JP2008250925A - 車内侵入検知装置および車内侵入検知方法 - Google Patents

車内侵入検知装置および車内侵入検知方法 Download PDF

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Ayafumi Takasuka
礼文 高須賀
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Abstract

【課題】車内侵入検知において、外乱要因による誤作動を抑止し、かつセンサの出力波形のパターンがどのようなパターンであっても侵入者を正常に検知する。
【解決手段】本発明の車内侵入検知装置100は、制御回路101のピーク差分算出部101aが、入力信号のピーク値のうち入力時刻が隣接する二つのピーク値V(n−1)、V(n)の差分を算出し、ピーク間時間計時部101bが、V(n−1)、V(n)の出力時刻の時間差ΔTを計時する。そして、ピーク出力推定値算出部101cが、V(n−1)と前述のΔTとに対応するV(n)の推定値Ve(n)を算出する。衝撃波判定部101dは、V(n)とVe(n)との差分が、断続的に所定回数だけ所定範囲内にある場合、衝撃波を検出したと判定する。衝撃波判定部101dによって衝撃波であると判定された場合には、侵入検知処理部101eは、車内への侵入者の侵入の検知処理をキャンセルする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の車内の所定位置に取り付けられたセンサによる信号出力に基づいて該車内への不審者の侵入を検知する車内侵入検知装置および車内侵入検知方法に関し、特に、外乱要因による誤作動を抑止し、かつセンサの出力波形のパターンがどのようなパターンであっても侵入者を正常に検知できる車内侵入検知装置および車内侵入検知方法に関する。
近年、自動車などの車両の盗難や車上荒らしなどを防止するために、車両の所有者が不在のときに車両の車内への侵入者を検知する車両防犯システムが開発されている。このようなシステムは、車内の所定位置(例えば天井やルームミラーなど)に配置したセンサが侵入者を検知して警報を鳴らす仕組みとなっている。
しかし、センサは、侵入者が室内へ侵入した場合以外にも、車両に加わる振動や周囲の音響などの外乱要因によって、誤って侵入者が室内へ侵入したと検知する場合があった。このような車両防犯システムの誤作動を防止すために、例えば特許文献1に示されるように、センサが物体を検知したときの出力波形が短時間にピークへと至る立ち上がりである場合にのみ侵入者を検知して警報を鳴らす防犯装置が考案されている。
また、特許文献2に示されるように、センサが音を検知したときに、該音の波形が侵入者による侵入にかかるものとされる波形と一致する場合にのみ侵入者を検知して警報を鳴らす情報処理装置が考案されている。
特開2000−348263号公報 特開2004−227115号公報
しかしながら、上記特許文献1に代表される従来技術では、センサの出力波形の立ち上がりを見ているため、例えば車両の車体に加えられる衝撃や、車両の周辺で発生する衝撃音のようにセンサの出力波形の立ち上がりが鋭くなるものを外乱要因と区別することができず、侵入者の侵入と検知して誤作動してしまうおそれがあった。
また、上記特許文献2に代表される従来技術では、侵入者を検知するためには、該侵入者が発する音の波形のパターンを網羅しておかねばならず、該パターンを記憶する記憶領域の必要容量が膨大となるのみならず、該侵入者が発する音の波形のパターンが想定外のパターンである場合に該侵入者を検知することができないという問題点があった。
すなわち、上記特許文献2に代表される従来技術は、該侵入者が発する音の波形のパターンがあらかじめ記憶されているものと一致する場合に該侵入者を検知するものであるが、音を物体検知の出力波形に置き換えたとしても、該侵入者の検知によるセンサの出力波形のパターンを網羅しておかねばならず、該パターンを記憶する記憶領域の必要容量が膨大となるのみならず、該侵入者の検知によるセンサの出力波形のパターンが想定外のパターンである場合に該侵入者を検知することができなかった。
そして、たとえ上記特許文献1および2に代表される従来技術を組み合わせたとしても、センサの出力波形の立ち上がりが鋭くなるものを外乱要因と区別することができず誤作動を引き起こし、侵入者の検知によるセンサの出力波形のパターンが想定外のパターンである場合に該侵入者を検知せず正常に動作することができない。
本発明は、上記問題点(課題)を解消するためになされたものであって、外乱要因による誤作動を抑止し、かつセンサの出力波形のパターンがどのようなパターンであっても侵入者を正常に検知できる車内侵入検知装置および車内侵入検知方法を提供することを目的とする。
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明は、車両の車内の所定位置に取り付けられたセンサによる信号出力に基づいて該車内への不審者の侵入を検知する侵入検知手段を有する車内侵入検知装置であって、前記信号出力のピークを検知するピーク検知手段と、前記ピーク検知手段により前記信号出力のピークが検出されてからのちに最初に前記信号出力のピークが検出されるまでの時間と、これらのピークの出力の差分とに基づいて、前記信号出力が衝撃波に基づくか否かを判定する衝撃波判定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ピーク検知手段により前記信号出力の第1のピークが検出されてからのちに最初に検出される前記信号出力の第2のピークが検出されるまでの時間を計時する計時手段と、前記ピーク検知手段により検出された前記第1のピークの出力と、前記計時手段により計時された時間とに基づいて、前記第1のピークおよび前記第2のピークが衝撃波による信号出力に基づくと想定した場合の前記第2のピークの出力の推定値を算出する推定値算出手段と、前記ピーク検知手段により検出された前記信号出力の第2のピークの出力と、前記推定値算出手段により算出された前記第2のピークの出力の推定値との差分を算出する差分算出手段と、前記差分算出手段により算出された前記差分が所定範囲内であるか否かを判定する差分判定手段とをさらに備え、前記衝撃波判定手段は、前記差分判定手段により前記差分が所定範囲内であると所定回数にわたって連続して判定された場合に前記信号出力が衝撃波に基づくと判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記推定値算出手段は、前記第1のピークの出力より前記第2のピークの出力が小さい場合に該第2のピークの出力の推定値を算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記侵入検知手段は、前記衝撃波判定手段により前記信号出力が衝撃波に基づくと判定された場合に前記車内への不審者の侵入の検知をキャンセルすることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記推定値算出手段は、前記第2のピークの出力の推定値の候補を複数算出し、前記差分算出手段は、前記ピーク検知手段により検出された前記信号出力の第2のピークの出力と、前記第2のピークの出力の推定値の複数の候補との差分をそれぞれ算出し、前記差分判定手段は、前記差分算出手段により算出された、前記ピーク検知手段により検出された前記信号出力の第2のピークの出力と、前記第2のピークの出力の推定値の複数の候補との差分が所定範囲内であるか否かを判定し、前記衝撃波判定手段は、前記差分判定手段により、前記ピーク検知手段により検出された前記信号出力の第2のピークの出力と、前記第2のピークの出力の推定値の複数の候補との差分のうちの少なくとも一つが所定範囲内であると所定回数にわたって連続して判定された場合に前記信号出力が衝撃波に基づくと判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ピーク検知手段は、前記信号出力のピークの出力が所定値以上である場合に該ピークを検出することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記衝撃波判定手段は、前記所定回数にわたって前記計時手段により計時された時間が同一である場合に前記信号出力が衝撃波に基づくと判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記衝撃波判定手段は、前記差分判定手段により前記差分が所定範囲内であると前記所定回数のうちの一定回数判定された場合に前記信号出力が衝撃波に基づくと判定することを特徴とする。
また、本発明は、車両の車内の所定位置に取り付けられたセンサによる信号出力に基づいて該車内への不審者の侵入を検知する車内侵入検知方法であって、前記信号出力のピークを検知するピーク検知工程と、前記ピーク検知工程により前記信号出力のピークが検出されてからのちに最初に前記信号出力のピークが検出されるまでの時間と、これらのピークの出力の差分とに基づいて、前記信号出力が衝撃波に基づくか否かを判定する衝撃波判定工程とを含んだことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ピーク検知工程により前記信号出力の第1のピークが検出されてからのちに最初に検出される前記信号出力の第2のピークが検出されるまでの時間を計時する計時工程と、前記ピーク検知工程により検出された前記第1のピークの出力と、前記計時工程により計時された時間とに基づいて、前記第1のピークおよび前記第2のピークが衝撃波による信号出力に基づくと想定した場合の前記第2のピークの出力の推定値を算出する推定値算出工程と、前記ピーク検知工程により検出された前記信号出力の第2のピークの出力と、前記推定値算出工程により算出された前記第2のピークの出力の推定値との差分を算出する差分算出工程と、前記差分算出工程により算出された前記差分が所定範囲内であるか否かを判定する差分判定工程とをさらに含み、前記衝撃波判定工程は、前記差分判定工程により前記差分が所定範囲内であると所定回数にわたって連続して判定された場合に前記信号出力が衝撃波に基づくと判定することを特徴とする。
本発明によれば、衝撃波判定手段は、ピーク検知手段により信号出力のピークが検出されてからのちに最初に信号出力のピークが検出されまでの時間と、これらのピークの差分とに基づいて、信号出力が衝撃波に基づくか否かを判定するので、信号出力のピークの遷移に基づいて衝撃波を検出することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、衝撃波判定手段は、差分判定手段により第2のピークの出力と、第2のピークの出力の推定値との差分が所定範囲内であると所定回数にわたって連続して判定された場合に信号出力が衝撃波に基づくと判定するので、信号出力のピークのが想定される出力で所定回数にわたって連続して遷移する場合に衝撃波を検出することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、推定値算出手段は、第1のピークの出力より第2のピークの出力が小さい場合に該第2のピークの出力の推定値を算出するので、信号出力が減衰していく減衰波の場合にのみ衝撃波の検出処理をおこなうこととなり、処理の効率化を図ることが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、衝撃波判定手段により信号出力が衝撃波に基づくと判定された場合に車内への不審者の侵入の検知をキャンセルするので、衝撃波を車内への不審者の侵入に基づく検知波と区別して検知し、衝撃波を車内への不審者の侵入としてあやまって検知することを防止するという効果を奏する。
また、本発明によれば、衝撃波判定手段は、差分判定手段により、ピーク検知手段により検出された信号出力の第2のピークの出力と、第2のピークの出力の推定値の複数の候補との差分のうちの少なくとも一つが所定範囲内であると所定回数にわたって連続して判定された場合に信号出力が衝撃波に基づくと判定するので、あらゆる状況で発生する衝撃波(例えば、車体において発生部位が異なる衝撃波)であっても車内への不審者の侵入に基づく検知波と区別して検知し、衝撃波を車内への不審者の侵入としてあやまって検知することを防止するという効果を奏する。
また、本発明によれば、ピーク検知手段は、信号出力のピークの出力が所定値以上である場合に該ピークを検出するので、高い精度で車両の車内への侵入者を検知することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、衝撃波判定手段は、所定回数にわたって計時手段により計時された時間が同一である場合に信号出力が衝撃波に基づくと判定するので、高い精度で衝撃波を検知することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、衝撃波判定手段は、判定手段により差分が所定範囲内であると所定回数のうちの一定回数判定された場合に信号出力が衝撃波に基づくと判定するので、連続して差分が所定範囲内であると判定されない場合でも衝撃波を検知するので、ノイズ等により衝撃波が識別不可能になるということを防止することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照し、本発明の車内侵入検知装置および車内侵入検知方法に係る実施例を詳細に説明する。なお、車内侵入検知装置が自動車の車内において物体を検知したときの検知信号の出力レベルは、時刻の経過とともにある正弦波を描く。以下の実施例では、この正弦波のいわゆる“山”の頂上となる点を「ピーク」とよび、このときの出力レベルを「ピーク値」とよぶ。以下の実施例での「出力レベル」は、車内侵入検知装置に接続されるセンサから出力される出力信号である車内侵入検知装置への入力信号の「出力」をいい、「センサ値」と同一である。なお、出力、出力レベル、センサ値の単位は、例えば“mV”である。
先ず、実施例にかかる車内侵入検知装置の概略構成を説明する。図1は、実施例にかかる車内侵入検知装置の概略構成を示す構成図である。同図に示すように、実施例にかかる車内侵入検知装置100は、自動車1に搭載されている。自動車1の内部において、車内侵入検知装置100およびセキュリティECU(Engine Control Unit)200は、図示しないCAN(Control Area Network)を介して接続されている。なお、セキュリティECU200には、セキュリティECU200からの指示に基づいて音響を出力するホーン201が接続されている。
車内侵入検知装置100は、制御回路101と、24GHz高周波ブロック102と、サンプルホールド回路103と、低周波増幅部104と、時定数変更回路105と、ピークホールド回路106と、バッテリーモニタ部108と、スレッシュホールド可変回路109と、温度測定回路110と、ピーク出力推定値記憶部111と、双方向通信入出力回路112と、電源回路113とを有する。
制御回路101は、例えばマイクロ・コンピュータなどで構成される。制御回路101は、車内侵入検知装置100全体の制御をつかさどり、24GHz高周波ブロック102によって物体の検知に応じて出力され、各回路の処理を経た信号を入力信号とし、この入力信号に基づいて衝撃波判定処理、侵入検知処理などをおこなう。特に実施例において重要な構成として、ピーク差分算出部101aと、ピーク間時間計時部101bと、ピーク出力推定値算出部101cと、衝撃波判定部101dと、侵入検知処理部101eとをさらに有する。
ピーク差分算出部101aは、ピークホールド回路106によって保持される低周波増幅部104からの入力信号のピーク値(最大値)のうち入力時刻が隣接する二つのピーク値の差分を算出する。ピーク間時間計時部101bは、ピーク差分算出部101aによって差分が算出された二つの入力信号のピーク値の出力時刻の時間差ΔTをピーク間時間として計時する。
ピーク出力推定値算出部101cは、ピーク差分算出部101aによって差分が算出される二つの入力信号のピーク値のうち入力時刻が先である方のピーク値をV(n−1)、入力時刻が後である方のピーク値をV(n)(ただしnは1以上の自然数)とすると、ピーク出力推定値記憶部111のピーク出力推定値記憶テーブルを参照して、V(n−1)と前述のΔTとに対応するV(n)の推定値Ve(n)を算出する。
衝撃波判定部101dは、前述のV(n)とVe(n)との差分が、所定数だけ連続するnついて断続的に所定範囲内にある場合に、衝撃波を検出したと判定する。侵入検知処理部101eは、衝撃波判定部101dによって衝撃波であると判定されなかった入力信号の出力レベルが所定閾値以上となる場合に、車内への侵入者の侵入があったと検知して、双方向通信入出力回路112を介してセキュリティEUC200に対して通知する。一方、衝撃波判定部101dによって衝撃波であると判定された場合には、侵入検知処理部101eは、車内への侵入者の侵入の検知処理をキャンセルする。
24GHz高周波ブロック102は、内部に電波(または超音波、赤外線など)を送受するアンテナを有する少なくとも一つのセンサ(図示せず)と接続され、該センサを介して電波(または超音波、赤外線など)を送出し、該センサを介して物体の検知に応じた電波(または超音波、赤外線など)を受信する。24GHz高周波ブロック102は、送出した送出波と受信した受信波とに基づいて物体の検知信号をアナログ信号でサンプルホールド回路103へ受け渡す。
サンプルホールド回路103は、制御回路101の制御のもと、24GHz高周波ブロック102から受け取った検知信号をサンプリングし、一定時間保持する。サンプルホールド回路103は、保持している検知信号を低周波増幅部104へと受け渡す。
低周波増幅部104は、サンプルホールド回路103から受け取った検知信号の低周波部分を増幅し、制御回路101およびピークホールド回路106へと受け渡す。ピークホールド回路106は、低周波増幅部104から受け取った受信信号の波形出力の最大値を保持し、制御回路101へと受け渡す。
時定数変更回路105は、制御回路101の制御のもと、入力信号の出力が変動する場合においても一定の出力が得られるよう、利得調整のための遅延時間(時定数)を可変にして低周波増幅部104へ入力する回路である。RF電源間欠回路107は、制御回路101の制御のもと、24GHz高周波ブロック102へ間欠的に電源を供給する。
バッテリーモニタ部108は、自動車1が備えるバッテリー(図示せず)の電圧を監視し、この電圧が一定値以下となった場合に、制御回路101に対して、侵入検知処理および衝撃波判定処理をおこなわないように指示する。
スレッシュホールド可変回路109は、車内侵入検知装置100が入力信号に基づき不審者の侵入を検知する該入力信号の出力の閾値を、制御回路101に対して可変的に与える回路である。制御回路101は、スレッシュホールド可変回路109に設定される閾値を超える出力である入力信号が入力された場合にのみ、車内への不審者の侵入があったと検知する。
温度測定回路110は、自動車1の車内の所定位置に取り付けられた温度センサ(図示せず)から入力される温度検知信号を、制御回路101へ入力する。制御回路101は、入力された温度検知信号に基づいて、温度変化に応じて入力信号に基づく侵入検知処理および衝撃波判定処理の特性を制御する。
ピーク出力推定値記憶部111は、ピーク出力推定値記憶テーブルにて前述のV(n−1)とΔTとに対応するV(n)の推定値Ve(n)を記憶する記憶手段である。
双方向通信入出力回路112は、制御回路101がセキュリティECU200と双方向通信を行う際のインターフェースである。制御回路101は、セキュリティECU200に対して双方向通信入出力回路112を介して信号を送信し、セキュリティECU200から双方向通信入出力回路112を介して信号を受信する。
電源回路113は、車内侵入検知装置100の制御回路101を始めとするすべての回路に対して電源を供給する回路である。電源回路113は、セキュリティECU200から供給される電源を、車内侵入検知装置100の回路全体へと供給する。
次に、図1に示したピーク出力推定値記憶部111に格納されるピーク出力推定値記憶テーブルについて説明する。図2は、ピーク出力推定値記憶テーブルの例を示す図である。
同図に示すように、nを1以上の自然数として、前回のピーク値をV(n−1)、ピーク間時間計時部101bによって計時されたピーク差分算出部101aにより差分が算出された二つの入力信号のピーク値の出力時刻の時間差をΔT(n)として、このΔT(n)に対して、推定される今回のピーク値Ve(n)が対応付けられている。このピーク出力推定値記憶テーブルを参照することによって、V(n−1)およびΔT(n)からVe(n)を求めることが可能となる。
なお、V(n−1)およびΔT(n)に対して、少なくとも一つのVe(n)が対応付けられている。図2では、一つのV(n−1)およびΔT(n)の組み合わせに対して複数のVe(n)を表記しているが、あくまで例示に過ぎず、表記されるVe(n)のうち少なくとも一つが“0”でなければ十分であり、それ以外は“0”であってもよい。
例えば、V(n−1)=V0、ΔT(n)=T0に対して、Ve(n)=V0,0,0、V0,0,1、V0,0,2、・・・、V0,0,m、・・・が対応付けられている。その他のV(n−1)、ΔT(n)についても、図示のとおりである。
このように、一つのV(n−1)、ΔT(n)の組み合わせに対して複数のVe(n)を対応付けることによって、V(n)の推定値の候補を複数取得することができる。このように、V(n)の推定値の候補を複数取得可能とすることによって、自動車1の室内の所定位置に配置されるセンサ(図示せず)と、衝撃波の発生源との位置関係によって異なるV(n)の推定値を網羅することが可能となり、あらゆる状況に対応して衝撃波を検出することが可能となる。
次に、図1に示した車内侵入検知装置100の制御回路101で実行される出力波ピーク検出処理について説明する。図3は、出力波ピーク検出処理手順を示すフローチャートである。この処理は、制御回路101へ入力信号のセンサ値が入力されるごとに実行される。同図に示すように、先ず、ピーク差分算出部101aは、所定の記憶領域に記憶されるカウンタ変数m(mは1以上の自然数)に1を加算し、入力されたセンサ値をS(m)にセットする(ステップS101)。なお、はじめて出力波ピーク検出処理が実行されるときには、m=0と初期化されているため、ステップS101の処理によってm=1となる。
次に、ピーク差分算出部101aは、S(m)が正か否かを判定する(ステップS102)。S(m)が正と判定される場合に(ステップS102肯定)、ステップS103へ移り、S(m)が正と判定されない場合に(ステップS102否定)、ステップS105へ移る。
ステップS103では、ピーク差分算出部101aは、S(m)が、所定の記憶領域に記憶される変数である“ピークMax”より大であるか否かを判定する。S(m)が“ピークMax”より大であると判定される場合に(ステップS103肯定)、ステップS104へ移り、S(m)が“ピークMax”より大であると判定されない場合に(ステップS103否定)、ステップS111へ移る。なお、はじめて出力波ピーク検出処理が実行されるときには、“ピークMax”=0と初期化されている。
ステップS104では、ピーク差分算出部101aは、“ピークMax”にS(m)をセットし、ピーク間時間計時部101bは、所定の記憶領域に記憶される変数である“ピークTime”にmをセットする。この処理が終了すると、ステップS111へ移る。
一方、ステップS105では、ピーク差分算出部101aは、m−1に対応するセンサ値S(m−1)が正であるか否かを判定する。S(m−1)が正であると判定される場合に(ステップS105肯定)、ステップS106へ移り、S(m−1)が正であると判定されない場合に(ステップS105否定)、ステップS111へ移る。
ステップS106では、ピーク差分算出部101aは、所定の記憶領域に記憶される変数である“V(n)”(nは1以上の自然数)に“ピークMax”をセットし、ピーク間時間計時部101bは、所定の記憶領域に記憶される変数である“T(n)”に“ピークTime”をセットする。ここで、“V(n)”は、時刻がnであるときのピーク値を示す。なお、はじめて出力波ピーク検出処理が実行されるときには、n=1、V(n)=0、T(n)=0と初期化されている。
続いて、ピーク差分算出部101aおよびピーク間時間計時部101bは、ピークMaxおよびピークTimeに0をセットして初期化し、nに1を加算する(ステップS107)。
続いて、ピーク差分算出部101aは、ΔV(n)を算出し、ピーク間時間計時部101bは、ΔT(n)を算出する(ステップS108)。ここでΔV(n)=V(n)−V(n−1)、ΔT(n)=T(n)−T(n−1)なる計算式によって算出される。
続いて、ピーク差分算出部101aは、ΔV(n)が負であるか否かを判定する(ステップS109)。ΔV(n)が負であると判定される場合に(ステップS109肯定)、ステップS110へ移り、ΔV(n)が負であると判定されない場合に(ステップS109否定)、ステップS111へ移る。なお、ΔV(n)が負であるということは、出力波が減衰波であるということを意味する。
続いて、制御回路101は、衝撃波判定処理を実行する(ステップS110)。この衝撃波判定処理の詳細は、図4を参照して後述する。
ステップS111では、制御回路101は、侵入検知判定処理を実行する。この衝撃波判定処理の詳細は、図5を参照して後述する。
次に、図3のステップS110の衝撃波判定処理について説明する。図4は、衝撃波判定処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、先ず、制御回路101のピーク出力推定値算出部101cは、n−1に対応するピーク値であるV(n−1)およびΔT(n)に基づいて、ピーク出力推定値記憶テーブルを参照して、nに対応するピーク値の推定値であるVe(n)を算出する(ステップS201)。
続いて、制御回路101の衝撃波判定部101dは、|V(n)−Ve(n)|(V(n)とVe(n)との差の絶対値)が所定の正数αより小さいか否かを判定する(ステップS202)。|V(n)−Ve(n)|が所定の正数αより小さいと判定される場合に(ステップS202肯定)、ステップS203へ移り、|V(n)−Ve(n)|が所定の正数αより小さいと判定されない場合に(ステップS202否定)、ステップS206へ移る。
ステップS203では、衝撃波判定部101dは、所定の記憶領域に記憶されるフラグ変数である“衝撃一致フラグ”に“1”をセット(フラグをオン)し、所定の記憶領域に記憶されるカウンタ変数である“カウンタ1”に1を加算する。なお、はじめて衝撃波判定処理が実行されるときには、“衝撃一致フラグ”=0、“カウンタ1=0”と初期化されている。
続いて、衝撃波判定部101dは、“カウンタ1”が例えば3(なお、3に限らず、任意に変更可能である)より大であるか否かを判定する(ステップS204)。“カウンタ1”が例えば3より大であると判定される場合に(ステップS204肯定)、所定の記憶領域に記憶されるフラグ変数である“衝撃波確定フラグ”に1をセットし(ステップS205)、“カウンタ1”が例えば3より大であると判定されない場合に(ステップS204否定)、衝撃波判定処理を終了し、図3の出力波ピーク検出処理へ復帰する。ステップS204の判定処理によって、ピーク値の推定値と実際のピーク値との差が所定範囲内であると3回を超えて判定され、入力信号は衝撃波に基づくものであるとされることとなる。なお、はじめて衝撃波判定処理が実行されるときには、“衝撃波確定フラグ”=0と初期化されている。
一方、ステップS206では、衝撃波判定部101dは、“衝撃一致フラグ”が1であるか否かを判定する。“衝撃一致フラグ”が1であると判定される場合に(ステップS206肯定)、ステップS207へ移り、“衝撃一致フラグ”が1であると判定されない場合に(ステップS206否定)、ステップS210へ移る。
ステップS207では、衝撃波判定部101dは、所定の記憶領域に記憶されるカウンタ変数である“カウンタ2”から1を減算する。なお、はじめて衝撃波判定処理が実行されるときには、“カウンタ2”=2と初期化されている。ただし、“カウンタ2”の初期値は“2”に限らず、任意に変更可能である。
続いて、衝撃波判定部101dは、“カウンタ2”が0か否かを判定する(ステップS208)。“カウンタ2”が0であると判定される場合に(ステップS208肯定)、ステップS209へ移り、“カウンタ2”が0であると判定されない場合に(ステップS208否定)、衝撃波判定処理を終了し、図3の出力波ピーク検出処理へ復帰する。ステップS208の判定処理結果が肯定の場合は、ピーク値の推定値と実際のピーク値との差が所定範囲内でないと連続して2回判定されたこととなるので、入力信号は衝撃波に基づくものでではないとされる。
ステップS209では、衝撃波判定部101dは、“衝撃一致フラグ”=0、“衝撃波確定フラグ”=0、“カウンタ1”=0、“カウンタ2”=2とそれぞれ初期化する。この処理が終了すると、衝撃波判定処理を終了し、図3の出力波ピーク検出処理へ復帰する。
ステップS210では、衝撃波判定部101dは、“カウンタ2”=2と初期化する。この処理が終了すると、衝撃波判定処理を終了し、図3の出力波ピーク検出処理へ復帰する。
次に、図3のステップS111の侵入検知判定処理について説明する。図5は、侵入検知判定処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、制御回路101の侵入検知処理部101eは、“衝撃波確定フラグ”が0(“衝撃波確定フラグ”がオフ)であるか否かを判定する(ステップS301)。“衝撃波確定フラグ”が0であると判定される場合に(ステップS301肯定)、侵入検知処理部101eは、通常の侵入者検知判定を実行する(ステップS302)。具体的は、センサ値が所定時間以上にわたって所定閾値を超えたことによって、車内へ侵入者が侵入したことを検知する。この処理が終了すると、侵入検知判定処理が終了し、図3の出力波ピーク検出処理へ復帰する。“衝撃波確定フラグ”が0であると判定されない場合は(ステップS301否定)、侵入検知判定処理が終了し、図3の出力波ピーク検出処理へ復帰する。
次に、図3に示した出力波ピーク検出処理で算出される出力波ピーク差分算出の概略について説明する。図6は、出力波ピーク差分算出の概略を示す図である。同図は、時刻の経過に応じたセンサ値の変化の概要を示している。同図において、“○”または“●”は、ステップS101で、ピーク差分算出部101aによって取得されたセンサ値S(m)である。特に“●”で示される箇所が、ピーク値V(n)を取る箇所である。時刻がT(n)のときのピーク値をV(n)とすると、前後するピーク値に対して、ΔV(n)=V(n)−V(n−1)、ΔT(n)=T(n)−T(n−1)なる計算式によって、図示されるΔV(n)およびΔT(n)が算出される。
次に、図4に示した衝撃波判定処理のステップS201で算出されるピーク値V(n)の推定値Ve(n)が従う推定値曲線について説明する。図7は、ピーク値V(n)の推定値Ve(n)が従う推定値曲線の概略を示す図である。同図は、時刻の経過に応じたセンサ値の変化の概要を示している。同図において、“●”は、ピーク値V(n)である。時刻がT(n−1)のときのピーク値をV(n−1)とすると、前後するピーク値に対して、V(n−1)と、ΔT(n)=T(n)−T(n−1)とに基づいて、V(n)の推定値Ve(n)が算出される。このような処理を、V(n−1)およびΔT(n)、V(n)およびΔT(n+1)、V(n+1)およびΔT(n+2)、・・・について順次おこなって算出された推定値Ve(n)、Ve(n+1)、Ve(n+2)、・・・の系列は、ある曲線に従うこととなる。この曲線を、V(n)の推定値曲線と呼ぶ。
次に、従来の侵入検知波形と判定方法について説明する。図8は、従来の侵入検知波形と判定方法の概略を示す図である。同図に示すように、従来は、センサ値の出力レベルが所定閾値を一定時間にわたって超えた場合に、車内への侵入ありと検知する方法であった。この方法によると、他の非検知条件をすべて網羅するように閾値を高く設定しなければならず、検知条件との区別が困難となる。
検知条件よりもセンサ値の出力レベルが大きくなる状況としては、車両の車体へ加えられた撃力(例えば、車体の屋根を叩いたために発生する振動など)、車両の周辺で発生した衝撃音(例えば、鉄板に撃力が加えられて発生する振動音など)などがある。
ここで、車両の周辺で発生した衝撃音は、車両の車内へセンサの電波が漏洩しないようにすることによって、その衝撃を検知しないようにすることができる。しかし、車両の車体へ加えられた撃力によって発生する振動に基づくセンサの検知は、車体の剛性に大きく左右されることから、対策が難しく、従来は、例えば450mVを超えるセンサ出力が発生してから一定時間内は非検知とするなどして対応するのみであった。
また、車両の車体へ加えられた撃力によるセンサ出力は、撃力が加えられた位置や加え方によって出力レベルが大きく異なるため、これらの差異を吸収するためのマージンをセンサ値の出力レベルの閾値に設けなければならず、検知条件を充足させることがより困難となっていた。
例えば、図9の侵入検知波形の例に示すように、侵入検知を所定閾値によって判定する場合であると、センサ値出力レベル閾値の設定によっては、車内への侵入であるにもかかわらず、これを異常として検知することができず、車内侵入検知装置100の本来の目的を果たすことができなかった。一方で、図10の衝撃波検知波形の例に示すように、侵入検知を所定閾値によって判定する場合であると、センサ値出力レベル閾値の設定によっては、車両の車体へ撃力が加えられただけであるにもかかわらず、これを異常として検知してしまうこととなっていた。
よって、図11に示すように、実施例では、センサ出力の波形のピーク検出をおこない、そのピーク間の時間幅、センサ出力の電圧幅の変化量から、車両の車体へ加えられた撃力、車両の周辺で発生した衝撃音の検知信号と識別される場合に、車両侵入検知処理自体をキャンセルし、車内侵入検知装置100の不要な誤動作を防止することが可能である。
具体的には、波形開始からセンサ出力のオフセット電圧を監視し、センサ値出力レベルの所定閾値以上のピークを検出する。そして、検出されたピークのセンサ出力のオフセット電圧の減衰量ΔVが一定幅もしくは一定の減衰カーブ(例えば、放物線など)を描くように変化する場合に、車両の車体へ加えられた撃力、車両の周辺で発生した衝撃音の検知信号であると識別する。
他方、波形開始以降で最初のピークをV(i)(ただし、iは自然数)およびそのときの時刻をT(i)、その次のピークをV(i+1)およびそのときの時刻をT(i+1)とすると、V(i)およびΔT(i+1)=T(i+1)−T(i)に基づいて推定されるV(i+1)の推定値Ve(i+1)とV(i+1)との差分が所定範囲内に入っているか否かを、波形開始以降のiについて順次判定する。該差分が所定範囲内に入っていると、断続的に所定回数判定された場合に、検知信号は、車両の車体へ加えられた撃力、車両の周辺で発生した衝撃音の検知信号であるとして、車両侵入検知処理をおこなわないように制御する。
このように、車両の車体へ加えられた撃力もしくは車両の周辺で発生した衝撃音による検知信号の波形を識別して、この場合に車両侵入検知処理をおこなわないように制御すると、不審者が車内に侵入した場合の検知信号の判定閾値を小さく設定することが可能となり、誤作動を防止しつつ車内侵入検知装置100の検知性能を向上させることが可能となる。
また、従来方式では、衝撃波が連続すると誤検知するが、波形認識による検出を行うことにより、誤検知しなくなる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、更に種々の異なる実施例で実施されてもよいものである。また、実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
上記実施例では、ピーク値V(n−1)(ただし、nは1以上の自然数)の次に検出されるピーク値V(n)の推定値Ve(n)を、V(n−1)およびΔT(n)に基づいてピーク出力推定値記憶部111に格納されるピーク出力推定値記憶テーブルを参照して取得することとしている。しかし、これに限らず、V(n−1)およびΔT(n)をパラメータとするある関数F(V(n−1),ΔT(n))に基づいてVe(n)を算出することとしてもよい。これにより、ピーク出力推定値記憶部111を省略可能となり、ピーク出力推定値記憶テーブルの格納領域を節減することが可能となる。なお、関数F(V(n−1),ΔT(n))は、1つに限らず、複数用意されていてもよい。関数F(V(n−1),ΔT(n))を複数用意することによって、多様な状況下で衝撃波を検知することが可能となる。
上記実施例では、図4に示した衝撃波判定処理のステップS202の判定処理において、「|V(n)−Ve(n)|が所定の正数αより小さいか否か」の条件に、「ΔT(n)がΔT(n−1)と一致するか否か」の条件を加えることとしてもよい。すなわち、ΔT(n)が連続して一定である場合に、衝撃波を検知したとする。これにより、より厳密に衝撃波を検知することが可能となる。
上記実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記実施例で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)(またはMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)などのマイクロ・コンピュータ)および当該CPU(またはMPU、MCUなどのマイクロ・コンピュータ)にて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されてもよい。
本発明は、外乱要因による誤作動を抑止し、かつセンサの出力波形のパターンがどのようなパターンであっても侵入者を正常に検知したい場合に有用である。
実施例にかかる車内侵入検知装置の概略構成を示す構成図である。 ピーク出力推定値記憶テーブルの例を示す図である。 出力波ピーク検出処理手順を示すフローチャートである。 衝撃波判定処理手順を示すフローチャートである。 侵入検知判定処理手順を示すフローチャートである。 出力波ピーク差分算出の概略を示す図である。 ピーク値V(n)の推定値Ve(n)が従う推定値曲線の概略を示す図である。 従来の侵入検知波形と判定方法の概略を示す図である。 侵入検知波形の例を示す図である。 衝撃波検知波形の例を示す図である。 衝撃波検知波形における衝撃波判定の概略を示す図である。
符号の説明
1 自動車
100 車内侵入検知装置
101a ピーク差分算出部
101b ピーク間時間計時部
101c ピーク出力推定値算出部
101d 衝撃波判定部
101e 侵入検知処理部
101 制御回路
102 24GHz高周波ブロック
103 サンプルホールド回路
104 低周波増幅部
105 時定数変更回路
106 ピークホールド回路
107 RF電源間欠回路
108 バッテリーモニタ部
109 スレッシュホールド可変回路
110 温度測定回路
111 ピーク出力推定値記憶部
112 双方向通信入出力回路
113 電源回路
201 ホーン
200 セキュリティECU

Claims (10)

  1. 車両の車内の所定位置に取り付けられたセンサによる信号出力に基づいて該車内への不審者の侵入を検知する侵入検知手段を有する車内侵入検知装置であって、
    前記信号出力のピークを検知するピーク検知手段と、
    前記ピーク検知手段により前記信号出力のピークが検出されてからのちに最初に前記信号出力のピークが検出されるまでの時間と、これらのピークの出力の差分とに基づいて、前記信号出力が衝撃波に基づくか否かを判定する衝撃波判定手段と
    を備えたことを特徴とする車内侵入検知装置。
  2. 前記ピーク検知手段により前記信号出力の第1のピークが検出されてからのちに最初に検出される前記信号出力の第2のピークが検出されるまでの時間を計時する計時手段と、
    前記ピーク検知手段により検出された前記第1のピークの出力と、前記計時手段により計時された時間とに基づいて、前記第1のピークおよび前記第2のピークが衝撃波による信号出力に基づくと想定した場合の前記第2のピークの出力の推定値を算出する推定値算出手段と、
    前記ピーク検知手段により検出された前記信号出力の第2のピークの出力と、前記推定値算出手段により算出された前記第2のピークの出力の推定値との差分を算出する差分算出手段と、
    前記差分算出手段により算出された前記差分が所定範囲内であるか否かを判定する差分判定手段と
    をさらに備え、
    前記衝撃波判定手段は、前記差分判定手段により前記差分が所定範囲内であると所定回数にわたって連続して判定された場合に前記信号出力が衝撃波に基づくと判定することを特徴とする請求項1に記載の車内侵入検知装置。
  3. 前記推定値算出手段は、前記第1のピークの出力より前記第2のピークの出力が小さい場合に該第2のピークの出力の推定値を算出することを特徴とする請求項2に記載の車内侵入検知装置。
  4. 前記侵入検知手段は、前記衝撃波判定手段により前記信号出力が衝撃波に基づくと判定された場合に前記車内への不審者の侵入の検知をキャンセルすることを特徴とする請求項2または3に記載の車内侵入検知装置。
  5. 前記推定値算出手段は、前記第2のピークの出力の推定値の候補を複数算出し、
    前記差分算出手段は、前記ピーク検知手段により検出された前記信号出力の第2のピークの出力と、前記第2のピークの出力の推定値の複数の候補との差分をそれぞれ算出し、
    前記差分判定手段は、前記差分算出手段により算出された、前記ピーク検知手段により検出された前記信号出力の第2のピークの出力と、前記第2のピークの出力の推定値の複数の候補との差分が所定範囲内であるか否かを判定し、
    前記衝撃波判定手段は、前記差分判定手段により、前記ピーク検知手段により検出された前記信号出力の第2のピークの出力と、前記第2のピークの出力の推定値の複数の候補との差分のうちの少なくとも一つが所定範囲内であると所定回数にわたって連続して判定された場合に前記信号出力が衝撃波に基づくと判定することを特徴とする請求項2、3または4に記載の車内侵入検知装置。
  6. 前記ピーク検知手段は、前記信号出力のピークの出力が所定値以上である場合に該ピークを検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の車内侵入検知装置。
  7. 前記衝撃波判定手段は、前記所定回数にわたって前記計時手段により計時された時間が同一である場合に前記信号出力が衝撃波に基づくと判定することを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の車内侵入検知装置。
  8. 前記衝撃波判定手段は、前記差分判定手段により前記差分が所定範囲内であると前記所定回数のうちの一定回数判定された場合に前記信号出力が衝撃波に基づくと判定することを特徴とする請求項2〜7のいずれか一つに記載の車内侵入検知装置。
  9. 車両の車内の所定位置に取り付けられたセンサによる信号出力に基づいて該車内への不審者の侵入を検知する車内侵入検知方法であって、
    前記信号出力のピークを検知するピーク検知工程と、
    前記ピーク検知工程により前記信号出力のピークが検出されてからのちに最初に前記信号出力のピークが検出されるまでの時間と、これらのピークの出力の差分とに基づいて、前記信号出力が衝撃波に基づくか否かを判定する衝撃波判定工程と
    を含んだことを特徴とする車内侵入検知方法。
  10. 前記ピーク検知工程により前記信号出力の第1のピークが検出されてからのちに最初に検出される前記信号出力の第2のピークが検出されるまでの時間を計時する計時工程と、
    前記ピーク検知工程により検出された前記第1のピークの出力と、前記計時工程により計時された時間とに基づいて、前記第1のピークおよび前記第2のピークが衝撃波による信号出力に基づくと想定した場合の前記第2のピークの出力の推定値を算出する推定値算出工程と、
    前記ピーク検知工程により検出された前記信号出力の第2のピークの出力と、前記推定値算出工程により算出された前記第2のピークの出力の推定値との差分を算出する差分算出工程と、
    前記差分算出工程により算出された前記差分が所定範囲内であるか否かを判定する差分判定工程と
    をさらに含み、
    前記衝撃波判定工程は、前記差分判定工程により前記差分が所定範囲内であると所定回数にわたって連続して判定された場合に前記信号出力が衝撃波に基づくと判定することを特徴とする請求項9に記載の車内侵入検知方法。
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