JP6196863B2 - 軌道測定装置及び軌道測定方法 - Google Patents

軌道測定装置及び軌道測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両の走行時の安全を確保するため、車両が走行する軌道(レール)の変位量を測定する軌道測定装置及び軌道測定方法に係り、特に、軌道へ測定光を照射し、軌道からの反射光を受光して、軌道の変位量を検出する光学センサーを用いた軌道測定装置及び軌道測定方法に関する。
鉄道車両が走行する軌道には、軌道自体の熱膨張や枕木の沈下等による歪み、あるいは線路が敷設された構造物や地盤の変動等によって、変位が発生する。車両の走行時の安全を確保するためには、軌道の歪み等による変位量を許容値以内に保つ必要がある。軌道測定装置は、保守用車両又は一般車両に搭載されて、車両の走行中に軌道の変位量を測定する装置である。一般に、軌道測定装置には、軌道へ測定光を照射し、軌道からの反射光を受光して、軌道の変位量を検出する光学センサーが用いられている。この様な軌道測定装置として、特許文献1に記載のものがある。
特開2009−276270号公報
軌道測定装置の光学センサーは、塵埃や水滴等から保護するために、筐体に収められて、車両に取り付けられる。筐体には、ガラス等から成る透明板を取り付けた窓が設けられており、光学センサーから発生した測定光は、透明板を透過して軌道へ照射され、軌道からの反射光は、透明板を透過して光学センサーにより受光される。塵埃の飛散や雨水の跳ね等により、この透明板に泥や水滴等の異物が付着すると、光学センサーからの測定光又は軌道からの反射光が付着物により吸収、反射又は散乱されて、軌道の変位量を正確に測定することができない。そのため、従来は、透明板の清掃を定期的に行っていた。しかしながら、測定の途中で透明板に付着物が発生した場合は、それ以降の測定結果が無駄になり、再測定に時間を要するという問題があった。
本発明の課題は、光学センサーによる軌道の変位量の測定中に、光路に設置された透明板に付着した付着物を自動的に除去して、軌道の変位量の測定を効率良く行うことである。
本発明の軌道測定装置は、車両に取り付けられ、車両が走行する軌道へ測定光を照射し、軌道からの反射光を受光して、軌道の変位量を検出する光学センサーと、光学センサーと軌道との間に設けられ、光学センサーからの測定光及び軌道からの反射光を透過させる透明板と、光学センサーの出力信号に基づき、透明板に付着した付着物の有無を判定する制御手段と、制御手段の制御により、透明板に付着した付着物を除去する付着物除去手段とを備えたものである。
また、本発明の軌道測定方法は、光学センサーを車両に取り付け、光学センサーから車両が走行する軌道へ測定光を照射し、軌道からの反射光を受光して、軌道の変位量を検出し、光学センサーと軌道との間に、光学センサーからの測定光及び軌道からの反射光を透過させる透明板を設け、透明板に付着した付着物を除去する付着物除去手段を設け、光学センサーの出力信号に基づき、透明板に付着した付着物の有無を判定して、付着物除去手段により透明板から付着物を除去するものである。
透明板に付着した付着物を除去する付着物除去手段を設け、光学センサーの出力信号に基づき、透明板に付着した付着物の有無を判定して、付着物除去手段により透明板から付着物を除去するので、軌道の変位量の測定中に透明板に付着物が発生しても、付着物が自動的に除去される。
さらに、本発明の軌道測定装置は、制御手段が、光学センサーの出力信号を、車両が所定の距離だけ走行する度にサンプリングするサンプリング部と、サンプリング部の出力信号が閾値を超過したことを検出する演算部と、演算部による閾値の超過の検出が所定の回数続いたとき、透明板に付着物があると判定する付着物判定部とを有するものである。
また、本発明の軌道測定方法は、光学センサーの出力信号を、車両が所定の距離を走行する度にサンプリングし、サンプリング値が閾値を超過したことを検出し、閾値の超過の検出が所定の回数続いたとき、透明板に付着物があると判定するものである。
光学センサーの光路に設けられた透明板に付着物が発生すると、光学センサーからの測定光が付着物により遮断されて軌道へ届かず、あるいは軌道からの反射光が付着物により遮断されて、軌道からの反射光が光学センサーで受光されない。また、測定光が付着物により反射された反射光は、光学センサーの受光面から外れるか、光学センサーの受光面に達しても、軌道からの反射光が受光される位置から大きくずれる。そのため、軌道の変位量について適切な閾値を設定すると、光学センサーの出力信号が閾値を超過する。同様に、線路の軌道の上方に草や飛来物等の障害物があっても、光学センサーの出力信号が閾値を超過する。しかしながら、透明板の付着物による影響は、付着物が透明板から除去されるまで継続するが、障害物による影響は、車両が障害物の上空を通過する際の一時的なものである。光学センサーの出力信号を、車両が所定の距離を走行する度にサンプリングし、サンプリング値が閾値を超過したことを検出し、閾値の超過の検出が所定の回数続いたとき、透明板に付着物があると判定するので、障害物による一時的な影響を受けずに、透明板に付着した付着物の有無が正確に判定される。
さらに、本発明の軌道測定装置は、制御手段が、演算部から付着物判定部を介してサンプリング部の出力信号を入力し、サンプリング部の出力信号が許容値以内であるか否かを判定する変位量判定部を有し、付着物判定部が、サンプリング部の出力信号に、透明板に付着物があると判定した旨の情報又は付着物除去手段を動作中である旨の情報を付加して、変位量判定部へ出力し、変位量判定部が、当該情報が付加されているとき、サンプリング部の出力信号が許容値以内であるか否かの判定を行わないものである。
また、本発明の軌道測定方法は、サンプリング値に、透明板に付着物があると判定した旨の情報又は付着物除去手段を動作中である旨の情報を付加し、当該情報が付加されていないとき、サンプリング値が許容値以内であるか否かの判定を行い、当該情報が付加されているとき、サンプリング値が許容値以内であるか否かの判定を行わないものである。
サンプリング値に、透明板に付着物があると判定した旨の情報又は付着物除去手段を動作中である旨の情報を付加し、当該情報が付加されているとき、サンプリング値が許容値以内であるか否かの判定を行わないので、サンプリング値に当該情報が付加されている区間だけ再測定を行うことで、軌道の変位量の測定がさらに効率良く行われる。
さらに、本発明の軌道測定装置は、付着物除去手段が、透明板へ圧縮された気体を吹き付ける第1の洗浄装置と、透明板へ洗浄液を高圧で吹き付ける第2の洗浄装置とを有し、制御手段が、測定開始時から透明板に付着物があると判定したとき、第2の洗浄装置により透明板へ洗浄液を吹き付けた後、第1の洗浄装置により透明板へ圧縮された気体を吹き付け、測定の途中で透明板に付着物があると判定したとき、第2の洗浄装置による透明板への洗浄液の吹き付けを行うことなく、第1の洗浄装置により透明板へ圧縮された気体を吹き付けるものである。
また、本発明の軌道測定方法は、付着物除去手段として、透明板へ圧縮された気体を吹き付ける第1の洗浄装置と、透明板へ洗浄液を高圧で吹き付ける第2の洗浄装置とを設け、測定開始時から透明板に付着物があると判定したとき、第2の洗浄装置により透明板へ洗浄液を吹き付けた後、第1の洗浄装置により透明板へ圧縮された気体を吹き付け、測定の途中で透明板に付着物があると判定したとき、第2の洗浄装置による透明板への洗浄液の吹き付けを行うことなく、第1の洗浄装置により透明板へ圧縮された気体を吹き付けるものである。
測定開始時から透明板に付着物があると判定された場合、測定開始前から透明板に付着していた付着物は乾いていて、水分が残っていない可能性が高い。そこで、第2の洗浄装置により透明板へ洗浄液を吹き付けて、洗浄液により付着物を透明板から除去した後、第1の洗浄装置により透明板へ圧縮された気体を吹き付けて、洗浄液を透明板から吹き飛ばす。一方、測定の途中で透明板に付着物があると判定された場合、測定中に付着した付着物は乾いておらず、水分が残っている可能性が高い。そこで、第2の洗浄装置による透明板への洗浄液の吹き付けを行うことなく、第1の洗浄装置により透明板へ圧縮された気体を吹き付けて、水分を含んだ付着物を透明板から吹き飛ばす。測定中に付着した付着物の除去に要する時間が短くなる。
本発明によれば、透明板に付着した付着物を除去する付着物除去手段を設け、光学センサーの出力信号に基づき、透明板に付着した付着物の有無を判定して、付着物除去手段により透明板から付着物を除去することにより、軌道の変位量の測定中に透明板に付着物が発生しても、付着物を自動的に除去して、測定を再開することができるので、軌道の変位量の測定を効率良く行うことができる。
さらに、光学センサーの出力信号を、車両が所定の距離を走行する度にサンプリングし、サンプリング値が閾値を超過したことを検出し、閾値の超過の検出が所定の回数続いたとき、透明板に付着物があると判定することにより、障害物による一時的な影響を受けずに、透明板に付着した付着物の有無を正確に判定することができる。
さらに、サンプリング値に、透明板に付着物があると判定した旨の情報又は付着物除去手段を動作中である旨の情報を付加し、当該情報が付加されているとき、サンプリング値が許容値以内であるか否かの判定を行わないことにより、サンプリング値に当該情報が付加されている区間だけ再測定を行って、軌道の変位量の測定をさらに効率良く行うことができる。
さらに、付着物除去手段として、透明板へ圧縮された気体を吹き付ける第1の洗浄装置と、透明板へ洗浄液を高圧で吹き付ける第2の洗浄装置とを設け、測定開始時から透明板に付着物があると判定したとき、第2の洗浄装置により透明板へ洗浄液を吹き付けた後、第1の洗浄装置により透明板へ圧縮された気体を吹き付け、測定の途中で透明板に付着物があると判定したとき、第2の洗浄装置による透明板への洗浄液の吹き付けを行うことなく、第1の洗浄装置により透明板へ圧縮された気体を吹き付けることにより、測定中に付着した付着物の除去に要する時間を短くして、測定を早期に再開することができるので、軌道の変位量の測定をさらに効率良く行うことができる。
本発明の一実施の形態による軌道測定装置の概略構成を示す図である。 検測ユニット、エアー洗浄装置及び高圧水洗浄装置を示す図である。 エアー洗浄装置の動作を説明する図である。 高圧水洗浄装置の動作を説明する図である。 付着物判定部の判定処理を示すフローチャートである。
図1は、本発明の一実施の形態による軌道測定装置の概略構成を示す図である。軌道測定装置は、検測ユニット10、付着物除去装置60、表示装置40、及び制御装置50を含んで構成されている。付着物除去装置60は、エアー洗浄装置20と高圧水洗浄装置30とから成る。図2は、検測ユニット、エアー洗浄装置及び高圧水洗浄装置を示す図である。なお、図2の検測ユニット10は、車両4が走行する軌道1の高さ方向の変位量を検出する検測ユニットの例を示している。
検測ユニット10は、筐体11、透明板12及び光学センサー13を含んで構成されている。光学センサー13は、軌道1へ測定光14を照射し、軌道1からの反射光15を受光して、反射光15を受光した位置から、三角測量の原理で軌道1の高さ方向の変位量を検出する。光学センサー13としては、例えば、スポット型レーザー変位計を用いることができる。測定光が丸いスポット状のスポット型レーザー変位計は、測定光が細長いライン状のライン型レーザー変位計に比べて、太陽光による影響が少なく、測定範囲が広いので、昼間の測定に適している。しかしながら、光学センサー13として、変位量を測定する他のセンサーを使用してもよい。
光学センサー13は、塵埃や水滴等から保護するために、筐体11に収められて、車両4の下面に取り付けられている。筐体11には、ガラス等から成る透明板12を取り付けた窓が設けられており、光学センサー13から発生した測定光14は、透明板12を透過して軌道1へ照射され、軌道1からの反射光15は、透明板12を透過して光学センサー13により受光される。そのため、透明板12に泥や水滴等の異物が付着すると、光学センサー13からの測定光14又は軌道1からの反射光15が付着物により吸収、反射又は散乱され、軌道1の変位量を正確に測定することができなくなる。
図3は、エアー洗浄装置の動作を説明する図である。エアー洗浄装置20は、エアーコンプレッサ21、空気配管22及びエアーノズル23を含んで構成されている。エアーコンプレッサ21により圧縮された空気は、空気配管22を通ってエアーノズル23へ供給される。エアーコンプレッサ21は、図1の制御装置50により制御される。エアーノズル23は、エアーコンプレッサ21から供給された圧縮された空気2を、透明板12の下面へ吹き付ける。なお、本実施の形態では、空気配管22の一部が筐体11内を通り、エアーノズル23が筐体11に取り付けられているが、空気配管22を筐体11外に設け、あるいはエアーノズル23を他の支持部材に取り付けてもよい。また、空気の代わりに他の気体を用いてもよい。
図4は、高圧水洗浄装置の動作を説明する図である。高圧水洗浄装置30は、タンク31、高圧水コンプレッサ32、高圧水配管33、及び高圧水ノズル34を含んで構成されている。タンク31に貯蔵された水は、高圧水コンプレッサ32から高圧水配管33を通って高圧水ノズル34へ供給される。高圧水コンプレッサ32は、図1の制御装置50により制御される。高圧水ノズル34は、高圧水コンプレッサ32から供給された水3を、透明板12の下面へ高圧で吹き付ける。なお、本実施の形態では、高圧水配管33の一部が筐体11内を通り、高圧水ノズル34が筐体11に取り付けられているが、高圧水配管33を筐体11外に設け、あるいは高圧水ノズル34を他の支持部材に取り付けてもよい。また、水の代わりに他の洗浄液を使用してもよい。
図1において、制御装置50は、A/D変換部51、距離パルス発生部52、サンプリング部53、演算部54、付着物判定部55、変位量判定部56、記憶部57、エアー制御部58及び高圧水制御部59を含んで構成されている。A/D変換部51は、検測ユニット10の光学センサー13の出力信号を、アナログ信号からディジタル信号へ変換する。距離パルス発生部52は、車両4に搭載された図示しない速度発電機又はロータリエンコーダ等からの信号に基づいて、車両4が所定の距離だけ走行する度に距離パルス信号を出力する。サンプリング部53は、距離パルス発生部52からの距離パルス信号に応じ、ディジタル信号に変換された光学センサー13の出力信号を、車両4が所定の距離だけ走行する度にサンプリングする。
演算部54は、軌道1の変位量について適切な閾値を設定し、サンプリング部53の出力信号(サンプリング値)が閾値を超過したことを検出する。付着物判定部55は、後述する様に、演算部54の検出結果から、透明板12に付着物があるか否かを判定する。変位量判定部56は、演算部54から付着物判定部55を介してサンプリング部53の出力信号を入力し、サンプリング部53の出力信号が車両4の安全走行の条件となる許容値以内であるか否かを判定する。記憶部57は、サンプリング部53の出力信号を、付着物判定部55の判定結果又は変位量判定部56の判定結果と共に記憶する。記憶部57に記憶された測定結果及び判定結果は、表示装置40に表示される。
エアー制御部58は、付着物判定部55の判定結果に応じて、エアー洗浄装置20のエアーコンプレッサ21を制御する。高圧水制御部59は、付着物判定部55の判定結果に応じて、高圧水洗浄装置30の高圧水コンプレッサ32を制御する。
図5は、付着物判定部の判定処理を示すフローチャートである。まず、付着物判定部55は、演算部54による閾値の超過の検出が所定の回数続いたか否かを判断する(ステップ101)。そして、閾値の超過の検出が所定の回数続かない場合は、透明板12に付着物がないと判定し(ステップ102)、続いた場合は、透明板12に付着物があると判定する(ステップ103)。
図2において、光学センサー13の光路に設けられた透明板12に付着物が発生すると、光学センサー13からの測定光14が付着物により遮断されて軌道1へ届かず、あるいは軌道1からの反射光15が付着物により遮断されて、軌道1からの反射光15が光学センサー13で受光されない。また、測定光14が付着物により反射された反射光15は、光学センサー13の受光面から外れるか、光学センサー13の受光面に達しても、軌道1からの反射光15が受光される位置から大きくずれる。そのため、光学センサー13の出力信号が閾値を超過する。同様に、線路の軌道1の上方に草や飛来物等の障害物があっても、光学センサー13の出力信号が閾値を超過する。しかしながら、透明板12の付着物による影響は、付着物が透明板12から除去されるまで継続するが、障害物による影響は、車両4が障害物の上空を通過する際の一時的なものである。本実施の形態では、閾値の超過の検出が所定の回数続いたとき、透明板12に付着物があると判定するので、障害物による一時的な影響を受けずに、透明板12に付着した付着物の有無が正確に判定される。
図5のステップ103において、透明板12に付着物があると判定したとき、付着物判定部55は、現在の作業段階が軌道1の変位量の測定開始時か否かを判断する(ステップ104)。測定開始時である場合は、測定開始前から透明板12に付着物が存在していたことになり、付着物は乾いていて、水分が残っていない可能性が高い。そこで、付着物判定部55は、付着物に水分がないと判定する(ステップ106)。一方、測定開始時でない場合は、測定中に透明板12に付着物が付着したことになり、付着物は乾いておらず、水分が残っている可能性が高い。そこで、付着物判定部55は、付着物に水分があると判定する(ステップ105)。
付着物に水分がないと判定したとき(ステップ106)、付着物判定部55は、高圧水制御部59により高圧水洗浄装置30の高圧水コンプレッサ32を制御し、高圧水洗浄装置30による高圧水洗浄(ステップ107)を一定時間(例えば、1秒〜60秒)行う。高圧水洗浄装置30の高圧水ノズル34から高圧で吹き付けられた水により、付着物が透明板12から除去される。続いて、付着物判定部55は、エアー制御部58によりエアー洗浄装置20のエアーコンプレッサ21を制御し、エアー洗浄装置20によるエアー洗浄(ステップ108)を一定時間(例えば、1秒〜60秒)行う。エアー洗浄装置20のエアーノズル23から吹き付けられた圧縮された空気により、透明板12に残った水が透明板12から吹き飛ばされる。
一方、付着物に水分があると判定したとき(ステップ105)、付着物判定部55は、高圧水洗浄装置30による高圧水洗浄(ステップ107)を行うことなく、エアー洗浄装置20によるエアー洗浄(ステップ108)を一定時間(例えば、1秒〜60秒)行う。エアー洗浄装置20のエアーノズル23から吹き付けられた圧縮された空気2により、水分を含んだ付着物が透明板12から吹き飛ばされる。高圧水洗浄装置30による高圧水洗浄(ステップ107)を省略することにより、測定中に付着した付着物の除去に要する時間が短くなる。
エアー洗浄装置20によるエアー洗浄(ステップ108)を行った後、付着物判定部55は、演算部54による閾値の超過の検出が所定の回数続いたか否かを再度判断する(ステップ109)。そして、閾値の超過の検出が所定の回数続かない場合は、透明板12の付着物が除去されたと判定し(ステップ110)、続いた場合は、透明板12の付着物が残存していると判定する(ステップ111)。透明板12の付着物が残存していると判定したとき(ステップ111)、付着物判定部55は、高圧水洗浄装置30による高圧水洗浄(ステップ112)及びエアー洗浄装置20によるエアー洗浄(ステップ113)をさらに行って、ステップ109へ戻る。
なお、本実施の形態では、透明板12に付着物があると判定したときにだけ、高圧水洗浄装置30による高圧水洗浄及びエアー洗浄装置20によるエアー洗浄を行っているが、さらに、測定開始前や測定終了後にも、高圧水洗浄装置30による高圧水洗浄又はエアー洗浄装置20によるエアー洗浄を行ってもよい。
図1において、付着物判定部55は、図5のステップ103で透明板12に付着物があると判定したとき、あるいは高圧水洗浄装置30による高圧水洗浄(ステップ107、112)又はエアー洗浄装置20によるエアー洗浄(ステップ108,113)を実施中、サンプリング部53の出力信号に、透明板12に付着物があると判定した旨の情報又は付着物除去装置60を動作中である旨の情報を付加して、変位量判定部56へ出力する。変位量判定部56は、当該情報が付加されているとき、サンプリング部53の出力信号が許容値以内であるか否かの判定を行わない。測定終了後、記憶部57に記憶されたサンプリング部53の出力信号に当該情報が付加されている区間だけ再測定を行うことで、軌道1の変位量の測定が効率良く行われる。
以上説明した実施の形態によれば、透明板12に付着した付着物を除去する付着物除去装置60を設け、光学センサー13の出力信号に基づき、透明板12に付着した付着物の有無を判定して、付着物除去装置60により透明板12から付着物を除去することにより、軌道1の変位量の測定中に透明板12に付着物が発生しても、付着物を自動的に除去して、測定を再開することができるので、軌道1の変位量の測定を効率良く行うことができる。
さらに、光学センサー13の出力信号を、車両4が所定の距離を走行する度にサンプリングし、サンプリング値が閾値を超過したことを検出し、閾値の超過の検出が所定の回数続いたとき、透明板12に付着物があると判定することにより、障害物による一時的な影響を受けずに、透明板12に付着した付着物の有無を正確に判定することができる。
さらに、サンプリング値に、透明板12に付着物があると判定した旨の情報又は付着物除去装置60を動作中である旨の情報を付加し、当該情報が付加されているとき、サンプリング値が許容値以内であるか否かの判定を行わないことにより、サンプリング値に当該情報が付加されている区間だけ再測定を行って、軌道1の変位量の測定をさらに効率良く行うことができる。
さらに、付着物除去装置60として、透明板12へ圧縮された気体を吹き付けるエアー洗浄装置20と、透明板12へ水を高圧で吹き付ける高圧水洗浄装置30とを設け、測定開始時から透明板12に付着物があると判定したとき、高圧水洗浄装置30による高圧水洗浄を行った後、エアー洗浄装置20によるエアー洗浄を行い、測定の途中で透明板12に付着物があると判定したとき、高圧水洗浄装置30による高圧水洗浄を行うことなく、エアー洗浄装置20によるエアー洗浄を行うことにより、測定中に付着した付着物の除去に要する時間を短くして、測定を早期に再開することができるので、軌道1の変位量の測定をさらに効率良く行うことができる。
1 軌道
2 空気
3 水
4 車両
10 検測ユニット
11 筐体
12 透明板
13 光学センサー
14 測定光
15 反射光
20 エアー洗浄装置
21 エアーコンプレッサ
22 空気配管
23 エアーノズル
30 高圧水洗浄装置
31 タンク
32 高圧水コンプレッサ
33 高圧水配管
34 高圧水ノズル
40 表示装置
50 制御装置
51 A/D変換部
52 距離パルス発生部
53 サンプリング部
54 演算部
55 付着物判定部
56 変位量判定部
57 記憶部
58 エアー制御部
59 高圧水制御部
60 付着物除去装置

Claims (6)

  1. 車両に取り付けられ、前記車両が走行する軌道へ測定光を照射し、前記軌道からの反射光を受光して、前記軌道の変位量を検出する光学センサーと、
    前記光学センサーと前記軌道との間に設けられ、前記光学センサーからの前記測定光及び前記軌道からの前記反射光を透過させる透明板と、
    前記光学センサーの出力信号に基づき、前記透明板に付着した付着物の有無を判定する制御手段と、
    前記制御手段の制御により、前記透明板に付着した前記付着物を除去する付着物除去手段とを備え
    前記付着物除去手段は、前記透明板へ圧縮された気体を吹き付ける第1の洗浄装置と、前記透明板へ洗浄液を高圧で吹き付ける第2の洗浄装置とを有し、
    前記制御手段は、
    測定開始時から前記透明板に前記付着物があると判定したとき、前記第2の洗浄装置により前記透明板へ前記洗浄液を吹き付けた後、前記第1の洗浄装置により前記透明板へ圧縮された気体を吹き付け、
    測定の途中で前記透明板に前記付着物があると判定したとき、前記第2の洗浄装置による前記透明板への前記洗浄液の吹き付けを行うことなく、前記第1の洗浄装置により前記透明板へ圧縮された前記気体を吹き付けることを特徴とする軌道測定装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記光学センサーの出力信号を、前記車両が所定の距離だけ走行する度にサンプリングするサンプリング部と、
    前記サンプリング部の出力信号が閾値を超過したことを検出する演算部と、
    前記演算部による閾値の超過の検出が所定の回数続いたとき、前記透明板に前記付着物があると判定する付着物判定部とを有することを特徴とする請求項1に記載の軌道測定装置。
  3. 前記制御手段は、前記演算部から前記付着物判定部を介して前記サンプリング部の前記出力信号を入力し、前記サンプリング部の前記出力信号が許容値以内であるか否かを判定する変位量判定部を有し、
    前記付着物判定部は、前記サンプリング部の前記出力信号に、前記透明板に前記付着物があると判定した旨の情報又は前記付着物除去手段を動作中である旨の情報を付加して、前記変位量判定部へ出力し、
    前記変位量判定部は、前記情報が付加されているとき、前記サンプリング部の前記出力信号が許容値以内であるか否かの判定を行わないことを特徴とする請求項2に記載の軌道測定装置。
  4. 光学センサーを車両に取り付け、前記光学センサーから前記車両が走行する軌道へ測定光を照射し、前記軌道からの反射光を受光して、前記軌道の変位量を検出し、
    前記光学センサーと前記軌道との間に、前記光学センサーからの前記測定光及び前記軌道からの前記反射光を透過させる透明板を設け、
    前記透明板に付着した付着物を除去する付着物除去手段として、前記透明板へ圧縮された気体を吹き付ける第1の洗浄装置と、前記透明板へ洗浄液を高圧で吹き付ける第2の洗浄装置とを設け、
    前記光学センサーの出力信号に基づき、前記透明板に付着した前記付着物の有無を判定して、
    測定開始時から前記透明板に前記付着物があると判定したとき、前記第2の洗浄装置により前記透明板へ前記洗浄液を吹き付けた後、前記第1の洗浄装置により前記透明板へ圧縮された前記気体を吹き付け、
    測定の途中で前記透明板に前記付着物があると判定したとき、前記第2の洗浄装置による前記透明板への前記洗浄液の吹き付けを行うことなく、前記第1の洗浄装置により前記透明板へ圧縮された前記気体を吹き付けて、
    前記付着物除去手段により前記透明板から前記付着物を除去することを特徴とする軌道測定方法。
  5. 前記光学センサーの出力信号を、前記車両が所定の距離を走行する度にサンプリングし、
    サンプリング値が閾値を超過したことを検出し、
    前記閾値の超過の検出が所定の回数続いたとき、前記透明板に前記付着物があると判定することを特徴とする請求項4に記載の軌道測定方法。
  6. 前記サンプリング値に、前記透明板に前記付着物があると判定した旨の情報又は前記付着物除去手段を動作中である旨の情報を付加し、
    前記情報が付加されていないとき、前記サンプリング値が許容値以内であるか否かの判定を行い、前記情報が付加されているとき、前記サンプリング値が許容値以内であるか否かの判定を行わないことを特徴とする請求項5に記載の軌道測定方法。
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