JP2010283558A - 空中線整合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで実用的に送信機とアンテナとの間の不整合を検出し、これらの間を整合させる。
【解決手段】送信機とアンテナとの整合開始の、空中線整合装置2の制御回路20は、整合回路108のインピーダンスが、送信信号の定格インピーダンスの1/2程度になるように初期設定する。さらに、制御回路20は、整合用信号が送信機から入力されているときには、整合回路108の合成インピーダンスを最低の値とする。入力された送信信号の誤差信号の測定と、測定の結果として得られた誤差信号の値をより小さくする整合回路20に対する制御を、予め決められた回数、あるいは、予め決められた時間の範囲内で、誤差信号が予め決められた値よりも小さくなるまで繰り返して行い、送信機とアンテナとを整合させる。
【選択図】図3
【解決手段】送信機とアンテナとの整合開始の、空中線整合装置2の制御回路20は、整合回路108のインピーダンスが、送信信号の定格インピーダンスの1/2程度になるように初期設定する。さらに、制御回路20は、整合用信号が送信機から入力されているときには、整合回路108の合成インピーダンスを最低の値とする。入力された送信信号の誤差信号の測定と、測定の結果として得られた誤差信号の値をより小さくする整合回路20に対する制御を、予め決められた回数、あるいは、予め決められた時間の範囲内で、誤差信号が予め決められた値よりも小さくなるまで繰り返して行い、送信機とアンテナとを整合させる。
【選択図】図3
Description
本発明は、送信機と空中線(アンテナ)との間のインピーダンスを整合させる空中線整合装置に関する。
例えば、特許文献1は、送信機とアンテナとの間のインピーダンスを整合させる(以下、「送信機とアンテナとを整合させる」などと略記することがある)整合回路を自己診断できるように構成された空中線整合装置が開示されている。
本発明は、上述のような背景からなされ、低コストで実用的に送信機とアンテナとの間の不整合を検出し、これらの間を整合させることができるように改良された空中線整合装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる空中線整合装置は、入力された送信信号の進行波成分の電圧を示す進行波信号を検出する検出回路と、外部からの制御信号に応じてインピーダンスを変化させて、前記入力された送信信号と、この送信信号を無線信号として送信する空中線とを整合させる整合回路と、前記整合回路のインピーダンスを制御する制御回路とを有する空中線整合装置であって、前記制御回路は、前記整合回路のインピーダンスの初期値を、前記送信信号のインピーダンスに対して予め決められた値とし、前記整合回路のインピーダンスが前記初期値をとるときに、前記送信信号が入力されたか否かを判断し、前記送信信号が入力されたと判断したときに、前記整合回路のインピーダンスを最も低い値とし、前記空中線整合装置からの影響を受けない状態の送信信号と、前記整合回路に入力される送信信号との間に生じる誤差に基づいて、前記整合回路のインピーダンスを、前記送信信号と前記空中線とを整合させるように、前記整合回路を制御する。
本発明にかかる空中線整合装置によれば、低コストで実用的に送信機とアンテナとの間の不整合を検出し、これらの間を整合させることができる。
[本願発明の背景]
以下、本願発明を説明する前に、その理解を助けるために、本願発明がなされた背景を説明する。
図1は、一般的な第1の空中線整合装置1の構成を例示する図である。
図2は、図1に示した整合回路108の構成を示す図である。
図1に示すように、第1の空中線整合装置1は、誤差検出回路100、リレースイッチ102、終端器104、第1の制御回路106および整合回路108から構成される。
図2に示すように、整合回路108は、制御回路106からの制御に応じてキャパシタンスおよびインダクタンスが調整される可変コンデンサおよび可変コイルから構成される。
以下、本願発明を説明する前に、その理解を助けるために、本願発明がなされた背景を説明する。
図1は、一般的な第1の空中線整合装置1の構成を例示する図である。
図2は、図1に示した整合回路108の構成を示す図である。
図1に示すように、第1の空中線整合装置1は、誤差検出回路100、リレースイッチ102、終端器104、第1の制御回路106および整合回路108から構成される。
図2に示すように、整合回路108は、制御回路106からの制御に応じてキャパシタンスおよびインダクタンスが調整される可変コンデンサおよび可変コイルから構成される。
整合回路108において、可変コンデンサの一方の端子は、誤差検出回路100を介して送信機(図示せず)に接続され、他方の端子は、可変コイルの一方の端子と、送信機から空中線整合装置1を介して入力された送信信号を、無線通信回線に、無線信号として送信する空中線(アンテナ;図示せず)とが接続される。
可変コイルの他方の端子は、接地される。
空中線整合装置1は、これらの構成部分により、送信機とアンテナとの間のインピーダンスを自動的に整合させる。
なお、図1に示した空中線整合装置1の構成部分と実質的に同一の構成部分には、図3においても同じ符号が付される。
可変コイルの他方の端子は、接地される。
空中線整合装置1は、これらの構成部分により、送信機とアンテナとの間のインピーダンスを自動的に整合させる。
なお、図1に示した空中線整合装置1の構成部分と実質的に同一の構成部分には、図3においても同じ符号が付される。
空中線整合装置1において、誤差検出回路100は、送信機から整合回路108に対して入力される送信信号の進行波成分の電圧を検出する。
また、送信機から空中線整合装置1には、反射信号の影響を受けないようにバッファ回路を介した調整用の送信信号がさらに供給されている(図示せず)。
制御回路106は、整合回路108からの反射波に起因して生じる誤差を含む送信機の送信信号の波形と、バッファ回路を介して送信機から入力された送信信号とを比較することにより、整合回路108に入力される送信信号と、反射信号の影響を受けていない送信信号の誤差を検出する。
誤差検出回路100は、検出した進行波成分の電圧値と、検出した誤差を示す誤差信号とを、制御回路106に値して出力する。
また、送信機から空中線整合装置1には、反射信号の影響を受けないようにバッファ回路を介した調整用の送信信号がさらに供給されている(図示せず)。
制御回路106は、整合回路108からの反射波に起因して生じる誤差を含む送信機の送信信号の波形と、バッファ回路を介して送信機から入力された送信信号とを比較することにより、整合回路108に入力される送信信号と、反射信号の影響を受けていない送信信号の誤差を検出する。
誤差検出回路100は、検出した進行波成分の電圧値と、検出した誤差を示す誤差信号とを、制御回路106に値して出力する。
制御回路106は、誤差検出回路100から入力された進行波成分の電圧値と、検出した誤差を示す誤差信号とを処理して、進行波成分の電圧が最大になり、誤差信号が示す送信信号の波形の誤差が最小になるように、制御回路106の可変コンデンサおよび可変コイルのキャパシタンスの値およびインダクタンスの値を変更する。
また、制御回路106は、リレースイッチ102を制御し、誤差検出回路100から出力される送信信号を、整合回路108または終端器104に対して出力する。
なお、例えば、誤差検出回路100は、CPU、メモリ(いずれも図示せず)および上記検出および信号発生に必要なアナログ/ディジタル変換回路(A/D変換回路;図示せず)などのハードウェア構成部分を有し、メモリに記憶されたプログラムを実行して、上記処理を行う。
あるいは、例えば、誤差検出回路100は、ディジタル的な処理およびディジタル的な処理またはこれらのいずれかを行う専用のハードウェアにより、上記処理を行う。
また、制御回路106は、リレースイッチ102を制御し、誤差検出回路100から出力される送信信号を、整合回路108または終端器104に対して出力する。
なお、例えば、誤差検出回路100は、CPU、メモリ(いずれも図示せず)および上記検出および信号発生に必要なアナログ/ディジタル変換回路(A/D変換回路;図示せず)などのハードウェア構成部分を有し、メモリに記憶されたプログラムを実行して、上記処理を行う。
あるいは、例えば、誤差検出回路100は、ディジタル的な処理およびディジタル的な処理またはこれらのいずれかを行う専用のハードウェアにより、上記処理を行う。
終端器104は、そのインピーダンスが、送信信号を終端するために最適な値、つまり、送信信号のインピーダンス(送信機の出力インピーダンス)の値と複素共役な値(例えば50Ω純抵抗値)をとり、リレースイッチ102を介して入力される送信信号を終端する。
整合回路108は、上述したように、その可変コンデンサと可変コイルのキャパシタンスの値およびインダクタンスの値が、制御回路106の制御に従って調整され、送信機(送信信号)とアンテナとの間のインピーダンスを整合させる。
整合回路108は、上述したように、その可変コンデンサと可変コイルのキャパシタンスの値およびインダクタンスの値が、制御回路106の制御に従って調整され、送信機(送信信号)とアンテナとの間のインピーダンスを整合させる。
[空中線整合装置1の動作]
以下、第1の空中線整合装置1の動作を説明する。
以下、第1の空中線整合装置1の動作を説明する。
[送信信号の存在・不存在に応じた動作]
空中線整合装置1により送信機とアンテナとを整合させるときには、まず、送信機から整合動作用の送信信号(例えば、送信機の定格出力の1/2〜1/20の電力の送信信号)が、空中線整合装置1に供給され、この整合動作用の信号が入力されているか否かが、誤差検出回路100を介して制御回路106により判断される。
空中線整合装置1において、空中線整合装置1が、送信機とアンテナとの間の整合をとるときに、送信信号が空中線整合装置1に入力されていないと判断されるときには、制御回路106は、空中線整合装置1のユーザに対して音・映像などの形式で何らかアラームを出し、さらに、リレースイッチ102を制御して、誤差検出回路100と整合回路108とが接続された状態として、送信禁止のための制御を行わない。
このように送信禁止をしないことにより、空中線整合装置1のアンテナ側に電力計などの測定器が接続されているときには、この測定器を用いた送信機および空中線整合装置1自体の測定が可能となる。
空中線整合装置1により送信機とアンテナとを整合させるときには、まず、送信機から整合動作用の送信信号(例えば、送信機の定格出力の1/2〜1/20の電力の送信信号)が、空中線整合装置1に供給され、この整合動作用の信号が入力されているか否かが、誤差検出回路100を介して制御回路106により判断される。
空中線整合装置1において、空中線整合装置1が、送信機とアンテナとの間の整合をとるときに、送信信号が空中線整合装置1に入力されていないと判断されるときには、制御回路106は、空中線整合装置1のユーザに対して音・映像などの形式で何らかアラームを出し、さらに、リレースイッチ102を制御して、誤差検出回路100と整合回路108とが接続された状態として、送信禁止のための制御を行わない。
このように送信禁止をしないことにより、空中線整合装置1のアンテナ側に電力計などの測定器が接続されているときには、この測定器を用いた送信機および空中線整合装置1自体の測定が可能となる。
一方、制御回路106は、例えば、一定時間以上、送信機とアンテナとの間の整合をとっても、送信信号の進行波成分の電圧が予め決められた値に達せず、また、誤差信号が示す誤差が、予め決められた値より小さくならなかったときには、送信機とアンテナとの間の整合が失敗したと判断して、ユーザに対するアラームを出し、さらに、リレースイッチ102を制御して、誤差検出回路100と終端器104とが接続された状態として、送信禁止のための制御を行う。
このような送信禁止により、整合失敗に起因する送信機の故障などが防止される。
このような送信禁止により、整合失敗に起因する送信機の故障などが防止される。
[空中線整合装置1における入力信号の判定動作]
空中線整合装置1が、送信機とアンテナとを整合させるときには、まず、リレースイッチ102を制御して、誤差検出回路100と終端器104とを接続し、整合動作用の送信信号を、終端器104により終端する。
制御回路106は、誤差検出回路100を介して入力された整合動作用送信信号を、A/D変換して取り込み、送信信号の電圧が、予め定められた閾値を超えているか否かを判断する。
制御回路106は、送信信号の電圧が、予め定められた閾値を超えているときに、空中線整合装置1に送信信号が入力されていると判断し、これ以外のときには、空中線整合装置1に送信信号が入力されていないと判断する。
空中線整合装置1が、送信機とアンテナとを整合させるときには、まず、リレースイッチ102を制御して、誤差検出回路100と終端器104とを接続し、整合動作用の送信信号を、終端器104により終端する。
制御回路106は、誤差検出回路100を介して入力された整合動作用送信信号を、A/D変換して取り込み、送信信号の電圧が、予め定められた閾値を超えているか否かを判断する。
制御回路106は、送信信号の電圧が、予め定められた閾値を超えているときに、空中線整合装置1に送信信号が入力されていると判断し、これ以外のときには、空中線整合装置1に送信信号が入力されていないと判断する。
このように空中線整合装置1の制御回路106は、送信信号を、送信機の最適な負荷としての終端器104で終端することにより、ほとんど空中線整合装置1から送信機の方向への反射信号なしに、送信信号の進行波成分の電圧を、精度良く測定することができる。
従って、空中線整合装置1の制御回路106は、送信機から空中線整合装置1に送信信号が入力されているか否かを精度高く測定することができる。
従って、空中線整合装置1の制御回路106は、送信機から空中線整合装置1に送信信号が入力されているか否かを精度高く測定することができる。
[送信機とアンテナとの整合]
空中線整合装置1の制御回路106は、送信信号の入力を検出すると、リレースイッチ102を制御して、誤差検出回路100と整合回路108とを接続する。
誤差検出回路100は、入力された送信信号の誤差信号の測定と、測定の結果として得られた誤差信号の値をより小さくする整合回路108に対する制御を、予め決められた回数、あるいは、予め決められた時間の範囲内で、誤差信号が予め決められた値よりも小さくなるまで繰り返して行い、送信機とアンテナとを整合させる。
空中線整合装置1の制御回路106は、送信信号の入力を検出すると、リレースイッチ102を制御して、誤差検出回路100と整合回路108とを接続する。
誤差検出回路100は、入力された送信信号の誤差信号の測定と、測定の結果として得られた誤差信号の値をより小さくする整合回路108に対する制御を、予め決められた回数、あるいは、予め決められた時間の範囲内で、誤差信号が予め決められた値よりも小さくなるまで繰り返して行い、送信機とアンテナとを整合させる。
なお、空中線整合装置1においては、送信信号の電力が大きくなればなるほど、終端器104の消費電力容量およびリレースイッチ102が通過させることができる最大電力値を大きくする必要があるので、終端器104およびリレースイッチ102のコストが大きくなる。
また、空中線整合装置1が整合動作を行うときには、整合回路108の可変コイルおよび可変コンデンサの合成インピーダンスの初期値は、空中線整合装置1からの不要送信電力を極力抑えるために、最も低くなるように設定される(数Ω〜十数Ω程度)。
また、整合回路108のインピーダンスが低いと、送信信号は、低いインピーダンスの負荷に印加されることとなるので、その進行波成分の電圧も低くなる。
従って、整合動作の初期において、誤差検出回路100は、精度良く信号波成分の電圧を検出しにくい。
また、空中線整合装置1が整合動作を行うときには、整合回路108の可変コイルおよび可変コンデンサの合成インピーダンスの初期値は、空中線整合装置1からの不要送信電力を極力抑えるために、最も低くなるように設定される(数Ω〜十数Ω程度)。
また、整合回路108のインピーダンスが低いと、送信信号は、低いインピーダンスの負荷に印加されることとなるので、その進行波成分の電圧も低くなる。
従って、整合動作の初期において、誤差検出回路100は、精度良く信号波成分の電圧を検出しにくい。
[本願発明にかかる空中線整合装置2]
図3は、本願発明にかかる第2の空中線整合装置2を示す図である。
図3に示すように、第2の空中線整合装置2は、図1,図2に示した第1の空中線整合装置1からリレースイッチ102および終端器104を取り除いて、誤差検出回路100と整合回路108とを直結し、空中線整合装置1における第1の制御回路106を、制御内容が異なる第2の制御回路20に置換した構成を採る。
空中線整合装置2は、これらの構成部分により、整合動作の初期において、整合回路108のインピーダンスを、空中線整合装置1においてよりも高くするようにして、送信信号の進行波成分の電圧値を高くして、誤差検出回路100が、実用上充分な精度で、進行波成分の電圧を検出して、送信機とアンテナとの間の整合をとることができる。
図3は、本願発明にかかる第2の空中線整合装置2を示す図である。
図3に示すように、第2の空中線整合装置2は、図1,図2に示した第1の空中線整合装置1からリレースイッチ102および終端器104を取り除いて、誤差検出回路100と整合回路108とを直結し、空中線整合装置1における第1の制御回路106を、制御内容が異なる第2の制御回路20に置換した構成を採る。
空中線整合装置2は、これらの構成部分により、整合動作の初期において、整合回路108のインピーダンスを、空中線整合装置1においてよりも高くするようにして、送信信号の進行波成分の電圧値を高くして、誤差検出回路100が、実用上充分な精度で、進行波成分の電圧を検出して、送信機とアンテナとの間の整合をとることができる。
[空中線整合装置2の動作]
送信機とアンテナとの整合動作が開始されるとき、第2の空中線整合装置2の第2の制御回路20は、整合回路108の可変コイルおよび可変コンデンサの合成インピーダンスが、例えば、送信信号の定格インピーダンスの1/2程度の予め決められ、整合回路108のインピーダンスの最低値よりも高い値の初期値に設定されるように制御する。
この初期設定の後、第2の制御回路20は、第1の制御回路106と同様に、整合用信号の有無を判断し、整合用信号が送信機から入力されているときには、整合回路108の可変コイルおよび可変コンデンサの合成インピーダンスを、第1の空中線整合装置1の整合回路108の合成インピーダンスと同じ最低の値とする。
送信機とアンテナとの整合動作が開始されるとき、第2の空中線整合装置2の第2の制御回路20は、整合回路108の可変コイルおよび可変コンデンサの合成インピーダンスが、例えば、送信信号の定格インピーダンスの1/2程度の予め決められ、整合回路108のインピーダンスの最低値よりも高い値の初期値に設定されるように制御する。
この初期設定の後、第2の制御回路20は、第1の制御回路106と同様に、整合用信号の有無を判断し、整合用信号が送信機から入力されているときには、整合回路108の可変コイルおよび可変コンデンサの合成インピーダンスを、第1の空中線整合装置1の整合回路108の合成インピーダンスと同じ最低の値とする。
なお、第2の制御回路20は、送信信号が検出されないとき、および、送信機とアンテナとの間の整合が不能なときには、第1の制御回路106と同様な制御を行う。
この場合、送信機とアンテナとの間の整合が不能なときに、制御回路20が送信信号の送信を禁止するためには、送信機に対して送信禁止のための何らかの制御を行えばよい(例えば、送信機に送信禁止用信号が活性化したときに、送信を止めるための構成部分(図示せず)を設け、この構成部分に対して制御回路20が制御を行えばよい)。
制御回路20は、この状態から、第1の空中線整合装置1の整合回路108と同様に、入力された送信信号の誤差信号の測定と、測定の結果として得られた誤差信号の値をより小さくする整合回路108に対する制御を、予め決められた回数、あるいは、予め決められた時間の範囲内で、誤差信号が予め決められた値よりも小さくなるまで繰り返して行い、送信機とアンテナとを整合させる。
この場合、送信機とアンテナとの間の整合が不能なときに、制御回路20が送信信号の送信を禁止するためには、送信機に対して送信禁止のための何らかの制御を行えばよい(例えば、送信機に送信禁止用信号が活性化したときに、送信を止めるための構成部分(図示せず)を設け、この構成部分に対して制御回路20が制御を行えばよい)。
制御回路20は、この状態から、第1の空中線整合装置1の整合回路108と同様に、入力された送信信号の誤差信号の測定と、測定の結果として得られた誤差信号の値をより小さくする整合回路108に対する制御を、予め決められた回数、あるいは、予め決められた時間の範囲内で、誤差信号が予め決められた値よりも小さくなるまで繰り返して行い、送信機とアンテナとを整合させる。
なお、以上説明した空中線整合装置2における整合動作のためには、制御回路20を、CPU(MPU)を使用したソフトウェア制御とし、整合回路108の可変コイルおよび可変コンデンサを、制御回路20からのディジタル信号に応じたリレーの切り替えによる可変可能とすることが望ましい。
空中線整合装置1に接続されるアンテナが広帯域で使用可能な場合には、送信信号の周波数によって、整合回路108の可変コイルおよび可変コンデンサの初期値を変更する必要がある。
しかしながら、このように空中線整合装置2の制御回路20および整合回路108を構成することにより、制御回路20へのソフトウェア的なプリセットにより、広帯域アンテナに対する整合動作が容易となる。
また、第1の空中線整合装置1に必要とされたリレースイッチ102および終端器104が、第2の空中線整合装置2においては必要とされないので、空中線整合装置2は、空中線整合装置1に比べて低コストで実現されうる。
空中線整合装置1に接続されるアンテナが広帯域で使用可能な場合には、送信信号の周波数によって、整合回路108の可変コイルおよび可変コンデンサの初期値を変更する必要がある。
しかしながら、このように空中線整合装置2の制御回路20および整合回路108を構成することにより、制御回路20へのソフトウェア的なプリセットにより、広帯域アンテナに対する整合動作が容易となる。
また、第1の空中線整合装置1に必要とされたリレースイッチ102および終端器104が、第2の空中線整合装置2においては必要とされないので、空中線整合装置2は、空中線整合装置1に比べて低コストで実現されうる。
本発明は、送信機とアンテナとの間のインピーダンスを整合させるために利用可能である。
1,2・・・空中線整合装置,100・・・誤差検出回路,102・・・リレースイッチ,104・・・終端器,106,20・・・制御回路,108・・・整合回路,
Claims (1)
- 入力された送信信号の進行波成分の電圧を示す進行波信号を検出する検出回路と、
外部からの制御信号に応じてインピーダンスを変化させて、前記入力された送信信号と、この送信信号を無線信号として送信する空中線とを整合させる整合回路と、
前記整合回路のインピーダンスを制御する制御回路と
を有する空中線整合装置であって、
前記制御回路は、前記整合回路を制御して、
前記整合回路のインピーダンスの初期値を、前記送信信号のインピーダンスに対して予め決められた値とし、
前記整合回路のインピーダンスが前記初期値をとるときに、前記送信信号が入力されたか否かを判断し、
前記送信信号が入力されたと判断したときに、前記整合回路のインピーダンスを最も低い値とし、
前記空中線整合装置からの影響を受けない状態の送信信号と、前記整合回路に入力される送信信号との間に生じる誤差に基づいて、前記整合回路のインピーダンスを、前記送信信号と前記空中線とを整合させる
空中線整合装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014165650A (ja) * | 2013-02-25 | 2014-09-08 | Icom Inc | アンテナチューナの保護回路 |
-
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- 2009-06-04 JP JP2009134733A patent/JP2010283558A/ja active Pending
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JP2014165650A (ja) * | 2013-02-25 | 2014-09-08 | Icom Inc | アンテナチューナの保護回路 |
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