JP2010273454A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の劣化を防止するとともに、モータの発電電圧がバッテリ定格電圧より低くなる領域も効率よく回生することができる。
【解決手段】二次電池101と、車両の走行時に駆動トルクを発生し、車両の制動時に回生電力を発生する電動発電機104と、二次電池101に接続される第1の電力変換器102と、第1の電力変換器102と電動発電機104との間に接続され、電動発電機104を制御するインバータと、二次電池101と第1の電力変換器102との間に、二次電池に並列に接続された第2の電力変換器106と、第2の電力変換器106に並列に接続された蓄電用の大容量キャパシタ107と、第1の電力変換器102、インバータ103、および、第2の電力変換器106の制御を行う制御装置105とを備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は電源装置に関し、特に、蓄電装置として大容量のキャパシタを搭載する車両、特に電気自動車に用いられる電源装置に関する。
近年、環境に配慮した自動車として、電気自動車が注目されている。電気自動車は、従来のエンジンに代わり、二次電池とインバータとインバータによって駆動される電動発電機(モータージェネレーター)を動力源とする自動車である。
例えば、特許文献1(特開2007−189854号公報)は、蓄電装置として大容量のキャパシタを搭載する車両の電源装置を開示する。この電源装置は、二次電池と、蓄電用のキャパシタと、二次電池とキャパシタの間に接続される電圧変換回路と、二次電池とキャパシタの間に電圧変換回路と並列的に接続される接続回路と、電圧変換回路のキャパシタ側に接続され車両推進用の回転電機を制御するインバータと、電圧変換回路、接続回路およびインバータの制御を行なう制御装置とを備える。そして、制御装置は、回転電機が回生制動の開始をした時点では、接続回路を開放状態として電圧変換回路を制御して回生電力をキャパシタと二次電池とに配分し、キャパシタの電圧が所定値に到達したら接続回路を閉じて二次電池に充電を行なう。また、キャパシタに回生された電力は、回転電機の駆動時に利用する。
また、特許文献2(特開2007−174867号公報)は、特許文献1のキャパシタと電圧変換器の出力ラインとの間に、別な電圧変換回路を備えた構成となっている。
特許文献3(特開2001−271729号公報)は、エンジンのスタータおよびバッテリの充電用の発電機として兼用する永久磁石モータの制御装置を開示する。このモータの制御装置は、車両に搭載されたバッテリと、エンジンの出力軸に連繋された永久磁石モータと、入力端子がコンデンサに接続され、直流を交流に変換して出力端子に接続された永久磁石モータに供給するための駆動回路と、バッテリ側に位置してコンデンサに並列に設けられたチョッパ回路と、チョッパ回路の中性点とバッテリとの間に接続されたリアクトルと、駆動回路およびチョッパ回路のスイッチング素子をオンオフ制御する制御手段とを備える。そして、永久磁石モータを発電機として動作させる場合には、永久磁石モータの発電電圧がバッテリの電圧より高いときは、インバータ回路を非動作にして、チョッパ回路を降圧チョッパとして動作させることによりバッテリを充電させ、永久磁石モータの発電電圧がバッテリの電圧より低いときは、チョッパ回路のトランジスタをオンさせた状態にして、インバータ回路の負側のトランジスタをオンオフして、そのインバータ回路を永久磁石モータのステータコイルをリアクトルとする昇圧チョッパをして動作させることによりバッテリを充電させる。
特許文献1の電源装置においては、回生制動の開始時点では回生電力をキャパシタと二次電池に配分し、大容量キャパシタ端子電圧が所定値に到達したら二次電池に充電を行なう。従って、キャパシタ容量によらず、回生電力の回収率を維持しつつ回路構成の最適化を図ることができる。
特許文献3のモータの制御装置においては、モータの発電電圧が、バッテリ定格電圧より高いときは降圧してバッテリを充電させ、バッテリ定格電圧より低いときは昇圧してバッテリを充電させる。従って、モータの発電電圧によらず、バッテリを充電させることができる。
特開2007−189854号公報 特開2007−174867号公報 特開2001−271729号公報
ハイブリッド自動車では、エンジン駆動による走行も可能であり、システムを最も効率の良いところで利用するため、及び/または、二次電池の劣化を防止するため、回生電力の一部を捨てることも考えられる。しかしながら、電気自動車では、電動発電機の駆動による走行のみに頼るため、可能な限り電力を無駄にしないシステムを構築した上で、二次電池の劣化を防止する必要がある。電気自動車やハイブリッド自動車用の蓄電装置としては、一般的には、エネルギ密度の高い二次電池と呼ばれるニッケル水素やリチウムイオン電池が搭載される。しかしながら、このようなエネルギ密度の高い電池は、急速(大電流)充放電、過放電や多頻度の充放電を行うと、劣化しやすいという特性をもつ。
特許文献1に記載の装置は、上記のような問題を解決するために、エネルギ密度が高くない代わりに、二次電池に比べて、急速(大電流)充放電や多頻度の充放電に対応可能な電気二重層キャパシタと呼ばれる蓄電装置を二次電池と併用する構成となっている。
しかしながら、近年、電気自動車やハイブリッド自動車の電動発電機の駆動電圧は、高電圧になっており、この構成では、キャパシタの容量を非常に大きくする必要があり、コスト及び搭載性の面で問題がある。
これを解決するために、特許文献2のように、インバータと並列に電圧変換器を備える構成が考えられるが、キャパシタの容量は小さくできても、電圧変換器の容量が非常に大きくなってしまう。
また、別な問題として、電気自動車やハイブリッド自動車用の電動発電機として、小型で高出力な永久磁石式が搭載されはじめているが、この永久磁石式の電動発電機は、回転数に比例して出力電圧が変化してしまう。このため、発電機として動作させ、回生電力を回生する際に、回転数が低く、電源装置の定格電圧を下回る場合には、電力回生できず、捨てざるを得ない場合がある。
そこで、特許文献3に記載するようなバッテリ定格電圧より低いときは昇圧してバッテリを充電させる方法が考えられるが、回生先は二次電池となっている。
従って、特許文献3に記載の制御装置は、モータの発電電圧によらず、バッテリを充電させることができるものの、渋滞時や一般道路走行時には、多頻度の充放電を行うことになり、バッテリの劣化を早める。
本発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、二次電池の劣化を防止するとともに、モータの発電電圧がバッテリ定格電圧より低くなる領域も効率よく回生する車両用の電源装置を提供することを目的としている。
本発明は、第1の蓄電装置と、車両の走行時に駆動トルクを発生し、車両の制動時に回生電力を発生する電動発電機と、前記第1の蓄電装置に接続される第1の電力変換器と、前記第1の電力変換器と前記電動発電機との間に接続され、前記電動発電機を制御するインバータと、前記第1の電力変換器および前記インバータの制御を行う制御装置とを備える車両搭載用の電源装置であって、前記第1の蓄電装置と前記第1の電力変換器との間に、前記第1の蓄電装置に並列に接続された第2の電力変換器と、前記第2の電力変換器に並列に接続され、前記第1の蓄電装置よりも急速な充放電が可能な第2の蓄電装置とを備え、前記制御装置は、前記第2の電力変換器の制御も行うことを特徴とする電源装置である。
本発明は、第1の蓄電装置と、車両の走行時に駆動トルクを発生し、車両の制動時に回生電力を発生する電動発電機と、前記第1の蓄電装置に接続される第1の電力変換器と、前記第1の電力変換器と前記電動発電機との間に接続され、前記電動発電機を制御するインバータと、前記第1の電力変換器および前記インバータの制御を行う制御装置とを備える車両搭載用の電源装置であって、前記第1の蓄電装置と前記第1の電力変換器との間に、前記第1の蓄電装置に並列に接続された第2の電力変換器と、前記第2の電力変換器に並列に接続され、前記第1の蓄電装置よりも急速な充放電が可能な第2の蓄電装置とを備え、前記制御装置は、前記第2の電力変換器の制御も行うことを特徴とする電源装置であるので、第1の蓄電装置の劣化を防止するとともに、モータの発電電圧がバッテリ定格電圧より低くなる領域も効率よく回生することができる。
本発明の実施の形態1における車両搭載用の電源装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における第1の電力変換器の回路構成を示す図である。 本発明の実施の形態1における制御装置の詳細を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における走行状態別の第1および第2の電力変換器の動作状態遷移図である。 本発明の実施の形態1における発進/加速時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における巡航時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における減速(回生制動)時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における停車時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における車両搭載用の電源装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2における制御装置の詳細を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2における走行状態別の二次電池の充電状態および大容量キャパシタの端子電圧の状態遷移図である。 本発明の実施の形態2における発進/加速時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における巡航時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における減速(回生制動)時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3における車両搭載用の電源装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3における制御装置の詳細を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4における車両搭載用の電源装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における減速(回生制動)時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5における車両搭載用の電源装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5における制御装置の詳細を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5における巡航時の二次電池のチャージ処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態6における車両搭載用の電源装置の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について詳細を説明する。なお、図中、同一部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る、車両搭載用の電源装置の概略ブロック図である。本実施の形態1に係る電源装置100は、二次電池101、第1の電力変換器102、インバータ103、電動発電機(MG)104、制御装置105、第2の電力変換器106、大容量キャパシタ107から構成される。
この電源装置100が搭載される車両は、エンジンを搭載しない電気自動車として説明するが、モータとエンジンを併用して走行するハイブリッド自動車に適用しても何ら問題ない。また、このことは、以下の他の実施の形態についても同様である。
ここで、二次電池101は、例えば、エネルギ密度の高いニッケル水素電池やリチウムイオン電池と呼ばれるもので、大容量で比較的低コストであるものの、急速(大電流)充放電、過充放電や多頻度の充放電を行うと劣化しやすいという特性をもつものである。
また、大容量キャパシタ107は、例えば、エネルギ密度が高くない代わりに、二次電池に比べて、急速(大電流)充放電、過充放電や多頻度の充放電に対応可能な電気二重層キャパシタと呼ばれるものである。
二次電池101は直流電圧を第1の電力変換器102へ出力する。また、第1の電力変換器102から出力される直流電圧によって充電される。なお、第1の電力変換器102は、本実施の形態1においては、昇降圧DC/DCコンバータから構成されていることとする。以下で説明する。
図2は、第1の電力変換器102の構成図である。第1の電力変換器102は、駆動用の電力変換器で、リアクトル201と、2つのIGBT(InステップSulatedGateBipolarTranステップSiステップStor)204,205とから構成される。IGBT204,205は、それぞれ、ダイオード202,203を含んでいる。リアクトル201は、二次電池の正極側に一端が接続され、IGBT204,205の接続点に他端が接続される。IGBT204,205は、電源ラインVolと接地ラインGolとの間に直列に接続され、それぞれ、制御装置105からの信号によって制御される。
なお、本実施の形態では、スイッチング素子としてIGBTを用いたが、この限りではない。
また、電源ラインVilと接地ラインGolの間、および、電源ラインVolと接地ラインGolの間には、電圧変動の影響を軽減するための平滑用のコンデンサが設けられる。
第1の電力変換器102は、制御装置105からの制御信号に基づいてIGBT205をスイッチングし、IGBT205がON時には、二次電池101から出力される直流電圧をリアクトル201に蓄積し、IGBT205がOFF時には、当該リアクトル201に蓄積されたエネルギを、ダイオード202を介して、電源ラインVolへ出力することにより昇圧する。
また、第1の電力変換器102は、制御装置105からの制御信号に基づいて、電源ラインVolを介してインバータ103から回生される直流電圧を二次電池101の電圧レベルに降圧して二次電池101を充電する。
インバータ103は、電源ラインVolと接地ラインGolの間に並列に接続される。インバータ103は、制御装置105からの制御信号に基づき、第1の電力変換器102から供給される直流電圧を3相交流電圧に変換して電動発電機104を駆動する。また、インバータ103は、回生制動時、駆動軸からの回転力を受けて電動発電機104が発電した3相交流電圧を、制御装置105からの制御信号に基づき、直流電圧に変換して、第1の電力変換器102へ出力する。
電動発電機104は、例えば、3相交流同期電動機である。電動発電機104は、インバータ103からの制御信号によって、車両を駆動する電動機として動作する。
また、電動発電機104は、車両の回生制動時、回生電圧を発生してインバータ103へ出力する。
第2の電力変換器106はキャパシタ電圧変換用の電力変換器で、その構成は、本実施の形態1では、図2に示した第1の電力変換器102と同一とする。従って、図示は省略し、図2を参照することとする。第2の電力変換器106は、リアクトル206(図2の201に相当)と、ダイオード207,208(図2の202,203に相当)を含む2つのIGBT209,210(図2の204,205に相当)から構成される。リアクトル206は、大容量キャパシタの正極側に一端が接続され、IGBT209,210の接続点に他端が接続される。IGBT209,210は、電源ラインVolと接地ラインGolとの間に直列に接続され、制御装置105からの信号によって制御される。
第2の電力変換器106は、制御装置105からの制御信号に基づいてIGBT209,210をスイッチングし、IGBT210がON時に、大容量キャパシタ107から出力される直流電圧をリアクトル206に蓄積し、IGBT210がOFFの時に、リアクトル206に蓄積されたエネルギをダイオード207を介して出力することにより昇圧する。
また、第2の電力変換器106は、制御装置105からの制御信号に基づいて、第1の電力変換器102を介して、インバータ103から回生される直流電圧を、大容量キャパシタ107の電圧レベルに降圧して、大容量キャパシタ107を充電する。
本回路構成にすることで、電動発電機の駆動時には、昇圧チョッパとしてキャパシタ出力電圧を昇圧することができるとともに、電力回生時には、キャパシタ側から見て電流減となり、効率的に回生を行うことができる。
図3は、制御装置105の詳細を示すブロック図である。制御装置105は、第1の電力変換器制御部301と、第2の電力変換器制御部302と、インバータ制御部303と、二次電池101の充電状態SOCをモニタする二次電池充電状態モニタ部304と、二次電池電圧Vbをモニタする二次電池電圧モニタ部305と、大容量キャパシタ端子電圧Vcをモニタする大容量キャパシタ端子電圧モニタ部306と、電動発電機の発電電圧(第1の電力変換器の出力電圧)Vdをモニタする発電電圧モニタ部307とを備える。
第1の電力変換器制御部301は、二次電池電圧Vb、大容量キャパシタ端子電圧Vc、電動発電機の発電電圧(第1の電力変換器の出力電圧)Vd、および、図示しないECU等から出力された電動発電機104の制御指令値ステップSmgに基づいて、第1の電力変換器102のIGBT204,205をON/OFFするための信号を生成し出力する。
第2の電力変換器制御部302は、二次電池の充電状態SOC、二次電池電圧Vb、大容量キャパシタ端子電圧Vc、および、電動発電機の発電電圧(第1の電力変換器の出力電圧)Vdに基づいて、第2の電力変換器106のIGBT209,210をON/OFFするための信号を生成し出力する。
インバータ制御部303は、電動発電機104の制御指令値ステップSmgおよびモニタした電圧Vd等に基づき、電動発電機を駆動するための制御信号を生成し、インバータ103へ出力する。
次に、電気自動車の発進/加速時および巡航時(駆動時)、減速時(回生制動時)および停車時の各構成要素の動作および制御方法を説明する。
図4は、車両の発進/加速、並びに、巡航および停止時における車速、第1の電力変換器102の駆動状況(DC1の状態)、第2の電力変換器106の駆動状況(DC2の状態)、二次電池の充電状態(SOC)、および、大容量キャパシタ端子電圧107(Vc)の変化の例を示す図である。
発進/加速時の各構成要素の動作および制御方法について、説明する。図4において、発進/加速は、時刻t1〜t3で示される。図5は、発進/加速時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。以下、図5に沿って説明する。
ステップS10では、制御装置105へ入力される車両情報等により、車両の状態が発進または加速であるかを判断する。
ステップS10で、発進または加速であると判断された場合は、ステップS11へ移行する。
ステップS11で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが予め設定された所定の閾値THc1未満であるか否かを判定する。ここで、閾値THc1は、大容量キャパシタ107に蓄積された電力が、駆動に利用できる限界値の電圧に設定されている。
ステップS11で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが、閾値THc1未満であると判断された場合は、ステップS12へ移行する。
ステップS12では、二次電池の充電状態SOCが所定の閾値Tsiより大きいか否かを判定する。SOCは、一般的には、二次電池の充電可能容量に対する充電残量の比率で示され、過充電や過放電を避けるために、例えば、SOCの満充電状態40〜80%程度の所定範囲内で使用される。ここで、Tsiは、SOCの満充電状態40%に相当するような放電可能な限界値である。
ステップS12で、SOCがTsiより大きいと判断されれば、ステップS14、ステップS15へ移行する。
ステップS12で、SOCがTsiより以下であると判断されれば、ステップS16、ステップS17へ移行する。
ステップS11で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが、閾値THc1以上であると判断された場合は、ステップS13へ移行する。
ステップS13では、ステップS12と同様、二次電池の充電状態SOCが所定の閾値Tsiより大きいか否かを判定する。
ステップS13で、SOCがTsiより大きいと判断されれば、ステップS18、ステップS19へ移行する。
ステップS13で、SOCがTsiより以下であると判断されれば、ステップS20、ステップS21へ移行する。
ステップS14、ステップS15では、それぞれ、第1の電力変換器102(以下、DC1とする)を昇圧し、第2の電力変換器106(以下、DC2とする)を停止する。これにより、電力供給は、主として、二次電池101から実施される。図4の時刻t2〜t3がこの状態に相当する。
ステップS16、ステップS17では、それぞれ、第1の電力変換器DC1を停止し、第2の電力変換器DC2を停止する。これにより、第1の電力変換器102で昇圧動作は行われず、二次電池電圧Vbで、電動発電機104が駆動される。
この状態は、二次電池101および大容量キャパシタ107に、走行に充分な電力が残されていない状態で、いわゆる退避走行に相当する。
また、ステップS18、ステップS19では、第1の電力変換器DC1を昇圧し、第2の電力変換器DC2を昇圧する。
理想的には、回生制動後に相当し、発進/加速時にはこの状態に遷移する。図4の時刻t1〜t2がこの状態に相当する。この状態では、二次電池101、および、大容量キャパシタ107の両方から、電動発電機104に電力を供給することができる。ここで第2の電力変換器106は、大容量キャパシタ107によって、二次電池101の急速放電を回避するよう制御するものとする。
ステップS20、ステップS21では、第1の電力変換器DC1を停止し、第2の電力変換器DC2を昇圧する。これにより、ステップS16、ステップS17同様、第1の電力変換器102で昇圧動作は行われず、二次電池電圧Vbで電動発電機104が駆動される。
また、ステップS10で、発進または加速でないと判断された場合には、そのまま処理を終了する。
以上により、発進に要する急速放電をキャパシタ併用で対応することで、二次電池の劣化を防止することができる。
巡航時の各構成要素の動作および制御方法について、説明する。図4において、巡航は、時刻t3〜t6で示される。図6は、巡航時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。以下、図6に沿って説明する。
ステップS30では、制御装置105へ入力される車両情報等により、巡航であるかを判断する。例えば、図4で加速が終了する時刻t3から所定時間の車速変動を見て、時刻t4の時点で判断される(すなわち、車速が、時刻t3〜t4までの間、一定であれば、巡航であると判断する)。
ステップS30で、巡航であると判断された場合は、ステップS31へ移行する。
ステップS31で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが予め設定された所定の閾値THc2未満であるか否かを判定する。ここで、閾値THc2は、次回減速時(回生制動時)に、二次電池101が大容量キャパシタ107よりも先に満充電とならないために必要だと予測される大容量キャパシタ端子電圧に設定する。
ステップS31で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが、閾値THc2未満であると判断された場合は、ステップS32へ移行する。
ステップS32では、二次電池の充電状態SOCが所定の閾値Tsiより大きいか否かを判定する。
ステップS32で、SOCがTsi以下と判断されれば、ステップS33へ移行する。
ステップS33で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが所定の閾値THc1未満であるか否かを判定する。
ステップS33で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが、閾値THc1未満であると判断された場合は、ステップS39、ステップS40へ移行する。
ステップS33で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが、閾値THc1以上であると判断された場合は、ステップS41、ステップS42へ移行する。
ステップS32で、SOCがTsiより大きいと判断されれば、ステップS34へ移行する。ステップS34は、次回減速時(回生制動時)に、二次電池101が大容量キャパシタ107よりも先に満充電とならないための二次電池101からキャパシタ107へのチャージ処理である。減速時(回生制動時)に、二次電池101が大容量キャパシタ107よりも先に満充電となると、二次電池101の過充電を抑制するために、第1の電力変換器102が停止されるとともに、回生制動が中止される。その場合、大容量キャパシタ107に電力が回生できる場合でも、電力を無駄にしてしまうことになる。
ステップS35で、SOCがTsmより大きいと判断されれば、ステップS43、ステップS44へ移行する。
ステップS35で、SOCがTsm以下であると判断されれば、ステップS45、ステップS46へ移行する。
ステップS31で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが閾値THc2以上であると判断された場合は、ステップS36へ移行する。
ステップS36で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが、所定の閾値THc2より大きいか否かを判定する。
ステップS36で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが所定の閾値THc2より大きい、すなわち大容量キャパシタ端子電圧Vcが所定の閾値THc2と等しくない、と判断されれば、ステップS37へ移行する。
ステップS37では、ステップS32と同様、二次電池の充電状態SOCが所定の閾値Tsiより大きいか否かを判定する。
ステップS37で、SOCがTsiより大きいと判断されれば、ステップS47、ステップS48へ移行する。
ステップS37で、SOCがTsiより以下であると判断されれば、ステップS49、ステップS50へ移行する。
ステップS36で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが所定の閾値THc2より以下、すなわち大容量キャパシタ端子電圧Vcが所定の閾値THc2と等しいと判断されれば、ステップS38へ移行する。
ステップS38では、ステップS32と同様、二次電池の充電状態SOCが所定の閾値Tsiより大きいか否かを判定する。
ステップS38で、SOCがTsiより大きいと判断されれば、ステップS51、ステップS52へ移行する。
ステップS38で、SOCがTsiより以下であると判断されれば、ステップS53、ステップS54へ移行する。
ステップS39、ステップS40では、第1の電力変換器DC1を停止し、第2の電力変換器DC2を停止する。これにより、第1の電力変換器で昇圧動作は行われず、二次電池電圧Vbで、電動発電機104が駆動される。
この状態は、二次電池101およびキャパシタ107に、走行に充分な電力が残されていない状態で、いわゆる退避走行に相当する。
ステップS41、ステップS42では、第1の電力変換器DC1を停止し、第2の電力変換器DC2を昇圧する。これにより、第1の電力変換器で昇圧動作は行われず、二次電池電圧Vbで、電動発電機104が駆動される。
ステップS43、ステップS44では、第1の電力変換器102(以下、DC1とする)を昇圧し、第2の電力変換器106(以下、DC2とする)を停止する。これにより、電力供給は主として二次電池101から実施される。
ステップS45、ステップS46では、第1の電力変換器DC1を昇圧し、第2の電力変換器DC2を降圧する。この状態は、二次電池101の充電状態が充分であり、キャパシタ107を充電する余裕がある状態である。図4の時刻t4〜t5がこの状態に相当する。これにより、二次電池101より、第1の電力変換器に供給される電力の一部が、第2の電力変換器を介して、キャパシタ107に充電される。
これにより、次回減速時(回生制動時)に、二次電池101が大容量キャパシタ107よりも先に満充電とならないように、二次電池101とキャパシタ107の充電容量のバランスが確保できる。
ステップS47、ステップS48では、第1の電力変換器DC1を昇圧し、第2の電力変換器DC2を昇圧する。
理想的には、回生制動後に相当し、発進/加速時にはこの状態に遷移する。この状態では、二次電池101およびキャパシタ107の両方から、電動発電機104に電力を供給することができる。ここで、第2の電力変換器106は、大容量キャパシタ107によって、二次電池101の急速放電を回避するよう制御するものとする。
ステップS49、ステップS50では、第1の電力変換器DC1を停止し、第2の電力変換器DC2を昇圧する。これにより、ステップS41、ステップS42同様、第1の電力変換器102で昇圧動作は行われず、二次電池電圧Vbで、電動発電機104が駆動される。
ステップS51、ステップS52では、第1の電力変換器DC1を昇圧し、第2の電力変換器DC2を停止する。これにより、ステップS43、ステップS44同様、電力供給は主として二次電池101から実施される。
ステップS53、ステップS54では、第1の電力変換器DC1を停止し、第2の電力変換器DC2を昇圧する。これにより、ステップS41、ステップS42同様、第1の電力変換器102で昇圧動作は行われず、二次電池電圧Vbで、電動発電機104が駆動される。この状態は、巡航が長時間継続して二次電池101のSOCが所定値より低減した場合である。
ステップS30で、巡航でないと判断された場合には、そのまま処理を終了する。
なお、加速が行われることが予測できる場合は、ステップS53、ステップS54同様、大容量キャパシタ107に蓄積しておいた電力を用いて走行するようにしてもよい。
以上により、次回減速時(回生制動時)に、二次電池101が大容量キャパシタ107よりも先に満充電とならないように、二次電池101とキャパシタ107の充電容量のバランスが確保でき、本構成において、回生制動による電力を無駄なく回生できるようにする。
本実施の形態では、二次電池101から大容量キャパシタ107へのチャージについて記載したが、必要に応じて、大容量キャパシタ107から二次電池101へのチャージを行うようにしても良い。
減速時(回生制動時)の各構成要素の動作および制御方法について、説明する。図4において、減速(回生制動)は、時刻t6〜t9で示される。図7は、減速時(回生制動時)における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。以下、図7に沿って説明する。
ステップS60では、制御装置105へ入力される車両情報等により、減速(回生制動)であるかを判断する。
ステップS60で、減速(回生制動)であると判断された場合は、ステップS61へ移行する。
ステップS61で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが予め設定された所定の閾値THc3未満であるか否かを判定する。ここで、閾値THc3は、キャパシタに回生可能な電力の最大値に設定する。
ステップS61で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが、閾値THc3未満であると判断された場合は、ステップS62へ移行する。
ステップS62では、大容量キャパシタ107がチャージ中(以下、キャパシタチャージ中とする。)であるか否かを判断する。ここで、キャパシタチャージ中とは、巡航時に記載した、次回減速時(回生制動時)に、二次電池101が大容量キャパシタ107よりも先に満充電とならないような、二次電池101と大容量キャパシタ107の充電容量のバランスが確保できておらず、減速(回生制動)中に、二次電池101が大容量キャパシタ107よりも先に満充電となってしまった際の、二次電池⇒キャパシタへの充電処理をさす。
ステップS62で、キャパシタチャージ中でないと判断されれば、ステップS63へ移行する。
ステップS63で、二次電池101の充電状態SOCが、予め設定された所定の閾値TSaより小さいと判断されれば、ステップS66、ステップS67へ移行する。ここで、閾値TSaは、上述のステップS12で説明したSOCの満充電状態80%程度に相当するものである。
ステップS63で、SOCがTsa以上であると判断されれば、ステップS64(ステップS68、ステップS69)へ移行する。
ステップS62で、チャージ処理中であると判断されれば、ステップS64(ステップS68、ステップS69)へ移行する。
ステップS65では、ステップS63と同様、SOCがTsaより小さいかどうかを判断する。
ステップS65で、SOCがTsaより小さいと判断されれば、ステップS70、ステップS71へ移行する。
ステップS65で、SOCがTsa以上であると判断されれば、ステップS72、ステップS73へ移行する。
ステップS66、ステップS67では、第1の電力変換器DC1を降圧し、第2の電力変換器DC2を降圧する。これにより、減速(回生制動)時のエネルギを、二次電池101と大容量キャパシタ107で蓄積する。理想的には、回生制動開始直後にはこの状態に遷移する。図4の時刻t6〜t7がこの状態に相当する。この状態では、二次電池101および大容量キャパシタ107の両方へ、電動発電機104の発電電力を回生することができる。ここで第2の電力変換器DC2は、大容量キャパシタ107によって、二次電池101の急速充電を回避するよう制御するものとする。さらに、第2の電力変換器DC2は、二次電池101が大容量キャパシタ107より先に満充電とならないように制御される。
ステップS68、ステップS69では、第1の電力変換器DC1を停止し、第2の電力変換器DC2を降圧する。図4の時刻t7〜t8がこの状態に相当する。このとき、制御装置105は、同時に回生を弱め、第2の電力変換器DC2を、二次電池101から大容量キャパシタ107へのチャージが行われるように制御する。これにより、回生が弱められるとともに、第1の電力変換器DC1の降圧動作は行われず、二次電池101から大容量キャパシタ107間への電力移動のみが行われる。この結果、所定時間経過ののち、二次電池101側に充電余裕ができ、回生動作を再開することができ、回生の無駄を低減できる。
ステップS70、ステップS71では、第1の電力変換器DC1を降圧し、第2の電力変換器DC2を停止する。この状態は、大容量キャパシタ107が満充電で、二次電池101に充電可能な状態である。図4の時刻t8〜t9がこの状態に相当する。
ステップS72、ステップS73では、第1の電力変換器DC1を停止し、第2の電力変換器DC2を停止する。この状態は、大容量キャパシタ107も二次電池101も満充電で、回生不可能な状態である。
ステップS60で、減速(回生制動)でないと判断された場合には、そのまま処理を終了する。
停車時の各構成要素の動作および制御方法について説明する。図4において、停車中の処理の記載は省略する。図8は、停車時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。以下、図8に沿って説明する。
ステップS80では、制御装置105へ入力される車両情報等により、停車であるかを判断する。
ステップS80で、停車であると判断された場合は、ステップS81へ移行する。
ステップS81では、停車中は電動発電機104との電力供受が不要となるため、第1の電力変換器DC1を停止する。
ステップS81の次に、ステップS82へ移行する。
ステップS82では、大容量キャパシタ端子電圧Vcが所定の閾値THc2未満であるか否かを判定する。
ステップS82で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが、閾値THc2未満であると判断された場合は、ステップS83へ移行する。
ステップS83では、二次電池101および大容量キャパシタ107が双方の電力バランスをとるための、大容量キャパシタ107から二次電池101へのチャージ(以下、(B)チャージとする。)が済んだか否かを判定する。
ステップS83で、二次電池101のチャージ、すなわち(B)チャージが済みと判定されれば、終了する。
ステップS83で、二次電池101のチャージ、すなわち(B)チャージが済んでいないと判断されれば、ステップS84へ移行する。
ステップS84で、SOCがTsmより大きいと判断されれば、ステップS87へ移行する。
ステップS84で、SOCがTsmより以下であると判断されれば、ステップS88へ移行する。
ステップS82で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが閾値THc2以上であると判断された場合は、ステップS85へ移行する。
ステップS85では、二次電池101および大容量キャパシタ107が双方の電力バランスをとるための、二次電池101から大容量キャパシタ107へのチャージ(以下、(C)チャージとする。)が済んだか否かを判定する。
ステップS85で、大容量キャパシタ107のチャージ、すなわち(C)チャージが済みと判定されれば、終了する。
ステップS85で、大容量キャパシタ107のチャージ、すなわち(C)チャージが済んでいないと判断されれば、ステップS86へ移行する。
ステップS86で、SOCが予め設定された所定の閾値Tsmより大きいと判断されれば、ステップS89へ移行する。
ステップS86で、SOCがTsmより以下であると判断されれば、ステップS90へ移行する。
ステップS87は、二次電池101から大容量キャパシタ107への充電が必要であると判断された状態であり、第2の電力変換器DC2を降圧する。これにより、二次電池101から大容量キャパシタ107へ電力を供給する。これにより、次回減速時(回生制動時)に、二次電池101が大容量キャパシタ107よりも先に満充電とならないように、二次電池101と大容量キャパシタ107の充電容量のバランスが確保する。
ステップS88またはステップS89は、二次電池101から大容量キャパシタ107への充電、および、大容量キャパシタ107から二次電池101への充電が不要であると判断された状態であり、第2の電力変換器DC2を停止し、終了する。
ステップS90は、大容量キャパシタ107から二次電池101への充電が必要であると判断された状態であり、第2の電力変換器DC2を昇圧する。これにより、大容量キャパシタ107から二次電池101へ電力を供給する。これにより、次回発進/加速時に二次電池101の過放電を抑制できる。
ステップS80で、停車でないと判断された場合には、そのまま処理を終了する。
車両の停止時については、特に記載をしなかったが、車両が走行を継続しない状態となった場合には、大容量キャパシタ107の残電力を二次電池101へチャージするような形としても良い。
なお、図4の時刻t9〜t10は、電動発電機104の発電電圧が、二次電池101の電圧を下回り、回生されない領域である。
これにより、回減速時(回生制動時)に、二次電池101が大容量キャパシタ107よりも先に満充電とならないように、二次電池101と大容量キャパシタ107の充電容量のバランスが確保できるとともに、次回発進/加速時に二次電池101の過放電を抑制できる。
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、回生時または駆動時に、二次電池101および大容量キャパシタ107を併用することで、二次電池101の急速(大電流)充放電、あるいは、過放電や多頻度の充放電を抑制でき、二次電池101の劣化を防止することができる。また、大容量キャパシタ107の電圧変換用の第2の電力変換器106としてDC/DCコンバータを用いることで、キャパシタ容量を必要以上に大きくせず、コスト及びシステム搭載性が良くなる。さらに、大容量キャパシタ107とキャパシタ電圧変換用の第2の電力変換器106を、二次電池101と駆動用の第1の電力変換器102との間に搭載することで、キャパシタ電圧変換用の第2の電力変換器106の容量を比較的小さくすることができる。また、大容量キャパシタ107と二次電池101との間で電力移動をさせる場合に、駆動用の第1の電力変換器102とインバータ103との間に大容量キャパシタ107とキャパシタ電圧変換用の第2の電力変換器106とを搭載する構成に比べて、電力の経路において電力変換器がひとつ分減るため、比較的効率良く充電することができる。
また、制御装置105が、大容量キャパシタ107の電圧をモニタするキャパシタ電圧モニタ手段306と、二次電池101の充電状態をモニタする二次電池充電状態モニタ手段304とを備え、回生制動時に、二次電池充電状態モニタ手段304とキャパシタ電圧モニタ手段306の出力に応じて、二次電池101の充電状態が、大容量キャパシタ107よりも先に満充電とならないように、第2の電力変換器106を制御するようにしたので、二次電池101の充電状態と大容量キャパシタ107の電圧とをモニタし、双方の充電状態に応じて、第1または第2の電力変換回路102,106を制御することで、システム全体の回生効率を上げることができる。
また、制御装置105は、大容量キャパシタ107の電圧をモニタするキャパシタ電圧モニタ手段306と、二次電池101の充電状態をモニタする二次電池充電状態モニタ手段304とを備え、回生制動時に、二次電池充電状態モニタ手段304の出力から二次電池101が満充電と判断され、かつ、キャパシタ電圧モニタ手段306の出力から大容量キャパシタ107に回生余裕があると判断されたときは、回生制動を弱め、二次電池101から大容量キャパシタ107へのチャージを行うよう第2の電力変換器106を制御し、二次電池101に充電余裕ができたときに、回生制動を再開するよう第2の電力変換器106を制御するようにしたので、二次電池101の充電状態と、大容量キャパシタ107の電圧をモニタし、双方の充電状態に応じて、第1または第2の電力変換回路102,106を制御することで、システム全体の回生効率をあげることができる。
さらに、制御装置105は、大容量キャパシタ107の電圧をモニタするキャパシタ電圧モニタ手段306と、二次電池101の充電状態をモニタする二次電池充電状態モニタ手段304とを備え、巡航時または停車時に、二次電池充電状態モニタ手段304の出力とキャパシタ電圧モニタ手段306の出力から、次回回生制動時に二次電池101の充電状態が大容量キャパシタ107より先に満充電となると判断される場合は、二次電池101から大容量キャパシタ107へのチャージを行い、充電状態の補正を行うよう第2の電力変換器106を制御するようにしたので、二次電池101の充電状態と、大容量キャパシタ107の電圧をモニタし、双方の充電状態に応じて、第1または第2の電力変換回路102,106を制御することで、システム全体の回生効率をあげることができる。
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2に係る車両の電源装置の概略ブロック図である。本実施の形態2に係る車両搭載用の電源装置100は、二次電池101、第1の電力変換器102、インバータ103、電動発電機(MG)104、制御装置105、大容量キャパシタ107、切り替えスイッチ108から構成される。
本実施の形態における電源装置100は、実施の形態1で示した図1の第2の電力変換器106を設けずに、切り替えスイッチ108を追加した構成である。他の構成については、実施の形態1と同じである。なお、実施の形態1と同一の構成・動作となるものについては、説明を省略する。
第1の電力変換器102は、上述の実施の形態1の図2に示した構成と同じ構成を有している。第1の電力変換器102は、二次電池101または大容量キャパシタ107から出力される直流電圧を、制御装置105からの制御信号に基づいて、IGBT205をスイッチングし、IGBT205がON時に、リアクトル201に蓄積されたエネルギを、IGBT205がOFFの時にダイオード202を介して電源ラインVolへ出力することにより昇圧する。
本回路構成にすることで電動発電機の駆動時には、昇圧チョッパとして二次電池101または大容量キャパシタ107の出力電圧を昇圧することができるとともに、電力回生時には、大容量キャパシタ107側から見て電流減となり、効率的に回生を行うことができる。
図10は、本実施の形態における制御装置105の詳細を示すブロック図である。制御装置105は、第1の電力変換器制御部301と、切り替えスイッチ制御部308と、インバータ制御部303と、二次電池101の充電状態SOCをモニタする二次電池充電状態モニタ部304と、二次電池電圧Vbをモニタする二次電池電圧モニタ部305と、大容量キャパシタ端子電圧Vcをモニタするキャパシタ電圧モニタ部306と、電動発電機104の発電電圧(第1の電力変換器102の出力電圧)Vdをモニタする発電電圧モニタ部307とを備える。
第1の電力変換器制御部301は、二次電池電圧Vb、大容量キャパシタ端子電圧Vc、電動発電機の発電電圧(第1の電力変換器の出力電圧)Vd、および、図示しないECU等から出力された電動発電機104の制御指令値ステップSmgに基づいて、第1の電力変換器102のIGBT204,205をON/OFFするための信号を生成し出力する。
切り替えスイッチ制御部308は、二次電池101の充電状態SOC、二次電池電圧Vb、大容量キャパシタ端子電圧Vc、および、電動発電機104の発電電圧(第1の電力変換器の出力電圧)Vdに基づいて、切り替えスイッチ108の切り替えを行う信号を生成し出力する。なお、切り替えスイッチ108は、第1の電力変換器102に一端が接続され、2つの端子のうちの一方が二次電池101に、他方が大容量キャパシタ107に接続されており、第1の電力変換器102の接続先を、二次電池101または大容量キャパシタ107のいずれか一方に切り替えるためのスイッチである。
インバータ制御部303は、電動発電機104の制御指令値ステップSmgおよびモニタした電圧Vd等に基づき、電動発電機104を駆動するための制御信号を生成し、インバータ103へ出力する。
次に、電気自動車の発進/加速時および巡航時(駆動時)、減速時(回生制動時)および停車時の各構成要素の動作および制御方法を説明する。
図11は、本実施の形態における車両の発進/加速、巡航、および、停止時における、車速、切り替え108の状態(SWの状態)、二次電池101の充電状態(SOC)、および、大容量キャパシタ端子電圧107(Vc)の変化の例を示す図である。
発進/加速時の各構成要素の動作および制御方法について説明する。図11において、発進/加速は、時刻t1〜t3で示される。図12は、発進/加速時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。以下、図12に沿って説明する。
ステップS10〜ステップS14、ステップS16、ステップS18、ステップS20は、図5に示した実施の形態1の各ステップと同様であるので、説明は一部省略する。
ステップS12で、二次電池101の充電状態SOCが、所定の閾値Tsiより大きいと判断されれば、ステップS14、ステップS501へ移行する。
ステップS12で、SOCがTsiより以下であると判断されれば、ステップS16、ステップS502へ移行する。
ステップS13で、SOCがTsiより大きいと判断されれば、ステップS18、ステップS503へ移行する。
ステップS13で、SOCがTsiより以下であると判断されれば、ステップS20、ステップS504へ移行する。
ステップS14、ステップS501では、第1の電力変換器DC1を昇圧し、切り替えスイッチ108(以下、SWとする)を二次電池101側(以下、二次電池B側とする)へ切り替える。これにより、電力供給は二次電池101から実施される。図11の時刻t2〜t3がこの状態に相当する。
ステップS16、ステップS502では、第1の電力変換器DC1を停止し、切り替えスイッチSWを二次電池B側へ切り替える。これにより、第1の電力変換器DC1で昇圧動作は行われず、二次電池電圧Vbで、電動発電機104が駆動される。この状態は、二次電池101およびキャパシタ107に、走行に充分な電力が残されていない状態で、いわゆる退避走行に相当する。
ステップS18、ステップS503では、第1の電力変換器DC1を昇圧し、切り替えスイッチSWを大容量キャパシタ107側(以下、キャパシタC側とする)へ切り替える。理想的には、回生制動後に相当し、発進/加速時にはこの状態に遷移する。図11の時刻t1〜t2がこの状態に相当する。この状態では、大容量キャパシタ107から、電動発電機104に電力を供給することができる。これにより、二次電池101の急速放電を回避できる。
ステップS20、ステップS504では、第1の電力変換器DC1を停止し、キャパシタC側へ切り替える。これにより、第1の電力変換器DC1で昇圧動作は行われず、大容量キャパシタ端子電圧Vcで、電動発電機104が駆動される。
以上により、発進に要する急速放電を大容量キャパシタ107で対応することで、二次電池101の劣化を防止することができる。
巡航時の各構成要素の動作および制御方法について、説明する。図11において、巡航は、時刻t3〜t6で示される。図13は、巡航時における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。以下、図13に沿って説明する。
ステップS30、ステップS32、ステップS33、ステップS39、ステップS41、ステップS43は、図6に示した実施の形態1の各ステップと同様であるので、説明は一部省略する。
ステップS32では、二次電池101の充電状態SOCが予め設定された所定の閾値Tsiより大きいか否かを判定する。
ステップS32で、SOCがTsi以下と判断されれば、ステップS43、ステップS603へ移行する。
ステップS32で、SOCがTsiより大きいと判断されれば、ステップS33へ移行する。
ステップS33で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが予め設定された所定の閾値THc1未満であるか否かを判定する。
ステップS33で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが閾値THc1未満であると判断された場合は、ステップS39、ステップS601へ移行する。
ステップS33で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが閾値THc1以上であると判断された場合は、ステップS41、ステップS602へ移行する。
ステップS39、ステップS601では、第1の電力変換器DC1を停止し、切り替えスイッチSWを二次電池B側へ切り替える。これにより、第1の電力変換器DC2で昇圧動作は行われず、二次電池電圧Vbで、電動発電機104が駆動される。
この状態は、二次電池101および大容量キャパシタ107に、走行に充分な電力が残されていない状態で、いわゆる退避走行に相当する。
ステップS41、ステップS602では、第1の電力変換器DC1を停止し、切り替えスイッチSWをキャパシタC側へ切り替える。これにより、第1の電力変換器DC1で昇圧動作は行われず、大容量キャパシタ端子電圧Vcで、電動発電機104が駆動される。
ステップS43、ステップS603では、第1の電力変換器DC1を昇圧し、切り替えスイッチSWを二次電池B側へ切り替える。これにより、電力供給は二次電池101から実施される。
減速時(回生制動時)の各構成要素の動作および制御方法について、説明する。図11において、減速(回生制動)は、時刻t6〜t9で示される。図14は、減速時(回生制動時)における制御装置105の処理の概要を示すフローチャートである。以下、図14に沿って説明する。
ステップS60では、制御装置105へ入力される車両情報等により、減速(回生制動)であるかを判断する。
ステップS60で、減速(回生制動)であると判断された場合は、ステップS701へ移行する。
ステップS701で、発電電動機104の発電電圧Vdが、予め設定された所定の閾値THdより大きいか否かを判定する。ここで、閾値THdは、二次電池電圧Vbより大きい、二次電池101に充電可能な電圧の最大値に設定する。
ステップS701で、発電電圧Vdが、所定の閾値THdより大きければ、ステップS61へ移行する。
ステップS61で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが予め設定された所定の閾値THc3未満であるか否かを判定する。ここで、閾値THc3は、キャパシタに回生可能な電力の最大値に設定する。
ステップS61で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが閾値THc3未満であると判断された場合は、ステップS63へ移行する。
ステップS63で、SOCが予め設定された所定の閾値Tsa未満か否かが判定され、SOCが閾値Tsa未満と判断されれば、ステップS66、ステップS703へ移行する。ここで、閾値Tsaは、上述の実施の形態1のステップS12で説明したSOCの満充電状態80%程度に相当する値である。
ステップS63で、SOCがTsa以上であると判断されれば、ステップS68、ステップS704へ移行する。
ステップS61で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが閾値THc3以上と判断された場合は、ステップS65へ移行する。
ステップS65では、ステップS63と同様、SOCがTsaより小さいかどうかを判断する。
ステップS65で、SOCがTsaより小さいと判断されれば、ステップS70、ステップS705へ移行する。
ステップS65で、SOCがTsa以上であると判断されれば、ステップS72、ステップS706へ移行する。
ステップS701で、発電電圧Vdが所定の閾値THd以下ならば、ステップS702へ移行する。ここで、ステップS702以下の処理は、電動発電機104の発電電圧Vdが、二次電池101の電圧Vbを下回り、二次電池101への充電ができない状態である。
ステップS702で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが所定の閾値THc3未満であるか否かを判定する。ここで、閾値THc3は、大容量キャパシタ107に回生可能な電力の最大値に設定する。
ステップS702で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが閾値THc3未満であると判断された場合は、ステップS707、ステップS708へ移行する。
ステップS702で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが閾値THc3以上と判断された場合は、ステップS709、ステップS710へ移行する。
ステップS66、ステップS703では、第1の電力変換器DC1を降圧し、切り替えスイッチSWを二次電池B側へ切り替える。これにより、減速(回生制動)時のエネルギを、二次電池101で蓄積する。図11の時刻t6〜t8がこの状態に相当する。本実施の形態では、キャパシタ容量を大きくしない前提で、減速(回生制動)開始時は、二次電池101へ充電するように構成したが、大容量キャパシタ107のキャパシタ容量を大きめに設定し、二次電池101の急速充電を回避するよう大容量キャパシタ107への充電を優先するように構成しても良い。
ステップS68、ステップS704では、第1の電力変換器DC1を停止し、切り替えスイッチSWをキャパシタC側へ切り替える。
ステップS70、ステップS705では、ステップS66、ステップS703と同様、第1の電力変換器DC1を降圧し、切り替えスイッチSWを二次電池B側へ切り替える。
ステップS72では、第1の電力変換器DC1を停止する。この状態は、大容量キャパシタ107も二次電池101も満充電で、回生不可能な状態である。この状態にあるときは電動発電機104の回生動作を停止し、次回発進/加速に備え、例えば、ステップS706で、切り替えスイッチSWをキャパシタC側へ切り替える。
ステップS707、ステップS708では、第1の電力変換器DC1を降圧し、切り替えスイッチSWをキャパシタC側へ切り替える。この状態は、電動発電機104の発電電圧Vdが、二次電池101の電圧Vbを下回り、二次電池101への充電ができない状態で、大容量キャパシタ107への充電を行うようにする。これにより、二次電池101への充電ができない回生電力を大容量キャパシタ107へ回生でき、回生の無駄を低減できる。図11の時刻t9〜t10がこの状態に相当する。
ステップS709では、第1の電力変換器DC1を停止する。この状態は、二次電池101への充電ができず、かつ、大容量キャパシタ107も満充電となっている状態である。この状態にあるときは電動発電機104の回生動作を停止し、次回発進/加速に備え、例えば、ステップS710で、切り替えスイッチSWをキャパシタC側へ切り替える。
ステップS60で、減速(回生制動)でないと判断された場合には、そのまま処理を終了する。
以上により、電動発電機104の発電電圧Vdが、二次電池101の電圧Vbを下回り、二次電池101への充電ができない場合にも、大容量キャパシタ107への充電を行うよう切り替えスイッチ108を切り替え、第1の電力変換器102を制御することで、回生の無駄を低減できる。
以上のように、本実施の形態によれば、上述の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、切り替えスイッチ108を設けて、二次電池101と大容量キャパシタ107とを切り替えることができるようにすることで、二次電池101および大容量キャパシタ107を独立して使用することができ、それぞれへの効率的な充放電を可能とする。
また、制御手段105が、発電電動機104の電力回生時の発電電圧をモニタする発電電圧モニタ手段307を備え、発電電圧モニタ手段307の出力に応じて、発電電圧モニタ手段307の出力が二次電池101の電圧よりも高い場合は、第1の電力変換器102を二次電池101側に接続し、発電電圧モニタ手段307の出力が二次電池101の電圧よりも低い場合は、第1の電力変換器102を大容量キャパシタ107側に接続するようにしたので、電動発電機104の発電電圧に応じて、第1の電力変換器102との接続を二次電池101または大容量キャパシタ107に切り替えることで、二次電池101よりも発電電圧が低い領域も効率よく回生できる。また、電動発電機104の発電電圧が低い領域を大容量キャパシタ107で回生することによって、電動発電機104の回転数があがらないような渋滞時や一般道走行時において、二次電池101への充電頻度を低減することができ、二次電池101の劣化を防止することができる。
実施の形態3.
図15は、本発明の実施の形態3に係る車両搭載用の電源装置の概略ブロック図である。本実施の形態に係る電源装置100の構成は、上述の実施の形態2で示した図9の構成に、実施の形態1で示した図1の第2の電力変換器106を追加したものである。
第2の電力変換器106の構成は、実施の形態1に示すものと同等である。本実施の形態では、実施の形態2に示す動作において、減速時(回生制動時)は第2の電力変換器106をキャパシタ電圧モニタ部306の出力に応じて降圧動作をし、発進/加速時は第2の電力変換器106をキャパシタ電圧モニタ部306の出力に応じて昇圧するものである。
図16は、本実施の形態3における制御装置105の詳細を示すブロック図である。実施の形態2で示した図10の構成に、さらに、実施の形態1で示した図3の第2の電力変換器制御部302を追加した構成となっている。
以下で、本実施の形態における車両の発進/加速、巡航、減速(回生制動)時における各構成要素の動作および制御方法について、実施の形態2と異なる部分について説明する。なお、本構成においては、停車時には、何も処理を行わないものとする。発進/加速時における制御装置105の処理は、図12に示すものを以下のように変更したものである。従って、図12を参照し、ここでは図示を省略する。
ステップS501およびステップS502の切り替えスイッチSWを二次電池B側へ切り替える各ステップの前に、制御装置105が第2の電力変換器106を停止させるように制御するステップを設ける。また、ステップS503およびステップS504の切り替えスイッチをキャパシタC側へ切り替える各ステップの後に、制御装置105が第2の電力変換器106を昇圧するように制御するステップを設ける。このとき、例えば、二次電池電圧101まで昇圧する。
巡航時における制御装置105の処理は、図13に示すものを以下のように変更したものである。従って、図13を参照し、ここでは図示を省略する。
ステップS601およびステップS603の切り替えスイッチSWを二次電池B側へ切り替える各ステップの前に、制御装置105が第2の電力変換器106を停止させるように制御するステップを設ける。また、ステップS602の切り替えスイッチSWをキャパシタC側へ切り替えるステップの後に、制御装置105が第2の電力変換器106を昇圧するように制御するステップを設ける。このとき、例えば、二次電池電圧まで昇圧する。
減速時(回生制動)時における制御装置105の処理は、図14に示すものを以下のように変更したものである。従って、図14を参照し、ここでは図示を省略する。
ステップS703およびステップS705の切り替えスイッチSWを二次電池B側へ切り替える各ステップの前に、制御装置105が第2の電力変換器106を停止させるように制御するステップを設ける。また、ステップS704、ステップS706、ステップS708、および、ステップS710の切り替えスイッチSWをキャパシタC側へ切り替える各ステップの後に、制御装置105が第2の電力変換器106を大容量キャパシタ端子電圧Vcに応じて降圧するように制御するステップを設ける。
これにより、本実施の形態においては、上述の実施の形態1および実施の形態2の効果に加え、さらに、大容量キャパシタ107および第1の電力変換器102の容量を低減し、小型・低コスト化できる他、キャパシタ充放電の効率をあげることができる。
また、制御手段105が、発電電動機104の電力回生時の発電電圧をモニタする発電電圧モニタ手段307を備え、発電電圧モニタ手段307の出力に応じて、発電電圧モニタ手段307の出力が二次電池101の電圧よりも高い場合は、第1の電力変換器102を二次電池101側に接続し、発電電圧モニタ手段307の出力が二次電池101の電圧よりも低い場合は、第1の電力変換器102を大容量キャパシタ107側に接続するようにしたので、電動発電機104の発電電圧に応じて、第1の電力変換器102との接続を二次電池101または大容量キャパシタ107に切り替えることで、二次電池101よりも発電電圧が低い領域も効率よく回生できる。また、電動発電機104の発電電圧が低い領域を大容量キャパシタ107で回生することによって、電動発電機104の回転数があがらないような渋滞時や一般道走行時において、二次電池101への充電頻度を低減することができ、二次電池101の劣化を防止することができる。
実施の形態4.
図17は、本発明の実施の形態4に係る車両搭載用の電源装置の概略ブロック図である。本実施の形態に係る電源装置100の構成は、上述の実施の形態3に示す構成の切り替えスイッチ108を、2つの切り替えスイッチ(切り替えスイッチ109および切り替えスイッチ110)に変更したものである。もしくは、実施の形態1において二次電池101および(第2の電力変換器106を介する)大容量キャパシタ107の接続をそれぞれON/OFFできる構成に変更したものである。
切り替えスイッチ109は、第1の電力変換器102と二次電池101との間に設けられ、それらの接続のON/OFFを切り替える。また、切り替えスイッチ110は、第1の電力変換器102と第2の電力変換器106との間に設けられ、それらの接続のON/OFFを切り替える。
これにより、上述の実施の形態3の動作に加えて、実施の形態1で説明した、二次電池101から大容量キャパシタ107へ、または、大容量キャパシタ107から二次電池101へのチャージ処理が可能となる。
本実施の形態4における制御装置105の詳細を示すブロック図は、上述の実施の形態3で示した図16と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以下で、実施の形態1を参照して、異なる部分について説明する。
発進/加速時における制御装置105の処理は、図5に示すものを以下のように変更したものである。従って、図5を参照し、ここでは図示を省略する。
ステップS14におけるDC1の昇圧動作のステップ、および、ステップS16におけるDC1の停止動作のステップの後に、制御装置105が切り替えスイッチSW109をONするステップを設ける。
ステップS15およびステップS17におけるDC2の停止動作のステップの後に、制御装置105が切り替えスイッチSW110をOFFするステップを設ける。
すなわち、図12に示す切り替えSW108をB側へ切り替えるステップと同じ接続状態になるように、切り替えSW109,110を動作させる。
ステップS18におけるDC1の昇圧動作のステップ、および、ステップS20におけるDC1の停止動作のステップの後に、制御装置105が切り替えスイッチSW109をOFFするステップを設ける。
ステップS19およびステップS21におけるDC2の昇圧動作の各ステップの前に、制御装置105が切り替えスイッチSW110をONするステップを設ける。
すなわち、図12に示す切り替えSW108をC側へ切り替えるステップと同じ接続状態になるように、切り替えSW109,110を動作させる。
巡航時における制御装置105の処理は、図6に示すものを以下のように変更したものである。従って、図6を参照し、ここでは図示を省略する。
ステップS43、ステップS45、ステップS47、ステップS51におけるDC1の昇圧動作の各ステップ、および、ステップS39におけるDC1の停止動作のステップの後に、制御装置105が切り替えスイッチSW109をONするステップを設ける。
ステップS40、ステップS44、ステップS52におけるDC2の停止動作の各ステップ、ステップS46のDC2の降圧動作のステップ、ステップS48のDC2の昇圧動作のステップの後に、制御装置105が切り替えスイッチSW110をOFFするステップを設ける。
すなわち、図13に示す切り替えSW108をB側へ切り替えるステップと同じ接続状態になるように、切り替えSW109,110を動作させる。
ステップS41、ステップS49、ステップS53におけるDC1の停止動作の各ステップの後に、制御装置105が切り替えスイッチSW109をOFFするステップを設ける。
ステップS42、ステップS50、ステップS54におけるDC2の昇圧動作のステップの前に、制御装置105が切り替えスイッチSW110をONするステップを設ける。
すなわち、図13に示す切り替えSW108をC側へ切り替えるステップと同じ接続状態になるように、切り替えSW109,110を動作させる。
図18は、減速時(回生制動)時における制御装置105の処理の概略を示すフローチャートである。本動作は、図7および図14を組み合わせたもので、重複する部分については説明を省略する。
ステップS63で、二次電池101の充電状態SOCが予め設定された所定の閾値Tsaより小さいと判断されれば、ステップS751、ステップS66、ステップS752、ステップS67へ移行する。ここで、閾値Tsaは、上述の図5のステップS12で説明したSOCの満充電状態80%程度に相当するものである。
ステップS63で、SOCがTsa以上であると判断されれば、ステップS64(ステップS68、ステップS753、ステップS754、ステップS69)へ移行する。
ステップS65では、ステップS63と同様、SOCがTsaより小さいかどうかを判断する。
ステップS65で、SOCがTsaより小さいと判断されれば、ステップS755、ステップS70、ステップS71、ステップS756へ移行する。
ステップS65で、SOCがTsa以上であると判断されれば、ステップS72、ステップS757、ステップS73、ステップS758へ移行する。
ステップS702で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが、予め設定された所定の閾値THc3未満であるか否かを判定する。ここで、閾値THc3は、キャパシタに回生可能な電力の最大値に設定する。
ステップS702で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが閾値THc3未満であると判断された場合は、ステップS759、ステップS707、ステップS760、ステップS761へ移行する。
ステップS702で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが閾値THc3以上と判断された場合は、ステップS709、ステップS762、ステップS763、ステップS764へ移行する。
ステップS751、ステップS66、ステップS752、ステップS67では、切り替えスイッチSW109をオンした後、第1の電力変換器DC1を降圧し、切り替えスイッチSW110をオンした後、第2の電力変換器DC2を降圧する。これにより、減速(回生制動)時のエネルギを、二次電池とキャパシタで蓄積する。理想的には、回生制動開始直後にはこの状態に遷移する。この状態では、二次電池101および大容量キャパシタ107の両方へ、電動発電機104の発電電力を回生することができる。ここで、第2の電力変換器DC2は、大容量キャパシタ107によって、二次電池101の急速充電を回避するよう制御するものとする。さらに、第2の電力変換器DC2は、二次電池101が大容量キャパシタ107より先に満充電とならないように制御される。
ステップS68、ステップS753、ステップS754、ステップS69では、第1の電力変換器DC1を停止した後、切り替えスイッチSW109をオフし、切り替えスイッチSW110をオンした後、第2の電力変換器DC2を降圧する。このとき、制御装置105は、同時に回生を弱め、第2の電力変換器DC2を、二次電池101から大容量キャパシタ107へのチャージが行われるように制御される。これにより、回生が弱められるとともに、第1の電力変換器DC1の降圧動作は行われず、二次電池101から大容量キャパシタ107間への電力移動のみが行われる。この結果、所定時間経過ののち、二次電池101側に充電余裕ができ、回生動作を再開することができ、回生の無駄を低減できる。
ステップS755、ステップS70、ステップS71、ステップS756では、切り替えスイッチSW109をオンした後、第1の電力変換器DC1を降圧し、第2の電力変換器DC2を停止した後、切り替えスイッチステップSW110をオフする。この状態は、大容量キャパシタ107が満充電で、二次電池101に充電可能な状態である。
ステップS72、ステップS757、ステップS73、ステップS758では、第1の電力変換器DC1を停止した後、切り替えスイッチSW109をオフし、第2の電力変換器DC2を停止した後、切り替えスイッチSW110をオフする。この状態は、大容量キャパシタ107も二次電池101も満充電で、回生不可能な状態である。
ステップS759、ステップS707、ステップS760、ステップS761では、切り替えスイッチSW109をオンした後、第1の電力変換器DC1を降圧し、切り替えスイッチSW110をオンした後、第2の電力変換器DC2を降圧する。この状態は、電動発電機104の発電電圧Vdが、二次電池101の電圧Vbを下回り、二次電池101への充電ができない状態で、大容量キャパシタ107への充電を行うようにする。これにより、二次電池101への充電ができない回生電力を大容量キャパシタ107へ回生でき、回生の無駄を低減できる。
ステップS709、ステップS762、ステップS763、ステップS764では、第1の電力変換器DC1を停止した後、切り替えスイッチSW109をオンし、第2の電力変換器DC2を停止した後、切り替えスイッチSW110をオンする。この状態は、二次電池101への充電ができず、かつ、大容量キャパシタ107も満充電となっている状態である。この状態にあるときは電動発電機104の回生動作を停止し、次回発進/加速に備え、切り替えスイッチSW109,110をオンする。
停車時における制御装置105の処理は、図8に示すものを以下のように変更したものである。従って、図8を参照し、ここでは図示を省略する。
ステップS87におけるDC2の降圧動作のステップの前およびステップS90におけるDC2の昇圧動作の前に、制御装置105が切り替えスイッチSW109および110をONするステップを設ける。
ステップS88およびステップS89におけるDC2の停止動作の各ステップの後、および、ステップS83およびステップS85におけるチャージ済へ分岐後に、制御装置105が切り替えスイッチSW109,110をONするステップを設ける。これは、次回の発進/加速時に備えるもので、特にこの方法に限ったものではない。
以上により、本実施の形態によれば、上述の実施の形態1〜3に示す効果が得られるとともに、さらに、本実施の形態においては、切り替えスイッチを2つ設けるようにして、二次電池101および大容量キャパシタ107の接続をそれぞれ別個にON/OFFできる構成にしたので、第1または第2の電力変換器102,106を停止している間に起こる無駄な放電を抑制できる。
また、切り替えスイッチ109,110は、第1の電力変換器102と二次電池101および第2の電力変換器106の両方との接続を別個に可能とする構成であって、大容量キャパシタ107から、第2の電力変換器106を介して、二次電池101を充電可能な構成としたので、大容量キャパシタ107から二次電池101を充電することを可能にすることで、必要な場合に、大容量キャパシタ107の余剰電力を二次電池101へ供給することができる。
実施の形態5.
図19は、本発明の実施の形態5に係る車両搭載用の電源装置の概略ブロック図である。本実施の形態に係る電源装置100の構成は、上述の実施の形態2で図9に示した構成に、第3の電力変換器111を追加した構成となっている。
図20は、本実施の形態5における制御装置105の詳細を示すブロック図である。当該構成は、上述の実施の形態2の図10の構成に、第3の電力変換器制御部309を追加した構成となっている。
以下で、本実施の形態における車両の発進/加速、巡航、減速(回生制動)時における各構成要素の動作および制御方法は、上述の実施の形態2に示すものと同様であるので、説明は省略する。
本実施の形態では、車両の巡航時に、大容量キャパシタ107の残電力を第3の電力変換器111を介して二次電池101へチャージする。図21は、巡航時のチャージ処理の概要を示すフローチャートである。以下、図にそって説明する。
巡航時のチャージ処理は、例えば、図13に示すステップS43、ステップS603の状態の時に実施する。
ステップS801では、二次電池101の充電状態SOCが予め設定された所定の閾値Tsaより小さいか否かを判定する。
ステップS801で、二次電池の充電状態SOCが所定の閾値Tsaより小さいと判断されれば、ステップS802へ移行する。
ステップS802では、大容量キャパシタ端子電圧Vcが予め設定された所定の閾値THc1より小さいか否かを判定する。
ステップS802で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが所定の閾値THc1より小さいと判断されれば、ステップS803へ移行する。
ステップS802で、大容量キャパシタ端子電圧Vcが所定の閾値THc1以上と判断されれば、ステップS804へ移行する。
ステップS803では、第3の電力変換器111(以下、DC3とする)を停止させ、チャージ処理は行わない。
ステップS804では、第3の電力変換器DC3を昇圧させ、大容量キャパシタ107の残電力を二次電池101へ供給する。
ステップS801で、二次電池の充電状態SOCが所定の閾値Tsa以上と判断されれば、終了する。
以上により、二次電池101による巡航中に、大容量キャパシタ107に余剰電力がある場合には、二次電池101の充電状態SOCに応じて、二次電池101へ供給することで、無駄な電力をなくし、かつ、二次電池101の過放電を抑制できる。
なお、急な加速が入ることが予測される場合に、第3の電力変換器111を動作させ、二次電池101の急速放電を抑制するようにしても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、上述の実施の形態1〜4と同様の効果が得られるとともに、さらに、二次電池101と大容量キャパシタ107との間に設けられ、大容量キャパシタ107から二次電池101を充電するための第3の電力変換器111を備えるようにしたので、大容量キャパシタ107から二次電池101を充電することを可能にしたことで、必要な場合に、大容量キャパシタ107の余剰電力を二次電池101へ供給することができる。
実施の形態6.
図22は、本発明の実施の形態6に係る車両搭載用の電源装置の概略ブロック図である。本実施の形態に係る電源装置100の構成は、上述の実施の形態5で示した、第3の電力変換器111を、車両が停止している場合に、車両の外部の商用電源から充電するための車載充電器900の一部として利用するものである。
図22中、車載充電器900は、整流回路901、車載充電用のインバータ902、および、車載充電用のコンバータ903で構成される。車載充電器900を構成する要素のうち、インバータ902およびコンバータ903を、第3の電力変換器111として利用する。
これにより、大容量キャパシタ107から二次電池101を充電する回路に車載充電器900を利用することで、新たにDC/DCコンバータを設けず、大容量キャパシタ107の余剰電力を二次電池101の充電に利用できる。また、走行中に、二次電池101からも電動発電機104へ電力を供給しつつ、大容量キャパシタ107から二次電池101を充電することができる。
第1の電力変換器102が故障した場合に、車載充電器900を利用して、電動発電機104の駆動/回生ができる構成としても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、上述の実施の形態1〜5と同様の効果が得られるとともに、大容量キャパシタ107から二次電池101を充電する回路に車載充電器900を利用することで、新たにDC/DCコンバータを設けず、大容量キャパシタ107の余剰電力を二次電池101の充電に利用することができる。また、走行中に、二次電池101からも電動発電機104へ電力を供給しつつ、大容量キャパシタ107から二次電池101を充電することができる。
100 電源装置、101 二次電池、102 第1の電力変換器、103 インバータ、104 電動発電機(MG)、105 制御装置、106 第2の電力変換器、107 大容量キャパシタ、108,109,110 切り替えスイッチ、111 第3の電力変換器、201 リアクトル、202,203 ダイオード、204,205 IGBT、301 第1の電力変換器制御部、302 第2の電力変換器制御部、303 インバータ制御部、304 二次電池充電状態モニタ部、305 二次電池電圧モニタ部、306 キャパシタ電圧モニタ部、307 発電電圧モニタ部、308 切り替えスイッチ制御部、309 第3の電力変換器制御部、900 車載充電器、901 整流器、902 インバータ、903 コンバータ。

Claims (11)

  1. 第1の蓄電装置と、
    車両の走行時に駆動トルクを発生し、車両の制動時に回生電力を発生する電動発電機と、
    前記第1の蓄電装置に接続される第1の電力変換器と、
    前記第1の電力変換器と前記電動発電機との間に接続され、前記電動発電機を制御するインバータと、
    前記第1の電力変換器および前記インバータの制御を行う制御装置と
    を備える車両搭載用の電源装置であって、
    前記第1の蓄電装置と前記第1の電力変換器との間に、前記第1の蓄電装置に並列に接続された第2の電力変換器と、
    前記第2の電力変換器に並列に接続され、前記第1の蓄電装置よりも急速な充放電が可能な第2の蓄電装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記第2の電力変換器の制御も行うことを特徴とする電源装置。
  2. 前記第1の電力変換器と前記第1の蓄電装置および前記第2の電力変換器との間に設けられ、前記第1の電力変換器の接続を、前記第1の蓄電装置側および前記第2の電力変換器を介する前記第2の蓄電装置側のいずれか一方へ切り替えるスイッチを備えることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 第1の蓄電装置と、
    車両の走行時に駆動トルクを発生し、前記車両の制動時に回生電力を発生する電動発電機と、
    前記第1の蓄電装置に接続される第1の電力変換器と、
    前記第1の電力変換器と前記電動発電機との間に接続され、前記電動発電機を制御するインバータと、
    前記第1の電力変換器および前記インバータの制御を行う制御装置と
    を備える車両搭載用の電源装置であって、
    前記第1の蓄電装置と前記第1の電力変換器との間に並列に接続され、前記第1の蓄電装置よりも急速な充放電が可能な第2の蓄電装置と、
    前記第1の電力変換器と前記第1の蓄電装置および前記第2の蓄電装置との間に設けられ、前記第1の電力変換器の接続を、前記第1の蓄電装置側および前記第2の蓄電装置側のいずれか一方へ切り替えるスイッチと
    を備えることを特徴とする電源装置。
  4. 前記発電電動機の電力回生時の発電電圧をモニタする発電電圧モニタ手段を備え、
    前記制御装置は、前記発電電圧モニタ手段の出力に応じて、前記スイッチを制御することを特徴とする請求項2または3に記載の電源装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記発電電圧モニタ手段の出力が前記第1の蓄電装置の電圧よりも高い場合は、前記第1の電力変換器を前記第1の蓄電装置側に接続し、
    前記発電電圧モニタ手段の出力が前記第1の蓄電装置の電圧よりも低い場合は、前記第1の電力変換器を前記第2の蓄電装置側に接続する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の電源装置。
  6. 前記スイッチは、前記第1の電力変換器と前記第1の蓄電装置および前記第2の電力変換器の両方との接続を別個に可能とする構成であって、
    前記第2の蓄電装置から、前記第2の電力変換器を介して、前記第1の蓄電装置を充電可能な構成とした
    ことを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  7. 前記第1の蓄電装置と前記第2の蓄電装置との間に設けられ、前記第2の蓄電装置から前記第1の蓄電装置を充電するための第3の電力変換器を備えることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  8. 前記車両の外部から前記第1の蓄電装置を充電するための車載充電装置を備え、
    前記車載充電装置は、
    外部から入力される商用交流電源を整流する車載充電器用整流回路と、
    前記車載充電器用整流回路の出力を前記商用電源とは異なる周波数の交流出力に変換する車載充電器用インバータと、
    前記インバータの出力を前記第1の蓄電装置を充電するための直流電圧に変換するための車載充電器用コンバータと
    から構成され、
    前記第3の電力変換器は、前記車載充電器用インバータ及び前記車載充電器用コンバータとで構成される
    ことを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  9. 前記制御装置は、
    前記第2の蓄電装置の電圧をモニタする第2の蓄電装置電圧モニタ手段と、
    前記第1の蓄電装置の充電状態をモニタする第1の蓄電装置充電状態モニタ手段と
    を備え、
    回生制動時に、
    前記第1の蓄電装置充電状態モニタ手段と前記第2の蓄電装置電圧モニタ手段の出力に応じて、前記第1の蓄電装置の充電状態が、前記第2の蓄電装置よりも先に、満充電とならないように、前記第2の電力変換器を制御することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  10. 前記制御装置は、
    前記第2の蓄電装置の電圧をモニタする第2の蓄電装置電圧モニタ手段と、
    前記第1の蓄電装置の充電状態をモニタする第1の蓄電装置充電状態モニタ手段と
    を備え、
    回生制動時に、
    前記第1の蓄電装置充電状態モニタ手段の出力から前記第1の蓄電装置が満充電と判断され、かつ、前記第2の蓄電装置電圧モニタ手段の出力から前記第2の蓄電装置に回生余裕があると判断されたときは、回生制動を弱め、前記第1の蓄電装置から前記第2の蓄電装置へのチャージを行うよう前記第2の電力変換器を制御し、前記第1の蓄電装置に充電余裕ができたときに、回生制動を再開するよう前記第2の電力変換器を制御することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  11. 前記制御装置は、
    前記第2の蓄電装置の電圧をモニタする第2の蓄電装置電圧モニタ手段と、
    前記第1の蓄電装置の充電状態をモニタする第1の蓄電装置充電状態モニタ手段と
    を備え、
    巡航時または停車時に、
    前記第1の蓄電装置充電状態モニタ手段の出力と前記第2の蓄電装置電圧モニタ手段の出力から、次回回生制動時に前記第1の蓄電装置の充電状態が前記第2の蓄電装置より先に満充電となると判断される場合は、前記第1の蓄電装置から前記第2の蓄電装置へのチャージを行い、充電状態の補正を行うよう前記第2の電力変換器を制御することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
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