JP2010514845A - バルク光拡散剤組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、粒状光拡散成分を含むが水素化ブロックコポリマーに基づく、バルク光拡散剤材料である。本材料は、フィルム、シートまたは成形品の形態であり得る。2ミリメートルの厚さを有するシートとして存在する場合、そのシートは、米国材料試験協会(ASTM)規格D 1003に従って、少なくとも50%の総透過率および少なくとも70%のヘーズを有する。

Description

本出願は、2006年10月5日出願の米国特許仮出願第60/849,720号の恩典を請求するものである。
本発明は、一般に、ポリマーディスプレイ基板、好ましくは光拡散ポリマーディスプレイ基板を製造する際に使用するために好適な物質の組成物に関する。本組成物は、(a)水素化ブロックコポリマー、好ましくは、実質的完全水素化ブロックコポリマー(substantially fully hydrogenated block copolymer)、さらに好ましくは、完全水素化ブロックコポリマー(fully hydrogenated block copolymer)、および(b)粒状光拡散材料を含む。
米国特許第6,980,202号は、95重量パーセント(重量%)から99.8重量%のポリカーボネートと、それとは異なり、0.2重量%から5重量%の粒状光拡散材料とを含む(それぞれの重量百分率は、ポリカーボネートと光拡散材料の総重量に基づく)、バルク光拡散剤材料を開示している。上記バルク光拡散剤材料から作製されたフィルムまたはシートは、0.025ミリメートル(mm)から0.5mmの厚さを有し、ならびに米国材料試験協会(American Society for Testing and Materials (ASTM))規格D 1003に従って試験したとき、少なくとも70%のパーセント(%)透過率および少なくとも10%の%ヘーズを有する。
ポリカーボネートには、吸湿するその公知の傾向に基づいて使用制限がある。加えて、ポリカーボネートは、一部の商業用途、特に、非常に短い波長(例えば、近紫外線範囲)を有するまたは約440ナノメートル(nm)以下のレーザー光を利用するもの、に望まれるものより低い、バルク光拡散剤用途での光学機能特性、例えば、透過率、屈折率および複屈折を有する。
米国特許第6,980,202号は、光学フィルムまたはシート材料が、バックライト型コンピュータディスプレイまたは他のディスプレイシステムにおいて光を指向、拡散または偏光させるために、通常、使用されると教示している(第1欄、9〜19行目)。バックライト型ディスプレイでは、一定のフィルムによって、そのディスプレイのユーザーが見る光の明度が強化され、ならびにそのディスプレイが組み込まれているシステムが、所望の軸上照明レベルを作り出す際にあまり電力を消費せずにすむ。一定のディスプレイシステム、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)は、望ましくは、照明の均一性を向上させる拡散成分を含む。
米国特許第6,815,475号は、完全または実質的完全水素化ブロックコポリマー、例えば、90%より多くのジエン水素化および95%より多くのビニル芳香族(もしくは芳香族炭化水素、例えばスチレンの)水素化(それぞれの場合、水素化前のそのブロックコポリマー中の利用可能な二重結合または不飽和の総計に基づく)を伴う硬質水素化ブロックコポリマーを開示している。前記水素化ブロックコポリマーは、30,000から150,000の数平均分子量(M)を有し、トリブロック、マルチブロック、テーパーブロックまたはスターブロックコポリマー、例えば、SBS、SBSBS、SIS、SISISおよびSISBSであり得る(この場合、「S」は、ポリスチレンであり、「B」は、ポリブタジエンであり、「I」は、ポリイソプレンである)。伝えられるところによると、前述のコポリマーは、可視波長の光に対する透明性を示し、その上、標準温度と、高温の両方において、卓越した物理的特性を有する。第2欄、38〜49行目によると、これらの特性としては、高いガラス転移温度(T)、低い吸水度および良好な強度が挙げられる。しかし、米国特許第6,815,475号は、「高い」、「低い」または「良好な」を定義していない。
しかし、米国特許第6,815,475号は、「シート」を20ミル(0.51mm)またはそれ以上の厚さを有すると定義しており、「フィルム」を20ミル(0.51mm)未満の厚さを有すると定義している。光学的透明性が求められる様々な用途、例えば、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ、リアプロジェクションテレビ用スクリーンにおいて、前述のシートを使用することができる。
当業者は、ASTM D1003に従って決定されるような、パーセント総透過率(%TT)およびヘーズのパーセント(%H)が、材料の光学特性、例えば透明性および光拡散特性、の一般的な尺度となることを認識している。当業者は、ASTM D−570が、華氏74度(°F)(摂氏23.3度(℃))の温度での二十四(24)時間(hrs)の浸漬により吸水度を決定するための公認試験として役立つことも認識している。
米国特許第6,451,924号は、0.6mmの基板につき25nm未満のリターデーション(0.000042未満の複屈折)およびASTM D570に従って測定して0.05%未満の吸水度を有する高データ密度光媒体ディスクに関する教示を含む。複屈折リターデーション測定は、交差偏光器と1/4波長プレート(反対に配向)の間に成形DVDディスク基板を配置すること、および633nmレーザーからの光を使用してそのディスクの注入ゲートから20mmの測定値をとることを含む。第12欄、58行目から第13欄、8行目は、米国特許第6,350,820号リターデーションおよび複屈折の計算に関する教示を含む。ディスク基板は、水素化ブロックコポリマー、好ましくは、上で引用した米国特許第6,815,475号に開示されているものと同等の水素化レベルを有する硬質水素化ブロックコポリマーを含む。
米国特許第6,376,621号は、スチレンとイソプレンの水素化ブロックコポリマーを提供しており、極度に低い複屈折値を有する光媒体ディスクの作製における上記コポリマーの使用を提案している。米国特許第6,376,621号は、「複屈折(birefringence)」を、可視光が通過する材料における屈折率の差によって決まる光学的歪みの形であるとして、複屈折(double refraction)と定義している。
米国特許第6,350,820号にも光媒体が論じられており、水素化ブロックコポリマーが、可視波長の光に対して透明であり、標準温度と、高温の両方において卓越した特性を有すると述べられている。そうした特性としては、高いT、低い吸水度、可撓性、卓越した溶融加工性、および意外にも極わずかな複屈折が挙げられる。米国特許第6,350,820号には、光媒体装置およびそれらの構成要素(透明基板、保護層または情報層を含む)の製造の際の上記コポリマーの使用が教示されている。
本発明の第一の態様は、80重量%から99.9重量%の硬質実質的完全水素化ブロックコポリマー(rigid substantially fully hydrogenated block copolymer)と、それとは異なり、0.1重量%から20重量%の光拡散粒子(これらは、前記水素化ブロックコポリマーマトリックスのものと少なくとも0.02(0.02またはそれより大きい(≧0.02))単位異なる屈折率を有する)とを含むバルク光拡散剤材料(それぞれの重量%は、水素化ブロックコポリマーと光拡散粒子の総重量に基づく)であり、前記ブロックコポリマーは、連続ポリマー相を構成し、前記光拡散粒子は、その連続ポリマー相内の分散相を構成し、前記ブロックコポリマーは、水素化ビニル芳香族ポリマーの少なくとも2つの異なるブロックと水素化共役ジエンポリマーの少なくとも1つのブロックを含み、前記水素化ブロックコポリマーは、さらに、0.1%またはそれより小さい(≦0.1%)、好ましくは≦0.075%およびさらに好ましくは≦0.05の吸水度と、90%より大きい(>90%)透過率と、0.92〜0.95g/ccの密度とを特徴とし、それによって、本バルク光拡散剤材料を含む2ミリメートルの厚さのシートは、少なくとも50%のパーセント総透過率(%TT)および少なくとも70%のパーセントヘーズ(%H)(ASTM D−1003)を有する。
材料についての屈折率、公称「n」は、基準媒体(典型的には真空)中での光速のその材料中での光速に対する比を表す。当業者は、同じ測度単位を有する2つの値の比である屈折率が、無次元数であることを認識している。例証として、ブロックコポリマーマトリックスの屈折率と≧0.02単位異なる光拡散粒子の屈折率は、そのブロックコポリマーマトリックスの屈折率が1.51である場合、1.49もしくはそれ未満(≦1.49)または≧1.53となり得る。
本発明の第二の態様は、光を発生させるための光源と;光をそれに沿って誘導するための任意の導光器(その導光器からの光を反射するための反射面を含む)と;前記第一の態様のバルク光拡散剤材料を含み、前記光源から直接または前記導光器から間接的に光を受容するフィルムまたはシートとを含む、バックライト型ディスプレイ装置である。
バックライト型ディスプレイ装置での使用に加えて、本発明のバルク光拡散剤材料は、プラズマスクリーン、液晶ディスプレイ、発光ダイオード装置およびブラウン管ディスプレイ装置をはじめとする(しかし、これらに限定されない)ディスプレイ装置用の透明または半透明の保護カバーを作製するために使用することができる。
本明細書全体を通して用いるような、次のパラグラフまたは本明細書中の他の箇所において提示する定義は、最初に定義した場所でそれらに与えた意味を有する。
本明細書において範囲、例えば2から10、が指定されている場合、その範囲の両方の終点(2および10)は、特に別様に除外されていない限り、その範囲内に含まれる。
本発明のバルク光拡散剤材料は、≧50%、好ましくは≧60%、より好ましくは≧65%、なおいっそう好ましくは≧70%、さらにいっそう好ましくは≧75%および最も好ましくは≧80%の%TT(ASTM D−1003)を有する。そのようなバルク光拡散剤材料は、≧70%、好ましくは≧80%、およびさらに好ましくは≧85%、なおいっそう好ましくは≧90%および最も好ましくは≧95%の%H(ASTM D−1003)も有する。%ヘーズの実際的な上限は、100%である。当業者は、マトリックス材料、例えば、硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーと、そのマトリックス材料に分散された拡散粒子、例えば有機拡散粒子、の間に屈折率の差がある場合、100%の%TT値を得ることが非常に難しいことを認識している。そのような%TTおよび%H値は、二(2)mmの厚さを有する成形プレートまたは押出バルク光拡散剤材料についての値である。当業者は、プレートを通る光路長が増すと拡散粒子によるそのプレート内の光の散乱が増すため、プレートの厚さが増すにつれて、%TTは減少し、%H値は増加することを認識している。それにもかかわらず、一部の計器は、標準ヘーズ測定値について100%を超える表示値を示すことがある。実際問題として、当業者は、一般に、そのような値を計器設計の人為産物とみなし、そのようなより大きい数を100%と同等とみなす。
米国特許第6,908,202号(この教示、特に、第3欄、20行目から37行目において見出されるもの、は、本明細書に参照として組み込まれている)において述べられているように、好適な光拡散粒子は、有機もしくは無機材料、またはそれらの混合物を含み得る。光拡散粒子の選択には、硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーに関する望ましい屈折率と、その硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーに望まれる物理的特性に対する任意の有意な悪影響の最小化とのバランスが必要である。好適な光拡散有機材料の例としては、ポリスチレン、ポリ(アクリレート);ポリ(アルキルメタクリレート)、例えば、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA);ポリ(テトラフルオロエチレン)(PTFE);シリコーン、例えば、加水分解ポリ(アルキルトリアルコキシシラン)およびポリメチルシルセスキオキサン;ならびに前述の有機材料の少なくとも1つを含む混合物が挙げられ、この場合のアルキル基は、1から12個の炭素原子を有する。有機光拡散粒子を選択する場合、その光拡散粒子の粒子完全性を維持するための追加の考慮事項は、その硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーに基づくボードのその最終形状への二次加工または加工中の変形に耐える材料を選択することである。ポリマー光拡散粒子の場合、これは、その硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーを溶融加工するために用いられる温度(例えば、250℃)で実質的な寸法変化を受けない材料を選択することにより、特に、そのブロックコポリマーマトリックス材料に添加する前に架橋されている粒子を選択することにより、達成することができる。好適な光拡散無機材料の例としては、タルク、炭酸カルシウム、アンチモン、ケイ素、チタン、ジルコニウム、バリウムおよび亜鉛を含む材料、例えば、前述のものの酸化物または硫化物、例えばシリカ、酸化亜鉛、酸化アンチモン、ならびに前述の無機材料の少なくとも1つを含む混合物が挙げられる。所望される場合には、前記無機材料を有機塗料で処理してもよい。
光拡散粒子の選択は、少なくとも一部は、その粒子と前記実質的完全水素化ブロックコポリマーマトリックスの間の屈折率の差に依存する。十分な拡散特性をもたらし、好ましくは、その上、同時に、光透過率の低下を制限する、さらに好ましくは無くすために、光拡散粒子の屈折率は、上で述べたように、前記コポリマーマトリックスのものと≧0.02単位、好ましくは≧0.03単位、およびさらに好ましくは≧0.05単位、異ならなければならない。加えて、前記光拡散粒子は、望ましくは、0.1マイクロメートル(μm)から100μm、好ましくは0.1μmから50μm、およびさらに好ましくは0.1μmから20μmの範囲内の平均(averageまたはmean)直径を有する。当業者は、拡散粒子の所与のバッチに粒径の多少のばらつきが生ずることを認識している。拡散粒子の製造方法に依存して、粒径のばらつきは、例えば、一山分布(単一の分布ピーク、例えば、ガウス分布またはポアソン分布)、二山分布(2つの分布ピーク)、多山分布(3つまたはそれ以上の分布ピーク)のいずれかとして、現れ得る。それぞれの場合、分布ピークは、拡散粒子の所与のバッチの中の総粒子数に対する粒径の二次元プロットに現れる。
本発明のバルク光拡散剤材料での使用に好適な硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーは、米国特許第6,632,890号(この教示は、本明細書に参照として組み込まれている)に従って好適に作製される。好ましくは、本ブロックコポリマーは、水素化重合共役ジエンモノマー(例えば、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエンおよび/またはイソプレン)の少なくとも1つのブロックと交互になる水素化重合ビニル芳香族モノマー(例えば、スチレン、ビニルトルエン、アルファ−メチルスチレンまたはt−ブチルスチレン)の少なくとも2つの異なるブロックを含む。当業者は、容易に、他のスチレンモノマーまたは他のジエンモノマーを上に記載したものの代わりに用いることができる。そのようなブロックコポリマーは、それぞれの水素化ビニル芳香族ポリマーブロック(A)が5,000から50,000の数平均分子量(Mn)を有し、それぞれの水素化共役ジエンポリマーブロックが4,000から110,000の数平均分子量(Mn)を有する、30,000から120,000の全数平均分子量(Mn)を有する。米国特許第6,632,890号は、30,000から200,000のMn、10,000から100,000のMnおよび2,000から50,000のMnを有する水素化ペンタブロックコポリマーも開示している。その前駆体(未水素化)ブロックコポリマーでのゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて、ホモポリマー標準物質に相対してそれらの分子量値を決める。
米国特許第6,632,890号と米国特許第6,815,475号(これらの教示は、本明細書に参照として組み込まれている)の両方に、好適な水素化ブロックコポリマーが、トリブロックコポリマー、マルチブロックコポリマー、テーパーブロックコポリマーおよびスターブロックコポリマー、例えばSBS、SBSBS、SIS、SISISおよびSISBS(この場合、「S」は、ポリスチレンであり、「B」は、ポリブタジエンであり、「I」は、ポリイソプレンである)をはじめとするブロックコポリマーの水素化から得られると述べられている。これらのブロックコポリマーは、少なくとも1つのトリブロックセグメントを含有するが、いずれの数の追加のブロックを含んでもよく、この場合、それらのブロックは、そのトリブロックコポリマーの骨格構造のいずれの箇所に付いていてもよい。
米国特許第6,350,820号(この教示は、本明細書に参照として組み込まれている)は、「ブロック」を、第二欄、58〜67行目において、そのコポリマーの構造的にまたは組成的に異なるポリマーセグメントからのミクロ相分離を示す、コポリマーのポリマーセグメントと定義している。米国特許第6,350,820号には、そのブロックコポリマー中のポリマーセグメントの不相溶性に起因してミクロ相分離が発生すると述べられており、異なるガラス転移温度の存在によってブロックセグメントの分離を決定できると提案されている。
米国特許第6,350,820号は、「硬質水素化ブロックコポリマー」を、第3欄、1〜12行において、「水素化共役ジエンポリマーブロックと水素化ビニル芳香族ポリマーブロックの総重量に基づき、40:60から5:95、好ましくは35:65から10:90、さらに好ましくは30:70から15:85の、水素化共役ジエンポリマーブロックの水素化ビニル芳香族ポリマーブロックに対する重量比を有する」と定義している。米国特許第6,350,820号には、「水素化ビニル芳香族ポリマーブロックと水素化共役ジエンポリマーブロック(単数または複数)の総重量が、その水素化コポリマーの総重量の、典型的には少なくとも80重量パーセント、好ましくは少なくとも90、およびさらに好ましくは少なくとも95重量パーセントである」と明記されている。
米国特許第6,350,820号では、第4欄、22〜51行目に、ブロックコポリマーの調製が詳述されている(この教示は、本明細書に参照として取り入れられている)。一般に、調製は、アニオン重合性モノマーと反応するカルバニオン系開始剤、例えば、s−ブチルリチウムまたはn−ブチルリチウムを使用する、アニオン重合によって進行し、その成長ポリマー鎖を、カチオン性化学種によって停止させるか、二価カップリング剤、例えば1,2−ジブロモエタン、ジクロロジメチルシランもしくはフェニルベンゾアート、を使用するカップリングによって反応させる。アニオン重合は、米国特許第4,200,718号および米国特許第4,196,154号(これらの両方も、本明細書に参照として組み込まれている)に従って有機リチウム化合物で処理されている二官能性アニオン系開始剤、例えば1,3−ビス(1−フェニルエチル)ベンゼンとアニオン重合性モノマーの反応によって、開始させることもできる。
米国特許第6,350,820号には、第4欄、52行目から第8欄23行目に、ブロックコポリマーを水素化するための手順が論じられている。本出願において特に述べている米国特許第6,350,820号のすべての教示は、本出願に参照として組み込まれている。一般に、水素化によって重合ジエンモノマーブロックと重合スチレンモノマーブロックの両方における不飽和部位が除去され、水素化には、水素化触媒、例えば、無機担体に担持された金属触媒(例えば、米国特許第5,352,744号によると硫酸バリウムに担持されたパラジウム(Pd)、または米国特許第3,333,024号によると珪藻土に担持されたニッケル(Ni))が利用される。水素および不均一触媒、例えば米国特許第5,352,744号、米国特許第5,612,422号および米国特許第5,645,253号に記載されているもの、を使用して、水素化を行うこともできる。そのような不均一触媒は、多孔質シリカ担体に担持された金属結晶体を含むことがあり、この場合の金属は、第VIII族(CRC Handbook of Chemistry and Physics, 77th Edition (1996-1997)に示されているような元素の周期表)金属、例えば、ニッケル、コバルト、ロジウム、ルテニウム、パラジウムまたは白金である。
本発明の範囲内ではないが、触媒担体および触媒の調製は、米国特許第6,350,820号の第6欄、30行目から第7欄、21行目に詳述されている。このパラグラフ、前のパラグラフまたは後のパラグラフにおいて引用しているそれぞれの参考文献の教示は、法律で許される最大限に本明細書に組み込まれている。
本硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーは、0.1mmから50mmの厚さ範囲にわたって光学的透明性を明示する。本発明の硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーのフィルム、シートまたは他の加工形への変換は、好ましくは、従来の手順、例えば射出成形、シート成形、シート押出し、の使用によって行われる。所望される場合には、光学特性(例えば、光拡散能力)の促進もしくは向上、または美しさ、あるいは両方のために、そのようなフィルム、シートまたは他の加工形の外面に模様を型押しまたは刻印してもよい。加えて、そのようなフィルム、シートまたは他の加工形のバリア、接着、光学または他の機能特性を強化または調整するために、それらの外面を従来の手順(このうちの1つは、コーティング剤の塗布である)によって改良してもよい。
液晶ディスプレイ(LCD)において使用するための拡散プレートの作製には、使用中に起こりそうなそのプレートの寸法変化の原因を説明して、そのような使用中にその拡散プレートが確実にその装置内の実質的にその原位置に留まるようにする必要がある。寸法変化は、ポリマーバルク光拡散剤材料の熱膨脹から生ずることもあり、または吸湿などの環境的相互作用から生ずることもある。
拡散プレートの寸法変化の近似は、拡散プレートまたはシートとその拡散プレートを収容するキャビネットの外縁部との間に生ずる外縁部間隙を説明する関係式によって行われる。外延部間隙の近似のための方程式は、次のとおりである。
Gap=0.7mm+[L(T−T)CTE]+(LW)。
この方程式において、0.7mmは、部品寸法の機械許容差または許容変動を表す定数であり、Tは、使用前の(摂氏度すなわち℃での)温度(典型的には室温(名目的には25℃))を表し、およびTは、℃での最高動作または使用温度で表し、Lは、ミリメートル(mm)での拡散ボード長であり、CTEは、マイクロメートル毎メートル摂氏度(μm/m℃)でのポリマーマトリックスの線熱膨脹係数であり、ならびにWは、ASTM D−570に基づく、重量パーセント吸水度である。外縁部間隙の近似のために、ポリマーマトリックスに使用されるポリマーのCTEは一定であるとみなす。言い換えると、それぞれのポリマーは、固有のCTEとみなすことができるものを有する。
LCD含有装置の製造業者は、その装置が周囲温度から動作温度(例えば、T)に移動すると発生する加熱中の寸法変化または膨脹ができる限り小さい拡散プレートを望む。実際的な最大膨脹または間隙は、32インチ(813mm)の対角長を有するLCDパネルの場合、2.5mmから8mmの範囲内である。前述の製造業者は、そのLCDパネルがその実際的な最高膨脹を超えないという前提で、低い吸湿レベルを有するバルク光拡散剤材料の使用を容認することもあるが、吸湿レベルを低下させることおよびさらに無くすことには異議を唱えない。
本発明のバルク光拡散剤材料は、上で述べたように、ASTM D 570に従って測定して、例えば、≦0.1%、好ましくは≦0.075%およびさらに好ましくは≦0.05%の非常に低い吸湿性を有する、硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーに基づく。対照的に、PC系バルク光拡散剤材料の製造に使用されるポリカーボネート(PC)材料は、より高い吸湿レベル、例えば、Calibre(商標)303(The Dow Chemical Company、1.20グラム毎立方センチメートル(g/cc)の密度)の場合は0.15%、を有する。ポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂は、PCのものを上回る吸湿レベル、例えば、Plexiglas(商標)DR−101(Altuglas International)の場合は0.40%、を有する。
本発明のバルク光拡散剤材料は、上で述べたGap式に入れると、32インチ(813mm)(対角測定)LCDパネルを8mm以下の膨脹で作製することができる、CTEも有する。
32インチ(813mm)LCDパネルを製造する際に使用するために好適なバルク光拡散剤材料マトリックスポリマーについてのCTE、吸水度および算出Gap式数は、次のとおりである。下の実施例(Ex)1〜4の場合のような実質的完全水素化ブロックコポリマー−CTE=148μm/m℃、吸水度=0.05%、および7.1mmのGap式数;PC(Calibre(商標)303)−CTE=59μm/m℃、吸水度=0.16%、およびGap式数=4.3mm;ならびにPMMA(Plexiglas(商標)DR−101)−CTE(Materials Science of Polymers for Engineers, T. A. Osswald and G. Menges, Hanser Publishers, Munich, 1996で、T.A.OsswaldおよびG.Mengesによって報告されている)=70μm/m℃、吸水度=0.4%およびGap式数6.8mm。
分析手順
ASTM Test Method D792によって指定されている水置換比較に従ってグラム毎立方センチメートル(g/cm)で比重を決定する。
実施例1〜4および比較例A〜Iについては、12ボルト(V)ハロゲン光源を装備したヘーズメーター(Haze Meter Model NDH 300A、日本電色工業株式会社)を使用して、ASTM D−1003に従って%TTを測定し、%ヘーズを計算する。「ヘーズ」は、入射角から2.5度より大きくずれている、全光透過率に対する、拡散光透過率のパーセントと定義する。
残りのすべての実施例については、Model NDH 300Aヘーズメータの代わりに、Haze−Grad Plus(商標)へーズメーター(BYK Gardner)を使用する。
ASTM D−1003は、30%を上回る%ヘーズを有する材料についてはASTM E−2387−05に従って双方向散乱分布関数(BSDF)を使用すべきであると提案している。しかし、当業者は、BSDF測定を採用する現場の人間が殆ど居ないことを認識している。そのような測定では異なる材料間の比較を容易に行えないからである。対照的に、計器、例えばHaze−Gard Plusヘーズメーターでの%ヘーズおよび%TT定量は、広く受け入れられており、高拡散性(30%を上回る%ヘーズ)半透明材料、例えば、ポリマーフィルムおよびポリマーシートについてでさえ、一貫したデータセットをもたらす。
−30°F(−34℃)から30°F(−1℃)の温度範囲にわたって10℃/分の加熱測度で動作する石英ガラス膨脹計を使用して、ASTM D696−98に従って前記温度範囲にわたって線熱膨脹(CTE)の係数を決定する。
以下の実施例は、本発明を例証するものであり、限定するものではない。すべての部および百分率は、格別の指定がない限り、重量に基づく。すべての温度は、℃での温度である。本発明の実施例(Ex)をアラビア数字によって示し、比較例(Comp Ex)を大文字のアルファベット文字によって示す。本明細書では、別様に述べていない限り、「室温」および「周囲温度」は、名目上、25℃である。
実施例1〜4および比較例A〜B
二軸スクリュー押出機(Werner Pfleider、WMP ZSK−25、42の長さ対直径比(L/D)および25mmのスクリュー直径)を使用して、マトリックスポリマーとしての硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーおよび、実施例1〜4と(拡散粒子を含有しない比較例Aではなく)比較例Bについては、ある量(比較例Bと実施例2、3および4については2重量パーセント(重量%)、ならびに実施例1については3重量%)の拡散粒子を、比較例Aについてはポリマーメルトに、または比較例Bおよび実施例1〜4のそれぞれについてはポリマーメルト化合物に変換する。このポリマーメルト化合物では、拡散粒子が分散相を構成し、硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーが連続相を構成する。この二軸スクリュー押出機は、180℃、220℃、230℃、240℃、245℃および245℃の設定点温度を有する六(6)つのバレルゾーンと、245℃のダイ温度を有する。その押出機を出て行くポリマーメルトまたはポリマーメルト化合物は、約250℃の溶融温度を有する。そのポリマーメルトまたはポリマーメルト化合物のどちらでも適するほうを、水中ペレタイザーを使用してポリマーまたはポリマー化合物ペレットに変換する。それらのポリマーまたはポリマー化合物ペレットを射出成形装置(Creator Model CI−100射出成形装置)に供給して、そのポリマーを、下の表Iに示すように1ミリメートル(mm)、2mmまたは3mmの公称厚さを有するシートまたはプレートに変換する。このパラグラフにおいて述べるそれぞれの重量%は、硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーと拡散粒子を併せた重量に基づく。
前記硬質実質的完全水素化ブロックコポリマー(水素化前に60,000の総コポリマーMn、85重量%のスチレン(S)含有量および15重量%のブタジエン(B)含有量を有し(それぞれの場合、水素化前の総ポリマー重量に基づき、併せると、総計100%になる)、そのB含有量が、90重量%の1,4−ブタジエンと10重量%の1,2−ブタジエンを含む(それぞれの場合、総ブタジエンブロック重量に基づき、併せると、総計100重量%になる)SBSBSペンタブロックコポリマーからThe Dow Chemical Companyによって作製された実験コポリマー)は、0.95グラム毎立方センチメートル(g/ccまたはg/cm)の密度、132℃のガラス転移温度(T)、0.05パーセント(%)未満の吸水率(ASTM D570)、および水素化前に存在する全スチレンに基づき99.5%のスチレン水素化レベルを有する。前記実質的完全水素化ブロックコポリマーは、1.51の公称屈折率を有する。
200グラム−センチメートルと900グラム−センチメートルの間の測定トルク、1ラジアン毎秒の振動周波数、0.1%の初期歪み、−100℃から160℃の温度範囲、および毎分3℃の温度上昇率を維持するために自動歪み調整装置を装備したARES Rheometer(TA Instruments)を使用して、前記硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーのTを、そのコポリマーから形成した(250℃の温度で圧縮成形した)、45ミリメートル(mm)の長さ、12.5mmの幅および3.2mmの厚さを有する固体長方形棒の動的機械分析によって決定する。その動的機械分析からのtanδピーク温度を、その硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーのTと呼ぶ。
前記拡散粒子は、有機粒子(比較例Bおよび実施例1〜3)であるか、無機粒子(実施例4)である。比較例Bにおいて使用した有機粒子は、5マイクロメートル(μm)の平均粒径、1.19グラム毎立方センチメートル(g/cm)の密度、1.49の屈折率、および九パーセント(9%)の変動係数すなわちCV(パーセントとして表される平均で割った標準偏差)値を有する架橋、単分散性、アクリル粒子である(綜研化学株式会社から商品名CHEMISNOW(商標)MX−500で市販されている)。実施例3において使用した有機粒子は、10μmの平均粒径、1.19g/cmの密度、1.49の屈折率、および9のCV値を有する架橋、単分散性、アクリル粒子である(綜研化学株式会社から商品名CHEMISNOW(商標)MX−10で市販されている)。実施例1〜2に使用した有機粒子は、10μmの平均粒径、1.09g/cmの密度、および1.59の屈折率を有する架橋ポリスチレン(PS)粒子である(綜研化学株式会社から商品名CHEMISNOW(商標)SGP−50Cで市販されている)。実施例4において使用した無機粒子は、4.6μmの平均粒径(0.5μmから10μmの粒径範囲)を有する炭酸カルシウム(CaCO)粒子である(An Tai Micron Industry Co.Ltd.から市販されている)。
上で略述した手順に従って、前記シートまたはプレートを%ヘーズおよび%TTについて評価する。下の表Iに評価結果をまとめる。
比較例C〜E
実施例1〜4および比較例A〜Bの手順を繰り返すが、マトリックスポリマーをポリカーボネート(PC)樹脂(CALIBRE(商標)201−15、The Dow Chemical Company)に変更して、280℃の溶融温度でPC(比較例C)またはPC化合物(比較例D〜E)を押出す。比較例Cは、ニートのPC樹脂であり、光拡散粒子を含有しない。比較例Dは、2重量%のCaCOを含有し、比較例Eは、2重量%のMX−10粒子を含有する。結果として得られたプレートを、実施例1〜4および比較例A〜Bについてのように%ヘーズおよび%TTについて評価して、下の表Iに評価結果をまとめる。
表Iのデータは、ニートの実質的完全水素化ブロックコポリマー(比較例A)およびニートのPC樹脂(比較例C)は、拡散粒子なしで、%Hの点では不満足だが、同様の特性有し、および無機拡散粒子としてCaCOを負荷したとき、同様の特性を有する(実施例4対比較例D)が、拡散粒子が有機材料、例えばMX−10架橋アクリル材料であると、測定特性が有意に異なる(実施例3対比較例E)ことを明示している。実施例3のもの(10μm)から比較例Bのもの(5μm)の架橋アクリル材料粒径を有することは、%TTには殆ど影響を及ぼさないが、%Hには有意な影響を及ぼす。無機拡散粒子としてのCaCOと一定の有機拡散粒子(例えば、架橋PS粒子)の両方が、一定のプレート厚(例えば、CaCOの場合は1mm(比較例Cおよび実施例4)、2重量%架橋PS粒子の場合は1mmおよび2mm(実施例1)、ならびに3重量%架橋PS粒子の場合は1mm、2mm、および3mm(実施例2))で満足な%Hおよび%TT(いずれも70%超)を生じる。言い換えると、表Iのデータは、実質的完全水素化ブロックコポリマーを含む連続またはマトリックス相に、ポリマー性または無機性いずれかの多数の光拡散粒子を分散相として添加することによって、光学特性の望ましい組み合わせ、例えばヘーズと透過率、を得ることができることを示唆している。
比較例F〜J
2mmの厚さを有する五(5)つの商用拡散プレートを、実施例1〜4および比較例A〜Bの場合のように%ヘーズおよび%TTについて評価する。下の表IIに結果をまとめる。すべてのデータは、五(5)つの測定値の平均であり、それぞれの測定値は、プラスまたはマイナス3単位以内の精度である。筒中プラスチック工業株式会社(Tsutsunaka Plastic Industry Co. Ltd.)から商品名SUNLOID(商標)で市販されている比較例Fは、有標拡散粒子がその中に分散されているポリカーボネート(PC)マトリックスである。SONY液晶ディスプレイ(LCD)TVを分解することによって得た比較例Gは、未知の拡散粒子がその中に分散されているメタロセン触媒環状オレフィンコポリマー(mCOC)マトリックスを含む。旭化成株式会社から市販されている比較例Hは、ポリスチレン(PS)拡散粒子がその中に分散されているPMMAマトリックスである。三菱化学株式会社から市販されており、最近、LCD市場に導入された比較例Iも、PS拡散粒子がその中に分散されているPMMAマトリックスである。ENTIER Technology Co.Ltd.から商品名ENTIER(商標)EMSで市販されている比較例Jは、ポリプロピレン(PP)拡散粒子がその中に分散されているスチレン−無水マレイン酸(SMA)樹脂である。
表IIにおけるデータは、ある範囲の現在の商用拡散プレートについての%Hおよび%総透過率を表すものであり、本発明のバルク光拡散剤材料を使用して作製した拡散プレートと比較するためのベースラインとなる。
表Iにおける2mmの厚さの拡散プレートのデータと表IIにおけるデータの比較は、本発明の組成物、特に、比較例F〜Jのものより有意に高い%TT値を有する実施例1〜3のものが、拡散プレートの作製に有用であることを示唆している。当業者は、2つの%TT値間の場合、ディスプレイ装置の構成要素(例えば、拡散プレート)および他の光管理用途には、高いほうの%TT値が高い光利用効率をもたらす傾向があることを認識している。
実施例5〜8
実施例1〜4および比較例A〜Bを繰り返すが、実施例1〜4および比較例Bにおいて使用した拡散粒子の代わりに、様々な量の架橋ポリスチレン材料(SBX−8、日本の積水化成品工業株式会社、八(8)マイクロメートル(μm)の平均粒径および1.59の屈折率)を拡散材料として使用し、押出機を18ミリメートル(mm)Liestritz二軸押出機に変更する。拡散材料の量は、それぞれ、2重量%、1.5重量%、1重量%および0.5重量%である(それぞれの場合、実質的完全水素化ブロックコポリマーと拡散材料を併せた重量に基づく)。実施例1〜4の場合のような射出成形の代わりに、下の表IVに示すとおりの厚さを有するプレートを圧縮成形する。圧縮成形前、110℃の設定点温度で動作する真空オーブンにおいて二(2)時間、ポリマー化合物ペレットを乾燥させる。乾燥させたポリマー化合物ペレットを、250℃の成形温度設定点および150ポンド毎平方インチ(psi)(1.03メガパスカル(MPa))の加圧力を用いるTETRAHEDRON(商標)ブランド圧縮成形装置(カリフォルニア州、サンディエゴのTetrahedron Associatesから市販されている)に入れる。下の表IIIに%Hおよび%TTデータをまとめる。
表IIIのデータは、実質的完全水素化ブロックコポリマーの屈折率と少なくとも0.02、この場合には0.08、異なる屈折率を有する拡散粒子の量を変えることによって、光学特性(%Hおよび%TT)を調整することができることを明示している。少なくとも1重量%の量(実施例7)で、1.2mmの厚さのサンプルまたは1.8mmの厚さのサンプルのいずれかにおいて、少なくとも80%の%TTを保持しながら、光の実質的に完全な拡散を達成する。
実施例9〜10
実施例7(1重量%の拡散粒子含有量)を繰り返すが、拡散粒子の粒径を実施例9(SBX−6、日本の積水化成品工業株式会社)については6μmおよび実施例10(SBX−12、日本の積水化成品工業株式会社)については12μmに変更する。実施例7と共に実施例9および10の%Hおよび%TTデータを下の表IVにまとめる。
表IVのデータは、拡散粒子の粒径が、%ヘーズおよび、ある程度、%TTに影響を及ぼすことを明示している。このデータに基づき、%Hは、拡散粒子の粒径に逆比例して増加し、これに対して、%TTは、拡散粒子の粒径が増すにつれて、少なくとも1.2mmのプレート厚で、最小の増加を被る。従って、拡散粒子の粒径を変えることによって、所望の光学特性(%Hおよび、ある程度、%TT)を調整することができる。
実施例11〜12
実施例5〜8を繰り返すが、拡散粒子のタイプおよび量を変更する。実施例11については、2重量%の5%架橋ポリ(メチルメタクリレート−co−エチレングリコールジメタクリレート)ポリマー(PMMA)(Sigma−Aldrich、Lot No.11005PC、7μmの平均粒径および1.49の屈折率)を使用する。実施例12については、2重量%の拡散粒子(実施例16の場合と同じもの)と0.5重量%の架橋ポリスチレンポリマー(実施例8)の混合物を使用する。実施例8、実施例11および実施例12についての%ヘーズおよび%TTのデータを下の表Vにまとめる。
表Vにおけるデータは、架橋ポリスチレンまたは架橋PMMA拡散粒子が、単独で、満足のいく光学特性(%ヘーズおよび%TT)を生ずるが、これら2つの組み合わせが、いっそう良好な結果をもたらすことを明示している。このデータは、拡散分子のタイプおよび量を変えることにより、光学特性の所望の組み合わせを選択する機会がさらに作られることを示唆している。
実施例13〜18
上記実施例5〜10を繰り返すが、上記実施例1〜4の場合のような射出整形によって試験のための2mmおよび3mmプレートを作製する。実施例13〜18は、それぞれ、実施例5〜10と同じタイプおよび量の拡散粒子を含有する。光学特性(%TTおよび%H)データを下の表VIにまとめる。
表IIにおけるフラットパネルディスプレイ用の拡散ボードとして使用するプレート(実施例E〜I)の光学特性と比較して、表VIに提示したデータは、実施例16を除き、実施例13〜18から作製したプレート(2mmの厚さ)が、非常に高いヘーズを有し、光のほぼ完全な拡散(すなわち、%H>99%)をもたらし、および同時に、少なくとも80%の非常に高い光透過率を有することを明示している。両方の光学特性が、バルク光拡散剤用として使用される本開示発明についての有意な改善および利点を象徴している。
射出成形によって作製した2mmの厚さのプレートについての%Hおよび%TTデータ(表IV)は、圧縮成形によって作製したが、わずかに薄い厚さを有するプレートについてのデータ(表IIIおよびIV)とほぼ同一である。これは、製造方法が、拡散プレートの光学特性に、あったとしても、小さな影響しか及さないことを示唆している。1.2mmの厚さのプレートについての%Hおよび%TTのデータ(表IIIおよびIV)は、本発明の組成物を使用して、比較例F〜Jにおいて述べた商用拡散プレートより実質的に薄い厚さを有するバルク光拡散プレートを製造することができることを示唆している。そしてまた、より薄い厚さは、バルク光拡散体製造業者が使用する材料のコスト節約につながる。
同様の結果が、他の実質的完全水素化ブロックコポリマーで、およびそうした実質的完全水素化ブロックコポリマーと実質的完全水素化ポリスチレンホモポリマーのブレンドで、ならびに様々な拡散粒子または拡散粒子の組み合わせで(これらのすべてを上で開示している)、期待される。特に、ポリマーに基づくバルク光拡散剤組成物、水素化前にブロックコポリマー重量に基づき40重量%から95重量%の重合スチレン含有量を有するブロックコポリマーから形成されたブロックコポリマー基板は、有用なバルク光拡散基板となると予想される。同様に、紫外線への暴露に起因する熱酸化および分解のうちの1つまたはそれ以上から実質的完全水素化ブロックコポリマーを保護する化学種または従来の添加剤の添加によって改質された実質的完全水素化ブロックコポリマーも、この用途に役立つと予想される。少量の他の添加剤、例えば蛍光増白剤、を添加することによって本バルク光拡散剤組成物をさらに改質して、拡散フィルムまたはシートの光学的明度および色度を調整するすることができる。本発明の精神または範囲を逸脱することなく、加工助剤または低分子量希釈剤を添加して、実質的完全水素化ブロックコポリマー、またはそれと実質的完全水素化ポリスチレンホモポリマーのブレンドを、改質することもできる。さらに、重ねて本発明の精神または範囲を逸脱することなく、バルク光拡散基板の表面をコーティング剤で処理して、物理的または化学的傷害に対する耐性を強化すること、または光学特性を改良することができる。テクスチャー加工面を獲得するためにエンボスロールを用いてプレートまたはシートをテクスチャー加工された成形またはキャストフィルムまたはシートに成形して、バルク光拡散品の表面粗度を調整することにより、光学特性のさらなる改良を達成することができる。

Claims (18)

  1. それぞれ水素化ブロックコポリマー及び光拡散粒子の総重量に基づいて、80重量パーセントから99.9重量パーセントの硬質実質的完全水素化ブロックコポリマーと、前記水素化ブロックコポリマーマトリックスのものと0.02またはそれより大きく異なる屈折率を有する0.1重量パーセントから20重量パーセントの光拡散粒子とを含むバルク光拡散剤材料であって、前記ブロックコポリマーが、連続ポリマー相を構成し、前記光拡散粒子が、その連続ポリマー相内の分散相を構成し、前記ブロックコポリマーが、水素化ビニル芳香族ポリマーの少なくとも2つの異なるブロックと水素化共役ジエンポリマーの少なくとも1つのブロックを含み、それによって、前記バルク光拡散剤材料を含む2ミリメートルの厚さのシートは、少なくとも50%のパーセント総透過率および少なくとも70%のパーセントヘーズ(ASTM D−1003)を有する、バルク光拡散剤材料。
  2. 前記パーセント総透過率が、少なくとも60パーセントである、請求項1に記載のバルク光拡散剤材料。
  3. 前記パーセント総透過率が、少なくとも80パーセントである、請求項1に記載のバルク光拡散剤材料。
  4. 前記パーセントヘーズが、少なくとも80パーセントである、請求項1から3のいずれかに記載のバルク光拡散剤材料。
  5. 前記パーセントヘーズが、100パーセントまたはそれより小さい、請求項4に記載のバルク光拡散剤材料。
  6. 前記実質的完全水素化ブロックコポリマーが、交互のスチレン系ポリマーブロックと共役ジエンポリマーブロックを含む、請求項1に記載のバルク光拡散剤材料。
  7. 前記実質的完全水素化ブロックコポリマーが、水素化スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、水素化スチレン−イソプレン−スチレン−イソプレンブロックコポリマー、水素化スチレン−イソプレン−スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、水素化スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、水素化スチレン−ブタジエン−スチレン−ブタジエンブロックコポリマー、水素化スチレン−ブタジエン−スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、水素化スチレン−ブタジエン−スチレン−イソプレンブロックコポリマーおよび水素化スチレン−ブタジエン−スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーのうちの少なくとも1種である、請求項6に記載のバルク光拡散剤材料。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のバルク光拡散剤材料を含むポリマーフィルム。
  9. 20ミル(0.5ミリメートル)未満の厚さを有する、請求項8に記載のポリマーフィルム。
  10. 請求項1から7のいずれかに記載のバルク光拡散剤材料を含むポリマーシート。
  11. 少なくとも20ミル(0.5ミリメートル)の厚さを有する、請求項10に記載のポリマーシート。
  12. 前記光拡散粒子が、無機材料である、請求項1に記載のバルク光拡散剤材料。
  13. 前記光拡散粒子が、架橋ポリマー粒子である、請求項1に記載のバルク光拡散剤材料。
  14. 前記光拡散粒子が、前記水素化ブロックコポリマーマトリックスと0.03またはそれより大きく異なる屈折率を有する、請求項1に記載のバルク光拡散剤材料。
  15. 前記光拡散粒子が、前記水素化ブロックコポリマーマトリックスと0.05またはそれより大きく異なる屈折率を有する、請求項14に記載のバルク光拡散剤材料。
  16. 前記光拡散粒子が、0.1マイクロメートルから100マイクロメートルの範囲内の平均粒径を有する、請求項1に記載のバルク光拡散剤材料。
  17. 前記範囲が、0.1マイクロメートルから20マイクロメートルである、請求項16に記載のバルク光拡散剤材料。
  18. 光を発生させるための光源と;光をそれに沿って誘導するための任意の導光器であって、その導光器からの光を反射するための反射面を含む導光器と;請求項1に記載のバルク光拡散剤材料を含み、前記光源から直接または前記導光器から間接的に光を受容するフィルムまたはシートとを含む、バックライト型ディスプレイ装置。
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