JP2010285027A - 地上設備取り外し失念防止システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】検知部20が、載置部10に載置される汚物抜き取りホース100へ向けて光線を照射可能な照射部21と、載置部10に汚物抜き取りホース100が載置されない場合に、照射部21によって照射された光線を受光する受光部22と、を有する。そして、受光部22が照射部21によって照射された光線を受光する場合に、検知部20が、載置部10に載置される汚物抜き取りホース100を検知せず、判定部30が、汚物抜き取りホース100が鉄道車両に接続されている可能性があると判定する。一方、受光部22が照射部21によって照射された光線を受光しない場合に、検知部20が、載置部10に載置される汚物抜き取りホース100を検知し、判定部30が、汚物抜き取りホース100が鉄道車両に接続されていないと判定する。
【選択図】図1
Description
そこで、ハード面での対策として、例えば汚物抜き取りホースの収納台にリミットスイッチ付きの受台を取り付け、汚物抜き取りホースが受台に収納されていないときには、知らせ灯(回転灯)が点灯して作業者に汚物抜き取りホースが収納されていないことを知らせる汚物抜き取りホース格納検出装置が開発されている(例えば、非特許文献1,2参照。)。より具体的には、上記装置の受台には、動作テコが備えられており、動作テコに汚物抜き取りホースを吊下げると、動作テコの動作をリミットスイッチが検知するようになっている。そして、動作テコの動作をリミットスイッチが検知しないときには、汚物抜き取りホースが受台に収納されていないことから、汚物抜き取りホースが汚物タンクの排出口に接続されている可能性があり、鉄道車両を移動させると汚物抜き取りホースが破損するおそれがあると判定する。一方、動作テコの動作をリミットスイッチが検知したときには、汚物抜き取りホースが受台に収納されていることから、汚物抜き取りホースが汚物タンクの排出口から取り外されており、鉄道車両を移動させても問題ないと判定する。
(1)動作テコに雪が積もった場合や動作テコが強風であおられた場合などの自然要因で動作テコが動作し、汚物抜き取りホースが受台に収納されていると判定されることがある。この場合、汚物抜き取りホースが汚物タンクに接続されていても、汚物抜き取りホースが受台に収納されていると判定され、鉄道車両を誤って移動させてしまって汚物抜き取りホースを引きちぎってしまうことになりかねない。
この場合、照射部および受光部が、載置部内部に配置されており、載置部が、照射部によって照射された後に受光部に至る光線の軌道上に配置され、光線を透過する透過部を有することが考えられる(請求項2)。
[1.汚物抜き取りホース取り外し失念防止システム1の構成の説明]
図1,2に示すように、地上設備取り外し失念防止システムとしての汚物抜き取りホース取り外し失念防止システム1は、汚物抜き取りホース100を載置可能な載置部10と、載置部10に載置された汚物抜き取りホース100を検知可能な検知部20と、判定部30と、報知部40と、を備える。
このように構成された載置部10は、載置部本体11に汚物抜き取りホース100を載置可能であり、ガイド部12とガイド部13とが、載置部本体11に載置された汚物抜き取りホースが脱落しないようガイドするようになっている。
なお、ガイド部12の開口部12a、照射部21、受光部22、ガイド部13の開口部13aおよび反射部23は、載置部本体11に汚物抜き取りホース100が載置されない場合に、照射部21から照射された光線が、開口部12aからガイド部12の外部に出て載置部本体11上を通過し、開口部13aからガイド部13の内部に入って反射部23に反射された後に、開口部13aからガイド部13の外部に再び出て載置部本体11上を通過し、開口部12aからガイド部12の内部に再び入って受光部22に受光されるように設定されている。
図1に示すように、報知部40は、回転灯やスピーカー、ブザーなどから構成され、判定部30による判定結果に基づき、回転灯を所定時間回転させながら点灯させることや、スピーカーから所定時間放音させること、ブザーを所定時間鳴らすことなどの報知動作を行う。
(1)このように本実施形態の汚物抜き取りホース取り外し失念防止システム1によれば、検知部20が照射部21と受光部22とを有し、照射部21が、載置部10に載置される汚物抜き取りホース100へ向けて光線を照射可能であり、受光部22が、載置部10に汚物抜き取りホース100が載置されない場合に、照射部21によって照射された光線を受光する。
(2)また、本実施形態の汚物抜き取りホース取り外し失念防止システム1によれば、照射部21および受光部22が、載置部10のガイド部12内部に配置されており、反射部23が、載置部10のガイド部13内部に配置されている。そして、照射部21から照射された光線が、開口部12aからガイド部12の外部に出て載置部本体11上を通過し、開口部13aからガイド部13の内部に入って反射部23に反射された後に、開口部13aからガイド部13の外部に再び出て載置部本体11上を通過し、開口部12aからガイド部12の内部に再び入って受光部22に受光されるように設定されている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
このうちの載置部本体51は、箱形状に形成され、その上部に、横向きの姿勢の汚物抜き取りホース100の先端部を載置可能な凹部51aが形成されている。また、ガイド部52,53は、中空の角柱材で構成され、載置部本体51上部の両端それぞれに互いに平行となるように取り付けられている。
また、載置部50の下部は、整備スペースの床面などに固定される。
なお、ガイド部52の開口部52a、照射部21、受光部22、ガイド部53の開口部53aおよび反射部23は、載置部本体51に汚物抜き取りホース100が載置されない場合に、照射部21から照射された光線が、開口部52aからガイド部52の外部に出て載置部本体51の内部を通過し、開口部53aからガイド部53の内部に入って反射部23に反射された後に、開口部53aからガイド部53の外部に再び出て載置部本体51の内部を通過し、開口部52aからガイド部52の内部に再び入って受光部22に受光されるように設定されている。
このように構成すれば、載置部本体51の凹部51aに工具などの汚物抜き取りホース100以外の物体が載置された場合に、その物体を汚物抜き取りホース100と誤って検知することがない。したがって、装置による汚物抜き取りホース100の検知の精度を向上させることができる。
具体的には、本実施形態の載置部50のガイド部53には、洗浄水給水ホース110の先端部を内包可能な取付部54が形成されている。この取付部54は、その内径寸法が洗浄水給水ホース110の先端部の外径寸法よりも若干大きく設定されており、洗浄水給水ホース110の先端部を内挿することで、洗浄水給水ホース110を載置可能である。
なお、ガイド部53の開口部54a、照射部56、受光部57、ガイド部53の開口部54bおよび反射部58は、取付部54に洗浄水給水ホース110が載置されない場合に、照射部56から照射された光線が、開口部54aからガイド部53の外部に出て取付部54の内部を通過し、開口部54bからガイド部53の内部に入って反射部58に反射された後に、開口部54bからガイド部53の外部に再び出て取付部54の内部を通過し、開口部54aからガイド部53の内部に再び入って受光部57に受光されるように設定されている。
このように構成すれば、整備中の鉄道車両に接続されて用いられる洗浄水給水ホース110の鉄道車両からの取り外しの失念を、より確実に防止することができる。
具体的には、図4に示すように、本実施形態の載置部60は、その側面の一部が開放された円筒状の載置部本体61の両側に、箱形状のガイド部62,63を連結した形状を有している。
載置部本体61は、その内径寸法が洗浄水給水ホース110の先端部の外径寸法よりも若干大きく設定されており、洗浄水給水ホース110の先端部を内挿することで、洗浄水給水ホース110を載置可能である。
なお、ガイド部62の開口部62a、照射部21、受光部22、ガイド部63の開口部63aおよび反射部23は、載置部本体61に洗浄水給水ホース110が載置されない場合に、照射部21から照射された光線が、開口部62aからガイド部62の外部に出て載置部本体61の内部を通過し、開口部63aからガイド部63の内部に入って反射部23に反射された後に、開口部63aからガイド部63の外部に再び出て載置部本体61の内部を通過し、開口部62aからガイド部62の内部に再び入って受光部22に受光されるように設定されている。
なお、判定部30および報知部40については既述したのでここではその詳細な説明は省略する。
Claims (3)
- 整備中の鉄道車両に接続されて用いられる地上設備を載置可能な載置部と、
前記載置部に載置される前記地上設備を検知可能な検知部と、
前記検知部によって前記載置部に載置される前記地上設備が検知される場合に、前記地上設備が前記鉄道車両に接続されていないと判定し、一方、前記検知手段によって前記載置部に載置される前記地上設備が検知されない場合に、前記地上設備が前記鉄道車両に接続されている可能性があると判定する判定部と、
少なくとも前記判定部によって前記地上設備が前記鉄道車両に接続されている可能性があると判定された場合にその旨を報知する報知部と、
を備える地上設備取り外し失念防止システムであって、
前記検知部は、
前記載置部に載置される前記地上設備へ向けて光線を照射可能な照射部と、
前記載置部に前記地上設備が載置されない場合に、前記照射部によって照射された光線を受光する受光部と、
を有し、前記受光部が前記照射部によって照射された光線を受光する場合に、前記載置部に載置される前記地上設備を検知せず、一方、前記受光部が前記照射部によって照射された光線を受光しない場合に、前記載置部に載置される前記地上設備を検知すること
を特徴とする地上設備取り外し失念防止システム。 - 前記照射部および前記受光部は前記載置部内部に配置されており、
前記載置部は、前記照射部によって照射された後に前記受光部に至る光線の軌道上に配置され、前記光線を透過する透過部を有すること
を特徴とする請求項1に記載の地上設備取り外し失念防止システム。 - 前記載置部内部に配置され、前記照射部によって照射される光線を前記受光部へ向けて反射する反射部を備え、
前記透過部は、前記照射部によって照射された後に前記反射部に至る光線の軌道上に配置されること
を特徴とする請求項2に記載の地上設備取り外し失念防止システム。
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---|---|---|---|---|
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