JP2010288091A - パイプライン型アナログ・ディジタル変換器およびその補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤差補正データを内部に長期間保持する必要がなく、外部から定期的に更新することができるパイプライン型ADCを提供する。
【解決手段】シリーズ接続されたステージ2,3はそれぞれ、入力されるアナログ信号をディジタルデータに変換して出力すると共に、変換後のディジタルデータをアナログ信号に変換し、入力アナログ信号との差をとって次段ステージへ出力する。オフセット補正回路15、第1ステージ誤差補正回路16、第2ステージ誤差補正回路20、加算回路18、19、22、D−FF18、19は、メモリ12から受けた誤差補正データによって第1、第2ステージ2,3から出力されるディジタルデータを補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディジタル誤差補正処理の改良を図ったパイプライン型アナログ・ディジタル変換器(analog-to-digital converter)およびその補正方法に関する。
パイプライン型アナログ・ディジタル変換器(以下、パイプライン型ADCと略称する)においては、電源電圧、温度、プロセスばらつきによりオフセット誤差が発生し、また、サンプリングキャパシタの容量ミスマッチによる誤差が発生する。このため、パイプライン型ADCにおいては、ディジタル出力値に対してディジタル演算により誤差補正を行なう必要がある。この誤差補正を行なう場合、予めパイプライン型ADCの内部記憶素子に誤差補正データを記憶しておく必要がある。
特開平11−306083号公報 特開2004−133496号公報 特開2004−266614号公報 特開2008−147753号公報
しかしながら、人工衛星など宇宙空間で使用するパイプライン型ADCは、宇宙放射線によるシングルイベント・アップセット現象により誤差補正データのビット反転を引き起こし、このため、誤差補正が正しく行われない課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、誤差補正データを内部に長期間保持する必要がなく、外部から定期的に更新することができるパイプライン型ADCおよびその補正方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、シリーズ接続された複数のステージであって、入力されるアナログ信号をディジタルデータに変換して出力すると共に、変換後のディジタルデータをアナログ信号に変換し、入力アナログ信号との差をとって次段ステージへ出力する複数のステージと、外部回路から受けた誤差補正データによって前記複数のステージから出力されるディジタルデータを補正する補正手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明は、シリーズ接続された複数のステージであって、入力されるアナログ信号をディジタルデータに変換して出力すると共に、変換後のディジタルデータをアナログ信号に変換し、入力アナログ信号との差をとって次段ステージへ出力する複数のステージを具備するパイプライン型アナログ・ディジタル変換器において、外部回路から受けた誤差補正データによって前記複数のステージから出力されるディジタルデータを補正することを特徴とする。
本発明によれば、誤差補正データを定期的に外部から入力することができるので、誤差補正データをADC内部に長期間保持する必要がない。これにより、宇宙放射線によるビット反転の対策が実施されている記憶素子、例えばエラー訂正回路付きメモリシステムに誤差補正データを保持しておき、ADC外部から誤差補正データを定期的にADCへ供給することで、ADCでのビット反転の影響を最小限とすることができる効果がある。
本発明の一実施形態によるパイプライン型ADCの構成を示すブロック図である。 同パイプライン型ADCの第1ステージ2における比較器基準電圧のオフセット誤差発生時のロバートソンプロットの事例を示す図である。 同パイプライン型ADCの第1ステージ2における増幅器のオフセット誤差発生時のロバートソンプロットの事例を示す図である。 同パイプライン型ADCの第1ステージ2における容量ミスマッチ有りの時のロバートソンプロットの事例を示す図である。 同パイプライン型ADCの第1ステージ2における容量ミスマッチ誤差補正時の入出力特性を示す図である。 同パイプライン型ADCの第1ステージ2、第2ステージ3それぞれの入出力電圧(第1ステージのCs/Cf=1.1の場合)の誤差補正前後での入出力電圧関係を示す図である。 同パイプライン型ADCにおいて、補正値Dc1=10111bin設定時の補正前後のディジタル値を示す図である。
以下、図面を参照し本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態による4ビットパイプライン型ADCの構成を示すブロック図である。この図において、符号1はサンプルホールド回路であり、アナログ入力電圧を一時保持して第1ステージ2へ出力する。第1ステージ2は、内部に1.5bitSub−ADCおよび1.5bitSub−DAC(Digital-to-Analog converter)を有し、サンプルホールド回路1の出力を2ビットディジタルデータに変換し、データD11〜D10として出力すると共に、そのデータD11〜D10を再びアナログ電圧に変換し、さらに、入力されたアナログ電圧(サンプルホールド回路1の出力)との差をとって第2ステージ3へ出力する。
第2ステージ3は第1ステージ2と同様に構成されており、第2ステージ2の出力を2ビットディジタルデータに変換し、データD21〜D20として出力すると共に、そのデータD21〜D20を再びアナログデータに変換し、さらに、入力されたアナログ電圧(第1ステージ2の出力)との差をとって第3ステージ4へ出力する。第3ステージ4は、2ビット出力のFlash型ADコンバータであり、内部に3個のコンパレータを有し、2ビット(4値)出力分を同時に比較し出力する。
符号5はクロック分配回路であり、各回路1〜4へクロックΦ1、Φ2を出力する。ここで、クロックΦ1はアナログデータ読み込みのタイミングであり、クロックΦ2はSub−DACにおけるデータ読み込みのタイミングである。D−FF6〜8はディレイフリップフロップであり、D−FF6はクロックΦ1のタイミングで入力されるデータを読み込み、D−FF7、8はクロックΦ2のタイミングで入力されるデータを読み込む。
符号11はマイクロプロセッサ、12はマイクロプロセッサ11によって読み出し/書き込みが制御されるメモリである。このメモリ12は、宇宙放射線によるビット反転の対策が実施されている記憶素子であり、エラー訂正回路付きメモリシステムである。このメモリ12に誤差補正データDc1、Dc2、Dosが記憶されている。
オフセット誤差補正回路15は、パイプライン型ADCの出力から補正量を計算し、メモリ12から出力される誤差補正データDosをオンラインで入力し、両者に基づいて補正値を求め、加算回路17へ出力する。第1ステージ誤差補正回路16はメモリ12から出力される誤差補正データDc1を受けて補正データを生成し、加算回路17へ出力する(詳細は後述する)。加算回路17はオフセット誤差補正回路15および第1ステージ誤差補正回路16の出力を加算し、D−FF18へ出力する。D−FF18は加算回路17の出力をクロックΦ2のタイミングで読み込み、加算回路19へ出力する。第2ステージ誤差補正回路20はメモリ12から出力される誤差補正データDc2を受けて補正データを生成し、加算回路19へ出力する(詳細は後述する)。加算回路19は第2ステージ誤差補正回路20の出力およびD−FF18の出力を加算し、D−FF21へ出力する。D−FF21は加算回路19の出力をクロックΦ1のタイミングで読み込み、加算回路22へ出力する。
冗長2進−非冗長2進数変換回路26は、各ステージ2、3、4からの出力される冗長2進数形式のデータを通常の2進数である非冗長2進数形式に変換し出力する。具体的には、各ステージの出力値を桁合わせ後、加算する加算回路である。各ステージ2,3,4は、理想的には1ビットのAD値を出力すれば、パイプライン型ADCとして機能するが、実際にはコンパレータのオフセット誤差やアンプのゲイン誤差の影響により間違った値を出力する可能性がある。その対策として下位1ビットの確定したビットと、上位0.5ビットの、桁上げの可能性を残し前段ステージの確定ビットとの和で確定する未確定ビットとを出力する計1.5ビット出力構成となっている。これらを「冗長2進−非冗長2進数変換」することで、ディジタル出力値に対する誤差の影響を除去している。
D−FF27は冗長2進−非冗長2進数変換回路26の出力をクロックΦ2のタイミングで読み込む。読み込まれたデータに下位3ビットが追加されて加算回路22へ出力される。ここで、下位3ビットは、このパイプライン型ADCの出力4ビット分解能に対し、外部に出力されない、さらに下位の分解能の高いビットに対しても補正を実施するためのデータであり、分解能の高い誤差補正データと桁あわせするための、便宜的な下位のビット000bin(ここでは下位3ビット追加)を指す。
加算回路22は、下位3ビットが追加されたD−FF27の出力にD−FF21から出力される誤差補正データを加算し、D−FF29へ出力する。D−FF29は加算回路22から出力される補正後のデータをクロックΦ2のタイミングで読み込み、変換後のディジタルデータとして出力する。
次に、上述した4ビットパイプライン型ADCのディジタル誤差補正動作を説明する。
このパイプライン型ADCは、次のディジタル誤差補正を行う。
(1)オフセット補正
(2)サンプリングキャパシタの容量ミスマッチ補正
(1)のオフセットの補正は、パイプライン型ADCの出力から補正量を計算し、マイクロプロセッサ11からの制御指令によりオンラインで補正データを入力することにより実施する。
(2)の容量ミスマッチは、オフラインで取得された補正データを元に、各制御周期毎に外部から補正データを上書きする。補正データに基づきディジタル演算を実施する。
<オフセット誤差補正>
前述したステージ2、3に使用される比較器と増幅器のオフセット電圧は、変換精度自体には影響を与えない(非直線性誤差は生じず、入力信号にオフセットがあるように見える)。比較器の基準電圧のオフセット発生により、ロバートソンプロットの折り返し点がVin軸に対して左右にずれるが、ディジタル値として値はつながる。リファレンス電圧のオフセット量がVref/4以下であれば、特に補正処理は必要ない(図2)。一方、ステージ2、3内の増幅器のオフセット発生により、ロバートソンプロットの出力電圧がVout軸に対して上下にずれるが、ディジタル値として値はつながる。この場合、出力値には加法的にオフセットが載るので、出力値に対する(−オフセット値)の加算を実施して誤差補正する(図3)。
<サンプリングキャパシタの容量ミスマッチ補正>
パイプライン型ADCのスタティックな変換精度を決める主要なバイアス誤差成分としては、以下の要因が挙げられる。
(1)サンプリングキャパシタの容量ミスマッチ
(2)不十分なOPアンプ利得
(3)スイッチ回路のフィードスルー誤差・電荷注入誤差
サンプリングキャパシタの容量ミスマッチは、各ステージに2個あるサンプリングキャパシタのソース側Csとフィードバック側Cfとの容量差に起因する変換誤差である。パイプライン型ADCにおいて、その誤差要因としては容量ミスマッチが支配的である。そこで、このパイプライン型ADCでは容量ミスマッチの補正を行うものとする。
サンプル−ホールド回路においてソース側、フィードバック側のサンプリングキャパシタの容量にミスマッチがあり、本来の利得仕様とならないゲインの誤差はディジタル値の誤差とならない。単純にゲインが小さく、あるいは大きくなるのみである。ここで挙げる誤差補正の対象とはならない。本項で挙げる誤差補正の対象となるのは、比較器による量子化と増幅器による2倍利得との不整合が発生する状況におけるものであり、第1ステージ2、第2ステージ3に対してである。ロバートソンプロットの折り返し点における段付き量δは(ΔC/C)Vref となる(図4)。ステージ2、3の状態に応じ、δを出力値から加減算することにより補正することが可能となる(図5)。
<第1ステージ2の容量ミスマッチの誤差補正アルゴリズム>
Vin=VDACの点では容量変化に不感であり、Vin=0(Vinp−Vinm=0)の時を基準点として、変換値に誤差分を加算、減算して補正を行う。第1ステージ2におけるOTAの容量ミスマッチの影響は、第1ステージ2のADC出力のみではなく、第2ステージ3のADC出力にも加算されるので、第1ステージ2、第2ステージ3の両出力分の補正を行う。
以下、具体的に説明する。なお、Dc1はメモリ12から出力される補正データである。
(1) −Vref ≦ Vin < (−1/4)Vrefのとき、出力値に以下の補正値を加算する。
補正値(第1ステージ分) = −Dc1
補正値(第2ステージ分) = −Dc1
補正値 = 補正値(第1ステージ分)+補正値(第2ステージ分) = −2Dc1
(2) −1/4 Vref ≦ Vin < +1/4 Vrefのとき
補正無し (補正値=0)
(3) +1/4 Vref ≦ Vin < +Vrefのとき、以下の補正値(Dc1)を加算する。
補正値(第1ステージ分) = Dc1
補正値(第2ステージ分) = Dc1
補正値 = 補正値(第1ステージ分)+補正値(第2ステージ分) = +2 Dc1
Vinの範囲判定は、第1ステージ2の比較器出力ディジタル値D11〜D10を直接観測することにより比較器出力オフセットの影響もキャンセルも可能となる。すなわち、Vinの範囲判定を以下の通り置き換える。
(1) −Vref ≦ Vin < −1/4 Vrefのとき →D11〜D10=00(bin)のとき
(2) −1/4 Vref ≦ Vin < +1/4 Vrefのとき →D11〜D10=01(bin)のとき
(3) +1/4 Vref ≦ Vin < +Vrefのとき →D11〜D10=10(bin)のとき
<第1ステージ2の誤差補正アルゴリズム>
D11〜D10の値により、出力値に以下の補正値を加算する。
(1) D11〜D10=00(bin)のとき
補正値 = −2 Dc1
(2) D11〜D10=01(bin)のとき
補正値 = 0
(3) D11〜D10=10(bin)のとき
補正値 = +2Dc1
<第2ステージ3の容量ミスマッチの誤差補正アルゴリズム>
第1ステージ2と同様に、第2ステージ3でもVin = 0(Vinp − Vinm = 0)の時を基準点として、変換値に誤差分を加算、減算して補正を行う。ただし、第2ステージ3では入力に対する出力の折り返し点が多いことから以下の場合分けが必要となる。なお、Dc2はメモリ12から出力される補正データである。
(1) −Vref ≦ Vin < (−5/8) Vrefのとき、出力値に以下の補正値を加算する。
補正値 = 補正値(第2ステージ分) = −2Dc2
(2) (−5/8)Vref ≦ Vin < (−3/8)Vrefのとき、出力値に以下の補正値を加算する。
補正値 = 補正値(第2ステージ分) = −Dc2
(3) (−3/8)Vref ≦ Vin < (−2/8)Vrefのとき
補正無し(補正値=0)
(4) (−2/8)Vref ≦ Vin <(−1/8)Vrefのとき、出力値に以下の補正値を加算する。
補正値 = 補正値(第2ステージ分) = −Dc2
(5) (−1/8)Vref ≦ Vin < (+1/8)Vrefのとき
補正無し(補正値=0)
(6) (+1/8)Vref ≦ Vin < (+2/8)Vrefのとき、出力値に以下の補正値を加算する。
補正値 = 補正値(第2ステージ分) = +Dc2
(7) (+2/8)Vref ≦ Vin < (+3/8)Vrefのとき
補正無し (補正値=0)
(8) (+3/8)Vref ≦ Vin < (+5/8)Vrefのとき、出力値に以下の補正値を加算する。
補正値 = 補正値(第2ステージ分) = +Dc2
(9) (+5/8)Vref ≦ Vin < +Vrefのとき、出力値に以下の補正値を加算する。
補正値 = 補正値(第2ステージ分) = +2Dc2
Vinの範囲判定は、ステージ2、3の比較器出力ディジタル値を直接観測することにより比較器出力オフセットの影響もキャンセル可能となる。すなわち、Vinの範囲判定を以下の通り置き換える。
(1) −Vref ≦ Vin < (−5/8)Vrefのとき →D11〜D10=00(bin)かつD21〜D20=00(bin)のとき
(2) (−5/8)Vref ≦ Vin < (−3/8)Vrefのとき →D11〜D10=00(bin)かつD21〜D20=01(bin)のとき
(3) (−3/8)Vref ≦ Vin < (−2/8)Vrefのとき →D11〜D10=00(bin)かつD21〜D20=10(bin)のとき
(4) (−2/8)Vref ≦ Vin < (−1/8)Vrefのとき →D11〜D10=01(bin)かつD21〜D20=00(bin)のとき
(5) (−1/8)Vref ≦ Vin < (+1/8)Vrefのとき →D11〜D10=01(bin)かつD21〜D20=01(bin)のとき
(6) (+1/8)Vref ≦ Vin < (+2/8)Vrefのとき →D11〜D10=01(bin)かつD21〜D20=10(bin)のとき
(7) (+2/8)Vref ≦ Vin < (+3/8)Vrefのとき →D11〜D10=10(bin)かつD21〜D20=00(bin)のとき
(8) (+3/8)Vref ≦ Vin < (+5/8)Vrefのとき →D11〜D10=10(bin)かつD21〜D20=01(bin)のとき
(9) +5/8Vref ≦ Vin < +Vrefのとき →D11〜D10=10(bin)かつD21〜D20=10(bin)のとき
<第2ステージの誤差補正アルゴリズム>
D11〜D10及びD21〜D20の値により、出力値に以下の補正値を加算する。
(1) D11〜D10=00(bin)かつD21〜D20=00(bin)のとき
補正値 = −2 Dc2
(2) D11〜D10=00(bin)かつD21〜D20=01(bin)のとき
補正値 = −Dc2
(3) D11〜D10=00(bin)かつD21〜D20=10(bin)のとき
補正値 = 0
(4) D11〜D10=01(bin)かつD21〜D20=00(bin)のとき
補正値 = −Dc2
(5) D11〜D10=01(bin)かつD21〜D20=01(bin)のとき
補正値 = 0
(6) D11〜D10=01(bin)かつD21〜D20=10(bin)のとき
補正値 = +Dc2
(7) D11〜D10=10(bin)かつD21〜D20=00(bin)のとき
補正値 = 0
(8) D11〜D10=10(bin)かつD21〜D20=01(bin)のとき
補正値 = +Dc2
(9) D11〜D10=10(bin)かつD21〜D20=10(bin)のとき
補正値 = +2 Dc2
第1ステージにおいてCs/Cf =1.1の場合の容量ミスマッチがある場合の第1ステージ2、第2ステージ3それぞれの入出力電圧関係を図6に示す。また、補正値としてDc1=10111binを設定したときのディジタル出力値を図7に示す。
以上がこの発明の一実施形態の詳細である。この発明は、主として放射線環境の厳しいビットエラーが頻繁に発生することが予測される人工衛星など宇宙機の搭載機器に用いられるADCへ適用される。また同様の理由により原子力発電施設内に使用する装置に用いられるADCへも適用される。なお、この発明の実施形態は、上記実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の設計等も含まれる。
1…サンプルホールド回路
2…第1ステージ
3…第2ステージ
6〜8、18、21、27、29…D−FF
11…マイクロプロセッサ
12…メモリ
15…オフセット誤差補正回路
16…第1ステージ誤差補正回路
20…第2ステージ誤差補正回路

Claims (8)

  1. シリーズ接続された複数のステージであって、入力されるアナログ信号をディジタルデータに変換して出力すると共に、変換後のディジタルデータをアナログ信号に変換し、入力アナログ信号との差をとって次段ステージへ出力する複数のステージと、
    外部回路から受けた誤差補正データによって前記複数のステージから出力されるディジタルデータを補正する補正手段と、
    を具備することを特徴とするパイプライン型アナログ・ディジタル変換器。
  2. 前記補正手段は、出力ディジタルデータのオフセット補正を行なうオフセット補正手段と、各ステージ内のサンプリングキャパシタの容量ミスマッチを補正する容量ミスマッチ補正手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載のパイプライン型アナログ・ディジタル変換器。
  3. 前記オフセット補正手段は、出力ディジタルデータから補正量を計算して補正を実行することを特徴とする請求項2に記載のパイプライン型アナログ・ディジタル変換器。
  4. 前記容量ミスマッチ補正手段は、前記複数のステージの各ディジタル出力データに応じて補正データを決定し、決定した補正データによって補正を実行することを特徴とする請求項2に記載のパイプライン型アナログ・ディジタル変換器。
  5. シリーズ接続された複数のステージであって、入力されるアナログ信号をディジタルデータに変換して出力すると共に、変換後のディジタルデータをアナログ信号に変換し、入力アナログ信号との差をとって次段ステージへ出力する複数のステージを具備するパイプライン型アナログ・ディジタル変換器において、
    外部回路から受けた誤差補正データによって前記複数のステージから出力されるディジタルデータを補正することを特徴とするパイプライン型アナログ・ディジタル変換器の誤差補正方法。
  6. 前記補正処理は、出力ディジタルデータのオフセット補正を行なうと共に、各ステージ内のサンプリングキャパシタの容量ミスマッチを補正する処理であることを特徴とする請求項5に記載のパイプライン型アナログ・ディジタル変換器の誤差補正方法。
  7. 前記オフセット補正処理は、出力ディジタルデータから補正量を計算して補正を実行する処理であることを特徴とする請求項6に記載のパイプライン型アナログ・ディジタル変換器の誤差補正方法。
  8. 前記容量ミスマッチ補正処理は、前記複数のステージの各ディジタル出力データに応じて補正データを決定し、決定した補正データによって補正を実行する処理であることを特徴とする請求項6に記載のパイプライン型アナログ・ディジタル変換器の誤差補正方法。
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