JP2010506764A - キャップレス筆記具 - Google Patents

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Abstract

本発明は、バレル(2)と、格納位置と延伸位置との間で移動可能なペン先(35)を備えた筆記部材(3)と、筆記部材が移動された場合に、バレル内で引き込み位置と前進位置との間で移動可能なシールスリーブ(40)と、前記スリーブが格納位置にあり且つペン先(35)が内部にある場合にスリーブの前方開口部(41)を保護するための閉鎖デバイス(52)と、を具備している。スリーブはその内面に第1の係合部(43)を具備し、筆記部材はその外面に第2の係合部(46)を具備している。係合部(43,46)は円錐台形の係合部として形成されており、それはスリーブを移動させるために必要とされる力よりも強い接続力を発生するためであり、筆記部材が格納位置にあり且つシールスリーブが引き込み位置にある場合に、密封された環状領域を形成するためである。一方の係合部は円錐台面から成る。

Description

本発明はキャップ無しタイプの筆記具に関し、通常は“キャップレス”と称される。そのペン先は気密室内で保護されている。これは、フェルトペン、ハイライトマーカーおよびマーカーのような筆記具のペン先にとって特に有利である。
より具体的には、本発明は筆記具に関し、その筆記具は、
− 後端から開口部を備えた前端へと延在しているバレルと、
− 前端にペン先を備え、格納位置と、前方開口部を介してペン先が突出する延伸位置と、の間でバレル内へ長手方向に移動可能な筆記部材と、
− 引き込み位置と前進位置との間で所定のストロークに沿ってバレル内へ移動可能であり、後部開口部と前部開口部とがそれぞれ形成されている後端と前端とを備え、筆記部材がそれらの開口部を介してスライド可能なスライドスリーブであって、そのスライドスリーブは、筆記部材が格納位置と延伸位置との間で移動するときに、筆記部材によって引き込み位置と前進位置との間で移動されるスライドスリーブと、を具備し、
−スリーブが前進位置にある場合、閉鎖デバイスはスリーブとバレルの開口部を介して筆記部材が通過することを可能にし、筆記部材が格納位置にあってペン先がスリーブ内に収容されている場合、閉鎖デバイスはスリーブの前方開口部をほぼ気密状態に閉鎖する。
この種の筆記具は特に特許文献1から公知である。その文献に記載されたシールスリーブが移動するために、シャッター形状の閉鎖デバイスとバレルとの間に相対移動が発生する。この相対移動はシャッターの移動の明確な支配を可能にし、シャッターを閉鎖位置に移動して気密性を改良するわずかな機械的応力を得ることを可能にしている。他の実施形態において、バレルに対するシールスリーブの移動は、バレルに接続された閉鎖デバイスとともにこのスリーブによって形成された空間の気密性を改良するために利用されることも可能である。
しかしながら、実際のところ、シールスリーブは筆記部材のストロークよりも必然的に短いストロークに沿って移動されなければならず、筆記具の人間工学的心地良さにとって不利であった。より具体的には、使用者がペン先を格納位置から延伸位置へと移動した場合、筆記部材とシールスリーブとの係合がこの移動の過程で硬い部位を形成し、使用者がペン先の延伸を完了することを思いとどまらせることすらある。問題は、特許文献1に記載された筆記具の特別な場合において、シールスリーブは、スリーブの内壁に管状溝を備えた筆記部材上の突出したビードの係合によって推し進められる。この係合は、これらの部分をその文献の図1に示されたスリーブの引き込み位置から、閉鎖デバイスが開位置であるとみなされる図7に示されたスリーブの前進位置まで共に維持する。図6に示された延伸位置まで筆記部材の移動が続くために、使用者は管状溝の外側にビードを引き出すための十分な力をかけなければならず、硬い部位の不快な感覚を生じる。
欧州特許出願公開第1422075号明細書
したがって、本発明の詳細な目的はキャップレス筆記具の使い心地を改良することであり、その一方で移動可能なシールスリーブおよび前端から気密的に閉鎖する観点からのそのスリーブに付随した利点を維持することである。
この目的のために、本発明は先に示されたタイプの筆記具に関する。そのシールスリーブは径方向の内側面に第1の係合部を具備し、筆記部材は径方向外側面に第2の係合部を具備し、第1および第2の係合部は長手方向に配置されて、互いに摩擦力を発生して係合し、筆記部材とスリーブとの間に、筆記部材の引き込み位置から前進位置へと移動するために必要な力よりも大きい接続力を発生し、筆記部材が格納位置にあり且つ前記シール部材が引き込み位置にある場合に、第1および第2の係合部の間にほぼ気密の環状領域を形成し、少なくとも1つの第1および第2の係合部(43,46)は長手軸に関して同軸の円錐台面であり、後方に向かって向けられた頂点を備えているように形成されていることを特徴としている。
係合部間の係合がスリーブと筆記部材との間に接続力が発生するために、筆記部材を利用してスリーブを前進させることが可能である。しかしながら、これらの部品のスナップ接続とは対照的に、少なくとも一方が円錐台形の係合部は、スリーブを前進させるために必要とされる力よりもわずかに大きい力によって分離されることが可能であり、どの場合においても、その力は先行技術のスナップ接続を分離するために必要とされる力よりもかなり大きい。さらには、一方または双方の円錐台面は、それらの分離がスナップ係合を伴うよりも目立って突然なものではなく、それはが、わずかなテーパが採用されて場合に、筆記部材がスリーブから分離したとき、円錐台の力よりゆっくりと0まで減少することが可能である。係合部の多様なパラメータが調整され、接続、摩擦を伴った係合の損失の突然性、および得られる気密性に帰結する力に関して所望の特徴を得ている。これらのパラメータは以下に記載されているが、初期的に円錐の頂角、円錐台の長さおよび直径のような幾何学的形状のパラメータであるが、それらのパラメータはこれらの部分またはその表面状態のいずれか、またはそれらの双方を形成している材料のタイプに関係している。
本発明の好適な実施形態は、以下の条項のうちのどれかを使用して形成されている。
−前記第1の係合部は長手方向と同軸の円錐台面であり、その頂点は後方に向かって向けられている。
−前記第2の係合部は前記第1の係合部と相補的な円錐台面とされている。
−前記第1の係合部の円錐の頂角は前記第2の係合部の円錐の頂角以下であり、前記第1および第2の係合部の円錐の頂角は好適にほぼ等しい。
−前記第1および第2の係合部の他は長手方向に離間された少なくとも2つの環状の突出レリーフを備えた面であり、該少なくとも2つのレリーフの軸は前記円錐台面と相補的な円錐台形状内に刻まれている。
−前記少なくとも1つの円錐台面の前記円錐の頂角は2〜5°であり、好適には3°である。
−前記第1および第2の係合部の少なくとも一方は弾性的に変形可能な面を備えている。
−前記第1の係合部は弾性的に変形可能な面を備え、その一方で前記第2の係合部は剛体の面を備えている。
−前記少なくとも1つの弾性的に変形可能な面は、前記シールスリーブまたは前記筆記部材に属する剛体部とともに一部品として形成された弾性部である。
−前記シールスリーブは全体的にエラストマで形成されている。
−前記第1および第2の係合部はわずかな面粗さを有する硬い麺であり、好適に剛体のプラスチック面である。
−前記第1および第2の係合部の摩擦係合は2〜10Nの接続力を発生する。
他の特徴および利点は以下の記載の経過中で明確にされる。その記載は添付図を参照するとともに実施例を使用して与えられている。
本発明による第1の実施形態の筆記部材とシールスリーブとを具備した筆記具の分解図を示している。 図1に示された筆記部材とスリーブとの拡大部分断面を示した図である。 格納位置に筆記部材がある場合の、図1に示された筆記具の長手方向における断面を示した図である。 延伸位置に筆記部材がある場合の、図3と同様の図を示している。 本発明による第2の実施形態の筆記部材とシールスリーブとの拡大断面を示した図である。
様々な図において、同一の参照符号は同一または類似の部品に付されている。
図3および4は筆記具1の断面を概略的に示しており、筆記具は前端2aと後端2bとの間で長手方向に延在したバレル2を備えている。図1に更に明確に見られているように、バレルは主管状ボディ21とカラー23との2つの部品から成る。カラー23は前端2aにおいて開口部24と、管状ボディ21内に挿入することによって取り付けられることが可能な後方管状突出部25とを備えている。後方管状突出部25の自由端は複数の歯25aを供え、その機能は後述されている。
図3に見られるように、バレル2の主ボディ21の内壁は鋸歯状のカムトラック21cを具備し、そのカムトラックは後方に向かって長手方向に延在した溝21dに接続されている。
バレル2は筆記部材3を具備している。図1に更に明確に示されているように、筆記部材3は、ソケット32で後端が閉鎖され且つインク浸透パッド33を含んだリザーバ31を具備している。筆記部材3はリザーバ31の前端においてチューブ34によって連続されている。チューブ34の前端はペン先35である。ペン先35はコネクタ36に結合されて、インクの供給のためのパッド33まで チューブ34に沿って延在している。
したがって、筆記部材3は毛細管リザーバを備えたフェルトタイプのペン先であるが、インクが自由に出るリザーバまたはボールペンタイプとしてもよい。リザーバに収容されたインクは筆記具のタイプにしたがって、フェルトペン先、マーカーまたはボールペンから選択されるが、修正液であってもよい。
リザーバ31の前部において、筆記部材31は端部の歯38aおよび径方向拍車38bを備えたリング38を有する。
筆記部材3はバレル2内で、図3に示された拍車38bがバレルの溝21dの後端に対して接する格納位置と、図4に示された拍車38bが鋸歯状のカムトラック21cに対して支持し且つペン先35がバレル2の開口部24を介して突出する延伸位置との間で、平行移動することが可能である。リング38の回転は溝21dから鋸歯21cまで移動するために径方向拍車38bに必要であり、公知の手法でカラー23の管状突出部状に歯25aを伴って歯38aの端部の相互作用によって形成されている。
バレル2の径方向内部ショルダ21aとリザーバ31の周囲のフープ31bとの間の圧縮ばね26は、筆記部材3を端部2bに向かって恒久的に圧縮された状態に維持する。
リザーバ後部のソケット32は使用者の動作の下で長手方向に移動する作動部材を形成し、圧縮ばね26の作動に対向してペン先35を格納位置から延伸位置まで移動させ、およびその逆向きに移動させる。しかしながら、ペン先の延伸/格納を行うための制御部材は大きく異なっている。例えば、制御部材はバレルの回転部、またはバレルの長手方向に対して素早く押し込まれるボタンとされることも可能である。同様に、格納位置と延伸位置とにおいて筆記部材を維持する機構は大きく異なったものとすることが可能である。
バレル2はシールデバイス4を備え、その機能はペン先35を気密空間内に、または少なくともリザーバからインクの乾燥もしくは早期の蒸発を防止するために十分に気密された空間内に閉じ込めることであり、筆記部材3が格納位置にある場合、すなわち筆記具1が使用されていない場合にその機能が発揮される。
シールデバイス4は、図示された実施形態において、シース50によって外周を囲まれたスリーブ40を具備している。スリーブ40は基本的に管状であり、前方開口部41を備え、その開口部を介してペン先35とこのペン先を坦持したチューブ34とがスライド可能である。また、スリーブ40は後方開口部42を備えその開口部を介してチューブ34の小径部が自由にスライド可能である。スリーブ40の外面は突出部40aを含み、シース50を固定している。スリーブ40は径方向に気密空間を形成し、その空間は、格納時にペン先35を収容する。スリーブ40は有利に単一の弾性部材であり、ある程度の弾性を与えている。
外部シース50はスリーブ40に恒久的にスナップ固定されている。シース50は硬質プラスチック製であり、それはアセンブリに一定の剛性を与え、シールデバイス4のバレル2内での並進移動、およびこれによるスリーブ40の並進移動を助長するためである。
カラー23は、図3に見られている長手方向の前方停止部23aと、図4に見られている長手方向の後方停止部23bとを備え、それらはシールデバイス4の移動を所定の距離に制限している。したがって、スリーブ40は、図3に示された引き込み位置と図4に示された前進位置との間で移動可能である。
シールデバイス4はシャッター52を具備し、そのシャッターは一体化されたプラスチックヒンジ53によってシース50にヒンジ結合されている。シャッター52の形状はスリーブの前方開口部41を覆うようにデザインされており、直角方向の突出部を具備し、その突出部はカラー23内の開口部23c内に落ち込む。実際には、スリーブ40は開口部41の周囲に弾性的に変形可能であり、シャッター52と共に更に良好なシールを形成する。
前進位置と引き込み位置との間のシールデバイス4の移動は、シャッター52を、ペン先が通過することが可能な開位置と、スリーブ40の前方開口部41を閉鎖し且つほぼシールする閉位置との間のそれぞれで移動させる。したがって、シャッター52は閉鎖デバイスを構成し、より詳細には、操作においては、読者は特許文献1を参照してもよい。
図2においてより明確に見られているように、シールスリーブ40は第1の係合部43を具備し、筆記部材3は第2の係合部46を備えている。これら2つの係合部は、筆記部材3が図3に示された格納位置にある場合に、互いに係合する。
より具体的には、シールスリーブ40の係合部43はスリーブの径方向内面に形成されており、ほぼ後方開口部42からスリーブに沿って半分よりも前方に延在している。係合部は円錐台面であり、円形基部の43aから基部よりも小径の円形頂部の43bまで延在し、スリーブの後方開口部42に向かって配置されている。結果的に、スリーブ40は筆記具1内に取り付けられたとき、第一の係合部43は長手軸と同軸の円錐台形であり、その頂部は後端2bに向けられている。
筆記部材3に属する第2の係合部46は、より具体的には、シールスリーブ40内に取り付けられた筆記部材3の環状の径方向外面に形成された円錐台形状を成しており、より具体的には、ペン先35を担持しているチューブ34の面の部分にある。第2の係合部46の円錐台面は第1の係合部43の円錐台面と相補的であり、すなわち、それらは角度十数度以内の径で測定された円錐の頂角を互いに有している。
さらに、前部に向かって配置された第2の係合部46の基部46aの直径は、第1の係合部43の基部43aの直径と頂部43bの直径との間の数値である。第2の係合部の後部46bの直径はこの部分の前端46aの直径よりも小さく、したがって、後部に向かって頂部が配置されている。したがって、シールスリーブ40を通過する筆記部材3は引き戻され、第1および第2の係合部(43,46)は互いに接触し、この場合、それらの面の大部分を越えている。
筆記部材3を後方に向かって押し付けている圧縮ばね26は、一定の荷重が第1の係合部43上に第2の係合部材46によってかけられることを確実にしており、それはシールスリーブ40が引き込み位置においてカラー23上に後方停止部によって固定されるためであるということが、図示された機構によって観察される。一方で、格納位置内の筆記部材3は圧縮ばね26の復元力にさらされておらず、これは筆記部材上のリング38がバレル2の内部ショルダ21aと接触しているためである。
この場合双方とも円錐台面によって形成された2つの係合部(43,46)の相互作用は、スリーブ40の後端が密封されることを確実にしている。これらの同軸の面はそれぞれ同一のテーパであり、互いに接触する領域を形成し、その領域は係合部(43,46)の外周の全周にわたって延在し、これらの部分の長手方向の大部分の長さを越える。このように、スリーブ40の後端で形成されたシールは、バレルにキャップを取り付けることによって得られるシールと厳密に同程度のものであり、それは前方開口部41がシャッターによって閉鎖され、ペン先35が格納位置において保護されているからである。
さらに、2つの係合部(43,46)の相互作用は締め付け力を発生し、これらの部材の少なくとも1つの円錐台形状のために、筆記部材3とスリーブ40との間の摩擦係合を形成している。このように発生した接続力は、筆記部材3が後部押し込みボタン32によって延伸した位置内に手動で押された場合に、スリーブ40を図3に示された引き込み位置から図4に示された前進位置まで駆動することに有利に使用される。シールスリーブ40または更に正確にはそこに取り付けられたシース50が最前位置に到達した場合、使用者によってかけられた圧力はスリーブ40の係合部から筆記部材3の係合部46を開放し、ペン先35を、スリーブ内で前方開口部41を介しておよび筆記具内で開口部24を介して移動させ、延伸位置に到達させる。
筆記部材3とスリーブ40との間に発生する一時的な接続力は、シールデバイス4を引き込み位置から前進位置へ移動させ、その一方でシャッター52によって形成された閉鎖デバイスを操作するのに十分な大きさでなくてはならない。記載された実施形態に関して、少なくとも2Nの接続力がシールデバイス4の前方への移動を確実にするが、最小接続力は他のタイプのペンのために大きくすることが可能である。さらに、実際のところ、本発明によって構成された係合部(43,46)の分離はスナップ係合ほどに突然ではなく、スリーブ40から筆記部材3を分離するために必要とされる力を改良して、数N程度の低い数値、好適には10Nを超えない数値にすることが可能であり、これによって筆記具は非常に容易に操作され、分離はほとんど微小な力となる。
係合部(43,46)の特徴は、接続力を改良して心地よい使用とシールスリーブ40の確実な移動との間で良好な譲歩を与える数値とするために、認知できるほどに改良されてもよい。それと同様にこの力の数値と、係合部(43,46)間の所望の気密の度合いとの間で良好な譲歩を与える数値とするために、係合部の特徴が改良されてもよい。前述のそのようなパラメータは、円錐の頂角、一方の係合部の円錐台面に対する他方の係合部の面の形状、ならびにこれらの面の直径および長さのような、面の幾何学形状に関するパラメータを含んでいてもよい。
これらの部品が形成される材料のタイプのような、他のパラメータが含まれてもよく、より具体的には、これらの材料で形成される係合部の面の特徴が含まれてもよい。
例えば、円錐台面の直径を基に測定された係合部(43,46)の円錐の頂角は小さく、2〜5°であり、図示された実施形態のように好適には3°である。これは特に接続力を高め、進歩的な分離を達成するためである。
しかしながら、第1の係合部43、すなわちスリーブ40に接続された雌部の円錐の角度は第2の部分の円錐の頂角以下であること、または少なくともモールド成型のための仕様を採用することが好適である。これは、製品直径の必然的なばらつきにもかかわらず、逆の形状よりもこの形状を得るためである。これにより生ずることは、雌部のためのより小さいテーパを伴って、接触領域は係合部(43,46)の間で得られ、それはより大きい直径の領域を前進させる。このことは気密性と気密空間の容積の減少とを改良する。
同じ目的のために、しかし気密性を改良するためにも、一方の係合部はエラストマから形成され、その面は弾性的に変形して荷重を加えることが可能である。図示された実施形態において、それは雌係合部43、すなわちスリーブ40の係合部であり、それが全体的にエラストマで形成されている。スリーブ40の径方向の拡張が剛体の外部シース50によって制限されているのが見られる。したがって、筆記部材3がスリーブの後方を介して脱落する危険性、またはシールデバイス4がバレル2内で詰まる危険性はない。
しかしながら、第2の係合部46は剛性のあるプラスチックで、チューブ34と一体にモールド成型されて形成されている。変形可能な面と剛体の面とのこの組み合わせは、分離に関しておよびスライド移動の案内に関して好ましいと思われる。しかし、係合部(43,46)の変形可能な面および剛体面を逆転すること、または第1および第2の係合部のための変形可能な面を有することさえもあり得る。
改良型の実施形態に示されているように、エラストマのスリーブ40はシース50内に取り付けられ、一方の係合部が、剛体のプラスチック上にまたはスリーブ内を通る筆記部材の部分上に、2ショット射出成型またはオーバーモールド成型されたエラストマ部によって形成されることは、有利なことである。このことは単一の、ほぼ剛体の要素を提供し、係合部の機能を発揮するその部分のみが所望の弾性面を備え、その面は特に筆記具の組み立てを容易なものとすることが可能である。
改良型において、対応した部品の残りとして、第1および第2の係合部が同一の剛体のプラスチックで形成された硬い面を備えていることも可能である。このことは部品の製造を容易なものとする。しかしながら、係合部の面の状態は、これによって気密性と係合によって得られる接続力との間の良好な譲歩を確実にするために適合されなければならない。この目的のために、特にその平均ラインに対する粗さの算術平均偏差Raが1.6μm以下である、わずかな粗さを有する剛体の係合面を採用することが好ましいということが明らかである。
図1〜4に図示された第1の実施形態において、2つの係合部は相補的な円錐台面を備えているが、これらの面の少なくとも1つは円錐台とは異なった幾何学形状を完全に採用することが可能である。その一方で、その形状は十分な気密性、および過度の力または挙動を発生することなく分離されることが可能な接続を実行する。
例えば図5を参照すると、第2の係合部46、すなわち筆記部材3に接続される雄部は、2つの環状の突出レリーフ(46c,46d)を備えた全体的に円筒面よって形成されており、この場合は、レリーフはビード形状である。レリーフ(46c,46d)は長手方向において互いに離間されており、それぞれ異なった高さとされているが、それぞれの高さは全周にわたって全て一定であり、低い方のレリーフ46dは後方に向かって配置され、高い方のレリーフ46cは前方に向かって配置されている。したがって、これらのレリーフの頂点は円錐台形状内で好適に第1の係合部43の面に対して相補的に刻まれている。このように、2つの連続的な環状シール領域が存在し、筆記部材3のチューブ34とバレル2の長手軸と一致した同軸のスリーブ40とが共通に整列されている。しかしながら、円錐台面と係合することが可能な複雑な面の他の形状をとることが可能であり、それは円形の階段状面などである。しかしながら、そのような複雑な形状のために、第2の係合部46に使用されて、雌側または第1の係合部43の円錐台面が分離することは好適であると考えられる。
上述の2つの実施形態はもちろん限定的なものでない。一方で、第1および第2の係合部の議論において示された異なった改良型は一体に結合されることが可能であり、そのような係合部が筆記部材に使用されることも可能であり、その筆記部材は、延伸/格納のための、異なった閉鎖部材に設けられた1つ以上の顕著に異なったチップの機構を備えている。
1 ・・・筆記具
2 ・・・バレル
3 ・・・筆記部材
4 ・・・シールデバイス
21 ・・・主ボディ
21c ・・・カムトラック
21d ・・・溝
23 ・・・カラー
24 ・・・開口部
25 ・・・後方管状突出部
26 ・・・圧縮ばね
31 ・・・リザーバ
32 ・・・ソケット
33 ・・・インク浸透パッド
34 ・・・チューブ
35 ・・・ペン先
40 ・・・スリーブ
41 ・・・前方開口部
42 ・・・後方開口部
43 ・・・第1の係合部
46 ・・・第2の係合部
50 ・・・シース
52 ・・・シャッター
53 ・・・ヒンジ

Claims (12)

  1. −後端(2b)から前方開口部(24)を備えた前端(2a)へと長手方向に延在したバレル(2)と、
    −前端部にペン先(35)を備え、格納位置と、前記前方開口部を介してペン先が突出する延伸位置と、の間で前記バレル(2)内で長手方向に移動可能な筆記部材(3)と、
    −引き込み位置と前進位置との間で所定のストロークに沿って前記バレル(2)内で長手方向に移動可能とされ、後端および前端とにそれぞれ後方開口部および前方開口部(42,41)を備え、該後方開口部および前方開口部を介して前記筆記部材(3)がスライド可能なシールスリーブ(40)であって、前記筆記部材が前記格納位置と前記延伸位置との間で移動されるときに、前記シールスリーブが前記筆記部材によって前記引き込み位置と前記前進位置との間で移動されるシールスリーブ(40)と、を具備し、
    −閉鎖部材(52)は、前記スリーブが前記前進位置にある場合に、前記筆記部材が前記シールスリーブおよび前記バレルの前方開口部(41,24)を介して通ることを可能にし、且つ前記筆記部材が前記格納位置にあって前記ペン先(35)が前記スリーブの内部に収容されている場合に、閉鎖部材はほぼ気密状態で前記スリーブの前記開口部を閉鎖する筆記具において、
    前記シールスリーブ(40)は径方向の内側面に第1の係合部(43)を具備し、前記筆記部材(3)は径方向外側面に第2の係合部(46)を具備し、前記第1および第2の係合部(43,46)は長手方向に配置されて、互いに摩擦力を発生して係合し、前記筆記部材(3)と前記スリーブとの間に、前記筆記部材の前記引き込み位置から前記前進位置へと移動するために必要な力よりも大きい接続力を発生し、前記筆記部材(3)が前記格納位置にあり且つ前記シール部材(40)が前記引き込み位置にある場合に、前記第1および第2の係合部の間にほぼ気密の環状領域を形成し、少なくとも1つの前記第1および第2の係合部(43,46)は長手軸に関して同軸の円錐台面であり、後方に向かって向けられた頂点を備えているように形成されていることを特徴とする筆記具。
  2. 前記第1の係合部(43)は長手方向と同軸の円錐台面であり、その頂点は後方に向かって向けられていることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  3. 前記第2の係合部(46)は前記第1の係合部と相補的な円錐台面とされていることを特徴とする請求項2に記載の筆記具。
  4. 前記第1の係合部(43)の円錐の頂角は前記第2の係合部(46)の円錐の頂角以下であり、前記第1および第2の係合部の円錐の頂角は好適にほぼ等しいことを特徴とする請求項3に記載の筆記具。
  5. 前記第1および第2の係合部の他は長手方向に離間された少なくとも2つの環状の突出レリーフ(46c、46d)を備えた面であり、該少なくとも2つのレリーフ(46c、46d)の軸は前記円錐台面と相補的な円錐台形状内に刻まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具。
  6. 前記少なくとも1つの円錐台面の前記円錐の頂角は2〜5°であり、好適には3°であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の筆記具。
  7. 前記第1および第2の係合部(43,46)の少なくとも一方は弾性的に変形可能な面を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の筆記具。
  8. 前記第1の係合部(43)は弾性的に変形可能な面を備え、その一方で前記第2の係合部(46)は剛体の面を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の筆記具。
  9. 前記少なくとも1つの弾性的に変形可能な面は、前記シールスリーブまたは前記筆記部材に属する剛体部とともに一部品として形成された弾性部であることを特徴とする請求項7または8に記載の筆記具。
  10. 前記シールスリーブ(40)は全体的にエラストマで形成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の筆記具。
  11. 前記第1および第2の係合部(43,46)はわずかな面粗さを有する硬い麺であり、好適に剛体のプラスチック面であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の筆記具。
  12. 前記第1および第2の係合部(43,46)の摩擦係合は2〜10Nの接続力を発生することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の筆記具。
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