JP2010281665A - 位相シフト画像撮像装置、部品移載装置および位相シフト画像撮像方法 - Google Patents

位相シフト画像撮像装置、部品移載装置および位相シフト画像撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】明るさの分布を有する照明光の全体の明るさが低下するのを抑制することが可能な位相シフト画像撮像装置を提供する。
【解決手段】この部品撮像装置60(位相シフト画像撮像装置)は、それぞれA方向に延びるとともにB方向に間隔d2で略平行に配置され、それぞれ線状パターンに発光する複数の発光素子列62aを含み、複数の発光素子列62aの少なくとも一部を発光させることによりB方向への明るさの分布を有する照明光を生成して部品120に対して照射する照明部61と、照明部61からの照明光を用いて部品120を撮像する撮像素子63とを備え、照明部61は、発光させる発光素子列62aを変更することにより部品120に照射する照明光の明るさの分布の位置をB方向へ変更可能に構成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、位相シフト画像撮像装置、部品移載装置および位相シフト画像撮像方法に関し、特に、所定の明るさの分布を有する照明光を撮像対象物に照射する照明部を備えた位相シフト画像撮像装置、部品移載装置および位相シフト画像撮像方法に関する。
従来、所定の明るさの分布を有する照明光を撮像対象物に照射する照明部を備えた撮像装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、3つの点光源と所定のマスクパターンが形成されたマスクとを含む照明部と、照明部から照射されて撮像対象物により反射された光を撮像する撮像部とを備えた撮像装置が開示されている。このマスクのマスクパターンは、透過率が正弦波状に分布するように形成されている。これにより、照明部は、明るさが正弦波状に分布する縞状の照明光を撮像対象物に投影することが可能に構成されている。また、照明部は、各点光源からの光がマスクを通過することによってそれぞれπ/4ずつ位相がシフトした縞状の照明光を撮像対象物に投影するように構成されている。上記特許文献1による撮像装置は、π/4ずつ位相が異なる3つの位相(0、π/4、π/2)の照明光を撮像対象物に投影して撮像部により撮像することが可能である。上記特許文献1による撮像装置を用いて、位相の異なる照明光により取得した画像に基づいて、位相シフト法を用いて撮像対象物の立体形状を計測することが可能である。
特開2004−53532号公報
しかしながら、上記特許文献1の撮像装置では、各点光源からの光をマスクを介して撮像対象物に照射させることによって、明るさが正弦波状に分布する照明光を撮像対象物に照射することが可能であるが、各点光源からの光はマスクパターンにより実質的には遮蔽されている。このことに起因して、光の損失が生じて照明光全体の光量が低下する。このため、撮像対象物に照射される照明光の明るさが十分に得られないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、明るさの分布を有する照明光の全体の明るさが低下するのを抑制することが可能な位相シフト画像撮像装置、部品移載装置および位相シフト画像撮像方法を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による位相シフト画像撮像装置は、それぞれ第1の方向に延びるとともに第1の方向と略垂直な第2の方向に所定の間隔で略平行に配置され、かつ、それぞれ線状パターンに発光する複数の発光部を含み、線状パターンに発光する複数の発光部の少なくとも一部を発光させることにより発光部からの距離に応じた光の減衰による第2の方向への明るさの分布を有する照明光を生成して撮像対象物に対して照射する照明部と、照明部からの照明光を用いて撮像対象物を撮像する撮像部とを備え、照明部は、発光させる発光部を変更することにより撮像対象物に照射する照明光の明るさの分布の位置を第2の方向へ変更可能に構成されている。
この第1の局面による位相シフト画像撮像装置では、上記のように、第2の方向に所定の間隔で略平行に配置され、かつ、それぞれ線状パターンに発光する複数の発光部を設け、線状パターンに発光する複数の発光部の少なくとも一部を発光させることにより発光部からの距離に応じた光の減衰による第2の方向への明るさの分布を有する照明光を生成する。このように構成することによって、たとえば、線状パターンに発光する複数の発光部のうち、等間隔で離間する3つの発光部を発光させれば、光の損失を生じさせるマスクパターンを用いなくても第2の方向へ略正弦波状の明るさの分布を有する照明光を生成することができる。また、複数の発光部の一部を発光させることにより正弦波状以外の明るさの分布を有する照明光を生成することもできる。これにより、照明光全体の光量が低下することがないので、明るさの分布を有する照明光の全体の明るさが低下するのを抑制することができる。
上記第1の局面による位相シフト画像撮像装置において、好ましくは、複数の発光部の各々は、第1の方向に並んで配列された複数の発光素子の列により構成され、照明部は、発光させる発光素子列の位置を他の位置に電気的に切り替えることにより、撮像対象物に照射する照明光の明るさの分布の位置を第2の方向へ変更可能に構成されている。このように構成すれば、発光させる複数の発光素子列の位置を変更することにより、照明光の明るさの分布の位置を第2の方向へ変更して明るさの分布位置の異なる複数のパターンの照明光を撮像対象物に照射することができる。すなわち、第2の方向に位相をシフトさせた照明光を撮像対象物に照射することができる。また、発光させる発光素子列の位置を電気的に切り替えることにより、発光素子列の全体を第2の方向に機械的に移動させて照明光の位相を変更する場合と比較して、位相を変更するのに必要な時間を短縮することができるとともに、位相の変更を繰り返す場合の再現性を向上させることができる。
この場合、好ましくは、複数の発光素子列は、発光素子列毎に独立して点灯および消灯することが可能に構成され、照明部は、複数の発光素子列のうち少なくとも2つの発光素子列を発光させて第2の方向への明るさの分布を有する照明光を照射するとともに、発光させる発光素子列の位置を他の位置に電気的に切り替えることにより、発光させる発光素子列間の間隔を変更可能に構成されている。このように構成すれば、少なくとも2つの発光素子列を発光させて第2の方向に周期的な明るさの分布を有する照明光を生成する場合に、発光させる発光素子列の位置を電気的に切り替えるだけで、第2の方向に周期的な明るさの分布を有する照明光の1周期分の距離(2つの発光素子列間の間隔)を再現性良く高い位置精度で容易に調整することができる。なお、撮像された画像から位相シフト法を用いて撮像対象物の立体形状を計測する場合には、撮像された画像の位相が、1周期分の範囲にわたって分布する照明光の位相分布のどの位置(位相)に相当するかによって撮像対象物の形状を計測するので、照明光の1周期分の範囲(発光させる発光素子列間の間隔)が大きくなれば計測範囲を拡大することができる。また、照明光の1周期分の範囲が小さくなれば、計測精度を向上させることができる。このため、本発明による位相シフト画像撮像装置を用いて撮像された画像から撮像対象物の立体形状を計測する場合には、照明光の1周期分の距離を調整可能とすることによって、計測範囲と計測精度とを撮像対象物に応じて変更することが可能となる。
上記複数の発光部の各々を発光素子の列により構成する位相シフト画像撮像装置において、好ましくは、照明部は、複数の発光素子列の中から、互いに等間隔で離間した少なくとも3つの発光素子列を発光させることにより、複数の発光素子列が並ぶ第2の方向に略正弦波状の明るさの分布を有する照明光を照射するように構成されている。このように構成すれば、複数列配列された発光素子列のうちから、互いに等間隔で離間した少なくとも3つの発光素子列を組み合わせて発光させるだけで、略正弦波状の明るさの分布を有する照明光を撮像対象物に照射することができる。
上記複数の発光部の各々を発光素子の列により構成する位相シフト画像撮像装置において、好ましくは、発光素子は、発光ダイオードからなる。このように構成すれば、容易に、複数の発光素子を照明部に設けることができるとともに、複数の発光素子を第1の方向に延びる線状パターンに配列することも容易にできる。
上記第1の局面による位相シフト画像撮像装置において、好ましくは、照明部は、複数の発光部の少なくとも一部を発光させることによって照射される照明光を、撮像部の撮像タイミング毎に、かつ、所定の撮像回数毎に照明光の明るさの分布の第2の方向の位置が同じになるように周期的に変更しながら撮像対象物に対して照明光を複数回照射するように構成され、撮像部は、撮像対象物に対して相対的に移動しながら、照明光の明るさの分布の第2の方向の位置がそれぞれ異なる1周期分の照明光を用いて撮像対象物を所定の撮像回数分撮像することにより、各画像の同一画素に対応する位置が各画像間で所定距離ずつずれて、かつ、照明光の明るさの分布の第2の方向の位置がそれぞれ異なる1周期分の各画像を撮像し、1周期分の各画像に基づいて、画素毎に位相を算出する位相演算部をさらに備え、位相演算部は、各画像の同一画素に対応する位置が各画像間で所定距離ずつずれた1周期分の各画像から画素毎の位相を算出する際に、その画素に隣接する画素の画素値を用いて、1周期分の各画像の間の所定距離の位置ずれを補正した状態で、その画素の位相を算出するように構成されている。このように構成すれば、撮像部が撮像対象物に対して相対的に移動しながら撮像することに起因して、位相を演算するための複数の画像間(1周期分の画像間)で所定の距離ずつ位置ずれ(各画像の同一画素に対応する位置のずれ)が生じてしまう場合にも、その位置ずれを補正した状態で位相を算出することができる。ここで、位相シフト法では、位相(照明光の明るさの分布の位置)の異なる照明光を用いて複数画像を取得し、各画像における同一の画素の画素値(濃度値)に基づいて、その画素の位相を取得する。このため、各画像の同一の画素が、撮像された撮像対象物の同じ部分を撮像していることが必要である。本発明による位相シフト画像撮像装置を用いて撮像された画像から撮像対象物の立体形状を計測する場合には、撮像部が撮像対象物に対して相対的に移動しながら撮像対象物を撮像する場合にも、位相の異なる照明光を用いて撮像された複数の画像間の所定の距離分の位置ずれを補正することができるので、計測精度を向上させることができる。
上記第1の局面による位相シフト画像撮像装置において、好ましくは、照明部は、複数の発光部の少なくとも一部を発光させることにより、第2の方向への明るさの分布を有する照明光を生成してスクリーン状のマスクを介することなく撮像対象物に対して照射するように構成されている。このように構成すれば、光の損失を生じさせるスクリーン状のマスクを用いることなく照明光を撮像対象物に対して照射するので、光が遮られることによって照明光全体の光量が低下することがない。これにより、明るさの分布を有する照明光の全体の明るさが低下するのを抑制することができる。
この発明の第2の局面による部品移載装置は、部品を移載するためのヘッドユニットと、それぞれ第1の方向に延びるとともに第1の方向と略垂直な第2の方向に所定の間隔で略平行に配置され、かつ、それぞれ線状パターンに発光する複数の発光部を含み、線状パターンに発光する複数の発光部の少なくとも一部を発光させることにより発光部からの距離に応じた光の減衰による第2の方向への明るさの分布を有する照明光を生成して撮像対象物に対して照射する照明部と、照明部からの照明光を用いて撮像対象物を撮像する撮像部とを備え、照明部は、発光させる発光部を変更することにより撮像対象物に照射する照明光の明るさの分布の位置を第2の方向へ変更可能に構成されている。
この第2の局面による部品移載装置では、上記のように、第2の方向に所定の間隔で略平行に配置され、かつ、それぞれ線状パターンに発光する複数の発光部を設け、線状パターンに発光する複数の発光部の少なくとも一部を発光させることにより発光部からの距離に応じた光の減衰による第2の方向への明るさの分布を有する照明光を生成する。このように構成することによって、たとえば、線状パターンに発光する複数の発光部のうち、等間隔で離間する3つの発光部を発光させれば、光の損失を生じさせるマスクパターンを用いなくても第2の方向へ略正弦波状の明るさの分布を有する照明光を生成することができる。また、複数の発光部の一部を発光させることにより正弦波状以外の明るさの分布を有する照明光を生成することもできる。これにより、照明光全体の光量が低下することがないので、明るさの分布を有する照明光の全体の明るさが低下するのを抑制することができる。
この発明の第3の局面による位相シフト画像撮像方法は、それぞれ第1の方向に延びるとともに第1の方向と略垂直な第2の方向に所定の間隔で略平行に配置され、かつ、それぞれ線状パターンに発光する複数の発光部の少なくとも一部を発光させることにより、発光部からの距離に応じた光の減衰による第2の方向への明るさの分布を有する照明光を生成して撮像対象物に対して照射するステップと、照明光を用いて撮像対象物を撮像するステップとを備え、照明光を照射するステップは、発光させる発光部を変更することにより撮像対象物に照射する照明光の明るさの分布の位置を第2の方向へ変更するステップを含む。
この第3の局面による位相シフト画像撮像方法では、上記のように、第2の方向に所定の間隔で略平行に配置され、かつ、それぞれ線状パターンに発光する複数の発光部の少なくとも一部を発光させることにより、発光部からの距離に応じた光の減衰による第2の方向への明るさの分布を有する照明光を生成する。このように構成することによって、たとえば、線状パターンに発光する複数の発光部のうち、等間隔で離間する3つの発光部を発光させれば、光の損失を生じさせるマスクパターンを用いなくても第2の方向へ略正弦波状の明るさの分布を有する照明光を生成することができる。また、複数の発光部の一部を発光させることにより正弦波状以外の明るさの分布を有する照明光を生成することもできる。これにより、照明光全体の光量が低下することがないので、明るさの分布を有する照明光の全体の明るさが低下するのを抑制することができる。
本発明の一実施形態による表面実装機を示す平面図である。 図1に示した一実施形態による表面実装機を示す正面図である。 図1に示した一実施形態による表面実装機の部品撮像装置の詳細を説明するための模式図である。 図1に示した一実施形態による表面実装機の部品撮像装置の発光素子の配置を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による表面実装機の照明部が照射する照明光を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による表面実装機の照明部による第1の格子投影パターンを説明するための図である。 図1に示した一実施形態による表面実装機の照明部による第2の格子投影パターンを説明するための図である。 図1に示した一実施形態による表面実装機の照明部による第3の格子投影パターンを説明するための図である。 図1に示した一実施形態による表面実装機の制御的な構造を説明するためのブロック図である。 図1に示した一実施形態による表面実装機の部品撮像装置による撮像動作について説明するためのタイミングチャートである。 本発明の一実施形態の変形例による表面実装機の部品撮像装置の詳細を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図9を参照して、本発明の一実施形態による表面実装機100の構造について説明する。なお、本実施形態では、本発明の「位相シフト画像撮像装置」を「部品移載装置」の一例である表面実装機100に適用した場合の例について説明する。
図1および図2に示すように、一実施形態による表面実装機100は、プリント基板110に部品120を実装する装置である。図1に示すように、表面実装機100は、X方向に延びる一対の基板搬送コンベア10と、一対の基板搬送コンベア10の上方をXY方向に移動可能なヘッドユニット20とを備えている。一対の基板搬送コンベア10の両側には、部品120を供給するための複数のテープフィーダ130が配置されている。ヘッドユニット20は、テープフィーダ130から部品120を取得するとともに、基板搬送コンベア10上のプリント基板110に部品120を実装する機能を有する。基板搬送コンベア10およびヘッドユニット20は、基台1上に設置されている。なお、部品120は、本発明の「撮像対象物」の一例である。以下、表面実装機100の具体的な構造を説明する。
一対の基板搬送コンベア10は、プリント基板110をX方向に搬送するとともに、所定の実装作業位置でプリント基板110を停止させ、保持させることが可能なように構成されている。
テープフィーダ130は、複数の部品120を所定の間隔を隔てて保持したテープが巻き回されたリールを保持している。このテープフィーダ130は、リールを回転させることにより部品120を保持するテープを送り出すことによって、テープフィーダ130の先端から部品120を供給するように構成されている。なお、部品120は、IC、トランジスタ、コンデンサおよび抵抗などの小型の電子部品である。
また、ヘッドユニット20は、X方向に延びるヘッドユニット支持部30に沿ってX方向に移動可能に構成されている。具体的には、ヘッドユニット支持部30は、ボールネジ軸31とボールネジ軸31を回転させるサーボモータ32とX方向のガイドレール(図示せず)とを有しているとともに、ヘッドユニット20は、ボールネジ軸31が螺合されるボールナット21を有している。ヘッドユニット20は、サーボモータ32によりボールネジ軸31が回転されることにより、ヘッドユニット支持部30に対してX方向に移動するように構成されている。また、ヘッドユニット支持部30は、基台1上に設けられたY方向に延びる一対の固定レール部40に沿ってY方向に移動可能に構成されている。具体的には、固定レール部40は、ヘッドユニット支持部30の両端部をY方向に移動可能に支持するガイドレール41と、Y方向に延びるボールネジ軸42(図1参照)と、ボールネジ軸42を回転させるサーボモータ43(図1参照)とを有しているとともに、ヘッドユニット支持部30には、ボールネジ軸42が螺合されるボールナット33(図1参照)が設けられている。ヘッドユニット支持部30は、サーボモータ43によりボールネジ軸42が回転されることによって、ガイドレール41に沿ってY方向に移動するように構成されている。このような構成により、ヘッドユニット20は、基台1上をXY方向に移動することが可能なように構成されている。
また、ヘッドユニット20には、X方向に列状に配置された6本の吸着ノズル22が下方に突出するように設けられている。また、各々の吸着ノズル22は、負圧発生機(図示せず)によってその先端に負圧状態を発生させることが可能に構成されている。吸着ノズル22は、この負圧によって、テープフィーダ130から供給される部品120を先端に吸着および保持することが可能である。
また、各々の吸着ノズル22は、サーボモータ23(図9参照)および図示しない昇降機構によって、ヘッドユニット20に対して上下方向(Z方向)に移動可能に構成されている。表面実装機100は、吸着ノズル22が上昇位置に位置した状態で部品120の搬送などを行うとともに、吸着ノズル22が下降位置に位置した状態で部品120のテープフィーダ130からの吸着およびプリント基板110への実装を行うように構成されている。また、吸着ノズル22は、サーボモータ24(図9参照)および図示しない回転機構によって、吸着ノズル22自体がその軸を中心として回転可能に構成されている。これにより、表面実装機100では、部品120を搬送する途中に吸着ノズル22を回転させることにより、吸着ノズル22の先端に保持された部品120の姿勢(水平面内の向き)を調整することが可能である。
また、基台1上には、吸着ノズル22に吸着された部品120を下方から撮像するための部品撮像装置50および60が固定的に設置されている。なお、部品撮像装置60は、本発明の「位相シフト画像撮像装置」の一例である。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、部品撮像装置60は、部品120に照明光を照射する照明部61と、部品120による照明光の反射光を受光して部品120を撮像する1つの撮像素子63とを含んでいる。なお、撮像素子63は、本発明の「撮像部」の一例である。
本実施形態では、図3に示すように、照明部61は、基部61aにそれぞれ設けられた複数の発光素子62から構成される複数の発光素子列62a(図4参照)と、各発光素子列62aからの光を拡散させる拡散シート61bと、部品120に照明光の投影パターンを一方向に結像させるためのシリンドリカルレンズ61cとを含んでいる。照明部61は、これらの複数の発光素子列62aの一部を発光させることによって、発光素子列62aからの距離に応じた光の減衰によるB方向への明るさの分布を有する照明光を照射することが可能なように構成されている。なお、発光素子列62aは、それぞれ、本発明の「発光部」の一例である。拡散シート61bは、LSD(Light Shaping Diffuser)シートなどからなり、発光素子62から出た光を所定方向に所定範囲で拡散させる機能を有する。拡散シート61bとシリンドリカルレンズ61cとは、図4に示すように、後述するA方向に延びる発光素子列62aの光を、A方向に延びる均一な直線状の発光ラインとするために設けられている。これにより、各発光ラインからの光は、それぞれA方向に均一に、B方向に緩やかに減衰するようになる。なお、A方向およびB方向は、それぞれ、本発明の「第1の方向」および「第2の方向」の一例である。
図4に示すように、発光素子62は、平面的に見て、A方向の幅a1と、B方向の幅b1とを有する矩形状の発光ダイオードである。発光素子62は、A方向に直線状に延びるように間隔d1を隔てて25個配列されている。このA方向に延びる25個の発光素子62によって、1列の発光素子列62aが構成されている。また、各発光素子62は、それぞれA方向と垂直なB方向に間隔d2を隔てて18個配列されている。したがって、A方向に延びる発光素子列62aは、B方向に沿って平行に18列等間隔で配列されている。照明部61は、これらの発光素子列62aを、各発光素子列62a毎に独立して点灯および消灯することが可能なように構成されている。なお、図4では、等間隔D3を隔てて5つの発光素子列62aを発光させることにより、5本の発光ライン(ハッチングで図示)を点灯させた状態を示している。
照明部61は、複数の発光素子列62aの中から、互いに等間隔で離間した少なくとも3つの発光素子列62aを組み合わせて発光させることにより、B方向に略正弦波状の分布を有する照明光を照射するように構成されている。たとえば、図5に示すように、照明部61は、B方向に18列並ぶ発光素子列62aのうち、所定の間隔D3だけ離間した3つの発光素子列62aを組み合わせて発光させる。図5の(a)に示すように、3つの発光素子62からのそれぞれの光は、発光素子62からの距離に応じた光の減衰により、B方向について各発光素子62の配置位置を中心とした等方的な明るさの分布を形成する。このため、図5の(b)に示すように、等間隔D3だけ離間した3つの発光素子62からの光を重ね合わせることによって、3つの発光素子62の間に略正弦波状の明るさの分布が形成される。なお、これら3つの発光素子62はそれぞれA方向に延びる発光素子列62aの一部である。このため、A方向については、図5に示した3つの発光素子62による略正弦波状の明るさ分布と同一の分布が連続的に形成される。これにより、照明部61からの照明光は、図4に示すように、A方向に延びる複数の直線状の発光ラインにより、B方向に略正弦波状の明るさ分布を有する直線縞状の格子投影パターンを部品120に投影するように構成されている。このように、本実施形態では、少なくとも3つの発光素子列62aを組み合わせて発光させることにより略正弦波状の照明光を生成して、スクリーン状のマスクを介することなく部品120に対して照射するように構成されている。この正弦波状の照明光により、B方向に一定の周期(たとえば、3mm)で明るさが変化する格子投影パターンの光が部品120に対して投影される。この格子投影パターンの光を用いることによって、位相シフト法により部品120の高さ位置を測定することが可能である。このような照明光は、図3に示すように、部品120の測定面(部品120の下面)に対して照射角度ψで斜め下方から照射される。
照明部61は、発光させる発光素子列62a(発光ライン)の位置を、互いの間隔を保ったままB方向にずらすように変更することが可能に構成されている。これにより、照明部61は、照射光の位相をずらす(シフトさせる)ことが可能なように構成されている。また、照明部61は、発光素子列62a(発光ライン)の位置を変更することにより、発光させる発光素子列62a間の間隔(格子間隔)を変更可能に構成されている。同様に、照明部61は、発光させる各発光素子列62aの位置を変更することにより、照明光が変更可能な位相数を切り替えることが可能なように構成されている。具体的には、照明部61は、複数の発光素子列62aを組み合わせ、その中から発光させる発光素子列62aを適宜選択することによって、以下の3種類の格子投影パターンを部品120に照射可能なように構成されている。
図6に示すように、第1の格子投影パターン(第1パターン)では、2列の発光素子列62aからなる1本の発光ラインが発光素子列62aの4列分の間隔D1だけ隔てて発光される。すなわち、第1パターンでは、合計6列の発光素子列62aからなる3本の発光ラインを同時発光させる。この場合には、発光させる発光素子列62aの位置を2列ずつB方向にずらすように変更することにより、照射光の位相を0π、2π/3および4π/3の3つの位相に切り替えることが可能である。このとき、部品120に投影される格子投影パターンの格子間隔(1周期分の長さ)は、D1に対応する間隔となる。なお、第1パターンに含まれる0π、2π/3および4π/3の3つの位相の発光パターンのそれぞれは、本発明の「発光パターン」の一例である。
図7に示すように、第2の格子投影パターン(第2パターン)では、1列の発光素子列62aからなる1本の発光ラインが発光素子列62aの2列分の間隔D2だけ隔てて発光される。すなわち、第2パターンでは、合計6列の発光素子列62aからなる6本の発光ラインを同時発光させる。この場合には、発光させる発光素子列62aの位置を1列ずつB方向にずらすように変更することにより、照射光を0π、2π/3および4π/3の3つの位相に切り替えることが可能である。このとき、第2パターンにおける格子間隔D2は、第1パターンにおける格子間隔D1の略1/2になる。なお、第2パターンに含まれる0π、2π/3および4π/3の3つの位相の発光パターンのそれぞれは、本発明の「発光パターン」の一例である。
図8に示すように、第3の格子投影パターン(第3パターン)では、1列の発光素子列62aからなる1本の発光ラインが発光素子列62aの3列分の間隔D3だけ隔てて発光される。すなわち、第3パターンでは、合計4列(または5列)の発光素子列62aからなる4本(または5本)の発光ラインを同時発光させる。この場合には、発光させる発光素子列62aの位置を1列ずつB方向にずらすように変更することにより、照射光を0π、π/2、πおよび3π/2の4つの位相に切り替えることが可能である。このとき、第3パターンにおける発光素子列62a間の間隔D3は、第1パターンにおける発光素子列62a間の間隔D1の略2/3になる。なお、第3パターンに含まれる0π、π/2、πおよび3π/2の4つの位相の発光パターンのそれぞれは、本発明の「発光パターン」の一例である。
このように、照明部61は、発光させる発光素子列62aの位置を切り替えることにより、部品120に照射する照明光の位相数(3相または4相)と、格子間隔(D1、D2またはD3)とを変更することが可能である。また、照明部61は、撮像素子63の撮像タイミングに合うように各発光素子列62aの点灯タイミングを調整して、照明光の位相を変更しながら部品120に対して照明光を複数回照射するように構成されている。これにより、照明光の位相をシフトさせて撮像した部品120の複数の画像を取得することが可能となる。
位相シフト法を用いて部品120の高さ位置を測定する場合には、部品120に投影される格子投影パターンの格子間隔に応じて、測定精度と測定範囲とが変わる。すなわち、格子間隔をD、高さ測定範囲をH、照明光の照射角度をψ(図3参照)とすると、H=D/tanψの関係となることが知られている。したがって、本実施形態では、上記のように格子間隔D1>D3>D2となることから、高さ測定範囲の広さは、第1パターン>第3パターン>第2パターンの関係となる。一方、測定精度については、照明光は、格子間隔Dを狭くするほど測定精度が向上する。また、照明光は、変更する位相数を多くするほど測定精度が向上する。この結果、測定精度は、第3パターン(4相)>第2パターン(3相)>第1パターン(3相)の関係となる。ただし、第3パターンの場合には、位相を4回変更するのに応じて4枚の部品120の画像を取得するので、3枚の画像を取得するだけで済む第1パターンおよび第2パターンに比べて、撮像に要する時間が長くなる。このように、本実施形態では、部品撮像装置60は、高さ測定時に必要な測定範囲、測定精度および撮像時間に応じて、第1〜第3パターンの3種類の格子投影パターンを切り替えて部品120を撮像することが可能である。なお、異なる格子間隔を有する第1〜第3パターンのうちの2パターンを組み合わせて撮像し、いわゆる位相接続を行うことによって測定範囲をさらに拡張することも可能である。たとえば、第2パターンと第3パターンとを組み合わせて位相接続を行う場合には、第3パターンのみにより高さ測定を行う場合の約3倍の測定範囲を得ることができる。ただし、この際には、位相を合計7回(3相+4相)変更して、7枚の部品120の画像を取得する必要がある。
図1に示すように、撮像素子63は、複数の画素が一列に並んだ撮像素子列からなるラインセンサにより構成されている。撮像素子63は、部品120に投影された格子投影パターンの各発光ラインの延びる方向(A方向)と平行に延びるように配置されている。吸着ノズル22に吸着された部品120が撮像素子63の上方を通過するようにヘッドユニット20が移動することによって、撮像素子63は、部品120を移動させながら部品120の下面を撮像することが可能である。また、本実施形態では、撮像素子63は、位相を変更しながら複数回照射される照明光を用いて、それぞれ複数の画像を撮像するように構成されている。たとえば、4相(0π、π/2、πおよび3π/2)の照明光を用いて撮像を行う場合(第3の格子投影パターン)には、1列の撮像素子63により1画素分の撮像が行われる間に、照明部61によりそれぞれ位相の異なる照明光(0π、π/2、πおよび3π/2)が部品120に対して合計4回照射される。これにより、合計4枚の画像が撮像素子63の列によって撮像されるように構成されている。
また、図9に示すように、表面実装機100の動作は、制御装置70によって制御されている。制御装置70は、主制御部71、軸制御部72、撮像制御部73、画像処理部74および照明制御部75を含んでいる。
主制御部71は、論理演算を実行するCPU、CPUを制御するプログラムなどを記憶するROM(Read Only Memory)および装置の動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)などから構成されている。主制御部71は、ROMに記憶されているプログラムに従って、軸制御部72および撮像制御部73を介して、照明部61、撮像素子63および各サーボモータなどを制御するように構成されている。
軸制御部72は、主制御部71から出力される制御信号に基づいて、表面実装機100の各サーボモータ(ヘッドユニット支持部30をY方向に移動するためのサーボモータ43(図1参照)、ヘッドユニット20をX方向に移動するためのサーボモータ32(図1参照)、吸着ノズル22を上下方向に移動させるためのサーボモータ23、および、吸着ノズル22を軸を中心に回転させるためのサーボモータ24などの駆動を制御するように構成されている。また、軸制御部72は、各サーボモータのエンコーダ32a、43a、23aおよび24aからの信号に基づいてヘッドユニット20の位置、吸着ノズル22の高さ位置および回転位置などを認識している。
撮像制御部73は、主制御部71から出力される制御信号に基づいて、照明部61の発光素子列62aを所定のタイミングで点灯させるよう照明制御部75に制御信号を出力するように構成されている。なお、この点灯タイミングは、画像処理部74による撮像素子63からの撮像信号の読み出しタイミングに一致するように調整される。
画像処理部74は、主制御部71から出力される制御信号に基づいて、撮像素子63から所定のタイミングで撮像信号の読み出しを行うとともに、読み出した撮像信号に所定の画像処理を行うことにより、部品120を認識するのに適した画像データを生成するように構成されている。なお、本実施形態では、撮像信号の読み出しタイミング(撮像トリガタイミング)は、部品120が一画素分(たとえば、25μm)だけ移動する毎の時間間隔を、照明部61から照射される照明光の位相数(=撮像回数)で分割したタイミングである。このタイミングは、ヘッドユニット20をX方向に移動するためのサーボモータ32のエンコーダ32aからの信号に基づいて生成される。また、画像処理部74は位相演算部74aを含んでいる。後述するように、画像処理部74の位相演算部74aによって、部品120の撮像画像に基づいて、部品120の各点における位相値を取得することが可能である。また、位相演算部74aは、位相を変更しながら複数回照射される照明光を用いて撮像された複数の画像のそれぞれに対して、1つの画素に隣接する画素を用いて、部品120に対する撮像素子63aの相対的な移動に伴う複数の画像間の画素の相互の位置ずれを補正するように構成されている。また、画像処理部74には、位相値と空間座標(XYZの位置)とを対応付けるテーブルが記憶されている。これにより、部品120の撮像画像とテーブルとに基づいて、部品120の各部分の高さ位置を取得することが可能である。
照明制御部75は、撮像制御部73から出力される制御信号に基づいて、照明部61の各発光素子列62aを、所定の組み合わせで点灯させるように構成されている。照明制御部75は、撮像制御部73から出力される点灯タイミング毎に、所定の格子投影パターンに従って、発光させる発光素子列62aの位置を変更させるように構成されている。これにより、照明部61は、部品120が一画素分移動する毎に、位相を変更しながら照明光を部品120に照射することが可能となる。
次に、図3、図8および図10を参照して、本発明の一実施形態による表面実装機100の部品撮像装置60による撮像動作について説明する。なお、以下では、図8に示す第3の格子投影パターンにより、1画素について照明光を4つの位相パターンに変更しながら、4回の撮像を行う場合について説明する。
図3に示すように、表面実装機100においては、ヘッドユニット20が部品120を吸着ノズル22に吸着した状態で部品撮像装置60の上方をX方向に通過させる際に部品撮像装置60により撮像が行われる。図10に示すように、部品撮像装置60は、部品120が撮像素子63の1画素分の距離Dp(たとえば、25μm)を移動する毎に4回ずつ撮像を連続的に行う。
まず、タイミングt00において、位相φ=0の照明光を用いて撮像を行う。具体的には、図8に示すように、1、5、9、13および17列目の撮像素子列62aが時間間隔d00の間点灯されて、略正弦波状に分布する照明光(φ=0)が部品120に照射される。また、撮像トリガに基づいて、この位相φ=0の照明光を用いて1番目の画素の1枚目の画像(φ=0)が撮像される。なお、このタイミングt00から次のタイミングt10までの間に、部品120は所定距離(略Dp/4)だけ移動する。
続いて、タイミングt10において、位相φ=π/2の照明光を用いて撮像を行う。具体的には、図8に示すように、2、6、10、14および18列目の撮像素子列62aが時間間隔d10の間点灯されて、略正弦波状に分布する照明光(φ=π/2)が部品120に照射される。また、撮像トリガに基づいて、この位相φ=π/2の照明光を用いて1番目の画素の2枚目の画像(φ=π/2)が撮像される。なお、このタイミングt10から次のタイミングt20までの間に、部品120は所定距離(略Dp/4)だけ移動する。
タイミングt20において、位相φ=πの照明光を用いて撮像を行う。具体的には、図8に示すように、3、7、11および15列目の撮像素子列62aが時間間隔d20の間点灯されて、略正弦波状に分布する照明光(φ=π)が部品120に照射される。また、撮像トリガに基づいて、この位相φ=πの照明光を用いて1番目の画素の3枚目の画像(φ=π)が撮像される。なお、このタイミングt20から次のタイミングt30までの間に、部品120は所定距離(略Dp/4)だけ移動する。
そして、タイミングt30において、位相φ=3π/2の照明光を用いて撮像を行う。具体的には、図8に示すように、4、8、12および16列目の撮像素子列62aが時間間隔d30の間点灯されて、略正弦波状に分布する照明光(φ=3π/2)が部品120に照射される。また、撮像トリガに基づいて、この位相φ=3π/2の照明光を用いて1番目の画素の4枚目の画像(φ=3π/2)が撮像される。なお、このタイミングt30から次のタイミングt01までの間に、部品120は微小距離(略Dp/4)だけ移動する。
このようにして、1番目の画素について、4つの位相(0、π/2、πおよび3π/2)に変更して照射された照明光を用いて、各位相における4枚の画像が取得される。4枚の画像の撮像が完了したときには、画素1つ(1列)分に相当する距離Dpだけ部品120が移動している。同様にして、タイミングt01から、2番目の画素の撮像が行われる。なお、各タイミングで点灯させる発光素子列62aの組み合わせは、1番目の画素の撮像時と同様である。
まず、タイミングt01で、位相φ=0の照明光を用いて1枚目の画像の撮像が行われる。タイミングt11で、位相φ=π/2の照明光を用いて2枚目の画像の撮像が行われる。タイミングt21で、位相φ=πの照明光を用いて3枚目の画像の撮像が行われる。そして、タイミングt31で、位相φ=3π/2の照明光を用いて4枚目の画像の撮像が行われる。
このタイミングt31では、タイミングt00〜t30までの間に撮像された4枚の画像を用いて、1番目の画素の位相値が、位相演算部74aによって計算される(図10のp0)。この際、2番目の画素の3枚の画像(タイミングt01〜t21で既に取得済みの位相φ=0、π/2およびπの画像)を用いて、1番目の画素の4枚の各画像の補正が行われる。なお、この位相値の計算および各画像の補正についての詳細は、後述する。
その後、3番目の画素の撮像に移行する。まず、タイミングt02で位相φ=0の照明光を用いて1枚目の画像の撮像が行われる。タイミングt12で、位相φ=π/2の照明光を用いて2枚目の画像の撮像が行われる。タイミングt22で、位相φ=πの照明光を用いて3枚目の画像の撮像が行われる。そして、タイミングt32で、位相φ=3π/2の照明光を用いて4枚目の画像の撮像が行われる。また、タイミングt32では位相演算部74aにより2番目の画素の位相値が取得される(図10のp1)。以降の画素においても、同様にして各画素の4枚の画像が取得され、画素毎に位相値が取得される(図10のp2)。部品120の撮像動作は、以上のようにして行われる。
次に、図8および図10を参照して、本発明の一実施形態による表面実装機100による部品120の高さ情報の取得方法について説明する。なお、以下では、図8に示す第3の格子投影パターンにより、1画素について照明光を4つの位相パターンに変更しながら、4枚の画像を取得した場合について説明する。
まず、高さ情報の取得方法について説明する前に、画像処理部74に記憶された空間座標と位相値とを対応付けるテーブルの作成(キャリブレーション)について説明する。このテーブルは、所定の公正ツールを吸着ノズル22に吸着した状態で、照明部61により照明光を照射して撮像を行う。公正ツールとしては、たとえば、平坦面の出た直方体形状の部材が用いられる。公正ツールの表面の位置(空間座標)は既知であり、撮像画像からその座標の位相がわかるので、空間座標と位相値とを対応付けることが可能である。
次に、高さ情報の取得方法について説明する。まず、画像処理部74の位相演算部74aは、各画素の4枚の画像の濃度値(その画素が受光した光の強度)に基づいて、その画素の位相値θを取得する。1番目の画素の位相値θの取得は、上述の通り、図10のタイミングt31(p0)において行われる。
具体的には、まず、位相演算部74aにより、取得された1番目の画素の各画像における濃度値(I00、I10、I20およびI30)を以下の数式(1)を用いて補正する。なお、数式(1)において、濃度値I00、I10、I20およびI30は、それぞれ、図10のタイミングt00〜t30で取得された各画像における濃度値である。I01、I11およびI21は、それぞれ、タイミングt01〜t21で既に取得済みの2番目の画素の各画像における濃度値である。
Figure 2010281665
上式(1)により、1番目の画素の各画像における、部品120の位置ずれが補正された濃度値I、I、IおよびIが取得される。この取得された濃度値I、IおよびIは、d00、d10およびd20のそれぞれにおいて撮像されることにより得られた濃度値がd30において撮像された場合に有すると推測される濃度値である。すなわち、タイミングt30とずれたタイミングt00、t10およびt20のそれぞれに撮像された画像をタイミングt30で撮像された場合の画像となるように補正している。これにより、補正後の濃度値I〜Iは、部品の同一部分の、位相がそれぞれ異なる画像の画素値となるので、それらの画素値に基づいてその画素の位相を取得することが可能となる。タイミングt31では、この補正後の濃度値I、I、IおよびIに基づいて、位相演算部74aにより1番目の画素の位相値θが取得される。
位相値θの取得は、具体的には、以下の式(2)および(3)を用いることにより、行われる。まず、正弦波状に分布する第3の格子投影パターンの照明光を用いて撮像された各画像の濃度値I(φ=0)、I(φ=π/2)、I(φ=π)およびI(φ=3π/2)は、以下の式(2)の関係を有する。なお、aおよびbは、画像内の輝度振幅および背景輝度を表す定数である。
Figure 2010281665
上式(2)の関係から、以下の式(3)が求まる。これにより、図10のタイミングt31(p0)において、1番目の画素の位相値θが取得される。
Figure 2010281665
なお、図6および図7に示す第1および第2の格子投影パターンにより、1画素について照明光を3つの位相パターンに変更しながら撮像する場合には、以下の数式(4)および(5)を用いて算出される。
Figure 2010281665
その後、図10のタイミングt32(p1)では、2番目の画素の各画像における、部品120の位置ずれが補正された濃度値I、I、IおよびIが取得される。そして、この補正後の濃度値I、I、IおよびIに基づいて、位相演算部74aにより2番目の画素の位相値θが取得される。以降の画素においても、同様にして各画素の4枚の画像の各々における濃度値I、I、IおよびIが取得され、画素毎に位相値θが取得される。
このようにして、すべての画素についてそれぞれ位相値θが取得される。その後、取得された位相値θと、上記キャリブレーションにより作成したテーブルとによって、全ての画素のついての画素毎の高さ情報が取得される。以上によって、位相シフト法を用いた部品120の高さ情報の取得が完了する。
次に、図1および図3を参照して、本発明の一実施形態の表面実装機100によるプリント基板110への部品120の実装動作について説明する。
まず、図1に示すように、プリント基板110が一対の基板搬送コンベア10を介して基台1上に搬入されるとともに、基台1の中央の装着作業位置まで搬送される。
また、プリント基板110の搬入動作と並行して、実装対象の部品120がヘッドユニット20によりテープフィーダ130から取り出される。具体的には、ヘッドユニット20がテープフィーダ130の上方に移動されることにより、テープフィーダ130に保持される実装対象の部品120の上方にヘッドユニット20の吸着ノズル22が配置される。
その後、吸着ノズル22を下降させるとともに、所定のタイミングで吸着ノズル22の先端に負圧が供給される。これにより、テープフィーダ130上の部品120が吸着ノズル22により吸着および保持される。
この後、部品120を保持した状態で、ヘッドユニット20が部品撮像装置60の上方を通過する。図3に示すように、ヘッドユニット20を移動させながら、吸着ノズル22に保持された部品120が部品撮像装置60によって撮像される。撮像画像に基づいて、部品120の吸着位置が認識されるとともに、部品120の高さ情報を取得することにより、部品120の良否が判定される。具体的には、部品120の複数の電極部分120aの高さ位置が所定の範囲内に収まっていない場合には、プリント基板110と部品120との接続不良が生じる可能性があるので、不良品であると判定する。部品120の高さ情報に基づいて部品120が不良品であると判定された場合には、その部品120は破棄される。
また、部品120の画像に基づいて、部品120の吸着位置の正しい吸着位置に対するずれ量が算出される。そして、その算出したずれ量に基づいてヘッドユニット20が移動するとともに吸着ノズル22が回転して、部品120の装着位置の補正が行われる。上述した部品120の装着位置の補正処理は、ヘッドユニット20がテープフィーダ130上からプリント基板110の装着位置に移動するのと並行して行われる。
そして、図1に示すように、ヘッドユニット20がプリント基板110の装着位置に移動された後、吸着ノズル22が下降されて部品120がプリント基板110に装着される。以上の処理が繰り返し行われることにより、部品120のプリント基板110への装着が行われる。
また、部品120の実装が完了したプリント基板110は、一対の基板搬送コンベア10を介して基台1から搬出される。このようにして、表面実装機100による部品120の実装動作が終了する。
本実施形態では、上記のように、B方向に間隔d2で平行に配置され、かつ、それぞれ線状パターンに発光する複数の発光素子列62aを設け、線状パターンに発光する複数の発光素子列62aの少なくとも3つを発光させることにより発光素子列62aからの距離に応じた光の減衰によるB方向への略正弦波状の明るさの分布を有する照明光を生成することによって、光の損失を生じさせるマスクパターンを用いなくてもB方向へ略正弦波状の明るさの分布を有する照明光を生成することができる。これにより、照明光全体の光量が低下することがないので、B方向に明るさの分布を有する照明光の全体の明るさが低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、照明部61を、発光させる発光素子列62aの位置を他の位置に電気的に切り替えることにより、部品120に照射する照明光の明るさの分布の位置をB方向へ変更可能に構成することによって、発光させる複数の発光素子列62aの位置を変更することにより、照明光の明るさの分布の位置をB方向へ変更して複数のパターンの照明光を部品120に照射することができる。すなわち、B方向に位相をシフト(たとえば、位相φ=0、π/2、πおよび3π/2にシフト)させた照明光を部品120に照射することができる。また、発光させる発光素子列62aの位置を電気的に切り替えることにより、発光素子列62aの全体をB方向に機械的に移動させて照明光の位相を変更する場合と比較して、位相を変更するのに必要な時間を短縮することができるとともに、位相の変更を繰り返す場合の再現性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、照明部61を、複数の発光素子列62aの位置を他の位置に電気的に切り替えることにより、発光させる発光素子列62a間の格子間隔(D1、D2およびD3)を変更可能に構成することによって、発光させる発光素子列62aの位置を電気的に切り替えるだけで、B方向に周期的な明るさの分布を有する照明光の1周期分の距離を調整することができる。つまり、第1〜第3の格子投影パターンのいずれのパターンで発光させるかを選択するだけで、格子間隔(D1、D2およびD3)を再現性良く高い位置精度で容易に調整することができる。撮像された画像から位相シフト法を用いて部品120の立体形状を計測する場合には、撮像された画像の位相が、1周期分の範囲にわたって分布する照明光の位相分布のどの位置(位相)に相当するかによって部品120の形状を計測するので、照明光の1周期分の範囲(格子間隔)が大きくなれば計測範囲を拡大することができる。また、照明光の1周期分の範囲(格子間隔)が小さくなれば、計測精度を向上させることができる。このため、本発明による部品撮像装置60を用いて撮像された画像から部品120の立体形状を計測する場合には、照明光の1周期分の距離(格子間隔)を調整可能とすることによって、計測範囲と計測精度とを部品120に応じて変更することが可能となる。
また、本実施形態では、上記のように、照明部61を、複数の発光素子列62aの中から、互いに等間隔(格子間隔D1、D2およびD3)で離間した少なくとも3つの発光素子列62aを組み合わせて発光させることにより、B方向に略正弦波状の明るさの分布を有する照明光を照射するように構成することによって、18列配列された発光素子列62aのうちから、互いに等間隔で離間した少なくとも3つの発光素子列62aを組み合わせて発光させるだけで、略正弦波状の明るさの分布を有する照明光を部品120に照射することができる。
また、本実施形態では、上記のように、発光素子62を、発光ダイオードにより構成することによって、容易に、複数の発光素子62を照明部61に設けることができるとともに、複数の発光素子62を、A方向に延びる直線状パターンの発光素子列62aを構成するように配列することも容易にできる。
また、本実施形態では、上記のように、照明部61を、照明光の位相を撮像素子63の撮像タイミング毎に、かつ、所定の撮像回数(たとえば、4回)毎に位相(照明光の明るさの分布のB方向の位置)が同じになるように変更しながら部品120に対して照明光を複数回(4回)照射するように構成し、撮像素子63を、部品120を移動させながら、位相がそれぞれ異なる1周期分の照明光を用いて部品120を所定の撮像回数(4回)分撮像することにより、各画像の同一画素(たとえば、上記1番目の画素)に対応する位置が各画像間で所定距離(略Dp/4)ずつずれた位相の1周期分の画像(0、π/2、πおよび3π/2の各画像)を撮像するように構成し、位相演算部74aを、画素(1番目の画素)の位相値θを算出する際に、その画素(1番目の画素)に隣接する画素(上記2番目の画素)の濃度値(I01、I11およびI21)を用いて、1周期分の各画像の間の所定距離(略Dp/4)の位置ずれを補正した状態で、その画素(1番目の画素)の位相値θを算出するように構成することによって、移動する部品120を撮像素子63が撮像することに起因して、位相値θを演算するための複数の画像間(位相の1周期分の画像間)で所定距離ずつ位置ずれが生じてしまう場合にも、その位置ずれを補正した状態で位相値θを算出することができる。これにより、位相の異なる照明光を用いて撮像された複数の画像間の位置ずれを補正することができるので、部品120の高さ計測精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、照明部61を、複数の発光素子列62aの少なくとも3つを発光させることにより、B方向への略正弦波状の明るさの分布を有する照明光を生成して、スクリーン状のマスクを介することなく部品120に対して照射するように構成することによって、光の損失を生じさせるスクリーン状のマスクを用いることなく照明光を部品120に対して照射するので、光が遮られることによって照明光全体の光量が低下することがない。これにより、明るさの分布を有する照明光の全体の明るさが低下するのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の位相シフト画像撮像装置を表面実装機100に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、部品試験装置(ICハンドラー)、半田印刷装置および基板検査装置にも適用することが可能である。また、本発明の位相シフト画像撮像装置は表面実装機、部品試験装置、半田印刷装置および基板検査装置以外の機器や装置にも広く適用することが可能である。なお、ICハンドラーは、本発明の「部品移載装置」の一例である。
また、上記実施形態では、部品撮像装置60の撮像素子63にラインセンサを用いて、撮像素子63に対して部品120を移動させながら撮像素子63が部品120を撮像するように構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、図11に示す変形例による表面実装機のように、部品撮像装置600の撮像素子630にエリアセンサを用いてもよい。部品撮像装置600は、部品120をエリアセンサの視野内に配置して静止させた状態で、撮像素子630が部品120を撮像するように構成されている。この場合には、エリアセンサの全画素で一度に撮像するので、照明部610の基部610aを大きくするとともに、基部610aに発光素子62をより多く配置する。このように、照明部610は、この照明部610からの正弦波状の分布を有する照明光が、部品120の下面全域に照射されるように構成されればよい。
また、上記実施形態では、本発明の発光部を、A方向に並んで配列された25個の発光素子62の列(発光素子列62a)により構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、本発明の発光部を、A方向に延びる1本の線状光源によって構成し、B方向に線状光源からなる発光部を複数本所定の間隔で略平行に配置するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、格子投影パターンの位相数を3相または4相に変更して、位相の異なる3つまたは4つの画像を取得可能に構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、格子投影パターンの位相数を5相以上に変更して、位相の異なる5つ以上の画像を取得してもよい。
また、上記実施形態では、発光素子62を直線状に配列して、A方向に直線状に延びる発光素子列62aを構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、発光素子62をA方向に曲線状に延びるように配列してもよい。
また、上記実施形態では、各発光素子62を、A方向に間隔d1を空けて配列し、B方向に間隔d2を空けて配列した例を示したが、本発明はこれに限らず、複数の発光素子をそれぞれd1およびd2とは異なる間隔を空けて配列してもよい。
また、上記実施形態では、個々の発光素子62を、A方向の幅1aおよびB方向の幅b1を有する矩形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、個々の発光素子を、幅1aおよび幅b1とは異なる幅に形成してもよい。また、矩形状以外の円形状や楕円形状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、発光素子62を、A方向に25個配列して1列の発光素子列62aを構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、発光素子を24個以下の数だけ配列してもよいし、26個以上配列してもよい。また、発光素子自体が、A方向に延びるように形成してもよい。
また、上記実施形態では、発光素子列62aをB方向に18列配列した例を示したが、本発明はこれに限らず、発光素子列を、3列以上17列以下の数だけ配列してもよいし、19列以上配列してもよい。
また、上記実施形態では、発光素子62を発光ダイオードにより構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、発光素子を、半導体レーザーによって構成してもよい。また、発光素子に用いる発光ダイオードとしては、有機発光ダイオードを用いてもよい。発光素子は、マスクを介することなく、所望の発光パターンを投影可能であるか、または所望の発光パターンを投影するように配列可能であれば、どのような種類の発光素子であってもよい。
また、上記実施形態では、照明部61を、少なくとも3つの発光素子列62aを発光させることによってB方向に略正弦波状の明るさの分布を有する照明光を生成した例を示したが、本発明はこれに限らず、照明部を、1つまたは2つの発光素子列を発光させることによって、正弦波状以外の明るさの分布を有する照明光を生成するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、基台1に固定的に設けた部品撮像装置60に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、吸着ノズル22に対して移動可能なようにヘッドユニット20に取り付けられた撮像装置に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、照明部61の複数の発光素子62からの光を、拡散シート61bを用いてA方向に延びる均一な直線状の発光ラインに整形するように構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、この拡散シートを除いて、発光素子からの光がシリンドリカルレンズを介してそのまま部品に照射されるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、各発光素子列62aの点灯と消灯とを切り替えることによって略正弦波状の明るさの分布を有する直線縞状の格子投影パターンを形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、各発光素子列の点灯と消灯との切り替えだけでなく、発光強度(明るさ)を発光素子列毎に調節するように構成してもよい。
20 ヘッドユニット
60 部品撮像装置(位相シフト画像撮像装置)
61 照明部
62 発光素子
62a 発光素子列(発光部)
63 撮像素子(撮像部)
74a 位相演算部
100 表面実装機(部品移載装置)
120 部品(撮像対象物)

Claims (9)

  1. それぞれ第1の方向に延びるとともに前記第1の方向と略垂直な第2の方向に所定の間隔で略平行に配置され、かつ、それぞれ線状パターンに発光する複数の発光部を含み、前記線状パターンに発光する複数の発光部の少なくとも一部を発光させることにより前記発光部からの距離に応じた光の減衰による前記第2の方向への明るさの分布を有する照明光を生成して撮像対象物に対して照射する照明部と、
    前記照明部からの前記照明光を用いて前記撮像対象物を撮像する撮像部とを備え、
    前記照明部は、発光させる前記発光部を変更することにより前記撮像対象物に照射する前記照明光の前記明るさの分布の位置を前記第2の方向へ変更可能に構成されている、位相シフト画像撮像装置。
  2. 前記複数の発光部の各々は、前記第1の方向に並んで配列された複数の発光素子の列により構成され、
    前記照明部は、発光させる前記発光素子列の位置を他の位置に電気的に切り替えることにより、前記撮像対象物に照射する前記照明光の前記明るさの分布の位置を前記第2の方向へ変更可能に構成されている、請求項1に記載の位相シフト画像撮像装置。
  3. 前記複数の発光素子列は、前記発光素子列毎に独立して点灯および消灯することが可能に構成され、
    前記照明部は、複数の前記発光素子列のうち少なくとも2つの前記発光素子列を発光させて前記第2の方向への明るさの分布を有する照明光を照射するとともに、発光させる前記発光素子列の位置を他の位置に電気的に切り替えることにより、前記発光させる発光素子列間の間隔を変更可能に構成されている、請求項2に記載の位相シフト画像撮像装置。
  4. 前記照明部は、前記複数の発光素子列の中から、互いに等間隔で離間した少なくとも3つの前記発光素子列を発光させることにより、複数の前記発光素子列が並ぶ前記第2の方向に略正弦波状の明るさの分布を有する前記照明光を照射するように構成されている、請求項2または3に記載の位相シフト画像撮像装置。
  5. 前記発光素子は、発光ダイオードからなる、請求項2〜4のいずれか1項に記載の位相シフト画像撮像装置。
  6. 前記照明部は、前記複数の発光部の少なくとも一部を発光させることによって照射される前記照明光を、前記撮像部の撮像タイミング毎に、かつ、所定の撮像回数毎に前記照明光の前記明るさの分布の前記第2の方向の位置が同じになるように周期的に変更しながら前記撮像対象物に対して前記照明光を複数回照射するように構成され、
    前記撮像部は、前記撮像対象物に対して相対的に移動しながら、前記照明光の前記明るさの分布の前記第2の方向の位置がそれぞれ異なる1周期分の前記照明光を用いて前記撮像対象物を前記所定の撮像回数分撮像することにより、各画像の同一画素に対応する位置が各画像間で所定距離ずつずれて、かつ、前記照明光の前記明るさの分布の前記第2の方向の位置がそれぞれ異なる1周期分の各画像を撮像し、
    前記1周期分の各画像に基づいて、前記画素毎に位相を算出する位相演算部をさらに備え、
    前記位相演算部は、前記各画像の同一画素に対応する位置が各画像間で所定距離ずつずれた前記1周期分の各画像から前記画素毎の位相を算出する際に、その画素に隣接する画素の画素値を用いて、前記1周期分の各画像の間の前記所定距離の位置ずれを補正した状態で、その画素の位相を算出するように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の位相シフト画像撮像装置。
  7. 前記照明部は、前記複数の発光部の少なくとも一部を発光させることにより、前記第2の方向への明るさの分布を有する照明光を生成してスクリーン状のマスクを介することなく撮像対象物に対して照射するように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の位相シフト画像撮像装置。
  8. 部品を移載するためのヘッドユニットと、
    それぞれ第1の方向に延びるとともに前記第1の方向と略垂直な第2の方向に所定の間隔で略平行に配置され、かつ、それぞれ線状パターンに発光する複数の発光部を含み、前記線状のパターンに発光する複数の発光部の少なくとも一部を発光させることにより前記発光部からの距離に応じた光の減衰による前記第2の方向への明るさの分布を有する照明光を生成して部品に対して照射する照明部と、
    前記照明部からの前記照明光を用いて前記部品を撮像する撮像部とを備え、
    前記照明部は、発光させる前記発光部を変更することにより前記部品に照射する前記照明光の前記明るさの分布の位置を前記第2の方向へ変更可能に構成されている、部品移載装置。
  9. それぞれ第1の方向に延びるとともに前記第1の方向と略垂直な第2の方向に所定の間隔で略平行に配置され、かつ、それぞれ線状パターンに発光する複数の発光部の少なくとも一部を発光させることにより、前記発光部からの距離に応じた光の減衰による前記第2の方向への明るさの分布を有する照明光を生成して撮像対象物に対して照射するステップと、
    前記照明光を用いて前記撮像対象物を撮像するステップとを備え、
    前記照明光を照射するステップは、発光させる前記発光部を変更することにより前記撮像対象物に照射する前記照明光の前記明るさの分布の位置を前記第2の方向へ変更するステップを含む、位相シフト画像撮像方法。
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