JP2010283233A - 半導体装置、この半導体装置の製造方法、前記半導体装置を備えた画素アレイ基板、前記半導体装置を備えたセンシング素子アレイ基板、表示パネル、インプットパネル、表示装置、携帯機器、x線検査装置、及びレントゲン装置 - Google Patents

半導体装置、この半導体装置の製造方法、前記半導体装置を備えた画素アレイ基板、前記半導体装置を備えたセンシング素子アレイ基板、表示パネル、インプットパネル、表示装置、携帯機器、x線検査装置、及びレントゲン装置 Download PDF

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Abstract

【課題】曲げストレスによるオン特性の劣化を抑制できる半導体装置、この半導体装置の製造方法、前記半導体装置を備えた画素アレイ基板、前記半導体装置を備えたセンシング素子アレイ基板、表示パネル、インプットパネル、表示装置、携帯機器、X線検査装置、及びレントゲン装置を提供する。
【解決手段】単結晶膜または多結晶膜からなる結晶化領域であるチャネル領域14と、アモルファス膜からなるアモルファス領域であるソース領域24及びドレイン領域34とからなる半導体層4を備えており、チャネル領域14は、半導体層4となるアモルファス膜を形成し、アモルファス膜に電流を流して一部分を結晶化することにより形成されてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置、この半導体装置の製造方法、前記半導体装置を備えた画素アレイ基板、前記半導体装置を備えたセンシング素子アレイ基板、前記画素アレイ基板を備えた表示パネル、前記センシング素子アレイ基板を備えたインプットパネル、前記表示パネルを備えたまたは前記表示パネルと前記インプットパネルとを備えた表示装置(例えば、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイ、無機ELディスプレイ、及び液晶テレビ等)、前記表示パネルを備えたまたは前記表示パネルと前記インプットパネルとを備えた携帯機器(例えば、歩行用ナビゲーション機器、ノート型パソコン、携帯電話、及び携帯情報端末等)、前記センシング素子アレイ基板を備えたX線ディテクタを含んでなるX線検査装置、及び前記センシング素子アレイ基板を備えたX線ディテクタを含んでなるレントゲン装置に関するものである。
液晶ディスプレイ等の表示装置に用いられる半導体装置としては、例えば薄膜トランジスタ(TFT(thin film transistor))がある。このTFTの製造方法の一従来例として、後述の特許文献1である特開2007−5508号公報に開示されている薄膜トランジスタの製造方法がある。
ここで、前記特開2007−5508号公報に開示されている薄膜トランジスタの製造方法について図13を参照しつつ説明する。
図13は、TFTの製造方法の一従来例を示す製造工程断面図である。
まず初めに、基板1011を洗浄する。洗浄後、基板1011上にゲート電極形成膜を成膜した後、前記ゲート電極形成膜を所定の形状にパターニングしてゲート電極1012を形成する(図13(a)参照)。
次いで、ゲート電極1012を被覆するように基板1011上にゲート絶縁膜1013を形成する。さらに、ゲート絶縁膜1013上に、チャネル層となる膜として非晶質シリコン膜1014を形成する。
続いて、非晶質シリコン膜1014上にバッファー膜1031を形成する。さらに、バッファー膜1031上に光−熱変換膜1032を形成する。なお、バッファー膜1031は酸化シリコンからなる膜であり、光−熱変換膜1032はモリブデン(Mo)からなる膜であり、バッファー膜1031は、後述のレーザ光照射時に高温となる光−熱変換膜1032が非晶質シリコン膜1014の膜内に拡散してモリブデンシリサイドが生成されることを防止する役割を果たす。
次いで、光−熱変換膜1032の一端部から他端部に向けて(矢印D1000で示す方向に)照射領域を移動しながら、光−熱変換膜1032にレーザ光1016を照射して光−熱変換膜1032を加熱し、この熱によって下層にある非晶質シリコン膜1014を微結晶シリコン膜1015に変化させる(図13(a)参照)。レーザ光照射後、TFTを構成する上で不要となる光−熱変換膜1032及びバッファー膜1031を除去する(図13(b)参照)。さらに、微結晶シリコン膜1015上に非晶質シリコン膜1017を形成する。このようにして、微結晶シリコン膜1015と非晶質シリコン膜1017とからなる2層チャネル構造のチャネル層1018を形成する(図13(c)参照)。
その後、非晶質シリコン膜1017上にチャネル保護膜を形成する。さらに、当該チャネル保護膜のうちの一部分を用いてストッパー層1019を形成する(図13(d)参照)。また、前記チャネル保護膜のうちの後にソース電極及びドレイン電極を形成する各領域に、n型不純物をドープして、非晶質シリコン層(以下、「n+a−Si層」とする。)1020をそれぞれ形成する(図13(d)参照)。
最後に、各n+a−Si層1020上にソース電極1021及びドレイン電極1022を形成して(図13(d)参照)、TFTを得る。
なお、前述したレーザ光の照射は、例えばレーザアニール装置を用いて行われる。また、TFTの製造方法の他の従来例としては、レーザアニール装置の代わりに電気炉を用い、熱拡散を行って非晶質シリコン膜1014を微結晶シリコン膜1015に変化させるといったものもある。
特開2007−5508号公報
近年では、表示装置のフレキシブル化の要求が高まっている。そのため、曲げても表示性能が劣化しない表示装置が求められている。
しかしながら、従来の表示装置を形成する際に用いられるTFTは、図13を参照しつつ説明したような製造方法により製造されており、このTFTを構成する半導体層は全て結晶化されている。そのため、表示装置を曲げたときや外圧により曲がったときに(曲げストレスを加えたときに)、TFTのオン特性が劣化し、表示装置の表示性能が劣化するといった問題があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、曲げストレスによるオン特性の劣化を抑制できる半導体装置、この半導体装置の製造方法、前記半導体装置を備えた画素アレイ基板、前記半導体装置を備えたセンシング素子アレイ基板、表示パネル、インプットパネル、表示装置、携帯機器、X線検査装置、及びレントゲン装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の半導体装置は、チャネル領域とソース領域とドレイン領域とからなる半導体層を備え、前記チャネル領域が、単結晶膜または多結晶膜からなる結晶化領域であり、前記ソース領域及びドレイン領域が、アモルファス膜からなるアモルファス領域である。
これにより、半導体装置を折り曲げた時に掛かる応力を、曲がりやすいアモルファス膜からなるアモルファス領域に逃がすことが可能となる。このため、曲げストレスによる劣化を抑制することができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、チャネル領域とソース領域とドレイン領域とからなる半導体層を備えた半導体装置の製造方法であり、前記半導体層となるアモルファス膜を形成するアモルファス膜形成工程と、前記アモルファス膜に電流を流して一部分を結晶化することにより、単結晶膜または多結晶膜からなる結晶化領域である前記チャネル領域を形成するチャネル領域形成工程とを含んでいる。
これにより、半導体装置を折り曲げた時に掛かる応力を、曲がりやすいアモルファス膜からなるアモルファス領域(ソース領域及びドレイン領域)に逃がすことが可能な半導体装置を得ることができる。このため、曲げストレスによる劣化を抑制することができる半導体装置を得ることができる。さらに、レーザアニール装置を用いずに、電流を流してアモルファス膜の一部分を結晶化することにより結晶化領域を形成しているため、製造設備を簡略化でき、設備投資コストを下げることができる。
また、前述の半導体装置の製造方法は、ゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、前記アモルファス膜に接続されるソース電極及びドレイン電極を形成するソースドレイン電極形成工程とをさらに含み、前記チャネル領域形成工程では、前記ソース電極、前記ドレイン電極及び前記ゲート電極それぞれに電圧を印加することによって前記アモルファス膜に電流を流すといったものであってもよい。
このように製造することにより、複数の半導体装置のうちの一部の半導体装置に選択的に電圧印加を行って電流を流すことで、チャネル領域が結晶化された半導体装置とチャネル領域が結晶化されていない半導体装置とを同時に形成することができる。
また、前記チャネル領域形成工程において、前記ソース電極に基準電圧を印加し、前記ゲート電極に閾値電圧(半導体装置をオン状態にするときにゲート電極に印加する電圧)以上の電圧を印加し、前記ドレイン電極に、前記ゲート電極に印加した電圧から前記閾値電圧を引いた値の半分以下の電圧を印加してもよい。
このように製造することにより、ドレイン領域の端部で発生するホットキャリアを抑制し、ドレイン領域の端部の周辺部に与えるダメージが少ない状態で半導体装置に電流を流すことができる。
また、前記チャネル領域形成工程において、前記ソース電極及び前記ドレイン電極に電圧を印加する時間が、1nsec(ナノ秒)〜1msec(ミリ秒)の間であってもよい。
このように製造することにより、短時間に流す電流による加熱であることから、チャネル領域以外の場所に熱によるダメージを与えることを抑制できる。
本発明の画素アレイ基板は、画素アレイを備え、当該画素アレイの表示動作を制御する表示ドライバ回路が配置されており、前記表示ドライバ回路は半導体装置を備え、当該半導体装置は、前述した半導体装置、または前述した半導体装置の製造方法のうちのいずれか一つ半導体装置の製造方法により製造されたものである。
これにより、曲げた後や外圧により曲がった後においても半導体装置のオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く安定した駆動を行う最適な表示ドライバ回路を備えた画素アレイ基板を得ることができる。さらに、前述した半導体装置、または前述した半導体装置の製造方法のうちのいずれか一つ半導体装置の製造方法により製造された半導体装置は、オン特性が良いため、画素アレイ基板自体に表示ドライバ回路を配置することができる。
本発明のセンシング素子アレイ基板は、センシング素子がアレイ状に配置されたセンシング素子アレイを備え、前記センシング素子を駆動して前記センシング素子アレイのインプット動作を制御する読出し回路が配置されており、前記読出し回路は半導体装置を備え、当該半導体装置は、前述した半導体装置であるか、または前述した半導体装置の製造方法のうちのいずれか一つ半導体装置の製造方法により製造された半導体装置である。
これにより、曲げた後や外圧により曲がった後においても半導体装置のオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く安定した駆動を行う最適な読出し回路を備えたセンシング素子アレイ基板を得ることができる。さらに、前述した半導体装置、または前述した半導体装置の製造方法のうちのいずれか一つ半導体装置の製造方法により製造された半導体装置は、オン特性が良いため、センシング素子アレイ基板自体に読出し回路を配置することができる。
本発明の表示パネルは前述した画素アレイ基板を備えている。
これにより、曲げた後や外圧により曲がった後においても半導体装置のオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く正確な表示を行う表示パネルを得ることができる。さらに、画素アレイ基板自体に表示ドライバ回路を配置することができるため、表示ドライバ回路を画素アレイ基板に外付けする必要がなく、表示パネル全体のコストを下げることができる。
また、前記表示パネルは、液晶表示パネル、有機ELパネルまたは無機ELパネルであることが好ましい。これは、液晶表示パネル、有機ELパネル及び無機ELパネルが薄いパネルであるため、曲げて使うことや、外圧により曲がる(例えば、製造過程や運搬中や製品使用中に曲がる)こともあり、曲げストレスによる劣化が問題になることがあるが、曲げストレスに強い前述の前記半導体装置を用いることで劣化の問題を解決できるためである。
本発明のインプットパネルは、前述したセンシング素子アレイ基板を備えている。
これにより、曲げた後や外圧により曲がった後においても半導体装置のオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く正確な動作を行うことができる。さらに、センシング素子アレイ基板自体に読出し回路を配置することができるため、読出し回路をセンシング素子アレイ基板に外付けする必要がなく、インプットパネル全体のコストを下げることができる。
また、前記インプットパネルは、タッチパネル、イメージスキャナ、指紋センサまたはX線ディテクタであることが好ましい。これは、タッチパネル、イメージスキャナ、指紋センサ及びX線ディテクタ等のインプットパネルが薄いパネルであるため、曲げて使うことや、外圧により曲がる(例えば、製造過程や運搬中や製品使用中に曲がる)こともあり、曲げストレスにより生じる劣化が問題になることがあるが、曲げストレスに強い前述の前記半導体装置を用いることで劣化の問題を解決できるためである。
本発明の表示装置は、前述した表示パネルのうちのいずれか一つの表示パネルを備えている。
これにより、曲げた後や外圧により曲がった後においても半導体装置のオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く正確な表示を行う表示装置を得ることができる。さらに、画素アレイ基板自体に表示ドライバ回路を配置することができるため、表示ドライバ回路を画素アレイ基板に外付けする必要がなく、表示装置をスリム化することができる。
本発明の表示装置は、前述したインプットパネルのうちのいずれか一つのインプットパネルを備えている。
これにより、曲げた後や外圧により曲がった後においても半導体装置のオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く正確な動作を行う表示装置を得ることができる。さらに、センシング素子アレイ基板自体に読出し回路を配置することができるため、読出し回路をセンシング素子アレイ基板に外付けする必要がなく、表示装置をスリム化することができる。
本発明の携帯機器は、前述した表示パネルのうちのいずれか一つの表示パネルを備えている。
これにより、曲げた後や外圧により曲がった後においても半導体装置のオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く正確な表示を行う携帯機器を得ることができる。さらに、画素アレイ基板自体に表示ドライバ回路を配置することができるため、表示ドライバ回路を画素アレイ基板に外付けする必要がなく、携帯機器をスリム化することができる。
本発明の携帯機器は、前述したインプットパネルのうちのいずれか一つのインプットパネルを備えている。
これにより、曲げた後や外圧により曲がった後においても半導体装置のオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く正確な動作を行う携帯機器を得ることができる。さらに、センシング素子アレイ基板自体に読出し回路を配置することができるため、読出し回路をセンシング素子アレイ基板に外付けする必要がなく、携帯機器をスリム化することができる。
本発明のX線検査装置は、前述したセンシング素子アレイ基板を備えたX線ディテクタを含んでなる。
これにより、曲げた後や外圧により曲がった後においても半導体装置のオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く正確な動作を行うことができる。さらに、前記センシング素子アレイ基板自体に読出し回路を配置しているため、X線検査装置を低コスト化できる。
本発明のレントゲン装置は、前述したセンシング素子アレイ基板を備えたX線ディテクタを含んでなる。
これにより、曲げた後や外圧により曲がった後においても半導体装置のオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く正確な動作を行うことができる。さらに、前記センシング素子アレイ基板自体に読出し回路を配置しているため、レントゲン装置を低コスト化できる。
本発明は上記のように構成したので、折り曲げたときや外力が加わったときにかかる応力を比較的曲がりやすいアモルファス膜で形成されたソース領域及びドレイン領域に逃がすことができるため、曲げストレスによるオン特性の劣化を抑制できる。
本発明の半導体装置の一実施形態を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一実施形態を示す製造工程断面図である。 本発明の表示装置の一実施形態を示す平面図である。 本発明の表示パネルの一実施形態を概略的に示す断面図である。 本発明の画素アレイ基板の一実施形態を概略的に示す平面図である。 本発明の携帯機器の一実施形態を示す斜視図である。 本発明のセンシング素子アレイ基板の一実施形態を概略的に示す平面図である。 本発明の表示装置の他の実施形態を概略的に示す断面図である。 本発明の携帯機器の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明のX線検査装置の一実施形態を示すブロック図である。 図10に示すX線検査装置に含まれるX線ディテクタの一例を概略的に示す説明図である。 本発明のレントゲン装置の一実施形態を示すブロック図である。 TFTの製造方法の一従来例を示す製造工程断面図である。
以下、本発明の半導体装置、この半導体装置の製造方法、前記半導体装置を備えた画素アレイ基板、前記半導体装置を備えたセンシング素子アレイ基板、表示パネル、インプットパネル、表示装置、携帯機器、X線検査装置、及びレントゲン装置の実施形態について説明する。
なお、本明細書においては、オン状態にしたときにTFTを流れる電流の値によりオン特性を評価する。
<半導体装置の一実施形態>
まず初めに、本発明の半導体装置の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態では、本発明をTFTに適用した場合について説明する。
図1は、本発明の半導体装置の一実施形態を示す断面図である。
本実施形態の半導体装置10は、TFTであり、絶縁性基板1上にゲート電極2が形成され、このゲート電極2を被覆するように絶縁性基板1上にゲート絶縁膜3と半導体層4とが順次積層されている。半導体層4には中央部にチャネル領域14が形成されており、このチャネル領域14を除く半導体層4上にソース電極5とドレイン電極6とが形成されている。半導体層4は、ソース電極5に対向する部分がソース領域24、ドレイン電極6に対向する部分がドレイン領域34となっている。さらに、チャネル領域14、ソース電極5及びドレイン電極6上には保護膜7が形成されている。図1では、チャネル領域14に対して左側の領域をソース領域24、右側の領域をドレイン領域34としている。
このような構造において、チャネル領域14は、多結晶膜または単結晶膜等の結晶化された膜からなる結晶化領域であり、ソース領域24及びドレイン領域34は、非晶質の膜(アモルファス膜)からなるアモルファス領域である。
なお、図1には図示していないが、半導体層4とソース電極5及びドレイン電極6との間の接触抵抗を低下させるために、半導体層4とソース電極5及びドレイン電極6との間にオーミックコンタクト層をそれぞれ形成してもよい。
本実施形態の半導体装置10では、半導体層4のうち、チャネル領域14が結晶化された膜で形成され、チャネル領域14以外の領域であるソース領域24及びドレイン領域34がアモルファス膜で形成されている。そのため、半導体装置10を折り曲げたときや外力が加わったときにかかる応力を、比較的曲がりやすいアモルファス膜で形成されたソース領域24及びドレイン領域34に逃がすことが可能となる。その結果、曲げストレスによるオン特性の劣化を抑制でき、フレキシブル化を必要とする装置において用いることができる。
また、本実施形態の半導体装置10は、チャネル領域14が結晶化された膜で形成されているため、高駆動力の(オン電流が高い)半導体装置が必要とされる場合にも用いることができる。
<半導体装置の製造方法の一実施形態>
次に、本発明の半導体装置の製造方法の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図2は、本発明の半導体装置の製造方法の一実施形態を示す製造工程断面図である。
まず、ポリイミド樹脂等で形成された絶縁性基板1上にゲート電極膜を形成するゲート電極形成工程を行う。このゲート電極膜は、例えば、スパッタリング法によって、チタン膜を厚さ100nm(Ti100nm)/アルミニウム膜を厚さ300nm(AL300nm)/チタン膜を厚さ100nm(Ti100nm)で順次積層することで形成する。次いで、フォトリソグラフィー工程及びエッチング工程を経て、前記ゲート電極膜をパターニングしてゲート電極2を形成する(図2(a)参照)。
次いで、CVD法(化学気相成長法)により、ゲート電極2を被覆するように絶縁性基板1上に、シリコン窒化膜からなるゲート絶縁膜3を厚さ400nm、半導体層4となるアモルファスシリコン膜を厚さ250nm、オーミックコンタクト層18,28となるN型アモルファスシリコン膜を厚さ50nmで連続して形成する。
なお、これら3層(シリコン窒化膜(ゲート絶縁膜3)、アモルファスシリコン膜及びN型アモルファスシリコン膜)の形成は高温で行われることが望ましい。これは、後述の結晶化工程(チャネル領域形成工程)でチャネル領域14を形成するために半導体層4の一部分に電流を流して加熱する際に、ゲート絶縁膜3(特に、半導体層4のチャネル領域14となる部分に接触する部位)への熱によるダメージを抑制するためである。具体例を示すと、前記3層を形成する際、絶縁性基板1の温度(基板温度)は300℃以上であることが好ましく、400℃以上であることがより好ましい。さらに、基板温度の上限は、例えば600℃である。
また、CVD法によりシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜3)を形成した後に、10秒〜60秒程度の待ち時間をおいてから、アモルファスシリコン膜を形成することが好ましい。このような待ち時間を設けることにより、シリコン窒化膜中の未反応成分のガスをシリコン窒化膜中から外部に逃がす時間を設けることができ、膜質を向上することができる。さらに、この待ち時間に、チャンバー圧力を一時的に下げるまたは基板温度を一時的に上げるといった手順を追加してもよい。
図1に示す半導体装置10では、基板温度を400℃に設定して前記3層を形成しており、さらに、シリコン窒化膜の形成後に60秒の待ち時間をおいてから残りの2層(アモルファスシリコン膜及びN型アモルファスシリコン膜)を形成する。
前述した手順により前記3層を形成した後、前記アモルファスシリコン膜と前記N型アモルファスシリコン膜とが予め設定された領域のみに残るように、フォトリソグラフィー工程及びエッチング工程を経て、前記アモルファスシリコン膜と前記N型アモルファスシリコン膜とをパターニングする。これにより、半導体層4(図2(d)参照)となるアモルファスシリコン膜40、オーミックコンタクト層18,28(図2(c)参照)となるN型アモルファスシリコン膜8を形成する(図2(b)参照)。
続いて、前記アモルファスシリコン膜40に接続されるソース電極及びドレイン電極を形成するソースドレイン電極形成工程を行う。まず、N型アモルファスシリコン膜8表面上に、ソース・ドレイン電極膜を成膜する。このソース・ドレイン電極膜は、スパッタリング法によって、Ti100nm/AL300nm/Ti100nmで順次積層することで成膜する。次いで、フォトリソグラフィー工程及びエッチング工程を経て、前記ソース・ドレイン電極膜をパターニングしてソース電極5及びドレイン電極6を形成する(図2(c)参照)。さらに、このエッチング工程の時に、後にチャネル領域14となる部位上のN型アモルファスシリコン膜8(図2(c)中に「A」で示す部分)を確実に除去して、N型アモルファスシリコン膜8をソース側の(アモルファスシリコン膜40とソース電極5との間に設けられた)オーミックコンタクト層18とドレイン側の(アモルファスシリコン膜40とドレイン電極6との間に設けられた)オーミックコンタクト層28とに確実に分離する。
次いで、結晶化工程(チャネル領域形成工程)を行う。前記結晶化工程では、1nsec(ナノ秒)〜1msec(ミリ秒)の間、ソース電極5に基準電圧を印加し、ゲート電極2に閾値電圧(半導体装置10をオン状態にするときにゲート電極2に印加する電圧)以上の電圧を印加し、ドレイン電極6に、ゲート電極2に印加した電圧から前記閾値電圧を引いた値の半分以下の電圧を印加する。具体例を示すと、20nsecの間、ソース電極5に基準電圧0Vを印加し、ゲート電極2に200Vの電圧を印加し、ドレイン電極6に50Vの電圧を印加する。この電圧設定は、半導体装置10の大きさに対して、非常に大きな電圧を短時間印加する設定になっている。このような設定で電圧を印加することによって、オーミックコンタクト層18,28及びアモルファスシリコン膜40を介してソース電極5とドレイン電極6との間に瞬時に大電流が流れる。このとき、アモルファスシリコン膜40のうちソース電極5及びドレイン電極6の間隙部分に対向する部分(図2(c)中に「A」で示す部分)が、他の部分と比較して、最も抵抗が高くなり加熱され高温になる。これにより、前記間隙部分に対向する部分のアモルファスシリコン膜40のみ加熱により結晶化が進み、ポリシリコンへと膜質が変化する。その結果、前記アモルファスシリコン膜40に、結晶化領域であるチャネル領域14が形成されるとともに、チャネル領域14によって分離された2つのアモルファス領域であるソース領域24及びドレイン領域34が形成され、半導体層4が得られる(図2(d)参照)。
なお、電圧印加時のチャネル領域14となる部位の局所的な瞬間温度は、測定が困難であるため不明である。さらに、電圧印加時に当該部位を流れる電流の測定についても、短時間パルスの電流測定が不可能であるため行っていない。しかしながら、電子顕微鏡(SEM)観察によると、半導体層4のうちチャネル領域14では、シリコンの結晶粒の大きさが10nm〜80nmとなっていることが確認できた。さらに、ソース領域24及びドレイン領域34では、シリコンの結晶粒は見られなかった。
また、チャネル領域14を形成するための電圧印加条件については、電圧を印加する時間(電圧印加時間)が1msec以下であることが、前記間隙部分に対向する部分で発生した熱が周辺領域にダメージを与えることを抑制できるため好ましい。また、電圧印加時間が1nsec以上であることが、前記間隙部分に対向する部分に電流が安定して流れ、アモルファスシリコンが結晶化してポリシリコンへと変化するのに必要な長さの時間、熱を発生させることができるため好ましい。特に、電流が安定した状態で過熱処理をすることができるため、電圧印加時間は10nsec〜500nsecの間がより好ましい。しかし、最適な電圧印加時間の長さは、印加する電圧の値、各電極を含めた半導体装置10の構造、及びアモルファスシリコンの膜質に依存して変化するので、これらを考慮して適宜調整する必要がある。
また、チャネル領域14を形成する際のドレイン電圧(ドレイン電極6に印加する電圧)は、チャネル領域14を形成する際のゲート電圧(ゲート電極2に印加する電圧)から閾値電圧を引いた値の半分以下であることが好ましい。このような電圧にすることで、ドレイン電圧の影響を受けずに蓄積層または反転層を充分に形成することが可能で、ドレイン領域34の端部で発生するホットキャリアによるトランジスタ特性(半導体装置10の特性)の劣化を防止することができるため好ましい。さらに、チャネル領域14を形成する際のドレイン電圧は、チャネル領域14を形成する際のゲート電圧から閾値電圧分を引いた値の4分の1以下であることがより好ましい。このような電圧にすることで、さらにトランジスタ特性(半導体装置10の特性)の劣化を防止することができる。
また、チャネル領域14を形成する際のゲート電圧は、より高い方が蓄積層または反転層を確実に形成してホットキャリアの発生を抑制することができるため好ましい。但し、このゲート電圧はゲート絶縁膜3が破壊されない程度の電圧が上限である。
また、電圧を印加する順序としては、ゲート電極の電圧印加の後にソース電極・ドレイン電極間に電圧が掛かるようにするのが良い。これは、ゲート電圧によりアモルファスシリコン膜40に蓄積層または反転層を充分に形成して電流が流れやすい状態にした後に、ソース電極・ドレイン電極間に電流を流すためである。これによって、トランジスタ特性の劣化を抑制することができる。
前述した手順によりチャネル領域14を形成した後、CVD法によって、シリコン窒化膜からなる保護膜7を形成し、半導体装置10を得る(図2(e)参照)。なお、前述した電流による結晶化工程(チャネル領域14を形成するために電圧を印加する工程)は、保護膜7を形成した後に行ってもよい。
なお、一般的に、半導体装置10は、1枚の絶縁性基板1上に同時に複数個形成される。そのため、複数の電圧印加用端子を備えた装置を用いて、1枚の絶縁性基板1上に形成された全てのTFT(または一部の複数のTFT)に対して電圧を印加して結晶化工程を同時に行ってもよい。このように製造することにより、半導体装置10の生産性を向上することができる。
本実施形態の半導体装置10の製造方法によれば、半導体層4のうち、チャネル領域14が結晶化された膜で形成され、チャネル領域14以外の領域であるソース領域24及びドレイン領域34がアモルファス膜で形成される。そのため、折り曲げたときや外力が加わったときにかかる応力を、比較的曲がりやすいアモルファス膜で形成されたソース領域24及びドレイン領域34に逃がすことが可能となる。その結果、曲げストレスによるオン特性の劣化を抑制でき、フレキシブル化を必要とする装置において用いることができる。
さらに、本実施形態の半導体装置10の製造方法によれば、従来のTFTの製造方法において用いられていたレーザアニール装置や電気炉等といった高価な製造装置を必要としないため、製造設備を簡略化でき、設備投資コストを下げることができる。このため、低コストで半導体装置10を作成することが可能となる。
[本発明の半導体装置の評価]
次いで、本発明の半導体装置10のオン特性と従来の半導体装置のオン特性との比較結果について説明する。
本発明の半導体装置10は、図2を参照しつつ説明した手順により製造されたTFTであり、図2(e)に示すような構造となっている。また、従来の半導体装置は、図13を参照しつつ説明した手順により製造されたTFTであり、図13(d)に示すような構造となっている。
本発明の半導体装置10及び従来の半導体装置の大きさはゲート長4μm、ゲート幅20μmである。また、本発明の半導体装置10のゲート電圧の閾値電圧は約4Vであり、従来の半導体装置の閾値電圧は4Vである。さらに、絶縁性基板1及び基板1011は、容易に曲げることが可能なポリイミド樹脂を用いて形成されている。即ち、本発明の半導体装置10と従来の半導体装置とはほぼ同等のものである。
また、各半導体装置のオン電流を測定する際には、ゲート電圧を35V、ドレイン電圧を1V、ソース電圧を0Vに設定して測定を行う。
まず初めに、本発明の半導体装置10の初期時のオン電流の値(初期電流値)を測定した結果、初期電流値は5.7nAであった。
次いで、本発明の半導体装置10の絶縁性基板1に対して、曲げ直径2cmまで曲げた後に元の平らな状態に伸ばす作業を10回繰り返して曲げストレスを加えた。その後、半導体装置10のオン電流を測定した結果、オン電流は5.5nAであった。
続いて、従来の半導体装置の初期電流値を測定した結果、初期電流値は6nAであった。
次いで、従来の半導体装置の基板1011に対して、曲げ直径2cmまで曲げた後に元の平らな状態に伸ばす作業を10回繰り返して曲げストレスを加えた。その後、半導体装置のオン電流を測定した結果、オン電流は5.5nAであった。
最後に、上記測定結果を参照しつつ本発明の半導体装置10のオン特性と従来の半導体装置のオン特性との比較を行う。なお、本明細書では、「電流減少量=初期電流値−曲げストレスを加えた後のオン電流」とし、「減少率=電流減少量÷初期電流値」とする。
本発明の半導体装置10では、電流減少量が0.2nAであり、減少率が3.5%であった。
従来の半導体装置では、電流減少量が0.5nAであり、減少率が8.3%であった。
即ち、本発明の半導体装置10は、従来の半導体装置と比較して電流減少量も減少率も少なく、基板の曲げストレスに対して強いことが明らかとなった。また、本発明の半導体装置の製造方法によれば、高価な装置を用いた結晶化を行うことなく高電圧を短時間印加するといった簡単な手順で、曲げストレスに対して強い半導体装置10を得ることができることが明らかとなった。
<画素アレイ基板、表示パネル及び表示装置の一実施形態>
次に、本発明の表示装置の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明の表示装置は、表示ドライバ回路に含まれる半導体装置として本発明の半導体装置(例えば半導体装置10)を備えていることを特徴としている。本発明を適用可能な表示装置の具体例としては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、無機ELディスプレイ、及び液晶テレビ等がある。本実施形態では、本発明を液晶ディスプレイに適用した場合について説明する。
図3は、本発明の表示装置の一実施形態を示す平面図であり、図4は、本発明の表示パネルの一実施形態を概略的に示す断面図であり、図5は、本発明の画素アレイ基板の一実施形態を概略的に示す平面図である。
本実施形態の表示装置100である液晶ディスプレイは、図3に示すように、表示部110と、表示部110を保護し支持する筐体120とからなる。また、表示部110は、詳細に図示しないが、偏光板、例えば液晶表示パネルである表示パネル110P、支持フレーム、及び表示パネル110Pの光源である光源ユニット等を含んでなる。
本発明の表示パネル110Pの一実施形態である前記液晶表示パネルは、図4に示すように、一対の基板(画素アレイ基板111及び対向基板112)を所定の厚さの間隙部を介して対向させた状態でシール材113により貼り合わせ、前記一対の基板の間隙部に液晶層114を配置したものである。
対向基板112の基材112a表面のうち画素アレイ基板111に対向する面には、全面に1つの対向電極112bが設けられている。また、画素アレイ基板111の基材111a表面のうち対向基板112に対向する面には、画素ごとに画素電極111bがそれぞれ設けられている。さらに、各画素電極111bは、図示していないが、各画素に設けられたTFTを介して、各画素の境界部分に設けられた配線に接続されており、これらTFT及び配線は基材111a表面のうち対向基板112に対向する面に設けられている。
また、本発明の画素アレイ基板の一実施形態である図5に示す画素アレイ基板111には、画素アレイが形成された矩形のTFTアレイ領域B1が設けられており、当該矩形のTFTアレイ領域B1に対向するように前述の対向基板112(図4参照)が配置される。具体例を示すと、図5では、画素アレイ基板111の左下寄りの位置にTFTアレイ領域B1が設けられている。なお、図示していないが、TFTアレイ領域B1にはマトリクス状に複数の画素が形成されている。
さらに、画素アレイ基板111のTFTアレイ領域B1が設けられていない領域の一部分には第1表示ドライバ領域B2が設けられており、他の一部分には第2表示ドライバ領域B3が設けられている。具体例を示すと、図5では、画素アレイ基板111の上辺に沿って第1表示ドライバ領域B2が設けられており、画素アレイ基板111の右辺に沿って第2表示ドライバ領域B3が設けられている。なお、図示していないが、第1表示ドライバ領域B2及び第2表示ドライバ領域B3には、例えばTFTアレイ領域B1の各画素に配置されたTFTのソース電極またはゲート電極に前記配線を介して信号を送ることによって、前記画素アレイの表示動作を制御するドライバ回路(表示ドライバ回路)がそれぞれ配置されている。
さらに、前記表示ドライバ回路に含まれるTFTとして、前述した本発明の半導体装置(例えば図1に示す半導体装置10)が用いられる。なお、本実施形態では、図4に示す画素アレイ基板111の基材111aが図1に示す絶縁性基板1となっている。
一般に、TFTを表示ドライバ回路に用いる際には、安定した信号が出力できるように高駆動力のTFTが求められる場合がある。そのため、従来の表示装置の表示部では、高駆動力を達成できないといった理由により、表示ドライバ回路が表示パネルに外付けされた状態で実装されていた。これにより、外付け実装部品点数が多くなり、従来はスリムな(薄型化された)表示装置を製造することが困難であった。
しかしながら、本発明によれば、TFTは、前述したようにチャネル領域が結晶化された膜で形成されているため、高駆動力であることが必要とされる場合においても用いることができる。さらに、前記TFTは、結晶化工程を実施することでチャネル領域を結晶化することができるため、1枚の画素アレイ基板111に2種類のTFTを混載することができる。具体的には、第1表示ドライバ領域B2及び第2表示ドライバ領域B3に形成される表示ドライバ回路のTFTのみに前述した結晶化工程を選択的に実施することで、TFTアレイ領域B1にはチャネル領域が結晶化されていないTFT(アモルファスTFT)を、第1表示ドライバ領域B2及び第2表示ドライバ領域B3にはチャネル領域が結晶化されたTFT(結晶化したTFT)を同時に形成できる。その結果、当該TFTは、表示ドライバ回路用の半導体装置として用いることができる。
本実施形態の画素アレイ基板111においては、表示ドライバ回路に含まれる半導体装置として前述した半導体装置10が用いられている。この半導体装置10は曲げた後や外圧により曲がった後においてもオン特性が安定しているため、安定した駆動を行う最適な表示ドライバ回路を備えた画素アレイ基板111を得ることができる。また、前記半導体装置10は表示ドライバ回路用の半導体装置として用いることができるため、画素アレイ基板111自体に表示ドライバ回路を配置することができる。
本実施形態の表示パネル110Pは、液晶ディスプレイの表示部の一部分を構成する液晶表示パネル、有機ELディスプレイの表示部の一部分を構成する有機ELパネル、または無機ELディスプレイであり、前述した画素アレイ基板111を備えている。この画素アレイ基板111に配置された表示ドライバ回路の半導体装置は前述した半導体装置10である。この半導体装置10は、曲げた後や外圧により曲がった後においてもオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く正確な表示を行うことができる表示パネルを得ることができる。さらに、前記半導体装置10は表示ドライバ回路用の半導体装置として用いることができるため、表示ドライバ回路を表示パネル110Pに外付けする必要がなく、表示パネル110P全体のコストを下げることができる。
本実施形態の表示装置100は、表示部110に前述した表示パネル110Pを備えており、この表示パネル110Pの表示ドライバ回路に含まれる半導体装置として前述した半導体装置10が用いられている。この半導体装置10は、曲げた後や外圧により曲がった後においてもオン特性が安定しているため、表示ドライバ回路から各画素に正確な信号を送ることができる。その結果、表示装置100は正確な表示を行うことができる。さらに、前記半導体装置10は表示ドライバ回路用の半導体装置として用いることができるため、表示ドライバ回路を表示パネル110Pに外付けする必要がなく、外付け実装部品点数を削減して表示部110を省スペース化し、表示装置100をスリム化(薄型化)することができる。
<携帯機器の一実施形態>
次に、本発明の携帯機器の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明の携帯機器は、表示部の表示ドライバ回路に含まれる半導体装置として前述した半導体装置(例えば図1に示す半導体装置10)を備えていることを特徴としている。本発明を適用可能な携帯機器の具体例としては、歩行用ナビゲーション機器、ノート型パソコン、携帯電話、及び携帯情報端末等がある。本実施形態では、本発明をノート型パソコンに適用した場合について説明する。
図6は、本発明の携帯機器の一実施形態を示す斜視図である。
本発明の携帯機器200の一実施形態であるノート型パソコンは、図6に示すように、装置本体210と、ヒンジ機構を備えた連結部220を介して装置本体210に連結された蓋体230とからなる。この蓋体230は、開閉自在であり、ヒンジ機構により、装置本体210に対してユーザが必要とする角度まで起こした状態(開いた状態)を保つことができる。
装置本体210表面には、入力装置としてのキーボード210a、各種配線及び入力装置接続用の端子210b、ならびにドライバ210c等が配置されている。また、装置本体210内部には、図示していないが、CPU(central processing unit)、RAM(random−access memory)及びROM(read−only memory)等を内蔵している。
蓋体230には、前述した表示装置100の表示部110と同様の構成を備えた表示部230aが配置されている。即ち、表示部230aは、詳細に図示しないが、液晶表示パネル(例えば、図4に示すような表示パネル110P)、有機ELパネルまたは無機ELパネル等の表示パネル230Pを備えており、この表示パネル230Pは画素アレイ基板(例えば、図5に示すような画素アレイ基板111)を備えている。
前記画素アレイ基板には表示ドライバ回路が配置されており、この表示ドライバ回路に含まれる半導体装置として、前述した半導体装置10が用いられている。
なお、半導体装置を表示ドライバ回路に用いる際には、安定した信号が出力できるように高駆動力の半導体装置が求められる場合がある。そのため、従来の携帯機器の表示部では、高駆動力を得られないことにより、表示ドライバ回路が表示パネルに外付けされた状態で実装されていた。これにより、外付け実装部品点数が多くなり、従来はスリムな(薄型化された)携帯機器を製造することが困難であった。
しかしながら、本実施形態によれば、半導体装置10は、前述したようにチャネル領域が結晶化された膜で形成されているため、高駆動力であることが必要とされる場合においても用いることができる。さらに、半導体装置10は、結晶化工程を実施することでチャネル領域を結晶化することができるため、1枚の画素アレイ基板111に2種類の半導体装置(半導体装置10及び他の半導体装置)を混載することができる。具体的には、画素アレイ基板111の表示ドライバ領域(図5では第1表示ドライバ領域B2及び第2表示ドライバ領域B3)に形成される表示ドライバ回路の半導体装置のみに、前述した結晶化工程を選択的に実施してチャネル領域14を形成することで、表示ドライバ領域(図5では第1表示ドライバ領域B2及び第2表示ドライバ領域B3)にはチャネル領域14が結晶化された半導体装置10を、画素アレイ基板111のアレイ領域(図5ではTFTアレイ領域B1)にはチャネル領域が結晶化されていない他の半導体装置を同時に形成できる。その結果、半導体装置10は、表示ドライバ回路用の半導体装置として用いることもできる。
本実施形態の携帯機器200は、表示部230aに前述した表示パネル230Pを備えており、この表示パネル230Pの表示ドライバ回路に含まれる半導体装置として前述した半導体装置10が用いられている。この半導体装置10は、曲げた後や外圧により曲がった後においてもオン特性が安定しているため、表示ドライバ回路から各画素に正確な信号を送ることができる。その結果、携帯機器200は正確な表示を行うことができる。さらに、前記半導体装置10は表示ドライバ回路用の半導体装置として用いることができるため、表示ドライバ回路を表示パネル230Pに外付けする必要がなく、外付け実装部品点数を削減して表示部230aを省スペース化し、携帯機器200をスリム化(薄型化)することができる。
<センシング素子アレイ基板の一実施形態>
次いで、本発明のセンシング素子アレイ基板の一実施形態について説明する。
図7は、本発明のセンシング素子アレイ基板の一実施形態を概略的に示す平面図である。
センシング素子アレイ基板300には、センシング素子がアレイ状に配置されたセンシング素子アレイが形成された矩形のセンシング素子アレイ領域B301が設けられている。
さらに、センシング素子アレイ基板300のセンシング素子アレイ領域B301が設けられていない領域の一部分には第1読出しドライバ領域B302が設けられており、他の一部分には第2読出しドライバ領域B303が設けられている。具体例を示すと、図7では、センシング素子アレイ領域B301はセンシング素子アレイ基板300の左下寄りの位置に設けられており、センシング素子アレイ基板300の上辺に沿って第1読出しドライバ領域B302が設けられており、センシング素子アレイ基板300の右辺に沿って第2読出しドライバ領域B303が設けられている。なお、図示していないが、第1読出しドライバ領域B302及び第2読出しドライバ領域B303には、前記センシング素子を駆動して前記センシング素子アレイのインプット動作を制御するドライバ回路(読出し回路)がそれぞれ配置されている。
前記読出し回路は、例えばTFT等の半導体装置を備えており、本実施形態において、この半導体装置は本発明の半導体装置または本発明の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置であり、例えば、図2に示す半導体装置の製造方法によって製造された図1に示す半導体装置10である。
一般に、半導体装置を読出し回路に用いる際には、安定した信号が出力できるように高駆動力の半導体装置が求められる場合がある。そのため、従来のセンシング素子アレイ基板では、高駆動力を達成できないといった理由により、センシング素子アレイ基板自体に読出し回路を配置することができなかった。
しかしながら、本発明によれば、半導体装置10は、前述したようにチャネル領域が結晶化された膜で形成されているため、高駆動力であることが必要とされる場合においても用いることができる。さらに、半導体装置10は、結晶化工程を実施することでチャネル領域を結晶化することができるため、1枚のセンシング素子アレイ基板300に2種類の半導体装置(半導体装置10及び他の半導体装置)を混載することができる。具体的には、第1読出しドライバ領域B302及び第2読出しドライバ領域B303に形成される読出し回路の半導体装置10のみに前述した結晶化工程を選択的に実施してチャネル領域14を形成することで、第1読出しドライバ領域B302及び第2読出しドライバ領域B303にはチャネル領域14が結晶化された半導体装置10を、センシング素子アレイ領域B301にはチャネル領域が結晶化されていない他の半導体装置を同時に形成できる。その結果、当該TFTは、読出し回路用の半導体装置として用いることができる。
本実施形態のセンシング素子アレイ基板300においては、読出し回路に含まれる半導体装置として前述した半導体装置10が用いられている。この半導体装置10は曲げた後や外圧により曲がった後においてもオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く安定した駆動を行う最適な読出し回路を備えたセンシング素子アレイ基板を得ることができる。また、前記半導体装置10は読出し回路用の半導体装置として用いることができるため、センシング素子アレイ基板300自体に読出し回路を配置することができる。
<インプットパネルの一実施形態>
次いで、本発明のインプットパネルの一実施形態について説明する。
本実施形態のインプットパネルは、前述したセンシング素子アレイ基板300を備えている。
このインプットパネルは、例えば、タッチパネル、イメージスキャナ、指紋センサまたはX線ディテクタである。
インプットパネルがタッチパネルの場合、このインプットパネルは、センシング素子としてフォトダイオード、液晶層の容量を検出するセルギャップ容量センサまたは温度センサを有するセンシング素子アレイ基板300を備える。
インプットパネルがイメージスキャナの場合、インプットパネルは、原稿等の被写体を照射するLED(Light Emitting Diode)を備えた光源部と、被写体からの反射光による画像の結像を行う画像結像部とを備え、この画像結像部は、センシング素子としてフォトダイオードを有するセンシング素子アレイ基板300を備える。
インプットパネルが指紋センサの場合、インプットパネルは、指先等の被写体を照射するLEDを備えた光源部と、被写体からの反射光による画像の結像を行う画像結像部とを備え、この画像結像部は、センシング素子としてフォトダイオードを有するセンシング素子アレイ基板300を備える。
インプットパネルがディテクタの場合、インプットパネルは、センシング素子アレイ基板300とX線変換膜と上層電極とが積層されたものであり、この場合、センシング素子はTFTである。
これらタッチパネル、イメージスキャナ、指紋センサ及びX線ディテクタ等の薄いパネルは、曲げて使うことや外圧により曲がる(例えば、製造過程や運搬中や製品使用中に曲がる)こともあり、曲げたときや外力が加わったときに生じる劣化が問題になることがある。
しかしながら、本実施形態のインプットパネルにおいては、センシング素子アレイ基板300に配置された読出し回路の半導体装置として前述した半導体装置10が用いられており、この半導体装置10は曲げた後や外圧により曲がった後においてもオン特性が安定している。そのため、曲げストレスに強く正確な動作を行うことができるインプットパネルを得ることができる。
さらに、本実施形態のインプットパネルは、前記読出し回路の半導体装置として前述した半導体装置10を備えているので、センシング素子アレイ基板300自体に読出し回路を配置することができる。そのため、読出し回路をセンシング素子アレイ基板300に外付けする必要がなく、その結果、インプットパネル全体のコストを下げることができる。
<表示装置の他の実施形態>
次いで、本発明の表示装置の他の実施形態について説明する。
図8は、本発明の表示装置の他の実施形態の一例を概略的に示す断面図であり、表示装置の表示部の一部分を示す。
本実施形態の表示装置400は表示部にインプットパネル410Pを備えてなるものである。詳細に図示しないが、表示装置400の表示部は、例えば、偏光板、表示パネル110P、表示パネル110P表面に配置されたインプットパネル410P、表示パネル110Pの光源である光源ユニット、及び支持フレーム等を含んでなる。
図8に示す表示装置400は、例えば図4に示す表示パネル110Pにインプットパネル410Pを一体形成したものである。なお、インプットパネル410Pは前述したセンシング素子アレイ基板300(図7参照)を備えている。
このように、表示パネル110Pにインプットパネル410Pを一体形成することにより、表示装置400の表示機能に対して、イメージスキャナ機能、指紋センサ機能及びタッチパネル機能のうちの少なくとも一つの機能を付加することができる。その結果、データ入力操作を簡単化することができる。
本実施形態の表示装置400は、表示パネル110Pとインプットパネル410Pとを備えており、この表示パネル110Pの表示ドライバ回路やインプットパネル410Pの読出し回路に含まれる半導体装置として前述した半導体装置10が用いられている。この半導体装置10は、曲げた後や外圧により曲がった後においてもオン特性が安定しているため、表示ドライバ回路や読出し回路から正確な信号を出力することができる。その結果、表示装置400は正確な表示を行うことができ、インプットパネル410Pは正確な動作を行うことができる。
さらに、前記半導体装置10は表示ドライバ回路用の半導体装置や読出し回路用の半導体装置として用いることができるため、表示パネル110Pの画素アレイ基板111自体に表示ドライバ回路を配置することや、インプットパネル410Pのセンシング素子アレイ基板300自体に読出し回路を配置することができる。これにより、表示装置400をスリム化することができる。
<携帯機器の他の実施形態>
次いで、本発明の携帯機器の他の実施形態について説明する。
図9は、本発明の携帯機器の他の実施形態を示す斜視図である。
本実施形態の携帯機器500はインプットパネル530Pを備えてなるものであり、このインプットパネル530Pは前述したセンシング素子アレイ基板300(図7参照)を備えている。
図9に示す携帯機器500は、例えば図6に示す携帯機器200の表示パネル230Pにインプットパネル530Pを一体形成したものである。この場合、携帯機器500の表示機能に対して、イメージスキャナ機能、指紋センサ機能及びタッチパネル機能のうちの少なくとも一つの機能を付加することができる。その結果、データ入力操作を簡単化することができる。
本実施形態の携帯機器500は、表示パネル230Pとインプットパネル530Pとを備えており、この表示パネル230Pの表示ドライバ回路やインプットパネル530Pの読出し回路に含まれる半導体装置として前述した半導体装置10が用いられている。この半導体装置10は、曲げた後や外圧により曲がった後においてもオン特性が安定しているため、表示ドライバ回路や読出し回路から正確な信号を出力することができる。その結果、携帯機器500は正確な表示を行うことができ、インプットパネル530Pは正確な動作を行うことができる。
さらに、前記半導体装置10は表示ドライバ回路用の半導体装置や読出し回路用の半導体装置として用いることができるため、表示パネル230Pの画素アレイ基板111自体に表示ドライバ回路を配置することや、インプットパネル530Pのセンシング素子アレイ基板300自体に読出し回路を配置することができる。これにより、携帯機器500をスリム化することができる。
<X線検査装置の一実施形態>
次いで、本発明のX線検査装置の一実施形態について説明する。
図10は本発明のX線検査装置の一実施形態を示すブロック図であり、図11は図10に示すX線検査装置に含まれるX線ディテクタの一例を概略的に示す説明図である。
本実施形態のX線検査装置600は、X線600XRを検出物630に向けて放射するX線発生ユニット部610と、検出物630を透過したX線を検出する検出ユニット部620とを備えている。
X線発生ユニット部610は、X線を放射するX線管611と、このX線管611に高電圧を供給する高電圧装置612とを備えている。
検出ユニット部620は、前述したセンシング素子アレイ基板300を備えたX線ディテクタ621(図11参照)を含んでなるものである。X線ディテクタ612は、センシング素子アレイ基板300とX線変換膜621Fと上層電極621Eとが積層されたものである。
X線検査装置600は、X線発生ユニット部610と検出ユニット部620との間に配置された検出物630に対してX線検査を行うものである。
本実施形態のX線検査装置600は、前述したセンシング素子アレイ基板300を備えている。このセンシング素子アレイ基板300に配置された読出し回路の半導体装置は前述した半導体装置10である。この半導体装置10は、曲げた後や外圧により曲がった後においてもオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く正確な動作を行うX線検査装置を得ることができる。さらに、前記半導体装置10は読出し回路用の半導体装置として用いることができるため、センシング素子アレイ基板300自体に読出し回路を配置することができる。これにより、X線検査装置600を低コスト化できる。
<レントゲン装置の一実施形態>
次いで、本発明のレントゲン装置の一実施形態について説明する。
図12は本発明のレントゲン装置の一実施形態を示すブロック図である。
本実施形態のレントゲン装置700は、X線700XRを検出物730に向けて放射するX線発生ユニット部710と、検出物730を透過したX線を検出する検出ユニット部720とを備えている。
X線発生ユニット部710は、X線を放射するX線管711と、このX線管711に高電圧を供給する高電圧装置712とを備えている。
前記検出ユニット部720は、前述したセンシング素子アレイ基板300を備えたX線ディテクタ621(図11参照)を含んでなるものである。
レントゲン装置700は、X線発生ユニット部710と検出ユニット部720との間に配置された検出物730に対してレントゲン撮影を行うものである。
本実施形態のレントゲン装置700は、前述したセンシング素子アレイ基板300を備えている。このセンシング素子アレイ基板300に配置された読出し回路の半導体装置は前述した半導体装置10である。この半導体装置10は、曲げた後や外圧により曲がった後においてもオン特性が安定しているため、曲げストレスに強く正確な動作を行うレントゲン装置を得ることができる。さらに、前記半導体装置10は読出し回路用の半導体装置として用いることができるため、センシング素子アレイ基板300自体に読出し回路を配置することができる。これにより、レントゲン装置700を低コスト化できる。
本発明の半導体装置、この半導体装置の製造方法、前記半導体装置を備えた画素アレイ基板、当該画素アレイ基板を備えた表示パネル、当該表示パネルを備えた表示装置、及び前記表示パネルを備えた携帯機器は、フレキシブル化する際に活用できる。
1 絶縁性基板
2 ゲート電極
3 ゲート絶縁膜
4 半導体層
10 半導体装置
14 チャネル領域
24 ソース領域
34 ドレイン領域
5 ソース電極
6 ドレイン電極
7 保護膜
18,28 オーミックコンタクト層
100,400 表示装置
110 表示部
110P 表示パネル
111 画素アレイ基板
111a 基材
111b 画素電極
112 対向基板
112a 基材
112b 対向電極
113 シール材
114 液晶層
120 筐体
200,500 携帯機器
210 装置本体
220 連結部
230 蓋体
230a 表示部
230P 表示パネル
300 センシング素子アレイ基板
410P,530P インプットパネル
600 X線検査装置
621 X線ディテクタ
700 レントゲン装置

Claims (19)

  1. チャネル領域とソース領域とドレイン領域とからなる半導体層を備え、
    前記チャネル領域は、単結晶膜または多結晶膜からなる結晶化領域であり、
    前記ソース領域及びドレイン領域は、アモルファス膜からなるアモルファス領域である半導体装置。
  2. チャネル領域とソース領域とドレイン領域とからなる半導体層を備えた半導体装置の製造方法において、
    前記半導体層となるアモルファス膜を形成するアモルファス膜形成工程と、
    前記アモルファス膜に電流を流して一部分を結晶化することにより、単結晶膜または多結晶膜からなる結晶化領域である前記チャネル領域を形成するチャネル領域形成工程とを含む半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
    ゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、前記アモルファス膜に接続されるソース電極及びドレイン電極を形成するソースドレイン電極形成工程とをさらに含み、
    前記チャネル領域形成工程では、前記ソース電極、前記ドレイン電極及び前記ゲート電極それぞれに電圧を印加することによって前記アモルファス膜に電流を流す半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記チャネル領域形成工程では、前記ソース電極に基準電圧を印加し、前記ゲート電極に閾値電圧以上の電圧を印加し、前記ドレイン電極に、前記ゲート電極に印加した電圧から前記閾値電圧を引いた値の半分以下の電圧を印加する半導体装置の製造方法。
  5. 請求項3または請求項4記載の半導体装置の製造方法において、
    前記チャネル領域形成工程では、前記ソース電極及び前記ドレイン電極に電圧を印加する時間が1nsec〜1msecの間である半導体装置の製造方法。
  6. 画素アレイを備えた画素アレイ基板において、
    前記画素アレイの表示動作を制御する表示ドライバ回路が配置されており、
    前記表示ドライバ回路は半導体装置を備え、
    前記半導体装置は請求項1記載の半導体装置である画素アレイ基板。
  7. 画素アレイを備えた画素アレイ基板において、
    前記画素アレイの表示動作を制御する表示ドライバ回路が配置されており、
    前記表示ドライバ回路は半導体装置を備え、
    前記半導体装置は、請求項2〜請求項5のうちのいずれか一つの請求項記載の半導体装置の製造方法を用いて製造された半導体装置である画素アレイ基板。
  8. センシング素子がアレイ状に配置されたセンシング素子アレイを備えたセンシング素子アレイ基板において、
    前記センシング素子を駆動して前記センシング素子アレイのインプット動作を制御する読出し回路が配置されており、
    前記読出し回路は半導体装置を備え、
    前記半導体装置は、請求項1記載の半導体装置であるセンシング素子アレイ基板。
  9. センシング素子がアレイ状に配置されたセンシング素子アレイを備えたセンシング素子アレイ基板において、
    前記センシング素子を駆動して前記センシング素子アレイのインプット動作を制御する読出し回路が配置されており、
    前記読出し回路は半導体装置を備え、
    前記半導体装置は、請求項2〜請求項5のうちのいずれか一つの請求項記載の半導体装置の製造方法を用いて製造された半導体装置であるセンシング素子アレイ基板。
  10. 請求項6または請求項7記載の画素アレイ基板を備えた表示パネル。
  11. 請求項10記載の表示パネルにおいて、
    当該表示パネルは、液晶表示パネル、有機エレクトロルミネッセンスパネルまたは無機エレクトロルミネッセンスパネルである表示パネル。
  12. 請求項8または請求項9記載のセンシング素子アレイ基板を備えたインプットパネル。
  13. 請求項12記載のインプットパネルにおいて、
    当該インプットパネルは、タッチパネル、イメージスキャナ、指紋センサまたはX線ディテクタであるインプットパネル。
  14. 請求項10または請求項11記載の表示パネルを備えた表示装置。
  15. 請求項12または請求項13記載のインプットパネルを備えた表示装置。
  16. 請求項10または請求項11記載の表示パネルを備えた携帯機器。
  17. 請求項12または請求項13記載のインプットパネルを備えた携帯機器。
  18. 請求項8または請求項9記載のセンシング素子アレイ基板を備えたX線ディテクタを含んでなるX線検査装置。
  19. 請求項8または請求項9記載のセンシング素子アレイ基板を備えたX線ディテクタを含んでなるレントゲン装置。
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