JP2010281798A - 無線測距測位システム、測距測位装置、測距測位方法および測距測位プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インパルスを受信する受信機が、インパルス受信時に自装置の受信限界強度と、インパルスの電波強度との差である検知余裕を算出し、予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて、インパルスを検知した検知時刻を補正する。
【選択図】図1
Description
まず、図1を用いて、実施例1に係る無線測距測位システムの構成について説明する。図1は、実施例1に係る無線測距測位システムの基本構成要素例を示す図である。図1に示すように、実施例1に係る無線測距測位システムSY1は、測距測位装置である送信機10および受信機100を有する。送信機10は、受信機100に対してインパルスを送信する。また、受信機100は、送信機10によって送信されたインパルスを受信する。
このように、実施例1に係る無線測距測位システムSY1では、受信機100が、インパルス受信時に、インパルス検知時刻を記憶しておき、受信したインパルスの電波強度と自装置の受信限界強度との差である検知余裕を算出する。そして、受信機100は、予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて、インパルス検知時刻を補正する。すなわち、無線測距測位システムSY1は、インパルスの電波強度に応じて変動するインパルス検知時刻を補正する。この基本構成要素を用いて測位測距システムを構築することで測距測位を高精度に行うことができる。
まず、図2を用いて、実施例2に係る無線測距測位システムの構成について説明する。
これは移動端末の位置を測位サーバ側で計算するシステムを想定している。図2は、実施例2に係る無線測距測位システムの構成例を示す図である。図2に示した無線測距測位システムSY2は、TDOA測位方式を採用しているものとする。
次に、図3を用いて、図2に示した移動局20の構成について説明する。図3は、実施例2における移動局20の構成例を示す図である。図3に示すように、実施例2における移動局20は、アンテナ21と、送信部23と、制御部25とを有する。
次に、図5を用いて、図2に示した基地局200の構成について説明する。図5は、実施例2における基地局200の構成例を示す図である。図5に示すように、実施例2における基地局200は、アンテナ210と、スイッチ220と、送信部230と、受信部240と、制御部250とを有する。
次に、図8を用いて、図7に示した検知余裕と検知誤差時間との関係の算出処理について説明する。図8は、検知余裕と検知誤差時間との関係の算出処理例を示す図である。上述したように、検知余裕と検知誤差時間との関係を示す情報は、基地局200の製造工程において算出される。
次に、図9を用いて、実施例2における基地局200による処理の手順について説明する。図9は、実施例2における基地局200による処理手順を示すフローチャートである。
上述してきたように、実施例2に係る無線測距測位システムSY2では、基地局200が、インパルス受信時に受信したインパルスの電波強度と受信限界強度との差である検知余裕を検出する。そして、基地局200は、検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて、インパルス検知時刻を補正する。そして、測位サーバ1は、各基地局によって補正されたインパルス検知時刻を用いて、測距測位を行う。これにより、実施例2に係る無線測距測位システムSY2は、TDOA測位方式を採用する場合に、測距測位を高精度に行うことができる。
まず、図11を用いて、実施例3に係る無線測距測位システムの概要について説明する。図11は、実施例3における移動局30によって送信されるフレームの一例を示す図である。図11に示した例のように、実施例3における移動局30は、電波強度の異なる複数のインパルスを含むフレームを基地局200へ送信する。具体的には、移動局30は、測距測位部のインパルスの電波強度を徐々に減衰させる。かかるフレームを受信した基地局200は、測距測位部のインパルスを減衰させることなく、検知余裕を検出することができる。
次に、図12を用いて、実施例3における移動局30の構成について説明する。図12は、実施例3における移動局30の構成例を示す図である。図3に示すように、実施例2における移動局30は、アンテナ21と、制御部25と、送信部33とを有する。以下では、既に示した構成部位と同様の機能を有する部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
上述してきたように、実施例3における移動局30は、電波強度の異なる複数のインパルスを含むフレームを基地局200へ送信する。これにより、基地局200は、測距測位部のインパルスを減衰させることなく、検知余裕を検出することができる。
まず、図13を用いて、実施例4に係る無線測距測位システムの構成について説明する。図13は、実施例4に係る無線測距測位システムの構成例を示す図である。ここでは移動端末が各基地局の位置情報を持っており、移動端末側で測位計算を行うことを想定した例である。図13に示した無線測距測位システムSY3は、TWR測距方式を採用しているものとする。
次に、図16を用いて、実施例4における移動局40の構成について説明する。図16は、実施例4における移動局40の構成例を示す図である。図16に示すように、実施例4における移動局40は、アンテナ21と、スイッチ22と、送信部23と、受信部44と、制御部45とを有する。
次に、実施例4における基地局400の構成について説明する。実施例4における基地局400は、図5に示した基地局200の構成と同様である。ただし、基地局400は、図5に示した基地局200と比較して、補正部253の処理が異なる。ここでは、基地局200と基地局400とを区別するために、基地局400の補正部を、補正部453とする。
上述してきたように、実施例4に係る無線測距測位システムでは、基地局400が、移動局40へインパルスを送信する時刻を補正し、移動局40が、基地局400によって送信されたインパルスを検知したインパルス検知時刻を補正する。これにより、実施例4に係る無線測距測位システムは、TWR測距方式や、TOA測位方式を採用する場合に、測距測位を高精度に行うことができる。
まず、実施例5に係る無線測距測位システムSY5の概要について説明する。実施例5における移動局50や基地局500が複数のフレームを送信する場合、インパルスの電波強度を減衰させる態様として、以下に示す(1)〜(4)が考えられる。
基地局500:受信したインパルスをフレームごとに徐々に減衰させる。
(2)移動局50 :フレームごとに電波強度を減衰させたインパルスを送信する。
基地局500:受信したインパルスを減衰させない。
(3)基地局500:電波強度が同一であるインパルスを送信する。
移動局50 :受信したインパルスをフレームごとに徐々に減衰させる。
(4)基地局500:フレームごとに電波強度を減衰させたインパルスを送信する。
移動局50 :受信したインパルスを減衰させない。
図18を用いて、実施例5における移動局50の構成について説明する。図18は、実施例5における移動局50の構成例を示す図である。図18に示すように、実施例5における移動局50は、アンテナ21と、スイッチ22と、制御部45と、送信部53と、受信部54とを有する。
次に、図19を用いて、実施例5における移動局50による処理の手順について説明する。図19は、実施例5における移動局50による処理手順を示すフローチャートである。
上述してきたように、実施例5に係る無線測距測位システムSY5では、移動局50が、移動局50および基地局500の検知余裕を検出して、インパルスの往復時間を補正する。このため、実施例5に係る無線測距測位システムSY5は、測距測位を高精度に行うことができる。
上記実施例1〜5では、インパルスの電波強度を徐々に減衰させることにより、移動局や基地局の検知余裕を検出する例を説明した。しかし、移動局や基地局は、二分探索を用いて検知余裕を検出してもよい。図20を用いて具体的に説明する。図20は、二分探索を用いて検知余裕を検出する処理の一例を示す図である。
また、上記実施例1〜5で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図21を用いて、上記の実施例1〜5における移動局や基地局と同様の機能を有する測距測位プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。
前記受信機は、
前記送信機によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する初期検出部と、
前記インパルスの電波強度と、前記受信機の受信限界強度との差である検知余裕を検出する検知余裕検出部と、
予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記検知余裕検出部によって検出された検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて前記初期検出部によって検出された検知時刻を補正する補正部と
を備えたことを特徴とする無線測距測位システム。
複数の同強度のインパルスを含むフレームを前記受信機へ送信する送信部を備え、
前記受信機は、
前記送信部によって送信されたフレームに含まれる各インパルスが異なる電波強度になるように、前記各インパルスの電波強度を減衰させる減衰部をさらに備え、
前記検知余裕検出部は、前記減衰部によって減衰された前記各インパルスを検知できるか否かを判定することにより、前記検知余裕を検出することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の無線測距測位システム。
電波強度の異なる複数のインパルスを含むフレームを前記受信機へ送信する送信部を備え、
前記検知余裕検出部は、前記送信部によって送信された前記電波強度の異なる複数のインパルスを検知できるか否かを判定することにより、前記検知余裕を検出することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の無線測距測位システム。
複数の同強度のインパルスを含む複数のフレームを前記受信機へ送信する送信部を備え、
前記受信機は、
前記送信部によって送信された前記フレームに含まれるインパルスを、フレームごとに異なる電波強度になるように減衰させる減衰部をさらに備え、
前記検知余裕検出部は、前記減衰部によって減衰された前記フレームに含まれるインパルスを検知できるか否かを判定することにより、前記検知余裕を検出することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の無線測距測位システム。
フレームごとに電波強度の異なるインパルスを含む複数のフレームを前記受信機へ送信する送信部を備え、
前記検知余裕検出部は、前記送信部によって送信された前記フレームに含まれるインパルスを検知できるか否かを判定することにより、前記検知余裕を検出することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の無線測距測位システム。
前記受信機は、
前記送信機によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する第一の初期検出部と、
前記インパルスの電波強度と、前記受信機の受信限界強度との差である検知余裕を検出する第一の検知余裕検出部と、
予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記第一の検知余裕検出部によって検出された検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いてインパルスを送信する時刻を補正する第一の補正部とを備え、
前記送信機は、
前記受信機によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する第二の初期検出部と、
前記インパルスの電波強度と、前記送信機の受信限界強度との差である検知余裕を算出する第二の検知余裕検出部と、
前記検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記第二の検知余裕検出部によって検出された検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて前記第二の初期検出部によって検出された検知時刻を補正する第二の補正部と
を備えたことを特徴とする無線測距測位システム。
前記第一の補正部によって特定された検知誤差時間を、前記送信機へ送信する第一の送信部をさらに備え、
前記第二の補正部は、前記第一の送信部によって送信された検知誤差時間を用いて、前記往復時間を補正することを特徴とする付記9に記載の無線測距測位システム。
前記第一の補正部によって補正された時刻に、複数の同強度のインパルスを含むフレームを前記送信機へ送信する第一の送信部をさらに備え、
前記送信機は、
前記第一の送信部によって送信されたフレームに含まれる各インパルスが異なる電波強度になるように、各インパルスの電波強度を減衰させる減衰部をさらに備え、
前記第二の検知余裕検出部は、前記減衰部によって減衰された前記各インパルスを検知できるか否かを判定することにより、前記検知余裕を検出することを特徴とする付記9に記載の無線測距測位システム。
前記第一の補正部によって補正された時刻に、電波強度の異なる複数のインパルスを含むフレームを前記送信機へ送信する第一の送信部をさらに備え、
前記第二の検知余裕検出部は、前記第一の送信部によって送信された電波強度の異なる複数のインパルスを検知できるか否かを判定することにより、前記検知余裕を検出することを特徴とする付記9に記載の無線測距測位システム。
複数の同強度のインパルスを含むフレームを前記受信機へ送信する第二の送信部をさらに備え、
前記受信機は、
前記第二の送信部によって送信されたフレームに含まれる各インパルスが異なる電波強度になるように、各インパルスの強度を減衰させる減衰部をさらに備え、
前記第一の検知余裕検出部は、前記減衰部によって減衰された前記各インパルスを検知できるか否かを判定することにより、前記検知余裕を検出することを特徴とする付記9に記載の無線測距測位システム。
電波強度の異なる複数のインパルスを含むフレームを前記受信機へ送信する第二の送信部をさらに備え、
前記第一の検知余裕検出部は、前記第二の送信部によって送信された電波強度の異なる複数のインパルスを検知できるか否かを判定することにより、前記検知余裕を検出することを特徴とする付記9に記載の無線測距測位システム。
前記送信機は、
フレームごとに電波強度の異なるインパルスを含むフレームを前記受信機へ送信する送信部と、
前記受信機によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する初期検出部と、
前記受信機によって送信されたインパルスの電波強度と前記送信機の受信限界強度との差である前記送信機の検知余裕を検出するとともに、前記送信部によって送信されたインパルスに応答して前記受信機からインパルスが送信されるか否かを判定することにより前記受信機の検知余裕を検出する検知余裕検出部と、
予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記検知余裕検出部によって検出された前記送信機の検知余裕に対応する検知誤差時間を特定するとともに、前記検知余裕検出部によって検出された前記受信機の検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて、前記初期検出部によってインパルスが検知された検知時刻と、前記送信部によって最初にフレームが送信された時刻との差である往復時間を補正する補正部と
を備えたことを特徴とする無線測距測位システム。
前記他の測距測位装置によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する初期検出部と、
前記インパルスの電波強度と、前記測距測位装置の受信限界強度との差である検知余裕を検出する検知余裕検出部と、
予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記検知余裕検出部によって検出された検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて前記初期検出部によって検出された検知時刻を補正する補正部と
を備えたことを特徴とする測距測位装置。
前記測距測位装置が、
前記他の測距測位装置によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する初期検出ステップと、
前記インパルスの電波強度と、前記測距測位装置の受信限界強度との差である検知余裕を検出する検知余裕検出ステップと、
予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記検知余裕検出ステップによって検出された検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて前記初期検出ステップによって検出された検知時刻を補正する補正ステップと
を含んだことを特徴とする測距測位方法。
前記他の測距測位装置によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する初期検出手順と、
前記インパルスの電波強度と、前記測距測位装置の受信限界強度との差である検知余裕を検出する検知余裕検出手順と、
予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記検知余裕検出手順によって検出された検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて前記初期検出手順によって検出された検知時刻を補正する補正手順と
を含んだことを特徴とする測距測位プログラム。
1 測位サーバ
2、4 可変ATT
3 タイムインターバルアナライザ
10 送信機
20、30、40、50 移動局
21、210 アンテナ
22、220 スイッチ
23、33、53、230 送信部
23a、231 インパルス発生器
23b、232 PA
24、44、54、240 受信部
25、45、250 制御部
33c、44b、242 可変ATT
44a、241 LNA
44c、243 インパルス検知部
44d、244 相関器
45a、101、251 初期検出部
45b、102、252 検知余裕検出部
45c、103、253、453 補正部
53c 送信側可変ATT
54b 受信側可変ATT
100 受信機
200、200a〜200c、400、400a〜400c、500 基地局
1000 コンピュータ
1020 キャッシュ
1030 HDD
1031 測距測位用データ
1040 ROM
1041 初期検出プログラム
1042 検知余裕検出プログラム
1043 補正プログラム
1050 CPU
1051 初期検出プロセス
1052 検知余裕検出プロセス
1053 補正プロセス
1060 バス
Claims (10)
- 送信機によってインパルスが送信された時刻と、受信機によって前記インパルスが受信された時刻とに基づいて、前記送信機と前記受信機との距離および前記送信機の位置を測定する無線測距測位システムであって、
前記受信機は、
前記送信機によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する初期検出部と、
前記インパルスの電波強度と、前記受信機の受信限界強度との差である検知余裕を検出する検知余裕検出部と、
予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記検知余裕検出部によって検出された検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて前記初期検出部によって検出された検知時刻を補正する補正部と
を備えたことを特徴とする無線測距測位システム。 - 前記予め決められた測距測位用インパルスは測距測位部の先頭インパルスであることを特徴とする請求項1に記載の無線測距測位システム。
- 前記関係は、前記送信機と、前記受信機と、前記送信機と前記受信機の間に接続されるケーブル及び減衰器とを用いて求めることを特徴とする請求項1に記載の無線測距測位システム。
- 前記送信機は、
複数の同強度のインパルスを含むフレームを前記受信機へ送信する送信部を備え、
前記受信機は、
前記送信部によって送信されたフレームに含まれる各インパルスが異なる電波強度になるように、前記各インパルスの電波強度を減衰させる減衰部をさらに備え、
前記検知余裕検出部は、前記減衰部によって減衰された前記各インパルスを検知できるか否かを判定することにより、前記検知余裕を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の無線測距測位システム。 - 前記送信機は、
電波強度の異なる複数のインパルスを含むフレームを前記受信機へ送信する送信部を備え、
前記検知余裕検出部は、前記送信部によって送信された前記電波強度の異なる複数のインパルスを検知できるか否かを判定することにより、前記検知余裕を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の無線測距測位システム。 - 前記送信機は、
複数の同強度のインパルスを含む複数のフレームを前記受信機へ送信する送信部を備え、
前記受信機は、
前記送信部によって送信された前記フレームに含まれるインパルスを、フレームごとに異なる電波強度になるように減衰させる減衰部をさらに備え、
前記検知余裕検出部は、前記減衰部によって減衰された前記フレームに含まれるインパルスを検知できるか否かを判定することにより、前記検知余裕を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の無線測距測位システム。 - 送信機と受信機との間で送受されるインパルスの往復時間に基づいて、前記送信機と前記受信機との距離および前記送信機の位置を測定する無線測距測位システムであって、
前記受信機は、
前記送信機によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する第一の初期検出部と、
前記インパルスの電波強度と、前記受信機の受信限界強度との差である検知余裕を検出する第一の検知余裕検出部と、
予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記第一の検知余裕検出部によって検出された検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いてインパルスを送信する時刻を補正する第一の補正部とを備え、
前記送信機は、
前記受信機によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する第二の初期検出部と、
前記インパルスの電波強度と、前記送信機の受信限界強度との差である検知余裕を算出する第二の検知余裕検出部と、
前記検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記第二の検知余裕検出部によって検出された検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて前記第二の初期検出部によって検出された検知時刻を補正する第二の補正部と
を備えたことを特徴とする無線測距測位システム。 - 他の測距測位装置との間でインパルスを送受する測距測位装置であって、
前記他の測距測位装置によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する初期検出部と、
前記インパルスの電波強度と、前記測距測位装置の受信限界強度との差である検知余裕を検出する検知余裕検出部と、
予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記検知余裕検出部によって検出された検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて前記初期検出部によって検出された検知時刻を補正する補正部と
を備えたことを特徴とする測距測位装置。 - 他の測距測位装置との間でインパルスを送受する測距測位装置による測距測位方法であって、
前記測距測位装置が、
前記他の測距測位装置によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する初期検出ステップと、
前記インパルスの電波強度と、前記測距測位装置の受信限界強度との差である検知余裕を検出する検知余裕検出ステップと、
予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記検知余裕検出ステップによって検出された検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて前記初期検出ステップによって検出された検知時刻を補正する補正ステップと
を含んだことを特徴とする測距測位方法。 - 他の測距測位装置との間でインパルスを送受する測距測位装置に実行させる測距測位プログラムであって、
前記他の測距測位装置によって送信されたインパルスのうち、予め決められた測距測位用インパルスの検知時刻を記録する初期検出手順と、
前記インパルスの電波強度と、前記測距測位装置の受信限界強度との差である検知余裕を検出する検知余裕検出手順と、
予め求められた検知余裕と検知誤差時間との関係に基づいて、前記検知余裕検出手順によって検出された検知余裕に対応する検知誤差時間を特定し、特定した検知誤差時間を用いて前記初期検出手順によって検出された検知時刻を補正する補正手順と
を含んだことを特徴とする測距測位プログラム。
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