JP2010275795A - 移動手摺支柱 - Google Patents

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Abstract

【課題】足場の垂直部材により安全かつ容易に取り付けることが可能な移動手摺支柱10を提供する。
【解決手段】足場の垂直部材(枠組足場100の脚柱もしくは単管足場200の縦地201)に沿って上下移動して足場の最上段に伸縮手摺12を配する移動手摺支柱10において、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の回転中心を支柱部材11の長さ方向に離間して配し、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の間に、足場の垂直部材が差し込める寸法距離Sを確保した。これにより、足場の垂直部材に対して移動手摺支柱10を足場の幅方向に傾斜させ、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の間に足場の垂直部材を差し込んだのち移動手摺支柱10を垂直にし、固定クランプ15を締め付けることで、移動手摺支柱10は足場の垂直部材に取り付けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は移動手摺支柱に関し、さらに詳しくは、建設現場で使用される足場を組立もしくは解体するに際し、足場の最上段に転落事故防止用の伸縮手摺を配する移動手摺支柱に関する。
従来、門型の建枠を建設現場の幅方向に応じて交差筋違及び布板(踏板)により接続し、また建枠を建設現場の高さ方向に応じて積み重ねることで枠組足場を組み立てたり、もしくは枠組足場を解体するに際し、建枠の脚柱に沿って上下移動しながら足場の最上段に転落事故防止用の伸縮手摺を配する移動手摺支柱が知られている。
例えば、特許文献1に記載の移動手摺支柱にあっては、伸縮手摺の一端部が接続される支柱部と、建枠の横架材に載嵌して固定する横架材固定ボックスと、建枠の脚柱を抱持し、建枠の横架材を通過して上下自在にスライドするフレーム部とを有している。また、このフレーム部内には、建枠の脚柱を幅方向(脚柱と直交する方向)から抱持し、かつ横架材を自在に通過できる断面形状を有したギヤ対が配されている。これにより、枠組足場の組立時には、最上段より一段下の布板(もしくは作業床)上から建枠の脚柱に沿って移動手摺支柱が上方に移動すると最上段への布板の取り付けに先行して伸縮手摺が配され、また、枠組足場の解体時には、最上段に伸縮手摺を残置させたまま最上段の布板が取り外せるというものである。
特開2004−225249号公報(請求項1、図1、図2、図4、図7)
ところで、上記従来の移動手摺支柱にあっては、同公報の図1、図7に示すように、建枠の脚柱に対してフレーム部内のギヤ対が幅方向から抱持するため、建枠の脚柱に移動手摺支柱を取り付けるには、移動手摺支柱を建枠の上方から脚柱に差し込まなければならない。従って、作業者は一段目の建枠を組み立てた後、手摺のない布板上から移動手摺支柱を建枠に差し込んで固定しなければならず、作業者の負荷が大きくなる。
また、上記従来の移動手摺支柱を単管足場に用いる場合、作業者は、単管足場の縦地となる単管パイプを立たせる前に移動手摺支柱を差し込んでおかなければならず、足場の一段目の組み立てに時間がかかってしまう。
本発明は上記背景により、足場の垂直部材により安全かつ容易に取り付けることが可能な移動手摺支柱を提供することにある。
請求項1に記載の発明の移動手摺支柱は、足場の垂直部材に沿って配される支柱部材と、隣接する支柱部材間に架設される伸縮自在な伸縮手摺の長さ方向の端部が接続される接続部材と、前記足場の垂直部材に着脱自在に接して前記支柱部材の上下移動を規制する固定クランプと、前記支柱部材に軸支され、前記足場の垂直部材を幅方向両側から挟み込んだ位置に配されて前記足場の垂直部材に接して回転する一対の回転体とを有し、前記足場の垂直部材に沿って上下移動する移動手摺支柱において、
前記一対の回転体は、一方の回転体の回転中心と他方の回転体の回転中心とが前記支柱部材の長さ方向に離間して配され、前記一方の回転体と前記他方の回転体との間に、前記足場の垂直部材が差し込める寸法距離が確保されていることを構成要件とする。
足場の垂直部材とは、例えば枠組足場に用いられる建枠の脚柱や単管足場に用いられる単管パイプ(縦地)のことを指し、脚柱もしくは縦地に移動手摺支柱が上下移動自在に取り付けられる。枠組足場は、建枠を建設現場の幅方向に応じて交差筋違及び布板(踏板)により接続し、また建枠を建設現場の高さ方向に積み重ねることで組み立てられることから、本文中にて特にことわりがない場合は、幅方向とは足場(建設現場)の幅方向のこと、上下方向とは足場(建設現場)の高さ方向のこと、前後方向とは足場の構面に対して直交する方向のことを指す。
この場合、移動手摺支柱は、足場の垂直部材の前面側(足場の外側)に取り付けられることで足場の垂直部材に沿って上下移動が自在となる。すなわち、足場の垂直部材に取り付けられた移動手摺支柱を前後方向から見ると足場の垂直部材と重なって見え、また、幅方向から見ると平行に配される。
なお、支柱部材の、材質、断面形状(丸パイプ、丸棒、角パイプ等)、外径、長さ等は、任意である。
接続部材は、その幅方向中央部が移動手摺支柱に取り付けられ、幅方向両側に伸縮手摺の長さ方向における端部が接続されることで、隣り合った移動手摺支柱間に伸縮手摺が伸縮自在に架設される。伸縮手摺の端部が幅方向両側に接続されるのであれば、接続部材の形状、材質は任意である。また、1つの移動手摺支柱に配される接続部材の個数も任意であり、1つでも2つでも、或いは2つ以上でもよい。また、接続部材の取付位置は、一対の回転体の取付位置よりも上方側の場合(例えば枠組足場の場合)と、一対の回転体の取付位置よりも下方側の場合(例えば単管足場の場合)とがある。
固定クランプは、足場の垂直部材に着脱自在に接して支柱部材の上下移動を規制するのであれば形状は問わない。具体的には移動手摺支柱の下端部に固定される固定ベース部と、この固定ベース部に上下方向に向かって回動自在に支持され、ボルトを締め付けることで足場の垂直部材にクランプするクランプ部とを有している。
従来では、支柱部材に対して一対の回転体の回転中心が同一高さであるため、一対の回転体の間に足場の垂直部材を配するには移動手摺支柱を足場の垂直部材の上方から移動手摺支柱を差し込まなくてはならない。
これに対し、本発明にあっては、支柱部材の長さ方向(高さ方向)に対して一対の回転体(以下、本項中、2つの回転体とも言う)のそれぞれの回転中心の位置(高さ)を異ならせ、一方の回転体と他方の回転体との間に、足場の垂直部材を差し込める寸法距離が確保されていることで、足場の垂直部材に対して移動手摺支柱を足場の幅方向に傾斜させ、一方の回転体と他方の回転体との間に足場の垂直部材を差し込んだのち移動手摺支柱を垂直にし、固定クランプを締め付けることで足場の垂直部材に移動手摺支柱が取り付けられる。すなわち、足場の垂直部材(枠組足場の脚柱もしくは単管足場の縦地)に対する移動手摺支柱の取り付けを地面上から行うことができるので、移動手摺支柱の取付作業をより安全かつ容易に行うことが可能となる。
また、足場の垂直部材に取り付けられた移動手摺支柱にあっては、固定クランプのボルトを緩めることで移動手摺支柱の上下移動が可能となる。また、ボルトを緩めたのち固定クランプを足場の垂直部材から離脱させると移動手摺支柱は足場の横架材や固定金具等を乗り越えることができる。
なお、移動手摺支柱を斜めにする傾斜角度は、任意である。この傾斜角度は2つの回転体の軸間距離に応じて設定され、2つの回転体の軸間距離を短くすると傾斜角度の範囲は狭くなり(例えば約30度)、2つの回転体の軸間距離を離すと傾斜角度の範囲は緩くなる(例えば約30度〜約90度の範囲)。
また、回転体は、足場の垂直部材に接して回転するのであれば形状は問わず、鼓型、円柱型(筒型)、多角柱型(底面が多角形)、星形多角柱型(底面が星型多角形)等、任意である。また、くびれの有無も任意であり、例えば、中央胴部が緩やかにくびれた鼓型の回転体とすることもできる。この場合の鼓型の回転体の半径方向における断面形状は円形、多角形等、任意である。また、2つの回転体を同じ型とする必要はなく、例えば一方の回転体を鼓型、他方の回転体を円柱型(筒型)とするのは任意である。
また、回転体は、厳密な回転体のみならず、付勢手段によって足場の垂直部材に向かって付勢された状態で垂直部材に接しながら不連続に回転する場合もある。さらには、2つの回転体は、2つの回転体の間に足場の垂直部材を差し込む際に2つの回転体を足場の垂直部材から離脱させる方向に移動させ、足場の垂直部材を差し込んだら2つの回転体を元の状態に戻させて足場の垂直部材を幅方向両側から挟み込ませる付勢手段を有することも可能である。
回転体と足場の垂直部材とを点接触させた場合(くびれのない筒型)よりも面接触させた場合(中央胴部がくびれた鼓型)の方が接合面積が増大するので足場の垂直部材から回転体が外れにくくなり、移動手摺支柱が安定して上下移動する。そこで、前記一対の回転体は、その長さ方向(軸方向)両側から長さ方向中央にかけて外径側から中心軸側に向かって前記足場の垂直部材の外径に応じて傾斜した傾斜面部を有していることで(請求項2)、足場の垂直部材に回転体が確実に接することができるうえに、足場の垂直部材の外径に応じた回転体を用いることで、枠組足場(垂直部材としての脚柱の外径42.7mm)でも単管足場(垂直部材としての縦地の外径48.6mm)でも移動手摺支柱を使用することができる。
なお、回転体の材質は、合成樹脂製でもよいし金属製でもよいし、任意である。また、回転体の傾斜面部は直線、曲線もしくは直線及び曲線の組合せのうち何れかにより形成される。
また、前記一方の回転体もしくは前記他方の回転体は、前記足場の垂直部材から幅方向に離脱自在に軸支される支持部(具体的には斜行溝部)を有していることで(請求項3)、移動手摺支柱が上下移動した際に、枠組足場の建枠の横架材に接した一方の回転体もしくは他方の回転体は、支持部を有している回転体が枠組足場の建枠の脚柱から枠組足場の幅方向に離脱する方向に移動して軸間距離をあけるので枠組足場の建枠の横架材を乗り越えることができる。なお、支持部を一方の回転体側に設けるか他方の回転体側に設けるかは任意である。
また、前記した固定クランプに加えて、足場の垂直部材に着脱自在に接することで移動手摺支柱の前後方向への移動(傾き)を規制する係止部材を移動手摺支柱に設けるのは任意である。この係止部材は、足場の垂直部材に接することで移動手摺支柱の前後方向への移動(傾き)を規制するために、前記した固定クランプのように足場の垂直部材にクランプする必要はない。
一対の回転体の回転中心を支柱部材の長さ方向に離間して配し、一方の回転体と他方の回転体との間に、足場の垂直部材が差し込める寸法距離を確保した。これにより、足場の垂直部材に対して移動手摺支柱を足場の幅方向に傾斜させ、一方の回転体と他方の回転体との間に足場の垂直部材を差し込んだのち移動手摺支柱を垂直にし、固定クランプを締め付けることで、移動手摺支柱は足場の垂直部材に取り付けられる。
その結果、足場の垂直部材(枠組足場の脚柱もしくは単管足場の縦地)に対する移動手摺支柱の取り付けを地面上から行うことができるので、移動手摺支柱の取付作業をより安全かつ容易に行うことが可能となる。
枠組足場の最上段に配された移動手摺支柱を足場の幅方向一方側から見た際の図である。 枠組足場の最上段に配された移動手摺支柱を足場の幅方向他方側から見た際の図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場の最上段に伸縮手摺(先行手摺)が架設された様子を示した斜視図である。 枠組足場の組立もしくは解体に用いられる移動手摺支柱を示した図である。 (a)は枠組足場側から移動手摺支柱を見た際の図、(b)は一対の回転体を枠組足場の前面側から見た際の図、(c)は図1の平面図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて枠組足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 単管足場に取り付けられた移動手摺支柱の上部側を示した図である。 単管足場に取り付けられた移動手摺支柱の下部側を示した図である。 単管足場の最上段に配された移動手摺支柱を示した斜視図である。 図20の側面図である。 (a)は移動手摺支柱の斜視図、(b)は移動手摺支柱を足場側から見た際の図、(c)は一対の回転体を単管足場の前面側から見た際の図、(d)は(a)の平面図である。 移動手摺支柱を用いて単管足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて単管足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて単管足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて単管足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて単管足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて単管足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて単管足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて単管足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて単管足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて単管足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。 移動手摺支柱を用いて単管足場を組み立てる際の手順を説明するための図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、枠組足場100の建枠101の脚柱102(垂直部材)に沿って配される支柱部材11と、隣接する支柱部材11間に架設される伸縮自在な伸縮手摺12の長さ方向の端部が接続される上段用横手摺支持金具13及び下段用横手摺支持金具14(接続部材)と、枠組足場101の脚柱102に着脱自在に接して支柱部材11の上下移動を規制する固定クランプ15と、支柱部材11に軸支され、枠組足場100の建枠101の脚柱102を幅方向両側から挟み込んだ位置に配されて枠組足場100の建枠101の脚柱102に接して回転する上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17(一対の回転体)とを有し、枠組足場100の建枠101の脚柱102に沿って上下移動する移動手摺支柱10において、
上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17は、上部移動ローラ16の回転中心と下部移動ローラ17の回転中心とが支柱部材11の長さ方向に離間して配され、上部移動ローラ16と下部移動ローラ17との間に、枠組足場100の建枠101の脚柱102が差し込める寸法距離Sが確保されている構成例を示す。
さらに、この移動手摺支柱10は、枠組足場100の建枠101の脚柱102に着脱自在に接することで移動手摺支柱10の前後方向への移動(傾き)を規制する支柱固定金具18(係止部材)を有している。
なお、図1中の符号103は横架材、106は布板、107は筋違を示している。
図1〜図5に示されるように、支柱部材11には鋼製の丸パイプが用いられる。この支柱部材11の外径は、枠組足場100に用いられる建枠101の外径(42.7mm)と同一とされる。この支柱部材11の長さ方向の一端部側(上端部)から他端部(下端部)にかけて、上段用横手摺支持金具13及び下段用横手摺支持金具14、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17、支柱固定金具18、固定クランプ15が列記した順で取り付けられる。なお、支柱部材11の軸端は蓋体によりシーリングされる。
上段用横手摺支持金具13及び下段用横手摺支持金具14は、その幅方向中央部が支柱部材11にボルトナット締結される。これら上段用横手摺支持金具13及び下段用横手摺支持金具14の幅方向両側には、伸縮自在な伸縮手摺12の長さ方向における端部が接続される接続孔13a、14aが形成される。各金具13、14の幅方向両側に伸縮手摺12の長さ方向における端部が接続されることで、隣り合った移動手摺支柱10間に伸縮手摺12が架設される(図3参照)。
これら上段用横手摺支持金具13及び下段用横手摺支持金具14よりも下方側に上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17、支柱固定金具18が取り付けられる。固定クランプ15は支柱部材11の下端部に取り付けられる。
支柱固定金具18は、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の取付位置よりも下方側の支柱部材11の軸回りに水平回動自在に配設され、その先端部(移動側)に設けられた係止部18aが枠組足場100の建枠101の脚柱102に接離自在とされる。また、この係止部18aが脚柱102に接した状態にあっては、上部移動ローラ16が脚柱102に接する側から接し、下部移動ローラ17とは建枠101を幅方向両側から挟んだ位置に配されることで、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17と共に脚柱102に3点で接する。これにより、移動手摺支柱10のぐらつきや傾斜が確実に規制される。
前記した係止部18aは平面視コ字状に形成されており(図4参照)、支柱固定金具18が上部移動ローラ16側から枠組足場100の建枠101の脚柱102に向かって水平回動すると、係止部18aの開口部から内部に枠組足場100の建枠101の脚柱102が取り込まれて互いに接することで支柱部材11の前後方向への移動(傾き)及びそれ以上の水平回動が規制される。また、支柱固定金具18が枠組足場100の建枠101の脚柱102側から離脱する方向に水平回動すると、係止部18aは枠組足場100の建枠101の脚柱102から離脱する。
なお、支柱固定金具18は、枠組足場100の幅方向から水平に差し込まれるストッパピン18b(図2参照)により支柱部材11に固定される。支柱固定金具18が固定される位置は、係止部18aが枠組足場100の建枠101の脚柱102と接している位置(図1、図2参照)と、その固定位置から約90度水平回動した位置とである。後者の位置は、係止部18aが枠組足場100の建枠101の脚柱102から離脱し、かつ移動手摺支柱10が上下移動した際に係止部18aと枠組足場100の建枠101との干渉を回避することが可能な位置である。支柱固定金具18とストッパピン18bとの間には脱落防止用のチェーン(図示せず)が配設される。
固定クランプ15は、支柱部材11の下端部に固定される固定ベース部15aと、この固定ベース部15aに上下方向に向かって回動自在(首振り自在)に支持され、ボルト15bを締め付けることで枠組足場100の建枠101の脚柱102にクランプするクランプ部15cとを有している。
この固定クランプ15は、ボルト15bを緩めると脚柱102にクランプしなくなり、移動手摺支柱10(支柱部材11)の上下移動が可能となる。さらに、ボルト15bを緩めてクランプ部15cから外すと、枠組足場100の建枠101の脚柱102から離脱したクランプ部15cが下方向に回動自在となる。従って、移動手摺支柱10を上下移動させた際、固定クランプ15と枠組足場100の建枠101の横架材103との干渉が回避され、移動手摺支柱10は枠組足場100の横架材103を通り越すことができる。すなわち、移動手摺支柱10を一段上もしくは一段下の建枠101に移行させることができる。
上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17は、支柱部材11に固定された2つの支持ブラケット19、20(支持部)にそれぞれが軸支され、枠組足場100の建枠101の脚柱102を幅方向両側から挟み込んだ位置に配されて建枠101の脚柱102に接して回転する。さらに、支持ブラケット19、20に軸支された上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17にあっては、支柱部材11の長さ方向(高さ方向)に対してそれぞれの回転中心の位置(高さ)が異なっていると共に、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の間に、枠組足場100の建枠101の脚柱102を差し込める寸法距離Sが確保されている(図1、図5(a)参照)。
図5(c)に示されるように、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17は、その長さ方向(軸方向)両側から長さ方向中央にかけて外径側から中心線側に向かって、建枠101の脚柱102の外径に応じて曲線状に傾斜した傾斜面部16a、17aを有することで、中央胴部が緩やかにくびれた鼓型とされる。この場合、図1、図5(a)に示されるように、上部移動ローラ16の長さ方向片側のフランジ部16b(最大外径部)及び下部移動ローラ17の長さ方向片側のフランジ部17b(最大外径部)の間に、枠組足場100の建枠101の脚柱102を差し込める寸法距離Sが確保されている。
また、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の軸間距離は、移動手摺支柱10を枠組足場100の建枠101の脚柱102に対して幅方向に約30度傾斜させることで、寸法距離Sに枠組足場100の建枠101の脚柱102を差し込めるように設定されている(図6参照)。
これにより、枠組足場100の建枠101の脚柱102に対して移動手摺支柱10を足場の幅方向に約30度傾斜させ、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の間に建枠101の脚柱102を差し込んだのち移動手摺支柱10を垂直にし、固定クランプ15を締め付けることで枠組足場100の建枠101の脚柱102に移動手摺支柱10が取り付けられる。すなわち、枠組足場100の建枠101の脚柱102に対する移動手摺支柱10の取り付けを、手摺のない布板上から移動手摺支柱を建枠に差し込んでいた従来とは異なり、地面上から行うことができるので、移動手摺支柱10の取付作業をより安全かつ容易に行うことが可能となる。
また、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17は、中央胴部が緩やかにくびれた鼓型を有してるので、枠組足場100の建枠101の脚柱102から外れにくくなり、移動手摺支柱10を安定して上下移動させることができる。また、枠組足場100(脚柱102の外径42.7mm)に応じて製作された上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17を、単管足場(垂直部材としての縦地の外径48.6mm)用として製作された上部移動ローラ及び下部移動ローラに入れ換えることで、枠組足場100用の移動手摺支柱10を単管足場用として用いることができる。
さらに、上部移動ローラ16は、図5(b)に示すように、支持ブラケットに形成された斜行溝部19a(支持部)に軸支されることで、支柱部材11(もしくは枠組足場100の建枠101の脚柱102)から幅方向(斜め上方)に移動自在とされている。これに対し、下部移動ローラ17の中心軸は、支持ブラケット20に位置決め固定されている。これにより、上部移動ローラ16は、上部移動ローラ16の自重で斜行溝部19aの低位側に位置することで、常に枠組足場100の建枠101の脚柱102に接する。また、上部移動ローラ16は、支柱部材11が上下移動した際に枠組足場100の建枠101の横架材103に接すると、建枠101の脚柱102から幅方向(離脱する方向)に移動することで枠組足場100の建枠101の横架材103を乗り越えることができる。
また、上部移動ローラ16は、枠組足場100の建枠101の横架材103に下部移動ローラ17が接すると、建枠101の脚柱102から幅方向(離脱する方向)に移動することで下部移動ローラ17との軸間距離をあけるので、下部移動ローラ17も枠組足場100の建枠101の横架材103を乗り越えることができる。結果的に上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17は枠組足場100の建枠101の脚柱102に沿って上下移動しながら枠組足場100の建枠101の横架材103を乗り越えることができる。
なお、上部移動ローラ16に着脱自在に接することで上部移動ローラ16の幅方向への移動を規制する規制部材を斜行溝部19aもしくは支持ブラケット19に配することは、任意である。これにより、例えば移動手摺支柱10が枠組足場100の建枠101の脚柱102に沿って上下移動する際に上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17が横架材103を乗り越える必要が無いときは、上部移動ローラ16の中心軸を位置決め固定することができるので、移動手摺支柱10のぐらつきや傾斜が確実に規制される。
ここで、移動手摺支柱10を用いて枠組足場100を組み立てる際の手順の説明を図6〜図17を用いて行う。
図6に示すように、予め所定のスパンで立設されている枠組足場100の建枠101の脚柱102(外径42.7mm鋼管)に対して、移動手摺支柱10を枠組足場100の幅方向に約30度傾け、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の間の寸法距離Sに建枠101の脚柱102を差し込んだのち垂直に戻し、固定クランプ15を締め付けることで、建枠101の脚柱102に移動手摺支柱10が取り付けられる。この移動手摺支柱10の取り付け作業は地面上から建枠101毎に繰り返し行われるので、従来の、枠組足場100の最下段の床板上からの移動手摺支柱10の取り付け作業よりもより安全かつ容易であり、作業者の負荷は軽減される。なお、符号104は、枠組足場100の最下部に配されて建枠101の高さの上下調整に使用されるジャッキベース、105は集中荷重による枠組足場100の沈下を防ぐ敷き板を示す。
図7に示すように、各移動手摺支柱10の上段用横手摺支持金具13及び下段用横手摺支持金具14に伸縮手摺12の長さ方向端部を接続し、隣り合った移動手摺支柱10間に伸縮手摺12を架設する。
図8に示すように、建枠101の脚柱102から支柱固定金具18及び固定クランプ15を離脱させたのち移動手摺支柱10を建枠101の脚柱102に沿って上方に移動させ、1段目の所定位置まで上昇させたら支柱固定金具18及び固定クランプ15を移動手摺支柱10に係止させ、移動手摺支柱10を建枠101の脚柱102に固定する。その際、上方に移動させた移動手摺支柱10と隣り合った移動手摺支柱10との間で伸縮手摺12が伸張する。
図9、図10に示すように、この作業(移動手摺支柱10を1段目の所定位置に上昇させる作業)を各移動手摺支柱10毎に繰り返し行い、全ての移動手摺支柱10を上昇させたら移動手摺支柱10の1段目の盛替作業が終了する。また、1段目の盛替作業の終了状態にあっては、枠組足場100の最上段の作業床の側方(枠組足場100の前面側)となる位置に伸縮手摺12が先行して配されている。
図11に示すように、1段目の建枠101を幅方向に接続する布板106及び筋違107を地面上から取り付け、次に、図12に示すように、1段目の布板106上から2段目の建枠101を取り付ける。この2段目の建枠101の取り付け作業持にあっては、1段目の布板106の側方となる位置(枠組足場100の前面側)に伸縮手摺12が先行して配されていることで、作業者の安全性が高まる。
図13、図14に示すように、1段目の布板106上から2段目の布板106の取り付け作業及び筋違107の取り付け作業が行われる。これらの作業が終了すると、図15に示すように、移動手摺支柱10の1段目の盛替作業が行われる。移動手摺支柱10の1段目の盛替作業は、建枠101の脚柱102から支柱固定金具18及び固定クランプ15を離脱させたのち移動手摺支柱10を建枠101の脚柱102に沿って上方に移動させ、2段目の所定位置まで上昇させたら支柱固定金具18及び固定クランプ15を移動手摺支柱10に係止させ、移動手摺支柱10を建枠101の脚柱102に固定する作業である。
図16、図17に示すように、この作業(移動手摺支柱10を2段目の所定位置に上昇させる作業)を各移動手摺支柱10毎に繰り返し行い、全ての移動手摺支柱10を上昇させたら移動手摺支柱10の2段目の盛替作業は終了する。また、移動手摺支柱10の2段目の盛替作業の終了状態にあっては、枠組足場100の最上段の作業床の側方(枠組足場100の前面側)となる位置に伸縮手摺12が先行して配されている。
以下、前記したと同様手順にて先行手摺(伸縮手摺12)を盛替ながら枠組足場100を組み立てる。
このように枠組足場100の組立時には、最上段より一段下の布板106上から建枠101の脚柱102に沿って移動手摺支柱10を上方に移動させると最上段への布板106の取り付けに先行して伸縮手摺12が配され、また、枠組足場100の解体時には、最上段に伸縮手摺12を残置させたまま最上段の布板106が取り外せる。
以上、移動手摺支柱10を用いて枠組足場100を組み立てる際の手順について説明した。
次に、単管足場200に用いられる移動手摺支柱10について図18〜図22を用いて説明する。
図18は、単管足場200の縦地201(垂直部材)に沿って配される支柱部材11と、隣接する支柱部材11間に架設される伸縮自在な伸縮手摺12の長さ方向の端部が接続される上段用横手摺支持金具13及び下段用横手摺支持金具14(接続部材)と、単管足場200の縦地201に着脱自在に接して支柱部材11の上下移動を規制する固定クランプ15(図19参照)と、支柱部材11に軸支され、単管足場200の縦地201を幅方向両側から挟み込んだ位置に配されて単管足場200の縦地201に接して回転する上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17(一対の回転体)とを有し、単管足場200の縦地201に沿って上下移動する移動手摺支柱10において、
上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17は、上部移動ローラ16の回転中心と下部移動ローラ17の回転中心とが支柱部材11の長さ方向に離間して配され、上部移動ローラ16と下部移動ローラ17との間に、単管足場200の縦地201が差し込める寸法距離Sが確保されている構成例を示す。
なお、前記した枠組足場100用の移動手摺支柱10は支柱固定金具18を有しているのに対し、単管足場200用の移動手摺支柱10は支柱固定金具18を有していない。
単管足場200は外径48.6mmの鋼管を組み合せて建てる足場のことである。縦地201(垂直部材)と横布(横架材)202はクランプ金具205(図19〜図21参照)をかみ合わせ、ボルト206を締めて接続される。なお、図20、図21中の符号203はブラケット、204は布板(足場ネット)、207はジャッキベース、208は敷き板を示す。
図18〜図22に示すように、支柱部材11には鋼製の丸パイプが用いられる。この支柱部材11の外径は、単管足場200に用いられる縦地201の外径(48.6mm)と同一とされる。この支柱部材11の長さ方向の一端部(上端部)から他端部(下端部)にかけて、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17、上段用横手摺支持金具13及び下段用横手摺支持金具14、固定クランプ15が列記した順で取り付けられる。なお、支柱部材11の軸端は蓋体によりシーリングされる。
上段用横手摺支持金具13及び下段用横手摺支持金具14は、その幅方向中央部が上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の取付位置よりも下方側の支柱部材11にボルトナット締結される。これら上段用横手摺支持金具13及び下段用横手摺支持金具14の幅方向両側には、伸縮自在な伸縮手摺12の長さ方向における端部が接続される接続孔13a、14aが形成される。各金具13、14の幅方向両側に伸縮手摺12の長さ方向における端部が接続されることで、隣り合った移動手摺支柱10間に伸縮手摺12が架設される(図20参照)。
固定クランプ15は、支柱部材11の下端部に固定される固定ベース部15aと、この固定ベース部15aに上下方向に向かって回動自在(首振り自在)に支持され、ボルト15bを締め付けることで単管足場200の縦地201にクランプするクランプ部15cとを有している。
この固定クランプ15は、ボルト15bを緩めると縦地201にクランプしなくなり、移動手摺支柱10(支柱部材11)の上下移動が可能となる。さらに、ボルト15bを緩めてクランプ部15cから外すと、単管足場200の縦地201から離脱したクランプ部15cが下方向に回動自在となる。従って、移動手摺支柱10を上下移動させた際、固定クランプ15と単管足場200の縦地201及び横布202との干渉が回避され、移動手摺支柱10は単管足場200の横布202を通り越すことができる。すなわち、移動手摺支柱10を一段上もしくは一段下に移行させることができる。
上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17は、上段用横手摺支持金具13及び下段用横手摺支持金具14の取付位置よりも上方の支柱部材11に固定された2つの支持ブラケット19、20(支持部)にそれぞれが軸支され、単管足場200の縦地201を幅方向両側から挟み込んだ位置に配されて縦地201に接して回転する。さらに、支持ブラケット19、20に軸支された上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17にあっては、支柱部材11の長さ方向(高さ方向)に対してそれぞれの回転中心の位置(高さ)が異なっていると共に、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の間に、単管足場200の縦地201を差し込める寸法距離Sが確保されている。
上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17は、その長さ方向(軸方向)両側から長さ方向中央にかけて外径側から中心線側に向かって、単管足場200の縦地201の外径に応じて曲線状に傾斜した傾斜面部16a、17aを有することで、中央胴部が緩やかにくびれた鼓型とされる。この場合、上部移動ローラ16の長さ方向片側のフランジ部(最大外径部)16b及び下部移動ローラ17の長さ方向片側のフランジ部(最大外径部)17bの間に、単管足場200の縦地201を差し込める寸法距離Sが確保されている(図18、図22参照)。
また、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の軸間距離は、移動手摺支柱10を単管足場200の縦地201に対して幅方向に約30度傾斜させることで、寸法距離Sに単管足場200の縦地201を差し込めるように設定される。
これにより、単管足場200の縦地201に対して移動手摺支柱10を単管足場200の幅方向に約30度傾斜させ、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の間に縦地201を差し込んだのち移動手摺支柱10を垂直にし、固定クランプ15を締め付けることで単管足場200の縦地201に移動手摺支柱10が取り付けられる。すなわち、単管足場200の縦地201に対する移動手摺支柱10の取り付けを地面上から行うことができるので、移動手摺支柱10の取付作業をより安全かつ容易に行うことが可能となる。
また、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17は、中央胴部が緩やかにくびれた鼓型を有しているので、単管足場200の縦地201から外れにくくなり、移動手摺支柱10を安定して上下移動させることができる。また、単管足場200(外径48.6mm)に応じて製作された上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17を、枠組足場100(外径42.7mm)用として製作された上部移動ローラ及び下部移動ローラに入れ換えることで、単管足場200用の移動手摺支柱10を枠組足場用として用いることができる。
さらに、上部移動ローラ16は、図22(c)に示すように、支持ブラケット19に形成された斜行溝部19a(支持部)に軸支されることで、支柱部材11(もしくは単管足場200の縦地201)から幅方向(斜め上方)に移動自在とされている。これに対し、下部移動ローラ17の中心軸は、支持ブラケット20に位置決め固定されている。これにより、上部移動ローラ16は、上部移動ローラ16の自重で斜行溝部19aの低位側に位置することで、常に単管足場200の縦地201に接する。また、上部移動ローラ16は、支柱部材11が上下移動した際に単管足場200のクランプ金具205に接すると、縦地201から幅方向(離脱する方向)に移動することで単管足場200のクランプ金具205を乗り越えることができる。
また、上部移動ローラ16は、単管足場200のクランプ金具205に下部移動ローラ17が接すると、縦地201から幅方向(離脱する方向)に移動することで下部移動ローラ17との軸間距離をあけるので、下部移動ローラ17も単管足場200のクランプ金具205を乗り越えることができる。結果的に上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17は単管足場200の縦地201に沿って上下移動しながら単管足場200の横布202(もしくはクランプ金具205)を乗り越えることができる。
なお、上部移動ローラ16に着脱自在に接することで上部移動ローラ16の幅方向への移動を規制する規制部材を斜行溝部19aもしくは支持ブラケット19に配することは、任意である。これにより、例えば移動手摺支柱10が単管足場200の縦地201に沿って上下移動する際に上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17が横布202(もしくはクランプ金具205)を乗り越える必要が無いときは、上部移動ローラ16の中心軸を位置決め固定することができるので、移動手摺支柱10のぐらつきや傾斜が確実に規制される。
ここで、移動手摺支柱10を用いて単管足場200を組み立てる際の手順の説明を図23〜図33を用いて行う。
図23に示すように、予め所定のスパンで立設されている単管足場200の縦地201に対して、移動手摺支柱10を単管足場200の幅方向に約30度傾け、上部移動ローラ16及び下部移動ローラ17の間の寸法距離Sに縦地201を差し込んだのち垂直に戻し、固定クランプ15を締め付けることで、縦地201に移動手摺支柱10が取り付けられる。この移動手摺支柱10の取り付け作業は地面上から縦地201毎に繰り返し行われるのでより安全かつ容易であり、作業者の負荷は軽減される。
図24に示すように、各移動手摺支柱10の上段用横手摺支持金具13及び下段用横手摺支持金具14に伸縮手摺12の長さ方向端部を接続し、隣り合った移動手摺支柱10間に伸縮手摺12を架設する。
図25に示すように、単管足場200の縦地201から固定クランプ15を離脱させた移動手摺支柱10(図中にあっては左側)を縦地201に沿って上方に移動させ、1段目の所定位置まで上昇させたら固定クランプ15を縦地201に係止させて固定する。その際、上方に移動させた移動手摺支柱10と隣り合った移動手摺支柱10との間で伸縮手摺12が伸張する。
図26、図27に示すように、この作業(移動手摺支柱10を1段目の所定位置に上昇させる作業)を各移動手摺支柱10毎に繰り返し行い、全ての移動手摺支柱10を上昇させたら移動手摺支柱10の1段目の盛替作業が終了する。また、1段目の盛替作業の終了状態にあっては、単管足場200の1段目の布板(足場ネット)204となる位置の側方(単管足場200の前面側)に伸縮手摺12が先行して配されている。
図28に示すように、各縦地201に1段目の布板204を下方側から支持するブラケット203を地面上から取り付け、次に、隣り合ったブラケット203間に1段目の布板204を架設する。
図29に示すように、1段目の布板204上から上下2段の横手摺(横布)202の取り付け作業が行われる。この1段目の横布202の取り付け作業持にあっては、1段目の布板204の側方(枠組足場100の前面側)に伸縮手摺12が先行して配されていることで、作業者の安全性が高まる。この作業が終了すると、移動手摺支柱10の2回目の盛替作業が行われる。移動手摺支柱10の2回目の盛替作業は、図30に示すように、縦地201から固定クランプ15を離脱させたのち移動手摺支柱10を縦地201に沿って上方に移動させ、2段目の所定位置まで上昇させたら固定クランプ15を縦地201に固定する作業である。
図31に示すように、この作業(移動手摺支柱10を2段目の所定位置に上昇させる作業)を各移動手摺支柱10毎に繰り返し行い、全ての移動手摺支柱10を上昇させたら移動手摺支柱10の2回目の盛替作業は終了する。また、移動手摺支柱10の2回目の盛替作業の終了状態にあっては、単管足場200の2段目の作業床となる位置の側方(単管足場200の前面側)に伸縮手摺12が先行して配されている。
図32に示すように、各縦地201に2段目の布板204を下方側から支持するブラケット203を1段目の布板204上から取り付け、次に、隣り合ったブラケット203間に2段目の布板204を架設する。2段目の布板204の架設が終了したら、図33に示すように、2段目の布板204上から上下2段の横手摺(横布)202の取り付け作業が行われる。
以下、前記したと同様手順にて先行手摺(伸縮手摺12)を盛替ながら単管足場200を組み立てる。
このように単管足場200の組立時には、枠組足場100の組立時と同様、最上段より一段下の布板204上から縦地201に沿って移動手摺支柱10を上方に移動させると最上段への布板204の取り付けに先行して伸縮手摺12が配され、また、単管足場200の解体時には、最上段に伸縮手摺12を残置させたまま最上段の布板204が取り外せる。
以上、移動手摺支柱10を用いて単管足場200を組み立てる際の手順について説明した。
10……移動手摺支柱
11……支柱部材、12……伸縮手摺、13……上段用横伸縮手摺支持金具(接続部材)、13a……接続孔、14……下段用横伸縮手摺支持金具(接続部材)、14a……接続孔、15……固定クランプ、15a……固定ベース、15b……ボルト、15c……クランプ部、16……上部移動ローラ(回転体)、16a……傾斜面部、17……下部移動ローラ(回転体)、17a……傾斜面部、18……支柱固定金具、18a……係止部、19……支持ブラケット、19a……斜行溝部、20……支持ブラケット、S……寸法距離

100……枠組足場
101……建枠、102……脚柱、103……横架材、104……ジャッキベース、105……敷き板、106……布板、107……筋違

200……単管足場
201……縦地、202……横布、203……ブラケット、204……布板(足場ネット)、205……クランプ金具、206……ボルト、207……ジャッキベース、208……敷き板

Claims (3)

  1. 足場の垂直部材に沿って配される支柱部材と、隣接する支柱部材間に架設される伸縮自在な伸縮手摺の長さ方向の端部が接続される接続部材と、前記足場の垂直部材に着脱自在に接して前記支柱部材の上下移動を規制する固定クランプと、前記支柱部材に軸支され、前記足場の垂直部材を幅方向両側から挟み込んだ位置に配されて前記足場の垂直部材に接して回転する一対の回転体とを有し、前記足場の垂直部材に沿って上下移動する移動手摺支柱において、
    前記一対の回転体は、一方の回転体の回転中心と他方の回転体の回転中心とが前記支柱部材の長さ方向に離間して配され、前記一方の回転体と前記他方の回転体との間に、前記足場の垂直部材が差し込める寸法距離が確保されていることを特徴とする移動手摺支柱。
  2. 前記一対の回転体は、その長さ方向両側から長さ方向中央にかけて外径側から中心軸側に向かって前記足場の垂直部材の外径に応じて傾斜した傾斜面部を有していることを特徴とする請求項1に記載の移動手摺支柱。
  3. 前記一方の回転体もしくは前記他方の回転体は、前記足場の垂直部材から幅方向に離脱自在に軸支される支持部を有していることを特徴とする請求項2に記載の移動手摺支柱。
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