JP2015184149A - 監視装置、監視システム、監視方法および監視プログラム - Google Patents

監視装置、監視システム、監視方法および監視プログラム Download PDF

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伸哉 田窪
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Abstract

【課題】監視エリアにおける電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことが可能な監視装置、監視システム、監視方法および監視プログラムを提供する【解決手段】監視装置は、所定エリアに配置された送信機から送信される電波、に基づく受信信号を出力する受信部と、前記受信部から受けた前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、第1の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した電波評価値と前記第1の期間の後の第2の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した前記電波評価値との関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部と、前記受信信号のレベルを調整可能な調整部と、調整タイミングの到来を判定するタイミング判定部とを備え、前記調整部は、前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整する。【選択図】図2

Description

本発明は、監視装置、監視システム、監視方法および監視プログラムに関し、特に、電波に基づいて人間の動作を監視する監視装置、監視システム、監視方法および監視プログラムに関する。
所定エリアにおいて、人間の動作を監視する監視装置が開発されている。監視方法の一例として、たとえば、「UWB−IRによる屋内侵入者検知に関する検討」寺阪圭司 他、電子情報通信学会論文誌B、第J90-B巻、第1号、pp.97-100、2007年1月1日(非特許文献1)には、UWB−IR(Ultra WideBand−Impulse Radio)による伝搬遅延プロファイルすなわち電力遅延プロファイルを用いる方法が開示されている。
しかしながら、非特許文献1に記載の方法では、広帯域の信号を用いることから他の無線サービスとの干渉が問題となり、また、受信信号の電力を用いることから屋内におけるマルチパスフェージングの影響を受け、検出精度が劣化する場合がある。
このような問題点を解決するための技術として、たとえば、特開2008−216152号公報(特許文献1)には、以下のような構成が開示されている。すなわち、イベント検出装置は、各アレイアンテナの受信信号に基づいて固有ベクトルすなわち到来角分布を計算し、当該固有ベクトルと、比較基準となる平時の固有ベクトルとの内積値を計算する。そして、イベント検出装置は、この内積値と所定の閾値との比較結果に基づいて、イベントの発生すなわち侵入者の検知を行なう。
「UWB−IRによる屋内侵入者検知に関する検討」寺阪圭司 他、電子情報通信学会論文誌B、第J90-B巻、第1号、pp.97-100、2007年1月1日
特開2008−216152号公報
たとえば、特許文献1に記載のイベント検出装置を倉庫内において用いる場合、当該イベント検出装置は、倉庫内が無人である状態においてキャリブレーションを行う。具体的には、たとえば、イベント検出装置は、キャリブレーションとして、自己が備える複数のアンテナから取得する各電気信号のレベルが所定範囲に収まるように、自己の回路におけるアンプの利得を調整する。
しかしながら、倉庫において、物品は日常的に移動されるものである。たとえば、倉庫内に保管されている資材の配置が変更された場合、またはイベント検出装置の設置位置が変更された場合、イベント検出装置のアンテナによって受信される電波の受信電力が低下し、上記電気信号のレベルが上記所定範囲を外れてしまうことがある。このような場合、イベント検出装置は、上記固有ベクトルを正しく算出することができず、正しい検知結果を得られなくなる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、監視エリアにおける電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことが可能な監視装置、監視システム、監視方法および監視プログラムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係る監視装置は、所定エリアに配置された送信機から送信される電波、に基づく受信信号を出力する受信部と、前記受信部から受けた前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、第1の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した電波評価値と前記第1の期間の後の第2の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した前記電波評価値との関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部と、前記受信信号のレベルを調整可能な調整部と、調整タイミングの到来を判定するタイミング判定部とを備え、前記調整部は、前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整する。
(9)また、この発明の別の局面に係る監視装置は、所定エリアに配置された送信機から送信される電波を受信する3つ以上のアンテナと、各前記アンテナによって受信された前記電波に基づいて、前記アンテナごとに受信信号を出力する受信部と、前記受信部から受けた各前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部とを備え、前記監視部は、所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて前記電波評価値を算出する。
(10)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係る監視システムは、所定エリアに配置され、電波を送信する送信機と、前記電波を受信する監視装置とを備え、前記監視装置は、前記電波に基づく受信信号を出力する受信部と、前記受信部から受けた前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、第1の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した電波評価値と前記第1の期間の後の第2の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した前記電波評価値との関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部と、前記受信信号のレベルを調整可能な調整部と、調整タイミングの到来を判定するタイミング判定部とを含み、前記調整部は、前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整する。
(11)また、この発明の別の局面に係る監視システムは、所定エリアに配置され、電波を送信する送信機と、監視装置とを備え、前記監視装置は、前記送信機から送信される前記電波を受信する3つ以上のアンテナと、各前記アンテナによって受信された前記電波に基づいて、前記アンテナごとに受信信号を出力する受信部と、前記受信部から受けた各前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部とを含み、前記監視部は、所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて前記電波評価値を算出する。
(12)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係る監視方法は、所定エリアに配置された送信機から送信される電波、に基づく受信信号を出力するステップと、第1の期間において出力された前記受信信号に基づいて第1の電波評価値を算出するステップと、前記第1の期間の後の第2の期間において出力された前記受信信号に基づいて第2の電波評価値を算出するステップと、前記第1の電波評価値および前記第2の電波評価値の関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行うステップと、調整タイミングの到来を判定するステップと、前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整するステップとを含む。
(13)また、この発明の別の局面に係る監視方法は、所定エリアに配置された送信機から送信される電波を3つ以上のアンテナによって受信するステップと、各前記アンテナによって受信された前記電波に基づいて、前記アンテナごとに受信信号を生成するステップと、生成した各前記受信信号に基づいて、前記各アンテナが所定条件を満たすか否かを判断するステップと、前記所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行うステップとを含む。
(14)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係る監視プログラムは、所定エリアに配置された送信機から送信される電波を受信する監視装置において用いられる監視プログラムであって、コンピュータに、第1の期間において前記電波に基づいて出力された受信信号、に基づいて第1の電波評価値を算出するステップと、前記第1の期間の後の第2の期間において前記電波に基づいて出力された受信信号、に基づいて第2の電波評価値を算出するステップと、前記第1の電波評価値および前記第2の電波評価値の関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行うステップと、調整タイミングの到来を判定するステップと、前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整するステップとを実行させるためのプログラムである。
(15)また、この発明の別の局面に係る監視プログラムは、所定エリアに配置された送信機から送信される電波を3つ以上のアンテナによって受信する監視装置において用いられる監視プログラムであって、コンピュータに、前記アンテナによって受信された前記電波ごとに生成された各受信信号に基づいて、各前記アンテナが所定条件を満たすか否かを判断するステップと、前記所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行うステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える監視装置として実現することができるだけでなく、監視装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本発明によれば、監視エリアにおける電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る監視システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムにおける受信機の構成を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る受信機において、監視部が行う空間特徴量の演算内容の比較例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る受信機において、監視部が行う空間特徴量の演算内容の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る受信機が可変利得アンプの利得を変更する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 図6は、本発明の実施の形態に係る受信機が電波評価値の算出を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態に係る受信機が算出した空間特徴量に基づいて算出された反応値の時間変化の一例を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る受信機が出力した空間特徴量に基づいて算出された反応値の時間変化の他の例を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る受信機において算出された3つの受信信号に基づく空間特徴量、に基づいて算出された反応値の時間変化の一例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る受信機において算出された2つの受信信号に基づく空間特徴量、に基づいて算出された反応値の時間変化の一例を示す図である。
最初に、本発明の実施の形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る監視装置は、所定エリアに配置された送信機から送信される電波、に基づく受信信号を出力する受信部と、前記受信部から受けた前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、第1の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した電波評価値と前記第1の期間の後の第2の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した前記電波評価値との関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部と、前記受信信号のレベルを調整可能な調整部と、調整タイミングの到来を判定するタイミング判定部とを備え、前記調整部は、前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整する。
このような構成により、たとえば、倉庫内の物の配置が変更されたことによって、受信信号のレベルが所定範囲を外れてしまった場合であっても、受信信号のレベルは再び所定範囲に収まるように調整されるため、正しい監視結果を取得することができる。したがって、監視エリアにおける電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことができる。
(2)好ましくは、前記調整タイミングは、周期的に到来するタイミングである。
このような構成により、あるタイミングにおいて所定エリアにおける電波環境が変化した場合でも、次の周期の到来によって受信信号のレベルを適切に調整することができる。
(3)好ましくは、前記調整タイミングは、前記所定エリアにおいて、または前記所定エリアにおける物体に対して、人間が所定の動作を行ったタイミングである。
このような構成により、所定エリアにおける人間の動作に基づいて、受信信号のレベルの調整に適したタイミングを判定することができる。
(4)好ましくは、前記調整タイミングは、前記所定エリアにおいて人間の動作を所定時間以上前記監視部が検知しなかったタイミングである。
このような構成により、所定エリアの電波状態が安定している状況で受信信号のレベルの調整を行うことができるため、調整内容が不安定になることを防ぐことができる。
(5)好ましくは、前記監視部は、前記調整タイミングが前記第1の期間の始まりから前記第2の期間の終わりまでの間に含まれる場合、前記第1の期間および前記第2の期間に対応する前記関係を前記監視処理に用いない。
このように、受信信号のレベルが調整されたことに起因して不安定となった電波評価値間の関係を除外して監視処理を行う構成により、正しい監視結果を得ることができる。
(6)好ましくは、前記監視装置は、さらに、前記電波を受信する3つ以上のアンテナを備え、前記受信部は、前記受信信号を前記アンテナごとに出力し、前記調整部は、前記アンテナごとの前記受信信号のレベルをそれぞれ調整可能であり、前記監視部は、所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて、前記電波評価値を算出する。
このような構成により、たとえば、電波評価値の算出に適した受信信号を選択的に用いて監視処理を行うことができるため、誤検知を回避することができる。
(7)より好ましくは、前記所定条件は、前記受信信号の信号対雑音比が所定範囲に含まれること、または前記電波の受信電力が所定範囲に含まれることである。
このような構成により、受信特性の良好な電波を選択的に用いて電波評価値を算出することができるため、誤検知を回避することができる。
(8)より好ましくは、前記監視装置は、さらに、前記所定条件を満たす前記アンテナが2つ以上存在しない場合に警報を出力する警報部を備える。
このような構成により、たとえば、1アンテナ分しか良好な受信信号を得ることができず、監視装置が電波評価値を算出できない場合に、監視装置を電波の受信状態が良い位置へ設置し直すようにユーザーに促すことができる。
(9)本発明の実施の形態に係る監視装置は、所定エリアに配置された送信機から送信される電波を受信する3つ以上のアンテナと、各前記アンテナによって受信された前記電波に基づいて、前記アンテナごとに受信信号を出力する受信部と、前記受信部から受けた各前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部とを備え、前記監視部は、所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて前記電波評価値を算出する。
このような構成により、たとえば、倉庫内の物の配置が変更されたことによって、各アンテナにおける電波の受信状態が変化した場合であっても、電波評価値の算出に適した受信信号を選択的に用いて監視処理を行うことができるため、誤検知を回避することができる。したがって、監視エリアにおける電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことができる。
(10)本発明の実施の形態に係る監視システムは、所定エリアに配置され、電波を送信する送信機と、前記電波を受信する監視装置とを備え、前記監視装置は、前記電波に基づく受信信号を出力する受信部と、前記受信部から受けた前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、第1の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した電波評価値と前記第1の期間の後の第2の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した前記電波評価値との関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部と、前記受信信号のレベルを調整可能な調整部と、調整タイミングの到来を判定するタイミング判定部とを含み、前記調整部は、前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整する。
このような構成により、たとえば、倉庫内の物の配置が変更されたことによって、受信信号のレベルが所定範囲を外れてしまった場合であっても、受信信号のレベルは再び所定範囲に収まるように調整されるため、正しい監視結果を取得することができる。したがって、監視エリアにおける電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことができる。
(11)本発明の実施の形態に係る監視システムは、所定エリアに配置され、電波を送信する送信機と、監視装置とを備え、前記監視装置は、前記送信機から送信される前記電波を受信する3つ以上のアンテナと、各前記アンテナによって受信された前記電波に基づいて、前記アンテナごとに受信信号を出力する受信部と、前記受信部から受けた各前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部とを含み、前記監視部は、所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて前記電波評価値を算出する。
このような構成により、たとえば、倉庫内の物の配置が変更されたことによって、各アンテナにおける電波の受信状態が変化した場合であっても、電波評価値の算出に適した受信信号を選択的に用いて監視処理を行うことができるため、誤検知を回避することができる。したがって、監視エリアにおける電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことができる。
(12)本発明の実施の形態に係る監視方法は、所定エリアに配置された送信機から送信される電波、に基づく受信信号を出力するステップと、第1の期間において出力された前記受信信号に基づいて第1の電波評価値を算出するステップと、前記第1の期間の後の第2の期間において出力された前記受信信号に基づいて第2の電波評価値を算出するステップと、前記第1の電波評価値および前記第2の電波評価値の関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行うステップと、調整タイミングの到来を判定するステップと、前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整するステップとを含む。
このような構成により、たとえば、倉庫内の物の配置が変更されたことによって、受信信号のレベルが所定範囲を外れてしまった場合であっても、受信信号のレベルは再び所定範囲に収まるように調整されるため、正しい監視結果を取得することができる。したがって、監視エリアにおける電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことができる。
(13)本発明の実施の形態に係る監視方法は、所定エリアに配置された送信機から送信される電波を3つ以上のアンテナによって受信するステップと、各前記アンテナによって受信された前記電波に基づいて、前記アンテナごとに受信信号を生成するステップと、生成した各前記受信信号に基づいて、前記各アンテナが所定条件を満たすか否かを判断するステップと、前記所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行うステップとを含む。
このような構成により、たとえば、倉庫内の物の配置が変更されたことによって、各アンテナにおける電波の受信状態が変化した場合であっても、電波評価値の算出に適した受信信号を選択的に用いて監視処理を行うことができるため、誤検知を回避することができる。したがって、監視エリアにおける電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことができる。
(14)本発明の実施の形態に係る監視プログラムは、所定エリアに配置された送信機から送信される電波を受信する監視装置において用いられる監視プログラムであって、コンピュータに、第1の期間において前記電波に基づいて出力された受信信号、に基づいて第1の電波評価値を算出するステップと、前記第1の期間の後の第2の期間において前記電波に基づいて出力された受信信号、に基づいて第2の電波評価値を算出するステップと、前記第1の電波評価値および前記第2の電波評価値の関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行うステップと、調整タイミングの到来を判定するステップと、前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整するステップとを実行させるためのプログラムである。
このような構成により、たとえば、倉庫内の物の配置が変更されたことによって、受信信号のレベルが所定範囲を外れてしまった場合であっても、受信信号のレベルは再び所定範囲に収まるように調整されるため、正しい監視結果を取得することができる。したがって、監視エリアにおける電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことができる。
(15)本発明の実施の形態に係る監視プログラムは、所定エリアに配置された送信機から送信される電波を3つ以上のアンテナによって受信する監視装置において用いられる監視プログラムであって、コンピュータに、前記アンテナによって受信された前記電波ごとに生成された各受信信号に基づいて、各前記アンテナが所定条件を満たすか否かを判断するステップと、前記所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行うステップとを実行させるためのプログラムである。
このような構成により、たとえば、倉庫内の物の配置が変更されたことによって、各アンテナにおける電波の受信状態が変化した場合であっても、電波評価値の算出に適した受信信号を選択的に用いて監視処理を行うことができるため、誤検知を回避することができる。したがって、監視エリアにおける電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[システム構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る監視システムの構成を示す図である。
図1を参照して、監視システム100は、送信機10と、受信機(監視装置)11とを備える。送信機10および受信機11は、警戒対象の所定エリア、ここでは、たとえば倉庫であるエリア5に設置される。
送信機10は、例えば、IEEE802.15.4として規格化されたZigBee方式に従ってパケット等を含む電波を、受信機11へ周期的に送信する。この電波は、例えば2.4GHz帯の無線信号である。
受信機11は、アレイ式電波センサであり、複数のアンテナを備え、送信機10から送信された電波の伝搬状態の変化を利用して動体の検知機能を実現する。具体的には、送信機10から送信された電波は、エリア5における壁、障害物、または監視対象である人間によって反射、透過もしくは回折し、受信機11に到達する。送信機10から送信された電波は、反射などを行うことなく直接受信機11に到達してもよい。
受信機11は、自己の備える各アンテナにおいて受信された各電波に基づいて、エリア5の状態を示す電波評価値を算出し、算出した電波評価値に基づいて、エリア5における人間の動作を監視する。
[受信機の構成および動作]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムにおける受信機の構成を示す図である。
図2を参照して、受信機11は、4つのアンテナ51と、受信部52と、調整部55と、監視部56と、タイミング判定部58と、警報部59と、4つのA/Dコンバータ64とを含む。
受信部52は、各アンテナ51に対応して、バンドパスフィルタ(BPF)61と、可変利得アンプ62と、復調器63との組を4つ含む。
受信部52は、送信機10から送信される電波を、アンテナ51を用いて受信し、受信した電波に基づく受信信号を出力する。具体的には、たとえば、受信部52は、受信信号をアンテナ51ごとに出力する。
具体的には、各組において、バンドパスフィルタ61は、対応のアンテナ51によって受信された無線信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の成分を減衰させる。
可変利得アンプ62は、バンドパスフィルタ61を通過した無線信号を増幅して復調器63へ出力する。また、可変利得アンプ62は、調整部55から利得変更信号を受けると、当該利得変更信号に従って自己の利得を変更する。
復調器63は、可変利得アンプ62から受けた信号をベースバンド帯の信号に復調し、復調した信号を受信信号として、A/Dコンバータ64へ出力する。
A/Dコンバータ64は、復調器63から受けた受信信号をデジタル信号に変換して調整部55および監視部56へ送る。
調整部55は、受信部52から出力される受信信号のレベルを調整することができる。具体的には、調整部55は、たとえば、アンテナ51ごとの受信信号のレベルをそれぞれ調整可能である。
より具体的には、調整部55は、可変利得アンプ62の利得を調整すべきタイミングが到来したことを示す到来信号をタイミング判定部58から受けた場合、A/Dコンバータ64から受けた受信信号のレベルを確認する。そして、調整部55は、受信信号の示すレベルが所定範囲にないと判定した場合、当該受信信号を出力したA/Dコンバータ64の前段に位置する可変利得アンプ62へ利得変更信号を送る。調整部55は、可変利得アンプ62へ利得変更信号を送ることにより、当該可変利得アンプ62の利得を変更して受信信号のレベルが所定範囲に収まるように調整する。
監視部56は、各A/Dコンバータ64から受けたデジタル信号に基づいて、エリア5における電波評価値を算出する。具体的には、監視部56は、電波評価値として、たとえば特許文献1における「固有ベクトル」を算出する。
監視部56は、第1の期間において受信部52から出力された受信信号に基づいて算出した電波評価値と、第1の期間の後の第2の期間において受信部52から出力された受信信号に基づいて算出した電波評価値との関係に基づいて、エリア5における人間の動作を監視する。
具体的には、たとえば、監視部56は、第1の期間において各A/Dコンバータ64から出力されるデジタル信号に基づいて、第1の期間における各受信信号のレベルの平均値を算出し、算出した各平均値に基づいて第1の期間の電波評価値を算出する。そして、監視部56は、第2の期間において各A/Dコンバータ64から出力されるデジタル信号に基づいて、第2の期間における各受信信号のレベルの平均値を算出し、算出した各平均値に基づいて第2の期間の電波評価値を算出する。監視部56は、第1の期間の電波評価値と第2の期間の電波評価値との内積に基づいて、エリア5における人間の動作を監視する。
なお、監視部56は、第1の期間および第2の期間における各A/Dコンバータ64での複数サンプリング分のデジタル信号の示す上記レベルの平均値に基づいて、電波評価値をそれぞれ算出する構成に限らず、第1の期間および第2の期間における各A/Dコンバータ64での1サンプリング分のデジタル信号の示す上記レベルに基づいて、電波評価値をそれぞれ算出する構成であってもよい。
ここでは、監視部56は、時間Tdごと、たとえば1秒ごとに電波評価値を算出する。この場合、監視部56は、時刻tにおいて算出された電波評価値V(t)および時刻tの1秒前において算出された電波評価値V(t−1)の内積を計算して、エリア5における空間特徴量P(t)を求める。すなわち、空間特徴量P(t)は、以下の式(1)で表される。
P(t)=V(t−1)・V(t) ・・・(1)
たとえば、エリア5において人間が存在していない場合、または存在したとしても静止している場合、電波評価値V(t)および電波評価値V(t−1)が同じであるため、空間特徴量P(t)は、ほぼ1となる。一方、人間が動作している場合、電波評価値V(t)が電波評価値V(t−1)に対して変化するため、空間特徴量は、1より低下して、たとえば0.9となる。
このことより、受信機11は、たとえば、エリア5における人間の侵入検知装置またはエリア5における人間の見守り装置として使用することができる。
受信機11を侵入検知装置として使用する場合、受信機11の監視部56は、たとえば、算出した空間特徴量P(t)に基づいて、所定エリアにおける人間の動作の発生を検知する。
具体的には、空間特徴量P(t)が「1」に近いほどエリア5に人間が存在していない通常時の状態に近い。このため、監視部56は、空間特徴量P(t)が、所定の閾値たとえば「0.9」未満である場合、エリア5に人間が侵入したと判断する。
一方、受信機11を見守り装置としても使用する場合、受信機11の監視部56は、たとえば、算出した空間特徴量P(t)に基づいて、エリア5における人間の動作が無いかまたは少ないことを検知する。
具体的には、たとえば、監視部56は、エリア5において、心臓発作などの異常が発生したことにより所定時間以上動いていない人間がいるか否かを監視する。この場合、エリア5は、たとえば、通常時には1または複数の人間が歩行等の動作を行っている領域である。
空間特徴量P(t)が「1」より小さい値であるほど、時間tにおける所定エリアの状態は、1または複数の人間が動いている通常時の状態に近い。
このため、監視部56は、空間特徴量P(t)が所定の閾値以上である状態が、所定時間以上継続する場合、所定エリアにおいて人間の動作が無いかまたは少ないと判断する。
具体的には、上記所定の閾値が「0.9」であると仮定すると、監視部56は、空間特徴量P(t)が「0.9」より小さい場合、所定エリアにおいて人間の動作の有る通常状態であると判断する。一方、監視部56は、空間特徴量P(t)が「0.9」以上である状態が所定時間以上継続する場合、所定エリアにおいて人間の動作が無いかまたは少ない異常状態であると判断する。
警報部59は、たとえば、受信機11が電波評価値を正しく算出することができない状態であると判断した場合に、ユーザーに対して警報を発する。
タイミング判定部58は、受信信号の調整タイミングの到来を判定する。そして、タイミング判定部58は、調整タイミングが到来したと判定した場合に、到来信号を調整部55および監視部56へ送る。
具体的には、たとえば、調整タイミングは、周期的に到来するタイミングである。この場合、タイミング判定部58は、タイマを含み、所定間隔、たとえば、20秒ごとに到来信号を調整部55および監視部56へ送る。
また、調整タイミングは、たとえば、エリア5において、人間が物体に対して所定の動作を行ったタイミングであってもよい。たとえば、タイミング判定部58は、人間がエリア5における照明を消灯した時に調整タイミングが到来したと判断して到来信号を調整部55および監視部56へ送る。
また、たとえば、調整タイミングは、人間がエリア5における物体に対して所定の動作を行ったタイミングであってもよい。たとえば、タイミング判定部58は、人間がエリア5の入口の扉を外側からロックした時に、調整タイミングが到来したと判断して到来信号を調整部55および監視部56へ送る。
また、たとえば、調整タイミングは、エリア5において、人間の動作を所定時間以上検知しなかったタイミングであってもよい。たとえば、タイミング判定部58は、監視部56により出力される空間特徴量が、所定時間、所定範囲にあった場合に、調整タイミングが到来したと判断して到来信号を調整部55および監視部56へ送る。
なお、受信機11は、4つのアンテナ51を備える構成に限らず、2つ以上のアンテナ51を備える構成であればよい。
図3は、本発明の実施の形態に係る受信機において、監視部が行う空間特徴量の演算内容の比較例を示す図である。
図3を参照して、テーブルAは、たとえばエリア5において人間の動作の監視を開始した後、「18」秒から「21」秒までの間における1秒ごとの空間特徴量の演算の内容を示している。空間特徴量P(t)は、上記の式(1)に示すように、電波評価値V(t−1)および電波評価値V(t)の内積によって求められる。
ここでは、調整部55は、監視開始から「20」秒経過時において、可変利得アンプ62の利得の調整を行った(図3の「実施」)。詳細には、可変利得アンプ62の利得が、電波評価値V(19)が算出された後であって電波評価値V(20)が算出される前に変更された。
このように可変利得アンプ62の利得が変更された場合、電波評価値V(20)は、電波評価値V(19)に比べて、たとえば大きく変化することがある。そして、この場合、空間特徴量P(20)は、たとえばエリア5において人間が動作していない場合であっても、空間特徴量P(19)に対して減少する。
そこで、監視部56は、可変利得アンプ62の利得が変更された場合、利得変更による空間特徴量への影響を抑えるように動作する。
図4は、本発明の実施の形態に係る受信機において、監視部が行う空間特徴量の演算内容の一例を示す図である。
図4を参照して、テーブルBは、たとえばエリア5において人間の動作の監視を開始した後、「18」秒から「21」秒までの間における1秒ごとの空間特徴量Pの演算の内容を示している。
ここでも、図3に示す場合と同様に、可変利得アンプ62の利得が、電波評価値V(19)が算出された後であって電波評価値V(20)が算出される前に変更された。
図4に示す場合においては、監視部56は、可変利得アンプ62の調整タイミングが第1の期間の始まりから第2の期間の終わりまでの間に含まれる場合、第1の期間に対応する電波評価値および第2の期間に対応する電波評価値の関係を監視処理に用いない。
具体的には、たとえば、監視部56は、空間特徴量P(19)を出力した後であって空間特徴量P(20)を出力する前に、タイミング判定部58から到来信号を受けた場合、直前に算出した空間特徴量である空間特徴量P(19)を一時的に保持し、空間特徴量P(20)を出力するタイミングで、再び空間特徴量P(19)を出力する。
その後、監視部56は、通常通り、すなわち式(1)に従って空間特徴量P(21)を出力する。
図5は、本発明の実施の形態に係る受信機が可変利得アンプの利得を変更する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
受信機11は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。この装置のプログラムは、外部からインストールすることができる。この装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図5を参照して、まず、受信機11において、調整部55は、たとえば受信機11の電源スイッチがオンされると、キャリブレーションとして、受信部52から出力される各受信信号のレベルを確認し(ステップS11)、各受信信号のレベルが所定範囲に収まるように、各可変利得アンプ62の利得を設定する(ステップS12)。
次に、受信機11の監視部56は、各受信信号に基づいて、エリア5における電波評価値V(t)を算出する(ステップS13)。ここでは、監視部56は、たとえば、最初の電波評価値V(1)を算出した後、さらに1秒後の電波評価値V(2)を算出する。
次に、監視部56は、空間特徴量P(t)を算出して保持する(ステップS14)。具体的には、たとえば、監視部56は、電波評価値V(1)および電波評価値V(2)から空間特徴量P(2)を算出し、算出結果を保持する。
次に、監視部56は、保持している空間特徴量を出力する(ステップS15)。具体的には、監視部56は、空間特徴量P(2)を出力する。
次に、監視部56は、空間特徴量を出力してから時間Td、ここでは1秒経過するまで待機する(ステップS16でNO)。そして、監視部56は、空間特徴量を出力してから1秒経過すると(ステップS16でYES)、タイミング判定部58へタイミング確認指示信号を送る。
次に、タイミング判定部58は、監視部56からタイミング確認指示信号を受けて、たとえば、受信機11が起動してから、自己がタイミング確認指示信号を受けるまでの間に調整タイミングか到来したか否かを確認する(ステップS17)。
次に、タイミング判定部58は、調整タイミングが到来していないと判断した場合(ステップS17でNO)、監視部56へ未到来信号を送る。
次に、監視部56は、タイミング判定部58から未到来信号を受けた場合、保持している空間特徴量を消去する。具体的には、監視部56は、たとえば、保持している空間特徴量P(2)を消去する(ステップS18)。
次に、監視部56は、電波評価値V(t)を算出する(ステップS13)。具体的には、たとえば、監視部56は、各受信信号に基づいて、電波評価値V(3)を算出する。
そして、監視部56は、たとえば、電波評価値V(3)および電波評価値V(2)から空間特徴量P(3)を算出して保持し(ステップS14)、保持した空間特徴量P(3)を出力する(ステップS15)。
以下、監視部56が空間特徴量P(19)を算出して保持し(ステップS14)、保持した空間特徴量P(19)を出力(ステップS15)した直後に調整タイミングが到来した状態について説明する。
タイミング判定部58は、調整タイミングが到来したと判断した場合(ステップS17でYES)、調整部55および監視部56へ到来信号を送る。
調整部55は、タイミング判定部58から到来信号を受けた場合、各受信信号のレベルを確認して(ステップS19)、各受信信号のレベルが所定範囲に収まるように、可変利得アンプ62の利得を調整する(ステップS20)。
監視部56は、タイミング判定部58から到来信号を受けた場合、たとえば調整部55が利得の調整に掛かる時間待機してから電波評価値を算出する(ステップS21)。具体的には、たとえば、監視部56は、最新の電波評価値である電波評価値V(20)を算出する。
次に、監視部56は、保持している空間特徴量を出力する。具体的には、監視部56は、保持している空間特徴量P(19)を空間特徴量P(20)として出力する(ステップS22)。
次に、監視部56は、たとえば、空間特徴量を出力してから1秒経過すると(ステップS16でYES)、タイミング判定部58へタイミング確認指示信号を送る。
タイミング判定部58は、監視部56からタイミング確認指示信号を受けて、たとえば、前回タイミング確認指示信号を受けてから今回タイミング確認指示信号を受けるまでの期間に調整タイミングか到来したか否かを確認する(ステップS17)。
次に、タイミング判定部58は、この期間に調整タイミングが到来していないと判断した場合(ステップS17でNO)、監視部56へ未到来信号を送る。
監視部56は、タイミング判定部58から未到来信号を受けて、保持している空間特徴量P(20)を消去する(ステップS18)。
次に、監視部56は、新たに電波評価値V(21)を算出し(ステップS13)、電波評価値V(20)および電波評価値V(21)から空間特徴量P(21)を算出して保持する(ステップS14)。そして、監視部56は、保持した空間特徴量P(21)を出力する(ステップS15)。
[アンテナの選択]
受信機11における調整部55は、アンテナ51によって受信される電波の受信電力が小さいほど可変利得アンプ62の利得を高くし、受信信号のレベルが所定範囲に収まるように動作する。
しかしながら、たとえば、アンテナ51によって受信される電波の受信電力が非常に小さい場合、可変利得アンプ62によって高い利得で増幅された受信信号は、ノイズを多く含むことがある。
そこで、監視部56は、所定条件を満たさないアンテナ51を除くアンテナ51ごとの受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した電波評価値を用いて空間特徴量を算出する。
たとえば、監視部56は、あるアンテナ51に対応する受信信号の信号対雑音比が所定範囲に含まれない場合、他のアンテナ51に対応する受信信号に基づいて、電波評価値を算出する。
具体的には、たとえば、監視部56は、あるアンテナ51に対応する受信信号の信号対雑音比が所定値より低い場合に、他のアンテナ51に対応する受信信号に基づいて、電波評価値を算出する。
また、たとえば、監視部56は、あるアンテナ51によって受信される電波の受信電力が所定範囲に含まれない場合、他のアンテナ51からの受信信号に基づいて、電波評価値を算出する。
具体的には、たとえば、監視部56は、あるアンテナ51によって受信される電波の受信電力が所定値より低い場合に、他のアンテナ51からの受信信号に基づいて、電波評価値を算出する。
なお、監視部56は、可変利得アンプ62の利得が所定値に固定された状態において受信信号のレベルを確認し、確認結果に基づいて、各アンテナ51における電波の受信電力が所定範囲に含まれるか否かを判断する。
図6は、本発明の実施の形態に係る受信機が電波評価値の算出を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。図6は、図5に示すステップS13,S21の動作の詳細を示している。
図6を参照して、まず、受信機11において、監視部56は、受信部52から出力されるアンテナ51ごとの受信信号を確認し、各アンテナ51が上記所定条件を満たすか否かを判断する(ステップS31)。
次に、監視部56は、当該所定条件を満たさないアンテナ51を除く他のアンテナ51ごとの受信信号を用いて電波評価値を算出する(ステップS32)。
図7は、本発明の実施の形態に係る受信機が算出した空間特徴量に基づいて算出された反応値の時間変化の一例を示す図である。
反応値C(t)は、以下の式(2)で表される。
C(t)=1−P(t) ・・・(2)
つまり、式(2)より、たとえば、エリア5において監視対象である人間が存在していない場合、または存在したとしても静止している場合、反応値C(t)は、ほぼ0となる。一方、エリア5において、人間が動作している場合、反応値C(t)は0より大きくなる。
なお、反応値は、受信機11が算出してもよいし、他の装置が算出してもよい。具体的には、パソコンまたはタブレット等が、受信機11から出力された空間特徴量を取得し、取得した空間特徴量に基づいて反応値を算出してもよい。
図7を参照して、グラフの横軸は測定開始からの時間[秒]を示し、縦軸は反応値を示す。このグラフは、人間がエリア5に入ってエリア5の中央まで移動し、静止し、しゃがみ、再び静止し、その後、立ち上がってエリア5から出た際の反応値を示している。
反応値は、測定を開始した時刻t=0ではゼロ付近であった。その後、反応値は、人間がエリア5に入ってエリア5の中央へ移動した時刻t=0.5から時刻t=6.5までの期間において変動した。その後、反応値は、人間が静止した状態であった時刻t=6.5から時刻t=14.5までの期間においてゼロ付近で安定した。
その後、反応値は、人間がしゃがむ動作を行った時刻t=14.5から時刻t=16までの期間において変動した。その後、反応値は、人間が静止した状態であった時刻t=16から時刻t=18.5までの期間においてゼロ付近で安定した。その後、安定値は、人間が立ち上がり、移動してエリア5から出た時刻t=18.5から時刻t=25までの期間において変動した。
このグラフから、反応値は、人間がエリア5に存在しないか、または存在したとしても静止している期間(以下、無動体期間とも称する。)においては、ゼロ付近で安定し、人間がエリア5において動作している期間(以下、有動体期間)においては、変動することが確認できる。また、反応値は、人間がしゃがんだ場合より、立って移動した場合の方が大きく変動することが確認できる。
図8は、本発明の実施の形態に係る受信機が出力した空間特徴量に基づいて算出された反応値の時間変化の他の例を示す図である。
図8を参照して、グラフの横軸は測定開始からの時間[秒]を示し、縦軸は反応値を示す。このグラフは、受信機11における4つのアンテナ51に対応する各受信信号のうちの1つに白色ノイズを加えた状態において、人間がエリア5に入ってエリア5の中央まで移動し、静止し、しゃがみ、再び静止し、その後、立ち上がってエリア5から出た際の反応値の時間変化を示している。
反応値は、測定を開始した時刻t=0以降、人間がエリア5に入ってエリア5の中央へ移動した時刻t=0.5から時刻t=6.5までの期間、人間が静止した状態であった時刻t=6.5から時刻t=14.5までの期間、人間がしゃがむ動作を行った時刻t=14.5から時刻t=16までの期間、人間が静止した状態であった時刻t=16から時刻t=18.5までの期間、および、人間が立ち上がり、移動してエリア5から出た時刻t=18.5から時刻t=25までの期間の全体において変動した。
図7および図8を比較すると、ノイズを多く含む受信信号、すなわち信号対雑音比が低い受信信号を用いて算出された空間特徴量は、ノイズの影響によって変動することが分かる。この場合、受信機11は、たとえば、エリア5において人間が静止している状態であっても、人間が動作していると判断する虞がある。
そこで、監視部56は、上述のように、所定条件を満たすアンテナ51を除く他のアンテナ51ごとの受信信号に基づいて空間特徴量を算出する。
図9は、本発明の実施の形態に係る受信機において算出された3つの受信信号に基づく空間特徴量、に基づいて算出された反応値の時間変化の一例を示す図である。図10は、本発明の実施の形態に係る受信機において算出された2つの受信信号に基づく空間特徴量、に基づいて算出された反応値の時間変化の一例を示す図である。
図9に示すグラフは、3つのアンテナに対応する各受信信号に基づいて電波評価値が算出される場合において、人間がエリア5に入ってエリア5の中央まで移動し、静止し、しゃがみ、再び静止し、その後、立ち上がってエリア5を出た際の反応値の時間変化を示している。
図10に示すグラフは、2つのアンテナに対応する各受信信号に基づいて電波評価値が算出される場合において、人間がエリア5に入ってエリア5の中央まで移動し、静止し、しゃがみ、再び静止し、その後、立ち上がってエリア5を出た際の反応値の時間変化を示している。
図9および図10を参照して、これらのグラフの横軸は測定開始からの時間[秒]を示し、縦軸は反応値を示す。両方のグラフにおいて、反応値は、測定を開始した時刻t=0ではゼロ付近であった。その後、反応値は、人間がエリア5に入ってエリア5の中央へ移動した時刻t=0.5から時刻t=6.5までの期間において変動した。その後、反応値は、人間が静止した状態であった時刻t=6.5から時刻t=14.5までの期間においてゼロ付近で安定した。
その後、反応値は、人間がしゃがむ動作を行った時刻t=14.5から時刻t=16までの期間において変動した。その後、反応値は、人間が静止した状態であった時刻t=16から時刻t=18.5までの期間においてゼロ付近で安定した。その後、安定値は、人間が立ち上がり、移動してエリア5から出た時刻t=18.5から時刻t=25までの期間において変動した。
4つの受信信号に基づいて算出された反応値の時間変化を示す図5のグラフと、3つの受信信号に基づいて算出された反応値の時間変化を示す図9のグラフと、2つの受信信号に基づいて算出された反応値の時間変化を示す図10のグラフとを比較すると、いずれのグラフにおいても、無動体期間の反応値は、ほぼゼロで安定している。また、いずれのグラフにおいても、有動体期間の反応値は変動している。
このことより、受信機11において電波評価値の演算に用いる受信信号を4つから、たとえば2つに減らした場合であっても、無動体期間および有動体期間を区別できることが分かる。
ここで、電波評価値を算出するためには、最低2つのアンテナ51に対応する受信信号が必要である。したがって、受信機11における警報部59は、受信機11が3つ以上のアンテナ51を備える場合において、上記の所定条件を満たすアンテナ51が2つ以上存在しないときに警報を出力する。
具体的には、監視部56は、あるアンテナ51に対応する受信信号の信号対雑音比が所定範囲に含まれる場合、または、あるアンテナ51によって受信される電波の受信電力が所定範囲に含まれる場合において、他のアンテナ51が2つ以上存在しないときに、ユーザーに対して警報を発する。
なお、図7から図10の各グラフは、時間Tdを0.1秒として作成された。すなわち、これらのグラフは、0.1秒ごとに算出された空間特徴量に基づいて作成されたグラフである。
ところで、たとえば、特許文献1に記載のイベント検出装置を倉庫内において用いる場合、当該イベント検出装置は、倉庫内に設置された直後に自己のアンテナから取得する各電気信号のレベルが所定範囲に収まるように、自己の回路におけるアンプの利得を調整する。しかしながら、倉庫において、物品は日常的に移動されるものである。たとえば、倉庫内に保管されている資材の配置が変更された場合、またはイベント検出装置の設置位置が変更された場合、イベント検出装置のアンテナによって受信される電波の受信電力が低下し、上記電気信号のレベルが上記所定範囲を外れてしまうことがある。このような場合、イベント検出装置は、固有ベクトルを正しく算出することができず、正しい検知結果を得られなくなる。
これに対して、本発明の実施の形態に係る監視装置である受信機11では、受信部52は、エリア5に配置された送信機10から送信される電波、に基づく受信信号を出力する。監視部56は、受信部52から受けた受信信号に基づいて電波評価値を算出し、第1の期間において出力された受信信号に基づいて算出した電波評価値と第1の期間の後の第2の期間において出力された受信信号に基づいて算出した電波評価値との関係に基づいて、エリア5における人間の動作を監視する監視処理を行う。調整部55は、上記受信信号のレベルを調整可能である。タイミング判定部58は、調整タイミングの到来を判定する。調整部55は、上記調整タイミングにおいて受信信号のレベルを調整する。
このような構成により、たとえば、倉庫内の物の配置が変更されたことによって、受信信号のレベルが所定範囲を外れてしまった場合であっても、受信信号のレベルは再び所定範囲に収まるように調整されるため、正しい監視結果を取得することができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る監視装置では、エリア5における電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことができる。
また、本発明の実施の形態に係る監視装置では、調整タイミングは、周期的に到来するタイミングである。
このような構成により、あるタイミングにおいてエリア5における電波環境が変化した場合でも、次の周期の到来によって受信信号のレベルを適切に調整することができる。
また、本発明の実施の形態に係る監視装置では、調整タイミングは、エリア5において、またはエリア5における物体に対して、人間が所定の動作を行ったタイミングである。
このような構成により、エリア5における人間の動作に基づいて、受信信号のレベルの調整に適したタイミングを判定することができる。
また、本発明の実施の形態に係る監視装置では、調整タイミングは、エリア5において人間の動作を所定時間以上監視部56が検知しなかったタイミングである。
このような構成により、エリア5の電波状態が安定している状況で受信信号のレベルの調整を行うことができるため、調整内容が不安定になることを防ぐことができる。
また、本発明の実施の形態に係る監視装置では、監視部56は、調整タイミングが第1の期間の始まりから第2の期間の終わりまでの間に含まれる場合、第1の期間および第2の期間に対応する関係を監視処理に用いない。
このように、受信信号のレベルが調整されたことに起因して不安定となった電波評価値間の関係を除外して監視処理を行う構成により、正しい監視結果を得ることができる。
また、本発明の実施の形態に係る監視装置では、受信部52は、受信信号をアンテナ51ごとに出力する。調整部55は、アンテナ51ごとの受信信号のレベルをそれぞれ調整可能である。監視部56は、所定条件を満たさないアンテナ51を除くアンテナ51ごとの受信信号に基づいて、電波評価値を算出する。
このような構成により、たとえば、電波評価値の算出に適した受信信号を選択的に用いて監視処理を行うことができるため、誤検知を回避することができる。
また、本発明の実施の形態に係る監視装置では、上記所定条件は、受信信号の信号対雑音比が所定範囲に含まれること、または電波の受信電力が所定範囲に含まれることである。
このような構成により、受信特性の良好な電波を選択的に用いて電波評価値を算出することができるため、誤検知を回避することができる。
また、本発明の実施の形態に係る監視装置では、受信機11は、さらに、上記所定条件を満たすアンテナ51が2つ以上存在しない場合に警報を出力する警報部59を備える。
このような構成により、たとえば、1つのアンテナ51からしか良好な受信信号を得ることができず、受信機11が電波評価値を算出できない場合に、受信機11を電波の受信状態が良い位置へ設置し直すようにユーザーに促すことができる。
また、本発明の実施の形態に係る監視装置では、受信部52は、各アンテナ51によって受信された電波に基づいて、アンテナ51ごとに受信信号を出力する。監視部56は、受信部52から受けた各受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した電波評価値に基づいて、エリア5における人間の動作を監視する監視処理を行う。また、監視部56は、所定条件を満たさないアンテナ51を除くアンテナ51ごとの受信信号に基づいて電波評価値を算出する。
このような構成により、たとえば、倉庫内の物の配置が変更されたことによって、各アンテナにおける電波の受信状態が変化した場合であっても、電波評価値の算出に適した受信信号を選択的に用いて監視処理を行うことができるため、誤検知を回避することができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る監視装置では、エリア5における電波環境の変化に対して、人間の動作の監視を長期間にわたって安定して行うことができる。
なお、本発明の実施の形態に係る監視装置である受信機11では、調整部55は、可変利得アンプ62の利得を変更することにより、受信信号のレベルを調整する構成としたが、これに限定するものではない。たとえば、調整部55は、受信部52における信号の減衰量を変更することにより受信信号のレベルを調整する構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る監視システムでは、電波評価値として特許文献1に記載の「固有ベクトル」を算出する構成であるとしたが、これに限定するものではない。本発明の実施の形態に係る監視システムでは、固有ベクトルに限らず、非特許文献1に記載されているような「遅延プロファイル」等、他の電波評価値を用いる構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る監視システムでは、空間特徴量として1次元の特徴量を用いる構成であるとしたが、これに限定するものではなく、空間特徴量として多次元の特徴量を用いる構成であってもよい。たとえば、本発明の実施の形態に係る監視システムでは、固有ベクトルそのものを特徴量ベクトルとして用いることも可能であるし、非特許文献1に記載されているような遅延プロファイルを用いることも可能である。
また、本発明の実施の形態に係る監視システムでは、受信機は、アレイ式電波センサであるとしたが、他の種類の電波センサであってもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
所定エリアに配置された送信機から送信される電波、に基づく受信信号を出力する受信部と、
前記受信部から受けた前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、第1の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した電波評価値と前記第1の期間の後の第2の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した前記電波評価値との内積値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部と、
前記受信信号のレベルを調整可能な調整部と、
調整タイミングの到来を判定するタイミング判定部とを備え、
前記受信部は、増幅器を含み、
前記調整部は、前記調整タイミングにおいて前記増幅器の利得を変更することにより前記受信信号のレベルを調整する、監視装置。
[付記2]
所定エリアに配置され、電波を送信する送信機と、
前記電波を受信する監視装置とを備え、
前記監視装置は、
前記電波に基づく受信信号を出力する受信部と、
前記受信部から受けた前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、第1の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した電波評価値と前記第1の期間の後の第2の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した前記電波評価値との内積値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部と、
前記受信信号のレベルを調整可能な調整部と、
調整タイミングの到来を判定するタイミング判定部とを含み、
前記受信部は、増幅器を含み、
前記調整部は、前記調整タイミングにおいて前記増幅器の利得を変更することにより前記受信信号のレベルを調整する、監視システム。
[付記3]
所定エリアに配置された送信機から送信される電波を受信する3つ以上のアンテナと、
各前記アンテナによって受信された前記電波に基づいて、前記アンテナごとに受信信号を出力する受信部と、
前記受信部から受けた各前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部とを備え、
前記監視部は、所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて前記電波評価値を算出し、
前記所定条件は、前記受信信号の信号対雑音比が所定範囲に含まれること、または前記電波の受信電力が所定範囲に含まれることである、監視装置。
[付記4]
所定エリアに配置され、電波を送信する送信機と、
監視装置とを備え、
前記監視装置は、
前記送信機から送信される前記電波を受信する3つ以上のアンテナと、
各前記アンテナによって受信された前記電波に基づいて、前記アンテナごとに受信信号を出力する受信部と、
前記受信部から受けた各前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部とを含み、
前記監視部は、所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて、前記電波評価値を算出し、
前記所定条件は、前記受信信号の信号対雑音比が所定範囲に含まれること、または前記電波の受信電力が所定範囲に含まれることである、監視システム。
5 エリア
10 送信機
11 受信機
51 アンテナ
52 受信部
55 調整部
56 監視部
56 所定時間以上監視部
58 タイミング判定部
59 警報部
61 バンドパスフィルタ
62 可変利得アンプ
63 復調器
64 A/Dコンバータ
100 監視システム

Claims (15)

  1. 所定エリアに配置された送信機から送信される電波、に基づく受信信号を出力する受信部と、
    前記受信部から受けた前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、第1の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した電波評価値と前記第1の期間の後の第2の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した前記電波評価値との関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部と、
    前記受信信号のレベルを調整可能な調整部と、
    調整タイミングの到来を判定するタイミング判定部とを備え、
    前記調整部は、前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整する、監視装置。
  2. 前記調整タイミングは、周期的に到来するタイミングである、請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記調整タイミングは、前記所定エリアにおいて、または前記所定エリアにおける物体に対して、人間が所定の動作を行ったタイミングである、請求項1または請求項2に記載の監視装置。
  4. 前記調整タイミングは、前記所定エリアにおいて人間の動作を所定時間以上前記監視部が検知しなかったタイミングである、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の監視装置。
  5. 前記監視部は、前記調整タイミングが前記第1の期間の始まりから前記第2の期間の終わりまでの間に含まれる場合、前記第1の期間および前記第2の期間に対応する前記関係を前記監視処理に用いない、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の監視装置。
  6. 前記監視装置は、さらに、
    前記電波を受信する3つ以上のアンテナを備え、
    前記受信部は、前記受信信号を前記アンテナごとに出力し、
    前記調整部は、前記アンテナごとの前記受信信号のレベルをそれぞれ調整可能であり、
    前記監視部は、所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて、前記電波評価値を算出する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の監視装置。
  7. 前記所定条件は、前記受信信号の信号対雑音比が所定範囲に含まれること、または前記電波の受信電力が所定範囲に含まれることである、請求項6に記載の監視装置。
  8. 前記監視装置は、さらに、
    前記所定条件を満たす前記アンテナが2つ以上存在しない場合に警報を出力する警報部を備える、請求項6または請求項7に記載の監視装置。
  9. 所定エリアに配置された送信機から送信される電波を受信する3つ以上のアンテナと、
    各前記アンテナによって受信された前記電波に基づいて、前記アンテナごとに受信信号を出力する受信部と、
    前記受信部から受けた各前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部とを備え、
    前記監視部は、所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて前記電波評価値を算出する、監視装置。
  10. 所定エリアに配置され、電波を送信する送信機と、
    前記電波を受信する監視装置とを備え、
    前記監視装置は、
    前記電波に基づく受信信号を出力する受信部と、
    前記受信部から受けた前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、第1の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した電波評価値と前記第1の期間の後の第2の期間において出力された前記受信信号に基づいて算出した前記電波評価値との関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部と、
    前記受信信号のレベルを調整可能な調整部と、
    調整タイミングの到来を判定するタイミング判定部とを含み、
    前記調整部は、前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整する、監視システム。
  11. 所定エリアに配置され、電波を送信する送信機と、
    監視装置とを備え、
    前記監視装置は、
    前記送信機から送信される前記電波を受信する3つ以上のアンテナと、
    各前記アンテナによって受信された前記電波に基づいて、前記アンテナごとに受信信号を出力する受信部と、
    前記受信部から受けた各前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う監視部とを含み、
    前記監視部は、所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて前記電波評価値を算出する、監視システム。
  12. 所定エリアに配置された送信機から送信される電波、に基づく受信信号を出力するステップと、
    第1の期間において出力された前記受信信号に基づいて第1の電波評価値を算出するステップと、
    前記第1の期間の後の第2の期間において出力された前記受信信号に基づいて第2の電波評価値を算出するステップと、
    前記第1の電波評価値および前記第2の電波評価値の関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行うステップと、
    調整タイミングの到来を判定するステップと、
    前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整するステップとを含む、監視方法。
  13. 所定エリアに配置された送信機から送信される電波を3つ以上のアンテナによって受信するステップと、
    各前記アンテナによって受信された前記電波に基づいて、前記アンテナごとに受信信号を生成するステップと、
    生成した各前記受信信号に基づいて、前記各アンテナが所定条件を満たすか否かを判断するステップと、
    前記所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行うステップとを含む、監視方法。
  14. 所定エリアに配置された送信機から送信される電波を受信する監視装置において用いられる監視プログラムであって、コンピュータに、
    第1の期間において前記電波に基づいて出力された受信信号、に基づいて第1の電波評価値を算出するステップと、
    前記第1の期間の後の第2の期間において前記電波に基づいて出力された受信信号、に基づいて第2の電波評価値を算出するステップと、
    前記第1の電波評価値および前記第2の電波評価値の関係に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行うステップと、
    調整タイミングの到来を判定するステップと、
    前記調整タイミングにおいて前記受信信号のレベルを調整するステップとを実行させるための、監視プログラム。
  15. 所定エリアに配置された送信機から送信される電波を3つ以上のアンテナによって受信する監視装置において用いられる監視プログラムであって、コンピュータに、
    前記アンテナによって受信された前記電波ごとに生成された各受信信号に基づいて、各前記アンテナが所定条件を満たすか否かを判断するステップと、
    前記所定条件を満たさない前記アンテナを除く前記アンテナごとの前記受信信号に基づいて電波評価値を算出し、算出した前記電波評価値に基づいて、前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行うステップとを実行させるための、監視プログラム。
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