JP2010284939A - 顕色性組成物及びそれを含有する記録材料 - Google Patents

顕色性組成物及びそれを含有する記録材料 Download PDF

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Abstract

【課題】
耐熱性の優れた記録材料のための顕色性組成物を提供すること。
【解決手段】
式(I)
【化1】


(式中、nは1〜6のいずれかの整数を表す)で表される化合物の混合物を含有し、且つn=1体の含有量が組成物全体の固形分の5質量%以上である組成物において、DSC(示差走査熱量計)測定の100℃から120℃の範囲の吸熱部分の熱量が100℃以上の吸熱部分の熱量全体の20%以下であることを特徴とする組成物を記録材料として用いる。
【選択図】なし

Description

本発明はジフェニルスルホン架橋型化合物を含有する組成物、及び該組成物を含有する耐熱性に優れた記録材料に関する。
顕色剤あるいは画像保存安定剤として、下記式(II)で表されるジフェニルスルホン架橋型の化合物が知られている。(例えば、特許文献1参照。)


〔式中、X及びYは各々相異なってもよく直鎖または分枝を有してもよいC1〜C12の飽和、不飽和あるいはエーテル結合を有してもよい炭化水素基を表し、または、

(R’はメチレン基またはエチレン基を表し、Tは水素原子またはC1〜C4のアルキル基を表す)を表す。R〜Rはそれぞれ独立にハロゲン原子、C1〜C6のアルキル基またはC2〜C4アルケニル基を表す。またm,n,p,q,r,tは0〜4の整数を表し、2以上の時はR〜Rは、それぞれ異なっていてもよい。aは0〜10の整数を表す。〕
しかしながら、当該組成物は、記録材料に用いた場合、従来のものに比して格段に保存性が優れるものの耐熱性については未だ不十分であった。
特開平10−29969号公報
本発明の課題は、耐熱性の優れた記録材料を提供することにあり、またそれに使用するジフェニルスルホン架橋型化合物を含有する組成物を提供することである。さらに化審法において第2種監視化学物質に指定されている原料である4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が少ない組成物を提供することである。
本発明者らは、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンとビス(2−クロロエチル)エーテルとの反応により製造される組成物は、重合度の異なるジフェニルスルホン架橋型の化合物の混合物であるため、得られた生成物は種々の熱特性を有していることを見出した。特にn=1体を含有し、且つDSC測定により特定の吸熱パターンを示す組成物、及び/又は崩壊点が119℃以上の組成物を顕色剤等として記録材料に用いた場合、耐熱性が格段に向上することを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
(1)式(I)


(式中、nは1〜6のいずれかの整数を表す)で表される化合物の混合物を含有し、且つn=1体の含有量が組成物全体の固形分の5質量%以上である組成物において、DSC(示差走査熱量計)測定の100℃から120℃の範囲の吸熱部分の熱量が100℃以上の吸熱部分の熱量全体の20%以下であることを特徴とする組成物であり、
(2)さらに、DSC(示差走査熱量計)測定の70℃から90℃に吸熱ピークを有することを特徴とする上記(1)記載の組成物である。
また、本発明は、
(3)式(I)


(式中、nは1〜6のいずれかの整数を表す)で表される化合物の混合物を含有し、且つn=1体の含有量が組成物全体の固形分の5質量%以上である組成物において、その崩壊点が119℃以上であることを特徴とする組成物である。
さらに、本発明は、
(4)4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が2質量%以下であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の組成物である。
また、本発明は、
(5)4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンとビス(2−クロロエチル)エーテルとの反応により得られる、式(I)


(式中、nは1〜6のいずれかの整数を表す)で表される化合物の混合物を含有する反応組成物の製造方法において、一旦、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が10質量%以下の反応組成物を製造した後、再度アルカリ水溶液での加熱処理及び有機溶媒との混合処理を行うことを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の組成物の製造方法である。
また、本発明は、
(6)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の組成物を含有する記録材料である。
本発明により、耐熱性の優れた記録材料を提供することができると同時に顕色性組成物中の4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量を2質量%以下、さらには1質量%以下にまで低減することができる。
本発明実施例1の組成物のDSC測定結果を示す図である。 比較例1の組成物のDSC測定結果を示す図である。
(顕色性組成物)
本発明の組成物は、重合度の異なる反応生成物の混合物からなり、式(I)で表されるn=1〜6のすべての化合物が含有されている場合が好ましいが、反応条件等によってその生成比率が異なり、n=2以上の化合物については1種以上が含まれていればよい。n=1である2,2’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ジエチルエーテルは必須であり、反応組成物の固形分中、5〜80質量%、好ましくは10〜60質量%、特に好ましくは、20〜50質量%である。
本発明の組成物はDSC(示差走査熱量計)による測定において、100℃から120℃の範囲の吸熱部分の熱量が100℃以上の吸熱部分の熱量全体の20%以下であることを特徴としている。
組成物中の式(I)の化合物の含有比率等によって組成物の融解開始温度、終了温度は変わるが概ね100℃から180℃の間にある。また、含有比率、結晶状況等の違いや昇温条件の違いによってDSCでの吸熱パターンに違いはあるが、それらに関係なく本発明では100℃から120℃の特定の範囲の吸熱部分の熱量が100℃以上の吸熱部分の熱量全体の20%以下となる組成物を意味している。好ましくは15%以下さらに好ましくは10%以下である。また、場合によっては100℃から120℃の範囲に吸熱がない場合があるがそれも本発明に含まれる。このように融解等の初期の吸熱部分の熱量が融解等の全体の吸熱部分の熱量の20%以下となる組成物は、それを用いて記録材料とした場合、従来のものに比して格段に地肌部分の耐熱性が向上する。
さらに、組成物がDSC(示差走査熱量計)による測定において80℃付近、即ち70℃から90℃の間に結晶水由来の吸熱ピークを有する場合にはより顕著に本効果を示す。この結晶水由来の吸熱ピークは測定条件等によってその熱量や形が変わるがそれらには関係なく吸熱部分が確認できればよい。ただし、測定にあたっては結晶水と付着水等との区別をつけるための前処理を施すことは必要である。例えば一旦100℃まで昇温(10℃/分)後、10分間そのまま維持し、2℃/分で60℃まで降温した後に測定を開始するなどである。
また、本発明は崩壊点が119℃以上、好ましくは120℃以上、さらに好ましくは125℃以上、特に好ましくは130℃以上であることを特徴とする組成物である。崩壊点とは、JISの融点測定方法(K−0064)に規定された試料の状態を示すものである。即ち、融点測定のために試料を加熱した場合、試料は湿潤点、収縮点、崩壊点、液化点、溶融終点を経て溶融していく。崩壊点は収縮した試料が下方に崩壊して液化が始まる時、と定義されている。組成物の崩壊点が119℃以上の場合には、その組成物を記録材料に用いた場合、119℃以下のものに比して優れた地肌耐熱性を示す。
また下記製造方法に示したような方法により反応組成物を製造すると上記のDSCによって規定された組成物や119℃以上の崩壊点を有する反応組成物を得ることができるとともに、原料である4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンが、反応組成物の固形分中、2質量%以下、さらには1質量%以下とすることができる。
(組成物の製造方法)
本発明の組成物は特開平10−29969号のようにして4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンとビス(2−クロロエチル)エーテルとの反応により製造された組成物を再度アルカリ水溶液で加熱処理し、その水溶液に有機溶媒を混合し、pH調整後、生成物を濾別することよって得ることができる。ここで「特開平10−29969号のようにして製造された組成物」とは反応液から濾別されたものであって、それは乾燥していてもいなくてもよく一旦反応系外に取り出したものということである。本発明の組成物の製造方法においては、この最初の反応により製造された組成物中の4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が10質量%以下、好ましくは5質量%以下となっていることが必要である。
混合する有機溶媒は、n=1体を溶解できる溶媒であれば特に限定されないが、好ましくは、アルコール系、ケトン系等の溶媒である。添加量としては、全溶液中、5質量%以上である。
アルコール系溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の鎖状又は環状アルコール類等の、単独又は2種以上の混合溶媒を用いることができる。
ケトン系溶媒としては、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、イソホロン等の鎖状又は環状ケトン類等の、単独又は2種以上の混合溶媒を用いることができる。
(記録材料)
本発明の組成物を顕色性組成物として感熱記録紙に使用する場合には、既知の画像保存安定剤、顕色剤の使用方法と同様に行えばよく、例えば、本発明の組成物の微粒子及び発色性染料の微粒子のそれぞれをポリビニルアルコールやセルロースなどの水溶性結合剤の水溶液中に分散させた懸濁液を混合して紙等の支持体に塗布して乾燥することにより記録材料を製造することができる。また、上述したように発色層中に含有せしめる方法のほか、多層構造からなる場合には、例えば、保護層、アンダーコート層等任意の層中に含有せしめることもできる。
発色性染料に対する本発明の組成物の使用割合は、発色性染料1質量部に対して0.01〜100質量部であり、助顕色剤として使用する場合には、発色性染料1重量部に対して好ましくは0.01〜10質量部、特に好ましくは0.2〜5質量部であり、顕色剤として使用する場合には、発色性染料の1重量部に対して好ましくは1〜10質量部、特に好ましくは1.5〜5質量部の割合である。
本発明の記録材料には、本発明の組成物を顕色性組成物として2種以上併用してもよい。例えば、本発明の顕色性組成物のうち、一方を画像保存安定剤、他方を顕色剤として使用することもできる。かかる2種以上の混合物の調整法として、あらかじめ混合してもよく、使用に際して混合してもよい。また、発色性染料等との混合方法としては粉体として混合しても、塗布液の調製分散時に添加しても、分散液の状態で添加してもよい。特に、本発明の組成物を顕色剤として用いた場合、非常に効果的である。
また、本発明のn=1体には、結晶を析出させる際の条件、例えば溶媒の種類、析出温度などによって結晶形が異なったり、あるいは溶媒と付加体を形成したものなどもあるが、これらは全て本発明の化合物に属する。そして、これらは、その結晶の融点、赤外分光分析あるいはX線回折分析等で明らかにすることができる。
本発明の記録材料には、さらに他の顕色剤、他の画像保存安定剤、増感剤、填料、分散剤、酸化防止剤、減感剤、粘着防止剤、消泡剤、光安定剤、蛍光増白剤等を必要に応じ1種又は2種以上含有させることができる。それぞれの使用量は、発色性染料1質量部に対して、通常0.01〜15質量部、好ましくは1〜10質量部の範囲である。これらの薬剤は、発色層中に含有せしめてもよいが、多層構造からなる場合には、例えば保護層等任意の層中に含有せしめてもよい。特に発色層の上部及び又は下部にオーバコート層やアンダーコート層を設けた場合、これらの層には酸化防止剤、光安定剤などを含有することができる。更に、酸化防止剤、光安定剤は必要に応じマイクロカプセルに内包する形で、これらの層に含有させることができる。
本発明の記録材料に用いられる発色性染料としては、フルオラン系、フタリド系、ラクタム系、トリフェニルメタン系、フェノチアジン系、スピロピラン系等のロイコ染料を挙げることができるが、これらに限定されるものではなく、酸性物質と接触することにより発色する発色性染料であればどのようなものでも使用できる。また、これらの発色性染料は単独で使用し、その発色する色の記録材料を製造することは勿論であるが、それらの2種以上を混合使用することができる。例えば、赤色、青色、緑色の3原色発色性染料又は黒発色染料を混合使用して真に黒色に発色する記録材料を製造することができる。
これらの発色性染料のうち、例示すれば、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−エトキシプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、2,4−ジメチル−6−[(4−ジメチルアミノ)アニリノ]フルオラン、2−クロロー3−メチル−6−p(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、3,3−ビス[1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,6,6’−トリス(ジメチルアミノ)スピロ[フルオレン−9,3’−フタリド]、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、10−ベンゾイル−3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジン、3−(4−ジエチルアミノ−2−ヘキシルオキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−オクチル−2−メチル−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トリル)アミノ−7−N−メチルアニリノフルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−[2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)ビニル]−3−[4−(ジエチルアミノ)フェニル]イソベンゾフラン−1−オン、3,6,6’−トリス(ジメチルアミノ)スピロ[フルオレン−9,3’−フタリド]、2−[3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−クロロアニリノ)キサンチル]安息香酸ラクタム、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3,6−ビス−(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4’−ニトロ)−アニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−ベンゾ[a]フルオラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−ベンゾ[a]フルオラン、2−メチル−6−(N−エチル−N−p−トリルアミノ)フルオラン、3,3−ビス(1−ブチル−2−メチル−3−インドリル)フタリド、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−ブロモフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、4,4’−イソプロピリデンジ(4−フェノキシ)ビス[4−(キナゾリン−2−イル)−N,N−ジエチルアニリン]、
等を挙げることができる。
黒系染料として好ましくは3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−エトキシプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、
をあげることができる。
特に好ましくは、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
である。
また、近赤外吸収染料としては、3,3−ビス[1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,6,6’−トリス(ジメチルアミノ)スピロ[フルオレン−9,3’−フタリド]を例示することができる。
その他、青系、緑系、赤系、黄系として、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−オクチル−2−メチル−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トリル)アミノ−7−N−メチルアニリノフルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3,6,6’−トリス(ジメチルアミノ)スピロ[フルオレン−9,3’−フタリド]、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−ベンゾ[a]フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、4,4’−イソプロピリデンジ(4−フェノキシ)ビス[4−(キナゾリン−2−イル)−N,N−ジエチルアニリン]、
などを挙げることができる。
本発明の顕色性組成物を他の顕色剤と組み合わせて使用する場合に用いられる顕色剤としては、以下のものを例示できる。これらは必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて使用できる。
ビスフェノールA、4,4’−sec−ブチリデンビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3’−ジメチルブタン、2,2’−ジヒドロキシジフェニル、ペンタメチレン−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)、2,2’−ジメチル−3,3’−ジ(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2’−ジ(4−ジヒドロキシフェニル)ヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール、4,4’−エチリデンビスフェノール、(ヒドロキシフェニル)メチルフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4,4−イソプロピリデンビス−o−クレゾール、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニルメタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3−フェニル−フェニル)プロパン、4,4’−(1,3−フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、4,4’−(1,4−フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル等のビスフェノール化合物、4,4’−ジヒドロキシジフェニルチオエーテル、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、2,2’−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)ジエチルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルフェニルチオエーテル、1,5−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、ビス(4−ヒドロキシフェニルチオエトキシ)メタン、特開2003−154760に記載の2,2’−メチレンビス(4−t−ブチルフェノール)2核縮合物を主体とする縮合混合物等の含硫黄ビスフェノール、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、4−ヒドロキシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸イソブチル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸メチルベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸ジフェニルメチル等の4−ヒドロキシ安息香酸エステル類、安息香酸亜鉛、4−ニトロ安息香酸亜鉛等の安息香酸金属塩、4−ヒドロキシ安息香酸とポリヒドリックアルコールとの縮合物、ビス(4−(2−(4−メトキシフェノキシ)エトキシ))サリチル酸、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ビス−tert−ブチルサリチル酸などのサリチル酸類、サリチル酸亜鉛、ビス(4−(オクチルオキシカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ安息香酸)亜鉛等のサリチル酸金属塩、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−フェニルスルホニルオキシ−3,3’−フェニルスルホニルジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジアリルジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラブロモジフェニルスルホン、2−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノール、2−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノールと4,4’−スルホニルジフェノールの混合物、4−(4−メチルフェニルスルホニル)フェノールと2−(4−メチルフェニルスルホニル)フェノールとの等量混合物、4,4’−スルホニルビス(2−(2−プロペニル))フェノール、4−((4−(プロポキシ)フェニル)スルホニル)フェノール、4−((4−(アリロキシ)フェニル)スルホニル)フェノール、4−((4−(ベンジロキシ)フェニル)スルホニル)フェノール、2,4−ビス(フェニルスルホニル)−5−メチル−フェノール等のヒドロキシスルホン類、4−フェニルスルホニルフェノキシ亜鉛マグネシウム、アルミニウム、チタン等のヒドロキシスルホン類の多価金属塩類、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシフタル酸ジシクロヘキシル、4−ヒドロキシフタル酸ジフェニル等の4−ヒドロキシフタル酸ジエステル類、2−ヒドロキシ−6−カルボキシナフタレン等のヒドロキシナフタレン酸エステル類、ヒドロキシアセトフェノン、p−フェニルフェノール、4−ヒドロキシフェニル酢酸ベンジル、p−ベンジルフェノール、ハイドロキノン−モノベンジルエーテル、トリハロメチルスルホン類、4,4’−ビス((4−メチルフェニルスルホニル)アミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、N−(4−メチルフェニルスルホニル)−N’−(3−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)フェニル)ウレア等のスルホニルウレア類、テトラシアノキノジメタン類、2,4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベンズアニリド、N−(2−ヒドロキシフェニル)−2−((4−ヒドロキシフェニル)チオ)アセタミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)−2−((4−ヒドロキシフェニル)チオ)アセタミド、4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリド、4’−ヒドロキシ−4−メチルベンゼンスルホンアニリド、4,4’−ビス((4−メチル−3−フェノキシカルボニル)アミノフェニルウレイド)ジフェニルスルホン、3−(3−フェニルウレイド)ベンゼンスルホンアミド、オクタデシルリン酸、ドデシルリン酸等を例示することができる。
好ましくは、
4,4’−イソプロピリデンジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4,4’−イソプロピリデンビス−o−クレゾール、4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−フェニル−フェニル)プロパン、4,4’−(1,3−フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、4,4’−(1,4−フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキシジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチルフェニルスルホン、N−(2−ヒドロキシフェニル)−2−[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]アセトアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]アセトアミド、N−(2−ヒドロキシフェニル)−2−[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]アセトアミドとN−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]アセトアミドの等量混合物、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、ジ(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリド、ハイドロキノンモノベンジルエーテル、特開2003−154760に記載の2,2’−メチレンビス(4−t−ブチルフェノール)2核縮合物を主体とする縮合混合物、4,4’−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、N−p−トリルスルホニル−N’−3−(p−トリルスルホニルオキシ)フェニルウレア、4,4’−ビス[(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニルウレイド)]ジフェニルスルホン、3−(3−フェニルウレイド)ベンゼンスルホンアミド、ビス[4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸亜鉛]2水和物、4−[2−(4−メトキシフェノキシ)エトキシ]サリチル酸亜鉛、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛
をあげることができる。
より具体的には、これらの顕色剤は本発明顕色性組成物1質量部に対して0.1〜10質量部等の割合で適宜使用でき、例えば染料として3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの1質量部に対して本発明の顕色性組成物1質量部、その他の顕色剤として4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン1質量部を組み合わせて感熱記録紙を作製することができる。同様にして4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンなど上記の顕色剤を組み合わせればよい。
本発明の顕色性組成物を他の画像保存安定剤と組み合わせて使用する場合に用いられる画像保存安定剤としては以下のものを例示できる。これらは必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて使用できる。
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−シクロヘキシルフェニル)ブタン、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−エチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−4−t−ブチル−3−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、2−メチル−2−[[4−[[4−(フェニルメトキシ)フェニル]スルホニル]フェノキシ]メチル]−オキシラン、2,4,8,10−(テトラ(t−ブチル)−6−ヒドロキシ−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン−6−オキサイドナトリウム塩、2,2−ビス(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジブロモフェニル)プロパン、4,4’−スルホニルビス(2,6−ジブロモフェノール)、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−ベンジルオキシ−4−(2−メチルグリジルオキシ)−ジフェニルスルホン、4,4’−ジグリジルオキシジフェニルスルホン、1,4−ジグリジルオキシベンゼン、4−(α−(ヒドロキシメチル)ベンジルオキシ)−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、2,2−メチレンビス(4,6−tert−ブチルフェニル)フォスフェイト等を挙げることができる。
好ましくは、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−シクロヘキシルフェニル)ブタン、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−4−t−ブチル−3−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、2−メチル−2−[[4−[[4−(フェニルメトキシ)フェニル]スルホニル]フェノキシ]メチル]−オキシラン、4,4’−スルホニルビス(2,6−ジブロモフェノール)、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール
をあげることができる。
また、増感剤としては以下のものを例示できる。これらは必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて使用できる。
ステアリン酸アミドなどの高級脂肪酸アミド、ベンズアミド、ステアリン酸アニリド、アセト酢酸アニリド、チオアセトアニリド、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)、フタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、イソフタル酸ジベンジル、ビス(tert−ブチルフェノール)、4,4’−ジメトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジエトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジプロポキシジフェニルスルホン、4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホン、4,4’−ジブトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジイソブトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジペンチルオキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヘキシルフェニルスルホン、2,4’−ジメトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジエトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジプロポキシジフェニルスルホン、2,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホン、2,4’−ジブトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジペンチルオキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヘキシルオキシジフェニルスルホンなどのジフェニルスルホン及びその誘導体、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテル類、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテル類、1,2−ビス(フェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、ジフェニルアミン、カルバゾール、2,3−ジ−m−トリルブタン、4−ベンジルビフェニル、4,4’−ジメチルビフェニル、m−ターフェニル、ジ−β−ナフチルフェニレンジアミン、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、2−ナフチルベンジルエーテル、4−メチルフェニル−ビフェニルエーテル、1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、2,3,5,6−テトラメチル−4’−メチルジフェニルメタン、1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン、アクリル酸アミド、ジフェニルスルホン、4−アセチルビフェニル、炭酸ジフェニル等を挙げることができる。
好ましくは、
2−ナフチルベンジルエーテル、m−ターフェニル、p−ベンジルビフェニル、シュウ酸ベンジル、シュウ酸ジ(p−クロロベンジル)、シュウ酸ベンジルとシュウ酸ジ(p−クロロベンジル)の等量混合物、シュウ酸ジ(p−メチルベンジル)、シュウ酸ジ(p−クロロベンジル)とシュウ酸ジ(p−メチルベンジル)の等量混合物、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ジ−(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン、テレフタル酸ジメチル、ステアリン酸アミド、アマイドAP−1(ステアリン酸アミドとパルミチン酸アミドの7:3混合物)、ジフェニルスルホン、4−アセチルビフェニル
をあげることができる。
より具体的には、これらの増感剤は染料1質量部に対して0.1〜10質量部等の割合で適宜使用でき、例えば染料として3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの1質量部に対して本発明の顕色性組成物2質量部、増感剤としてシュウ酸ジ(p−メチルベンジル)1質量部で感熱記録紙を作製することができる。同様にして1,2−ジ−(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン、ジフェニルスルホンなどの上記の増感剤を組み合わせればよい。
填料としては、シリカ、クレー、カオリン、焼成カオリン、タルク、サテンホワイト、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、プラスチックピグメント等が使用できる。特に本発明の記録材料ではアルカリ土類金属の塩が好ましい。更に炭酸塩が好ましく、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどが好適である。填料の使用割合は、発色染料1重量部に対して0.1〜15重量部、好ましくは1〜10重量部である。また上記填料を混合して使用することも可能である。
分散剤としては、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のスルホコハク酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩、脂肪酸塩等を挙げることができる。
酸化防止剤としては、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−プロピルメチレンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−tert−ブチルー5−メチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェノール)ブタン、4−[4−{1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル}−α、α’−ジメチルベンジル]フェノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−エチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチル−フェノール)、1,3,5−トリス((4−(1,1−ジメチルエチル)−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル)メチル−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、1,3,5−トリス((3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル)メチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン等を挙げることができる。
減感剤としては、脂肪族高級アルコール、ポリエチレングリコール、グアニジン誘導体等を挙げることができる。
粘着防止剤としては、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カルナウバワックス、パラフィンワックス、エステルワックス等を例示することができる。
光安定剤としては、フェニルサリシレート、p−tert−ブチルフェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレートなどのサリチル酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)メタン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシー3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1’’,1’’,3’’,3’’−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(3’’,4’’,5’’,6’’−テトラヒドロフタリイミドメチル)−5’−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α、α’−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ウンデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−トリデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−テトラデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ペンタデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ヘキサデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−エチルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−エチルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−エチルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−エチルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−エチルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−エチルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−プロピルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、ポリエチレングリコールとメチル−3−[3−tert−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネートとの縮合物などのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2’−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリラート、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートなどのシアノアクリレート系紫外線吸収剤、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セベケート、コハク酸−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)エステル、2−(3,5−ジ−tert−ブチル)マロン酸−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)エステルなどのヒンダードアミン系紫外線吸収剤、1,8−ジヒドロキシー2−アセチル−3−メチル−6−メトキシナフタレン及びその関連化合物などを挙げることができる。
蛍光染料としては、以下のものが例示できる。
4,4’−ビス[2−アニリノ−4−(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−アニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−メトキシ−4−(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−アニリノ−4−(ヒドロキシプロピル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−m−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩、4,−[2−p−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]−4’−[2−m−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸四ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−p−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸四ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−フェノキシアミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸六ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−(p−メトキシカルボニルフェノキシ)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸六ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(p−スルホフェノキシ)−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸六ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−ホルマニリルアミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸六ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸六ナトリウム塩など。
本発明の組成物を感圧複写紙に使用するには既知の画像保存安定剤、顕色剤あるいは増感剤を使用する場合と同様にして製造することができる。例えば、公知の方法によりマイクロカプセル化した発色染料を適当な分散剤によって分散し、紙に塗布して発色剤シートを作成する。また、顕色剤の分散液を紙に塗布して顕色剤シートを作成する。その際、本発明の顕色性組成物を画像保存安定剤として使用する場合には発色剤シートあるいは顕色剤シートのいずれの分散液中に分散して使用してもよい。このようにして作成された両シートを組み合わせて感圧複写紙が作成される。感圧複写紙としては、発色性染料の有機溶媒溶液を内包するマイクロカプセルを下面に塗布坦持している上用紙と顕色剤(酸性物質)を上面に塗布坦持している下用紙とからなるユニットでも、あるいはマイクロカプセルと顕色剤とが同一の紙面に塗布されているいわゆるセルフコンテントペーパーであってもよい。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
なお、略号は以下のとおりである。
BPS:4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン
DCEE:ビス(2−クロロエチル)エーテル
<顕色性組成物の合成>
[参考例(比較例1)]
49%NaOH水溶液1309kgにBPS1969kgを加え、加熱攪拌して溶解させた。ついでDCEE500kgを100℃で滴下し、6時間加熱攪拌した。その後温水1952kgを滴下し90〜100℃で90分攪拌した。反応液にメタノール2656kgを加え攪拌した後、塩酸を滴下してpHを5.5に調整した。1時間攪拌後冷却した。得られた生成物を濾別した後、乾燥して1534kgの組成物を得た。
これを高速液体クロマトグラフィーにより分析した結果は以下の通りであった(但し数値は相対面積値である)。
BPS 3.2%
n=1 44.7%
n=2 22.8%
n=3 12.8%
n=4 7.5%
n=5 2.7%
n=6 1.5%
(ここでn=1〜6は一般式(I)で表される化合物のnである)
また崩壊点は118.4℃であった。
[実施例1]
水793.8g、49%NaOH水溶液61.2g及び参考例で製造した反応組成物250gを混合し、94〜99℃で2時間加熱攪拌した。ついでメタノール800mlを添加し、塩酸によりpHを5.5に調整した。その後冷却し、得られた生成物を濾別した後、乾燥して197.7gの組成物を得た。
これを高速液体クロマトグラフィーにより分析した結果は以下の通りであった(但し数値は相対面積値である)。
BPS 0.9%
n=1 45.6%
n=2 22.4%
n=3 12.8%
n=4 8.0%
n=5 3.1%
n=6 1.6%
また崩壊点は119.8℃であった。
<DSC測定>
実施例1、比較例1の組成物をDSCにて測定した。測定条件は以下である。
装置:Rigaku社製高感度示差走査熱量計DSC8230
測定環境:窒素雰囲気下
試料:約3mg(乳鉢ですり潰したもの)
昇温プログラム:i)100℃まで10℃/分で昇温→ii)100℃で10分間保持→iii)2℃/分で60℃まで冷却→iv)再度200℃まで10℃/分で昇温
(実施例1のDSCチャート)
図1に示した。
100〜120℃の吸熱量は1.308J/g、100℃以上の吸熱量は34.033J/gであり、100〜120℃の吸熱量の全体の吸熱量に対する割合は3.8%であった。
また、89.7℃にピーク頂を有する結晶水の吸熱ピークがあった。
(比較例1のDSCチャート)
図2に示した。
100〜120℃の吸熱量は10.967J/g、100℃以上の吸熱量は30.843J/gであり、100〜120℃の吸熱量の全体の吸熱量に対する割合は35.6%であった。
また、70〜90℃には吸熱ピークはなかった。
<感熱記録紙の作製>
[実施例2]
・染料分散液(A液)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B液)
実施例1の反応組成物 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(C液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
まず、A〜C液の各組成の混合物をそれぞれサンドグラインダーで充分に磨砕して、A〜C液の各成分の分散液を調整し、A液1質量部、B液2質量部、C液4質量部を混合して塗布液とした。この塗布液をワイヤーロッド(Webster社製、ワイヤーバーNo.12)を使用して白色紙に塗布・乾燥した後、カレンダー掛け処理をして、感熱記録紙を作製した(塗布液は乾燥質量で約5.5g/m)。
[比較例2]
実施例2の顕色剤分散液(B液)中、実施例1の反応組成物の代わりに比較例1の反応組成物を用いた以外は、実施例2に記載の方法で感熱記録紙を作製した。
<感熱評価試験−地肌耐熱性試験>
実施例2及び比較例2で作製した感熱記録紙の一部を切り取り、恒温器(商品名:DK−400,YAMATO製)中で90℃、100℃の温度で24時間保持した後、各試験紙の地肌濃度(マクベス値)を測定した。その結果を以下の第1表に示した。
マクベス値は小さいほど白色に近く優れていることを示しており、第1表で示されたように本発明の記録材料は100℃での耐熱試験において顕著な効果を有している。
<感熱記録紙の作製2 顕色剤の組合せ>
[実施例3]
・染料分散液(A液)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B液)
実施例1の反応組成物 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(C液)
4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノール 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(D液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
まず、A〜D液の各組成の混合物をそれぞれサンドグラインダーで充分に磨砕して、A〜D液の各成分の分散液を調整し、A液1質量部、B液3質量部、C液1質量部、D液4質量部を混合して塗布液とした。この塗布液をワイヤーロッド(Webster社製、ワイヤーバーNo.12)を使用して白色紙に塗布・乾燥した後、カレンダー掛け処理をして、感熱記録紙を作製した(塗布液は乾燥質量で約5.5g/m)。
[実施例4]
実施例3のB液を2質量部、C液を2質量部に変更した以外は、実施例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[実施例5]
実施例3のB液を1質量部、C液を3質量部に変更した以外は、実施例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[実施例6]
実施例3のC液中、4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノールの代わりに4−{[4−(1−アリルオキシ)フェニル]スルホニル}フェノールを用いた以外は、実施例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[実施例7]
実施例3のC液中、4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノールの代わりに4−{[4−(1−アリルオキシ)フェニル]スルホニル}フェノールを用い、B液を2質量部、C液を2質量部に変更した以外は実施例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[実施例8]
実施例3のC液中、4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノールの代わりに4−{[4−(1−アリルオキシ)フェニル]スルホニル}フェノールを用い、B液を1質量部、C液を3質量部に変更した以外は実施例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[実施例9]
実施例3のC液中、4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノールの代わりに4−{[4−(1−プロポキシ)フェニル]スルホニル}フェノールを用いた以外は、実施例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[実施例10]
実施例3のC液中、4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノールの代わりに4−{[4−(1−プロポキシ)フェニル]スルホニル}フェノールを用い、B液を2質量部、C液を2質量部に変更した以外は実施例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[実施例11]
実施例3のC液中、4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノールの代わりに4−{[4−(1−プロポキシ)フェニル]スルホニル}フェノールを用い、B液を1質量部、C液を3質量部に変更した以外は実施例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[比較例3]
実施例3の顕色剤分散液(B液)中、実施例1の反応組成物の代わりに比較例1の反応組成物を用いた以外は、実施例3に記載の方法で感熱記録紙を作製した。
[比較例4]
比較例3のB液を2質量部、C液を2質量部に変更した以外は、比較例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[比較例5]
比較例3のB液を1質量部、C液を3質量部に変更した以外は、比較例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[比較例6]
比較例3のC液中、4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノールの代わりに4−{[4−(1−アリルオキシ)フェニル]スルホニル}フェノールを用いた以外は、比較例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[比較例7]
比較例3のC液中、4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノールの代わりに4−{[4−(1−アリルオキシ)フェニル]スルホニル}フェノールを用い、B液を2質量部、C液を2質量部に変更した以外は比較例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[比較例8]
比較例3のC液中、4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノールの代わりに4−{[4−(1−アリルオキシ)フェニル]スルホニル}フェノールを用い、B液を1質量部、C液を3質量部に変更した以外は比較例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[比較例9]
比較例3のC液中、4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノールの代わりに4−{[4−(1−プロポキシ)フェニル]スルホニル}フェノールを用いた以外は、比較例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[比較例10]
比較例3のC液中、4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノールの代わりに4−{[4−(1−プロポキシ)フェニル]スルホニル}フェノールを用い、B液を2質量部、C液を2質量部に変更した以外は比較例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
[比較例11]
比較例3のC液中、4−{[4−(1−メトキシエトキシ)フェニル]スルホニル}フェノールの代わりに4−{[4−(1−プロポキシ)フェニル]スルホニル}フェノールを用い、B液を1質量部、C液を3質量部に変更した以外は比較例3に記載の方法で感熱紙を作製した。
<感熱評価試験2−地肌耐熱性試験>
実施例3〜11及び比較例3〜11で作製した感熱記録紙の一部を切り取り、恒温器(商品名:DK−400,YAMATO製)中で80℃、90℃、100℃の温度で24時間保持した後、各試験紙の地肌濃度(マクベス値)を測定した。その結果を以下の第2表に示した。
マクベス値は小さいほど白色に近く優れていることを示しており、第2表で示されたように本発明の記録材料は90℃以上の高温における耐熱試験において顕著な効果を有している。
<感熱記録紙の作製3 増感剤との組合せ>
[実施例12]
・染料分散液(A液)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B液)
実施例1の反応組成物 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・増感剤分散液(C液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(D液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
まず、A〜D液の各組成の混合物をそれぞれサンドグラインダーで充分に磨砕して、A〜D液の各成分の分散液を調整し、A液1質量部、B液2質量部、C液1質量部、D液4質量部を混合して塗布液とした。この塗布液をワイヤーロッド(Webster社製、ワイヤーバーNo.12)を使用して白色紙に塗布・乾燥した後、カレンダー掛け処理をして、感熱記録紙を作製した(塗布液は乾燥質量で約5.5g/m)。
[実施例13]
実施例12のC液中、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)の代わりに1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタンを用いた以外は、実施例12に記載の方法で感熱紙を作製した。
[実施例14]
実施例12のC液中、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)の代わりに1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼンを用いた以外は、実施例12に記載の方法で感熱紙を作製した。
[実施例15]
実施例12のC液中、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)の代わりにジフェニルスルホンを用いた以外は、実施例12に記載の方法で感熱紙を作製した。
<感熱評価試験3−地肌耐熱性試験>
実施例12〜15で作製した感熱記録紙の一部を切り取り、恒温器(商品名:DK−400,YAMATO製)中で80℃、90℃の温度で24時間保持した後、各試験紙の地肌濃度(マクベス値)を測定した。その結果を以下の第3表に示した。

Claims (6)

  1. 式(I)


    (式中、nは1〜6のいずれかの整数を表す)で表される化合物の混合物を含有し、且つn=1体の含有量が組成物全体の固形分の5質量%以上である組成物において、DSC(示差走査熱量計)測定の100℃から120℃の範囲の吸熱部分の熱量が100℃以上の吸熱部分の熱量全体の20%以下であることを特徴とする組成物。
  2. さらに、DSC(示差走査熱量計)測定の70℃から90℃に吸熱ピークを有することを特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. 式(I)


    (式中、nは1〜6のいずれかの整数を表す)で表される化合物の混合物を含有し、且つn=1体の含有量が組成物全体の固形分の5質量%以上である組成物において、その崩壊点が119℃以上であることを特徴とする組成物。
  4. 4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が2質量%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンとビス(2−クロロエチル)エーテルとの反応により得られる、式(I)


    (式中、nは1〜6のいずれかの整数を表す)で表される化合物の混合物を含有する反応組成物の製造方法において、一旦、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が10質量%以下の反応組成物を製造した後、再度アルカリ水溶液での加熱処理及び有機溶媒との混合処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の組成物の製造方法。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の組成物を含有する記録材料。
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