JP2010511811A - 折畳み式筺状物 - Google Patents
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Abstract
本発明は、折畳み構造で所望の場所に輸送された後、意図する形態に展開され得る建物又は建物部分として、使用されることを目的とする折畳み式筺状物を提供する。筺状物は、床と、2つの壁体、即ち床部の対向する側から上方に延びる屋根支持部とを備える。第一の屋根部が、壁体又は屋根支持部間の間隙を横断して広がる。少なくとも第二の屋根部が設けられ、この屋根部は、構造体に枢動可能に取り付けられて、輸送中には第一の屋根部を覆い、展開された形態では、第一の屋根部と実質的に同一平面内に広がって外方に延びる。同様に、第二の床部が、輸送中に壁体/屋根支持部に隣接し、展開されると、第一の床部と実質的に同一平面内で外方に延びるように、枢動可能に取り付けられてもよい。更なる壁部が、輸送中に第二の床部に平行に隣接し、展開されると第二の床部から上方に延びるように、第二の床部の端部に枢動可能に連結されてもよく、展開された屋根と相互接続して筺状物を完成する。好ましい形態においては、構造物は、第二の屋根部に枢動可能に取り付けられる第三の屋根部を含み、展開構造では屋根を更に伸長させて、更なる壁部と接合・連結する。
【選択図】 図1
【選択図】 図1
Description
本発明は、折畳み式筺状物(foldable enclosure)に関し、より詳細には、折畳み構造で輸送されて、目的地で展開することができる住居に関するが、これに限定されるものではない。
あらゆる形状及び大きさの固定式及び可動式筺状物が世界中で利用されている。かなり大きい筺状物の建造には相当の時間と費用を要する。例えば、住居は、建造するのが複雑であり、多くの様々な熟練した職人の協力が必要である。また、世界のある地域によっては、適切な職人を見つけ出すことが困難である。
特に住居に関して、建造時間は典型的には最低3ヶ月に制約される。かなりの建造時間に、変動する気象条件や様々な環境と共に独立した職人の調整が加わる。職人は、典型的には可能な限り早い期間に仕事を完成させようとするプレッシャーを感じているので、不出来、見込み違い、及び人的ミスが発生する。また、時間的制約や、現場での手動による建造及び部品の組立てに起因して、作業場関連の事故も発生する可能性がある。また、資材が遅れて配送されるか、あるいは一貫性なく欠陥又は間違った製品が供給されると、建造の遅れが発生する。作業現場では、また工具及び資材が行方不明になることもよくあることである。
上述のような問題が発生することのない工場で建造され、容器中に折り畳まれ、目的地に出荷された後に、できるだけ素早く展開構造に広げることのできる、住居等の筺状物に対する要求がある。本発明の目的は、先行技術の1以上の不具合を実質的に克服する又は少なくとも改善するか、あるいは少なくとも有用な代替物を提供することにある。
それ故、本発明は、第一の態様において、目的地に輸送する間は折畳み構造をなし、目的地では筺状物が展開構造に設置される折畳み式筺状物から構成され:
前記筺状物は、床と、床から上方に延びる少なくとも1つの壁体と、壁体に支持されると共に床から上方に間隔を設けて配置される屋根組立体と、を含み、
前記屋根組立体は、水平方向の構成部材を有する壁体から第一の方向に横方向に延びる第一の屋根部分と、概ね水平軸線の周りに角運動するように枢動可能に取り付けられて、折畳み輸送構造と展開構造の間を移動する第二の屋根部分とを含み、折畳み輸送構造では、第二の屋根部分が少なくとも第一の屋根部分を実質的に覆い、展開構造では、前記水平方向の構成部材と反対方向に第二の屋根部分が壁体に対して横方向に延びる。
前記筺状物は、床と、床から上方に延びる少なくとも1つの壁体と、壁体に支持されると共に床から上方に間隔を設けて配置される屋根組立体と、を含み、
前記屋根組立体は、水平方向の構成部材を有する壁体から第一の方向に横方向に延びる第一の屋根部分と、概ね水平軸線の周りに角運動するように枢動可能に取り付けられて、折畳み輸送構造と展開構造の間を移動する第二の屋根部分とを含み、折畳み輸送構造では、第二の屋根部分が少なくとも第一の屋根部分を実質的に覆い、展開構造では、前記水平方向の構成部材と反対方向に第二の屋根部分が壁体に対して横方向に延びる。
それ故、本発明は、第二の態様において、目的地に輸送する間は折畳み構造をなし、目的地では筺状物が展開構造に設置される折畳み式筺状物から構成され:
前記筺状物は、第一の床部と、前記第一の床部の対向する側に隣接して前記床に連結されて、前記床から実質的に垂直に延びる少なくとも2つの屋根支持部と、前記少なくとも2つの屋根支持部の端部に前記床から遠位に連結されて、前記2つの屋根支持部間の間隔を横断して広がる第一の屋根部と、前記第一の屋根部又は前記屋根支持部に枢動可能に連結されて、折畳み構造と展開構造の間を移動可能な少なくとも1つの第二の屋根部と、前記第一の床部の前記対向する側に又はこれに隣接して枢動可能に連結されて、折畳み構造と展開構造の間を移動可能な少なくとも1つの第二の床部と、前記第一の床部に又はこれに隣接して連結される第二の床部から遠位の前記床部の端部において、第二の床部に枢動可能に連結されて、折畳み構造と展開構造の間を移動可能な少なくとも1つの壁部と、を含み、
第二の屋根部の折畳み構造では、前記第二の屋根部が前記第一の屋根部を実質的に覆い、その展開構造では、前記第二の屋根部が、前記第一の屋根部と実質的に同一平面内にあって、前記屋根支持部の隣接する端部から前記第一の屋根部の方向と反対方向に延び、第二の床部の折畳み構造では、前記第二の屋根部が前記屋根支持部に実質的に隣接し、その展開構造では、前記第二の床部が、前記第一の床部と実質的に同一平面内にあって、前記屋根支持部の隣接する端部から前記第一の床部の方向と反対方向に延び、壁部の折畳み構造では、前記壁部が前記第二の床部に実質的に隣接し、その展開構造では、前記壁部が、前記第二の床部の端部から垂直に延びて展開した屋根部と相互接続する。
前記筺状物は、第一の床部と、前記第一の床部の対向する側に隣接して前記床に連結されて、前記床から実質的に垂直に延びる少なくとも2つの屋根支持部と、前記少なくとも2つの屋根支持部の端部に前記床から遠位に連結されて、前記2つの屋根支持部間の間隔を横断して広がる第一の屋根部と、前記第一の屋根部又は前記屋根支持部に枢動可能に連結されて、折畳み構造と展開構造の間を移動可能な少なくとも1つの第二の屋根部と、前記第一の床部の前記対向する側に又はこれに隣接して枢動可能に連結されて、折畳み構造と展開構造の間を移動可能な少なくとも1つの第二の床部と、前記第一の床部に又はこれに隣接して連結される第二の床部から遠位の前記床部の端部において、第二の床部に枢動可能に連結されて、折畳み構造と展開構造の間を移動可能な少なくとも1つの壁部と、を含み、
第二の屋根部の折畳み構造では、前記第二の屋根部が前記第一の屋根部を実質的に覆い、その展開構造では、前記第二の屋根部が、前記第一の屋根部と実質的に同一平面内にあって、前記屋根支持部の隣接する端部から前記第一の屋根部の方向と反対方向に延び、第二の床部の折畳み構造では、前記第二の屋根部が前記屋根支持部に実質的に隣接し、その展開構造では、前記第二の床部が、前記第一の床部と実質的に同一平面内にあって、前記屋根支持部の隣接する端部から前記第一の床部の方向と反対方向に延び、壁部の折畳み構造では、前記壁部が前記第二の床部に実質的に隣接し、その展開構造では、前記壁部が、前記第二の床部の端部から垂直に延びて展開した屋根部と相互接続する。
添付の図面を参照して、事例のみとして本発明の好ましい実施例を以下に説明する。
添付の図面において、そして、図1〜9に最も良く見られるように、床3と、床3から上方に延びる少なくとも1つの壁体5と、床3から上方に間隔を介して壁体5に支持された屋根組立体7とを備えた、折畳み式筺状物1が概略的に図示される。屋根組立体7は、水平方向の構成部材を有する壁体5から第一の方向に横方向に延びる第一の屋根部分9と、この屋根部分に対して概ね水平軸線の周りに角運動するように、第一の屋根部分9に枢動可能に取り付けられた第二の屋根部分11とを含む。第二の屋根部分に対して概ね水平軸線の周りに角運動するように、第三の屋根部分13が第二の屋根部分11に枢動可能に取り付けられる。
添付の図面において、そして、図1〜9に最も良く見られるように、床3と、床3から上方に延びる少なくとも1つの壁体5と、床3から上方に間隔を介して壁体5に支持された屋根組立体7とを備えた、折畳み式筺状物1が概略的に図示される。屋根組立体7は、水平方向の構成部材を有する壁体5から第一の方向に横方向に延びる第一の屋根部分9と、この屋根部分に対して概ね水平軸線の周りに角運動するように、第一の屋根部分9に枢動可能に取り付けられた第二の屋根部分11とを含む。第二の屋根部分に対して概ね水平軸線の周りに角運動するように、第三の屋根部分13が第二の屋根部分11に枢動可能に取り付けられる。
好ましい形態における床3は第一の床部3であり、筺状物1は、第一の床部に対して概ね水平軸線の周りに角運動するように、第一の床部3に枢動可能に取り付けられた第二の床部15を含む。好ましい形態における壁体5は第一の壁体5であり、筺状物1は、第二の床部に対して概ね水平軸線の周りに角運動するように、第二の床部15に枢動可能に取り付けられた第二の壁体17を更に含む。筺状物1は、図8〜10に最も良く見られるように、第三の屋根部分13を第二の壁体17に固定可能に連結する手段19を含む。
屋根組立体7は、屋根部分9,11,13を支持するトラス21を更に含む。好ましい形態において、トラス21は、壁体5にヒンジで連結されて、ヒンジ連結トラスを与える。屋根部分9,11,13の1つ(好ましい形態では第三の屋根部分13)は、図10,図11A〜11Cに最も良く見られるように、持上げ機構23を含む。持上げ機構23は長手方向に延びるアーム25を含み、アームは取付けブラケット27を介して第三の屋根部分13の下面29に取り付けられる。アーム25は、アームに対して概ね水平軸線の周りに角運動するように、第三の屋根部分13の端部33に隣接するアーム25に、枢動可能に取り付けられた持上げ部31を含む。好ましい形態における持上げ部31は、その長手方向に沿って延びると共に、アーム25に位置するピン37と協同するスロット35を含む。スロット35はピン37の周りに枢動することができる。持上げ部31は、クレーン(図示せず)形式の持上げ手段に連結する開口39を更に含む。
図15A及びBに最も良く見られるように、ヒンジ41等の形態をした連結器が設けられる。ヒンジ41は、第二の床部15を第二の壁体17に枢動可能に連結する。しかし、ヒンジ41は、これを筺状物1周辺の様々な領域に利用することができ、上述の使用のみに限定されるものではない。床/壁体ヒンジ41は、締結手段(図示せず)を受け入れる穴47付きの一対のフランジ45を有する実質的にU字状の本体43を含み、フランジ45を第二の床部15に固着する。また、本体43は、例えば第二の壁体17に枢動取付けされる旋回軸接続部49等を含む。床/壁体ヒンジ41は、概ね水平軸線の周りに0〜90°で角運動可能であり、壁体17に対して床部15を枢動する。有利には、床/壁体ヒンジ41は、筺状物1の2つの構造体を一緒に取り付けて、区画87内に位置することができる。これにより、90°の折曲げで継ぎ目のない接合をもたらす。
図10に最も良く見られるように、第二の壁体17は、同壁体に対して概ね水平軸線の周りに角運動するように、第二の壁体17に枢動可能に取り付けられた庇/雨樋組立体51を含む。庇/雨樋組立体51は、隣接する第三の屋根部分13から雨水を収集する手段53を含む。雨水の流出に役立つように、第三の屋根部分13は、遠くの端部33に実質的に半円状の端部33を含み、雨水手段53上の凸形状の収集器54へ雨水を導く。雨水手段53は、端部33から第二の壁体17に向かって先細りの細長い表面55を含み、捕捉された雨水を第二の壁体17に向けて導く。第二の壁体17は、下方に延びる雨樋57と、雨樋57及び/又は先細りの表面55と流体接続する貯蔵部59とを含む。貯蔵部59は、貯水槽、袋タンク(bladder)等とすることができる。貯蔵部59は、壁体17の外部又は内部に、あるいは、天井の上方に、又は図23A〜Cに示すように床の下方に位置することができる。
貯蔵部59は、図14A〜Cに最も良く見られるように、建物の設備に便宜を与えるように、長手方向に延びる開口61等を含む。また、貯蔵部59を利用して、筺状物1に追加の構造支持体を設け、例えば断熱及び防火に役立ててもよい。廃水又は家庭雑排水等の雨水以外の流体を貯蔵部59に収容してもよい。貯蔵部59は、壁パネル等を受け入れる間柱等として作用する部材62を含む。また、放出弁(図示せず)を利用して、2以上の貯蔵部59を連結してもよい。
図12A〜Eに示すように、筺状物1は、例えば、第一の屋根部分9と第二の屋根部分11、及び、第二の屋根部分11と第三の屋根部分13を枢動可能に連結するヒンジ63を更に含む。しかし、ヒンジ63は、これを筺状物1周辺の様々な領域に利用することができ、上述の使用のみに限定されるものではない。屋根ヒンジ63は、概ね円弧形状の本体65を含み、実質的に平行かつ側面に沿って相隔たる第一の面67及び第二の面69を含む。各面67,69は、円弧状のスロット71と、その内部に位置してそれぞれのスロット71に沿って滑り運動するサービス・ガイド部材73とを含む。ガイド部材73は、例えば屋根部材9,11,13に固着される。屋根ヒンジ63は、概ね水平軸線の周りに0から180°まで角運動することができ、連結する2つの構造要素間に継ぎ目のない連結を作る。
図20A〜Fに示すように、更なる連結器又はヒンジ130(見えない)が、壁体、床又は屋根部87の内部に位置する。連結器130は、壁体、床、(又はその他の2つの部材)を連結することができる。ヒンジ130は、区画87内に位置して、点133の周りに枢動可能な概ねY字状部材132を含み、凹部136を画成する2つのアーム134,135を含む。一方のアーム135は、ラチェット137に向かって延びていて、これに沿って移動可能であり、枢軸点133の周りの部材132の回転を制限する。ラチェット137も枢軸点の周りに回転する。ピストン機構138等を利用して、部材132又はラチェット137を押圧し、互いに係止又はこれを解除することにより、連結器130をロック又はこれを解除することができる。
更なるアーム140が、隣接する区画87に固定されて、これから開口142を通って延び、部材132の凹部136内に受け入れられる部分141を含む。端部145が、枢動軸線回りにラチェット137に沿って部材132を押圧する。連結器130は、屋根、波形の鉄製外装等の覆い資材を折り畳むことができ、折畳み接合部を補修又は継ぎ当てる必要がない。
図13A及びBに示すように、屋根部分9,11,13は複数の屋根板75を含むことができる。連結器又はヒンジ77が、隣接する屋根板75を連結し、概ね水平軸線の周りに角運動することができる。板ヒンジ77は、長手方向に延びる実質的に環状の本体79を含み、本体は実質的に環状のスロット81を有する。隣接する屋根板75の端部83が、スロット81内に位置することができ、スロットに対して角運動する。
図13C〜Hに示すように、更なる連結器組立体100が図示されている。連結器組立体100は、主として屋根部分9,11,13の連結に使用され、図13A及びBに示すものと別の連結器である。連結器100は、区画87等の支持構造体内に位置し、引っ込み位置と伸長位置の間を移動可能な部材102と、バネ103とを含む。部材102は区画87上の旋回軸に接続される。バネ103は部材102の一端部に連結され、バー104がその他端部に連結される。バー104は、区画87から長手方向に延びていて、隣接する区画87をバー104から横方向に押圧する。この動きにより、隣接する屋根部分と区画87が、隣接する屋根部分108間に連結片105を摺動可能として、2つの屋根部分108が継ぎ目なしに連結可能になり、防水膜を作り出す。機械的、油圧、又は電気的手段(図示せず)により、筺状物1の全ての別の連結器/ヒンジと同様に連結器100を作動させることができる。
図16A〜Eに最も良く見られるように、筺状物1は、構造物区画87を含み、構造物区画87は、対応する区画87を受け入れる少なくとも1つの横チャンネル89を含み、概ねT字形接続を形成する。区画87は、また、その長手方向に沿って延びる少なくとも1つのリブ91を含む。区画87は、ベース93、上方に延びる壁部95、及び外方に延びるフランジ97を有する。区画87内部に強化又は支持ブロック96を挿入して、筺状物1に接合強度及び剛性を付与することができる。ブロック96は、チャンネル94を備えることができる。好ましい形態におけるブロック96は、プラスチックから製造されるが、任意の好適な材料から製造されてもよく、区画87は鋼鉄製区画であることが好ましい。このようにして、単一の形成された区画87は、壁体、屋根、及び床に使用され、筺状物1に構造フレームを提供することができる。
図1〜9及び図18A〜Cに見られるように、筺状物1は、これを目的地まで輸送する容器99を含むことができる。筺状物1の第一の床部3は容器99の床面を形成することができる。好ましい形態において、筺状物1は住居又はハウスとなり、従って図面に見られるように、多くの筺状物1を一緒に連結して、ハウス又は建物等のかなり大きな筺状物(図17A〜G参照)を形成することができる。筺状物1の基礎又はフーティングとして作用する予め用意されたジャッキ/スタンド上に、容器99を降下させることができる。ジャッキ/スタンド上に筺状物1を着座させたままの状態で、容器99のシェルが回収される。
図18A〜Cに示すように、容器99の壁部107は上面ウエブ120に対して枢動可能であり、壁部107とウエブ120が、折畳み構造において実質的に平行となり得る、即ち“平坦なパック”を提供することが可能である。空の折畳み容器99(5又は3側面)は、製造時の“平坦なパック”に戻り、別の筺状物1が再充填される。また、容器99はフックや取付板等の各種の標準装備を含むことができ、通常の容器と同様に容器99を移動することが可能である。
図19A及びBに示すように、容器99の壁部107は、筺状物1の第一の床部3に壁部107を固着する連結器110を更に含む。連結器110はあらゆる型式のものから構成できるが、好ましい実施の形態では、ピン、ロッド等112が、壁部107から延びて床部3の開口114内に位置することが可能である。ピン112が床部3に位置すると、ピン112が回転してその端部に位置するラッチ116を作動させることができる。ラッチ116は床部3の内部フランジ118に追随して、壁部107と床部3を一緒にロックする。ラッチ116は、連結を支援するラチェット、バネ、クリップ等を含むことができ、また、手動、油圧による、又は電子的な解放(図示せず)を含むことができる。連結器110はネジ又はボルトを必要としない。更に、連結器110は、筺状物1の構造要素内に隠れていて、見えないようになっている。
また、前記連結器110を使用して、筺状物1の他の部品を一緒に固定することができるが、連結器はこのような使用に限定されるものではない。従って、容器99は、在中物(筺状物1である)が容器99内部に置かれると、容器の安全性を提供するロック・システムを含む。容器99を広げたり折り畳むために、容器99は油圧式持上げ軸を介して操作される。筺状物1はいかなる大きさであってもよいので、容器99も、これに応じて様々な大きさであってもよく、容器99の長さを変化させるために分割されたパネル等を使用して、様々な筺状物の大きさに適応させることができる。
図21A〜Fに見られるように、180°回転を行う更なる連結器又はヒンジ160が設けられる。ヒンジ160は、概ねW字形構造を有する本体162を含み、区画87内で連結可能である。本体162の各端部には、隣接する区画87に枢動可能に取り付けられて、放射軸の周りに運動する部分166を有するアーム164が位置する。壁体、床パネル等を備えた区画87がこれらに取り付けられる。接合は、図21Dに示すように、パネルのテーパー状端部と本体162により継ぎ目のない接合をもたらす。
図24A〜Dに示すように、筺状物1中に位置する戸棚等220がガイド222に沿って移動する多くのローラ221を含み、戸棚220を移動可能にする。戸棚220はこれを所定の位置に係止するピン223を含む。戸棚220は、また、壁部224と共に完全なシールを行う。これにより、筺状物1で使用する戸棚、衣装棚等が折畳み領域から離れて摺動し、固定接合部を有することなく折り曲げることができるようになる。
図25A及びBに示すように、現場で取付けを必要とせず工場で完全防水を含むことのできる浴室設備230が設けられる。浴室230は、その周辺に間隔を設けて配置された排水管232を含む。排水管232は、所定の箇所に固定されたタイルと共にシールを行う。排水管232は、床面から水を捕捉し、防水膜を置き換えるスカート輪郭をを含み、床材に留められる。
図22A〜Dに示すように、用地が造成されると、穴が掘られ、アンカー組立体180がコンクリートで固められてフーティングを準備する。これらのアンカー組立体180は任意の典型的な型から構成される。しかし、図示の実施例では、前記組立体は、地表面でコンクリート182内に固着されて長手方向に延びる第一の部材181を含み、これに沿って延びる多数の開口183を有する。伸縮自在の部材184が、第一の部材181内に位置付け可能であり、そこから長手方向に延びている。伸縮自在の部材184は、対応する開口186及びロック・ピン187を含み、地面上方の特定の高さに2つの部材を固定する。アンカー支柱189等が、伸縮自在の部材184の端部に固着され、筺状物1の下地床190に固着可能である。アンカー支柱189は回転する調節手段192を含み、これにより例えば地面からの下地床190の高さを調節することができる。
図23A〜Eに示すように、下地床190は、筺状物1の床3に連結される2つの横断部材194,195を含むことができる。下地床190は、地面上方に高さを与えるアンカー支柱189に取り付けられる。貯蔵部59は、下地床190の下側に位置して、貯蔵部の側面に枢動可能に連結されるフランジ198を含むことができる。伸長位置では、フランジ198はガイド200内に配置可能である。部材194,195の設計により、貯蔵部59は、容易に所定の位置に設置でき、又は何時でも取り外すことができる。
使用に際しては、筺状物1は筺状物工場における組立ラインで完全に組み立てられる。工場で完成すると、筺状物1は、目的地に輸送するために、折畳み構造(例えば、図1参照)で容器99内に収納され、目的地では、筺状物1が展開構造(例えば、図9参照)で設置されることになる。
筺状物1が目的地に到着する前に、筺状物1の到着に合わせて用地を造成する必要がある。土地が筺状物1の到着に合わせて造成され、平らにされる。整地にコンクリートを注入しながら同時に、予め建造されたフーティング・フレームを設置する。これは、フーティング・フレーム内に組み込まれたガイド板及び標尺を用いて完了し、フーティング・フレームが、正しく、かつ、あらゆる人的ミスの可能性を低減するように設置されることを保証する。
フーティング・フレーム上にネジ留めするように設計された専用のジャッキ・スタンド180が、この時取り付けられる。ジャッキ・スタンド180は、調節可能であり、様々な地表の高さに適応する。予め組み立てられた下地枠190上を摺動するピンが、ジャッキ・スタンド180に取り付けられる。また、筺状物には自己ガイド板が含まれる。予め組み立てられた枠は、ジャッキ・スタンド180上に設置され、正しい高さに調節される。前記枠は所定の箇所が切り抜かれて確実に正確かつぴったり嵌るので、枠190をジャッキ・スタンド180にネジ留めする必要がない。予め組み立てられた床枠は、雌クリッピング・システムと、居住床をクリップ留めするピンとを保持する。
筺状物1が到着すると、筺状物1をクレーンで持ち上げて下地枠190上に設置する。クリッピング・システムと一緒に床は、ネジを用いることなく直接、前もって設置された下地枠190上に容易にクリップで留まる。クレーンは、筺状物1を覆うように最初に置かれた前述の専用の容器99を取り除く。容器99は床3を形成するために位置決めされる。
故に、床3がこの時クリッピング・システムにより枠上に設置される。クレーンが筺状物1周囲から容器99を取り除く。折畳み輸送構造における第二の床部15と第二の壁体17は、図1に最も良く見られるように、互いに及び第一の壁体5と実質的に平行である。第二の床部15及び第二の壁体17は、この時第一の壁体5から離れ、方向構成部材と反対方向にそれぞれのヒンジの周りの角運動により、展開構造(図5に図示)に枢動されて、第二の床15が第一の床部3と同一平面内にあり、第二の壁体17が第二の床部15から上方に実質的に垂直に延びる。
図11A〜Cに最も良く見られるように、持上げ部31をアーム25に実質的に垂直として、クレーンが穴39を介して持上げ部31に連結できるように、持上げ機構23を位置合わせする。クレーンは、折畳み構造において少なくとも互いに実質的に覆われている第一、第二及び第三の屋根部分9,11,13を広げて、これらを展開構造に広げる。展開構造では、第二及び第三の屋根部分11,13が、第一の屋根部分9の方向構成部材と反対方向に、壁体5に対して横方向に広がる。次いで、第三の屋根部分13が連結部19を介して第二の壁体17に連結される。
次に、庇/雨樋53が枢動されて第二の壁体17から離れ、連結部101を持上げ機構23の持上げ部31に連結させることができる。図10に最も良く見られるように、その後、各板75が少なくとも互いに実質的に覆われる折畳み構造から、各板75が互いに隣接して広がる展開構造に、屋根板75が広げられる。
スライディング・システム(図24A〜D参照)は、壁体、衣装棚等の内部構造体を容器99の折畳み領域内に位置させて輸送中に完成位置から待避させ、筺状物1が目的地に所在すると、後退させ完成位置に摺動させることができる。筺状物1の設備がこの時連結され、内部の最後の仕上げが完了する。すると、筺状物1は人が住むための準備が整う。
有利には、本発明は、少なくとも好ましい形態において、住宅居住者の主なる利用のために工場内の生産ラインで建造及び組立てられた移転可能な住居を提供する。本発明の簡易性により、従来の大半の住居には普通見られない追加の機能を組み込むこと、及び工場から出荷する前に実質的に全ての付属品を包含させることが可能になる。好ましい形態では、個々の構成部材は単独では販売されないであろう。筺状物1の構造は高級鋼鉄から構成され、それは、現在筺状物1用に使用されている従来の材料よりも高水準の耐久性をもたらすと共に、材料の強度及び長持ちする特性に起因して、優れた輸送性をもたらす。
筺状物1は、考えられる限りでは任意の大きさの床面積を有することが可能であって、ガレージ、2階建て等の増築に対応することも可能であり、どのような場所にでも輸送することが可能である。更に、リサイクル、太陽光発電及び風力機能等の“グリーン(環境に優しい)”製品域を、輸送前に追加・組み込むことも可能である。その上、筺状物1が設計されて工場で建造される際に、個別の消費者に完全な特注生産を可能にする。
筺状物1の全てのヒンジは、外側及び内側の壁体と床とが目視できる継ぎ目のない状態で、90°から180°まで折り曲げることが可能である。継ぎ目又は接合部は、更なる仕上げ、あるいは接合部が全く“継ぎ目なし”とみなされるような状態にする必要がないので、ヒンジは広げる過程を最終工程とすることが可能である。また、内側及び外側が共に全く“防水”とみなされる状態で、連結器/ヒンジは2枚のパネルの接合を行う。
それ故に、筺状物1の組立てには決められた手続きがあって、人的ミス発生の可能性がほんの僅かしかないので、筺状物1は建造時に時間のズレ及び遅延が最小となる。筺状物1は工場内の生産ラインで建造されるので、納入の注文から配送までの時間のズレがほんの僅かしかなく、品質管理を確実に行うことができる。更に、資材又は天候に関する問題が生じないため、消費者にかかる費用の変動が小さい。また、屋根部分13の端部33下側に位置する凸型雨樋組立体51は、ゴミ類の捕捉が最小であり、水の濾過が最大であって、耐火性であることが指摘される。雨樋組立体51は、また、濾過系等又は様々な形状を含んでもよく、あるいは種々の材料から製造されてもよい。
雨樋組立体51は、タンク等に貯蔵する前の雨水を収集する方法又は豪雨による雨水の廃棄方法を提供する。また、組立体51は、筺状物1の構造物への建造過程時に制御する持上げ装置31と合体している。組立体51は、その最外端が筺状物1に接着され、屋根の最外端の線上にある。更に、内側及び外側の建造上の特徴を作り出すために、折り目、ヒンジ、及び接合部が隠蔽される。建造上の特徴は、隣接するクリップで予め組み立てられる。これは、住居が組立局面に達すると、残りの全てのプレファブを所定の箇所に単にクリップする状況にすぎなくなることを意味する。このように、僅かな時間で美的側面並びに隠蔽する局面が対処される。
また、輸送用容器99は折曲げ可能な壁部を備え、コンパクトな状態で工場に返送できるだけでなく、筺状物1を最大限保護できる。注目すべきは、台所、浴室、ドア、窓、付属品等の構成部材は全て、工場で完成されて据え付けられ、輸送される容器中に含まれることである。クリッピング・システムの使用により、ネジ及びボルトの実質的な使用が省かれる。例えば、筺状物1は、広範な材料から製造されることができ、鋼鉄、アルミニウム、金属等に限定されてはならないことに注目すべきである。更に、筺状物1の要素は、水平軸線の周りに枢動しなくてもよく、筺状物1の方向に応じて垂直軸線の周りに枢動することもできる。
筺状物1を再度折り畳んで移動できることに注目すべきである。即ち、前述の折畳み工程を逆にして、異なる場所で、屋根、壁体、及び他の構成部材等を再度折畳み、再梱包、組立て直し、移動、及び再建造することができる。開いた構造の筺状物1は、通常の技法で建造された典型的な家屋と区別できるであろう。
説明自体の一般性に限定すると考えるべきでない好ましい実施例により、本発明が説明された。説明中に言及された特定の整数は、必要に応じて、既知の均等物を含むものとみなされる。当然のことながら、当業者であれば、本発明は他の多くの形態に具体化されるであろう。
Claims (38)
- 目的地に輸送する間は折畳み構造をなし、目的地では筺状物が展開構造に設置される折畳み式筺状物であって、
前記筺状物は、床と、床から上方に延びる少なくとも1つの壁体と、壁体に支持されると共に床から上方に間隔を設けて配置される屋根組立体とを含み、
前記屋根組立体は、水平方向の構成部材を有する壁体から第一の方向に横方向に延びる第一の屋根部分と、概ね水平軸線の周りに角運動するように枢動可能に取り付けられて、折畳み輸送構造と展開構造の間を移動する第二の屋根部分とを含み、前記折畳み輸送構造では、第二の屋根部分が少なくとも第一の屋根部分を実質的に覆い、前記展開構造では、第二の屋根部分が前記水平方向の構成部材と反対方向に壁体に対して横方向に延びる、折畳み式筺状物。 - 前記屋根組立体が、概ね水平軸線の周りに角運動するように前記第二の屋根部分に枢動可能に取り付けられて、折畳み輸送構造と展開構造の間を移動する第三の屋根部分を含み、折畳み輸送構造では、第三の屋根部分が少なくとも第一及び第二の屋根部分を実質的に覆い、展開構造では、前記水平方向の構成部材と反対方向に第三の屋根部分が第二の屋根部分から横方向に延びる、請求項1に記載の折畳み式筺状物。
- 前記床が第一の床部であり、前記筺状物が、概ね水平軸線の周りに角運動するように前記第一の床部に枢動可能に取り付けられて、折畳み輸送構造と展開構造の間を移動する第二の床部を含み、折畳み輸送構造では、第二の床部が少なくとも前記壁体と実質的に平行であり、展開構造では、第二の床部が、前記水平方向の構成部材と反対方向に前記壁体から横方向に延びて、第一の床部と同一平面内にある、請求項1に記載の折畳み式筺状物。
- 前記壁体が第一の壁体であり、前記筺状物が、概ね水平軸線の周りに角運動するように前記第二の床部に枢動可能に取り付けられて、折畳み輸送構造と展開構造の間を移動する第二の壁体を含み、折畳み輸送構造では、第二の壁体が少なくとも第二の床部を実質的に覆い、展開構造では、第二の壁体が第二の床部から上方に実質的に垂直に延びる、請求項3に記載の折畳み式筺状物。
- 前記屋根組立体が、概ね水平軸線の周りに角運動するように前記第二の屋根部分に枢動可能に取り付けられて、折畳み輸送構造と展開構造の間を移動する第三の屋根部分を含み、折畳み輸送構造では、第三の屋根部分が少なくとも第一及び第二の屋根部分を実質的に覆い、展開構造では、第三の屋根部分が、前記水平方向の構成部材と反対方向に第二の屋根部分から横方向に延びて、前記第三の屋根部分を前記第二の壁体に固定可能に連結する手段を更に含む、請求項4に記載の折畳み式筺状物。
- 前記屋根組立体が前記屋根部分を支持するトラスを含む、請求項1に記載の折畳み式筺状物。
- 前記トラスがヒンジ・トラスからなる、請求項6に記載の折畳み式筺状物。
- 前記屋根部分の1つが、前記屋根組立体を前記展開構造に移行することができる持上げ手段と係合する持上げ機構を含む、請求項5に記載の折畳み式筺状物。
- 前記持上げ機構が前記第三の屋根部分の下面に取り付けられる長手方向に延びるアームを含み、前記アームが前記第三の屋根部分に対して長手方向に摺動するように構成されていて、第一の引っ込み位置では、前記アームが前記第三の屋根部分の下側に位置することが可能であり、第二の伸長位置では、前記アームの端部が前記第三の屋根部分の端部を越えて延びる、請求項8に記載の折畳み式筺状物。
- 前記持上げ機構が、概ね水平軸線の周りに角運動するように、前記アームの前記屋根部分の端部に隣接する前記アームに、枢動可能に取り付けられた持上げ部を含んでいて、前記持上げ手段と係合させるために、前記アームに実質的に垂直な位置に前記持上げ部を移行させる、請求項9に記載の折畳み式筺状物。
- 前記持上げ部がその長手方向に沿って延びるスロットを含み、前記アームが前記端部に隣接するピンを含んでいて、使用時に、前記持上げ部が、前記スロットに沿って摺動可能で、かつ前記アームに対して前記軸線の周りに枢動可能である、請求項10に記載の折畳み式筺状物。
- 前記第二の床部を前記第二の壁体に枢動可能に連結するヒンジを含み、前記床/壁体ヒンジが、一端に一対のフランジ及び他端に旋回軸接続部を有する実質的にU字状の本体を含み、前記フランジが前記第二の床部に固着されると共に、前記旋回軸が前記第二の壁体に枢動可能に取り付けられて、使用時に、前記第二の壁体と第二の床部が互いに対して枢動可能である、請求項3に記載の折畳み式筺状物。
- 前記床/壁体ヒンジが、概ね水平軸線の周りに0から90°まで角運動することができる、請求項12に記載の折畳み式筺状物。
- 前記第二の壁体が庇/雨樋組立体を含む、請求項8に記載の折畳み式筺状物。
- 前記庇/雨樋組立体が、概ね水平軸線の周りに角運動するように、前記第二の壁体に枢動可能に取り付けられて、折畳み輸送構造と展開構造の間を移動することができ、折畳み輸送構造では、庇/雨樋組立体が前記第二の壁体と実質的に平行であり、展開構造では、庇/雨樋組立体が、第二の壁体から離れて前記第三の屋根部分に向かって延び、前記第三の屋根部分の下面に位置する持上げ機構の前記持上げ部と連結する、請求項14に記載の折畳み式筺状物。
- 前記庇/雨樋組立体が前記第三の屋根部分から雨水を収集する手段を含む、請求項14に記載の折畳み式筺状物。
- 前記雨水収集手段が、前記第三の屋根部分の端部から前記第二の壁体に向かって先細りの細長い表面を含み、捕捉された雨水を前記第二の壁体に向かう方向に導く、請求項16に記載の折畳み式筺状物。
- 前記第二の壁体が下方に延びる雨樋を含み、前記雨樋が前記先細りの表面から前記捕捉された雨水を受け入れる、請求項17に記載の折畳み式筺状物。
- 前記庇/雨樋組立体と流体接続する貯蔵部を含み、前記貯蔵部が前記捕捉された雨水を貯水する、請求項18に記載の折畳み式筺状物。
- 前記貯蔵部が貯水槽である、請求項19に記載の折畳み式筺状物。
- 前記貯蔵部が前記第二の壁体内部に位置する、請求項19に記載の折畳み式筺状物。
- 前記貯蔵部が天井の上方又は床の下方に位置する、請求項19に記載の折畳み式筺状物。
- 前記貯蔵部が建物の設備を収容する開口を含む、請求項19に記載の折畳み式筺状物。
- 前記第一と第二の屋根部分及び/又は前記第二と第三の屋根部分を枢動可能に連結するヒンジを更に含み、前記屋根ヒンジが実質的に平行にかつ横方向に離間した第一の面及び第二の面を有する本体を含み、前記面の各々がその中に位置する円弧状のスロットを有し、一対のサービス・ガイド部材が各スロット内に位置して各スロットに沿って滑り運動し、前記ガイド部材は互いに対して移動可能であり、前記ガイド部材を隣接する屋根部分に取り付けて、使用時に、前記屋根部材が概ね水平軸線の周りに互いに対して角運動可能である、請求項1又は2に記載の折畳み式筺状物。
- 前記屋根ヒンジが、概ね水平軸線の周りに0から180°まで角運動することができる、請求項24に記載の折畳み式筺状物。
- 前記屋根部分の各々が複数の屋根板を含む、請求項1に記載の折畳み式筺状物。
- 隣接する前記屋根板を固定して連結すると共に、概ね水平軸線の周りに角運動することができる板ヒンジを含む、請求項26に記載の折畳み式筺状物。
- 前記板ヒンジが長手方向に延びる実質的に環状の本体を含み、前記本体には実質的に環状のスロットが前記軸線の周りに延びていて、前記隣接する板の端部が、互いに対して前記軸線の周りに前記隣接する板を角運動するように、前記スロット内に位置付け可能である、請求項27に記載の折畳み式筺状物。
- 前記床部及び壁体が長手方向に延びる鋼鉄製区画を含み、前記区画が、対応する区画を受け入れて概ねT字形接続を形成する少なくとも1つの横チャンネルを有する、請求項1に記載の折畳み式筺状物。
- 前記長手方向に延びる鋼鉄製区画が、前記チャンネル内に位置付け可能な少なくとも1つの支持構造体を含む、請求項29に記載の折畳み式筺状物。
- 前記鋼鉄製区画が長手方向に沿って延びる少なくとも1つのリブを含む、請求項29に記載の折畳み式筺状物。
- 前記筺状物を目的地に輸送する容器を更に含む、請求項1に記載の折畳み式筺状物。
- 前記第一の床部が前記容器の床面を形成する、請求項32に記載の折畳み式筺状物。
- 前記容器がウエブから下方に延びる壁部を備え、折畳み構造における壁部及びウエブが互いに実質的に平行に位置する、請求項32に記載の折畳み式筺状物。
- 前記筺状物が第一の筺状物であり、第二の筺状物が、前記第一の筺状物に隣接して位置することが可能で、かつ第一の筺状物に固着可能であって、より大きな筺状物を形成する、請求項1に記載の折畳み式筺状物。
- 一緒に固着可能であってハウスを形成する3以上の筺状物を含む、請求項35に記載の折畳み式筺状物。
- 目的地に輸送する間は折畳み構造をなし、目的地では筺状物が展開構造に設置される折畳み式筺状物であって、前記筺状物は、
第一の床部と、
前記第一の床部にその両側に隣接して連結されて、前記第一の床部から実質的に垂直に延びる少なくとも2つの屋根支持部と、
前記少なくとも2つの屋根支持部の、前記床部から遠位の端部に連結されて、前記2つの屋根支持部間の間隔を横断して広がる第一の屋根部と、
前記第一の屋根部又は前記屋根支持部に枢動可能に連結されて、折畳み構造と展開構造の間を移動可能な少なくとも1つの第二の屋根部と、
前記第一の床部の前記側に又はこれに隣接して枢動可能に連結されて、折畳み構造と展開構造の間を移動可能な少なくとも1つの第二の床部と、
前記第一の床部に又はこれに隣接して連結される第二の床部から遠位の前記第二の床部の端部において前記第二の床部に枢動可能に連結されて、折畳み構造と展開構造の間を移動可能な少なくとも1つの壁部と、を含み、
前記第二の屋根部の折畳み構造では、前記第二の屋根部が前記第一の屋根部を実質的に覆い、前記第二の屋根部の展開構造では、前記第二の屋根部が、前記第一の屋根部と実質的に同一平面内にあって、前記屋根支持部の隣接する端部から前記第一の屋根部の方向と反対方向に延び、
前記第二の床部の折畳み構造では、前記第二の屋根部が前記屋根支持部に実質的に隣接し、前記第二の床部の展開構造では、前記第二の床部が、前記第一の床部と実質的に同一平面内にあって、前記屋根支持部の隣接する端部から前記第一の床部の方向と反対方向に延び、
前記壁部の折畳み構造では、前記壁部が前記第二の床部に実質的に隣接し、前記壁部の展開構造では、前記壁部が、前記第二の床部の端部から垂直に延びて展開した屋根部と相互接続する、折畳み式筺状物。 - 第三の屋根部を更に含み、前記第三の屋根部は、前記第一の屋根部に又はこれに隣接して連結される第二の屋根部から遠位の前記第二の屋根部の端部において前記第二の屋根部の端部に枢動可能に連結されると共に、折畳み構造と展開構造の間を移動可能であり、前記第三の屋根部の折畳み構造では、前記第三の屋根部が前記第二の床部に実質的に隣接し、前記第三の屋根部の展開構造では、前記第三の屋根部が前記第二の屋根部の端部から延びて、前記少なくとも1つの壁部と相互接続する、請求項37に記載の折畳み式筺状物。
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