JP2010284025A - 永久磁石型回転機 - Google Patents

永久磁石型回転機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010284025A
JP2010284025A JP2009136155A JP2009136155A JP2010284025A JP 2010284025 A JP2010284025 A JP 2010284025A JP 2009136155 A JP2009136155 A JP 2009136155A JP 2009136155 A JP2009136155 A JP 2009136155A JP 2010284025 A JP2010284025 A JP 2010284025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
stator
wedge
rotating machine
projecting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009136155A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5609016B2 (ja
Inventor
Hideki Oguchi
英樹 大口
Masao Shudo
雅夫 首藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric Systems Co Ltd
Priority to JP2009136155A priority Critical patent/JP5609016B2/ja
Publication of JP2010284025A publication Critical patent/JP2010284025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5609016B2 publication Critical patent/JP5609016B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】漏れ磁束を減少させながらコギングトルクを低く抑えることが可能な永久磁石型回転機を提供する。
【解決手段】励磁コイル16を巻装した固定子3と、該固定子3と所定の空隙を隔てて対向して回転する永久磁石を有する回転子とを備えた永久磁石型回転機であって、前記固定子3は円筒状のヨーク12の円周方向に等間隔を保って半径方向内方に突出する複数の磁極ティース13を形成した固定子コア11を有し、前記磁極ティース13は先端に円周方向に突出する先細の楔状突出部13bを有し、隣接する磁極ティース13の前記楔状突出部13bを互いに接触させた。
【選択図】図2

Description

本発明は、固定子と所定の空隙を有して対向して回転する回転子とを備えた永久磁石型回転機に関する。
この種の永久磁石型回転機ではコギングトルクと呼ばれる一種のトルク脈動が発生することが良く知られている。永久磁石型回転機においてコギングトルクが大きい場合、回転機の制御性能を悪化させたり、騒音を発生したりといった問題が生じる。
永久磁石型回転機の固定子には、励磁コイルを巻装するスロットが閉じた閉スロットタイプ(例えば、特許文献1参照)と、スロットの回転子側が開口した開スロットタイプ(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)とがある。
コギングトルクは、回転子の回転に伴って磁気エネルギーが変化するために発生する。すなわち、回転子の一によって磁気抵抗が変化する。つまり、回転子の回転により磁気抵抗の変化が少なくなるようにすれば、コギングトルクを低減できる。
閉スロットタイプと開スロットタイプとを比較すると、閉スロットタイプの方が磁気抵抗の変化を抑制できるため、コギングトルクを小さくできる。
ところで、永久磁石型回転機のトルクTは、極対数Pn、永久磁石の作る鎖交磁束Ψa、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLq、d軸電流id、q軸電流iqとすると次式で表される。
T=Pn・Ψa・iq+Pn(Ld−Lq)id・iq …………(1)
この(1)式の右辺第1項が永久磁石の作る磁束と電流の相互作用によって生じるトルク、第2項がリラクタンストルクを現している。
前述した特許文献1のような閉スロットタイプの場合、図8に示すように、固定子101の回転子に対向する内径側に励磁コイル102を巻装するスロット103を閉塞するように隣接する磁極ティース104間の内径側を連結するブリッジ105が形成されている。この閉スロットタイプでは、スロット103が閉塞されているので、固定子内径の円周方向の空気の磁気エネルギーの変化が少なく、コギングトルクが小さくなる。しかし、ブリッジ105の磁気抵抗は空気に比べて非常に小さいため、回転子に配設された永久磁石の作る磁束の大部分は磁極ティース104及びヨーク106で構成される磁路ML1を通るが、その一部がブリッジ105を通じて流れる磁路ML2を形成してしまう。この磁路ML2を通る磁束は、回転機のトルク発生に寄与することはない。すなわち、トルクを有効に発生できない漏れ磁束となり、前述した(1)式における右辺第1項のΨaが小さくなるため、トルクを有効に発生できない場合がある。
また、特許文献2に記載されているように、減磁耐力の向上を目的とした開スロットタイプの永久磁石型電動機では、隣り合うティースとティースとの開口部の幅(スロット開口幅La)と、固定子と回転子とのエアギャップLgの関係を0.31Lg<La≦2.01Lgとし、減磁磁束が固定子に流れないようにして、減磁耐力を向上させている。
近年の永久磁石型回転機の高密度化に伴い、固定子と回転子とのエアギャップは非常に狭くなってきている。このことからも、特許文献2に記載された従来例のスロット開口幅は非常に小さいことが分かる。
コギングトルクの観点からすると、スロット開口幅が狭ければ、閉スロットタイプには及ばないが、コギングトルクは小さくなる。
減磁については、集中巻を採用し、特に120°導通の場合、図9(a)に示すように、互いに隣接するステータ歯がそれぞれ異なる極を形成する箇所が存在するため、ステータ歯先端部において、高い磁束密度の磁気回路が形成され、局部減磁が発生しやすくなる。減磁界が永久磁石にかかりにくくするには、図9(b)に示すように、ステータ歯先端部において、高い磁束密度の磁気回路が形成される部分から永久磁石を遠ざければよいことが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
特許第3107177号公報 特許第3076006号公報 特開2004−96803号公報
「埋込磁石同期モータの設計と制御」平成13年10月25日株式会社オーム社発行
しかしながら、上記非特許文献1に記載された従来例では、漏れ磁束を低減し、減磁耐力を向上させることが開示されているが、特許文献2に記載された従来例に比較するとスロット開口幅が広いため、コギングトルクが非常に大きくなることが予測できる。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、漏れ磁束を減少させながらコギングトルクを低く抑えることが可能な永久磁石型回転機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一の形態に係る永久磁石型回転機は、励磁コイルを巻装した固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向して回転する永久磁石を有する回転子とを備えた永久磁石型回転機であって、前記固定子は円筒状のヨークの円周方向に等間隔を保って半径方向内方に突出する複数の磁極ティースを形成した固定子コアを有し、前記磁極ティースは先端に円周方向に突出する先細の楔状突出部を有し、隣接する磁極ティースの前記楔状突出部を互いに接触させたことを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る永久磁石型回転機は、前記回転子の永久磁石の磁極数を2n(nは正の整数)としたとき、固定子のスロット数を3nとし、前記励磁コイルは前記磁極ティースに1つのコイルが巻装された集中巻とされていることを特徴としている。
さらに、本発明の他の形態に係る永久磁石型回転機は、前記楔状突出部は、前記楔状突出部の前記固定子の内周円上の空隙長を1スロットピッチの0.0175倍以上で0.053倍以下に設定したことを特徴としている。
さらにまた、本発明の他の形態に係る永久磁石型回転機は、前記楔状突出部は、前記固定子の内周円から当該楔状突出部の接触点までの距離を、1スロットピッチの0.018倍とし、前記楔状突出部の前記固定子の内周円上の空隙長を1スロットピッチの0.0175倍以上で0.053倍以下に設定したことを特徴としている。
なおさらに、本発明の他の形態に係る永久磁石型回転機は、上記形態において、前記永久磁石は、磁束密度分布が台形波状に着磁された台形波状着磁領域を有し、該台形波状着磁領域の上底部角度を、電気角114度以上135度以下に設定したことを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る永久磁石型回転機は、前記楔状突出部は、前記固定子の内周円から当該楔状突出部の接触点までの距離を、1スロットピッチの0.04倍以上で0.062倍以下に設定し、前記楔状突出部の前記固定子の内周円上の空隙長を1スロットピッチの0.018倍以上で0.04倍以下に設定したことを特徴としている。
さらに、本発明の他の形態に係る永久磁石型回転機は、前記永久磁石は、磁束密度分布が台形波状に着磁された台形波状着磁領域を有し、該台形波状着磁領域の上底部角度を、電気角119度以上143度以下に設定したことを特徴としている。
さらにまた、本発明の他の形態に係る永久磁石型回転機は、前記永久磁石はスキューが施されていることを特徴としている。
本発明によれば、固定子の磁極ティースの先端に円周方向に突出する先細の楔状突出部を有し、隣接する磁極ティースの前記楔状突出部を互いに接触させるようにしているので、減磁力を向上して漏れ磁束を低減することができ、且つコギングトルクを小さくすることができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態を示す永久磁石型同期回転機を示す軸方向端面図である。 図1の固定子コアを展開した状態の拡大斜視図である。 図1の回転子を示す拡大図である。 1スロットピッチに対して固定子内周円から楔状突出部の連結点までの高さを0.018倍した場合の永久磁石の上底部角度とコギングトルクとの関係を示す特性線図である。 1スロットピッチに対して固定子内周円から楔状突出部の連結点までの高さを0.044倍とした場合の永久磁石の上底部角度とコギングトルクとの関係を示す特性線図である。 1スロットピッチに対して固定子内周円から楔状突出部の連結点までの高を0.0162倍とした場合の永久磁石の上底部角度とコギングトルクとの関係を示す特性線図である。 本発明の他の実施形態を示す固定子コアを展開した状態の拡大斜視図である。 従来の閉スロットタイプの固定子を示す展開図である。 従来の開スロットタイプの固定子を示す展開図であって、(a)は減磁対策前の形状を示す、(b)は減磁対策後の形状を示す
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を永久磁石型同期回転機に適用した場合の第1の実施形態を示す断面図である。この図1において、永久磁石型同期回転機1は表面磁石型同期回転機で構成されている。この永久磁石型同期回転機1は、円筒状フレーム2を有する。この円筒状フレーム2の内周側には円筒状の積層鋼板で形成された固定子3が固定され、この固定子3の内周側には所定の空隙を介して対向する積層鋼板で形成された回転子4が配置されている。この回転子4は回転軸5に支持されて回転自在に配置されている。
固定子3は、円筒状フレーム2の内周側に円周方向に9分割された固定子コア11を円周方向に連結して配置した構成を有する。各固定子コア11は、図2に示すように、外周面が円筒面に形成され、内周面が9角筒内面とされたヨーク12と、このヨーク12の内周面の円周方向の中央部から半径方向に突出形成された磁極ティース13とから構成されている。
磁極ティース13は、ヨーク12に連接する磁脚部13aと、この磁脚部13aの先端に円周方向に突出する先細の楔状突出部13bとで構成されている。この楔状突出部13bは図2に拡大して示すように、先端の円周面13cと、磁脚部13aとの付け根部13dから傾斜延長する傾斜内面部13eと、先端の円周面13cから傾斜延長して傾斜内面部13eと接する傾斜外面部13fとから構成されている。
そして、隣接する固定子コア11のヨーク12及び磁極ティース13とでスロット14が形成され、隣接する磁極ティース13の楔状突出部13bの先端が互いに接触されている。互いに接触されている楔状突出部13bの傾斜外面部13fによって円周面13cより外周側に空隙部13gが形成されている。
各磁極ティース13にはその磁脚部13aに1つの励磁コイル16が巻装されて集中巻構成とされている。
一方、回転子4は、円筒状の回転子コア21の外周面となる表面に円周方向に隣接する磁極が異極性となるように例えば6極構成の永久磁石22が配設された構成を有する。ここで、永久磁石22は希土類磁石で構成されている。
また、永久磁石22は、図3に示すように、ハッチング図示の台形波状に着磁された台形波状着磁領域23を有しており、回転子コア21の中心から台形波状着磁領域23の上底部23aの円周方向の端部を通る線間の角度が上底部角度θmとして設定され、この上底部角度θmの両側の着磁傾斜部の角度がθaとして設定されている。
そして、磁極ティース13の楔状突出部13bの円周面13cの延長線上から互いに接触する楔状突出部13bの連結点13hとの高さでなる楔状突出部先端高さすなわち空隙部13gの高さをhとし、円周面13cの延長線上における隣接する磁極ティース13間の傾斜外面部13fと円周面13cとの空隙長さをSとし、隣接するスロット14間のスロットピッチをPとする。
本発明者等は、楔状突出部先端高さhを1スロットピッチPで除した値h/Pと、空隙長さSを1スロットピッチPで除した値S/Pとを種々変更し、永久磁石22の台形波状着磁領域23の上底部23aの上底部角度θmを種々変更して磁界解析シミュレーションを行った結果、h/P及びS/Pを所定範囲に設定することにより、隣接する楔状突出部を通して流れる漏れ磁束を低減しながら減磁耐力を向上し、コギングトルクを低く抑えることができることを知見した。
すなわち、例えばh/Pを0.018に設定した状態で、S/Pを0.018、0.035、0.053及び0.088に設定した場合について、磁界解析シミュレーションを行った結果を図3に示す。この図3では、S/P=0.088にした場合には、一点鎖線図示のように、永久磁石22の上底部角度θmが電気角105度で比較的大きな値のコギングトルクとなり、これより上底部角度θmが増加するに応じて略電気角117度迄の間でコギングトルクが急増し、その後上底部角度θmが電気角128度程度までコギングトルクが一定となり、その後上底部角度θmの増加に応じてコギングトルクが急増する。
また、S/P=0.053に設定した場合には、点線図示のように、永久磁石22の上底部角度θmが電気角105度でS/P=0.088に設定した場合より低く、その後上底部角度θmの増加に応じて緩やかにコギングトルクが上昇し、電気角114度付近でコギングトルクがピーク値をとった後、上底部角度θmの増加に応じてコギングトルクか緩やかに減少し、電気角126度付近でコギングトルクが最小値をとり、その後上底部角度θmの増加に応じて比較的緩やかにコギングトルクが増加する。
さらに、S/P=0.035に設定した場合には、二点鎖線図示のように、永久磁石22の上底部角度θmが電気角105度でS/P=0.053に設定した場合より低く、上底部角度θmの増加に応じてコギングトルクが非常に緩やかに増加し、電気角112度付近でコギングトルクがピーク値をとった後に上底部角度θmの増加に応じて比較的緩やかコギングトルクが減少し、電気角124度付近でコギングトルクが最小値をとり、その後上底部角度θmの増加に応じてコギングトルクが緩やかに増加する。
さらに、S/P=0.018に設定した場合では、実線図示のように、永久磁石22の上底部角度θmが電気角105度でS/P=0.088よりも小さいコギングトルクとなり、その後上底部角度θmが増加するに応じてコギングトルクが緩やかに増加し、電気角120度付近で最小値をとり、その後上底部角度θmの増加に応じてコギングトルクが比較的緩やかに増加し、その後電気角135付近から緩やかにコギングトルクが増加する。
この図3の磁界解析シミュレーション結果から明らかなように、h/P=0.018では、S/P=0.088に設定した場合には、永久磁石22の上底部角度θmの増加によるコギングトルクの変動量が大きい。しかしながら、S/Pを0.053以下で0.018以上の範囲に設定する場合には、コギングトルクの値を小さい値に抑制することができる。しかも、上底部角度θmを電気角114度以上で電気角135度以下に設定した場合には、コギングトルクの変動幅を小さくしてコギングトルクの極小点を選択することが可能となり、よりコギングトルクを小さくすることができる。
また、h/P=0.044に設定した場合及びh/P=0.062に設定した場合には、それぞれ図5及び図6に示すように、S/Pを前述したh/P=0.018に設定した場合と同様に、0.088、0.053、0.035及び0.018に設定した場合に、永久磁石22の上底部角度θmに対するコギングトルク変化は、S/P=0.088に設定した場合には、全体的にコギングトルクが高く、上底部角度θmの増加に応じてコギングトルクが高くなる。これに対して、S/Pを0.053、0.035及び0.018に設定した場合には、コギングトルクを低く抑えることができるとともに、コギングトルクの変動幅を抑制することができる。しかも、永久磁石22の上底部角度θmを電気角119度以上で電気角143度以下の範囲に設定することにより、コギングトルクの極小点を選択することが可能となり、よりコギングトルクを小さくすることができる。
このように、本発明では、固定子3の磁極ティース13の先端に円周方向に突出する先細の楔状突出部13bを配設し、隣接する磁極ティース13の楔状突出部13bの先端を接触させることにより、漏れ磁束を抑制しながらコギングトルクを低減することができる。しかも、楔状突出部13bに傾斜外面部13fを形成して回転子4の永久磁石22から遠ざけるようにしたので、減磁耐力を高めることができる。
ここで、S/Pを0.018以上で0.053以下の範囲に設定することにより、h/Pの値に関わらずコギングトルクを低減することができる。
また、h/Pを0.018に設定するとともに、S/Pを0.018以上で0.053以下の範囲に設定することにより、コギングトルクを低減することができ、さらに回転子4の永久磁石22に台形波状着磁領域23を形成し、この台形波状着磁領域23の上底部角度θmを電気角114度以上で電気角135度以下の範囲に設定することにより、コギングトルクを極小点付近に設定することができる。
同様に、h/Pを0.044及び0.062に設定した場合には、S/Pを0.018以上で0.053以下の範囲に設定することによりコギングトルクを低減することができ、さらに回転子4の永久磁石22に台形波状着磁領域23を形成し、この台形波状着磁領域23の上底部角度θmを電気角119度以上で電気角143度以下の範囲に設定することにより、コギングトルクを極小点付近に設定することができる。
なお、上記実施形態においては、固定子3の磁極ティース13及び回転子4の永久磁石22にスキューを施さない場合について説明したが、これに限定されるものではなく、固定子3の磁極ティース13及び回転子4の永久磁石22の何れかにスキューをほどこすことにより、よりコギングトルクを減少させることができる。
また、上記実施形態においては、隣接する磁極ティース13の楔状突出部13bの鋭角な先端同士を接触させた線接触状態とする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図7に示すように、楔状突出部13bの先端を切り落とした形状として楔状突出部13b同士を面接触させるようにしてもよい。この場合、接触面積が広くなると漏れ磁束が増加するので、接触面積をできるだけ小さくした方がコギングトルクを抑制することができる。
さらに、上記実施形態においては、分割した固定子コア11を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、円筒状のヨーク12に円周方向に等間隔で磁極ティース13を形成するようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、回転子4を表面磁石型回転子で構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、回転子コア21の表面に永久磁石を埋込んで永久磁石の正面を露出させた埋込磁石型回転子で構成することもできる。
なおさらに、上記実施形態においては、上記実施形態においては、本発明を固定子3の磁極ティース13及びスロット14を9個と、回転子4の永久磁石22の極数を6とする回転機に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、永久磁石22の極数を2n(nは正の整数)としたときに、スロット数を3nとする回転機に本発明を適用することができる。
1…永久磁石型同期回転機、3…固定子、4…回転子、5…回転軸、11…固定子コア、12…ヨーク、13…磁極ティース、13a…磁脚部、13b…楔状突出部、13c…円周面、13d…付け根部、13e…傾斜内面部、13f…傾斜外面部、13g…空隙部、13h…連結点、14…スロット、16…励磁コイル、21…回転子コア、22…永久磁石、23…台形波状着磁領域、23a…上底部

Claims (8)

  1. 励磁コイルを巻装した固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向して回転する永久磁石を有する回転子とを備えた永久磁石型回転機であって、
    前記固定子は円筒状のヨークの円周方向に等間隔を保って半径方向内方に突出する複数の磁極ティースを形成した固定子コアを有し、前記磁極ティースは先端に円周方向に突出する先細の楔状突出部を有し、隣接する磁極ティースの前記楔状突出部を互いに接触させたことを特徴とする永久磁石型回転機。
  2. 前記回転子の永久磁石の磁極数を2n(nは正の整数)としたとき、固定子のスロット数を3nとし、前記励磁コイルは前記磁極ティースに1つのコイルが巻装された集中巻とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の永久磁石型回転機
  3. 前記楔状突出部は、前記楔状突出部の前記固定子の内周円上の空隙長を1スロットピッチの0.0175倍以上で0.053倍以下に設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の永久磁石型回転機。
  4. 前記楔状突出部は、前記固定子の内周円から当該楔状突出部の接触点までの距離を、1スロットピッチの0.018倍とし、前記楔状突出部の前記固定子の内周円上の空隙長を1スロットピッチの0.0175倍以上で0.053倍以下に設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の永久磁石型回転機。
  5. 前記永久磁石は、磁束密度分布が台形波状に着磁された台形波状着磁領域を有し、該台形波状着磁領域の上底部角度を、電気角114度以上135度以下に設定したことを特徴とする請求項4に記載の永久磁石型回転機。
  6. 前記楔状突出部は、前記固定子の内周円から当該楔状突出部の接触点までの距離を、1スロットピッチのO.04倍以上で0.062倍以下に設定し、前記楔状突出部の前記固定子の内周円上の空隙長を1スロットピッチの0.018倍以上で0.04倍以下に設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の永久磁石型回転機。
  7. 前記永久磁石は、磁束密度分布が台形波状に着磁された台形波状着磁領域を有し、該台形波状着磁領域の上底部角度を、電気角119度以上143度以下に設定したことを特徴とする請求項6に記載の永久磁石型回転機。
  8. 前記永久磁石はスキューが施されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の永久磁石型回転機。
JP2009136155A 2009-06-05 2009-06-05 永久磁石型回転機 Active JP5609016B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009136155A JP5609016B2 (ja) 2009-06-05 2009-06-05 永久磁石型回転機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009136155A JP5609016B2 (ja) 2009-06-05 2009-06-05 永久磁石型回転機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010284025A true JP2010284025A (ja) 2010-12-16
JP5609016B2 JP5609016B2 (ja) 2014-10-22

Family

ID=43540255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009136155A Active JP5609016B2 (ja) 2009-06-05 2009-06-05 永久磁石型回転機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5609016B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2013054439A1 (ja) * 2011-10-14 2015-03-30 三菱電機株式会社 永久磁石型モータ
JP2016144252A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 ステータおよびモータ
US9564779B2 (en) 2011-10-14 2017-02-07 Mitsubishi Electric Corporation Permanent magnet motor
WO2018180343A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 日本電産株式会社 電動モータ用ステータおよび電動モータ
WO2018180344A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 日本電産株式会社 電動モータ用ステータおよび電動モータ
WO2018180345A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 日本電産株式会社 電動モータ用ステータおよび電動モータ
WO2020100385A1 (ja) * 2018-11-12 2020-05-22 住友電気工業株式会社 コア、ステータ、及び回転電機
CN114552900A (zh) * 2022-01-27 2022-05-27 黄石东贝压缩机有限公司 一种不等齿宽槽异型槽型电机定子冲片的优化方法及铁芯

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49118003U (ja) * 1973-02-07 1974-10-09
JP2000060036A (ja) * 1998-08-18 2000-02-25 Denso Corp 回転電機の固定子コア
JP2002291179A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Matsushita Seiko Co Ltd ハーフピッチ型コンデンサ誘導電動機の固定子鉄芯
JP2004180383A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Aichi Electric Co Ltd 固定子及びその製造方法
JP2005020876A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Yaskawa Electric Corp 表面磁石形acサーボモータ
JP2005151774A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 永久磁石式同期電動機
JP2009017669A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Fuji Electric Systems Co Ltd 永久磁石式回転機

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49118003U (ja) * 1973-02-07 1974-10-09
JP2000060036A (ja) * 1998-08-18 2000-02-25 Denso Corp 回転電機の固定子コア
JP2002291179A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Matsushita Seiko Co Ltd ハーフピッチ型コンデンサ誘導電動機の固定子鉄芯
JP2004180383A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Aichi Electric Co Ltd 固定子及びその製造方法
JP2005020876A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Yaskawa Electric Corp 表面磁石形acサーボモータ
JP2005151774A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 永久磁石式同期電動機
JP2009017669A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Fuji Electric Systems Co Ltd 永久磁石式回転機

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2013054439A1 (ja) * 2011-10-14 2015-03-30 三菱電機株式会社 永久磁石型モータ
US9564779B2 (en) 2011-10-14 2017-02-07 Mitsubishi Electric Corporation Permanent magnet motor
JP2016144252A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 ステータおよびモータ
JP7147745B2 (ja) 2017-03-31 2022-10-05 日本電産株式会社 電動モータ用ステータおよび電動モータ
WO2018180344A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 日本電産株式会社 電動モータ用ステータおよび電動モータ
WO2018180345A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 日本電産株式会社 電動モータ用ステータおよび電動モータ
JPWO2018180343A1 (ja) * 2017-03-31 2020-02-06 日本電産株式会社 電動モータ用ステータおよび電動モータ
JPWO2018180344A1 (ja) * 2017-03-31 2020-02-06 日本電産株式会社 電動モータ用ステータおよび電動モータ
WO2018180343A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 日本電産株式会社 電動モータ用ステータおよび電動モータ
WO2020100385A1 (ja) * 2018-11-12 2020-05-22 住友電気工業株式会社 コア、ステータ、及び回転電機
JPWO2020100385A1 (ja) * 2018-11-12 2021-09-30 住友電気工業株式会社 コア、ステータ、及び回転電機
US20210351639A1 (en) * 2018-11-12 2021-11-11 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Core, stator, and rotary electric machine
JP7309752B2 (ja) 2018-11-12 2023-07-18 住友電気工業株式会社 コア、ステータ、及び回転電機
US11888351B2 (en) 2018-11-12 2024-01-30 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Core, stator, and rotary electric machine
CN114552900A (zh) * 2022-01-27 2022-05-27 黄石东贝压缩机有限公司 一种不等齿宽槽异型槽型电机定子冲片的优化方法及铁芯
CN114552900B (zh) * 2022-01-27 2024-02-23 黄石东贝压缩机有限公司 一种不等齿宽槽异型槽型电机定子冲片的优化方法及铁芯

Also Published As

Publication number Publication date
JP5609016B2 (ja) 2014-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5609016B2 (ja) 永久磁石型回転機
JP5774081B2 (ja) 回転電機
JP6806352B2 (ja) 回転電機、回転子鉄心の製造方法
US9013082B2 (en) Rotating machine and rotor thereof
JP5329902B2 (ja) 回転電機のロータ構造
JP6595443B2 (ja) 回転電機
JP2010098891A (ja) モータ
JP4900132B2 (ja) 回転子及び回転電機
JP2007068357A (ja) 回転電機の回転子及びそれを用いた回転電機
JP2006509483A (ja) 電気機械、とりわけブラシレス同期電動機
JP2006223052A (ja) 永久磁石型モータ
JP2009131070A (ja) 磁石式同期機
JP2007151293A (ja) モータ
JP2006121765A (ja) リラクタンス式回転電機
JP2009017669A (ja) 永久磁石式回転機
JP2006166688A (ja) 永久磁石電動機
JP2008104353A (ja) 永久磁石型モータ
JP2008148391A (ja) 回転電機の回転子及び回転電機
JP2008199790A (ja) 永久磁石埋め込み型ロータ
JP2010178471A (ja) 回転電機
JP2003092863A (ja) 永久磁石埋込同期モータ
JP6729037B2 (ja) 可変磁束型回転電機及び永久磁石の製造方法
WO2020253196A1 (zh) 直接起动同步磁阻电机转子结构、电机及压缩机
JP2006288073A (ja) 回転電機
JP2002101629A (ja) 永久磁石式回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140805

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5609016

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250