JP2010507230A - コンタクトリソグラフィ装置、システム及び方法 - Google Patents
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- G03F7/70216—Mask projection systems
- G03F7/7035—Proximity or contact printers
Abstract
コンタクトリソグラフィシステム(100,200)は、パターン(112)を支持するパターニングツール(110,228a,510)と、パターニングツール(110,228a,510)からパターン(112)を受容する基板(130,228b)を保持するための基板チャック(214)と、パターニングツール(110,228a,510)と基板(130,228b)の一方又は両方の位置を変更して、パターン(112)を、パターン(112)を受容する基板(130,228b)のさらなる部分に位置合わせするためのステッパー(260)とを備え、パターニングツール(110,228a,510)と基板(130,228b)のいずれかの一部を撓ませて、パターニングツール(110,228a,510)と基板(130,228b)の一部とを接触させる。コンタクトリソグラフィを実行する方法は、パターニングツール(110,228a,510)と基板(130,228b)のいずれかの一部を撓ませて、パターニングツール(110,228a,510)と基板(130,228b)の一部とを接触させるステップと、パターニングツール(110,228a,510)と基板(130,228b)の一方又は両方の位置を変更して、パターニングツール(110,228a,510)上のパターン(112)を、パターン(112)を受容する基板(130,228b)のさらなる部分に位置合わせするステップを含む。
【選択図】図4
【選択図】図4
Description
[関連出願]
本特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる「Contact Lithography Apparatus, System, and Methods」と題する同時係属の米国特許出願第11/203,551号の一部継続出願であり、当該米国特許出願に基づいて優先権を主張するものである。
本特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる「Contact Lithography Apparatus, System, and Methods」と題する同時係属の米国特許出願第11/203,551号の一部継続出願であり、当該米国特許出願に基づいて優先権を主張するものである。
コンタクトリソグラフィは、パターニングツール(たとえば、マスク、モールド(型)、テンプレート等)と基板を直接接触させること伴い、該基板上には、マイクロスケール構造及び/又はナノスケール構造が作製される。写真コンタクトリソグラフィ及びインプリントリソグラフィが、コンタクトリソグラフィ法の2つの例である。写真コンタクトリソグラフィでは、パターニングツール(すなわち、マスク)を、基板、又は当該基板のパターン受容層と位置合わせして、その後接触させる。その後、或る形態の光又は放射を用いて、マスクによって覆われていない基板の部分を露光し、マスクのパターンを基板のパターン受容層に転写する。同様に、インプリントリソグラフィでは、パターニングツール(すなわち、モールド)が基板と位置合わせされ、その後、モールドのパターンが、基板の受容表面上に型押しされるか、又は受容表面へと刻印されるように、モールドが基板へと圧入される。
いずれの方法でも、パターニングツールと基板との間の位置合わせは非常に重要である。パターニングツールと基板を位置合わせする方法は、一般的に、横方向及び回転方向の相対的な調整(たとえば、x−y方向の並進及び/または角度の回転の調整)が行なわれている間に、パターニングツールを、基板上のわずかな距離に保持することを含む。位置合わせの過程において、パターニングツールと基板のいずれか又は両方を動かすることができる。その後、パターニングツールを基板と接触させて、リソグラフィパターニングを実行する。インプリントリソグラフィ又はナノインプリントリソグラフィは、基板上にマイクロスケール及びナノスケールの構造を形成するための1つの方法である。
上述したように、インプリントリソグラフィでは、パターニングツールを基板と位置合わせして、その後、或る力を加えて基板の表面と接触させる。結果として、パターニングツールのパターンが、基板の受容表面上に型押しされるか、又は基板の受容表面へと刻印される。残念なことに、インプリント工程において、基板の受容表面に転写される際に、パターンに歪みが生じることが多い。インプリント工程中のモールド又は基板の機械的な変形が、形成される構造を歪ませることがある。たとえば、パターニング(パターン形成)された領域の撓みによって、パターンが不鮮明になるか、シフトする(ずれる)か、弱められるか、又はそれ以外の様態で歪むことがある。また、パターニングされたエリア内の機構の形状、サイズ及び密度が、構造を形成するために用いられるフォトレジスト又は他の化学薬品の流れを制限することがあり、それにより、構造に一貫性がなくなるか、構造に欠陥が生じるか、又は構造が失われてしまうことがある。
本明細書に記載された原理は、パターニングツールと基板との間の接触を伴うリソグラフィを用いて、基板をパターニングするのを容易にする。種々の例において、これらの技法は、パターニングツールと基板との間に1つ又は複数のスペーサを用いて、パターニングツールと基板が平行に、且つ近接して位置合わせされるようにする。スペーサによってもたらされる平行で、且つ近接した位置合わせは、パターニングツールと基板との間の横方向及び/又は回転方向の調整中に容易に維持され、ツールと基板の所望の位置合わせが達成される。さらに、種々の例によれば、パターニングツール、基板及びスペーサのうちの1つ以上の撓み又は変形が、基板とパターニングツールとの間の接触を容易にする。さらに、本明細書に記載された原理によれば、撓みによって促進される接触は、予め達成されている横方向及び回転方向の位置合わせにほとんど、又は全く悪影響を及ぼさない。これらの原理は、ステップ・アンド・リピート(step and repeat)コンタクトリソグラフィシステム及び方法にも適合させることができ、それにより、単一の基板上で多数のユニットを容易に製造することができるようになる。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において用いられている用語「変形」は、塑性変形及び弾性変形の両方を指している。本明細書において用いられる「塑性変形」は、加えられるた力に応答して、本質的に不可逆的に、復元不可能に、永久に形状が変化することを意味する。たとえば、「塑性変形」は、通常の応力下での材料の脆性破壊に起因する変形(たとえば、ガラスの亀裂又は破砕)、及び剪断応力下で生じる塑性変形(たとえば、鋼板の屈曲又は粘土の成形)を含む。また、本明細書において用いられている「弾性変形」は、加えられた力に応答した形状の変化が、本質的に一時的であり、及び/又は力を除去すると概ね可逆的に復元することを意味する。用語「撓み」は、本明細書において、「変形」と同じ意味を有するものと見なされ、それらの用語は、「撓む」及び「変形する」、「可撓性」及び「変形可能」、並びに「撓んでいる」及び「変形している」等のように、交換可能に用いられる。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において用いられている用語「変形」はさらに、包括的には、その範囲内に、受動変形と能動変形のうちの一方又は両方を含む。本明細書において、「受動変形」は、加えられた変形力又は圧力に直接反応して変形することを指している。たとえば、材料の特性、及び/又は物理的な構成若しくは形状により、ばねのようにして動作するように形成することができる本質的に任意の材料は受動的に変形可能でありうる。本明細書において用いられる用語「能動変形」は、単に変形力を加えること以外の態様で、始動又は開始することができる任意の変形を指している。たとえば、圧電材料の格子は、加えられる任意の変形力とは別に、電界を印加されるときに能動変形を受ける。加熱されて軟化点に達するまで、変形力を加えられても変形しない熱可塑性樹脂が、能動変形の別の例である。
さらに、本明細書及び添付の特許請求の範囲において用いられている用語「コンタクトリソグラフィ」は包括的には、パターニングツールまたはパターンを与える手段と、基板またはパターンを受容する手段(この上にパターン受容層を有する基板を含む)との間の直接接触又は物理的接触を利用する任意のリソグラフィ法を指している。具体的には、本明細書において用いられる「コンタクトリソグラフィ」は、限定はしないが、任意の形態の写真コンタクトリソグラフィ、X線コンタクトリソグラフィ、及びインプリントリソグラフィを含む。
上記のように、及び、一例として、写真コンタクトリソグラフィでは、この場合にはフォトマスクと呼ばれるパターニングツールと、基板上の感光性レジスト層(すなわち、パターン受容手段)との間に物理的な接触が確立される。物理的な接触中に、フォトマスクの選択された部分を通過する、可視光、紫外(UV)光、又は別の形態の放射が、基板上の感光性レジスト層又はフォトレジスト層を露光する。その後、フォトレジスト層は現像され、パターンに対応しない部分が除去される。結果として、フォトマスクのパターンが基板に転写される。
インプリントリソグラフィでは、パターニングツールは、インプリント工程を通じて基板にパターンを転写するモールドである。いくつかの実施形態では、モールドと、基板上の成形可能な又はインプリント可能な材料の層との間の物理的な接触によって、基板にパターンが転写される。インプリントリソグラフィ、及び種々の適用可能なインプリント用材料が、Chen他に対する米国特許第6,294,450号明細書及びChouに対する米国特許第6,482,742号明細書に記載されており、いずれの特許も参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
以下の説明を簡単にするために、区別することが説明に役立たない限り、基板と、該基板上の任意の層又は構造(たとえば、フォトレジスト層又はインプリント可能な材料層)とを区別しない。したがって、パターンを受容するために基板上にレジスト層又はインプリント可能材料層が用いられるか否かに関係なく、本明細書では包括的に「基板」と呼んでいる。レジスト層又はインプリント可能材料層は常に、本明細書に記載された原理にしたがう任意のコンタクトリソグラフィ法の基板上で用いられることができることは当業者には理解されよう。
添付の図面は、本明細書に記載された原理の種々の実施形態を例示しており、本明細書の一部である。例示されている実施形態は例にすぎず、本明細書に記載された原理の範囲を限定するものでない。
図面全体を通じて、同じ参照番号は、必ずしも同じとは限らないが、類似の要素を指示する。
図1は、本明細書に記載された原理による、コンタクトリソグラフィ装置100の側面図を示す。コンタクトリソグラフィ装置100は、パターニングツール又は「マスク」110と、1つ又は複数のスペーサ120とを備える。コンタクトリソグラフィ装置100は、パターンをマスク110から基板130に複写するか、印刷するか、又は他の方法で転写する。具体的には、パターン転写中に、マスク110と基板130との間の直接接触が用いられる。
コンタクトリソグラフィ装置100では、パターン転写前に、及びパターン転写中に、マスク110と基板130との間にスペーサ120が配置される。スペーサ120は、マスク110と基板130との間に本質的に平行で、且つ近接した分離を与え、それを保持し、それにより、振動及び温度に関連する位置合わせ及び安定性の問題を緩和する。たとえば、いくつかの実施形態では、位置合わせ中に、マスク、スペーサ及び基板が互いに物理的に、且つ熱的に接触する結果として、マスク及び基板が後続のリソグラフィ中に本質的に同じ温度になることができ、それにより、要素間の温度差に関連する位置合わせ誤差を低減することができる。いくつかの実施形態では、物理的に接触しているマスク、スペーサ及び基板は、本質的に単一のユニットとして振動に反応することができ、それにより、従来のコンタクトリソグラフィシステムにおいて存在する振動差によって引き起こされる位置合わせ誤差が低減される。
マスク110、スペーサ120及び基板130のうちの1つ以上の変形は、マスク110と基板130が互いに接触することができるようにすることによって、パターン転写を容易にする。たとえば、いくつかの実施形態では、可撓性のマスク110と可撓性の基板130のうちの一方又は両方が利用される。別の実施形態では、変形可能(たとえば、押しつぶされることが可能な)なスペーサ120が利用される。さらに別の実施形態では、可撓性のマスク110、可撓性の基板と変形可能なスペーサ120のうちの1つ以上の組合せが利用される。いくつかの実施形態では、後述するように、パターン転写中にマスク110と基板130のうちの一方又は両方を支持するプレート又はキャリアによって剛性を与えることができる。撓み及び/又は変形の結果として、マスク110と基板130が直接接触している間に、パターン転写が行なわれる。
いくつかの実施形態では、特に、マスク110と基板130の一方又は両方の撓みが用いられる場合に、スペーサ120間で、又はスペーサ120によって囲まれた領域若しくは画定された領域内で、撓みが生じることがある。たとえば、スペーサ120は、マスクのパターニングされた領域(及び/又は基板のパターニングされるエリア)の周辺部に配置されることができ、マスク110及び/又は基板130の撓みは、その周辺部の内側で生じる。
いくつかの実施形態では、たとえば、変形可能なスペーサ120が利用されるとき、本質的に変形不可能なマスク110及び/又は本質的に変形不可能な基板130が用いられる。たとえば、パターン転写中に変形しない、又は変形するように意図されていない半硬質(または半剛性。以下同じ)又は硬質(または剛性。以下同じ)のマスク110を、変形不可能なマスク110とすることができる。さらに、変形可能なスペーサ120を用いるときは、スペーサ120のうちの1つ又は複数を、より広いパターニングされたエリア又は領域内に配置することができる。たとえば、基板130は、その上に複数の個別のダイ又はチップを画定するウェーハとすることができる。ダイは、それぞれの局所的なパターニングされたエリアを有する。この例では、変形可能なスペーサ120を、ウェーハ基板130の局所的なパターニングされたエリア間の空間又は領域に配置することができる。局所的なパターニングされたエリア間の空間又は領域は、限定はしないが、ウェーハ基板130上の個々のダイを分離する「ストリート」又は「切り溝(saw kerf)」を含む。
いくつかの実施形態では、スペーサ120は、マスク110又は基板130とは別個の構成要素である。そのような実施形態では、スペーサ120は、一般的には、パターン転写のためにマスク110と基板130との間に接触が確立される前に、マスク110と基板130との間に位置決めされるか、配置されるか、又は他の方法で挿入される。
他の実施形態では、スペーサ120は、マスク110と基板130の一方又は両方の一体部分として形成される。たとえば、いくつかの実施形態では、スペーサ120を、マスク110の一体部分として作製することができる。他の実施形態では、スペーサ120を、基板130の一体部分として作製することができる。さらに他の実施形態では、スペーサ120のうちのいくつかをマスク110と基板130の一方又は両方の一体部分として形成することができ、他のスペーサ120は、マスク110にも、基板130にも一体には形成されない。
いくつかの実施形態では、マスク110と基板130のいずれかのそれぞれの表面上に材料層を堆積するか、又は成長させることによって、マスク110と基板130のいずれかと一体とされるスペーサ120が形成される。たとえば、シリコン(Si)基板130の表面上に、二酸化シリコン(または、二酸化ケイ素)(SiO2)層を成長させるか、又は堆積することができる。堆積された又は成長したSiO2層の選択エッチングを用いて、たとえば、孤立した柱に似ているスペーサ120を画定することができる。いくつかの実施形態では、スペーサ120を同時に成長させるか又は堆積することによって、孤立した柱状の各スペーサ120の均一な高さが達成される。たとえば、基板130の表面上に蒸発性材料を同時に堆積してスペーサ120を形成する結果として、一般的に、各スペーサ120は本質的に同じ高さを有するであろう。代替的に又は付加的に、限定はしないが、マイクロマシニング(たとえば、化学機械研磨等)のように、成長したスペーサ120及び/又は堆積されたスペーサ120の事後処理を用いて、さらに調整することができ、且つ/又は均一な高さを与えることができる。類似の方法を用いて、スペーサ120をマスク110上に形成するか、又はマスク110の一体部分として形成することができる。
さらに他の実施形態では、スペーサ120を、別個に作製し、その後、接着剤、エポキシ、又は他の適切な接合手段を用いて、マスク110と基板130の一方又は両方に取り付ける(または固定する)ことができる。しかしながら、マスク110と基板130の一方又は両方の一体部分として作製されるにしても、それに取り付けられるにしても、スペーサ120は、コンタクトリソグラフィ装置100を利用してコンタクトリソグラフィを実行する前に、そのように作製されるか、又は取り付けられる。
いくつかの実施形態では、変形可能なスペーサ120は、塑性変形と弾性変形の一方又は両方を示す(呈する)ことができる。たとえば、変形可能なスペーサ120の塑性変形では、変形力が、スペーサ120を本質的に押しつぶすか又は粉砕することができる。押しつぶされ又は粉砕された後に、変形力が除去されても、スペーサ120の元の形状はほとんど、又は全く復元されないであろう。別の例では、変形可能なスペーサ120は、変形力に応答して、弾性変形を受けうる。弾性変形中に、スペーサ120は、曲がるか又はへこむことができるが、変形力が除去されると、スペーサ120は本質的にその元の形状に戻るであろう。弾性変形するスペーサ120は、たとえば、ゴム状の材料又はばね状の材料/構造から構成することができる。
いくつかの実施形態では、変形可能なスペーサ120は、受動変形と能動変形の一方又は両方を与える。受動的に変形可能なスペーサ120は、塑性変形と弾性変形の一方又は両方を示すことができる。弾性変形を示す受動的に変形可能なスペーサ120として用いるのに適したばねのように挙動する材料は、種々のエラストマ材料を含む。具体的には、スペーサ120は、限定はしないが、ニトリル又は天然ゴム、シリコーンゴム、パーフロロエラストマー、フルオロエラストマ(たとえば、フルオロシリコーンゴム)、ブチルゴム(buthyl rubber。たとえば、イソブチレンゴム又はイソプレンゴム)、クロロプレンゴム(たとえば、ネオプレン)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、ポリエステル及びポリスチレンなどのエラストマ材料から構成することができる。受動変形中にばねのような挙動を促進するように形成される非エラストマ材料も利用することができる。スペーサ120として用いるためにばねとして形成することができる非エラストマ材料の例には、限定はしないが、ベリリウム銅及びステンレス鋼のような金属、並びに本質的に任意の比較的硬質のポリマーが含まれる。さらに、数多くの従来の半導体材料を微細加工して、機械的なばね構造にすることができる。そのような材料の例には、限定はしないが、シリコン(Si)、シリコン酸化物(SiO2)、窒化シリコン(窒化ケイ素)(SiN)、炭化シリコン(SiC)、ガリウムヒ素(GaAs)及びほとんどの他の従来の半導体材料が含まれる。ばねとして形成される、そのような非エラストマ材料を用いて、特定の形状及び利用される力に応じて塑性変形と弾性変形の一方又は両方を示す受動的に変形可能なスペーサ120を生成することができる。
受動的に変形可能なスペーサ120の場合と同様に、能動的に変形可能なスペーサ120は、塑性変形と弾性変形の一方又は両方を示すことができる。たとえば、能動的に変形可能なスペーサ120は、印加された電界に応答して変形する結晶格子を有する圧電材料から構成することができる。そのような例示的な実施形態では、変形力を加える代わりに又はそれに加えて、電界に応答する格子変形を用いて、スペーサ120の変形を与えることができる。印加された電界(すなわち、変形力)が除去されると、圧電材料の格子変形は本質的に元の形状に戻るので、そのような圧電材料から形成されたスペーサ120は、本明細書において、本質的に弾性変形を示すと見なされる。
別の例では、能動的に変形可能なスペーサ120は、流体(たとえば、気体及び液体の一方又は両方)を充填される、袋状物又は管(但し、これらに限定されない)のような本質的に中空の構造を含むことができ、そのため、スペーサ120は充填されたときに変形に抵抗する(または、変形を阻止する。以下同じ)。変形を開始させるために、スペーサ120を充填している流体は、除去されるか、排出され、又はそこから漏れ出ることができるようになる。したがって、スペーサ120は、充填されている流体を除去することによって活性化されるまで、変形力を受けても本質的に変形に抵抗する。そのようなスペーサ120は、たとえば、充填している流体が中空の構造内に補給されるか否かに応じて、弾性変形と塑性変形のいずれかを示すことができる。さらに別の例では、スペーサ120を、熱刺激に反応して、形状及び弾性が変化する熱活性化材料から構成することができる。熱活性化材料の例は、限定はしないが、特定の温度または該温度より高い温度で溶融するか、軟化するか、又はガラス転移を示す材料を含む。そのような熱活性化材料から構成されるスペーサ120は、実施形態に応じて、材料を融点、軟化点又はガラス転移点より高い温度まで加熱することによって活性化される。熱可塑性樹脂(熱可塑性物質)は、熱刺激による活性化の結果として本質的に塑性変形を示すことになるそのような熱活性化材料の一例である。
上記のように、変形可能なスペーサ120は、本質的に可逆的である変形(すなわち、弾性変形)か、又は本質的に不可逆的である変形(すなわち、塑性変形)をもたらす(または、生じる)ことができる。いくつかの実施形態では、変形可能なスペーサ120は、実施形態に応じて、塑性変形と弾性変形の組合せをもたらすことができる。本質的に可逆的な変形すなわち弾性変形をもたらす変形可能なスペーサ120の例は、たとえば、上記のようなエラストマスペーサ又はばね状スペーサである。本質的に不可逆的な、すなわち塑性変形可能なスペーサ120は、硬質又は半硬質の材料によって提供することがあり、その材料から構成されるスペーサ120は、変形力を加えることによって、粉砕されるか、又は押しつぶされる。たとえば、スペーサ120は、限定はしないが、ポリスチレンフォーム(または発泡スチロール)及びポリウレタンフォームのような多孔性の半硬質材料から構成することができる。そのような多孔性の半硬質発泡体は、変形力が加えられると、本質的に不可逆的な(すなわち、塑性)変形を示すことができる。別の例では、マスク110及び基板130の一方又は両方に堆積され、柱状のスペーサ120として形成される比較的多孔性の二酸化シリコン(SiO2)層は、本質的に不可逆的な、すなわち塑性の変形をもたらす(または生じる)ことができる。そのような実施形態では、柱状のスペーサ120は、柱状のスペーサ120を本質的に粉砕するだけの十分な変形力が加えられると、不可逆的に変形、すなわち塑性変形する。さらに、いくつかの実施形態では、スペーサ120を、上記のように、材料及び受動変形又は能動変形の組合せを用いる、可逆的特性及び不可逆的特性の組合せから構成することができる。
さらに、マスク110と基板130の一方又は両方を変形可能なものとすることができる。さらに、変形可能なマスク110及び/又は変形可能な基板130は、上記で定義されたように、塑性変形と弾性変形の一方又は両方を示すことができる。さらに、変形可能なマスク110及び/又は変形可能な基板130は、上記で定義されたように、受動変形と能動変形の一方又は両方をもたらす(または生じる)ことができる。いくつかの実施形態では、弾性変形、塑性変形、受動変形及び能動変形のうちの1つ以上を達成するために、マスク110と基板130の一方又は両方を、スペーサ120に関して上述した材料から構成することができる。
図2Aは、図1のコンタクトリソグラフィ装置100の側面図を示しており、スペーサ120が、本明細書に記載された原理に従って、マスク110の一体部分として形成されている。図2Bは、本明細書に記載された原理による、図2Aに示されるマスクの斜視図を示す。具体的には、図2Bに示すように、孤立した柱又は支柱として示される3つのスペーサ120が、マスク110の表面上、又は表面内に形成される。
図2Cは、図1のコンタクトリソグラフィ装置100の断面図を示しており、スペーサ120が、本明細書に記載された原理の別の実施形態に従って、基板130の一体部分として形成されている。たとえば、スペーサ120を、限定はしないが、エッチング、堆積、成長及びマイクロマシニングのうちの1つ以上を含む、従来の半導体製造技法を用いて、基板130の一体部分として作製することができる。
別個に設けられるにしても、マスク110と基板130の一方又は両方の一部として作製される(すなわち、形成される)にしても、いくつかの実施形態では、スペーサ120は、正確に制御された寸法を有する。具体的には、スペーサ120を、マスク110と基板130を隔置又は分離するために正確に制御された寸法で作製することができる。本明細書において用いられている用語「間隔寸法」は、スペーサ120がコンタクトリソグラフィ装置100において用いられる場合、マスク110と基板130との間の分離を制御するスペーサ120の寸法を指している。
たとえば、図2Bにおける3つの各スペーサ120の高さを、スペーサ120の作製中に正確に制御することができる。結果として、スペーサ120が共に、基板130からマスク110を分離するように作用するときに、その分離は、スペーサ120の高さに等しい正確に制御された間隔寸法を有する。さらに、この例において、スペーサ120の高さが全て互いに本質的に等しい場合には、マスク110と基板130は、スペーサ120によって分離されるだけでなく、スペーサ120の分離作用によって、互いに本質的に平行に位置合わせもされる。たとえば、マスク110と基板130の平行な位置合わせは、図2Bに示すように、本質的に同じ高さを有するスペーサ120を利用することによって達成することができる。
間隔寸法の別の実施形態は、スペーサの直径である。たとえば、円形の断面を有するスペーサ120の直径を間隔寸法とすることができる。円形の断面を有するそのようなスペーサ120の例は、限定はしないが、棒状物、Oリング及び球体を含む。マスク110と基板130が円形の断面を有するスペーサ120と互いに接触するとき、及び該スペーサ120によって分離されるときに、スペーサ120の直径を制御することによって、マスク110と基板130の平行な位置合わせを達成することができる。いくつかの実施形態では、円形の断面を有するスペーサ120は、円形、半円形、長方形又は正方形のようなリング又はループの形状を有し、そのリングスペーサ120の断面直径はリングの全周にわたって等しい。そのようなリング形スペーサ120は、後述するように、マスク110及び基板130の縁部を取り囲むことができる。
いくつかの実施形態では、コンタクトリソグラフィ装置100において用いられる場合、スペーサ120は、マスク110のパターニングされたエリア及び/又はパターニングされることになる基板130の領域(エリア)(すなわち目標エリア又は目標部分)の外側(すなわち、周辺部)に配置される。たとえば、スペーサ120を、マスク110と基板130の一方又は両方の縁部(すなわち、周辺部)に、又はその近くに配置することができる。他の実施形態では、スペーサ120は、マスク110又は基板130の縁部又は周辺部以外の場所に配置される。たとえば、上記のように、スペーサを、パターニングされたエリア間(たとえば、局所的なパターニングされた領域間の切り溝内)に配置することができる。
たとえば、図2Bを再び参照すると、マスク110のパターニングされたエリア112が、破線によって画定された1つの例示的な長方形のエリアとして示されている。図2Bに示される柱状スペーサ120は、パターニングされたエリア112の外側にある。さらに、図2Cを参照すると、基板130の目標部分又はエリア132が、基板130の表面上に示されている。図2Cに示される柱状スペーサ120は、基板130の目標部分132及びマスク110のパターニングされたエリア112の外側にある。本明細書において用いられている「目標部分」又は「目標エリア」は、マスク110のパターニングされたエリア112によって表されるようなマスクパターンのコピーを受容する基板110の部分を指している。
いくつかの実施形態では、スペーサ120は、マスク110及び/又は基板130上の対応するエリアと大まかに位置合わせされるように配置され、その対応するエリアには、最小の局所的な起伏があり、又は任意のパターン形状はあるとしてもごくわずかである。パターニングされたエリア又はパターニングされることになるエリア以外の部分のような、任意のパターン形状があるとしてもごくわずかであるエリア内にスペーサ120を配置することによって、いくつかの実施形態では、スペーサ120と、コンタクトリソグラフィ装置100を用いて実行されるパターニングとの間の干渉が低減され、一方、他の実施形態では、それらの間の干渉が確実に最小限に抑えられる。
本明細書において、「局所的な起伏」は特徴形態の高さを指しており、「特徴形態」は次ように定義される。一般的に、特徴形態の高は、変形前にマスク110のパターニングされたエリアと基板130との間の接触を避けるために、スペーサ120の間隔寸法未満である。「最小の局所的な起伏」は、最小の特徴形態の高さを有する、マスク110及び基板130の任意のエリアを意味する。言い換えると、最小の局所的な起伏を示す、マスク110及び/又は基板130のエリアは、それぞれマスク110又は基板130のいずれかの名目的な平面からの本質的に最小の突出部(凸部又は凹部)を含むエリアである。最小の局所的な起伏を有するエリアと位置合わせされるようにスペーサ120を配置することによって、スペーサ120は、マスク110と基板130との間のスペーサによってもたらされる平行で且つ近接した関係に悪影響を及ぼすことなく、位置合わせ中に接触表面上を摺動することができる。
いくつかの実施形態では、スペーサ120は、約0.01ミクロン(μm)〜50ミクロン(μm)の範囲内の間隔寸法(すなわち、近接した関係)を与え、他の実施形態では、0.1ミクロン(μm)〜10ミクロン(μm)の範囲内の間隔寸法を与える。さらに別の実施形態では、スペーサ120は、特定のコンタクトリソグラフィの状況又は用途に利する本質的に任意の間隔寸法を与えることができる。
図2Dは、本明細書に記載された原理による、コンタクトリソグラフィ装置100の側面図を示す。具体的には、図2Dは、間隔寸法Sだけ、マスク110を基板130から分離するように作用するスペーサ120を示す。図2Dに示す例示的なスペーサ120は、一例として、円形の断面を有し、いくつかの実施形態では、マスク110及び基板130とは別個に設けることができる。
いくつかの実施形態では、スペーサ120の間隔寸法は、マスク110及び/又は基板130の特徴形態(形状)を組合せた最大の高さよりも大きい。「特徴形態」は、スペーサ120を除く、マスク110又は基板130のいずれかの名目的な平面からの任意の突出部(凸部又は凹部)を意味する。特徴形態の高さは、マスク110と基板130のいずれかの特徴形態が、その名目的な表面から上方に、又は離れるように延在する長さである。そのような実施形態では、コンタクトリソグラフィ装置100において意図したように利用されるときに、スペーサ120は、マスク110上の全ての特徴形態の最大高と、基板130上の全ての特徴形態の最大高との間に分離を生じさせる。言い換えると、スペーサ120は、マスク110の最大高さの特徴形態と、基板130の最大高さの特徴形態との間に隙間を与える。図2Dに示すように、スペーサ120によって与えられる隙間Cは、マスク110の最も高い特徴形態が、基板130の最も高い特徴形態と接しないか、又はそれから隔置されることを本質的に確実にする。
図3Aは、本明細書に記載された原理による、コンタクトリソグラフィ装置100の側面図を示す。具体的には、図3Aに示す側面図は、パターン転写を開始する前の1つの例示的な開いた構成、又は初期構成にあるコンタクトリソグラフィ装置100を示す。図3Aに示すように、マスク110及び基板130は、1つの例示的なデカルト座標系のx−y平面内に配置されると共にz軸方向に沿って互いに隔置される。
コンタクトリソグラフィ装置100を用いるパターン転写は、たとえば、マスク110をz方向において基板130に向かって動かすことによって開始される。マスク110は、スペーサ120がマスク110及び基板130の両方と接触するまで動かされる。図3Aにおけるz軸方向の矢印は、パターン転写開始時に、マスク110が動くことを示す。図示されていないが、マスク110を動かす代わりに、又はそれに加えて、z方向において、基板130をマスク110に向かって動かすこともでき、かかる態様も本開示の実施形態の範囲内にある。
スペーサ120との相互の接触が達成されると、スペーサ120は、上述したように、マスク110と基板130が本質的に平行に分離されるようにする。具体的には、スペーサ120は、当該スペーサ120の間隔寸法の結果として、垂直すなわちz軸(z)に対して、マスク110と基板130との間の均一な距離及び近接した関係を維持するように作用する。
図3Bは、本明細書に記載された原理による、閉じた構成にあるコンタクトリソグラフィ装置100の側面図を示す。具体的には、図3Bは、パターン転写を開始した後のコンタクトリソグラフィ装置100を示す。図3Bに示すように、マスク110及び基板130は、スペーサ120と互いに接触している。閉じた構成において隔置されたマスク110と基板130との間の均一な距離は、図3Bに示すように、本質的にスペーサ120の高さ(すなわち、間隔寸法)である。
スペーサ120がz方向における平行な分離を維持している状態で、マスク110と基板130との間の横方向の位置合わせと角度方向の位置合わせ(たとえば、x−y方向の位置合わせ及び/又は回転方向の位置合わせ)の一方又は両方を行うことができる。具体的には、図3A及び図3Bに示されている例示的なコンタクトリソグラフィ装置100の場合に、マスク110と基板130の一方又は両方を、x−y平面内で動かし、且つ/又は回転させて、位置合わせが行われる。基板130、スペーサ120及びマスク110の間の相互の接触は、そのような位置合わせの間維持される。図3Bに示されている両方向矢印は、マスク110と基板130を横方向と角度方向の一方又は両方において位置合わせすることを示す。
スペーサ120の間隔寸法又は高さは、マスク110と基板130のz方向における平行な位置合わせを確立するので、本明細書に記載された原理によれば、平行な位置合わせをほとんど、又は全く妨げることなく、そのような横方向の位置合わせ及び/又は角度方向の位置合わせを達成することができる。さらに上記のように、いくつかの実施形態では、スペーサ120の間隔寸法(たとえば、高さ又は断面直径)は、横方向(x−y方向)の位置合わせ及び/又は回転方向(ω方向)の位置合わせの間、マスク110のパターニングされたエリア112が基板130の目標部分132に接触又は作用しないようにするのに十分である。言い換えると、マスク110のパターニングされた部分112と基板130の目標部分132とのそれぞれの特徴形態の間の隙間が、横方向の位置合わせ及び/又は回転方向の位置合わせの間、スペーサ120の高さによって維持される。
いくつかの実施形態では、スペーサ120は、マスク110と基板130との間の横方向の位置合わせを容易にする材料を含む。具体的には、このスペーサ材料は、マスク110と基板130の一方又は両方の接触面上を容易に摺動可能である。一方又は両方の接触面上をスペーサ120が摺動することができることによって、マスク110と基板130の相対的な位置を、x−y方向及び/又はω方向において円滑に調整することができるようになる。
いくつかの実施形態では、スペーサ120は、スペーサ120と、マスク110及び基板130の一方又は両方との間の接触点において相対的に低い摩擦の界面を生じる材料から作製される。この低摩擦界面は、位置合わせ中に、接触点においてマスク110と基板130の一方又は両方の表面上をスペーサ120が摺動するのを容易にする。いくつかの実施形態では、マスク110と基板130の一方若しくは両方、又はそれらの接触する部分は、実施形態に依存して、スペーサ120の代わりに、又はスペーサ120に加えて、それぞれの低摩擦生成材料から作製される。他の実施形態では、スペーサ120の接触表面は、低摩擦界面を生成する材料でコーティング(または被覆)される。他の実施形態では、スペーサ120が接触する、マスク110と基板130のうちの一方又は両方の表面部分が、低摩擦界面を生成するそれぞれの材料でコーティングされる。さらに他の実施形態では、スペーサ120の接触表面、並びにマスク110と基板130の一方又は両方の被接触表面が、位置合わせ中にスペーサ120が摺動するのを容易にするために、それぞれの低摩擦生成材料でコーティングされる。
低摩擦界面をもたらすことができる、塗布されるコーティング材料の例には、限定はしないが、テフロン(登録商標)、フッ素化分子の自己組織化単分子膜、グラファイト(黒鉛)、種々の非反応性金属、並びに、シリコン、二酸化シリコン(二酸化ケイ素)、及び窒化シリコン(窒化ケイ素)の種々の組合せが含まれる。さらに、限定はしないが、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)レジストを含む、或る特定のリソグラフィレジスト材料が、低摩擦界面を生成するための潤滑剤(または減摩剤)としての役割を果たすことができる。低摩擦界面をもたらすことができる、さらに他の例示的な塗布されるコーティング材料には、限定はしないが、接触表面と被接触表面の1つ以上に塗布することができる液体潤滑剤(たとえば、油)及び乾燥潤滑剤(dry lubricant)(たとえば、黒鉛粉末)を含む、種々の潤滑剤が含まれる。
コンタクトリソグラフィ装置100を用いるパターン転写は、マスク110のパターニングされたエリア112と基板130の目標部分132とを接触させることによって達成される。上記のように、いくつかの実施形態では、接触は、マスク110の撓みと基板130の撓みの一方又は両方によってもたらされる。他の実施形態では、接触は、スペーサ120の変形(可逆的すなわち弾性的変形、不可逆的すなわち塑性的変形、又はそれらの組合せ)によってもたらされる。そのような変形可能なスペーサ120は、たとえば、上記のように、「受動的に」変形可能な材料(たとえば、ゴム、ポリマー又は別のエラストマ材料)と「能動的に」変形可能な材料(たとえば、圧電作動式スペーサ又は熱作動式スペーサ)の一方又は両方から構成されることができる。さらに、スペーサ120の変形を、いくつかの実施形態では、能動変形の実施形態の場合のように制御することができる。
図3Cは、本明細書に記載された原理による、マスク110の撓みを利用する、図3A及び図3Bのコンタクトリソグラフィ装置100の側面図を示す。利用される撓みは、マスク110を基板130と接触させるのに十分である。具体的には、マスク110の撓みは、マスク110のパターニングされたエリア112を基板130の目標部分132と物理的に接触させるのに十分なマスク110の反り(または歪曲)を引き起こす。
図3Dは、本明細書に記載された原理による、基板130の撓みを利用する、図3A及び図3Bのコンタクトリソグラフィ装置100の側面図を示す。基板の撓みは、図3Cに示されるマスクの撓みと同等の役目を果たす。
たとえば、紫外線(UV)ベースのNILを実行するときに、一般的には、マスク110と基板130の一方又は両方がUV透過性である。UV透過性のマスク110を製造するのに適した材料には、限定はしないが、ガラス、石英、炭化シリコン(炭化ケイ素)(SiC)、合成ダイヤモンド、窒化シリコン(窒化ケイ素)(SiN)、マイラー(登録商標)、カプトン(登録商標)、他のUV透過性プラスチックフィルム、及び追加の薄膜が堆積(または蒸着)されているこれらの材料のうちの任意のものが含まれる。マイラー(登録商標)及びカプトン(登録商標)は、E. I. Du Pont De Nemours andCompany(デラウェア州 ウィルミントン)の登録商標である。マスクがUV透過性であるとき、基板130は透過性である必要はない。したがって、基板130の材料は、シリコン(Si)、ガリウムヒ素(GaAs)、並びに、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、ヒ素(As)及びリン(P)の集合体(たとえば、AlxGa1−xAsyP1−y)、さらに、種々の金属、プラスチック及びガラスを含むことができる。基板130が透過性であり、マスク110が透過性でない状況では、類似であるが、逆にされた1組の材料を用いることができる。しかしながら、マスク110と基板130の両方が透過性である場合も本明細書に記載された種々の実施形態の範囲内にある。
1つの例示的な実施形態では、マスク110と基板130との間の間隙又は隙間(すなわち、スペーサ120の間隔寸法)は、変形前の閉じた構成にあるときに、約5マイクロメートル(μm)以下である。この例示的な実施形態では、インプリント目標エリア132は、長さが約2.5センチメートル(cm)の基板130上の正方形の領域である。スペーサ120はそれぞれ、目標エリア132の縁部から約1.25cmのところに配置される。そのような例示的な実施形態では、歪み計算は、インプリント(型押し)されるパターンにおいて1ナノメートル(nm)未満の横方向歪みを実現することができることを示す。
いくつかの実施形態では、マスク110と基板130の一方又は両方に力が加えられ、スペーサ120によって画定される、マスク110と基板130の一方又は両方の領域において、曲げ又は撓みが生じるようにする。他の実施形態では、加えられた力は、スペーサ120によって画定された領域(複数可)が物理的に接触するように、スペーサ120の変形を引き起こす。さらに他の実施形態では、加えられた力によって、スペーサ120と、マスク110及び基板130の一方又は両方とがいずれも変形し、且つ/又は撓む。
加えられる力には、限定はしないが、静水力学的な力、機械的な力(たとえば、圧電作動式)、電磁的な力(たとえば、静的並びに/又は動的な電気的及び/若しくは磁気的な力)、及び音響的な力(たとえば、音波及び/又は音響的な衝撃)を含めることができる。図3C及び図3Dでは、加えられる力は、z方向に向けられた大きな矢印によって示されている。マスク110、基板130、スペーサ120のうちの1つ以上の変形は、マスク110のパターニングされたエリア112と基板130の目標部分132との間の所望の接触圧(または接点圧力)を達成するのを促進するのに十分である。たとえば、インプリントリソグラフィでは、接触圧は、マスク又はモールド110を、基板130の受容表面へと圧入するのに十分である。
マスク110と基板130の位置合わせが達成された後に力が加えられる。たとえば、マスク110は、基板130と位置合わせされるまで、スペーサ120上を摺動することによって動かされる。その後、マスク110及び/又は基板130を曲げるか又は撓ませるために力が加えられる。したがって、位置合わせを乱すことなく接触が達成される。他の例では、位置合わせされるまでスペーサ120上を摺動することによって、マスク110の代わりに基板130が動かされるか、又は基板130とマスク110の両方が互いに対して動かされる。さらに、これらの他の実施形態では、マスク110及び/又は基板130の代わりに、又はそれに加えて、力を加えて、スペーサ120を変形させることができる。上記のように、この変形は、塑性、弾性、受動性、能動性のうちの1つ以上とすることができる。
いくつかの実施形態では、撓み力を機械的な手段によって加えることができる。たとえば、クランプを用いて、マスク110、基板130、スペーサ120のうちの1つ以上を押圧し、それにより、変形、並びに、マスク110と基板130との間の接触を引き起こすことができる。他の実施形態では、関節式アーマチャを用いて、撓み力を与えることができる。さらに他の実施形態では、静水圧を加えて、撓みを引き起こすことができる。
静水圧は、たとえば、液圧プレスを用いて、又は液圧袋状物(液圧式ブラッダー)によって加えることができる。代替的に、マスク110と基板130との間の空洞と、コンタクトリソグラフィ装置100の周囲の領域との間の空気圧差を用いて、液圧を加えることができる。空気圧差を用いる例が、参照により本明細書に組み込まれる、2004年9月1日に出願されたWu他による同時係属の米国特許出願第10/931,672号に記載されている。
いくつかの実施形態では、スペーサ120は、マスク110と基板130の一方又は両方の撓み中に変形しないままにすることができる。他の実施形態では、撓みを引き起こす力を加えている間に又はその結果として、スペーサ120が種々の程度まで押しつぶされるか、又は別の態様で変形しうる。そのような実施形態では、押しつぶされている間に生じることがある任意の位置合わせのドリフト及び/又はスリップ(すべり)を最小限に抑えるために、かなりの部分に撓みが生じた後に、スペーサ120が押しつぶされるようにすることができる。そのような実施形態のうちのいくつかでは、スペーサ120を、曲がった後に初期の形状又は寸法を復元又は回復し、それゆえ再利用可能な(たとえば、可逆的すなわち弾性変形)材料から形成することができる。種々の実施形態の目的に合わせて、スペーサ120を、上述したように、硬質、半硬質、弾性、弾性変形可能、塑性変形可能、受動変形可能、能動変形可能、使い捨て可能、再利用可能なもののうちの1つ以上である材料、又は材料の組合せから選択することができる。
図3Eは、本明細書に記載された原理による、スペーサ120の変形を用いる、図3A及び図3Bのコンタクトリソグラフィ装置100の一実施形態の側面図を示す。図3Eに示すように、加えられた力(矢印)がマスクを通じて作用することによって、スペーサ120の変形が引き起こされて、マスク110のパターニングされたエリア112が、所望の接触圧で、基板130の目標部分132に対して接触及び押圧することができるようになる。
図3Fは、本明細書に記載された原理による、スペーサ120の塑性すなわち不可逆的変形を用いる、図3A及び図3Bのコンタクトリソグラフィ装置の一実施形態の側面図を示す。図3Fに示すように、加えられた力(矢印)がマスク110を通じて作用することによって、スペーサ120の塑性又は破砕ベースの変形が引き起こされて、マスク110のパターニングされたエリア112が、所望の接触圧で、基板130の目標部分132に対して接触及び押圧することができるようになる。
図3Gは、本明細書に記載された原理による、変形可能なスペーサ120を利用するコンタクトリソグラフィ装置100の一実施形態の側面図を示す。図3Gでは、限定はしないが、マスク110の複数の局所的なパターニングされたエリア112及び/又は基板130の目標部分132の間の空間又は領域134(たとえば、ストリート、切り溝等)を含む、より広いパターニングされたエリア又は領域内に、複数の変形可能なスペーサ120が配置される。図3Gに示すように、加えられた力(矢印)がマスク110を通じて作用することによって、スペーサ120の変形が引き起こされて、マスク110のパターニングされたエリア112が、所望の接触圧で、基板130の目標部分132に対して接触し及び押圧することができるようになる。
図3E、図3F及び図3Gにおいて、加えられた力がマスク110に全体として加えられているように示されているが、この力を、マスク110の代わりに、又はそれに加えて、基板130に加えることもでき、かかる態様も、本明細書に記載される種々の実施形態の範囲内にある。さらに、図3E〜図3Gにおいて、加えられた力は、マスク110に隣接して中央に配置された矢印として包括的に示されているが、スペーサ120の変形を引き起こすように、マスク110及び/又は基板130の表面に沿ってどの場所に力が加えられる場合も、本明細書に記載された実施形態の範囲内にある。
図4は、本明細書に記載された原理による、コンタクトリソグラフィシステム200のブロック図を示す。具体的には、コンタクトリソグラフィシステム200は、パターニングツール(たとえば、フォトリソグラフィマスク、インプリントリソグラフィモールド、又はリソグラフィテンプレート)と、パターニングされることになる基板との間の平行な位置合わせ、横方向の位置合わせ及び回転方向の位置合わせを提供する。さらに、コンタクトリソグラフィシステム200は、パターニングツールと基板との間の直接接触によって基板をパターニングするのを容易にする。容易にされたパターニングは、パターニングツール、基板、及び当該パターニングツールと当該基板との間にあるスペーサの1つ以上の撓みを通じて、その位置合わせを実質的に乱すことなく達成される。コンタクトリソグラフィシステム200は、限定はしないが、写真コンタクトリソグラフィ、X線コンタクトリソグラフィ、及びインプリントリソグラフィを含む、パターニングツールとパターニングされる基板との間の接触を伴う任意のリソグラフィ方法に適用されることができる。以下では、説明を簡単にするために、且つ一般性を失うことなく、パターニングツールをマスクと呼ぶ。
コンタクトリソグラフィシステム200は、コンタクトマスクアライナ210、及びコンタクトリソグラフィモジュール又は装置220を備える。コンタクトマスクアライナ210は、横方向/回転方向の位置合わせ及びパターニング中に、コンタクトリソグラフィモジュール220を保持する。コンタクトマスクアライナ210は、マスクアーマチャ212、及び基板チャック、プラテン又はステージ214を備える。いくつかの実施形態では、コンタクトマスクアライナ210は、基板を保持するための基板チャック又はステージと、マスクを保持するためのマスクアーマチャを備える従来のマスクアライナの部品(または部分)を含むことができる。従来のコンタクトマスクアライナでは、マスクアーマチャ及び基板チャックは、マスク、及び/又は当該マスクを組み込むか又は保持するマスクブランクと、基板とを横方向及び回転方向において相対的に位置合わせする(たとえば、x−y方向の位置合わせ及び/又は角度(ω)方向の位置合わせ)ことができるようにするために、互いに対して移動可能である。コンタクトマスクアライナ210は、当該マスクアライナ210が基板をパターニングするためにコンタクトリソグラフィモジュール220を保持又は支持するという点で、従来のマスクアライナとは異なるが、これについては後述する。さらに、マスクアーマチャと、マスクと基板との間のパターン転写のための接触を達成するために従来どおりに用いられる基板チャックとの間の相対的な動きも、種々の実施形態において用いられる。しかしながら、種々の実施形態では、そのような従来の相対的な動きは、コンタクトリソグラフィモジュール220を閉じるために用いられるが、パターン転写のためには用いられない。代わりに、マスクアライナ210が位置合わせを維持している間に、リソグラフィモジュール220における変形を利用して、閉じたコンタクトリソグラフィモジュール220においてパターン転写のための接触をもたらす。
コンタクトリソグラフィモジュール220は、マスクブランク222と、基板キャリア224と、1つ又は複数のスペーサ226とを備える。いくつかの実施形態では、マスクブランク222は、パターニングツールすなわち「マスク」228aのための取付面を提供する可撓性のプレート(板)を含む。そのような実施形態のうちのいくつかでは、マスク228aは、可撓性であるか、半硬質であるか、又は本質的に硬質である(すなわち、本質的に変形不可能)かのいずれかでありうる。そのような実施形態では、マスク228aは、たとえば、接着剤、又はクランプ若しくはクリップのような機械的に固定する手段を用いて、或いは真空(または真空装置)を用いて、マスクブランク222の取付面に取外し可能に取り付けることができる。他の実施形態では、マスクブランク222は、硬質のプレート又は半硬質のプレートであり、マスク228aは可撓性である。そのような実施形態では、マスク228aは、可撓性のマスク228aが撓むのを容易にするように、マスクブランク222の取付面に取外し可能に取り付けられる。さらに他の実施形態では、マスク228aを、マスクブランク222内に形成することができるか、又はマスクブランク222の一部として作製することができる。そのような実施形態では、マスクブランク222は、マスク228aと本質的に同等であると見なすことができる。後述するように、いくつかの実施形態では、マスクブランク222及び/又はマスク228aの可撓性を用いて、パターン転写のための接触を容易にする。
いくつかの実施形態では、基板キャリア224は硬質又は半硬質のプレートであり、基板228bのための取付面を提供する。基板228bは、基板キャリア224の取付面に取外し可能に取り付けられる(または固定される。以下同じ)。たとえば、接着剤又は機械的なファスナ(留め具)を用いて、基板228bを基板キャリア224に取り付けることができる。別の例では、真空、電磁気、又は当該技術分野において知られている類似の力を用いて、基板228bを基板キャリア224に取り付けることができる。
いくつかの実施形態では、基板228bは、可撓性であり、撓むのを容易にするように取付面に取り付けられることができる。たとえば、基板228bは、当該基板228bの周辺部だけで取り付けることができる。代替的には、撓むことが必要とされるまでの間だけ基板228bを取り付けるようにすることができる。たとえば、撓むのを容易にするために、基板228bを保持する真空を解除するか、又はオフにすることができる。
他の実施形態では、基板キャリア224は、基板が取外し可能に取り付けられる可撓性のプレートから構成される。そのような実施形態では、基板228bは、可撓性であるか、半硬質であるか、又は本質的に硬質である(すなわち、本質的に変形不可能)かのいずれかにすることができる。さらに他の実施形態では、基板228bそのものが、基板キャリア224として作用することができる。いずれの場合でも、いくつかの実施形態では、基板キャリア224(但し、存在する場合)及び/又は基板228bの可撓性を用いて、パターン転写のための接触を容易にする。
いくつかの実施形態では、スペーサ226は、マスク228a及び基板228bのエリアの外側の、マスクブランク222と基板キャリア224との間に配置される。他の実施形態では、スペーサ226は、マスク228a及び基板228bのエリア内(システム200については図示されていない)に配置される。マスクブランク222及び基板キャリア224をスペーサ226と接触させるときに、マスクブランク222が、基板キャリア224から離隔し、且つ、それに本質的に平行に位置合わせされる(すなわち、配置される)ように、スペーサ226は全て本質的に均一な垂直の間隔寸法(たとえば、高さ又は直径)を有する。さらに、マスク228aと基板228bの一方又は両方をさらに備える実施形態では、マスク228a及び基板228bは、それぞれ、マスクブランク222と基板キャリア224に取り付けられたおかげで、隔置された関係で互いに本質的に平行に位置合わせされる(すなわち、配置される)。いくつかの実施形態では、スペーサ226は別個に設けられる要素である。他の実施形態では、スペーサ226は、マスクブランク222と基板キャリア224の一方又は両方に取り付けられる。さらに他の実施形態では、スペーサ226は、マスクブランク222と基板キャリア224の一方又は両方の一体部分として作製される。
いくつかの実施形態では、スペーサ226は、マスクブランク222と基板キャリア224との間ではなく、マスク228aと基板228bとの間に配置される。この場合も、マスク228a及び基板228bをスペーサ226と接触させるときに、マスク228aが、基板228bから離隔し、及び、それに本質的に平行に且つ近接して位置合わせされるように、スペーサ226は均一な垂直の間隔寸法(たとえば、高さ又は直径)を有する。これらの実施形態では、スペーサ226は、マスク228aのパターニングエリア及び基板228bの目標部分の外側に配置される。これらの実施形態のうちのいくつかでは、スペーサ226は別個に設けられる要素である。他の実施形態では、スペーサ226は、マスク228aと基板228bの一方若しくは両方に取り付けられるか、又は、マスク228aと基板228bの一方若しくは両方の一体部分として作製される。
いくつかの実施形態では、コンタクトリソグラフィモジュール220は、上記のコンタクトリソグラフィ装置100に本質的に類似している。そのような実施形態では、マスクブランク222とマスク228aは合わせて、マスク110に本質的に類似しており、一方、基板キャリア224及び基板228bは基板130に本質的に類似しており、スペーサ226は、コンタクトリソグラフィ装置100の種々の実施形態に関して本明細書において上述したスペーサ120に本質的に類似している。
コンタクトマスクアライナ210は最初に、マスクアーマチャ212と基板チャック214の相対的な位置によって指示される2つの分離した、又は隔置された部分としての、コンタクトリソグラフィモジュール220を保持する。具体的には、マスクブランク222及び取り付けられたマスク228aはマスクアライナ210のマスクアーマチャ212によって保持され、一方、基板キャリア224及び取り付けられた基板228bは、基板チャック214内に設置されて保持される。上記のように、いくつかの実施形態では、マスクブランク222、マスク228a、基板キャリア224、基板228b、又はそれらの任意の組合せのいずれかに、スペーサ226を取り付けることができる。他の実施形態では、スペーサ226を、マスクブランク222、マスク228a、基板キャリア224、基板228b、又はそれらの任意の組合せのいずれかの一体部分として作製することができる。代替的には、スペーサ226を、単にそれらの間に配置することができる。さらに、スペーサ226のうちのいくつかを、単にその間に配置することができ、他のスペーサ226は、マスクブランク222、マスク228a、基板キャリア224、基板228b、又はそれらの任意の組合せのうちの1つ以上に取り付けられ、及び/又は、マスクブランク222、マスク228a、基板キャリア224、基板228b、又はそれらの任意の組合せのうちの1つ以上と一体に作製される。マスクアライナ210によって、隔置された部分として保持されるとき、コンタクトリソグラフィモジュール220は「開いている」と言われる。
いくつかの例では、パターンを、パターニングツールから基板の多数の異なる部分のそれぞれに転写することが望ましい。その後、これらの別個にパターニングされた部分を多数の同一のユニットに分割するために、基板を切断することができる。図4に示すように、コンタクトリソグラフィシステム200はステッパー260も備えることができる。さらに詳細に後述するように、ステッパー260は、マスク228a上のパターンを、基板228bの種々の部分に繰返し転写することができるように、多数のリソグラフィサイクルのそれぞれのサイクルの後に、マスクアーマチャ212と基板チャック214の一方又は両方の位置を変更する(再配置する)。その後、基板228bは、多数の同一のユニットを生成するために分割される。ステッパー260は、マスクアライメントシステム210の一部とすることができるか、又はマスクアライメントシステム210とは別個のものとすることができる。典型的には、マスク228aと基板228bが位置合わせされると、さらなる位置合わせ動作を必要とすることなく、ステッパー260は動作することができる。
パターニングツール上のパターンが受容基板のそれぞれの部分に繰返し転写されるリソグラフィサイクルが何サイクルもある場合には、その工程は、ステップ・アンド・リピート工程(step-and-repeat process)と呼ばれる。以下の節では、ステップ・アンド・リピートリソグラフィを用いて、単一のパターンをパターニングツールから受容基板上の複数の場所に転写する、複数の異なるシステム及び方法について説明する。
図5は、1つの例示的なステップ・アンド・リピートリソグラフィ工程を実行するためのコンタクトリソグラフィデバイスの基板チャックを示す。上記のように、図4に示したような基板チャック214は、コンタクトリソグラフィを受けている基板、たとえば、ウェーハを保持するために用いられる。チャック214上に固定された基板を「チャックで保持(または把持)された基板」と呼ぶことができる。
図5に示すように、基板又はウェーハチャック214を、チャックで保持された基板の特定の個々の部分に対してコンタクトリソグラフィを実行するために、チャックで保持された基板のそれぞれの部分とパターニングツールとを選択的に接触させるように構成することができる。このパターニングツールは、その後、チャックで保持された基板の別の部分に進められて、この工程が繰り返される。こうして、このステップ・アンド・リピートリソグラフィ工程は、基板上に多数の同一のパターンを生成する。その後、基板は切断又は分割され、個々のパターンが別個のユニットへと分離される。
図5に示すように、基板チャック214の表面は、多数の区画又はゾーン402に分割される。各ゾーン402は、気密シール403によって包囲される。シール403は、チャックで保持された基板の下側と接触して、チャック214の個々のゾーン402をそれぞれ分離及び封止し、これによって、個々のゾーン402に真空又は圧力を別個に加えることができるか、又は、個々のゾーン402に真空又は圧力を生成できるようにする。
基板をチャックで保持するために、全てのゾーン402を排気して真空を生成することができ、この真空によって、基板が全体としてチャック214に対して保持される。さらに、基板をチャック214に固定するために他の手段を用いることもできる。チャックシール401が個々のゾーン402のエリアを包囲し、さらにチャックで保持された基板の下側と接触して、チャックで保持された基板の下側の、ゾーン402を含む内側全体を封止する。
図5の例では、ウェーハチャック214のゾーン402のうちの4つが、コンタクトリソグラフィ中にパターニングツールからパターンを受容するような大きさにされた基板の部分に対応する。しかしながら、任意の数のゾーン402が、転写されるパターンのサイズに対応することができる。このように、図5では、チャック表面の領域404は4つの個別のゾーン405を含み、該領域は、チャックに保持された基板の周囲の部分に影響を及ぼすことなく、1つの特定のサイクルにおいてリソグラフィを個別に施されることになる、チャックで保持された基板の部分に対応する。
これは、たとえば、パターニングツールとチャックで保持された基板との間の空間を最初に排気することによって達成される。その後、リソグラフィが行なわれることになるチャック214の領域404のゾーン405が、大気圧またはそれより幾分高い圧力に通気される。結果として、領域404の上のチャックで保持された基板の部分が、通気されたゾーン405と基板の上の真空との間の圧力差によって、上方に撓むことになる。これにより、基板のその部分がパターニングツールと接触し、基板のその部分に対してリソグラフィを実行することができる。いくつかの実施形態では、後述するように、リソグラフィを容易にするために、動作前又は動作中に、領域405に対応する基板の上のエリアがさらに真空化される。
基板チャック214に関して上述した構造及び機能を、同じ目的を果たすために、パターニングツール、たとえばマスクブランクに与えることもできることが当業者には理解されよう。したがって、それは、個別に真空にされることができるか、又は加圧されることができるゾーンを背面に有する変形可能なパターニングツールとすることができる。
図6は、本明細書に記載された原理による、図5に示したコンタクトリソグラフィデバイスの1つの例示的な動作を示す断面図である。図5に関して上述したことに加えて、図6は、パターニングツール110のパターニングされたエリア112と接触するために選択的に撓む(または屈曲する)、チャックで保持された基板130の部分132を示す。基板130の他の部分は、パターニングツール110と接触しないままである。結果として、各リソグラフィサイクル中に、パターニングされたエリア112のパターンを、基板130の特定の部分に選択的に転写することができる。
上記のように、ウェーハチャック214は、シール403によって、個別のゾーンに分割される。シール403は、たとえば、図5に示すように、正方形又は長方形の格子としてゾーンを画定することができる。チャック214上の特定のゾーン405は、特定のリソグラフィサイクルにおいて、パターニングツール110と接触することになる基板130の部分132の下にある(または部分132を支持する)。
図6の例では、ゾーン405毎にある通気路410は、バルブ415を介して、空気圧マニホールド420に個別に接続される。空気圧マニホールド420は、さらに詳細に後述するように、真空(または吸引機または真空装置)422、空気圧縮機(エアコンプレッサー)424及び通気口426に接続される。したがって、特定のゾーンのためのバルブ415が開いている場合には、空気圧マニホールド420は、ゾーン405を大気圧に通気するか、ゾーン405を排気するか、又はさらには、空気圧縮機424を用いてゾーン405を加圧することができる。本明細書に記載された原理及び方法に従って、バルブ415、空気圧マニホールド420、通気口426、真空422及び空気圧縮機424の全てを制御する制御システム430が設けられる。空気圧マニホールド420は、真空422と空気圧縮機424を分離するのを助けるために、真空及び圧力用のバッファタンク(buffer tank)も備えることができる。バッファタンクは振動も分離する。
最初に、真空422を用いて、ゾーン405を排気することができる。1つ又は複数のゾーン405内の真空は、基板130をチャック214に固定するのを助ける。真空が確立されると、それらのゾーン405のためのバルブ415を閉じて、真空を維持する。
リソグラフィサイクルが実行されることになるときは、パターニングツール110と基板130との間のエリア413が排気される。これは、バルブ415を介して、同じく空気圧マニホールド420及び真空422に結合される通気路414を通じて実行することができる。その後、パターニングされることになる基板130の部分132の下にある(またはそれを支持する)各ゾーン405内に含まれる体積空間411が大気圧またはそれより幾分高い圧力に通気される。これは、それらのゾーン405に対応するそれぞれのバルブ415を開いて、そのような各体積空間を、それの通気路410及びマニホールド420を介して、通気口426に接続することによって実行することができる。各体積空間411は、それ自体のそれぞれの通気路410を有し、これによって、上記のように、各ゾーン405を必要に応じて個別に且つ独立して通気するか、加圧するか、又は排気することができる。
図6に示すように、体積空間411に通気することによって、基板130の対応する部分132が、パターニングツール110と基板130との間の真空の中に上方に撓み、パターニングツール110のパターニングされたエリア112と接触するようになる。その後、パターンを、パターニングツール110のエリア112から基板130の対応する部分132に転写するために、コンタクトリソグラフィが実行される。このリソグラフィは、たとえば、インプリントリソグラフィ又は写真リソグラフィとすることができる。
さらに、パターニングツール110上の通気路414を用いて、パターニングツール110の下、複数のスペーサ120の間、及び基板130上のエリア412を、リソグラフィサイクル前及び/又はリソグラフィサイクル中にさらに排気して、パターニングされたエリア112と、パターニングされる基板130の部分132との間の圧力を維持するか、又は高めることができる。
上記のように、この全工程を繰り返して、基板130の他の部分の上にさらなるパターニングされたユニットを形成することができる。ステッパー260が、パターニングツール110と基板130の一方又は両方の位置を変更して(再配置して)、パターニングされた表面112を、パターニングされることになる基板130の新たな部分と位置合わせする。このステップ・アンド・リピート工程において、基板130のそれぞれの部分の上にパターニングツールによって多数の同一のパターンが形成される。その後、いくつかの例では、基板130を分割又は切断して、対応する数の同一のユニットを生成することができる。
図7はこれらの原理をさらに示す。図7に示すように、チャック214の第1の領域404を用いて、基板の第1の部分に対してリソグラフィが実行された後に、チャック214及び/又はパターニングツールの位置を変更して(再配置して)、基板の別の部分及びチャック440の対応する領域(たとえば、406)を、パターニングツールのパターニングされたエリア(112、図6)と位置合わせする。たとえば、基板の新たに位置合わせされた部分の下のゾーンに通気することによって、その部分をパターニングツールと接触させる。その後、基板のその部分及びチャック214の対応する領域を用いて、上記のようにして、再びリソグラフィが実行される。
ステップ・アンド・リピート手順は、チャックに保持された基板の全ての所望の部分が、リソグラフィによって、パターニングツールからパターンを受容するまで繰り返される。図7の例では、基板のそのような9つの部分に対応する、チャック214の9つの領域(404、406)が存在する。
図8は、本明細書に記載された原理による、ステップ・アンド・リピートコンタクトリソグラフィの1つの例示的な方法の流れ図を示す。最初に、基板と、パターニングツール、たとえばマスクとを適切に位置合わせしなければならない。基板とパターニングツールを位置合わせするための数多くの方法及びシステムが存在し、それらのうちの任意のものを本明細書に記載された原理と共に用いることができる。
位置合わせ後に、図8に示すように、基板とパターニングツールとの間の空間を排気する(ステップ450)。その後、パターニングされることになる基板の部分の下にある(またはそれを支持する)基板チャックのゾーンを通気し(ステップ452)、それにより、基板のその部分が、基板の上の真空中へと撓み、パターニングツールと接触する。リソグラフィサイクル前及び/又はリソグラフィサイクル中に、パターニングツールと基板との間の圧力を維持するか又は高めるために、基板とパターニングツールとの間の空間のさらなる排気を実行することができる(ステップ454)。
基板のその部分に対するリソグラフィが実行された後に、パターニングツールと基板を分離する(ステップ456)。インプリントリソグラフィが用いられている場合には、さらに詳細に後述するように、基板とパターニングツールの分離を、力を加えることによって促進することができる。その後、パターニングツール及び/又は基板チャックの位置を変更して(再配置して)、パターニングツールと、パターニングされることになる基板の次の部分とを位置合わせする(ステップ458)。基板の次の部分をパターニングするために、このようにパターニングツールを進めた後に、図8の方法が繰り返される。このステップ・アンド・リピートは、基板の全ての所望の部分がリソグラフィによってパターニングされるまで続けられる。
パターニングツールと基板を分離するステップ(ステップ456)に戻ると、パターニングツールと基板を分離するために、多少の注意が必要とされることがある。これら2つを分離する際に、任意の横方向の力が加えられる場合には、結果として、基板上に形成された小さくて繊細な構造が損傷を受けることがある。
図6に示すように、基板130は、平面から外れて上方に撓み、パターニングツール110と接触する。上記のように、基板130は、当該基板130とパターニングツール110との間の真空によって、この位置に引き込まれる。たとえば、バルブ415を開き、マニホールド420を介して、空間412を通気口426に接続することによって、この真空が解除されると、基板130は、自然に元の平坦な構成に戻る傾向があり、パターニングツール110のパターニングされた表面112から引き離される。
しかしながら、いくつかの例では、これは、基板130とパターニングツール110とを分離するには不十分であることもある。他の例では、基板130が、他の部分よりも、パターニングされた表面112の特定の部分に強く接着していることがある。たとえば、基板130は、パターニングされた表面112の他の部分よりも、基板130と接触している表面積が大きくなる、パターニングツール110の、より高密度にパターニングされた部分に強く接着することがある。この場合には、基板130は、パターニングされた表面112から不均一に引き離されることがあり、それにより、横方向に力が加わる可能性があるので、基板130上のパターニングされた構造に損傷を与えることがある。
これらの問題に対処するために、通気路414のバルブ415を開けることができ、空気圧縮機424によって、パターニングツール110と基板130との間の空間412に強制的に空気を送り込むことができる。この空気圧は、パターニングツール110を基板130から分離する傾向があり、基板130を、その平坦な構成に戻すように促す。この空気圧は、全ての方向において同時に作用するので、基板130上のパターニングされた構造に損傷を与える可能性がある横方向の力が加わることなく、パターニングツール110と基板130を分離する傾向がある。
追加的に又は代替的に、基板130の撓んだ部分132の下にある基板チャック214のゾーン405に対応するバルブ415を開くことができ、マニホールド420を通じて真空422を用いて、それらのゾーン405を排気する。基板130がその平坦な構成に向かって戻されるように真空によって引き寄せられるので、この真空はさらに、基板130とパターニングツール110を分離する傾向がある。この場合も、空気圧は、全ての方向において同時に作用するので、基板130上のパターニングされた構造に損傷を与える可能性がある横方向の力が加わることなく、パターニングツール110と基板130を分離する傾向がある。
この方法を図9に示す。図9は、本明細書に記載された原理による、コンタクトリソグラフィ後にパターニングツールと基板を分離するための1つの例示的な方法の流れ図を示す。図9に示すように、パターニングツールと基板との分離(ステップ456)は、パターニングツールと基板との間の空間を加圧すること(ステップ460)と、基板の撓んだ部分の下のゾーンを排気すること(ステップ462)のうちの一方又は両方を含むことができる。このようにして、パターニングツールと基板とを分離することによって、上記のように、基板上に形成された繊細な構造に対して損傷が生じる可能性が最小限に抑えられる。
図10は、本明細書に記載された原理による、単一の基板から多数の同じユニットを製造するために、ステップ・アンド・リピートリソグラフィ工程を実行するための別の例示的なコンタクトリソグラフィデバイスを示す。上記のように、コンタクトリソグラフィは、パターニングツール(たとえば、マスク又はモールド)を変形させて平坦な基板と接触させることによって実行することもできる。ここで、この代替形態を、ステップ・アンド・リピートリソグラフィシステムとの関連において説明する。
図10に示すように、パターニングされた表面112を、パターニングされることになる、チャックに保持された基板130の表面部分132と接触させるために、パターニングツール110は下方に撓む。その後、基板130のその部分がリソグラフィによってパターニングされる。
上記のシステムと同じように、ステッパー260又は類似のシステムが、その後パターニングツール110と基板130の一方又は両方の位置を変更して(再配置して)、パターニングツール110のパターニングされた表面112と、パターンを受容することになる基板130の新たな部分とを位置合わせする。このようにして、パターニングツール110上のパターン112を、基板130の異なる部分に繰返し転写することができる。その後、基板130を分割して、多数の同一のユニットを生成することができる。
数多くのやり方で、パターニングツール110を撓ませて基板130と接触させることができる。いくつかの例では、機械的な力によって、パターニングツール110を撓ませて基板130と接触させることができる。図示の例では、パターニングツール110上のパターニングされた表面112の背後の空間内への通気路514を、開いたバルブ415を介して、空気圧縮機424に接続することができる。空気圧縮機424は、パターニングツール110上のパターニングされた表面112の背後のその空間内の空気を加圧して、パターニングされた表面112を撓ませて、基板130の特定の部分132と接触させる。
追加的に又は代替的に、通気路516を、バルブ415を介して、真空422に接続することができる。この場合、真空422が、パターニングツール110と基板130との間のエリアを排気する。この真空はさらに、パターニングツール110のパターニングされた表面112が基板130の指定された部分132に接触するように促す。
パターニングツール110と基板130を分離するために、この工程を逆にして、通気路514を通じて、真空422がパターニングツール110の背後の空間を排気し、通気路516を通じて、空気圧縮機424がパターニングツール110と基板130との間の空間を加圧するようにすることができる。
図11は、本明細書に記載された原理による、ステップ・アンド・リピートコンタクトリソグラフィ工程において用いるための1つの例示的なパターニングツールを示す。図10との関連で上述したシステムでは、撓んで基板と接触する必要があるのは、パターニングツールの一部だけ、すなわち、パターニングされた表面を支持する部分だけである。これは、基板の異なる部分が選択的に撓んでパターニングツールと接触する上記のシステムとは対照的である。パターニングツールの一部分しか撓む必要がないので、パターニングされた表面を支持するその部分を撓ませるために必要とされる歪みを局所化する機構(または形態部)を用いてパターニングツールを作製することができる。
図11に示すように、1つの例示的なパターニングツール510は、リソグラフィによって基板に転写されることになるパターンを支持する、パターニングされた表面112を含む。パターニングされた表面112の周囲において、パターニングツール610は、パターニングされた表面112を撓ませて基板と接触させることに関連する歪みを局所化する機構(または形態部)500を備える。これらの機構500は、折り目、継ぎ目、屈曲線、エッチング、切れ目、又は、ツール510のパターニングされた表面112をそれの通常の平面から外れるように撓ませて、基板と接触させるのを容易にする任意の他の機構とすることができる。
これらの機構500のさらなる利点は、それらの機構が、パターニングされた表面が、パターニングされる基板に向かって、又はそれから離れるように直線的な方向においてだけ動き、横方向には動かないのを確実にするのに役立つということである。上述したように、特に基板からパターニングされた表面112を分離している最中に、横方向に動く結果として、基板上に形成された構造に損傷を与える可能性がある。また、インプリントリソグラフィシステムでは、インプリント中のインプリントフィールドの歪みが、屈曲機構500によって最小限に抑えられる。
図12は、図10のコンタクトリソグラフィシステムを動作させる、この例示的な方法の流れ図を示す。図12に示すように、パターニングツールと基板を位置合わせした後に、パターニングツールのパターニングされた表面を撓ませて、基板と接触させる(ステップ552)。その後、基板をリソグラフィによってパターニングし(ステップ554)、パターニングツールと基板を分離する(ステップ456)。この分離は、上記の原理を用いて実行することができる。
その後、パターニングツールと基板の一方又は両方の位置を変更して(再配置して)、パターニングツールと、パターニングされることになる基板の次の部分とを位置合わせするために、パターニングツールを進める(ステップ458)。その後、このようにパターニングツールを進めた後に、図12の方法が繰り返されて、基板の次の部分がパターニングされる。このステップ・アンド・リピートは、基板の全ての所望の部分がリソグラフィによってパターニングされるまで続けられる。
以上の説明は、本出願人らによって発見された原理を図示し、それらの原理の例を記述するためにだけ提示されたものである。この説明は、これらの原理を網羅することも、これらの原理を開示した任意の形態そのものまたは開示した任意の例に限定することも意図するものではない。上記の教示に照らして数多くの変更及び変形が可能である。
Claims (15)
- コンタクトリソグラフィシステム(100、200)であって、
パターン(112)を支持するパターニングツール(110、228a、510)と、
前記パターニングツール(110、228a、510)から前記パターン(112)を受容する基板(130、228b)を保持するための基板チャック(214)と、
前記パターニングツール(110、228a、510)と前記基板(130、228b)の一方又は両方の位置を変更して、前記パターン(112)と、前記パターン(112)を受容する前記基板(130、228b)のさらなる部分とを位置合わせするためのステッパー(260)
を備え、
前記パターニングツール(110、228a、510)と前記基板(130、228b)のいずれかの一部を撓ませて、前記パターニングツール(110、228a、510)と、前記基板(130、228b)の一部とを接触させるコンタクトリソグラフィシステム。 - 前記基板チャック(214)は、前記基板(130、228b)の部分を選択的に撓ませて、前記パターニングツール(110、228a、510)と接触させる、請求項1に記載のシステム。
- 前記基板チャック(214)は複数の封止されたゾーン(402、405)を含み、該ゾーンのそれぞれを、選択的に排気又は通気して、前記基板(130、228b)の部分を選択的に撓ませて、前記パターニングツール(110、228a、510)と接触させることができる、請求項2に記載のシステム。
- 前記パターニングツールと前記基板との間の空間(413)を排気し、前記基板(130、228b)の部分を選択的に撓ませて、前記パターニングツール(110、228a、510)と接触させるのを容易にするための真空部をさらに含む、請求項2に記載のシステム。
- 前記パターニングツール(110、228a、510)と前記基板(130、228b)との間の領域を加圧し、前記パターニングツール(110、228a、510)と前記基板(130、228b)を分離するための空気圧縮機(424)をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
- 前記パターニングツール(110、228a、510)を撓ませて、前記パターン(112)を前記基板(130、228b)と接触させるアーマチャ(212)をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
- 空気圧をかけて、前記パターニングツール(110、228a、510)を撓ませて、前記パターン(112)を前記基板(130、228b)と接触させるための空気圧縮機(424)をさらに備える、請求項6に記載のシステム。
- 前記パターニングツール(110、228a、510)と前記基板(130、228b)との間の空間(413)を排気し、前記パターニングツール(110、228a、510)を撓ませて、前記パターン(112)を前記基板(130、228b)と接触させるための真空部をさらに含む、請求項6に記載のシステム。
- 前記パターニングツール(110、228a、510)は、前記パターン(112)を支持する前記パターニングツール(110、228a、510)の一部を、前記基板(130、228b)と接触するように撓ませることによって引き起こされる応力を局所化する機構を備える、請求項6に記載のシステム。
- コンタクトリソグラフィを実行する方法であって、
パターニングツール(110、228a、510)と基板(130、228b)のいずれかの一部を撓ませて、前記パターニングツール(110、228a、510)と、前記基板(130、228b)の一部とを接触させるステップと、
前記パターニングツール(110、228a、510)と前記基板(130、228b)の一方又は両方の位置を変更して、前記パターニングツール(110、228a、510)上のパターン(112)と、前記パターン(112)を受容する前記基板(130、228b)のさらなる部分とを位置合わせするステップ
を含む方法。 - 前記基板(130、228b)の部分を選択的に撓ませて、前記パターニングツール(110、228a、510)と接触させるステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
- 基板チャック(214)の1つ以上の封止されたゾーン(402、405)を排気し、その後通気して、前記基板(130、228b)の一部を選択的に撓ませ、前記パターニングツール(110、228a、510)と接触させるステップさらに含む、請求項11に記載の方法。
- 前記パターニングツール(110、228a、510)の一部を撓ませて、前記パターン(112)を前記基板(130、228b)と接触させるステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
- コンタクトリソグラフィシステムのリソグラフィサイクルの後に、パターニングツール(110、228a、510)と基板(130、228b)を分離する方法であって、
前記パターニングツール(110、228a、510)と前記基板(130、228b)との間の領域(413)を加圧して、前記パターニングツール(110、228a、510)と前記基板(130、228b)とを分離するステップを含む方法。 - 前記パターニングツール(110、228a、510)と前記基板(130、228b)のいずれかの背後にある空間(413)を排気して、前記パターニングツール(110、228a、510)と前記基板(130、228b)との分離を容易にするステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
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