JP2010286720A - 表示制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来では、増幅器の正確な書き込み時間を検出できず、増幅器の書き込み時間のばらつき分を動作時間に上乗せする必要があった。
【解決手段】本発明は、ディスプレイパネルのデータ線に接続され、バイアス電流が供給された場合、前記のデータ線に階調電圧を印加する複数の増幅器と、前記増幅器にバイアス電流を供給する制御回路と、を備え、前記制御回路は、第1の時間領域において前記バイアス電流により動作する前記複数の増幅器のうち少なくとも1つ増幅器の動作状況を検出し、前記第1の期間後の第2の時間領域において前記検出結果に応じた所定の期間、前記バイアス電流を供給し前記複数の増幅器を動作させるディスプレイの表示制御回路である。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示制御回路に関する。
携帯表示機器の普及に伴い、液晶表示装置のバッテリ動作の長寿命化が求められている。このため、液晶表示装置の低電力動作の要求が高まってきた。このような液晶表示装置の低電力化の要求を解決するには、液晶表示装置内で消費電力が大きい表示制御回路の出力回路を低電力化することが効果的である。表示制御回路の出力回路には、表示装置のソースライン負荷を一定期間内に駆動し、且つ消費電力を小さくすることが求められている。
図13に従来技術である特許文献1の表示制御回路(表示用駆動回路)の出力回路1を示す。図13に示すように、出力回路1は、出力部OP1〜OP528と、バイアス電流制御回路11と、スイッチ切替信号生成回路12と、増幅器制御信号選択回路13とを有している。出力部OP1〜OP528は、それぞれ増幅器AMP1〜AMP528と、スイッチ回路SWA1〜SWA528、SWB1〜SWB528とを有する。
図14に増幅器制御信号選択回路13の構成を示す。図14に示すように、増幅器制御信号選択回路13は、比較電圧生成回路31と、比較回路32と、マルチプレクサ33とを有する。
比較電圧生成回路31は、バンドギャップリファレンス回路で構成されている。また、バイアス電流制御回路11からのバイアス電圧VBIASの電圧レベルが低い方から高い方にそれぞれ対応して、電圧値がVr1<Vr2<Vr3と順次高くなるように、予め設定された比較電圧Vr1、Vr2およびVr3を出力する。
比較回路32は、バイアス電流制御回路11の出力電位であるバイアス電圧VBIASを各比較電圧Vr1、Vr2、Vr3とで比較する。その比較結果として2ビットの選択信号SB、SAを生成する。例えば、Vr1≧VBIASのとき「SB、SA」=「0、0」、Vr2≧VBIAS>Vr1のとき「0、1」、Vr3≧VBIAS>Vr2のとき「1、0」、VBIAS>Vr3のとき「1、1」を出力する。比較回路32の構成を、図15に示す。図15に示すように、比較回路32は、コンパレータ21〜23と、EXNOR回路24と、AND回路25、26と、遅延回路27と、2ビットのデータレジスタ28と、2ビットのラッチ回路29とを有している。
マルチプレクサ33は、選択信号SB、SAに基づき、図示しない制御回路から供給されるパルス幅の異なる増幅器制御信号VS0、VS1、VS2、VS3のうち1つを選択し、増幅器制御信号VSとして出力する。例えば、選択信号SB、SAが「SB、SA」=「0、0」のときVS0、「0、1」のときVS1、「1、0」のときVS2、「1、1」のときVS3を出力する。
増幅器制御信号VS0、VS1、VS2、VS3は、バイアス電流制御回路11からのバイアス電圧VBIASのレベルが低い方から高い方にそれぞれ対応して、パルス幅が順次狭くなるように予め設定されている。このパルス幅の関係は、VS0>VS1>VS2>VS3となっている。
次に、上記構成の出力回路1の動作について、図16を参照して説明する。時刻t1に、1水平同期周期ごとにデータ側駆動回路に供給されるストローブ信号STBが、ハイレベルに立ち上がる。このとき、スイッチ切換信号SWAはロウレベルを維持、スイッチ切換信号SWSは、ハイレベルからロウレベルに立ち下がる。これにより、スイッチ回路SWA1〜SWA528、SWB1〜SWB528はいずれもオフする。
ここで、比較回路9内のデータレジスタ28に選択信号「SB、SA」=「0、1」の値が取りこまれているとする。時刻t1にストローブ信号STBがハイレベルに立ち上がるのに同期して、選択信号「SB、SA」=「0、1」がラッチ29に取りこまれる。そして、次のストローブ信号STBがハイレベルに立ち上がる時刻t5まで、保持される。これによりマルチプレクサ33は、増幅器制御信号VSとして、VS1を選択する状態となる。
次に、時刻t2に、増幅器制御信号VS0、VS1、VS2、VS3が、ハイレベルに立ち上がる。このことにより、バイアス電流制御回路2に供給される増幅器制御信号VSとして、増幅器制御信号VS1が、ハイレベルに立ち上がる。よって、バイアス電流が各増幅器AMP1〜AMP528に供給され、各増幅器が動作状態となる。
時刻t2から所定時間遅延した時刻t3に、スイッチ切換信号SWAがハイレベルに立ち上がり、スイッチ回路SWA1〜SWA528がオンする。これにより、階調電圧選択回路(不図示)から供給される階調電圧D1〜D528が、それぞれ対応する各増幅器AMP1〜AMP528において増幅される。その後、データ赤信号、データ緑信号、データ青信号S1〜S528として、カラー液晶パネルの対応するデータ線に印加される。
このとき、コンパレータ21〜23でバイアス電圧VBIASが各比較電圧Vr1、Vr2およびVr3により比較される。その比較結果がXNOR回路24、AND回路25、26で論理演算処理され、データレジスタ18に供給される。そして、時刻t2にハイレベルに立ち上がる増幅器制御信号VS0が、比較回路32内の遅延回路27を介してデータレジスタ28に供給される。増幅器制御信号VS0が時刻t2から遅延回路27で所定時間遅延してハイレベルに立ち上がる。この遅延した信号の立ち上がりエッジに同期して、AND回路25、26の出力が選択信号SB、SAとしてデータレジスタ28に取りこまれる。
次に、時刻t4に、増幅器制御信号VS1が、ロウレベルに立ち下がると、各増幅器AMP1〜AMP528へのバイアス電流の供給が停止する。このことにより、増幅器AMP1〜AMP528が非動作状態となる。そして、増幅器制御信号VS1がロウレベルに立ち下がると略同時に、スイッチ切換信号SWAが、ロウレベルに立ち下がる。これにより、スイッチ回路SWA1〜SWA528がオフする。これと共に、スイッチ切換信号SWSがハイレベルに立ち上がり、スイッチ回路SWB1〜SWB528がオンする。これにより、階調電圧選択回路から供給される階調電圧D1〜D528は、対応する各増幅器AMP1〜4AMP528を経ずに直接、スイッチ回路SWB1〜SWB528を経て、データ赤信号、データ緑信号、データ青信号S1〜S528として、カラー液晶パネルの対応するデータ線に印加される。
次に、時刻t5に、ストローブ信号STBがハイレベルに立ち上がる。そして、スイッチ切換信号SWSが、ロウレベルに立ち下がる。これにより、スイッチ回路SWA1〜SWA528、SWB1〜SWB528はいずれもオフする。また、このとき、前述したと同様に、時刻t5にストローブ信号STBがハイレベルに立ち上がるのに同期して、選択信号SB、SAがラッチ回路29に取りこまれ、次のストローブ信号STBがハイレベルに立ち上がる時刻まで、保持される。
特許3847207号公報
ここで、出力回路1は、表示制御回路の最終段である増幅器AMP1〜AMP528の書き込み能力を、前段である増幅器制御信号選択回路13で監視して判定している。このため、正確な書き込み時間を検出できず、増幅器の書き込み時間のばらつき分を動作時間に上乗せする必要がある。このため、増幅器の書き込みの最短の動作時間が得られず、消費電流を最小にできない問題がある。
本発明は、ディスプレイパネルのデータ線に接続され、バイアス電流が供給された場合、前記のデータ線に階調電圧を印加する複数の増幅器と、前記増幅器にバイアス電流を供給する制御回路と、を備え、前記制御回路は、第1の時間領域において前記バイアス電流により動作する前記複数の増幅器のうち少なくとも1つ増幅器の動作状況を検出し、前記第1の期間後の第2の時間領域において前記検出結果に応じた所定の期間、前記バイアス電流を供給し前記複数の増幅器を動作させるディスプレイの表示制御回路である。
本発明の表示制御回路は、第1の時間領域においてバイアス電流により動作する増幅器の動作状況を検出することで、増幅器が有するばらつき分の動作時間を検出することができる。更に、第2の時間領域において、その検出結果に応じた所定の期間だけバイアス電流を供給し増幅器を動作させるため、最適な増幅器の動作期間が決定できる。
本発明の表示制御回路は、消費電力を削減できる。
実施の形態1にかかる表示制御回路の構成である。 実施の形態1にかかる出力段変動検出回路の構成と、増幅器との接続関係を示す図である。 実施の形態1にかかる出力段変動検出回路内の検出回路の構成の一例である。 実施の形態1にかかる出力段変動検出回路と増幅器の動作を説明するタイミングチャートである。 実施の形態1にかかる表示制御回路の動作を説明するタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる表示制御回路の構成である。 実施の形態2にかかるバイアス電流制御回路の構成の一例である。 実施の形態2にかかる表示制御回路の動作を説明するタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる表示制御回路の動作を説明するタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる表示制御回路の動作を説明するタイミングチャートである。 実施の形態3にかかる表示制御回路の構成である。 実施の形態3にかかる表示制御回路の動作を説明するタイミングチャートである。 従来の表示制御回路の構成である。 従来のバイアス電流制御回路の構成である。 従来のスイッチ切替信号生成回路の構成である。 従来の表示制御回路の動作を説明するタイミングチャートである。
発明の実施の形態1
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態1について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態1は、本発明を液晶ディスプレイの表示制御回路(表示用駆動回路)に適用したものである。
図1に本実施の形態にかかる表示制御回路100の構成の一例を示す。ここで、本実施の形態では、解像度が176×220画素であるカラー液晶パネルのデータ線176×3(赤、緑、青)=528本に対応する表示制御回路の例を記載している。
図1に示すように、表示制御回路100は、出力部OUT1〜OUT528と、バイアス電流制御回路111と、スイッチ切換信号生成回路112と、出力段変動検出回路113と、保持制御回路114とを有する。出力部OUT1〜OUT528は、それぞれ増幅器AMP1〜AMP528と、スイッチ回路SWO1〜SWO528、SWD1〜SWD528とを有する。
増幅器AMP1〜AMP528は、それぞれ反転入力端子が出力端子と接続され、非反転端子がデータ入力端子D1〜D528と接続され、出力端子がスイッチ回路SWO1〜SWO528の一方の端子に接続されている。なお、便宜上、符号「D1」〜「D528」は、それぞれ端子名を示すと同時に、その端子が入力するデータ信号を示すものとする。また、データ入力信号D1〜D528のそれぞれは、カラー液晶パネルのデータ線に対応するデータ赤信号、データ緑信号、データ青信号である。また、増幅器AMP1〜AMP528は、それぞれバイアス電流制御回路111からのバイアス電流が供給される。このバイアス電流が供給されることにより動作を開始する。
スイッチ回路SWO1〜SWO528は、それぞれ一方の端子が増幅器AMP1〜AMP528の出力端子、他方の端子がデータ出力端子S1〜S528に接続される。なお、便宜上、符号「S1」〜「S528」は、それぞれ端子名を示すと同時に、その端子から出力されるデータ信号を示すものとする。スイッチ回路SWO1〜SWO528は、それぞれスイッチ切替信号SWAに応じてオン、オフ状態が制御される。例えば、スイッチ切替信号SWAの信号レベルがハイレベルの場合、オン状態となる。
スイッチ回路SWD1〜SWD528は、それぞれ一方の端子がデータ入力端子D1〜D528、他方の端子がデータ出力端子S1〜S528に接続される。スイッチ回路SWD1〜SWD528は、それぞれスイッチ切替信号SWSに応じてオン、オフ状態が制御される。例えば、スイッチ切替信号SWSの信号レベルがハイレベルの場合、オン状態となる。なお、データ出力端子S1〜S528は、それぞれ対応するカラー液晶パネルのデータ線に接続されている。
保持制御回路114は、検出結果信号DETと、増幅器制御信号VSと、表示クロックCLKと、モード信号VFBPとを入力する。そして、これらの入力信号に応じて、増幅器制御信号VSOを出力する。検出結果信号DETは、後述する出力段変動検出回路113から出力される信号である。増幅器制御信号VSは、ハイレベルのときに増幅器AMP1〜AMP528にバイアス電流を供給できる状態とする信号である。この増幅器制御信号VSは、表示制御回路100内部もしくは外部の制御回路(不図示)から供給される。表示クロックCLKは、表示制御回路100内部で使用される内部クロックである。モード信号VFBPは、非表示領域と表示領域とを切り替える信号である。ここで、非表示領域とは、出力部528に接続されている液晶パネル画素が駆動されていない期間である。反対に、表示領域とは、出力部528に接続されている液晶パネル画素が駆動されている期間である。なお、モード信号VFBPは、非表示領域ではハイレベル、表示領域ではロウレベルとなる信号である。更に、保持制御回路114は、カウンタ等を有し、表示クロックCLKをカウントする。また、そのカウント情報を記憶することができる。
バイアス電流制御回路111は、保持制御回路114からの増幅器制御信号VSOにより、自身の出力信号であるバイアス電圧信号BIASが制御される。また、バイアス電流制御回路111は、増幅器制御信号VSOの信号レベルにより各増幅器AMP1〜AMP528へのバイアス電流の供給または停止を切り替える。例えば、増幅器制御信号VSOがハイレベルである場合、各増幅器AMP1〜AMP528へのバイアス電流を供給し、ロウレベルである場合、各増幅器AMP1〜AMP528へのバイアス電流を停止する。
スイッチ切換信号生成回路112(スイッチ制御回路)は、保持制御回路114からの増幅器制御信号VSOに応じて、出力信号であるスイッチ切換信号SWA、SWSの信号レベルを制御する。スイッチ切換信号SWAは、スイッチ回路SWO1〜SWO528に出力される。スイッチ切換信号SWSは、スイッチ回路SWD1〜SWD528に出力される。
出力段変動検出回路113は、増幅器AMP528と内部回路同士が接続されている。そして、増幅器AMP528の内部回路にて伝達される信号に応じて、検出結果信号DETを出力する。図2に出力段変動検出回路113の構成を示す。更に図2では、増幅器AMP528の構成も示し、出力段変動検出回路113と増幅器AMP528との内部回路の接続関係も示す。
出力段変動検出回路113(検出回路)は、図2に示すように、PMOSトランジスタMP121、MP122と、MNOSトランジスタMN121、MN122と、内部検出回路120とを有する。PMOSトランジスタMP121は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインがノードAに接続される。PMOSトランジスタMP122は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインがノードBに接続される。PMOSトランジスタMP121、MP122のゲートには、後述する増幅器AMP528からのゲート制御信号PGATEを入力する。
NMOSトランジスタMN121は、ドレインがノードA、ソースが接地電圧端子VSSに接続される。NMOSトランジスタMN122は、ドレインがノードB、ソースが接地電圧端子VSSに接続される。NMOSトランジスタMN121、MN122のゲートには、後述する増幅器AMP528からのゲート制御信号NGATEを入力する。
ノードA、Bの電位レベルは、動作信号CMP1、CMP2として内部検出回路120に入力される。内部検出回路120は、動作信号CMP1、CMP2と、増幅器制御信号VSを入力し、これらの信号に応じた検出結果信号DETを出力する。
図3に内部検出回路120の構成の一例を示す。図3に示すように、内部検出回路120は、インバータ回路IV141と、OR回路OR142と、AND回路AND143とを有する。インバータ回路IV141は、動作信号CMP1を入力し、論理反転した信号をOR回路OR142に出力する。OR回路OR142は、インバータ回路IV141からの動作信号CMP1の論理反転した信号と、動作信号CMP2を入力する。そして、それらの論理和演算した結果を出力する。AND回路AND143は、OR回路OR142が出力する演算結果の信号と、増幅器制御信号VSとを入力する。そして、それらの論理積演算した結果を検出結果信号DETとして出力する。
上記のような構成により、内部検出回路120の出力である検出結果信号DETは、増幅器制御信号VSがロウレベルである場合、ロウレベルに固定される。また、増幅器制御信号VSがハイレベル、動作信号CMP1がハイレベル、動作信号CMP2がロウレベルの場合、検出結果信号DETはロウレベルとなる。増幅器制御信号VSがハイレベル、動作信号CMP1がロウレベル、動作信号CMP2がハイレベルの場合、検出結果信号DETはハイレベルとなる。増幅器制御信号VSがハイレベル、動作信号CMP1がロウレベル、動作信号CMP2がハイレベルの場合、検出結果信号DETはハイレベルとなる。増幅器制御信号VSがハイレベル、動作信号CMP1がロウレベル、動作信号CMP2がロウレベルの場合、検出結果信号DETはハイレベルとなる。
増幅器AMP528は、差動増幅段130と、PMOSトランジスタMP131と、NMOSトランジスタMN131とを有する。差動増幅段130は、非反転入力端子と反転入力端子に入力される信号に応じて、ゲート制御信号PGATE、NGATEを出力する。PMOSトランジスタMP131は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインが出力端子に接続される。また、PMOSトランジスタMP131は、ゲートにゲート制御信号PGATEを入力する。NMOSトランジスタMN131は、ドレインが出力端子、ソースが接地電圧端子VSSに接続される。また、NMOSトランジスタMN131は、ゲートにゲート制御信号NGATEを入力する。
また、増幅器AMP528の出力端子と反転入力端子が接続されており、増幅器AMP528は、ボルテージフォロワの構成となっている。このため、非反転入力端子に入力される信号の電位が高電位側に変化すると、非反転入力端子と反転入力端子とを同電位にするように出力端子の電位を高電位側に変化させようとする。このため、PMOSトランジスタMP131をオンさせるようゲート制御信号PGATEは立ち下がる。逆に、非反転入力端子に入力される信号の電位が低電位側に変化すると、非反転入力端子と反転入力端子とを同電位にするように出力端子の電位を低電位側に変化させようとする。このため、NMOSトランジスタMN131をオンさせるようゲート制御信号NGATEは立ち上がる。
このように、増幅器AMP528のPMOSトランジスタMP131のゲート、及び、出力段変動検出回路113のPMOSトランジスタMP121、MP122のゲートは、差動増幅段130が出力するゲート制御信号PGATEを入力する。同様に、増幅器AMP528のNMOSトランジスタMN131のゲート、及び、出力段変動検出回路113のNMOSトランジスタMN121、MN122のゲートは、差動増幅段130が出力するゲート制御信号NGATEを入力する。ここで、PMOSトランジスタMP121、MP122、MP131及びNMOSトランジスタMN121、MN122、MN131のゲートサイズは、以下に示すような式(1)、式(2)の関係となるように調整される。
(MP121/MP131)>(MN121/MN131)・・・式(1)
(MP122/MP131)<(MN122/MN131)・・・式(2)
なお、バイアス電流制御回路111と、出力段変動検出回路113と、保持制御回路114とで、1つの制御回路とみなすこともできる。
このような出力段変動検出回路113の動作タイミングチャートを図4に示す。図4に示すように、時刻t1に増幅器制御信号VSが所定の期間ハイレベルに立ち上がる。そして、保持制御回路114からの出力信号である増幅器制御信号VSOが立ち上がる。このことにより、バイアス電流制御回路111がオンし、増幅器AMP528がオンする。このとき、データ入力信号D528がハイレベルに立ち上がっているため、増幅器AMP528の出力もハイレベル側に変化している。ここで、非反転入力端子の電位は高電位側に変化しているため、非反転入力端子と反転入力端子とを同電位にするように差動増幅段130からのゲート制御信号PGATEは立ち下がる。
PMOSトランジスタMP121、MP122、MP131及びNMOSトランジスタMN121、MN122、MN131のゲートサイズは、式(1)、式(2)の関係となっているため、動作信号CMP1がハイレベル、動作信号CMP2もハイレベルに立ち上がる。この結果、検出結果信号DETはハイレベルとなる。
時刻t2では非反転入力端子と反転入力端子との電位差が無くなり、ゲート制御信号PGATEが定常状態に戻る。よって、動作信号CMP2がロウレベルに立ち下がる。このため、増幅器制御信号VSがハイレベルではあるが、検出結果信号DETはロウレベルを出力する。
時刻t3で増幅器制御信号VSが立ち上がり、保持制御回路114からの出力信号である増幅器制御信号VSOが立ち上がる。増幅器AMP528の非反転入力端子の電位は、データ入力信号D528がロウレベルに立ち上がっているため、ロウレベル側に変化している。このため、非反転入力端子と反転入力端子とを同電位にするように差動増幅段130からの出力信号であるゲート制御信号NGATEが立ち上がる。
PMOSトランジスタMP121、MP122、MP131及びNMOSトランジスタMN121、MN122、MN131のゲートサイズは、式(1)、式(2)の関係となっているため、動作信号CMP2がロウレベル、動作信号CMP1もロウレベルに立ち上がる。この結果、検出結果信号DETはハイレベルとなる。
時刻t4では非反転入力端子と反転入力端子との電位差が無くなり、ゲート制御信号PGATEが定常状態に戻る。よって、動作信号CMP1がハイレベルに立ち上がる。このため、増幅器制御信号VSがハイレベルではあるが、検出結果信号DETはロウレベルを出力する。
このように、増幅器AMP528の出力段のゲート制御信号PGATE、NGATEを監視することにより、非反転入力端子と反転入力端子との電位差がある時にのみ、検出結果信号DETをハイレベルとすることができる。このため、増幅器AMP528の動作状態を検出結果信号DETとして2値化できる。
このような出力段変動検出回路113を有する表示制御回路100の動作タイミングチャートを図5に示す。このタイミングチャートには、時刻t11〜時刻t15までの非表示領域(第1の時間領域)の任意の1水平同期期間と、時刻t15〜時刻t18までの表示領域(第2の時間領域)の任意の1水平同期期間の動作を示している。また、データ信号D528は、時刻t11、時刻t15、時刻t18で切り替わるものとする。そして、非表示領域において時刻t11〜時刻t15までの水平同期期間が複数回繰り返され、データ信号D528は水平同期期間毎に高電位データと、低電位データとが交互に選択される。表示領域において時刻t15〜時刻t18までの水平同期期間が複数回繰り返され、データ信号D528により画素データが選択される。
図5に示すように、時刻t11では、非表示領域になるためモード信号VFBPがハイレベルとなり、また、増幅器AMP528の出力が最大振幅になるように、データ信号D528を入力する。
時刻t12では、増幅器制御信号VSが所定の期間ハイレベルとなり、保持制御回路114からの出力信号である増幅器制御信号VSOが、ハイレベルとなる。このため、バイアス電流制御回路111と増幅器AMP528が動作する。そして、出力段変動検出回路113の検出結果信号DETが、図2で説明したようにデータ信号D528に追従する動作を行うため、ハイレベルとなる。また、増幅器制御信号VSOに応じて、スイッチ切替信号生成回路112は、スイッチ切替信号SWAをハイレベルに立ち上げる。
時刻t13では、図2で説明したように増幅器AMP528の非反転入力端子と反転入力端子との電位差が無くなり検出結果信号DETはロウレベルとなる。ここで、検出結果信号DETがハイレベルとなっていた期間をT1とする。
時刻t14では、表示クロックCLKの立ち上がりエッジにて、ロウレベルになった検出結果DETが反映され、増幅器制御信号VSOがロウレベルに立ち下がる。この増幅器制御信号VSOの立ち下がりに同期して、スイッチ切換信号生成回路112のスイッチ切換信号SWAがロウレベルに立ち下がる。また、スイッチ切換信号SWSがハイレベルに立ち上がる。なお、保持制御回路114は、増幅器制御信号VSOのハイレベル期間(時刻t12〜t14)を増幅器AMP528及びバイアス電流制御回路111の動作期間のクロック数として保持する。またこの期間をT2とする。
時刻t15では、非表示領域から表示領域に走査線が移り、モード信号VFBPはロウレベルとなり、データ信号D528の画素データが選択される。なお、この場合のデータ信号D528は、非表示領域の時刻t11において印加された増幅器AMP528の出力が最大振幅になるような信号とは通常ならない。このため、通常は検出結果信号DETがハイレベルとなる期間は上述した期間T1より短くなる。
時刻t16では、時刻12と同様、増幅器制御信号VSがハイレベルとなり、保持制御回路114からの出力信号である増幅器制御信号VSOがハイレベルとなる。このため、バイアス電流制御回路111と増幅器AMP528が動作する。ここで、増幅器制御信号VSOをハイレベルとする期間は、保持制御回路114が保持している増幅器制御信号VSOのハイレベルだった期間T2を使用する。このため、バイアス電流制御回路111及び増幅器AMP1〜AMP528は期間T2動作する。この動作により、データ線に階調電圧が書き込まれる。
時刻t16から期間T2が経過し、時刻t17では、増幅器制御信号VSOがロウレベルに立ち下がる。このとき増幅器AMP528の非反転入力端子と反転入力端子との電位差が既に同電位となっており、検出結果信号DETはロウレベルである。よって、増幅器AMP528をオフする。また、増幅器制御信号VSOがロウレベルに立ち下がるのと同時に、スイッチ切換信号SWAもロウレベルとなり、スイッチ回路SWO1〜SWO528がオフする。更にスイッチ切換信号SWSが、所定の期間T3ハイレベルとなり、この期間スイッチ回路SWD1〜SWD528がオンする。よって、データ入力信号D1〜D528は、スイッチSWD1〜SWD528を経て、それぞれ対応するカラー液晶パネルのデータ線に印加され、データを保持する。
ここで、従来技術である出力回路1は、表示制御回路の最終段である増幅器AMP1〜AMP528の書き込み能力を、前段である増幅器制御信号選択回路13で監視して判定している。このため、正確な書き込み時間を検出できず、増幅器の書き込み時間のばらつき分を動作時間に上乗せする必要がある。このため、増幅器の書き込みの最短の動作時間が得られず、消費電流を最小にできない問題があった。
しかし、本実施の形態1の表示制御回路100は、増幅器AMP528の出力段ゲート信号PGATE、NGATEを検出する出力段変動検出回路113を有する。そして、表示制御回路100は、その出力段変動検出回路113の検出結果に応じて、増幅器AMP528、及び、増幅器AMP528と同一構成の増幅器AMP1〜527の動作時間T2として内部クロックCLKによりサンプリングする。更に、そのサンプリングされた動作時間T2を記憶する保持制御回路114を有する。そして、保持制御回路114から出力される動作時間T2に応じた信号VOSによりオン・オフするバイアス電流制御回路111と、スイッチ回路SWO1〜SWO528、SWD1〜SWD528の切り替え信号SWA、SWSを生成するスイッチ切換信号生成回路112とを有する。
このことにより、非表示領域においてパネル負荷への出力が最大振幅となるようなデータ信号D528を増幅器AMP528の非反転入力端子に入力し、パネル負荷を駆動させる。出力段変動検出回路113は、非反転入力端子と出力端子との電位差の有無により、増幅器AMP528の過渡状態と安定状態を判断し2値化された信号DETを出力する。そして、その2値化された出力信号DETから現状の表示制御回路100の製造ばらつき、温度ばらつき、電源ばらつき、パネル負荷ばらつきが加味された増幅器AMP528の遅延量を検出することができる。この遅延量は、表示制御回路100の内部クロックCLKにより増幅器AMP1〜528及びバイアス電流制御回路111の動作時間T2として保持制御回路114に保持される。
更に、表示領域においては、非表示領域で保持した動作時間T2で増幅器AMP1〜528及びバイアス電流制御回路111を動作させることで、パネル負荷を駆動できる最短の動作時間で書き込みを行うことができる。そして、書き込み後は増幅器AMP1〜528及びバイアス電流制御回路111を停止することにより、表示制御回路100の消費電流を最小にできる。
発明の実施の形態2
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態2について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態2は、実施の形態1と同様、本発明を液晶ディスプレイの表示制御回路(表示用駆動回路)に適用したものである。但し、実施の形態1と異なり、データ線に対してデータの高速書き込みを行う表示制御回路を想定している。
図6に本実施の形態2にかかる表示制御回路200の構成の一例を示す。ここで、本実施の形態でも、実施の形態1と同様、解像度が176×220画素であるカラー液晶パネルのデータ線176×3(赤、緑、青)=528本に対応する表示制御回路の例を記載している。
図6に示すように、表示制御回路200は、出力部OUT1〜OUT528と、バイアス電流制御回路211と、出力段変動検出回路213と、保持制御回路214とを有する。なお、特に断らない限り、図6に示された符号のうち、図1と同じ符号を付した構成は、図1と同じか又は類似の構成を示している。
出力部OUT1〜OUT528は、それぞれ増幅器AMP1〜AMP528を有する出力部OUT1〜OUT528は、実施の形態1と異なり、スイッチ回路SWO1〜SWO528、SWD1〜SWD528が削除された構成となっている。また、実施の形態1と異なり、表示制御回路200では、スイッチ切替信号生成回路も削除されている。更に、増幅器制御信号VSも削除されている。
増幅器AMP1〜AMP528のそれぞれは、反転入力端子が出力端子と接続され、非反転端子がデータ入力端子D1〜D528と接続され、出力端子がデータ出力端子S1〜S528と接続される。
出力段変動検出回路213は、基本的には図2で示した出力段変動検出回路113と同様の構成となっている。また、増幅器AMP528との接続も同様である。但し、増幅器制御信号VSが削除されているため、出力段変動検出回路213の内部検出回路120は、AND回路AND143が削除されている。そして、OR回路OR142からの出力が検出結果信号DETとなる。
保持制御回路214は、検出結果信号DETと、表示クロックCLKと、モード信号VFBPとを入力する。表示クロックCLKは、実施の形態1と同様、表示制御回路200内部で使用される内部クロックである。モード信号VFBPは、表示領域ではハイレベルである。また、モード信号VFBPは、費用時領域では、後述する規定された範囲(期間T22)以外では、ロウレベルとなる信号である。
そして、保持制御回路214は、それらの信号に応じて、バイアス電流制御回路211のバイアス電流値を制御する増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS2〜REGBIAS0と、増幅器制御信号VSO1を出力する。但し、保持制御回路214の機能として、モード信号VFBPがハイレベルの場合、増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS2〜REGBIAS0の値を変化しない。更に、保持制御回路214は、カウンタ等を有し、表示クロックCLKをカウントし、そのカウント情報を記憶することができる。
バイアス電流制御回路211は、保持制御回路214からの増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS2〜REGBIAS0を入力する。バイアス電流制御回路211は、これら増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS2〜REGBIAS0に基づき増幅器AMP1〜AMP528へのバイアス電流値を可変とすることができる。
図7にバイアス電流制御回路211の構成を示す。図7に示すように、バイアス電流制御回路211は、PMOSトランジスタMP211〜MP214と、NMOSトランジスタMN211と、スイッチ回路SW211〜SW214と、定電流源CC211とを有する。
PMOSトランジスタMP211は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインおよびゲートがノードCに接続される。PMOSトランジスタMP212は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインがスイッチ回路SW212の一方の端子、ゲートがノードCに接続される。PMOSトランジスタMP213は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインがスイッチ回路SW213の一方の端子、ゲートがノードCに接続される。PMOSトランジスタMP214は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインがスイッチ回路SW214の一方の端子、ゲートがノードCに接続される。
スイッチ回路SW211は、一方の端子がノードC、他方の端子が定電流源CC211に接続される。また、スイッチ回路SW211は、保持制御回路214からの増幅器制御信号VSO1に応じてオン、オフ状態が制御される。例えば、ハイレベルの増幅器制御信号VSO1に応じてオンとなる。スイッチ回路SW212は、一方の端子がPMOSトランジスタMP212のドレイン、他方の端子がノードDに接続される。また、スイッチ回路SW212は、増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS2に応じてオン、オフ状態が制御される。例えば、ハイレベルの増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS2に応じてオンとなる。
スイッチ回路SW213は、一方の端子がPMOSトランジスタMP213のドレイン、他方の端子がノードDに接続される。また、スイッチ回路SW213は、増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS1に応じてオン、オフ状態が制御される。例えば、ハイレベルの増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS1に応じてオンとなる。スイッチ回路SW214は、一方の端子がPMOSトランジスタMP214のドレイン、他方の端子がノードDに接続される。また、スイッチ回路SW214は、増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS0に応じてオン、オフ状態が制御される。例えば、ハイレベルの増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS0に応じてオンとなる。
NMOSトランジスタMN211は、ドレインとゲートがノードD、ソースが接地電圧端子VSSに接続されている。ノードDは、バイアス電流制御回路211の出力端子となっており、ノードDに流れる電流が、増幅器AMP1〜AMP528へのバイアス電流となる。なお、NMOSトランジスタMN211は、このバイアス電流供給先の負荷に応じてソース電流を調整する。
ここで、上述したPMOSトランジスタMP212〜MP214は、PMOSトランジスタMP211に対してカレントミラー接続されている。よって、PMOSトランジスタMP211のドレイン電流に応じた電流が、PMOSトランジスタMP212〜MP214のドレイン電流として流れる。このPMOSトランジスタMP212〜MP214のドレイン電流の合計電流がノードDに流れることになる。また、上述したようにノードDは、バイアス電流制御回路211の出力端子となっており、ノードDに流れる電流が変化すると増幅器AMP1〜AMP528へのバイアス電流も変化することになる。
ここで、上述したようにPMOSトランジスタMP212〜MP214のドレインには、スイッチ回路SW212〜SW214が接続されている。よって、増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS2〜REGBIAS0の値により、ノードDに流れる電流を可変とすることができる。例えば、「REGBIAS2、REGBIAS1、REGBIAS0」が「0、0、0」のとき、スイッチ回路SW212〜SW214全てオフとなり、ノードDに電流はほとんど流れない。このため、バイアス電流制御回路211から出力されるバイアス電流が最小値となる。
また、例えば「REGBIAS2、REGBIAS1、REGBIAS0」が「0、0、1」のとき、スイッチ回路SW212のみがオンし、PMOSトランジスタMP212のドレイン電流がノードDに流れる。このドレイン電流に応じたバイアス電流がバイアス電流制御回路211から出力される。更に、「REGBIAS2、REGBIAS1、REGBIAS0」が「1、1、1」のとき、スイッチ回路SW212〜SW214全てオンとなり、ノードDに、全てのPMOSトランジスタMP212〜MP214のドレイン電流が流れる。よって、バイアス電流制御回路211から出力されるバイアス電流が最大値となる。
なお、定電流源CC211は、PMOSトランジスタMP211のソース電流を決定する。そして、この定電流源CC211とPMOSトランジスタMP211との間に接続されるスイッチ回路SW211がオフ状態となると、PMOSトランジスタMP212〜MP214のソース電流も流れなくなる。よって、スイッチ回路SW211のオン、オフを制御する増幅器制御信号VSO1は、バイアス電流制御回路211の動作をオン、オフさせる機能を有する。
なお、バイアス電流制御回路211と、出力段変動検出回路213と、保持制御回路214とで、一つの制御回路とみなすことができる。
以上のような表示制御回路200の動作タイミングチャートを図8、図9、図10に示す。図8、図9のタイミングチャートは、任意の非表示領域(第1の時間領域)の連続した2水平同期期間(第1の水平同期期間、第2の水平同期期間)の動作を示している。図10のタイミングチャートは、図8(もしくは図9)後の表示領域の1水平同期期間の動作を示している。なお、図10の表示領域(第2の時間領域)の水平同期期間は、図8(もしくは図9)の2非表示領域の直後でなくてもよい。また、データ信号D528は、実施の形態1と同様の動作となるものとする。つまり、非表示領域の1水平同期期間において、増幅器AMP528の出力が最大振幅になるように、データ信号D528を、増幅器AMP528が入力する。
まず図8に示すように、時刻t21に、第1の水平同期期間が開始される。このとき、モード信号VFBPがロウレベルである。また、データ信号D528の変化により、出力段変動検出回路213の検出結果信号DETはハイレベルとなる。なお、保持制御回路214は、この検出結果信号DETが再びロウレベルとなる期間T21を表示クロックCLK数としてカウントし、記憶する。また、図示しないが、このとき増幅器制御信号VSO1はハイレベル、更に、増幅器能力調整レジスタ信号「REGBIAS2、REGBIAS1、REGBIAS0」が「0、1、1」となっているものとする。
時刻t22では、モード信号VFBPがハイレベルとなり、規定された範囲(期間T22)の開始時刻となる。このとき、検出結果信号DETは、依然ハイレベルが保持されている。
時刻t23では、モード信号VFBPがロウレベルとなり、規定された範囲(期間T22)の終了時刻となる。このとき、検出結果信号DETは、依然ハイレベルが保持されている。
次に、時刻t24aで、検出結果信号DETが、ロウレベルになる。ここで、この時刻は、規定された範囲の時刻t22〜時刻t23の範囲から外れている。このため、規定された範囲よりも検出結果信号DETのハイレベルとなる期間が長いことになる。このことは、増幅器AMP528の書き込み速度が遅いことを意味する。よって、増幅器AMP528の書き込み速度を上げるために、増幅器能力調整レジスタ信号「REGBIAS2、REGBIAS1、REGBIAS0」を「1、1、1」とし、保持する。このことにより、増幅器AMP1〜AMP528に供給されるバイアス電流が増加する。これ以降は、この状態で表示制御回路200が動作する。
また、これとは逆に、図9に示すように検出結果信号DETのロウレベルへの変化が時刻t22よりも前の時刻t24b場合は、増幅器AMP528の書き込み速度が速いことを意味する。よって、増幅器AMP528の書き込み速度を下げるために、増幅器能力調整レジスタ信号「REGBIAS2、REGBIAS1、REGBIAS0」を「0、0、1」とし、保持する。このことにより、増幅器AMP1〜AMP528に供給されるバイアス電流が減少する。これ以降は、この状態で表示制御回路200が動作する。
時刻t25では、時刻t21と同様、データ信号D528の変化により、出力段変動検出回路213の検出結果信号DETはハイレベルとなる。また、保持制御回路214は、この検出結果信号DETが再びロウレベルとなる期間T23を表示クロックCLK数としてカウントし、記憶する。
時刻t26では、モード信号VFBPがハイレベルとなり、時刻t22と同様、規定された範囲(期間T22)の開始時刻となる。このとき、検出結果信号DETは、依然ハイレベルが保持されている。時刻t27では、時刻t24a(もしくは時刻t24b)で説明したバイアス電流で増幅器AMP528が動作している。このため、モード信号VFBPがロウレベルとなる前に検出結果信号DETがロウレベルとなる。時刻t28では、モード信号VFBPがロウレベルとなり、時刻t23と同様、規定された範囲(期間T22)の終了時刻となる。
ここで、上述したように検出結果信号DETがロウレベルとなった時刻t27は、規定された範囲の時刻t26〜時刻t28の範囲内となっている。よって、時刻t27において、増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS2〜REGBIAS0の値は、そのまま保持される。これ以降は、この状態で表示制御回路200が動作する。そして、時刻t29では、次の水平同期期間が開始する。また、保持制御回路214は、この時刻t25〜t27の期間を、増幅器AMP528及びバイアス電流制御回路211の動作期間のクロック数として記憶する。またこの期間をT23とする。
次に、図10に示すように、時刻t31で、表示領域が開始される。モード信号VFBPはロウレベルとなり、データ信号D528の画素データが選択される。そして、上述した保持制御回路214が記憶する期間T23のクロック数、検出結果信号DETをハイレベルとする。これにより、バイアス電流制御回路211及び増幅器AMP1〜AMP528は期間T23動作する。この動作により、データ線に階調電圧が書き込まれる。
時刻t31から期間T23が経過し、期間T32がロウレベルに立ち下がる。このため、バイアス電流制御回路211及び増幅器AMP1〜AMP528の動作が停止する。そして、時刻33で、次の水平同期期間が開始される。
なお、時刻t31で入力されるデータ信号D528に応じた検出結果信号DETのハイレベル期間と、上述した非表示領域での検出結果信号DETのハイレベル期間が変化する。しかし、表示領域ではモード信号VFBPをハイレベル固定としているため、保持制御回路214は、増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS2〜REGBIAS0の設定値の更新は行わない。
以上のように、本実施の形態2の表示制御回路200では、データ線への高速書き込みを想定している。この場合、実施の形態1では、増幅器AMP1〜AMP528及びバイアス電流制御回路111を積極的にオン、オフできないことが考えられる。しかし、本実施の形態2の表示制御回路200では、このような場合であっても、増幅器AMP528の遅延量を検出し、その検出結果に基づきバイアス電流を変更する。そして、その変更されたバイアス電流で動作する増幅器AMP1〜AMP528により、パネル負荷を駆動できる。このため、最低限のバイアス電流で増幅器AMP1〜AMP528を動作させることができ、表示制御回路200の消費電流を最小にできる。
発明の実施の形態3
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態3について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態3は、実施の形態1、2と同様、本発明を液晶ディスプレイの表示制御回路(表示用駆動回路)に適用したものである。但し、実施の形態1と異なり、データ線に対してデータの高速書き込みを行う表示制御回路を想定している。
図11に本実施の形態3にかかる表示制御回路300の構成の一例を示す。ここで、本実施の形態でも、実施の形態1、2と同様、解像度が176×220画素であるカラー液晶パネルのデータ線176×3(赤、緑、青)=528本に対応する表示制御回路の例を記載している。
図11に示すように、表示制御回路300は、出力部OUT1〜OUT528と、バイアス電流制御回路211と、保持制御回路214と、OR回路OR310とを有する。なお、特に断らない限り、図11に示された符号のうち、図6と同じ符号を付した構成は、図6と同じか又は類似の構成を示している。
出力部OUT1〜OUT528は、それぞれ出力段変動検出回路OD1〜OD528と、増幅器AMP1〜AMP528とを有する。出力部OUT1〜OUT528は、実施の形態2と異なり、増幅器AMP1〜AMP528のそれぞれに出力段変動検出回路OD1〜OD528が接続されている構成となっている。
ここで、出力段変動検出回路OD1〜OD528の構成は、基本的に図2で説明した出力段変動検出回路113と同様である。更に、各増幅器AMP1〜AMP528と、出力段変動検出回路OD1〜OD528との接続関係は、基本的に図2と同様であるため、ここでの構成及び動作等の説明は省略する。但し、出力段変動検出回路OD1〜OD528が、それぞれ出力する検出結果信号をDET1〜DET528とする。
これら検出結果信号DET1〜DET528は、OR回路OR310に入力される。OR回路OR310は、検出結果信号DET1〜DET528の論理和を演算する。そして、その演算結果を検出結果信号DETとして、保持制御回路214に出力する。保持制御回路214及びバイアス電流制御回路211は、実施の形態2と同様であるため、説明は省略する。
なお、バイアス電流制御回路211と、出力段変動検出回路OD1〜OD528と、保持制御回路214と、OR回路OR310とで、1つの制御回路とみなすこともできる。
以上のような表示制御回路300の動作タイミングチャートを図12に示す。図12のタイミングチャートは、任意の連続した2水平同期期間(第1の水平同期期間(第1の時間領域)、第2の水平同期期間(第2の時間領域))の動作を示している。ここで、時刻t42〜時刻t43、時刻t46〜時刻t48の間を、実施の形態2で説明したのと同様の「規定された範囲」とし、この規定された範囲(期間T42)を1水平同期期間の終了付近に設定する。
まず図12に示すように、時刻t41に、第1の水平同期期間が開始される。このとき、モード信号VFBPはロウレベルである。増幅器AMP1〜AMP528のそれぞれには、データ信号D1〜D528が入力される。そして、出力段変動検出回路OD1〜OD528の検出結果信号DET1〜DET528もハイレベルに立ち上がる。ここで、上記データ信号D1〜D528は、実施の形態1、2の非表示領域に印加されるD528と異なり、様々な値を有している。よって、増幅器AMP1〜AMP528のそれぞれの出力信号も様々な電圧変動量となる。このため、出力段変動検出回路OD1〜OD528の検出結果信号DET1〜DET528のハイレベルとなる期間の長さも様々なものとなる。
ここで、検出結果信号DET1〜DET528は、OR回路OR310に入力され、その論理和が検出結果信号DETとなる。このため、ハイレベル期間が最も長い検出結果信号DET1〜DET528に応じて、検出結果信号DETのハイレベル期間が決定される。この検出結果信号DETのハイレベル期間T41を、保持制御回路214が表示クロックCLK数としてカウントし、記憶する。また、図示しないが、このとき増幅器制御信号VSO1はハイレベル、更に、増幅器能力調整レジスタ信号「REGBIAS2、REGBIAS1、REGBIAS0」が「0、1、1」となっているものとする。
時刻t42では、モード信号VFBPがハイレベルとなり、規定された範囲(期間T42)の開始時刻となる。このとき、検出結果DETは、依然ハイレベルが保持されている。時刻t43では、モード信号VFBPがロウレベルとなり、規定された範囲(期間T42)の終了時刻となる。このとき、検出結果信号DETは、依然ハイレベルが保持されている。
次に、時刻t44で、検出結果信号DET1〜DET528全てがロウレベルとなる。ここで、この時刻は、規定された範囲の時刻t42〜時刻t43の範囲から外れている。このため、規定された範囲よりも検出結果信号DETのハイレベルとなる期間が長いことになる。このことは、増幅器AMP1〜AMP528の書き込み速度が遅いことを意味する。よって、増幅器AMP1〜AMP528の書き込み速度を上げるために、増幅器能力調整レジスタ信号「REGBIAS2、REGBIAS1、REGBIAS0」を「1、1、1」とし、保持する。このことにより、増幅器AMP1〜AMP528に供給されるバイアス電流が増加する。これ以降は、この状態で表示制御回路300が動作する。
なお、これとは逆に、検出結果信号DETのロウレベルへの変化が時刻t42よりも前の場合は、増幅器AMP1〜AMP528の書き込み速度が速いことを意味する。よって、増幅器AMP1〜AMP528の書き込み速度を下げるために、増幅器能力調整レジスタ信号「REGBIAS2、REGBIAS1、REGBIAS0」を「0、0、1」とし、保持する。このことにより、増幅器AMP1〜AMP528に供給されるバイアス電流が減少する。
時刻t45では、時刻t41と同様、データ信号D1〜D528により、OR回路OR310が出力する検出結果信号DETがハイレベルとなる。また、保持制御回路214は、この検出結果信号DETが再びロウレベルとなる期間T43を表示クロックCLK数としてカウントし、記憶する。なお、この時刻t45では、増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS2〜REGBIAS0は時刻t44の設定値「1、1、1」が保持されている。
時刻t46では、モード信号VFBPがハイレベルとなり、時刻t42と同様、規定された範囲(期間T42)の開始時刻となる。このとき、検出結果信号DETは、依然ハイレベルが保持されている。時刻t47では、時刻t44で説明したバイアス電流で増幅器AMP1〜AMP528が動作している。このため、モード信号VFBPがロウレベルとなる前に検出結果信号DETがロウレベルとる。時刻t48では、モード信号VFBPがロウレベルとなり、時刻t43と同様、規定された範囲(期間T42)の終了時刻となる。
ここで、上述したように検出結果信号DETがロウレベルとなった時刻t47は、規定された範囲の時刻t46〜時刻t48の範囲内となっている。よって、時刻t47において、増幅器能力調整レジスタ信号REGBIAS2〜REGBIAS0の値は、そのまま保持される。これ以降は、この状態で表示制御回路300が動作する。そして、時刻t49では、次の水平同期期間が開始する。また、保持制御回路214は、この時刻t45〜t47の期間を、増幅器AMP1〜AMP528及びバイアス電流制御回路211の動作期間のクロック数として保持する。そして、以降の水平同期期間においても利用する。
以上、本実施の形態3の表示制御回路300では、実施の形態2と同様、データ線への高速書き込みを想定している。この場合、実施の形態1では、増幅器AMP1〜AMP528及びバイアス電流制御回路111を積極的にオン、オフできないことが考えられる。しかし、本実施の形態3の表示制御回路300では、このような場合であっても、増幅器AMP1〜AMP528の遅延量を検出し、その検出結果に基づきバイアス電流を変更する。そして、その変更されたバイアス電流で動作する増幅器AMP1〜AMP528により、パネル負荷を駆動できる。このため、最低限のバイアス電流で増幅器AMP1〜AMP528を動作させることができ、表示制御回路300の消費電流を最小にできる。更に、実施の形態2とは異なり、上記検出動作を非表示領域だけでは無く、任意の水平同期期間毎に行うことができる。このため、実施の形態2よりも追従性が良く、消費電流を最小にできる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものでなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施の形態2、3において、バイアス電流制御回路211は、3ビットの増幅器能力調整レジスタ信号により、バイアス電流の増減を制御されている。しかし、バイアス電流制御回路211を、mビット(m>3)の増幅器能力調整レジスタ信号により制御してもよい。但し、この場合、バイアス電流制御回路211は、mビットの増幅器能力調整レジスタ信号を入力するm個のスイッチ回路と、そのスイッチ回路に接続されるm個の定電流源用のPMOSトランジスタを有する構成となる。更に、上記実施の形態1〜3では、水平側の画素数を173×3=528本としているが、この画素数を増加、もしくは減少させてもかまわない。
100、200、300 表示制御回路
OUT1〜OUT528 出力部
111、211 バイアス電流制御回路
112 スイッチ切替信号生成回路
113、213 出力段変動検出回路
114、214 保持制御回路
AMP1〜AMP528 増幅器
SWO1〜SWO528、SWD1〜SWD528 スイッチ回路

Claims (11)

  1. ディスプレイパネルのデータ線に接続され、バイアス電流が供給された場合、前記のデータ線に階調電圧を印加する複数の増幅器と、
    前記増幅器にバイアス電流を供給する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、第1の時間領域において前記バイアス電流により動作する前記複数の増幅器のうち少なくとも1つ増幅器の動作状況を検出し、前記第1の期間後の第2の時間領域において前記検出結果に応じた所定の期間、前記バイアス電流を供給し前記複数の増幅器を動作させる
    ディスプレイの表示制御回路。
  2. 前記制御回路は、
    前記バイアス電流を供給するバイアス電流制御回路と、
    前記複数の増幅器のうちの任意の1つである第1の増幅器の動作状況を検出する検出回路と、
    前記第1の時間領域に動作した前記第1の増幅器の動作状況に応じた前記検出回路の検出結果を保持し、前記第2の時間領域に前記保持した検出結果に応じた所定の期間、前記バイアス電流制御回路を動作させる保持制御回路と、を有する
    請求項1に記載のディスプレイの表示制御回路。
  3. 前記第1の増幅器は、ボルテージフォロワ構成となっており、
    前記検出回路は、前記増幅器の出力トランジスタを制御するゲート制御信号に応じた検出信号を前記検出結果として出力し、
    前記保持制御回路は、前記第1の時間領域において、前記検出信号が出力される期間に応じた前記所定の期間の時間情報を保持する
    請求項2に記載のディスプレイの表示制御回路。
  4. 前記第1の時間領域は、前記第1の増幅器が接続されるデータ線により駆動するパネル画素が非表示である場合の水平同期期間であり、
    前記第2の時間領域は、前記増幅器が接続されるデータ線により駆動するパネル画素が表示される場合の水平同期期間である
    請求項3に記載のディスプレイの表示制御回路。
  5. 当該ディスプレイの表示制御回路は、
    前記複数の増幅器の出力端子と、そのそれぞれの出力端子に対応するデータ線との間に接続される第1のスイッチ回路と、
    前記保持制御回路からの制御信号に応じて前記第1のスイッチ回路のオン、オフ状態を制御するスイッチ制御回路と、を有し、
    前記スイッチ制御回路は、前記第2の時間領域において前記保持制御回路が時間情報として保持する前記所定の期間、前記第1のスイッチ回路をオン状態とする
    請求項4に記載のディスプレイの表示制御回路。
  6. 当該ディスプレイの表示制御回路は、
    前記複数の増幅器に入力されるデータ信号を入力する入力端子と、前記データ線との間に接続される第2のスイッチ回路と、を有し、
    前記スイッチ制御回路が、前記保持制御回路からの制御信号に応じて前記第2のスイッチ回路のオン状態を制御する機能を有し、
    前記スイッチ制御回路は、前記第2の時間領域において前記所定の期間終了後に前記第2のスイッチ回路をオン状態とする
    請求項5に記載のディスプレイの表示制御回路。
  7. 前記バイアス電流制御回路は、前記保持制御回路が出力するレジスタ信号により、バイアス電流の電流量を可変させる機能を有し、
    前記第1の時間領域の第1の水平同期期間において、前記保持制御回路は、前記検出信号が出力される期間が予め規定された時間の範囲内において終了するよう、前記レジスタ信号の値を変化させ、且つ、その値を保持し、
    更に、前記第1の時間領域の第1の水平同期期間後の第2の水平同期期間において、前記保持制御回路は、前記保持したレジスタ信号の値による前記バイアス電流制御回路のバイアス電流の電流量に応じた前記検出信号が出力される期間を前記所定の期間の時間情報とする
    請求項4に記載のディスプレイの表示制御回路。
  8. 前記制御回路は、
    前記バイアス電流を供給するバイアス電流制御回路と、
    前記複数の増幅器のそれぞれの動作状況を検出する複数の検出回路と、
    前記第1の時間領域に動作した前記複数の増幅器の動作状況に応じた前記複数の検出回路からの検出結果に基づいた時間情報を保持し、前記第2の時間領域に前記保持した時間情報に応じた所定の期間だけ、前記バイアス電流制御回路を動作させる保持制御回路と、を有する
    請求項1に記載のディスプレイの表示制御回路。
  9. 演算回路を更に有し、
    前記複数の増幅器は、それぞれがボルテージフォロワ構成となっており、
    前記複数の検出回路は、対応する前記複数の増幅器の出力トランジスタを制御するゲート制御信号に応じた検出信号を出力し、
    前記演算回路は、前記複数の検出回路からの検出信号に応じた演算を行い、
    前記保持制御回路は、前記第1の時間領域において、前記演算回路の演算結果により算出される前記複数の検出回路の動作期間に応じた前記所定の期間の時間情報を保持する
    請求項8に記載のディスプレイの表示制御回路。
  10. 前記バイアス電流制御回路は、前記保持制御回路が出力するレジスタ信号により、バイアス電流の電流量を可変させる機能を有し、
    前記第1の時間領域において、前記保持制御回路は、前記演算回路の演算結果により算出される前記複数の検出回路の動作期間が予め規定された時間の範囲内において終了するよう、前記レジスタ信号の値を変化させ、且つ、その値を保持し、
    更に、前記第1の時間領域後の第2の時間領域において、前記保持制御回路は、前記保持したレジスタ信号の値による前記バイアス電流制御回路のバイアス電流の電流量に応じた前記検出信号を演算した前記演算回路の演算結果により算出される前記複数の検出回路の動作期間を前記所定の期間の時間情報とする
    請求項9に記載のディスプレイの表示制御回路。
  11. 前記第1、第2の時間領域は、それぞれ水平同期期間である
    請求項10に記載のディスプレイの表示制御回路。
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