JP2010280314A - 車載電子システム - Google Patents

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Abstract

【課題】スタンバイ時に実現すべき機能の増加傾向に対応しつつ、スタンバイ時の消費電力を低く抑えること。
【解決手段】IGオフ状態でスタンバイ動作を行うスタンバイECU(ECU1)と、IGオフ状態で常態としてスリープ又はオフする複数の非スタンバイECU(ECU2−4)と、センサ(S2−S3)のそれぞれと前記スタンバイECUとの間に設けられ、前記スタンバイECUから前記センサのそれぞれへ電力供給するためのセンサ電線12、及び、前記センサのそれぞれからの信号を前記スタンバイECUに取り入れるセンサ信号線10と、前記非スタンバイECUのそれぞれとスタンバイECUとの間に設けられ、前記非スタンバイECUのそれぞれへをウェイクアップさせるための線G2−G4とを備え、前記スタンバイECUは、前記センサからの信号の入力に応答して、線をG2−G4介して、該センサからの信号に応じた前記非スタンバイECUを起動させるように構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、IGオフ状態でスタンバイ動作を行うスタンバイECUを備える車載電子システムに関する。
従来から、イグニションスイッチOFF後に、乗員のマニュアル操作情報を記憶する記憶手段または記憶媒体として、なるべく耐久性のあるHDDや電源を必要としない不揮発性メモリ(EEPROM)から優先的に活用することにより、暗電流を必要とするマイクロコンピュータの個数を減らして、イグニションスイッチOFF後の消費電力を軽減する車両情報通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−67834号公報
ところで、近年、車載電子システムには多数のECUが搭載されている。これらのECUの中には、車両非動作状態(IGオフ状態でエンジン等は停止状態であり、以下、スタンバイ状態という)にも動作するECUが存在する。例えば、車両にユーザが近づいたのを感知したり、スタンバイ状態で一定時間間隔を計測して、一定周期で温度や圧力等の状態をセンシングしたりするために動作するECUが代表的である。
一般的に、車両動作時にはオルタネータが発電を行ったり、ブレーキ回生等の電力回収を行ったりすることにより電力不足にはなり難いが、スタンバイ状態では発電源がなく、バッテリのみからの電力供給となる。このため、スタンバイ動作を行うECUの電力消費合計が大きくなることに伴い、車両の長期法規や長期間輸送によりバッテリ上がりが発生しやすくなっている。また、特に近年では、ユーザが車両に近づく際に照明等を行うお出迎え機能や、スタンバイ時の法規対象要件監視などのため、スタンバイ動作を行うべきECUの数(スタンバイ時に実現すべき機能の数)が増加する傾向にある。
そこで、本発明は、スタンバイ時に実現すべき機能の増加傾向に対応しつつ、スタンバイ時の消費電力を低く抑えることができる車載電子システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一局面によれば、IGオフ後に作動する複数のセンサの電源供給線と信号線をIGオン時に比べて少ない数のECUに集約し、該少ない数のECUが、IGオフ状態でスタンバイECUとして機能することを特徴とする、車載電子システムが提供される。
本発明によれば、スタンバイ時に実現すべき機能の増加傾向に対応しつつ、スタンバイ時の消費電力を低く抑えることができる車載電子システムが得られる。
対照例(参考例)を示す図である。 本発明による車載電子システム100の一実施例を示す図である。 本発明による車載電子システム200のその他の実施例を示す図である。 本発明による車載電子システム300のその他の実施例を示す図である。 車載電子システム100,200,300において実行される主要処理の一例を示すフローチャートである。 本発明による車載電子システム400のその他の一実施例を示す図である。 本発明による車載電子システム500のその他の一実施例を示す図である。 本発明による車載電子システム600のその他の一実施例を示す図である。 IGオン状態からIGオフによりスタンバイ状態に入る過程におけるECU群50の周囲温度の変化態様を示すグラフである。 異なる機能(性能)の2つのECUを例示する図である。 図10に示すECUのそれぞれの応答性の相違を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
先ず、本発明による車載電子システムの好ましい実施例の説明に先立って、図1を参照して、対照例について説明する。尚、以下の説明において、アクチュエータは、モータやソレノイド等に限らず、他の電気負荷(例えば灯火)を含むものとする。また、センサは、オン/オフ信号を出力するスイッチを含むものとする。
図1は、対照例(参考例)を示す図である。この対照例では、4つのECUがそれぞれ独自にスタンバイ動作を行っている。即ち、スタンバイ時にセンサ信号の入力は、ECU毎に任意に実施しており、スタンバイ時/通常動作時に必要なセンサ/アクチュエータ(ACT)への電力をECU毎に任意に供給している。かかる構成では、上述の如くスタンバイ動作を行うECUの数の増加に伴いスタンバイ時の消費電力が大きくなり、バッテリ上がりが発生しやすくなる問題点がある。
図2は、本発明による車載電子システム100の一実施例を示す図である。図2において(以下同様の図においても同じ)、電源印加されているECUのマイコン及びICがハッチングにより他の(電源印加されていない)ECUのマイコン及びICと区別されて表示されている。
車載電子システム100は、一例として4つのECU1−4を含み、ECU1には、その管理下にあるセンサS1及びアクチュエータA1が接続され、ECU2には、その管理下にあるセンサS2及びアクチュエータA2が接続され、ECU3には、その管理下にあるセンサS3及びアクチュエータA3が接続され、ECU4には、その管理下にあるセンサS4及びアクチュエータA4が接続されている。
本実施例の車載電子システム100では、4つのECU1−4のうちの1つのECU1が、スタンバイECUとして機能し、他のECU2−4のスタンバイ動作を不要とする。従って、本実施例では、スタンバイ状態では、スタンバイECU1のみに電源供給を行い、スタンバイECU1は、常態でスタンバイ動作を行う。他方、他のECU2−4は、常態でスリープ又はオフ状態とされ(即ち他のECU2−4に対して電源供給を行わず)、必要なときだけ他のECU2−4に電源供給して他のECU2−4を起動させる。これにより、スタンバイ時の消費電力を低く抑えることができる。尚、IGオン状態では、他のECU2−4にも電源電圧が供給されるので、4つのECU1−4は、図1に示した態様と同様の態様で、それぞれの管理下のセンサ/アクチュエータへの電力供給及びセンサからの信号の取り込みを互いに独立に実行する。
スタンバイ状態において、車載電子システム100では、図2に示すように、スタンバイECU1は、それぞれ信号線F2−F4を介して、他のECU2−4の管理下の各センサS2−S4からのセンサ信号を受ける。各センサS2−S4は、それぞれ電力供給線E2−E4を介して、スタンバイECU1から電源供給を受けて動作する。尚、スタンバイECU1自体は、図示しない電源ラインを介して車載バッテリから電源供給を受けている。従って、各センサS2−S4は、スタンバイECU1を介して、車載バッテリから電源供給を受けることになる。これにより、各センサS2−S4は、スタンバイ状態においてもそれぞれの動作を行うことができ、必要なセンサ信号をスタンバイECU1に供給することができる。また、スタンバイECU1は、他のECU2−4のそれぞれに、線G2−G4を介して接続される。スタンバイECU1は、センサ信号に応じて、他のECU2−4のそれぞれに選択的に、線G2−G4を介してウェイクアップ要求信号を送信する。
スタンバイ状態において、スタンバイECU1は、各センサS2−S4からのセンサ信号を監視し、所定のセンサ入力の変化(所定のセンサ信号の発生)を検知すると、当該センサ入力の変化に応じた他のECU2,3又は4に対して、線G2,G3又はG4を介してウェイクアップ要求信号を送信する。これにより、他のECU2,3又は4への電源印加により他のECU2,3又は4が起動し動作する。例えば、センサS2がユーザの車両への接近(正確には正当なユーザの所持する携帯キーの車両への接近)を検出するセンサであり、ECU2が、ユーザの車両への接近時に、アクチュエータA2(例えば灯火)を駆動して車両周辺を明るくしてお出迎え機能を実現するものであるとする。この場合、センサS2がユーザの車両への接近を表すセンサ信号を出力すると、スタンバイECU1は、これを検知して、線G2を介してECU2にウェイクアップ要求信号を送信する。これに応じてECU2が起動し、アクチュエータA2(灯火)を駆動して車両周辺を明るくしてお出迎え機能を実現する。
尚、図2に示した車載電子システム100では、スタンバイECU1の管理下にセンサS1及びアクチュエータA1が設けられているが、スタンバイECU1は、かかるセンサS1及びアクチュエータA1が接続されない専用(他のECUをウェイクアップさせるだけ)のECUであってもよい。また、センサS1−S4及びアクチュエータA1−A4は、それぞれ複数個のセンサ及びアクチュエータを包括的に表すものであってもよい。また、他のECU2−4の数は、任意である。
図3は、本発明による車載電子システム200のその他の一実施例を示す図である。車載電子システム200は、一例として4つのECU1−4を含み、ECU1には、その管理下にあるセンサS1及びアクチュエータA1が接続され、ECU2には、その管理下にあるセンサS2及びアクチュエータA2が接続され、ECU3には、その管理下にあるセンサS3及びアクチュエータA3が接続され、ECU4には、その管理下にあるセンサS4及びアクチュエータA4が接続されている。
本実施例の車載電子システム200では、4つのECU1−4のうちの1つのECU1が、スタンバイECUとして機能し、他のECU2−4のスタンバイ動作を不要とする。従って、本実施例では、他のECU2−4を常態でスリープ又はオフ状態とし、必要なときだけ起動させることで、スタンバイ時の消費電力を低く抑えることができる。
また、他のECU2−4の管理下にある各センサS2−S4と、スタンバイECU1とは、信号線10(以下、「センサ信号線10」という)により相互結合される。センサ信号線10は、好ましくは、図3に示すように、スタンバイECU1側の接続端子が1つで済むように、スタンバイECU1から各センサS2−S4に分岐して接続する信号線である。即ち、センサ信号線10は、各センサS2−S4からの各信号を多重して伝送する信号線(多重通信バス)である。センサ信号線10は、例えばLAN(local-area network)を用いて実現されてもよい。
また、他のECU2−4の管理下にある各センサS2−S4と、スタンバイECU1とは、電線12(以下、「センサ電線12」という)により相互結合される。センサ電線12は、好ましくは、図3に示すように、スタンバイECU1側の接続端子が1つで済むように、スタンバイECU1から各センサS2−S4に分岐して接続する電線である。
また、スタンバイECU1は、他のECU2−4のそれぞれに、線G2−G4を介して接続される。スタンバイECU1は、他のECU2−4のそれぞれに選択的に、線G2−G4を介してウェイクアップ要求信号を送信する。
ところで、図2に示した上述の実施例の車載電子システム100では、他のECU2−4の管理下の各センサからのセンサ信号を受けるために、スタンバイECU1とそれぞれのセンサを接続する信号線F2−F4が必要となり、また、他のECU2−4の管理下の各センサへの電力供給線E2−E4も必要であり、図2中のY部に示すように、スタンバイECU1におけるコネクタPIN数(コネクタ許容本数)がボトルネックとなりうるという問題がある。
これに対して、図3に示した実施例の車載電子システム200によれば、各センサS2−S4からの各信号が多重化されるセンサ信号線10を用いることにより、スタンバイECU1の信号線接続用端子を効率的に利用することができる。また、同様に、各センサS2−S4に対して共通のセンサ電線12を用いることにより、スタンバイECU1の電源電圧取り出し用端子を効率的に利用することができる。
尚、図3に示した車載電子システム200では、スタンバイECU1の管理下のセンサS1についてもセンサ電線12が接続されているが、センサS1は、他のセンサS2−S4からの独立した態様でスタンバイECU1から電源供給を受けてもよい。また、図3に示した車載電子システム200では、スタンバイECU1の管理下にセンサS1及びアクチュエータA1が設けられているが、スタンバイECU1は、かかるセンサS1及びアクチュエータA1が接続されない専用(他のECUをウェイクアップさせるだけ)のECUであってもよい。また、センサS1−S4及びアクチュエータA1−A4は、それぞれ複数個のセンサ及びアクチュエータを包括的に表すものであってもよい。また、他のECU2−4の数は、任意である。
図4は、本発明による車載電子システム300のその他の一実施例を示す図である。図4に示す実施例は、上述の図2に示した実施例と図3に示した実施例とを組み合わせた実施例に相当する。
車載電子システム300は、一例として4つのECU1−4を含み、ECU1には、その管理下にあるセンサS1及びアクチュエータA1が接続され、ECU2には、その管理下にあるセンサS2及びアクチュエータA2が接続され、ECU3には、その管理下にあるセンサS3及びアクチュエータA3が接続され、ECU4には、その管理下にあるセンサS4及びアクチュエータA4が接続されている。
本実施例の車載電子システム300では、4つのECU1−4のうちの1つのECU1が、スタンバイECUとして機能し、他のECU2−4のスタンバイ動作を不要とする。従って、本実施例では、他のECU2−4を常態でスリープ又はオフ状態とし、必要なときだけ起動させることで、スタンバイ時の消費電力を低く抑えることができる。
また、他のECU3、4の管理下にある各センサS3、S4と、スタンバイECU1とは、センサ信号線10により相互結合される。センサ信号線10は、各センサS3、S4からの各信号が多重される信号線である。他方、他のECU2と、スタンバイECU1とは、センサ信号線10とは別の信号線(じか線)F2により接続される。
また、他のECU2−4の管理下にある各センサS2−S4と、スタンバイECU1とは、センサ電線12により相互結合される。センサ電線12は、スタンバイECU1から各センサS2−S4に分岐して接続する電線である。
また、スタンバイECU1は、他のECU2−4のそれぞれに、線G2−G4を介して接続される。スタンバイECU1は、他のECU2−4のそれぞれに選択的に、線G2−G4を介してウェイクアップ要求信号を送信する。
ところで、図3に示した上述の実施例の車載電子システム200では、他のセンサS2−S4からのセンサ信号が多重化されてスタンバイECU1に入力されるので、センサ信号線10のトラフィック状態等によってはスタンバイECU1へのセンサ信号の入力が遅れる虞がある。このような遅れは、高い応答性が必要な機能にとって弊害となりうる。
これに対して、図4に示した実施例の車載電子システム300によれば、センサS3、S4からの各センサ信号については多重化してスタンバイECU1に入力しつつ、センサS2からのセンサ信号については直接的に(じか線で)スタンバイECU1に入力する。従って、スタンバイECU1は、センサS2からのセンサ信号に良好な応答性で応答することができる。このように、高い応答性が必要な機能に係るセンサ信号ついては直接的にスタンバイECU1に入力し、さほど高い応答性が必要でない機能に係るセンサ信号ついては多重化してスタンバイECU1に入力することで、スタンバイECU1のコネクタ許容本数に配慮しつつ、必要な応答性を効率的に確保することができる。例えば、上述のようなお出迎え機能や、スタンバイ時の法規対象要件監視機能(例えばエンジンオフ後所定時間後の燃料タンクの圧力を検知する機能)に係るセンサ信号ついては多重化してスタンバイECU1に入力し、スマートエントリシステムに関連する機能(ドアロックの解錠や施錠やエンジンプッシュスタート等)やHMI(ヒューマンマシンインタフェース)に係るセンサ信号ついては直接的にスタンバイECU1に入力することとしてよい。
このように、スタンバイ状態でスタンバイECU1から電力供給を受けるセンサS2−S4からの信号を幾つかを多重化(LAN化)してスタンバイECU1に入力することで、スタンバイECU1のコネクタ許容本数を満たしつつ、実際に必要な応答性を確保することができる。
尚、じか線若しくは多重化(LAN化)の選択は、各センサ情報の必要応答速度(センサ出力変化からウェイクアップするまでの時間)によって決定してもよい。この場合、(1)センサ毎の必要応答速度をリスト化し、(2)各センサのLAN対応能力(LAN出力応答性)やLANバスのノード数等を踏まえ、実現できるLAN構成での応答速度閾値と、(3)スタンバイECU1の受け入れ可能なch数(端子数)を対比することによって、論理的に決めることができる。
尚、図4に示した車載電子システム300では、スタンバイECU1の管理下のセンサS1についてもセンサ電線12が接続されているが、センサS1は、他のセンサS2−S4からの独立した態様でスタンバイECU1から電源供給を受けてもよい。また、図4に示した車載電子システム300では、スタンバイECU1の管理下にセンサS1及びアクチュエータA1が設けられているが、スタンバイECU1は、かかるセンサS1及びアクチュエータA1が接続されない専用(他のECUをウェイクアップさせるだけ)のECUであってもよい。また、センサS1−S4及びアクチュエータA1−A4は、それぞれ複数個のセンサ及びアクチュエータを包括的に表すものであってもよい。また、他のECU2−4の数は、任意である。
図5は、上述の車載電子システム100,200,300において実行される主要処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、一例として、スタンバイ状態にある状況下でユーザが乗車のために車両に接近してくる場面の処理について説明する。
また、前提として、ECU2は、ユーザの乗車時の照明を行うお出迎え機能と、スマートエントリシステム関連の機能を担当するECUであるとする。尚、スマートエントリシステムでは、車両に搭載される送受信装置(電波センサ)と携帯キーとの間で微弱電波により双方向通信を行い、携帯キーのIDコードを確認することにより正当なユーザの車両への接近を検出し、ドアアウターハンドルの操作の検出と同時に車両のドアロックを解除する。ユーザがドア開閉後に運転席に着座した際にも通信が行われ、携帯キーの正当なIDコードを確認した場合は、エンジンスイッチの操作の検出時にエンジンを始動する(エンジンプッシュスタート)。ECU2の管理下のセンサS2は、正当なユーザの車両への接近を検出するセンサ(電波センサ)と、ドアアウターハンドルの操作を検出するセンサ(タッチセンサ)とを含むものとする。ECU2の管理下のアクチュエータA2は、お出迎え照明用の灯火(ライト)と、ドアロックアクチュエータとを含むものとする。
ステップ500では、電波センサ(センサS2の1つ)によりユーザの接近が検知される。尚、電波センサは、上述の如く、携帯キーとの間で微弱電波により双方向通信を行い、携帯キーのIDコードの照合によりユーザの接近を検知する。
ステップ502では、電波センサは、ユーザの接近の検知を示す検知信号を、スタンバイECU1に送信する。検知信号は、上述の車載電子システム100,300では、じか線F2によりスタンバイECU1に送信され、上述の車載電子システム200では、センサ信号線10(LAN)によりスタンバイECU1に送信されることになる。
ステップ504では、スタンバイECU1にて正当なユーザの接近が認識され、その結果、線G2を介してウェイクアップ要求信号を送信し、ECU2とバッテリ(図示せず)を導通させる電源リレーをオンにする。これにより、ECU2に電源電圧が供給され、ECU2が起動(オン)する。
ステップ506では、ECU2は、電波センサの検知信号を再認識し、ライト(アクチュエータA2の1つ)を駆動して照明する。尚、ECU2は、夜間においてはスタンバイECU1からの電源電圧供給時(即ちウェイクアップ時)に自動的にライトを照明するものであってもよい。
ステップ508では、スタンバイECU1は、電波センサからの検知信号入力時から所定の時間内に新たなセンサ信号の入力があるか否かを判定する。所定の時間内に新たなセンサ信号の入力が無い場合は、ステップ510に進み、線G2を介して電源リレーをオフする。これにより、ECU2が再びスリープ(オフ)状態に戻る。他方、所定の時間内に、ユーザがドアを開けようとしてドアアウターハンドルに触れると、タッチセンサ(センサS2の1つ)がこれを検出する。この検知信号は、既にスタンバイ状態(起動状態)となっているECU2に直接認識される。この場合、ECU2は、ステップ512において、ドアロックアクチュエータ(アクチュエータA2の1つ)を駆動してドアロックを解除する。
ステップ514では、スタンバイECU1は、線G2を介して電源リレーをオフにする。尚、この場合、スタンバイECU1は、ドアロックアクチュエータの作動後所定時間経過するか若しくはIGオンされた場合に、線G2を介して電源リレーをオフにすることとしてもよい。これは、ユーザが車両に乗り込んだ後にもECU2により上述のスマートエントリシステム関連の機能の残り部分(例えばエンジンプッシュスタート)を実現する必要があるためである。尚、この場合、ドアロックアクチュエータの作動後所定時間経過後に(即ち、電源リレーをオフにした後に)エンジンスイッチの操作が検出された場合には、それをトリガとして同様の態様でECU2を再びウェイクアップさせればよい。
尚、図5に関連する説明において、ECU2が、ユーザの乗車時の照明を行うお出迎え機能と、スマートエントリシステム関連の機能の双方を担当しているが、例えば、ECU2がユーザの乗車時の照明を行うお出迎え機能を担当し、ECU3がスマートエントリシステム関連の機能を担当してもよい。この場合、上記ステップ504でECU2及びECU3の双方をウェイクアップさせることとしてよく、或いは、必要な応答性を実現できる場合には、上記ステップ512に関連したタッチセンサの検知信号の受信時にECU3をウェイクアップさせることとしてもよい。
また、図5に関連する説明において、ウェイクアップ要求信号は、電源リレーをオンさせるために電源を供給するものであるが、ウェイクアップ要求信号は、半導体スイッチング素子(例えばトランジスタ)をオンさせる信号であってもよい。この場合、半導体スイッチング素子は、ECU2−4のそれぞれとバッテリ(図示せず)とを結ぶ電源供給ラインにそれぞれ設けられ、スタンバイ状態において常態でオフ(非導通)とされる。
図6は、本発明による車載電子システム400のその他の一実施例を示す図である。本実施例の車載電子システム400は、複数個のECU(本例では3つのECU)がスタンバイECU1,2,3として機能し、それぞれのスタンバイECU1,2,3は、それぞれの管理範囲を有する。スタンバイECU1,2,3のそれぞれの管理範囲には、一例として、3つのECU(上述の実施例の車載電子システム200の他のECU2−4に相当)及びその管理下のセンサ/アクチュエータ(上述の実施例の車載電子システム200のセンサS2−4/アクチュエータA2−A4に相当)がそれぞれ配置される。各管理範囲内の構成は、上述の図3に示した車載電子システム200の構成と同様であるが、上述の図2や図4に示した構成が採用されてもよい。各管理範囲は、搭載位置や配置の要件から決定されてもよい。典型的には、スタンバイECUに搭載位置が近いECUが当該スタンバイECUの管理範囲内に組み込まれる。例えばインパネ内の右側に搭載される各ECUが、インパネ内の右側に搭載されるスタンバイECUの管理範囲内に組み込まれ、インパネ内の左側に搭載される各ECUが、インパネ内の左側に搭載されるスタンバイECUの管理範囲内に組み込まれてよい。
車載電子システム400では、スタンバイECU1,2,3は、それぞれの管理範囲内のセンサ信号に基づいて、それぞれの管理範囲内の他のECUを上述の如くウェイクアップ(フル動作)させるが、自身の管理範囲外の他のECUを上述の如くウェイクアップさせることはない。
車載電子システム400では、各管理範囲内のセンサ信号線10(LAN)は、それぞれの管理範囲内のみに留まるローカルLANを構成する。即ち、ローカルLAN1は、スタンバイECU1の管理範囲専用であり、ローカルLAN2は、スタンバイECU2の管理範囲専用であり、ローカルLAN3は、スタンバイECU3の管理範囲専用であり、ローカルLAN1,2,3は互いに接続されない。これは、ローカルLAN1,2,3が互いに接続されると、ローカルLAN1,2,3上に流れるセンサ信号により他の管理範囲のスタンバイECUを作動させてしまう可能性があるためである。尚、全体を接続するグローバルLANは別途設けられる。グローバルLANは、主に非スタンバイ状態(IGオン状態)で各種信号が流れる通常の車載LANである。
図7は、本発明による車載電子システム500のその他の一実施例を示す図である。車載電子システム500では、図6に示した車載電子システム400のローカルLAN1,2,3を廃止し、その代わりに、グローバルLANを管理範囲毎にゲートウェイG/Wを介して接続している。この場合、管理範囲を表すID若しくはウェイクアップを表すメッセージの場合はゲートウェイG/Wを通さないように制御することで、管理範囲間の干渉を防止しつつ通常の車載LANの利用(多重化)が可能となる。
ところで、上述した各実施例では、スタンバイECUとして機能するECUは固定であり、他のECUと入れ替わる構成ではない。このような構成では、多様なスタンバイ動作を集中して取り込んだ場合に、スタンバイ状態で要求されるマイコン処理能力が大きくなり、スタンバイECUは消費電力が大きくなってしまう(一般的に処理能力が高いマイコンは暗電流も大きい)。また、スタンバイECUは、常時通電及び常時動作となるので、スタンバイECUとして機能するECUが固定であると、当該スタンバイECUの信頼性を確保できる期間が短くなってしまう。これに対して、以下、図8以降で示す実施例では、このような問題点が生じる場合の対策として、スタンバイECUが複数のECU間で持ち回る(入れ替わる)構成を備える。
図8は、本発明による車載電子システム600のその他の一実施例を示す図である。車載電子システム600では、図3に示した車載電子システム200に対して、スタンバイECUが、4つのECU51−54からなるECU群50の中で切り替る点が主に異なる。図8に示す状態では、ECU51に電源電圧が供給されており、ECU51がスタンバイECUとして機能する。このとき、他のECU52−54は、電源電圧が供給されず、スリープ状態となる。尚、ECU群70は、上述の実施例の車載電子システム200の他のECU2−4に相当する。
車載電子システム600では、図8に矢印で示すように、所定の事象が発生した場合に、スタンバイECUが、ECU51からECU52に、ECU52からECU53にといった具合に、ECU群50の中で切り替る。これにより、半導体信頼性期間(即ち、MTBF: Means Time Between Failures)を延伸すると共に、一層の消費電力の低減が可能となる。尚、切り替え順序は、図示のような時計回りである必要はなく任意である。
次に、図8に示す車載電子システム600における好ましいスタンバイECU切り替り方法(パターン)について幾つかの例を説明する。
第1の方法として、スタンバイECUの切替は、時間に基づいて実現されてもよい。例えば、90日等の長周期の一定時間をカウントし、期限が来たら次のECUに“スタンバイECU”の役割を受け渡す(例えば、図8に示す例では、スタンバイECUが、ECU51からECU52に切り替る)こととしてもよい。具体的には、スタンバイECUとなったECUは、動作に入ったときからカウントを開始し、短周期をハードウェアでカウントし、それがタイムアウトしたらソフトウェアでカウントアップして長周期をカウントする。尚、この場合、ノイズ等で動作しているスタンバイECUが停止したり、切り替え(持ち回り)がうまくいかなかったりした場合、デッドロックする可能性がある。このため、好ましくは、時間以外のその他の事象(例えば、IGオンやIGオフ時)が発生した場合にも、スタンバイECUの切り替りが生ずるようにし、冗長性を高める。このような一定の長周期の持ち回りは、半導体劣化を防止し、ECUの信頼性の向上に寄与する。
第2の方法として、スタンバイECUの切替は、ECU群50の周囲温度に基づいて実現されてもよい。ECU群50の周囲温度は、温度センサにより検出され、当該温度センサは、ECU群50が内蔵される筐体(ハウジング)の内壁等に設けられてよい。
図9は、IGオン状態からIGオフによりスタンバイ状態に入る過程におけるECU群50の周囲温度の変化態様を示すグラフである。
ECU群50の周囲温度は、図9に示すように、運転状態(IGオン状態)では高温である程度の均衡状態(発熱と冷却)を維持するが、IGオフ直後は冷却能力が落ち、図9にY2にて示すように、短時間だけ温度が上昇する。半導体の暗電流は、一般的に、温度特性が大きく、高温域で急激に増加する傾向がある。
そこで、第2の方法の具体例として、IGオフ直後の比較的短期間である高温の区間M1では、低消費で且つ低処理能力のマイコンを持つ例えばECU51を、スタンバイECUとして機能させる。このとき、ECU51は、低消費で且つ低処理能力であるので、簡易なスタンバイ動作のみを行うものであってよい。次いで、温度が降下して所定の温度閾値T1を下回った場合(区間M2の場合)に、スタンバイECUを、ECU51からECU52に切り替える。ECU52は、ECU51よりも処理能力が高いECUであってよい。次いで、温度が更に降下して所定の温度閾値T2を下回った場合(区間M3)に、スタンバイECUを、ECU52からECU53に切り替える。このECU53は、ECU51及び52よりも処理能力が高く、温度閾値2以下の略常温領域であれば、動作消費電流・暗電流が共にかなり小さいので、スタンバイ動作による消費電力の抑制を達成することができる。尚、ここでは、3つのECU51,52,53間の切り替えを例としたが、2つのECU51,53間の切り替えに応用されてもよいし、4つ以上のECU間の切り替えに応用されてもよい。また、閾値温度T1,T2を車種毎に可変できる変数として定義し、これらの変数を車種毎に最適値に適合させることとしてもよい。これにより、ECU群50の多車種での利用が可能となり、汎用性が向上する。
ここで、低消費で且つ低処理能力のECU51と、処理能力が高いECU53は、例えば、図10(A)及び図10(B)にそれぞれ示すようなECUであってよい。図10(A)に示すECUは、ECU51として好適なECUであり、8ビットのCPUを備える。他方、図10(B)に示すECUは、ECU53として好適なECUであり、32ビットのCPUを備えると共に、スタンバイ用専用回路を備える。図10(A)に示すECUは、低性能CPUであり専用回路を備えていないため、図11(A)に示すように、センサ入力の変化を検知してからそれに対応する他のECUをウェイクアップさせるまでの遅れ(初期応答遅れ)が大きく、また、複数のECUをウェイクアップさせる電源制御のタイミングにバラツキが生ずる。他方、図10(B)に示すECUは、高性能CPU及び専用回路により、図11(B)に示すように、センサ入力の変化を検知してからそれに対応する他のECUをウェイクアップさせるまでの遅れ(初期応答遅れ)が小さく、また、複数のECUをウェイクアップさせる電源制御のタイミングにバラツキが少ない。従って、ECU51として好適な図10(A)に示すECUは、スタンバイ状態にて、高温の数分間は、低性能のCPUで処理できるような百ms周期で法規対象要件(燃料タンクの内部圧等)を監視するような簡易なスタンバイ動作に使用されてもよい。他方、ECU53として好適な図10(B)に示すECUは、数msの短周期毎にセンサ出力の監視を行うことで密なダイアグノシス処理を行うスタンバイ動作に使用されてもよい。
尚、上述の第2の方法の例では、ECU群50の周囲温度をセンシングしてスタンバイECUの切り替えを行っている。しかしながら、IGオフしたときの温度降下プロファイルはIGオフ毎に略同一となる傾向があるため、この温度降下プロファイルを予め取得しておき、当該温度プロファイルに基づいて切り替えタイミングを時間により規定してもよい。即ち、ECU群50の周囲温度が温度閾値T1、T2を下回るタイミング(IGオフ後の時間)を予め取得した温度降下プロファイルから求めておき、このタイミングに基づいてスタンバイECUの切り替えを行ってもよい。この方法によれば、ECU群50の周囲温度をセンシングするセンサが不要となり、マイコン内に内包するタイマで実現できるため、低コストで実現することができる。また、上述と同様、切り替えタイミング(時間)を車種毎に可変できる変数として定義し、これらの変数を車種毎に最適値に適合させることとしてもよい。これにより、ECU群50の多車種での利用が可能となり、汎用性が向上する。
第3の方法として、スタンバイECUの切替は、IGオフ後、所定の短周期後に実現されてもよい。
第4の方法として、スタンバイECUの切替は、IGオフ毎に実現されてもよい。この場合、タイマも不要であり、且つ、ユーザが起こす外部事象であるため持ち回りのデットロックも回避することができる。
尚、これらの方法は、複数組み合わせて用いることが特に有効である。例えば、第3の方法や第4の方法のそれぞれ単独では、車両のIGオフが長期間起こりえない長期間放置状態に適さないが、第1の方法と組み合わせることで、互いの欠点を補い合って有効に機能することができる。
尚、上述の第1乃至第4の方法に関する想定効果等をまとめると以下の通りである。
Figure 2010280314
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例では、スタンバイ状態で動作すべきECUの全てがスタンバイECUによりウェイクアップされる構成であったが、スタンバイ状態で動作すべきECUの一部が、図1に示す形態のECUであってもよい。
また、上述した実施例において、各アクチュエータへの電源電圧の供給は、それぞれの管理元のECUから実現されてもよいし、或いは、センサと同様の態様で実現されてもよい。
また、上述した実施例では、スタンバイECUから他のECUの管理下のセンサの全てに常時電源電圧が供給されているが、一部のセンサへの電源電圧の供給は、他のセンサへの電源電圧の供給線から独立した電線を用いて、例えばリレーにより一時的に実現されてもよい。例えば、法規対象要件としてIGオフ後所定時間後の燃料タンクの内部圧力を計測する場合、所定時間をスタンバイECUで計測し、所定時間経過後にエバポセンサ(圧力センサ)に対して一時的に電源電圧を供給することとしてもよい。この場合、法規対象要件のために常時エバポセンサに電源電圧を供給する必要がなくなるので、更なる消費電力の低減を図ることができる。
また、上述した実施例では、照明によるお出迎え機能等についてのみ説明したが、スタンバイ状態で実現すべき機能は任意である。例えば、その他のお出迎え機能として、ユーザの車両への接近を検知した場合に、当該ユーザに対して記憶されたミラー位置、シートポジション及びステアリングポジションが実現されるように、ミラー格納用アクチュエータ、シートポジション変更用アクチュエータ及びステアリングポジション変更用アクチュエータを駆動してもよい。また、車両に対する衝撃や侵入を検知するセンサ(例えば、加速度センサや赤外線センサ等)を用いて、車両への不審な事象の発生時に、ブザー(アクチュエータの一例)を鳴らして警報を行ったり、ユーザの携帯電話等に通知したりするセキュリティ機能についても適用可能である。
100−600 車載電子システム
10 センサ信号線
12 センサ電線
50 ECU群

Claims (9)

  1. IGオフ後に作動する複数のセンサの電源供給線と信号線をIGオン時に比べて少ない数のECUに集約し、該少ない数のECUが、IGオフ状態でスタンバイECUとして機能することを特徴とする、車載電子システム。
  2. 前記複数のセンサの少なくとも一部は、LANにより前記スタンバイECUに接続される、請求項1に記載の車載電子システム。
  3. 前記スタンバイECUは、前記複数のセンサから入力信号を監視し、前記センサからの入力信号に応じて、IGオフ状態でスリープ又はオフ状態にある非スタンバイECUを起動させる、請求項1に記載の車載電子システム。
  4. IGオフ状態でスタンバイ動作を行うスタンバイECUと、
    IGオフ状態で作動する必要があるセンサがそれぞれ接続され、IGオフ状態で常態としてスリープ又はオフする複数の非スタンバイECUと、
    前記センサのそれぞれと前記スタンバイECUとの間に設けられ、前記スタンバイECUから前記センサのそれぞれへ電力供給するためのセンサ電線、及び、前記センサのそれぞれからの信号を前記スタンバイECUに取り入れるセンサ信号線と、
    前記非スタンバイECUのそれぞれとスタンバイECUとの間に設けられ、前記スタンバイECUから前記非スタンバイECUのそれぞれへウェイクアップ要求信号を送るためのECU信号線とを備え、
    前記スタンバイECUは、前記センサからの信号の入力に応答して、前記ECU信号線を介して、該センサからの信号に応じた前記非スタンバイECUにウェイクアップ要求信号を送信して起動させるように構成されることを特徴とする、車載電子システム。
  5. 前記スタンバイECUは、所定のパターンで入れ替わる2つ以上のECUから構成される、請求項1又は4に記載の車載電子システム。
  6. 前記所定のパターンは、時間、温度及びIGオフの有無のうちの少なくとも1つ以上の要素の組み合わせにより規定される、請求項3に記載の車載電子システム。
  7. 前記センサ信号線の少なくとも一部は、前記複数のセンサに対して多重化される、請求項4に記載の車載電子システム。
  8. 前記センサは、携帯キーの存在を検出するための電波センサ、ドアハンドル又はドアロックスイッチに設けられる接触検知センサ又は操作検知スイッチ、エバポセンサ、衝撃検知センサ及び侵入検知センサのうちの少なくとも1つである、請求項1又は4に記載の車載電子システム。
  9. 前記非スタンバイECUは、前記センサに加えて、制御対象の電気負荷が接続されており、
    前記電気負荷は、ミラー格納用アクチュエータ、ドアロックアクチュエータ、シートポジション変更用アクチュエータ、ステアリングポジション変更用アクチュエータ、及び、灯火のうちの少なくとも1つである、請求項2又は4に記載の車載電子システム。
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