JP2010272925A - 情報処理装置、符号化方法、及びフレーム同期方法 - Google Patents

情報処理装置、符号化方法、及びフレーム同期方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010272925A
JP2010272925A JP2009120712A JP2009120712A JP2010272925A JP 2010272925 A JP2010272925 A JP 2010272925A JP 2009120712 A JP2009120712 A JP 2009120712A JP 2009120712 A JP2009120712 A JP 2009120712A JP 2010272925 A JP2010272925 A JP 2010272925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
data
encoding
transmission
header
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009120712A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Maeda
毅 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2009120712A priority Critical patent/JP2010272925A/ja
Priority to KR1020100044091A priority patent/KR20100124659A/ko
Priority to EP10250904A priority patent/EP2254296A2/en
Priority to CN201010176360.9A priority patent/CN101895371B/zh
Priority to US12/778,572 priority patent/US8831112B2/en
Publication of JP2010272925A publication Critical patent/JP2010272925A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/38Synchronous or start-stop systems, e.g. for Baudot code
    • H04L25/40Transmitting circuits; Receiving circuits
    • H04L25/49Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems
    • H04L25/4917Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems using multilevel codes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/38Synchronous or start-stop systems, e.g. for Baudot code
    • H04L25/40Transmitting circuits; Receiving circuits
    • H04L25/49Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems
    • H04L25/4904Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems using self-synchronising codes, e.g. split-phase codes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Abstract

【課題】伝送効率を低下させずに確実にフレーム同期を確立することが可能な情報処理装置を提供すること。
【解決手段】送信データに対してデータの先頭位置を示すヘッダを付加するヘッダ付加部と、前記ヘッダ付加部でヘッダが付加された送信データを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成する符号化部と、前記符号化部を制御して前記ヘッダ区間の符号化周期を変更する周期変更部と、前記周期変更部による制御を受けつつ前記符号化部により生成された符号化データを送信する符号化データ送信部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、符号化方法、及びフレーム同期方法に関する。
携帯電話やノート型のパーソナルコンピュータ(以下、ノートPC)等の情報処理装置は、ユーザが操作する本体部分と、情報が表示される表示部分とを接続するヒンジ部分に可動部材が用いられていることが多い。ところが、ヒンジ部分には多数の信号線や電力線が配線されており、配線の信頼性を維持する工夫が求められる。まず、考えられるのが、ヒンジ部分を通る信号線の数を減らすことである。そこで、本体部分と表示部分との間においては、パラレル伝送方式ではなく、シリアル伝送方式でデータの伝送処理が行われるようにする。シリアル伝送方式を用いると、信号線の本数が低減されると共に、さらに電磁妨害(EMI;Electro Magnetic Interference)が低減されるという効果も得られる。
さて、シリアル伝送方式の場合、データは符号化されてから伝送される。その際、符号化方式としては、例えば、NRZ(Non Return to Zero)符号方式やマンチェスター符号方式、或いは、AMI(Alternate Mark Inversion)符号方式等が用いられる。例えば、下記の特許文献1には、バイポーラ符号の代表例であるAMI符号を利用してデータ伝送する技術が開示されている。また、同文献には、データクロックを信号レベルの中間値で表現して伝送し、受信側で信号レベルに基づいてデータクロックを再生する技術が開示されている。また、下記の特許文献2には、シリアライザからデシリアライザへ伝送された信号を受信側でフレーム同期させる技術が開示されている。特に、同文献には、送信フレームに同期コードを付加して伝送し、受信側で同期確立に要する処理負荷を低減させる技術が開示されている。
特開平3−109843号公報 特開2008−148221号公報
しかしながら、ノートPCのような情報処理装置においては、上記の符号を用いるシリアル伝送方式を用いても、依然としてヒンジ部分に配線される信号線の本数が多い。例えば、ノートPCの場合、表示部分に伝送されるビデオ信号の他、LCDを照明するためのLEDバックライトに関する配線が存在し、これらの信号線を含めると数十本程度の信号線がヒンジ部に配線されることになる。但し、LCDは、Liquid Crystal Displayの略である。また、LEDは、Light Emitting Diodeの略である。
こうした問題点に鑑み、直流成分を含まず、かつ、受信信号からクロック成分を容易に抽出することが可能な符号化方式(以下、新方式)が開発された。この新方式に基づいて生成された伝送信号は直流成分を含まないため、直流電源に重畳して伝送することができる。さらに、この伝送信号から極性反転周期を検出することにより、受信側でPLLを用いずにクロックを再生することが可能になる。そのため、複数の信号線を纏めることが可能になり、信号線の本数を減らすことができると共に、消費電力及び回路規模の低減が実現される。但し、PLLは、Phase Locked Loopの略である。
このような新方式に係る多値符号を用いた高速データ伝送方式においても、正しくデータを復号するためには受信側でフレーム同期を確立する必要がある。例えば、上記の特許文献2には、フレームの先頭に付加されたヘッダ部分にKコードやコンマ符号等の同期コードを設け、この同期コードを用いて受信側でフレーム同期を確立する方法が記載されている。しかしながら、このような方法を用いると、同期コードの検出精度がヘッダ部分の既知ビット系列の長さに依存するため、ヘッダ部分を十分な長さに設定しないと誤同期してしまう。例えば、既存ビット系列の長さが8ビットの場合、1/2=1/256の確率で誤同期が発生してしまう。また、誤同期の確率を低減させるために既存ビット系列の長さを長くすると、1フレームに占めるヘッダ部分の割合が大きくなり、伝送効率が低下してしまう。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、伝送効率を低下させずに、より確実にフレーム同期を確立することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、符号化方法、及びフレーム同期方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、送信データに対し、当該送信データの先頭位置を示すヘッダを付加して送信フレームを生成するフレーム生成部と、前記フレーム生成部で生成された送信フレームを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成する符号化部と、前記符号化部を制御してヘッダの区間における符号化周期を変更する周期変更部と、前記符号化部で生成された符号化データに伝送路符号化を施し、前記第1のビット値を複数の第1の振幅レベルで表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅レベルとは異なる第2の振幅レベルで表現し、連続して同じ振幅レベルをとらず、かつ、クロックの半周期毎に振幅レベルの極性が反転する符号化信号を生成する伝送路符号化部と、を備える、情報処理装置が提供される。
また、前記フレーム生成部は、前記送信データのビット長に関わらず、所定のビット長を有するヘッダを前記送信データに付加して送信フレームを生成するように構成されていてもよい。
また、上記の情報処理装置は、前記伝送路符号化部で生成された符号化信号を送信する信号送信部と、前記信号送信部により送信された符号化信号を受信する信号受信部と、前記信号受信部で受信された符号化信号の振幅レベルを検出する振幅検出部と、前記振幅検出部による検出結果から、前記所定の符号化方式における符号則違反に該当する振幅パターンを検出する符号則違反検出部と、前記符号則違反検出部で検出された振幅パターンの位置に基づいて前記送信データの先頭位置を検出するヘッダ検出部と、をさらに備えていてもよい。
また、上記の情報処理装置は、前記振幅検出部による検出結果から、前記符号化信号に対して前記所定の符号化方式の符号則に基づく復号処理を施して復号データを生成する復号部と、前記復号部で生成された復号データから、前記ヘッダ検出部で検出された送信データの先頭位置を基準に当該送信データに相当する区間のデータを抽出するデータ抽出部と、をさらに備えていてもよい。
また、上記の情報処理装置は、前記フレーム生成部、前記符号化部、前記周期変更部、前記伝送路符号化部、及び前記信号送信部を有し、パラレルデータをシリアルデータに変換して前記送信データとして前記符号化部に入力し、前記周期変更部による制御を受けて前記符号化部により生成された符号化データを前記伝送路符号化部に入力し、当該伝送路符号化部で生成された符号化信号を前記信号送信部により送信するシリアライザと;所定の信号線路を介して前記シリアライザに接続され、前記信号受信部、前記振幅検出部、前記符号則違反検出部、前記ヘッダ検出部、前記復号部、及び前記データ抽出部を有し、前記所定の信号線路を通じて伝送された伝送信号を前記信号受信部で受信し、前記信号受信部で受信した伝送信号から前記振幅検出部で振幅レベルを検出し、当該検出結果に基づいて前記符号則違反検出部により符号則違反を検出すると共に、前記復号部により復号データを生成し、前記符号則違反の検出結果に基づいて前記ヘッダ検出部により送信データの先頭位置を検出し、当該検出結果を用いて前記データ抽出部により前記復号データから前記送信データに相当するデータを抽出し、当該データをパラレル化して出力するデシリアライザと;により構成されていてもよい。
また、前記符号化データは、バイポーラ符号、デューティ100%のAMI(Alternate Mark Inversion)符号、又はパーシャル・レスポンス符号であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、送信データに対してデータの先頭位置を示すヘッダを付加するヘッダ付加部と、前記ヘッダ付加部でヘッダが付加された送信データを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成する符号化部と、前記符号化部を制御して前記ヘッダ区間の符号化周期を変更する周期変更部と、前記周期変更部による制御を受けつつ前記符号化部により生成された符号化データを送信する符号化データ送信部と、を備える、情報処理装置が提供される。
また、上記の情報処理装置は、前記符号化データ送信部により送信された符号化データを受信する符号化データ受信部と、前記符号化データ受信部で受信された符号化データから前記所定の符号化方式における符号則違反を検出する符号則違反検出部と、前記符号則違反検出部で検出された符号則違反の位置に基づいて前記ヘッダの位置を検出するヘッダ検出部と、をさらに備えていてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、送信データに対し、当該送信データの先頭位置を示すヘッダを付加して送信フレームを生成するフレーム生成ステップと、前記ヘッダの区間と前記送信データの区間とで符号化周期を変更しつつ、前記フレーム生成ステップで生成された送信フレームを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成する符号化ステップと、前記符号化ステップで生成された符号化データに伝送路符号化を施し、前記第1のビット値を複数の第1の振幅レベルで表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅レベルとは異なる第2の振幅レベルで表現し、連続して同じ振幅レベルをとらず、かつ、クロックの半周期毎に振幅レベルの極性が反転する符号化信号を生成する伝送路符号化ステップと、を含む、符号化方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、送信データに対してデータの先頭位置を示すヘッダを付加するヘッダ付加ステップと、前記ヘッダの区間と前記送信データの区間とで符号化周期を変更しつつ、前記ヘッダ付加ステップでヘッダが付加された送信データを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成する符号化ステップと、を含む、符号化方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、送信データに対してデータの先頭位置を示すヘッダを付加するヘッダ付加ステップと、前記ヘッダの区間と前記送信データの区間とで符号化周期を変更しつつ、前記ヘッダ付加ステップでヘッダが付加された送信データを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成する符号化ステップと、前記符号化ステップで生成された符号化データを送信する送信ステップと、前記送信ステップで送信された符号化データを受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信された符号化データから前記所定の符号化方式における符号則違反を検出する符号則違反検出ステップと、前記符号則違反検出ステップで検出された符号則違反の位置に基づいて前記ヘッダの位置を検出するヘッダ検出ステップと、を含む、フレーム同期方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、伝送効率を低下させずに、より確実にフレーム同期を確立することが可能になる。
パラレル伝送方式を採用した携帯端末の構成例を示す説明図である。 シリアル伝送方式を採用した携帯端末の構成例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る携帯端末の機能構成例を示す説明図である。 同実施形態に係る伝送路符号化方法の一例を示す説明図である。 同実施形態に係るフレーム生成部及びエンコーダの機能構成をより詳細に示した説明図である。 同実施形態に係る伝送路符号化方法、及びヘッダ部分の符号化方法の一例を示す説明図である。 AMI符号則をベースとする同実施形態に係る伝送路符号則の一例を示す説明図である。 AMI符号則をベースとする同実施形態に係る伝送路符号化方法の一例を示す説明図である。 同実施形態に係るデコーダ及びフレーム同期部の機能構成をより詳細に示した説明図である。 同実施形態に係る復号方法、及びフレーム同期方法の一例を示す説明図である。 同実施形態に係る同期パターンの検出方法の一例を示す説明図である。 同実施形態の一変形例に係る伝送路符号化方法の一例を示す説明図である。 同実施形態の一変形例に係る復号方法、及びフレーム同期方法の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[説明の流れについて]
ここで、以下に記載する本発明の実施形態に関する説明の流れについて簡単に述べる。まず、図1を参照しながら、パラレル伝送方式を採用した携帯端末100の装置構成について簡単に説明する。この中で、パラレル伝送方式に関する問題点について指摘する。次いで、図2を参照しながら、シリアル伝送方式を採用した携帯端末130の装置構成について簡単に説明する。
次いで、図3を参照しながら、本発明の一実施形態に係る携帯端末130の機能構成について説明する。この中で、図4を参照しながら、同実施形態に係る伝送路符号化方法について説明する。また、図5を参照しながら、同実施形態に係る携帯端末130の構成要素である伝送路符号化部154の機能について詳細に説明する。さらに、図6、図7を参照しながら、同実施形態に係る同期コードの符号化方法について説明する。
そして、図8、図9を参照しながら、同実施形態に係る携帯端末130の構成要素である伝送路復号部176の機能構成について詳細に説明する。また、図10、図11を参照しながら、同実施形態に係る同期コードの検出方法について説明する。次いで、図12を参照しながら、同実施形態に係る同期コードの符号化方法について一変形例を参照しつつ説明を補足する。さらに、図13を参照しながら、同実施形態に係る同期コードの検出方法について一変形例を参照しつつ説明を補足する。最後に、本実施形態の技術的思想について纏め、当該技術的思想から得られる作用効果について簡単に説明する。
(説明項目)
1:はじめに
1−1:パラレル伝送方式を採用した携帯端末100の装置構成
1−2:シリアル伝送方式を採用した携帯端末130の装置構成
2:実施形態
2−1:携帯端末130の機能構成
2−1−1:全体的な機能構成
2−1−2:送信側の詳細な機能構成
2−1−3:受信側の詳細な機能構成
2−2:符号化方法
2−3:フレーム同期方法
2−4:変形例(符号化方法、フレーム同期方法)
3:まとめ
<1:はじめに>
まず、本発明の一実施形態に係る技術について詳細な説明をするに先立ち、同実施形態が解決しようとする課題について簡単に説明する。
[1−1:パラレル伝送方式を採用した携帯端末100の装置構成]
まず、図1を参照しながら、パラレル伝送方式を採用した携帯端末100の装置構成について簡単に説明する。図1は、パラレル伝送方式を採用した携帯端末100の装置構成の一例を示す説明図である。図1には、携帯端末100の一例として携帯電話が模式的に描画されている。しかし、以下で説明する技術の適用範囲は携帯電話に限定されない。例えば、ノートPC等の情報処理装置や各種の携帯型電子機器にも適用可能である。
図1に示すように、携帯端末100は、主に、表示部102と、液晶部104(LCD)と、接続部106と、操作部108と、ベースバンドプロセッサ110(BBP)と、パラレル信号線路112と、により構成される。但し、LCDは、Liquid Crystal Displayの略である。なお、表示部102を表示側、操作部108を本体側と呼ぶ場合がある。なお、ここでは説明の都合上、パラレル信号線路112を介して映像信号が伝送されるケースを例に挙げる。もちろん、パラレル信号線路112を介して伝送される信号の種類はこれに限定されず、例えば、制御信号や音声信号等もある。
図1に示すように、表示部102には、液晶部104が設けられている。そして、液晶部104には、パラレル信号線路112を介して伝送された映像信号が入力される。そして、液晶部104は、入力された映像信号に基づいて映像を表示する。また、接続部106は、表示部102と操作部108とを接続する部材である。この接続部106を形成する接続部材は、例えば、表示部102をZ−Y平面内で180度回転できる構造を有する。また、この接続部材は、X−Z平面内で表示部102が回転可能に形成されていてもよい。この場合、携帯端末100は折り畳みできる構造になる。なお、この接続部材は、自由な方向に表示部102を可動にする構造を有していてもよい。
ベースバンドプロセッサ110は、携帯端末100の通信制御、及びアプリケーションの実行機能を提供する演算処理部である。ベースバンドプロセッサ110から出力されるパラレル信号は、パラレル信号線路112を通じて表示部102の液晶部104に伝送される。パラレル信号線路112には、多数の信号線が配線されている。例えば、携帯電話の場合、この信号線数nは50本程度である。また、映像信号の伝送速度は、液晶部104の解像度がQVGAの場合、130Mbps程度となる。そして、パラレル信号線路112は、接続部106を通るように配線されている。
つまり、接続部106には、パラレル信号線路112を形成する多数の信号線が配線されている。上記のように、接続部106の可動範囲を広げると、その動きによりパラレル信号線路112に損傷が発生する危険性が高まる。その結果、パラレル信号線路112の信頼性が損なわれてしまう。一方で、パラレル信号線路112の信頼性を維持しようとすると、接続部106の可動範囲が制約されてしまう。こうした理由から、接続部106を形成する可動部材の自由度、及びパラレル信号線路112の信頼性を両立させる目的で、シリアル伝送方式が携帯電話等に採用されることが多くなってきている。また、放射電磁雑音(EMI)の観点からも、伝送線路のシリアル化が進められている。
[1−2:シリアル伝送方式を採用した携帯端末130の装置構成]
そこで、図2を参照しながら、シリアル伝送方式を採用した携帯端末130の装置構成について簡単に説明する。図2は、シリアル伝送方式を採用した携帯端末130の装置構成の一例を示す説明図である。図2には、携帯端末130の一例として携帯電話が模式的に描画されている。しかし、以下で説明する技術の適用範囲は携帯電話に限定されない。例えば、ノートPC等の情報処理装置や各種の携帯型電子機器にも適用可能である。また、図1に示したパラレル伝送方式の携帯端末100と実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。
図2に示すように、携帯端末130は、主に、表示部102と、液晶部104(LCD)と、接続部106と、操作部108とを有する。さらに、携帯端末130は、ベースバンドプロセッサ110(BBP)と、パラレル信号線路132、136と、シリアル信号線路134と、シリアライザ150と、デシリアライザ170とを有する。
携帯端末130は、上記の携帯端末100とは異なり、接続部106に配線されたシリアル信号線路134を通じてシリアル伝送方式により映像信号を伝送している。そのため、操作部108には、ベースバンドプロセッサ110から出力されたパラレル信号をシリアル化するためのシリアライザ150が設けられている。一方、表示部102には、シリアル信号線路134を通じて伝送されるシリアル信号をパラレル化するためのデシリアライザ170が設けられている。
シリアライザ150は、ベースバンドプロセッサ110から出力され、かつ、パラレル信号線路132を介して入力されたパラレル信号をシリアル信号に変換する。シリアライザ150により変換されたシリアル信号は、シリアル信号線路134を通じてデシリアライザ170に入力される。シリアル信号が入力されると、デシリアライザ170は、入力されたシリアル信号を元のパラレル信号に復元する。そして、デシリアライザ170は、パラレル信号線路136を通じてパラレル信号を液晶部104に入力する。
シリアル信号線路134には、例えば、NRZデータが単独で伝送されるか、或いは、データ信号とクロック信号とが一緒に伝送される。また、シリアル信号線路134の配線数kは、図1の携帯端末100が有するパラレル信号線路112の配線数nよりも大幅に少ない(1≦k≪n)。例えば、配線数kは、数本程度まで削減することができる。そのため、シリアル信号線路134が配線される接続部106の可動範囲に関する自由度は、パラレル信号線路112が配線される接続部106に比べて非常に大きい。さらに、シリアル信号線路134は高い信頼性を有する。シリアル信号線路134を流れるシリアル信号には、通常、LVDS等の差動信号が用いられる。但し、LVDSは、Low Voltage Differential Signalの略である。
以上、携帯端末130の装置構成について簡単に説明した。シリアル伝送方式を採用した携帯端末130の全体的な装置構成は概ね上記の通りである。しかしながら、接続部106に配線される信号線の本数をどの程度低減させることができるかは、シリアル信号線路134に流れる信号の形態に依存する。そして、この信号の形態を決定するのがシリアライザ150及びデシリアライザ170である。以下、シリアライザ150及びデシリアライザ170の構成を中心に、携帯端末130の機能について詳細に説明するが、ここで従来の機器内データ伝送における問題点について整理しておくことにする。
(課題の整理)
機器内データ伝送における問題点の一つは、先に述べた通り、接続部106の配線数が多いと可動部材の動きが制限されたり、断線の危険性が増して信頼性が損なわれてしまうという点にある。この問題に対する解決策として、まず、上記のようなシリアル伝送方式が採用された。しかし、シリアル伝送方式を採用しても、電源線等を接続部106に配線する必要があり、依然として配線数が多いという問題がある。さらに、上記の携帯端末130のように小型の電子機器の場合、消費電力量を極力低減したいという要求がある。これまで、受信側でクロックを再生する際には、PLLが用いられていた。しかし、PLLを駆動するための消費電力量は、小型の電子機器においては無視できない程度に大きい。そこで、この問題に対し、先に述べた新方式の符号化方法が考案された。
この新方式に係る符号化方法に基づいて生成された信号は、直流成分をほとんど含まず、クロックの半周期毎に極性が反転し、1つのビット値を複数の振幅レベルで表現した多値信号である。この信号は、DC電源に重畳して伝送することが可能である。また、この信号を用いると、受信側でPLLを用いずにクロックを再生することが可能になる。そのため、PLLを用いずに済む分だけ消費電力を低く抑えることが可能になる。さらに、接続部106に配線される信号線の本数を低減させることができる。このように、新方式に係る符号化方法を採用することで格別の効果を得ることが可能になるのである。
しかし、このような新方式に係る多値符号を用いた高速データ伝送方式においても、正しくデータを復号するためには受信側でフレーム同期を確立する必要がある。通常、フレームの先頭に付加されたヘッダ部分にKコードやコンマ符号等の同期コードを設け、この同期コードを用いて受信側でフレーム同期を確立する方法が用いられる。しかしながら、このような方法を用いると、同期コードの検出精度がヘッダ部分の既知ビット系列の長さに依存するため、ヘッダ部分を十分な長さに設定しないと誤同期してしまう。例えば、既存ビット系列の長さが8ビットの場合、1/2=1/256の確率で誤同期が発生してしまう。また、誤同期の確立を低減させるために既存ビット系列の長さを長くすると、1フレームに占めるヘッダ部分の割合が大きくなり、伝送効率が低下してしまう。
このような問題点に鑑み、本件発明者は、伝送効率を低下させずに、より確実にフレーム同期を確立することが可能なフレーム同期方法を考案した。以下では、当該フレーム同期方法に係る一実施形態として、携帯端末130に当該フレーム同期方法を適用するケースを例に挙げ、この場合におけるシリアライザ150及びデシリアライザ170の機能構成について詳細に説明する。なお、以下ではAMI符号則をベースとする新方式の符号化方法を具体例として用い、同実施形態に係るフレーム同期方法について説明する。しかし、同実施形態に係るフレーム同期方法の適用範囲は、新方式の符号化方法に限定されず、例えば、バイポーラ符号やパーシャル・レスポンス方式の符号のように、極性反転を利用した符号形式に対して広く適用することができる。
<2:実施形態>
本発明の一実施形態について説明する。本実施形態は、符号則違反を同期コードに応用することで、伝送効率を低下させずに、より確実にフレーム同期を確立することが可能なフレーム同期方法に関する。以下では、携帯端末130に当該フレーム同期方法を適用したケースを例に挙げ、本実施形態に係る具体的な技術的内容について詳細に説明する。
[2−1:携帯端末130の機能構成]
ここでは、図3、図5、図9を参照しながら、本実施形態に係る携帯端末130の機能構成について説明する。まず、図3を参照しながら携帯端末130の全体的な機能構成について説明した後、当該携帯端末130に含まれる送信側の構成要素について、図5〜図7を参照しながら説明を補足する。また、当該携帯端末130に含まれる受信側の構成要素について、図9〜図11を参照しながら説明を補足する。これら説明の中で、符号化方法、復号方法、同期コードの検出方法等、本実施形態のフレーム同期方法に関する各方法についても説明を行う。
(2−1−1:全体的な機能構成)
まず、図3を参照しながら、本実施形態に係る携帯端末130の全体的な機能構成について説明する。図3は、本実施形態に係る携帯端末130の全体的な機能構成の一例を示す説明図である。但し、図3は、シリアライザ150、及びデシリアライザ170の機能構成を中心に描画した説明図であり、他の構成要素に関する記載を省略している。
図3に示すように、携帯端末130は、シリアライザ150、及びデシリアライザ170を有する。先に述べた通り、シリアライザ150には、パラレル信号線路132を通じてベースバンドプロセッサ110からパラレルデータ及びパラレルデータ用クロックが入力される。シリアライザ150に入力されたパラレルデータは、パラレルデータ用クロックに基づいてシリアル化された後、伝送路符号化されてデシリアライザ170に伝送される。デシリアライザ170では、受信したシリアル信号からシリアルデータを復号する。
このとき、受信したシリアル信号からクロック成分が抽出され、抽出されたクロック成分に基づいてシリアルデータ用クロックが再生される。デシリアライザ170で復号されたシリアルデータは、パラレルデータに変換されて液晶部104等に入力される。同様に、再生されたパラレルデータ用クロックは、液晶部104等に入力される。このように、携帯端末130においては、シリアライザ150からデシリアライザ170へ信号がシリアル化されて伝送される。また、受信したシリアル信号からクロック成分が抽出され、抽出されたクロック成分に基づいてパラレルデータ用クロックが再生される。
以下では、シリアライザ150及びデシリアライザ170の機能構成について説明すると共に、こうした全体的な処理の流れの中で、シリアライザ150及びデシリアライザ170において実行される信号処理や情報処理等の内容について詳細に述べる。
(シリアライザ150について)
まず、シリアライザ150の機能構成について説明する。図3に示すように、シリアライザ150は、主に、P/S変換部152と、伝送路符号化部154と、PLL部156と、タイミング制御部158と、ドライバ160とを有する。また、伝送路符号化部154は、フレーム生成部162、及びエンコーダ164を含んでいる。
上記の通り、まず、シリアライザ150には、ベースバンドプロセッサ110から、パラレルデータ(P−DATA)、及びパラレルデータ用クロック(P−CLK)が入力される。シリアライザ150に入力されたパラレルデータは、P/S変換部152によりシリアルデータに変換される。P/S変換部152により変換されたシリアルデータは、伝送路符号化部154に入力される。伝送路符号化部154は、フレーム生成部162により、シリアルデータにヘッダ等を付加して送信フレームを生成する。さらに、伝送路符号化部154は、エンコーダ164により、新方式の符号化方法により送信フレームを符号化してシリアル信号を生成する。
伝送路符号化部154において生成されたシリアル信号は、ドライバ160に入力される。ドライバ160は、例えば、LVDSによる差動伝送方式でシリアル信号をデシリアライザ170に伝送する。なお、伝送路符号化部154による符号化方法については後述する。一方、シリアライザ150に入力されたパラレルデータ用クロックは、PLL部156に入力される。PLL部156により生成されたシリアルデータ用クロックは、P/S変換部152、伝送路符号化部154、タイミング制御部158に入力される。そして、入力されたシリアル信号用クロックは、P/S変換部152による変換処理、伝送路符号化部154による符号化処理、タイミング制御部158によるタイミング制御処理に用いられる。これらの処理については本実施形態に係る符号化方法の説明において述べる。
(デシリアライザ170について)
次に、デシリアライザ170の機能構成について説明する。
また、図3に示すように、デシリアライザ170は、主に、レシーバ172と、クロック検出部174と、伝送路復号部176と、S/P変換部178と、タイミング制御部180とを有する。また、伝送路復号部176は、デコーダ182、及びフレーム同期部184を含んでいる。
上記の通り、まず、デシリアライザ170には、LVDSによる差動伝送方式でシリアライザ150からシリアル信号が伝送される。このシリアル信号は、レシーバ172により受信される。レシーバ172により受信されたシリアル信号は、伝送路復号部176、及びクロック検出部174に入力される。シリアル信号が入力されると、伝送路復号部176は、デコーダ182により、シリアル信号から送信フレームを復号する。さらに、伝送路復号部176は、フレーム同期部184により送信フレームからヘッダ部分を検出してフレーム同期を確立し、データの先頭部分を検出してシリアルデータを抽出する。なお、伝送路復号部176における復号方法、及びフレーム同期方法については後述する。
伝送路復号部176で復号されたシリアルデータは、S/P変換部178に入力される。S/P変換部178は、入力されたシリアルデータをパラレルデータ(P−DATA)に変換する。S/P変換部178から出力されたパラレルデータは液晶部104に向けて出力される。一方で、クロック検出部174は、レシーバ172より入力されたシリアル信号からクロック成分を検出し、シリアルデータ用クロックを再生する。このとき、クロック検出部174は、シリアル信号の振幅レベルがゼロクロスするタイミングを検出し、その検出結果に基づいてシリアルデータ用クロックを再生する。
クロック検出部174で再生されたシリアルデータ用クロックは、伝送路復号部176、タイミング制御部180に入力される。そして、シリアルデータ用クロックは、伝送路復号部176による復号処理、タイミング制御部180によるタイミング制御処理に用いられる。さらに、タイミング制御部180に入力されたシリアルデータ用クロックは、パラレル信号用クロック(P−CLK)に変換されて液晶部104に出力される。
以上、本実施形態に係る携帯端末130の全体的な機能構成について説明した。但し、上記説明においては本実施形態に係る符号化方法、復号方法、フレーム同期方法について詳細な説明を省略した。以下では、これらの方法について、図4〜図11を併せて参照しながら詳細に説明する。
(2−1−2:送信側の詳細な機能構成)
まず、図3〜図7を参照しながら、シリアル信号の送信側に相当するシリアライザ150の詳細な機能構成について説明する。但し、シリアライザ150の大まかな機能構成については既に説明した。従って、ここでは本実施形態に係る技術的特徴の主要部を成す伝送路符号化部154の機能について詳細に説明する。先に述べた通り、伝送路符号化部154は、フレーム生成部162、及びエンコーダ164により構成される(図3参照)。
(フレーム生成部162)
フレーム生成部162は、P/S変換部152から入力されたシリアルデータにヘッダ等を付加してシリアル信号用フレームを生成する手段である。例えば、図4に示すように、P/S変換部152からシリアルデータ(S−DATA)「#A(T1)、#B(T1)、…、#D(TN)」が入力されると、フレーム生成部162は、この入力されたシリアルデータをシリアル信号用フレームのデータ部に設定する。そして、フレーム生成部162は、設定したデータ部の前にビット値1から成る所定長のビット列をヘッダ部として付加し、シリアル信号用フレームを生成する。
(エンコーダ164)
フレーム生成部162で生成されたシリアル信号用フレームは、エンコーダ164に入力される。エンコーダ164は、シリアル信号用フレームを伝送路符号化する手段である。エンコーダ164に入力されたシリアル信号用フレームは、新方式の符号化方法に基づいて符号化される。そして、図4に示すような伝送路符号化誤のシリアル信号が生成される。図4に示すように、エンコーダ164で生成されたシリアル信号は、シリアルデータ用クロックの半周期毎に極性が反転し、続けて同じ振幅レベルを持たない信号波形を持つ。そのため、この信号からはPLLを用いずにクロック成分を抽出することができる。
(詳細な機能構成)
ここで、図5を参照しながら、フレーム生成部162、及びエンコーダ164の詳細な機能構成について述べると共に、本実施形態に係る伝送路符号化のポイントについて説明する。図5は、本実施形態に係るフレーム生成部162、及びエンコーダ164の詳細な機能構成を示す説明図である。なお、図5の例では、AMI符号則に基づく本実施形態の伝送路符号化が前提とされている。もちろん、本実施形態に係る伝送路符号化方法は、AMI符号則に基づくものに限定されず、例えば、バイポーラ符号則やパーシャル・レスポンス符号則にも適用可能である点に注意されたい。
図5に示すように、フレーム生成部162は、バッファ202、ヘッダタイミング制御部204、及びヘッダ付加部206により構成される。また、エンコーダ164は、周期切替部212、AMI符号化部214、及びクロック重畳部216により構成される。なお、PLL部156で生成されたシリアルデータ用クロック(S−CLK)は、バッファ202、ヘッダタイミング制御部204、ヘッダ付加部206、AMI符号化部214、クロック重畳部216に入力される。
まず、バッファ202には、PLL部156で生成されたシリアルデータ用クロック、及びシリアルデータ(S−DATA)が入力される。バッファ202では、入力されたシリアルデータが一時格納される。そして、シリアルデータ用クロックを基準に、バッファ202に一時格納されたシリアルデータがタイミングを合わせてヘッダ付加部206に入力される。ヘッダ付加部206では、バッファ202から入力されたシリアルデータの先頭にヘッダが付加され、シリアル信号用フレームが生成される。
このとき、ヘッダとしては、例えば、ビット値1で構成される所定長のビット列が用いられる。例えば、ヘッダ付加部206で生成されるシリアル信号用フレームは、図6に「シリアルデータ」として示されたビット列のようになる。図6の例では、区間2、区間4がヘッダ区間に設定されている。そのため、区間2、区間4にビット値1のビット列が挿入されている。このようにしてヘッダ付加部206で生成されたシリアル信号用フレームは、エンコーダ164のAMI符号化部214に入力される。
また、ヘッダタイミング制御部204では、ヘッダ区間長を示すタイミング信号が生成される。ヘッダタイミング制御部204で生成されるタイミング信号は、例えば、図6に示す「ヘッダタイミング制御信号」のようになる。図6の例では区間2、区間4にヘッダが付加されるため、このヘッダタイミング制御信号は、区間2、区間4でHレベルとなり、区間1、区間3、区間5でLレベルとなる。ヘッダタイミング制御部204で生成されたヘッダタイミング制御信号は、エンコーダ164の周期切替部212に入力される。
上記の通り、エンコーダ164の周期切替部212にはヘッダタイミング制御部204で生成されたヘッダタイミング制御信号が入力され、AMI符号化部214にはヘッダ付加部206で生成されたシリアル信号用フレームが入力される。周期切替部212は、ヘッダタイミング制御部204から入力されたヘッダタイミング制御信号に基づいてAMI符号化部214で実行されるAMI符号化の符号化周期を切り替える。先に述べた通り、ヘッダタイミング制御信号は、シリアル信号用フレームに含まれるヘッダの区間でHレベルとなり、他の区間でLレベルとなる波形を有する。
そこで、周期切替部212は、ヘッダタイミング制御信号がLレベルの区間における符号化周期をTとした場合に、Hレベルの区間における符号化周期を2*Tに切り替える。このように、ヘッダタイミング制御信号の振幅レベルに応じて周期切替部212で切り替えられる符号化周期の情報は、AMI符号化部214に制御信号として入力される。そのため、AMI符号化部214で実行される符号化処理は、周期切替部212により切り替えられる符号化周期に基づいて実行される。AMI符号化部214は、AMI符号則に則ってシリアル信号用フレームを符号化する手段である。
AMI符号則は、ビット値1を振幅レベルA又は−A(例えば、A=1)で表現し、ビット値0を振幅レベル0で表現するものである。AMI符号則の特徴は、ビット値1が現れる度に振幅レベルの極性を反転させる点にある。例えば、ビット列「1,0,1,0,0,1」が入力された場合、AMI符号の振幅レベルは、「1,0,−1,0,0,1」と表現される。従って、AMI符号則に従って正しく符号化されていれば、AMI符号の振幅レベルが続けて1となることは有り得ないのである。このように、ある符号則では取り得ないパターンのことを符号則違反と呼ぶ。
本実施形態においては、AMI符号の符号則違反を積極的に利用し、符号則違反を用いてフレーム同期を確立する方法を提案する。具体的には、シリアル信号用フレームのヘッダ部分に符号則違反を含ませ、受信側で符号則違反を検知してフレーム同期する方法が提案される。AMI符号則の場合、2ビットのビット列において符号則違反となるパターンは、(1,1)、(−1,−1)の2通りである。このような符号パターンを生成する方法として、本実施形態においては、符号化周期を切り替える方法が用いられる。符号化周期の切り替え制御は、先に述べた周期切替部212の機能により実現される。
ここで、図6を参照しながら、AMI符号化部214による符号化処理について具体的に説明する。AMI符号化部214には、ヘッダが付加されたシリアルデータ(シリアル信号用フレーム)と、ヘッダタイミング制御信号に応じて切り替わる符号化周期(T→2*T、2*T→T)を示す情報とが入力される。
まず、区間1に注目する。区間1はシリアル信号用フレームのデータ部分である。AMI符号化部214は、データ部分である区間1のビット列「1,0,1,1,0,1」に対し、AMI符号則に基づく符号化処理を施してAMI符号化信号を生成する。このとき、AMI符号化部214は、シリアルデータ用クロックの半周期Tと同じ符号化周期TでAMI符号化信号を生成する。その結果、区間1に関するAMI符号化信号の振幅レベルは「1,0,−1,1,0,−1」となる。この場合、区間1のAMI符号化信号には符号則違反は含まれない。なお、シリアル信号用フレームのデータ部分に相当する区間3、区間5についても同様である。
次に、区間2に注目する。区間2はシリアル信号用フレームのヘッダ部分である。先に述べた通り、ヘッダ部分にはビット値1で構成される所定長のビット列が付加される。図6の例では、データ部分のビット長よりも長いビット列が付加されている。AMI符号化部214は、ヘッダ部分である区間2のビット列「1,1,1,1,1,1,1,1」に対し、AMI符号則に基づく符号化処理を施してAMI符号化信号を生成する。但し、AMI符号化部214は、シリアルデータ用クロックの半周期Tの2倍である符号化周期2*TでAMI符号化信号を生成する。その結果、区間2に関するAMI符号化信号の振幅レベルは「(1,1),(−1,−1),(1,1),(−1,−1)」となる。
なお、符号化周期2*Tを単位として符号化されたことを示すため、(…)と表現した。実際には、区間2のビット列を2ビット単位で参照し、ビット列「1,1,1,1」をAMI符号化信号の振幅レベル「1,−1,1,−1」に変換する処理が実行される。このように、2ビット単位で見ると振幅レベル「1,−1,1,−1」には符号則違反が含まれない。しかし、符号化周期Tを基準に見ると、区間2におけるAMI符号化信号の振幅レベルは「(1,1),(−1,−1),(1,1),(−1,−1)」となる。そのため、区間2には符号則違反となるパターン(1,1)、(−1,−1)が含まれる。なお、シリアル信号用フレームのヘッダ部分に相当する区間4についても同様である。
このように、AMI符号化部214は、周期切替部212による制御を受け、シリアル信号用フレームのヘッダ部分とデータ部分とで符号化周期を切り替えながらAMI符号化信号を生成する。その結果、ヘッダ部分にAMI符号則の符号則違反が含まれたAMI符号化信号が生成される。再び図5を参照する。上記のようにしてAMI符号化部214で生成されたAMI符号化信号は、クロック重畳部216に入力される。クロック重畳部216には、AMI符号化信号と共に、シリアルデータ用クロックが入力される。
クロック重畳部216では、AMI符号化部214で生成されたAMI符号化信号にシリアルデータ用クロックが重畳される。このとき、AMI符号化信号とシリアルデータ用クロックとはエッジを揃えて同期加算される。また、AMI符号化信号に重畳されるシリアルデータ用クロックとしては、その振幅レベルの絶対値がAMI符号化信号の最大振幅レベルの絶対値よりも大きいものが用いられる。このように、クロック重畳部216による重畳処理が実行されると、図6に示すような伝送路符号化信号が生成される。この伝送路符号化信号は、シリアルデータ用クロックの半周期毎に極性反転し、1つのビット値を複数の振幅レベルで表現した多値信号の波形を有する。
図6の例からも理解される通り、ヘッダ部分で符号化周期を2倍にしてAMI符号化信号を生成すると、シリアルデータ用クロックの半周期Tを単位とした場合に、AMI符号化信号のヘッダ部分に連続して同じ振幅レベルとなる区間が必ず生じてしまう。また、データ部分に相当する区間においても、ビット値0が連続する区間が存在すると、AMI符号化信号の振幅レベルに連続して0となる区間が生じてしまう。このように連続して同じ振幅レベルをとる区間が存在すると、受信側でPLLを用いずにクロック成分を抽出し、シリアルデータ用クロックを再生することが困難になる。
しかし、上記のようにしてシリアルデータ用クロックを重畳することにより、ヘッダ部分で符号化周期を変更したとしても、シリアルデータ用クロックの半周期毎に振幅レベルの極性が反転するように信号波形が成形される。つまり、ヘッダ部分の符号化周期を変更した伝送路符号化信号からも、受信側でPLLを用いずにクロック成分を抽出することができる。
ここで、図7を参照しながら、AMI符号化信号を生成するための符号則、及び伝送路符号化信号を生成するための符号則について纏めておくことにする。図7は、本実施形態に係るAMI符号化信号及び伝送路符号化信号の生成方法を示す説明図である。図7に示す表の中で、「ビット系列」の欄は、シリアル信号用フレームに含まれる連続した2ビット(Bit(T)、Bit(2T))の組み合わせパターンを示している。但し、ヘッダ部分ではAMI符号則の符号則違反に該当する符号化が行われるため、図7の表では「該当なし」と表記している。
また、「AMI符号化後」の欄は、「ビット系列」の欄に記載のパターンをAMI符号則に基づいて符号化した際に得られるAMI符号化信号の振幅パターンを示している。但し、「ビット系列」の欄における「該当なし」の部分には、AMI符号の符号則違反に該当するAMI符号化信号の振幅パターンが示されている。また、「伝送路符号化後」の欄は、「AMI符号化後」の欄に記載のパターンにシリアルデータ用クロックを重畳して得られる伝送路符号化信号の振幅パターンが示されている。図7に示した表の中で、AMI符号則に基づく符号化処理で得られるパターンをパターンAと表記する。また、AMI符号則の符号則違反に該当するパターンをパターンBと表記する。
まず、パターンAの部分に注目する。上記の通り、パターンAは、AMI符号則に準拠したAMI符号化信号及び伝送路符号化信号の生成方法を示すものである。なお、図7の例では、シリアルデータ用クロックの振幅レベルを+1.5、−1.5に設定している。また、AMI符号化信号が取り得る振幅レベルを+1、0、−1に設定している。従って、ビット系列(0,0)は、AMI符号化信号の振幅パターン(0,0)に変換され、さらに伝送路符号化信号の振幅パターン(1.5,−1.5)に変換される。
同様に、ビット系列(0,1)は、AMI符号化信号の振幅パターン(0,1)又は(0,−1)に変換され、さらに伝送路符号化信号の振幅パターン(1.5,−0.5)又は(1.5,−2.5)に変換される。また、ビット系列(1,0)は、AMI符号化信号の振幅パターン(1,0)又は(−1,0)に変換され、さらに伝送路符号化信号の振幅パターン(2.5,−1.5)又は(0.5,−1.5)に変換される。そして、ビット系列(1,1)は、AMI符号化信号の振幅パターン(1,−1)又は(−1,1)に変換され、さらに伝送路符号化信号の振幅パターン(2.5,−2.5)又は(0.5,−0.5)に変換される。
次に、パターンBの部分に注目する。上記の通り、パターンBは、AMI符号則の符号則違反に基づくAMI符号化信号及び伝送路符号化信号の生成方法を示すものである。なお、ここではビット系列のパターンについては言及しないが、図6に例示した通り、ビット値1で構成されるヘッダ部分に対して適用される。図7に示すように、ヘッダ部分(「該当なし」)では、ビット系列がAMI符号化信号の振幅パターン(1,1)又は(−1,−1)に変換され、さらに伝送路符号化信号の振幅パターン(2.5,−0.5)又は(0.5,−2.5)に変換される。
以上説明したように、シリアル信号用フレームのデータ部分にはパターンAの符号化処理が施され、ヘッダ部分にはパターンBの符号化処理が施される。上記説明においては、AMI符号化後にシリアルデータ用クロックを同期加算して伝送路符号化信号を生成する方法が例示されたが、例えば、図7に示す「ビット系列」と「伝送路符号化後」との間の対応関係に基づいてシリアル信号用フレームから直接的に伝送路符号化信号を生成する方法も考えられる。もちろん、このような伝送路符号化信号の生成方法に関する変形例についても、本実施形態の技術的範囲に属する。
(2−1−3:受信側の詳細な機能構成)
次に、図8〜図11を参照しながら、シリアル信号の受信側に相当するデシリアライザ170の詳細な機能構成について説明する。但し、デシリアライザ170の大まかな機能構成については既に説明した。従って、ここでは本実施形態に係る技術的特徴の主要部を成す伝送路復号部176のより詳細な機能構成について説明すると共に、具体的な回路構成について述べる。先に述べた通り、伝送路復号部176は、デコーダ182、及びフレーム同期部184により構成される(図3参照)。
(デコーダ182)
図3に示すように、デコーダ182には、レシーバ172で受信されたシリアル信号(伝送路符号化信号)が入力される。レシーバ172で受信された伝送路符号化信号のアイパターンは、図8のようになる。図8には、シリアルデータ用クロック、ビット系列、AMI符号化信号に対応付けて伝送路符号化信号のアイパターンが示されている。上記の通り、伝送路符号化信号は、振幅レベル1、0、−1を取り得るAMI符号化信号に振幅レベル1.5、−1.5を取るシリアルデータ用クロックを重畳して得られるものである。そのため、伝送路符号化信号は、振幅レベルとして2.5、1.5、0.5、−0.5、−1.5、−2.5の6値を取り得る。
これらの各振幅レベルは、後述するように、所定の閾値レベルが設定された複数のコンパレータを用いて検出される。そして、検出された振幅レベルに基づいてシリアル信号用フレームが復号される。受信した伝送路符号化信号の振幅レベルを検出する処理、及び検出結果に基づいてシリアル信号用フレームを復号する処理は、デコーダ182により実行される。なお、伝送路符号化信号の振幅レベルに基づくシリアル信号用フレームの復号は、図7に示した伝送路符号則のパターンAを逆に用いることで実現される。但し、デコーダ182においてはヘッダ部分が正しく復号されない。そのため、振幅レベルの検出結果が後述するフレーム同期部184に入力され、ヘッダ部分の検出処理が実行される。
(フレーム同期部184)
上記の通り、フレーム同期部184には、デコーダ182で検出された伝送路符号化信号の振幅レベルが入力される。そこで、フレーム同期部184は、伝送路符号化信号の振幅パターンを参照し、符号則違反となる2ビットの振幅パターンを検出する。伝送路符号則における符号則違反の振幅パターンは、図7のパターンBに示した(2.5,−0.5)又は(0.5,−2.5)の2通りである。フレーム同期部184は、このような符号則違反の振幅パターンを検出すると、その検出タイミングに基づいてヘッダ部分を特定するためのフレーム同期信号を出力する。フレーム同期部184から出力されたフレーム同期信号に応じてデコーダ182で復号されたシリアル信号用フレームのデータ部分を抽出することにより、正しくシリアルデータを復元することが可能になる。
(具体的な回路構成)
ここで、図9を参照しながら、デコーダ182、及びフレーム同期部184の具体的な回路構成について説明する。図9は、本実施形態に係るデコーダ182、及びフレーム同期部184の具体的な回路構成を示す説明図である。なお、図9に示す回路構成は一例であり、本実施形態の技術的思想を逸脱しない範囲において任意に変形が可能である。そして、このような変形により得られる構成についても本実施形態の技術的範囲に属する。
図9に示すように、デコーダ182は、複数のコンパレータ232、234、236、238、遅延回路240、排他的論理和回路242、244、及びデータ抽出回路246により構成される。また、フレーム同期部184は、ヘッダ検出部252、及びヘッダ制御部254により構成される。さらに、ヘッダ検出部252は、排他的論理和回路256、258、及び論理積回路260により構成される。なお、デコーダ182には、クロック検出部174で再生されたシリアルデータ用クロック、及びレシーバ172で受信された伝送路符号化信号(受信信号:R(t))が入力される。
デコーダ182に入力されたシリアルデータ用クロックは、遅延回路240、及びデータ抽出回路246に入力される。また、デコーダ182に入力された伝送路符号化信号は、複数のコンパレータ232、234、236、238に入力される。なお、コンパレータ232には閾値レベルC+Hが設定され、コンパレータ234には閾値レベルC+Lが設定され、コンパレータ236には閾値レベルC−Lが設定され、コンパレータ238には閾値レベルC−Hが設定されている。但し、閾値レベルC+H、C+L、C−L、C−Hには、下記の(式1)に示す条件(振幅レベルL1、L2、…、L6については図9を参照)が課せられている。そのため、各コンパレータ232、234、236、238からは、下記の(式2)に示すような出力値(以下、閾値判定結果)が得られる。
Figure 2010272925
Figure 2010272925
例えば、各コンパレータ232、234、236、238からは、図10に示すようなパルス信号が閾値判定結果として出力される。コンパレータ232、234から出力されるパルス信号は、各閾値レベルを伝送路符号化信号の振幅レベルが下から上へとクロスしたタイミングで立ち上がり、上から下へとクロスしたタイミングで立ち下がるパルスにより構成される。一方で、コンパレータ236、238から出力されるパルス信号は、各閾値レベルを伝送路符号化信号の振幅レベルが上から下へとクロスしたタイミングで立ち上がり、下から上へとクロスしたタイミングで立ち下がるパルスにより構成される。このように、各コンパレータ232、234、236、238からは、閾値判定結果として閾値レベルのクロスタイミングを示すパルス信号が出力される。
これらのパルス信号は、遅延回路240に入力される。遅延回路240では、各コンパレータ232、234、236、238から出力されたパルス信号のエッジと、クロック検出部174で検出されたシリアルデータ用クロックのエッジとが揃うように、いずれかの信号が遅延される。このとき、コンパレータ232、234から出力されたパルス信号は、シリアルデータ用クロックの立ち上がりタイミングに同期される。一方、コンパレータ236、238から出力されたパルス信号は、シリアルデータ用クロックの立ち下がりタイミングに同期される。そのため、コンパレータ236、238の出力は、コンパレータ232、234の出力より半クロック分だけ遅延される。なお、遅延回路240は、例えば、フリップフロップ回路等の遅延素子を用いて構成される。
コンパレータ232、234の出力に対応する遅延回路240の出力信号は、排他的論理和回路242に入力される。また、コンパレータ236、238の出力に対応する遅延回路240の出力信号は、排他的論理和回路244に入力される。さらに、コンパレータ232、238の出力に対応する遅延回路240の出力信号は、フレーム同期部184のヘッダ検出部252に設けられた排他的論理和回路256に入力される。そして、コンパレータ234、236の出力に対応する遅延回路240の出力信号は、フレーム同期部184のヘッダ検出部252に設けられた排他的論理和回路258に入力される。
排他的論理和回路242では、振幅レベルLがC+L<L<C+Hの場合にLレベルが出力され、それ以外の場合にHレベルが出力される。同様に、排他的論理和回路244では、振幅レベルLがC−H<L<C−Lの場合にLレベルが出力され、それ以外の場合にHレベルが出力される。そのため、排他的論理和回路242、244による論理演算によって、振幅レベルがL2又はL5となる区間でLレベルとなり、振幅レベルがL1、L3、L4、又はL6となる区間でHレベルとなる信号出力が得られる。この信号出力は、データ抽出回路246に入力される。
データ抽出回路246は、クロック検出部174で検出されたシリアルデータ用クロックの立ち上がり又は立ち下がりタイミングに同期して上記信号出力のレベル値をサンプリングし、Hレベルの場合にビット値1を出力し、Lレベルの場合にビット値0を出力する。データ抽出回路246の出力は、図7のパターンAに相当する復号処理を伝送路符号化信号に施して得られるシリアル信号用フレームの復号結果に相当する。従って、シリアル信号用フレームのヘッダ部分に関しては正しく復号されていない。
そこで、伝送路復号部176では、後段においてデータ抽出回路246の出力からデータ部分を抽出する処理が実行される。このとき、デコーダ182は、シリアル信号用フレームのヘッダ部分とデータ部分とを区分するタイミングを知る必要がある。つまり、シリアル信号用フレームのヘッダ部分を検出するためにデータ部分の先頭位置に対応するタイミングがデータ部分の抽出処理を実現するために必要になる。このようなヘッダ部分の検出は、フレーム同期部184において実施される。
フレーム同期部184には、先に述べた通り、各コンパレータ232、234、236、238の出力に対応する遅延回路240の出力信号が入力される。より詳細には、フレーム同期部184を構成するヘッダ検出部252の排他的論理和回路256、258に対して遅延回路240の出力信号が入力される。
排他的論理和回路256には、コンパレータ232、238の出力に対応する遅延回路240の出力信号が入力される。コンパレータ232の出力は、伝送路符号化信号の振幅レベルLがL>C+Hの場合にHレベルとなる。また、コンパレータ238の出力は、伝送路符号化信号の振幅レベルLがL<C−Hの場合にHレベルとなる。従って、排他的論理和回路256の出力は、連続する2ビットの区間において伝送路符号化信号の振幅レベルの組み合わせが(L1,L4)、(L1,L5)、(L2,L6)、(L3,L6)となる期間だけHレベルとなり、それ以外の期間でLレベルとなる。
また、排他的論理和回路258には、コンパレータ234、236の出力に対応する遅延回路240の出力信号が入力される。コンパレータ234の出力は、伝送路符号化信号の振幅レベルLがL>C+Lの場合にHレベルとなる。また、コンパレータ236の出力は、伝送路符号化信号の振幅レベルLがL<C−Lの場合にHレベルとなる。従って、排他的論理和回路258の出力は、連続する2ビットの区間において伝送路符号化信号の振幅レベルの組み合わせが(L1,L4)、(L2,L4)、(L3,L5)、(L3,L6)となる期間だけHレベルとなり、それ以外の期間でLレベルとなる。
このようにして得られる排他的論理和回路256、258の出力は、論理積回路260に入力される。論理積回路260は、排他的論理和回路256、258が共にHレベルとなる振幅レベルの組み合わせの期間だけHレベルを出力し、それ以外の期間でLレベルを出力する。排他的論理和回路256、258が共にHレベルとなる振幅レベルの組み合わせは(L1,L4)、(L3,L6)の2通りである。ここで、図7を参照すると、これら2通りの組み合わせは、(L1,L4)=(2.5,−0.5)、(L3,L6)=(0.5,−2.5)に対応するため、パターンBに該当することが分かる。つまり、論理積回路260の出力は、伝送路符号則に関する符号則違反の検出結果に他ならない。
なお、連続する2ビットの区間t=T、2Tについて、伝送路符号化信号の各振幅レベルの組み合わせR(T)、R(2T)と、コンパレータ232、234、236、238の出力パターンとの対応関係を纏めると図11のようになる。図7のパターンBに対応するのが、図11のパターン1及びパターン2である。上記説明においては、逐次、伝送路符号化信号の振幅パターンを参照しながら符号則違反を検出する過程について述べたが、実際には、図10に示すような信号処理を経て、論理積回路260の出力という形で、図11のパターン1及びパターン2が検出される。
但し、図10に示す例は、図6に例示した伝送路符号化信号に対する信号処理の過程を具体的に示したものである。例えば、コンパレータ232、234、236、238の出力結果に対する排他的論理和回路256、258の出力結果は、図10に示すヘッダ検出部出力結果のXOR1、XOR2のようになる。但し、XOR1は排他的論理和回路256の出力に相当し、XOR2は排他的論理和回路258の出力に相当する。また、論理積回路260の出力は、図10に示すヘッダ検出部出力結果のANDのようになる。なお、図10に示すXOR1、XOR2、ANDの論理演算は、下記の(式3)のように表現することができる。また、図11のパターン1又はパターン2の場合に下記(式3)の演算結果はf(T,2T)=1となり、それ以外の場合にf(T,2T)=0となる。
Figure 2010272925
但し、記号
Figure 2010272925
は排他的論理和演算を示す。また、記号「+」は論理積演算を示す。さらに、(式3)におけるC+H、C−H、C+L、C−Lは、各閾値レベルに対応するコンパレータ出力を示す。
図10に示した具体例からも明らかなように、デコーダ182、ヘッダ検出部252による信号処理の結果、ヘッダ部分に相当する区間2、区間4のタイミングが論理積回路260の出力(ヘッダ出力フラグ)として得られる。図9に示すように、論理積回路260の出力は、ヘッダ制御部254に入力される。ヘッダ制御部254は、論理積回路260から出力されたヘッダ出力フラグに基づいてフレーム同期信号(図10を参照)を出力する。そして、伝送路復号部176は、フレーム同期信号に基づいてデコーダ182の出力データからシリアル信号用フレームのデータ部分を抽出する。なお、フレーム同期信号の出力タイミングに関しては、例えば、図10に示すようなヘッダ出力フラグの数をカウントし、所定数を上回ったタイミングでフレーム同期信号を出力すればよい。
以上、デコーダ182、フレーム同期部184の回路構成について詳細に説明した。このように、本実施形態に係るフレーム同期部184の回路構成を用いることにより、本実施形態に係る伝送路符号則の符号則違反を検出することが可能になり、確実にフレーム同期を確立することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る携帯端末130は、送信側でAMI符号の符号化周期を切り替えることによりシリアル信号用フレームのヘッダ部分に符号則違反を生成する。そして、当該携帯端末130は、受信側で複数のコンパレータ出力から符号則違反を検出してヘッダ部分の先頭を示すフレーム同期信号を生成し、このフレーム同期信号に基づいてシリアル信号用フレームのフレーム同期を確立して確実にデータ部分を抽出する。このような構成にすることで、受信側で比較的簡易な回路構成によりヘッダを検出することが可能になる。さらに、ヘッダ検出用に特別なビット系列を用いずに済むため、ビットパターンに依存するフレームの誤検出を回避することができる。
[2−2:符号化方法]
ここで、本実施形態に係る符号化方法について簡単に纏めておくことにする。本実施形態に係る符号化方法の特徴は、先にも述べた通り、シリアル信号用フレームのヘッダ部分で符号化周期を変更する点にある。例えば、図6に例示した符号化方法のように、シリアル信号用フレーム(S−DATA)がAMI符号化信号に変換される際、データ部分はシリアルデータ用クロックの半周期(T)と同じ符号化周期Tで符号化される。一方、ヘッダ部分は、シリアルデータ用クロックの1周期(2*T)と同じ符号化周期2*Tで符号化される。このように符号化周期を変更することにより、AMI符号化信号のうち、ヘッダ部分に相当する部分にAMI符号則違反が形成される。但し、ここで言うAMI符号則違反とは、データ部分の符号化周期Tで復号した際にAMI符号則では取り得ないパターンが現れることを意味している。
さらに、本実施形態に係る符号化方法においては、符号化周期を変更しつつAMI符号則に則って生成したAMI符号化信号にシリアルデータ用クロックを重畳して伝送路符号化信号を生成する。このような伝送路符号化方法を用いることにより、図6に示すようなシリアルデータ用クロックの半周期毎に極性が反転する多値信号が生成される。このような多値信号を用いることにより、受信側でPLLを用いずにシリアルデータ用クロックを再生することが可能になる。また、上記のAMI符号則に関する符号則違反を検出することにより、ヘッダ部分に相当する区間を比較的簡単な回路構成により検出することが可能になる。また、符号則違反の検出精度はヘッダ部分の長さには依存しないため、伝送効率を低下させずに誤同期の確率を大きく低減させることが可能になる。
[2−3:フレーム同期方法]
ここで、本実施形態に係るフレーム同期方法について簡単に纏めておくことにする。本実施形態に係るフレーム同期方法は、先に述べた通り、シリアル信号用フレームのヘッダ部分に対応する符号則違反を検出し、その検出結果に基づいてフレーム同期を確立する点にある。符号則違反は、伝送路符号化信号の振幅パターンの中から符号則違反に該当する振幅パターンを検出することにより得られる。符号則違反の検出処理は、例えば、図9に示すヘッダ検出部252の回路構成により実現される。但し、連続する2ビットの振幅パターンが用いられるため、デコーダ182に設けられる遅延回路240も必要である。ヘッダ検出部252は、2つの排他的論理和回路256、258と、1つの論理積回路260とから構成される比較的簡易なものである。このように、フレーム同期検出に符号則違反を利用すると、この同期処理に用いる受信側の回路構成を簡易なものにすることが可能になる。そのため、受信側の回路規模や消費電力量が低減される。
[2−4:変形例(符号化方法、フレーム同期方法)]
さて、既に説明した通り、本実施形態に係る符号化方法、及びフレーム同期方法を用いると、伝送効率を低下させずに誤同期の確率を大きく低減させることが可能になる。その理由は、本実施形態の方法を用いると、ヘッダ部分を検出するために特殊な符号を用いずに済むことにある。従前の方法では、フレームの先頭にKコードやコンマ符号等の特殊な同期コードが用いられていた。この方法の場合、受信側で特殊な同期コードを検出し、その同期コードが検出された部分をヘッダであると認識している。従って、同期コードと同じパターンがデータ部分に現れると、誤同期が発生してしまう。そのため、従前の方法では、データ部分に同期コードが現れる確率を十分に低減させるため、十分な長さの同期コードを用いる必要があった。その結果、1フレームに占める同期コードの割合が大きくなり、伝送効率が低下してしまっていた。
しかし、本実施形態においては、従前の方法とは異なり、特殊な同期コードの代わりに符号則違反が利用される。正しく符号化されたデータ部分には原則として符号則違反は発生しない。そのため、伝送誤り等の発生により符号則違反が生じない限り、確実にヘッダ部分を検出することが可能になる。また、伝送品質の高い伝送路を利用する場合、ヘッダ部分の長さは、例えば、図12に示すように、2ビットまで低減させることができる。つまり、符号則違反を生成することが可能な最小の長さまでヘッダ部分を縮小することが可能になるのである。また、本実施形態の方法を適用する場合、1フレームのデータ長が増加しても、誤検出の確率自体は変化しない。そのため、1フレームのデータ長に関わらず、予想される伝送誤り率等に応じて適宜ヘッダ部分の長さを縮小することが可能である。
図12のようにヘッダ部分の長さを2ビットにした場合、受信側では、図13に示すような処理の流れでヘッダ部分に相当する符号則違反を検出し、フレーム同期信号を出力することができる。なお、ヘッダ部分の長さが縮小されても、デコーダ182、ヘッダ検出部252の回路構成は図9のまま変更されない。なお、図12に示した例のように、ヘッダ部分の長さを2ビットにすると、ヘッダ部分に相当する区間2、区間4において伝送路符号化信号に直流成分が含まれてしまうことが懸念される。しかし、データ部分に相当する区間3や区間5等を考慮に入れて平均化すると、このような直流成分は無視できる程度になるため、このような懸念は払拭される。このように、本実施形態に係る符号化方法及びフレーム同期方法を用いると、伝送効率を低下させずに誤検出の確率を大幅に低減させることが可能になるのである。
<3:まとめ>
最後に、本実施形態に係る情報処理装置が有する機能構成と、当該機能構成により得られる作用効果について簡単に纏める。なお、この信号処理装置は、例えば、上記の携帯端末130のような携帯電話や、携帯ゲーム機、ノートPC、携帯情報端末等に搭載され得る。また、上記の携帯端末130のように、シリアライザ150、デシリアライザ170に相当する送信部、及び受信部の構成要素を有し、その間でデータ伝送する構成が含まれた電子機器に対して好適に用いられる。
上記の情報処理装置の機能構成は次のように表現することができる。当該信号処理装置は、次のようなフレーム生成部、符号化部、周期変更部、及び伝送路符号化部を有する。上記のフレーム生成部は、送信データに対し、当該送信データの先頭位置を示すヘッダを付加して送信フレームを生成するものである。但し、フレーム生成部で付加されるヘッダは、送信データのパターンと区別可能な特殊なパターンを持つ同期コードである必要はない。また、ヘッダのビット長は、送信データの長さに関わらず、所定の符号化方式における符号則違反を形成することが可能な最小の長さまで縮小することができる。
また、上記の符号化部は、前記フレーム生成部で生成された送信フレームを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成するものである。但し、この符号化部は、後述する周期変更部による制御を受ける。当該周期変更部は、前記符号化部を制御してヘッダの区間における符号化周期を変更するものである。つまり、上記の周期変更部による制御を受けることで、上記の符号化部における符号化処理により、ヘッダの区間だけ符号化周期が変更された符号化データが生成される。このように、送信データと異なる符号化周期で符号化されたヘッダの区間には、送信データの符号化周期を基準に考えた場合における符号則違反が含まれる。そのため、この符号則違反を検出することで、ヘッダの区間を特定することが可能になる。
また、上記の伝送路符号化部は、前記符号化部で生成された符号化データに伝送路符号化を施し、前記第1のビット値を複数の第1の振幅レベルで表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅レベルとは異なる第2の振幅レベルで表現し、連続して同じ振幅レベルをとらず、かつ、クロックの半周期毎に振幅レベルの極性が反転する符号化信号を生成するものである。このように、クロックの半周期毎に振幅レベルが極性反転するような伝送路符号化を行うことにより、受信側でPLLを用いずにクロックを抽出することができるようになる。その結果、受信側にPLLを用いずに済む分だけ回路規模及び消費電力量を低減させることが可能になる。
また、上記の情報処理装置は、次のような信号送信部、信号受信部、振幅検出部、符号則違反検出部、及びヘッダ検出部をさらに有している。上記の信号送信部は、前記伝送路符号化部で生成された符号化信号を送信するものである。また、上記の信号受信部は、前記信号送信部により送信された符号化信号を受信するものである。このように、本実施形態に係る技術は、例えば、情報処理装置の装置内データ伝送に用いられる。また、上記の振幅検出部は、前記信号受信部で受信された符号化信号の振幅レベルを検出するものである。符号化信号の振幅レベルは、所定の閾値レベルが設定されたコンパレータを用いて検出することができる。そして、上記の符号則違反検出部により、前記振幅検出部による検出結果から、前記所定の符号化方式における符号則違反に該当する振幅パターンが検出される。
上記の通り、本実施形態においては、ヘッダ区間の検出に符号則違反が利用される。送信側では、ヘッダ区間について符号化周期を変更することにより符号則違反を生成する。一方、受信側では、上記の符号則違反検出部により符号則違反を検出するのである。そして、上記のヘッダ検出部により、前記符号則違反検出部で検出された振幅パターンの位置に基づいて前記送信データの先頭位置が検出される。このように、符号則違反を検出し、その検出結果に基づいてヘッダを検出することにより、伝送効率を低下させずに誤検出の確率を大きく低減させることができる。仮に、伝送誤り等、符号則違反の誘発要因を考慮しないのであれば、本実施形態の技術を適用することで確実にヘッダを検出することが可能になる。
また、上記の情報処理装置は、次のような復号部、データ抽出部をさらに有している。当該復号部は、前記振幅検出部による検出結果から、前記符号化信号に対して前記所定の符号化方式の符号則に基づく復号処理を施して復号データを生成するものである。このように、所定の符号化方式の符号則に則って符号化信号を復号した場合、送信データの部分は正しく復号される。一方、ヘッダの部分は符号化周期を変更しない限り、正しく復号されない。しかし、上記の復号部で生成された復号データから、送信データの部分を正しく抽出することができれば、送信データが正しく復号されたことになる。そこで、上記のデータ抽出部は、前記復号部で生成された復号データから、前記ヘッダ検出部で検出された送信データの先頭位置を基準に当該送信データに相当する区間のデータを抽出する。このような構成にすることで、伝送効率を低下させずにフレーム同期を確立し、より確実に送信データを抽出することが可能になる。
なお、前記符号化データには、バイポーラ符号、デューティ100%のAMI符号、又はパーシャル・レスポンス符号等が用いられる。
また、上記の情報処理装置に係る技術的思想の主要部分を抽出すると、次のように表現される。上記の情報処理装置は、送信データに対してデータの先頭位置を示すヘッダを付加するヘッダ付加部と、前記ヘッダ付加部でヘッダが付加された送信データを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成する符号化部と、前記符号化部を制御して前記ヘッダ区間の符号化周期を変更する周期変更部と、前記周期変更部による制御を受けつつ前記符号化部により生成された符号化データを送信する符号化データ送信部とにより構成される。先に示した表現の中では、多値信号が想定されていた。しかし、ここで示した表現の中では、上記信号の形態をより一般的な表現に改め、本実施形態の技術的特徴が明確になるようにしている。但し、上記の多値信号を用いる形態の方が、回路規模や消費電力の面で、より優れた効果を得ることができる。
(備考)
上記のエンコーダ164は、符号化部、周期変更部、伝送路符号化部の一例である。また、上記のドライバ160は、信号送信部、符号化データ送信部の一例である。そして、上記のレシーバ172は、信号受信部、符号化データ受信部の一例である。さらに、上記のデコーダ182は、振幅検出部、復号部の一例である。また、上記のフレーム同期部184は、符号則違反検出部、ヘッダ検出部の一例である。そして、上記の伝送路復号部176は、データ抽出部の一例である。また、上記のフレーム生成部162は、ヘッダ付加部の一例である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記説明の中ではAMI符号をベースとする新方式の多値符号を例に挙げたが、AMI符号と同様の特性を持つパーシャル・レスポンス符号をベースとした多値符号に対しても本実施形態の技術を適用することができる。また、PR(1,−1)、PR(1,0,−1)、PR(1,0,0,−1)、PR(1,0,…,0,−1)等で表現される種々のパーシャル・レスポンス符号に適用可能である。
100、130 携帯端末
102 表示部
104 液晶部
106 接続部
108 操作部
110 ベースバンドプロセッサ
112、132、136 パラレル信号線路
134 シリアル信号線路
150 シリアライザ
152 P/S変換部
154 伝送路符号化部
156 PLL部
158 タイミング制御部
160 ドライバ
162 フレーム生成部
164 エンコーダ
170 デシリアライザ
172 レシーバ
174 クロック検出部
176 伝送路復号部
178 S/P変換部
180 タイミング制御部
182 デコーダ
184 フレーム同期部
202 バッファ
204 ヘッダタイミング制御部
206 ヘッダ付加部
212 周期切替部
214 AMI符号化部
216 クロック重畳部
232、234、236、238 コンパレータ
240 遅延回路
242、244 排他的論理和回路
246 データ抽出回路
252 ヘッダ検出部
254 ヘッダ制御部
256、258 排他的論理和回路
260 論理積回路

Claims (11)

  1. 送信データに対し、当該送信データの先頭位置を示すヘッダを付加して送信フレームを生成するフレーム生成部と、
    前記フレーム生成部で生成された送信フレームを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成する符号化部と、
    前記符号化部を制御してヘッダの区間における符号化周期を変更する周期変更部と、
    前記符号化部で生成された符号化データに伝送路符号化を施し、前記第1のビット値を複数の第1の振幅レベルで表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅レベルとは異なる第2の振幅レベルで表現し、連続して同じ振幅レベルをとらず、かつ、クロックの半周期毎に振幅レベルの極性が反転する符号化信号を生成する伝送路符号化部と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記フレーム生成部は、前記送信データのビット長に関わらず、所定のビット長を有するヘッダを前記送信データに付加して送信フレームを生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記伝送路符号化部で生成された符号化信号を送信する信号送信部と、
    前記信号送信部により送信された符号化信号を受信する信号受信部と、
    前記信号受信部で受信された符号化信号の振幅レベルを検出する振幅検出部と、
    前記振幅検出部による検出結果から、前記所定の符号化方式における符号則違反に該当する振幅パターンを検出する符号則違反検出部と、
    前記符号則違反検出部で検出された振幅パターンの位置に基づいて前記送信データの先頭位置を検出するヘッダ検出部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記振幅検出部による検出結果から、前記符号化信号に対して前記所定の符号化方式の符号則に基づく復号処理を施して復号データを生成する復号部と、
    前記復号部で生成された復号データから、前記ヘッダ検出部で検出された送信データの先頭位置を基準に当該送信データに相当する区間のデータを抽出するデータ抽出部と、
    をさらに備える、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記フレーム生成部、前記符号化部、前記周期変更部、前記伝送路符号化部、及び前記信号送信部を有し、パラレルデータをシリアルデータに変換して前記送信データとして前記符号化部に入力し、前記周期変更部による制御を受けて前記符号化部により生成された符号化データを前記伝送路符号化部に入力し、当該伝送路符号化部で生成された符号化信号を前記信号送信部により送信するシリアライザと;
    所定の信号線路を介して前記シリアライザに接続され、前記信号受信部、前記振幅検出部、前記符号則違反検出部、前記ヘッダ検出部、前記復号部、及び前記データ抽出部を有し、前記所定の信号線路を通じて伝送された伝送信号を前記信号受信部で受信し、前記信号受信部で受信した伝送信号から前記振幅検出部で振幅レベルを検出し、当該検出結果に基づいて前記符号則違反検出部により符号則違反を検出すると共に、前記復号部により復号データを生成し、前記符号則違反の検出結果に基づいて前記ヘッダ検出部により送信データの先頭位置を検出し、当該検出結果を用いて前記データ抽出部により前記復号データから前記送信データに相当するデータを抽出し、当該データをパラレル化して出力するデシリアライザと;
    により構成される、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記符号化データは、バイポーラ符号、デューティ100%のAMI(Alternate Mark Inversion)符号、又はパーシャル・レスポンス符号である、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 送信データに対してデータの先頭位置を示すヘッダを付加するヘッダ付加部と、
    前記ヘッダ付加部でヘッダが付加された送信データを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成する符号化部と、
    前記符号化部を制御して前記ヘッダ区間の符号化周期を変更する周期変更部と、
    前記周期変更部による制御を受けつつ前記符号化部により生成された符号化データを送信する符号化データ送信部と、
    を備える、情報処理装置。
  8. 前記符号化データ送信部により送信された符号化データを受信する符号化データ受信部と、
    前記符号化データ受信部で受信された符号化データから前記所定の符号化方式における符号則違反を検出する符号則違反検出部と、
    前記符号則違反検出部で検出された符号則違反の位置に基づいて前記ヘッダの位置を検出するヘッダ検出部と、
    をさらに備える、請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 送信データに対し、当該送信データの先頭位置を示すヘッダを付加して送信フレームを生成するフレーム生成ステップと、
    前記ヘッダの区間と前記送信データの区間とで符号化周期を変更しつつ、前記フレーム生成ステップで生成された送信フレームを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成する符号化ステップと、
    前記符号化ステップで生成された符号化データに伝送路符号化を施し、前記第1のビット値を複数の第1の振幅レベルで表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅レベルとは異なる第2の振幅レベルで表現し、連続して同じ振幅レベルをとらず、かつ、クロックの半周期毎に振幅レベルの極性が反転する符号化信号を生成する伝送路符号化ステップと、
    を含む、符号化方法。
  10. 送信データに対してデータの先頭位置を示すヘッダを付加するヘッダ付加ステップと、
    前記ヘッダの区間と前記送信データの区間とで符号化周期を変更しつつ、前記ヘッダ付加ステップでヘッダが付加された送信データを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成する符号化ステップと、
    を含む、符号化方法。
  11. 送信データに対してデータの先頭位置を示すヘッダを付加するヘッダ付加ステップと、
    前記ヘッダの区間と前記送信データの区間とで符号化周期を変更しつつ、前記ヘッダ付加ステップでヘッダが付加された送信データを所定の符号化方式で符号化し、互いに異なる第1及び第2のビット値で表現された符号化データを生成する符号化ステップと、
    前記符号化ステップで生成された符号化データを送信する送信ステップと、
    前記送信ステップで送信された符号化データを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信された符号化データから前記所定の符号化方式における符号則違反を検出する符号則違反検出ステップと、
    前記符号則違反検出ステップで検出された符号則違反の位置に基づいて前記ヘッダの位置を検出するヘッダ検出ステップと、
    を含む、フレーム同期方法。
JP2009120712A 2009-05-19 2009-05-19 情報処理装置、符号化方法、及びフレーム同期方法 Withdrawn JP2010272925A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009120712A JP2010272925A (ja) 2009-05-19 2009-05-19 情報処理装置、符号化方法、及びフレーム同期方法
KR1020100044091A KR20100124659A (ko) 2009-05-19 2010-05-11 정보 처리 장치, 부호화 방법 및 프레임 동기화 방법
EP10250904A EP2254296A2 (en) 2009-05-19 2010-05-11 DC-free, self-clocking, multilevel code
CN201010176360.9A CN101895371B (zh) 2009-05-19 2010-05-12 信息处理设备、编码方法和帧同步方法
US12/778,572 US8831112B2 (en) 2009-05-19 2010-05-12 Information processing apparatus, encoding method and frame synchronization method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009120712A JP2010272925A (ja) 2009-05-19 2009-05-19 情報処理装置、符号化方法、及びフレーム同期方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010272925A true JP2010272925A (ja) 2010-12-02

Family

ID=42358687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009120712A Withdrawn JP2010272925A (ja) 2009-05-19 2009-05-19 情報処理装置、符号化方法、及びフレーム同期方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8831112B2 (ja)
EP (1) EP2254296A2 (ja)
JP (1) JP2010272925A (ja)
KR (1) KR20100124659A (ja)
CN (1) CN101895371B (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010258985A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Sony Corp 信号処理装置、及び誤り訂正方法
US20110013078A1 (en) * 2009-07-15 2011-01-20 Hiroshi Shinozaki Head-separated camera device
WO2012073809A1 (ja) * 2010-12-02 2012-06-07 シャープ株式会社 データ伝送方法および表示装置
JP2012134848A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Sony Corp 信号処理装置、及び信号処理方法
JP2012138681A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Sony Corp データ入出力装置、情報処理装置、及びデータ入出力方法
KR101931566B1 (ko) * 2012-06-07 2018-12-21 삼성전자주식회사 인터페이스 회로, 이를 포함하는 인터페이스 시스템 및 인터페이싱 방법
CN103365814B (zh) * 2013-06-27 2016-08-17 深圳市汇顶科技股份有限公司 一种串行数据传输方法及其系统
US9525852B2 (en) * 2013-08-02 2016-12-20 General Electric Company Systems and methods for embedded imaging clocking
US9270415B2 (en) * 2014-02-03 2016-02-23 Valens Semiconductor Ltd. Encoding payloads according to data types while maintaining running disparity
US9614698B2 (en) * 2014-08-27 2017-04-04 Samsung Display Co., Ltd. Transmitter switching equalization for high speed links
KR101921119B1 (ko) 2016-07-19 2018-12-06 주식회사 지엠케이 비동기 디지털 통신 모듈
CN113260488A (zh) * 2019-02-01 2021-08-13 索尼集团公司 解码装置、解码方法和程序
CN113568850A (zh) * 2020-04-29 2021-10-29 杭州海康威视数字技术股份有限公司 数据传输方法、装置、电子设备及存储介质

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03109843A (ja) 1989-09-25 1991-05-09 Ricoh Co Ltd Oa機器間の信号伝送方法
US5742135A (en) * 1996-06-28 1998-04-21 Tandem Computers Incorporated System for maintaining polarity synchronization during AMI data transfer
US6295318B1 (en) * 1997-11-03 2001-09-25 Peter F. Wingard Method and system for increasing the data rate over twisted copper pairs and other bandwidth-limited dedicated communications facilities
JP4012907B2 (ja) * 2003-01-15 2007-11-28 富士通株式会社 非同期伝送方法及びその回路
JP2005175827A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信装置
JP4165587B2 (ja) * 2006-08-03 2008-10-15 ソニー株式会社 信号処理装置及び信号処理方法
JP2008148221A (ja) 2006-12-13 2008-06-26 Fujitsu Ltd シリアライザ・デシリアライザを用いた伝送装置
JP2009232406A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Fujitsu Ltd クロックインタフェース、クロック信号設定方法および通信装置
JP4548508B2 (ja) * 2008-04-23 2010-09-22 ソニー株式会社 情報処理装置、及び信号伝送方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8831112B2 (en) 2014-09-09
CN101895371B (zh) 2014-06-25
CN101895371A (zh) 2010-11-24
EP2254296A2 (en) 2010-11-24
KR20100124659A (ko) 2010-11-29
US20100296589A1 (en) 2010-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010272925A (ja) 情報処理装置、符号化方法、及びフレーム同期方法
JP2011041059A (ja) 符号化装置、情報処理装置、符号化方法、及びデータ伝送方法
JP4877312B2 (ja) 情報処理装置、及び全二重伝送方法
JP2011015071A (ja) 信号処理装置、情報処理装置、多値符号化方法、及びデータ伝送方法
JP4692610B2 (ja) 信号伝送システム、インターフェース装置、及び信号伝送方法
JP4548508B2 (ja) 情報処理装置、及び信号伝送方法
JP2010263496A (ja) 信号処理装置、及び誤り訂正方法
JP4666030B2 (ja) 情報処理装置、及び信号判定方法
JP5564896B2 (ja) 符号化装置、符号化方法、及びプログラム
JP4548526B2 (ja) 情報処理装置、信号処理方法、及び信号伝送方法
JP4586912B2 (ja) 情報処理装置、符号化方法、及び信号伝送方法
US8520765B2 (en) Information processing apparatus, signal transmission method and decoding method
JP2011103552A (ja) 情報処理装置、及び信号処理方法
JP4492734B2 (ja) 信号処理装置、信号処理システム、および信号処理方法
JP4569689B2 (ja) 情報処理装置、復号処理方法、及び信号伝送方法
JP2010268385A (ja) 信号処理装置、タイミング同期回路、信号処理方法、及びタイミング同期方法
JP2011101308A (ja) 信号処理装置、信号伝送方法、及びデータ復元方法
JP2010114636A (ja) 情報処理装置、及びモード切り替え方法
JP2011002957A (ja) 情報処理装置、データ多重装置、信号処理方法、及びデータ多重方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120807