JP2010512282A - 圧縮可能な搬送流体を備えた分散バブル - Google Patents

Abstract

バブル装置１０は、使用者が、製品を圧縮圧力を加えながら関係ゾーン１０Ｚに向かって試行的に分散させることを可能にする。向き合ったウェブ１０Ｓ及び１０Ｃは、中央包囲部の周囲にシールされた周縁部１０Ｐを形成するように押し合わせられており、分散バブル１２を形成している。周縁部は、製品分散のための破裂シール１０Ｂと、残りの周縁部に沿った非破裂シール１０Ｎとを有している。分散のための製品１０Ｐと、圧縮性の製品搬送流体１２Ｆとは、分散バブル内に収容されている。搬送流体は圧縮され、圧縮力は、バブル（１２）を壊れやすい破裂シールに向かって膨らませる（図１Ｃ参照）。ウェブの分離が分散バブルの内部で生じ、破裂シールにおける破裂縁部１２Ｅを強制する。圧縮された搬送流体は、破裂縁部を通る解放された噴流として、急速に逃げ出す。バブル（１２）内の蓄えられた圧縮エネルギは、逃げ出す搬送流体の運動エネルギとして解放される。バブルが破裂すると、破裂縁部の近傍に向き合ったウェブの包囲材料によって向き合った剥離タブ１２Ｓ及び１２Ｃが形成される。向き合ったウェブ１０Ｓ及び１０Ｃは、完全に分離され、分散後にウェブに残るあらゆる製品残留物１２Ｒのための塗布パッド（図１Ｅ）を形成する。

Description

本願は、２００６年６月２６日に出願された仮出願連続番号ＵＳ６０／８１６０４５号明細書の利益を請求する。

技術分野
本発明は、製品を分散すること、特に圧縮性搬送流体を使用して関係ゾーンに向かって製品を搬送することに関する。

背景
本発明者に２００４年４月２７日に発行された米国特許第６７２６３６４号明細書は、破裂縁部に沿って向き合った剥離フラップを備えた破裂バブルを示しており、剥離フラップは、室を開放しかつ製品を提供するために使用者によって剥ぎ取られる。しかしながら、製品は、圧縮可能な搬送流体によって分散又は搬送されていなかった。

概要
したがって、本発明の目的は、圧縮性搬送流体の流れにおいて製品を搬送することによって製品を分散バブルから関係ゾーンへ分散するためのバブル装置を提供することである。搬送流体は、製品と共に分散バブル内に存在する。圧縮力は、分散バブルを形成する向き合ったウェブを分離させ、バブルにおいて縁部破裂を生ぜしめる。圧縮された搬送流体及び製品は、圧縮された搬送流体の解放において、縁部破裂を通って逃げ出す。

本発明の別の目的は、搬送流体を圧縮しかつ製品を分散するためのエネルギが使用者によって供給されるこのようなバブル装置を提供することである。分散が望まれる場合、使用者はバブル装置を関係ゾーンに向け、バブルを圧迫する。

本発明の別の目的は、バブル装置と関係ゾーンとの物理的接触なしに製品が分散されるこのようなバブル装置を提供することである。製品は、バブル内の圧縮エネルギによって蒸気のような状態で分散バブルから関係ゾーンに向かって推進される。

本発明の別の目的は、向き合った剥離タブを有するこのようなバブル装置を提供することであり、剥離タブによって、使用者は製品へのアクセスのために分散バブルを開放することができる。

本発明の別の目的は、分散の後にバブル内に残る製品残留物が、向き合ったウェブとゾーンとの物理的接触によって関係ゾーンに提供されるこのようなバブル装置を提供することである。向き合ったウェブは、完全に分離されることができ、２つのアプリケータパッドを提供し、各アプリケータパッドは製品残留物を支持している。

本発明の別の目的は、分散の後に簡便に廃棄されるこのようなバブル装置を提供することである。向き合ったウェブは、空になった破裂されたバブルを収容する、分散バブルに隣接した包囲ポケットを形成している。

本発明の別の目的は、連続して使用するための製品の選択を備えた、複数の分散バブルを備えたこのようなバブル装置を提供することである。

本発明の別の目的は、気化された製品の付加的な部分を分散するこのようなバブル装置を提供することである。付加的な部分は、圧縮により搬送流体が温まると気化し、分散バブルの外側における膨張により搬送流体が冷却すると凝縮する。

要するに、本発明のこれらの目的及びその他の目的は、使用者が、製品を圧縮圧力を加えながら関係ゾーンに向かって所定の方向に分散することを可能にするためのバブル装置を提供することによって達成された。包囲材料の向き合ったウェブは、中央包囲部の周囲のシールされた周縁を形成するように押し合わせられている。周縁部は、製品分散のための破裂シールと、周縁部の残りに沿った非破裂シールとを有している。中央包囲部は、周縁部の中で向き合ったウェブの間に包囲された分散バブルを形成している。製品及び圧縮可能な製品搬送流体は、分散バブル内に収容されている。搬送流体は外部圧力によって圧縮され、向き合ったウェブを分散バブル内の破裂シールに沿って分離させる。ウェブの分離は、破裂シールにおける縁部破裂を内側から外側へ押し付ける。圧縮された搬送流体は、縁部破裂を通る解放された噴出流として逃げ出し、分散バブルから膨張する。逃げ出す膨張する搬送流体は、関係ゾーンに向かって分散するためにバブルから製品の少なくとも一部を搬送する。

この分散バブル及び、搬送流体の作用の別の目的及び利点は、以下の詳細な説明及び図面（実寸で示されていない）及びフローチャートから明らかになるであろう。

関係ゾーン１０Ｚへの分散のためのシールされた周縁１０Ｐ内の分散バブル及び製品１２Ｐを示す、バブル装置１０の平面図である。 破裂シール１０Ｂ及び非破裂シール１０Ｎを備えた向き合ったウェブ１０Ｓ及び１０Ｃを示す、図１Ａのバブル装置及び分散バブルの断面図である。 外部圧力を加えながら圧縮された状態における分散バブル内の搬送流体１２Ｆを示す、図１Ａのバブル装置及び分散バブルの断面図である。 破裂シールに沿った縁部破裂１２Ｅと、関係ゾーンへ逃げる搬送流体とを示す、図１Ａのバブル装置及び分散バブルの断面図である。 完全に分離された向き合ったウェブ１０Ｓと、露出した残りの製品１２Ｒとを示す、図１Ａのバブル装置及び分散バブルの側面図である。 分離のためのパーフォレーション線２４Ｌを示す、複数のバブル装置２２を備えた配列２４Ａの平面図である。 選択された製品３０Ｉ〜３０Ｖを示す、複数のバブル装置３２を備えた帯３４Ｓの平面図である。 ディスペンサ４４Ｄに取り付けられたバブル装置４２のロール４４Ｒの側面図である。 凸面状の支持ウェブ５０Ｓ及び凸面状のカバーウェブ５０Ｃを示す、バブル装置５０の側面図である。 分散の後に、破裂されたバブルを廃棄するための廃棄ポケット６６Ｐを備えた包囲部材６６Ｗを示す、分散バブル６２を備えたバブル装置６０の側面図である。 非破裂シール７０Ｎに隣接したバブルの下部後方領域における製品７２Ｐを示す、上方へ傾斜した分散バブル７２を備えたバブル装置７２の側面図である。 破裂シール７０Ｂに隣接したバブルの下部前方領域における製品７２Ｐを備えた、下方へ傾斜した分散バブル７２を示す、図７Ａのバブル装置の側面図である。 分散の方法における基本ステップ及び補助ステップを示すフローチャートである。

上記図面における各参照符号の最初の数字は、エレメント又は特徴が最も顕著に示されている図面を表している。２番目の数字は、関連するエレメント又は特徴を表しており、最後の文字（使用されている場合）は、エレメント又は特徴の副次的部分を表している。

図面における参照番号
以下の表は、図面において使用されている参照番号を列挙しており、各番号によって表わされたエレメントを示している。

１０ バブル装置 １０
１０Ｂ 破裂シール １０Ｂ
１０Ｃ カバーウェブ １０Ｃ
１０Ｎ 非破裂シール １０Ｎ
１０Ｐ シールされた周縁部 １０Ｐ
１０Ｓ 支持ウェブ １０Ｓ
１０Ｚ 関係ゾーン １０Ｚ
１２ 分散バブル １２
１２Ｂ 製品表面境界 １２Ｂ
１２Ｃ 剥離タブ １２Ｃ
１２Ｅ 縁部破裂 １２Ｅ
１２Ｆ 圧縮可能な搬送流体 １２Ｆ
１２Ｐ 製品 １２Ｐ
１２Ｒ 製品残留物 １２Ｒ
１２Ｓ 剥離タブ １２Ｓ
２２ 複数のバブル装置 ２２
２４Ａ 配列 ２４Ａ
２４Ｌ パーフォレーション線
３０Ｂ 破裂シール ３０Ｂ
３０Ｉ 選択された製品 ３０Ｉ
３０ＩＩ 選択された製品 ３０ＩＩ
３０ＩＩＩ 選択された製品 ３０ＩＩＩ
３０ＩＶ 選択された製品 ３０ＩＶ
３０Ｖ 選択された製品 ３０Ｖ
３２ 複数のバブル装置 ３２
３４Ｓ 帯 ３４Ｓ
４２ 分散バブル ４２
４４Ａ 軸 ４４Ａ
４４Ｄ ディスペンサ ４４Ｄ
４４Ｒ ロール ４４Ｒ
５０ バブル装置 ５０
５０Ｃ 凸面状のカバーウェブ ５０Ｃ
５０Ｓ 凸面状の支持ウェブ ５０Ｓ
５２Ｃ 凸面状のバブル ５２Ｃ
５２Ｓ 凸面状のバブル ５２Ｓ
６６ バブル装置 ６０
６０Ｓ 支持ウェブ ６０Ｓ
６２ 分散バブル ６２
６６Ｗ 包装部材 ６６Ｗ
６６Ｐ 廃棄ポケット ６６Ｐ
７０ バブル装置 ７０
７０Ｂ 破裂シール ７０Ｂ
７０Ｎ 非破裂シール７０Ｎ
７２ 分散バブル ７２
７２Ｐ 製品 ７２Ｐ
７６Ｓ 製品スワブ ７６Ｓ

一般的な実施形態（図１Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ）
バブル装置１０により、使用者は、製品を圧縮圧力を加えながら関係ゾーン１０Ｚに向かって指向的に分散することができる。包囲材料の向き合ったウェブ１０Ｓ及び１０Ｃは、押し合わされ、中央包囲部の周囲にシールされた周縁部１０Ｐを形成している。中央包囲部は、周縁部内に向き合ったウェブの間に包囲された分散バブル１２を形成している。向き合ったウェブは、防水性、紫外線保護、増大した嵩、及び強度等の特性を提供するために複数の層を有していることができる。向き合ったウェブは、プラスチック、紙織物、セロファン、又は生分解性物質等のあらゆる適切な包囲材料であることができる。薄いマイラープラスチックは、密閉性を備えたフレキシブルなフィルムを形成しており、バブル材料として使用されることができる。周縁部は、製品分散のための破裂シール１０Ｂと、残りの周縁部に沿った非破裂シール１０Ｎとを有している。バブル装置の破裂シールは、壊れやすいウェブ結合であることができ、非破裂シールは、破壊的ウェブ結合であることができる。壊れやすい破裂シールは、破壊的非破裂シールよりも低いウェブ対ウェブ圧力でかつ低い温度でより短時間で形成されることができる。壊れやすいシールは、より低い圧力で破裂し、より低い圧縮エネルギを必要とする。破裂シールは、非破裂シールよりも狭い（図１Ａ及び１Ｂに示されている）。より狭い破裂シールは、縁部破裂を強制するためにより少ないバブル膨張を必要とする。

分散のための製品１０Ｐと、圧縮性の製品搬送流体１２Ｆとは、分散バブル内に収容されている。搬送流体は、化学的に純粋なガス又は窒素ガス又はその他の不活性ガス（又はガスの組み合わせ）又は周囲空気又はその他の適切な流体等の、あらゆる圧縮性媒体であることができる。搬送流体は、使用者によって加えられる外部圧力によって圧縮され、向き合ったウェブを分離させ、バブルを、破裂シールに沿って膨張させる。使用者は、使用者の親指と人差し指との間で分散バブルを押圧することによって手作業で外部圧力を提供する。別の実施形態においては、機械的装置が、圧縮を生ぜしめるために使用されることができる。搬送流体が圧縮されると、圧縮のエネルギが形成され、分散バブル内に蓄えられる。圧縮は、バブルを壊れやすい破裂シールに向かって膨張させる（図１Ｃ参照）。ウェブ分離が分散バブル内で生じ、破裂シールにおける破裂縁部１２Ｅを内部から外部へ強制する。圧縮された搬送流体は、縁部破裂を通って解放された噴出流として急速に逃げ出し、分散バブルから流出しながら膨張する。バブル内の圧縮の貯蔵されたエネルギは、逃げ出す搬送流体の運動エネルギとして解放される。

逃げ出す膨張する搬送流体は、少なくとも製品の一部を、分散バブルに隣接した関係ゾーン１０Ｚに向けた分散のために、バブルから搬送する。ゾーンは、香水製品によって高められた、又は軟膏又は薬品等の有益な物質によって処理された、皮膚の領域であることができる。ゾーンは、医療用機械、又は作業面又は手術器具の一部であることができ、接触することなく、殺菌蒸気によって殺菌される。

バブル装置は、バブルが破裂すると、縁部破裂の近傍に、向き合ったウェブの包囲材料によって形成された向き合った剥離タブ１２Ｓ及び１２Ｃを有する。タブは、流体の逃げ出しの後、向き合ったウェブをさらに分離させかつバブル内に残っている製品残留物へのアクセスを得るために、使用者によって剥がし離されることができる。向き合ったウェブ１２Ｓ及び１０Ｃは、完全に分離され、分散の後にウェブに残っているあらゆる製品残留物１２Ｒを提供するための提供パッド（図１Ｅ参照）を形成する。

製品１２Ｐ（図１Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ）
分散バブル内に収容された製品は、液体、気体、粉体、又はこれらの組み合わせであることができる。製品の一部は、搬送流体と混合され、急速に逃げ出す搬送流体と共に、破裂縁部を通って搬送される。混合された製品は、溶剤における搬送流体によって、混合物として、又は微細な空気で運搬される粒子として搬送される。製品は、黒鉛潤滑剤又は粉砂糖又は指紋採取粉末等の、微細に分割された粉体であることができ、この粉体は、分散の直後に一時的に空気で運搬される。塵芥状粉体は、関係ゾーンに迅速に定着する。黒鉛粉体は潤滑剤の膜として定着し、粉砂糖は装飾的な砂糖衣として定着し、指紋粉体は油分パターンを表す。混合された製品の存在は、分散の直前に装置を振ることによって向上されることができる。

分散バブル内に収容された製品は、搬送流体に曝される表面境界１２Ｂを有している。液体製品の一部は、表面を通過する搬送流体の急速な流れによって、分散の間に搬送流体内へ霧化される。搬送流体の速度は、液体製品の上方に低圧を生ぜしめ、この低圧が、表面境界に沿った製品原子及び／又は分子を流れの中へ引き込む。この霧化された製品は、逃げ出す搬送流体と共に縁部破裂を通って搬送される。

液体製品の一部は、搬送流体内に気化され、蒸気圧力平衡に達する。分散バブル内の圧縮により搬送流体が温まるので、僅かな付加的な部分が表面境界に沿って気化する。分散バブルの外側での膨張により搬送流体が冷却されると、蒸気の対応する僅かな部分は、搬送流体から凝縮する。凝縮の噴霧は、関係ゾーンに定着し、分散の方向に関して使用者にフィードバックを与える。分散バブル内に収容された液体製品の一部は、急速に逃げ出す搬送流体によって、製品の小さな噴流滴として、縁部破裂を通って搬送されることができる。これらの滴は、即座に、逃げ出す流れからゾーンへ落下する。

分散バブル内に収容された液体製品の部分は、製品分散後に、破裂された分散バブルの包囲材料における表面残留物１２Ｒとして残ることがある。択一的に、液体製品は、搬送流体内に完全に混合されることができ、分散後に、向き合ったウェブに残留物を残さない。

流体の実施形態において、製品は、搬送流体と完全に混合される気体であることができる。気体製品は、それ自体の圧縮性搬送流体として機能することができ、その場合、分散バブルの全ての内容物が気体製品である。この流体実施形態においては、液体、粉体、又はウェブ材料に残る残留物は存在しない。

可搬式の実施形態
香水、日焼け止め、消臭剤、防虫剤等の液体製品は、即座に使用するためにハンドバッグにおいて運搬されたバブルパックに包装されている。バブルは、１ｇ未満の製品の一回分の分量を適切に含んだ軽量でコンパクトなユニットである。高級な香水の１オンスは高価であり、通常は、厚く重いガラス瓶に入れられており、ハンドバッグで運ぶのが困難である。小さなバブルパックは、小売カウンターから配られるサンプルのために、及びホテルの浴室に通常見られる少量の製品のために使用されることができる。より小さな家庭用バージョンは、スーパーマーケット又はドラッグストアにおける消費者にとって利用可能である。

流行実施形態
バブル内の液体製品は、流行状況におけるウイルス、細菌及びその他の空気運搬又は接触病原体のために殺菌性であることができる。最初の反応者は、保護ラテックス手袋を使用して殺菌性バブルの供給を運搬する。僅か数ポンドの重さの、軽量で安価な数千個の殺菌性バブルを含む大きなカートンは、緊急ステーションから公共へ容易に分配されることができる。

製品スワブ ７６Ｓ（図７Ｂ）
封入材料の製品スワブ７６Ｓは、物理的接触によって製品を関係ゾーンへ移転させるために破裂縁部の近傍に設けられていることができる。製品スワブは、破裂縁部を通って搬送されかつ逃げ出す流れから落下した後に噴出液滴及び凝集液を捕捉するための、下側ウェブの延長部であることができる。延長した下側リップは、落下した製品を保持するために、凹面状であることができる。

プレゼンテーション（図２，３，４）
それぞれ分散バブルを備えたバブル装置は、１つの支持体に複数の分散バブル２２を提供するために、向き合ったウェブシートによって形成された配列２４Ａに形成されている。パーフォレーション線２４Ｌは、バブル装置の間の４つの側の分離格子を形成しており、装置が配列から個々に除去されることができる。使用者は、パーフォレーションに沿って、１つ又は２つ以上の装置を裂断するか、帯全体（図３参照）を除去することができる。

直線状の帯３４Ｓにおける分散バブル３２は、分散のための製品３０Ｉ，３０ＩＩ，３０ＩＩＩ，３０ＩＶ及び３０Ｖのセレクションを含むことができる。製品のセレクションは、特定のプロトコル又は時系列において関係ゾーンへ分散されることができる。例えば、医療手順は、規定された順序で実行される複数の消毒準備動作を伴う。帯には、多数の分散バブルが設けられており、各分散バブルは、各動作のために必要とされるどんな物質でも保持している。献血者は、通常、静注器具挿入領域の周囲の自由アルコール洗浄を受け、次いで局部ヨード拭き取りを受ける。アルコール及びヨードは、便利な使い捨ての２バブル帯において、献血者ステーションにおいて提供されることができる。類似の消費者プロトコルのための帯の供給は、消費者の財布又はパックにおいて運搬されることができる。各分散バブルにおける破裂シール３０Ｂは、帯における全てのバブルのための共通の分散方向を規定する、帯の同じ縁部に沿っていることができる。

択一的に、バブル装置は、ロール４４Ｒを使用した適切な分散構造４４Ｄから分散バブル４２を提供することができる。ロールは、軸線４４Ａを中心に巻き出され、使用者は、各分散バブルを裂断する。

支持／カバーウェブ（図５）
分散バブルを形成した向き合ったウェブの一方は支持ウェブ５０Ｓであり、他方の向き合ったウェブはカバーウェブ５０Ｃであることができる。支持ウェブ及びカバーウェブは、凸面状であり、バブルの支持凸面状部分５２Ｓと、カバー凸面状部分５２Ｃとを形成しており、図５に示されているように二重凸面状分散バブルを形成している。択一的に、支持ウェブは平坦で、カバーウェブが凸面状で、安定した分散バブルを形成していることができる（図７Ａ，７Ｂ参照）。製造中、ウェブ材料は真空によって凸面状に引っ張られる。凸面状は、向き合ったウェブが所定の位置に押圧されるまで、製品を所定の位置に保持する。

包装ポケット（図６）
製品の残りで被覆された破裂バブルの残りは、折り畳まれ、直接に廃棄されることができる。択一的に、バブルは、破裂されたバブルを包装するために使用されることができる、取り付けられた外套若しくはシュラウドを有することができる。向き合ったウェブのうちの少なくとも一方から延びた包装部材は、製品の分散後に、破裂された分散バブルを包装するために使用されることができる。図６の実施形態において、包装部材６６Ｗは、バブル装置６０の支持ウェブ６０Ｂに形成されており、破裂された分散バブルを受容するための廃棄ポケット６６Ｐを提供している。使用されたバブル装置は、丸められ、廃棄のためにポケットに押し込まれる。収容されたバブル残留物は、後で廃棄するためにハンドバッグに一時的に貯蔵されることができる。包装された貯蔵は、製品の２回目及び可能な３回目の適用を可能にする。

分散の方法（図８）
使用者による圧縮圧力下で関係ゾーンに向かって製品を指向的に分散させる一般的な方法の基本的なステップが、図８のフローチャートに示されており、以下に説明され、上の図１Ａ〜Ｅに示されている。

関係ゾーンに向かってバブル装置を方向付ける。バブル装置は、中央包囲部の周囲にシールされた周縁を形成するように押し合わせられた包囲材料の向き合ったウェブによって形成されている。周縁は、製品の分散のための破裂シールと、残りの周縁に沿った非破裂シールとを有している。中央包囲部は、周縁内に、向き合ったウェブの間に包囲された分散バブルを形成している。分散バブルは、分散のための製品と、圧縮性の製品搬送流体とを含んでいる。

使用者からの外部圧力によって、分散バブル内の搬送流体を圧縮する（図１Ｃ参照）。

搬送流体に外部圧力を加えながら、分散バブル内で破裂シールに沿って分散バブルを膨張させる（図１Ｃ参照）。

破裂シールに沿って、向き合ったウェブを分離させる（図１Ｄ参照）。

向き合ったウェブの分離により、破裂シールにおける破裂縁部を内部から外部へ強制する（図１Ｄ参照）。

圧縮された搬送流体を、解放された噴流として、破裂縁部を通って逃げ出させ、バブルから出て膨張させる（図１Ｄ参照）。

関係ゾーンに向かって分散するために、製品の少なくとも一部を、逃げ出す搬送流体と共に搬送する（図１Ｄ参照）。

上の一般的な方法は、以下の付加的な補助ステップを有することができる。

搬送流体において混合された製品の存在を高めるために、方向付けるステップの前に、分散バブル内の、製品及び搬送流体を振る。

方向付けステップの間に、バブル装置を上方へ方向付け、これにより、分散バブル内の製品を、破裂シールから離れるように下方及び後方へ移動させる（図７Ａ参照）。破裂シールの近くに液体製品がないと、関係ゾーンへの分散がほとんど蒸気となり、より液体を含まないことが確実にされる。

方向付けステップの間にバブル装置を下方へ方向付け、これにより、分散バブル内の製品を、破裂シールのより近くへ、下方及び前方へ移動させる（図７Ｂ参照）。破裂シールの近くに液体製品が存在すると、分散が、蒸気と共にほとんど全ての液体製品を含むことが確実となる。

破裂縁部の近くに、向き合ったウェブに形成された向き合った剥離タブによって、分散ステップの後に、向き合ったウェブをさらに分離させる（図１Ｅ）。

上記方法は、多くの変化態様及び適用を有する。例えば、香水分散用途において、消費者は４つの選択的手順を有する。

軽い香り
気化された霧の初期の雲と、搬送流体内に溶解（蒸発）させられた香水の単一の分子とから、制限された香りが得られることができる。

中間の香り
攪拌によって搬送流体内に一時的に浮遊された液体製品を含むために、破裂の前に軽く叩くか又は振ることによってバブルを軽く攪拌することによって、より強い香りが得られることができる。

より強い香り
搬送流体により多くの液体製品を含むために、バブルを下方へ傾斜させることによって、より強い香りが得られることができる。

最強の香り
浮遊した液体の量を最大にするために激しい攪拌によって最強の香りが得られることができる。次いで、残っている製品を、バブルの内面におけるコーティングとして使用する。

産業上の用途
製品を分散バブルから関係ゾーン内へ分散させるためのバブル装置を提供することによって、本発明の目的は、これまでに説明されたように達成されたことが当業者に明らかになるであろう。圧縮力は、バブルにおける縁部破裂を強制する。圧縮された搬送流体及び製品は、圧縮された搬送流体の解放において、破裂縁部を通って逃げ出す。搬送流体及び製品を圧縮するためのエネルギは使用者によって提供される。製品は関係ゾーンとの物理的接触なしに分散される。製品は、バブル内の圧縮エネルギによって蒸気状態で分散バブルから追い出される。バブル装置は、製品へのアクセスのために使用者が分散バブルを開封することを可能にする、向き合った剥離タブを有する。バブル内に残った製品残留物は、接触塗布によって関係ゾーンに提供される。バブル装置は、分散後に、包囲ポケットにおいて便利に廃棄されることができる。バブル装置は、順々に使用するための製品の選択を備えた複数の分散バブルを有することができる。圧縮によって搬送流体が温まると製品の付加的な部分が気化し、分散バブルの外側での膨張により搬送流体が冷却すると凝縮する。

発明の概念から逸脱することなく、ここに示された構造及び実施形態において様々な変更が行われることができる。さらに、様々な図面に示された実施形態の特徴は、別の図面に示された実施形態と組み合わせて使用されることができる。

したがって、発明の範囲は、請求の範囲の文言及び請求の範囲の法的な均等物によって決定されるべきである。

１０ バブル装置、 １０Ｂ 破裂シール、 １０Ｃ カバーウェブ、 １０Ｎ 非破裂シール、 １０Ｐ シールされた周縁部、 １０Ｓ 支持ウェブ、 １０Ｚ 関係ゾーン、 １２ 分散バブル、 １２Ｂ 製品表面境界、 １２Ｃ 剥離タブ、 １２Ｅ 縁部破裂、 １２Ｆ 圧縮可能な搬送流体、 １２Ｐ 製品、 １２Ｒ 製品残留物、 １２Ｓ 剥離タブ、 ２２ 複数のバブル装置、 ２４Ａ 配列、 ２４Ｌ パーフォレーション線、 ３０Ｂ 破裂シール、 ３０Ｉ 選択された製品、 ３０ＩＩ 選択された製品、 ３０ＩＩＩ 選択された製品、 ３０ＩＶ 選択された製品、 ３０Ｖ 選択された製品、 ３２ 複数のバブル装置、 ３４Ｓ 、 ４２ 分散バブル、 ４４Ａ 軸、 ４４Ｄ ディスペンサ、 ４４Ｒ ロール、 ５０ バブル装置、 ５０Ｃ 凸面状のカバーウェブ、 ５０Ｓ 凸面状の支持ウェブ、 ５２Ｃ 凸面状のバブル、 ５２Ｓ 凸面状のバブ、 ６６ バブル装置、 ６０Ｓ 支持ウェブ、 ６２ 分散バブル、 ６６Ｗ 包囲部材、 ６６Ｐ 廃棄ポケット、 ７０ バブル装置、 ７０Ｂ 破裂シール、 ７０Ｎ 非破裂シール、 ７２ 分散バブル、 ７２Ｐ 製品、 ７６Ｓ 製品スワブ

Claims (27)

1. 使用者が、製品を関係ゾーンに向かって指向的に分散させることを可能にするための、バブル装置において、
   中央の包囲部の周囲にシールされた周縁部を形成するように押し合わせられた、包囲材料の向き合ったウェブが設けられており、前記周縁部が、製品の分散のための破裂シールと、残りの周縁部に沿った非破裂シールとを有しており、
   中央の包囲部が、周縁部内に向き合ったウェブの間に包囲された分散バブルを形成しており、
   分散バブル内に収容された製品が設けられており、
   分散バブル内に収容された圧縮性の製品搬送流体が設けられており、
   該製品搬送流体が、外部圧力を加えられることによって圧縮させられ、これにより、向き合ったウェブを、分散バブル内の破裂シールに沿って分離させ、破裂シールにおける破裂縁部を内側から外側へ強制し、
   圧縮された搬送流体が、破裂縁部を通る解放された噴出流として急速に逃げ出し、分散バブルから出て膨張し、
   逃げ出す膨張する搬送流体が、製品の少なくとも一部を、関係ゾーンへの指向的な分散のためにバブルから搬出することを特徴とする、バブル装置。
2. 破裂シールが壊れやすいウェブ結合であり、非破裂シールが破壊的ウェブ結合である、請求項１記載のバブル装置。
3. バブルが破裂すると破裂縁部の近傍に向き合ったウェブの包囲材料によって形成された向き合った剥離タブが設けられており、該剥離タブが、向き合ったウェブをさらに分離するために使用者によって引き離される、請求項１記載のバブル装置。
4. 分散バブル内に収容された製品の一部が、搬送流体と混合され、急速に逃げ出す搬送流体と共に破裂縁部を通って搬送される、請求項１記載のバブル装置。
5. 分散バブル内に収容された製品の別の部分が液体であり、分散バブル内の圧縮により搬送流体が温まると前記液体が搬送流体内に入り込み、分散バブルの外側での膨張により搬送流体が冷却されると搬送流体から関係ゾーンへ凝縮する、請求項４記載のバブル装置。
6. 分散バブル内に収容された少なくとも僅かな製品が、搬送流体に曝される表面を有する液体であり、該液体の一部が、表面に沿った搬送流体の急速な流れによって搬送流体内へ霧化され、逃げ出す搬送流体と共に破裂縁部を通って搬送される、請求項１記載のバブル装置。
7. 分散バブル内に収容された少なくとも僅かな製品が液体であり、該液体の一部が、製品分散後に破裂された分散バブルの包囲材料における表面残留物として残る、請求項１記載のバブル装置。
8. 分散バブル内に収容された少なくとも僅かな製品が液体であり、該液体の一部が、急速に逃げ出す搬送流体によって製品の噴出飛沫として破裂縁部を通って搬送される、請求項１記載のバブル装置。
9. さらに、接触による関係ゾーンへの製品の噴出飛沫の転移のために、破裂縁部の近傍に、包囲材料の製品スワブが設けられている、請求項８記載のバブル装置。
10. 製品スワブが、破裂縁部を通って製品が搬送された後に、製品の噴出飛沫を捕捉するための延長した下側リップである、請求項９記載のバブル装置。
11. 製品スワブの延長した下側リップが、製品が捕捉された後に該製品の噴出飛沫を保持するために、凹面状である、請求項１０記載のバブル装置。
12. 分散バブルが、向き合ったウェブのシートの間に包囲された分散バブルの配列である、請求項１記載のバブル装置。
13. 分散バブルが、分散バブルのロールである、請求項１記載のバブル装置。
14. 分散バブルが、分散バブルの帯である、請求項１記載のバブル装置。
15. 帯における分散バブルが、分散のための製品のセレクションを含む、請求項１４記載のバブル装置。
16. 分散バブルの帯における製品のセレクションが、プロトコルシーケンスにおいて提供される、請求項１５記載のバブル装置。
17. 各分散バブルにおける破裂シールが、帯の同じ縁部に沿っている、請求項１５記載のバブル装置。
18. 向き合ったウェブのうちの一方が支持ウェブであり、他方の向き合ったウェブがカバーウェブである、請求項１記載のバブル装置。
19. 支持ウェブが平坦であり、カバーウェブが、分散バブルを規定する凸面状である、請求項１８記載のバブル装置。
20. 支持ウェブ及びカバーウェブが、分散バブルを規定する凸面状である、請求項１８記載のバブル装置。
21. 製品を分散した後に、破裂した分散バブルを包装するための、向き合ったウェブのうちの少なくとも一方から延びた包装部材が設けられている、請求項１記載のバブル装置。
22. 包装部材が、破裂した分散バブルを処分するための廃棄ポケットを形成している、請求項２１記載のバブル装置。
23. 使用者によって圧縮圧力を加えながら製品を関係ゾーンに向かって指向的に分散させる方法において、
    バブル装置を関係ゾーンに向かって方向付けるステップを有しており、バブル装置が、中央包囲部の周囲に有するシールされた周縁部を形成するように押し合わされた包囲材料の向き合ったウェブによって形成されており、周縁部が、製品分散のための破裂シールと、残りの周縁部に沿った非破裂シールとを有しており、中央包囲部が、周縁部内で向き合ったウェブの間に包囲された分散バブルを形成しており、分散バブルが、分散のための製品と、圧縮性の製品搬送流体とを収容しており、
    外部圧力によって分散バブル内の搬送流体を圧縮するステップを有しており、
    搬送流体に外部圧力を加えながら、分散バブル内の破裂シールに沿って分散バブルを膨張させるステップを有しており、
    破裂シールに沿って、向き合ったウェブを分離させるステップを有しており、
    向き合ったウェブの分離により破裂シールにおける破裂縁部を内側から外側へ強制するステップと、
    圧縮された搬送流体を解放された噴流として破裂縁部を通って急速に逃げ出させ、バブルから出て膨張させるステップを有しており、
    製品の少なくとも一部を、分散のための逃げ出す搬送流体と共に、バブルから関係ゾーンに向かって搬送するステップを有することを特徴とする、使用者によって圧縮圧力を加えながら製品を関係ゾーンに向かって指向的に分散させる方法。
24. 方向付けるステップの前に、分散バブル内の製品及び搬送流体を振るステップを有する、請求項２３記載の方法。
25. 方向付けるステップの間に、バブル装置が上方に向けられ、分散バブル内の製品を、破裂シールから離れるように下方へ移動させる、請求項２３記載の方法。
26. 方向付けるステップの間に、バブル装置が下方に向けられ、分散バブル内の製品を、破裂シールに近付けるように下方へ移動させる、請求項２３記載の方法。
27. 分散ステップの後に、破裂縁部の近傍に、向き合ったウェブに形成された向き合った剥離タブによって、向き合ったウェブをさらに分離させる付加的なステップを有する、請求項２３記載の方法。

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