JP2010285272A - 画像形成システムおよび後処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】用紙に画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段にて画像が形成された用紙の束に対して綴じ針を貫通させて用紙の束を綴じ合わせる綴じ処理部を含み、画像形成手段にて画像が形成された用紙に対して後処理を施す後処理手段と、画像形成手段で行う画像形成処理の内容および後処理手段で行う後処理の内容の少なくともいずれかの内容に応じて、後処理手段の綴じ処理部が用紙の束を綴じ合わせる際の綴じ針の移動速度を調整する調整手段とを備える。
【選択図】図19
Description
例えば特許文献1に記載のシート処理装置は、以下のように構成されている。すなわち、第一のプリントモードと、シート(用紙)に画像形成する際のシート間の間隔が第一のプリントモードにおけるシート間の間隔よりも大きな第二のプリントモードとを有する画像形成装置に接続され、画像形成されたシートを束にして処理するシート処理装置であって、画像形成されたシート束にステイプル処理を行うステイプル手段と、ステイプル手段を駆動する駆動手段と、駆動手段を制御する制御手段と、を有し、制御手段は、第二のプリントモードにおいてステイプル処理を行う際にシート束に当接するステイプル手段の当接部のシート束に対する相対的な移動速度を第一のプリントモードにおける当接部の移動速度よりも遅くするよう、駆動手段を制御する。
本発明は、生産性を低減させることなく、用紙束に綴じ処理を施す際の作動音を低減することができる画像形成システム、後処理装置を提供することを目的とする。
請求項3に記載の発明は、前記調整手段は、前記用紙の束に前記綴じ針を貫通させるのに必要な移動速度は確保することを特徴とする請求項2に記載の画像形成システムである。
請求項6に記載の発明は、前記調整手段は、前記複数の用紙の各々の搬送時間の間隔が長いほど前記用紙の束を綴じ合わせる際の前記綴じ針の移動速度を小さくすることを特徴とする請求項5に記載の後処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記調整手段は、前記用紙の束に前記綴じ針を貫通させるのに必要な必要移動速度に基づく綴じ処理時間と前記複数の用紙の各々の搬送時間の間隔とを比較し、当該綴じ処理時間が当該搬送時間の間隔より短い場合には当該綴じ針の移動速度を当該必要移動速度に設定し、当該綴じ処理時間が当該搬送時間の間隔以上の場合には当該搬送時間の間隔以内に綴じ処理が完了するように当該綴じ針の移動速度を設定することを特徴とする請求項7に記載の後処理装置である。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、より精度高く生産性の維持と作動音の低減の両立を実現することができる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、生産性の維持と作動音の低減の両立をより精度高く実現することができる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、生産性の維持と作動音の低減の両立をより精度高く実現することができる。
請求項8の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、より精度高く生産性の維持と作動音の低減の両立を実現することができる。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態が適用される画像形成システム1の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成システム1は、例えば、電子写真方式によって画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置2と、画像形成装置2によって画像が記録された記録用紙(以下、単に「用紙」という。)に対して後処理を施す後処理装置3と、を備えている。
より具体的には、後処理装置3は、第1ユニット3A、第2ユニット3B、第3ユニット3Cおよび第4ユニット3Dを備えている。第1ユニット3Aは、用紙に対してカール補正を施すカール補正処理部10と、表紙となる用紙を別に格納して冊子の表紙として追加供給する用紙供給部20とを有している。第2ユニット3Bは、用紙に対して折り処理を施す折り処理部30を有している。第3ユニット3Cは、用紙に対して孔開け(パンチ)処理を施す孔開け処理部40と、用紙を揃える揃え処理を施す揃え処理部50と、用紙束に対して綴じ処理を施す綴じ処理部60とを有している。第4ユニット3Dは、スタック処理を施すユニットであり、第3ユニット3Cの筐体の上部に固定して取り付けられた用紙積載用のトップトレイ70と、第3ユニット3Cの筐体の側壁面部に取り付けられた用紙積載用のスタッカトレイ80とを有している。
第1ユニット3Aは、図1に示すように画像形成装置2の用紙排出口がある側壁面側に接続されており、画像形成装置2から出力された用紙を受け入れる受け入れ部である開口部3Aaを装置筐体に有している。
カール補正処理部10は、スポンジローラ11が太さの違うローラ12に食い込む程度に圧着(ニップ)されて構成されているものであり、用紙案内路R1の途上に備えられている。そして、トナーの融着や定着時の加熱加圧等によりカールした用紙を、スポンジローラ11とローラ12のニップ間を通過させることにより、カールした方向とは反対方向に強制的にしごくことでカール補正を施す。また、カール補正処理部10は、スポンジローラ11をカム機構等によりローラ12に対して進退可能になるように支持している。そして、スポンジローラ11のローラ12への食い込み量を少なくして単に用紙を搬送するローラ対にすることでカール補正を施さないようにしたり、あるいはその補正の度合いを調整したりすることができるようになっている。
第2折り部30Bは、用紙案内路R5の搬送方向に対して進退移動して用紙を予め定められた位置で止める第2エンドガイド34と、この第2エンドガイド34の上流側に用紙を折るための第2折りローラ35と、さらに上流側にニップローラ36とを備えている。
そして、折り処理部30では、第1折り部30Aと第2折り部30Bでの折る位置を各エンドガイド31、34の進退移動により変更することにより、内側に3つ折りする「C折り」と、外側に3つ折りする「Z折り」を行うことができる。
また、折り処理部30は、折り処理部30にて折り処理が施されない用紙を、用紙案内路R4に搬送することなく主用紙案内路R3をそのまま搬送させるための進路切換ゲート38を備えている。
この孔開け処理部40による孔開け処理は、用紙案内路R7を案内される用紙が孔開け器41と対向する予め定められた位置で一旦停止させられ、その停止した状態にある用紙に対して孔開け器41が孔開けピンを用紙に貫通させることで行われる。
この揃え処理部50による揃え処理は、用紙案内路R8から搬送される用紙がイクジットローラ52により1枚ずつコンパイルトレイ51上に放出されるように送り出されて積み重ねられ、そのコンパイルトレイ51に積まれる用紙の1枚ごとにパドル53,サブパドル54による送り込み動作とタンパ55による両端揃え動作が実施されることによって行われる。
ステープラ600の構造については後で詳述する。
図2は、ステープラ600の外観を示す斜視図である。
ステープラ600は、綴じ処理を施すべき用紙束を押えるための用紙束押さえ機構610と、用紙束押さえ機構610にて押さえられた用紙束に対して綴じ針を貫通させる針貫通機構620と、針貫通機構620にて貫通させられた綴じ針のコの字状の2つの先端を曲げる針曲げ機構630とを有している。
押さえ部616は、揃え処理部50にて揃えられ、綴じ台602の上に置かれた用紙束の上部を押える。そして、この押さえ部616には、用紙束を貫通した綴じ針の脚部を折り曲げる折り曲げ部材617(図16参照)が回転可能に支持されている。また、回転部材611の側面には第1のリンク部材612の方へ突出した突出部611bが設けられている。なお、回転部材611は後述の回転リンク631(図13参照)とともに、第1のコイルバネ603(図2参照)によって図4で見た場合の時計回転方向に回転する回転力が付与されている。
カム615は、綴じ処理用モータ(不図示)によって回転される回転軸604に固定されている。なお、回転軸604は、2つ支持板601によって回転可能に支持されている。
上述のように構成された用紙束押さえ機構610においては、用紙束が揃え処理部50にて揃えられ、綴じ台602の上に置かれた後に、綴じ処理用モータを回転させると、図5に示すように第1のリンク部材612が反時計回転方向に回転するとともに回転部材611が第2のコイルバネ618により回転力が付与されて時計回転方向に回転し、押さえ部616が用紙束に接触する。
針貫通機構620は、収納されている直線状の綴じ針の素材を用紙束に貫通させる前にコの字状に曲げ、その後コの字状に曲げた綴じ針を用紙束に対して打ち出す機構である。
図7は、針貫通機構620の概略構成図である。
針貫通機構620は、直線状の綴じ針T1同士が接着されて平面状に成形されたシート状綴じ針を打ち出し位置に供給する供給部621と、直線状の綴じ針T1をコの字状の綴じ針T2に変形させる変形板622と、コの字状に変形された綴じ針T2を用紙束に対して打ち出す打出板623とを備えている。
押圧部626は、案内路624における綴じ針T1の進行方向と平行に移動可能に設けられており、後部側に配置されたバネによりバネ力が付与されて打出路625を狭める方向に移動するとともにコの字状に変形された綴じ針T2により力が付与されて打出路625を広める方向に移動する。
図8に示すように、綴じ針T2の打ち出しが開始される前には、変形板622と打出板623はともに待機位置に存在しており、打出路625内には折り曲げられた先頭の綴じ針T2が配置されている。先頭の綴じ針T2に続いた2番目の綴じ針T2も前回の変形板622の作動時に変形されて打出路625を形成している溝内に供給されている。押圧部626は2番目の綴じ針T2の後側の面と接触してバネ力の作用により2番目の綴じ針T2を介して先頭の綴じ針T2を打出路625内へ押圧している。
針曲げ機構630は、用紙束押さえ機構610が用紙束を押さえたときには、図14に示すように、回転リンク631は、回転部材611と共に軸611aを回転軸として回転するが、軸631bを回転軸としては回転部材611に対して相対的に回転しない。このとき、回転リンク631の後端部は、回転レバー632の凹部632bとは接触せずに回転レバー632から力を受けない状態になっている。
図17は、制御装置200のブロック図を示す図である。
制御装置200は、図17に示すように、CPU201と、ROM202と、RAM203と、入力インタフェース204と、出力インタフェース205とを有している。ROM202には、例えば画像形成プログラム、綴じ処理プログラム、後述するマップ等が予め格納されている。
図18(a)は、画像形成システム1にて処理可能な処理工程毎のバリエーションを示す図である。図18(b)は、選択された処理モードを例示する図である。図18(b)は、処理モードM1として、綴じ枚数が3枚、部数が1部、出力用紙サイズがA4、用紙種類が普通紙、片面コピー、白黒、孔開け処理有り、折り処理有りが選択され、処理モードM2として、綴じ枚数が3枚、部数が3部、出力用紙サイズがA3、用紙種類が普通紙、両面コピー、カラー、孔開け処理有り、折り処理有りが選択されていることを示している。
選択された出力用紙であるA3普通用紙の両面にカラー画像を形成して画像形成装置2から用紙を排出(搬送)する時間間隔(先行の用紙を排出(搬送)してから次行の用紙を排出(搬送)するまでの時間)Td1と、孔開け処理を行うのに要する時間Td2、折り処理に要する時間Td3を把握する。これは、制御装置200が、例えば、予め経験則に基づいて作成しROM202に記憶しておいた、処理と所要時間との対応を示すマップから導き出すことにより把握する。その後、把握した時間Td1、Td2、Td3の中から最も長い時間を許容可能最長時間Aとして設定する。
図19は、制御装置200が行う第1の実施形態に係る綴じ処理速度決定処理の手順を示すフローチャートである。
制御装置200は、例えば操作パネル210を介して綴じ処理が選択されたことなどをトリガーとして綴じ処理速度決定処理を実行開始する。
ステップ1906においては、ステップ1904あるいはステップ1905にて設定された綴じ処理時間となるように綴じ処理用モータの回転速度を決定する。そして、本処理を終了する。
第2の実施形態においては、制御装置200が行う綴じ処理速度決定処理が第1の実施形態とは異なる。以下では、第1の実施形態との差異点について述べる。
図20は、綴じ処理の作動音を測定した図であり、綴じ処理1サイクル、つまり図4の状態から回転軸604が1回転する間における作動音である。
そのために、綴じ処理用モータの回転速度を1サイクルの間、ある速度で一定にした場合に綴じ処理全体で必要となる時間をベース時間(以下、「ベース時間C0」という。)として設定する。また、予め作動速度を小さくして作動音を小さくしたい工程を優先付けするとともに、工程毎に作動速度(当該工程における綴じ処理用モータの回転速度)を小さくしても当該工程における処理を的確に施すことが可能な延長時間(当該工程における処理を的確に施すことが可能な最長時間からベース時間C0における当該工程分の時間を差し引いた時間)を予め導き出しておく。そして、これらを、例えば制御装置200のROM202に記憶しておく。図21は、優先順位と、工程名と、その工程における処理を施すことが可能な延長時間とを例示する図である。図21においては、a〜jの10工程が優先付けされており、例えば、a工程では、a工程の延長時間としてa´が設定されている。
そして、上述した許容可能最長時間A内で、可能な限り多くの工程の時間を長くする。
図22は、制御装置200が行う第2の実施形態に係る綴じ処理速度決定処理の手順を示すフローチャートである。
制御装置200は、例えば操作パネル210を介して綴じ処理が選択されたことなどをトリガーとして綴じ処理速度決定処理を実行開始する。
そして、これにより、例えば作動音が大きい処理の処理速度を優先的に小さくすることで、画像形成システム1の生産性を悪化させることなく綴じ処理全体としての作動音を低減することが可能となる。
Claims (8)
- 用紙に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段にて画像が形成された用紙の束に対して綴じ針を貫通させて当該用紙の束を綴じ合わせる綴じ処理部を含み、当該画像形成手段にて画像が形成された用紙に対して後処理を施す後処理手段と、
前記画像形成手段で行う画像形成処理の内容および前記後処理手段で行う後処理の内容の少なくともいずれかの内容に応じて、前記後処理手段の前記綴じ処理部が前記用紙の束を綴じ合わせる際の前記綴じ針の移動速度を調整する調整手段と、
を備えることを特徴とする画像形成システム。 - 前記調整手段は、前記画像形成手段で行う画像形成処理に要する時間又は前記後処理手段で行う後処理に要する時間が長いほど前記用紙の束を綴じ合わせる際の前記綴じ針の移動速度を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
- 前記調整手段は、前記用紙の束に前記綴じ針を貫通させるのに必要な移動速度は確保することを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
- 前記調整手段は、前記画像形成手段で行う画像形成処理に要する時間および前記後処理手段で行う後処理に要する時間の内、長い方を許容可能最長時間として設定し、設定した許容可能最長時間と前記用紙の束に前記綴じ針を貫通させるのに必要な必要移動速度に基づく綴じ処理時間とを比較し、当該綴じ処理時間が当該許容可能最長時間より短い場合には当該綴じ針の移動速度を当該必要移動速度に設定し、当該綴じ処理時間が当該許容可能最長時間以上の場合には当該許容可能最長時間以内に綴じ処理が完了するように当該綴じ針の移動速度を設定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
- 搬送される複数の用紙を束ねた用紙の束に対して綴じ針を貫通させて当該用紙の束を綴じ合わせる綴じ処理手段と、
前記複数の用紙の各々の用紙の搬送時間に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記情報に基づいて、前記綴じ処理手段が前記用紙の束を綴じ合わせる際の前記綴じ針の移動速度を調整する調整手段と、
を備えることを特徴とする後処理装置。 - 前記調整手段は、前記複数の用紙の各々の搬送時間の間隔が長いほど前記用紙の束を綴じ合わせる際の前記綴じ針の移動速度を小さくすることを特徴とする請求項5に記載の後処理装置。
- 前記調整手段は、前記用紙の束に前記綴じ針を貫通させるのに必要な移動速度は確保することを特徴とする請求項6に記載の後処理装置。
- 前記調整手段は、前記用紙の束に前記綴じ針を貫通させるのに必要な必要移動速度に基づく綴じ処理時間と前記複数の用紙の各々の搬送時間の間隔とを比較し、当該綴じ処理時間が当該搬送時間の間隔より短い場合には当該綴じ針の移動速度を当該必要移動速度に設定し、当該綴じ処理時間が当該搬送時間の間隔以上の場合には当該搬送時間の間隔以内に綴じ処理が完了するように当該綴じ針の移動速度を設定することを特徴とする請求項7に記載の後処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009142244A JP2010285272A (ja) | 2009-06-15 | 2009-06-15 | 画像形成システムおよび後処理装置 |
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Cited By (1)
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US8882100B2 (en) | 2012-04-25 | 2014-11-11 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Post-processing device, post-processing method, and image forming apparatus |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008174382A (ja) * | 2006-06-15 | 2008-07-31 | Canon Inc | シート処理装置、及び画像形成装置 |
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2009
- 2009-06-15 JP JP2009142244A patent/JP2010285272A/ja active Pending
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