JP2015049210A - 監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する構成において、誤検知を抑制し、検知精度を向上させることが可能な監視システムを提供する。【解決手段】所定エリアに配置され、電波を送信する監視子機と、電波を受信し、受信した電波が、前記監視子機から送信された対象電波であるか否かを判定し、前記対象電波であると判定した場合に、前記対象電波を用いて前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視親機とを備え、前記監視親機は、前記対象電波に基づく値が所定条件を満たす場合、電波の送信動作を変更する電波変更指示を前記監視子機に与える、監視システム。【選択図】図2

Description

本発明は、監視システムに関し、特に、電波を用いて人間の動作を監視する監視システムに関する。
室内等の所定エリアにおいて、人の動作を検知する侵入検知装置が開発されている。侵入検知方法の一例として、たとえば、「UWB−IRによる屋内侵入者検知に関する検討」寺阪圭司 他、電子情報通信学会論文誌B、第J90−B巻、第1号、99.97−100、2007年1月1日(非特許文献1)には、UWB−IR(Ultra WideBand−Impulse Radio)による伝搬遅延プロファイルすなわち電力遅延プロファイルを用いる方法が開示されている。
しかしながら、非特許文献1に記載の方法では、広帯域の信号を用いることから他の無線サービスとの干渉が問題となり、また、受信信号の電力を用いることから屋内におけるマルチパスフェージングの影響を受け、検出精度が劣化する場合がある。
このような問題点を解決するための技術として、たとえば、特開2008−216152号公報(特許文献1)には、以下のような構成が開示されている。すなわち、イベント検出装置は、各アレイアンテナの受信信号に基づいて固有ベクトルすなわち到来角分布を計算し、当該固有ベクトルと、比較基準となる平時の固有ベクトルとの内積値を計算する。そして、イベント検出装置は、この内積値と所定の閾値との比較結果に基づいて、イベントの発生すなわち侵入者の検知を行なう。
「UWB−IRによる屋内侵入者検知に関する検討」寺阪圭司 他、電子情報通信学会論文誌B、第J90−B巻、第1号、pp.97−100、2007年1月1日 IEEE Standard for Local and metropolitan area networks Part 15.4: Low−Rate Wireless Personal Area Networks (LR−WPANs)、LAN/MAN Standards Committee IEEE Computer Society、IEEE Std 802.15.4−2011
特開2008−216152号公報
特許文献1に記載のイベント検出装置では、たとえば、受信機が、受信機にとって希望波となる電波を送信する送信機、および受信機にとって妨害波となる電波を送信する送信機から概ね同じ搬送波周波数の電波を受信する場合、妨害波を含む無線信号を用いて所定エリアの状態を求めてしまう。
このようにして求められた状態に基づいて所定エリアにおける人間の動作を検知する場合、受信機では、所定エリアにおける電波環境に変化があったように観測してしまう誤検知が発生することがある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する構成において、誤検知を抑制し、検知精度を向上させることが可能な監視システムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる監視システムは、所定エリアに配置され、電波を送信する監視子機と、電波を受信し、受信した電波が、上記監視子機から送信された対象電波であるか否かを判定し、上記対象電波であると判定した場合に、上記対象電波を用いて上記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視親機とを備え、上記監視親機は、上記対象電波に基づく値が所定条件を満たす場合、電波の送信動作を変更する電波変更指示を上記監視子機に与える。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える監視システムとして実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする監視方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、監視システムの一部または全部を実現する半導体集積回路として実現したり、監視システムを構成する受信機および送信機として実現したりすることができる。
本発明によれば、電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する構成において、誤検知を抑制し、検知精度を向上させることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムの使用イメージを示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムの構成を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機が受信する無線信号の周波数スペクトルの一例を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機が復調するベースバンド信号のI成分およびQ成分をプロットしたIQ平面の一例を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける送信機の構成を示す図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける受信機の構成を示す図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける制御部の構成を示す図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態に係る空間特徴量算出部が算出するF(P(t))の時間変化およびF(P(t))と各閾値との関係の時間変化の一例を示す図である。 図9は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける制御部の構成を示す図である。 図10は、本発明の第1の実施の形態に係る空間特徴量算出部が算出するF(P(t))の時間変化およびF(P(t))と各閾値との関係の時間変化の一例を示す図である。 図11は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける制御部の構成を示す図である。 図12は、本発明の第1の実施の形態に係る空間特徴量算出部が算出するF(P(t))の時間変化およびF(P(t))と各閾値との関係の時間変化の一例を示す図である。 図13は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける制御部の構成を示す図である。 図14は、本発明の第1の実施の形態に係る空間特徴量算出部が算出するF(P(t))の時間変化およびF(P(t))と各閾値との関係の時間変化の一例を示す図である。 図15は、本発明の第1の実施の形態に係る送信機が無線信号を送信する際の動作手順を定めたフローチャートである。 図16は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機が人間の動作を監視する際の動作手順を定めたフローチャートである。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る監視システムは、所定エリアに配置され、電波を送信する監視子機と、電波を受信し、受信した電波が、上記監視子機から送信された対象電波であるか否かを判定し、上記対象電波であると判定した場合に、上記対象電波を用いて上記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視親機とを備え、上記監視親機は、上記対象電波に基づく値が所定条件を満たす場合、電波の送信動作を変更する電波変更指示を上記監視子機に与える。
このような構成により、たとえば監視親機が妨害波を受信した場合に監視子機における送信動作が変更されるので、対象電波に妨害波が含まれる確率を低下させることができる。
これにより、監視親機では、所定エリアにおける電波環境に変化があったように観測してしまう誤検知の発生を抑制することができるので、検知精度を向上させることができる。
(2)好ましくは、上記監視親機は、所定範囲に含まれる所定の閾値と上記値との関係が所定条件を満たす場合、上記電波変更指示を上記監視子機に与える。
このような構成により、上記所定範囲と上記値との比較結果からでは妨害波と人間の動作との区別をつけることが困難である場合に監視親機における電波環境が変更されるので、電波環境が変更された後の新たな上記値に基づいて、妨害波と人間の動作との区別をより正しくつけることができる。これにより、監視親機では、妨害波を受信したか否かを適切に判断することができる。
(3)好ましくは、上記監視親機は、上記値が所定時間以上所定範囲に含まれる場合、上記電波変更指示を上記監視子機に与える。
このような構成により、人間の動作に起因して上記値が所定範囲に含まれる時間のオーダーと、妨害波に起因して上記値が所定範囲に含まれる時間のオーダーとの違いに基づいて、妨害波と人間の動作との区別をより正しくつけることができるので、監視親機では、妨害波を受信したか否かを適切に判断することができる。
(4)好ましくは、上記監視親機は、上記値が所定回数以上所定範囲に含まれる場合、上記電波変更指示を上記監視子機に与える。
このような構成により、人間の動作に起因して上記値が所定範囲に含まれる回数と、妨害波に起因して上記値が所定範囲に含まれる回数との違いに基づいて、妨害波と人間の動作との区別をより正しくつけることができるので、監視親機では、妨害波を受信したか否かを適切に判断することができる。
(5)好ましくは、上記監視親機は、上記値が、上記監視親機における上記対象電波の受信期間に対して所定割合以上所定範囲に含まれる場合、上記電波変更指示を上記監視子機に与える。
このような構成により、人間の動作に起因して上記値が所定範囲に含まれる割合と、妨害波に起因して上記値が所定範囲に含まれる割合との違いに基づいて、妨害波と人間の動作との区別をより正しくつけることができるので、監視親機では、妨害波を受信したか否かを適切に判断することができる。
(6)より好ましくは、上記監視親機は、上記所定エリアにおける人間の動作を検知する侵入検知処理を行い、上記監視親機は、人間の動作が有ると判定する基準となる第1の閾値、および人間の動作が無いと判定する基準となる第2の閾値と、上記対象電波に基づく値との比較結果に基づいて上記侵入検知処理を行い、上記所定範囲は、上記第1の閾値および上記第2の閾値の間である。
このような構成により、上記値と上記所定範囲との関係に基づいて人間の動作を検知することが難しい場合に監視親機における電波環境が変更されるので、電波環境が変更された後の新たな上記関係に基づいて、適切な侵入検知処理を行うことができる。
また、妨害波を受信したか否かについての判断、および人間の動作を検知したか否かについての判断において用いられる基準を共通化することができるので、総合的な判断を行うことができ、また、判断処理の簡素化を図ることができる。
(7)より好ましくは、上記監視親機は、上記所定エリアにおいて人間の動作が無いかまたは少ないことを検知する見守り処理を行い、上記監視親機は、人間の動作が有るかまたは少なくないと判定する基準となる第4の閾値、および人間の動作が無いかまたは少ないと判定する基準となる第5の閾値と、上記対象電波に基づく値との比較結果に基づいて上記見守り処理を行い、上記所定範囲は、上記第4の閾値および上記第5の閾値の間である。
このような構成により、上記値と上記所定範囲との関係に基づいて人間の動作が無いかまたは少ないことを検知することが難しい場合に監視親機における電波環境が変更されるので、電波環境が変更された後の新たな上記関係に基づいて、適切な見守り処理を行うことができる。
また、妨害波を受信したか否かについての判断、および人間の動作人間の動作が無いかまたは少ないことを検知したか否かについての判断において用いられる基準を共通化することができるので、総合的な判断を行うことができ、また、判断処理の簡素化を図ることができる。
(8)好ましくは、上記監視子機は、上記電波変更指示を上記監視親機から与えられた場合、送信する電波の電力、送信する電波の周波数、および送信する電波の送信周期の少なくともいずれか1つを変更する。
このように、監視子機における電波送信のパラメータを変更する構成により、監視親機では、対象電波に対する妨害波の影響を小さくすることができるので、妨害波による誤検知の発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムの使用イメージを示す図である。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システム(監視システム)201は、動体検知センサとして機能する。侵入検知システムとして最低一組の送信機(監視子機)151および受信機(監視親機)101が、警戒エリアとしたい閉空間、たとえば家の中に設置される。そして、侵入検知システムは、送信機151から一定間隔以内または連続的に送信される電波を受信機101で受信し、受信した電波に基づいて信号処理を行なうことにより、室内に侵入した人間およびドアの開閉等を検知する。
たとえば、侵入検知システム201における受信機101は、アレイ式電波センサであり、複数の受信アンテナ素子を備え、閉空間における電波伝搬の変化を利用して動体の検知機能を実現する。侵入検知システム201が使用する電波は、原理上は周波数および帯域幅等に制約はない。
[構成および基本動作]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムの構成を示す図である。
図2を参照して、室内等の所定エリアにおいて、受信機101と、送信機151と、無線機161とが設けられている。受信機101と送信機151とで侵入検知システム201が構成される。
送信機151は、電波を送信する。具体的には、送信機151は、たとえば、IEEE802.15.4(非特許文献2)規格等の所定の無線通信方式に従って受信機101へ間欠的に無線信号を送信する。より詳細には、送信機151は、たとえば、100ミリ秒の送信出力周期Ttで受信機101へ無線信号を送信する。この無線信号は、たとえば2.4GHz帯の無線信号である。なお、送信機151は、たとえば連続的に電波を送信してもよい。
送信機151が送信する無線信号には、たとえばIEEE802.15.4規格に従うフレームが含まれる。このようなフレームには、たとえば、フレームの開始位置を示すデリミタ情報、フレームの長さ情報、フレームの送信元を示すID情報およびフレームに含まれる値の誤りを検出するためのCRC情報等が含まれる。
無線機161は、たとえば、無線LAN機器であり、他の無線機161と無線信号を送受信する。この無線信号は、たとえば2.4GHz帯の無線信号である。
また、送信機151は、たとえば、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式を採用した時分割の通信を行う。このため、送信機151は、電波の送信の際、キャリアセンスを行い、他の装置が電波を送信しているか否かを判断する。
より詳細には、送信機151は、たとえば、他の装置から出力される電波を受信し、受信した電波のRSSI(Received Signal Strength Indication)信号を生成する。そして、送信機151は、RSSI信号のレベルが所定値より大きい場合、他の装置が電波を送信中であると判断して電波の送信を延期し、所定時間経過後、再度キャリアセンスを行う。一方、送信機151は、RSSI信号のレベルが所定値以下である場合、他の装置が電波を送信していないと判断し、受信機101へ無線信号を送信する。
侵入検知システム201では、受信機101は、たとえば、侵入検知装置として、送信機151および無線機161等の複数の装置が無線信号を送信するエリアにおいて、人間の動作を検知する。
具体的には、受信機101は、たとえば2.4GHz帯のIEEE802.15.4規格の無線通信方式に従う通信信号の電波を利用して検知動作を行なう。
より詳細には、受信機101は、受信した電波を復調することによりデジタル信号を生成し、生成したデジタル信号に含まれるデリミタ情報およびフレームの長さ情報に基づいて、デジタル信号からフレームを生成する。そして、受信機101は、生成したフレームからID情報およびCRC情報を取得する。
受信機101は、ID情報の示す送信元が送信機151であり、かつCRC情報を用いた誤り検出において誤りがない無線信号を用いて所定エリアの状態を示す空間特徴量を算出する。
そして、受信機101は、算出した空間特徴量に基づいて、当該エリアにおける人間の動作を検知する。すなわち、受信機101は、反射および回折等の波動伝搬の性質に基づいて、所定エリア内の状態を監視する。具体的には、受信機101は、複数のアンテナの受信信号に基づいて計算された到来角分布を監視することにより、人間の動作を検知する。
[課題]
たとえば、図2に示すように、送信機151と離れた位置に設置された無線機161が受信機101にとって妨害波となる2.4GHz帯の無線信号を送信している場合において、送信機151がキャリアセンスを行うとき、送信機151が生成するRSSI信号のレベルが所定値より大きくならないことがある。このとき、送信機151は、無線機161等の他の装置が電波を送信していないと判断し、受信機101へ無線信号を送信する。
一方、受信機101では、送信機151から送信された無線信号と無線機161から送信された無線信号とを同時に受信してしまう。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機が受信する無線信号の周波数スペクトルの一例を示す図である。
図3を参照して、横軸は周波数、縦軸はたとえばデシベル単位で表した受信機101における受信電力のレベルを示す。受信機101が受信する送信機151からの無線信号の周波数スペクトルFStxは、たとえば、搬送波周波数F1を概ね中心とした周波数範囲Rtxにおいてレベルを有する周波数スペクトルである。また、周波数範囲Rtxにおける周波数スペクトルFStxの平均レベルがたとえばレベルLtxであるとする。
また、受信機101が受信する無線機161からの無線信号の周波数スペクトルFSwifiは、たとえば、周波数範囲Rtxの全部を含む周波数範囲Rwifiにおいてレベルを有する周波数スペクトルである。また、周波数スペクトルFSwifiの周波数範囲Rtxにおける平均レベルをたとえばレベルLwifiとする。なお、周波数範囲Rwifiは、たとえば周波数範囲Rtxの一部を含む範囲であってもよい。
レベルLtxからレベルLwifiを差し引いた値がSIR(Signal to Interference Ratio)に相当する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機が復調するベースバンド信号のI成分およびQ成分をプロットしたIQ平面の一例を示す図である。
図4を参照して、たとえば、受信機101が、無線機161からの無線信号すなわち妨害波の無い電波環境において送信機151から送信された無線信号を受信する場合、あるタイミングtnにおけるベースバンド信号Snはたとえば座標Rnにプロットされる。座標Rnは、たとえばI成分が正であり、かつQ成分が負となる領域に位置する。
また、たとえば、受信機101が、妨害波と送信機151から送信された無線信号とを同時に受信する場合、タイミングtnにおけるベースバンド信号Saは座標Rnと異なる座標にプロットされる。
具体的には、受信機101が受信する妨害波の受信電力のレベルが高い場合、すなわちSIRが小さい場合、ベースバンド信号Saは、たとえばI成分およびQ成分が負となる領域に位置する座標Ra2にプロットされる。
この場合、復調結果として座標Ra2に基づいて生成されるデジタル信号と、座標Rnに基づいて生成されるデジタル信号とが異なるため、CRC情報を用いた誤り検出結果はフレームの値に誤りがあることを示す。したがって、受信機101は、妨害波を受信したことを認識することができる。
一方、受信機101が受信する妨害波の受信電力のレベルが低い場合、すなわちSIRが大きい場合、ベースバンド信号Saは、たとえば座標RnよりQ成分軸に近い座標であるが、I成分が正であり、かつQ成分が負となる領域に位置する座標Ra1にプロットされる。
この場合、復調結果として座標Ra1に基づいて生成されるデジタル信号と、座標Rnに基づいて生成されるデジタル信号とが同じであるため、CRC情報を用いた誤り検出結果はフレームの値に誤りがないことを示す。したがって、受信機101は、誤り検出処理から妨害波を受信したことを認識することができない。
このため、受信機101では、妨害波を含んでいるけれども誤り検出において誤りがない無線信号を用いて所定エリアの状態を示す空間特徴量Pweakを算出してしまう。
このようにして算出した空間特徴量Pweakに基づいて所定エリアにおける人間の動作を検知する場合、受信機101では、所定エリアにおける電波環境に変化があったように観測してしまう誤検知が発生することがある。
そして、空間特徴量Pweakが算出された原因が、人間の動作に起因するものか、あるいは、妨害波によるものかを区別することは困難であり、受信機101では、実際には妨害波を含む無線信号から算出された空間特徴量Pweakに基づいて、人間の動作が有ったと誤って検知することがある。
そこで、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、以下のような構成および動作により、このような課題を解決する。
[送信機の構成]
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける送信機の構成を示す図である。
図5を参照して、送信機151は、アンテナ41と、制御部42と、トランシーバ43とを備える。トランシーバ43は、パワーアンプ44と、周波数チャネル変更部45とを含む。
トランシーバ43は、アンテナ41において受信された2.4GHz帯の無線信号からベースバンド帯のデジタル信号への変換、および制御部42から受けたたとえばフレームであるベースバンド帯のデジタル信号から2.4GHz帯の無線信号への変換を行なう。
より詳細には、トランシーバ43におけるパワーアンプ44は、たとえば、変更可能な増幅率でベースバンド帯のデジタル信号から変換された無線信号を増幅し、アンテナ41へ出力する。
また、トランシーバ43では、アンテナ41へ出力する無線信号の搬送波周波数を変更可能である。具体的には、トランシーバ43では、当該無線信号の搬送波周波数をたとえば周波数チャネルの別に応じた搬送波周波数に変更可能である。
周波数チャネル変更部45は、たとえば制御部42から受ける通知に従ってトランシーバ43において用いられる周波数チャネルを変更する。
制御部42は、たとえば、フレームを生成し、生成したフレームをトランシーバ43経由で受信機101へ送信する。また、制御部42は、たとえば、トランシーバ43経由で受信機101から受信する電波変更指示に応じて電波の送信動作を変更する。電波変更指示は、たとえば、送信出力電力変更指示、周波数チャネル変更指示および送信出力周期変更指示である。
具体的には、制御部42は、たとえば、電波変更指示として送信出力電力変更指示を受信機101から受信した場合、送信出力電力変更指示に従ってパワーアンプ44における増幅率を変更する。
また、制御部42は、たとえば、電波変更指示として周波数チャネル変更指示を受信機101から受信した場合、周波数チャネル変更指示の示す周波数チャネルを周波数チャネル変更部45に通知する。
また、制御部42は、たとえば、電波変更指示として送信出力周期変更指示を受信機101から受信した場合、生成したフレームをトランシーバ43経由で受信機101へ送信する送信出力周期Ttを、送信出力周期変更指示の示す周期に変更する。
[受信機の構成]
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける受信機の構成を示す図である。
図6を参照して、受信機101は、通信部51と、アレイ受信部52と、制御部53とを備える。通信部51は、アンテナ46と、トランシーバ47と、サンプリング制御部48と、誤り検出部49とを含む。アレイ受信部52は、アンテナ部21と、受信回路22と、分岐回路35と、発振器36とを含む。アンテナ部21は、たとえば4本のアンテナを含む。受信回路22は、アンテナ部21におけるアンテナに対応して、バンドパスフィルタ31、ローノイズアンプ32、直交復調器33およびA/Dコンバータ(ADC)34の組を4つ含む。受信回路22におけるこれらの組を、それぞれRX1,RX2,RX3,RX4と称する。
通信部51は、たとえば、制御部53から受けた電波変更指示を示す情報を2.4GHz帯の無線信号に変換し、送信機151へ送信する。また、通信部51は、たとえば、送信機151から受信した2.4GHz帯の無線信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号を処理する。
より詳細には、通信部51におけるトランシーバ47は、たとえば、アンテナ46において受信された2.4GHz帯の無線信号からベースバンド帯のデジタル信号への変換、および制御部53から受けた電波変更指示を示す情報であるベースバンド帯のデジタル信号から2.4GHz帯の無線信号への変換を行なう。
トランシーバ47では、2.4GHz帯の無線信号の搬送波周波数について、たとえば制御部53により設定された周波数チャネルに応じた搬送波周波数に変更可能である。
サンプリング制御部48は、トランシーバ47によって変換されたデジタル信号からデリミタ情報およびフレームの長さ情報を検出し、検出したデリミタ情報およびフレームの長さ情報に基づいてデジタル信号からフレームを生成する。サンプリング制御部48は、たとえば、デリミタ情報を検出してからフレームの生成が完了するまでの間、サンプリング指示信号を出力する。そして、サンプリング制御部48は、フレームの生成が完了すると、生成したフレームを誤り検出部49へ出力する。
誤り検出部49は、サンプリング制御部48によって生成されたフレームからID情報およびCRC情報を取得する。誤り検出部49は、生成したフレームに含まれる値について、CRC情報を用いて誤り検出を行う。そして、誤り検出部49は、取得したID情報および誤り検出結果を制御部53へ出力する。
アレイ受信部52は、通信部51がサンプリング指示信号を出力している間、送信機151から送信される無線信号をサンプリングする。
より詳細には、アレイ受信部52におけるアンテナ部21は、所定エリアに配置された送信機151からたとえば周期的に送信された電波すなわち無線信号を受信する。なお、アンテナ部21は、4本のアンテナを含む構成に限らず、1本または複数本のアンテナを含む構成であればよい。
受信回路22において、バンドパスフィルタ31は、対応のアンテナ部21において受信された無線信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の成分、たとえば2.4GHz帯以外の成分を減衰させる。
ローノイズアンプ32は、バンドパスフィルタ31を通過した無線信号を増幅して直交復調器33へ出力する。
発振器36は、制御部53により設定された周波数チャネルに応じた搬送波周波数のローカル信号を生成し、分岐回路35へ出力する。分岐回路35は、発振器36から受けたローカル信号である無線信号を、受信回路22の4つの組RX1,RX2,RX3,RX4の直交復調器33へ出力する。
直交復調器33は、ローノイズアンプ32から受けた無線信号と分岐回路35を介して発振器36から受けたローカル信号とを乗算することにより、ローノイズアンプ32から受けた信号をたとえば直交復調してベースバンド帯のI信号およびQ信号に変換し、A/Dコンバータ34へ出力する。
A/Dコンバータ34は、たとえば、通信部51が出力するサンプリング指示信号に基づいてサンプリング処理を行う。より詳細には、A/Dコンバータ34は、たとえば、通信部51がサンプリング指示信号を出力している間駆動し、直交復調器33から受けたI信号およびQ信号をそれぞれnビット(nは2以上の自然数)のデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号を制御部53へ出力する。
[妨害波受信時間に基づいて送信動作の変更を判断する制御部の構成]
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける制御部の構成を示す図である。
図7を参照して、制御部53は、空間特徴量算出部11と、メモリ制御部12と、メモリ13と、空間特徴量分析部63とを含む。空間特徴量分析部63は、閾値設定部71と、比較部72と、検知部73と、送信動作変更指示部74と、妨害波受信時間計測部75と、送信動作変更判断部76とを含む。
メモリ13は、メモリ制御部12の制御に従って、アレイ受信部52におけるRX1〜RX4のA/Dコンバータ34から受けるデジタル信号を蓄積する。
メモリ制御部12は、通信部51がサンプリング指示信号を出力している間、A/Dコンバータ34が出力するデジタル信号をメモリ13に蓄積する。
メモリ制御部12は、通信部51から受ける誤り検出結果およびID情報に基づいて、メモリ13に蓄積されたデジタル信号を処理する。より詳細には、メモリ制御部12は、たとえば、誤り検出結果が無線信号に誤りがないことを示す場合であって無線信号の送信元が送信機151であるとき、アレイ受信部52により受信された電波が送信機151から送信された対象電波であると判定する。また、メモリ制御部12は、たとえば、上記以外の場合、当該電波が対象電波でないと判定する。
メモリ制御部12は、たとえば、対象電波であると判定した場合、対象電波から生成されたデジタル信号をメモリ13から空間特徴量算出部11へ出力する。また、メモリ制御部12は、たとえば、対象電波でないと判定した場合、メモリ13に蓄積されたデジタル信号を破棄する。
空間特徴量算出部11は、メモリ制御部12から受けるデジタル信号に基づき、各アンテナ部21によって受信された無線信号のレベルおよび到着タイミングを算出する。そして、空間特徴量算出部11は、算出結果に基づいて、所定エリアにおける空間特徴量を算出する。すなわち、空間特徴量算出部11は、人間の動作を検知すべき所定エリアについて、当該所定エリアの状態を示す空間特徴量を算出する。
より詳細には、空間特徴量算出部11は、たとえば特許文献1に記載の構成と同様に、到来角分布を用いて空間特徴量を抽出する。すなわち、空間特徴量算出部11は、固有ベクトルの内積を算出することにより、空間特徴量P(t)を抽出する。この内積は、比較基準となる初期ベクトルからの変化量を示す。初期ベクトルすなわち侵入者無しのときの固有ベクトルをvnoとし、観測時tにおける固有ベクトルをvob(t)とすると、空間特徴量P(t)は以下の式で表される。
P(t)=vno・vob(t)
空間特徴量算出部11は、たとえば、算出した空間特徴量P(t)をF(P(t))=10×Log{1−P(t)}で表される式へ代入し、代入後の式の値を空間特徴量分析部63へ出力する。ここで、Log{A}は、Aの常用対数を表す。たとえば、P(t)として「0.999」を代入した後の式F(0.999)の値は、「−30dB」である。
空間特徴量分析部63は、たとえば、対象電波に基づく値に基づいて、所定エリアにおける人間の動作を監視する。具体的には、空間特徴量分析部63は、たとえば、空間特徴量算出部11によって算出された空間特徴量P(t)に基づいて、所定エリアにおける人間の動作を監視する。
また、空間特徴量分析部63は、たとえば、対象電波に基づく値が所定条件を満たす場合、電波の送信動作を変更する電波変更指示を通信部51経由で送信機151へ送信する。具体的には、空間特徴量分析部63は、たとえば、対象電波に基づく値として空間特徴量P(t)を用いる。空間特徴量分析部63は、たとえば、空間特徴量P(t)が所定時間以上所定範囲に含まれる場合、電波変更指示を通信部51経由で送信機151へ送信する。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る空間特徴量算出部が算出するF(P(t))の時間変化およびF(P(t))と各閾値との関係の時間変化の一例を示す図である。
図8を参照して、より詳細には、空間特徴量分析部63における閾値設定部71は、たとえば、空間特徴量P(t)に基づいて妨害波の有無を判断するための基準として、所定エリアにおいて人間の動作があると判定する基準となる動作閾値Th1、および所定エリアにおいて人間の動作が無いと判定する基準となる無動作閾値Th2を設定する。
具体的には、空間特徴量P(t)が「1」に近いほど、観測時tにおける所定エリアの状態は、所定エリアに侵入者が存在していない通常時の状態に近い。このため、無動作閾値Th2は、たとえば「−50dB」に設定される。「−50dB」に対応するP(t)の値は「0.99999」である。また、動作閾値Th1は、たとえば「−10dB」に設定される。「−10dB」に対応するP(t)の値は「0.9」である。
比較部72は、たとえば、閾値設定部71により設定された動作閾値Th1および無動作閾値Th2と、空間特徴量算出部11から受けるF(P(t))とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する。
具体的には、比較部72は、たとえば、F(P(t))が動作閾値Th1以上である場合、ハイレベルの信号SHを出力する。比較部72は、たとえば、F(P(t))が無動作閾値Th2以上であり、かつ動作閾値Th1より小さい場合、ミドルレベルの信号SMを出力する。また、比較部72は、たとえば、F(P(t))が無動作閾値Th2より小さい場合、ローレベルの信号SLを出力する。
検知部73は、たとえば、比較部72が出力する信号に基づいて、所定エリアに人間が侵入したか否かを判断する。検知部73は、所定エリアに人間が侵入したと判断する場合、所定エリアに人間が侵入したことを知らせるため、たとえば警備会社に警報信号を送信する。
具体的には、検知部73は、たとえば、比較部72が信号SHまたは信号SMを出力するとき、すなわちF(P(t))が無動作閾値Th2以上であるとき、所定エリアに人間が侵入したと判断する。
一方、比較部72が信号SMを出力するとき、受信機101が人間の動作を検知しているのか、または妨害波を検知しているのかについて検知部73において判断できない場合がある。たとえば、人間の動作の継続時間は秒のオーダーであるが、妨害波の継続時間は100ミリ秒以下のオーダーである。したがって、比較部72が信号SMを出力する場合については、検知部73は、たとえば、信号SMが数秒間継続して出力されるときに、所定エリアに人間が侵入したと判断してもよい。
妨害波受信時間計測部75は、たとえば、比較部72が信号SMを出力する時間である妨害波受信時間を計測する。具体的には、妨害波受信時間計測部75は、たとえば、比較部72が時刻tms1において信号SMの出力を開始すると、妨害波受信時間の計測を開始し、比較部72が信号SMの出力を停止する時刻tme1まで妨害波受信時間の計測を継続する。
送信動作変更判断部76は、たとえば、妨害波受信時間計測部75において計測された妨害波受信時間に基づいて、送信機151による電波の送信動作を変更するか否かを判断する。より詳細には、送信動作変更判断部76は、たとえば、妨害波受信時間が所定時間Tm1以上になる場合、送信機151による電波の送信動作を変更すべきと判断する。
具体的には、送信動作変更判断部76は、たとえば、妨害波受信時間が時刻tms1から所定時間Tm1を経過する時刻tmd1において、送信機151による電波の送信動作を変更すべきと判断し、妨害波受信情報を送信動作変更指示部74へ出力する。
送信動作変更指示部74は、たとえば、送信動作変更判断部76から妨害波受信情報を受けると、周波数チャネル変更指示、送信出力電力変更指示および送信出力周期変更指示の少なくとも1つを電波変更指示として通信部51経由で送信機151へ送信する。
送信動作変更指示部74は、送信出力電力変更指示については、たとえば送信出力電力を上げる旨を示す送信出力電力変更指示を送信機151へ送信する。これにより、受信機101では、受信する無線信号のSIRを大きくすることができる。
また、送信動作変更指示部74は、たとえば、周波数チャネル変更指示を送信機151へ送信する場合、変更後に用いられる周波数チャネルをアレイ受信部52および通信部51に設定する。これにより、アレイ受信部52および通信部51は、搬送波周波数が変更された後の送信機151からの無線信号を正しく復調することができる。
[妨害波受信回数に基づいて送信動作の変更を判断する制御部の構成]
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける制御部の構成を示す図である。
図9を参照して、制御部53の変形例である制御部54は、空間特徴量算出部11と、メモリ制御部12と、メモリ13と、空間特徴量分析部64とを含む。空間特徴量分析部64は、図7に示す空間特徴量分析部63と比べて、妨害波受信時間計測部75および送信動作変更判断部76の代わりに、妨害波受信回数計測部77および送信動作変更判断部78を含む。
空間特徴量算出部11、メモリ制御部12およびメモリ13は、図7に示す空間特徴量算出部11、メモリ制御部12およびメモリ13とそれぞれ同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。空間特徴量分析部64における閾値設定部71、比較部72、検知部73および送信動作変更指示部74は、図7に示す空間特徴量分析部63における閾値設定部71、比較部72、検知部73および送信動作変更指示部74とそれぞれ同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
空間特徴量分析部64は、たとえば、空間特徴量P(t)が所定回数以上所定範囲に含まれる場合、電波変更指示を通信部51経由で送信機151へ送信する。
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る空間特徴量算出部が算出するF(P(t))の時間変化およびF(P(t))と各閾値との関係の時間変化の一例を示す図である。
図10を参照して、具体的には、空間特徴量分析部64における妨害波受信回数計測部77は、たとえば、妨害波を受信した回数を示すカウント値を記録するためのカウンタを有する。妨害波受信回数計測部77は、たとえば、比較部72が出力する信号を監視し、信号SLが信号SMへ切り替わるとき、妨害波を新たに受信したものとしてカウント値をインクリメントする。
送信動作変更判断部78は、たとえば、妨害波受信回数計測部77におけるカウンタに記録されたカウント値に基づいて、送信機151による電波の送信動作を変更するか否かを判断する。
具体的には、送信動作変更判断部78は、たとえば、信号SLから信号SMへ切り替わる時刻tms2から所定時間Tm2内におけるカウント値の増分が所定値具体的には3カウント以上となる場合、送信機151による電波の送信動作を変更すべきと判断し、妨害波受信情報を送信動作変更指示部74へ出力する。
たとえば、送信動作変更判断部78は、図10に示すように、時刻tms2から所定時間Tm2が経過する前にカウント値の増分が3カウント以上になるので、カウント値の増分が3カウントとなる時刻tmd2において送信機151による電波の送信動作を変更すべきと判断する。
なお、空間特徴量分析部64は、所定時間内におけるカウント値の増分に基づいて、送信機151による電波の送信動作を変更すべきか否かを判断する構成であるとしたが、これに限定するものではない。空間特徴量分析部64は、たとえば、カウント値の累積値に基づいて、送信機151による電波の送信動作を変更すべきか否かを判断する構成であってもよい。
[妨害波受信割合に基づいて送信動作の変更を判断する制御部の構成]
図11は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける制御部の構成を示す図である。
図11を参照して、制御部53の変形例である制御部55は、空間特徴量算出部11と、メモリ制御部12と、メモリ13と、空間特徴量分析部65とを含む。空間特徴量分析部65は、図7に示す空間特徴量分析部63と比べて、送信動作変更判断部76の代わりに、送信動作変更判断部81を含み、さらに、サンプリング時間計測部79および期間割合算出部80を含む。
空間特徴量算出部11、メモリ制御部12およびメモリ13は、図7に示す空間特徴量算出部11、メモリ制御部12およびメモリ13とそれぞれ同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。空間特徴量分析部65における閾値設定部71、比較部72、検知部73、妨害波受信時間計測部75および送信動作変更指示部74は、図7に示す空間特徴量分析部63における閾値設定部71、比較部72、検知部73、妨害波受信時間計測部75および送信動作変更指示部74とそれぞれ同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
空間特徴量分析部65は、たとえば、対象電波に基づく値としての空間特徴量P(t)が、自己の受信機101における対象電波の受信期間に対して所定割合以上所定範囲に含まれる場合、電波変更指示を通信部51経由で送信機151へ送信する。
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る空間特徴量算出部が算出するF(P(t))の時間変化およびF(P(t))と各閾値との関係の時間変化の一例を示す図である。
図12を参照して、具体的には、空間特徴量分析部65におけるサンプリング時間計測部79は、たとえば、通信部51から受ける誤り検出結果、ID情報およびサンプリング指示信号に基づいて対象電波の受信期間を計測する。
具体的には、サンプリング時間計測部79は、通信部51がサンプリング指示信号の出力を開始すると、サンプリング時間の計測を開始し、通信部51がサンプリング指示信号の出力を停止するまでサンプリング時間の計測を継続する。
また、サンプリング時間計測部79は、誤り検出結果が無線信号に誤りがあることを示す場合におけるサンプリング指示信号、およびID情報が無線信号の送信元が送信機151以外の装置を示す場合におけるサンプリング指示信号を計測の対象から除外する。
期間割合算出部80は、たとえば、対象電波の受信期間に対する妨害波の受信期間の割合Rを算出する。具体的には、期間割合算出部80は、たとえば、直近の一定時間Tc1においてサンプリング時間計測部79が計測するサンプリング時間を積算し、サンプリング積算時間Ts1を算出する。
また、期間割合算出部80は、たとえば、直近の一定時間Tc1において妨害波受信時間計測部75が計測する妨害波受信時間を積算し、妨害波受信積算時間Ti1を算出する。
期間割合算出部80は、たとえば、直近の一定時間Tc1における対象電波の受信期間であるサンプリング積算時間Ts1に対する妨害波の受信期間である妨害波受信積算時間Ti1の割合Rを示すTi1/Ts1を算出する。
送信動作変更判断部81は、たとえば、期間割合算出部80において算出された割合Rに基づいて、送信機151による電波の送信動作を変更するか否かを判断する。
具体的には、送信動作変更判断部81は、たとえば、割合Rが所定値以上となる場合、送信機151による電波の送信動作を変更すべきと判断し、妨害波受信情報を送信動作変更指示部74へ出力する。
たとえば、送信動作変更判断部81は、図12に示すように、割合Rが所定値具体的にはRth以上となる時刻tmd3において、送信機151による電波の送信動作を変更すべきと判断する。
[妨害波変動回数に基づいて送信動作の変更を判断する制御部の構成]
図13は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける制御部の構成を示す図である。
図13を参照して、制御部53の変形例である制御部56は、空間特徴量算出部11と、メモリ制御部12と、メモリ13と、空間特徴量分析部66とを含む。空間特徴量分析部66は、図7に示す空間特徴量分析部63と比べて、閾値設定部71、比較部72、検知部73、妨害波受信時間計測部75および送信動作変更判断部76の代わりに、閾値設定部91、比較部92、検知部93、妨害波受信回数計測部95および送信動作変更判断部96を含む。
空間特徴量算出部11、メモリ制御部12およびメモリ13は、図7に示す空間特徴量算出部11、メモリ制御部12およびメモリ13とそれぞれ同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。空間特徴量分析部66における送信動作変更指示部74は、図7に示す空間特徴量分析部63における送信動作変更指示部74と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
空間特徴量分析部66は、たとえば、所定範囲に含まれる所定の閾値と対象電波に基づく値との関係が所定条件を満たす場合、電波変更指示を通信部51経由で送信機151へ送信する。具体的には、空間特徴量分析部66は、たとえば、上記所定範囲である動作閾値Th1と無動作閾値Th2との間に変動判断閾値Th3を設定し、変動判断閾値Th3と対象電波に基づく値としての空間特徴量P(t)との関係が所定条件を満たす場合、電波変更指示を通信部51経由で送信機151へ送信する。
図14は、本発明の第1の実施の形態に係る空間特徴量算出部が算出するF(P(t))の時間変化およびF(P(t))と各閾値との関係の時間変化の一例を示す図である。
図14を参照して、より詳細には、空間特徴量分析部66における閾値設定部91は、たとえば、動作閾値Th1と、無動作閾値Th2との間にF(P(t))の変動を判断するための変動判断閾値Th3を設定する。変動判断閾値Th3は、たとえば「−30dB」に設定される。
比較部92は、たとえば、閾値設定部91により設定された動作閾値Th1、無動作閾値Th2および変動判断閾値Th3と、空間特徴量算出部11から受けるF(P(t))とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する。
具体的には、比較部92は、たとえば、F(P(t))が動作閾値Th1以上である場合、ハイレベルの信号SHを出力する。比較部92は、たとえば、F(P(t))が変動判断閾値Th3以上であり、かつ動作閾値Th1より小さい場合、ミドルハイレベルの信号SMHを出力する。比較部92は、たとえば、F(P(t))が無動作閾値Th2以上であり、かつ変動判断閾値Th3より小さい場合、ミドルローレベルの信号SMLを出力する。また、比較部92は、たとえば、F(P(t))が無動作閾値Th2より小さい場合、ローレベルの信号SLを出力する。
検知部93は、たとえば、比較部92が出力する信号に基づいて、所定エリアに人間が侵入したか否かを判断する。具体的には、検知部93は、たとえば、比較部92が信号SH、信号SMHまたは信号SMLを出力するとき、所定エリアに人間が侵入したと判断する。
なお、検知部93は、たとえば、信号SMHおよび信号SMLについては、比較部92が信号SMHまたは信号SMLを数秒間継続して出力するとき、所定エリアに人間が侵入したと判断してもよい。
妨害波変動回数計測部95は、たとえば、妨害波の受信レベルが変動した回数を示すカウント値を記録するためのカウンタを有する。妨害波変動回数計測部95は、たとえば、比較部92が出力する信号を監視し、信号SMLが、信号SMHへ切り替わるとき、および信号SMHが信号SMLへ切り替わるときにおいて、妨害波の受信レベルが変動したものとしてカウント値をインクリメントする。なお、妨害波変動回数計測部95は、たとえば、信号SMLまたは信号SMHが信号SHまたは信号SLへ切り替わるとき、カウント値をリセットしてもよい。
送信動作変更判断部96は、たとえば、妨害波変動回数計測部95におけるカウンタに記録されたカウント値に基づいて、送信機151による電波の送信動作を変更するか否かを判断する。
具体的には、送信動作変更判断部96は、たとえば、信号SLから信号SMLへ切り替わる時刻tms4から所定時間Tm4内におけるカウント値の増分が所定値具体的には5カウント以上となる場合、送信機151による電波の送信動作を変更すべきと判断し、妨害波受信情報を送信動作変更指示部74へ出力する。
たとえば、送信動作変更判断部96は、図14に示すように、時刻tms4から所定時間Tm4が経過する前にカウント値の増分が5カウント以上となるので、カウント値の増分が5カウントとなる時刻tmd4において送信機151による電波の送信動作を変更すべきと判断する。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る受信機101では、対象電波に基づく値として空間特徴量P(t)を用いる構成であるとしたが、これに限定するものではない。受信機101では、対象電波に基づく値として、たとえば対象電波の測定値を用いる構成であってもよい。
具体的には、受信機101では、対象電波に基づく値として、たとえば受信した対象電波のRSSI信号のレベルを用いる構成であってもよい。より詳細には、たとえば、妨害波を含む対象電波のRSSI信号のレベルが、妨害波を含まないRSSI信号のレベルより大きくなることを利用する。受信機101は、動作閾値Th1、無動作閾値Th2および変動判断閾値Th3を適宜設定することにより、RSSI信号のレベルに基づいて、所定エリアにおける人間の動作の監視、および送信機151による電波の送信動作を変更するか否かの判断を行ってもよい。
また、受信機101では、対象電波に基づく値として、たとえば対象電波を復調することにより生成されるベースバンド信号のレベル、すなわちI成分およびQ成分のレベルを用いる構成であってもよい。より詳細には、たとえば、妨害波を含む対象電波に基づくI成分およびQ成分のレベルが、妨害波を含まない対象電波に基づくI成分およびQ成分のレベルより大きくなることを利用する。受信機101は、動作閾値Th1、無動作閾値Th2および変動判断閾値Th3を適宜設定することにより、I成分およびQ成分のレベルに基づいて、所定エリアにおける人間の動作の監視、および送信機151による電波の送信動作を変更するか否かの判断を行ってもよい。
また、対象電波に基づく値については、受信機101において、所定エリアにおける人間の動作を監視する際に用いられる値の種類と、送信機151による電波の送信動作を変更するか否かを判断する際に用いられる値の種類とが、同じであってもよいし、異なってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る受信機101では、空間特徴量分析部63〜66が送信機151による電波の送信動作を変更するか否かを判断する際に用いる基準のうち、一部または全部を適宜組み合わせた基準を用いて送信機151による電波の送信動作を変更するか否かを判断することも可能である。
具体的には、本発明の第1の実施の形態に係る受信機101は、たとえば、空間特徴量分析部63〜66が上記判断に用いる条件のうち、一部または全部を組み合わせた条件を用いて上記判断を行ってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る空間特徴量分析部63〜66の各々において用いられる閾値は、同じ閾値であってもよいし、異なる閾値であってもよい。すなわち、空間特徴量分析部63〜66の各々が送信機151による電波の送信動作を変更するか否かの判断に用いる所定範囲は、同じであってもよいし、異なってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る空間特徴量分析部63〜66では、所定エリアに人間が侵入したか否かを判断する際に用いる動作閾値Th1および無動作閾値Th2を、送信機151による電波の送信動作を変更するか否かを判断する際に用いる構成であるとしたが、これに限定するものではない。
空間特徴量分析部63〜66では、たとえば、動作閾値Th1および無動作閾値Th2の一方または両方と異なる閾値を用いて送信機151による電波の送信動作を変更するか否かを判断する構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、受信機101は、1台の送信機151から送信される電波を処理する構成であるとしたが、これに限定するものではない。受信機101は、たとえば複数の送信機151から送信される各電波を処理する構成であってもよい。
[動作]
図15は、本発明の第1の実施の形態に係る送信機が無線信号を送信する際の動作手順を定めたフローチャートである。侵入検知システム201における送信機151および受信機101は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図15を参照して、まず、送信機151は、たとえば、受信機101へ送信すべきフレームを生成する(ステップS102)。
次に、送信機151は、受信機101から新たな電波変更指示を受信している場合(ステップS104でYES)、受信した電波変更指示に従って電波の送信動作を変更する(ステップS106)。
次に、送信機151は、キャリアセンスを行い、無線機161等の他の装置が電波を送信しているか否かを判断する(ステップS108)。
一方、送信機151は、受信機101から新たな電波変更指示を受信していない場合(ステップS104でNO)、キャリアセンスを行い、他の装置が電波を送信しているか否かを判断する(ステップS108)。
次に、送信機151は、他の装置が電波を送信していると判断すると、所定時間経過後、再度キャリアセンスを行う(ステップS108でYES)。
一方、送信機151は、他の装置が電波を送信していないと判断すると、フレームを含む対象電波を受信機101へ送信する(ステップS108でNOおよびステップS110)。
次に、送信機151は、電波を受信機101へ送信してから送信出力周期Tt経過するまで待機し(ステップS112でNO)、送信出力周期Tt経過すると(ステップS112でYES)、受信機101へ送信すべきフレームを生成する(ステップS102)。
図16は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機が人間の動作を監視する際の動作手順を定めたフローチャートである。
図16を参照して、侵入検知モードにおいて、まず、受信機101における制御部53は、通信部51から受ける誤り検出結果およびID情報に基づいて、アレイ受信部52により受信された電波が送信機151から送信された対象電波であるか否かを判定する(ステップS202)。
次に、制御部53は、アレイ受信部52により受信された電波が対象電波でないと判定する場合、対象電波の受信を待ち受ける(ステップS202でNO)。
一方、制御部53が、アレイ受信部52により受信された電波が対象電波であると判定する場合(ステップS202でYES)、空間特徴量算出部11は、対象電波を用いてたとえばF(P(t))を算出する(ステップS204)。
次に、制御部53は、算出したF(P(t))に基づいて所定エリアにおける人間の動作を監視する(ステップS206)。
次に、制御部53は、F(P(t))が所定条件を満たさない場合(ステップS208でNO)、対象電波の受信を待ち受ける(ステップS202でNO)。
一方、制御部53は、F(P(t))が所定条件を満たす場合(ステップS208でYES)、電波変更指示を通信部51経由で送信機151へ送信する(ステップS210)。
次に、制御部53は、対象電波の受信を待ち受ける(ステップS202でNO)。
ところで、特許文献1に記載のイベント検出装置では、たとえば、受信機が、受信機にとって希望波となる電波を送信する送信機、および受信機にとって妨害波となる電波を送信する送信機から概ね同じ搬送波周波数の電波を受信する場合、妨害波を含む無線信号を用いて所定エリアの状態を求めてしまう。
このようにして求められた状態に基づいて所定エリアにおける人間の動作を検知する場合、受信機では、所定エリアにおける電波環境に変化があったように観測してしまう誤検知が発生することがある。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムは、所定エリアに配置され、電波を送信する送信機151と、電波を受信し、受信した電波が、送信機151から送信された対象電波であるか否かを判定し、対象電波であると判定した場合に、対象電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する受信機101とを備える。受信機101は、対象電波に基づく値が所定条件を満たす場合、電波の送信動作を変更する電波変更指示を送信機151に与える。
このような構成により、たとえば受信機101が妨害波を受信した場合に送信機151における送信動作が変更されるので、対象電波に妨害波が含まれる確率を低下させることができる。
これにより、受信機101では、所定エリアにおける電波環境に変化があったように観測してしまう誤検知の発生を抑制することができるので、検知精度を向上させることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、受信機101は、所定範囲に含まれる変動判断閾値Th3と上記値との関係が所定条件を満たす場合、電波変更指示を送信機151に与える。
このような構成により、上記所定範囲と上記値との比較結果からでは妨害波と人間の動作との区別をつけることが困難である場合に受信機101における電波環境が変更されるので、電波環境が変更された後の新たな上記値に基づいて、妨害波と人間の動作との区別をより正しくつけることができる。これにより、受信機101では、妨害波を受信したか否かを適切に判断することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、受信機101は、対象電波に基づく値が所定時間以上所定範囲に含まれる場合、電波変更指示を送信機151に与える。
このような構成により、人間の動作に起因して上記値が所定範囲に含まれる時間のオーダーと、妨害波に起因して上記値が所定範囲に含まれる時間のオーダーとの違いに基づいて、妨害波と人間の動作との区別をより正しくつけることができるので、受信機101では、妨害波を受信したか否かを適切に判断することができる。
一方、たとえば、上記値が所定範囲に含まれる時間のオーダーについて、人間の動作および妨害波の間において違いがない場合ある。
このような場合においても、上記値が所定時間以上所定範囲に含まれるとき、送信機151における電波の送信動作が変更されるので、受信機101では、上記値が送信動作の変更後引き続き所定時間以上所定範囲に含まれる場合、人間の動作に起因して上記値が所定範囲に含まれていることを認識することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、受信機101は、対象電波に基づく値が所定回数以上所定範囲に含まれる場合、電波変更指示を送信機151に与える。
このような構成により、人間の動作に起因して上記値が所定範囲に含まれる回数と、妨害波に起因して上記値が所定範囲に含まれる回数との違いに基づいて、妨害波と人間の動作との区別をより正しくつけることができるので、受信機101では、妨害波を受信したか否かを適切に判断することができる。
具体的には、人間の動作に起因して上記値が変動する場合に要する時間は、妨害波に起因して上記値が変動する場合に要する時間より長いことが多いため、上記値が所定回数以上所定範囲に含まれる場合、妨害波に起因して上記値が所定範囲に含まれていることを認識することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、受信機101は、対象電波に基づく値が、受信機101における対象電波の受信期間に対して所定割合以上所定範囲に含まれる場合、電波変更指示を送信機151に与える。
このような構成により、人間の動作に起因して上記値が所定範囲に含まれる割合と、妨害波に起因して上記値が所定範囲に含まれる割合との違いに基づいて、妨害波と人間の動作との区別をより正しくつけることができるので、受信機101では、妨害波を受信したか否かを適切に判断することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、受信機101は、所定エリアにおける人間の動作を検知する侵入検知処理を行う。受信機101は、人間の動作が有ると判定する基準となる動作閾値Th1、および人間の動作が無いと判定する基準となる無動作閾値Th2と、対象電波に基づく値との比較結果に基づいて侵入検知処理を行う。そして、上記所定範囲は、動作閾値Th1および無動作閾値Th2の間である。
このような構成により、上記値と上記所定範囲との関係に基づいて人間の動作を検知することが難しい場合に受信機101における電波環境が変更されるので、電波環境が変更された後の新たな上記関係に基づいて、適切な侵入検知処理を行うことができる。
また、妨害波を受信したか否かについての判断、および人間の動作を検知したか否かについての判断において用いられる基準を共通化することができるので、総合的な判断を行うことができ、また、判断処理の簡素化を図ることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、送信機151は、電波変更指示を受信機101から与えられた場合、送信する電波の電力、送信する電波の搬送波周波数、および送信する電波の送信出力周期Ttの少なくともいずれか1つを変更する。
このように、送信機151における電波送信のパラメータを変更する構成により、たとえば、送信機151が送信する電波の電力を変更し、受信機101におけるSIRが改善する場合、受信機101では、上記値が妨害波による異常な値から正常な値に近づくので、妨害波による誤検知の発生を抑制することができる。
また、たとえば、送信機151が送信する電波の搬送波周波数を変更し、受信機101において対象電波の搬送波周波数と妨害波の搬送波周波数とが異なる周波数となる場合、受信機101では、対象電波および妨害波を同時に受信しても電波の復調処理を行う際に妨害波を除去できるので、妨害波による誤検知の発生を抑制することができる。
また、たとえば、送信機151が送信する電波の送信出力周期Ttを変更し、受信機101において対象電波を受信する周期と妨害波を受信する周期とが異なる周期となる場合、受信機101では、対象電波および妨害波を同時に受信する確率を低下させることができるので、妨害波による誤検知の発生を抑制することができる。
すなわち、受信機101では、対象電波に対する妨害波の影響を小さくすることができるので、妨害波による誤検知の発生を抑制することができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る受信機では、検知部73,93は、所定エリアにおける人間の動作として、所定エリアへの人間の侵入を検知する構成であるとしたが、これに限定するものではない。検知部73,93は、所定エリアにおける人間の動作として、所定エリアに存在する人間の不審行動開始を検知する構成であってもよい。この場合も、検知部73,93は、空間特徴量P(t)の変動により、所定エリアに存在する人間の不審行動開始を検知することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る受信機では、侵入者の有無という二値的な判定を行なう構成であるとしたが、これに限定するものではない。侵入可能性のレベルを示す指標を出力する構成であってもよい。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る監視システムと比べて、使用目的を変更した監視システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る侵入検知システムと同様である。
本発明の第1の実施の形態に係る受信機101では、検知部73,93が、空間特徴量算出部11によって算出された空間特徴量P(t)に基づいて、所定エリアにおける人間の動作として、所定エリアへの人間の侵入または不審行動開始を検知する。
これに対して、本発明の第2の実施の形態に係る見守りシステム(監視システム)202における見守り装置すなわち受信機(監視親機)101では、所定エリアにおける人間の動作として、送信機(監視子機)151が送信する電波に基づいて、所定エリアにおける人間、具体的には見守り対象者の無動作または少動作を検知する。
より詳細には、受信機101の制御部53〜56における検知部73,93は、空間特徴量算出部11によって算出されたF(P(t))に基づいて、所定エリアにおける人間の動作が無いかまたは少ないことを検知する。具体的には、たとえば、検知部73,93は、所定エリアにおいて、心臓発作などの異常が発生したことにより所定時間以上動いていない人間がいるか否かを監視する。この所定エリアは、たとえば、通常時には1または複数の人間が歩行等の動作を行っている領域である。
空間特徴量算出部11は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機と同様に、初期ベクトルvnoと、観測時tにおける固有ベクトルvob(t)とを用いて、観測時tにおける空間特徴量P(t)を算出する。空間特徴量算出部11は、たとえば、算出した空間特徴量P(t)をF(P(t))=10×Log{1−P(t)}で表される式へ代入する。
ここで、受信機101において比較基準として用いられる初期ベクトルvnoは、たとえば所定エリアに人間が存在していないときの固有ベクトルである。
空間特徴量分析部63〜66は、たとえば、F(P(t))に基づいて妨害波の有無を判断するための基準として、所定エリアにおいて人間の動作があるかまたは少なくないと判定する基準となる動作閾値Th4、および所定エリアにおいて人間の動作が無いかまたは少ないと判定する基準となる無動作閾値Th5を設定する。また、空間特徴量分析部66は、たとえば、動作閾値Th4と無動作閾値Th5との間に変動判断閾値Th6を設定する。
動作閾値Th4、無動作閾値Th5および変動判断閾値Th6は、それぞれ本発明の第1の実施の形態に係る受信機101で用いられる動作閾値Th1、無動作閾値Th2および変動判断閾値Th3と同じ値に設定されてもよいし、異なる値に設定されてもよい。
たとえば、F(P(t))がゼロに近い値であるほど、観測時tにおける所定エリアの状態は、1または複数の人間が動いている通常時の状態に近い。このため、検知部73,93は、F(P(t))が動作閾値Th4以下である状態が、所定時間以上継続する場合、所定エリアにおいて人間の動作が無いかまたは少ないと判断する。
具体的には、動作閾値Th4が「−10dB」であると仮定すると、検知部73,93は、F(P(t))が「−10dB」より大きい場合、所定エリアにおいて人間の動作の有る通常状態であると判断する。一方、検知部73,93は、F(P(t))が「−10dB」以下である状態が、所定時間以上継続する場合、所定エリアにおいて人間の動作が無いかまたは少ない異常状態であると判断する。
たとえば、空間特徴量分析部66は、変動判断閾値Th6と対象電波に基づく値としての空間特徴量P(t)との関係が所定条件を満たす場合、電波変更指示を通信部51経由で送信機151へ送信する。
具体的には、空間特徴量分析部66は、たとえば、F(P(t))と変動判断閾値Th6との大小関係が変化する回数を示すカウント値の所定時間内における増分が所定値以上となる場合、送信機151による電波の送信動作を変更すべきと判断し、妨害波受信情報を送信動作変更指示部74へ出力する。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る侵入検知システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
たとえば、本発明の第2の実施の形態に係る見守りシステムは、所定エリアに配置され、電波を送信する送信機151と、電波を受信し、受信した電波が、送信機151から送信された対象電波であるか否かを判定し、対象電波であると判定した場合に、対象電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する受信機101とを備える。受信機101は、対象電波に基づく値が所定条件を満たす場合、電波の送信動作を変更する電波変更指示を送信機151に与える。
このような構成により、たとえば受信機101が妨害波を受信した場合に送信機151における送信動作が変更されるので、対象電波に妨害波が含まれる確率を低下させることができる。
これにより、受信機101では、所定エリアにおける電波環境に変化があったように観測してしまう誤検知の発生を抑制することができるので、検知精度を向上させることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る見守りシステムでは、受信機101は、所定エリアにおいて人間の動作が無いかまたは少ないことを検知する見守り処理を行う。受信機101は、人間の動作が有るかまたは少なくないと判定する基準となる動作閾値Th4、および人間の動作が無いかまたは少ないと判定する基準となる無動作閾値Th5と、対象電波に基づく値との比較結果に基づいて見守り処理を行う。そして、上記所定範囲は、動作閾値Th4および無動作閾値Th5の間である。
このような構成により、上記値と上記所定範囲との関係に基づいて人間の動作が無いかまたは少ないことを検知することが難しい場合に受信機101における電波環境が変更されるので、電波環境が変更された後の新たな上記関係に基づいて、適切な見守り処理を行うことができる。
また、妨害波を受信したか否かについての判断、および人間の動作人間の動作が無いかまたは少ないことを検知したか否かについての判断において用いられる基準を共通化することができるので、総合的な判断を行うことができ、また、判断処理の簡素化を図ることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る見守りシステムでは、受信機101は、所定エリアにおける人間の動作が無いかまたは少ないことを検知する。
このような構成により、所定エリアにおける人間の見守りを良好に行なうことができる。
なお、本発明の第2の実施の形態に係る受信機では、人間の動作の有無または多少という二値的な判定を行なう構成であるとしたが、これに限定するものではない。人間の無動作または少動作の可能性のレベルを示す指標を出力する構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける受信機および第2の実施の形態に係る見守りシステムにおける受信機では、空間特徴量として固有ベクトルを用いる構成であるとしたが、これに限定するものではない。固有ベクトルに限らず、非特許文献1に記載されているような遅延プロファイル等、他の空間特徴量を用いる構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける受信機および第2の実施の形態に係る見守りシステムにおける受信機では、空間特徴量として1次元の特徴量を用いる構成であるとしたが、これに限定するものではない。空間特徴量として多次元の特徴量を用いる構成であってもよい。たとえば、固有ベクトルそのものを特徴量ベクトルとして用いることも可能であるし、非特許文献1に記載されているような遅延プロファイルを用いることも可能である。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける受信機および第2の実施の形態に係る見守りシステムにおける受信機はアレイ式電波センサであるとしたが、他の種類の電波センサであってもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
所定エリアに配置され、電波を送信する送信機と、
電波を受信し、受信した電波が、前記送信機から送信された対象電波であるか否かを判定し、前記対象電波であると判定した場合に、前記対象電波を用いて前記所定エリアにおける人間の動作を監視する受信機とを備え、
前記受信機は、前記対象電波に基づく値が所定条件を満たす場合、電波の送信動作を変更する電波変更指示を送信機に与えることが可能であり、
前記値は、空間特徴量、RSSI信号のレベルまたはベースバンド信号のレベルであり、
前記電波変更指示は、送信出力電力変更指示、周波数チャネル変更指示および送信出力周期変更指示のうち少なくともいずれか1つである、監視システム。
11 空間特徴量算出部
12 メモリ制御部
13 メモリ
21 アンテナ部
22 受信回路
31 バンドパスフィルタ
32 ローノイズアンプ
33 直交復調器
34 A/Dコンバータ
35 分岐回路
36 発振器
41 アンテナ
42 制御部
43 トランシーバ
44 パワーアンプ
45 周波数チャネル変更部
46 アンテナ
47 トランシーバ
48 サンプリング制御部
49 誤り検出部
51 通信部
52 アレイ受信部
53,54,55,56 制御部
63,64,65,66 空間特徴量分析部
71,91 閾値設定部
72,92 比較部
73,93 検知部
74 送信動作変更指示部
75 妨害波受信時間計測部
76,78,81,96 送信動作変更判断部
77 妨害波受信回数計測部
79 サンプリング時間計測部
80 期間割合算出部
95 妨害波変動回数計測部
101 受信機(監視親機)
151 送信機(監視子機)
161 無線機
201 侵入検知システム(監視システム)
202 見守りシステム(監視システム)

Claims (8)

  1. 所定エリアに配置され、電波を送信する監視子機と、
    電波を受信し、受信した電波が、前記監視子機から送信された対象電波であるか否かを判定し、前記対象電波であると判定した場合に、前記対象電波を用いて前記所定エリアにおける人間の動作を監視する監視親機とを備え、
    前記監視親機は、前記対象電波に基づく値が所定条件を満たす場合、電波の送信動作を変更する電波変更指示を前記監視子機に与える、監視システム。
  2. 前記監視親機は、所定範囲に含まれる所定の閾値と前記値との関係が所定条件を満たす場合、前記電波変更指示を前記監視子機に与える、請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記監視親機は、前記値が所定時間以上所定範囲に含まれる場合、前記電波変更指示を前記監視子機に与える、請求項1または請求項2に記載の監視システム。
  4. 前記監視親機は、前記値が所定回数以上所定範囲に含まれる場合、前記電波変更指示を前記監視子機に与える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の監視システム。
  5. 前記監視親機は、前記値が、前記監視親機における前記対象電波の受信期間に対して所定割合以上所定範囲に含まれる場合、前記電波変更指示を前記監視子機に与える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の監視システム。
  6. 前記監視親機は、前記所定エリアにおける人間の動作を検知する侵入検知処理を行い、
    前記監視親機は、人間の動作が有ると判定する基準となる第1の閾値、および人間の動作が無いと判定する基準となる第2の閾値と、前記対象電波に基づく値との比較結果に基づいて前記侵入検知処理を行い、
    前記所定範囲は、前記第1の閾値および前記第2の閾値の間である、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の監視システム。
  7. 前記監視親機は、前記所定エリアにおいて人間の動作が無いかまたは少ないことを検知する見守り処理を行い、
    前記監視親機は、人間の動作が有るかまたは少なくないと判定する基準となる第4の閾値、および人間の動作が無いかまたは少ないと判定する基準となる第5の閾値と、前記対象電波に基づく値との比較結果に基づいて前記見守り処理を行い、
    前記所定範囲は、前記第4の閾値および前記第5の閾値の間である、請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の監視システム。
  8. 前記監視子機は、前記電波変更指示を前記監視親機から与えられた場合、送信する電波の電力、送信する電波の周波数、および送信する電波の送信周期の少なくともいずれか1つを変更する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の監視システム。



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