JP2010283046A - 電磁ソレノイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸方向の長尺化をもたらさず、摺動抵抗の増大をなくしたり、異物を摺動部に侵入させ難くして作動障害の原因をなくす電磁ソレノイド装置1を提供する。
【解決手段】圧縮コイルスプリング14は、プランジャ10の径小柱部10bに沿って外挿されており、径大柱部10cがスリーブ11の摺動部に摺接する構成のため、圧縮コイルスプリング14は、摺動部から離れた位置となり、作動に伴う伸縮変形時に摺動部に挟まれ難くなる。このため、圧縮コイルスプリング14が作動障害となったり、座屈による摺動部への引っ掛かりが発生せず摺動抵抗の増大がなくなるとともに、外部の異物がプランジャ10や圧縮コイルスプリング14を介して摺動部に侵入し難くなり、良好な作動状態を長期にわたって維持可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載用の電装部品などの駆動に使用される電磁ソレノイド装置に関する。
電磁ソレノイド装置の往復動機能は、各種のバルブ開閉機構をはじめ、ディスチャージ形前照灯のロー・ハイを配光制御するシェード、照射方向を上下調節するレベライザー、照射方向を左右に調整するAFS、および自動変速機を搭載した車両(AT車)のシフトレバーロック装置などに適用されている。
シフトレバーロック装置に組み込まれた電磁ソレノイド装置としては、ボビンの挿通孔において、戻りスプリングをプランジャの外周や中央部に配置したり、プランジャとコアステータとの間に設けるものがある(例えば、後者では特許文献1参照)。
また、パチンコの遊戯具に組み込まれた玉突き用のソレノイド(例えば、特許文献2参照)では、プランジャとしての可動鉄心をコイル枠の貫通孔に対する摺動部に移動可能に配置している。可動鉄心の後半部分は、ヨークの外部に配置し、ヨークと可動鉄心との間には復帰スプリングを設け、可動鉄心をヨークの外方に押圧付勢する構成である。
特開平8−203731号公報 特開2003−68523号公報
特許文献1の戻りスプリングは、外周部が挿通孔に沿ってコアステータを囲むように配置され、プランジャと略同径で略面一に構成されている。
このため、戻りスプリングの伸縮変形時、ボビンの挿通孔に対するプランジャの摺動部に、戻りスプリングの末端部が挟まれて作動の障害となったり、戻りスプリングの座屈による摺動部への引っ掛かりが発生して摺動抵抗を増大させる虞がある。戻りスプリングをプランジャの外周や中央部に配置したものでも同様な不都合が生じる。
特許文献2では、復帰スプリングの長さ分だけ可動鉄心を軸方向に長尺化する必要があり、大型化して車種によっては搭載が制約される虞がある。
可動鉄心の後半部が復帰スプリングとともに、ヨークの外部に露出しているため、外部の塵埃などの異物が復帰スプリングおよび可動鉄心の後端部を介して可動鉄心の摺動部に侵入し易く作動不良の原因となる虞がある。
とりわけ、可動鉄心は、復帰スプリングによりヨークの外方に付勢されているため、可動鉄心の抜止め構造を図る必要があり、抜止め部品の形状を複雑化したり、部品点数が増加する虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、軸方向の長尺化をもたらさず小型化を達成し、復帰スプリングがプランジャの摺動部に挟まれることなく、誤作動や作動障害を生じず、塵埃などの異物を摺動部に侵入し難くし、初期の良好な作動状態を長期にわたって維持可能な電磁ソレノイド装置を提供することにある。
(請求項1について)
電磁ソレノイド装置において、スプールは、コイル体が巻装されて両端に鍔部を備えた中空管部を有する。磁性材製のコアステータは、スプールの一端側に設けられている。プランジャは、スプールの中空管部内に挿通され、コアステータに対する接離方向に摺動可能に設けられている
このプランジャは、径小柱部と径大柱部とを有する二段柱状に形成され、径大柱部の外周面が中空管部の内周面側に対する摺動部に摺接するようになっている。
当接辺部は、中空管部の内周面側からプランジャ側に延出形成され、コアステータへの対向側をストップ面とし、ストップ面の反対側を取付座面としている。初期位置での当接辺部は、ストップ面に径大柱部を抜止め状態に当接させている。
復帰スプリングは、プランジャの径小柱部に外挿され、一端部が径小柱部の先端部に取り付けられ、他端部が径小柱部に沿って当接辺部の取付座面に係止し、径大柱部をストップ面に当接させる方向に付勢する。
コイル体の通電に伴って、プランジャとコアステータとの間に働く電磁吸引力により、径大柱部を復帰スプリングの付勢力に抗してストップ面から離間させてプランジャを初期位置からコアステータに向かって作動位置に移動する。
復帰スプリングは、プランジャの径小柱部に沿って外挿されており、径大柱部が中空管部側の摺動部に摺接する構成のため、復帰スプリングは、摺動部から離れた位置となり、作動に伴う伸縮変形時に復帰スプリングが摺動部に挟まれ難くなる。このため、復帰スプリングが作動の障害となったり、復帰スプリングの座屈による摺動部への引っ掛かりが発生せず摺動抵抗を増大することがなくなる。
復帰スプリングは、プランジャの先端部と当接辺部との間に設けているので、復帰スプリングは、プランジャと一緒にスプールの中空管部内に納まるか、仮に中空管部から外部に突き出ても僅かな長さで済む。このため、プランジャが軸方向に長尺化せず、小型にできて車種による搭載の制約を受け難くなる。
プランジャが外部に突出しても、突出長は少なくて済むため、外部の塵埃などの異物が径小柱部や復帰スプリングを介して摺動部に侵入し難くなり、作動障害の原因とならず、初期の良好な作動状態を長期にわたって維持することができる。
初期位置では、当接辺部のストップ面に径大柱部を抜止め状態に当接させているので、抜止めのための別部材を設けなくてもよくなり、ヨークの外部にストッパを設ける従来と異なり、抜止め部品の形状が複雑化せず、部品点数も増加することがない。
(請求項2について)
請求項1におけるスプールの中空管部内には、プランジャの径大柱部を摺接させる内周面を有するスリーブが挿通状態に配置され、スリーブの一端部に当接辺部を形成し、他端部に環状の周縁部を設け、スプールの鍔部のうち一方に係合させている。
この場合、スリーブは周縁部をスプールの鍔部に係合させているので、当接辺部に復帰スプリングの付勢力が働いても、スリーブは周縁部をスプールの鍔部に強く係合させるようになり、別部品を設けなくてもスリーブの抜け止めが図られる。
スリーブの一端部に当接辺部を形成しているので、プランジャの径大柱部がスリーブや当接辺部に囲まれて内周面に摺接するようになり、径大柱部は復帰スプリングから隔離された構成となる。
このため、復帰スプリングが摺動部に挟まれることがなくなり、復帰スプリングが作動の障害となったり、復帰スプリングの座屈による摺動部への引っ掛かりが発生せず摺動抵抗を増大することがない。
プランジャの径大柱部は、スリーブや当接辺部に囲まれて隔離されたことに伴い、外部の塵埃などが径大柱部の摺動部に侵入し難くなり、作動障害の原因とならず、初期の良好な作動状態を長期にわたって維持することができる。
(請求項3について)
請求項1における中空管部内には、内周面がプランジャの径大柱部の外周面に位置する磁性材製のカラーを設けている。
カラーを径大柱部の外周面に位置させたことにより、コイル体の通電時に発生する磁束がカラーを介してプランジャの径大柱部に流れるようになり、プランジャとコアステータとの間に働く電磁吸引力の低下を来すことがない。
(請求項4について)
請求項2における中空管部内には、内周面がスリーブの外周面に位置する磁性材製のカラーを設けている。
このため、コイル体の通電時に発生する磁束がカラーおよびスリーブを介してプランジャの径大柱部に流れるようになり、プランジャとコアステータとの間に働く電磁吸引力の低下を来すことがない。
(請求項5について)
請求項3におけるカラーの内周面に、当接辺部を形成しているため、スリーブの省略により部品点数が削減してコスト的に有利となる。
(請求項6について)
請求項1における中空管部内には、内周面がスリーブの外周面に位置し、切欠部を有する磁性材製のカラーを設けている。中空管部の内周面には、切欠部を通過して径大柱部に指向する当接辺部が形成されている。
このように構成しても、請求項3と同様な効果が得られる。
(請求項7について)
復帰スプリングは、先端部から当接辺部に向かって次第に径大となる円錐台状の圧縮コイルスプリングとしている。
これにより、圧縮コイルスプリングの先端部は窄まるため、その先端部をプランジャに嵌め込むといった簡素な取付構造で取り付けることができて構造の簡素化と部品点数の削減に寄与する。
電磁ソレノイド装置の縦断面図である(実施例1)。 E−リングを省略して圧縮コイルスプリングを取り付ける電磁ソレノイド装置の縦断面図である(実施例2)。 円錐台状の圧縮コイルスプリングを用いた電磁ソレノイド装置の縦断面図である(実施例3)。 当接辺部をカラーに形成した電磁ソレノイド装置の縦断面図である(実施例4)。 当接辺部をスプールの中空管部に形成した電磁ソレノイド装置の縦断面図である(実施例5)。 切欠部を有するカラーを示す斜視図である(実施例5)。
本発明の電磁ソレノイド装置では、軸方向の長尺化をもたらさず、復帰スプリングがプランジャの摺動部に挟まれることなく、塵埃などの異物を摺動部に侵入させ難くし、作動障害の原因をなくして、初期の良好な作動状態を長期にわたって維持できるように構成している。
図1は本発明の実施例1による電磁ソレノイド装置1を示す。電磁ソレノイド装置1は、各種のバルブの開閉を行うアクチュエータをはじめ、ディスチャージ形前照灯のロー・ハイを配光制御するシェード、照射方向を上下調節するレベライザー、照射方向を左右に調整するAFS、および自動変速機を搭載した車両(AT車)のシフトレバーロック装置などに被駆動体として使用される。
電磁ソレノイド装置1は、ハウジングとしてのコ字状のヨーク2内に合成樹脂製のスプール4を内設して構成されている。スプール4は、中空管部4Aと中空管部4Aの左右に一体形成された鍔部4a、4bから成り、中空管部4Aにコイル体5を巻装している。
中空管部4Aの内周面のうち図示左半分は、段差部4dを境界にして内径が拡開されて拡径部4cを形成している。拡径部4c内には、磁性材により筒状に形成されたカラー6が嵌め込まれている。
カラー6の外周面は、拡径部4cの内周面に配置され、内周面は、中空管部4Aの内周面のうち図示右半分と一緒に内周壁部6Aを形成するとともに、後述する筒状のスリーブ11の外周囲に位置している。
カラー6の左端開口部6aには、磁性材製のプレート7が開口部7aを介して嵌着されている。カラー6は、コイル体5への通電時、コイル体5からプレート7に流れる磁束を後述するプランジャ10に導くものである。
プレート7は、カラー6に嵌着する代わりに、プレス成形などによりカラー6と一体的に形成してもよい。
ヨーク2の中央部には、コアステータ8が取り付けられ、中空管部4Aの一端側から軸方向に円錐台状を成すコア部8aを一体に形成している。コア部8aの中心には、軸方向に沿って非磁性材製のピン・ストッパ9を設けている。
スリーブ11は、カラー6の内周面と中空管部4A内に位置し、プランジャ10を軸方向でコアステータ8に対して接離方向に往復移動可能に挿通させている。プランジャ10は、段差部10aを境にしてカラー6側の径小柱部10bとコア部8a側の径大柱部10cとを有する二段柱状に形成されている。
径大柱部10cの図示右端面には、コアステータ8のコア部8aに対応するように円錐台状に窪む凹陥部10dを軸方向に設けている。
この場合、スリーブ11は、内周壁部6Aと径大柱部10cとの間に同心的に配置された構成となり、スリーブ11の内周面をプランジャ10の径大柱部10cが摺接する摺動部としている。
スリーブ11の一端部には、当接辺部11aを形成し、他端部に環状の周縁部11bを設けている。スリーブ11の他端部は、コアステータ8の外周部に嵌合し、周縁部11bをスプール4の鍔部4bに係合して抜止めを図っている。
当接辺部11aの一端部は、縮径方向に窄められてテーパ状の短筒部を成しており、外縁環部11cと内縁環部11dと両者を結ぶテーパ環部11eを備えている。
外縁環部11cの内側は、初期位置Tにて径大柱部10cの段差部10aの外周縁を係合させて抜止めし、内縁環部11dは径小柱部10bの外周面部を囲むように近接配置されている。当接辺部11aの外縁環部11cは、コアステータ8に対向する内側をストップ面として機能させている。
この場合、内縁環部11dの先端縁は、径小柱部10bの外周面部に摺接しても、あるいは微小幅の環状空隙を介して径小柱部10bの周囲に配置してもよい。
プランジャ10の先端部には、E−リング12を抜止め用に嵌着した周溝10fが形成され、段差部10aに対向してE−リング12に当接するワッシャ13が後述する内環部13aを介して嵌め込まれている。ワッシャ13は、内環部13aと外環部13bと両者を結ぶ円環部13cから二重環状に形成され、プランジャ10の軸方向に沿って当接辺部11aと対向している。
ワッシャー13と当接辺部11aとの間には、プランジャ10の径小柱部10bに同心的に外挿された圧縮コイルスプリング14が復帰スプリングとして設けられている。圧縮コイルスプリング14の一端14aは、円環部13c内側に弾接し、他端14bはテーパ環部11eと外縁環部11cとの境界部の外側に弾接している。境界部の外側は当接辺部11aにおいて、ストップ面の反対側に位置する取付座面として機能する。
このため、圧縮コイルスプリング14は芯ずれすることなく、位置決めされてプランジャ10を矢印Nで示すように、ヨーク2の外方に付勢するとともに、径大柱部10cを外縁環部11cに当接する方向に押圧付勢している。
なお、スプール4の鍔部4bからは、ターミナルブレード16、17を有する電源端子部18が一体に延出形成されている。
コイル体5への通電時には、プランジャ10とコアステータ8との間に、矢印Nとは反対方向の電磁吸引力が働く。
電磁吸引力により、径大柱部10cが圧縮コイルスプリング14の付勢力に抗して外縁環部11cの内側から離間し、プランジャ10を初期位置Tからコアステータ8に向かって移動させ、凹陥部10dの奥底部10gをピン・ストッパ9に当接させた作動位置Sに到達させる。作動位置Sでは、プランジャ10の先端部に連結された連結桿(図示せず)を介して被駆動体を作動させて所定の機能を行う。
コイル体5の通電を止めると、電磁吸引力が消滅するため、プランジャ10が圧縮コイルスプリング14の付勢力により、作動位置Sから矢印N方向に移動し、径大柱部10cが当接辺部11aの外縁環部11cに当接する元の初期位置Tに復帰し、被駆動体への作動を停止させる。
上記構成では、圧縮コイルスプリング14は、プランジャ10の径小柱部10bに沿って外挿されており、径大柱部10cがスリーブ11の内周面である摺動部に摺接するようになる。
このため、圧縮コイルスプリング14は、摺動部から離れた位置となり、作動に伴う伸縮変形時に圧縮コイルスプリング14が摺動部に挟まれ難くなる。これにより、圧縮コイルスプリング14が作動障害となったり、圧縮コイルスプリング14の座屈による摺動部への引っ掛かりが発生せず摺動抵抗を増大することがなくなる。
圧縮コイルスプリング14は、プランジャ10の先端部と当接辺部11aとの間に設けているので、圧縮コイルスプリング14は、プランジャ10と一緒にスプール4の中空管部4A内に納まるか、仮に中空管部4Aから外部に突き出ても僅かな長さで済む。このため、プランジャ10が軸方向に長尺化せず、小型にできて車種による搭載の制約を受け難くなる。
プランジャ10が外部に突出しても、突出長は少なくて済むため、外部の塵埃などの異物が径小柱部や圧縮コイルスプリング14を介して摺動部に侵入し難くなり、作動障害の原因とならず、初期の良好な作動状態を長期にわたって維持することができる。
とりわけ、実施例1では、スリーブ11の一端部に当接辺部11aを形成しているので、プランジャ10の径大柱部10cがスリーブ11や当接辺部11aに囲まれて内周面に摺接するので、径大柱部10cは圧縮コイルスプリング14から隔離された構成となる。 この観点からも、外部の塵埃などの異物が径小柱部10bや圧縮コイルスプリング14を介して径大柱部10cの摺動部に侵入し難くなり、作動障害の原因とならず、初期の良好な作動状態を長期にわたって維持することができる。
初期位置では、当接辺部11aの外縁環部11c(ストップ面)にプランジャ10の径大柱部10cを抜止め状態に当接させているので、抜止めのための別部材を設けなくてもよくなり、ヨーク2の外部にストッパを設ける従来と異なり、形状の複雑化をもたらさず、部品点数も増加することがない。
図2は本発明の実施例2を示す。実施例2が実施例1と異なるところは、E−リング12を省略して部品点数の削減に寄与させたことである。
すなわち、実施例2では、ワッシャ13をプランジャ10に取り付ける際、例えば切起しにより、ワッシャ13の円環部13cに複数の細長辺13dを周方向に間欠形成し、その先端部を周溝10fの内周壁に当接させている。
図3は本発明の実施例3を示す。実施例3が実施例1と異なるところは、E−リング12の代わりにワッシャ13を省略して部品点数の削減に寄与させたことである。
すなわち、圧縮コイルスプリング14は、一端部14aを縮径してE−リング12に弾接させ、当接辺部11a側に向けて次第に拡径する円錐台状に形成している。
なお、実施例3の変形例として、E−リング12も省略し、圧縮コイルスプリング14の一端部14aを更に縮径して周溝10fに取付状態に嵌合させてもよい。
図4は本発明の実施例4を示す。実施例4が実施例1と異なるところは、部品点数の削減としてスリーブ11を省略したことである。
すなわち、実施例4では、カラー6と中空管部4Aとの内周壁部6Aにプランジャ10の径大柱部10cを摺接させている。当接辺部11aは、カラー6の内周面に一体的に形成している。図4では、当接辺部11aをはじめ、外縁環部11c、内縁環部11dおよびテーパ環部11eは便宜上、実施例1の場合と同一符号を用いている。
当接辺部11aは、カラー6と一体ではなく、別体としてカラー6の内周面に取り付けるようにしてもよい。
図5および図6は本発明の実施例5を示す。実施例5が実施例4と異なるところは、当接辺部4Fを中空管部4Aの拡径部4cに一体に形成したことである(図5参照)。
この場合、中空管部4Aには、カラー6の右端開口部6bから当接辺部4Fに到る長さにわたって、一対の切欠部4fが一定の幅寸法Wtで軸方向に沿って横長に形成されている(図6も参照)。
当接辺部4Fは、切欠部4fに対応して設けられており、カラー6および径小柱部10cと同心的で、切欠部4fの幅寸法Wtに見合った幅の弧状を成し、切欠部4fを通過してプランジャ10の径小柱部10bに指向している。
この当接辺部4Fは、基端部の縦辺部4gおよび先端部のテーパ辺部4hを有し、縦辺部4gとテーパ辺部4hとの境界部4jに圧縮コイルスプリング14の他端14bを弾接させている。
当接辺部4Fは、切欠部4fに対応するよう二箇所に形成したが、二箇所に限らず三箇所や四箇所といったように複数箇所に形成してもよい。カラー6の切欠部4fは、当接辺部4Fの個数に応じた箇所に形成される。
また、当接辺部4Fは、別体として中空管部4Aの拡径部4cに取り付けるようにしてもよい。
実施例2〜5でも実施例1と同様な効果が得られるものであるが、実施例4、5においても、E−リング12を省略した実施例2やワッシャ13を省略した実施例3と同様に構成してもよい。
本発明における電磁ソレノイド装置は、軸方向の長尺化をもたらさず、復帰スプリングがプランジャの摺動部に挟まれることなく、外部の塵埃などの異物を摺動部に侵入し難くし、作動障害の原因をなくして初期の良好な作動状態を長期にわたって維持できるようにしている。このため、車両に搭載する電磁ソレノイド装置として好適となり、車両関連事業の需要を喚起し、部品の流通を介して機械産業に適用することができる。
1 電磁ソレノイド装置
2 ヨーク
4 スプール
4A 中空管部
4a、4b 鍔部
4f 切欠部
4F、11a 当接辺部
5 コイル体
6 カラー
7 プレート
8 コアステータ
10 プランジャ
11 スリーブ
11b 周縁部
11c 外縁環部(ストップ面)
11d 内縁環部
11e テーパ環部
12 E−リング
13 ワッシャ
14 圧縮コイルスプリング(復帰スプリング)
14a 圧縮コイルスプリングの一端
14b 圧縮コイルスプリングの他端
S 作動位置
T 初期位置

Claims (7)

  1. コイル体が巻装され、両端に鍔部を備えた中空管部を有するスプールと、
    前記スプールの一端側に設けられた磁性材製のコアステータと、
    前記スプールの前記中空管部内に挿通され、前記コアステータに対する接離方向に摺動可能に設けられ、径小柱部と径大柱部とを有する二段柱状に形成され、前記径大柱部の外周面が前記中空管部の内周面側に対する摺動部に摺接するように設けられたプランジャと、
    前記中空管部の内周面側から前記プランジャ側に延出形成され、前記コアステータへの対向側をストップ面とし、前記ストップ面の反対側を取付座面としており、初期位置にて前記ストップ面に前記径大柱部を抜止め状態に当接させる当接辺部と、
    前記プランジャの前記径小柱部に外挿され、一端部が前記径小柱部の先端部に取り付けられ、他端部が前記径小柱部に沿って前記当接辺部の前記取付座面に係止し、前記径大柱部を前記ストップ面に当接させる方向に付勢する復帰スプリングとを備え、
    前記コイル体の通電に伴って、前記プランジャと前記コアステータとの間に働く電磁吸引力により、前記径大柱部を前記復帰スプリングの付勢力に抗して前記ストップ面から離間させて前記プランジャを前記初期位置から前記コアステータに向かって作動位置に移動するようにしたことを特徴とする電磁ソレノイド装置。
  2. 前記スプールの前記中空管部内には、前記プランジャの前記径大柱部を摺接させる内周面を有するスリーブが挿通状態に配置され、前記スリーブの一端部に前記当接辺部を形成し、他端部に環状の周縁部を設け、前記スプールの前記鍔部のうち一方に係合させたことを特徴とする請求項1に記載の電磁ソレノイド装置。
  3. 前記中空管部内には、内周面が前記プランジャの前記径大柱部の外周面に位置する磁性材製のカラーを設けたことを特徴とする請求項1に記載の電磁ソレノイド装置。
  4. 前記中空管部内には、内周面が前記スリーブの外周面に位置する磁性材製のカラーを設けたことを特徴とする請求項2に記載の電磁ソレノイド装置。
  5. 前記カラーの内周面には、前記当接辺部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電磁ソレノイド装置。
  6. 前記中空管部内には、内周面が前記スリーブの外周面に位置し、切欠部を有する磁性材製のカラーを設け、前記中空管部の内周面には、前記切欠部を通過して前記径大柱部に指向する前記当接辺部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁ソレノイド装置。
  7. 前記復帰スプリングは、先端部から前記当接辺部に向かって次第に径大となる円錐台状の圧縮コイルスプリングとしたことを特徴とする請求項1に記載の電磁ソレノイド装置。
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