JP2010273514A - ステータ - Google Patents
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Abstract
【課題】コイルの温度を正確に測定し、コイルの温度変化の応答性の向上を図ることが可能な構造を備えるステータを提供することにある。
【解決手段】ステータの内周側に位置するコイル22の表面上に温度検出素子ホルダ30を用いてサーミスタ31が配設されている。このより、サーミスタ31が直接コイルエンド22Eの内側に接する状態が得られるため、コイル22の温度を正確に測定し、コイル22の温度変化の応答性を向上させることが可能となる。
【選択図】図2
【解決手段】ステータの内周側に位置するコイル22の表面上に温度検出素子ホルダ30を用いてサーミスタ31が配設されている。このより、サーミスタ31が直接コイルエンド22Eの内側に接する状態が得られるため、コイル22の温度を正確に測定し、コイル22の温度変化の応答性を向上させることが可能となる。
【選択図】図2
Description
この発明は、モータやジェネレータに用いられるステータに関する。
モータやジェネレータにおいては、ステータのコイル温度を管理することが重要となる。下記特許文献1には、温度付センサ付き回転電機の構造が開示され、コイルエンドの一部をなす渡り胴体部の折り曲げ端部の間に、温度検出素子を配設する構造が開示されている。
下記特許文献2には、電動機の巻線温度検出素子の取付け構造及びそれを用いた電動機に関する発明が開示され、コイルエンドのトンネル状間隙に、ガイドにより固定された温度検出素子を挿入して、温度検出素子をコイルエンドに接触させる構造が開示されている。
下記特許文献3には、車両用回転電機に関する発明が開示され、絶縁ケースを用いてコイルエンド表面上にバンドを用いて固縛し、温度検出素子を絶縁ケースとコイルエンドとにより挟持する構造が開示されている。
いずれも、温度検出素子をコイルエンドの上側に配置する構造が開示されている。コイルはコイル線が巻回された状態であるため、コイル線とコイル線との間に生じる凹部に温度検出素子が配置される場合がある。この場合には、温度検出素子がコイルに接触せず、温度検出素子とコイルとの間に空間が生じる。その結果、この空間での熱抵抗が大きくなり、温度検出素子によりコイルの温度が正確に測定されない場合や、コイルの温度変化の応答性が鈍くなる場合等の課題が挙げられる。
この発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、コイルの温度を正確に測定し、コイルの温度変化の応答性の向上を図ることが可能な構造を備えるステータを提供することにある。
この発明に基づいたステータにおいては、複数のステータコアが環状に配置されるステータであって、上記ステータコアは、ステータティースと、上記ステータティースの周囲に巻回されるコイルとを有し、当該ステータの内周側に位置する上記コイルの表面上に温度検出素子が配設される。
上記発明の他の形態においては、上記温度検出素子は、上記ステータティースに巻回される上記コイルのコイルエンドに配設される。また、上記温度検出素子は、上記コイルのコイルエンド側において、上記ステータティースと上記コイルとの間に生じる隙間および隣接する上記ステータコアの上記コイル同士の間に生じる隙間に挿通する棒状部を有する胴体部に保持される。
上記いずれかの発明の他の形態においては、当該ステータを樹脂封止する際の金型に設けられる樹脂射出口に対向する位置に配設される。
この発明に基づいたステータによれば、ステータの内周側に位置するコイルの表面上に温度検出素子が配設されることから、コイルの温度を正確に測定し、コイルの温度変化の応答性の向上を図ることが可能となる。
本発明に基づいた実施の形態におけるステータについて、以下、図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
(ステータ1の外観構成)
まず、図1および2を参照して、モータやジェネレータに用いられるステータ1の外観構成について説明する。ステータ1は環状の形態を有し、複数のステータコア2が環状に配列されている。ステータコア2は、ステータティース21と、ステータティース21の周囲に巻回されるコイル22とを有している。本実施の形態においては、一例として、断面が矩形のコイル線を用いた場合を図示している。ステータ1の環状形態は通常外周面側にリングが嵌合され、樹脂封止により維持されているが、本実施の形態においては、リングおよび封止樹脂の図示を省略している。
まず、図1および2を参照して、モータやジェネレータに用いられるステータ1の外観構成について説明する。ステータ1は環状の形態を有し、複数のステータコア2が環状に配列されている。ステータコア2は、ステータティース21と、ステータティース21の周囲に巻回されるコイル22とを有している。本実施の形態においては、一例として、断面が矩形のコイル線を用いた場合を図示している。ステータ1の環状形態は通常外周面側にリングが嵌合され、樹脂封止により維持されているが、本実施の形態においては、リングおよび封止樹脂の図示を省略している。
(温度検出素子の取付け状態)
次に、図2から図4を参照して、ステータコア2の内周側のコイルエンド22E側の所定位置には、温度検出素子ホルダ30が取り付けられている。ここで、コイルエンド22Eとは、図2に示すように、モータやジェネレータのロータの回転軸(A:図1参照)方向において、ステータティー21よりも図示において上側の領域を示すものとする(図示していないが、下側の部分もコイルエンドと呼ばれる)。
次に、図2から図4を参照して、ステータコア2の内周側のコイルエンド22E側の所定位置には、温度検出素子ホルダ30が取り付けられている。ここで、コイルエンド22Eとは、図2に示すように、モータやジェネレータのロータの回転軸(A:図1参照)方向において、ステータティー21よりも図示において上側の領域を示すものとする(図示していないが、下側の部分もコイルエンドと呼ばれる)。
図3に示すように、温度検出素子ホルダ30は、胴体部33と、この胴体部33から延びるように設けられる3本の棒状部34とを有している。棒状部34は、三角形の頂点となる位置に配置されており、コイル22のコイルエンド22E側において、ステータティース21とコイル22との間に生じる隙間S1および隣接するステータコア2のコイル22同士の間に生じる隙間S2にそれぞれ挿通することで、温度検出素子ホルダ30自身を、コイルエンド22Eの内側に固定可能としている。
温度検出素子ホルダ30の胴体部33には、温度検出素子としてサーミスタ31が埋め込まれている。サーミスタ31は、胴体部33の棒状部34が取り付けられる側に露出するように埋め込まれている。また、サーミスタ31から延びる信号線32を保持するガイド36が、胴体部33の側面(図示において上側)に設けられている。なお、温度検出素子ホルダ30は、胴体部33、棒状部34、およびガイド36が樹脂材料により一体成形されている。
図4に示すように、温度検出素子ホルダ30をコイルエンド22Eの内側に固定した状態においては、サーミスタ31が直接コイルエンド22Eの内側に接する状態となる。
以上、本実施の形態におけるステータ1によれば、ステータ1の内周側に位置するコイル22の表面上に温度検出素子ホルダ30を用いてサーミスタ31が配設されている。このより、サーミスタ31が直接コイルエンド22Eの内側に接する状態が得られるため、コイル22の温度を正確に測定し、コイル22の温度変化の応答性を向上させることが可能となる。
また、コイル22の温度分布は、ステータ1の内周側が高く外周に向かうにしたがって温度が低くなることが知られている。したがって、最も温度が熱くなる内周面側の温度を正確に測定することで、コイル22の温度管理を正確に行なうことが可能となる。
なお、上記実施の形態においては、コイルエンド22Eにサーミスタ31を配設する場合について説明しているが、図5に示すコイル22の内側の領域(Xで囲む領域)であれば、コイル22の温度を正確に測定することが可能である。特に、断面が矩形のコイル線を用いた場合には、平坦面が内側に多く表出していることから、サーミスタ31のコイル22への接触面積を大きく確保することが可能となる。
また、上記実施の形態では、温度検出素子ホルダ30を用いてサーミスタ31を位置決め固定する場合を示しているが、温度検出素子ホルダ30を用いることなく、サーミスタ31を、後述の樹脂封止材を用いて、コイル22の内側の領域に固定することも可能である。
また、図6に示すように、ステータ1を樹脂封止するために金型100、200内に設置されることになるが、サーミスタ31の配置する位置を、樹脂射出口300に対向する位置にすることで、樹脂の射出圧によりサーミスタ31がコイル22に押し付けられ、サーミスタ31のコイル22への密着度を高めることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 ステータ、2 ステータコア、21 ステータティース、22 コイル、22E コイルエンド、30 温度検出素子ホルダ、31 サーミスタ、33 胴体部、34 棒状部、100,200 金型、300 樹脂射出口。
Claims (4)
- 複数のステータコアが環状に配置されるステータであって、
前記ステータコアは、ステータティースと、前記ステータティースの周囲に巻回されるコイルとを有し、
当該ステータの内周側に位置する前記コイルの表面上に温度検出素子が配設される、ステータ。 - 前記温度検出素子は、前記ステータティースに巻回される前記コイルのコイルエンドに配設される、請求項1に記載のステータ。
- 前記温度検出素子は、前記コイルのコイルエンド側において、前記ステータティースと前記コイルとの間に生じる隙間および隣接する前記ステータコアの前記コイル同士の間に生じる隙間に挿通する棒状部を有する胴体部に保持される、請求項2に記載のステータ。
- 前記温度検出素子は、当該ステータを樹脂封止する際の金型に設けられる樹脂射出口に対向する位置に配設される、請求項1から3のいずれかに記載のステータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009125569A JP2010273514A (ja) | 2009-05-25 | 2009-05-25 | ステータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009125569A JP2010273514A (ja) | 2009-05-25 | 2009-05-25 | ステータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010273514A true JP2010273514A (ja) | 2010-12-02 |
Family
ID=43421084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009125569A Withdrawn JP2010273514A (ja) | 2009-05-25 | 2009-05-25 | ステータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010273514A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011203066A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Aisin Aw Co Ltd | 温度検出装置 |
CN109073477A (zh) * | 2016-06-23 | 2018-12-21 | 株式会社芝浦电子 | 温度检测装置 |
EP4131745A4 (en) * | 2020-03-31 | 2024-04-24 | Hirata Corporation | ROTARY MOTOR |
-
2009
- 2009-05-25 JP JP2009125569A patent/JP2010273514A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011203066A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Aisin Aw Co Ltd | 温度検出装置 |
CN109073477A (zh) * | 2016-06-23 | 2018-12-21 | 株式会社芝浦电子 | 温度检测装置 |
CN109073477B (zh) * | 2016-06-23 | 2020-06-16 | 株式会社芝浦电子 | 温度检测装置 |
EP4131745A4 (en) * | 2020-03-31 | 2024-04-24 | Hirata Corporation | ROTARY MOTOR |
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