキャパシタ122a〜122nの値を様々な値セットに設定して、様々なカットオフ周波数においてゼロを提供するようにすることができる。この場合には、フィルタの伝達関数H(フィルタ)の次数は、フィルタの数がイネーブルされるにつれて増加する。あるいは、上記のアプローチの組み合わせを用いて、増加した振幅および異なるカットオフ周波数を備えたフィルタを提供することができる。
様々なアルゴリズムまたは技術に従ってフィルタ116a〜116nを選択的にイネーブルするように、イネーブル信号En[0]〜En[n]をプログラムして、特定の利得および周波数特性を備えたフィルタ伝達関数H(フィルタ)を提供することができる。例えば、送信機イコライザを有するチップを組み込んだシステムの設計中に、フィルタの伝達関数H(フィルタ)は、送信機の出力部に結合されることになるチャネルの周波数減衰H(チャネル)を相殺するように計算することができる。この情報に基づいて、高および低イネーブル信号En[0]〜En[n]の組み合わせを、特定の伝達関数H(フィルタ)を提供するように決定することができる。チップ内の内部回路(図示せず)または外部回路をプログラムして、イネーブル信号の選択された組み合わせを提供することができる。さらなる実施形態において、送信機に接続された受信機は、その端部においてチャネル状態を評価し、かかる状態を表す係数を決定することができる。受信機は、イネーブル信号をプログラムするために送信機が使用できる別個のチャネル(バックチャネル)を介して、この係数を送信機に送信することができる。この技術によって、送信機は、チャネル状態を変更することに基づいて、チャネル等化を動的に調整することが可能になる。等化係数を決定するための適切なアルゴリズムには、エッジベースアルゴリズムおよび振幅ベースアルゴリズムの両方が含まれる。
振幅ベースアルゴリズムを実行するために、例えば、受信機は、アイの中心(最大振幅点)においてアイの電圧振幅を測定するように、かつ送信機から受信機に送信された一連のランダムまたは疑似ランダムビットにおける多数のデータビットにわたって平均された振幅を得るように、起動シーケンス中に構成することができる。この平均アイ高さまたは振幅が、送信機イコライザの多数の設定のそれぞれのために得られた場合には、最適設定は、最も高い平均振幅をもたらす設定を取ることによって、容易に決定することができる。あるいは、受信機は、送信機からデータを受信するためには用いられず、かつ通常のデータ送信中に連続的にデータアイの振幅をサンプリングできる特別なサンプラを装備することができる。この「特別な」データサンプラによる、多くのビットにわたる平均振幅の測定を用いて、通常のデータ送信を中断する必要なしに、等化値を最適値に近付けることができる。このタイプの等化調整は、例えば、チャネルを埋め込んだシステムに対する温度変化に起因する可能性がある、H(チャネル)における変化に対応することができる。
送信機において等化設定を調整するためにエッジベースアルゴリズムを実行するために、受信機は、「アレクサンダー」型の位相検出器を装備してもよいが、この位相検出器では、各データアイの中心においてデータストリームをサンプリングするためにサンプラ(データサンプラ)が設けられ、連続的なデータビット間の「エッジ」またはデータ遷移においてデータストリームをサンプリングするために他のサンプラ(エッジサンプラ)が設けられる。一連のエッジおよびデータサンプルは、各連続的なエッジおよびデータサンプルが、E(0)、D(0)、E(1)、D(1)、E(2)、...と示された、ハーフビット期間ごとの受信信号のデジタル値を表すように取られるが、ここで、D(1)は、D(0)後の1ビット期間に取られたデータサンプルであり、E(1)は、E(0)後の1ビット期間に取られたエッジサンプルである、等である。D(1)がD(0)と異なる場合には、これらの2つのデータサンプル間にデータ遷移があると推測することができる。D(1)がD(0)に等しくなく、かつE(1)=D(1)である場合には、サンプルが「遅れて」取られたこと、および受信機内のサンプリングクロックが、データアイの中心における最適点(最も高い振幅)でデータビットをサンプリングするために、時間的に遅延されるべきであることを推測することができる。しかしながら、D(1)がD(0)に等しくなく、かつE(1)=D(0)の場合には、サンプルが「早く」取られたこと、およびサンプリングクロックが適時進められるべきであることを推測することができる。これらの「早い」および「遅い」徴候をさらに用いて、送信機における等化設定が最適に調整されているかどうかを判定することができる。例えば、多数のランダムデータビットにわたって平均された「早い」および「遅い」徴候の数が同じであると仮定すると、受信機におけるサンプリングクロックが最適に設定されていることを示す。ここで、受信データが、多数の0に単一の1が続き、それに少なくとも1つの0が続くパターンに対してサーチされ、早い/遅い徴候が、0から1への遷移に対して検査され、その後、早い/遅い徴候が、1から0に戻る遷移に対して検査される場合、0から1への遷移に対する早い/遅い徴候が一貫して「早く」、他方で、1から0への遷移に対する徴候が一貫して「遅い」場合には、チャネルが等化不足であること、および送信機における等化フィルタの利得Gを増加する必要があることを推測することができる。同様に、0から1への遷移に対する早い/遅い徴候が一貫して「遅く」、他方で、1から0への遷移に対する徴候が一貫して「早い」場合には、チャネルが過度に等化されていること、および送信機における等化フィルタの利得Gを低減すべきことを推測することができる。どちらの場合にも、この情報は、イコライザを適切に調整できるように、バックチャネルを通じて逆に送信機に送信することができる。多数の1に単一の0が続き、それに少なくとも単一の1が続くデータパターンが同等であり、その早い/遅い徴候を正確に同じ方法で分析してもよいことにさらに留意されたい。さらに、他のパターンとの、早い/遅い徴候の相関性を用いて、正確な等化設定に近付けてもよい。
さらに、振幅ベースおよびエッジベース等化適合アルゴリズムにおけるこれらの前述の例は、単に例示的な例である。
図3に関連して上記した第2のドライバ14は、フィルタ16aおよび16bのペアを用いて、差動モード動作を提供する。類似した差動モード動作を提供するために、第2のドライバには、図3に示すような2セットのフィルタを含んでもよい。2セットのフィルタは、同じ伝達関数を有するように設定してもよい。
さらに他の実施形態を考える。例えば、送信機は、電流モード送信機の文脈で説明したが、しかし定電圧源を有する電圧モード送信機などの他のモードが考えられる。送信機は、差動モードの動作の文脈で説明したが、しかしシングルエンドモードなどの他のモードが考えられる。また、上記の電流モードの例において、送信機閾値Hは、ゼロ電流である。他のシステムにおいて、送信機閾値は、電流または電圧などの信号パラメータの非ゼロ値にあってもよい。例えば、電流モードシステムにおいて、閾値未満の値を有する一方向における電流が、デジタル値0を示してもよいのに対して、閾値より大きい値を有する同じ方向の電流は、デジタル値1を示してもよい。同様に、電圧モードシステムにおいて、閾値電圧未満の正電圧が、デジタル値0を示してもよいのに対して、閾値電圧より大きい正電圧は、デジタル値1を示してもよい。
さらに別の実施形態において、図2〜5の2つの送信機は、図12に示すような単一の送信機と取り替えることができる。図2におけるように、マルチプレクサ24は、DATAIN+およびDATAIN−で送信されるデータ信号の真および補数バージョンを生成する。DATAIN+およびDATAIN−は、インバータ201aおよび201bをそれぞれ駆動するが、これらのインバータは、この送信機用のドライバになる。インバータ201aおよび201bは、電源端子VDDとGROUNDとの間で動作し、かつそれらの入力信号の反転されたバージョン、すなわち、ほぼ、論理「1」用のVDDおよび論理「0」用のGROUNDの電圧間でトグルする信号を、それらの出力部において生成する。インバータ201aおよび201bの出力は、抵抗器203a、203b、204a、204b、ならびにキャパシタ205aおよび205bを含む2つのネットワーク202aおよび202bをそれぞれ駆動する。これらのネットワークの上半分は、抵抗器202aがキャパシタ205aと直列に結合され、抵抗器202bがキャパシタ205bと直列に結合されているが、図2および3の送信機14における高域通過フィルタと類似している。2つのネットワークの下半分は、抵抗器204aおよび204bを含むが、図2および3における送信機12と類似している。これらのネットワークは、DCにおけるそのH(フィルタ)が>0の高域通過フィルタである。2つのネットワークの出力は、送信機出力LINE+およびLINE−を駆動し、LINE+およびLINE−は、1つまたは複数の受信機に至るチャネル50を駆動する。終端抵抗器206が、2つの出力LINE+とLINE−との間に結合される。
DATAIN+=「1」およびDATAIN−=「0」である場合には、定常状態(DATAIN信号に遷移がない)において、インバータ201aは、抵抗器204a、終端装置205を通し、次に、抵抗器204bを通して、インバータ201bに電流I1を駆動する。ネットワーク202aおよび202bのそれぞれにおける上半分の電流I2は、定常状態においてゼロであり、電流I0=I1である。インバータ201aおよび201bが、内部抵抗器Riを有すると仮定される場合には、LINE+とLINE−との間に生じる電圧は、
Vn=VddR0/21/(R0/2+2(R1+Ri))である。
DATAIN+=「0」およびDATAIN−=「1」である場合には、定常状態(遷移がない)において、LINE+とLINE−との間の電圧は、−Vnである。
正のデータ遷移の直後、電流I2は、電流がネットワーク202aおよび202bの上半分に流れるので、もはや0ではない。「スパイク」の最初の急速な上昇中に、LINE+とLINE−との間に生じる電圧は、
Ve=VddR0/21/(R0/2+2Ri+2(RR1/(R+R1)))
である。
この等化フィルタの「利得」は、
G=(Ve−Vn)/Vnまたは
G=2R1/((R0/2+2Ri)((R+R1)+2R1)
である。
利得は、抵抗R1/Rの比率を変更することによって、調整してもよい。所与の望ましい利得について、例えば、Rは、
R=(2R1−R1(R0/2+2Ri))/(R0/2+2(Ri+R1))
から求めることができる。
全ての他の点において、送信機200は、送信機10とほぼ同様に動作する。フィルタの利得および周波数応答などの送信機の特性は、デジタル技術を用いて、容易に修正または調整することができる。例えば、ネットワーク202a、202bは、図11に示し、かつ上記したフィルタ116a〜116nで用いた技術と類似の方法で調整可能なように構成することができる。図12に記載の実施形態は、単一のドライバと、直列利得に対する、高周波利得の調整可能な比率を備えた高域通過ネットワークと、を備えた送信機を実現する多くの方法の単なる一例である。他の実施形態は、電流モードまたは電圧モードドライバおよび差動またはシングルエンドシグナリングを用いてもよい。一実施形態において、送信機200の1つまたは複数は、モノリシック半導体チップに組み込むことができる。
送信機のトランジスタは、MOSトランジスタとして図示および説明されているが、あるいは、バイポーラ技術または信号によって制御される電流フローを実現可能な他の技術を用いて、実現してもよい。送信機は、2進シグナリングシステムの文脈で説明したが、しかしマルチレベルシグナリングなどの他シグナリングモードが考えられる。マルチレベルシグナリングでは、各データ期間中に適用される信号パラメータの離散値は、Nの離散値から選択されるが、ここでNは、2より大きい。したがって、信号パラメータの離散値は、2進デジタル入力信号における2以上のビットの結合値を示してもよく、またはマルチレベルデジタル入力信号における単一のマルチレベルデジタル値を示してもよい。デジタル入力信号のフォーマットは、デジタルビットの2つのストリームを並列に含むデジタル信号の文脈において、図3および図12に関連して説明したが、しかし実際には、デジタル入力信号は、直列の形式で、または並列の任意の数のビットとして供給してもよい。また、デジタル入力信号自体は、それが送信機に供給される前に、前処理または符号化してもよい。例えば、情報担持信号を、より多数のビットまたはマルチレベルデジタル値を組み込んだデジタル信号にさらに符号化して、前処理された信号を供給してもよく、その前処理された信号は、デジタル入力信号として、本明細書で論じるような送信イコライザに供給してもよい。
本明細書では、特定の実施形態に関連して本出願を説明したが、これらの実施形態が、本出願の原理および適用例の単なる例示であることを理解されたい。したがって、例示的な実施形態に対して多数の修正をなし得ること、および添付の特許請求の範囲によって規定されるような本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、他の構成を考案可能であることを理解されたい。

Claims (44)

  1. デジタル入力信号を表す第1の信号を生成する第1のドライバと、
    前記デジタル入力信号の高域通過フィルタリングされたバージョンを表す第2の信号を生成する、高域通過フィルタを有する第2のドライバであって、前記第1および第2の信号が、結合されて出力信号を生成する第2のドライバと、
    を含む送信機。
  2. 前記第1のドライバおよび前記第2のドライバが、同じ電源電圧に関連付けられる、請求項1に記載の送信機。
  3. 前記第1の信号の振幅に対する、前記出力信号の振幅の比率が、前記電源電圧から独立している、請求項2に記載の送信機。
  4. 前記第2の信号が、前記デジタル入力信号のそれぞれの遷移に対応するスパイクを含む、請求項1に記載の送信機。
  5. 前記スパイクが、前記それぞれの遷移と同じ向きを有する、請求項4に記載の送信機。
  6. 前記スパイクが信号パラメータにおける急激な変化と、その後の、定常値への前記信号パラメータの漸進的減衰を含む、請求項5に記載の送信機。
  7. 前記第2のドライバがパルスモードドライバである、請求項1に記載の送信機。
  8. 前記高域通過フィルタが、調整可能な周波数カットオフおよび調整可能な利得の少なくとも1つを有する、請求項1に記載の送信機。
  9. 前記高域通過フィルタが、周波数カットオフを、前記入力信号のビットトグル周波数にほぼ等しく設定する、請求項1に記載の送信機。
  10. 前記高域通過フィルタが、抵抗器−キャパシタネットワークを含む連続時間高域通過フィルタである、請求項1に記載の送信機。
  11. 前記送信機が差動モード送信機である、請求項1に記載の送信機。
  12. 前記第1のドライバが、定電流源を含む電流モードドライバである、請求項1に記載の送信機。
  13. 請求項1に記載の1つまたは複数の送信機を含むモノリシック半導体チップ。
  14. 動作回路をさらに含み、前記1つまたは複数の送信機の少なくとも1つが、前記動作回路に接続されて、前記動作回路から前記デジタル入力信号を受信し、前記動作回路が、中央処理装置、メモリ回路およびブリッジ回路からなる群から選択される、請求項13に記載のチップ。
  15. 前記送信機が、周波数減衰を有するチャネルに結合されることになり、前記第2のドライバが、前記周波数減衰を相殺するフィルタ伝達関数を提供するように構成可能な高域通過フィルタセットを含む、請求項1に記載の送信機。
  16. 前記フィルタセットのそれぞれが、少なくとも1つのフィルタ抵抗器および少なくとも1つのフィルタキャパシタを有する少なくとも1つのRCネットワークを含む、請求項15に記載の送信機。
  17. 前記フィルタセットが、互いに並列に結合され、かつそれぞれのイネーブル信号のセットに基づいてイネーブルされるように構成される、請求項15に記載の送信機。
  18. 前記フィルタセットが、それぞれのイネーブル信号のセットによって制御されるトライステートインバータを含む、請求項15に記載の送信機。
  19. 請求項15に記載の送信機と、前記チャネルを通して前記送信機に結合される受信機とを含むシステムであって、前記受信機が、係数セットを前記送信機に送信するように構成され、前記係数が、前記高域通過フィルタセットを構成するために前記送信機によって用いられるシステム。
  20. 前記受信機が、バックチャネルを通して前記送信機にさらに結合され、前記係数が、前記バックチャネルを通して送信される、請求項19に記載のシステム。
  21. デジタル入力信号を表す第1の信号を生成するドライバと、
    高周波利得およびDC利得を有する受動高域通過ネットワークであって、前記デジタル入力信号に基づいて第2の信号を生成するように構成された受動高域通過ネットワークと、
    を含む送信機。
  22. 前記受動高域通過ネットワークが、調整可能なカットオフ周波数と、前記DC利得に対する前記高周波利得の調整可能な比率との少なくとも1つを有する、請求項21に記載の送信機。
  23. 前記受動高域通過ネットワークの周波数カットオフが、前記入力信号のビットトグル周波数にほぼ等しくなるように設定される、請求項21に記載の送信機。
  24. 前記受動高域通過ネットワークが、抵抗器−キャパシタネットワークを含む連続時間高域通過フィルタである、請求項21に記載の送信機。
  25. 前記送信機が差動モード送信機である、請求項21に記載の送信機。
  26. 前記送信機が、周波数減衰を有するチャネルに結合されることになり、前記受動高域通過ネットワークが、前記周波数減衰を相殺するフィルタ伝達関数を提供するように構成可能な高域通過フィルタセットを含む、請求項21に記載の送信機。
  27. 請求項21に記載の1つまたは複数の送信機を含むモノリシック半導体チップ。
  28. 動作回路をさらに含み、前記1つまたは複数の送信機の少なくとも1つが、前記動作回路に接続されて、前記動作回路から前記デジタル入力信号を受信し、前記動作回路が、中央処理装置、メモリ回路およびブリッジ回路からなる群から選択される、請求項27に記載のチップ。
  29. デジタル入力信号を表す第1の信号を生成するステップと、
    前記デジタル入力信号の高域通過フィルタリングされたバージョンを表す第2の信号を生成するステップと、
    前記第1および第2の信号を結合して出力信号を生成するステップと、
    前記出力信号を、信号経路に沿って受信機に送信するステップと、
    を含む方法。
  30. 前記第2の信号が、前記デジタル入力信号の遷移に応じたパルスである、請求項23に記載の方法。
  31. 前記出力信号を送信するステップが、前記出力信号を非変調ベースバンド信号として前記受信機に送信するステップを含む、請求項23に記載の方法。
  32. 前記信号経路が周波数減衰を有し、前記方法が、前記周波数減衰を相殺するフィルタ伝達関数を提供するように高域通過フィルタセットを構成するステップをさらに含む、請求項29に記載の方法。
  33. 複数の連続的な時間期間のそれぞれの期間に対応する複数の離散値を有するデジタル入力信号を受信するステップと、
    一連のデータ期間のそれぞれの期間用の複数の離散値の1つを有する第1の関数であって、前記複数の離散値のそれぞれの値が、前記複数のデジタル値のそれぞれの値を表す第1の関数と、
    前記第1の関数の高域通過フィルタリングされたバージョンに対応する第2の関数と、
    の組み合わせとして実質的に変化する信号パラメータを有する出力信号を送信するステップと、
    を含む、データ送信方法。
  34. 前記第1の関数が、前記第1のデータ期間に対応する第1の離散値から、前記第1のデータ期間に続く第2のデータ期間に対応する第2の離散値への少なくとも1つの遷移を含み、前記第2の関数が、前記第2のデータ期間中にパルスを含み、前記パルスが、前記遷移と同じ向きを有する、請求項33に記載の方法。
  35. 前記パルスが、前記第2の関数の定常値からの急激な変化と、その後の、前記定常値への漸進的減衰を含む、請求項34に記載の方法。
  36. 前記出力信号を送信するステップが、前記出力信号を非変調ベースバンド信号として受信機に送信するステップを含む、請求項33に記載の方法。
  37. 前記信号パラメータが、電圧および電流のうちの1つである、請求項33に記載の方法。
  38. 前記出力信号を送信するステップが、差動送信線の2つの導体を通して流れる、反対方向の電流のペアとして前記出力信号を送信するステップを含む、請求項33に記載の方法。
  39. デジタル入力信号を表す第1の信号を生成するための第1のドライバ手段と、
    前記デジタル入力信号の高域通過フィルタリングされたバージョンにほぼ対応する第2の信号を生成するための第2のドライバ手段と、
    前記第1および第2の信号を結合して出力信号を生成するための手段と、
    を含む送信機。
  40. 前記第2のドライバ手段が、前記入力信号の遷移に応じてスパイクを生成するように、かつ前記入力信号中における遷移がないときには非動作状態のままで電力消費を低減するように動作する、請求項39に記載の送信機。
  41. コンピュータ可読情報を有する情報担持媒体であって、前記コンピュータ可読情報が、回路形成装置を作動させて、
    デジタル入力信号を表す第1の信号を生成する第1のドライバと、
    前記デジタル入力信号の高域通過フィルタリングされたバージョンを表す第2の信号を生成する高域通過フィルタを有する第2のドライバであって、前記第1および第2の信号が結合されて出力信号を供給する第2のドライバと、
    を含む送信機を含む集積回路のセルを形成するように構成された情報担持媒体。
  42. 一連のデータ期間におけるそれぞれの期間用の複数の離散値の1つを有する第1の信号成分であって、前記複数の離散値が、デジタル信号における一連のデジタル値のそれぞれの値を表す第1の信号成分と、
    前記デジタル信号の高域通過フィルタリングされたバージョンに対応する第2の信号成分であって、前記第1の信号成分と重畳する第2の信号成分と、
    を含む、集積回路から出力された信号。
  43. 前記第1の信号成分が、第1のデータ期間用の第1の離散値から、前記第1のデータ期間に続く第2のデータ期間用の第2の離散値への少なくとも1つの遷移を含み、前記第2の信号成分が、前記第2のデータ期間中にパルスを含み、前記パルスが、前記遷移と同じ向きを有する、請求項42に記載の信号。
  44. 前記パルスが、前記第2のデータ期間中に、前記第2の信号成分の定常値からの急激な変化と、その後の、前記定常値への漸進的減衰を含む、請求項43に記載の信号。
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