JP6603876B2 - クリンチ機構及び部品装着装置 - Google Patents

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本発明は、基板に装着された部品から基板の下面側に突出して延びたリードをクリンチするクリンチ機構及びこのクリンチ機構を備えた部品装着装置に関するものである。
従来、ラジアル部品やアキシャル部品等の部品は、下方に平行に延びた2本のリードを有しており、これら2本のリードが基板に設けられたリード挿入孔に上方から挿入されることによって、基板に装着される。このようなリード付きの部品を基板に装着する部品装着装置は、部品を基板に装着した後、基板の下面側に突出して延びたリードの下端側の一部をカットして必要な長さにするとともにリードをクリンチして部品を基板に固定するクリンチ機構を備えている。そして、リードの一部をカットすることにより生じたリード屑は、ホースを介した真空吸引によって回収するようになっている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開平8−51300号公報
しかしながら、上記従来のクリンチ機構のように、ホースを用いた真空吸引によってリード屑を回収する構成では、クリンチ機構から延びるホースを回転ベースの回転時に邪魔とならないように工夫して引き回す必要があり、ホースの配置設計が容易でなかった。更に、部品装着装置がクリンチ機構の上方で基板を水平移動させる構成ではなく、基板の下方でクリンチ機構を水平移動させる構成のものでは、クリンチ機構の移動に伴うホースの引き回しの工夫も必要となり、より一層ホースの配置設計が難しくなるため、ホースを用いた真空吸引によらない簡単な構成でリード屑を回収できることが望まれていた。
そこで本発明は、簡単な構成でリード屑を回収することができるクリンチ機構及び部品装着装置を提供することを目的とする。
本発明のクリンチ機構は、基板の下方に位置されるベース部材と、前記ベース部材に対して水平回転する回転ベースと、前記回転ベース上に移動自在に設けられ、前記基板の下面から下方に突出したリードの一部をカットするとともに、その一部をカットした前記リードをクリンチするアンビル部と、前記回転ベースに対して固定して設けられ、前記アンビル部が前記リードの一部をカットしたことにより生じたリード屑を収容して回収するリード屑回収容器と、前記アンビル部から延び、前記リード屑を前記リード屑回収容器に設けられた開口部に排出する管状部材とを備え、前記開口部は、前記アンビル部の前記回転ベース上の移動に伴って移動する前記管状部材の移動範囲に対応した大きさに設けられる
本発明の部品装着装置は、基板を位置決めする基板位置決め部と、下方に延びたリードを有する部品をピックアップし、その部品が備える前記リードが前記基板位置決め部により位置決めされた基板に上方から挿入されるようにて前記部品を前記基板に取り付ける挿入ヘッドと、前記基板位置決め部により位置決めされた前記基板の下方に位置し、請求項1又は2に記載のクリンチ機構とを備え
本発明によれば、簡単な構成でリード屑を回収することができる。
本発明の一実施の形態における部品装着装置の概略構成図 本発明の一実施の形態における部品装着装置が備えるクリンチ機構の斜視図 本発明の一実施の形態におけるクリンチ機構の斜視図 本発明の一実施の形態におけるクリンチ機構の一部の(a)斜視図(b)分解斜視図 本発明の一実施の形態におけるクリンチ機構の動作説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるクリンチ機構の動作説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるクリンチ機構の動作説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるクリンチ機構の動作説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるクリンチ機構の動作説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるクリンチ機構が備えるリード屑回収容器の近傍を示す斜視図 本発明の一実施の形態における部品装着装置の制御系統を示すブロック図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態における部品装着装置1を示している。部品装着装置1は下方に平行に延びた2本のリード2Lを備えたリード付きの部品2を基板3に装着する装置であり、基板位置決め部11、挿入ヘッド移動機構12、挿入ヘッド13、クリンチユニット移動機構14及びクリンチユニット15(クリンチ機構)を備えている。
図1において、基板位置決め部11は一対のコンベア機構から成り、基板3の両端を下方から支持して搬送し、所定の位置に位置決めする。挿入ヘッド移動機構12は直交座標テーブルから成り、挿入ヘッド13を水平面内方向及び上下方向に移動させる。挿入ヘッド13は、把持爪駆動機構13Kによって駆動されて部品2を把持する一対の把持爪13aを備えている。挿入ヘッド13は、把持爪13aに代えて、部品2を吸着する吸着ノズルを備えたものであってもよい。
図1及び図2において、クリンチユニット移動機構14は直交座標テーブルから成り、クリンチユニット15を取り付けるためのアタッチメント部材14Tを水平方向及び上下方向に移動させる。クリンチユニット15は、アタッチメント部材14Tに取り付けられて基板3の下方に位置しており、アタッチメント部材14Tに取り付けられたベース部材21、ベース部材21に対して水平回転する回転ベース22、回転ベース22に取り付けられたアンビルユニット23及びリード屑回収容器24を備えている。クリンチユニット移動機構14によってアタッチメント部材14Tが移動されるとベース部材21が基板3の下方を水平方向に移動する。このためクリンチユニット15は、基板3の下方を基板3に対して水平方向に移動自在である。
図2及び図3において、ベース部材21は、アタッチメント部材14Tに取り付けられたブラケット部21aと、ブラケット部21aに連結されたブロック部21b及び底板部21cを備えている。底板部21cはブロック部21bの下方を水平に延びている。
図3及び図4(a),(b)に示すように、ブロック部21bは上下方向に延びた中空のθ回転シャフト31(第1のシャフト部材)を上下軸回りに回転自在に保持している。θ回転シャフト31の下端はブロック部21bと底板部21cの間に突出しており、その突出した部分にはウォームホイールから成るθ回転シャフト駆動ギヤ32が水平姿勢で設けられている。θ回転シャフト31の上端はブロック部21bに上方に突出しており、その突出した部分には前述の回転ベース22が取り付けられている。
図3及び図4(a),(b)において、θ回転シャフト31の内部には上下方向に延びた中空の間隔変更シャフト33(第2のシャフト部材)がθ回転シャフト31を上下方向に貫通して設けられている。間隔変更シャフト33の下端はθ回転シャフト駆動ギヤ32と底板部21cの間に突出しており、その突出した部分には外歯の平歯車から成る間隔変更シャフト駆動ギヤ34が水平姿勢で設けられている。間隔変更シャフト33の上端は回転ベース22の上方に突出しており、その突出した部分には駆動側傘歯車35が水平姿勢で設けられている。駆動側傘歯車35の歯は下面側に設けられている。間隔変更シャフト33はθ回転シャフト31の内部で、θ回転シャフト31と同軸の上下軸回りに回転自在となっている。
図3及び図5において、ベース部材21の底板部21cの上面にはθ駆動モータ36(第1の駆動手段)が駆動軸を水平方向に向けて設けられている。θ駆動モータ36の駆動軸にはθ駆動ギヤ37が設けられており、θ駆動ギヤ37はθ回転シャフト駆動ギヤ32と噛合している。このため、θ駆動モータ36がθ駆動ギヤ37を水平軸回りに回転させると(図5中に示す矢印R1)、θ回転シャフト駆動ギヤ32が回転し、これによりθ回転シャフト31が上下軸回りに回転する(図5中に示す矢印R2)。そして、このθ回転シャフト31の回転によって回転ベース22が水平回転し、アンビルユニット23の全体がθ回転シャフト31の回転軸回りに水平回転する(図5中に示す矢印R3)。
図3及び図6(a),(b)において、ベース部材21の底板部21cの上面には、間隔変更モータ38(第2の駆動手段)が駆動軸を下方に向けて設けられている。間隔変更モータ38の駆動軸には外歯の平歯車から成る間隔変更ギヤ39が水平姿勢で設けられている。間隔変更ギヤ39は前述の間隔変更シャフト駆動ギヤ34と噛合している。
図4(a),(b)において、間隔変更シャフト33の内部には上下方向に延びた中空のロッド部材41が間隔変更シャフト33及び底板部21cを上下方向に貫通して設けられている。ロッド部材41の下端はベース部材21の底板部21cの下方に突出しており、その突出した部分の下端には水平軸回りに回転自在なローラ部材42が設けられている(図7(a),(b))。ロッド部材41の上端は駆動側傘歯車35の上方に突出しており、その突出した部分には操作板43が水平姿勢で設けられている。ロッド部材41は間隔変更シャフト33の内部で上下方向に移動自在となっている。
図2、図3及び図7(a),(b)において、ベース部材21の底板部21cの上面には、クリンチシリンダ44(第3の駆動手段)がピストンロッド44aを下方に向けて設けられている。底板部21cの下方には底板部21cに一端45aが枢結されたレバー部材45が設けられており、レバー部材45の他の一端(操作端45bと称する)にはピストンロッド44aの下端が枢結されている。レバー部材45の中間部には、ロッド部材41の下端に設けられた前述のローラ部材42が上方から当接している。
クリンチシリンダ44によりレバー部材45の操作端45bが押し下げられた状態では、ロッド部材41は操作板43を下方位置(「非操作位置」と称する)に位置させる(図7(a))。一方、クリンチシリンダ44によりレバー部材45の操作端45bが引き上げられた状態では、ロッド部材41はレバー部材45によって押し上げられて(図7(b)中に示す矢印F1)、操作板43を上方位置(「操作位置」と称する)に位置させる(図7(b))。
図7(a),(b)、図8(a),(b)及び図9(a),(b)において、アンビルユニット23はアンビルベース51を備えている。アンビルベース51は、回転ベース22から上方に延びた支柱22aによって水平姿勢に支持されており、操作板43の上方に位置している。アンビルベース51は固定側ベース51Aと可動側ベース51Bから成る。固定側ベース51Aは支柱22aにより回転ベース22に直接取り付けられており、可動側ベース51Bは、固定側ベース51Aから水平方向に延びた移動ガイド53を介して回転ベース22に間接的に取り付けられている。可動側ベース51Bは移動ガイド53に沿って水平方向に移動自在であり、可動側ベース51Bが移動ガイド53に沿って移動すると、可動側ベース51Bと固定側ベース51Aとの間隔が変化する。
図8(a),(b)及び図9(a),(b)において、固定側ベース51Aと可動側ベース51Bはそれぞれ上方に突出したマウント部51aを有している。各マウント部51aにはアンビル部52が設けられている。図9(a),(b)において、各アンビル部52は固定刃保持部54と可動刃保持部55を備えている。固定刃保持部54はマウント部51aに固定して設けられている。可動刃保持部55はマウント部51aに対して揺動軸55Jの回りに揺動自在に設けられている。固定刃保持部54には固定刃54aが保持されており、可動刃保持部55には可動刃55aが保持されている。
図7(a),(b)及び図8(a),(b)において、アンビルベース51の固定側ベース51Aと可動側ベース51Bのそれぞれにはアンビル操作ロッド56が設けられている。固定側ベース51Aに設けられたアンビル操作ロッド56は固定側ベース51Aを上下方向に貫通して上下方向に移動自在となっている。可動側ベース51Bに設けられたアンビル操作ロッド56は可動側ベース51Bを上下方向に貫通して上下方向に移動自在となっている。各アンビル操作ロッド56は下端側に下端側ローラ57を有しており、上端側に上端側ローラ58を有している。各アンビル操作ロッド56の下端側ローラ57は操作板43の上方に位置している。
各アンビル操作ロッド56は、操作板43が前述の「非操作位置」に位置しているときには下端側ローラ57が操作板43に当接しておらず、自重によって「下方位置」に位置する(図8(a))。一方、操作板43が前述の「操作位置」に位置しているときには、アンビル操作ロッド56は、下端側ローラ57を介して操作板43によって押し上げられ(図8(b)中に示す矢印F2)、アンビル操作ロッド56は「上方位置」に位置する(図8(b))。
図7(a),(b)及び図8(a),(b)において、各アンビル部52の可動刃保持部55は、揺動軸55Jとは反対側の端部の下面において、アンビル操作ロッド56の上端側ローラ58と当接している。各可動刃保持部55は図示しないばね等の付勢部材によって上端側ローラ58に押し付けられており、可動刃保持部55と上端側ローラ58は常に接触した状態を維持する。
可動刃保持部55は、アンビル操作ロッド56が「下方位置」に位置した状態では、アンビル操作ロッド56からの押し上げを受けず、可動刃55aを固定刃54aから離間させた「待機位置」に位置する(図8(a)及び図9(a)に示す位置)。一方、可動刃保持部55は、アンビル操作ロッド56が「上方位置」に位置した状態ではアンビル操作ロッド56からの押し上げを受けて(図9(b)中に示す矢印F3)、可動刃55aを固定刃54aの上方に位置させた「カット位置」(図8(b)及び図9(b)に示す位置)に移動(揺動)する(図9(b)中に示す矢印F4)。
このように、本実施の形態におけるクリンチユニット15では、クリンチシリンダ44がレバー部材45の操作端45bを押し下げている状態では操作板43が「非操作位置」に位置して可動刃55aが「待機位置」に位置し、クリンチシリンダ44がレバー部材45の操作端45bを引き上げた状態では操作板43が「操作位置」に位置して可動刃55aが「カット位置」に位置するようになっている。すなわち、クリンチシリンダ44を操作することによって、2つのアンビル部52それぞれの可動刃55aを「待機位置」から「カット位置」に移動させることができる。
図4(a),(b)及び図6(a),(b)において、アンビルベース51には、2つのアンビル部52を近接及び離間させて2つのアンビル部52の間隔を変更する送り螺子機構60が設けられている。送り螺子機構60は回転ベース22から垂直上方に延びた垂直部22bによって水平姿勢に支持されたボール螺子61と、ボール螺子61の先端に設けられた従動側傘歯車62と、ボール螺子61の回転により、ボール螺子61の軸方向に沿った方向に移動する移動ブロック63を備えている。従動側傘歯車62は駆動側傘歯車35と噛合しており、移動ブロック63は連結部材64によって可動側ベース51Bと連結されている。
間隔変更モータ38が間隔変更ギヤ39を回転させると間隔変更シャフト33が上下軸回りに回転し(図6(b)中に示す矢印R4)、駆動側傘歯車35が従動側傘歯車62を水平軸回りに回転させる。これによりボール螺子61が回転し(図6(b)中に示す矢印R5)、移動ブロック63がボール螺子61の軸方向に沿って移動する(図6(b)中に示す矢印F5)。このように本実施の形態において、駆動側傘歯車35は、間隔変更シャフト33に設けられて間隔変更シャフト33の回転を送り螺子機構60に伝達し、これにより送り螺子機構60を駆動する送り螺子機構駆動部となっている。
上記のようにして送り螺子機構60が駆動されて移動ブロック63がボール螺子61の軸方向に移動すると、連結部材64を介して可動側ベース51Bが移動ガイド53に沿って移動する(図6(b)中に示す矢印F6)。これにより可動側ベース51Bに取り付けられたアンビル部52が固定側ベース51Aに取り付けられたアンビル部52に対して移動し、2つのアンビル部52の間の間隔が広げられ(図6(a)→図6(b))、或いは狭められる(図6(b)→図6(a))。
図2、図3及び図10(a),(b)において、リード屑回収容器24は、回転ベース22に取り付けられた容器保持部70に上方から載置させるようにして着脱自在に取り付けられる。リード屑回収容器24は、アンビルユニット23の周囲の一部を取り囲む形状に形成されて上方に開口した本体部24aと、本体部24aに取り付けられた2つの蓋部(本体部24aに固定された固定蓋部24bと本体部24aに対して着脱自在な着脱蓋部24c)を備えている。リード屑回収容器24が容器保持部70に載置されると、容器保持部70から上方に延びて設けられた係止部材71の上端部が着脱蓋部24cに係止し、リード屑回収容器24の全体が回転ベース22に対して(従ってアンビルユニット23に対して)固定される(図2)。
図3及び図10(a),(b)に示すように、固定側ベース51Aのマウント部51aには管状部材から成る固定側誘導管72が設けられており、可動側ベース51Bのマウント部51aには同じく管状部材から成る可動側誘導管73が設けられている。これら固定側誘導管72と可動側誘導管73それぞれの上端側の開口は対応するアンビル部52の直下に位置しており、それぞれの下端側の開口はリード屑回収容器24に設けられた屑入口24Rの上方に位置している。
図2、図3及び図10(a),(b)において、リード屑回収容器24の着脱蓋部24cには、下方に屈曲して延びた検出片24Sが設けられている。一方、クリンチユニット15が取り付けられるアタッチメント部材14Tには、装着検出センサ74が設けられている。装着検出センサ74は、リード屑回収容器24の本体部24aが容器保持部70に正常に取り付けられ、かつ、本体部24aに着脱蓋部24cが正常に取り付けられた状態でのみ検出片24Sを検出する。すなわち、装着検出センサ74は、リード屑回収容器24が所定の位置に装着されているか否かを検出する装着検出手段となっている。
図11において、部品装着装置1が備える制御装置80には、作業者が制御装置80に対して種々の操作入力を行うとともに、制御装置80からの種々の情報を受け取る入出力手段としてのタッチパネル81が接続されている。作業者がタッチパネル81から部品装着動作を開始する指令入力を行うと、制御装置80は部品装着装置1の各部を作動させる。具体的には、基板位置決め部11、挿入ヘッド移動機構12及び把持爪駆動機構13Kを作動させる。また、制御装置80は、クリンチユニット移動機構14、θ駆動モータ36、間隔変更モータ38、クリンチシリンダ44等も作動させる。装着検出センサ74による検出情報は制御装置80に入力され、制御装置80は、装着検出センサ74からの検出情報に基づいて、クリンチユニット15の回転ベース22にリード屑回収容器24が正常に装着されているか否かの判断を行う。
作業者がタッチパネル81から基板3に部品2を装着する指令入力を行うと、部品装着装置1の各部が制御装置80に制御されて作動し、部品装着動作を実行する。部品装着動作では、先ず、基板位置決め部11が作動して外部から入力された基板3を受け取り、所定の作業位置に位置決めする。基板位置決め部11によって基板3が位置決めされたら、挿入ヘッド13が作動し、図示しない部品供給部から供給される部品2を一対の把持爪13aによって把持してピックアップし、その把持した部品2を基板3の上方に移動させる。そして、部品2が備えるリード2Lを基板3に設けられたリード挿入孔3a(図1)に上方から挿入させるようにして部品2を基板3に装着する。
挿入ヘッド13が部品2を基板3に装着したら、クリンチユニット移動機構14がクリンチユニット15を部品2の下方に移動させる。クリンチユニット15が部品2の下方に移動したら、間隔変更モータ38が作動して2つのアンビル部52の間隔を変更するとともに、θ駆動モータ36が作動してアンビルユニット23を上下軸回りに回転させる。ここで、間隔変更モータ38は、2つのアンビル部52の間隔が部品2の2本のリード2Lの間隔に合致するように送り螺子機構60を駆動し、θ駆動モータ36は、2つのアンビル部52の向きが2本のリード2Lの向きに対応するように回転ベース22を回転させる。
ここで、上記回転ベース22の水平回転方向の位置決め動作(回転動作)と、2つのアンビル部52の間隔を変更する動作(間隔変更動作)は、どちらを先に行っても構わないが、回転動作を行ってから間隔変更動作を行う方が好ましい。すなわち、θ回転シャフト31を回転させて2つのアンビル部52を水平回転させた後、間隔変更シャフト33を回転させて2つのアンビル部52の間隔を変更することが好ましい。これは、回転ベース22を水平回転させると、これに伴って送り螺子機構60の全体が回転ベース22の回転中心軸回りに回転し、送り螺子機構60の従動側傘歯車62が駆動側傘歯車35上を転動してボール螺子61が回転してしまうが(結果として2つのアンビル部52の間隔が変化してしまう)、駆動側傘歯車35を水平回転させても回転ベース22は回転しないからであり、回転動作に続いて間隔変更動作を行うだけでよいからである。なお、順序を逆にして間隔変更動作の後に回転動作を行うと、回転動作の後に、回転動作によって2つのアンビル部52の間隔が変動した分をキャンセルする間隔変更動作を改めて行う必要が生じる。
上記のようにして回転ベース22の水平回転方向の位置決め動作と、2つのアンビル部52の間隔を変更する動作とを行ったら、2つのアンビル部52のそれぞれの可動刃55aを「待機位置」に位置させた状態で、可動刃55aと固定刃54aとの間にリード2Lが上方から挿通されるように、クリンチユニット15を部品2に対して位置決めする。そして、その位置決めが済んだら、クリンチシリンダ44を作動させて、2つのアンビル部52それぞれの可動刃55aを「カット位置」に揺動させる。これにより固定刃54aと可動刃55aは間にリード2Lの中間部を挟み込み(図8(b)中に示す矢印F7)、リード2Lの下端の一部をカットしたうえで、残ったリード2Lをクリンチするので(図8(a)及び図9(a))、部品2は基板3に固定される。
アンビル部52によりリード2Lのカットを行うと、切断された側のリード2Lはリード屑となってアンビル部52の下方に落下する。この落下するリード屑は固定側誘導管72又は可動側誘導管73によって受容され、リード屑回収容器24の屑入口24Rに誘導されて本体部24a内に排出される。図3及び図10(a),(b)に示すように、固定蓋部24bと着脱蓋部24cにはリード屑誘導壁24Hが設けられており、固定側誘導管72又は可動側誘導管73から排出されたリード屑が確実に本体部24a内に排出されるようになっている。
このように、本実施の形態におけるクリンチユニット15では、アンビル部52が部品2から延びるリード2Lの下端の一部をカットしたことにより生じたリード屑を収容して回収するリード屑回収容器24を備えており、このリード屑回収容器24が回転ベース22に対して固定して設けられているので、簡単な構成でリード屑を回収することができる。
また、アンビル部52がリード2Lの下端の一部をカットしたことによって生じたリード屑はアンビル部52から延びる管状部(固定側誘導管72及び可動側誘導管73)からリード屑回収容器24に設けられた開口部(屑入口24R)に入り、この開口部を経てリード屑回収容器24に収容されるようになっているので、生じたリード屑を確実に回収できる。
前述したように、可動側ベース51Bに設けられたアンビル部52は回転ベース22に対して水平方向に移動自在であり、可動側誘導管73は可動側ベース51Bの移動に伴って移動する(図10(a)→図10(b)及び図10(b)→図10(a))。このような場合でも可動側誘導管73がリード屑を確実に本体部24a内に排出できるようにするため、可動側誘導管73からのリード屑を受ける開口部(屑入口24R)は、アンビル部52の水平方向への移動に伴って移動する可動側誘導管73の移動範囲に対応した大きさに(すなわち、屑入口24Rが可動側誘導管73の下端側の移動範囲をカバーする大きさを有するように)設けられている(図10(a),(b))。
リード屑回収容器24が収容したリード屑は、定期的に或いは臨時で廃棄される。リード屑の廃棄は、リード屑回収容器24を容器保持部70から取り外し、更に着脱蓋部24cを本体部24aから取り外して行う。このように、リード屑回収容器24は回転ベース22に対して着脱自在であるので、回収したリード屑の廃棄が容易である。
リード屑を廃棄したら、再びリード屑回収容器24を容器保持部70に取り付けるが、本体部24aが容器保持部70に取り付けられていない状態では勿論、本体部24aが容器保持部70に載置されていても着脱蓋部24cが本体部24aに取り付けられていない状態では、装着検出センサ74はリード屑回収容器24の検出片24Sを検出しない。このため制御装置80は、装着検出センサ74からの検出情報(リード屑回収容器24が所定の位置に装着されているか否かの情報)に基づいて、リード屑回収容器24が正常に回転ベース22に装着されていない非正常な状態を検知することができる。
制御装置80は、リード屑回収容器24が回転ベース22に装着されていない非正常な状態を検知しているときは、タッチパネル81を通じて作業者に注意を喚起するとともに、部品装着装置1による部品2の装着作業自体が実行されないように制御する。このため、リード屑回収容器24が装着されていない状態でリード2Lのクリンチ動作が行われ、リード屑が部品装着装置1内に散らばってしまう不都合が防止される。このときタッチパネル81は、装着検出センサ74によりリード屑回収容器24が所定の位置に装着されていない場合にその旨を報知する報知手段として機能する。
以上説明したように、本実施の形態におけるクリンチユニット15では、アンビル部52が部品2から延びるリード2Lの下端の一部をカットしたことにより生じたリード屑を収容して回収するリード屑回収容器24が回転ベース22に対して固定して設けられているので、簡単な構成でリード屑を回収することができる。
なお、上述の実施の形態では、クリンチユニット15が基板位置決め部によって位置決めされた基板3の下方を水平移動する構成であったが、本発明は、クリンチユニット15が基板3の下方を水平移動せず、基板3側がクリンチユニット15に対して水平移動する構成の部品装着装置についても適用することができる。但し、上述の実施の形態で示したように、クリンチユニット15が基板3の下方を水平移動する構成の場合には、ホースの引き回し構成が不要になる効果は非常に大きなものとなる。また、上述の実施の形態では、クリンチユニット15はアンビル部52を2つ備えた構成であったが、アンビル部52は2つである必要はなく、1つ等であっても構わない。
簡単な構成でリード屑を回収することができるクリンチ機構及び部品装着装置を提供する。
1 部品装着装置
2 部品
2L リード
3 基板
11 基板位置決め部
13 挿入ヘッド
15 クリンチユニット(クリンチ機構)
21 ベース部材
22 回転ベース
24 リード屑回収容器
24R 屑入口(開口部)
52 アンビル部
72 固定側誘導管(管状部材)
73 可動側誘導管(管状部材)
74 装着検出センサ(装着検出手段)
81 タッチパネル(報知手段)

Claims (5)

  1. 基板の下方に位置されるベース部材と、
    前記ベース部材に対して水平回転する回転ベースと、
    前記回転ベース上に移動自在に設けられ、前記基板の下面から下方に突出したリードの一部をカットするとともに、その一部をカットした前記リードをクリンチするアンビル部と、
    前記回転ベースに対して固定して設けられ、前記アンビル部が前記リードの一部をカットしたことにより生じたリード屑を収容して回収するリード屑回収容器と
    前記アンビル部から延び、前記リード屑を前記リード屑回収容器に設けられた開口部に排出する管状部材とを備え
    前記開口部は、前記アンビル部の前記回転ベース上の移動に伴って移動する前記管状部材の移動範囲に対応した大きさに設けられることを特徴とするクリンチ機構。
  2. 前記リード屑回収容器は前記回転ベースに対して着脱自在であることを特徴とする請求項1に記載のクリンチ機構。
  3. 基板を位置決めする基板位置決め部と、
    下方に延びたリードを有する部品をピックアップし、その部品が備える前記リードが前記基板位置決め部により位置決めされた基板に上方から挿入されるようにて前記部品を前記基板に取り付ける挿入ヘッドと、
    前記基板位置決め部により位置決めされた前記基板の下方に位置し、請求項1又は2に記載のクリンチ機構とを備えたことを特徴とする部品装着装置。
  4. 前記リード屑回収容器が所定の位置に装着されているか否かを検出する装着検出手段と、前記装着検出手段により前記リード屑回収容器が前記所定の位置に装着されていない状態が検出されている場合にその旨を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする請求項に記載の部品装着装置。
  5. 前記ベース部材は前記基板の下方を前記基板に対して水平方向に移動自在であることを特徴とする請求項3又は4に記載の部品装着装置。
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