JP2010507717A - ポリエステル組成物 - Google Patents
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Abstract
本発明の一側面として、(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;を含むジカルボン酸成分:ならびに(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;(iii)10モル%超のエチレングリコール残基,および(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;を含むグリコール成分:(c)チタン原子およびリン原子;を含む少なくとも1種のポリエステルを含み、ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステル組成物を記載する。該ポリエステルは物品に加工できる。
Description
発明の分野
本発明は、概略的に、テレフタル酸またはそのエステル、およびその混合物、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、エチレングリコール、および任意に、1,4−シクロヘキサンジメタノール、または、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のガラス転移温度(Tg)、特定のインヘレント粘度、曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色の2つ以上の特定の組合せ(これらを容易に物品,例えば熱形成されたシートおよびフィルムの用途に形成できるようにするもの)を有する化学的等価物から形成されるポリエステル組成物に関する。
本発明は、概略的に、テレフタル酸またはそのエステル、およびその混合物、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、エチレングリコール、および任意に、1,4−シクロヘキサンジメタノール、または、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のガラス転移温度(Tg)、特定のインヘレント粘度、曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色の2つ以上の特定の組合せ(これらを容易に物品,例えば熱形成されたシートおよびフィルムの用途に形成できるようにするもの)を有する化学的等価物から形成されるポリエステル組成物に関する。
発明の背景
特定の市販のポリマー,例えばビスフェノールAポリカーボネートは、ガラス転移温度およびノッチ付アイゾッド衝撃強さが、熱形成されたフィルムおよびシートに対して望ましいが、熱形成前に乾燥が必要であると考えられている。他の市販のポリマー,例えばアクリルおよび特定の耐衝撃性改良アクリルは、熱形成されたフィルムおよびシートに対してガラス転移温度が望ましいと考えられているが、熱形成前に乾燥が必要であるとは考えられていない。しかし、これらは室温ノッチ付アイゾッド衝撃強さが、典型的には2ft−lb/in未満と考えられ、これはしばしば特定の最終使用用途に対して望ましくない。よって、特定の用途,例えば熱形成されたフィルムおよびシートの用途に対して望ましいものにする特性の組合せ,例えば、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のガラス転移温度(Tg)、特定のインヘレント粘度、特定の曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色の2つ以上の組合せのポリマー材料に対する工業的なニーズが存在する。
特定の市販のポリマー,例えばビスフェノールAポリカーボネートは、ガラス転移温度およびノッチ付アイゾッド衝撃強さが、熱形成されたフィルムおよびシートに対して望ましいが、熱形成前に乾燥が必要であると考えられている。他の市販のポリマー,例えばアクリルおよび特定の耐衝撃性改良アクリルは、熱形成されたフィルムおよびシートに対してガラス転移温度が望ましいと考えられているが、熱形成前に乾燥が必要であるとは考えられていない。しかし、これらは室温ノッチ付アイゾッド衝撃強さが、典型的には2ft−lb/in未満と考えられ、これはしばしば特定の最終使用用途に対して望ましくない。よって、特定の用途,例えば熱形成されたフィルムおよびシートの用途に対して望ましいものにする特性の組合せ,例えば、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のガラス転移温度(Tg)、特定のインヘレント粘度、特定の曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色の2つ以上の組合せのポリマー材料に対する工業的なニーズが存在する。
また、特定の用途,例えば熱形成されたフィルムおよびシートの用途に対して望ましいものにする特性の組合せ,例えば、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のガラス転移温度(Tg)、特定のインヘレント粘度、特定の曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色の3つ以上の組合せのポリマー材料に対する工業的なニーズが存在する。
スズ系触媒は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールをポリエステル中に組み込むのに有効であると考えられている。しかし、スズ系触媒は、エチレングリコールの存在下で黄色から琥珀色のポリエステルを生成すると考えられている。チタン系触媒は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのポリエステル中への組み込みにおいて有効でないと報告されている。Kelseyら,Macromolecules 2000,33,5810を参照のこと。
加えて、一態様において、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、エチレングリコール、および任意にシクロヘキサンジメタノールを含むポリエステル(これは良好な色および/または良好な明澄性を有する)ならびにこれらのポリエステルを製造するための1つまたは複数のプロセスの分野でニーズが存在する。
さらに、一態様において、本発明のポリエステルの製造を、以下の:バブリング、溶射形成(splay formation)、色形成、発泡、オフガス、および異常な溶融物レベル、すなわちポリエステルまたはポリエステルの製造および加工のシステムの脈動(pulsating)のうち少なくとも1つを発生させることなく容易にするプロセスの分野でニーズが存在する。本発明のポリエステルの大量(例えば、パイロット実施スケールおよび/または工業的製造)の製造を、前記の困難の少なくとも1つを発生させることなく容易にするプロセスの分野でのニーズも存在する。
発明の要約
テレフタル酸、そのエステル、および/またはこれらの混合物、エチレングリコール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、および任意にシクロヘキサンジメタノールから形成され、特定の熱安定剤を含む特定のポリエステル組成物、その反応生成物、ならびにこれらの混合物は、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のガラス転移温度(Tg)、特定のインヘレント粘度、良好な明澄性、良好な色、および特定の曲げ弾性率のうち1つ以上に関して特定の工業的ポリマーに対して優れていると考えられている。
テレフタル酸、そのエステル、および/またはこれらの混合物、エチレングリコール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、および任意にシクロヘキサンジメタノールから形成され、特定の熱安定剤を含む特定のポリエステル組成物、その反応生成物、ならびにこれらの混合物は、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のガラス転移温度(Tg)、特定のインヘレント粘度、良好な明澄性、良好な色、および特定の曲げ弾性率のうち1つ以上に関して特定の工業的ポリマーに対して優れていると考えられている。
本発明の特定の態様において、本発明の特定のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物は、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のインヘレント粘度、特定のガラス転移温度(Tg)、特定の曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色、のうち2つ以上の組合せに関して特定の工業的ポリマーに対して優れている。
本発明の幾つかの態様において、本発明の特定のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物は、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のインヘレント粘度、特定のガラス転移温度(Tg)、特定の曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色、のうち3つ以上に関して特定の工業的ポリマーに対して優れている。
本発明の特定の態様において、本発明の特定のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物は、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のインヘレント粘度、特定のガラス転移温度(Tg)、特定の曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色、のうち4つ以上の組合せに関して特定の工業的ポリマーに対して優れている。
本発明の他の態様において、本発明の特定のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物は、以下の特性:高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のインヘレント粘度、特定のガラス転移温度(Tg)、特定の曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色、の全ての組合せに関して特定の工業的ポリマーに対して優れている。
一態様において、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよびエチレングリコールを含むコポリエステルは、チタン系触媒によって製造できる。別の態様において、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの組み込みは、チタン系触媒に加えてスズ系触媒を使用することによって更に改善できる。これらのコポリエステルの色は、重合中に特定レベルのリン含有化合物を添加することによって改善できると考えられる。
一態様において、本明細書に記載する少なくとも1種のリン化合物を、本発明に従ってポリエステルを形成するプロセスの間に使用する場合、ポリエステルを、以下の:バブリング、溶射形成(splay formation)、色形成、発泡、オフガス、および異常な溶融物レベル、すなわちポリエステルまたはポリエステルの製造および加工のシステムの脈動(pulsating)のうち少なくとも1つを発生させることなく、より容易に製造できると考えられる。別の態様において、本発明の少なくとも1つのプロセスは、本発明において有用なポリエステルをより容易に大量(例えば、パイロット実施スケールおよび/または工業的製造)に、前記の困難の少なくとも1つを発生させることなく製造する手段を提供すると考えられる。本明細書で用いる用語「大量」は、100ポンドよりも多い量で製造される本発明において有用な1種または複数種のポリエステル量を包含する。一態様において、本明細書で用いる用語「大量」は、1000ポンドよりも多い量で製造される本発明において有用な1種または複数種のポリエステルの量を包含する。
一側面において、本発明において有用なポリエステルを製造する方法は、バッチまたは連続のプロセスを含むことができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステルを製造する方法は、連続プロセスを含む。
一側面において、本発明は、
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)チタン原子およびリン原子;
を含む少なくとも1種のポリエステルを含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステル組成物に関する。
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)チタン原子およびリン原子;
を含む少なくとも1種のポリエステルを含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステル組成物に関する。
一側面において、本発明は、
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)チタン原子およびリン原子;
を含む少なくとも1種のポリエステルを含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり;そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステル組成物に関する。
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)チタン原子およびリン原子;
を含む少なくとも1種のポリエステルを含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり;そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステル組成物に関する。
一側面において、本発明は、
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)チタン原子およびリン原子;
を含む少なくとも1種のポリエステルを含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり;そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gであり;そして
任意に、少なくとも1種の分岐剤がポリエステルの重合の前および/または間に添加される、ポリエステル組成物に関する。
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)チタン原子およびリン原子;
を含む少なくとも1種のポリエステルを含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり;そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gであり;そして
任意に、少なくとも1種の分岐剤がポリエステルの重合の前および/または間に添加される、ポリエステル組成物に関する。
一側面において、本発明は、
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)チタン原子およびリン原子;
を含む少なくとも1種のポリエステルを含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり;そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gであり;そして
ポリエステルが、以下の:TA 2100熱分析装置によってスキャン速度20℃/分で測定した場合のTgが約100〜約110℃であること;ASTM D790によって測定した場合の曲げ弾性率が23℃で290,000psi以上であること;および、ASTM D256に従い、10−milノッチで1/8インチ厚バーを用いた場合のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さが、23℃で10ft−lbs/in以上であること;から選択される特性のうち少なくとも1つを有する、ポリエステル組成物に関する。
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)チタン原子およびリン原子;
を含む少なくとも1種のポリエステルを含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり;そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gであり;そして
ポリエステルが、以下の:TA 2100熱分析装置によってスキャン速度20℃/分で測定した場合のTgが約100〜約110℃であること;ASTM D790によって測定した場合の曲げ弾性率が23℃で290,000psi以上であること;および、ASTM D256に従い、10−milノッチで1/8インチ厚バーを用いた場合のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さが、23℃で10ft−lbs/in以上であること;から選択される特性のうち少なくとも1つを有する、ポリエステル組成物に関する。
一側面において、本発明は、
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)チタン原子およびリン原子;
を含む少なくとも1種のポリエステル、ならびに
(II)アルキルホスフェートエステル、アリールホスフェートエステル、混合アルキルアリールホスフェートエステル、その反応生成物、これらの混合物のうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン化合物;
を含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり;そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよびシクロヘキサンジメタノールのモルパーセントの合計がグリコール成分の総モル%の40モル%〜70モル%未満であり、そして
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gであり;
ポリエステルが、以下の:
TA 2100熱分析装置によってスキャン速度20℃/分で測定した場合のTg約100〜約110℃であること;ASTM D790によって測定した場合の曲げ弾性率が23℃で290,000psi以上であること;および、ASTM D256に従い、10−milノッチで1/8インチ厚バーを用いた場合のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さが、23℃で10ft−lbs/in以上であること;から選択される特性のうち少なくとも1つを有する、ポリエステル組成物に関する。
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)チタン原子およびリン原子;
を含む少なくとも1種のポリエステル、ならびに
(II)アルキルホスフェートエステル、アリールホスフェートエステル、混合アルキルアリールホスフェートエステル、その反応生成物、これらの混合物のうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン化合物;
を含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり;そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよびシクロヘキサンジメタノールのモルパーセントの合計がグリコール成分の総モル%の40モル%〜70モル%未満であり、そして
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gであり;
ポリエステルが、以下の:
TA 2100熱分析装置によってスキャン速度20℃/分で測定した場合のTg約100〜約110℃であること;ASTM D790によって測定した場合の曲げ弾性率が23℃で290,000psi以上であること;および、ASTM D256に従い、10−milノッチで1/8インチ厚バーを用いた場合のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さが、23℃で10ft−lbs/in以上であること;から選択される特性のうち少なくとも1つを有する、ポリエステル組成物に関する。
一側面において、本発明は、
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)任意に、少なくとも1種の分岐剤;
を含む少なくとも1種のポリエステル、
(II)アルキルホスフェートエステル、アリールホスフェートエステル、混合アルキルアリールホスフェートエステル、その反応生成物、およびこれらの混合物のうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン化合物;ならびに
(III)チタン原子およびリン原子;
を含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり;そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;
2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよびシクロヘキサンジメタノールのモルパーセントの合計がグリコール成分の総モル%の40モル%〜70モル%未満であり、そして
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステル組成物に関する。
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)任意に、少なくとも1種の分岐剤;
を含む少なくとも1種のポリエステル、
(II)アルキルホスフェートエステル、アリールホスフェートエステル、混合アルキルアリールホスフェートエステル、その反応生成物、およびこれらの混合物のうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン化合物;ならびに
(III)チタン原子およびリン原子;
を含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり;そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;
2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよびシクロヘキサンジメタノールのモルパーセントの合計がグリコール成分の総モル%の40モル%〜70モル%未満であり、そして
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステル組成物に関する。
一側面において、本発明は、以下の工程:
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力下で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基、および
約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:
(i)少なくとも1種のチタン化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、スズ、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに
(ii)少なくとも1種のリン化合物、その反応生成物、およびこれらの混合物;
の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステルの製造方法に関する。
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力下で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基、および
約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:
(i)少なくとも1種のチタン化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、スズ、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに
(ii)少なくとも1種のリン化合物、その反応生成物、およびこれらの混合物;
の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステルの製造方法に関する。
一側面において、本発明は、以下の工程:
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力下で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約1〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、スズ、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、方法に関する。
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力下で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約1〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、スズ、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、方法に関する。
一側面において、本発明は、以下の工程:
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力下で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、スズ、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステルの製造方法に関する。
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力下で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、スズ、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステルの製造方法に関する。
一側面において、本発明は、以下の工程:
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力下で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物、少なくとも1種のスズ化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステルの製造方法に関する。
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力下で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物、少なくとも1種のスズ化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステルの製造方法に関する。
一側面において、本発明は、以下の工程:
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力下で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)約30〜約60モル%のエチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物、少なくとも1種のスズ化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステルの製造方法に関する。
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力下で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)約30〜約60モル%のエチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物、少なくとも1種のスズ化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステルの製造方法に関する。
一側面において、本発明は、以下の工程:
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力下で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物、少なくとも1種のスズ化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;
最終ポリエステルの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよびシクロヘキサンジメタノールのモルパーセントの合計がグリコール成分の総モル%の40モル%〜70モル%未満であり、そして
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステルの製造方法に関する。
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力下で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約20〜約40モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約20〜約40モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)エチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物、少なくとも1種のスズ化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;
最終ポリエステルの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよびシクロヘキサンジメタノールのモルパーセントの合計がグリコール成分の総モル%の40モル%〜70モル%未満であり、そして
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステルの製造方法に関する。
一態様において、本発明において有用な1種または複数種のポリエステルについて、または本発明において有用なプロセスについて、本発明において有用なポリエステルのb*値は、CIE(International Commission on Illumination)のL*a*b*表色系(translated)によって評価した場合に、−12〜12未満であることができ[一態様において、1種および複数種のトナーの存在下および/または不存在下で]、L*は明度座標を表し、a*は赤/緑座標を表し、b*は黄/青座標を表す。一態様において、本発明において有用なポリエステルのb*値[一態様において、1種および複数種のトナーの存在下および/または不存在下で]は、0〜10であることができる。一態様において、本発明において有用なポリエステルのb*値[一態様において、1種および複数種のトナーの存在下および/または不存在下で]は、0〜5であることができる。
一側面において、本発明は、本発明の任意のポリエステル組成物を含むことができる、熱形成された1つまたは複数のシートを包含する。
一側面において、本発明において有用なポリエステルは、少なくとも1種のホスフェートエステルを、熱安定剤として存在するか否かに関わらず含むことができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステルは、熱安定剤として存在する、本明細書に記載する少なくとも1種のホスフェートエステルを含むことができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステルは、分岐剤を含まないか、またはこれに代えて、少なくとも1種の分岐剤を、ポリエステルの重合前および重合中のいずれかに添加する。
一側面において、本発明において有用なポリエステルは、少なくとも1種の分岐剤を、これを添加する方法または順番に関わらず含む。
一側面において、本発明において有用な特定のポリエステルは、非晶質または半結晶であることができる。一側面において、本発明において有用な特定のポリエステルは、比較的低い結晶性を有することができる。よって、本発明において有用な特定のポリエステルは、実質的に非晶質のモルホロジーを有し、これはポリエステルがポリマーの実質的に不規則な領域を含むことを意味する。
一側面において、本発明において有用な、本発明のポリステル、ポリエステル組成物および/または方法は少なくとも1種のリン化合物を含むことができる。
一側面において、本発明において有用な、本発明のポリステル、ポリエステル組成物および/または方法は、リン原子を含むことができる。
一側面において、本発明のポリステルおよび/またはポリエステル組成物は、チタン原子およびスズ原子を含むことができる。
一側面において、本発明のポリステル、ポリエステル組成物および/または方法は、リン原子、スズ原子およびチタン原子を含むことができる。
一側面において、本発明において有用な、本発明のポリステル、ポリエステル組成物および/または方法は、リン原子およびチタン原子を含むことができる。
一側面において、本発明は、リン原子、スズ原子およびチタン原子を含むことができる。
一側面において、任意の、本発明の1種または複数種のポリエステル、ポリエステル組成物および/または方法は、少なくとも1種のリン化合物を含むことができる。
一側面において、任意の、本発明の1種または複数種のポリエステル、ポリエステル組成物および/または方法は、少なくとも1種のチタン化合物を含むことができる。
一側面において、任意の、本発明の1種または複数種のポリエステル、ポリエステル組成物および/または方法は、少なくとも1種のチタン化合物および少なくとも1種のリン化合物を含むことができる。
一側面において、任意の、本発明の1種または複数種のポリエステル、ポリエステル組成物および/または方法は、(i)少なくとも1種のチタン化合物、および任意に、スズ、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の化合物;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物を含むことができる。用語「リン化合物」はその反応生成物を包含することが意図される。
一側面において、任意の、本発明の1種または複数種のポリエステル、ポリエステル組成物および/または方法は、(i)少なくとも1種のチタン化合物、少なくとも1種のスズ化合物、および任意に、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の化合物;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物を含むことができる。
一側面において、任意の、本発明において有用な1種または複数種のポリエステル、ポリエステル組成物および/またはポリエステルの製造方法は、少なくとも1種のスズ化合物および少なくとも1種のチタン化合物を含むことができる。
一側面において、任意の、本発明において有用な1種または複数種のポリエステル、ポリエステル組成物および/またはポリエステルの製造方法は、少なくとも1種のスズ化合物、少なくとも1種のチタン化合物、および少なくとも1種のリン化合物を含むことができる。
一側面において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、リン酸、亜リン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、亜ホスホン酸、およびこれらの種々のエステルおよび塩を含む。エステルはアルキル、分岐アルキル、置換アルキル、二官能性アルキル、アルキルエーテル、アリールおよび置換アリールであることができる。
一側面において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、置換もしくは非置換のアルキルホスフェートエステル、置換もしくは非置換のアリールホスフェートエステル、置換もしくは非置換の混合アルキルアリールホスフェートエステル、ジホスファイト、リン酸の塩、ホスフィンオキサイド、および混合アルキルアリールホスファイト、これらの反応生成物、ならびにこれらの混合物のうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン化合物を含む。ホスフェートエステルとしては、リン酸が完全にエステル化されているかまたは部分的にのみエステル化されているエステルが挙げられる。
一側面において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、置換もしくは非置換のアルキルホスフェートエステル、置換もしくは非置換のアリールホスフェートエステル、置換もしくは非置換の混合アルキルアリールホスフェートエステル、これらの反応生成物、ならびにこれらの混合物のうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン化合物を含む。ホスフェートエステルとしては、リン酸が完全にエステル化されているかまたは部分的にのみエステル化されているエステルが挙げられる。
一側面において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、アルキルホスフェートエステル、アリールホスフェートエステル、混合アルキルアリールホスフェートエステル、これらの反応生成物、およびこれらの混合物のうち少なくとも1種から選択される。
一側面において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、少なくとも1種のアリールホスフェートエステルを含むことができる。
一側面において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、少なくとも1種の非置換アリールホスフェートエステルを含むことができる。
一側面において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、ベンジル基で置換されていない少なくとも1種のアリールホスフェートエステルを含むことができる。
一側面において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、少なくとも1種のトリアリールホスフェートエステルを含むことができる。
一側面において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、ベンジル基で置換されていない少なくとも1種のトリアリールホスフェートエステルを含むことができる。
一側面において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、少なくとも1種のアルキルホスフェートエステルを含むことができる。
一側面において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、トリフェニルホスフェートおよび/またはMerpol Aを含むことができる。一側面において、本発明の任意のポリエステル組成物は、トリフェニルホスフェートを含むことができる。
一側面において、本明細書に記載する、任意のポリエステル組成物および/またはポリエステルを製造する方法は、少なくとも1種の混合アルキルアリールホスファイト,例えば、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(Doverphos S−9228(Dover Chemicals,CAS# 154862−43−8としても公知)等を含むことができる。
一側面において、任意のポリエステル組成物および/またはポリエステルを製造するための、本明細書で記載する任意の方法は、少なくとも1種のホスフィンオキサイドを含むことができる。
一側面において、任意のポリエステル組成物および/またはポリエステルを製造するための、本明細書で記載する任意の方法は、少なくとも1種の、リン酸の塩,例えばKH2PO4およびZn3(PO4)2等を含むことができる。
一側面において、ポリエステル組成物および/またはポリエステルを製造するための、本明細書で記載する任意の方法は、本明細書で記載するリン化合物のうち少なくとも1種を含む。
本発明において有用なポリエステルの任意の製造方法を用いて、本発明において有用な任意のポリエステルを製造できると考えられる。
一側面において、本発明の任意の方法の工程(I)で用いる圧力は、0psig〜75psigから選択される少なくとも1種の圧力からなる。一態様において、本発明の任意の方法の工程(I)で用いる圧力は、0psig〜50psigから選択される少なくとも1種の圧力からなる。
一側面において、本発明の任意の方法の工程(II)で用いる圧力は、20絶対torr〜0.02絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)で用いる圧力は、10絶対torr〜0.02絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)で用いる圧力は、5絶対torr〜0.02絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)で用いる圧力は、3絶対torr〜0.02絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)で用いる圧力は、20絶対torr〜0.1絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)で用いる圧力は、10絶対torr〜0.1絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)で用いる圧力は、5絶対torr〜0.1絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)で用いる圧力は、3絶対torr〜0.1絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなる。
一側面において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.0〜3.0/1.0であり;一側面において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.0〜2.5/1.0であり;一側面において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.0〜2.0/1.0であり;一側面において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.0〜1.75/1.0であり;一側面において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.0〜1.5/1.0である。
一側面において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.01〜3.0/1.0であり;一側面において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.01〜2.5/1.0であり;一側面において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.01〜2.0/1.0であり;一側面において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.01〜1.75/1.0であり;一側面において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.01〜1.5/1.0である。
本発明において有用なポリエステルを製造する任意の方法の態様において、工程(II)の加熱時間は、1〜5時間であることができる。本発明において有用なポリエステルを製造する任意の方法の態様において、工程(II)の加熱時間は、1〜4時間であることができる。本発明において有用なポリエステルを製造する任意の方法の態様において、工程(II)の加熱時間は、1〜3時間であることができる。本発明において有用なポリエステルを製造する任意の方法の態様において、工程(II)の加熱時間は、1.5〜3時間であることができる。本発明において有用なポリエステルを製造する任意の方法の態様において、工程(II)の加熱時間は、1〜2時間であることができる。
一側面において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比0〜20:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比1〜20:1をもたらすことができる。
一側面において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比0〜15:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比1〜15:1をもたらすことができる。
一側面において、1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比0〜10:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比1〜10:1をもたらすことができる。
一側面において、1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比0〜5:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比1〜5:1をもたらすことができる。
一側面において、1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比0〜3:1をもたらすことができる。一態様において、1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比1〜3:1をもたらすことができる。
例えば、最終ポリエステル中に存在するスズ原子およびリン原子の質量は、ppm単位で測定でき、そして最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比の任意の前記の質量比をもたらすことができる。
一側面において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比0〜20:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比1〜20:1をもたらすことができる。
一側面において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比0〜15:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比1〜15:1をもたらすことができる。
一側面において、1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比0〜10:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比1〜10:1をもたらすことができる。
一側面において、1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比0〜5:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比1〜5:1をもたらすことができる。
一側面において、1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比0〜3:1をもたらすことができる。一態様において、1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比1〜3:1をもたらすことができる。
例えば、最終ポリエステル中に存在するチタン原子およびリン原子の質量は、ppm単位で測定でき、そして最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比の任意の前記の質量比をもたらすことができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステル中のスズ原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で0〜400ppmスズ原子であることができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステル中のスズ原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で15〜400ppmスズ原子であることができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステル中のチタン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で0〜400ppmチタン原子であることができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステル中のチタン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で15〜400ppmチタン原子であることができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステル中のリン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であることができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステル中のリン原子の量が最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であり、そしてポリエステル中のチタン原子の量が最終ポリエステルの質量基準で1〜100ppmチタン原子であることができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステル中のリン原子の量が最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であり、そしてポリエステル中のチタン原子の量が最終ポリエステルの質量基準で1〜400ppmチタン原子であることができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステル中のリン原子の量が最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であり、そしてポリエステル中のチタン原子の量が最終ポリエステルの質量基準で1〜100ppmチタン原子であることができる。
一側面において、本発明において有用な1種または複数種のポリエステル中のリン原子の量が最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であり、本発明において有用な1種または複数種のポリエステル中のスズ原子の量が最終ポリエステルの質量基準で1〜400ppmスズ原子であり、そしてポリエステル中のチタン原子の量が最終ポリエステルの質量基準で1〜100ppmチタン原子であることができる。
一側面において、ポリエステル組成物は、製造物品,例えば、これらに限定するものではないが、押出し、カレンダー、および/またはモールド成形された物品,例えば、これらに限定するものではないが、射出成形物品、押出物品、キャスト押出物品、プロファイル押出物品、溶融紡糸物品、熱形成物品、押出成形物品、射出ブロー成形物品、射出延伸ブロー成形物品、押出ブロー成形物品および押出延伸ブロー成形物品において有用である。これらの物品としては、これらに限定するものではないが、フィルム、ボトル、容器、シートおよび/または繊維を挙げることができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステル組成物は、種々の種類のフィルムおよび/またはシート,例えば、これらに限定するものではないが、1種または複数種の、押出フィルムおよび/またはシート、カレンダーフィルムおよび/またはシート、圧縮成形フィルムおよび/またはシート、溶液キャストフィルムおよび/またはシート、に使用できる。フィルムおよび/またはシートの形成方法としては、これらに限定するものではないが、押出し、カレンダー、圧縮成形、および溶液キャストが挙げられる。
一側面において、本発明は、本発明の1種または複数種のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物を含む1種または複数種の熱形成されたフィルムおよび/またはシートに関する。
一側面において、本発明は、本発明の熱形成されたフィルムおよび/またはシートを組み込む製造物品に関する。
一側面において、本発明は、エチレングリコール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、および任意にシクロヘキサンジメタノールを含むポリエステルであって改善された色および/または明澄性を有するものを製造する方法を提供する。
また、一側面において、熱形成されたフィルムおよび/またはシートを製造する方法であって、熱形成前にフィルムおよび/またはシートを乾燥させる工程が排除されているものを提供する。
一側面において、本発明において有用なポリエステルは、非晶質または半結晶であることができる。一側面において、本発明において有用な特定のポリエステルは、比較的低い結晶性を有することができる。したがって、本発明において有用な特定のポリエステルは、実質的に非晶質のモルホロジーを有することができ、ポリエステルがポリマーの実質的に不規則な領域を含むことを意味する。
発明の詳細な説明
本発明は、本発明の特定の態様及び実施例についての以下の詳細な説明を参照することによって、より理解し易くなるであろう。本発明の1つまたは複数の目的に関し、発明の特定の態様を発明の要約に記載し、そして本明細書で以下にさらに記載する。また本発明の他の態様を本明細書に記載する。
本発明は、本発明の特定の態様及び実施例についての以下の詳細な説明を参照することによって、より理解し易くなるであろう。本発明の1つまたは複数の目的に関し、発明の特定の態様を発明の要約に記載し、そして本明細書で以下にさらに記載する。また本発明の他の態様を本明細書に記載する。
テレフタル酸、そのエステル、および/またはこれらの混合物、エチレングリコール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、および任意にシクロヘキサンジメタノールから形成され、特定の熱安定剤、その反応生成物、およびこれらの混合物を含む、本発明の特定のポリエステルおよび/または1種もしくは複数種のポリエステル組成物は、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のインヘレント粘度、特定のガラス転移温度(Tg)、特定の曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色のうち2つ以上の特異な組合せを有することができると考えられる。
本発明の幾つかの態様において、本発明の特定のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物は、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のインヘレント粘度、特定のガラス転移温度(Tg)、特定の曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色のうち3つ以上の特異な組合せを有することができる。
本発明の特定の態様において、本発明の特定のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物は、高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のインヘレント粘度、特定のガラス転移温度(Tg)、特定の曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色のうち4つ以上の特異な組合せを有することができる。
本発明の他の態様において、本発明の特定のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物は、以下の特性:高ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、特定のインヘレント粘度、特定のガラス転移温度(Tg)、特定の曲げ弾性率、良好な明澄性、および良好な色の全ての特異な組合せを有することができる。
前記の特性の幾つかまたは全てを包含するポリエステルおよび/またはポリエステル組成物は多くの用途において有用であるが、これらの特性は、熱形成シート用途に特に有用である。
一態様において、本明細書で記載する少なくとも1種のリン化合物を含む少なくとも1種の熱安定剤を、本発明に従ったポリエステルの製造プロセスの間に用いる場合、以下の:バブリング、溶射形成、色形成、発泡、オフガス、および異常な溶融物レベル、すなわちポリエステルまたはポリエステルの製造および加工のシステムの脈動のうち少なくとも1つを発生させることなく、ポリエステルをより容易に製造できると考えられる。別の態様において、本発明の少なくとも1つの方法は、本発明において有用なポリエステルをより容易に大量(例えば、パイロット実施スケールおよび/または工業的製造)に、前記の困難の少なくとも1つを発生させることなく製造する手段を提供する。
本明細書で用いる用語「大量」は、100ポンドよりも多い量で製造される本発明において有用な1種または複数種のポリエステル量を包含する。一態様において、本明細書で用いる用語「大量」は、1000ポンドよりも多い量で製造される本発明において有用な1種または複数種のポリエステルの量を包含する。
一態様において、本発明において有用なポリエステルを製造する方法は、バッチまたは連続のプロセスを含むことができる。
一態様において、本発明において有用なポリエステルを製造する方法は、連続プロセスを含む。
一態様において、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよびエチレングリコールを含むコポリエステルは、チタン系触媒によって製造できる。別の態様において、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの組み込みは、チタン系触媒に加えてスズ系触媒を使用することによって更に改善できる。これらのコポリエステルの色は、重合中に特定レベルのリン含有化合物を添加することによって改善できると考えられる。
スズを、本発明のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物および/またはポリエステルの製造方法に添加する場合、これは、ポリエステルの製造プロセスに、スズ化合物の形で添加する。本発明のポリエステルおよび/または本発明のポリエステル組成物および/または本発明の方法に添加するスズ化合物の量は、最終ポリエステル中に存在するスズ原子の形で、例えばppm単位で測定される質量によって測定できる。
チタンを、本発明のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物および/またはポリエステルの製造方法に添加する場合、これは、ポリエステルの製造プロセスに、チタン化合物の形で添加する。本発明のポリエステルおよび/または本発明のポリエステル組成物および/または本発明の方法に添加するチタン化合物の量は、最終ポリエステル中に存在するチタン原子の形で、例えばppm単位で測定される質量によって測定できる。
リンを、本発明のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物および/またはポリエステルの製造方法に添加する場合、これは、ポリエステルの製造プロセスに、リン化合物の形で添加する。一態様において、このリン化合物は、少なくとも1種のホスフェートエステルを含むことができる。本発明のポリエステルおよび/または本発明のポリエステル組成物および/または本発明の方法に添加するリン化合物[例えば、1種または複数種のホスフェートエステル]の量は、最終ポリエステル中に存在するリン原子の形で、例えばppm単位で測定される質量によって測定できる。
本明細書で用いる用語「ポリエステル」は、「コポリエステル」を包含することが意図され、そして、1種以上の二官能カルボン酸および/または多官能カルボン酸と、1種以上の二官能ヒドロキシル化合物および/または多官能ヒドロキシル化合物,例えば分岐剤とを反応させることによって製造される合成ポリマーを意味することが理解される。典型的には、二官能カルボン酸は、ジカルボン酸であることができ、そして二官能ヒドロキル化合物は、二価アルコール,例えばグリコールおよびジオール等であることができる。本明細書で用いる用語「グリコール」としては、これらに限定するものではないが、ジオール、グリコール、および/または多官能ヒドロキシル化合物,例えば分岐剤が挙げられる。これに代えて、二官能カルボン酸は、ヒドロキシカルボン酸,例えばp−ヒドロキシ安息香酸等であることができ、そして二官能ヒドロキシル化合物は、2つのヒドロキシル置換基を有する芳香核,例えばハイドロキノン等であることができる。本明細書で用いる用語「残基」は、対応するモノマーからの重縮合および/またはエステル化反応を通じてポリマー中に組み込まれる任意の有機構造を意味する。本明細書で用いる用語「繰り返し単位」は、カルボニルオキシ基を介して結合するジカルボン酸残基およびジオール残基を有する有機構造を意味する。よって、例えば、ジカルボン酸残基は、ジカルボン酸モノマーまたはその関連の酸ハライド、エステル、塩、無水物、および/またはこれらの混合物に由来することができる。さらに、本明細書で用いる用語「二酸」は、多官能酸,例えば分岐剤を包含する。従って、本明細書で用いる用語「ジカルボン酸」は、ジカルボン酸およびジカルボン酸の任意の誘導体,例えばその関連の酸ハライド、エステル、半エステル、塩、半塩、無水物、混合無水物、および/またはこれらの混合物の、ジオールと反応してポリエステルを形成するプロセスにおいて有用なものを包含することが意図される。本明細書で用いる用語「テレフタル酸」は、テレフタル酸自体およびその残基、さらにテレフタル酸の任意の誘導体、例えばその関連の酸ハライド、エステル、半エステル、塩、半塩、無水物、混合無水物および/もしくはそれらの混合物またはそれらの残基の、ジオールと反応してポリエステルを形成するプロセスにおいて有用なものを包含することが意図される。
本発明において使用するポリエステルは、典型的には、実質的に等しい比で反応し、そしてこれらの対応する残基としてポリエステルポリマー中に組み込まれるジカルボン酸およびジオールから製造できる。従って、本発明のポリエステルは、実質的に等しいモル比の酸残基(100モル%)ならびにジオール(および/または多官能ヒドロキシル化合物)残基(100モル%)を含むことができ、これにより繰り返し単位の総モルは100モル%に等しい。従って、本開示において与えるモルパーセントは、酸残基の総モル基準、ジオール残基の総モル基準または繰り返し単位の総モル基準であることができる。例えば、総酸残基基準で10モル%のイソフタル酸を含むポリエステルは、ポリエステルが、合計100モル%の酸残基のうちイソフタル酸残基を10モル%含むことを意味する。よって、酸残基100モル当たり10モルのイソフタル酸残基が存在する。別の例において、総ジオール残基基準で30モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを含むポリエステルは、ポリエステルが、合計100モル%のジオール残基のうち30モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基を含むことを意味する。よって、ジオール残基100モル当たり30モルの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基が存在する。
本発明の他の側面において、本発明のポリエステル組成物において有用なポリエステルのTgは、以下の範囲:80〜200℃;80〜190℃;80〜180℃;80〜170℃;80〜160℃;80〜155℃;80〜150℃;80〜145℃;80〜140℃;80〜138℃;80〜135℃;80〜130℃;80〜125℃;80〜120℃;80〜115℃;80〜110℃;80〜105℃;80〜100℃;80〜95℃;80〜90℃;80〜85℃;85〜200℃;85〜190℃;85〜180℃;85〜170℃;85〜160℃;85〜155℃;85〜150℃;85〜145℃;85〜140℃;85〜138℃;85〜135℃;85〜130℃;85〜125℃;85〜120℃;85〜115℃;85〜110℃;85〜105℃;85〜100℃;85〜95℃;85〜90℃;90〜200℃;90〜190℃;90〜180℃;90〜170℃;90〜160℃;90〜155℃;90〜150℃;90〜145℃;90〜140℃;90〜138℃;90〜135℃;90〜130℃;90〜125℃;90〜120℃;90〜115℃;90〜110℃;90〜105℃;90〜100℃;90〜95℃;95〜200℃;95〜190℃;95〜180℃;95〜170℃;95〜160℃;95〜155℃;95〜150℃;95〜145℃;95〜140℃;95〜138℃;95〜135℃;95〜130℃;95〜125℃;95〜120℃;95〜115℃;95〜110℃;95〜105℃;95〜100℃;100〜200℃;100〜190℃;100〜180℃;100〜170℃;100〜160℃;100〜155℃;100〜150℃;100〜145℃;100〜140℃;100〜138℃;100〜135℃;100〜130℃;100〜125℃;100〜120℃;100〜115℃;100〜110℃;105〜200℃;105〜190℃;105〜180℃;105〜170℃;105〜160℃;105〜155℃;105〜150℃;105〜145℃;105〜140℃;105〜138℃;105〜135℃;105〜130℃;105〜125℃;105〜120℃;105〜115℃;105〜110℃;110〜200℃;110〜190℃;110〜180℃;110〜170℃;110〜160℃;110〜155℃;110〜150℃;110〜145℃;110〜140℃;110〜138℃;110〜135℃;110〜130℃;110〜125℃;110〜120℃;110〜115℃;115〜200℃;115〜190℃;115〜180℃;115〜170℃;115〜160℃;115〜155℃;115〜150℃;115〜145℃;115〜140℃;115〜138℃;115〜135℃;110〜130℃;115〜125℃;115〜120℃;120〜200℃;120〜190℃;120〜180℃;120〜170℃;120〜160℃;120〜155℃;120〜150℃;120〜145℃;120〜140℃;120〜138℃;120〜135℃;120〜130℃;125〜200℃;125〜190℃;125〜180℃;125〜170℃;125〜165℃;125〜160℃;125〜155℃;125〜150℃;125〜145℃;125〜140℃;125〜138℃;125〜135℃;127〜200℃;127〜190℃;127〜180℃;127〜170℃;127〜160℃;127〜150℃;127〜145℃;127〜140℃;127〜138℃;127〜135℃;130〜200℃;130〜190℃;130〜180℃;130〜170℃;130〜160℃;130〜155℃;130〜150℃;130〜145℃;130〜140℃;130〜138℃;130〜135℃;135〜200℃;135〜190℃;135〜180℃;135〜170℃;135〜160℃;135〜155℃;135〜150℃;135〜145℃;135〜140℃;140〜200℃;140〜190℃;140〜180℃;140〜170℃;140〜160℃;140〜155℃;140〜150℃;140〜145℃;148〜200℃;148〜190℃;148〜180℃;148〜170℃;148〜160℃;148〜155℃;148〜150℃;148℃超〜200℃;148℃超〜190℃;148℃超〜180℃;148℃超〜170℃;148℃超〜160℃;148℃超〜155℃;150〜200℃;150〜190℃;150〜180℃;150〜170℃;150〜160℃;155〜190℃;155〜180℃;155〜170℃;および155〜165℃、のうち少なくとも1つであることができる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約1モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール,10モル%超エチレングリコール残基,および約0〜約89モル%シクロヘキサンジメタノール;1〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび15〜99モル%エチレングリコール;1〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび20〜99モル%エチレングリコール,1〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25〜99モル%エチレングリコール;1〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび30〜99モル%エチレングリコール;1〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35〜99モル%エチレングリコール;1〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび40〜99モル%エチレングリコール;1〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび45〜99モル%エチレングリコール;1〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50〜99モル%エチレングリコール;1〜45モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび55〜99モル%エチレングリコール;1〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび60〜99モル%エチレングリコール;1〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび65〜99モル%エチレングリコール;1〜30モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび70〜99モル%エチレングリコール;1〜25モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび75〜99モル%エチレングリコール;1〜20モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび80〜99モル%エチレングリコール;1〜15モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび85〜99モル%エチレングリコール;1〜10モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび90〜99モル%エチレングリコール;および1〜5モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび95〜99モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:3〜10モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび90〜97モル%エチレングリコール;3〜9モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび91〜97モル%エチレングリコール;ならびに3〜8モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび92〜97モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約5モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜95モル%エチレングリコール;5〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび15〜95モル%エチレングリコール;5〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび20〜95モル%エチレングリコール,5〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25〜95モル%エチレングリコール;5〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび30〜95モル%エチレングリコール;5〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35〜95モル%エチレングリコール;5〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび40〜95モル%エチレングリコール;5〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび45〜95モル%エチレングリコール;ならびに5〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50〜95モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:5モル%〜50モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび50モル%超〜95モル%エチレングリコール;5〜45モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび55〜95モル%エチレングリコール;5〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび60〜95モル%エチレングリコール;5〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび65〜95モル%エチレングリコール;5モル%〜35モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび65モル%超〜95モル%エチレングリコール;5〜30モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび70〜95モル%エチレングリコール;5〜25モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび75〜95モル%エチレングリコール;5〜20モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび80〜95モル%エチレングリコール;5〜15モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび85〜95モル%エチレングリコール;5〜10モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび90〜95モル%エチレングリコール;5モル%超〜10モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび90モル%未満〜95モル%超エチレングリコール;5.5モル%〜9.5モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび94.5モル%〜90.5モル%エチレングリコール;および6〜9モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび94〜91モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約10モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約90モル%エチレングリコール;10〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび15〜90モル%エチレングリコール;10〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび20〜90モル%エチレングリコール;10〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25〜90モル%エチレングリコール;10〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび30〜90モル%エチレングリコール;10〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35〜90モル%エチレングリコール;10〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび40〜90モル%エチレングリコール;10〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび45〜90モル%エチレングリコール;10〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50〜90モル%エチレングリコール;10モル%〜50モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび50モル%超〜90モル%エチレングリコール;10〜45モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび55〜90モル%エチレングリコール;10〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび60〜90モル%エチレングリコール;10〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび65〜90モル%エチレングリコール;10モル%〜35モル%未満2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび65モル%超〜90%エチレングリコール;10〜30モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび70〜90モル%エチレングリコール;10〜25モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび75〜90モル%エチレングリコール;10〜20モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび80〜90モル%エチレングリコール;ならびに10〜15モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび85〜90モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:10モル%超〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび15モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび20モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび30モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび40モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび45モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび50モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜50モル%未満2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50モル%超〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜45モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび55モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび60モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび65モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%〜34モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび66モル%超〜90%エチレングリコール;10モル%超〜30モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび70モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜25モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび75モル%〜90モル%未満エチレングリコール;10モル%超〜20モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび80モル%〜90モル%未満エチレングリコール;および10モル%超〜15モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび85モル%〜90モル%未満エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約11モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約89モル%エチレングリコール;11〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび15〜89モル%エチレングリコール;11〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび20〜89モル%エチレングリコール;11〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25〜89モル%エチレングリコール;11〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび30〜89モル%エチレングリコール;11〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび35〜89モル%エチレングリコール;11〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび40〜89モル%エチレングリコール;11〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび45〜89モル%エチレングリコール;11〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50〜89モル%エチレングリコール;11モル%〜50モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび50モル%超〜89モル%エチレングリコール;11〜45モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび55〜89モル%エチレングリコール;11〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび60〜89モル%エチレングリコール;11〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび65〜89モル%エチレングリコール;11〜30モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび70〜89モル%エチレングリコール;11〜24モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび76〜89モル%エチレングリコール;および11〜25モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび75〜89モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:12モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜88モル%エチレングリコール;12〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび15〜88モル%エチレングリコール;12〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび20〜88モル%エチレングリコール;12〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25〜88モル%エチレングリコール;12〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび30〜88モル%エチレングリコール;12〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35〜88モル%エチレングリコール;12〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび40〜88モル%エチレングリコール;12〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび45〜88モル%エチレングリコール;12〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび50〜88モル%エチレングリコール;12モル%〜50モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび50モル%超〜88モル%エチレングリコール;12〜45モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび55〜88モル%エチレングリコール;12〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび60〜88モル%エチレングリコール;12〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび65〜88モル%エチレングリコール;12〜30モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび70〜88モル%エチレングリコール;12〜24モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび76〜88モル%エチレングリコール;ならびに12〜25モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび75〜88モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約15〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約85モル%エチレングリコール;15〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび15〜85モル%エチレングリコール;15〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび20〜85モル%エチレングリコール;15〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25〜85モル%エチレングリコール;15〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび30〜85モル%エチレングリコール;15〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35〜85モル%エチレングリコール;15〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび40〜85モル%エチレングリコール;15〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび45〜85モル%エチレングリコール;15〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50〜85モル%エチレングリコール;15モル%〜50モル%未満2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50モル%超〜85モル%エチレングリコール;15〜45モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび55〜85モル%エチレングリコール;15〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび60〜85モル%エチレングリコール;15〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび65〜85モル%エチレングリコール;15〜30モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび70〜85モル%エチレングリコール;15〜25モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび75〜85モル%エチレングリコール;および15〜24モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび76〜85モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約20モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約80モル%エチレングリコール;20〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび15〜80モル%エチレングリコール;20〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび20〜80モル%エチレングリコール;20〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび25〜80モル%エチレングリコール;20〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび30〜80モル%エチレングリコール;20〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35〜80モル%エチレングリコール;20〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび40〜80モル%エチレングリコール;20〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび45〜80モル%エチレングリコール;20〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50〜80モル%エチレングリコール;20モル%〜50モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび50モル%超〜80モル%エチレングリコール;20〜45モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび55〜80モル%エチレングリコール;20〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび60〜80モル%エチレングリコール;20〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび65〜80モル%エチレングリコール;20〜30モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび70〜80モル%エチレングリコール;ならびに20〜25モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび75〜80モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約25モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜75モル%エチレングリコール;25〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび15〜75モル%エチレングリコール;25〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび20〜75モル%エチレングリコール;25〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25〜75モル%エチレングリコール;25〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび30〜75モル%エチレングリコール;25〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび35〜75モル%エチレングリコール;25〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび40〜75モル%エチレングリコール;25〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび45〜75モル%エチレングリコール;25〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび50〜75モル%エチレングリコール;25モル%〜50モル%未満2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50モル%超〜75モル%エチレングリコール;25〜45モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび55〜75モル%エチレングリコール;25〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび60〜75モル%エチレングリコール;25〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび65〜75モル%エチレングリコール;ならびに25〜30モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび70〜75モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約30〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約70モル%エチレングリコール;30〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび15〜70モル%エチレングリコール;30〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび20〜70モル%エチレングリコール;30〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25〜70モル%エチレングリコール;30〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび30〜70モル%エチレングリコール;30〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35〜70モル%エチレングリコール;30〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび40〜70モル%エチレングリコール;30〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび45〜70モル%エチレングリコール;30〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50〜70モル%エチレングリコール;30モル%〜50モル%未満2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50モル%超〜70モル%エチレングリコール;30〜45モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび55〜70モル%エチレングリコール;30〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび60〜70モル%エチレングリコール;30〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび65〜70モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約35モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約65モル%エチレングリコール;35〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび15〜65モル%エチレングリコール;35〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび20〜65モル%エチレングリコール;35〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび25〜65モル%エチレングリコール;35〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび30〜65モル%エチレングリコール;35〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35〜65モル%エチレングリコール;35〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび40〜65モル%エチレングリコール;35〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび45〜65モル%エチレングリコール;35〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50〜65モル%エチレングリコール;35モル%〜50モル%未満2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50モル%超〜65モル%エチレングリコール;35〜45モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび55〜65モル%エチレングリコール;35〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび60〜65モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約40モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約60モル%エチレングリコール;40〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび15〜60モル%エチレングリコール;40〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび20〜60モル%エチレングリコール;40〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25〜60モル%エチレングリコール;40〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび30〜60モル%エチレングリコール;40〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35〜60モル%エチレングリコール;40〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび40〜60モル%エチレングリコール;40〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび45〜60モル%エチレングリコール;40モル%〜50モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび50モル%超〜60モル%エチレングリコール;40〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび50〜60モル%エチレングリコール;および40〜45モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび55〜60モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約45モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約55モル%エチレングリコール;45〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび15〜55モル%エチレングリコール;45〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび20〜55モル%エチレングリコール;45〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25〜55モル%エチレングリコール;45〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび30〜55モル%エチレングリコール;45〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび35〜55モル%エチレングリコール;45〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび40〜55モル%エチレングリコール;45モル%超〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび45モル%〜55モル%未満エチレングリコール;45〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび45〜55モル%エチレングリコール;ならびに45〜50モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび50〜60モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:50モル%超〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜50モル%未満エチレングリコール;50モル%超〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび15モル%〜50モル%未満エチレングリコール;50モル%超〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび20モル%〜50モル%未満エチレングリコール;50モル%超〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25モル%〜50モル%未満エチレングリコール;50モル%超〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび30モル%〜50モル%未満エチレングリコール;50モル%超〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35モル%〜50モル%未満エチレングリコール;50モル%超〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび40モル%〜50モル%未満エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約55モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約45モル%エチレングリコール;55〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび15〜45モル%エチレングリコール;55〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび20〜45モル%エチレングリコール;55〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび25〜45モル%エチレングリコール;55〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび30〜45モル%エチレングリコール;55〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35〜45モル%エチレングリコール;ならびに55〜60モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび40〜45モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約60モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約40モル%エチレングリコール;約60〜約85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび約15〜約40モル%エチレングリコール;約60〜約80モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび約20〜約40モル%エチレングリコール;60〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25〜40モル%エチレングリコール;ならびに60〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび30〜40モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約65モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約35モル%エチレングリコール;65〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび15〜35モル%エチレングリコール;65〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび20〜35モル%エチレングリコール;65〜75モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび25〜35モル%エチレングリコール;ならびに65〜70モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび30〜35モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約70モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約30モル%エチレングリコール;約70〜約85モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび約15モル%〜約30モル%エチレングリコール;約70〜約80モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび約20〜約30モル%エチレングリコール;約70〜約75モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび約25〜約30モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約75モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約25モル%エチレングリコール;ならびに75〜85モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび15〜25モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:約80モル%〜90モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび10モル%超〜約20モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:37〜80モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび20〜63モル%エチレングリコール;40モル%〜45モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび55モル%超〜60モル%エチレングリコール;45モル%超〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび45モル%〜55モル%未満エチレングリコール;および46〜55モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび45〜54モル%エチレングリコール;ならびに46〜65モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび35〜54モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:0.01〜15モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび85〜99.99モル%エチレングリコール;0.01モル%〜15モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび85モル%超〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜14モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび86〜99.99モル%1,4−エチレングリコール;0.01〜13モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび87〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜12モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび88〜99.99モル%1,4−シクロヘキサンジメタノール;0.01〜11モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび89〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜10モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび90〜99.99モル%エチレングリコール;0.01モル%〜10モル%未満2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび90モル%超〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜9モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび91〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜8モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび92〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜7モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび93〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜5モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび95〜99.99モル%エチレングリコール;0.01モル%〜5モル%未満2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび95モル%超〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜4.5モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび95.5〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜4モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび96〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜3.5モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび96.5〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜3モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび97〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜2.5モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび97.5〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜2モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび98〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜1.5モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび98.5〜99.99モル%エチレングリコール;0.01〜1モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび99〜99.99モル%エチレングリコール;および0.01〜0.5モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよび99.5〜99.99モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール残基のモル%が、100モル%であるジオール成分のモルパーセント基準で0.01〜5モル%であり、シクロヘキサンジメタノールの存在が必要である態様において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール残基,89〜94.99モル%のエチレングリコール残基,および5〜10モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基,89〜94.99モル%のエチレングリコール残基,および5〜10モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基,84〜89.99モル%のエチレングリコール残基,および10〜15モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基,79〜84.99モル%のエチレングリコール残基,および15〜20モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール残基,74〜79.99モル%のエチレングリコール残基,および20〜25モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール残基,69〜74.99モル%のエチレングリコール残基,および25〜30モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール残基,64〜69.99モル%のエチレングリコール残基,および30〜35モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基,59〜64.99モル%のエチレングリコール残基,および35〜40モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基,54〜59.99モル%のエチレングリコール残基,および40〜45モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール残基,49〜54.99モル%のエチレングリコール残基,および45〜50モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール残基,44〜49.99モル%のエチレングリコール残基,および50〜55モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール残基,39〜44.99モル%のエチレングリコール残基,および55〜60モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール残基,34〜39.99モル%のエチレングリコール残基,および60〜65モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基,29〜34.99モル%のエチレングリコール残基,および65〜70モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基,24〜29.99モル%のエチレングリコール残基,および70〜75モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール残基,19〜24.99モル%のエチレングリコール残基,および75〜80モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基,14〜19.99モル%のエチレングリコール残基,および80〜85モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基,9〜14.99モル%のエチレングリコール残基,および85〜90モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール残基,4〜9.99モル%のエチレングリコール残基,および90〜95モル%のシクロヘキサンジメタノール;0.01〜5モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基,95〜99.99モル%のエチレングリコール残基,および0〜5モル%のシクロヘキサンジメタノールが少なくとも挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:20〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,20〜40モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜60モル%エチレングリコール;20〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール,20〜40モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜60モル%エチレングリコール;20〜30モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,20〜40モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜60モル%エチレングリコール;ならびに20〜25モル%2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール,20〜40モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜60モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:25〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,20〜40モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜55モル%エチレングリコール;25〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,20〜40モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜55モル%エチレングリコール;ならびに25〜30モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,20〜40モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜55モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:30〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,20〜40モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜50モル%エチレングリコール;30〜35モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,20〜40モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜50モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:20〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,20〜35モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜60モル%エチレングリコール;20〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,20〜30モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜60モル%エチレングリコール;ならびに20〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,20〜25モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜60モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:20〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,25〜40モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜55モル%エチレングリコール;20〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,25〜35モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜55モル%エチレングリコール;および20〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,25〜30モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜55モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
本発明の他の側面において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分としては、これらに限定するものではないが、以下の範囲の組合せ:20〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,30〜40モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜50モル%エチレングリコール;20〜40モル%2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオール,30〜35モル%シクロヘキサンジメタノールおよび30〜50モル%エチレングリコールのうち少なくとも1つが挙げられる。
一態様において、本発明において有用な1種または複数種のポリエステルのグリコール成分は、2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールおよびシクロヘキサンジメタノールを含み、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよびシクロヘキサンジメタノールのモルパーセントの合計は、総グリコール成分の総モル%の40モル%〜70モル%未満である。
2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基のモル%が、100モル%であるジオール成分のモルパーセント基準で0.01〜5モル%であり、そしてシクロヘキサンジメタノールの存在が必要である任意の態様において、本発明において有用なポリエステルのグリコール成分は、0.01モル%〜5モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基が存在する態様も包含でき、そして、シクロヘキサンジメタノール残基および/またはエチレングリコール残基のいずれにおける対応の低減も本発明の範囲内に意図される。
グリコール成分は、以下の範囲、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基:0.01〜10モル%;0.01〜9.5モル%;0.01〜9モル%;0.01〜8.5モル%;0.01〜8モル%;0.01〜7.5モル%;0.01〜7.0;0.01〜6.5モル%;0.01〜6モル%;0.01〜5.5モル%;0.01〜5モル%;0.01モル%〜5モル%未満;0.01〜4.5モル%;0.01〜4モル%;0.01〜3.5モル%;0.01〜3モル%;0.01〜2.5モル%;0.01〜2.0モル%;0.01〜2.5モル%;0.01〜2モル%;0.01〜1.5モル%;0.01〜1.0モル%;および0.01〜0.5モル%の1つを有することもできる。
特定の態様において、残りのグリコール成分は、これらに限定するものではないが、任意の量のシクロヘキサンジメタノールおよび/またはエチレングリコール残基を、グリコール成分の総量が100モル%であり最終ポリエステル中のエチレングリコールの総量が10モル%超である限りにおいて含むことができる。
本発明の態様について、本発明において有用なポリエステルは、60/40(wt/wt)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて測定した場合の以下のインヘレント粘度:0.50〜1.2dL/g;0.50〜1.1dL/g;0.50〜1dL/g;0.50dL/g〜1dL/g未満;0.50〜0.98dL/g;0.50〜0.95dL/g;0.50〜0.90dL/g;0.50〜0.85dL/g;0.50〜0.80dL/g;0.50〜0.75dL/g;0.50dL/g〜0.75dL/g未満;0.50〜0.72dL/g;0.50〜0.70dL/g;0.50dL/g〜0.70dL/g未満;0.50〜0.68dL/g;0.50dL/g〜0.68dL/g未満;0.50〜0.65dL/g;0.55〜1.2dL/g;0.55〜1.1dL/g;0.55〜1dL/g;0.55dL/g〜1dL/g未満;0.55〜0.98dL/g;0.55〜0.95dL/g;0.55〜0.90dL/g;0.55〜0.85dL/g;0.55〜0.80dL/g;0.55〜0.75dL/g;0.55dL/g〜0.75dL/g未満;0.55〜0.72dL/g;0.55〜0.70dL/g;0.55dL/g〜0.70dL/g未満;0.55〜0.68dL/g;0.55dL/g〜0.68dL/g未満;0.55〜0.65dL/g;0.58〜1.2dL/g;0.58〜1.1dL/g;0.58〜1dL/g;0.58dL/g〜1dL/g未満;0.58〜0.98dL/g;0.58〜0.95dL/g;0.58〜0.90dL/g;0.58〜0.85dL/g;0.58〜0.80dL/g;0.58〜0.75dL/g;0.58dL/g〜0.75dL/g未満;0.58〜0.72dL/g;0.58〜0.70dL/g;0.58dL/g〜0.70dL/g未満;0.58〜0.68dL/g;0.58dL/g〜0.68dL/g未満;0.58〜0.65dL/g;0.60〜1.2dL/g;0.60〜1.1dL/g;0.60〜1dL/g;0.60dL/g〜1dL/g未満;0.60〜0.98dL/g;0.60〜0.95dL/g;0.60〜0.90dL/g;0.60〜0.85dL/g;0.60〜0.80dL/g;0.60〜0.75dL/g;0.60dL/g〜0.75dL/g未満;0.60〜0.72dL/g;0.60〜0.70dL/g;0.60dL/g〜0.70dL/g未満;0.60〜0.68dL/g;0.60dL/g〜0.68dL/g未満;0.60〜0.65dL/g;0.65〜1.2dL/g;0.65〜1.1dL/g;0.65〜1dL/g;0.65dL/g〜1dL/g未満;0.65〜0.98dL/g;0.65〜0.95dL/g;0.65〜0.90dL/g;0.65〜0.85dL/g;0.65〜0.80dL/g;0.65〜0.75dL/g;0.65dL/g〜0.75dL/g未満;0.65〜0.72dL/g;0.65〜0.70dL/g;0.65dL/g〜0.70dL/g未満;0.68〜1.2dL/g;0.68〜1.1dL/g;0.68〜1dL/g;0.68dL/g〜1dL/g未満;0.68〜0.98dL/g;0.68〜0.95dL/g;0.68〜0.90dL/g;0.68〜0.85dL/g;0.68〜0.80dL/g;0.68〜0.75dL/g;0.68dL/g〜0.75dL/g未満;0.68〜0.72dL/gのうち少なくとも1つを示すことができる。
本発明において有用な組成物は、特記がない限り、本明細書で記載するインヘレント粘度範囲の少なくとも1つおよび本明細書で記載する組成物についてのモノマー範囲の少なくとも1つを有することができることが意図される。本発明において有用な組成物は、特記がない限り、本明細書で記載するTg範囲の少なくとも1つおよび本明細書で記載する組成物についてのモノマー範囲の少なくとも1つを有することができることもまた意図される。本発明において有用な組成物は、特記がない限り、本明細書で記載するインヘレント粘度範囲の少なくとも1つ、本明細書で記載するTg範囲の少なくとも1つ、および本明細書で記載する組成物についてのモノマー範囲の少なくとも1つを有することができることもまた意図される。
一態様において、テレフタル酸を出発物質として使用できる。別の態様において、テレフタル酸ジメチルを出発物質として使用できる。更に別の態様において、テレフタル酸およびテレフタル酸ジメチルの混合物を出発物質および/または中間物質として使用できる。
特定の態様において、テレフタル酸またはそのエステル,例えばテレフタル酸ジメチル等、または、テレフタル酸残基およびそのエステルの混合物は、本発明において有用なポリエステルを形成するために用いるジカルボン酸成分の一部または全部を形成できる。特定の態様において、テレフタル酸残基は、本発明において有用なポリエステルを形成するために用いるジカルボン酸成分の一部または全部を形成できる。特定の態様において、より衝撃強さが高いポリエステルを製造するためにより多くの量のテレフタル酸を使用できる。本開示の目的のために、本明細書で用いる用語「テレフタル酸」および「テレフタル酸ジメチル」は本明細書で互換的に用いる。一態様において、テレフタル酸ジメチルは、本発明において有用なポリエステルを形成するために用いるジカルボン酸成分の一部または全部である。全ての態様において、70〜100モル%;または80〜100モル%;または90〜100モル%;または99〜100モル%の範囲;または100モル%のテレフタル酸および/またはテレフタル酸ジメチルおよび/またはその混合物を使用できる。
テレフタル酸に加えて、本発明において有用なポリエステルのジカルボン酸成分は、10モル%以下、5モル%以下、または1モル%以下の1種以上の改質用芳香族ジカルボン酸を含むことができる。さらに別の態様は、0モル%の改質用芳香族ジカルボン酸を含む。よって、存在する場合、1種以上の改質用芳香族ジカルボン酸の量は、任意のこれらの前記の端点値の範囲、例えば、これらに限定するものではないが、0.01〜10モル%,0.01〜5モル%および0.01〜1モル%等であることが意図される。一態様において、本発明において使用できる改質用芳香族ジカルボン酸としては、これらに限定するものではないが、20個以下の炭素原子を有するものが挙げられ、そしてこれらは、直鎖、パラ配向または対称性であることができる。本発明において使用できる改質用芳香族ジカルボン酸の例としては、これらに限定するものではないが、イソフタル酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、1,4−、1,5−、2,6−、2,7−ナフタレンジカルボン酸、およびトランス−4,4’−スチルベンジカルボン酸ならびにこれらのエステルが挙げられる。一態様において、改質用芳香族ジカルボン酸はイソフタル酸である。
本発明において有用なポリエステルのカルボン酸成分は、2〜16個の炭素原子を有する10モル%以下、例えば5モル%以下または1モル%以下の1種以上の脂肪族ジカルボン酸,例えば、シクロヘキサンジカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸およびドデカン二酸のジカルボン酸等でさらに改質されていることができる。特定の態様は、0.01〜10モル%,例えば0.1〜10モル%、1または10モル%、5〜10モル%の1種以上の改質用脂肪族ジカルボン酸を含むこともできる。さらに別の態様は、0モル%の改質用脂肪族ジカルボン酸を含む。ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%である。一態様において、本発明の改質用脂肪族ジカルボン酸成分においてアジピン酸および/またはグルタル酸が与えられる。
本発明の改質用ジカルボン酸は、インダンジカルボン酸,例えば、インダン−1,3−ジカルボン酸および/またはフェニルインダンジカルボン酸を含むことができる。一態様において、ジカルボン酸は、1,2,3−トリメチル−3−フェニルインダン−4’,5−ジカルボン酸および1,1,3−トリメチル−5−カルボキシ−3−(4−カルボキシフェニル)インデンジカルボン酸のうち少なくとも1種から選択できる。本発明の目的について、米国特許出願公開第2006/0004151 A1号(タイトル”Copolymers Containing Indan Moieties and Blends Thereof”(Shaikhらによる)(General Electric Companyに譲渡)に記載される任意のインダンジカルボン酸を、本発明の範囲内の少なくとも1種の改質用ジカルボン酸として使用できる。米国特許出願公開第2006/0004151 A1号は、これに記載される任意のインダンジカルボン酸に関して参照により本明細書に組み入れる。
テレフタル酸のエステルおよび他の改質用ジカルボン酸またはその対応するエステルおよび/もしくは塩を、ジカルボン酸に代えて使用できる。ジカルボン酸エステルの好適な例としては、これらに限定するものではないが、ジメチルエステル、ジエチルエステル、ジプロピルエステル、ジイソプロピルエステル、ジブチルエステル、およびジフェニルエステルが挙げられる。一態様において、エステルは、以下:メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、およびフェニルエステルの少なくとも1種から選択される。
望ましいポリエステルについて、シス/トランス2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのモル比は、各々の純粋な形およびこれらの混合物によって変動できる。特定の態様において、シスおよび/またはトランス2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのモルパーセントは、50モル%超シスおよび50モル%未満トランス;または55モル%超シスおよび45モル%未満トランス;または30〜70モル%シスおよび70〜30モル%トランス;または40〜60モル%シスおよび60〜40モル%トランス;または50〜70モル%トランスおよび50〜30モル%シス;または50〜70モル%シスおよび50〜30モル%トランス;または60〜70モル%シスおよび30〜40モル%トランス;または70モル%超シスおよび30モル%未満トランス;であり、ここでシス−およびトランス−2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールの総モルパーセントは100モル%である。追加の態様において、シス/トランス2,2,4,4−テトラメチル1,3−シクロブタンジオールのモル比は、50/50〜0/100の範囲内、例えば40/60〜20/80の間で変動できる。
シクロヘキサンジメタノールは、シス、トランス、またはこれらの混合物,例えば、シス/トランス比60:40〜40:60:またはシス/トランス比70:30〜30:70であることができる。別の態様において、トランス−シクロヘキサンジメタノールは、60〜80モル%の量で存在でき、そしてシス−シクロヘキサンジメタノールは、20〜40モル%の量で存在できる。ここでシス−シクロヘキサンジメタノールおよびトランス−シクロヘキサンジメタノールの総パーセントは100モル%である。特別な態様において、トランス−シクロヘキサンジメタノールは、60モル%の量で存在でき、そしてシス−シクロヘキサンジメタノールは、40モル%の量で存在できる。特別な態様において、トランス−シクロヘキサンジメタノールは、70モル%の量で存在でき、そしてシス−シクロヘキサンジメタノールは、30モル%の量で存在できる。シクロヘキサンジメタノールの1,1−、1,2−、1,3−、1,4−異性体またはこれらの混合物のいずれも本発明のグリコール成分中に存在できる。シスおよびトランスの異性体は、1,1−シクロヘキサンジメタノールについては存在しない。
一態様において、本発明において有用なポリエステルは、1,4−シクロヘキサンジメタノールを含む。別の態様において、本発明において有用なポリエステルは、1,4−シクロヘキサンジメタノールおよび1,3−シクロヘキサンジメタノールを含む。シス/トランス1,4−シクロヘキサンジメタノールのモル比は、50/50〜0/100の範囲,例えば40/60〜20/80の間で変動できる。
一態様において、本発明において有用なポリエステル組成物のポリエステル部分のグリコール成分は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールでもシクロヘキサンジメタノールでもエチレングリコールでもない、30モル%以下の1種以上の改質用グリコールを含むことができ;一態様において、本発明において有用なポリエステル組成物のポリエステル部分のグリコール成分は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールでもシクロヘキサンジメタノールでもエチレングリコールでもない、25モル%以下の1種以上の改質用グリコールを含むことができ;一態様において、本発明において有用なポリエステル組成物のポリエステル部分のグリコール成分は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールでもシクロヘキサンジメタノールでもエチレングリコールでもない、20モル%以下の1種以上の改質用グリコールを含むことができ;一態様において、本発明において有用なポリエステルは、15モル%未満の1種以上の改質用グリコールを含むことができる。別の態様において、本発明において有用なポリエステルは、10モル%以下の1種以上の改質用グリコールを含むことができる。別の態様において、本発明において有用なポリエステルは、5モル%以下の1種以上の改質用グリコールを含むことができる。別の態様において、本発明において有用なポリエステルは、3モル%以下の1種以上の改質用グリコールを含むことができる。別の態様において、本発明において有用なポリエステルは、2モル%以下の1種以上の改質用グリコールを含むことができる。別の態様において、本発明において有用なポリエステルは、0モル%の改質用グリコールを含むことができる。
本発明において有用なポリエステルにおいて有用な改質用グリコールは、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、シクロヘキサンジメタノールおよびエチレングリコールの他のジオールを意味し、そして2〜16個の炭素原子を有することができる。好適な改質用グリコールの例としては、これらに限定するものではないが、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、p−キシレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、およびこれらの混合物が挙げられる。別の態様において、改質用グリコールとしては、これらに限定するものではないが、1,3−プロパンジオールおよび1,4−ブタンジオールの少なくとも1種が挙げられる。一態様において、少なくとも1種の改質用グリコールは、ジエチレングリコールである。一態様において、ジエチレングリコールは、別個のモノマーとしては添加しないが重合中に形成される。
本発明のポリエステル組成物において有用なポリエステルは、ジオール残基または二酸残基のいずれかの総モルパーセント基準でそれぞれ0〜10モルパーセント,例えば、0.01〜5モルパーセント、0.01〜1モルパーセント、0.05〜5モルパーセント、0.05〜1モルパーセント、または0.1〜0.7モルパーセントの、3つ以上のカルボキシル置換基、ヒドロキシル置換基、またはこれらの組合せを有する分岐用モノマー(本明細書で分岐剤も意味する)の1種以上の残基を含むことができる。特定の態様において、分岐用モノマーまたは分岐剤は、ポリエステルの重合前および/または重合中および/または重合後に添加できる。よって、本発明において有用な1種または複数種のポリエステルは直鎖または分岐であることができる。
分岐用モノマーの例としては、これらに限定するものではないが、多官能酸または多官能アルコール,例えばトリメリット酸、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸二無水物、トリメチロールプロパン、グリセロール、ペンタエリスリトール、クエン酸、酒石酸、3−ヒドロキシグルタル酸等が挙げられる。一態様において、分岐用モノマー残基は、0.1〜0.7モルパーセントの、以下の:トリメリット酸無水物、ピロメリット酸二無水物、グリセロール、ソルビトール、1,2,6−へキサントリオール、ペンタエリスリトール、トリメチロールエタン、および/またはトリメシン酸のうち少なくとも1種から選択される1種以上の残基を含むことができる。分岐用モノマーは、ポリエステル反応混合物に添加でき、または例えば米国特許第5,654,347号および第5,696,176号(分岐用モノマーに関するこれらの開示は参照により本明細書に組み入れる)に記載される濃縮物の形でポリエステルとブレンドできる。
本発明のポリエステルは、少なくとも1種の鎖延長剤を含むことができる。好適な鎖延長剤としては、これらに限定するものではないが、多官能(例えば、これに限定するものではないが二官能)イソシアネート、多官能エポキシド,例えばエポキシル化ノボラック、およびフェノキシレジン等が挙げられる。特定の態様において、鎖延長剤は、重合プロセスの終点または重合プロセス後に添加できる。重合プロセス後に添加する場合、鎖延長剤はコンパウンドまたは射出成形もしくは押出し等の転換プロセスの間の添加により組み入れることができる。使用する鎖延長剤の量は、用いる具体的なモノマー組成および所望の物理特性に応じて変えることができるが、一般的には、ポリエステルの総質量基準で、約0.1質量パーセント〜約10質量パーセント,例えば約0.1質量パーセント〜約5質量パーセントである。
本発明において有用なポリエステルのガラス転移温度(Tg)は、TA DSC 2920(Thermal Analyst Instrumentより)を用いて、スキャン速度20℃/分で測定した。
本発明において有用な特定のポリエステルによって示される170℃での長い半結晶化時間(例えば5分超)により、物品,例えば、これらに限定するものではないが、射出成形部品、射出ブロー成形物品、射出延伸ブロー成形物品、押出フィルム、押出ート、押出ブロー成形物品、押出延伸ブロー成形物品、および繊維等を製造することが可能である可能性がある。熱形成可能なシートは、本発明によって提供される製造物品の例である。本発明のポリエステルは非晶質または半結晶であることができる。一側面において、本発明において有用な特定のポリエステルは、比較的低い結晶性を有することができる。よって、本発明において有用な特定のポリエステルは、実質的に非晶質のモルホロジーを有することができ、ポリエステルがポリマーの実質的に不規則な領域を含むことを意味する。
一態様において、「非晶質」ポリエステルの半結晶時間は、170℃で5分超または170℃で10分超または170℃で50分超または170℃で100分超であることができる。本発明の一態様において、半結晶化時間は、170℃で1,000分超であることができる。本発明の別の態様において、本発明において有用なポリエステルの半結晶化時間は、170℃で10,000分超であることができる。本明細書で用いるポリエステルの半結晶化時間は、当業者に周知の方法を用いて測定できる。例えば、ポリエステルの半結晶化時間t1/2は、温度制御された高温ステージ上でレーザーおよび光検知器によってサンプルの光透過率を時間の関数として測定することよって決定できる。この測定は、ポリマーを温度Tmaxに暴露し、次いでそれを所望の温度まで冷却することによって実施できる。次に、サンプルを、高温ステージによって所望の温度に保持し、その間に透過率測定を時間の関数として実施できる。初期には、サンプルは目視によって明澄であって高い光透過率を有することができ、そしてサンプルが結晶化するにつれて不透明になる。半結晶化時間は、光透過率が初期透過率と最終透過率との中間であった時間である。Tmaxはサンプルの結晶性ドメインを溶融させる(結晶性ドメインが存在する場合)のに必要な温度と定義する。半結晶化時間の測定前にサンプルを状態調整するために、サンプルをTmaxまで加熱できる。絶対Tmax温度は各組成毎に異なる。例えば、PCTを290℃より高いある温度まで加熱して結晶性ドメインを溶融させることができる。
一態様において、本発明において有用な特定のポリエステルは目視で明澄であることができる。本明細書中では、用語「目視によって明澄な」は、目視検査した場合に曇り(cloudiness)、濁り(haziness)および/またはくすみ(muddiness)が存在しないことがはっきりと認められることと定義する。別の態様において、ポリエステルを、これに限定するものではないがビスフェノールAポリカーボネート等のポリカーボネートとブレンドする場合には、ブレンド物は目視によって明澄であることができる。
一態様において、本発明において有用なポリエステルおよび/または本発明のポリエステル組成物は、[一態様において、1種または複数種のトナーの存在下および/または不存在下で]、カラー値L*、a*およびb*(Hunter Associates Lab Inc., Reston,Va.製のHunter Lab Ultrascan Spectra Colorimeterを用いて測定できるもの)を有することができる。カラー評価は、ポリエステルのペレット上またはプラークまたはこれらから射出成形または押出しされる他の品のいずれかの上で測定される値の平均である。これらは、CIE(International Commission on Illumination)のL*a*b*表色系(translated)によって測定され、L*は明度座標を表し、a*は赤/緑座標を表し、そしてb*は黄/青座標を表す。特定の態様において、本発明において有用なポリエステルのb*値は、[一態様において、1種または複数種のトナーの存在下および/または不存在下で]、−12〜12未満であることができ、そしてL*値は50〜90であることができる。他の態様において、本発明において有用なポリエステルのb*値は、[一態様において、1種または複数種のトナーの存在下および/または不存在下で]、以下の範囲:−10〜10;−10〜10未満;−10〜9;−10〜8;−10〜7;−10〜6;−10〜5;−10〜4;−10〜3;−10〜2;−5〜9;−5〜8;−5〜7;−5〜6;−5〜5;−5〜4;−5〜3;−5〜2;0〜9;0〜8;0〜7;0〜6;0〜5;0〜4;0〜3;0〜2;1〜10;1〜9;1〜8;1〜7;1〜6;1〜5;1〜4;1〜3;および1〜2のいずれかで存在できる。他の態様において、本発明において有用なポリエステルのL*値は、以下の範囲:50〜60;50〜70;50〜80;50〜90;60〜70;60〜80;60〜90;70〜80;79〜90のいずれかで存在できる。
スズ触媒またはチタン触媒を使用して、エチレングリコールを含有するポリエステルを製造することにより、悪影響を有する色の相互作用が起こると考えられる。本発明の一態様において、少なくとも1種のチタン化合物および少なくとも1種のスズ化合物を本明細書で記載する少なくとも1種のリン化合物と組合せて用いて製造される、本発明において有用なポリエステルのb*色値は、これらのポリエステルの製造においてスズ触媒のみを用いる場合と比べて顕著に改善されると考えられる。少なくとも1種のチタン触媒を少なくとも1種のリン化合物と組み合わせて使用して、本発明において有用なポリエステルを製造することも、これらのポリエステルの製造においてチタン触媒のみを使用することと比べて顕著な改善であると考えられる。
ASTM D256に記載されるノッチ付アイゾッド衝撃強さは、堅牢性を測定する一般的な方法である。本明細書において、ノッチ付アイゾッド衝撃強さは、23℃においてノッチ10milで3.2mm(1/8インチ)厚バーでASTM D256に従って評価される。一態様において、本発明において有用な特定のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さは、23℃においてノッチ10milで3.2mm(1/8インチ)厚バーでASTM D256に従って評価した場合に、少なくとも500J/m(10ft−lb/in)を示すことができる。一態様において、本発明において有用な特定のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さは、23℃においてノッチ10milで3.2mm(1/8インチ)厚バーでASTM D256に従って評価した場合に、約10ft−lb/in〜約35ft−lb/inを示すことができる。別の態様において、本発明において有用な特定のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さは、23℃においてノッチ10milで3.2mm(1/8インチ)厚バーでASTM D256に従って評価した場合に、約10ft−lb/inから破壊なしを示すことができる。
一態様において、本発明において有用な特定のポリエステルの密度は、23℃において1.2g/ml超を示すことができる。
一態様において、本発明において有用な特定のポリエステルの曲げ弾性率は、23℃においてASTM D790によって規定した場合に、290,000psi以上を示すことができる。別の態様において、本発明において有用な特定のポリエステルの曲げ弾性率は、23℃においてASTM D790によって規定した場合に約290,000psi〜約370,000psiを示すことができる。別の態様において、本発明において有用な特定のポリエステルの曲げ弾性率は、23℃においてASTM D790によって規定した場合に約290,000psi〜約350,000psiを示すことができる。
本発明において有用な特定のポリエステルは、以下の特性:TA 2100熱分析装置によってスキャン速度20℃/分で測定した場合のTgが約100〜約110℃であること;ASTM D790によって規定した場合の曲げ弾性率が23℃で290,000psi以上であること;および、ASTM D256に従い、10−milノッチで1/8インチ厚バーを用いた場合のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さが、23℃で10ft−lb/in以上であること;のうち少なくとも1つを有することができる。
本発明において有用な他のポリエステルは、以下の特性:TA 2100熱分析装置によってスキャン速度20℃/分で測定した場合のTgが約100〜約110℃であること;ASTM D790によって規定した場合の曲げ弾性率が23℃で約290,000psi〜約370,000psiであること;および、ASTM D256に従い、10−milノッチで1/8インチ厚バーを用いた場合のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さが、23℃で10ft−lb/in超から破壊なしであること;のうち少なくとも1つを有することができる。
本発明において有用な他のポリエステルは、以下の特性:TA 2100熱分析装置によってスキャン速度20℃/分で測定した場合のTgが約100〜約110℃であること;ASTM D790によって規定した場合の曲げ弾性率が23℃で約290,000psi〜約370,000psiであること;および、ASTM D256に従い、10−milノッチで1/8インチ厚バーを用いた場合のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さが、23℃で10ft−lb/in超〜35ft−lb/inであること;のうち少なくとも1つを有することができる。
幾つかの態様において、本発明において有用なポリエステル組成物の使用は、溶融加工および/または熱形成の前の乾燥工程を最小化および/または排除する。
一態様において、本発明において有用な1種または複数種のリン化合物は、有機化合物,例えば、ハロゲン化または非ハロゲン化有機置換基を含むリン酸エステル等であることができる。本発明において有用な1種または複数種のリン化合物は、当該分野で周知の広範囲のリン化合物,例えばホスフィン、ホスファイト、ホスフィナイト、ホスホナイト、ホスフィネート、ホスホネート、ホスフィンオキサイドおよびホスフェート等を含むことができる。
本発明において有用なリン化合物の例としては、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ−ブトキシエチルホスフェート、t−ブチルフェニルジフェニルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、エチルジメチルホスフェート、イソデシルジフェニルホスフェート、トリラウリルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、t−ブチルフェニルジフェニルホスフェート、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)、トリベンジルホスフェート、フェニルエチルホスフェート、トリメチルチオノホスフェート、フェニルエチルチオノホスフェート、ジメチルメチルホスホネート、ジエチルメチルホスホネート、ジエチルペンチルホスホネート、ジラウリルメチルホスホネート、ジフェニルメチルホスホネート、ジベンジルメチルホスホネート、ジフェニルクレジルホスホネート、ジメチルクレジルホスホネート、ジメチルメチルチオノホスホネート、フェニルジフェニルホスフィネート、ベンジルジフェニルホスフィネート、メチルジフェニルホスフィネート、トリメチルホスフィンオキサイド、トリフェニルホスフィンオキサイド、トリベンジルホスフィンオキサイド、4−メチルジフェニルホスフィンオキサイド、トリエチルホスファイト、トリブチルホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリベンジルホスファイト、フェニルジエチルホスファイト、フェニルジメチルホスファイト、ベンジルジメチルホスファイト、ジメチルメチルホスホナイト、ジエチルペンチルホスホナイト、ジフェニルメチルホスホナイト、ジベンジルメチルホスホナイト、ジメチルクレジルホスホナイト、メチルジメチルホスフィナイト、メチルジエチルホスフィナイト、フェニルジフェニルホスフィナイト、メチルジフェニルホスフィナイト、ベンジルジフェニルホスフィナイト、トリフェニルホスフィン、トリベンジルホスフィン、およびメチルジフェニルホスフィンを挙げることができる。一態様において、トリフェニルホスフィンオキサイドは本発明において有用なポリエステルを製造する1つまたは複数のプロセスにおける、および/または本発明の1種または複数種のポリエステル組成物における熱安定剤として除外される。
一態様において、本発明において有用なリン化合物は、任意の前記したリン系酸であって、酸化合物の水素原子(酸素原子またはリン原子のいずれかに結合したもの)のうち1つ以上が、アルキル、分岐アルキル、置換アルキル、アルキルエーテル、置換アルキルエーテル、アルキルアリール、アルキル置換アリール、アリール、置換アリール、およびこれらの混合物で置き換えられたものであることができる。別の態様において、本発明において有用なリン化合物としては、これらに限定するものではないが、上記した化合物であって、化合物の酸素原子に結合した水素原子のうち少なくとも1つが、金属イオンまたはアンモニウムイオンで置き換えられたものが挙げられる。
エステルは、アルキル、分岐アルキル、置換アルキル、アルキルエーテル、アリール、および/または置換アリール基を含むことができる。エステルは、少なくとも1種のアルキル基および少なくとも1種のアリール基を有することもできる。特別なリン化合物中に存在するエステル基の数は、ゼロから最大許容量まで、使用するリン化合物上に存在するヒドロキシル基の数に基づいて変動できる。例えば、アルキルホスフェートエステルとしては、モノ−、ジ−、およびトリ−アルキルホスフェートエステルのうち1種以上を挙げることができ;アリールホスフェートエステルとしては、モノ−、ジ−、およびトリ−アリールホスフェートエステルのうち1種以上が挙げられ;アルキルホスフェートエステルおよび/またはアリールホスフェートエステルとしては、これらに限定するものではないが、少なくとも1つのアルキルおよび1つのアリール基を有する混合アルキルアリールホスフェートエステルも挙げられる。
一態様において、本発明において有用なリン化合物としては、これらに限定するものではないが、リン酸のアルキル、アリールまたは混合アルキルアリールエステルまたは部分エステル、リン酸、ホスフィン酸、ホスホン酸、または亜ホスホン酸が挙げられる。アルキル基またはアリール基は1つ以上の置換基を有することができる。
一側面において、本発明において有用なリン化合物は、置換もしくは非置換のアルキルホスフェートエステル、置換もしくは非置換のアリールホスフェートエステル、置換もしくは非置換の混合アルキルアリールホスフェートエステル、ジホスファイト、リン酸の塩、ホスフィンオキサイド、および混合アリールアルキルホスファイト、その反応生成物、およびこれらの混合物のうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン化合物を含む。ホスフェートエステルとしては、リン酸が完全にエステル化された、または部分的にのみエステル化されたエステルが挙げられる。
一態様において、例えば、本発明において有用なリン化合物としては、少なくとも1種のホスフェートエステルを挙げることができる。
一側面において、本発明において有用なリン化合物は、置換もしくは非置換のアルキルホスフェートエステル、置換もしくは非置換のアリールホスフェートエステル、置換もしくは非置換の混合アルキルアリールホスフェートエステル、その反応生成物、およびこれらの混合物のうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン化合物を含む。ホスフェートエステルとしては、リン酸が完全にエステル化された、または部分的にのみエステル化されたエステルが挙げられる。
一態様において、例えば、本発明において有用なリン化合物としては、少なくとも1種のホスフェートエステルを挙げることができる。
別の態様において、本発明において有用なホスフェートエステルとしては、これらに限定するものではないが、アルキルホスフェートエステル、アリールホスフェートエステル、混合アルキルアリールホスフェートエステルおよび/またはこれらの混合物を挙げることができる。
特定の態様において、本発明において有用なホスフェートエステルは、ホスフェートエステル上の基が、アルキル基、アルコキシ−アルキル基、フェニル基、または置換フェニル基であるものである。これらのホスフェートエステルは、一般的に、本明細書で、アルキルおよび/またはアリールホスフェートエステルを意味する。特定の好ましい態様としては、トリアルキルホスフェート、トリアリールホスフェート、アルキルジアリールホスフェート、ジアルキルアリールホスフェート、およびこのようなホスフェートの混合物が挙げられ、ここでアルキル基は好ましくは2〜12個の炭素原子を有するものであり、そしてアリール基は好ましくはフェニルである。
代表的なアルキル基および分岐アルキル基は、好ましくは、1〜12個の炭素原子を有するものであり、これらに限定するものではないが、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、2−エチルヘキシル、オクチル、デシルおよびドデシルが挙げられる。置換アルキル基としては、これらに限定するものではないが、カルボン酸基およびそのエステル、ヒドロキシル基、アミノ基、ケト基等のうち少なくとも1種を含むものが挙げられる。
アルキルアリール基および置換アルキルアリール基の代表的なものは、アルキル部分が1〜12個の炭素原子を有し、そしてアリール基がフェニルまたは置換フェニルであるものである。ここでアルキル、分岐アルキル、アリール、ヒドロキシル等の基は、フェニル環上の任意の炭素部位で水素について置換される。好ましいアリール基としては、フェニル基または置換フェニル基であって、アルキル、分岐アルキル、アリール、ヒドロキシル等の基がフェニル環上の任意の部位で水素について置換されたものが挙げられる。
一態様において、本発明において有用なホスフェートエステルとしては、これらに限定するものではないが、ジブチルフェニルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリオクチルホスフェートおよび/またはこれらの混合物が挙げられ、特にトリブチルホスフェートおよびトリクレジルホスフェートの混合物、およびイソセチルジフェニルホスフェートおよび2−エチルヘキシルジフェニルホスフェートの混合物が挙げられる。
一態様において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、少なくとも1種のアリールホスフェートエステルを含む。
一態様において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、少なくとも1種の非置換アリールホスフェートエステルを含む。
一側面において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、少なくとも1種のアリールホスフェートエステルであってベンジル基で置換されていないものを含む。
一側面において、本発明において有用な任意のリン化合物は、少なくとも1種のアルキルホスフェートエステルを含むことができる。
一態様において、熱安定剤および/または色安定剤として本発明において有用なホスフェートエステルとしては、これらに限定するものではないが、以下の:トリアルキルホスフェート、トリアリールホスフェート、アルキルジアリールホスフェートおよび混合アルキルアリールホスフェートのうち少なくとも1種が挙げられる。
一態様において、熱安定剤および/または色安定剤として本発明において有用なホスフェートエステルとしては、これらに限定するものではないが、以下の:トリアリールホスフェート、アルキルジアリールホスフェート、および混合アルキルアリールホスフェートのうち少なくとも1種が挙げられる。
一態様において、熱安定剤および/または色安定剤として本発明において有用なホスフェートエステルとしては、これらに限定するものではないが、以下の:トリアリールホスフェートおよび混合アルキルアリールホスフェートのうち少なくとも1種を挙げることができる。
一態様において、本発明において有用な少なくとも1種のリン化合物は、これらに限定するものではないが、トリアリールホスフェート,例えばトリフェニルホスフェート等を含むことができる。一態様において、少なくとも1種の熱安定剤は、これに限定するものではないがMerpol Aを含むことができる。一態様において、本発明において有用な少なくとも1種の熱安定剤は、これに限定するものではないが、トリフェニルホスフェートおよびMerpol Aのうち少なくとも1種を含む。Merpol Aは、Stepan Chemical Coおよび/またはE.I.duPont de Nemours&Coから市販で入手可能なホスフェートエステルである。Merpol AのCAS登録番号は、CAS登録#37208−27−8と考えられる。
一側面において、本発明において有用な任意のリン化合物は、少なくとも1種のトリアリールホスフェートエステルであってベンジル基で置換されていないものを含むことができる。
一態様において、本発明のポリエステル組成物および/または方法は、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェートを含むことができる。
一態様において、任意のポリエステル組成物および/またはポリエステルを製造するための本明細書で記載する任意のプロセスは、少なくとも1種の混合アルキルアリールホスファイト,例えば、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(Doverphos S−9228(Dover Chemicals,CAS#154862−43−8)としても公知である)を含むことができる。
一態様において、任意のポリエステル組成物および/またはポリエステルを製造するための本明細書で記載する任意のプロセスは、少なくとも1種のホスフィンオキサイドを含むことができる。
一態様において、任意のポリエステル組成物および/またはポリエステルを製造するための本明細書で記載する任意のプロセスは、リン酸の少なくとも1種の塩,例えばKH2PO4およびZn3(PO4)2等を含むことができる。
用語「熱安定剤」は、その1種または複数種の反応生成物を包含することが意図される。本発明の熱安定剤に関して用いる用語「反応生成物」は、ポリエステルの製造において用いる熱安定剤と任意のモノマーとの間の重縮合またはエステル化反応の任意の生成物、さらに、触媒と任意の他の種類の添加剤との間の重縮合またはエステル化反応の生成物を意味する。
本発明の一態様において、本発明において有用なリン化合物は熱安定剤として作用できる。本発明の一態様において、本発明において有用なリン化合物は熱安定剤として作用しなくてもよいが色安定剤として作用することができる。本発明の一態様において、本発明において有用なリン化合物は熱安定剤と色安定剤との両者として作用できる。
リンを、本発明のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物および/またはポリエステルの製造方法に添加する場合、これは、リン化合物,例えば、少なくとも1種のホスフェートエステルの形で添加する。1種または複数種のリン化合物(例えば、少なくとも1種のホスフェートエステル)を、本発明のポリエステルおよび/または本発明のポリエステル組成物および/または本発明の方法に添加する量は、最終ポリエステル中に存在するリン原子の形で、例えばppm単位で測定される質量で測定できる。
重合中および/または加工後に添加する1種または複数種のリン化合物の量としては、これらに限定するものではないが、ポリエステル組成物の総質量基準で:1〜5000ppm;1〜1000ppm;1〜900ppm;1〜800ppm;1〜700ppm;1〜600ppm;1〜500ppm;1〜400ppm;1〜350ppm;1〜300ppm;1〜250ppm;1〜200ppm;1〜150ppm;1〜100ppm;10〜5000ppm;10〜1000ppm;10〜900ppm;10〜800ppm;10〜700ppm;10〜600ppm;10〜500ppm;10〜400ppm;10〜350ppm;10〜300ppm;10〜250ppm;10〜200ppm;10〜150ppm;10〜100ppm;を挙げることができる。
一態様において、重合中に添加する本発明のホスフェートエステルの量は、最終ポリエステル中のリン原子の形で測定した場合に、ポリエステル組成物の総質量基準で、以下の:1〜5000ppm;1〜1000ppm;1〜900ppm;1〜800ppm;1〜700ppm;1〜600ppm;1〜500ppm;1〜400ppm;1〜350ppm;1〜300ppm;1〜250ppm;1〜200ppm;1〜150ppm;1〜100ppm;1〜60ppm;2〜5000ppm;2〜1000ppm;2〜900ppm;2〜800ppm;2〜700ppm;2〜600ppm;2〜500ppm;2〜400ppm;2〜350ppm;2〜300ppm;2〜250ppm;2〜200ppm;2〜150ppm;2〜100ppm;2〜60ppm;2〜20ppm;3〜5000ppm;3〜1000ppm;3〜900ppm;3〜800ppm;3〜700ppm;3〜600ppm;3〜500ppm;3〜400ppm;3〜350ppm;3〜300ppm;3〜250ppm;3〜200ppm;3〜150ppm;3〜100ppm;3〜60ppm;3〜20ppm;4〜5000ppm;4〜1000ppm;4〜900ppm;4〜800ppm;4〜700ppm;4〜600ppm;4〜500ppm;4〜400ppm;4〜350ppm;4〜300ppm;4〜250ppm;4〜200ppm;4〜150ppm;4〜100ppm;4〜60ppm;4〜20ppm;5〜5000ppm;5〜1000ppm;5〜900ppm;5〜800ppm;5〜700ppm;5〜600ppm;5〜500ppm;5〜400ppm;5〜350ppm;5〜300ppm;5〜250ppm;5〜200ppm;5〜150ppm;5〜100ppm;5〜60ppm;5〜20ppm;6〜5000ppm;6〜1000ppm;6〜900ppm;6〜800ppm;6〜700ppm;6〜600ppm;6〜500ppm;6〜400ppm;6〜350ppm;6〜300ppm;6〜250ppm;6〜200ppm;6〜150ppm;6〜100ppm;6〜60ppm;6〜20ppm;7〜5000ppm;7〜1000ppm;7〜900ppm;7〜800ppm;7〜700ppm;7〜600ppm;7〜500ppm;7〜400ppm;7〜350ppm;7〜300ppm;7〜250ppm;7〜200ppm;7〜150ppm;7〜100ppm;7〜60ppm;7〜20ppm;8〜5000ppm;8〜1000ppm;8〜900ppm;8〜800ppm;8−〜700ppm;8〜600ppm;8〜500ppm;8〜400ppm;8〜350ppm;8〜300ppm;8〜250ppm;8〜200ppm;8〜150ppm;8〜100ppm;8〜60ppm;8〜20ppm;9〜5000ppm;9〜1000ppm;9〜900ppm;9〜800ppm;9〜700ppm;9〜600ppm;9〜500ppm;9〜400ppm;9〜350ppm;9〜300ppm;9〜250ppm;9〜200ppm;9〜150ppm;9〜100ppm;9〜60ppm;9〜20ppm;10〜5000ppm;10〜1000ppm;10〜900ppm;10〜800ppm;10〜700ppm.10〜600ppm;10〜500ppm;10〜400ppm;10〜350ppm;10〜300ppm;10〜250ppm;10〜200ppm;10〜150ppm;10〜100ppm;10〜60ppm;10〜20ppm;50〜5000ppm;50〜1000ppm;50〜900ppm;50〜800ppm;50〜700ppm;50〜600ppm;50〜500ppm;50〜400ppm;50〜350ppm;50〜300ppm;50〜250ppm;50〜200ppm;50〜150ppm;50〜100ppm;50〜80ppm;100〜5000ppm;100〜1000ppm;100〜900ppm;100〜800ppm;100〜700ppm;100〜600ppm;100〜500ppm;100〜400ppm;100〜350ppm;100〜300ppm;100〜250ppm;100〜200ppm;100〜150ppm;150〜5000ppm;150〜1000ppm;150〜900ppm;150〜800ppm;150〜700ppm;150〜600ppm;150〜500ppm;150〜400ppm;150〜350ppm;150〜300ppm;150〜250ppm;150〜200ppm;200〜5000ppm;200〜1000ppm;200〜900ppm;200〜800ppm;200〜700ppm;200〜600ppm;200〜500ppm;200〜400ppm;200〜350ppm;200〜300ppm;200〜250ppm;250〜5000ppm;250〜1000ppm;250〜900ppm;250〜800ppm;250〜700ppm;250〜600ppm;250〜500ppm;250〜400ppm;250〜350ppm;250〜300ppm;500〜5000ppm;300〜1000ppm;300〜900ppm;300〜800ppm;300〜700ppm;300〜600ppm;300〜500ppm;300〜400ppm;300〜350ppm;350〜5000ppm;350〜1000ppm;350〜900ppm;350〜800ppm;350〜700ppm;350〜600ppm;350〜500ppm;350〜400ppm;から選択される。
一態様において、本発明において有用なポリエステルを製造するための本発明の方法において使用する好適な触媒としては、少なくとも1種のチタン化合物が挙げられる。本発明のポリエステル組成物は、本発明の方法において有用なチタン化合物のうち少なくとも1種を含むこともできる。他の触媒は、本発明において場合により少なくとも1種のチタン化合物と組合せて使用できる。他の触媒としては、これらに限定するものではないが、スズ、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物を基にするものを挙げることができる。一態様において、触媒は、少なくとも1種のスズ化合物と少なくとも1種のチタン化合物との組合せであることができる。
触媒量は、触媒金属基準および最終ポリマーの質量基準で、10〜20,000ppm、または10〜10,000ppm、または10〜5000ppmまたは10〜1000ppmまたは10〜500ppm、または〜300ppmまたは10〜250ppmの範囲であることができる。プロセスは、バッチプロセスまたは連続プロセスのいずれでも実施できる。一態様において、プロセスは連続プロセスで実施する。
一態様において、触媒はチタン化合物を含む。一態様において、チタン化合物は、エステル化反応もしくは重縮合反応のいずれかまたは両方の反応で使用できる。一態様において、触媒はエステル化反応において用いるチタン化合物を含む。一態様において、触媒は重縮合反応において用いるチタン化合物を含む。別の態様において、触媒は、本質的に、本発明において有用なポリエステルおよび/または本発明のポリエステルの製造方法において有用なチタン化合物からなる。一般的に、一態様において、チタン化合物は、ジカルボン酸またはジカルボン酸エステルの質量基準で約0.005%〜約0.2%の量で使用する。一般的に、一態様において、ポリエステルの総質量基準で約700ppm未満の原子チタンが、残基としてポリエステル中に存在できる。
チタンを、本発明のポリエステルおよび/またはポリエステル組成物および/またはポリエステルの製造方法に添加する場合、これは、チタン化合物の形でポリエステルの製造方法に添加する。本発明のポリエステルおよび/または本発明のポリエステル組成物および/または本発明の方法に添加するチタン化合物の量は、最終ポリエステル中に存在するチタン原子の形で、例えばppm単位で測定される質量で測定できる。
別の態様において、触媒は、本質的に、エステル化反応において、最終ポリエステル中のチタン原子の形態で測定した場合、最終ポリエステルの質量基準で、10ppm〜20,000ppmまたは10〜l0.000ppm、または10〜5000ppmまたは10〜4500ppmまたは10〜4000ppmまたは10〜3500ppmまたは10〜3000ppmまたは10〜2500ppmまたは10〜2000ppmまたは10〜1500ppmまたは10〜1000ppmまたは10〜500ppm、または10〜300ppmまたは10〜250ppmまたは15ppm〜20,000ppmまたは15〜10,000ppm、または15〜5000ppmまたは15〜4500ppmまたは15〜4000ppmまたは15〜3500ppmまたは15〜3000ppmまたは15〜2500ppmまたは15〜2000ppmまたは15〜1500ppmまたは15〜1000ppmまたは15〜500ppm、または15〜400ppmまたは15〜300ppmまたは15〜250ppmまたは20ppm〜20,000ppmまたは20〜10,000ppm、または20〜5000ppmまたは20〜4500ppmまたは20〜4000ppmまたは20〜3500ppmまたは20〜3000ppmまたは20〜2500ppmまたは20〜2000ppmまたは20〜1500ppmまたは20〜1000ppmまたは20〜500ppm、または20〜300ppmまたは20〜250ppm25ppm〜20,000ppmまたは25〜10,000ppm、または25〜5000ppmまたは25〜4500ppmまたは25〜4000ppmまたは25〜3500ppmまたは25〜3000ppmまたは25〜2500ppmまたは25〜2000ppmまたは25〜1500ppmまたは25〜1000ppmまたは25〜500ppm、または25〜400ppm、または25〜300ppmまたは25〜250ppmまたは30ppm〜20,000ppmまたは30〜10,000ppm、または30〜5000ppmまたは30〜4500ppmまたは30〜4000ppmまたは30〜3500ppmまたは30〜3000ppmまたは30〜2500ppmまたは30〜2000ppmまたは30〜1500ppmまたは30〜1000ppmまたは30〜500ppm、または30〜300ppmまたは30〜250ppmまたは35ppm〜20,000ppmまたは35〜10,000ppm、または35〜5000ppmまたは35〜4500ppmまたは35〜4000ppmまたは35〜3500ppmまたは35〜3000ppmまたは35〜2500ppmまたは35〜2000ppmまたは35〜1500ppmまたは35〜1000ppmまたは35〜500ppm、または35〜300ppmまたは35〜250ppmまたは40ppm〜20,000ppmまたは40〜10,000ppm、または40〜5000ppmまたは40〜4500ppmまたは40〜4000ppmまたは40〜3500ppmまたは40〜3000ppmまたは40〜2500ppmまたは40〜2000ppmまたは40〜1500ppmまたは40〜1000ppmまたは40〜500ppm、または40〜300ppmまたは40〜250ppmまたは40〜200ppmまたは45ppm〜20,000ppmまたは45〜10,000ppm、または45〜5000ppmまたは45〜4500ppmまたは45〜4000ppmまたは45〜3500ppmまたは45〜3000ppmまたは45〜2500ppmまたは45〜2000ppmまたは45〜1500ppmまたは45〜1000ppmまたは45〜500ppm、または45〜300ppmまたは45〜250ppmまたは50ppm〜20,000ppmまたは50〜10,000ppm,または50〜5000ppmまたは50〜4500ppmまたは50〜4000ppmまたは50〜3500ppmまたは50〜3000ppmまたは50〜2500ppmまたは50〜2000ppmまたは50〜1500ppmまたは50〜1000ppmまたは50〜500ppm、または50〜300ppmまたは50〜250ppmまたは50〜200ppmまたは50〜150ppm50〜125ppmの量で用いるチタン化合物からなる。
別の態様において、本発明のポリエステルは、1種または複数種の触媒として、チタン化合物に加えて少なくとも1種のスズ化合物を用いて製造できる。例えば、米国特許第2,720,507号(スズ触媒に関する部分を参照により本明細書に組み入れる)を参照のこと。これらの触媒は、少なくとも1種の有機基を有するスズ化合物である。これらの触媒としては、以下に記載する一般式を有する2価または4価のスズの化合物が挙げられる。
A. M2(Sn(OR)4)
B. MH(Sn(OR)4)
C. M’(Sn(OR)4)
D. M’(HSn(OR)4)2
E. M2(Sn(OR)6)
F. MH(Sn(OR)6)
G. M’(Sn(OR)6)
H. M’(HSn(OR)6)2
I Sn(OR)2
J. Sn(OR)4
K. SnR’2
L. SnR’4
M. R’2SnO
N.
A. M2(Sn(OR)4)
B. MH(Sn(OR)4)
C. M’(Sn(OR)4)
D. M’(HSn(OR)4)2
E. M2(Sn(OR)6)
F. MH(Sn(OR)6)
G. M’(Sn(OR)6)
H. M’(HSn(OR)6)2
I Sn(OR)2
J. Sn(OR)4
K. SnR’2
L. SnR’4
M. R’2SnO
N.
O.
P.
Q.
(式中、Mは、アルカリ金属,例えばリチウム、ナトリウムまたはカリウムであり、M’は、アルカリ土類金属,例えばMg,CaまたはSrであり、各Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基を表し、各R’基は、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基(すなわちR基)および6〜9個の炭素原子を有するベンゼン系のアリール基(例えば、フェニル基、トリル基、ベンジル基、フェニルエチル基等)からなる群から選択される置換基を表し、そしてAcは、2〜18個の炭素原子を有する有機酸に由来するアシル基(例えば、アセチル、ブチリル、ラウロイル、ベンゾイル、ステアロイル等)を表す。)
新規なバイメタルアルコキシド触媒は、Meerwein,Ann.476,113(1929)によって記載されるように形成できる。Meerweinによって示されるように、これらの触媒は、2種の金属アルコキシドの単なる混合物ではない。これらは塩様構造を有する明確な化合物である。これらは上記で式A〜Hによって表される化合物である。Meerweinによって具体的に記載されていないものは、Meerweinによって記載される実施例および方法に類似の手順で製造できる。
他のスズ化合物も、種々の方法,例えば以下の文献に記載されるもので形成できる:ジアリールスズジハライド(式P)の製造についてはBer.62,996(1929);J.Am.Chem.Soc.49,1369(1927)を参照のこと。ジアルキルスズジハライド(式P)の製造については、J.Am.Chem.Soc.47,2568(1925);CA.41,90(1947)を参照のこと。ジアリールスズオキサイド(式M)の製造についてはJ.Am.Chem.Soc.48,1054(1926)を参照のこと。テトラアリールスズ化合物(式K)の製造については、CA.32,5387(1938)を参照のこと。スズアルコキシド(式J)の製造については、CA.24,586(1930)を参照のこと。アルキルスズ塩(式Q)の製造については、CA.31,4290を参照のこと。アルキルスズ化合物(式KおよびL)の製造については、CA.35,2470(1941):CA.33,5357(1939)を参照のこと。混合アルキルアリールスズ(式KおよびL)の製造については、CA.31,4290(1937):CA.38,331(1944)を参照のこと。これらの列挙によって網羅されていない他のスズ化合物の製造については、”Die Chemie der Metal−Organischen Verbindungen.”(KrauseおよびV.Grosseによる),Berlinにて出版,1937(Gebroder−Borntragerより)を参照のこと。
スズアルコキシド(式IおよびJ)およびバイメタルアルコキシド(式A〜H)は、直鎖および分岐鎖のアルキル基を表すことができるR置換基,例えばジエトキシド、テトラメトキシド、テトラブトキシド、テトラ−tert−ブトキシド、テトラヘキソキシド等を有する。
アルキル誘導体(式KおよびL)は、直接C−Sn結合を介してスズ原子に付いている1つ以上のアルキル基,例えばジブチルスズ、ジヘキシルスズ、テトラブチルスズ、テトラエチルスズ、テトラメチルスズ、ジオクチルスズ、等を有する。テトラアルキル基のうち2つを酸素原子で置き換えて式Mを有する化合物,例えばジメチルスズオキサイド、ジエチルスズオキサイド、ジブチルスズオキサイド、ジヘプチルスズオキサイド等を形成できる。一態様において、スズ触媒はジメチルスズオキサイドを含む。
ジアルキルスズオキサイドをアルカリ金属アルコキシドとアルコール溶液中で反応させて錯体を形成することによって式Nを有する化合物を形成でき、この化合物は特に有用な触媒である(例えばジブチルスズオキサイドをナトリウムエトキシドと反応させる等)。この式は、記載される反応生成物を代表することが意図される。アルキル基およびアルコキシ基を含むスズ化合物もまた有用な触媒である(式Oを参照のこと)(例えばジエチルスズジエトキシド、ジブチルスズジブトキシド、ジヘキシルスズジメトキシド等)。
カルボン酸または塩酸と反応したジアルキルスズオキサイドに由来する塩もまた触媒として特に価値がある。式PおよびQを参照のこと。これらの触媒縮合剤の例としては、ジブチルスズジアセテート、ジエチルスズジブチレート、ジブチルスズジラウロエート、ジメチルスズジベンゾエート、ジブチルスズジクロライド、ジエチルスズジクロライド、ジオクチルスズジクロライド、ジヘキシルスズジステアレート等が挙げられる。
式K,LおよびMを有するスズ化合物は、R’のうち1つ以上がベンゼン系のアリール基,例えばフェニル、トリル、ベンジル等を表すものとして調製できる。例としては、ジフェニルスズ、テトラフェニルスズ、ジフェニルジブチルスズ、ジトリルジエチルスズ、ジフェニルスズオキサイド、ジベンジルスズ、テトラベンジルスズ、ジ([B−フェニルエチル)スズオキサイド、ジベンジルスズオキサイド等が挙げられる。
本発明において有用な触媒の例としては、これらに限定するものではないが、以下の:ブチルスズトリス−2−エチルヘキサノエート、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズオキサイド、およびジメチルスズオキサイドのうち1種以上が挙げられる。
一態様において、本発明において有用な触媒としては、これらに限定するものではないが、以下の:ブチルスズトリス−2−エチルヘキサノエート、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズオキサイド、およびジメチルスズオキサイドのうち1種以上が挙げられる。
スズ系触媒を用いてポリエステルを製造する方法は、周知であり、そして前記の米国特許第2,720,507号に記載されている。
本発明において有用なチタン含有化合物としては、チタンを含む任意の化合物が挙げられ、これらに限定するものではないが:テトラエチルチタネート、アセチルトリプロピルチタネート、テトラプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、ポリブチルチタネート、2−エチルヘキシルチタネート、オクチレングリコールチタネート、ラクテートチタネート、トリエタノールアミンチタネート、アセチルアセトネートチタネート、エチルアセト酢酸エステルチタネート、イソステアリルチタネート、アセチルトリイソプロピルチタネート、チタンテトライソプロポキシドチタングリコレート、チタンブトキシド、へキシレングリコールチタネート、およびテトライソオクチルチタネート、二酸化チタン、二酸化チタン/二酸化珪素共沈物、および二酸化チタン/二酸化ジルコニウム共沈物が挙げられる。本発明は、これに限定するものではないが、米国特許第6,559,272号に記載される二酸化チタン/二酸化珪素共沈物触媒を包含する。
本発明において有用なポリエステル組成物のポリエステル部分は、文献から公知の方法によって,例えば、均一溶液中の方法、溶融物中のトランスエステル化法、および2相界面法等によって形成できる。好適な方法としては、これらに限定するものではないが、1種以上のジカルボン酸と1種以上のグリコールとを温度100℃〜315℃、圧力0.1〜760mmHgで、ポリエステルを形成するのに十分な時間反応させる工程が挙げられる。ポリエステルを製造する方法については、米国特許第3,772,405号(従って、このような方法に関する開示は参照により本明細書に組み入れる)を参照のこと。
ポリエステルは、一般的に、ジカルボン酸またはジカルボン酸エステルとグリコールとを、本明細書で記載するチタン触媒ならびに/またはチタンおよびスズの触媒の存在下で、縮合過程の間に温度を最高約225℃〜310℃まで徐々に上昇させた高温で、不活性雰囲気中で縮合させ、そして縮合を該縮合の後半の間低圧で行なうことによって、製造できる(参照により本明細書に組み入れる米国特許第2,720,507号でさらに詳細に記載されている通り)。
別の側面において、本発明は、本発明のコポリエステルを製造する方法に関する。一態様において、該方法は、テレフタル酸、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび1,4−シクロヘキサンジメタノールを含むコポリエステルの製造に関する。この方法は:
(A)本発明のポリエステルにおいて有用なモノマーを含む混合物を、少なくとも1種のスズ触媒および少なくとも1種のホスフェートエステルの存在下で、温度150〜250℃で、初期ポリエステルを生成させるのに十分な時間加熱する工程;
(B)工程(A)の生成物を温度230℃〜320℃で1〜6時間加熱することによってこれを重縮合させる工程;および
(C)いずれの未反応グリコールも除去する工程
を含む。
(A)本発明のポリエステルにおいて有用なモノマーを含む混合物を、少なくとも1種のスズ触媒および少なくとも1種のホスフェートエステルの存在下で、温度150〜250℃で、初期ポリエステルを生成させるのに十分な時間加熱する工程;
(B)工程(A)の生成物を温度230℃〜320℃で1〜6時間加熱することによってこれを重縮合させる工程;および
(C)いずれの未反応グリコールも除去する工程
を含む。
エステル化工程(A)のための反応時間は、選択する温度、圧力、およびグリコールのジカルボン酸に対する供給モル比に左右される。
一態様において、工程(A)は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの50質量%以上が反応するまで実施できる。工程(A)は、圧力0psig〜100psigの範囲で実施できる。本発明において有用な任意の触媒に関して用いる用語「反応生成物」は、ポリエステルの製造において用いる触媒および任意のモノマーとの重縮合反応またはエステル化反応の任意の生成物、さらに、触媒と任意の他の種類の添加剤との重縮合反応またはエステル化反応の生成物を意味する。
典型的には、工程(B)および工程(C)は同時に実施できる。これらの工程は、当該分野で公知の方法,例えば、反応混合物を圧力0.002psigから大気圧未満の範囲の下に置くことによって、または高温窒素ガスを混合物上に吹き付けることによって実施できる。
一態様において、本発明は、以降「チタンを含む方法」というポリエステルの製造方法に関し、該方法は、以下の工程:
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、スズ、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物、その反応生成物、およびこれらの混合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである方法である。
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、スズ、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物、その反応生成物、およびこれらの混合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである方法である。
一態様において、本発明は、以降「スズおよびチタンを含む方法」というポリエステルの製造方法に関し、該方法は、以下の工程:
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
のグリコール:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物を含む少なくとも1種の触媒、少なくとも1種のスズ化合物、および、任意に、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物、その反応生成物およびこれらの混合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである方法である。
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
のグリコール:
を含む混合物を加熱し;
工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;
工程(I)における混合物を:(i)少なくとも1種のチタン化合物を含む少なくとも1種の触媒、少なくとも1種のスズ化合物、および、任意に、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物、その反応生成物およびこれらの混合物;の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである方法である。
「チタンを含む方法」および「チタンおよびスズを含む方法」という本発明の方法において、少なくとも1種のリン化合物、例えば、少なくとも1種のホスフェートエステルを工程(I)、工程(II)ならびに/または工程(I)および(II)に、ならびに/または工程(I)および(II)の後に、添加できる。
本発明において有用なポリエステルの製造において有用な本発明の任意の方法において、少なくとも1種のリン化合物、その反応生成物、およびこれらの混合物は、エステル化、重縮合の間のいずれか、もしくは両方で添加でき、および/または、これを重合後に添加できる。一態様において、本発明の任意の方法において有用なリン化合物は、エステル化の間に添加できる。一態様において、リン化合物を、エステル化および重縮合の両方の後に添加する場合、最終ポリエステルの総質量基準で0〜2質量%の量でこれを添加する。一態様において、リン化合物を、エステル化および重縮合の両方の後で添加する場合、最終ポリエステルの総質量基準で0.01〜2質量%の量でこれを添加する。一態様において、リン化合物は、少なくとも1種のホスフェートエステルを含むことができる。一態様において、リン化合物は、エステル化工程の間に添加される少なくとも1種のリン化合物を含むことができる。一態様において、リン化合物は、例えばエステル化工程の間に添加される少なくとも1種のホスフェートエステルを含むことができる。
本発明において有用なポリエステルを製造する任意の方法を用いて、本発明において有用な任意のポリエステルを製造できると考えられる。
本発明の任意の方法のエステル化工程(I)のための反応時間は、選択する温度、圧力、およびグリコールのジカルボン酸に対する供給モル比に左右される。
一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)で用いる圧力は、20絶対torr〜0.02絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)において用いる圧力は、10絶対torr〜0.02絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)において用いる圧力は、5絶対torr〜0.02絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)において用いる圧力は、3絶対torr〜0.02絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)において用いる圧力は、20絶対torr〜0.1絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)において用いる圧力は、10絶対torr〜0.1絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)において用いる圧力は、5絶対torr〜0.1絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(II)において用いる圧力は、3絶対torr〜0.1絶対torrから選択される少なくとも1種の圧力からなる。
一態様において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.0〜2.0/1.0であり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.01〜2.0/1.0であり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.01〜1.7/1.0であり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.01〜1.5/1.0であり;一態様において、本発明の任意の方法の工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比は、1.01〜1.2/1.0である。
本発明において有用なポリエステルを製造するための任意の方法の態様において、工程(II)の加熱時間は、1〜5時間または1〜4時間または1〜3時間または1.5〜3時間または1〜2時間であることができる。一態様において、工程(II)の加熱時間は、1.5〜3時間であることができる。
一側面において、本発明において有用な本発明のポリエステル、ポリエステル組成物および/または方法はリン原子を含むことができる。
一側面において、本発明において有用なポリエステルおよび/またはポリエステル組成物および/または方法は、チタン原子およびスズ原子を含むことができる。
一側面において、本発明において有用な本発明のポリエステル、ポリエステル組成物および/または方法は、リン原子およびチタン原子を含むことができる。
一側面において、本発明において有用な本発明のポリエステル、ポリエステル組成物および/または方法は、リン原子、スズ原子およびチタン原子を含むことができる。
一態様において、本発明の任意の1種または複数種のポリエステル、ポリエステル組成物および/または方法は、少なくとも1種のリン化合物を含むことができる。
一態様において、本発明の任意の1種または複数種のポリエステル、ポリエステル組成物および/または方法は、少なくとも1種のチタン化合物を含むことができる。
一態様において、本発明の任意の1種または複数種のポリエステル、ポリエステル組成物および/または方法は、少なくとも1種のチタン化合物および少なくとも1種のリン化合物を含むことができる。
一態様において、本発明において有用な任意の1種または複数種のポリエステル、ポリエステル組成物および/またはポリエステルの製造方法は、少なくとも1種のスズ化合物および少なくとも1種のチタン化合物を含むことができる。
一態様において、本発明において有用な任意の1種または複数種のポリエステル、ポリエステル組成物および/またはポリエステルの製造方法は、少なくとも1種のスズ化合物、少なくとも1種のチタン化合物および少なくとも1種のリン化合物を含むことができる。
一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比0〜20:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比1〜20:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比0〜15:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比1〜15:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比0〜10:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比1〜10:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比0〜5:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比1〜5:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比0〜3:1をもたらすことができる。一態様において、本発明の1つまたは複数の方法における1種または複数種のリン化合物の添加は、最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比1〜3:1をもたらすことができる。例えば、最終ポリエステル中に存在するスズ原子およびリン原子の質量は、ppm単位で測定でき、そして最終ポリエステル中の総リン原子対総スズ原子の質量比の、任意の上記の質量比をもたらすことができる。
一態様において、本発明において有用なポリエステル中のスズ原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で0〜400ppmスズ原子であることができる。
一態様において、本発明において有用なポリエステル中のスズ原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で15〜400ppmスズ原子であることができる。
一態様において、本発明において有用なポリエステル中のチタン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で0〜400ppmチタン原子であることができる。
一態様において、本発明において有用なポリエステル中のチタン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で15〜400ppmチタン原子であることができる。
一態様において、本発明において有用なポリエステル中のリン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であることができる。
一態様において、本発明において有用なポリエステル中のスズ原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜400ppmスズ原子であることができ、そして本発明において有用な最終ポリエステル中のリン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であることができる。
一態様において、本発明において有用なポリエステル中のリン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であることができ、そしてポリエステル中のチタン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜100ppmチタン原子であることができる。
一態様において、本発明において有用なポリエステル中のリン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であることができ、そしてポリエステル中のスズ原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜400ppmチタン原子であることができる。
一態様において、本発明において有用なポリエステル中のリン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であることができ、そしてポリエステル中のチタン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜100ppmチタン原子であることができる。
一態様において、本発明において有用な1種または複数種のポリエステル中のリン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であることができ、そして本発明において有用な1種または複数種のポリエステル中のスズ原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜400ppmチタン原子であることができ、そして該ポリエステル中のチタン原子の量は、最終ポリエステルの質量基準で1〜100ppmチタン原子であることができる。
本発明は、さらに、上記の1つまたは複数の方法によって製造されるポリエステル組成物に関する。
本発明はさらにポリマーブレンドに関する。該ブレンドは:
(a)5〜95質量%の、少なくとも1種の上記のポリエステル;および
(b)5〜95質量%の少なくとも1種のポリマー成分
を含む。
(a)5〜95質量%の、少なくとも1種の上記のポリエステル;および
(b)5〜95質量%の少なくとも1種のポリマー成分
を含む。
ポリマー成分の好適な例としては、これらに限定するものではないが、ナイロン;本明細書で記載するものと異なるポリエステル;ポリアミド,例えばZYTEL(登録商標)(DuPontより);ポリスチレン;ポリスチレンコポリマー;スチレンアクリロニトリルコポリマー;アクリロニトリルブタジエンスチレンコポリマー;ポリ(メチルメタクリレート);アクリルコポリマー;ポリ(エーテル−イミド),例えばULTEM(登録商標)(ポリ(エーテル−イミド)(General Electricより));ポリフェニレンオキサイド,例えばポリ(2,6−ジメチルフェニレンオキサイド)またはポリ(フェニレンオキサイド)/ポリスチレンブレンド,例えばNORYL 1000(登録商標)(ポリ(2,6−ジメチルフェニレンオキサイド)とポリスチレンレジンとのブレンド物(General Electricより));ポリフェニレンスルフィド;ポリフェニレンスルフィド/スルホン;ポリ(エステル−カーボネート);ポリカーボネート,例えばLEXAN(登録商標)(ポリカーボネート,General Electricより);ポリスルホン;ポリスルホンエーテル;および芳香族ジヒドロキシ化合物のポリ(エーテル−ケトン);または任意のこれらのポリマーの混合物が挙げられる。ブレンド物は、当該分野の従来公知の加工技術,例えば溶融ブレンドまたは溶液ブレンドで製造できる。一態様において、ポリカーボネートはポリエステル組成物中に存在しない。ポリカーボネートを本発明のポリエステル組成物中のブレンド物中で用いる場合、ブレンド物は目視によって明澄であることができる。しかし、本発明において有用なポリエステル組成物は、ポリカーボネートの排除も、さらにポリカーボネートの包含も意図する。
本発明において有用なポリカーボネートは、公知の手順に従って、例えば、ジヒドロキシ芳香族化合物とカーボネート前駆体,例えばホスゲン、ハロホルメートまたはカーボネートエステル、分子量調節剤、受酸剤および触媒とを反応させることによって製造できる。ポリカーボネートを製造する方法は当該分野で公知であり、そして、例えば米国特許第4,452,933号(これによりポリカーボネートの製造に関する開示を参照により本明細書に組み入れる)に記載されている。
好適なカーボネート前駆体の例としては、これらに限定するものではないが、臭化カルボニル、塩化カルボニル、およびこれらの混合物、炭酸ジフェニル;ジ(ハロフェニル)カーボネート,例えばジ(トリクロロフェニル)カーボネート、ジ(トリブロモフェニル)カーボネート等;ジ(アルキルフェニル)カーボネート,例えばジ(トリル)カーボネート;ジ(ナフチル)カーボネート;ジ(クロロナフチル)カーボネートおよびこれらの混合物;ならびに二価フェノールのビス−ハロホルメートが挙げられる。
好適な分子量調節剤の例としては、これらに限定するものではないが、フェノール、シクロヘキサノール、メタノール、アルキル化フェノール,例えばオクチルフェノール、パラ−tert−ブチル−フェノール等が挙げられる。一態様において、分子量調節剤はフェノールまたはアルキル化フェノールである。
受酸剤は有機または無機の受酸剤のいずれであってもよい。好適な有機受酸剤は第三アミンであることができ、これに限定するものではないが、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、トリブチルアミン等のような物質が挙げられる。無機受酸剤はアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩またはリン酸塩のいずれであることもできる。
使用できる本発明において有用なポリカーボネートの製造において使用する触媒としては、これらに限定するものではないが、モノマーとホスゲンとの重合を典型的に助けるものが挙げられる。好適な触媒としては、これらに限定するものではないが、第三アミン,例えばトリエチルアミン、トリプロピルアミン、N,N−ジメチルアニリン、第四アンモニウム化合物,例えばテトラエチルアンモニウムブロミド、セチルトリエチルアンモニウムブロミド、テトラ−n−ヘプチルアンモニウムヨージド、テトラ−n−プロピルアンモニウムブロミド、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラ−メチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−ブチルアンモニウムヨージド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド等、ならびに第四ホスホニウム化合物,例えばn−ブチルトリフェニルホスホニウムブロミドおよびメチルトリフェニルホスホニウムブロミド等が挙げられる。
本発明のポリエステルブレンドにおいて有用なポリカーボネートはまた、コポリエステルカーボネート、例えば米国特許第3,169,121号;第3,207,814号;第4,194,038号;第4,156,069号;第4,430,484号、第4,465,820号および第4,981,898号に記載されたものであることができる。該米国特許のそれぞれからのコポリエステルカーボネートに関する開示を参照により本明細書中に組み入れる。
本発明において有用なコポリエステルカーボネートは、市販で入手および/または当該分野で公知の方法により製造できる。例えば、これらは典型的には少なくとも1種のジヒドロキシ芳香族化合物と、ホスゲンおよび少なくとも1種のジカルボン酸クロリド、特にイソフタロイルクロリド、テレフタロイルクロリドまたは両者、の混合物との反応によって得ることができる。
加えて、本発明において有用なポリエステル組成物およびポリマーブレンド組成物は、全組成物の0.01〜25質量%の一般的な添加剤,例えば着色剤、1種または複数種のトナー、色素、型離型剤、難燃剤、可塑剤、成核剤、安定剤,これに限定するものではないがUV安定剤、本明細書に記載するリン化合物および/またはその反応生成物以外の熱安定剤、フィラー、ならびに耐衝撃性改良剤を含むこともできる。典型的な市販で入手可能な当該分野で周知で本発明において有用な耐衝撃性改良剤の例としては、これらに限定するものではないが、エチレン/プロピレンターポリマー、官能化ポリオレフィン,例えばアクリル酸メチルおよび/またはグリシジルメタクリレートを含むもの、スチレン系ブロックコポリマー耐衝撃性改良剤、ならびに種々のアクリルコア/シェル型耐衝撃性改良剤が挙げられる。このような添加剤の残基はポリエステル組成物の一部としても意図される。
加えて、ポリマーを着色する特定の剤を溶融物に添加できる。一態様において、得られるポリエステルポリマー溶融物相生成物のb*を低減するために青着色トナーを溶融物に添加できる。このような青着色剤としては、青色の無機および有機の1種または複数種のトナーが挙げられる。加えて、1種または複数種の赤色トナーを使用してa*色を調整することもできる。1種または複数種の有機トナー,例えば青色および赤色の1種または複数種の有機トナー,例えば米国特許第5,372,864号および第5,384,377号(これらは参照によりその全部を組み入れる)に記載されるような1種または複数種のトナーを使用できる。1種または複数種の有機トナーは、予混合組成物として供給できる。予混合組成物は、赤および青の化合物のニートブレンドであることができ、または組成物はポリエステル原料,例えばエチレングリコールのうち1種の中に予め溶解またはスラリー化されていることができる。
無論、添加するトナー成分の総量は、ベースポリエステル中に内在する黄色の量およびトナーの有効性に左右される。一般的に、約15ppm以下の濃度の組合せ有機トナー成分および最小濃度約0.5ppmを用いる。青着色添加剤の総量は典型的には0.5〜10ppmの範囲である。
1種または複数種のトナーをエステル化ゾーンまたは重縮合ゾーンに添加できる。好ましくは、1種または複数種のトナーは、エステル化ゾーンまたは重縮合ゾーンの早い段階に、例えば前重合反応器に添加する。
補強材料は、本発明の組成物において有用である場合がある。補強材料としては、これらに限定するものではないが、カーボンフィラメント、シリケート、マイカ、クレー、タルク、二酸化チタン、珪灰石、ガラスフレーク、ガラスビーズおよび繊維、およびポリマー繊維ならびにこれらの組合せを挙げることができる。一態様において、補強材料としては、ガラス、例えば、繊維ガラスフィラメント、ガラスとタルク、ガラスとマイカ、およびガラスとポリマー繊維との混合物が挙げられる。
本発明は更に、本発明のポリエステル組成物および/またはポリマーブレンドを含む1種または複数種のフィルムおよび/または1種または複数種のシートに関する。ポリエステルおよび/またはブレンド物を1種または複数種のフィルムおよび/または1種または複数種のシートに形成する方法は当該分野で周知である。本発明の1種または複数種のフィルムおよび/または1種または複数種のシートの例としては、これらに限定するものではないが、1種または複数種の押出しフィルムおよび/またはシート、1種または複数種のカレンダーフィルムおよび/またはシート、1種または複数種の圧縮成形フィルムおよび/またはシート、1種または複数種の溶液キャストフィルムおよび/またはシートが挙げられる。フィルムおよび/またはシートを形成する方法としては、これらに限定するものではないが、押出し、カレンダー、圧縮成形、および溶液キャストが挙げられる。
本発明において有用なフィルムおよび/またはシートから形成される、可能な物品の例としては、これらに限定するものではないが、1軸延伸フィルム、2軸延伸フィルム、シュリンクフィルム(1軸延伸または2軸延伸であるか否か)、液晶ディスプレイフィルム(例えば、これらに限定するものではないが、拡散シート、補償フィルムおよび保護フィルム)、熱形成シート、グラフィックアートフィルム、アウトドアサイン、天窓、1または複数のコーティング、コート物品、塗装物品、ラミネート、ラミネート物品、および/または多層のフィルムもしくはシート)が挙げられる。
本明細書で用いる「グラフィックアートフィルム」は、その上または中に印刷された熱硬化性インク(例えば、加熱硬化性インクまたは空気硬化性インク)または放射線硬化性インク(例えば、紫外線硬化性インク)を有するフィルムである。「硬化性」は、重合および/または架橋が生じることが可能なことを意味する。インクに加え、グラフィックアートフィルムは任意にニス、コーティング、ラミネートおよび接着剤を含むこともできる。
例示的な熱硬化または空気硬化するインクとしては、1種以上の標準的な担体レジン中に分散した1種または複数種の顔料が挙げられる。顔料は、4B Toner(PR57),2B Toner(PR48),Lake Red C(PR53),リソールレッド(PR49),酸化鉄(PR101),パーマネントレッドR(PR4),パーマネントレッド2G(PO5),ピラゾロンオレンジ(PO13),ジアリールイエロー(PY12,13,14),モノアゾイエロー(PY3,5,98),フタロシアニングリーン(PG7),フタロシアニンブルー,β形(PB15),ウルトラマリン(PB62),パーマネントバイオレット(PV23),二酸化チタン(PW6),カーボンブラック(ファーネス/チャンネル)(PB7),PMTA ピンク,グリーン,ブルー,バイオレット(PR81,PG1,PB1,PV3,),フェロシアン化銅色素錯体(PR169,PG45,PB62,PV27)等であることができる。(前記の括弧内に示すものは、Society of Dyers and Colouristsによって与えられる包括的な色指数を意味する。)このような顔料およびその組合せを用いて、種々の色、例えば、これらに限定するものではないが、白、黒、青、紫、赤、緑、黄、シアン、マゼンタまたはオレンジを得ることができる。
他の例示的なインク、例えば放射線硬化性インクは、米国特許第5,382,292号に開示され、このようなインクの開示は参照により本明細書に組み入れる。
標準的なインクにおいて用いる典型的な担体レジンの例としては、ニトロセルロース、アミド、ウレタン、エポキシド、アクリレート、および/またはエステルの官能性を有するものが挙げられる。標準的な担体レジンとしては、ニトロセルロース、ポリアミド、ポリウレタン、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、(メタ)アクリレート、ポリ(ビニルブチラール)、ポリ(ビニルアセテート)、ポリ(塩化ビニル)等のうち1種以上が挙げられる。このようなレジンは、広く用いられるブレンド物、例えばニトロセルロース/ポリアミドおよびニトロセルロース/ポリウレタンとブレンドできる。
1種または複数種のインクレジンは、通常1種以上の溶媒中に溶媒和または分散できる。採用される典型的な溶媒としては、これらに限定するものではないが、水、アルコール(例えば、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール等)、アセテート(例えば、n−プロピルアセテート)、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素(例えばトルエン)およびケトンが挙げられる。このような溶媒は、典型的には、当該分野で公知の♯2Zahnカップで測定したときの粘度が少なくとも15秒、例えば少なくとも20秒、少なくとも25秒、または25〜35秒であるインクを与えるのに十分な量で組み込むことができる。
一態様において、ポリエステルは、熱形成性を与え、そして印刷容易性を与えるのに十分なTg値を有する。
一態様において、グラフィックアートフィルムは、熱形成性、堅牢性、明澄性、化学耐性、Tgおよび可撓性から選ばれる少なくとも1つの特性を有する。
グラフィックアートフィルムは、種々の用途,例えばインモールド装飾物品、エンボス物品、ハードコート物品等に使用できる。グラフィックアートフィルムは平滑またはテクスチャを有することができる。
例示的なグラフィックアートフィルムとしては、これらに限定するものではないが、名札;膜スイッチオーバーレイ(例えば電気器具用);店頭表示;洗浄器上のフラットまたはインモールド装飾パネル;冷蔵庫上のフラットタッチパネル(例えば、容量タッチパッドアレイ);オーブン上のフラットパネル;自動車用装飾内装トリム(例えばポリエステルラミネート);自動車用計器群;携帯電話カバー;加熱および換気の制御ディスプレイ;自動車操作盤;自動車ギアシフトパネル;自動車計器パネル用の制御ディスプレイまたは警報;家庭用電気器具の外装、ダイアルまたはディスプレイ;洗浄器上の外装、ダイアルまたはディスプレイ;食器洗い機上の外装、ダイアルまたはディスプレイ;電子デバイス用のキーパッド;携帯電話用のキーパッド、携帯情報端末(PDA、もしくは携帯用コンピュータ)、またはリモコン;電子デバイス用ディスプレイ;電話およびPDA等の携帯用電子デバイス用ディスプレイ;携帯電話用または一般電話用のパネルおよびハウジング;電子デバイス上のロゴ;および携帯用電話用のロゴが挙げられる。
多層のフィルムまたはシートは、縦のリブによって互いに接続している多層からなるプロファイルで押出されるシートを意味する。多層のフィルムまたはシートの例としては、これらに限定するものではないが、アウトドアシェルター(例えば、グリーンハウスおよび市販の天蓋)が挙げられる。
本発明において有用なポリエステル組成物を含む押出し物品の例としては、これらに限定するものではないが、熱形成シート、グラフィックアート用途用フィルム、アウトドアサイン、天窓、多層フィルム、プラスチックガラス積層体用のプラスチックフィルム、および液晶ディスプレイ(LCD)フィルム、例えばこれらに限定するものではないがLCD用の拡散シート、補償フィルムおよび保護フィルムが挙げられる。
一態様において、本発明は、典型的には、本明細書に記載する組成物のいずれかを含む内部に埋め込まれた装飾材料を有するシート材料の形状の熱可塑性物品を含む。
本明細書で用いる「アウトドアサイン」は、本明細書に記載するポリエステルから形成されるか、本明細書で記載するポリエステルもしくはポリエステルフィルムでコートされた表象(例えば、数、文字、言葉、絵等)、パターンまたはデザインを有する表面を意味する。一態様において、アウトドアサインは、印刷された表象、パターンまたはデザインを有するポリエステルを含む。一態様において、サインは典型的な天候条件、例えば雨、雪、氷、みぞれ、高湿度、熱、風、日光またはこれらの組合せに十分な時間,例えば1日〜数年以上の範囲で耐えることができる。
例示的なアウトドアサインとしては、これらに限定するものではないが、広告板、ネオンサイン、エレクトロルミネセンスサイン、電光サイン、蛍光サイン、および発光ダイオード(LED)ディスプレイが挙げられる。他の例示的なサインとしては、これらに限定するものではないが、塗装サイン、ビニル装飾サイン、熱形成サイン、およびハードコートサインが挙げられる。
一態様において、アウトドアサインは、熱形成性、堅牢性、明澄性、化学耐性およびTgのうち少なくとも1つの特性を有する。
本明細書で用いる「自動販売機ディスプレイパネル」は、消費者が販売品目またはそのような品目に関する宣伝を見ることができる自動販売機上の前部または側部のパネルを意味する。一態様において、自動販売機ディスプレイパネルは自動販売機の目視で明澄なパネル(これを通して消費者が販売品目を見ることができる)であることができる。他の態様において、自動販売機ディスプレイパネルは、機械内に内容物を収容し、ならびに/または破壊行為および/もしくは窃盗を防止するのに十分な剛性を有することができる。
一態様において、自動販売機ディスプレイパネルは、スナック、飲料、ポップコーンまたはステッカー/チケット販売機における平面ディスプレイパネルおよび例えばガムボールマシンまたはバルクキャンディマシンにおけるものとしてのカプセルディスプレイパネルのような当該分野で周知の寸法を有することができる。
一態様において、自動販売機ディスプレイパネルは、任意に広告媒体または製品を特定する印を有することができる。このような情報は、当該分野で周知の方法,例えばシルクスクリーンによって適用できる。
一態様において、自動販売機ディスプレイパネルは、−100℃〜120℃の範囲の温度に耐えることができる。別の態様において、自動販売機ディスプレイパネルは、例えば本明細書に開示する少なくとも1種のUV添加剤の添加により耐UV性であることができる。
一態様において、自動販売機ディスプレイパネルは熱形成性、堅牢性、明澄性、化学耐性およびTgから選ばれる少なくとも1つの特性を有する。
本明細書で用いる「店頭表示」は、品目の表示用の少なくとも1つの目視で明澄なパネルを有する全部または一部が閉じられたケーシングを意味する。店頭表示は、しばしば小売店において消費者の目を引く目的で用いられる。例示的な店頭表示としては、閉じられた壁掛け物、カウンタートップ、閉じられたポスタースタンド、ディスプレイケース(例えばトロフィーディスプレイケース)、サインフレーム、およびコンピュータディスク(例えばCDおよびDVD)用のケースが挙げられる。店頭表示としては、棚、追加のコンテナ(例えば雑誌用またはパンフレット用のホルダー)を挙げることができる。当業者は、ディスプレイすべき品目に応じた店頭表示の形および寸法を容易に想定できる。例えば、ディスプレイは、ジュエリー用ケースのように小さいことができ、または複数のトロフィをディスプレイするためのより大きい閉じられたキャビネットであることができる。
一態様において、店頭表示は、堅牢性、明澄性、化学耐性、Tgおよび加水分解安定性のうち少なくとも1つの特性を有する。
本明細書で用いる「電気器具部品」は、電気器具と組合せて用いる剛直片を意味する。一態様において、電気器具部品は、一部または全部が電気器具から取り外し可能である。別の態様において、電気器具部品は、典型的にはポリマーから形成されるものである。一態様において、電気器具部品は目視で明澄である。
例示的な電気器具部品としては、堅牢性および耐久性が必要なもの,例えばフードプロセッサー、ミキサー、ブレンダーおよびチョッパーで使用するカップおよびボール、冷蔵庫および冷凍庫の温度(例えば、冷蔵庫温度0℃超(例えば2℃)〜5℃、または冷凍庫温度、例えば温度0℃未満、例えば温度−20〜0℃の範囲、例えば−18℃)に耐えることができる部品,例えば冷蔵庫および冷凍庫のトレー、箱(bin)および棚;温度90℃以下で十分な加水分解安定性を有する部品,例えば洗浄器ドア、スチームクリーナーキャニスター、ティーケトル、およびコーヒーポット;および掃除機キャニスターおよびごみカップが挙げられる。
一態様において、これらの電気器具部品は、堅牢性、明澄性、化学耐性、Tg、加水分解安定性、および食器洗い機安定性から選ばれる少なくとも1つの特性を有する。電気器具部品は、スチームクリーナーキャニスターから選ぶこともでき、これは一態様において堅牢性、明澄性、化学耐性、Tgおよび加水分解安定性から選ばれる少なくとも1つの特性を有することができる。
一態様において、電気器具部品において有用なポリエステルはTg105〜140℃を有し、そして電気器具部品は、掃除機キャニスターおよびごみカップから選ばれる。別の態様において、電気器具部品において有用なポリエステルはTg120〜150℃を有し、そして電気器具部品はスチームクリーナーキャニスター、ティーケトルおよびコーヒーポットから選ばれる。
本明細書で用いる「天窓(skylight)」は、パネルが天井の一部を形成するように屋根表面に固定される光透過性パネルを意味する。一態様において、パネルは剛性を有し、例えば、安定性および耐久性を実現するのに十分な寸法を有し、そしてこのような寸法は、当業者によって容易に評価できる。一態様において、天窓パネルは、厚み3/16インチ超,例えば厚み少なくとも1/2インチを有する。
一態様において、天窓パネルは目視で明澄である。一態様において、天窓パネルは、少なくとも35%の可視光、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、または更に少なくとも95%の可視光を透過できる。別の態様において、天窓パネルは、天窓パネルが最大80%、90%、または最大95%のUV光をブロックできるようにする少なくとも1種のUV添加剤を含む。
一態様において、天窓は熱形成性、堅牢性、明澄性、化学耐性およびTgから選ばれる少なくとも1つの特性を有する。
本明細書で用いる「アウトドアシェルター」は、例えば日光、雨、雪、風、低温等の要素からの少なくとも幾つかの保護を与えることが可能な屋根および/または壁の構造を意味し、少なくとも1種の剛性のパネルを有する。一態様において、アウトドアシェルターは、少なくとも屋根および/または1つ以上の壁を有する。一態様において、アウトドアシェルターは、安定性および耐久性を実現するのに十分な寸法を有し、そしてこのような寸法は、当業者によって容易に評価できる。一態様において、アウトドアシェルターは厚み3/16インチ超を有する。
一態様において、アウトドアシェルターパネルは目視で明澄である。一態様において、アウトドアシェルターパネルは、少なくとも35%の可視光、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、または更に少なくとも95%の可視光を透過できる。別の態様において、アウトドアシェルターパネルは、アウトドアシェルターが最大80%、90%、または最大95%のUV光をブロックできるようにする少なくとも1種のUV添加剤を含む。
例示的なアウトドアシェルターとしては、セキュリティガラス(glazing)、輸送シェルター(例えばバスシェルター)、電話ボックス、および喫煙シェルターが挙げられる。一態様において、シェルターが輸送シェルター、電話ボックス、または喫煙シェルターである場合、シェルターは、熱形成性、堅牢性、明澄性、化学耐性およびTgから選ばれる少なくとも1つの特性を有する。一態様において、シェルターがセキュリティガラスである場合、シェルターは、堅牢性、明澄性、化学耐性およびTgから選ばれる少なくとも1つの特性を有する。
本明細書で用いる「天蓋(canopy)」は、例えば日光、雨、雪、風、低温等の要素からの少なくとも幾つかの保護を与えることが可能な屋根構造を意味する。一態様において、屋根構造は、全部または一部のいずれかで、少なくとも1つの剛性のパネルを含み、例えば、安定性および耐久性を実現するのに十分な寸法を有し、そしてこのような寸法は、当業者によって容易に評価できる。一態様において、天蓋パネルは厚み3/16インチ超,例えば厚み少なくとも1/2インチを有する。
一態様において、天蓋パネルは目視で明澄である。一態様において、天蓋パネルは、少なくとも35%の可視光、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、または更に少なくとも95%の可視光を透過できる。別の態様において、天蓋パネルは、天蓋が最大80%、90%、または最大95%のUV光をブロックできるようにする少なくとも1種のUV添加剤を含む。
例示的な天蓋としては、カバーされた通路、ルーフライト、サンルーム、航空機天蓋および天幕が挙げられる。一態様において、天蓋は堅牢性、明澄性、化学耐性、Tgおよび可撓性から選ばれる少なくとも1つの特性を有する。
本明細書で用いる「防音壁(sound barrier)」は、構造物の一方の側のある点から逆側の別の点への音の伝達の量を、防音壁なしでの同じ距離の2点間の音の伝達と比べて低減することが可能な剛性を有する構造物を意味する。音の伝達を低減する効果は当該分野で公知の方法によって検証できる。一態様において、低減される音の伝達の量は25%〜90%の範囲である。
別の態様において、防音壁は、例えばASTM E90,“Standard Test Method for Laboratory Measurement of Airborne Sound Transmission Loss of Building Partitions and Elements,”およびASTM E413, “Classification of Rating Sound Insulation.”に記載される音伝達等級値として見積もることができる。STC 55障壁はジェットエンジンの音約130dBAを60dBAに低減でき、これは典型的なオフィス内の音レベルである。防音室は、音レベル0〜20dBAの範囲を有することができる。当業者は、防音壁を構築および配列して所望のSTC等級を実現できる。一態様において、防音壁はSTC等級が少なくとも20,例えば等級が20〜60の範囲である。
一態様において、防音壁は、所望の障壁の外形を実現するために接続および配列された複数のパネルを含む。防音壁を道路および高速道路に沿って使用して自動車の騒音を弱めることができる。これに代えて、防音壁を家庭またはオフィスの中で個別もしくは複数のパネルとして使用でき、または壁、床、天井、ドアおよび/もしくは窓の建築物の内部に挿入できる。
一態様において、防音壁は目視で明澄である。一態様において、防音壁は、少なくとも35%の可視光、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、または更に少なくとも95%の可視光を透過できる。別の態様において、防音壁は、防音壁が最大80%、90%、または最大95%のUV光をブロックできるようにする少なくとも1種のUV添加剤を含む。
一態様において、防音壁は堅牢性、明澄性、化学耐性およびTgから選ばれる少なくとも1つの特性を有する。
本明細書で用いる「グリーンハウス」は、植物の栽培および/または保護のために用いる閉じられた構造を意味する。一態様において、グリーンハウスは、湿度および/またはガス(酸素、二酸化炭素、窒素等)の量を植物栽培のために好ましく維持しつつ、例えば日光、雨、雪、風、低温等の要素のうち少なくとも幾つかの保護を与えることが可能である。一態様において、グリーンハウスの屋根は、全体または一部において少なくとも1つの剛性パネルを含み、例えば安定性および耐久性を実現するのに十分な寸法を有し、そしてこのような寸法は当業者によって容易に評価できる。一態様において、グリーンハウスパネルは厚み3/16インチ超,例えば厚み少なくとも1/2インチを有する。
一態様において、グリーンハウスパネルは目視で明澄である。別の態様において、グリーンハウスの屋根および壁の実質的に全てが目視で明澄である。一態様において、グリーンハウスパネルは、少なくとも35%の可視光、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、または更に少なくとも95%の可視光を透過できる。別の態様において、グリーンハウスパネルは、グリーンハウスパネルが最大80%、90%、または最大95%のUV光をブロックできるようにする少なくとも1種のUV添加剤を含む。
一態様において、グリーンハウスパネルは、堅牢性、明澄性、化学耐性およびTgから選ばれる少なくとも1つの特性を有する。
本明細書で用いる「光学媒体」は、情報記憶媒体(この中にレーザービーム照射,例えば可視光波長領域の光,例えば600〜700nmの範囲の波長を有する光により情報を記録する)を意味する。レーザービームの照射によって、記録層の照射された領域が局所的に加熱され、その物理的または化学的な特徴が変化し、そして記録層の照射されたエリアにピットが形成される。形成されたピットの光学特性は照射されていない領域のものと異なるため、デジタル情報が光学的に記録される。記録された情報は、一般的に、記録手順において採用したのと同じ波長のレーザービームを記録層に照射するステップ、およびピットとその周辺との光反射の差を検出するステップを含む再生手順により読むことができる。
一態様において、光学媒体は、らせん状プレグルーブ、プレグルーブ内にある記録色素層(この上にレーザービームの照射によって情報を記録する)および光反射層を有する透明ディスクを含む。光学媒体は消費者によって任意に記録可能である。一態様において、光学媒体は、コンパクトディスク(CD)およびデジタルビデオディスク(DVD)から選択される。光学媒体は、予め記録した情報とともに、または記録可能なディスクとして販売できる。
一態様において、以下:基材、光学媒体の少なくとも1つの保護層、および光学媒体の記録層、のうち少なくとも1つが本発明のポリエステルを含有する:
一態様において、光学媒体は堅牢性、明澄性、化学耐性、Tgおよび加水分解安定性から選ばれる少なくとも1つの特性を有する。
本明細書で用いる「ガラスラミネート」は、ガラス上の少なくとも1つのコーティング(ここでコーティングのうち少なくとも1つがポリエステルを含む)を意味する。コーティングはフィルムまたはシートであることができる。ガラスは明澄、色つきまたは反射性であることができる。一態様において、ラミネートはガラスに永続的に結合し、例えば、ラミネートを加熱および圧力下で適用して単独の固体ラミネートガラス生成物を形成する。ガラスの片面または両面をラミネートできる。特定の態様において、ガラスラミネートは本発明のポリエステル組成物を含む1つより多いコーティングを有する。他の態様において、ガラスラミネートは、複数のガラス基材を含み、そして本発明のポリエステル組成物を含む1つより多いコーティングを含む。
例示的なガラスラミネートとしては、窓(例えば、高層ビル、ビルエントランス用の窓)、安全ガラス、輸送用途用の風防(例えば、自動車、バス、ジェット、装甲車)、防弾または耐弾ガラス、セキュリティガラス(例えば、銀行用)、防ハリケーンまたは耐ハリケーンガラス、航空機天蓋、鏡、ソーラーガラスパネル、フラットパネルディスプレイ、および耐ブラスト窓が挙げられる。ガラスラミネートは目視で明澄、つや消し、エッチングされたもの、またはパターン形成されたものであることができる。
一態様において、ガラスラミネートは、温度−100℃〜120℃の範囲に耐えることができる。別の態様において、ガラスラミネートは、例えば本明細書で開示する少なくとも1種のUV添加剤の添加によって耐UV性であることができる。
本発明のフィルムおよび/またはシートをガラスにラミネートする方法は当業者に周知である。接着剤層を用いないラミネートは減圧ラミネートによって実施できる。ガラス層とラミネートとの効果的な結合を得るために、一態様において、ガラスは低い表面粗さを有する。
これに代えて、例えばホットメルト、感圧性もしくは感熱性の接着剤、またはUV硬化性もしくは電子線硬化性の接着剤を適用することによって得られる、両面接着テープ、接着剤層、またはゼラチン層を用いて本発明のラミネートをガラスに結合させることができる。接着剤層はガラスシート、ラミネートまたは両者に適用でき、そしてストリップ層(ラミネート直前に除去できる)によって保護できる。
一態様において、ガラスラミネートは、堅牢性、明澄性、化学耐性、加水分解安定性およびTgから選ばれる少なくとも1つの特性を有する。
本発明の趣旨について用語「wt」は「重量」を意味する。
以下の例は、本発明のポリエステルを製造および評価できる方法について更に説明し、純粋に発明の例示を意図し、その範囲の限定を意図するものではない。特記がない限り、部は質量部単位、温度は℃で表すかまたは室温であり、そして圧力は大気圧またはほぼ大気圧である。
例
以下の例は、一般的に、本発明のコポリエステルの製造方法、および2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールおよびエチレングリコールを用いることが種々のコポリエステル特性,例えばガラス転移温度、ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、および曲げ弾性率に与える効果を、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを基にする他のコポリエステルと比較して説明する。加えて、以下の例に基づき、当業者は特定の触媒系および熱安定剤を本発明のポリエステルの製造において使用できる方法を理解できるであろう。
以下の例は、一般的に、本発明のコポリエステルの製造方法、および2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールおよびエチレングリコールを用いることが種々のコポリエステル特性,例えばガラス転移温度、ノッチ付アイゾッド衝撃強さ、および曲げ弾性率に与える効果を、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを基にする他のコポリエステルと比較して説明する。加えて、以下の例に基づき、当業者は特定の触媒系および熱安定剤を本発明のポリエステルの製造において使用できる方法を理解できるであろう。
測定方法
ポリエステルのインヘレント粘度は、60/40(wt/wt)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃にて評価したものであり、dL/g単位で記録する。
ポリエステルのインヘレント粘度は、60/40(wt/wt)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃にて評価したものであり、dL/g単位で記録する。
特記がない限り、ガラス転移温度(Tg)は、ASTM D3418に従い、TA DSC2920装置(Thermal Analyst Instrumentsより)を用いてスキャン速度20℃/分で評価した。
組成物のグリコール量およびシス/トランス比は、プロトン核磁気共鳴(NMR)分光分析法によって評価した。全てのNMRスペクトルを、ポリマーについてはクロロホルム−トリフルオロ酢酸(容量/容量70−30)を、またはオリゴマーサンプルについては60/40(wt/wt)フェノール/テトラクロロエタン(ロックのために重水素化クロロホルムが添加されている)をいずれか用いて、JOEL Eclipse Plus 600MHz核磁気共鳴分光計上に記録した。2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの共鳴のピーク指定は、モデルとなる、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのモノ安息香酸エステルおよびジ安息香酸エステルと比較することによって行った。これらのモデル化合物はポリマーおよびオリゴマー中に見られる共鳴位置に非常に近接する。
特記がない限り、ポリマーを、デシカントドライヤー中で80℃にて1晩乾燥させた後、Boy 22S成形機上で1/8×1/2×5インチの曲げバー(flexure bar)に射出成形した。これらのバーを長さ2.5インチに切断し、幅1/2インチに10milのノッチ(切り欠き)を入れた。アイゾッド衝撃強さを、ASTM D256に従って、5つの試験片に関する測定値から平均として評価した。曲げ弾性率は、ASTM D790の手順に従って評価した。
ここに報告したカラー値は、ASTM D 6290−98およびASTM E308−99に従って、Hunter Lab Ultrascan XE Spectrophotometer(Hunter Associates Laboratory Inc, Reston,VA)による測定を用いて測定されるCIELAB L*,a*およびb*値であり、以下のパラメータ:(1)D65光源、(2)10度観測、(3)反射角が含まれた反射モード、(4)大面積視野、(5)1”ポートサイズ、を有する。特記がない限り、測定は、6mm篩を通過するように微粉化されたポリマー顆粒上で行なった。ヘイズは、ASTM D−1003に従って4×4×1/8”プラーク上で測定した。
以下の例におけるスズ(Sn)およびチタン(Ti)の量は、金属の100万部の部単位(ppm)で記録する。これは蛍光X線(xrf)によってPANanalytical Axios Advanced 波長分散型蛍光X線分光計を用いて測定した。リンの量は、元素リンのppmとして同様に記録し、そしてxrfによって同じ装置を用いて測定した。以下の例における「P測定」欄において報告する値は、上記のようにリンを測定することによって得た。
特記がない限り、以下の例で用いた1,4シクロヘキサンジメタノールのシス/トランス比は、約30/70であり、そして35/65〜25/75の範囲であることができた。特記がない限り、以下の例で用いた2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのシス/トランス比は、約50/50であり、そして45/55〜55/45の範囲であることができた。
以下の略語は、実施例および図の全部に当てはまる:
例1
この例は、テレフタル酸ジメチル(DMT)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM),2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール(TMCD)、およびエチレングリコール(EG)を含むポリエステルの製造を示す。
この例は、テレフタル酸ジメチル(DMT)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM),2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール(TMCD)、およびエチレングリコール(EG)を含むポリエステルの製造を示す。
DMTは、Cape Industriesから購入し、CHDM(min.98%)、EGおよびTMCD(min.98%)はEastman Chemical Companyから購入した。スズ化合物はジブチルスズ(IV)オキサイド(Fascat 4201;Aldrichより)であった。チタン化合物はチタン(IV)イソプロポキシド(Aldrich)であった。リン化合物はトリフェニルホスフェート(TPP、Aldrich(98%)またはFERRO,Corp.より)であった。以下で特記がない限り、リンの供給源はポリエステル試薬の残りの前に添加した。CHDMおよびTMCDのシス/トランス比は、上記の通りである。
例1A
この例は、目標組成が、100モル%のテレフタル酸ジメチル残基、30モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基、および30モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基、ならびに残部がエチレングリコール残基のコポリエステルの製造を示す。
この例は、目標組成が、100モル%のテレフタル酸ジメチル残基、30モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基、および30モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基、ならびに残部がエチレングリコール残基のコポリエステルの製造を示す。
窒素注入口、金属撹拌機および短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、99.71gのテレフタル酸ジメチル、21.63gの1,4−シクロヘキサンジメタノール、37.86gの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールおよび20.95gのエチレングリコールの混合物を入れた。加えて、0.0077gのジブチルスズ(IV)オキサイド、0.0218gのチタン(IV)イソプロポキシドおよび0.50gのトリフェニルホスフェートを500mlフラスコに添加した。フラスコを、既に200℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。撹拌速度は、実験開始時に200RPMに設定した。フラスコの内容物を200℃で60分間加熱し、次いで温度を5分にわたって210℃まで徐々に上昇させた。反応混合物を210℃に60分間保持し、次いで275℃まで90分間で加熱した。275℃になった時点で、設定点100mmHgに達するまで次の10分間にわたって徐々に減圧を適用し、撹拌速度も100RPMに低下させた。フラスコ内部の圧力を、次の5分間にわたって、設定点0.3mmHgまで更に低下させ、撹拌速度を50RPMに低下させた。この圧力を合計220分間維持して、過剰の未反応ジオールを除去した。このプロセスにより、溶融粘度が高く、目視で明澄でかつ無色から極めて僅かに黄色のポリマーが得られ、ガラス転移温度は107℃、インヘレント粘度は0.67dL/gであった。NMR分析は、コポリエステルが、30モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基、30モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基および40モル%のエチレングリコール残基からなることを示した。
例1B〜例1K
上記のように、種々のポリエステルを100モル%テレフタル酸ジメチルから製造した。しかし、表1に示すように、トリフェニルホスフェートは異なる量を初期反応混合物に添加した。この例の実験のためのTMCDおよびCHDMのモル%も表1に記録する。グリコール残部はEGである。グリコール/酸比は1.5/1であり、グリコール供給物は20モル%のCHDM、35モル%のTMCDおよび45モル%のEGを有していた。設定点およびデータ収集は、Camileプロセス制御システムによって容易にした。反応物質が溶融した時点で、撹拌を開始してゆっくり増大させた。以下に示すCamile手順を、これらのコポリエステルの製造において用いた。
上記のように、種々のポリエステルを100モル%テレフタル酸ジメチルから製造した。しかし、表1に示すように、トリフェニルホスフェートは異なる量を初期反応混合物に添加した。この例の実験のためのTMCDおよびCHDMのモル%も表1に記録する。グリコール残部はEGである。グリコール/酸比は1.5/1であり、グリコール供給物は20モル%のCHDM、35モル%のTMCDおよび45モル%のEGを有していた。設定点およびデータ収集は、Camileプロセス制御システムによって容易にした。反応物質が溶融した時点で、撹拌を開始してゆっくり増大させた。以下に示すCamile手順を、これらのコポリエステルの製造において用いた。
例1B〜例1KのためのCamile手順
段階10において、撹拌速度を25rpmに落とし、粘度が高すぎる場合には更に10rpmに落とした。例GおよびHについて、段階10における保持時間は130分間であった。
例2
この例は、熱安定剤レベルが、スズおよびチタンの触媒の組合せを用いた目標組成が100モル%のテレフタル酸ジメチル残基、30モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基、30モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基、ならびに40モル%がエチレングリコール残基であるコポリエステルのポリマー色およびインヘレント粘度に与える効果を示す。特記がない限り、モノマー、触媒および熱安定剤の供給元は例1と同じである。
この例は、熱安定剤レベルが、スズおよびチタンの触媒の組合せを用いた目標組成が100モル%のテレフタル酸ジメチル残基、30モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基、30モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基、ならびに40モル%がエチレングリコール残基であるコポリエステルのポリマー色およびインヘレント粘度に与える効果を示す。特記がない限り、モノマー、触媒および熱安定剤の供給元は例1と同じである。
例2A
窒素注入口、金属撹拌機および短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、99.71gのテレフタル酸ジメチル、21.63gの1,4−シクロヘキサンジメタノール、37.86gの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、および20.95gのエチレングリコールの混合物を入れた。加えて、0.0077gのジブチルスズ(IV)オキサイド、0.0218gのチタン(IV)イソプロポキシドを500mlフラスコに添加した。フラスコを、既に200℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。撹拌速度は、実験開始時に200RPMに設定した。フラスコの内容物を200℃で60分間加熱し、次いで温度を5分にわたって210℃まで徐々に上昇させた。反応混合物を210℃に60分間保持し、次いで275℃まで90分間で加熱した。275℃になった時点で、設定点100mmHgに達するまで次の10分間にわたって徐々に減圧を適用し、撹拌速度も100RPMに低下させた。フラスコ内部の圧力を、次の5分間にわたって、設定点0.3mmHgまで更に低下させ、撹拌速度を50RPMに低下させた。この圧力を合計220分間維持して、過剰の未反応ジオールを除去した。このプロセスにより、ガラス転移温度が117.7℃、インヘレント粘度が1.011dL/gのポリマーが得られた。NMR分析は、コポリエステルが、29モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基、37モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基および34モル%のエチレングリコール残基からなることを示した。出願当初の特許請求の範囲の範囲外であるが、この例は、熱安定剤のレベルが色およびインヘレント粘度に与える効果を示すためにここに含まれる。
窒素注入口、金属撹拌機および短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、99.71gのテレフタル酸ジメチル、21.63gの1,4−シクロヘキサンジメタノール、37.86gの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、および20.95gのエチレングリコールの混合物を入れた。加えて、0.0077gのジブチルスズ(IV)オキサイド、0.0218gのチタン(IV)イソプロポキシドを500mlフラスコに添加した。フラスコを、既に200℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。撹拌速度は、実験開始時に200RPMに設定した。フラスコの内容物を200℃で60分間加熱し、次いで温度を5分にわたって210℃まで徐々に上昇させた。反応混合物を210℃に60分間保持し、次いで275℃まで90分間で加熱した。275℃になった時点で、設定点100mmHgに達するまで次の10分間にわたって徐々に減圧を適用し、撹拌速度も100RPMに低下させた。フラスコ内部の圧力を、次の5分間にわたって、設定点0.3mmHgまで更に低下させ、撹拌速度を50RPMに低下させた。この圧力を合計220分間維持して、過剰の未反応ジオールを除去した。このプロセスにより、ガラス転移温度が117.7℃、インヘレント粘度が1.011dL/gのポリマーが得られた。NMR分析は、コポリエステルが、29モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基、37モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基および34モル%のエチレングリコール残基からなることを示した。出願当初の特許請求の範囲の範囲外であるが、この例は、熱安定剤のレベルが色およびインヘレント粘度に与える効果を示すためにここに含まれる。
例2B〜例2E
上記のように、種々のポリエステルを100モル%テレフタル酸ジメチルから製造した。しかし、表2に示すように、トリフェニルホスフェートは異なる量を初期反応混合物に添加した。この例の実験のためのTMCDおよびCHDMのモル%も表2に記録する。グリコール残部はEGである。グリコール/酸比は1.5/1であり、グリコール供給物は20モル%のCHDM、35モル%のTMCDおよび45モル%のEGを有していた。設定点およびデータ収集は、Camileプロセス制御システムによって容易にした。反応物質が溶融した時点で、撹拌を開始してゆっくり増大させた。以下に示すCamile手順を、これらのコポリエステルの製造において用いた。
上記のように、種々のポリエステルを100モル%テレフタル酸ジメチルから製造した。しかし、表2に示すように、トリフェニルホスフェートは異なる量を初期反応混合物に添加した。この例の実験のためのTMCDおよびCHDMのモル%も表2に記録する。グリコール残部はEGである。グリコール/酸比は1.5/1であり、グリコール供給物は20モル%のCHDM、35モル%のTMCDおよび45モル%のEGを有していた。設定点およびデータ収集は、Camileプロセス制御システムによって容易にした。反応物質が溶融した時点で、撹拌を開始してゆっくり増大させた。以下に示すCamile手順を、これらのコポリエステルの製造において用いた。
例2B〜例2EのためのCamile手順
段階10において、撹拌速度を25rpmに落とし、粘度が高すぎる場合には更に10rpmに落とした。
例3
この例は、触媒選択および熱安定剤の量が、目標組成が100モル%のテレフタル酸ジメチル残基、30モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基、30モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基、および40モル%のエチレングリコール残基であるコポリエステルの最終的な色およびインヘレント粘度に与える効果を示す。
この例は、触媒選択および熱安定剤の量が、目標組成が100モル%のテレフタル酸ジメチル残基、30モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基、30モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基、および40モル%のエチレングリコール残基であるコポリエステルの最終的な色およびインヘレント粘度に与える効果を示す。
窒素注入口、金属撹拌機および短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、99.71gのテレフタル酸ジメチル、21.63gの1,4−シクロヘキサンジメタノール、37.86gの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、および20.95gのエチレングリコールの混合物を入れた。種々の量のジブチルスズ(IV)オキサイド、チタン(IV)イソプロポキシド、およびトリフェニルホスフェートを500mlフラスコに添加した。フラスコを、既に200℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。撹拌速度は、実験開始時に200RPMに設定した。フラスコの内容物を200℃で60分間加熱し、次いで温度を5分にわたって210℃まで徐々に上昇させた。反応混合物を210℃に60分間保持し、次いで275℃まで90分間で加熱した。275℃になった時点で、設定点100mmHgに達するまで次の10分間にわたって徐々に減圧を適用し、撹拌速度も100RPMに低下させた。フラスコ内部の圧力を、次の5分間にわたって、設定点0.3mmHgまで更に低下させ、撹拌速度を50RPMに低下させた。この圧力を合計220分間維持して、過剰の未反応ジオールを除去した。全ての試料を同じ方法で表3に示す触媒およびトリフェニルホスフェートのレベルを用いて製造した。これらのコポリエステルの最終的なTMCDおよびCHDMのモル%も表3に記録する。ジオール残部はEGである。触媒系および熱安定剤が、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの組み込み、コポリエステルの色、およびインヘレント粘度に与える効果を表3に示す。以下の表3の例G、HおよびIは例2A、例2Dおよび例1Aにそれぞれ対応し、そして異なる触媒系およびリンの異なるレベルを用いて製造したポリエステル間での比較を容易にするために表3に含まれる。
出願当初の特許請求の範囲の範囲外であるが、例A、DおよびGは、触媒系および熱安定剤がTMCD組み込み、色およびインヘレント粘度に与える効果を示すためにここに含まれる。
例4
この例は、テレフタル酸ジメチル(DMT)、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール(TMCD)およびエチレングリコール(EG)を含むポリエステルの製造を示す。
この例は、テレフタル酸ジメチル(DMT)、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール(TMCD)およびエチレングリコール(EG)を含むポリエステルの製造を示す。
特記がない限り、モノマー、触媒および熱安定剤の供給元は例1と同じである。種々のポリエステルを100モル%のテレフタル酸ジメチルから以下の手順で製造した。窒素注入口、金属撹拌機および短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、99.71gのテレフタル酸ジメチル、34.07gの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、および31.89gのエチレングリコールの混合物を入れた。加えて、0.0069gのジブチルスズ(IV)オキサイドおよび0.019gのチタン(IV)イソプロポキシドを500mlフラスコに添加した。フラスコを、既に200℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。撹拌速度は、実験開始時に200RPMに設定した。フラスコの内容物を200℃で60分間加熱し、次いで温度を5分にわたって210℃まで徐々に上昇させた。反応混合物を210℃に60分間保持し、次いで275℃まで90分間で加熱した。275℃になった時点で、設定点100mmHgに達するまで次の10分間にわたって徐々に減圧を適用し、撹拌速度も100RPMに低下させた。フラスコ内部の圧力を、次の5分間にわたって、設定点0.3mmHgまで更に低下させ、撹拌速度を50RPMに低下させた。この圧力を合計220分間維持して、過剰の未反応ジオールを除去した。
この方法を用いて、表4に記録するトリフェニルホスフェート量を採用してコポリエステルを製造した。リン供給源を反応混合物中に触媒添加と同時に添加した。この例の実験についてのTMCDのモル%も表4に記録する。グリコールの残部はEGである。グリコール/酸比は1.5/1であり、グリコール供給物中に32モル%のTMCDを有し、残部はEGであった。設定点およびデータ収集は、Camileプロセス制御システムによって容易にした。反応物質が溶融した時点で、撹拌を開始してゆっくり増大させた。
この例のコポリエステルの製造において用いたCamile手順:
段階10において、撹拌速度を25rpmに落とし、粘度が高すぎる場合には更に10rpmに落とした。
例5
この例は、熱安定剤レベルが、スズおよびチタンの触媒の組合せを用いた目標組成が100モル%のテレフタル酸ジメチル残基、33モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基、および67モル%のエチレングリコール残基であるコポリエステルのポリマー色およびインヘレント粘度に与える効果を示す。
この例は、熱安定剤レベルが、スズおよびチタンの触媒の組合せを用いた目標組成が100モル%のテレフタル酸ジメチル残基、33モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基、および67モル%のエチレングリコール残基であるコポリエステルのポリマー色およびインヘレント粘度に与える効果を示す。
特記がない限り、モノマー、触媒および熱安定剤の供給元は例1と同じである。種々のポリエステルを100モル%のテレフタル酸ジメチルから以下の手順で製造した。窒素注入口、金属撹拌機および短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、99.71gのテレフタル酸ジメチル、34.07gの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、および31.89gのエチレングリコールの混合物を入れた。加えて、0.0069gのジブチルスズ(IV)オキサイドおよび0.019gのチタン(IV)イソプロポキシドを500mlフラスコに添加した。フラスコを、既に200℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。撹拌速度は、実験開始時に200RPMに設定した。フラスコの内容物を200℃で60分間加熱し、次いで温度を5分にわたって210℃まで徐々に上昇させた。反応混合物を210℃に60分間保持し、次いで275℃まで90分間で加熱した。275℃になった時点で、設定点100mmHgに達するまで次の10分間にわたって徐々に減圧を適用し、撹拌速度も100RPMに低下させた。フラスコ内部の圧力を、次の5分間にわたって、設定点0.3mmHgまで更に低下させ、撹拌速度を50RPMに低下させた。この圧力を合計220分間維持して、過剰の未反応ジオールを除去した。
この方法を用いて、表5に記録するトリフェニルホスフェート量を採用してコポリエステルを製造した。リン供給源を反応混合物中に触媒添加と同時に添加した。この例の実験についてのTMCDのモル%も表5に記録する。グリコールの残部はEGである。グリコール/酸比は1.5/1であり、グリコール供給物中に32モル%のTMCDを有し、残部はEGであった。設定点およびデータ収集は、Camileプロセス制御システムによって容易にした。反応物質が溶融した時点で、撹拌を開始してゆっくり増大させた。
この例のコポリエステルの製造において用いたCamile手順:
段階10において、撹拌速度を25rpmに落とし、粘度が高すぎる場合には更に10rpmに落とした。出願当初の特許請求の範囲の範囲外であるが、例Aは、熱安定剤のレベルが色およびインヘレント粘度に与える効果を示すためにここに含まれる。
本明細書で開示する態様を参照して本発明を詳述してきたが、本発明の精神および範囲の範囲内で変形および改変が可能であることが理解されよう。
Claims (90)
- (a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(v)10モル%超のエチレングリコール残基,および
(vi)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)チタン原子およびリン原子;
を含む少なくとも1種のポリエステルを含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステル組成物。 - エチレングリコールが約30〜約60モル%の量で存在する、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- エチレングリコールが約30〜約50モル%の量で存在する、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- エチレングリコールが約35〜約45モル%の量で存在する、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 1〜75モル%のシクロヘキサンジメタノールを含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 20〜50モル%のシクロヘキサンジメタノールを含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 20〜40モル%のシクロヘキサンジメタノールを含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 25〜35モル%のシクロヘキサンジメタノールを含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- シクロヘキサンジメタノールを1〜75モル%の量で含み、そしてエチレングリコールを約30〜約60モル%の量で含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルのインヘレント粘度が、0.5〜1dL/gである、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルのインヘレント粘度が、0.5〜0.75dL/gである、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルのインヘレント粘度が、0.60〜0.75dL/gである、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルのTgが100〜120℃である、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルのTgが100〜110℃である、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- アルキルホスフェートエステル、アリールホスフェートエステル、混合アルキルアリールホスフェートエステルのうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン化合物を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 以下:トリアルキルホスフェート、トリアリールホスフェート、アルキルジアリールホスフェートおよび混合アルキルアリールホスフェートのうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン化合物を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 以下:トリアリールホスフェート、アルキルジアリールホスフェートおよび混合アルキルアリールホスフェートのうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン化合物を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 以下:ジブチルフェニルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリオクチルホスフェート、イソセチルジフェニルホスフェートおよび2−エチルヘキシルジフェニルホスフェートのうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン化合物を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ジブチルフェニルホスフェート、トリフェニルホスフェート、イソセチルジフェニルホスフェートおよび2−エチルヘキシルジフェニルホスフェートから選択される少なくとも1種のリン化合物を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- トリフェニルホスフェート、Merpol Aおよび2−エチルヘキシルジフェニルホスフェートから選択される少なくとも1種のリン化合物を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 最終ポリエステル中に、ポリエステルの総質量基準で約1ppm〜約500ppmの量で存在するリン化合物を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 最終ポリエステル中に、ポリエステルの総質量基準で約1ppm〜約300ppmの量で存在するリン化合物を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 最終ポリエステル中に、ポリエステルの総質量基準で約1ppm〜約100ppmの量で存在するリン化合物を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比が、0〜10:1である、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比が、1〜10:1である、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比が、0〜5:1である、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比が、1〜5:1である、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルが、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリテトラメチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、p−キシレングリコール、1,3−プロパンジオールおよび1,4−ブタンジオールまたはこれらの混合物から選択される少なくとも1種の改質用グリコールを含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルがジエチレングリコールを含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基が、40〜60モル%のシス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基および40〜60モル%のトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基を含む混合物である、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリ(エーテルイミド)、ポリフェニレンオキサイド、ポリ(フェニレンオキサイド)/ポリスチレンブレンド、ポリスチレンレジン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンスルフィド/スルホン、ポリ(エステル−カーボネート)、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリスルホンエーテル、ポリ(エーテル−ケトン)、請求項1に記載のもの以外のポリエステル、およびこれらの混合物のうち少なくとも1種のポリマーを含む、請求項1に記載のポリエステル組成物を含むポリマーブレンド。
- 少なくとも1種のポリカーボネートを含む、請求項1に記載のポリエステル組成物を含むポリマーブレンド。
- ポリエステルに対する分岐剤を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルの曲げ弾性率が、290,000psi以上である、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルが非晶質である、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルの半結晶化時間が、170℃で5分超である、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルの密度が、23℃で1.2g/ml超である、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 着色剤、型離型剤、請求項1に記載のリン化合物以外の熱安定剤、可塑剤、成核剤、UV安定剤、ガラス繊維、カーボン繊維、フィラー、耐衝撃性改良剤、またはこれらの混合物の少なくとも1種の添加剤を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ASTM D256に従い、10−milノッチで1/8インチ厚バーを用いた場合のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さが、23℃で少なくとも3ft−lbs/inである、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ASTM D256に従い、10−milノッチで1/8インチ厚バーを用いた場合のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さが、23℃で少なくとも10ft−lbs/inである、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルが、以下の:TA 2100熱分析装置によってスキャン速度20℃/分で測定した場合のTg約100〜約110℃であること;ASTM D790によって測定した場合の曲げ弾性率が23℃で290,000psi以上であること;および、ASTM D256に従い、10−milノッチで1/8インチ厚バーを用いた場合のポリエステルのノッチ付アイゾッド衝撃強さが、23℃で10ft−lbs/in超であること;から選択される特性のうち2つ以上を有する、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 1種または複数種のトナーの不存在下で、本発明において有用なポリエステルのb*色値が、L*a*b*表色系で測定した場合に、−12から12未満である、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 請求項1に記載のポリエステル組成物を含み、フィルムまたはシートを含む、製造物の物品。
- 請求項1に記載のポリエステル組成物を含み、熱形成されたフィルムまたはシートを含む、製造物の物品。
- ポリエステルが、分岐剤を、ポリエステルの総質量基準で0.01〜5質量%の量で含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルが、分岐剤を、ポリエステルの総質量基準で0.01〜1質量%の量で含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルが、最終ポリエステル中にポリエステルの総質量基準で約1ppm〜約500ppmの量で存在する少なくとも1種のリン化合物を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- ポリエステルが、最終ポリエステル中にポリエステルの総質量基準で約1ppm〜約100ppmの量で存在する少なくとも1種のリン化合物を含む、請求項1に記載のポリエステル組成物。
- 以下の工程:
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;工程(I)における混合物を:
(i)少なくとも1種のチタン化合物を含む少なくとも1種の触媒、および、任意に、スズ、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに(ii)少なくとも1種のリン化合物、その反応生成物、およびこれらの混合物;
の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステルの製造方法。 - 工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜2/1.0である、請求項49に記載の方法。
- 工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜1.5/1.0である、請求項50に記載の方法。
- 工程(II)における加熱時間が、1〜4時間である、請求項50に記載の方法。
- 最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比が、0〜2:1である、請求項50に記載の方法。
- 最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比が、1〜10:1である、請求項50に記載の方法。
- 最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比が、0〜5:1である、請求項50に記載の方法。
- 最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比が、1〜5:1である、請求項50に記載の方法。
- 最終ポリエステル中の総リン原子対総チタン原子の質量比が、1〜3:1である、請求項50に記載の方法。
- 最終ポリエステル中に存在するチタン原子の量が、最終ポリエステルの質量基準で1〜100ppmチタン原子であることができる、請求項50に記載の方法。
- エチレングリコールが、最終ポリエステル中に、約30モル%〜約60モル%存在する、請求項50に記載の方法。
- 工程(I)において用いる1種または複数種の触媒が、少なくとも1種のチタン化合物および少なくとも1種のスズ化合物を含む、請求項50に記載の方法。
- 工程(I)において用いる触媒が、本質的に、少なくとも1種のチタン化合物からなる、請求項50に記載の方法。
- 1〜75モル%のシクロヘキサンジメタノールを含む、請求項50に記載のポリエステル組成物。
- 20〜50モル%のシクロヘキサンジメタノールを含む、請求項50に記載のポリエステル組成物。
- 20〜40モル%のシクロヘキサンジメタノールを含む、請求項50に記載のポリエステル組成物。
- 25〜35モル%のシクロヘキサンジメタノールを含む、請求項50に記載のポリエステル組成物。
- シクロヘキサンジメタノールを1〜75モル%の量で、エチレングリコールを約30〜約60モル%の量で含む、請求項50に記載のポリエステル組成物。
- 1種または複数種のトナーの不存在下で、本発明において有用なポリエステルのb*色値が、L*a*b*表色系で測定した場合に、−10から10未満である、請求項50に記載のポリエステル組成物。
- 以下の工程:
(I)150℃〜250℃から選択される少なくとも1種の温度で、0psig〜75psigの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で:
(a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b)(i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基、および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
を含む混合物を加熱し;工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜3.0/1.0であり;工程(I)における混合物を:
(i)少なくとも1種のチタン化合物を含む少なくとも1種の触媒、少なくとも1種のスズ化合物、および、任意に、ガリウム、亜鉛、アンチモン、コバルト、マンガン、マグネシウム、ゲルマニウム、リチウム、アルミニウムの化合物、および水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを有するアルミニウム化合物から選択される少なくとも1種の触媒;ならびに
(ii)少なくとも1種のリン化合物;
の存在下で加熱すること;
(II)工程(I)の生成物を、温度230℃〜320℃で1〜6時間、工程(I)の最終圧力から0.02絶対torrまでの範囲から選択される少なくとも1種の圧力で加熱して、最終ポリエステルを形成すること;
を含み、
最終ポリエステルのジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり、そして最終ポリエステルのグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gである、ポリエステルの製造方法。 - 1〜75モル%のシクロヘキサンジメタノールを含む、請求項68に記載のポリエステル組成物。
- 20〜50モル%のシクロヘキサンジメタノールを含む、請求項68に記載のポリエステル組成物。
- 20〜40モル%のシクロヘキサンジメタノールを含む、請求項68に記載のポリエステル組成物。
- 25〜35モル%のシクロヘキサンジメタノールを含む、請求項68に記載のポリエステル組成物。
- シクロヘキサンジメタノールを1〜75モル%の量で、エチレングリコールを約30〜約60モル%の量で含む、請求項68に記載のポリエステル組成物。
- 工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜2/1.0である、請求項68に記載の方法。
- 工程(I)において添加するグリコール成分/ジカルボン酸成分のモル比が、1.01〜1.5/1.0である、請求項68に記載の方法。
- 工程(II)における加熱時間が、1〜4時間である、請求項68に記載の方法。
- 最終ポリエステル中の、総リン原子 対 総チタン原子 対 総スズ原子の質量比が、0〜10:0〜10:1である、請求項68に記載の方法。
- 最終ポリエステル中の、総リン原子 対 総チタン原子 対 総スズ原子の質量比が、1〜5:1である、請求項68に記載の方法。
- 最終ポリエステル中の、総スズ原子 対 総チタン原子の質量比が、1〜4:1である、請求項68に記載の方法。
- 最終ポリエステル中の、総リン原子 対 総チタン原子の質量比が、1〜10:1である、請求項68に記載の方法。
- 最終ポリエステル中の、総リン原子 対 総チタン原子の質量比が、0〜5:1である、請求項68に記載の方法。
- 最終ポリエステル中の、総リン原子 対 総チタン原子の質量比が、1〜5:1である、請求項68に記載の方法。
- 最終ポリエステル中に存在するチタン原子の量が、最終ポリエステルの質量基準で1〜100ppmチタン原子であることができる、請求項68に記載の方法。
- 最終ポリエステル中に存在するスズ原子の量が、最終ポリエステルの質量基準で1〜400ppmスズ原子であることができる、請求項68に記載の方法。
- 最終ポリエステル中に存在するリン原子の量が、最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であることができる、請求項68に記載の方法。
- 最終ポリエステル中に存在するチタン原子の量が、最終ポリエステルの質量基準で1〜100ppmチタン原子であることができ;最終ポリエステル中に存在するスズ原子の量が、最終ポリエステルの質量基準で1〜400ppmスズ原子であることができ;そして最終ポリエステル中に存在するリン原子の量が、最終ポリエステルの質量基準で1〜500ppmリン原子であることができる、請求項68に記載の方法。
- エチレングリコールが、最終ポリエステル中に約30モル%〜約60モル%存在する、請求項68に記載の方法。
- 工程(I)で用いる1種または複数種の触媒が、本質的に、少なくとも1種のチタン化合物および少なくとも1種のスズ化合物からなる、請求項68に記載の方法。
- 1種または複数種のトナーの不存在下で、本発明において有用なポリエステルのb*色値が、L*a*b*表色系で測定した場合に、−10から10未満である、請求項68に記載のポリエステル組成物。
- (a)(i)約90〜約100モル%のテレフタル酸残基;
(ii)約0〜約10モル%の、20個以下の炭素原子を有する芳香族および/または脂肪族のジカルボン酸残基;
を含むジカルボン酸成分:ならびに
(b) (i)約1モル%〜90モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基;および
(ii)約0〜約89モル%のシクロヘキサンジメタノール残基;
(iii)10モル%超のエチレングリコール残基,および
(iv)約2モル%未満の、3〜16個の炭素原子を有する改質用グリコール;
を含むグリコール成分:
(c)チタン原子およびリン原子;
を含む少なくとも1種のポリエステルを含み、
ジカルボン酸成分の総モル%が100モル%であり;そしてグリコール成分の総モル%が100モル%であり;そして、
60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.25g/50mlで25℃にて評価した場合のポリエステルのインヘレント粘度が、0.50〜1.2dL/gであり;そして
ポリエステルが少なくとも1種の分岐剤を含む、ポリエステル組成物。
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