JP2010275960A - 内燃機関 - Google Patents
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- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
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- F01L1/047—Camshafts
- F01L1/053—Camshafts overhead type
- F01L2001/0537—Double overhead camshafts [DOHC]
Abstract
【課題】 エンジン始動時の動弁系の隙間による打音等の障害を防止すると共に、シリンダヘッドの生産性やラッシュアジャスタの周辺の剛性を改善することができる内燃機関を提供する。
【解決手段】 本発明の内燃機関は、ラッシュアジャスタ18の外壁に設けられた貫通孔24と連通して、エンジンオイルが流通するオイル通路26を有し、ラッシュアジャスタ18を収容するための収容部22へラッシュアジャスタ18を挿入するとき、オイル通路26を通じて収容部22とラッシュアジャスタ18との間の空気が抜けることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】 本発明の内燃機関は、ラッシュアジャスタ18の外壁に設けられた貫通孔24と連通して、エンジンオイルが流通するオイル通路26を有し、ラッシュアジャスタ18を収容するための収容部22へラッシュアジャスタ18を挿入するとき、オイル通路26を通じて収容部22とラッシュアジャスタ18との間の空気が抜けることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、内燃機関に関する。
従来、各気筒における吸気弁及び排気弁に油圧式ラッシュアジャスタを備える内燃機関が知られている。
各気筒における油圧式ラッシュアジャスタに、内燃機関における潤滑油を供給する場合、潤滑油中に空気が存在すると、油圧式ラッシュアジャスタの動作が不能になるおそれがあった。このような問題を解決するため、特許文献1に、油圧式ラッシュアジャスタに潤滑油と一緒に空気が供給されることを回避する内燃機関が開示されている。
また、エンジンを停止後長時間放置すると、ラッシュアジャスタ内のエンジンオイルが徐々に抜けてしまうことがあった。そのため、エンジンを始動してからラッシュアジャスタにエンジンオイルが供給されるまでは動弁系の隙間による打音等の障害が発生するおそれがあった。このような問題を解決するため、特許文献2に、エンジンオイルの流出を防止する内燃機関が開示されている。
しかしながら、特許文献2に記載の内燃機関には、ラッシュアジャスタ内へ供給されるオイルが流通するオイル通路とは別個にエア抜き通路が設けられている。そのため、ラッシュアジャスタとラッシュアジャスタを収容するための収容部との隙間を介して、オイル通路からエア抜き通路へエンジンオイルが徐々に漏れ出すおそれがある。よって、エンジン始動時の動弁系の隙間による打音等の障害を防止するには十分ではない。
また、従来、ローラーロッカーを採用するシリンダヘッドには収容部へオイルを供給するオイル通路があるため、シリンダヘッドの上面は複雑な形状となっている。そのため、シリンダヘッドは、鋳造性が悪く、加工コストが高くなりやすい。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、エンジン始動時の動弁系の隙間による打音等の障害を防止すると共に、シリンダヘッドの生産性やラッシュアジャスタの周辺の剛性を改善することができる内燃機関を提供することを課題とする。
本発明は、ラッシュアジャスタの外壁に設けられた貫通孔と連通して、エンジンオイルが流通するオイル通路を有し、前記ラッシュアジャスタを収容するための収容部へ前記ラッシュアジャスタを挿入するとき、前記オイル通路を通じて前記収容部と前記ラッシュアジャスタとの間の空気が抜けることを特徴とする内燃機関である。
すなわち、エンジンオイルが流通するオイル通路を、ラッシュアジャスタを収容部に挿入する際に収容部に形成された凹部に残留している空気を外部に逃がすためのエア抜き通路として兼用する。これにより、オイル通路とエア抜き通路とを別個に設けた場合と比較して、オイル通路からエア抜き通路へエンジンオイルが徐々に抜けてしまうおそれがなく、エンジン停止後でもラッシュアジャスタの周辺にエンジンオイルが充填された状態を保つことができる。また、ラッシュアジャスタ内のエンジンオイルが不足する状態を回避することができる。したがって、エンジン始動時の動弁系の隙間による打音等の障害を防止することができる。また、エンジンを組み立てる場合に収容部へラッシュアジャスタを挿入するとき、オイル通路を通じて収容部とラッシュアジャスタとの間の空気が抜けて、収容部の底部が密閉状態とならず、ラッシュアジャスタを収容部へ容易に挿入することができる。
上記構成において、前記収容部はカムハウジングに一体化されている構成とすることができる。これにより、シリンダヘッドの構造を簡素化することができる。よって、シリンダヘッドの生産性を向上させることができる。
上記構成において、前記収容部の下部はシリンダヘッドに密着している構成とすることができる。これにより、ラッシュアジャスタの周辺の剛性を向上させることができる。
本発明によれば、エンジン始動時の動弁系の隙間による打音等の障害を防止すると共に、シリンダヘッドの生産性やラッシュアジャスタの周辺の剛性を改善することができる。
以下に、図面を用いて、本発明の実施例について詳細に説明する。
図1(a)及び図1(b)を参照して、実施例1に係る内燃機関を説明する。図1(a)及び図1(b)は、内燃機関が有するシリンダヘッド部1の斜視図及び上面図である。図1(a)及び図1(b)に示すように、シリンダヘッド部1は、カムハウジング10、シリンダヘッド12、カムシャフト14、ロッカーアーム16、ラッシュアジャスタ18を有する。ラッシュアジャスタ18は、エンジンオイルを使って、カムシャフト14とロッカーアーム16との間に生じるバルブクリアランスを常時0に調節することを目的として動作する。図1(b)に示すA−A’間の断面図については後述する。
図2(a)及び図2(b)を参照して、図1(a)及び図1(b)に示すカムハウジング10及びシリンダヘッド12の構成をより詳細に説明する。図2(a)及び図2(b)は、それぞれ、カムハウジング10の斜視図及びシリンダヘッド12の斜視図である。図2(a)及び図2(b)は、図1(a)及び図1(b)からラッシュアジャスタ18、カムシャフト14等の運動部品を除いた状態を示している。図2(a)に示すように、ラッシュアジャスタ18を収容するための収容部22がカムハウジング10に一体化されるように設けられている。ラッシュアジャスタ18を取り付けるための穴20がカムハウジング10に設けられている。先に説明した符号と同一の符号については説明を省略する。
図3を参照して、実施例1に係るシリンダヘッド12、カムハウジング10、及び、ラッシュアジャスタ18の構成をより詳細に説明する。図3は、図1(b)のA−A’間の断面図であり、カムハウジング10、シリンダヘッド12、及び、ラッシュアジャスタ18の構造を示す図である。図3において、カムハウジング10とシリンダヘッド12の境界を太線で示している。図3に示すように、カムハウジング10は、ラッシュアジャスタ18の外壁に設けられた貫通孔24と連通して、エンジンオイルが流通するオイル通路26を有する。先に説明した符号と同一の符号については説明を省略する。
オイル通路26は、収容部22の底部を介して、シリンダヘッド12に設けられたオイル通路30と連通している。エンジンオイルはオイル通路30から供給されている。よって、エンジンオイルが流出するような通路は存在していない。これにより、エンジン停止後でもラッシュアジャスタ18の周辺にエンジンオイルが充填された状態を保つことができるため、エンジン始動時の動弁系の隙間による打音等の障害を防止することができる。
オイル通路26は、収容部22の底部と連通している。よって、収容部22へラッシュアジャスタ18を挿入するとき、オイル通路26を通じて収容部22とラッシュアジャスタ18との間の空気が抜けるため、ラッシュアジャスタ18を収容部22の底部に密着させることができる。すなわち、オイル通路26は、ラッシュアジャスタ18を収容部22に挿入する際に収容部22に形成された凹部に残留している空気を外部に逃がすためのエア抜き通路の機能も兼ね備えている。よって、ラッシュアジャスタ18を収容部22へ容易に挿入することができる。
収容部22の下部はシリンダヘッド12に密着している。これにより、ラッシュアジャスタ18の周辺の剛性を向上させることができる。
図4を参照して、収容部22へラッシュアジャスタ18を挿入するとき収容部22とラッシュアジャスタ18との間の空気が抜ける流れをより詳細に説明する。図4は、図3におけるラッシュアジャスタ18の周辺を拡大した図である。図4において、カムハウジング10とシリンダヘッド12の境界を太線で示している。図4に示すように、オイル通路26は、ラッシュアジャスタ18の側面と真下とに対向する収容部22の部分に形成されている。収容部22へラッシュアジャスタ18を挿入するとき、図4に示す矢印のように、空気は収容部22の底部からオイル通路26を通じて抜けていく。さらに、空気は貫通孔24を通じてラッシュアジャスタ18の内部へ入りラッシュアジャスタ18の上部に設けられた穴28から抜けていく。
図5を参照して、ラッシュアジャスタ18及び収容部22の断面形状を説明する。図5は、図4に示すB−B’間の断面を示す図である。図5に示すように、ラッシュアジャスタ18の外壁が収容部22の内壁に密着するように、ラッシュアジャスタ18が収容部22に収容されている。収容部22の内壁の一部に、オイル通路26が設けられている。
実施例1において、収容部22がカムハウジング10に一体化されている例を説明した。他に、例えば、図6(a)及び図6(b)のように、収容部22を独立させて、収容部22をカムハウジング10にボルト等で固定するように構成してもよい。図6(a)及び図6(b)は、収容部22を独立させて、収容部22をカムハウジング10にボルトで固定した場合の構造を示す図であり、図6(a)は上面図、図6(b)は図6(a)のC−C’間の断面図である。図6(a)及び図6(b)では、カムハウジング10の一部を示している。図6(a)に示すように、部材40は複数の収容部22を有し、カムハウジング10と独立している。図6(b)に示すように、部材40はカムハウジング10に対して下から上に向かってボルト42及び44により固定されている。
図7を参照して、実施例2に係る内燃機関を説明する。図7は、実施例1の図4と同様に、図1(b)のA−A’間の断面図におけるラッシュアジャスタ18の周辺の拡大図である。図7は、図4と比較して、カムハウジング10に設けられたオイル通路26の位置と形状が異なっている。図7において、カムハウジング10とシリンダヘッド12の境界を太線で示している。図7に示すように、オイル通路26は、図4の場合と異なり、ラッシュアジャスタ18の側面に対向する収容部22の部分に形成されている。収容部22へラッシュアジャスタ18を挿入するとき、図7に示す矢印のように、空気は収容部22の底部からオイル通路26を通じて抜けていく。さらに、空気は貫通孔24を通じてラッシュアジャスタ18の内部へ入りラッシュアジャスタ18の上部に設けられた穴28から抜けていく。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 シリンダヘッド部
10 カムハウジング
12 シリンダヘッド
14 カムシャフト
16 ロッカーアーム
18 ラッシュアジャスタ
20 穴
22 収容部
24 貫通孔
26 オイル通路
28 穴
30 オイル通路
10 カムハウジング
12 シリンダヘッド
14 カムシャフト
16 ロッカーアーム
18 ラッシュアジャスタ
20 穴
22 収容部
24 貫通孔
26 オイル通路
28 穴
30 オイル通路
Claims (3)
- ラッシュアジャスタの外壁に設けられた貫通孔と連通して、エンジンオイルが流通するオイル通路を有し、
前記ラッシュアジャスタを収容するための収容部へ前記ラッシュアジャスタを挿入するとき、前記オイル通路を通じて前記収容部と前記ラッシュアジャスタとの間の空気が抜けることを特徴とする内燃機関。 - 前記収容部はカムハウジングに一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
- 前記収容部の下部はシリンダヘッドに密着していることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009130999A JP2010275960A (ja) | 2009-05-29 | 2009-05-29 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009130999A JP2010275960A (ja) | 2009-05-29 | 2009-05-29 | 内燃機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010275960A true JP2010275960A (ja) | 2010-12-09 |
Family
ID=43423139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009130999A Pending JP2010275960A (ja) | 2009-05-29 | 2009-05-29 | 内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010275960A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102015107511A1 (de) | 2014-05-14 | 2015-11-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Steuervorrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine und variabler Ventilmechanismus für eine Verbrennungskraftmaschine |
-
2009
- 2009-05-29 JP JP2009130999A patent/JP2010275960A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102015107511A1 (de) | 2014-05-14 | 2015-11-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Steuervorrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine und variabler Ventilmechanismus für eine Verbrennungskraftmaschine |
US9464541B2 (en) | 2014-05-14 | 2016-10-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device of internal combustion engine and variable valve device of internal combustion engine |
DE102015107511B4 (de) * | 2014-05-14 | 2021-02-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Variable Ventilvorrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine |
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