JP2010513028A - レーザービーム処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザービームを用いて対象物の表面を処理するためのレーザービーム処理装置を提供すること。
【解決手段】レーザービームを発射するレーザービーム発生部と、該レーザービーム発生部から発射したレーザービームを照射させた後、照射されたレーザービームのうち、一部を選択的に対象物の表面に伝達するよう構成された複数のマイクロミラーを備えるマイクロミラーデバイスとを備え、前記マイクロミラーデバイスのマイクロミラーは、2つの光路のうち、所望の光路を選択的に切り替え可能なことを特徴とする。これにより、対象物の表面を所望の形状に2次元に処理することができ、またその部分を3次元に処理できるレーザービーム処理装置が提供される。
【選択図】図3

Description

本発明は、レーザービームを用いて対象物の表面を処理するためのレーザービーム処理装置に関し、複数のマイクロミラーを備えるマイクロミラーデバイス(micromirror device)を用いて対象物を所望の形状に容易に処理できるレーザービーム処理装置に関する。
対象物、例えば、平板ディスプレイ基板などに生じた異物質または不良領域を加工するためにレーザーが多く用いられる。このとき、レーザー発生装置から出力されるレーザービームの強度及び形状を調整することにより、対象物の加工しようとする部位を所望の形状に加工することができる。
このように、レーザーを用いて対象物の表面を加工する方法が図1及び図2に示されている。図1は、従来技術に係るレーザービーム加工装置を示した断面図であり、図2は、従来技術に係る補助光提供装置を示した断面図である。
図1に示すように、従来のレーザービーム加工装置は、スリット100とビームスプリッタ200とを備える。レーザービーム発生器から発生したレーザービームLがビームスプリッタ200を経てスリット100を通過する。スリット100を通過したレーザービームL1は、スリット100の形状に沿って対象物Aに到達し、対象物は、スリット100を通過したレーザービームの形状通りに加工され得る。このとき、スリット100を複数枚用いるか、または形態を変更することにより、対象物の表面に所望の加工形状を作ることができる。
しかし、簡単な加工形状の場合は、レーザービームの進行方向に所望の加工形状を有したスリット100を配置して対象物を加工することが可能であるが、複雑であるか、または曲線である加工形状の場合は、従来の方法では所望の加工形状を有したスリット100を配置し加工することが困難であるという問題があった。
すなわち、直線形状ではない、曲線や複雑な形状を加工する場合は、対象物を所望の形状通りに加工し難い問題点があった。たとえば、複雑な加工形状をいくつかの領域に分けて少しずつ加工することも可能であるが、対象物の加工に多くの時間が必要となり、このため、加工費用も増加することになる。
また、加工に用いられるレーザービームLの強度を調整する手段がないため、対象物の加工深さを調整し難いという問題があった。
一方、図2に示すように、対象物の加工前に加工形状を予め観察するために、補助光Mをビームスプリッタ200を用いてスリット100に入射させることができる。対象物Aに到達する補助光M1を介して対象物の加工形状を予め観察することができる。しかし、この場合にも、上記で言及したように、簡単な加工形状の場合ではない、複雑であるか、または曲線である加工形状の場合、正確な加工形状を把握し難いという問題があった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであって、その目的は、複雑であるか、または曲線である対象物の表面を正確かつ短時間に処理することができるレーザービーム処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、レーザービームの出力を調整することにより、対象物の処理深さを制御することができるレーザービーム処理装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、レーザービームにより対象物を処理するとき、補助光を用いることによって処理形状を観察することができるレーザービーム処理装置を提供することにある。
そこで、上記の目的を達成するための本発明によるレーザービーム処理装置は、レーザービームを発射するレーザービーム発生部と、該レーザービーム発生部から発射したレーザービームの少なくとも一部を反射して前記対象物の表面に向かわせ、前記対象物の表面を所定パターンに処理するよう構成された複数のマイクロミラーを備えるマイクロミラーデバイスとを備え、前記マイクロミラーデバイスの各マイクロミラーは、2つの光路のうち、所望の光路を選択的に切り替え可能なことを特徴とする。
このとき、前記マイクロミラーデバイスのマイクロミラーは、両端部のいずれか一端部に電圧を加えることにより、2つの位置のうち、1つの位置を選択し、2つの光路のうち、所望の光路を選択的に切り替え可能なことが好ましい。
このとき、前記マイクロミラーデバイスは、2つの光路のうち、所望の光路の選択を半導体によって行うデジタルマイクロミラーデバイス(digital micromirror device)であることが好ましい。
また、前記マイクロミラーデバイスは、所望の形状に処理しようとする対象物の処理表面の面積に対応するマイクロミラーのうち、一部のマイクロミラーに対してのみ光路を切り替えることにより、処理表面の面積に照射されるレーザービームの出力を調整することができる。
また、前記マイクロミラーデバイスは、マイクロミラーの光路切り替え時間を調整することにより、1つのマイクロミラーから照射されるレーザービームの出力を調整することが可能になる。
また、前記マイクロミラーデバイスは、マイクロミラーの単位時間当たりの光路切り替え回数を制御することにより、処理される表面の処理深さを制御することができる。
さらに、前記レーザービーム発生部と異なる光路上に配置されて補助光を発生する補助光発生部をさらに備えることにより、処理しようとする対象物の表面を観察することができる。
このとき、前記補助光発生部から出てきた補助光の光路を前記レーザービーム発生部から出てきたレーザービームの光路と同じにするダイクロイックミラーをさらに備えることが好ましい。
上記のように構成されたレーザービーム処理装置によれば、従来とは異なり、複雑であるか、または曲線である形状の対象物を正確かつ短時間内に処理することが可能になる。
レーザービームの出力を調整することによって、処理部位の深さを調整し、3次元形状に処理することができる。
また、レーザービームの出力を調整することによって、対象物の処理深さを調整することができるようになる。
さらに、レーザービームにより対象物を処理するとき、補助光を用いることによって、処理形状を観察しつつ対象物を処理することが可能になる。
従来技術に係るレーザービーム加工装置を示した断面図である。 従来技術に係る補助光提供装置を示した断面図である。 本発明に係るレーザービーム加工装置を示した断面図である。 本発明に係るレーザービーム加工装置において、マイクロミラーを切り替えた実施形態を示した断面図である。 本発明に係るレーザービーム加工装置において、対象物を加工する方法を示した概念図である。 本発明に係るレーザービーム加工装置において、マイクロミラーの動作によるレーザービームの出力変化を示した概念図である。 本発明に係るレーザービーム加工装置において、マイクロミラーの動作によるレーザービームの出力変化を示した概念図である。 本発明に係るレーザービーム加工装置において、マイクロミラーの動作によるレーザービームの出力変化を示した概念図である。 本発明に係るレーザービーム加工装置において、マイクロミラーの動作によるレーザービームの出力変化を示した概念図である。 本発明に係るレーザービーム加工装置において、マイクロミラーの動作によるレーザービームの出力変化を示した概念図である。 本発明に係るレーザービーム加工装置において、補助光発生部の一実施形態を示した断面図である。 本発明に係るレーザービーム加工装置において、補助光発生部の他の実施形態を示した断面図である。
以下、添付された図面を参照して本発明に係るレーザービーム加工装置について詳細に説明する。
図3は、本発明に係るレーザービーム加工装置を示した断面図であり、図4は、本発明に係るレーザービーム加工装置において、マイクロミラーを切り替えた場合を示した断面図である。図面に示すように、本発明に係るレーザービーム加工装置は、レーザービーム発生部30及びマイクロミラーデバイス40を備える。
レーザービーム発生部30は、レーザービームをマイクロミラーデバイス40に発射する装置であって、マイクロミラーデバイス40から離隔して配置されている。マイクロミラーデバイス40に入ったレーザービームLは、その一部が対象物Aに入るようになる。
マイクロミラーデバイス40は、レーザービーム発生部30から発射したレーザービームを照射し、照射されたレーザービームのうち、一部を選択的に対象物Aの表面に伝達するようにし、内部に複数のマイクロミラー41を備える。
マイクロミラーデバイス40には、微細な鏡、すなわち、マイクロミラー41が複数配置され、当該配置されたマイクロミラー41は、一定の方式によって各々個別的に駆動することができる。両側に電圧を印加することにより左右に移動する方式、電圧をミラーの中央部に加えることによってマイクロミラーの形を変形させ、これにより、光路を変化させる方式などによってマイクロミラーデバイス40を駆動することができる。
マイクロミラー41の左右に電圧を印加することにより左右に移動する方式を利用すれば、マイクロミラー41の両端部のいずれか一端部に電圧を加えることによって、2つの位置のうち、1つの位置を選択することができる。
詳しくは、マイクロミラーデバイス40は、一実施形態として米国のテキサスインスツルメンツ(TI)社が開発したデジタルマイクロミラーデバイス(digital micromirror device)を用いることができる。デジタルマイクロミラーデバイスは、数個〜数十万個の微細駆動鏡(セル)が平板の形で集積されている半導体チップで構成されている。すなわち、1つのセルのサイズはマイクロ単位であり、非常に小さく設けられる。通常、デジタルマイクロミラーデバイス40は、コンピュータやVCRなどのAV機器から入力された映像信号を拡大投射する形のメカニズムとして動作する。また、デジタルマイクロミラーデバイスは、毎秒、数回以下から数十万回まで反射される光路を切り替える(スイッチング、SWITCHING)数十万個の鏡で構成されているため、各鏡は集まった光を各々デジタル方式により制御することができる。通常、デジタルマイクロミラーデバイスの各マイクロミラーは電圧により左右に反転することによって、所望の方向に各々のマイクロミラーを位置させる。
ここで、マイクロデバイスから反射されるレーザービームを選択する構成について説明する。マイクロミラーデバイス40に配置された各々のマイクロミラー41は一般的に2つの位置の中から選択され得る。すなわち、各々のマイクロミラーは、入射したレーザービームLのうち、対象物に到達するレーザービームL1と対象物に到達しないレーザービームL2とで形成される2つの光路位置のうち、1つの位置を選択できるように制御される。このように、マイクロミラーデバイスに配置された各々のマイクロミラーの光路を選択し、選択されたマイクロミラーから照射されたレーザービームL1が加工部位Xに到達することにより、対象物の表面を加工することができる。
このように動作することにより、マイクロミラーデバイス40に配置された各々のマイクロミラー41は、所望の方向に位置することになって、2つの光路のうち、所望の光路を選択することができ、対象物Aに入る光路に位置したマイクロミラー41(図3において、c及びeで表示されたマイクロミラー)により対象物に照射されるレーザービームL1の形状が決定される。これにより、加工される対象物の形状が決定される。すなわち、微細な駆動鏡であるマイクロミラー41によって当該形状に対応するマイクロミラー41がレーザービームL1を当該形状に反射させ、残りの領域のマイクロミラー41(図3において、a、b、d、fで表示されたマイクロミラー)は、レーザービームL2を他の光路へ向かうように反射させることにより、当該形状を加工することができるようになる。
一方、図4に示すように、他の光路へ向かうように反射されるレーザービームL2を対象物へ向かうように切り替えようとするならば、それに対応するマイクロミラー41(図3及び図4においてdで表示される)の方向を切り替えることにより、レーザービームを対象物へ向かうように切り替えることができるようになる。
したがって、マイクロミラー41の光路位置によって対象物Aに入るレーザービームL1の形が変わり、これにより、対象物Aの加工領域も変わるようになる。したがって、図5A及び図5Bに示すように、照射されたレーザービームL1が対象物Aの表面の加工部位Xに到達して対象物を加工するようになる。ここで、上述したように、1つのマイクロミラー41のサイズはマイクロメーター単位であり、非常に小さいため、複雑な形状の加工対象物であっても所望の形状に直ちにレーザービームを照射して容易に加工することができるという長所がある。ここで、図5は、本発明に係るレーザービーム加工装置において、複雑な形状の対象物を加工する方法を示した概念図である。
以下では、加工部位Xに到達したレーザービームの出力を制御する方法を説明する。
図6ないし図10は、本発明に係るレーザービーム加工装置において、マイクロミラーの動作によるレーザービームの出力変化を示した概念図である。図面に示すように、対象物Aの加工部位Xに到達するレーザービームL1の方向を制御する各々のマイクロミラー41を制御することにより、レーザービームL1の出力を調整し、加工部位Xの形状及び厚さD1、D2を調整することについて説明する。
まず、図6に示すように、加工部位Xに到達する全てのマイクロミラー41の光路を対象物Aへと向かうようにする場合、対象物Aに到達するレーザービームL1の出力はそのまま維持される。一方、図7に示すように、加工部位Xに到達する全てのマイクロミラー41のうち、一部のマイクロミラー41の光路を対象物Aへと向かうようにする場合、対象物Aに到達するレーザービームL1の出力は、レーザービームを他の方向に切り替えた分だけ減ることになる。仮りに、加工部位Xに到達する全てのマイクロミラーのうち、1/4に該当するマイクロミラーの光路を対象物へ向かうようにすると、対象物に到達するレーザービームL1の出力は1/4に減ることになる。
このような方式により、加工部位Xに到達するレーザービームの出力を、加工される加工部位に応じて調整することによって、加工部位Xの深さの調整が可能になる。すなわち、図8の場合、加工部位に対応する全てのマイクロミラー41を対象物へと向かうように切り替えた場合の加工深さD2は、図9のように一部のみを向かうようにしたときの加工深さD1に比べてレーザービームL1の出力がより強いため、さらに深く加工される。したがって、対象物の加工対象に応じて出力されるレーザービームが出力を制御することによって、図10のように立体的な加工が可能になる。
次に、マイクロデバイスのマイクロミラーの切り替え時間を調整することにより、加工表面に到達するレーザービームの出力を調整する方法について説明する。
一般的にマイクロミラーは、1秒に数回〜数千回程度方向が切り替えられる構造を有する。したがって、マイクロミラーの方向を切り替える切り替え時間を調整することによって、レーザービームの出力を調整できるようになる。
例えば、対象物の加工表面のうち、一部の領域(第1領域)に対し、加工深さを他の領域に比べて深く加工しようとするならば、当該領域(第1領域)に照射されるレーザービームを反射できるマイクロミラーの切り替え時間を他の領域(第2領域)に該当するマイクロミラーの切り替え時間より長い時間の間、当該領域(第1領域)に照射され得るように切り替えると、当該領域(第1領域)は他の領域(第2領域)に比べより長い時間レーザービームにより照射される。
その結果、当該領域(第1領域)の加工深さは他の領域(第2領域)より深くなる。たとえば、当該領域に1/300秒の間切り替え可能なマイクロミラーの場合、当該領域には1秒に90回だけ当該領域にレーザービームが照射されるように切り替えられ(すなわち、当該領域に90/300秒の間レーザービームが照射されたことと同じである)、残りの領域には1秒に30回だけレーザービームが照射されるようにマイクロミラーの方向が切り替えられると(すなわち、残りの領域には30/300秒の間レーザービームが照射されたことと同じである)、当該領域に照射されるレーザービームは、他の領域に比べてレーザービームの出力が3倍になるため、その加工深さも互いに異なるようになり、これにより、加工表面に対する立体的な加工が可能になる。
また、マイクロミラーの単位時間当りの切り替え回数を調整することにより、加工される最小単位を調整することもできるようになる。言い替えれば、1回の切り替え時間を1/300秒に制御することと、1回の切り替え時間を1/200秒に制御することとは、1回の切り替えによるレーザービームが対象物に照射される時間において互いに異なるようになる。したがって、1回の切り替え時間を制御することにより、1回のレーザービームの照射による加工深さを制御することができるようになる。
すなわち、1秒に300回切り替えられるように制御されるマイクロミラーによって照射されるレーザービームが、1秒に200回切り替えられるように制御されるマイクロミラーによって照射されるレーザービームより1回の切り替えによる照射時間が2/3程度であるため、それにより、1回の照射により加工される量が少ない原理を利用したものである。したがって、切り替え回数及び切り替え時間を調整すると、精密な3次元の加工が可能になる。
一方、前述した当該面積に対応して、レーザービームが加工表面に到達されるマイクロミラーの個数を調整することと、マイクロミラーの切り替え時間及び単位時間当りの切り替え回数を同時に制御することとにより、さらに精密かつ多様なレーザービームの出力を制御することができ、精密な表面加工がなされ得ることはもちろんである。
一方、図11及び図12を参照して本発明に係るレーザービーム加工装置の補助光発生部について説明する。図11は、本発明に係るレーザービーム加工装置において、補助光発生部の一実施形態を示した断面図であり、図12は、本発明に係るレーザービーム加工装置において、補助光発生部の他の実施形態を示した断面図である。
図11に示すように、本発明に係るレーザービーム加工装置は、補助光発生部35をさらに備えることができる。補助光発生部35は、レーザービーム発生部(図3に示されている)と異なる光路上に配置されることができ、発生した補助光Mは、マイクロミラー41から反射され、反射された補助光のうち、選択された補助光M1だけが対象物Aに照射される。これにより、補助光M1を用いて加工しようとする対象物の表面を詳しく観察することができる。
補助光を用いて対象物を観察し、レーザービームを用いて対象物を加工する場合、同じマイクロミラーデバイス40を用いることができる。レーザービームを用いて対象物を加工する場合に選択されたマイクロミラーデバイス40のマイクロミラーの各々の位置と、補助光を用いて対象物を観察する場合に選択されたマイクロミラーデバイス40のマイクロミラーの各々の位置とを異なるように設定することにより、同じ加工領域を加工し、観察することが可能になる。
すなわち、補助光を用いて対象物を観察することと、レーザービームを用いて対象物を加工することとを同時に行うことはできず、マイクロミラーのスイッチング位置に応じて補助光を用いて対象物を観察するか、またはレーザービームを用いて対象物を加工する作業のうち、1つの作業を選択して行うことができる。
これとは異なり、図12に示すように、ダイクロイックミラー20を用いることにより、補助光を用いて対象物を観察することと、レーザービームを用いて対象物を加工することとを同時に行うこともできる。ダイクロイックミラーとは、光中に選択的な波長のみを反射し、残りは透過するミラーをいい、レーザーの波長を損失なしにそのまま通過させるために用いる。
図12に示すように、本発明に係るレーザービーム加工装置は、ダイクロイックミラー20をさらに備えることができ、ダイクロイックミラー20は、補助光発生部30から出てきた補助光Mの光路を前記レーザービーム発生部から出てきたレーザービームLの光路と同一に選択することができる。
ダイクロイックミラー20を用いることにより、レーザービームLはすべて透過し、補助光Mは一部のみ透過し、残りは反射する。これにより、ダイクロイックミラー20から反射された補助光Mは、ダイクロイックミラー及びレーザービームLと同じ光路を維持したまま、各々のマイクロミラーに入射される。
マイクロミラーから反射されたレーザービームL1及び補助光M1は、同一経路で対象物Aに入射する。したがって、レーザービームにより対象物を加工するとともに、対象物を観察することができるようになる。これとは異なり、レーザービームにより対象物を加工することと、対象物を観察することとを分離して個別にすることもできる。一方、上述した説明において、ダイクロイックミラーの他に、ビームスプリッタを用いても上述した目的及び効果を達成することができる。
本発明の権利範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、請求された特許請求の範囲内で様々な形の実施形態で実現されることができる。特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該発明の属する技術分野における通常の知識を有した者であれば、変形できる範囲まで本発明の請求の範囲内にあるということが理解できるであろう。
上記のように構成されたレーザービーム処理装置によれば、従来とは異なり、複雑であるか、または曲線である形状の対象物を正確かつ短時間内に処理することが可能になる。
レーザービームの出力を調整することによって、処理部位の深さを調整し、3次元形状に処理することができる。
また、レーザービームの出力を調整することによって、対象物の処理深さを調整することができるようになる。
さらに、レーザービームにより対象物を処理するとき、補助光を用いることによって、処理形状を観察しつつ対象物を処理することが可能になる。
10 スリット
20 ダイクロイックミラー
30 レーザービーム発生部
35 補助光発生部
40 マイクロミラーデバイス
A 対象物
X 対象物の加工部
L レーザービーム
L1 対象物に到達するレーザービーム
L2 対象物に到達しないレーザービーム
M 補助光
M1 対象物に到達する補助光
M2 対象物に到達しない補助光

Claims (8)

  1. レーザービームを用いて対象物の表面を処理するためのレーザービーム処理装置であって、
    レーザービームを発射するレーザービーム発生部と、
    該レーザービーム発生部から発射したレーザービームの少なくとも一部を反射して前記対象物の表面に向かわせ、前記対象物の表面を所定パターンに処理するように構成された複数のマイクロミラーを備えるマイクロミラーデバイスとを備え、
    前記マイクロミラーデバイスの各マイクロミラーは、前記レーザービーム発生部から発射したレーザービームの光路を選択的に切り替え可能なことを特徴とするレーザービーム処理装置。
  2. 前記マイクロミラーデバイスのマイクロミラーは、1つの領域に電圧を加えることにより、2つの位置のうち、1つの位置を選択し、これにより、2つの光路のうち、所望の光路を選択的に切り替え可能なことを特徴とする請求項1に記載のレーザービーム処理装置。
  3. 前記マイクロミラーデバイスは、所望の光路選択を半導体スイッチング制御回路によって行うデジタルマイクロミラーデバイスであることを特徴とする請求項2に記載のレーザービーム処理装置。
  4. 前記マイクロミラーデバイスは、処理しようとする対象物の処理表面の面積に対応するマイクロミラーのうち、一部のマイクロミラーに対してのみ光路を切り替えることにより、処理表面の面積に照射されるレーザービームの出力を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレーザービーム処理装置。
  5. 前記マイクロミラーデバイスは、マイクロミラーの光路切り替え時間を調整することにより、1つのマイクロミラーから照射されるレーザービームの出力を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレーザービーム処理装置。
  6. 前記マイクロミラーデバイスは、マイクロミラーの単位時間当りの光路切り替え回数を制御することにより、処理される表面の処理深さを制御することができることを特徴とする請求項5に記載のレーザービームの処理装置。
  7. 前記レーザービーム発生部の光路と別に配置されて、補助光を発生する補助光発生部をさらに備えることにより、処理しようとする対象物の表面を観察可能なことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレーザービーム処理装置。
  8. 前記補助光発生部から出てきた補助光の光路を前記レーザービーム発生部から出てきたレーザービームの光路と同じにするダイクロイックミラーをさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のレーザービーム処理装置。
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