JP2010281344A - 回転軸受付き直動軸受 - Google Patents

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恭樹 大川原
Eiichi Koseki
栄一 小関
Hiroki Kato
礼貴 加藤
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Abstract

【課題】小型化が容易で、軸体の高精度での滑動及び/又は回転を安定に実現することができ、そして簡易な操作で調心可能な回転軸受付き直動軸受を提供すること。
【解決手段】筒体(11)の内部に軸体(12)を非回転にて滑動可能に収容してなる直動軸受(13)、および筒体の周囲に装着された回転軸受(14)からなり、上記の回転軸受が、筒体の外周面に筒体の長さ方向に沿って互いに間隔をあけて形成された二以上の周溝(11a)と、各周溝に配置された複数の転動体(15)と、それぞれ各周溝の各転動体の一部を外周側に突き出させた状態で回転可能に保持している二以上の環状転動体保持器(16)と、それぞれ各保持器から突き出された各転動体部分を収容している二以上の周溝(17a)を内周面に備える外筒(17)と、外筒の周囲に備えられている、ボルトを挿入可能な複数の透孔(18a)を持つフランジ(18)とから構成されている回転軸受付き直動軸受。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転軸受を備える直動軸受に関する。
従来より、電子部品をプリント配線板の表面に装着する際には、電子部品を保持する吸着ノズルを備えた軸体を昇降させ、そして電子部品が所定の角度で配置されるように前記軸体を回転させる機能を持つ電子部品装着装置が用いられている。このように、軸体を昇降及び所定の角度で回転させるため、回転軸受を備えた直動軸受が用いられている。
図8は、公知の回転軸受付き直動軸受の構成を示す一部切り欠き正面図である。図8の回転軸受付き直動軸受70は、筒体71の内部に軸体72を非回転にて滑動可能に収容してなる直動軸受73、および筒体71の周囲に筒体71の長さ方向に沿って互いに間隔をあけて装着された一対の回転軸受74、74から構成されている。そして前記の各々の回転軸受74は、内輪77及び外輪78と、両者の対向面に形成された周溝77a、78aの間に周溝に沿って配置された複数の転動体75と、各転動体75を回転可能に保持している環状転動体保持器76とから構成されている。
特許文献1には、前記の図8に示す構成と同様の構成の回転軸受付き直動軸受、すなわち、筒体(スプラインナット)の内部に軸体(スプライン軸)を収容してなる直動軸受、筒体の周囲に固定された筒状部材(筒体)、そして筒状部材の周囲に配設された回転軸受(アンギュラ球軸受)からなる回転軸受付き直動軸受が開示されている。
特開2007−305887号公報(段落[0024]、第3図)
図8の回転軸受付き直動軸受は、軸体を精密に滑動させることができる。しかしながら、組み立ての際に、直動軸受と回転軸受とを両者の中心軸が正確に一致するように固定しないと、軸体が偏心した状態にて回転する。すなわち、この回転軸受付き直動軸受は、組み立ての精度の影響を受けて、軸体の回転精度が変動し易い。また、前記の回転軸受付き直動軸受は、各々の回転軸受が内輪と外輪とを複数の転動体を介して二重に配置した構成を有しているため、その直径方向のサイズが大きいという問題も有している。更にまた、前記の回転軸受付き直動軸受は、使用の際に簡易な操作で調心すること(例えば、軸体の中心軸を軸体の駆動装置が備える駆動軸の中心軸と一致させたり、あるいは軸体の中心軸をプリント配線板の電子部品の装着位置と一致させたりすること)が難しい。
本発明の課題は、小型化が容易で、また組み立ての精度を考慮することなく、軸体の高精度での滑動及び/又は回転を安定に実現することができ、そして使用の際に簡易な操作で調心が可能な回転軸受付き直動軸受を提供することにある。
本発明は、筒体の内部に軸体を非回転にて滑動可能に収容してなる直動軸受、および筒体の周囲に装着された回転軸受からなり、上記の回転軸受が、筒体の外周面に筒体の長さ方向に沿って互いに間隔をあけて形成された二以上の周溝と、各周溝に配置された複数の転動体と、それぞれ各周溝の各転動体の一部を外周側に突き出させた状態で回転可能に保持している二以上の環状転動体保持器と、それぞれ各保持器から突き出された各転動体部分を収容している二以上の周溝を内周面に備える外筒と、外筒の周囲に備えられている、ボルトを挿入可能な複数の透孔を持つフランジとから構成されている回転軸受付き直動軸受にある。
本発明の回転軸受付き直動軸受においては、フランジが外筒の一方の端部の周囲に備えられていることが好ましい。
本発明はまた、下記(1)〜(3)の工程をこの順に実施することからなる、回転軸受付き直動軸受の調心固定方法にもある。
(1)前記の本発明の回転軸受付き直動軸受のフランジを備える外筒を、外筒よりも大きなサイズの開口部と、この開口部の周囲に前記フランジの各透孔と対応する透孔とを備える支持板の前記開口部に挿入することにより、フランジを支持板に接触させる工程。
(2)回転軸受付き直動軸受を支持板に沿って移動させることにより、上記軸体の中心軸の位置を調節する工程。
(3)フランジの各透孔と、この透孔と対応する支持板の透孔とに少なくとも一方の透孔の内周面との間に間隙を形成した状態で挿入されたボルト及びナットにより、フランジと支持板とを締め付け固定する工程。
本発明はまた、下記(1)〜(3)の工程をこの順に実施することからなる、回転軸受付き直動軸受の調心固定方法にもある。
(1)前記の本発明の回転軸受付き直動軸受のフランジを備える外筒を、外筒よりも大きなサイズの開口部と、この開口部の周囲に前記フランジの各透孔と対応するねじ孔とを備える支持板の前記開口部に挿入することにより、フランジを支持板に接触させる工程。
(2)回転軸受付き直動軸受を支持板に沿って移動させることにより、上記軸体の中心軸の位置を調節する工程。
(3)フランジの各透孔に透孔の内周面との間に間隙を形成した状態で挿入され、そして前記透孔と対応する支持板のねじ孔に嵌め合わされたボルトにより、フランジと支持板とを締め付け固定する工程。
本発明の回転軸受付き直動軸受では、回転軸受の複数の転動体の軌道として、直動軸受の筒体の外周面に形成された周溝を利用している。このような周溝は、例えば、旋盤や円筒研削盤などを用いた機械加工により、周溝の中心軸(すなわち回転軸受の中心軸)と、筒体の中心軸(すなわち直動軸受の中心軸)とを正確に一致させた状態で形成することが容易である。そして、この筒体の外周面の周溝に複数の転動体を配置して回転軸受を組み立てることにより、回転軸受の中心軸を直動軸受の中心軸と容易に一致させることができる。このため、本発明の回転軸受付き直動軸受は、組み立ての精度を考慮することなく、軸体の高精度での滑動及び/又は回転を安定に実現することができる。また、本発明の回転軸受付き直動軸受は、回転軸受の複数の転動体の軌道として、直動軸受の筒体の外周面に形成された周溝を利用するため、その直径方向のサイズを小さくすることが容易である。更にまた、本発明の回転軸受付き直動軸受は、そのフランジを用いて、使用の際に簡易な操作で(例えば、本発明の調心固定方法を実施することにより)調心することができる。
本発明の回転軸受付き直動軸受の構成例を示す一部切り欠き正面図である。 図1の回転軸受付き直動軸受10の平面図である。 図1に記入した切断線III−III線に沿って切断した回転軸受付き直動軸受10の断面図である。 図3に示す環状転動体保持器16を図の手前側から見た図である。 図4に記入した切断線V−V線に沿って切断した環状転動体保持器16の断面図である。 図1の回転軸受付き直動軸受10の調心固定方法の一例を説明する図である。 図1の回転軸受付き直動軸受10の調心固定方法の別の一例を説明する図である。 公知の回転軸受付き直動軸受の構成を示す一部切り欠き正面図である。
本発明の回転軸受付き直動軸受を添付の図面を用いて説明する。図1は、本発明の回転軸受付き直動軸受の構成例を示す一部切り欠き正面図である。図2は、図1の回転軸受付き直動軸受10の平面図である。図3は、図1に記入した切断線III−III線に沿って切断した回転軸受付き直動軸受10の断面図である。図4は、図3に示す環状転動体保持器16を図の手前側から見た図である。そして図5は、図4に記入した切断線V−V線に沿って切断した環状転動体保持器16の断面図である。
図1〜図5に示す回転軸受付き直動軸受10は、筒体11の内部に軸体12を非回転にて滑動可能に収容してなる直動軸受13、および筒体11の周囲に装着された回転軸受14などから構成されている。そして、この回転軸受付き直動軸受10は、上記の回転軸受14が、筒体11の外周面に筒体11の長さ方向に沿って互いに間隔をあけて形成された周溝11a、11aと、各周溝11aに配置された複数の転動体15、15、〜と、それぞれ各周溝11aの各転動体15の一部を外周側に突き出させた状態で回転可能に保持している環状転動体保持器16、16と、それぞれ各保持器16から突き出された各転動体部分を収容している周溝17a、17aを内周面に備える外筒17と、外筒17の周囲に備えられている、ボルトを挿入可能な複数の透孔18a、18a、〜を持つフランジ18とから構成されていることに特徴がある。
直動軸受13の筒体11の内周面には、各々筒体11の長さ方向に延びる複数本の溝21、21、〜が形成されている。そして軸体12の外周面には、各々筒体11の各溝21と対向する位置にて軸体12の長さ方向に延びる複数本の溝22、22、〜が形成されている。そして、筒体の溝21と、この溝21と対向する軸体の溝22との間には、溝の長さ方向に沿って複数の球体(転動体)25、25、〜が配置されている。
筒体11、軸体12、および球体25は、例えば、鋼や銅合金に代表される金属材料から形成される。
筒体11と軸体12との間には、互いに隣接する球体25、25の接触(衝突)を防止するため筒状転動体保持器26が配設されている。筒状転動体保持器26は、複数の透孔26a、26a、〜を備えており、そして各々の透孔26aの内部に、前記の球体25を回転可能な状態にて保持している。
筒状転動体保持器26は、例えば、金属材料や樹脂材料から形成される。金属材料としては、機械加工による透孔26aの形成が容易な金属材料、例えば、真鍮やステンレス鋼を用いることが好ましい。樹脂材料としては、機械的強度の大きな樹脂材料、例えば、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、あるいはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂を用いることが好ましい。
また、軸体12が滑動したときに、筒状転動体保持器26が球体25と共に筒体11の外に出ないように、筒体11の各々の端部の内周面に形成された周溝11bには、スナップリング(止め輪)27が嵌め合わされている。
前記のように、筒体11の溝21と軸体12の溝22との間には球体25が配置されているため、軸体12は、筒体11の内部にて周方向に回転することはできない。その一方で、軸体12の長さ方向に力が加わると、各々の球体25が、筒体11の溝21と軸体12の溝22との間にて溝の長さ方向に沿って転動するため、軸体12は、筒体11の内部にて長さ方向に滑らかに移動(滑動)することができる。
直動軸受としては、筒体の内部に軸体が非回転にて滑動可能に収容されている公知の直動軸受(一般に、直動案内装置と呼ばれることもある)を用いることができる。
このような直動軸受の例としては、筒体及び軸体の対向面の一方の面に長さ方向に沿って溝を形成し、そして他方の面に前記溝と嵌め合いとなる突起を形成することにより前記の筒体と軸体とを係合させ、これにより軸体を周方向に非回転とし、そして長さ方向に滑動可能とした直動軸受が挙げられる。
別の例としては、筒体及び軸体の対向面の各々に長さ方向に沿って溝を形成し、そして筒体の溝と軸体の溝との間に複数の転動体を配置することにより前記の筒体と軸体とを転動体を介して係合させ、これにより軸体を周方向に非回転とし、そして長さ方向に滑動可能とした直動軸受(代表例、図1に示す直動軸受13)が挙げられる。
更に別の例としては、軸体の外周面に長さ方向に沿って溝を形成し、この溝に複数の転動体を配置することにより前記の軸体を長さ方向に滑動可能とし、その一方で、前記の複数の転動体を筒体と軸体との間にて循環させる軌道を持つ筒状転動体保持器を筒体の内部に固定することにより前記の筒体と軸体とを筒状転動体保持器、そして転動体を介して係合させ、これにより軸体を周方向に非回転とした直動軸受が挙げられる。
直動軸受(外周面に周溝を持たないもの)の構成は周知であるため、これ以上の説明は省略する。
前記のように、本発明の回転軸受付き直動軸受10が備える回転軸受14は、筒体11の外周面に筒体11の長さ方向に沿って互いに間隔をあけて形成された周溝11a、11aと、各周溝11aに配置された複数の転動体15、15、〜と、それぞれ各周溝11aの各転動体15の一部を外周側に突き出させた状態で回転可能に保持している環状転動体保持器16、16と、それぞれ各保持器16から突き出された各転動体部分を収容している周溝17a、17aを内周面に備える外筒17と、外筒17の周囲に備えられている、ボルトを挿入可能な複数の透孔18a、18a、〜を持つフランジ18とから構成されている。
そして、例えば、前記の直動軸受13の軸体12を周方向に回転させると、この軸体12を非回転の状態にて収容している筒体11もまた周方向に回転する。筒体11の回転に伴い、回転軸受14の転動体15、15、〜が筒体11の各周溝11aに沿って転動する。このため、直動軸受13は、回転軸受14に支持された状態で円滑に回転することができる。なお、上記の回転軸受14の転動体としては、ころ(ローラー)を用いることもできる。
フランジ18は、後に説明するように回転軸受付き直動軸受10を調心固定する際に用いられる。フランジ18は、ボルトを挿入可能な複数(例えば、四個)の透孔18a、18a、〜を備えている。フランジ18は、外筒17の一方の端部の周囲に備えられていることが好ましい。
回転軸受14の外筒17、フランジ18、および転動体15は、直動軸受13の筒体11及び球体25の場合と同様に、例えば、鋼や銅合金に代表される金属材料から形成される。
外筒17と筒体11との間には、回転軸受14の互いに隣接する転動体15、15の接触(衝突)を防止するため、環状転動体保持器16、16が配設されている。各々の環状転動体保持器16は、図4及び図5に示すように複数の透孔16a、16a、〜を備えており、そして各々の透孔16aの内部には、前記の転動体15が回転可能な状態にて保持される。
環状転動体保持器16は、筒状転動体保持器26の場合と同様に金属材料や樹脂材料から形成される。
環状転動体保持器16は、外筒17の周溝17aと筒体11の周溝11aとの間に複数の転動体15、15、〜を配置したのち、外筒17の一方の端部の側から外筒17と筒体11との間に挿入される。環状転動体保持器16を外筒17と筒体11との間に挿入する際に、各々の転動体15が透孔16aの内部に収容される。なお、筒体11の外周面に形成する周溝の数は、二本以上である限り特に制限はないが、環状転動体保持器16を外筒17と筒体11との間に挿入する作業が容易になることから、二〜四本の範囲内にあることが好ましく、二本であることが特に好ましい。
そして、本発明の回転軸受付き直動軸受10では、回転軸受14の複数の転動体15、15、〜の軌道として、直動軸受13の筒体11の外周面に形成された周溝11aを利用している。このような周溝11aは、例えば、旋盤や円筒研削盤などを用いた機械加工により、周溝11aの中心軸(すなわち回転軸受14の中心軸)と、筒体11の中心軸(すなわち直動軸受13の中心軸)とを正確に一致させた状態で形成することが容易である。そして、この筒体11の外周面の周溝11aに複数の転動体15、15、〜を配置して回転軸受14を組み立てることにより、回転軸受14の中心軸を直動軸受13の中心軸と容易に一致させることができる。このため、本発明の回転軸受付き直動軸受10は、組み立ての精度を考慮することなく、軸体12の高精度での滑動及び/又は回転を安定に実現することができる。
また、本発明の回転軸受付き直動軸受10は、回転軸受14の複数の転動体15、15、〜の軌道として、直動軸受13の筒体11の外周面に形成された周溝11aを利用する(図8に示す回転軸受74が備える内輪77を有していない)ため、その直径方向のサイズを小さくすることが容易である。
更にまた、本発明の回転軸受付き直動軸受10は、外筒17の周囲に備えられたフランジ18を用いて、使用の際に簡易な操作で調心することが可能である。具体的な調心方法については、後に詳しく説明する。
図6は、図1の回転軸受付き直動軸受10の調心固定方法の一例を説明する図である。図6には、電子部品をプリント配線板の表面に装着する装置(以下、電子部品装着装置という)の要部が示されている。
先ず、図6の電子部品装着装置の構成及び動作について、簡単に説明する。
回転軸受付き直動軸受10は、例えば、電子部品装着装置の支柱51に備えられた支持板31に支持固定された状態で使用される。
回転軸受付き直動軸受10の軸体12の上端部には、排気管54を軸体12の透孔(図1:12a)に接続する接続部材55が固定されている。排気管54及び接続部材55の気体通路55aを介して、軸体12の透孔の内部をポンプなどで排気することにより、軸体12の下端部に電子部品を吸着させることができる。この軸体12の下端部には、電子部品を吸着するノズルを付設することもできる。なお、ノズルに排気管が接続され、ノズル単独で電子部品の吸着が可能である場合には、軸体12に透孔(図1:12a)を設ける必要はない。
軸体12の上端部には、前記の接続部材55を介して、回転駆動装置56aが接続されている。そして回転駆動装置56aを作動させ、軸体12(すなわち直動軸受の全体)を回転させることにより、軸体12の下端部に吸着した電子部品を所定の角度で回転させることができる。
また、回転駆動装置56aは、支柱51に設置された回転駆動装置56bに送りねじ57を介して接続されている。送りねじ57は、ねじ軸57aとナット57bとから構成されている。そして回転駆動装置56bを作動させ、送りねじ57のナット57bを、ナット57bに固定された回転駆動装置56a及び軸体12と共に上下方向に移動させることにより、軸体12の下端部に吸着した電子部品を昇降させることができる。
従って、回転軸受付き直動軸受10の軸体12の下端部に電子部品を吸着させ、例えば、この軸体12を電子部品が所定の角度で配置されるように回転させ、次いで下降させることにより、電子部品をプリント配線板の表面に装着することができる。
なお、直動軸受(図1:13)の筒体(図1:11)の上端部に筒状の接続部品を付設し、この筒状接続部品を回転させることにより、筒状接続部品に接続された筒体を軸体12と共に回転させることもできる。すなわち、軸体12を回転させる回転駆動装置を筒状接続部品を介して筒体に、そして軸体12を滑動させる送りねじ及び回転駆動装置(あるいは直動駆動装置)を軸体12に、それぞれ独立に接続することもできる。
そして、本発明の回転軸受付き直動軸受10は、下記(1)〜(3)の工程をこの順に実施することにより、例えば、電子部品装着装置の支柱51に備えられた支持板31に調心された状態で固定することができる。
(1)回転軸受付き直動軸受10のフランジ18を備える外筒17を、外筒17よりも大きなサイズの開口部31aと、この開口部31aの周囲にフランジ18の各透孔18aと対応する透孔31bとを備える支持板31の開口部31aに挿入することにより、フランジ18を支持板31に接触させる工程。
(2)回転軸受付き直動軸受10を支持板31に沿って移動させることにより、軸体12の中心軸の位置を調節する工程。
(3)フランジ18の各透孔18aと、この透孔18aと対応する支持板31の透孔31bとに両者の透孔の内周面との間に間隙を形成した状態で挿入されたボルト35及びナット36により、フランジ18と支持板31とを締め付け固定する工程。
例えば、上記(2)の工程において、回転軸受付き直動軸受10の軸体12の中心軸の位置を、軸体12の中心軸が回転駆動装置56aの駆動軸58の中心軸と一致するように調節し、次いで上記(3)の工程において、ボルト35及びナット36でフランジ18と支持板31とを締め付け固定したのち、軸体12を接続部材55を介して駆動軸58と接続固定する。これにより、回転軸受付き直動軸受10を、その軸体12の中心軸が回転駆動装置56aの駆動軸58の中心軸と一致するように調心することができる。なお、上記(1)の工程において、フランジ18を支持板31と接触させることにより、更に特別な操作をすることなく、回転軸受付き直動軸受10の中心軸を支持板31の平面に対して垂直な方向に配置させることができる。
また、例えば、回転軸受付き直動軸受10の軸体12と、回転駆動装置56aの駆動軸58とが、自在継ぎ手などを介して予め接続されている場合には、上記(2)の工程において、回転軸受付き直動軸受10の軸体12の中心軸の位置を、軸体12の中心軸がプリント配線板の電子部品の装着位置と一致するように調節し、次いで上記(3)の工程において、ボルト35及びナット36でにフランジ18と支持板31とを締め付け固定する。これにより、回転軸受付き直動軸受10を、その軸体12の中心軸がプリント配線板の電子部品の装着位置と一致するように調心することができる。
なお、上記(2)の工程において、回転軸受付き直動軸受10を支持板31に沿って移動可能とするため、前記のボルト35と、透孔18a及び透孔31bの少なくとも一方の透孔の内周面との間には間隙が形成されていることが必要である。透孔18a及び/又は透孔31bは、前記間隙を形成することができれば、その内周面にねじ溝が形成されていてもよい。また、ボルト35を、上記(1)の工程に次いで、透孔18aと透孔31bとに予め挿入しておくこともでき、この際にボルト35に予めナット36を嵌め合わせておくこともできる。
図7は、図1の回転軸受付き直動軸受10の調心固定方法の別の一例を説明する図である。
前記の回転軸受付き直動軸受10はまた、下記(1)〜(3)の工程をこの順に実施することにより、例えば、電子部品装着装置の支柱51に備えられた支持板41に調心された状態で固定することもできる。
(1)回転軸受付き直動軸受10のフランジ18を備える外筒17を、外筒17よりも大きなサイズの開口部41aと、この開口部41aの周囲にフランジ18の各透孔18aと対応するねじ孔41bとを備える支持板41の開口部41aに挿入することにより、フランジ18を支持板41に接触させる工程。
(2)回転軸受付き直動軸受10を支持板41に沿って移動させることにより、軸体12の中心軸の位置を調節する工程。
(3)フランジ18の各透孔18aに透孔18aの内周面との間に間隙を形成した状態で挿入され、そして透孔18aと対応する支持板41のねじ孔41bに嵌め合わされたボルト35により、フランジ18と支持板41とを締め付け固定する工程。
このような調心固定方法によっても、本発明の回転軸受付き直動軸受10を、その軸体12の中心軸が回転駆動装置56aの駆動軸58と一致するように調心したり、あるいは軸体12の中心軸がプリント配線板の電子部品の装着位置と一致するように調心したりすることができる。
なお、透孔18aの内周面には、ボルト35との間に間隙を形成することができれば、ねじ溝が形成されていてもよい。なお、ボルト35を、上記(1)の工程に次いで、フランジ18の透孔18aに予め挿入し、その先端部をねじ孔41bに嵌め合わせておくこともできる。
このように、本発明の回転軸受付き直動軸受は、前記のように組み立ての精度を考慮することなく、軸体の高精度での滑動及び/又は回転を安定に実現することができるだけでなく、更には簡単な操作での調心により、使用対象の装置(例、電子部品装着装置)に取り付けたのちの軸体の滑動及び/又は回転の実質的な精度の低下を抑制し、回転軸受付き直動軸受が本来持つ高い精度での軸体の滑動及び/又は回転を可能とする。
10 回転軸受付き直動軸受
11 筒体
11a、11b 周溝
12 軸体
12a 透孔
13 直動軸受
14 回転軸受
15 転動体
16 環状転動体保持器
16a 透孔
17 外筒
17a 周溝
18 フランジ
18a 透孔
21 筒体11の溝
22 軸体12の溝
25 球体
26 筒状転動体保持器
26a 透孔
27 スナップリング
31 支持板
31a 開口部
31b 透孔
35 ボルト
36 ナット
41 支持板
41a 開口部
41b ねじ孔
51 支柱
54 排気管
55 接続部材
55a 気体通路
56a、56b 回転駆動装置
57 送りねじ
57a ねじ軸
57b ナット
58 駆動軸
70 回転軸受付き直動軸受
71 筒体
72 軸体
73 直動軸受
74 回転軸受
75 転動体
76 環状転動体保持器
77 内輪
77a 周溝
78 外輪
78a 周溝

Claims (4)

  1. 筒体の内部に軸体を非回転にて滑動可能に収容してなる直動軸受、および筒体の周囲に装着された回転軸受からなり、
    上記の回転軸受が、筒体の外周面に該筒体の長さ方向に沿って互いに間隔をあけて形成された二以上の周溝と、各周溝に配置された複数の転動体と、それぞれ各周溝の各転動体の一部を外周側に突き出させた状態で回転可能に保持している二以上の環状転動体保持器と、それぞれ各保持器から突き出された各転動体部分を収容している二以上の周溝を内周面に備える外筒と、外筒の周囲に備えられている、ボルトを挿入可能な複数の透孔を持つフランジとから構成されている回転軸受付き直動軸受。
  2. フランジが外筒の一方の端部の周囲に備えられている請求項1に記載の回転軸受付き直動軸受。
  3. 下記の工程からなる、回転軸受付き直動軸受の調心固定方法:
    (1)請求項1もしくは2に記載の回転軸受付き直動軸受のフランジを備える外筒を、該外筒よりも大きなサイズの開口部と、該開口部の周囲に前記フランジの各透孔と対応する透孔とを備える支持板の前記開口部に挿入することにより、該フランジを支持板に接触させる工程;
    (2)回転軸受付き直動軸受を支持板に沿って移動させることにより、上記軸体の中心軸の位置を調節する工程;および
    (3)フランジの各透孔と該透孔と対応する支持板の透孔とに少なくとも一方の透孔の内周面との間に間隙を形成した状態で挿入されたボルト及びナットにより、該フランジと支持板とを締め付け固定する工程。
  4. 下記の工程からなる、回転軸受付き直動軸受の調心固定方法:
    (1)請求項1もしくは2に記載の回転軸受付き直動軸受のフランジを備える外筒を、該外筒よりも大きなサイズの開口部と、該開口部の周囲に前記フランジの各透孔と対応するねじ孔とを備える支持板の前記開口部に挿入することにより、該フランジを支持板に接触させる工程;
    (2)回転軸受付き直動軸受を支持板に沿って移動させることにより、上記軸体の中心軸の位置を調節する工程;および
    (3)フランジの各透孔に該透孔の内周面との間に間隙を形成した状態で挿入され、そして該透孔と対応する支持板のねじ孔に嵌め合わされたボルトにより、該フランジと支持板とを締め付け固定する工程。
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