JP2016011927A - 超高感度位置計測システム - Google Patents

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誠一郎 平田
省悟 伊田
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省悟 伊田
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Harumasa Hojo
晴正 北條
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Abstract

【課題】三次元位置を正確に、かつ、安価・簡易に測位できるシステムを提供する。
【解決手段】座標位置が既知の複数のUWB固定受信局1を設け、さらに、既知の座標位置にUWB基準局Aを設けて、周期的にM系列のPN符号をUWB固定受信局1へ発信する。そして、座標位置が未知なるRFタグ端末TからM系列のPN符号を発信して、固定受信局1にて受信する。そして、固定受信局1側にて、基準局A及びRFタグ端末Tからの信号を演算して、端末Tの位置を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、超高感度位置計測システムに関する。
従来から位置計測方法として、GPSが広く使用されている。
しかしながら、ビル等の建物内、地下街等では電界が弱くなって、精度良く人工衛星からの信号を受信することが困難であった。
そこで、本発明者(の内の一人)は、GPSを利用したGPS位置計測システムについて数件の発明を提案してきた(例えば、特許文献1参照)。
上記GPS位置計測システムの発明によって、建物内や地下街等であっても、人工衛星からの微弱な信号を受信可能となった。
しかし、GPS位置計測システムでは、三次元的な位置の特定―――例えば、ビル内の何階に居るのかといった特定―――は至難であるという欠点があった。
また、歩行者に、加速センサ,ジャイロ,地磁気センサ等を搭載した自律走行ナビも提案されてはいるが、累積誤差があり、少し離れると位置がずれてくるという欠点があった。
さらに、UWBを使って位置計測を行うという考えも存在するが、法令上許容された電力で送信されたUWBの電波は、極めて微弱であるため、壁や床を通過すると一層微弱化して、位置計測が不可能であるという重大な問題があって、ほとんど実用に供されていない。
本発明者等は、UWBを利用した超高感度の位置計測システムを提案した(特許文献2参照)。そのシステムでは、複数のUWB送受信機を、既知の位置に予め設置し、サーバーによって、複数の上記UWB送受信機の「同期」を取って、周期的に送信する信号を、未知の位置にある移動対象物に付設のUWB用RFタグから、固有のタグ識別信号を付加して、このRFタグから反射させたM系列のPN符号を、全ての上記UWB送信機に於て「同時」に受信する必要がある。即ち、「同時に」受信させなければ、正確な距離と位置を計算することが、難しい。結局、(同時受信のために)光ファイバーを建物内に張りめぐらせる工事が必要であり、さらに、UWB送受信機等の回路が複雑・高価となる等の問題が残されていることが、発明者等のその後の研究開発において判明した。
米国特許第7,408,504号公報 特開2011−80946号公報
上述したように、本発明者等の提案した発明では、設置工事の面倒さ、UWB送受信機等の回路が複雑化し、高価なシステムとなってしまう等の問題が残されている。
そこで、本発明は、上述した従来の問題を解決して、各種建物内や地下街等への設置工事を容易かつ迅速に行えるようにし、さらに、各構成機器を簡素化して安価なものとすることを目的とする。しかも、壁や床や天井や障害物が存在する建物あるいは地下街等に於ても、超高感度で計測できるシステムを、提供することを目的とする。
そこで、本発明に係る超高感度位置計測システムは、座標位置が既知の複数のUWB固定受信局と;既知の座標位置に設置され、上記固定受信局に対して、M系列のPN符号を周期的に送信するUWB基準局と;座標位置が未知の対象物に付設され、M系列のPN符号を送信するRFタグ端末と、を具備し;上記基準局からのM系列のPN符号を上記各固定受信局にて受信することにより、基準局と固定受信局との第1距離を計測する第1計測手段と;上記端末からのM系列のPN符号を上記各固定受信局にて受信することにより、端末と固定受信局との第2距離を計測する第2計測手段と;上記基準局と上記各固定受信局との幾何学的距離と、上記第1計測手段にて計測した上記第1距離との差分を計算する差分計算手段と;上記第2距離を上記差分を用いて補正する補正擬似距離計算手段と;上記補正擬似距離計算手段によって求められた補正擬似距離と、各固定受信局座標位置により、上記端末の三次元位置を演算する端末位置演算手段とを;具備する。
また、上記各端末を起動させるトリガーパルスを発信する外部起動パルス発信機を配設する。
本発明によれば、複数のUWB固定受信局に於て、RFタグ端末からのM系列のPN信号を、「同時」に受信せずに済み、従って、設置工事の迅速化・簡略化を可能とした。また、各構成機器の簡素化及びコストダウンを図り得る。しかも、本システムによって、壁や床や天井や障害物が多く存在するビル、病院、駅、施設や地下街等に於ても、人又は物の位置を正確に知ることが可能である。従来のGPS測位システムでは困難であった“三次元”の(人や物の)位置を高精度に、計測することを実現できた。
本発明の実施の一形態を示すブロック図である。 要部の一実施例のブロック図である。 他の実施例を示す要部ブロック図である。 別の実施例を示す要部ブロック図を説明する斜視図である。 基本的構成及び作用を説明するための図である。 本発明の適用場所の一例を説明する斜視図である。 本発明の適用場所を示した正面図である。 本発明における同期加算の説明図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係る超高感度の位置計測システムは、図6と図7に例示した駅10等の建物内や地下街11等の位置計測に用いられ、同図中に星印にて示した多数(複数)のUWB固定受信局(受信機)1…を、駅10等の建物の各階に、さらに、地下街11に、固設(配設)する。従って、各固定受信局1は、三次元の座標位置が既知である。なお、本発明に於て、UWBとは、Ultra Wide Bandのことを言う。
図7に示す正面図では、各階毎に複数個のUWB固定受信局1…が配設されていることを示しているが、平面的に見れば、二次元的に散点状に配設する(図示省略)。
次に、Aは既知の三次元の座標位置に設置(固設)されたUWB基準局であって、多数の固定受信局1…に対して、M系例のPN符号を周期的に送信するものである。
Tは、座標位置が未知の人や物等の対象物20に付設されたRFタグ端末であり、このRFタグ端末TはM系列のPN符号を送信する。RFタグ端末Tから送信されるM系列のPN符号(図1に於て信号Itをもって示した)は、UWB固定受信局1にて受信する。
図1に於て、3は、図2又は図3又は図4に例示した各種手段(機能)を具備したサーバーである。このサーバー3は、通信手段4を介して、全ての固定受信局1と、送受信可能に接続される。また、5はディスプレイ(表示手段)であって、後述のタグ位置を画面表示する。なお、図1では、床や天井等を省略表示し、受信局1(C,D,E,F)を同一高さに簡易的に描いているが、図7を参酌すれば、簡易的に上方及び下方にも配置していることが、理解できるであろう。
そして、上記RFタグ端末Tは、駅10内で働く駅員や駅内売店販売員等の人や駅内作業器具等の物から成る移動対象物20に付設され、また、建物が病院であれば、医者、看護師等の人や医療機器(具)やカルテ等の物から成る移動対象物20に付設され、建物が高層ビルであって複数階を所有する企業であれば、役員や社員あるいは外来者等の人や、移動自在な備品等の対象物20に付設される。
上記基準局Aから発信されるM系列のPN符号の信号Iaを、各固定受信局1にて受信することにより、基準局Aと各固定受信局1との第1距離L1 を計測する第1計測手段31を、図2では、サーバー3が備える。このとき、基準局Aから発信されてくる信号Iaを、各固定受信局1にて受信し―――この場合、非同時受信し―――、通信手段4を介してサーバー3にデータを送って、このサーバー3にて同期加算及び相関計算を行う(図8参照)ことにより、上記第1距離L1 を求める。
さらに、タグ端末Tから発信されるM系例のPN符号の信号Itを、各固定受信局1にて受信することにより、タグ端末Tと固定受信局1との第2距離L2 を計測する第2計測手段32を、図2では、サーバー3が備えている。このとき、端末Tから発信されてくる信号Itを、各固定受信局1にて受信し―――この場合、非同時受信し―――、通信手段4を介してサーバー3にデータを送って、このサーバー3にて同期加算及び相関計算を行う(図8参照)ことにより、上記第2距離L2 を求める。
基準局Aと各固定受信局1との幾何学的距離GL と、上記第1計測手段31にて計測した第1距離L1 との差分ΔDを計算する差分計算手段33を、備えており、図2に於ては、サーバー3がこの差分計算手段33を備える。
さらに、本発明のシステムは、第2距離L2 を上記差分ΔDで補正する擬似距離計算手段34を、備えており、図2に於ては、サーバー3がこの擬似距離計算手段34を備える。
さらに、上記擬似距離計算手段34によって求められた擬似距離LX と、各固定受信局座標位置により、上記端末Tの三次元位置(座標)を演算する端末位置演算手段35を、備えており、図2に於ては、サーバー3がこの端末位置演算手段35を備える。
図2に示した実施例では、サーバー3が、第1計測手段31,第2計測手段32,差分計算手段33,擬似距離計算手段34及び端末位置演算手段35を、全部備えているが、図3に示す他の実施例のように構成することも可能である。即ち、図3に示したように、第1計測手段31と第2計測手段32を、各固定受信局1に設け、かつ、差分計算手段33,擬似距離計算手段34,端末位置演算手段35を、サーバー3が備えている。
あるいは、図4に示したように、図3の実施例における、サーバー3側の差分計算手段33までも、各固定受信局1側に設けるも、自由である。
ところで、図1に於て、トリガーパルス発信機15を配設して、(各端末Tから常時信号Itを発信するのではなく、)トリガーパルス発信機15からトリガーパルスP0 を発信したときに、端末Tが起動して、信号Itを発信するようにする。なお、トリガーパルス発信機15からは、多数個の端末T…の内から、1個又は適当個数の端末Tのみを起動するように識別信号を付加したトリガーパルスP0 を発信することが、望ましい。
以上、図1〜図4に基づいて、本発明に係る位置計測システムによるタグ端末T(対象物20)の位置を求める手法に関して、説明したが、以下、主として、図5に基づいて追加説明する。
図5に於て、基準局Aと、固定受信局1として、(例えば、4箇所の)C,D,E,Fを既知の(三次元)座標位置に配設する。さらに、(三次元)座標位置が未知なる1個のタグ端末Tに関しての位置(座標)を求める手法について追加説明する。
図5に於て、基準局Aから発信したM系列のPN符号(信号)を固定受信局1(C点)で受信測定した(擬似)距離LAC―――つまり、前記第1距離L1 ―――は、次の数式1のようになる。
1 =LAC=A1 ・A+A・C+C・C2 [数1]
但し、
1 ・Aは、基準局A側のタイミングによる距離誤差
A・Cは、基準局Aと固定受信局Cとの真の距離(これは既知)、即ち、幾何 学的距離GL である。
C・C2 は、固定受信局C側のデータ取り込みタイミングによる距離誤差
上記数式1の第1距離L1 (距離LAC)は、図2,図3,又は、図4の第1計測手段31にて計測する。
次に、端末Tから発信したM系列のPN符号(信号)を固定受信局1(C点)で受信測定した(擬似)距離LTC―――つまり、前記第2距離L2 ―――は、次の数式2のようになる。
2 =LTC=T1 ・T+T・C+C・C1 [数2]
但し、
1 ・Tは、端末T側のタイミングによる距離誤差
T・Cは、求めるべき、T点とC点との真の距離
C・C1 は、固定受信局C側のデータ取り込みタイミングによる距離誤差
上記数式2の第2距離L2 (距離LTC)は、図2,図3、又は、図4の第2計測手段32にて計測する。
ところで、第1計測手段31・第2計測手段32による上述の第1距離L1 及び第2距離L2 の計測方法に於て、同期加算と相関計算が行われる。即ち、UWBの電波によりM系列PN符号を、基準局A及び端末Tから、周期的に複数回(n回とする)送信It,Iaして、固定受信局1にて受信し、受信側で復調されたM系列のPN符号をn回にわたって同期加算して、その後、相関計算(サンプリング数をmとする)を、することにより、1/√mnだけ内部熱雑音を減少させることができる。即ち雑音の中にうずもれた壁ごし、あるいは、床・天井ごしの信号であっても、雑音の中から、信号を、浮かび上らせることができる(図8参照)。
一般にデータXをx(n)(ただしn=0:m−1)、データYをh(n)(ただしn=0:m−1)、kを整数として0≦k≦m−1としたとき、相互相関計算式は次の数式3で与えられる。
Figure 2016011927
ここでy(0),y(1),y(2),………y(m−1)を計算。ここでy(k)の計算においてデータの加算回数はm個である。データx(n)に重畳している雑音が熱雑音のような統計的性質にあうガウス性のものとするとm回の加算により雑音の成分は1/√mの比率で減少することが知られている。そしてこの計算を相関計算という。(等価な相関計算は高速演算としてFFTを用いて、一般によく知られて用いられる方法があるが、ここでは原理説明のため一般的な計算方法を示した)。またy(0),y(1),y(2),………y(m−1)のそれぞれの絶対値が、最大の値であればy(mm)の絶対値を相関のピーク値とする。(ただし0≦mm≦m−1)このときのmmを遅延量τと呼ぶ。また、遅延量とピーク値y(mm)を求めることを相関のピーク値を求めるという。またここでデータXが周期性信号をn回同期して得られたx(n)とすれば、この相関計算により熱雑音軽減量は1/√mnの比率で減少する。そして、本発明ではPNコードをx(n)、レプリカPN符号をh(n)、nを同期加算回数、mをPNコード信号1周期分のサンプル数として、相関計算により熱雑音軽減量は1/√mnの比率で減少する。
一例として、m=2046、n= 10000の場合には、1/√(2046× 10000)に熱雑音は軽減される。
図7に示すように、三次元空間に存在するUWB用RFタグ端末Tであって、壁2、床、天井にて遮断されていても、壁ごし、床、天井ごしに、固定受信局1及びサーバー3によって、雑音の中から信号を浮かび上らせることができ、前記距離LAC(L1 );LTC(L2 )を求め得る。
次に、図2,図3又は図4に於ける差分計算手段33にて行うべき計算(方法)について、以下、説明すれば、図5にもどって、前述の基準局AからのM系列のPN符号(信号)の取り込み時刻と、タグ端末TからのM系列のPN符号(信号)の取り込み時刻は、同じ固定受信局1(C点)で取り込むので、同一時刻から取り込み開始しており、一致しており、(図5に示すように、C点を中心とする同一円上にC1 点とC2 点が存在し、)
C・C1 =C・C2 [数4]
ここで、(LAC−A・C)をdLttとおくと、dLttは、C点で計測した擬似距離LAC(第1距離L1 )の誤差を示す。
dLtt=LAC−A・C=A・A1 +C・C2 [数5]
他方、T点とC点の間の前記擬似距離LTCは、C点(固定受信局1)での読み込みタイミングの距離誤差(時刻誤差相当)C・C1 を含んでいる。以上が、差分計算手段33にて行う差分計算工程である。
そこで、図2,図3又は図4に示した(補正)擬似距離計算手段34によって、次の演算を行う。即ち、前記誤差C・C1 を消去することで、補正擬似距離を求める。
前記誤差C・C1 を消去した補正擬似距離は、次式のようになる。
TC−dLtt=LTC−(LAC−A・C) [数6]
ここで数式5を代入する。
TC−dLtt=LTC−(A1 ・A+C・C2 )=T・C+(T1 ・T−A1 ・A)
[数7]
以上の数式7は、C点においての補正擬似距離である。この補正擬似距離をLC と置く。即ち、LC =T・C+(T1 ・T−A1 ・A) [数8]
ここで、
ΔR=T1 ・T−A1 ・A [数9]
と置くと、数式8から、
C =T・C+ΔR [数10]
以上は、図5に於けるC点の補正擬似距離LC を求める場合についての説明である。次に、D点,E点,F点の各々の補正擬似距離LD ,LE ,LF とすると共に、タグ端末(T点)から、各D点,E点,F点までの幾何学的真距離を、T・D,T・E,T・Fとすると、同様に、以下の数式が得られる。
D =T・D+ΔR [数11]
E =T・E+ΔR [数12]
F =T・F+ΔR [数13]
以上、数式10から数式13までの各々は、固定受信局(C点,D点,E点,F点)の各点に於て計測された擬似距離を、各異なる補正量で、補正した補正擬似距離LC ,LD ,LE ,LF を表す。以上が、補正擬似距離計算手段34によって行う補正擬似距離計算工程である、
次に、図2,図3,又は図4に示す端末位置演算手段35の演算について説明する。上記各補正擬似距離LC ,LD ,LE ,LF は、各々、(幾何学的真距離)+(共通の誤差ΔR)から成り立っている。そこで、(公知の)逐次計算処理手法によって、真の距離T・C,T・D,T・E,T・F………を求めることができる。このように、端末位置演算手段35には逐次計算処理手段をも備えていると言える。ここで、念を入れて逐次計算処理過程について述べると、以下の通りである。
以下、タグ端末T(T点ともいう)の位置計算の手法を図5を参照しつつ説明する。T点の初期値を任意に設定する。
各C点、D点、F点、E点と初期値座標との各幾何学的距離を計算する。これらとC点、D点、F点、E点で計測して補正された補正擬似距離との差分をΔr1,Δr2,Δr3,Δr4とする。
初期値の場所の点から、C点を見たX,Y,Z方向の視線方向の余弦値をα1,β1,γ1;
D点を見たX,Y,Z方向の視線方向の余弦値をα2,β2,γ2;
E点を見たX,Y,Z方向の視線方向の余弦値をα3,β3,γ3;
F点を見たX,Y,Z方向の視線方向の余弦値をα4,β4,γ4;
とする。
以下の方程式に上記で得た数値を代入。
Figure 2016011927
これより以下を求める。
Figure 2016011927
この補正量δXで初期値を修正する。
修正された初期値で、同様の計算を行う。この計算結果で得られたδXで、修正された初期値をさらに修正する。また、同様の計算を、δXのsを除く各要素の値が、充分に小さくなるまで繰り返す。(シミュレーションでは0.000001以下、10回以下で止めています。)最終的に補正された初期値が、(三次元の座標位置が公知の)多数の固定受信局1(C,D,E,F………)の各々と、タグ端末Tとの「距離」であり、これによってタグ端末Tの三次元座標(位置)が高精度で求められる。以上が、端末位置演算手段35によって行う端末位置演算工程である。
本発明によれば、病院に適用すれば、緊急患者が発生した場合に、医師等(移動対象物)の所在場所が、立体的に直ちに確認できて、好ましいといえる。また、図6・図7に示したような高層ビルや駅やショッピングセンター等の建物や施設や地下街に於て、人又は物から成る移動対象物20を、迅速に確認できて、本発明の用途は広いといえる。また、本発明は、従来のGPSによる測位システムでは至難とされてきたところの三次元的測位が可能となり、その用途が前述の如く広い。
本発明は、従来は余りに微弱過ぎて、測位システムには、ほとんど実用性が無いと思われてきたUWBを巧妙に実用性の高いものとして、新たな用途を開拓する革新的発明である。
1 固定受信局
3 サーバー
15 トリガー発信機
20 移動対象物
31 第1計測手段
32 第2計測手段
33 差分計算手段
34 補正擬似距離計算手段
35 端末位置演算手段
A 基準局
L 幾何学的距離
0 信号
It 信号
1 第1距離
2 第2距離
0 トリガーパルス
T (UWB用)RFタグ端末


Claims (2)

  1. 座標位置が既知の複数のUWB固定受信局(1)と、
    既知の座標位置に設置され、上記固定受信局(1)に対して、M系列のPN符号を周期的に送信するUWB基準局(A)と、
    座標位置が未知の対象物(20)に付設され、M系列のPN符号を送信するRFタグ端末(T)と、を具備し、
    上記基準局(A)からのM系列のPN符号を上記各固定受信局(1)にて受信することにより、基準局(A)と固定受信局(1)との第1距離(L1 )を計測する第1計測手段(31)と、
    上記端末(T)からのM系列のPN符号を上記各固定受信局(1)にて受信することにより、端末(T)と固定受信局(1)との第2距離(L2 )を計測する第2計測手段(32)と、
    上記基準局(A)と上記各固定受信局(1)との幾何学的距離(GL )と、上記第1計測手段(31)にて計測した上記第1距離(L1 )との差分を計算する差分計算手段(33)と、
    上記第2距離(L2 )を上記差分を用いて補正する補正擬似距離計算手段(34)と、
    上記補正擬似距離計算手段(34)によって求められた補正擬似距離と、各固定受信局座標位置により、上記端末(T)の三次元位置を演算する端末位置演算手段(35)とを、
    具備することを特徴とする超高感度位置計測システム。
  2. 上記各端末(T)を起動させるトリガーパルス(P0 )を発信する外部起動パルス発信機(15)を配設した請求項1記載の超高感度位置計測システム。
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