JP2010504100A - 冷感菓子及び飲料 - Google Patents

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Abstract

チューインガム、菓子、及び飲料を含めた食用組成物は、単独で使用してもよく互いに組合せて使用してもよく又は他の冷感剤と組合せて使用してもよい、特定の冷感剤を含有する。この冷感剤は、必要に応じてその放出プロファイルを修正するために処理されてよい。この食用組成物は、メントールを単独で冷感剤として使用することに付随する望ましくない特性を減少又は排除しつつ、快適な冷感を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、部分的に又は完全にメントールと置き換えるのに有効な特定の冷感剤を含む冷感菓子及び飲料に関する。
多くの菓子製品、特に呼気を清涼化するために普及しているものは、中程度から高程度のメントールを含有するミント風味の製品である。メントールは、呼気を清涼化する飲料にも使用されている。メントールは、皮膚及び口腔の粘膜における生理的な冷感効果でも周知である。メントールのこの「冷感」効果は、温冷の感知を担う神経末端へのメントールの直接作用に起因する生理的効果であると考えられる。メントールは直接冷感受容体を刺激する。「冷感」効果に加えて、メントールは、「鼻腔への作用」、「芳香」、「ミントの風味」などの他の生理的効果ももたらす。しかしながら、一部の組成物にもたらす強いミント臭及び強烈な刺激を含め、メントールの使用に付随する不都合な点がある。
メントールの不都合な点は有しないが、ほぼ同じ生理的冷感効果を提供する他の化合物でメントールと置き換える試みが行われてきた。メントールに似た生理的効果を提供する一部の非メントール化合物は、Rowsellらの特許文献1に記載されている。生理的な冷感効果を示す他の化合物は、Sunの特許文献2に記載されている。
メントールなどの非常に強い風味は、強い風味の初めの噴出を与えるために使われてきた。菓子類において異なる放出プロファイルを提供できる非メントール冷感剤の開発への他の試みも行われてきた。例えば、生理的冷感剤3−L−メントキシプロパン−1,2−ジオールを食品に許容される水溶性の担体と共に乾燥し、得られた生成物をチューインガムに混合する方法が、Chapdelaineらの特許文献3に開示されている。Wolfらの特許文献4は、メントール風味のチューインガムに対して減少したメントールの総濃度を提供する生理的冷感剤の組み合わせを記載している。
米国特許第4,296,255号明細書 米国特許第7,030,273B1号明細書 米国特許第5,326,574号明細書 米国特許出願公開第2005/0019445A1号明細書
しかしながら、メントールを実質的に減少するか又は完全に排除した冷感組成物への要求は残っている。したがって、メントールの量を減少するか又は完全にメントールを含まずに、菓子類及び飲料の組成物に使用でき、製品に冷感を提供するための非メントール冷感組成物に対する要求は、依然としてある。その組成物が、好ましくない風味の強さ、又はメントールの添加に起因する風味特徴を有しなければ有利になる。優れた冷感効果を伴う爽やかな、質の高い風味を提供することも所望されている。
1つの実施形態は、
Figure 2010504100
(式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは2又は3である)の構造を有する冷感剤を含むチューインガムである。
別の実施形態は、
エラストマーと、
Figure 2010504100
(式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは1、2又は3である)の構造を有する冷感剤と、
高強度甘味料と、
風味増強剤と
を含むチューインガムである。
別の実施形態は、
Figure 2010504100
(式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは2又は3である)の構造を有する第1の冷感剤であって、25℃で1リットル当たり約0.05〜約10gの水溶解度を有する第1の冷感剤と、
25℃で少なくとも2倍第1の清涼剤の水溶解度とは異なる水溶解度を有する第2の冷感剤と
を含む、菓子である。
別の実施形態は、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミドと、咽喉治療剤又は咽喉緩和剤とを含む菓子である。
別の実施形態は、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミドと、アレルギー緩和剤含む菓子である。
別の実施形態は、
Figure 2010504100
(式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、及びnは2又は3である)の構造を有する第1の冷感剤であって、25℃で1リットル当たり約0.05〜約10gの水溶解度を有する第1の冷感剤と、
25℃で少なくとも2倍第1の清涼剤の水溶解度とは異なる水溶解度を有する第2の冷感剤と
を含む飲料である。
これらの実施形態、及び他の実施形態の詳細は、以下に記載している。
本発明者は、菓子類及び飲料において部分的に又は完全にメントールと置き換えるのに有効な特定の冷感剤を発見した。化学構造は以下に記載されているが、その特定の冷感剤は、単独で、又はメントールとの組み合わせもしくは他の非メントール冷感剤との組み合わせ、又はその両方で使用してもよい。
本願明細書で使用される場合、「菓子」という用語は、チューインガム(風船ガムを含む)、チョコレート、トローチ剤、ミント、タブレット、チューインキャンデー、ハードキャンデー、ボイルドキャンデー、呼気又は他の口腔ケア用のフィルム又は細片、キャンデー棒、棒つきキャンデー、グミ、ゼリー、ファッジ、キャラメル、ハードもしくはソフトのパン製品(panned Goods)、タフィー(toffee)、タフィー(taffy)、ゼラチンキャンデー、ガムドロップ、ジェリービーン、ヌガー、フォンダン、又はこれらの1つ以上の組み合わせ、あるいはこれらの1つ以上を組み込む食用の組成物を含むが、これらに限定されない。
本願明細書で使用されている「飲料」という用語は、飲用の液体又は半液体を意味し、例えばフレーバーウォーター、ソフトドリンク、フルーツ飲料、コーヒーベースの飲料、紅茶ベースの飲料、ジュースベースの飲料、ミルクベースの飲料、ゲル飲料、炭酸飲料又は非炭酸飲料、アルコール飲料又は非アルコール飲料が挙げられる。
1つの実施形態は、
Figure 2010504100
(式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは2又は3である)の構造を有する冷感剤を含むチューンガムである。RがC1−C6アルキルである場合、それは、例えば、メチル、エチル、1−プロピル(n−プロピル)、1−メチルエチル(イソプロピル)、シクロプロピル、1−ブチル(n−ブチル)、2−ブチル、2−メチル−1−プロピル(sec−ブチル)、1,1−ジメチルエチル(tert−ブチル)、シクロブチル、1−メチルシクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、1−ペンチル(n−ペンチル)、2−ペニル、3−ペンチル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−2−ブチル、3−メチル−2−ブチル、2,2−ジメチル−1−プロピル(ネオペンチル)、シクロペンチル、1−メチルシクロブチル、2−メチルシクロブチル、3−メチルシクロブチル、1,2−ジメチルシクロプロピル、2,2−ジメチルシクロプロピル、2,3−ジメチルシクロプロピル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2−メチル−3−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、3−メチル−3−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−2−ブチル、2,3−ジメチル−1−ブチル、2,3−ジメチル−2−ブチル、1,2,2−トリメチルシクロプロピル、2,2,3−トリメチルシクロプロピル、(1,2−ジメチルシクロプロピル)メチル、(2,2−ジメチルシクロプロピル)メチル,1,2,3−トリメチルシクロプロピル、(2,3−ジメチルシクロプロピル)メチル、2,2−ジメチルシクロブチル、2,2−ジメチルシクロブチル、(1−メチルシクロブチル)メチル、1,2−ジメチルシクロブチル,2,3−ジメチルシクロブチル、(2−メチルシクロブチル)メチル、1,3−ジメチルシクロブチル、2,4−ジメチルシクロブチル、(3−メチルシクロブチル)メチル、1−メチルシクロペンチル、2−メチルシクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルなどであってよい。この種類の冷感剤の調製方法は、例えば、Sunの米国特許第7,030,273号明細書に記載されている。冷感剤の一部は米国テキサス州ベイタウンのQaroma Inc.,から市販されている。
いくつかの実施形態では、冷感剤は、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−エトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−プロポキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−ブトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミドなど、又はその組み合わせから選択される。いくつかの実施形態では、冷感剤は、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−エトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、又はその組み合わせである。
チューインガムは、ガムを噛んだときに冷感をもたらすのに有効な量の冷感剤を含んでよい。冷感剤の量の選択は、使用する冷感剤の化学構造、チューインガムからの放出を遅らせるか又は加速させるために冷感剤に何らかの処理を施しているかどうか、及び、もたらしたい冷感の所望の度合いを含む因子に依存する。標準的な冷感剤の量は、例えば、チューインガムの約0.001〜約15重量%、具体的にはチューインガムの総重量に対して、約0.005〜約10重量%、より具体的には約0.01〜約5重量%、より具体的には約0.05〜約3重量%、更により具体的には約0.05〜約2重量%、更によりいっそう具体的には、約0.05〜約1重量%であってよい。
いくつかの実施形態では、チューインガムは、第2の冷感剤を含む。第2の冷感剤として使用するのに好適な冷感剤は、例えば、メントール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(WS−3)、N−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンのエチルエステル(3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)酢酸エチル;WS−5)、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジエチルブタンアミド、イソプレゴール、3−(1−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール、3−(L−メントキシ)−2−メチルプロパン−1,2−ジオール、p−メンタン−2,3−ジオール、p−メンタン−3,8−ジオールなどのメンタンジオール、6−イソプロピル−9−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−2−メタノール、コハク酸メンチル及びそのアルカリ土類金属塩、トリメチルシクロヘキサノール、N−エチル−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサンカルボキサミド、和種ハッカ油、ペパーミント油、メントン、イソメントン、メントングリセロールケタール、乳酸メンチル、3−(L−メントキシ)エタン−1−オール、3−(L−メントキシ)プロパン−1−オール、3−(L−メントキシ)ブタン−1−オール、L−メンチル酢酸N−エチルアミド、4−ヒドロキシペンタン酸L−メンチル、3−ヒドロキシ酪酸L−メンチル、N,2,3−トリメチル−2−(1−メチルエチル)−ブタンアミド、n−エチル−trans−2−cis−6−ノナジエンアミド、N,N−ジメチルメンチルコハク酸アミド、及びピロリドンカルボン酸メンチル、キシリトール、エリスリトール、メンタン、メントンケタール、置換されたp−メンタン、非環式カルボキサミド、グルタル酸モノメンチル、置換されたシクロヘキサンアミド、置換されたシクロヘキサンカルボキサミド、置換されたメンタノール、p−メンタンのヒドロキシメチル誘導体、2−メルカプト−シクロデカノン、2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサノール、シクロヘキサンアミド、酢酸メンチル、サリチル酸メンチル、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド(WS−23)、イシリン、樟脳、ボルネオール、ユーカリ油、ペパーミント油、酢酸ボルニル、ラベンダー油、ワサビエキス、セイヨウワサビエキス、3,1−メントキシプロパン 1,2−ジオールなど、及びその組み合わせを含む。これらの冷感剤及び他の適した冷感剤は、Rowsell他の米国特許第4,032,661号明細書、及び同第4,230,688号明細書、Amano他の米国特許第4,459,425号、Watson他の米国特許第4,136,163号明細書、Grub他の米国特許第5,266,592号明細書、及びWolf他の米国特許第6,627,233号明細書に記載されている。いくつかの実施形態では、第2の冷感剤は、メントール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(WS−3)、N−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンのエチルエステル,N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジエチルブタンアミド、及びその組み合わせからなる群から選択される。
第1の冷感剤及び第2の冷感剤は、必要に応じて水溶解度が異なってよい。例えば、いくつかの実施形態では、チューインガムは、25℃で1リットル当たり約0.05〜約10gの水溶解度を有する第1の冷感剤と、少なくとも2倍、より具体的には3倍、更により具体的には4倍第1の冷感剤の水溶解度と異なる水溶解度を有する第2の冷感剤とを含む。例えば、第1の冷感剤が、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミドであって、且つ2.2g/Lの水溶解度を有し、第2の冷感剤が、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミドであって、且つ0.4g/Lの水溶解度を有する場合、第2の冷感剤の水溶解度は、5.5(2.2/0.4)倍だけ、第1の冷感剤の水溶解度と異なる。第1の清涼剤の水溶解度は、1リットル当たり少なくとも約0.07gであってよい。第1の冷感剤の水溶解度は、1リットル当たり約9gまで、又は1リットル当たり約8gまでであってよい。本願明細書で使用される場合、「水溶解度」という用語は、25℃での水溶解度を示し、水1リットル当たりのグラムで表わされる。水溶解度は、実験的に測定されるか、又は様々な理論手法によって推測されてよい。例えば、Joseph R.Votano,Marc Parham,Lowell H.Hall,Lemont B.Kier,及びL.Mark Hall,「Prediction of Aqueous Solubility Based on Large Datasets Using Several QSPR Models Utilizing Topological Structure Representation」,Chemistry & Biodiversity,2004,第1巻,第11号,1829−1841頁を参照。他に特定がされていなければ、溶解度は、pH7の水に対してのものである。1リットル当たりのグラム(g/L)で表わされた様々な冷感剤の水溶解度値は、表1に列挙される。これらの値は、米国マサチューセッツ州チュークスベリのChemSilicoから得られる、www.logP.comで入手可能なlogWツールを使用して計算された。表1
Figure 2010504100
噛んでいる間のガムからの冷感剤の放出は、加速放出又は遅延放出のどちらかに修正されてよい。冷感剤の放出を修正するための技術は、例えば、完全なもしくは部分的な封入のための噴霧乾燥、流動床被覆、噴霧冷却、又はコアセルベーションによる封入、部分的な封入のための凝集、部分的な封入のための固化もしくは吸収、押し出し成形による閉じ込め、及びシリカもしくはゼオライトへの吸着を含む。
いくつかの実施形態では、冷感剤の放出は、封入材料も含む送達システムへの冷感剤の取り込みによって修正される。本願明細書で使用される場合の「送達システム」という用語は、封入材料及び封入材料とともに封入される少なくとも1つの成分を含む。いくつかの実施形態では、送達システムは、複数の成分、複数の層もしくは度合いの封入、及び/又は1つ以上の他の冷感剤を含んでよい。いくつかの実施形態では、送達システムにおける1つ以上の成分及び封入材料は、マトリックスを形成してよい。いくつかの実施形態では、封入材料は、1つ以上の成分を完全に被覆又は覆ってよく、あるいは、成分の周りに、部分的もしくは完全なシェル、カバー、又は被覆物を形成してよい。
本願発明の1つの態様では、冷感剤の放出プロファイルは、封入材料、例えばポリマーの疎水性に基づいて、送達システムを処方することで管理できる。疎水性の高いポリマーを使用して送達システムを形成することで、チューインガムからの冷感剤の放出を遅らせることができる。同様に、疎水性の低い封入材料を使用することで、冷感剤を早い段階で、又はより急速に放出することができる。
疎水性は、ASTM D570−98に指定され、ASTM Internationalから入手可能な標準的な方法に従って測定される吸水量として、定量できる。したがって、比較的低い吸水特性を有する封入材料を選択することにより、生産された送達システムに含有される冷感剤の放出は、高い吸水特性を有する封入材料と比べて、遅らせることができる。特定の実施形態では、約50〜100%(25℃でASTM D570−98に従って測定)の吸水率を有する封入材料を有する送達システムを使用することができる。冷感剤の相対送達速度を減速するか、又は冷感剤の放出を遅らせるために、封入材料を、吸水率が約5〜約50%(25℃でASTM D570−98に従って測定)になるように選択することができる。この範囲において、吸水性は、少なくとも10%、又は少なくとも15%であってよい。更に、別の実施形態では、封入材料の吸水特性は、冷感剤の放出においてよりいっそうの遅れを生み出すために、0.0〜約5%(25℃でASTM D570−98に基づいて測定)になるように選択できる。いくつかの実施形態では、チューインガムは、第1の封入材料によって封入された第1の冷感剤、及び第2の封入材料によって封入された第2の冷感剤を含む。第1の封入材料及び第2の封入材料は、同一でも、又は異なってもよい。いくつかの実施形態では、第1の封入は第1の吸水率を有し、第2の封入材料は第2の吸水率を有し、第1の吸水率及び第2の吸水率は、少なくとも10パーセント、より具体的には少なくとも20パーセント、更により具体的には30パーセント、更によりいっそう具体的には少なくとも40パーセント、まだ更に具体的には少なくとも50パーセント異なり、全ての吸水率は、ASTM D570−98に基づいて測定される。吸水率の違いは、第1の吸水性が第2の吸水性よりも大きいというになっていてもよいし、又はその反対であってもよい。
別の実施形態では、異なる吸水特性を有する封入材料で処方した2つ以上の送達システムの混合物も使用できる。2つ以上の送達システムを混合する場合、例えば、一部の冷感剤はチューインガムの初期段階において放出し、一部の冷感剤はチューインガムの後の段階において放出されるように、冷感剤の放出は管理することができる。
本願発明の内容において使用してよい好適な疎水性を有するポリマーとしては、例えば酢酸ビニル、ビニルアルコール、エチレン、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなどを含むモノマーのホモポリマー及びコポリマーが挙げられる。好適な疎水性のコポリマーとしては、例えば、酢酸ビニル/ビニルアルコールコポリマー、エチレン/ビニルアルコールコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、エチレン/ビニルアルコール/酢酸ビニルターポリマー、エチレン/アクリル酸コポリマー、エチレン/メタクリル酸メチルコポリマー、及びFエチレン/メタクリル酸コポリマーが挙げられる。例えば、ポリ(エチレン−co−酢酸ビニル)が封入材料の場合、疎水性の度合いは、コポリマー中のエチレン及び酢酸ビニルの比率を調整することによって制御することができる。酢酸ビニルに対して高いエチレンの比率は、冷感剤の緩やかな放出を提供する。一例として、ポリ(エチレン−co−酢酸ビニル)を使用して、コポリマーのいくつかの実施形態中の酢酸ビニルの重量%を約1〜約60重量%にできる。
いくつかの実施形態では、封入材料は、チューインガムの総重量に対して、約0.2〜約10重量%の量、具体的には約0.5〜約8重量%の量、より具体的には約1〜約5重量%の量で存在する。送達システムの重量に対する封入材料の量は、約30〜約90重量%、具体的には約45〜約95重量%、より具体的には約60〜約90重量%であってよい。
封入材料の疎水性の選択基準に基づいて送達システムを処方する際に、冷感剤は、封入材料内に完全に封入されてもよいし、封入材料内に完全には封入されなくてもよい。不完全な封入は、製造過程を修正及び/又は調整し、冷感剤を部分的に被覆することで実現できる。いくつかの実施形態では、封入材料は、冷感剤とともにマトリックスを形成してよい。
食用組成物への組み込みに適した少なくとも1つの送達システムを選択する方法は、冷感剤の所望の放出プロファイルを決定することから開始できる。特定のチューインガムにおける特定の送達システムに対する実際の放出速度は、体外試験で、又は体内試験によって決定してよい。例えば、いわゆる「咀嚼」試験は、ヒト被験者又はヒトの咀嚼及び唾液分泌を擬態する自動装置を用いて実施してよい。
いくつかの実施形態では、チューインガムは、2つの冷感剤を含み、第1の冷感剤を約5〜約50%の吸水率を有する封入材料によって封入し、第2の冷感剤を約50〜約100%の吸水率を有する封入材料によって封入し、その吸水率は25℃でASTM D570−98に基づいて測定される。
冷感剤に加えて、チューインガムは、必要に応じて、更に風味増強剤を含んでよい。風味増強剤は、食用の物質において好ましくない風味を緩和又は除去することができる物質である。風味増強剤は、甘味の濃度を増加する甘味増強剤などの食用物質において所望の風味を高める役割も果たしてよい。冷感剤に関連して、風味増強剤は、苦味、好ましくないミント味、又は別の好ましくない風味を緩和又は除去するのに有効であるかも知れない。風味増強剤組成物は、制御された放出特性を有してよい。風味増強剤は、冷感剤と共に相乗的に働き、冷感剤の知覚を強めるかも知れない。いくつかの実施形態では、風味増強剤との組み合わせた甘味料の送達は、組成物の消費において甘味を高めるかも知れない。したがって、増強剤の組み込みによって、組成物によって提供された冷感及び甘味の度合いを妥協せずに、冷感剤及び/又は甘味料の量の減少できる。
風味増強剤として機能する任意の様々な物質は、本願明細書において記載された組成物に使用してよい。例えば、適した風味増強剤としては、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、クロロゲン酸、アラピリデイン、シナリン、ミラクリン、グルピリデイン、ピリジニウム−ベタイン化合物、グルタミン酸一ナトリウム、グルタミン酸一カリウムなどのグルタミン酸塩、ネオテーム、タウマチン、タガトース、トレハロース、塩化ナトリウムなどの塩、グリチルリジン酸モノアンモニウム、バニラエキス(エチルアルコール中)、水溶性糖酸、塩化カリウム、重硫酸ナトリウム、水溶性加水分解植物性タンパク質、水溶性加水分解動物性タンパク質、水溶性酵母エキス、アデノシン一リン酸(AMP)、グルタチオン、イノシン一リン酸、イノシン酸二ナトリウム、キサントシン一リン酸、グアニル酸一リン酸、などの水溶性ヌクレオチド、アラピリデイン(N−(1−カルボキシエチル)−6−(ヒドロキシメチル)ピリジニウム−3−オール分子内塩、甜菜エキス(アルコール抽出液)、サトウキビ葉エッセンス(アルコール抽出液)、クルクリン、ストロジン、マビンリン、ギムネマ酸、2−ヒドロキシ安息香酸(2−HB)、3−ヒドロキシ安息香酸(3−HB)、4−ヒドロキシ安息香酸(4−HB)、2,3−ジヒドロキシ安息香酸(2,3−DHB)、2,4−ジヒドロキシ安息香酸(2,4−DHB)、2,5−ジヒドロキシ安息香酸(2,5−DHB)、2,6−ジヒドロキシ安息香酸(2,6−DHB)、3,4−ジヒドロキシ安息香酸(3,4−DHB)、3,5−ジヒドロキシ安息香酸(3,5−DHB)、2,3,4−トリヒドロキシ安息香酸(2,3,4−THB)、2,4,6−トリヒドロキシ安息香酸(2,4,6−THB)、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸(3,4,5−THB)、4−ヒドロキシフェニル酢酸、2−ヒドロキシイソカプロン酸、3−ヒドロキシ桂皮酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸、4−メトキシサリチル酸及びその組み合わせなどの水溶性の風味増強剤が挙げられるが、これに限定されない。
別の適した風味増強剤は、実質的に又は完全に水に不溶であり、シトラスアウランチウム、バニラオレオレジン、水に不溶の糖酸、水に不溶の加水分解植物性タンパク質、水に不溶の加水分解動物性タンパク質、水に不溶の酵母エキス、不溶性のヌクレオチド、サトウキビ葉エッセンス、及びその組み合わせなどであるが、これに限定されない。
いくつかの別の適した風味増強剤としては、マルトール、エチルマルトール、バニリン、わずかに水に溶ける糖酸、わずかに水に溶ける加水分解植物性タンパク質、わずかに水に溶ける加水分解動物性タンパク質、わずかに水に溶ける酵母エキス、わすかに水に溶けるヌクレオチド、及びその組み合わせなどの水にわずかに溶ける物質が挙げられるが、これに限定されない。
上述のように、一種の風味増強剤である甘味増強剤は甘味を強める。典型的な甘味増強剤としては、グリチルリジン酸モノアンモニウム、甘草グリチルリジン酸、シトラスアウランチウム、アラピリデイン、アラピリデイン(N−(1−カルボキシエチル)−6−(ヒドロキシメチル)ピリジニウム−3−オール)分子内塩、ミラクリン、クルクリン、ストロジン、マビンリン、ギムネマ酸、シナリン、グルピリデイン、ピリジニウム−ベタイン化合物、甜菜エキス、ネオテーム、タウマチン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、タガトース、トレハロース、マルトール、エチルマルトール、バニラエキス、バニラオレオレジン、バニリン、甜菜エキス(アルコール抽出液)、サトウキビ葉エッセンス(アルコール抽出液)、G−タンパク質結合性受容体(T2R,及びT1R)に応答する化合物、2−ヒドロキシ安息香酸(2−HB)、3−ヒドロキシ安息香酸(3−HB)、4−ヒドロキシ安息香酸(4−HB)、2,3−ジヒドロキシ安息香酸(2,3−DHB)、2,4−ジヒドロキシ安息香酸(2,4−DHB)、2,5−ジヒドロキシ安息香酸(2,5−DHB)、2,6−ジヒドロキシ安息香酸(2,6−DHB)、3,4−ジヒドロキシ安息香酸(3,4−DHB)、3,5−ジヒドロキシ安息香酸(3,5−DHB)、2,3,4−トリヒドロキシ安息香酸(2,3,4−THB)、2,4,6−トリヒドロキシ安息香酸(2,4,6−THB)、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸(3,4,5−THB)、4−ヒドロキシフェニル酢酸、2−ヒドロキシイソカプロン酸、3−ヒドロキシ桂皮酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸、4−メトキシサリチル酸及びその組み合わせが挙げられるが、これに限定されない。
塩味を強める添加風味増強剤としては、Ohta他の米国特許第6,974,597号明細書に開示されるような酸性ペプチドが挙げられる。酸性ペプチドとしては、リジン、アルギニン、及びヒスチジンなどの塩基性アミノ酸よりも、多くのアスパラギン酸及びグルタミン酸などの酸性アミノ酸を有するペプチドが挙げられる。酸性のペプチドは、ペプチド合成、又はエンドペプチダーゼを使用して、タンパク質を加水分解すること及び必要に応じてアミド分解することによって得られる。酸性ペプチド又はタンパク質を加水分解及びアミド分解することで得られるペプチドの生産において使用に適したタンパク質としては、植物性タンパク質(例えば、小麦グルテン、ゼイン及びグルテンミールなどのトウモロコシタンパク質、大豆タンパク質単離物)、動物性タンパク質(例えば、ミルクカゼイン、乳清タンパク質などの乳タンパク質、食肉タンパク質、魚肉タンパク質などの筋タンパク質、卵白タンパク質、及びコラーゲン)並びに微生物タンパク質(例えば、微生物によって生産される微生物細胞タンパク質及びポリペプチド)が挙げられる。
温感効果又は冷感効果の感覚は、米国特許出願公開第2003/0072842A1号明細書に記載されているように、疎水性の甘味料の使用でも延長できる。例えば、このような疎水性甘味料としては、以下に示すような式Iから式XIが挙げられる。
Figure 2010504100
(式中、X、Y、Zは、CH2、O及びSからなる群より選択される)
Figure 2010504100
(式中、X及びYはS及びOからなる群より選択される)
Figure 2010504100
(式中、XはS又はOであり、YはO又はCH2であり、ZはCH2、SO2又はSであり、RはOCH3、OH又はHであり、R1はSH又はOHであり、R2はH又はOHである)
Figure 2010504100
(式中、XはC又はSであり、RはOH又はHであり、R1はOCH3又はOHである)
Figure 2010504100
(式中、R、R2及びR3はOH又はHであり、R1はH又はCOOHである)
Figure 2010504100
(式中、XはO又はCH2であり、RはCOOH又はHである)
Figure 2010504100
(式中、RはCH3CH2、OH、N(CH32又はClである)
Figure 2010504100

Figure 2010504100

Figure 2010504100

Figure 2010504100
Johnson他の米国特許第6,159,509号明細書に記載のように、ペリラルチンを添加してもよい。
上述に列挙した風味増強剤のいずれも、単独又は組み合わせて使用してよい。
いくつかの実施形態は、例えば、互いに相乗的に作用する2つ以上の風味増強剤を含んでよい。例えば、いくつかの実施形態では、互いに相乗的に作用する2つ以上の甘味料増強剤を含有する甘味料増強剤組成物が提供されてもよい。甘味料増強剤組成物は、スクロースと同等の甘味強度を提供するために必要なスクロースの量を減らすことで、それが組み込まれた製品の甘味を増強してよい。甘味料増強剤の組み合わせの甘味増強効果は、個々に使用したいずれの化合物の効果よりも大きくてよい。
更なる風味増強剤としては、例えば、Kurz他の米国特許第5,631,038号明細書及び同第6,008,250号に記載された風味増強剤が挙げられる。いくつかの実施形態では、風味増強剤は、3−ヒドロキシ安息香酸と、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、及びその組み合わせからなる群より選択されたジヒドロキシ安息香酸とを含んでよい。ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、及びアンモニウム塩などの可食の塩は、これらの増強剤の組み合わせの中の遊離酸と置換されてよい。
チューインガムは、飲料組成物に関連して以下に述べられる1つ以上の甘味剤を更に含んでよい。例えば、チューインガムは、必要に応じて、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩、L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル、L−α−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物、N−[N−(3,3−ジメチルブチル)−L−アスパルチル]−L−フェニルアラニン 1−メチルエステル、スクロースの塩素化誘導体、タウマチン、モナチン、モグロシド、又はその組合せなどの高強度甘味料を含んでよい。
いくつかの実施形態では、チューインガムは風味増強剤及び高強度甘味料を含む。
別の実施形態は、ガムベースと、
Figure 2010504100
(式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは1、2、又は3である)の構造を有する冷感剤と、高強度甘味料と、風味増強剤とを含むチューインガムである。
一実施形態は、
Figure 2010504100
(式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは2又は3である)の構造を有する冷感剤の初期濃度を含むチューインガムを噛む工程であって、これにより個体の唾液中に冷感剤を導入する工程を含む、個体の口内に冷感をもたらす方法である。チューインガムは、必要に応じて、10分間、20分間、又は30分間噛んだ後に冷感剤の初期濃度の少なくとも5%を含んでよい。
一実施形態は、
Figure 2010504100
(式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは2又は3である)の構造を有する冷感剤の初期濃度を含むチューインガムを提供する工程と、このチューインガムを噛む行程であって、これにより個体の唾液中に冷感剤を導入する工程とを含む、個体の口内に清涼感をもたらす方法である。チューインガムは、必要に応じて、10分間、20分間、又は30分間噛んだ後に冷感剤の初期濃度の少なくとも5%を含んでよい。
適した冷感剤組成物に加えて、チューインガム組成物は一般にガムベース及び様々な添加物を含む。一般に、チューインガム組成物は、水に不溶のエラストマー部及び水溶性のバルク部を含む。ガムベースは、所望のガムの粘稠度、及び最終的なチューインガム製品を作るために組成物に使用した他の成分などの様々な因子によって大きく変えることができる。いくつかの実施形態では、エラストマーは、エラストマー溶剤、可塑剤、充填剤などの成分と共に事前に混合され、水溶性のバルク部と混合して最終的なチューインガムを形成する前に、ガムベースが形成される。いくつかの実施形態では、最終的なチューインガムは、事前に混合されたガムベースを含まない。
ガムベースは、チューインガムの技術分野において公知である任意の水に不溶のエラストマーであってよく、チューインガム及び風船ガムに利用するエラストマーを含む。ガムベース内の適したポリマーの例示的な例としては、天然及び合成のエラストマー及びゴム(tunu)、例えばチクル、クラウンガム、ニスペロ、ロシジンハ、ジェルトング、ペリーロ、ニガーグッタ、ツヌ、バラタ、ガッタパーチャ、レチカプシ(lechi−capsi)、ソルヴァ(sorva)、グッタカイ(gutta kay)などの植物性の物質が挙げられる。ブタジエン−スチレンコポリマー、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレンコポリマー、ポリエチレン、及びそれらの組み合わせなどの合成エラストマーも有用である。ガムベースとしては、ポリ酢酸ビニル、及びその部分加水分解物、ポリ(酢酸ビニル−co−ビニルアルコール)、又は以上のものの少なくとも1種を含む組み合わせなどの毒性のないビニルポリマーを含んでよい。利用する場合、ビニルポリマーの分子量は、約3,000〜約94,000原子質量単位の範囲にあってよい。
利用するガムベースの量は、使うベースの種類、所望するガムの粘稠度、及び最終的なチューインガム製品を作るために組成物に使用する他の成分などの様々な因子によって、大きく変化する。一般的に、ガムベースは、最終的なチューインガム組成物の約5〜約94重量パーセントの量、又はチューインガム製品の約15〜約45重量パーセント、より具体的には約15〜約35重量パーセント及び更により具体的には約20〜約30重量パーセントの量で存在する。
ガムベース組成物は、エラストマー成分の軟化を補助する従来のエラストマー溶剤を含有してもよい。従来のエラストマー溶剤としては、例えば、α−ピネン又はβ−ピネンのポリマーなどのテルペン(trepanned)樹脂、ロジンのメチル、グリセロールもしくはペンタエリスリトールエステル、又は水素化、二量化もしくは重合化したロジンなどの変性されたロジン及びガム、又は以上のロジンの少なくとも1種を含む組み合わせ、部分的に水素化したウッドロジンもしくはガムロジンのペンタエリスリトールエステル、ウッドロジンもしくはガムロジンのペンタエリスリトールエステル、ウッドロジンのグリセロールエステル、部分的に二量化したウッドロジンもしくはガムロジンのグリセロールエステル、重合化したウッドロジンもしくはガムロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリセロールエステル、ウッドロジンもしくはガムロジンのグリセロールエステル、部分的に水素化したウッドロジンもしくはガムロジン、ウッドロジンもしくはガムロジンの部分的に水素化したメチルエステルなどが挙げられる。エラストマー溶剤は、ガムベースの約5重量%〜約75重量%、具体的にはガムベースの約45重量%から約70重量%の量で使用することができる。
水不溶性のガムベース部に加えて、典型的なチューインガム組成物は、水溶性のバルク部及び様々な添加物を含む。この水溶性の部分は、甘味剤、増量剤、軟化剤及び/又は可塑剤、ワックス、乳化剤、増粘剤、風味増強剤、温感剤、呼気清涼化剤、口内湿潤化剤、酸味料、着色剤、緩衝剤、抗酸化物質、栄養補給剤、薬剤、及び所望の特性を提供する他の従来のチューインガム添加物を含んでよい。当業者に公知の他の従来のチューインガム添加物を水溶性のバルク部に使用してもよい。
適した増量剤としては、充填剤及び食感向上剤の役割を果たしてもよい無機質アジュバントを挙げてよい。適した無機質アジュバントとしては、充填剤及び食感向上剤としての役割を果たすことができる、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、リン酸三カルシウム、リン酸三カルシウムなどが挙げられる。これらの充填剤又はアジュバントは、ガムベースにおいて様々な量で使用できる。具体的には、使用する際の充填剤の量は、ガムベースの総重量の約0〜約60重量%、より具体的には、ガムベースの総重量の約20〜約30重量%の量で存在する。
使用に適した更なる増量剤(担体、エクステンダー)としては、単糖、二糖、多糖、糖アルコール類、ポリデキストロース、及びマルトデキストリン類などの甘味剤、炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、第1リン酸カルシウムなどのミネラル、及びそれらの組み合わせが挙げられる。増量剤は、ガム組成物の総重量の約90重量%まで、具体的には、ガム組成物の総重量の約40〜約70重量%、より具体的には約50〜約65重量%の量で使用してよい。
充填剤は、ガムベースの食感を変性し、加工を補助する。このような充填剤の例としては、ケイ酸マグネシウム、及びケイ酸アルミニウム、粘土、アルミナ、タルク、酸化チタン、セルロースポリマーなどが挙げられる。充填剤は、標準的に、ガム組成物の総重量に対して、約1〜約60重量%の量で存在する。
軟化剤及び可塑剤は、様々な所望の食感及び粘稠度特性を提供するために使用してよい。適した可塑剤及び軟化剤は、ラノリン、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、グリセリルトリアセテート、グリセリルレシチン、グリセリルモノステアレート、プロピレングリコールモノステアレート、アセチル化モノグリセリド、グリセリン、及び以上のものの少なくとも1種を含む組み合わせを含んでよい。これらの軟化剤及び可塑剤が低分子量であるため、軟化剤及び可塑剤はガムベースの基本構造に浸透できガムベースを可塑性にし且つ、あまり粘性にしない。
ワックスは、エラストマーを軟化させ、ガムベースの弾力性を向上し、所望の様々な食感及び粘稠度特性を得るために、ガムベースに使用してよい。適したワックスは、天然及び合成ワックス、水素化植物性油、ポリウレタンワックスなどの石油ワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、微結晶性ワックス、脂肪ワックス、ソルビタンモノステアレート、獣脂、及びプロピレングリコールを含んでよい。これらの添加物は、一般に、ガムベースの約30重量%まで、具体的には約3重量%〜約20重量%の量で使用される。低融点ワックスをガム組成物に使用してもよい。これらのワックスは、標準的には、約60℃より低い融点、具体的には約45〜約55℃の融点を有する。高融点ワックスをガムベースに使用してもよい。このような高融点ワックスとしては、蜜ロウ、植物性ワックス、カンデリラロウ、カルナウバロウ、多種の石油ワックス等、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
適した乳化剤としては、蒸留モノグリセリド、モノグリセリド及びジグリセリドの酢酸エステル、モノグリセリド及びジグリセリドのクエン酸エステル、モノグリセリド及びジグリセリドの乳酸エステル、モノグリセリド及びジグリセリド、脂肪酸のポリグリセロールエステル、セテアレス−20、ポリリシノール酸ポリグリセロール、脂肪酸のプロピレングリコールエステル、ポリグリセリルラウレート、グリセリルココエート,アラビアガム、、アカシアガム、モノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ソルビタンモノオレエート、ステアロイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸カルシウム、モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル、トリカプリル酸グリセリル−カプリン酸エステル/中鎖脂肪酸トリグリセリド、ジオレイン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、脂肪酸の乳酸グリセリルエステル、ラクトパルミチン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、ジラウリン酸グリセリル、モノリシノール酸グリセリル、モノステアリン酸トリグリセリル、ジステアリン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、ジパルミチン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、ヘキサオレイン酸ポリグリセリル10、中鎖脂肪酸トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、モノステアリン酸プロピレングリコール、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ポリソルベート65、ジステアリン酸ヘキシルグリセリル、モノステアリン酸トリグリセリル、tween、span、ステアロイル乳酸、ステアロイル−2−乳酸カルシウム、ステアロイル−2−乳酸ナトリウムレシチン、フォスファチドアンモニウム、脂肪酸のスクロースエステル、スクログリセリド,脂肪酸のプロパン−1,2−ジオールエステル、及び以上のもののうちの少なくとも1種を含む組み合わせが挙げられる。
適した増粘剤としては、セルロースエーテル(例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、又はヒドロキシプロピルセルロース)、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及びそれらの組み合わせが挙げられる。増粘剤として有用な更なるポリマーとしては、カルボマー、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、キサンタンガム、トラガカント、グアーガム、アカシアガム、アラビアガムなどの天然ガム、ポリアクリル酸、メタクリル酸メチルコポリマー、及びカルボキシビニルコポリマーなどの水分散性のポリアクリレートが挙げられる。
適した甘味剤、風味増強剤、温感剤、呼気清涼化剤、口内湿潤化剤、着色剤、酸味料、抗酸化物質、栄養補給剤、薬剤としては、菓子組成物における使用に適したものが含まれる。
チューインガム組成物は、被覆されていてもよいし、又は被覆されていなくてもよく、厚板、棒、ペレット、立方体、台形、長方形、又は球の形状をしていてよい。ガム組成物の異なる形状の組成物は似ていても、成分の比率に関しては異なっていてもよい。例えば、被覆されたガム組成物は、低い比率の軟化剤を含んでもよい。ペレット、立方体、台形、長方形、及び球は、ハード又はソフトシェルを作るための糖類溶剤又はシュガーレスの溶剤のどちらかで被覆されるチューインガムのコアを有していてよい。厚板、棒、及び他の被覆されていない形状は、食感において、通常チューインガムのコアよりも柔らかく調製されている。場合によっては、ヒドロキシ脂肪酸又は他の界面活性剤は、ガムベースにおいて軟化効果を有しているかも知れない。界面活性剤がガムベースに対して与える場合がある、起こり得る好ましくない軟化効果を調整するために、通常よりも硬い食感(つまり、一般的に使用されるものに比べて標準的でない軟化剤)を有する厚板、又は棒状のガムを形成することが、有益となる場合がある。
中心充填物ガムは、別の一般的なガムの形態である。ガム部分は、上述の組成と似た組成を有する。しかしながら、中心部に充填された組成物は、典型的には水性液体又はゲルであり、製造過程においてガムの中心部に注入される。中心充填物ガムは、必要に応じて被覆されてもよく、棒つきキャンデーの形などの様々な形に調製されてよい。
一つの典型的なプロセスでは、ベースの物理的及び化学な構成に対して不利な影響を与えることなくベースを軟化するための十分に高い温度までガムベースは加熱される。この温度は、使用するガムベースの組成によって変化するが、過度の実験なしに当業者によって決定される。例えば、ガムベースは、溶かされたベースを、混合物を可塑化しベースの硬さ、粘弾性、成形性を調節する可塑剤、増量剤、甘味剤、軟化剤及び着色剤、並びに風味増強組成物(他の添加物と一緒の濃縮物として、又は別々に)などのベースの残りの成分と、追加的に混合される直前に、ベースを溶けた状態にするのに十分な時間、例えば約30分間に渡って、約60℃〜約160℃かに従来のように溶かすか、又は約150℃〜約175℃で溶かすことができる。混合は、ガム組成物の均一な混合物が得られるまで継続される。その後、ガム組成物混合物は、棒、厚板、ペレット、球などの所望のガム形状に成形されてよい。
いくつかの実施形態では、汚れ除去性ガム組成物の調製方法は、ベースを軟化するためにガムベースを加熱する工程と、次に軟化したガムベースをキレート剤、及び脂肪酸塩と少なくとも1つの他のアニオン性又は非イオン性の界面活性剤を含む界面活性剤と一緒に混合し、ほぼ均一の混合物を得る工程を含む。この方法は、その混合物を冷却し、冷却した混合物を個別のガム片に成形する工程を更に含む。脂肪酸塩は、ヒドロキシ脂肪酸塩であってよい。いくつかの実施形態では、ヒドロキシ脂肪酸塩は、リシノール酸ナトリウムなどのリシノール酸の塩であってよい。軟化したガムベースには、さらなる成分を混合してもよい。例えば、次の1つ以上を添加してよい:研磨剤、増量剤、充填剤、保湿剤、風味剤、着色料、分散剤、軟化剤、可塑剤、保存料、温感剤、歯の白色化剤、及び甘味料。
いくつかの実施形態では、ガム片は、水性被覆組成物で被覆されていてよく、この組成物は、当業者に公知の方法によって塗布してよい。被覆組成物は、ガム組成物の約25重量%〜約35重量%、具体的には約30重量%の量で存在してよい。
外側の被覆部は硬くても、又はバリバリとした状態でもよい。典型的に、外側の被覆物としては、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、イソマルト、及び他の結晶可能なポリオールを含むことができ、スクロースを使用することもできる。適切な風味増強剤が、独自の製品特性をもたらすために添加されてよい。
被覆物がある場合は、被覆物は、チューインガム組成物が被覆物そのものを通して見えないようにするために、いくつかの不透明な層を含んでよく、その不透明な層を美的、食感的、及び保護的な目的で、更に1つ以上の透明な層で必要に応じて覆ってよい。外側の被覆物は、少量の水及びアラビアガムを含有してよい。被覆物は、更にワックスで被覆することができる。この被覆物は、各被覆の間で乾燥しながら、被覆液の連続的な塗布によって、従来の方法で塗布してよい。被覆物が乾燥するにしたがって、被覆物は通常不透明になり、それは通常白であるが、他の着色料が添加されてもよい。ポリオール被覆物は、ワックスで更に被覆することができる。被覆物は、着色した薄片又は斑点を更に含むことができる。
組成物が被覆物を含む場合、冷感組成物を、被覆物全体に分散させることができる。被覆物は、ガム片の熱安定性を高め、且つガム製品が中心充填物ガムの場合は液体充填物の漏れを防ぐ援助をするように調製してよい。いくつかの実施形態では、被覆物は、ゼラチン組成物を含んでよい。ゼラチン組成物を、40重量%溶液で添加してよく、被覆組成物の重量の約5〜約10重量%、より具体的には約7〜約8重量%で被覆組成物に存在してもよい。ゼラチンのゲル強度は、約130〜約250ブルームであってよい。
本願明細書において記載される冷感剤は、チューインガムだけでなく、他の菓子類にも使用してよい。したがって、一実施形態は、
Figure 2010504100
(式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは2又は3である)の構造を有する第1の冷感剤であって、25℃で1リットル当たり約0.05〜約10g、具体的には1リットル当たり約0.07〜約9g、より具体的には1リットル当たり約0.07〜約8gの水溶解度を有する第1の冷感剤と、
25℃で少なくとも2倍、具体的には少なくとも3倍、より具体的には少なくとも4倍第1の冷感剤の水溶解度とは異なる水溶解度を有する第2の冷感剤と
を含む菓子である。
いくつかの実施形態では、第1の冷感剤は、例えば、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−エトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド,N−(3−プロポキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−ブトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド及びそれらの組み合わせから選択されてよい。いくつかの実施形態では、第1の冷感剤は、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−エトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、及びそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、第2の冷感剤は、メントール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、N−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンのエチルエステル、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジエチルブタンアミド及びそれらの組み合わせから選択されてよい。
菓子は、菓子が消費されるときに冷感をもたらすのに有効な量の第1の冷感剤及び第2の冷感剤を含んでよい。冷感剤の量の選択は、使用する冷感剤の化学構造、冷感剤が相乗的な冷感効果を示すかどうか、菓子からの放出を遅らせるか又は加速させるために冷感剤に何らかの処理を施しているかどうか、もたらしたい冷感の所望の度合いを含む因子に依存する。典型的には、第1の冷感剤及び第2の冷感剤は、菓子の総重量に対して、約0.001〜約10重量%、具体的には約0.005〜約5重量%、より具体的には約0.01〜約3重量%、更により具体的には約0.05〜約2重量%、更によりいっそう具体的には、約0.05〜約1重量%の量で、それぞれ別に使用してよい。
いくつかの菓子の実施形態では、第1の冷感剤は、第1の封入材料によって封入され、第2の冷感剤は、第2の封入材料によって封入される。第1の封入剤及び第2の封入剤は、同一でもよく、又は異なってもよい。いくつかの実施形態では、第1の封入剤は第1の吸水率、第2の封入剤は第2の吸水率を有し、第1の吸水率と第2の吸水率は、少なくとも10%、具体的には少なくとも20%、より具体的には少なくとも20%、更により具体的には40%、更によりいっそう具体的には少なくとも50%異なる。全ての吸水率はASTM D570−98に基づいて測定する。
菓子は、チューインガム組成物の関連で上述した1つ以上の風味増強剤を必要に応じて更に含んでもよい。
冷感剤に加えて、菓子組成物は、使用に準じて、他の添加物を含有してもよい。菓子組成物と一緒に使用してよい1つ以上の従来の添加物としては、甘味料、増量剤、風味増強剤、温感剤、呼気清涼化剤、口内湿潤化剤、着色剤、酸味料、緩衝剤、抗酸化物質、栄養補給剤、及び薬物を挙げることができる。これらの添加物のうちいくつかは、1つ以上の目的を担ってもよい。例えば、甘味料(例えば、スクロース、ソルビトールもしくは他の糖アルコール、又は以上の甘味料の組み合わせ)は、増量剤としての機能も果たしてよい。以上の添加物のうち少なくとも1種を含む組み合わせは、頻繁に使用される。
甘味剤は、菓子に甘味を提供するために菓子組成物に使用してよい。甘味剤としては、糖甘味料(サッカリド甘味料)、シュガーレス甘味料、高強度甘味料、又は以上の甘味剤の少なくとも1種の組み合わせを挙げてよい。
適したサッカリド甘味料としては、スクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、ラクトース、転化糖、フルクトオリゴ糖シロップ、部分的に加水分解されたデンプン、コーンシロップ固形分(高フルクトースコーンシロップなど)、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトールプ、エリスリトール、多糖ポリオール、マルチトールシロップ、水素化デンプン加水分解物、ポリデキストロースなどの単糖、二糖、及び多糖並びにこれらの組み合わせを挙げてよい。
適したシュガーレス甘味剤としては、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチト−ル、マルチトール、水素化したイソマルツロース(イソマルト)、ラクチトール、エリスリトール、水素化デンプン加水分解物、ステビアなどの糖アルコール(又は糖ポリオール)、及びそれらの組み合わせを挙げてよい。
適した水素化デンプン加水分解物としては、Verwaerde他の米国特許第4,279,931号明細書及び米国特許第4,445,938号明細書に開示された水素化デンプン加水分解物、並びに、ソルビトール、水素化二糖類、水素化、多糖、三糖以上の水素化多糖、又はそれらの組み合わせを含有する様々な水素化グルコースシロップ及び/又は粉末を挙げてよい。水素化デンプン加水分解物は、主に、コーンシロップの制御された接触水素化によって調製される。得られる水素化デンプン加水分解物は、単糖、二糖、及び多糖の混合物である。これらの糖類の異なる比率によって、異なる水素化デンプン加水分解物に異なる特性をもたらす。フランスのRoquette Freres社製の一連の市販の製品であるLYCASIN、及びニュージャージ州FairlawnのLonza社製の一連の市販の製品であるHYSTARなどの水素化デンプン加水分解物の混合物も有用である場合がある。
本願明細書において使用する「高強度甘味料」という用語は、1グラムベースでスクロースの甘味に対して、少なくとも100倍、具体的には少なくとも500倍、より具体的には少なくとも1000倍の甘味を有する甘味料を意味する。高強度甘味料は、水可溶性甘味料、水溶性人工甘味料、天然の水可溶性甘味料から誘導された水溶性の甘味料、ジペプチド系甘味料、及びタンパク質系甘味料を含む幅広い材料から選択されてよい。1つ以上の甘味料又は1つ以上の前述した種類の甘味料を含む組み合わせを使用してもよい。いくつかの実施形態では、高強度甘味料は、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシド、L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル、L−α−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物、N−[N−(3,3−ジメチルブチル)−L−アスパルチル]−L−フェニルアラニン 1−メチルエステル、スクロースの塩素化誘導体、タウマチン、モナチン、モグロシド及びそれらの組み合わせから選択される。更なる適した高強度甘味料は、飲料組成物に関連して以下に記載した。
いくつかの実施形態では、菓子は風味増強剤及び高強度甘味料を含む。
増量剤としては、上に列挙した甘味剤、及びミネラルなどの他の適した材料を挙げてよい。具体的な例としては、単糖、二糖、多糖、糖アルコール、ポリデキストロース、及びマルトデキストリンを挙げてよい。
風味増強剤としては、風味剤、上述の風味増強剤、及びそれらの組み合わせを挙げてよい。適した風味剤としては、当該技術分野で公知の人工又は天然の風味料、例えば、合成香味油、天然着香芳香剤及び/又は芳香油、オレオレジン、植物、葉、花、果実等由来のエキス、及び以上の風味剤の少なくとも1種を含む組み合わせなどが挙げられる。非限定的な代表的な風味料としては、スペアミント油、シナモン油、ウィンターグリーンの油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ナツメグの油、オールスパイス、セージの油、メース、クヘントウの油、ケイヒ油、レモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツなどを含むシトラス油、バニラ、リンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、サクランボ、プラム、パイナップル、アプリコット、バナナ、メロン、トロピカルフルーツ、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤ、及びハニーレモンエッセンスなどを含む果実精などの油、又は以上の風味剤の少なくとも1種を含む組み合わせが挙げられる。具体的な風味剤は、ペパーミント、スペアミント、人工バニラ、シナモン誘導体、及び種々のフルーツ香料などのミントである。
他の種類の風味剤としては、酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、ギ酸オイゲニル、p−メチルアミソール、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、アニスアルデヒド(カンゾウ、アニス)、桂皮アルデヒド(シナモン)、シトラール、すなわちα−シトラール(レモン、ライム)、ネラール、すなわちβ−シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ、すなわち、ピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、α−アミルシンナムアルデヒド(スパイシーなフルーツ様の風味)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(変性、多くの型)、デカナール(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−8(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−9(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−12(シトラスフルーツ)、2−エチルブチルアルデヒド(ベリーフルーツ)、ヘキサナール、すなわちトランス−2−ヘキサナール(ベリーフルーツ)、トリルアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、ベラトルアルデヒド(バニラ)、2,6−ジメチル−5−ヘプタナール、すなわち、メロナール(メロン)、2,6−ジメチルオクタナール(緑色フルーツ)、及び2−ドデセナール(シトラス、マンダリン)などの様々なアルデヒド及びエステルを挙げてよい。風味剤は、液体形状又は固体形状で使用できる。固体(乾燥)形状で使用する場合、油の噴霧乾燥などの適した乾燥手段を使用してよい。
いくつかの実施形態では、菓子はサッカリド甘味料、風味増強剤、及び高強度甘味料を含む。
温感剤としては、使用者に温感の感覚シグナルを提供する公知の様々な化合物を挙げてよい。これらの化合物は、特に口腔内で温かい感覚を与え、風味料、甘味料、及び他の感覚器官を刺激する成分の知覚を増強することが多い。適した温感剤としては、日本国、東京の高砂香料工業株式会社から市販されているバニリルアルコール n−ブチルエーテル(TK−1000)、バニリルアルコール n−プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコール n−アミノエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコール n−ヘキシルエーテル、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、ジンゲロール、ショウガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、エタノール、イソプロピルアルコール、イソアミルアルコール、ベンジルアルコール、グリセリン、及び以上の温感剤の少なくとも1種を含む組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、温感剤及び冷感剤は、菓子の空間的に異なる領域に組み込まれてもよい。
呼気清涼化剤としては、クエン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、フッ化亜鉛、硫酸亜鉛アンモニウム、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、フルオロケイ酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、酒石酸亜鉛、コハク酸亜鉛、ギ酸亜鉛、クロム酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、ジチオン酸亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸銀、サリチル酸亜鉛、グリセロリン酸亜鉛、硝酸銅、クロロフィル、銅クロロフィル、クロロフィリン、硬化綿実油、二酸化塩素、βシクロデキストリン、ゼオライト、シリカ系物質、炭素系物質、ラッカーゼなどの酵素、又は以上の呼気清涼化剤を少なくとも1種含む組み合わせを挙げてよい。呼気清涼化剤には、精油や、様々なアルデヒド及びアルコールを含むことができる。呼気清涼化剤として使用される精油として、スペアミント、ペパーミント、ウィンターグリーン、サッサフラス、クロロフィル、シトラール、ゲラニオール、カルダモン、チョウジ、セージ、カルバクロール、ユーカリ、カルダモン、コウボクエキス、マジョラム、シナモン、レモン、ライム、グレープフルーツ、及びオレンジのオイル並びに以上のオイルの少なくとも1種を含む組み合わせを挙げることができる。桂皮アルデヒド及びサリチルアルデヒドなどのアルデヒドを使用してよい。更に、カルボン、イソ−ガリゴール、及びアネトールなどの化学物質を呼気清涼化剤として機能させてもよい。
適した口内湿潤化剤としては、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸を含む酸及び塩などの唾液刺激剤を挙げてよい。口内湿潤化剤としては、水和して口腔表面に付着し、口内に湿潤感をもたらし得る親水コロイド材も挙げてよい。親水コロイド材としては、植物滲出液、種子ガム、及び海藻エキスなどの天然由来の材料が挙げられ、又はそれらはセルロース、デンプン又は天然ガム誘導体などの化学的に変性された物質であってもよい。更に、親水コロイド材としては、ペクチン、アラビアガム、アカシアガム、アルギン酸塩、寒天、カラギーナン、グアーガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、ジェランガム、ガラクトマンナン、トラガントガム、カラヤガム、カードラン、コンニャク、キトサン、キシログルカン、βグルカン、フルセララン、ガッティガム、タマリン、細菌由来のガムを挙げることができる。口内湿潤化剤は、アルギン酸プロピレングリコール、カルボキシメチルローカストビーンガム、低メトキシルペクチン、及びこれらのうちの少なくとも1種を含む組み合わせなどの変性した天然ガム類を挙げることができる。変性セルロースは、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPCM)、及びヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、又は以上の口内湿潤化物質の少なくとも1種を含む組み合わせなどを挙げることができる。
着色剤は、菓子組成物に対して所望の色を作り出すために使用してよい。適した着色剤としては、顔料、並びに食物、薬剤、及び化粧品の用途に適した天然の食用着色料及び染料が挙げられる。適した食用着色料としては、アナットーエキス、(E160b)、ビキシン、ノルビキシン、アスタキサンチン、脱水ビート(ビート粉末)、赤色ビート根/ベタニン(E162)、ウルトラマリンブルー、カンタキサンチン(E161g)、クリプトキサンチン(E161c)、ルビキサンチン(E161d)、ビオランキサンチン(E161e)、ロドキサンチン(E161f)、キャラメル(E150(a−d))、β−アポ−8−カロテナール(E160e)、カロチン(E160a)、αカロチン、γカロチン、β−アポ−8−カロテナールのエチルエステル(E160f)、フラボキサンチン(E161a)、ルテイン(E161b)、コチニールエキス(E120)、カルミン(E132)、カルモイシン/アゾルビン(E122)、ナトリウム銅クロロフィリン(E141)、クロロフィル(E140)、焼成し部分的に脱脂し加熱した綿実小麦粉、グルコン酸第一鉄、乳酸第一鉄、ブドウ色エキス、ブドウ果皮エキス(エノシアニナ)、アントシアニン(E163)、ヘマトコッカス藻粗粉、合成鉄酸化物、鉄酸化物及び水酸化物(E172)、フルーツジュース、野菜ジュース、乾燥藻類粗粉、マンジュギク(アフリカンマリーゴールド)粗粉及びエキス、ニンジン油、トウモロコシ胚乳油、パプリカ、パプリカオレオレジン、パァフィア酵母、リボフラビン(E101)、サフラン、二酸化チタン、ウコン(E100)、ウコンオレオレジン、アマランス(E123)、カプサンチン/カプソルビン(E160c)、リコピン(E160d)、FD&Cブルー#1、FD&Cブルー#2、FD&Cグリーン#3、FD&Cレッド#3、FD&Cレッド#40、FD&Cイエロー#5及びFD&Cイエロー#6、タートラジン(E102)、キノリンイエロー(E104)、サンセットイエロー(E110)、ポンソー(E124)、エリスロシン(E127)、パテントブルーV(E131)、二酸化チタン(E171)、アルミニウム(E173)、銀(E174)、金(E175)、顔料ルビン/リソールルビンBK(E180)、炭酸カルシウム(E170)、カーボンブラック(E153)、ブラックPN/ブリリアントブラックBN(E151)、グリーンS/酸ブリリアントグリーンBS(E142)、又は以上のものの少なくとも1種を含む組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、認定着色料として、FD&Cアルミニウムレーキ又は以上の着色料の少なくとも1種を含む組み合わせを挙げることができる。
適した酸味料としては、酢酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、乳酸、及び硝酸、並びにクエン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及び炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウムもしくはリン酸カリウム及び、酸化マグネシウム、メタリン酸カリウム、酢酸ナトリウム、又は以上の酸味料の少なくとも1種を含む組み合わせを挙げてよい。
典型的な増量剤としては、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、スズ酸ナトリウム、トリエタノールアミン、クエン酸、塩酸、クエン酸ナトリウム、又は以上の緩衝剤の少なくとも1種を含む組み合わせを挙げてよい。
抗酸化物質としては、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸プロピル、及びそれらの組み合わせを挙げてよい。
適した栄養補給剤としては、アロエ、ビルベリー、ブラッドルート、カレンデュラ、トウガラシ、カモミール、キャッツクロー、エキナシア、ガーリック、ジンジャー、イチョウ、ヒドラスチス、様々なジンセン、緑茶、ガラナ、カバカバ、ルテイン、イラクサ、パッションフラワー、ローズマリー、ノコギリヤシ、セイヨウオトギリソウ、タイム、及びバレリアンなどのハーブ及び植物を挙げてよい。カルシウム、銅、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、モリブデン、リン、亜鉛、及びセレンなどのミネラル補助食品も挙げられる。他の栄養補給剤としては、フラクトオリゴ糖、グルコサミン、ブドウ種エキス、コーラエキス、ガラナ、マオウ、イヌリン、植物ステロール、植生化学物質、カテキン、エピカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、イソフラボン、レシチン、リコピン、オリゴフルクトース、ポリフェノール、フラボノイド、フラバノール、フラボノール、及びオオバコ、並びに体重減少薬(クロミウムピコリネート、及びフェニルプロパノールアミン)を挙げてもよい。典型的なビタミン及びコエンザイムとしては、チアミン、リボフラビン、ニコチン酸、ピリドキシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、フラビン、コリン、イノシトール及びパラアミノ安息香酸、カルニチン、ビタミンC、ビタミンD及びそのアナログ、ビタミンA及びカロチノイド、レチノイン酸、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB6、ビタミンB12、などの水溶性又は脂溶性のビタミンが挙げられる。以上の栄養補給剤の少なくとも1種を含む組み合わせを使用してもよい。
更に、菓子組成物の上述の添加物のそれぞれの相対量は、特定の組成物及び添加物、及び所望の風味に依存し、過度の実験を行わずに、当業者によって容易に決定することができる。
適した薬剤としては、口腔治療剤、咽喉治療剤、アレルギー緩和剤、及び一般の医療薬を挙げてよい。
適した口腔治療剤としては、呼気清涼化剤、歯の白色化剤、抗微生物剤、歯の石灰化剤、虫歯阻害剤、局所麻酔剤、粘膜保護剤、汚れ除去剤、口腔洗浄剤、漂白剤、減感剤、歯科再石灰化剤、抗菌剤、虫歯予防薬、プラーク酸緩衝剤、界面活性剤及び歯石予防剤、及び以上のものの少なくとも1種を含む組み合わせを挙げてよい。このような成分の非限定な例としては、タンパク質分解酵素などの加水分解剤、水和シリカ、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム及びアルミナなどの研磨剤、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、硫酸化オレイン酸ブチル、オレイン酸ナトリウム、フマル酸の塩、グリセロール、ヒドロキシル化レシチン、ラウリル硫酸ナトリウムなどの陰イオン性界面活性剤を含む表面活性剤、及び歯石コントロール成分として用いられるポリリン塩酸などのキレート剤などの活性汚れ除去成分を挙げてよい。口腔治療剤は、ピロリン酸四ナトリウム及びトリ−ポリリン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ピロリン酸二水素二ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、キシリトール、ヘキサメタリン酸ナトリウム、過酸化カルバミド、過酸化カルシウム、過酸化マグネシウム、過酸化ナトリウム、過酸化水素及びペルオキシジホスフェートなどの過酸化物を挙げてもよい。
更に、口腔治療剤としては、トリクロサン、クロルヘキシジン、硝酸亜鉛、硝酸銀、銅、リモネン、及び塩化セチルピリジニウムなどの抗菌剤を挙げてもよい。
虫歯予防剤は、フッ化物イオン、フッ素付与成分(例えば、無機フッ化物塩)、可溶性アルカリ金属塩(例えば、例えばフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フルオロケイ酸ナトリウム、フルオロケイ酸アンモニウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム)及びフッ化スズ(例えば、フッ化第一スズ及び塩化第一スズ、フッ化第一スズカリウム(SnF2−KF)、ヘキサフルオロスズ酸ナトリウム、塩化フッ化第一スズ)を含んでよい。
一実施形態は、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミドと、咽喉治療剤又は咽喉緩和剤を含む菓子である。咽喉治療剤又は咽喉緩和剤としては、鎮痛薬、抗ヒスタミン剤、麻酔剤、粘滑薬、粘液溶解薬、去痰薬、鎮咳薬、消毒剤を挙げてもよい。いくつかの実施形態では、咽喉治療剤は、ハチミツ、プロポリス、アロエベラ、アロエフェロックス、グリセリン、メントール、又は以上のものの少なくとも1種を含む組み合わせである。菓子は、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジエチルブタンアミド,N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド、又はそれらの組み合わせを更に含むことができる。
一実施形態は、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミドと、アレルギー緩和剤を含む菓子である。本願明細書で使用される「アレルギー緩和剤」という用語は、アレルギー症状を緩和又は軽減する物質を表わす。このような物質は、抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、ブロムフェニラミン、クレマスチン、及び以上のものの塩)、充血除去剤(偽エフェドリン、フェニルエフェドリン、フェニルプロパノールアミン、及び以上のものの塩)、非ステロイド性抗炎症薬(「NSAIDS」;プロピオン酸誘導体、酸性誘導体、フェナム酸誘導体、ビフェニルカルボン酸誘導体、オキシカム(oxicam)、及びCOX−2阻害剤が挙げられる)を含むことができるが、これに限定されない。このような物質は、アレルギー症状を緩和又は軽減するホメオパシー薬、栄養素、植物性の生薬を含むこともできる。このようなホメオパシー薬、栄養素、及び植物性の生薬は、フキノトウ(セイヨウフキ)、イラクサ、ヒドラスチス、ケルセチン、ブドウ種エキス、ビミン、ジャボンシロ、キントラノオ、塩酸ヒスタミン、及び硫黄を含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、アレルギー緩和剤は、感覚的な特性を介して、症状の緩和をもたらす。例えば、メントールは、鼻腔洗浄の感覚、トランスペリトリン及びジャンブーは、唾液分泌を擬態する刺痛をもたらすことができ、口内湿潤の感覚をもたらす。同様に、食用酸は、唾液分泌を擬態することができ、口内湿潤の感覚をもたらす。必要に応じて、菓子は、鎮咳薬を更に含んでよい。適した鎮咳成分は、例えば、デキストロメトルファン、コデイン、及びフォルコジンを含有する。菓子は、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジエチルブタンアミド、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド、又はそれらの組み合わせを更に含むことができる。
菓子は、一般の医療薬を含むことができる。一般の医療薬としては、抗ヒスタミン薬、充血除去剤(交感神経作用薬)、鎮咳薬(咳止め薬)、抗炎症薬、ホメオパシー薬、去痰薬、麻酔薬、粘滑薬、鎮痛薬、抗コリン作用薬、咽喉緩和剤、抗菌剤、抗ウィルス剤、抗真菌剤、制酸薬、制嘔吐剤、化学療法薬、利尿薬、精神治療薬、心臓血管作用薬、様々なアルカロイド、緩下薬、食欲抑制剤、ACE阻害剤、抗喘息薬、抗高コレステロール血症薬、抗うつ剤、下痢止め製剤、降圧剤、抗高脂血薬、にきび薬、アミノ酸製剤、抗尿酸血症薬、同化剤、食欲促進剤、骨代謝調節剤、避妊薬、子宮内膜症制御薬、酵素、クエン酸シルディナフィルなどの勃起機能障害治療薬、排卵誘発剤、胃腸薬、ホメオパシー治療薬、ホルモン、乗り物酔い治療薬、筋肉弛緩剤、骨粗鬆症薬製剤、子宮収縮薬、副交感神経遮断薬、副交感神経作動薬、プロスタグランジン、呼吸器作用薬、鎮静薬、ブロモクリプチン又はニコチンなどの禁煙補助薬、振戦薬製剤、尿管作用薬、抗潰瘍薬、抗嘔吐薬、血糖上昇薬及び血糖降下薬、甲状腺及び抗甲状腺薬製剤、子宮弛緩薬(terine relaxant)、赤血球生成薬、粘液溶解薬、DNA及び遺伝子修飾薬、栄養補給食品、微量栄養素、ビタミン、及びコエンザイムを含む栄養補給剤を挙げてよい。これら薬剤の薬理学的に許容できる塩及びプロドラッグも、特に特定されない限り、含まれる。いくつかのこれらの薬剤は、1つ以上の目的を担ってもよい。以上の種類の任意の薬剤の組み合わせを使用することもできる。同じ症状又は異なる症状に対する作用を有する2つ以上の薬剤を、組み合わせて一緒に使用することができる。
菓子組成物に使用される薬剤、又はその酸付加塩の特定の量は、推奨又は認可された治療用量によって異なる。一般に、存在する薬物の量は、咳、風邪、インフルエンザ、又は他の病気の症状の治療において使用される通常の用量である。
冷感組成物を含む菓子組成物は、例えば、ミントなどの圧縮タブレット、ハードボイルドキャンデー、チョコレート、チョコレート含有製品、栄養補給バー、ヌガー、ゲル、中心充填物菓子、フォンダン、パンニンググッズ(panning goods)、消費可能な薄膜、及び他の菓子形態を含む菓子製品の調製において、特定の有用性を有することができる。食用の菓子類は、「硬い」菓子品目、又は「柔らかい」菓子品目のどちらかに分類することができる。一実施形態では、風味増強化菓子組成物は、特に、トローチ剤などの硬い菓子の菓子形態において使用される。この菓子組成物は、他に、当業者に公知の一般的な技術及び装置を使用して、他の点では従来通りの硬い菓子形態、又は柔らかい菓子形態に組み込むことができる。菓子組成物は、中心に充填され及び/又は硬いコーティング、柔らかいコーティング、又は微粒子のコーティングでコーティングされていてもよい。
一般に、硬い菓子は、無定形の状態、又はガラスのような状態に保たれた砂糖又は糖アルコール、及び他の炭水化物増量剤の混合物からなるベースを有する。この形態は、通常約0.5〜約1.5重量%の水分を有する糖類又は糖アルコール類の固形シロップと見なされる。このような材料は、通常、全てベースの重量に対して、約92重量%までのコーンシロップ、約55重量%までの砂糖、及び約0.1重量%〜約5重量%の水を含有する。シロップ成分は、高フルクトースのコーンシロップから調製できるが、他の材料を含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、硬い菓子は、従来の方法、及び、直火の調理器、真空調理器、又はスクレープドサーフィス調理器(scraped−surface cookers)(高速大気圧調理器(high speed atmospheric cookers)とも言われる)などの従来の装置を使用して調製される。直火の調理器を使用する場合、鍋の中で増量剤が溶けるまで増量剤を加熱することによって、炭水化物の増量剤の所望の量が水に溶かされる。更なる増量剤が次に添加されてもよく、例えば145℃〜156℃の最終的な温度が達成されるまで加熱調理は続けられる。その鍋の中身は、次に冷却され、添加物を別々に、また1つ以上の濃縮物という形で組み込むために樹脂様の塊として作業される。
真空調理器では、炭水化物の増量剤は、約125℃〜約132℃まで沸騰され、真空にされ、追加分の水は追加の加熱なしで沸騰させる。加熱調理が完了すると、塊は半固体状になっており、樹脂様の粘稠度を有する。このとき、別々、又は1つ以上の濃縮物という形での添加物は、決められた機械的な混合動作によってこの塊に混合される。
高速大気圧調理器は、熱交換表面を使用する。硬い菓子組成物の膜は、熱交換表面上に広げられ、例えば165℃〜170℃の適した温度まで急速に加熱され、次に、例えば、100℃〜120℃まで急速に冷却される。次に個別又は1つ以上の濃縮物の形の添加物が、樹脂の塊になるように処理される。
以上の方法において、添加物は、具体的には、これらの材料の一様分布を提供するのに有効な時間、例えば約4回〜約10分間混合される。硬い菓子の塊が適切にこねられたら、作業できる片に切ることができるか、又は当該分野で公知の所望の形状に成形することができる。
この調製の工程は、単層、2つ以上の層(例えば3層)を有する多層を含む所望の構成を有する固形の剤形及び中心芯を有する剤形を提供する。
ヌガーなどの柔らかい菓子の調製は、2つの主要な成分、すなわち、(1)コーンシロップ、水素化デンプン加水分解物などの高沸点シロップ、及び(2)相対的に軽い食感のフラッペ、の組み合わせなどの従来の方法を伴う。柔らかい菓子の高沸点のシロップ、又は「ボブシロップ」は、相対的に粘性が高く、フラッペ成分よりも高密度を有し、相当量の水素化デンプン加水分解物などの炭水化物増量剤を含有することが多い。フラッペは一般に、卵アルブミン、ゼラチン、大豆由来の化合物などの植物性タンパク質、乳タンパク質などのシュガーレス牛乳由来の化合物、及びそれらの組み合わせから調製される。フラッペは一般に、相対的に軽く、例えば、1ミリリットル当たり約0.5〜約0.7gの密度の範囲であってよい。従来、最終的なヌガー組成物は、撹拌下においてフラッペにボブシロップを添加することで調製され、基本的なヌガー混合物が形成される。例えば、フラッペ組成物が最初に調製され、その後、シロップ成分が、例えば少なくとも約65℃、具体的には少なくとも約100℃の適した温度で、撹拌下でゆっくりと添加される。均一の混合物が形成した後、例えば約80℃より低い温度に混合物を冷却し、この時点で、更なる混合を伴って、着香料、更なる炭水化物増量剤、着色剤、保存料、薬剤などの更なる成分が添加されてもよい。次に、混合物は、適した菓子形状に成形される。
菓子類に対する中心充填及び被覆は、チューインガム製品に対して上述に説明したものと同様である。
チューインガムを含めた菓子に使用されることに加えて、上記冷感剤は飲料にも使用されてよい。したがって、一実施形態は、
Figure 2010504100
の構造(式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは2又は3である)を有する第1の冷感剤であって、25℃で1リットル当たり約0.05〜約10gの水溶解度を有する第1の冷感剤と、25℃で少なくとも2倍第1の冷感剤の水溶解度とは異なる水溶解度を有する第2の清涼剤と、を含む飲料である。第1の冷感剤の水溶解度は、具体的には、1リットル当たり約0.07〜約9g、又は1リットル当たり約0.07〜約8gであってよい。第1の冷感剤及び第2の冷感剤の水溶解度は、少なくとも3倍、又は少なくとも4倍異なってよい。
冷感剤の組み込みから恩恵を受けるであろう飲料としては、例えば、ノンアルコール飲料、及びアルコール飲料が挙げられる。冷感剤を組み込みから恩恵を受けるノンアルコール飲料としては、コーヒー系飲料、乳飲料、ジンジャーエールなどの炭酸飲料、お茶、フルーツ飲料、及びスポーツ飲料などが挙げられる。冷感剤の組み込みから恩恵を受けるアルコール飲料としては、ビール、スピリッツ、リキュール、ワイン、及びカクテル(例えば、モヒート、グラスホッパー、及びスティンガー)が挙げられる。
いくつかの飲料の実施形態では、第1の冷感剤は、例えば、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−エトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−プロポキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−ブトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、及びそれらの組み合わせから選択されてよい。いくつかの実施形態では、第1の冷感剤は、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−エトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、及びそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、第2の冷感剤は、例えば、メントール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、N−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンのエチルエステル、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジエチルブタンアミド、及びそれらの組み合わせから選択されてよい。
飲料は、その飲料が消費されたときに冷感感をもたらすのに有効な量の第1の冷感剤及び第2の清涼剤を含んでよい。冷感剤の量の選択は、使用する冷感剤の化学構造、冷感剤が相乗的な冷感効果を示すかどうか、その飲料を消費している個体の冷感受容体への利用可能性を遅らせるか又は加速させるために冷感剤に何らかの処理を施しているかどうか、もたらしたい冷感の所望の度合いを含む因子に依存する。典型的に、第1の冷感剤及び第2の冷感剤は、それぞれ別々に、飲料の総重量に対して、約0.0001〜約1重量%の量で使用されてよい。具体的には、第1の冷感剤及び第2の冷感剤の量は、別々に、約0.0005〜約0.5重量%、より具体的には約0.001〜約0.3重量%、更により具体的には約0.005〜約0.2重量%であってよい。
飲料は、チューインガム組成物に関連して上述した1つ以上の風味増強剤を、必要に応じて、更に含んでよい。いくつかの実施形態では、飲料は、3−ヒドロキシ安息香酸、及び2,4−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸からなる群及びそれらの組み合わせから選択されたジヒドロキシ安息香酸、を含む風味増強剤を含む。いくつかの実施形態では、飲料は風味増強剤としてトレハロースを含む。
本願明細書に記載の組成物は、添加水の一部を含有してよい。本願明細書で使用する「添加水」の用語は、例えば牛乳又はフルーツジュース成分などの他の成分により組成物に偶発的に添加される水は含まない。飲料組成物は、組成物の総重量に対して約99重量%以下の添加水、具体的には、それぞれ組成物の総重量に対して約0.1〜約90重量%、更に具体的には約1.0〜約80重量%、更に一層具体的には約5.0〜約70重量%の添加水を含有してよい。
添加水は、具体的には、濾過、脱イオン化、蒸留、又は逆浸透等の当該技術分野で周知の処理により使用前に精製又は処理される。
この飲料組成物は、例えば、ジュース系組成物、乳系組成物、アルコール組成物、炭酸組成物、凍結組成物、ゲル組成物、又はこれらの組合せであってよい。
ジュース系組成物は通常、果物又は野菜から得たジュース成分を含有する。ジュース成分は、汁状、濃縮物、エキス、粉末等の何れの形態であってよい。
好適なジュースとしては、例えば、柑橘系ジュース、柑橘系以外のジュース、又はそれらの混合物であって、飲料での使用が知られているものが挙げられる。かかるジュースの例としては、リンゴジュース、ブドウジュース、セイヨウナシジュース、ネクタリンジュース、カラントジュース、ラズベリージュース、グースベリージュース、ブラックベリージュース、ブルーベリージュース、イチゴジュース、カスタードアップルジュース、ザクロジュース、グアバジュース、キーウィジュース、マンゴージュース、パパイアジュース、スイカジュース、カンタロープジュース、サクランボジュース、クランベリージュース、ピーチジュース、アプリコットジュース、プラムジュース、及びパイナップルジュース等の柑橘系以外のジュース;オレンジジュース、レモンジュース、ライムジュース、グレープフルーツジュース、及びタンジェリンジュース等の柑橘系ジュース;並びにニンジンジュース及びトマトジュース等の野菜ジュース;又は以上のジュースの少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。
別途に示さない限り、使用されるジュースは、ある比率の、例えば果肉、種子、果皮、線維等の、果物又は野菜由来の固形分、及び果物又は野菜の中で天然に存在するペクチンを含有する果物液又は野菜液を含有してよい。ジュース中の固形分量は、各々かかるジュースの総重量に対して、約1〜約75重量%、具体的には約5〜約60重量%、更に具体的には約10〜約45重量%、更に一層具体的には約15〜約30重量%であってよい。高濃度の固形分は、ジュース濃縮物、ピューレ等に見られる。
ジュース系組成物中に含まれるジュース成分の量は、通常、組成物の総重量に対して約0.1重量%〜約95重量%、具体的には、各々かかる組成物の総重量に対して約5重量%〜約75重量%、更に具体的には約10重量%〜約50重量%であってよい。その量は、組成物が、例えば濃縮物であるか、又は即座に飲める飲料であるかによって変えてよい。ジュース系組成物の残りの成分は、添加水若しくは他の好適な液体、甘味剤、着香剤、又は本願明細書に記載の他の添加物であってよい。
ジュース系組成物は、無炭酸又は炭酸のものであってよい。
一実施形態では、ジュース系組成物は、例えば、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、又は水酸化カルシウムのような型の可溶化カルシウムで強化される。カルシウム強化ジュース系組成物に食品用酸を添加して、カルシウムの溶解性を向上させる。ジュース系組成物での使用に好適な食品用酸の例は本願明細書で更に明示しており、具体的には、クエン酸、リンゴ酸、又は以上の食品用酸の少なくとも1種を含む組合せである。
ある実施形態では、ジュース系組成物を温破断又は冷破断工程を用いて果物又は野菜から形成できる。両工程では、果物又は野菜を浸軟して慣用装置に通し、種子、果皮、及び他の望ましくない固形分を分離除去する。次いで、組成物を慣用技術によって濃縮する。温破断工程では、通常、果物又は野菜を浸軟中又はその直後に加熱し、製品を分解し、製品の粘度を低下させる可能性のある酵素を失活させる。冷破断工程では、通常、果物又は野菜を温破断工程よりも低温で処理する。従って、温破断工程では、冷破断工程によって製造されるものよりも高粘度の産物が得られると考えられる。
一実施形態では、望ましくない微生物を破壊するためにジュース系組成物を低温殺菌する。ジュース系組成物の好適な低温殺菌条件は、提供されるガイドラインを用いることで過度な実験を行わなくても当業者によって選択可能である。ジュース系組成物を滅菌する低温殺菌工程の例としては、組成物を約60〜約80℃で約6〜約15分間、無菌環境において加熱することが挙げられる。
別の実施形態では、ジュース系組成物を飲料容器に充填し、次いで低温殺菌条件に付す。或いは、組成物を容器内の組成物を滅菌するのに充分な温度で飲料容器に加熱充填する。
別の実施形態において、ジュース系組成物は、低温殺菌の必要なく飲料容器に組成物を冷充填できるようにする保存料を含んでよい。具体的には、保存料を添加して、約3〜約4.5のpHに飲料のpHレベルを下げることができる。好適な保存料は、本願明細書で後述する。
乳系組成物は一般に、様々な量の乳タンパク質(例えば、カゼイン、乳清タンパク質等)、脂肪、ラクトース、及び水を含有しうる乳成分を含む。乳成分の例としては、ヨーグルト、クリーム、全乳、低脂肪又は減脂肪乳、脱脂乳、固形乳、練乳、又は以上の乳成分の少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。
ある実施形態では、非乳成分で乳系組成物中の乳製成分の一部又は全体を置き換えてよい。好適な非乳製成分としては、豆乳、アーモンド乳、ココナッツミルク、ライスミルク等、又は以上の少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。
沈殿を防止するために、安定化剤を乳系組成物に添加してよい。安定化剤の例としては、ペクチン、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の親水コロイド等や、本願明細書で更に記載する安定化剤が挙げられる。
乳系飲料組成物中の乳タンパク質の量は、乳系飲料組成物の総重量に対して約0.1%〜約10重量%、具体的には約0.5%〜約5重量%、更に具体的には約1.0%〜約4重量%であってよい。
乳系組成物は、甘味剤、着色剤、又は本願明細書に開示した他の添加物を含有してよい。乳系組成物は、無炭酸又は炭酸のものであってよい。
ある実施形態では、乳飲料はラクトースを含有しない。
乳飲料組成物の調製方法は、通常、乳成分又は非乳成分を乳化剤と共に混合して、乳化することで、乳化された成分を形成する工程を含む。乳化された成分は、低温殺菌し、冷却して第2の成分と配合することができ、この第2の成分は、着香剤、甘味剤、他の添加物、又は水若しくは飲料組成物を形成させるのに好適な他の液体を含有してよい。配合を無菌条件下で行うことで、製品の品質を保証できる。
乳系組成物の低温殺菌に好適な条件は、提供されるガイドラインを用いることで、過度な実験を行わなくても当業者が選択できる。乳化された成分又は他の乳成分を滅菌する典型的な低温殺菌工程は、無菌環境下、約130〜約140℃の温度で約30秒〜約2分間の条件で行ってよい。或いは、低温殺菌は、無菌環境下、約115〜約125℃で約20〜約30分間の条件で行ってよい。
別の実施形態では、乳系組成物を飲料容器に充填し、次いで低温殺菌条件に付す。
本願明細書に記載の組成物は更に、アルコール組成物を含んでよい。好適なアルコール組成物の例としては、エール、ラガー、シャンディー、ビール(低アルコールビール(「ニアビアー」)を含む)等のホップ/モルト/グレーン系アルコール組成物;サイダー、スピリッツ、リキュール、ワイン、又は以上の少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。ある実施形態において、飲料組成物中のエタノール含有量によって求められるアルコールレベルは、飲料組成物の総体積に対して約0.5vol%〜約20vol%であってよい。
この飲料組成物は、加圧下の溶解気体(二酸化炭素、窒素、酸素、亜酸化窒素又は以上のものの少なくとも1種を含む複合気体など)を含有することができる。この飲料は、飲料組成物の体積当たり約0.1〜約5.0体積、具体的には約1.0〜約4.5体積、更に具体的には約2.0〜約3.5体積の好適な気体を含有できる。この気体は、飲料組成物に対して加圧下で気体を強制的に導入することによって、飲料の中に提供することができる。飲料組成物を冷却することで、より多量の気体を飲料組成物に溶かし込むことができる。
組成物の風味、甘味、食味、及び口当たりを高めるのに炭酸化を用いてよい。更に、炭酸化は組成物のpHを低下させる。
一実施形態では、所望の飲料成分の全てを含有する無炭酸飲料組成物の完成品に炭酸化を施してよい。
別の実施形態では、所望の量の水に炭酸化を施して、炭酸水を形成する。炭酸水は次いで、炭酸飲料組成物の完成品を作製するために、飲料濃縮物又は飲料シロップ等の組成物と配合してよい。
炭酸飲料組成物は、調製されるとすぐに、過度な実験を行わなくても当業者によって選択される、方法、梱包材、及び装置を用いて容器に梱包し、封止できる。
ある実施形態では、消費時点で炭酸化を施してよい。例えば、レストラン又はコンビニエンスストアでは、飲料シロップと炭酸化の原料とからなるファウンテイン飲料を、消費者がすぐに消費できるように調製する。
本願明細書で用いる「凍結飲料組成物」の用語は、粘性であっても飲用可能な飲料を提供するためにその中に氷結晶が懸濁した飲料組成物を含む。凍結飲料組成物の粘稠度により、「ドロドロした」又は「スプーンですくえる」粘稠度をもたせることができる。凍結飲料組成物中の氷結晶の含有量は、各々かかる凍結飲料組成物の総重量に対して、約20〜約90重量%、具体的には約30〜約70重量%、更に一層具体的には約40〜約50重量%の氷固形分であってよい。
凍結飲料組成物は他の飲料に比べて低温であるため、着香剤及び/又は甘味剤の量の選択は異なってよい。着香剤及び甘味剤の好適な量は、過度な実験を行わなくても当業者によって選択できる。
凍結飲料組成物は、飲料組成物の凝固点を下げ、「ドロドロした」食感を維持するのに役立つ緩衝性塩を含有してよい。好適な緩衝性塩としては、クエン酸又はリン酸のナトリウム、カリウム、及びカルシウム塩:クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸一カルシウム、リン酸三カルシウム、又は以上の緩衝性塩の少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。
本願明細書で用いる「ゲル飲料組成物」の用語には、粘性であっても飲用可能な飲料を提供するための増粘剤を含む飲料組成物が含まれる。ゲル飲料組成物の粘稠度により、「ドロドロした」又は「スプーンですくえる」粘稠度をもたせることができる。増粘剤(親水コロイドと称される場合がある)としては、天然及び合成ガム、例えばローカストビーンガム、グアーガム、ジェランガム、キサンタンガム、ガッティガム、変性ガッティガム、トラガントガム、カラギーナン等;天然及び変性デンプン、例えばアルファ化デンプン(トウモロコシ、コムギ、タピオカ)、アルファ化高アミロース含有デンプン、アルファ化加水分解デンプン(マルトデキストリン、コーンシロップ固形分)、アルファ化置換デンプン(例えば、コハク酸オクテニル)などの化学的に変性したデンプン等;セルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等;ポリデキストロース;乳清若しくは乳清タンパク質濃縮物;ペクチン;ゼラチン;又は以上の増粘剤の少なくとも1種を含む組合せを挙げることができる。
他の飲料と比較してゲル飲料組成物には食感の違いがあるので、着香剤及び/又は甘味剤の量の選択は相違してよい。着香剤及び甘味剤の好適な量は、過度な実験を行わなくても当業者によって選択できる。
着香剤が飲料組成物に含まれていてもよい。着香剤としては、天然香料、人工香料、スパイス、調味料など、当業者に公知の風味料を挙げることができる。例示的な風味剤としては、合成香味油及び着香芳香剤及び/又は油分、植物、葉、花、果実等由来のオレオレジン、エッセンス、蒸留液、エキス、並びに以上の少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。
代表的な香味油分として、スペアミント油、シナモン油、ウィンターグリーンの油(サルチル酸メチル)、ペパーミント油、和種はっか油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ナツメグの油、オールスパイス、セージの油、メース、クヘントウの油、及びケイヒ油が挙げられ、有用な風味剤は、バニラ、及びレモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、ユズ、スダチを含む柑橘類油分、及びリンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、ラズベリー、サクランボ、プラム、プルーン、レーズン、コーラ、ガラナ、ネロリ、パイナップル、アプリコット、バナナ、メロン、アプリコット、ウメ、サクランボ、ラズベリー、ブラックベリー、トロピカルフルーツ、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤ等を含む果実精などの人工、天然及び合成フルーツ香料である。着香剤によってもたらされるさらなる例示的な風味料として、ミルクフレーバー、バターフレーバー、チーズフレーバー、クリームフレーバー、及びヨーグルトフレーバー;バニラフレーバー;緑茶フレーバー、ウーロン茶フレーバー、紅茶フレーバー、ココアフレーバー、チョコレートフレーバー、及びコーヒーフレーバーなどのティ又はコーヒー風味料、;ペパーミントフレーバー、スペアミントフレーバー、及び和種はっかフレーバーなどのミント風味料;アサフェティーダフレーバー、アジョワンフレーバー、アニスフレーバー、アンゼリカフレーバー、フェンネルフレーバー、オールスパイスフレーバー、シナモンフレーバー、カモミールフレーバー、マスタードフレーバー、カルダモンフレーバー、キャラウェーフレーバー、クミンフレーバー、チョウジフレーバー、コショウフレーバー、コリアンダーフレーバー、サッサフラスフレーバー、キダチハッカフレーバー、山椒フレーバー、エゴマフレーバー、ジュニパーベリーフレーバー、ショウガフレーバー、スターアニスフレーバー、セイヨウワサビフレーバー、タイムフレーバー、タラゴンフレーバー、ディルフレーバー、トウガラシフレーバー、ナツメグフレーバー、バジルフレーバー、マジョラムフレーバー、ローズマリーフレーバー、ベイリーフフレーバー、及びワサビ(日本ワサビ)フレーバーなどの香辛風味料;アーモンドフレーバー、ヘーゼルナッツフレーバー、マカダミアナッツフレーバー、落花生フレーバー、ピーカンフレーバー、ピスタチオフレーバー及びクルミフレーバーなどのナッツフレーバー;ワインフレーバー、ウィスキーフレーバー、ブランディフレーバー、ラムフレーバー、ジンフレーバー、及びリキュールフレーバーなどのアルコール風味料;フローラル風味料;並びに、オニオンフレーバー、ガーリックフレーバー、キャベツフレーバー、ニンジンフレーバー、セロリフレーバー、マッシュルームフレーバー、及びトマトフレーバーなどの植物風味料が挙げられる。
いくつかの実施形態では、他の着香剤として用いてよいものとして、酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、ギ酸オイゲニル、p−メチルアミソールなどの、アルデヒド及びエステルが挙げられる。アルデヒド着香料の更なる例として、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、アニスアルデヒド(カンゾウ、アニス)、桂皮アルデヒド(シナモン)、シトラール、すなわちα−シトラール(レモン、ライム)、ネラール、すなわちβ−シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ、すなわちピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、α−アミルシンナムアルデヒド(スパイシーなフルーツ様の風味)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(変性、多くの型)、デカナール(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−8(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−9(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−12(シトラスフルーツ)、2−エチルブチルアルデヒド(ベリーフルーツ)、ヘキサナール、すなわち、トランス−2(ベリーフルーツ)、トリルアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、ベラトルアルデヒド(バニラ)、2,6−ジメチル−5−ヘプタナール、すなわちメロナール(メロン)、2,6−ジメチルオクタナール(緑色フルーツ)、及び2−ドデセナール(シトラス、マンダリン)などが挙げられる。通常、National Academy of SciencesによるChemicals Used in Food Processing,出版物1274、63−258頁に記載のもののような、着香料又は食品添加物の何れも用いてよい。この出版物は、参照により本願明細書に引用して援用する。
着香剤は、液体形状又は固体/乾燥形状にて用いてもよく、個々に又は混合物として使用してよい。後者の形状で用いる場合、オイルのスプレードライなどの好適な乾燥手段を用いてよい。あるいは、着香剤はセルロース、デンプン、砂糖、マルトデキストリン、アラビアガム等の水溶性材料に吸収させても、又は封入してもよい。更に別の実施形態では、着香剤はシリカ、ゼオライト等に吸着させてもよい。このような乾燥形態を調製するための技法は周知である。
いくつかの実施形態では、着香剤は多くの別異の物理的形状で使用してよい。限定しないが、このような物理的形状として、遊離形状(スプレードライ、粉末化、ビーズ形状など)、封入形状、エマルジョン(キャラメル又はアラビアガムのエマルジョンなど)、並びに以上の物理的形状のうちの1種を含む組合せが挙げられる。
組成物に風味特性をもたらすのに有効な着香剤の特定の量は、風味、風味の印象などを含むいくつかの因子に依存する。
着香剤の好適な量は、提供されるガイドラインを用いることで過度な実験を行わなくても当業者によって選択可能である。一実施形態では、着香剤は、飲料組成物の総重量に対して約0.1〜約8.0重量%、具体的には各々飲料組成物の総重量に対して約0.4〜約6重量%、より具体的には約1.0〜約3.0重量%の量で飲料組成物の中に存在してよい。
着香剤は、更に増量剤、乳化剤、エマルジョン安定化剤、抗酸化物質、液体ビヒクルなどを含んでいてよい。
本願明細書中で使用する場合の「増量剤(weighting agent)」との用語は、比重が水の比重より軽いか又は小さい物質の比重を調整するために使用されるあらゆる物質を意味する。いくつかの実施形態では、水の比重より小さい比重を有する着香剤が増量剤(weighting agent)と混合される。水より小さい比重を有するこのような着香剤又は他の物質の比重を調整しなければ、それらは飲料組成物の上方表面に上がるかも知れない。増量剤(weighting agent)としては、臭素化植物油、エステルガム、SAIB(酢酸イソ酪酸スクロース)、及び以上の少なくとも1種を含む組合せを挙げることができるが、これらに限定されない。
水の比重より小さい比重を有する物質が飲料組成物の上方表面まで上がるのを防止するか又は遅延させるための他のアプローチとして、その飲料組成物の粘度を高めること、又はより小さい比重を有する物質の粒径を小さくすることも採用できる。このように、いくつかの実施形態では、増量剤(weighting agent)を伴わない着香剤は、飲料組成物の中で安定に留まる。
いくつかの実施形態はまた、組成物に甘味を提供するための甘味剤を含んでいてもよい。甘味剤としては、糖甘味料、シュガーレス甘味料、及び以上の少なくとも1種を含む組合せを挙げることができる。
糖甘味料は一般に糖類を含有する。好適な糖甘味料としては、一般にスクロース(砂糖)、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース(果糖)、ラクトース、転化糖、フルクトオリゴ糖シロップ、部分的に加水分解したデンプン、コーンシロップ固形分(例えば高フルクトースコーンシロップ)、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール、多糖類ポリオール、マルチトールシロップ、水素化デンプン加水分解物、ポリデキストロース、及びこれらの組み合わせなどの単糖類、二糖類及び多糖類が挙げられるがこれらに限定されない。
濃縮物で使用するのに好適なシュガーレスの甘味料としては、グリセロール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マルチトール、水素化イソマルツロース(イソマルト)、ラクチトール、エリスリトール、水素化デンプン加水分解物、ポリギリシトール(例えば、シロップ又は粉末)、ステビア及び以上の少なくとも1種を含む組み合わせなどの糖アルコール(又は糖ポリオール)が挙げられる。
好適な水素化デンプン加水分解物として、米国特許第25,959号、同第3,356,811号、同第4,279,931号に開示されたもの、及び種々の水素化グルコースシロップ及び/又はソルビトール、マルチトール、水素化二糖、三糖以上の水素化多糖、及び以上の少なくとも1種を含む組み合わせを含有する粉末が挙げられる。水素化デンプン加水分解物は、主に、コーンシロップの制御された接触水素化によって調製される。得られる水素化デンプン加水分解物は、単糖、二糖、及び多糖の混合物である。これらの異なる糖類の比によって、異なる性質の異なる水素化デンプン加水分解物が得られる。フランスのRoquette Freres製造の一連の市販品LYCASIN、及びニュージャージ州、FairlawnのLonza社製造の一連の市販品HYSTARなどの、水素化デンプン加水分解物の混合物も有用である。
いくつかの実施形態では、甘味剤は、組成物の総重量に対して約0.01〜約25重量%、具体的には各々組成物の総重量に対して約0.1〜約15重量%、より具体的には1.0〜約10重量%、更により具体的には2.0〜約5.0重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態は、高強度甘味料を組成物中に含んでいてもよい。特定の甘味料に限定されることはなく、代表的な分類及び例として以下のものが挙げられる。
(a)ジヒドロカルコン、モネリン、ステビオシド、グリチルリジン、ジヒドロフラベノールなどの水可溶性甘味剤、及びソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトールなどの糖アルコール類、並びにL−アミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミドで、米国特許第4619834号に開示のものなど、並びに以上の少なくとも1種を含む組み合わせ;
(b)可溶性サッカリン塩すなわちナトリウム又はカルシウムサッカリン塩、シクラメート塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのナトリウム、アンモニウム又はカルシウム塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩(アセサルフェーム−K)、サッカリンの遊離酸型、及び以上の少なくとも1種を含む組み合わせなどの水可溶性人工甘味料;
(c)L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(アスパルテーム)及び米国特許第3492131号に記載の物質、L−αアスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物(アリテーム)、N−[N−(3,3−ジメチルブチル)−L−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル(ネオテーム)、L−アスパルチル−L−フェニルグリセリン及びL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン;L−アスパルチル−L−(1−シクロヘキセン)−アラニンなどのL−アスパラギン酸由来甘味料、及び以上の少なくとも1種を含む組み合わせなどのジペプチド系甘味料;
(d)普通の砂糖(スクロース)の塩素化誘導体、例えば、スクラロースの品名で知られている、例えばクロロデオキシスクロース又はクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体などといったクロロデオキシ糖誘導体などの天然由来の水可溶性甘味料由来の水可溶性甘味料、;クロロデオキシスクロース及びクロロデオキシガラクトスクロース誘導体の例として、以下のものが挙げられる:1−クロロ−1’−デオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−α−D−フラクトフラノシド、又は4−クロロ−4−デオキシガラクトスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1−クロロ−1−デオキシ−β−D−フラクトフラノシド、又は4,1’−ジクロロ−4,1’−ジデオキシガラクトスクロース;1’,6’−ジクロロ−1’,6’−ジデオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フラクトフラノシド、又は4、1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−6−クロロ−6−デオキシ−β−D−フラクトフラノシド、又は4,6,6’−トリクロロ−4,6,6’−トリデオキシガラクトスクロース;6,1’,6’−トリクロロ−6,1’,6’−トリデオキシスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクト−ピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フラクトフラノシド、又は4,6,1’,6’−テトラクロロ−4,6,1’,6’−テトラデオキシガラクト−スクロース;及び4,6,1’,6’−テトラデオキシ−スクロース、及び以上の少なくとも1種を含む組み合わせ;
(e)thaumaoccous danielli(タウマチンI及びII)などのタンパク質系甘味料;並びに、
(f)天然に存在する甘味料モナチン(2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−アミノグルタル酸)及びその誘導体、又はlo han kuo及びその誘導体(モグロシド(mogroside)を含む)。
これまで考察したいくつかを含めて多くの甘味料は、天然甘味料として分類することができる。その例としては、例えばL−アラニン、アラビノース、バナナエキス、イナゴマメ、セロビオース、コーンシロップ(高フルクトースコーンシロップ及びコーンシロップ固形分を含む)、デキストリン、デキストロース、ジオスコレオフィルムクミンシー(Dioscoreophyllum cumminsii)(Serendipity Berry)、エリスリトール、フルクトオリゴ糖(FOS)、フルクトース(「液体フルクトース」を含む)、ガラクトース、グルコース、グリシン、グリチルリジン、蜂蜜、イヌリン、イソマルト、転化糖、ラクチトール、ラクトース、lo han(lo han kuo;lo han guo;lohan guo;lohan kuo)、マルチトール、マルトデキストリン、マルトース、マンニトール、マンノース、モナチン、メープルシロップ、糖蜜、部分水素化デンプン加水分解物、部分水素化デンプン、ポリデキストロース溶液、ポリグリシトール、ラフチロース(raftilose)、ミラクリン(ミラクルフルーツ(Miracle Berry))、リボース、米飴(rice syrup)、ソルビトール、ソルボース、ステビア、ステビオシド、スクラロース、スクロース、サトウダイコン(の乾燥繊維)、D−タガトース、タウマチン、キシリトール、キシロース、及び以上の少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。
甘味剤は、個々に又は混合物として使用することができる。
甘味剤は、甘さの初期噴出及び/又は長期の甘さの感覚を提供するための当該分野で周知の多くの別異の物理的形状で使用してよい。限定しないが、このような物理的形状として、遊離形状(スプレードライ、粉末、ビーズ形状など)、封入形状、並びにこれらの物理的形状のうちの1種を含む組合せが挙げられる。一般に、所望の甘味レベルを提供するための有効量の甘味料が利用され、この量は選択された甘味料によって異なる可能性がある。各種類の甘味料の好適な量は、過度な実験を行わなくても当業者によって選択できる。
いくつかの実施形態において、飲料組成物は、抗酸化物質、アミノ酸、カフェイン、着色剤(「着色料」、「発色料」)、乳化剤、香味料増強剤、食品用酸、ミネラル、微量栄養素、植物エキス、植生化学物質(「植物栄養素」)、保存料、緩衝性塩を含む塩、安定化剤、増粘剤、薬剤、ビタミンなどの任意の添加物、又は以上添加物の少なくとも1種を含む組合せを含んでよい。当業者であれば、特定の添加物が、前掲の添加物分類の1種以上に従う定義又は機能に適合しうることを認識する。
組成物での使用に好適な塩としては、アルカリ又はアルカリ土類金属塩化物、グルタミン酸塩等が挙げられる。例えば、グルタミン酸一ナトリウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、又は以上の塩の少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。塩は、上記したような香味料増強剤として飲料に添加してよい。
組成物での使用に好適な食品用酸としては、例えば、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リンゴ酸、リン酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、又は以上の食品用酸の少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。食品用酸は、酸味料として添加することで、飲料のpHを調節し、且ついくつかの保存料特性も提供し、或いは飲料を安定化できる。
飲料のpHはまた、水酸化アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等、及び以上の少なくとも1種を含む組合せ等の食品用化合物の添加によって変性してよい。更に、飲料のpHは二酸化炭素の添加によって調整してよい。更に、いくつかの実施形態では、飲料のpHを調整するために緩衝剤(クエン酸ナトリウムなどのクエン酸塩が挙げられるがこれに限定されない)を使用してもよい。
ある実施形態では、酸を選択して、組合せることによって組成物の酸味を変化させ、所望の酸味認識をもたらしてよい。所望の酸味を決定する上で考慮すべきいくつかの因子としては、例えば、酸の解離定数、溶解性、pH等が挙げられる。これらの変動要素は、飲料組成物の滴定酸度を測定することにより求めることができる。酸味は、The Journal of Experimental Psychology,1974年4月,102(4),640−7で公開された「Sourness of Acid Mixtures」、及びPerception and Psychophysics,9:371−374,1971で公開された「Ratio Scales of Acid Sourness」でH.Moskowitzによって記述されたように、標準的な知覚科学技法によって測定もできる。
組成物にとって望ましい色を生じさせるために有効な量の着色剤を使用してよい。着色料としては、色素、天然食品着色料、並びに食品、薬物及び化粧品での適用に好適な染料を挙げられる。FD&C着色料、及びそれらの対応する化学構造の完全な詳説は、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第3版、第5巻、857〜884頁に示されている。
米国食品薬品化粧品法(21C.F.R.73)によって分類されるように、着色料としては、認可免除着色料(合成により製造できても、「天然」と称される場合がある)及び認可着色料(「人工」と称される場合がある)、及び以上の少なくとも1種を含む組合せを挙げることができる。ある実施形態において、認可免除又は天然着色料の例としては、アナットーエキス、(E160b)、ビキシン、ノルビキシン、アスタキサンチン、脱水ビート(ビート粉末)、赤色ビート根/ベタニン(E162)、ウルトラマリンブルー、キャラメル色(E150a)カンタキサンチン(E161g)、クリプトキサンチン(E161c)、ルビキサンチン(E161d)、ビオランキサンチン(E161e)、ロドキサンチン(E161f)、キャラメル(E150(a−d))、β−アポ−8’−カロテナール(E160e)、β−カロチン(E160a)、αカロチン、γカロチン、β−アポ−8−カロテナールのエチルエステル(E160f)、フラボキサンチン(E161a)、ルテイン(E161b)、コチニールエキス(E120);カルミン(E132)、カルモイシン/アゾルビン(E122)、ナトリウム銅クロロフィリン(E141)、クロロフィル(E140)、焼成し部分的に脱脂し加熱した綿実小麦粉、グルコン酸第一鉄、乳酸第一鉄、ブドウ色エキス、ブドウ果皮エキス(エノシアニナ)、アントシアニン(E163)、ヘマトコッカス藻粗粉、合成鉄酸化物、鉄酸化物及び水酸化物(E172)、フルーツジュース、野菜ジュース、乾燥藻類粗粉、マンジュギク(アフリカンマリーゴールド)粗粉及びエキス、ニンジン油、トウモロコシ胚乳油、パプリカ、パプリカオレオレジン、パフィア酵母、リボフラビン(E101)、サフラン、二酸化チタン、ウコン(E100)、ウコンオレオレジン、アマランサス(E123)、カプサンチン/カプソルビン(E160c)、リコピン(E160d)、又は以上の少なくとも1種を含む組合せを挙げることができる。
ある実施形態において、認定着色料の例としては、FD&Cブルー#1、FD&Cブルー#2、FD&Cグリーン#3、FD&Cレッド#3、FD&Cレッド#40、FD&Cイエロー#5及びFD&Cイエロー#6、タートラジン(E102)、キノリンイエロー(E104)、サンセットイエロー(E110)、ポンソー(E124)、エリスロシン(E127)、パテントブルーV(E131)、二酸化チタン(E171)、アルミニウム(E173)、銀(E174)、金(E175)、顔料ルビン/リソールルビンBK(E180)、炭酸カルシウム(E170)、カーボンブラック(E153)、ブラックPN/ブリリアントブラックBN(E151)、グリーンS/酸ブリリアントグリーンBS(E142)、又は以上の少なくとも1種を含む組合せを挙げることができる。ある実施形態において、認定着色料はFD&Cアルミニウムレーキを含んでよい。これらは、アルミナ水和物の不溶性基材上に伸展したFD&C染料のアルミニウム塩からなる。更に、ある実施形態では、認定着色料をカルシウム塩として配合してよい。
許容できる着色剤は、具体的には水溶性着色剤である。
所望の視覚効果をもたらす着色料の好適な量は、提供されるガイドラインを用いることで、過度な実験を行わなくても当業者によって選択できる。着色剤の典型的な量は、各々かかる組成物の総重量に対して、約0.005〜約15重量%、具体的には約0.01〜約6重量%、更に具体的には約0.1〜約2重量%であってよい。
乳化剤を組成物に添加して成分を分散状態に保つことにより、組成物成分の分離を防止できる。乳化剤は、親水性部分及び疎水性部分の両方を有する分子を含有してよい。乳化剤は、飲料の親水性材料と疎水性材料との間の界面で作用して、組成物の成分の分離を防止できる。組成物での使用に好適な乳化剤としては、例えば、レシチン(例えば、ダイズレシチン);長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、具体的には飽和脂肪酸、更に具体的にはステアリン酸及びパルミチン酸モノグリセリド及びジグリセリド;酢酸、クエン酸、酒石酸、又は乳酸のモノグリセリド及びジグリセリド;卵黄;ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート65、及びポリソルベート80)、プロピレングリコールエステル(例えば、プロピレングリコールモノステアレート);脂肪酸のプロピレングリコールエステル;ソルビタンエステル(例えば、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエート)、アカシア(アラビアガム)、スクロースモノエステル;ポリグリセロールエステル;ポリエトキシル化グリセロール;等、及び以上の乳化剤の少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。好適な乳化剤としては、約1〜約20の疎水性/親油性バランス(HLB)値を有する乳化剤が挙げられる。飲料の性質に応じて、乳化剤を使用して水中油型エマルジョン又は油中水型エマルジョンを形成してもよい。
飲料組成物は、各々組成物の総重量に対して約0.01重量%〜約2.0重量%、具体的には約0.05重量%〜約1.0重量%、更に具体的には約0.075重量%〜約0.75重量%、更に一層具体的には約0.10重量%〜約0.50重量%の量の乳化剤を含有してよい。
組成物に付加的な「口当たり」を与えることができる増粘剤として作用する特定の成分(親水コロイドと称する場合がある)としては、天然及び合成ガム、例えばローカストビーンガム、グアーガム、ジェランガム、キサンタンガム、ガッティガム、変性ガッティガム、トラガントガム、カラギーナン等;天然及び変性デンプン、例えばアルファ化デンプン(トウモロコシ、コムギ、タピオカ)、アルファ化高アミロース含有量デンプン、アルファ化加水分解デンプン(マルトデキストリン、コーンシロップ固形分)、アルファ化置換デンプン(例えば、コハク酸オクテニル)などの化学的に変性したデンプン等;セルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等;ポリデキストロース;乳清若しくは乳清タンパク質濃縮物;ペクチン;ゼラチン;又は以上の増粘剤の少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。
抗微生物剤を含有する保存料を組成物に添加することで新鮮さを与えることができ、また、細菌、カビ、真菌、又は酵母の望ましくない増殖を防止できる。組成物の色、風味、又は食感を維持するために、抗酸化物質を含有する保存料の添加もおこなってよい。食品及び飲料製品での使用に好適な何れの保存料も、組成物に配合できる。好適な保存料の例としては、安息香酸アルカリ金属塩(例えば、安息香酸ナトリウム)、ソルビン酸アルカリ金属塩(例えば、ソルビン酸カリウム)、アスコルビン酸(ビタミンC)、クエン酸、プロピオン酸カルシウム、エリソルビン酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、ソルビン酸カルシウム、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、トコフェロール(ビタミンE)、直鎖状ポリリン酸塩、又は以上の保存料の少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。
飲料組成物は、各々組成物の総重量に対して約0.01重量%〜約0.50重量%、具体的には約0.02重量%〜約0.30重量%、更に具体的には約0.03重量%〜約0.10重量%、更に一層具体的には約0.05重量%〜約0.08重量%の量の保存料又は保存料の組合せを含有してよい。
飲料組成物は、ビタミン、ミネラル、微量栄養素、又は他の栄養素を用いて、強化しても、その栄養価を高めてよい。微量栄養素としては、タンパク質、炭水化物、及び脂肪等の多量養素に比して、所望の効果を現すのに生物が必要とする量は少なくても、生物の栄養上の健康に対する影響を備えた物質を挙げることができる。微量栄養素としては、例えば、ビタミン、ミネラル、酵素、植生化学物質、抗酸化物質、及び以上の少なくとも1種を含む組合せを挙げることができる。
好適なビタミン又はビタミン前駆体としては、アスコルビン酸(ビタミンC)、βカロチン、ナイアシン(ビタミンB3)、リボフラビン(ビタミンB2)、チアミン(ビタミンB1)、ナイアシンアミド、葉酸塩又は葉酸、αトコフェロール又はそのエステル、ビタミンD、レチニルアセテート、レチニルパルミテート、ピリドキシン(ビタミンB6)、葉酸(ビタミンB9)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、パントテン酸、ビオチン、及び以上のビタミンの少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。
ある実施形態では、ビタミン又はビタミン前駆体として、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、及びビタミンK及び以上の少なくとも1種を含む組合せなどの脂溶性ビタミンを挙げることができる。ある実施形態において、ビタミン又はビタミン前駆体は、ビタミンC(アスコルビン酸)、B型ビタミン(チアミン即ちB1、リボフラビン即ちB2、ナイアシン即ちB3、ピリドキシン即ちB6、葉酸即ちB9、シアノコバラミン即ちB12、パントテン酸、ビオチン)、及び以上の少なくとも1種を含む組合せ等の水溶性ビタミンを含有してよい。
代表的なミネラルとしては、ナトリウム、マグネシウム、クロム、ヨウ素、鉄、マンガン、カルシウム、銅、フッ化物、カリウム、リン、モリブデン、セレン、亜鉛、又は以上のミネラルの少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。カチオン性ミネラルの場合は、炭酸塩、酸化物、水酸化物、塩化物、硫酸塩、リン酸塩、ピロリン酸塩、グルコン酸塩、乳酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、アミノ酸等、またアニオン性ミネラルの場合は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等を含む、ミネラル塩としてミネラルを提供してよい。
組成物に配合するビタミン又はミネラルの量は、米国食品医薬品局により定められた米国推奨1日量又は推奨1日摂取量として一般的に認識される量以下であっても、又はそれを超える量であってよい。
ある実施形態において、微量栄養素としては、L−カルニチン、コリン、コエンザイムQ10、α−リポ酸、ω−3−脂肪酸、ペプシン、フィターゼ、トリプシン、リパーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、及び以上の微量栄養素の少なくとも1種を含む組合せを挙げることができる。
抗酸化物質としては、フリーラジカルを捕捉排除する物質を挙げることができる。ある実施形態において、抗酸化物質としては、クエン酸、ローズマリー油、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンEホスフェート、トコフェロール、ジ−α−トコフェリルホスフェート、トコトリエノール、αリポ酸、ジヒドロリポ酸、キサントフィル、βクリプトキサンチン、リコピン、ルテイン、ゼアキサンチン、アスタキサンチン、β−カロチン、カロチン類、混合カロテノイド、ポリフェノール、フラボノイド、及び以上の抗酸化物質の少なくとも1種を含む組合せを挙げることができる。
代表的な栄養素としては、L−トリプトファン、L−リジン、L−ロイシン、L−メチオニン、2−アミノエタンスルホン酸(タウリン)、及びL−カルニチンなどのアミノ酸;クレアチン;グルクロノラクトン;イノシトール;及び以上の栄養素の少なくとも1種を含む組合せも挙げることができる。
植生化学物質(「植物栄養素」)は、消費者の保健又は健康に対して有益な効果を提供しうる植物由来の化合物である。植生化学物質としては、植物由来の抗酸化物質、モノフェノール及びポリフェノールを含むフェノール化合物等が挙げられる。代表的な植生化学物質として、ルテイン、リコピン、カロチン、アントシアニン、カプサイシノイド、フラボノイド、ヒドロキシ桂皮酸、イソフラボン、イソチオシアネート、モノテルペン、カルコン、クメスタン、ジヒドロフラボノール、フラバノイド、フラバノール、ケルセチン、フラボノン、フラボン、フラバン−3−オール類(カテキン類、エピカテキン、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート等)、フラボナール(アントシアニン類、シアニジン等);フェノール酸;フィトステロール、サポニン、テルペン(カロテノイド)、又は以上の植生化学物質の少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。
実質的に純粋な型若しくは単離された型で、又は天然の植物エキスの型で植生化学物質を提供してよい。少なくとも1種の植生化学物質を含有する好適な植物エキスとしては、果皮エキス(ブドウ、リンゴ、クラブアップル等)、緑茶エキス、白茶エキス、コーヒー生豆エキス、又は以上のエキスの少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。
様々な薬草、芳香性の植物若しくは植物の一部又はそのエキスも、香味付与のため、又はそれらの潜在的な健康上の利益のため等の種々の理由により、飲料組成物に配合してよい。代表的な薬草としては、エキナセア、ゴールデンシール、カレンデュラ、ローズマリー、タイム、カバカバ、アロエ、ブラッドルート、グレープフルーツシードエキス、ブラックコホシュ、ジンセン、ガラナ、クランベリー、ギンコビロバ(イチョウ葉)、セイヨウオトギリソウ、月見草油、ヨヒンベバーク、緑茶、マファン、マカ、ビルベリー、それらのエキス、又は以上のエキスの少なくとも1種を含む組合せが挙げられる。
飲料濃縮物組成物は、乾燥形態(例えば、粉末若しくは錠剤)又は液状形態(例えば、シロップ、懸濁液、若しくはエマルション)であってよい。濃縮物組成物は通常、完成品の飲料組成物に認められる液状媒体の体積よりも少ない体積の着香剤を含有する。濃縮物中の他の任意成分としては、甘味剤、着色剤、及び食品用酸、保存料等の他の添加物等が挙げられる。完成した飲料組成物の液体成分の大部分は濃縮物中には存在しないので、重量、量、保存及び輸送コストを下げることができるようになり、それと同時に飲料組成物に対して濃縮物の有効期限を長くすることが可能になる。
一実施形態では、濃縮物組成物は、液体の量の約2倍〜約5倍量、具体的には約3倍〜約4倍量で希釈することにより、最終的な飲料組成物を提供するように構成される。液体は、水、ジュース、乳製成分、非乳製ミルク、エタノール、以上の少なくとも1を含む組合せ等であってよい。液体は、無炭酸又は炭酸飽を含む形態のものであってよい。
ある実施形態では、飲料組成物を高圧ホモジナイザー等の均質条件に付すことで均質な組成物を提供する。飲料組成物又は濃縮物組成物を調製するのに用いる飲料成分は単独で均質化するか、ジュース及び他の成分を一緒に均質化することで、均質化飲料組成物又は均質化濃縮物組成物を形成できる。
高圧ホモジナイザーを用いてもよく、ある実施形態では、固形ジュースを圧力下で磨り潰す。一般に、均質化工程は、果物又は野菜果肉粒子のサイズ及び分布を変える。更に具体的には、均質化は、親油性成分、果物又は野菜果肉粒子等を破砕して、組成物全体に均一に分布できる。加えて、均質化は、繊維質材料の長さを短くして端部を擦り切れさせることによって、組成物中に存在する果物又は野菜繊維を改質できる。これにより、繊維鎖がより多くの液体を吸収できるようになると考えられる。概して、均質化により、高粘度のより均一な組成物を製造できる。従って、均質化は、より滑らかな口当たりを組成物に与えると考えられる。
いくつかの実施形態では、約1000ポンド/平方インチ(psi)〜約4000psi(約70.31kgf/cm2〜約281.3kgf/cm2)の均質化圧を用いる。APV Gaulin、Alfa−Laval又はNiro Soaviより入手可能な装置等、慣用の均質化装置の何れでも使用できる。
ある実施形態において、飲料組成物は、低温殺菌をすることで、望ましくない微生物の破壊による製品の滅菌を行う。望ましくない微生物を破壊又は除去する工程の例としては、高温充填、無菌梱包、オゾン処理、照射(例えば、紫外線又はガンマ線)、膜透過、パルス電場、超音波処理等が挙げられる。
飲料組成物の成分に応じて、低温殺菌は異なる温度でおこなってよい。乳精、穀物、果物又は野菜系の飲料組成物については、約60〜約80℃、具体的には約65〜約75℃、更に具体的には約68〜約72℃の低温殺菌温度で十分の場合がある。更に具体的には、果物又は野菜系の飲料組成物は、無菌環境で望ましい温度にて約6〜約15分間、更に具体的には約8〜約12分間、更に一層具体的には約9〜約11分間加熱することによって低温殺菌できる。
飲料組成物を大量に低温殺菌し、その後所望の飲料容器に充填してよい。ある実施形態では、飲料組成物をガラスビンなどの所望の飲料容器内に充填し、次いで低温殺菌条件に付す。
或いは、ある実施形態では、飲料組成物を所望の飲料容器に高温充填する。更に具体的には、例えば約85℃の、容器内で組成物を滅菌するのに十分な温度にて、飲料容器に飲料組成物を充填する。数分後に、容器及び組成物を約32〜約38℃に冷却できる。
他の実施形態では、飲料組成物を所望の飲料容器内に冷充填する。かかる実施形態では、保存料を飲料組成物に添加できる。更に具体的には、飲料の冷充填は、周囲温度(例えば、約21℃)で飲料容器に飲料を加える工程を含む。本願明細書に記載の物のような保存料を組成物に添加することで、組成物のpHレベルを低下できる。所望のpH値は、約3〜約4.5でありうる。低温殺菌の代替として、ある実施形態では、保存料を用いた冷充填がなされる。
ある実施形態では、無菌工程を用いることで、保存料の使用なしに保存性のある無菌飲料を提供できる。無菌工程には、飲料組成物を急速に加熱し、次いで冷却する超高温プロセスを使用して飲料組成物を滅菌する工程が関与する。滅菌に要する時間は、約195°F(90.6℃)〜約285°F(140.6℃)の温度で約3秒〜約5秒であり得る。滅菌された飲料組成物は、無菌環境内で滅菌された無菌パッケージに充填される。無菌パッケージの例としては、板紙、ポリエチレン(例えば、低密度ポリエチレン(最内層))、及びアルミニウムから調製される積層容器;高密度ポリエチレン(HDPE)プラスチックビンなどが挙げられる。
飲料組成物は、梱包して即座に飲めるものとしてもよく、保存性があってよい。ガラスビン、プラスチックビン及び容器(例えば、ポリエチレンテレフタレート又は箔で裏張りしたエチレンビニルアルコール)、金属缶(例えば、コーティングしたアルミニウム又はスチール)、裏張り段ボール箱等を含め、飲料組成物を梱包するのに如何なるタイプの飲料梱包材も使用してよい。当業者に知られた他の飲料梱包材料も使用してよい。
特徴及び利点を以下の実施例により更に十分に示すが、これら実施例は例示を目的として提供するのであって、本発明をいかようにも限定するものとして解釈すべきでない。
本発明は、以下の非限定的な実施例によって更に例証される。
(実施例1〜実施例11)
表2で指定した成分の重量%を有する11個の冷感組成物を、すべての成分をブレンドすることにより調製した。
Figure 2010504100
(実施例12、比較例2)
実施例1〜実施例11の冷感組成物を、表3の実施例12として指定した成分の種類及び重量範囲を有するチューインガム組成物を処方するために使用することができる。表3では、「Ace−K」は、アセサルフェームKを指し、「APM」はアスパルテームを指す。対応するメントールベースのガム組成物を、比較例1として提示する。
表3
Figure 2010504100
(実施例13〜実施例16、比較例2〜比較例4)
これらの実施例は冷感剤の水溶解度とチューインガムからの放出率との関係を示す。理論的な水溶解度は、上述のlogWツールを用いて算出した。60分間の咀嚼後のガムからの放出率(いわゆる「咀嚼」率)を、以下のガム咀嚼機を用いて測定した。以下の一般的なガム処方物を使用した:ガムベース37%、炭酸カルシウム5%、二酸化チタン0.1%、レシチン0.4%、マンニトール11%、グリセリン5.5%、ペパーミント油2.8%、冷感化合物1.2%、高強度甘味料ブレンド(アスパルテーム及びアセサルフェームKのブレンド)1%、100%にするための必要量のソルビトール。このガムを、すべての成分を鍋を用いたバッチプロセスでブレンドすることにより調製した。咀嚼試験を、厚板形状のガム試料(4.15mm×11.00×31.04mm)をBrabender社の二軸押出機のチャンバ(チャンバ容積は約100ml)中に置き、続けてこのガム試料を咀嚼を模倣するように混練し、続けて37℃でこのチャンバを通して1リットルの蒸留水を循環させることにより行った。60分後、この水の試料を取り出し、ガスクロマトグラフィで溶解した冷感剤について分析した。
結果は、水溶解度と60分間の咀嚼後のガムからの放出%との間には相関性があり、より高い溶解度はより高い放出%を伴うことを示した。放出%をlog10(水溶解度)の関数としてプロットすると、ほぼ直線関係が観察された。
表4
Figure 2010504100
(実施例17〜実施例40、比較例5〜比較例19)
これらの実施例は、チューインガム中の種々の冷感剤組成物の使用を例証する。すべての実施例について、チューインガムは、30重量%のガムベース、9重量%の炭酸カルシウム、0.5重量%のレシチン、9重量%のマンニトール、0.1重量%のグリセリン、4重量%のペパーミント風味料、1重量%の高強度甘味料、表5に指定した冷感剤組成物(冷感剤の量は、重量についてのppmである)、及び残りの部分を埋めるソルビトールからなっていた。
チューインガムを、融解したエラストマーを石灰石、レシチン及び着色料と最初に混合することにより、共通の厚板として調製した。滑らかな手触りが得られたら、バルクの甘味料及びグリセリンを加えた。46℃を超えない温度で3分間混合することからなる最後の工程で、風味料、冷感化合物及び高強度甘味料を加えた。
センセート特質(冷感など)は、記述的分析技法として公知の官能分析法を使用して、信頼性高く且つ再現性よく測定できる。記述的分析のSpectrum(商標)法は、MORTEN MEILGAARD,D.Sc.ら, SENSORY EVALUATION TECHNIQUES(第3版,1999)に記載されている。Spectrum(商標)法は、データを生成する高度に訓練されたパネリストが、興味ある特質を測定するための専門用語をも開発することを意味する特注設計のアプローチである。更に、この方法は、検討している強度差を得るために作成した強度スケールを使用する。これらの強度スケールは一組のよく選択される対照に結び付けられる。これらの対照を使用することは、データを普遍的に理解できるものとし且つ経時的に利用できるものとするために役立つ。別の機会にそして別のパネルと一緒に結果を再現することができることで、そのデータは、同様の再現性を提供するがヒトが知覚した総合的な感覚体験を十分に獲得できる能力に欠ける分析手法よりも潜在的により貴重なものとなる。
記述的分析などの感覚的方法は、スクリーニングベースで、又は完全パネルベースで行うことができる。試験をスクリーニングベースで行う場合は、パネリストの数は少なくてよく、そのパネリストは、製品を等級付けするための5点スケールなどの簡易スケールを使用してよい。試験を完全パネルベースで行う場合は、より多くのパネリストが係わるかも知れず、15点スケールなどの完全スケールが使用されるかも知れない。試験のためにスクリーニングベース又は完全パネルベースベースを使用するかどうかを選択する際には、知覚科学者は、変動因子(費用、時間、試料数など)の範囲を考慮する。データを生成するための時間が限られている場合、及び/又は簡易スケールから得たデータで十分試料を判別するできる場合、スクリーニングベースを使用してよい。
上に示したチューインガムを、12人の記述的分析官能評価パネルによって評価した。各ガム試料を30分間咀嚼し、そして5分間後味評価をした。試料をランダム化し、3桁のコードを使用して、わからないようにして提示した。1セッションあたり2つの試料を評価し、試料と試料との間に25分間の洗浄期間をとった。すべての特質を0〜15点のスケールで定量化した。クラッカー、ヨーグルト、チーズ、チョコレート、Werther’s Originalキャンディ、及び水を含む標準リンス液を使用した。
実施例50の冷感組成物を有するガムは、記述的分析パネルによって、非常に高いが許容できる冷感強度を有すると判断された。
Figure 2010504100
Figure 2010504100
Figure 2010504100
この記述された記載は、最良の形態を含めて本発明を開示するため、そして当業者なら誰でも本発明を作製し使用することができるようにするための実施例を使用する。本発明の特許を受ける範囲は、特許請求の範囲によって画定され、且つ当業者が思いつく他の実施例も包含し得る。このような他の実施例が特許請求の範囲の文字通りの表現と異ならない構造的要素を有する場合、又はそれらが特許請求の範囲の文字通りの表現とわずかな相違しか有しない等価な構造的要素を含む場合には、そのような他の実施例は特許請求の範囲の範囲内にあることが意図されている。
すべての引用された特許、特許出願、及び他の引用文献は、参照によりその全体が本願明細書に引用されたものとする。しかしながら、本願中の用語が引用されたものとする引用文献中の用語と矛盾又は対立する場合、本願からのその用語が、引用されたものとする引用文献からの対立する用語に優先する。
本願明細書に開示されたすべての範囲は端点を含み、そしてその端点は独立して互いと結合できる。
本発明を記載することに関連して(特に、添付の特許請求の範囲に関連して)「1つの(a)」及び[1つの(an)」及び「この(the)」との用語並びに類似の指示対象の使用は、本願明細書において別段の記載がない限り、又は文脈から明らかに矛盾していない限り、単数形及び複数形の両方を網羅すると解釈されるものとする。更に、「第1」、「第2」などは、本願明細書においては順序、量、又は重要性を何ら示すものではなく、それらは1つの要素を別の要素と区別するために使用されているということに留意されたい。量に関連して使用される「約」との修飾語句は、記載された値を包含し、且つ文脈が述べている意味を有する(例えば、それは、特定の量の測定に付随する誤差の程度を含む)。

Claims (43)

  1. チューインガムであって、
    Figure 2010504100
    (式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは2又は3である)の構造を有する冷感剤を含む、チューインガム。
  2. 前記冷感剤が、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−エトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−プロポキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−ブトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項1に記載のチューインガム。
  3. 前記チューインガムの総重量に対して約0.001〜約15重量%の前記冷感剤を含む、請求項1に記載のチューインガム。
  4. 前記冷感剤が、完全なもしくは部分的な封入のための噴霧乾燥、流動床被覆、噴霧冷却、又はコアセルベーションによる封入、部分的な封入のための凝集、部分的な封入のための固化もしくは吸収、押し出し成形による閉じ込め、及びシリカもしくはゼオライトへの吸着からなる群から選択される放出を修正するための技術で処理されている、請求項1に記載のチューインガム。
  5. 前記冷感剤と、ASTM D570−98に準拠して測定した約5〜約50%の吸水率を有する封入材料とを含む冷感剤送達システムを含む、請求項1に記載のチューインガム。
  6. 前記冷感剤が、25℃で1リットル当たり約0.05〜約10gの水溶解度を有し、前記チューインガムが更に、25℃で少なくとも2倍前記第1の冷感剤の水溶解度とは異なる水溶解度を有する第2の冷感剤を含む、請求項1に記載のチューインガム。
  7. 前記第2の冷感剤が、メントール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、N−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンのエチルエステル、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジエチルブタンアミド、及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項6に記載のチューインガム。
  8. 前記チューインガムの総重量に対して、約0.001〜約10重量%の前記冷感剤及び約0.001〜約10重量%の前記第1の冷感剤を含む、請求項6に記載のチューインガム。
  9. 前記冷感剤が第1の封入材料によって封入され、前記第2の冷感剤が第2の封入材料によって封入されている、請求項6に記載のチューインガム。
  10. 前記第1の封入材料が前記第1の封入材料とは異なる、請求項9に記載のチューインガム。
  11. 前記第1の封入材料が第1の吸水率を有し、前記第2の封入材料が第2の吸水率を有し、前記第1の吸水率及び前記第2の吸水率が少なくとも10%だけ異なり、且つすべての吸水率がASTM D570−98に準拠して測定されている、請求項10に記載のチューインガム。
  12. 更に風味増強剤を含む、請求項1に記載のチューインガム。
  13. 前記風味増強剤が3−ヒドロキシ安息香酸、並びに2,4−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸及びこれらの組合せからなる群から選択されるジヒドロキシ安息香酸を含む、請求項12に記載のチューインガム。
  14. 更に高強度甘味料を含む、請求項1に記載のチューインガム。
  15. 前記高強度甘味料が、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩、L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル、L−α−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物、N−[N−(3,3−ジメチルブチル)−L−アスパルチル]−L−フェニルアラニン 1−メチルエステル、スクロースの塩素化誘導体、タウマチン、モナチン、モグロシド及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項14に記載のチューインガム。
  16. 更に風味増強剤及び高強度甘味料を含む、請求項1に記載のチューインガム。
  17. 更にエラストマーを含む、請求項1に記載のチューインガム。
  18. 更に風味増強剤を含む、請求項1に記載のチューインガム。
  19. 前記風味増強剤が、スペアミント油、シナモン油、ウィンターグリーンの油、ペパーミント油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ナツメグの油、オールスパイス、セージの油、メース、クヘントウの油、ケイヒ油、シトラス油、バニラ、果実精及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項18に記載のチューインガム。
  20. チューインガムであって、
    エラストマーと、
    Figure 2010504100
    (式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは1、2、又は3である)の構造を有する冷感剤と、
    高強度甘味料と、
    風味増強剤と
    を含む、チューインガム。
  21. 菓子であって、
    Figure 2010504100
    (式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは2又は3である)の構造を有し、25℃で1リットル当たり約0.05〜約10gの水溶解度を有する、第1の冷感剤と、
    25℃で少なくとも2倍前記第1の冷感剤の水溶解度とは異なる水溶解度を有する第2の冷感剤と
    を含む、菓子。
  22. 前記第1の冷感剤が、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−エトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−プロポキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−ブトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項21に記載の菓子。
  23. 前記第2の冷感剤が、メントール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、N−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンのエチルエステル、N−エチル−2、2−ジイソプロピルブタンアミド、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジエチルブタンアミド、及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項21に記載の菓子。
  24. 前記菓子の総重量に対して、約0.001〜約10重量%の前記第1の冷感剤及び約0.001〜約10重量%の前記第2の冷感剤を含む、請求項21に記載の菓子。
  25. 更に風味増強剤を含む、請求項21に記載の菓子。
  26. 前記風味増強剤が3−ヒドロキシ安息香酸、並びに2,4−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸及びこれらの組合せからなる群から選択されるジヒドロキシ安息香酸を含む、請求項25に記載の菓子。
  27. 更に高強度甘味料を含む、請求項21に記載の菓子。
  28. 前記高強度甘味料が、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩、L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル、L−α−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物、N−[N−(3,3−ジメチルブチル)−L−アスパルチル]−L−フェニルアラニン 1−メチルエステル、スクロースの塩素化誘導体、タウマチン、モナチン、モグロシド及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項27に記載の菓子。
  29. 更に風味増強剤及び高強度甘味料を含む、請求項21に記載の菓子。
  30. 前記第1の冷感剤が第1の封入材料によって封入され、前記第2の冷感剤が第2の封入材料によって封入されている、請求項21に記載の菓子。
  31. 前記第1の封入材料が前記第2の封入材料とは異なる、請求項30に記載の菓子。
  32. 更に、単糖、二糖、多糖、及びこれらの組合せからなる群から選択されるサッカリド甘味料を含む、請求項21に記載の菓子。
  33. 前記サッカリド甘味料が、スクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、ラクトース、転化糖、フルクトオリゴ糖シロップ、部分的に加水分解したデンプン、コーンシロップ固形分(高フルクトースコーンシロップなど)、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール、多糖ポリオール、マルチトールシロップ、水素化デンプン加水分解物、ポリデキストロース、及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項32に記載の菓子。
  34. 更に風味増強剤を含む、請求項21に記載の菓子。
  35. 前記風味増強剤が、スペアミント油、シナモン油、ウィンターグリーンの油、ペパーミント油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ナツメグの油、オールスパイス、セージの油、メース、クヘントウの油、ケイヒ油、シトラス油、バニラ、果実精及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項34に記載の菓子。
  36. 更にサッカリド甘味料、風味増強剤、及び高強度甘味料を含む、請求項21に記載の菓子。
  37. 前記第1の冷感剤が、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−エトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−プロポキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−(3−ブトキシプロピル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、及びこれらの組合せからなる群から選択され、前記第2の冷感剤が、メントール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、N−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンのエチルエステル、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジエチルブタンアミド、及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項21に記載の菓子。
  38. N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミドと、
    咽喉治療剤又は咽頭緩和剤と
    を含む、菓子。
  39. 更に、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジエチルブタンアミド、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド、又はこれらの組合せを含む、請求項38に記載の菓子。
  40. N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミドと、
    アレルギー緩和剤と
    を含む、菓子。
  41. 更に、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−2,3−ジメチルブタンアミド、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジエチルブタンアミド、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド、又はこれらの組合せを含む、請求項40に記載の菓子。
  42. 飲料であって、
    Figure 2010504100
    (式中、Rは水素又はC1−C6アルキルであり、nは2又は3である)の構造を有し、25℃で1リットル当たり約0.05〜約10gの水溶解度を有する、第1の冷感剤と、
    25℃で少なくとも2倍前記第1の冷感剤の水溶解度とは異なる水溶解度を有する第2の冷感剤と
    を含む、飲料。
  43. 更に風味増強剤を含む、請求項42に記載の飲料。
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