JP2005340239A - 撮像装置用照明装置、表面実装機および部品検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被撮像電子部品のパッケージの色が変わっても半球状電極を正しく撮像されるように照らすことができるようにする。
【解決手段】カメラ23の光軸Cを囲むように配設された複数のLED34,36によって実装用部品9にカメラ側から光を照射するメイン照明装置25を備える。実装用部品9に側方から光を照射するLED44を有するサイド照明装置26を備える。前記サイド照明装置26を照明装置用ケース22における実装用部品9側の端部に着脱自在に支持させた。
【選択図】 図4
【解決手段】カメラ23の光軸Cを囲むように配設された複数のLED34,36によって実装用部品9にカメラ側から光を照射するメイン照明装置25を備える。実装用部品9に側方から光を照射するLED44を有するサイド照明装置26を備える。前記サイド照明装置26を照明装置用ケース22における実装用部品9側の端部に着脱自在に支持させた。
【選択図】 図4
Description
本発明は、例えばプリント配線板に実装されるBGA(Ball Grid Array)やCSP(Chip Size Package)などの電子部品の半球状端子に撮像時に側方から光を照射する撮像装置用照明装置、表面実装機および部品検査装置に関するものである。
従来、例えばBGAやCSPなどの電子部品は、部品移載装置の吸着ノズルに吸着されて部品供給部からプリント配線板などに移載される。この移載時に前記電子部品は、撮像装置によって下方から撮像され、画像処理によって半球状端子の位置、欠損の有無などが検出される。前記撮像装置は、撮像時に前記半球状端子に光を照射する照明装置を備えている。
従来のこの種の撮像装置用照明装置としては、例えば特許文献1に開示されているように、吸着ノズルに吸着された被撮像電子部品の下面(実装面)を画像処理によって識別する部品認識装置に用いられるものがある。この特許文献1に示された照明装置は、部品認識装置のカメラの光軸を囲むように配設された複数のLEDによって被撮像電子部品にカメラ側から光を照射する第1の照明装置と、前記被撮像電子部品に側方から光を照射するLEDを有する第2の照明装置とを備えている。
この種の照明装置においては、BGAやCSPなどの半球状端子を撮像するために照らす場合には、前記第2の照明装置のLEDを発光させ、光を半球状端子によってカメラ側へ反射させる。このとき前記カメラは、LEDから照射されて半球状端子によって反射した反射光を受光することにより、この半球状端子を含む被撮像電子部品の実装面を撮像する。従来の照明装置を装備した部品認識装置は、半球状端子の色と、この半球状端子に隣接するパッケージ下面の色とが似ている場合や、半球状端子の表面が例えば鏡面になるように形成されていてパッケージ下面の色が写り易い場合には、カメラによって撮像された画像から半球状端子を判別することが難しくなることがある。
このような場合は、半球状端子で反射した反射光の色がパッケージ下面の表面の色とは大きく異なるように、LEDの光の波長(色)を変えることが有効である。すなわち、LEDの光の色を変えることによって、カメラによって撮像された画像中の半球状端子の色が背景とは異なるようになり、半球状端子を容易に判別することができるからである。
なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
特開2000−208998号公報(図1)
なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
しかしながら、上述した従来の照明装置の第2の照明装置は、1種類のLEDしか装備していないために、被撮像電子部品のパッケージの色が変わると、半球状端子を正しく撮像されるように照らすことができなくなるおそれがあった。このため、従来の照明装置を使用する装置、例えば表面実装機や部品検査装置は、BGAやCSPなどの半球状端子を有する電子部品を実装または検査する場合は、パッケージの色に制約を受けるという問題があった。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、被撮像電子部品のパッケージの色が変わっても半球状電極を正しく撮像されるように照らすことができる撮像装置用照明装置、表面実装機および部品検査装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る撮像装置用照明装置は、カメラの光軸を囲むように配設された複数の光源によって被撮像電子部品にカメラ側から光を照射する第1の照明装置と、前記被撮像電子部品に側方から光を照射する光源を有する第2の照明装置とを備えた撮像装置用照明装置において、前記第2の照明装置を前記第1の照明装置における被撮像電子部品側の端部に着脱自在に支持させたものである。
請求項2に記載した発明に係る撮像装置用照明装置は、請求項1に記載した発明に係る撮像装置用照明装置において、第2の照明装置を昇降装置に支持させ、この昇降装置を第1の照明装置に着脱自在に支持させたものである。
請求項3に記載した発明に係る表面実装機は、請求項1または請求項2に記載した発明に係る撮像装置用照明装置によって部品認識装置の上方で実装用部品に光を照射するものである。
請求項4に記載した発明に係る部品検査装置は、請求項1または請求項2に記載した発明に係る撮像装置用照明装置によって部品認識装置の上方で被検査用電子部品に光を照射するものである。
請求項4に記載した発明に係る部品検査装置は、請求項1または請求項2に記載した発明に係る撮像装置用照明装置によって部品認識装置の上方で被検査用電子部品に光を照射するものである。
本発明によれば、被撮像電子部品に側方から光を照射する第2の照明装置を容易に交換することができるから、この第2の照明装置を光の色(波長)の異なるものと交換することによって、照射光の色を容易に変えることができる。
このため、本発明に係る撮像装置用照明装置は、被撮像電子部品のパッケージの色に対応させて最適な色の光を照射する第2の照明装置を使用することができるから、被撮像電子部品のパッケージの色が変わった場合でも半球状電極を正しく撮像されるように照らすことができる。この結果、半球状端子を有する電子部品を撮像するに当たってパッケージの色による制約を受けることがない撮像装置用照明装置を提供することができる。
このため、本発明に係る撮像装置用照明装置は、被撮像電子部品のパッケージの色に対応させて最適な色の光を照射する第2の照明装置を使用することができるから、被撮像電子部品のパッケージの色が変わった場合でも半球状電極を正しく撮像されるように照らすことができる。この結果、半球状端子を有する電子部品を撮像するに当たってパッケージの色による制約を受けることがない撮像装置用照明装置を提供することができる。
請求項2記載の発明に係る撮像装置用照明装置は、第2の照明装置を昇降装置によって第1の照明装置に対して昇降させることができるから、第2の照明装置を使用時に上昇させ、待機時に下降させておくことができる。このため、照明装置の切換えを短時間で行うことができる。
また、第2の照明装置を第1の照明装置から取外した状態では、昇降装置が第1の照明装置に残ることがない。このため、被撮像電子部品を第1の照明装置の上方で水平移動させるときに昇降装置によって移動経路に制約を受けることがなく、最短の経路を通ることができ移動時の時間短縮を図ることができる。
また、第2の照明装置を第1の照明装置から取外した状態では、昇降装置が第1の照明装置に残ることがない。このため、被撮像電子部品を第1の照明装置の上方で水平移動させるときに昇降装置によって移動経路に制約を受けることがなく、最短の経路を通ることができ移動時の時間短縮を図ることができる。
請求項3記載の発明に係る表面実装機は、被撮像電子部品のパッケージの色が変わった場合でも半球状電極を正しく撮像されるように照らすことができる撮像装置用照明装置を装備しているから、BGAやCSPなどの実装用部品を高い精度でプリント配線板に実装することができる。
請求項4記載の発明に係る部品検査装置は、被撮像電子部品のパッケージの色が変わった場合でも半球状電極を正しく撮像されるように照らすことができる撮像装置用照明装置を装備しているから、BGAやCSPなどの被検査用電子部品を高い精度で検査することができる。
以下、本発明に係る撮像装置用照明装置の一実施の形態を図1ないし図7によって詳細に説明する。ここでは、本発明に係る撮像装置用照明装置を表面実装機に設ける例を示す。
図1は本発明に係る撮像装置用照明装置を装備した表面実装機の平面図、図2は表面実装機の上部の正面図、図3は部品認識装置の正面図、図4は同じく側面図、図5はサイド照明装置を照明装置用ケースから取外した状態を示す側面図である。図6はLEDの配置状態を示す平面図、図7は半球状端子を撮像した画像を示す図である。
図1は本発明に係る撮像装置用照明装置を装備した表面実装機の平面図、図2は表面実装機の上部の正面図、図3は部品認識装置の正面図、図4は同じく側面図、図5はサイド照明装置を照明装置用ケースから取外した状態を示す側面図である。図6はLEDの配置状態を示す平面図、図7は半球状端子を撮像した画像を示す図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による表面実装機を示す。この表面実装機1は、基台2の上部でプリント配線板3を搬送するコンベア4と、後述するヘッドユニット5を図1において左右方向(以下、この方向を単にX方向という)とあX方向と直交する前後方向(以下、この方向をY方向という)とに移動させる移動装置6とを備えている。前記コンベア4は、プリント配線板3を図1において左方に搬送し、図示していないクランプ機構によって作業位置に保持するように構成されている。このコンベア4の両側方には、部品供給用のテープフィーダ7と、吸着ノズル8(図2参照)に吸着された実装用部品9等を下方から撮像する部品認識装置10とが基台2に設けられている。
前記移動装置6は、前記コンベア4の上方でY方向に沿って延びる2本の固定レール11,11を有するY方向移動装置12と、前記固定レール11,11どうしの間に架け渡された可動レール13を有するX方向移動装置14とによって構成されている。前記ヘッドユニット5は、前記X方向移動装置14に取付けられている。前記ヘッドユニット5と移動装置6は、図示していない制御装置によって移動方向、距離、速度などが制御される。
前記Y方向移動装置12は、前記固定レール11に沿って延びるボールねじ軸15と、このボールねじ軸15を駆動するY軸サーボモータ16とによってX方向移動装置14の可動レール13をY方向に往復動させる。前記可動レール13は、前記ボールねじ軸15のナット部材15aに固定されている。前記Y軸サーボモータ16には、エンコーダからなる位置検出手段17が設けられている。
前記X方向移動装置14は、X方向に延びる可動レール13に並設されたボールねじ軸18と、このボールねじ軸18を駆動するX軸サーボモータ19とによってヘッドユニット5をX方向に往復動させる。前記X軸サーボモータ19には、エンコーダからなる位置検出手段20が設けられている。
前記X方向移動装置14は、X方向に延びる可動レール13に並設されたボールねじ軸18と、このボールねじ軸18を駆動するX軸サーボモータ19とによってヘッドユニット5をX方向に往復動させる。前記X軸サーボモータ19には、エンコーダからなる位置検出手段20が設けられている。
前記ヘッドユニット5には、図2に示すように、前記吸着ノズル8を有する吸着ヘッド21がX方向に間隔をおいて8個設けられている。これらの吸着ヘッド21は、それぞれ垂直な軸線上で回動することができるとともに、上下方向(以下、この方向を単にZ方向という)に移動することができるように構成されている。
前記部品認識装置10は、図3および図4に示すように、照明装置用ケース22の内側底部に取付けられたカメラ23と、このカメラ23の上方に配設された同軸照明装置24と、メイン照明装置25と、サイド照明装置26などによって構成されている。
前記部品認識装置10は、図3および図4に示すように、照明装置用ケース22の内側底部に取付けられたカメラ23と、このカメラ23の上方に配設された同軸照明装置24と、メイン照明装置25と、サイド照明装置26などによって構成されている。
前記同軸照明装置24とメイン照明装置25は、被撮像電子部品として例えばQFP(Quad Flat Package)を撮像する場合に発光させ、前記サイド照明装置26は、被撮像電子部品として例えばBGA(Ball Grid Array)やCSP(Chip Size Package)などの半球状端子9aを有する実装用部品9を撮像する場合に発光させる。前記メイン照明装置25とによって本発明でいう第1の照明装置が構成され、前記サイド照明装置26によって本発明でいう第2の照明装置が構成されている。
前記カメラ23は、上面が受光面となるラインセンサ27を備え、前記照明装置用ケース22の内側底部に光軸Cが上方を指向する状態で固定されている。前記ラインセンサ27は、CCD固体撮像素子がY方向に1列、カラーの場合複数並設されたものである。なお、このカメラ23を構成するセンサとしては、実装用部品9がカメラ23の上方を横切って移動中に実装用部品9の端部から順次撮像する上述のラインセンサの他に、実装用部品9がカメラ23の上方で停止しているか、ゆっくり移動中に実装用部品9の全体を一時期に撮像するラインセンサを使用することもできる。
前記同軸照明装置24は、前記カメラ23の上方を横切る実装用部品9(被撮像電子部品)の下面をカメラ23の光軸Cに沿う光によって下方から照らすためのもので、図4に示すように、前記光軸Cの側方に設けられた複数のLED28と、このLED28の光を前記光軸C上に沿うように上方へ反射させる光軸C上のハーフミラー29とによって構成されている。前記複数のLED28は、1枚のLED基板30に実装されて支持されている。このLED基板30は、前記LED28がハーフミラー29を指向するように立てた状態で支持部材31に取付けられ、この支持部材31を介して前記照明装置用ケース22に支持されている。
前記ハーフミラー29は、前記LED28からの光を上方へ反射させるとともに、上方からの反射光を下方へ通過させるもので、45°傾斜させた状態で両端部(図4において紙面と直交する方向の両端部)が前記支持部材31に固着することによって支持されている。
前記ハーフミラー29は、前記LED28からの光を上方へ反射させるとともに、上方からの反射光を下方へ通過させるもので、45°傾斜させた状態で両端部(図4において紙面と直交する方向の両端部)が前記支持部材31に固着することによって支持されている。
前記メイン照明装置25は、前記実装用部品9の下面の全体を斜め下方から照らすためのもので、図3および図4に示すように、上方に向けて開放する箱状に形成され前記照明装置用ケース22の上端部内に固定された支持部材32と、この支持部材32の内側底部で水平に配設された下側LED基板33と、この下側LED基板33の上面に実装された多数のLED34と、前記支持部材32の開口部の近傍に傾斜する状態で取付けられた4枚の上側LED基板35と、これらの上側LED基板35に実装された多数のLED36などによって構成されている。
前記支持部材32は、平面視四角形の箱状に形成され、開口部分の開口幅が底部の幅より大きくなるように形成され、側壁の途中に上方に向かうにしたがって外側に位置するように傾斜する傾斜面21aが形成されている。この支持部材32の底壁と前記照明装置用ケース22の上壁におけるカメラ23の光軸Cが交差する部位には、光路の一部を構成する貫通穴37(図4参照)が形成されている。
前記下側LED基板33は、平面視において長方形状に形成され、支持部材32の底部の上に2枚、X方向に並べて取り付けられている。これらの下側LED基板33,33の間(カメラ23の光軸Cが交差する部位)には、光路の一部を構成するように隙間38が形成されている。
前記上側LED基板35は、前記傾斜面32aと平行になるように、上方に向かうにしたがって漸次光軸Cから離間するように傾斜し、この状態で前記傾斜面32aに固定されている。この上側LED基板35と前記下側LED基板33とに実装されたLED34,36は、発光色が同一のものが用いられている。
前記上側LED基板35は、前記傾斜面32aと平行になるように、上方に向かうにしたがって漸次光軸Cから離間するように傾斜し、この状態で前記傾斜面32aに固定されている。この上側LED基板35と前記下側LED基板33とに実装されたLED34,36は、発光色が同一のものが用いられている。
前記サイド照明装置26は、図3および図4に示すように、前記照明装置用ケース22の上端部を囲む平面視ロ字状に形成されたフレーム41と、このフレーム41の一側部を支持するエアシリンダ42と、前記フレーム41の各側部にそれぞれ立てた状態で保持された4枚のLED基板43と、これらのLED基板43に実装された多数のLED44などによって構成されている。
前記フレーム41は、照明装置用ケース22の四方で上下方向に延びる4枚の側板41aが設けられている。
前記フレーム41は、照明装置用ケース22の四方で上下方向に延びる4枚の側板41aが設けられている。
前記エアシリンダ42は、シリンダ本体45が前記照明装置用ケース22の側部に2本の固定用ボルト46によって着脱可能に取付けられ、前記シリンダ本体45から上方に突出する3本のピストンロッド47の上端部に前記フレーム41が取付けられている。すなわち、前記フレーム41は、このエアシリンダ42によって上下方向に移動可能に支持されるとともに、エアシリンダ42を介して照明装置用ケース22に着脱可能に取付けられることになる。このエアシリンダ42によって、本発明でいう昇降装置が構成されている。
この実施の形態による前記フレーム41は、図3および図4に示すように、前記照明装置用ケース22から上方に突出する上側位置と、前記照明装置用ケース22の上端がフレーム41より高くなる下側位置との間を移動するように構成されている。
前記LED基板43は、前記フレーム41の各側板41a毎に設けられている。それぞれのLED基板43は、前記側板41a一端部から他端部まで延びる長さに形成されており、LED44がフレーム41の中心方向を指向するように立てた状態で前記側板41aに固定されている。このようにLED基板43をフレーム41に取付けることによって、このサイド照明装置26のLED44は、図5に示すように、カメラ23の光軸Cの軸線方向から見て四角形状に並ぶ。
前記LED基板43は、前記フレーム41の各側板41a毎に設けられている。それぞれのLED基板43は、前記側板41a一端部から他端部まで延びる長さに形成されており、LED44がフレーム41の中心方向を指向するように立てた状態で前記側板41aに固定されている。このようにLED基板43をフレーム41に取付けることによって、このサイド照明装置26のLED44は、図5に示すように、カメラ23の光軸Cの軸線方向から見て四角形状に並ぶ。
このサイド照明装置26の前記LED44は、図3および図4に示すように、1枚のLED基板43の水平方向の一端部から他端部まで列をなして並び、このLED列が上下方向に3列形成されるようにLED基板43に実装されている。これら3列のLED列のうち上側のLED列51と下側のLED列52は同数のLED44が実装され、中央のLED列53は、前記上側と下側のLED列51,52よりLED44の個数が少なくなっている。詳述すると、この中央のLED列53を構成するLED44は、図6に示すように、LED基板43の中央部で実装数が少なく、LED基板43の両端部で実装数が多くなるように実装されている。
このような構成を採ることにより、各LED基板43の水平方向の中央部に実装されたLED44の個数、言い換えれば、カメラ23の光軸Cの軸線方向から見て四角形状に並べられたLED44における四角形の各辺の中央部に位置するLED44の個数は、LED基板43の両端部(前記各辺の両端部)に位置するLED44の個数より少なくなる。
上述したように構成された表面実装機1は、テープフィーダ7上の実装用部品9を吸着ノズル8に吸着させ、ヘッドユニット5をX方向とY方向とに移動させてテープフィーダ7からプリント配線板3上の所定の実装位置に移載する。この表面実装機1は、前記実装行程の途中で実装用部品9の吸着の有無を含めた正誤および吸着位置を検出したり、リードや端子などの変形または欠損の有無などを検出するために、実装用部品9を前記部品認識装置10のカメラ23によって下方から撮像する。このとき、ヘッドユニット5に対する吸着ヘッド21の上下方向高さは、カメラ23により実装用部品9の鮮明な画像が取得できる高さに設定されている。
実装用部品9がQFPなどのリード(図示せず)を有する部品である場合、部品認識装置10は、同軸照明装置24およびメイン照明装置25のLED28,34,36を発光させて撮像する。このときサイド照明装置26は、照明装置用ケース22の上端より低くなる下側位置に下降させ、実装用部品9がカメラ23の上方を通るよう、X方向に移動する。このとき吸着ヘッド21の上下方向高さは、カメラ23により実装用部品9の鮮明な画像が取得できる高さに設定されている。一方、サイド照明装置26が下側位置にある分、撮像時以外のヘッドユニット5の移動時、吸着ヘッド21の先端高さを下げることも可能となり、タクトタイムを短くできる。
実装用部品9がBGAやCSPなどの半球状端子9aが下面に設けられたものである場合、前記部品認識装置10は、サイド照明装置26を図3および図4に示す上側位置に移動させ、このサイド照明装置26のみを発光させる。この場合も、吸着ヘッド21の上下方向高さは、カメラ23により実装用部品9の鮮明な画像が取得できる高さに設定されている。サイド照明装置26を上側位置に移動させているので、撮像時、サイド照明により明るくかつ鮮明な半球状端子9aの画像を取得することができる。
前記カメラ23による撮像は、カメラ23の上方で実装用部品9が光軸Cを横切って移動するときに行われる。この撮像時に前記サイド照明装置26は、全てのLED44を同時に同一の輝度となるように発光させる。このようにサイド照明装置26の全てのLED44が発光することにより、実装用部品9の前記半球状端子9aは、前記LED44からの光が略側方となる斜め下方から照射され、図7(a)に示すように、基部(外周部)が相対的に明るくなりかつ中心部が相対的に暗くなるように照らされる。この半球状端子9aの前記明るくなる部位は、同図中にハッチングによって示すように円環になり、照度が全周にわたって均一になる。
このように半球状端子9aの外周部が全周にわたって明るく照らされることにより、部品認識装置10によって撮像された画像は、実装用部品9のパッケージの下面9b(図6参照)が写された相対的に暗い背景の中に半球状端子9aが相対的に明るい円環になって現れる。部品認識装置10は、この画像によって半球状端子9aの位置や欠損の有無などを検出する。この検出結果は、半球状端子9aの輪郭が明確であるために、精度が高く信頼性が高いものとなる。
上述したように半球状端子9aがサイド照明装置26によって円環状に照らされる理由は、図5に示すように、前記カメラ23の光軸Cの軸線方向から見て四角形状に並べられたLED44における四角形の各辺の中央部に位置するLED44の個数が前記各辺の両端部に位置するLED44の個数より低減されているからである。すなわち、多数のLED44が並ぶ四角形の角部分は光量が相対的に多くなり、各辺の中央部は光量が相対的に少なくなるために、実装用部品9側の照度は、LED44から離間する部位と、LED44に近接する部位とで均等になるからである。なお、前記四角形の各辺にLED44を均等に配設する構成を採ると、図6(b)に示すように、半球状端子9aにおける前記四角形の角に対応する部分Aと、四角形の各辺の中央部に対応する部分Bとで明るく照らされる範囲の広さが大きく異なってしまい、この半球状端子9aを部品認識装置10によって正しく検出することができなくなってしまう。
前記部品認識装置10によって撮像された画像{図7(a)参照}は、前記パッケージの下面9bの色が変わることにより半球状端子9aと前記下面9bとの境界が不明瞭になることがある。これは、サイド照明装置26からの光が照射されることによって光る半球状端子9aの色と、パッケージの下面9bの色とが似ていることが原因である。このような場合も、半球状端子9aを部品認識装置10によって正しく検出することができなくなってしまう。
このようにサイド照明装置26からの光が照射されることによって光る半球状端子9aの色と、パッケージの下面9bの色とが似ている場合、この表面実装機1は、サイド照明装置26のLED44を光の色(波長)の異なるものに交換する。この交換は、図5に示すように、サイド照明装置26をエアシリンダ42とともに照明装置用ケース22から取外すことによって行う。
サイド照明装置26を交換するに当たっては、予め発光色の異なるLED44を使用して複数種類のサイド照明装置26を形成し用意しておき、これらのサイド照明装置26のなかからパッケージの下面9bの色とは異なる色の光を照射するものを選択して交換する。各サイド照明装置26は、交換時間を短縮することができるように、エアシリンダ42を予め取付けておく。
したがって、この実施の形態による表面実装機1によれば、パッケージの色の異なる実装用部品9を実装する場合は、サイド照明装置26をパッケージ色とは異なる色の光を照射するものと交換することができるから、このような場合であっても部品認識装置10によって半球状端子9aを正しく検出することができる。このため、この表面実装機1は、実装用部品9を高い精度でプリント配線板3に実装することができる。
この実施の形態による表面実装機1は、サイド照明装置26をエアシリンダ42によって照明装置用ケース22に対して昇降させることができるから、サイド照明装置26を使用時に上昇させ、使用しないときはメイン照明装置25が最も高くなるように下降させておくことができる。このため、使用する照明装置を短時間で切換えることができる。また、この実施の形態による表面実装機1は、サイド照明装置26を照明装置用ケース22から取外した状態では、エアシリンダ42が照明装置用ケース22に残ることがない。このため、実装用部品9を撮像するためにメイン照明装置25の上方で水平移動させるときにエアシリンダ42によって移動経路に制約を受けることがなく、最短の経路を通すことができるから、移動時の時間短縮を図ることができる。
上述した実施の形態においては、本発明に係る撮像装置用照明装置を表面実装機1の部品認識装置10に装備する例を示したが、本発明は、BGAやCSPなどの半球状端子を有する実装用電子部品を撮像するものであれば、どのようなものにも適用することができる。例えば、本発明に係る撮像装置用照明装置は、表面実装機のプリント配線板の位置決め用マークを撮像する撮像装置や、電子部品を画像処理によって検査する部品検査装置などにも使用することができる。この部品検査装置は、被撮像電子部品のパッケージの色が変わった場合でも半球状端子を正しく撮像されるように照らすことができる撮像装置用照明装置を装備しているから、BGAやCSPなどの被検査用電子部品を高い精度で検査することができる。
1…表面実装機、10…部品認識装置、22…照明装置用ケース、23…カメラ、24…同軸照明装置、25…メイン照明装置、26…サイド照明装置、42…エアシリンダ、C…光軸。
Claims (4)
- カメラの光軸を囲むように配設された複数の光源によって被撮像電子部品にカメラ側から光を照射する第1の照明装置と、前記被撮像電子部品に側方から光を照射する光源を有する第2の照明装置とを備えた撮像装置用照明装置において、前記第2の照明装置を前記第1の照明装置における被撮像電子部品側の端部に着脱自在に支持させたことを特徴とする撮像装置用照明装置。
- 請求項1記載の撮像装置用照明装置において、第2の照明装置を昇降装置に支持させ、この昇降装置を第1の照明装置に着脱自在に支持させてなる撮像装置用照明装置。
- 請求項1または請求項2記載の撮像装置用照明装置によって部品認識装置の上方で実装用部品に光を照射する表面実装機。
- 請求項1または請求項2記載の撮像装置用照明装置によって部品認識装置の上方で被検査用電子部品に光を照射する部品検査装置。
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KR101157158B1 (ko) * | 2007-09-20 | 2012-06-22 | 삼성테크윈 주식회사 | 부품실장기용 부품인식장치 |
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JP2013115238A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Fuji Mach Mfg Co Ltd | 部品供給装置および部品位置認識方法 |
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2004
- 2004-05-24 JP JP2004152935A patent/JP2005340239A/ja active Pending
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