JP2010282053A - バリアを備えた撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バリアの内面反射による不要外光の入り込みを防止し、より効果的にバリアで不要外光の遮光を行ってフード効果を高めると共に、コンバータレンズなどのアクセサリー類を取り付けることも可能な撮像装置。
【解決手段】 レンズバリアはレンズ鏡筒の光軸に直交する平面上に配設された、バリア開閉軸を中心に、レンズ鏡筒の前面を開閉するとともに、検出手段で検出されたズームレンズの位置に応じて、制御手段及び駆動手段でレンズバリアの開閉位置を制御することにより、レンズバリアで不要外光をカットし、フレアを防止する。
【選択図】 図24

Description

本発明は、レンズ鏡筒の前面を保護するためのバリアを備えた撮像装置に関するものである。
従来より、レンズバリアを採用している撮像装置において、レンズバリア自身で不要外光を遮光してフード効果を持たせるようにしたものが提案されている。
例えば、特許文献1では、図29のように被写体側に光軸に略平行に開くバリアによって不要外光をカットし、バリアにフード効果を持たせている。
特開2000-292830号公報
特許文献1では、短焦点側から中間焦点距離の間においてはバリアを全開位置にて保持し、長焦点距離側においては、前記バリアを全開位置よりも光軸方向側に傾かせた半開状態で保持することによって、ズームレンズの位置に応じた適切なフード効果が得られるとしている。図30に上記発明における、バリア半開状態での光軸に沿った断面図を示す。上記方法だと、被写体側に向かって開いたバリアの内壁自体の内面反射によって、逆に不要外光が入り込んでしまう恐れがあった。また、従来の撮像装置に取り付けられたような、コンバータレンズなどのアクセサリー類が取り付けられないという問題もあった。
本発明はこのような問題を省みたものであり、バリアの内面反射による不要外光の入り込みを防止し、より効果的にバリアで不要外光の遮光を行ってフード効果を高めると共に、コンバータレンズなどのアクセサリー類を取り付けることも可能な撮像装置を提案する。
上記課題を解決する本発明は、
ズーム動作可能なレンズを備えたレンズ鏡筒と、ズームレンズの前記レンズ鏡筒内での位置を検出する為の検出手段と、電気的に作動する少なくとも2枚の羽で構成されるレンズバリアと、前記レンズバリアを駆動する為の駆動手段と、前記レンズバリアの開閉を制御する為の制御手段とを有する撮像装置において、前記レンズバリアは前記レンズ鏡筒の光軸に直交する平面上に配設された、バリア開閉軸を中心に、レンズ鏡筒の前面を開閉するとともに、前記検出手段で検出されたズームレンズの位置に応じて、前記制御手段及び前記駆動手段で前記レンズバリアの開閉位置を制御することにより、レンズバリアで不要外光をカットし、フレアを防止できることを特徴とする撮像装置である。
本発明の撮像装置によれば、バリアと本体との隙間やバリアの内面反射による不要外光の入り込みなどが無い、より効果的なフード効果を持つバリアを得られると共に、コンバータレンズなどのアクセサリー類を取り付けることも可能となる。
第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す側面図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す側面図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す斜視図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す分解図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す側面図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す側面図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す側面図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す概念図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を説明する概念図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す断面図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す斜視図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す断面図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す分解図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す分解図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す断面図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す斜視図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す側面図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す側面図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す斜視図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す斜視図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を表す側面図。 第1の実施の形態のビデオカメラの要部概要構造を説明する斜視図。 第1の実施の形態のビデオカメラの全体斜視図。 第1の実施の形態のビデオカメラの部分断面図。 不要外光の説明図。 第1の実施の形態のビデオカメラにコンバータレンズを装着した時の部分断面図。 第1の実施の形態の制御ブロック図。 第1の実施の形態の制御フローチャート。 従来例の斜視図。 従来例の断面図。
以下に、本発明の実施の形態を、好適な実施例に基づき、図面を用いて詳細に説明する。
図1、図2、図3は、本発明に関る第1の実施の形態のビデオカメラの要部の構造を表す図である。図1、図2は、レンズとバリア部の構成を側面から見た図である。特に図1は、バリア閉状態を、図2はバリア開状態を示す。図1、図2において、101は撮影レンズを備えたレンズ鏡筒部で、本実施例では、撮影レンズの被写体側を前側と定義する。また、図3はバリア開状態を斜め前から見た斜視図である。
撮影レンズ前面には、撮影レンズの両側面から前面までの滑らかな曲面で構成されたドーム状のバリア102及び103が、レンズ鏡筒側面に設けられたバリア回転軸104を中心に駆動可能に配設されている。バリアは、図1に示すレンズ前側を覆う閉状態と、図2に示すレンズの有効な光束が入射可能となる開状態、の駆動が可能となっている。
バリア回転軸104は、レンズの光軸をはさんで対照の位置に2軸設けられている。上側バリア回転軸104aと、下側バリア回転軸104bの2本の軸は、それぞれレンズ鏡筒を挟んで両端に設けられている。本実施例におけるドーム状バリアは、上下のバリア群102、103が、それぞれ2枚で構成されており、全部で4枚に分割されている。本実施例では、それぞれのバリア群102、103で、閉状態における光軸中央側を覆うバリア102a、103aを中央バリアと呼び、レンズの外側を覆うバリア102b、103bを外バリアと呼する。
図4は本実施例に関わるバリア部の分解斜視図である。中央バリア102a、外側バリア102bには、回転軸に回動可能な状態で嵌合する孔部402、403が設けられており、2枚のバリアは、上側のバリア群102a、102bの2枚は上側のバリア回転軸104aに挿入され、止め輪401によって回転軸104からの抜け止めをされている。下側のバリア103a、103bも同様に、バリア回転軸104bに挿入され、止め輪401によって抜け止めをされている。
上下のバリア群102、103は、それぞれのバリア回転軸104を中心とし、後述する方法で相反方向に規定の角度回転運動することで、開閉動作を行う。すなわち上側のバリア群102は上側に回動し、下側のバリア群103は下側に回動することで、レンズの開閉動作を行う。この時、バリア群102においては、後述する機構により、図2に示すように、上側中央バリア102aは上側に移動し、上側外バリア102bと重なった状態で、開状態まで移動する。下側のバリア群103においても同様に、下側中央バリア103aは下側に移動し、下側外バリア102bと重なった状態で、開状態まで移動する。そのため、それぞれのバリア群において、バリア部開閉に必要な回動角度は、外側のバリアより内側のバリアのほうが大きい。
次に前述のバリア開閉機構を説明する。図4に示すように、バリア部開閉に必要な回動角度が大きい中央バリア102aの側面には長孔404が設けられている。また、外バリア側面には軸405が設けられており、軸405は長孔404内で回動可能な状態で係合している。
図5、図6、図7は上側のバリア群102における、それぞれバリア閉状態の位置と、中央バリアのみが動作している中間状態、バリア開状態を示している。中央バリアに設けられた長孔404の形状は、外バリアの軸405の径より、わずかに大きい径を、バリアの回転軸104を中心として、中央バリアの開閉に必要な回転角度と、外側バリアに必要な回転角度の差分である角度回転させて出来る形状である。例えば本実施例においては、中央バリアの開閉に必要な回転角度39°であり、外側バリアに必要な回転角度が24°でるので、長孔404の形状は、差分である15°(39°−24°=15°)回転させて出来る形状としている。
また、外バリア側面の軸405は、バリア閉状態で中央バリア長孔404の端部に位置するよう配設されている。長孔404と、軸405をこのような条件で、それぞれのバリア102a、102bに配置することで、中央バリアの動作に追従して、外バリアの駆動が行われ、開状態でバリア群102が重なった状態となるような、バリアの構成が可能となる。すなわち、本実施例のバリア機構では、図5に示すバリア閉じ状態から、中央バリア102aが15°回転駆動した図6に示す中間状態で、外バリアの軸部405が、中央バリアの長孔404の端部に当節し、その後、中央バリア102aと、外バリア102bが重なりあった状態で、バリア群102が24°回動し、図7に示すバリア開状態に至る。このような動作が、後述する駆動手段によって、上下それぞれのバリア回転軸部104にて行われることで、バリアの開閉動作が行われる。これによって、省スペース化されたドーム状のバリアを実現することが可能となる。このように、4枚分割としたバリアを、2枚のバリア群毎に、2本の回転軸に分割して配設することによって、回転軸方向の厚みの省スペース化が可能となり、小型化が可能となる。
図8は、本実施例のバリアの概念を表した、光軸を通る垂直方向の断面図である。上述のように、開状態でバリア群を重ねることで、バリア駆動部の省スペース化を実現している為、中央バリア102a、103aと、外バリア102b、103bの近接面は、必要最小限の隙間を空け、それぞれの回転軸104を中心としたドーム上の面で構成している。ここで、本実施例のバリアにおける、中央バリア102aの前側の面は、光軸を中心とした曲面としている。たとえば、図9に示すように、バリアのすべての面を、回転軸を中心としたドーム状バリアとした場合、その外観面である前側の面は、中央側が凹んだ不自然な見栄えとなる。そこで、図9に示す本実施例のバリアでは、中央バリアの表面を、光軸を中心とした曲面に代替している。これにより、前記中央部の凹面を無くすことが出来、閉状態の見栄えを自然なものとすることが出来る。
また、本発明のバリアは、開状態で中央バリアを外バリアの前側として重ね、閉状態においても、レンズ前面で中央バリアと外バリアの端部が重なるようにしている。このことにより、バリア閉状態で、レンズ中央付近に荷重を加えられた場合でも、2枚のバリアで荷重を受けることが出来るため、レンズ保護をより強固に行うことが出来る。
図10は、レンズ鏡筒部101と、バリア102、103の断面を模式的に表した図である。また、図11は、バリア102、103を不図示とした、本実施例におけるバリア機構の要部をあらわした斜視図である。本実施例のバリア機構では、図10・11に示すように、レンズ鏡筒部101に外バリアの受け形状の1001を設けている。この受け形状1001は、外バリアの裏面の面から、駆動に必要なわずかな隙間分オフセットした形状である。この受け形状1001を有することで、バリア閉状態において、バリアに加えられた静圧荷重を、この受け形状で受けることが出来るので、レンズ鏡筒101のレンズ前玉101aへの傷つきからの保護を、より強固に行うことが出来る。
また、本実施の形態のバリアにおける、外バリア102b、103bの端部には、中央バリア102a、103aの厚さと略等しい高さのリブ801、802を備えている。
図12は、本実施例における、レンズ鏡筒部101、バリア102、103、本体のカバー1201の配置を表した断面図である。断面図に表されるように、本体のカバーは、バリア開閉時の軌跡を逃げる必要がある。そのため本体カバーの隙間1202は、最も外側の軌跡を駆動する中央バリア102a、103aによって決定される。すなわち、概略外バリア表面と、中央バリア表面の差分がバリア閉状態における隙間1202となる。そのため、外バリア端部に、中央バリアの表面までの厚さと略等しいリブ801、802を備えることで、バリア閉状態における、隙間を隠し、見栄えを良くすることが出来る。
図13は、上側の中央バリア102aと、後述するバリアアーム1304の構成を示す分解斜視図である。図13に示すように、中央バリア102aには、後述する駆動源に接続されたバリアアーム1304aとの接続用の孔1302が設けられており、バリア回転軸104を有する板金1303を挟んで、中央バリアの孔部1302とバリアアームの端部に設けられた軸部1304aを係合させることで、バリアアーム1304と中央バリア102aが一体となる。このように、後述する駆動源に接続したバリアアームを、バリアと接続する方式にすることで、組立時、駆動部の動作を確認した後で、弧の字状のバリアを組み付けることが可能となる。これによって、組立不良を少なくすることが出来る。
図14は、上側のバリア回転軸104aにおける、バリア群102とバリアアーム1304、後述する歯車を有する部材1306と、弾性部材であるトグルバネ1305の構成を示す分解斜視図である。また、図15は、上側のバリア回転軸104aにおける断面図である。図14、15に示すように、バリアアーム1304は、それぞれのバリア回転軸104で、バリア回転軸と同軸にて回動可能に配設されている。バリア回転軸が設置されている板金1303の1方の面には、上側のバリア群102が重ねて配設され、止め輪401で抜け止めをされている。もう1方の面のバリア回転軸104aには、バリアアーム1304と、後述する歯車を有する部材1306と、後述するトグルバネ1305が装着され、止め輪1309で抜け止めをされている。回転軸に装着されている部材1306は、バリア回転軸中心に回動する平歯車1306aを有している。平歯車1306aのピッチ円直径は、2本のバリア回転軸104a、104bの間の距離と等しく設定される。下側のバリア回転軸104bにおいても、下側バリア群の回転中心で回動する平歯車を有する部材1307を装備した同様の構成としている(図19)。下側バリア群の回転中心で回動する部材1307における平歯車1307aのピッチ円直径も、2本のバリア回転軸104a、104bの間の距離と等しく設定されている。
それぞれの回転軸104に装着された平歯車は、同一モジュールで、同一歯数の平歯車である。このような構成により、上述の隣り合う平歯車のうち、どちらか一方を駆動することによって、それぞれのバリアを、回転軸104を中心に相反方向に回動することが可能となる。これによって、バリア群102と、駆動部に接続された平歯車を同軸で回動することが可能となる。これによって、駆動力の伝達時におけるロスが少ない、効率のよいバリア機構を実現することが可能となる。
また、上下の回転軸に装着された歯車を有する部材1306と、バリアアーム1304には、それぞれ回転軸から円周方向に変位した位置に突起状アーム1306b、1304bを有している。図16は、上側のバリア回転軸104aにおける、歯車を有する部材1306と、バリアアーム1304と、トグルバネ1305の構成を示した斜視図である。図16に示すように、本実施例のバリア機構では、トグルバネのコイル部1305aを、歯車を有する部材1306に挿入して装備されている。この時トグルバネの両端の腕部1305bは、回転軸平歯車とバリアアームの突起状アームを挟んで配置されている。このように、バリアアーム1304と一体となったバリア102aと、歯車を有する部材1306とを弾性部材であるトグルバネ1305を介して接続することで、歯車の動作に必要な、歯車同士のガタや、位相ずれを吸収し、さらにバリアの開閉状態のプリチャージが可能となる。
図17、18に、バリア閉じ状態からのトグルバネによるプリチャージの様子を示す。図17は、バリア閉じ状態でプリチャージの無い状態を表している。図18は、バリア閉じ状態でプリチャージしている状態を表している。歯車を有する部材1306と、中央バリアと一体で駆動するバリアアーム1304が、中央バリアの必要回転角度分回転を行うと、図17に示すように、バリア102がレンズ鏡筒部に設けられたストッパ1701に当節することで、バリア102と、バリアアーム1304の駆動が停止する。その後、バリアアーム1304が停止した図17の状態から、さらに歯車を有する部材1306を回動させることで、図18に示すように、トグルバネ1305が巻き閉められる。開方向においては逆の動作である。また、下側のバリア群103においても同様の構成としている。これによって、バリアの開閉状態で、プリチャージ力を発生させることが可能となる。
上述した構造により、どちらか一方の歯車を駆動させることで、4枚に分割されたバリア羽根を相反方向に駆動し、バリアの開閉を行うことが可能となった。
図19は下の回転軸104bを回動する部材の構成を表した斜視図である。本実施の形態では、図19に示す用に、下側の回転軸104bを回動する、歯車を有する部材1307を、平歯車1307aと同一の回転軸を回動する第1のウォームホイール1307eを合体した2段の歯車とし、駆動源であるモータ2001から駆動力を伝達する。図20は、本実施例における駆動源であるモータからの、ギヤ構成を表す斜視図である。ここでの、モータ2001は後述する制御基板と、図示しないフレキシブル基板によって電気的に接続されており、電気を供給することによってモータの軸が回動する。尚、本実施例で使用しているモータはステッピングモータである為、後述する撮像装置本体からの制御信号を受けての細かいモータ制御が可能となり、バリアの開閉角度を細かく調節することができる。ステッピングモータそのものの構成については一般的である為、説明は省略する。また、モータの回転軸には第2のウォーム2003が装着されている。
第1のウォームホイール1307eは、第1のウォームギヤ2002によって駆動される。ここで、第1のウォームギヤ2002は、ウォーム部2002aとホイール部2002bの2段構成となっている。該第1のウォームギヤ2002は、モータ2001の軸芯を回転駆動する第2のウォームギヤ2003によって駆動される。ここで、ウォームの回転軸は、ウォームホイールの回転軸に直交する方向であれば成立するため、バリア回転軸を回動する第1のウォームホイール1307eから、少なくとも2つのウォームギヤとホイールの組み合わせを介して、モータ2001を配設することで、モータの設置位置に自由度を与えることが出来る。
図21は、第1のウォームホイール1307eと歯車を有する部材1306bと、レンズ鏡筒部における駆動部保持部106の組み立て時の位置関係を表す図である。
図22は、駆動部保持部106に対する、第1のウォームホイール1307eと歯車を有する部材1307の組み立て時の状態を表す斜視図であり、図中の矢印は組み立て方向を表している。図21に示す用に、バリア回転軸を回動する第1のウォームホイール1307eの外周の一部には、凹部(1307g、1307h、1307i)が設けられており、保持部106の対応する位置に凸部が設けられている(106a、106b、106c)。それぞれの部材に設けられた凹凸形状は、組み立て時の位置関係でカギ穴のように対応するようになっている。本実施例のバリア機構では、バリアが閉状態で、凹凸形状が合致するようになっている。また、本実施例のバリア機構において、駆動部保持部106へのバリア機構の組み付けは、図に示すように、歯車を有する部材1306等の構成部材を、バリア回転軸が設置されている板金1303に組み込み、該ユニットを、駆動部保持部106に、図22に示す矢印の方向から組み込む構造としている。このため、上述の凹凸形状を設けることにより、歯車を有する部材1306が、バリアが閉状態に対応する位相となるように、本バリア機構を組み立てることが可能となる。
また、本実施例のバリア機構では、駆動源に歯車を有する部材1307の回転にあわせて、まず下側バリア群103が駆動する。上側バリア群102は歯車を有する部材1306aの駆動によって回動させられるので、上側バリア群102の駆動は、少なくとも下側バリア群103の駆動と同時か、歯車の回転ガタ分遅れて動作する。そこで、本実施例のバリア機構では、図8に示したバリア断面で示す用に、下側バリア群103の中央バリア103aの一部に、閉状態で、上側バリア群の中央バリア102aの一部と差なり合うインローを形成し、特にインロー部は、下側バリア群の中央バリア103aが前側となるように形成されている。上述したように、本実施例のバリア機構では、下側バリア群103aは上側バリア102a群より、先に動作する。このため、下側バリア群の中央バリア103aに、インローの前側を形成することで、バリアのインロー部の引っかかりを防止することが出来る。
次に、上述の構成のドーム状バリアを装備したビデオカメラの構成について説明する。
図23に示すように、撮像装置本体2301は前玉レンズ2311及びその後方に図示しないズームレンズが取り付けられたレンズ鏡筒部2302、操作/記録部2303、表示部2304から成り、操作/記録部2303は更に本体2301を起動する為の電源SW2305、撮影モードと再生モードを切り替えるためのモード切り替えSW(不図示)、及びズーム操作を行う為のズームSW2306が搭載されている。また、レンズ鏡筒部2302の先端にはフィルターネジ部2307が設けられている。フィルターネジ部2307は、撮影を補助する為の各種アクセサリーを装着する取り付け部となる為のものであり、アクセサリーは例えば焦点距離を変化させることのできるコンバータレンズ2309がある。コンバータレンズ2309側にも上記フィルターネジ部2307に嵌合する為の取り付け形状2310が設けられており、使用者はコンバータレンズ2309の取り付け部2310と本体のフィルターネジ部2307を嵌合させつつ、コンバータレンズ2309を前方から見て時計回りに回転させることによって、コンバータレンズ2309を取り付けることができる。更に、フィルターネジ2307には一部切り欠き穴が設けられており、この切り欠き穴から先端部分だけを突出させるようにして検知SW2308が搭載されている。この検知SW2308はコンバータレンズ2309が装着された際に、コンバータレンズ2309の取り付け部2310によって押されるようになっており、コンバータレンズ2309の装着を検知することができる。
以上の構成における制御ブロック図を図27に示す。電源SW2702及びモード切り替えSW2703操作時には、制御部2704へと信号が送られる。この信号を受けて、制御部2704はバリア駆動モータ2705へと信号を送り、バリア駆動モータ2705を駆動してレンズバリア2706を開閉させる。ズームSW2707操作時にはやはり制御部2704へと信号が送られ、制御部2704からレンズ駆動部2708へと信号が送られて、ズームレンズ2709が移動し、移動後のズームレンズ2709の位置情報が、制御部2704を通じて今度はバリア駆動モータ2605へと送られて、必要な分レンズバリア2706を開閉させる。コンバータレンズの取り付けを検知SW2710が検知した際には、制御部2704からの信号によって、レンズバリア2706は閉じた状態(閉状態)と、最大まで開いた状態(全開状態)のいずれかになるよう制御される。理由は後述する。
次に、フローチャートに沿って本発明の制御全体の流れについて説明する。
まず、ビデオカメラの電源をON(S2802)にすると、本体の制御部がモード状態の判別を行う(S2803)。この時、本体が再生モードだった場合には、バリアは閉じた状態のままである(S2805)。撮影モードだった場合、更にコンバータレンズが装着されているかどうかを判別する(S2806)。その結果コンバータレンズが装着されていると判断した場合は、バリアはズームレンズの位置に依らず全開状態になる(S2804)。コンバータレンズを装着していなかった場合、本体の制御部は現在のズームレンズの位置を検出し(S2807)、その結果に従ってバリア駆動のステッピングモータを駆動させ(S2808)、決められた量だけバリアの開閉角度を調節する(S2809)。その後はズームSWが操作される度に(S2810)本体はズーム後のズームレンズの位置を検出し、その位置に応じてステッピングモータを駆動させてバリアの開閉角度を調節する。
次に、ズームレンズの位置に応じたレンズバリアの開閉制御に関する詳細を説明する。
図24は本発明の撮像装置における、光軸に平行な面に沿った要部断面図である。
図28のフローチャートで示したような制御により、ズームレンズの位置に応じてレンズバリア2411は適切な開閉角度に保持される。すなわち、図24で示すように、前玉レンズ2402に入射する光のうち、A範囲の光は画像を結像するのに必要な有効光線の領域であり、A範囲の外側は画像に影響を及ぼす可能性のある不要外光である。よって、レンズバリア2411は有効光線のみ前玉レンズ2402に入射させ、不要外光を遮光するような開閉角度にて保持するよう制御される。この有効光線の領域であるA範囲は、ズームレンズと前玉レンズの位置関係により決定される。すなわち、図25に示すように、ズームレンズ2503が短焦点距離側(α)の位置にある時と、長焦点距離側(β)の位置にある時では、長焦点距離側(β)の方が前玉レンズ2503の直前における有効光線領域が広くなる(Y1<Y2)。そこで、ズームレンズが短焦点側に移動した場合はその分レンズバリアを閉じ、逆に長焦点側に移動した場合はその分レンズバリアを開くよう制御することにより、常に不要外光のみをレンズバリアで遮光することができる。(ズームレンズの移動機構に関しては一般的である為、説明は省略する。)
但し、図24に示すように、有効光線領域内であっても、レンズバリア端面2415で内面反射した光が不要外光となって前玉レンズに入射する可能性がある。しかし、本発明のレンズバリアにおいては、内面反射する部分がレンズバリア2411の板厚分しかない為、従来と比較して内面反射を最小限に抑えることができる。これに加え、レンズバリア端面2415に反射防止用の表面処理を施すことにより、内面反射の影響をほぼ無視できるレベルにすることができる。
更に、本発明の形態であれば図28の構成と違い、レンズバリアが外観側に突出しない分、フィルターネジ部を設けることが可能となり、コンバータレンズなどのアクセサリー類の装着が可能である為、より製品価値が高まる。
但し、コンバータレンズ装着時には、図26のようにコンバータレンズ2609自体が不要外光の一部を遮光する為、レンズバリア2611による遮光効果は薄れる。更に、コンバータレンズ2609より入射した有効光線がレンズバリア2611に反射することによる映りこみ(フレア)が生じる可能性もある。そこで、コンバータレンズの装着時には図27のフローチャートで示したように、撮影時にはレンズバリアは常に最大まで開いた状態(全開状態)になるよう制御する。このような構成にすれば、上述したようなコンバータレンズ装着時の問題を回避でき、より適切に必要な時だけレンズバリアにフード効果を持たせることができる。
102 上側バリア群
103 下側バリア群
104 バリア回転軸
1001 バリアの受け形状
1304 バリアアーム
1305 トグルバネ
1306 上側バリア群の回転中心で回動する平歯車を有する部材
1307 下側バリア群の回転中心で回動する平歯車を有する部材
2301 撮像装置本体
2302 レンズ鏡筒部
2303 操作/記録部
2304 表示部
2305 電源SW
2306 ズームSW
2307 フィルターネジ部
2308 検知SW
2309 コンバータレンズ
2310 取り付け部
2311 前玉レンズ
2402 前玉レンズ
2404 フィルターネジ部
2411 レンズバリア
2415 レンズバリア端面
2502 前玉レンズ
2503 ズームレンズ
2701 撮像装置
2702 電源SW
2703 モード切り替えSW
2704 制御部
2705 バリア駆動モータ
2706 レンズバリア
2707 ズームSW
2708 レンズ駆動部
2709 ズームレンズ
2710 検知SW
2901 撮像装置
2902 レンズバリア
2903 前玉レンズ
3001 撮像装置
3002 レンズバリア
3003 前玉レンズ
3004 レンズ

Claims (5)

  1. ズーム動作可能なレンズを備えたレンズ鏡筒と、ズームレンズの前記レンズ鏡筒内での位置を検出する為の検出手段と、電気的に作動する少なくとも2枚の羽で構成されるレンズバリアと、前記レンズバリアを駆動する為の駆動手段と、前記レンズバリアの開閉を制御する為の制御手段とを有する撮像装置において、前記レンズバリアは前記レンズ鏡筒の光軸に直交する平面上に配設された、バリア開閉軸を中心に、レンズ鏡筒の前面を開閉するとともに、前記検出手段で検出されたズームレンズの位置に応じて、前記制御手段及び前記駆動手段で前記レンズバリアの開閉位置を制御することにより、レンズバリアで不要外光をカットし、フレアを防止できることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、前記駆動手段は、ステッピングモータ−であることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載の撮像装置であって、前記撮像装置は更にアクセサリーの着脱が可能な着脱機構を有することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置であって、前記撮像装置には更にアクセサリーが取り付けられたことを検知する為の検知手段が設けられていることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置であって、前記検知手段により前記アクセサリーが取り付けられたことを検知した際には、前記ズームレンズの位置に依らず、前記レンズバリアの制御を閉状態と全開状態の2通りのみの制御とすることを特徴とする撮像装置。
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