JP2010279980A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、装置の小型化を図ることができる加工装置を提供することを課題とする。
【解決手段】加工装置10には、移動手段に取り付けられる第1ベース31と、この第1ベースに設けられ第1の方向32に延在する第1レール33、33と、この第1レール33、33の上に第1の方向32にスライド可能に支持される第2ベース36と、この第2ベース36に設けられ第2の方向37に延在する第2レール38、38と、この第2レール38、38の上に第2の方向37にスライド可能に支持され加工ツール22およびガイドローラ23を有する加工ユニット21とが備えられており、第2ベースの一方の面41の側に沿って、第1レール33、33が設けられ、第2ベースの他方の面42の側に沿って、第2レール38、38が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワークの縁を折り曲げる加工に供することができる加工装置の改良に関する。
加工ツールをワークに当てワークの縁を折り曲げる、いわゆるヘミング加工を行う加工装置が従来技術として知られている(例えば、特許文献1(図6)参照。)。
特許文献1の図6において、ロボットなどの移動手段22(符号は、同公報のものを流用する。以下同じ。)に、ブラケット22a(以下、「第1ベース22a」と云う。)が取り付けられ、このブラケット22aに設けられX方向に延在するレール76と、このレール76にスライド可能に第3可動部72(以下、「第2ベース72」と云う。)が設けられ、この第2ベース72に垂直なY方向に長板68が立設され、この長板68にレール88が設けられ、このレール88に第1可動部46と第2可動部48とがスライド可能に設けられ、これらの第1可動部46と第2可動部48とに、各々、ヘミングローラ30およびガイドローラ32とを備えているヘミングユニット20が取り付けられ、第1可動部46と第2可動部48との間にシリンダ50が設けられている。そして、このシリンダ50によって、ヘミングローラ30とガイドローラ32との間の間隔を狭くすることで、金型24に載置したワークWのヘミング加工を行うようにした。
ところで、特許文献1の技術では、ヘミングユニット20を構成するヘミングローラ30とガイドローラ32とは、第2ベース72に垂直に設けられているレール88に沿って移動するものである。このレール88およびこのレール88を支持する長板68には、ヘミング加工に係る力が加わる関係上、所定の強度が必要となる。所定の強度を確保するため、レール88および長板68などの部材を厚くする必要がある。つまり、ヘミングユニット20は、第2ベース72に垂直な面にスライド可能に設けられ、剛性確保のため部材が厚肉化するため、装置が大型化する可能性があった。装置の小型化という点で改良の余地がある。
特開2008−23587公報
本発明は、装置の小型化を図ることができる加工装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、加工装置は、移動手段に取り付けられる第1ユニットと、この第1ユニットに第1の方向にスライド可能に支持される第2ユニットと、この第2ユニットに設けられ第1ユニットに支持される面に対して背面に、第2の方向にスライド可能に支持され加工ツールおよびガイドツールを有する加工ユニットと、この加工ツールとガイドツールの間に配置可能とされ、一方の面にワークが載置され、他方の面にガイドツールを案内する案内部が設けられている治具と、を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、第1ユニットは、第1の方向に延在する第1ガイド手段を備え、第2ユニットは、一方の面に、第1ガイド手段にガイドされる第1スライド手段を備え、且つ、第2ユニットの背面に、第2の方向に延在する第2ガイド手段を備え、加工ユニットは、第2ガイド手段にガイドされる第2スライド手段を備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、ガイドツールは、案内部に転動するガイドローラであり、第2の方向は、ガイドローラの回転軸の方向と同じ方向であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、加工ユニットに、加工ツールまたはガイドツールの一方を第1の方向に駆動する第1駆動源が備えられ、加工ユニットに、加工ツールまたはガイドツールの他方を第2の方向に駆動する第2駆動源が、備えられ、第2駆動源は、第1駆動源にスライド可能に載置されるとともに、第2駆動源に、第2の方向にスライド可能に加工ツールが設けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、加工ツールは、第2駆動源に、着脱可能に設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、第2ユニットの一方の面に、第1ユニットがスライド可能に係合され、第2ユニットに設けられ第1ユニットに支持される面に対して背面に、加工ユニットがスライド可能に係合されている。つまり、一方の面と他方の面である背面とは互いに平行に形成され、これらの各面に、第1ユニットと加工ユニットとが設けられている。
仮に、第1ユニットと加工ユニットとが互いに平行な面上に設けられておらず、例えば、第1ユニットのスライド方向に対して、加工ユニットのスライド方向が垂直になるように設けられている場合には、第2ユニットに対して第1ユニットが相対移動する方向(面)と、第2ユニットに対して加工ユニットが移動する方向(面)とが異なる向き(面)となるため、加工装置が大型化する可能性がある。
この点、本発明では、第2ユニットの一方の面に、第1ユニットがスライド可能に係合され、第2ユニットの他方の面に、加工ユニットがスライド可能に係合されているので、加工装置の小型化を図ることができる。加えて、加工ユニットが移動する方向と第1ユニットが移動する方向とが交差することはないので、装置の剛性に影響を与えることなく、第1ユニットと加工ユニットとの干渉を考慮することなく、加工ツールとガイドツールの間隔を十分に確保させることが可能になる。
請求項2に係る発明では、第2ユニットの一方の面に、第1ガイド手段にガイドされる第1スライド手段を備え、第2ユニットの他方の面である背面に、第2の方向に延在する第2ガイド手段を備え、加工ユニットは、第2ガイド手段にガイドされる第2スライド手段を備えている。
第1ガイド手段によって、第2ユニットは、第1の方向にスライド可能となり、この第2のユニットに、第2の方向に延在する第2ガイド手段によって加工ユニットは、第2の方向にスライド可能となる。したがって、装置のコンパクト化を図りながら、第1の方向および第2の方向に加工ユニットをスライド可能に設けることが可能となる。
請求項3に係る発明では、第2の方向は、ガイドローラの回転軸の方向と同じ方向である。
仮に、第1の方向をガイドローラの回転軸の方向と同じ方向に設定すると、第2ベースとこの第2ベースにスライドする加工ユニットの両方の部材をワークに追従させる必要がある。
この点、本発明では、第2の方向をガイドローラの回転軸の方向と同じ方向に設定したので、第1の方向に較べてマスの小さい加工ユニットをワークに追従させるだけで良い。つまり、第2の方向を、ガイドローラの回転軸の方向と同じ方向とすることで、移動に係るマスが減るので、ガイドローラを治具の案内部に容易に追従させることができる。
請求項4に係る発明では、加工ユニットに、加工ツールおよびガイドツールの一方および他方を駆動する第1駆動源および第2駆動源が第2ベースに対してこの順に設けられている。かかる構成であれば、第1駆動源および第2駆動源が、第1べース、第1レール、第2ベースおよび第2レールのいずれの部材に対しても干渉する心配はない。
加えて、加工ユニットに、第1駆動源および第2駆動源を設けたので、加工ユニットの剛性を高めながら小型化を図ることが可能になる。
請求項5に係る発明では、加工ツールは、第2駆動源に、着脱可能に設けられているので、加工ツールの交換が容易になるという利点がある。
本発明に係る多関節ロボットに取り付けられている加工装置の斜視図である。 図1の要部拡大図である。 本発明に係る加工装置を構成するユニット本体の正面図である。 図2の分解斜視図である。 本発明に係るツールベースの駆動機構を説明する図である。 図5の6−6線断面図である。 本発明に係る加工ユニットおよび治具の構造の説明図および作用説明図(ワークをセットした治具に加工ツールを当て1次ヘミング加工を行う。)である。 本発明に係る加工装置の作用説明図(ワークに加工ツールを当て2次ヘミング加工および3次ヘミング加工を行う。)である。 本発明に係る加工装置の実施例図および比較例図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1において、加工装置10は、ヘミング加工がされるワーク11を載置する治具14と、移動手段としての多関節ロボット16のアーム先端部17に取り付けられ、ヘミング加工を行うユニット本体19と、からなる。
ユニット本体19に、ワーク11に接触してヘミング加工を行う加工ユニット21が備えられており、この加工ユニット21に、工具部分としての加工ツール(ヘミングローラ22)とガイドツール(ガイドローラ23)と、が備えられている。そして、多関節ロボット16によって、ワーク11が載置されている治具14の周囲にユニット本体19を移動させ、ワーク11の縁にヘミング加工を行わせる。ガイドツールは、後述する治具14に形成した案内部に転動するガイドローラである。
以下、ロボットアーム先端部17に取り付けられているユニット本体19およびその周辺部の構成について説明を行う。
図2および図3において、ユニット本体19に、移動手段としてのロボットアーム25のアーム先端部17に取り付けられている第1ベース31と、この第1ベース31に設けられ第1の方向32に延在する第1ガイド手段としての2本の第1レール33、33と、これらの第1レール33、33と係合する第1スライダ34、34と、これらの第1スライダ34、34と一体化されるとともに第1スライド手段としての第1スライダ34、34の上に設けられ第1レール33、33に対して第1の方向32にスライド可能に支持される第2ベース36と、この第2ベース36に設けられ第1の方向32と直角となる第2の方向37に延在する第2ガイド手段としての第2レール38、38と、これらの第2レール38、38と係合する第2スライド手段としての第2スライダ39、39と、これらの第2スライダ39、39と一体化されるとともに第2スライダ39、39の上に設けられ第2レール38、38に対して第2の方向37にスライド可能に支持される加工ユニット21と、が備えられている。ここで、第1レール33、33は、第2ベースの一方の面41の側に設けられ、第2レール38、38は、第2ベースの一方の面41とは反対側の他方の面(背面)42に設けられている。
ここで、第1ベース31と、この第1ベース31に固着した第1レール33とを第1ユニット30とし、第1スライダ34と、この第1スライダ34に固着した第2ベース36と、この第2ベース36に固着した第2レール38とからなる3要素を第2ユニット35とするとき、加工装置10は、第1ユニット30と、この第1ユニット30に第1の方向32にスライド可能に支持される第2ユニット35と、この第2ユニット35に設けられ第1ユニット30に支持される面41に対して背面42に、第2の方向37にスライド可能に支持され加工ツール22およびガイドツール23を有する加工ユニット21と、を備えている。
加工ユニット21は、第2ベース36にスライド可能に設けられガイドツールとしてのガイドローラ23が取り付けられているユニットベース45と、このユニットベース45にスライド可能に設けられ加工ツール22が取り付けられているツールベース46と、を備えている。
ツールベース46に設けられている加工ツール22とユニットベース45に設けられているガイドローラ23とでワークを挟持し押圧するとともに、ユニットベース45に設けられているガイドローラ23でヘミング位置に沿って加工ツール22をガイドするようにした。
第2の方向37は、ガイドローラの回転軸48の方向と同じ方向である。加工ツール22およびガイドローラの詳細は後述する。図中、51、51はガイドローラ23を回転自在に支持する軸受、52、52はヘミングローラ22を回転自在に支持する軸受である。
図4において、第1ベース31にスライド可能に取り付けられている前述した複数枚のベースを第1の方向または第2の方向に駆動する駆動手段について説明する。
第1ベース31に、第2ベース36を第1の方向32にスライド可能に駆動する第2ベース駆動源56が取り付けられている。第2ベース駆動源56はエアシリンダであり、エアシリンダのロッド部57と第2ベース36に設けた伝達部58との間に差し込まれている駆動ピン59によって、第2ベース駆動源56の力が第2ベース36に伝達され、この第2ベース36を第1の方向32にスライド可能にした。
また、第2ベース36に、加工ユニット21の構成部材としてのユニットベース45を第2の方向37にスライド可能に駆動する加工ユニット駆動源61が取り付けられている。加工ユニット駆動源61はエアシリンダであり、エアシリンダのロッド部62とユニットベース45に設けた伝達部63との間に差し込まれている駆動ピン64によって、第2ベース駆動源61の力がユニットベース45に伝達され、このユニットベース45を第2の方向37にスライド可能にした。なお、前述した第1の方向を第2の方向とし、第2の方向を第1の方向になるように構成することは差し支えない。
加工ユニット21の構成部材としてのユニットベース45に、ガイドツール支持腕66が延び、このガイドツール支持腕66の先端部にガイドローラ23が取り付けられ、このガイドローラ23を加工ツール22に対して第1の方向32に相対移動可能に駆動する第1駆動源71がユニットベース45に設けられている。
第1駆動源71は、サーボモータ72と、このサーボモータ72によって駆動されるボールねじ73と、このボールねじ73によってスライドするユニットスライダ74と、を備えている。ユニットスライダ74に、ツールベース46が取り付けられている。
ツールベース46に、加工ツール22を第2の方向37に駆動する第2駆動源81が設けられている。第2駆動源81は、サーボモータ82を備えている。第2駆動源81によって第2の方向37にスライド可能にツールスライダ82が設けられ、このツールスライダ82に、ツールソケット83が取り付けられ、このツールソケット83に着脱可能にツールピン84が設けられ、このツールピン84に加工ツール腕部85を介して加工ツール22が取り付けられている。以下、第1駆動源71によってスライド可能に駆動されツールベース46が固着されているユニットスライダ74周辺部の構造について説明する。
なお、本実施例において、第2ユニット35の構成部材として第2ベース36が備えられているが、例えば、第2ベース36を省略し、第1スライダ34の背面に第2レール38を直接固定したものを第2ユニットとすることは差し支えない。
図5および図6において、ユニットベース45にレール75が取り付けられ、このレール75にスライド自在にスライドブロック76が設けられ、このスライドブロック76にユニットスライダ74が取り付けられ、このユニットスライダ74と一体化させたスライドブロック76の中央部に貫通孔77が設けられ、この貫通孔77にナット部78が装着され、このナット部78の中央部に第1駆動源(図4の符号71)によって回転するボールねじ73が貫通するように配置されている。
レール75を構成する左右の内壁部78、78に、スライドブロック76がボールねじ73によって連回り回転することを防止する回り止めとしての凸部79、79が形成されている。そして、ボールねじ73の回転により、ボールねじ73の軸方向にスライドブロック76がスライド可能になるように構成した。
第2駆動源の構成は第1駆動源と同様なものであり説明を省略する。
なお、本実施例において、第1駆動源および第2駆動源は、ともに、サーボモータを利用したものであるが、エアシリンダなど駆動手段は任意の手段に設定することは差し支えない。
図4に戻って、加工ユニット21に、加工ツール22を第1の方向32に駆動する第1駆動源71が備えられ、加工ユニット21に、加工ツール22を第2の方向に駆動する第2駆動源81が、備えられ、この第2駆動源81は、第1駆動源71にスライド可能に載置されるとともに、第2駆動源81に、第2の方向37にスライド可能に加工ツール22が設けられている。
加工ユニット21に、加工ツール22を駆動する第1駆動源71および第2駆動源81が第2ベース36に対してこの順に設けられている。かかる構成であれば、第1駆動源71および第2駆動源81が、第1ベース31、第1レール33、33、第2ベース36および第2レール38、38に干渉する心配はない。
加えて、加工ユニット21に、第1駆動源71および第2駆動源81を設けたので、加工ユニット21の剛性を高めながら小型化を図ることが可能になる。
さらに、加工ツール22は、第2駆動源81を含むツールベース46に設けたツールソケット83に、着脱可能に設けられているので、加工ツール22の交換が容易になるという利点がある。加えて、加工ツールの種類を交換することで、テーパ角などを変化させ、様々な板厚や折り曲げ量に対応可能な加工ツールとすることができる。
なお、加工ユニットに備えられている第1駆動源71にて、ガイドツールを第1の方向32に駆動するようにし、加工ユニットに備えられている第2駆動源81にて、ガイドツールを第2の方向37に駆動するようにユニット本体を構成することは差し支えない。
図7(a)において、加工ツールは、ヘミング加工を行う、いわゆる、ヘミングローラ22であり、このヘミングローラ22は、加工ユニット21の側に取り付けられているベース91と、このベース91に回転自在に取り付けられているローラ部92と、からなる。ローラ部92は、ローラ部の前端部92aから加工ユニットの側へ向けて、回転軸49の中心に対して拡がる向きに傾斜させた第1テーパ部93と、この第1テーパ部の後端部94から回転軸49に対して拡がる向きに傾斜させた第2テーパ部95と、この第2テーパ部の後端部96からローラ部92の軸線の方向と平行に形成されている筒部97と、がこの順に形成されているテーパ付ローラである。
治具14を挟みながら加工ツールとしてのヘミングローラ22をガイドするガイドローラ23は、基部101と、この基部101に回転自在に取り付けられ治具の下面104に上に凹ませた案内部102と係合するように形成されているローラ103と、からなる。
以下、加工ツール22とガイドローラ23の間に配置される治具14の構成について説明する。
治具14は、一方の面としての上面105に、第1のワーク111と第2のワーク112とからなるワーク11が載置される載置部113が形成され、他方の面としての下面104に、ガイドツールとしてのガイドローラ103と係合しガイドローラ103を案内する案内部としての溝部114が形成されている。
ガイドローラの回転軸48の方向は、第2の方向(図4の符号37)と同一の方向にあり、この第2の方向37は、第2レール38、38の上にスライド可能に設けられている加工ツール22およびガイドツールを含む加工ユニット21を支持する方向である。
以下、本発明に係る加工装置の作用について説明する。
図7(a)において、治具14の載置部113に第1のワーク111とこの第1のワーク111によって折り込まれる第2のワーク112とからなる2枚のワーク11を載置し、治具14に加工ユニット21を接近させる。
図7(b)において、治具14の案内部102にガイドローラ103を係合させ、加工ツール22の第1テーパ部93を第1のワークの縁115に当てた状態で、加工ユニット21を図の表から裏方向へ、または、図の裏から表方向へ移動させ、1次ヘミング加工を行わせる。
図8(a)において、1次ヘミング加工が完了した後、治具14の案内部102にガイドローラ103を係合させたままの状態で、加工ツール22の第2テーパ部95を第1のワークの縁115に当て、加工ユニット21を図表から裏方向へ、または、図裏から表方向へ移動させ、2次ヘミング加工を行わせる。
図8(b)において、2次ヘミング加工が完了した後、治具14の案内部102にガイドローラ103を係合させたままの状態で、加工ツール22の円筒部97を第1のワークの縁115に当て、加工ユニット21を図表から裏方向へ、または、図裏から表方向へ移動させ、3次ヘミング加工を行わせることとで、ヘミング加工が完了する。
かかる構成の加工ツール22であれば、1次ヘミング加工〜3次ヘミング加工まで、加工ツール22を交換することなく、円滑なヘミング加工を行わせることが可能になる。
また、ローラ部92に、筒部97、第2テーパ部95および第1テーパ部93が連続して設けられている。従来、通常、ローラ部には、1つのテーパ部が形成されているだけなので、ヘミング加工をする場合に、ツール交換が必要な場合があった。
この点、本発明では、1つのローラ部92に、筒部97、第2テーパ部95および第1テーパ部93を設けたので、ローラ部の交換は不要となる。加えて、ヘミングに係るローラ部のテーパ角度が変化する際に、ローラ部92を若干移動させるだけで済むので、加工時間の短縮を図ることができる。
図2を併せて参照して、第2レール38、38の上に、第2レール38、38にスライド可能に加工ユニット21を支持する第2の方向37は、ガイドローラの回転軸48の方向と同じ方向に設定されている。加工ユニット21には、加工ツール22およびガイドローラ23を含む。
仮に、第1の方向32をガイドローラの回転軸48の方向と同じ方向に設定する場合には、第2ベース36とこの第2ベース36にスライドする加工ユニット21の双方をワークに追従させる必要がある。これに対して、第2の方向37をガイドローラの回転軸48の方向と同じ方向に設定すると、第1の方向32に較べてマスの小さい加工ユニット21をワーク11に追従させるだけで良い。
本発明に係る加工装置によれば、第2の方向37を、ガイドローラの回転軸48の方向と同じ方向としたので、第1の方向32を、ガイドローラの回転軸48の方向にする場合に較べると、移動に係るマスを減らすことができるので、ガイドローラ103を治具の案内部102に容易に追従させることができる。ガイドローラ103を治具の案内部102に容易に追従させることによって、治具の案内部102からのガイドローラ103の脱輪を防止することができる。
図9(a)において、実施例が示されており、第2ベースの一方の面41の側に沿って、第1レール33、33が設けられ、第2ベースの他方の面42の側に沿って、第2レール38、38が設けられ、この第2レール38、38の側に沿ってスライド可能に加工ユニット21が設けられている。つまり、一方の面41と他方の面42とは平行に形成され、これらの各面41、42に、各々、第1レール33、33と第2レール38、38とが設けられ、この第2レール38、38の側に沿ってスライド可能な加工ユニット21が設けられている。第2ベースの一方の面41に、第1ベース31がスライド可能に係合され、第2ベースの他方の面42に、加工ユニット21がスライド可能に係合されているということもできる。
図9(b)において、比較例が示されており、第2レール38Bは、第2ベース36Bに対し垂直に設けられている。すなわち、第2ベースの一方の面41Bに沿って、第1レール33B、33Bが設けられているが、第2ベースの他方の面42Bに沿って、第2レール38B、38Bは設けられていない。そうすると、第2ベースの一方の面41Bおよび他方の面42Bに沿って、第1レール33B、33Bおよび第2レール38B、38Bが設けられている場合に較べると、第2ベース36Bの移動する方向(面)と、加工ユニット21Bが移動する方向(面)とが異なる向きとなるため加工装置10Bのサイズが大きくなる可能性がある。つまり、加工装置が大型化する可能性がある。
図9(a)において、この点、本発明では、第2ベース36が第1レール33、33によって支持されている側の面41と反対側の面42に沿って設けられている。第2ベースの一方の面41に、第1ベース31がスライド可能に係合され、第2ベースの他方の面42に、加工ユニット21がスライド可能に係合されているので、加工装置10の小型化を図ることができる。加えて、加工ユニット21が移動する方向と第2ベース36が移動する方向とが交差することはないので、加工装置10の剛性に影響を与えることなく、第2ベース36と加工ユニット21との干渉を考慮することなく、加工ツール22とガイドローラ23の間隔を十分に確保させることが可能になる。
尚、本発明は、実施の形態では四輪車の製造ラインで用いられているパネル部品に適用したが、一般の車両やその他、機械部品全般のヘミング加工に適用することは差し支えない。
本発明は、パネル部品のヘミング加工に好適である。
10…加工装置、14…治具、16…移動手段(多関節ロボット)、21…加工ユニット、22…加工ツール(ヘミングローラ)、23…ガイドツール(ガイドローラ)、30…第1ユニット、31…第1ベース、32…第1の方向、33…第1ガイド手段(第1レール)、34…第1スライド手段(第1スライダ)、35…第2ユニット、36…第2ベース、37…第2の方向、38…第2ガイド手段(第2レール)、39…第2スライド手段(第2スライダ)、41…第1ユニットに支持される面(第2ベースの一方の面)、42…第1ユニットに支持される面の背面(第2ベースの他方の面)、48…ガイドローラの回転軸、71…第1駆動源、82…第2駆動源、102…案内部。

Claims (5)

  1. 移動手段に取り付けられる第1ユニットと、この第1ユニットに第1の方向にスライド可能に支持される第2ユニットと、この第2ユニットに設けられ前記第1ユニットに支持される面に対して背面に、第2の方向にスライド可能に支持され加工ツールおよびガイドツールを有する加工ユニットと、この加工ツールと前記ガイドツールの間に配置可能とされ、一方の面にワークが載置され、他方の面に前記ガイドツールを案内する案内部が設けられている治具と、を備えていることを特徴とする加工装置。
  2. 前記第1ユニットは、前記第1の方向に延在する第1ガイド手段を備え、
    前記第2ユニットは、一方の面に、前記第1ガイド手段にガイドされる第1スライド手段を備え、且つ、前記第2ユニットの背面に、前記第2の方向に延在する第2ガイド手段を備え、
    前記加工ユニットは、前記第2ガイド手段にガイドされる第2スライド手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  3. 前記ガイドツールは、前記案内部に転動するガイドローラであり、前記第2の方向は、前記ガイドローラの回転軸の方向と同じ方向であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の加工装置。
  4. 前記加工ユニットに、前記加工ツールまたは前記ガイドツールの一方を前記第1の方向に駆動する第1駆動源が備えられ、
    前記加工ユニットに、前記加工ツールまたは前記ガイドツールの他方を前記第2の方向に駆動する第2駆動源が、備えられ、
    前記第2駆動源は、前記第1駆動源にスライド可能に載置されるとともに、前記第2駆動源に、前記第2の方向にスライド可能に前記加工ツールが設けられ、
    ていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の加工装置。
  5. 前記加工ツールは、前記第2駆動源に、着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の加工装置。
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