JP2010272332A - 車両用灯具のインナレンズ取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造的に上部にフックを配置することができないインナレンズであっても、車両前方からの嵌め込みによってワンタッチで簡単に取り付けることができる車両用灯具のインナレンズ取付構造を提供すること。
【解決手段】ハウジング2とその開口部を覆うアウタレンズ3とで画成される灯室4内に、バルブ(光源)6と、リフレクタ7と、インナレンズ8と、該インナレンズ8を取付支持するエクステンションパネル9を収容して成るフロントコンビネーションランプ(車両用灯具)1のインナレンズ8の取付構造として、インナレンズ8の周面上部を除く複数箇所にフック11aを形成し、該インナレンズ8をエクステンションパネル9の開口部10に車両前方から嵌め込んでフック11aをエクステンションバネル9の開口部10に係合させることによってエクステンションパネル9に取り付ける。
【選択図】図1
【解決手段】ハウジング2とその開口部を覆うアウタレンズ3とで画成される灯室4内に、バルブ(光源)6と、リフレクタ7と、インナレンズ8と、該インナレンズ8を取付支持するエクステンションパネル9を収容して成るフロントコンビネーションランプ(車両用灯具)1のインナレンズ8の取付構造として、インナレンズ8の周面上部を除く複数箇所にフック11aを形成し、該インナレンズ8をエクステンションパネル9の開口部10に車両前方から嵌め込んでフック11aをエクステンションバネル9の開口部10に係合させることによってエクステンションパネル9に取り付ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、灯室内にインナレンズを備えた車両用灯具のインナレンズ取付構造に関するものである。
乗用車等の車両の前部左右には、ヘッドランプやターンランプ、ポジションランプ等を一体的に組み込んで成るフロントコンビネーションランプ等の車両用灯具が設置されるが、斯かる車両用灯具は、ハウジングとその開口部を覆うアウタレンズとで画成される灯室内に、光源と、該光源からの光を反射させるリフレクタと、該リフレクタによって反射された光を透過させるインナレンズと、該インナレンズを取付支持するエクステンションパネル等を収容して構成されている。
ところで、インナレンズを備える車両用灯具に関して、特許文献1には、インナレンズの取付作業性の向上と部品点数の削減を目的として、インナレンズをリフレクタに対してその光軸回りに回転スライドさせることによってインナレンズをリフレクタに取り付ける構造が提案されている。具体的には、インナレンズの上下2箇所に一対のフック部を形成する一方、リフレクタの周壁の前端部近傍における上下2箇所に突起部を形成し、インナレンズを光軸回りに回転スライドさせることによって各フック部と各突起部とをフック係合させる取付構造が提案されている。
ところで、例えばポジションランプをエクステンションパネルの上端部に形成された開口部に嵌め込んで固定する構造を採用する車両用灯具にあっては、エクステンションパネルを樹脂によって射出成形する際に薄肉の上面にはヒケが発生するため、この上面にフック係合部を配置することができず、従って、斯かる車両用灯具に特許文献1において提案された取付構造をそのまま採用することができないという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、構造的に上部にフックを配置することができないインナレンズであっても、車両前方からの嵌め込みによってワンタッチで簡単に取り付けることができる車両用灯具のインナレンズ取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ハウジングとその開口部を覆うアウタレンズとで画成される灯室内に、光源と、該光源からの光を反射させるリフレクタと、該リフレクタによって反射された光を透過させるインナレンズと、該インナレンズを取付支持するエクステンションパネルを収容して成る車両用灯具のインナレンズ取付構造として、前記インナレンズの周面上部を除く複数箇所にフックを形成し、該インナレンズを前記エクステンションパネルの開口部に車両前方から嵌め込んで前記フックをエクステンションバネルの開口部に係合させることによってエクステンションパネルに取り付けるようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記インナレンズの周面下部と左右の計3箇所に前記フックを形成したことを特徴とする。
本発明によれば、インナレンズの周面上部を除く複数箇所にフックを形成し、該インナレンズをエクステンションパネルの開口部に車両前方又は後方から嵌め込んで前記フックをエクステンションバネルの開口部に係合させることによってエクステンションパネルに取り付ける構造を採用したため、構造的に上部にフックを配置することができないインナレンズであっても、これを車両前方からの嵌め込みによってエクステンションパネルにワンタッチで簡単に取り付けることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るインナレンズ取付構造を備えた車両用灯具の部分側断面図であり、図示の車両用灯具1は車体前部の左右に取り付けられるフロントコンビネーションランプであって、該フロントコンビネーションランプ1のハウジング2とその前面開口部を覆う透明なアウタレンズ3によって画成された灯室4内には、不図示のヘッドランプやターンランプ、ポジションランプ5等が収納されている。
上記ポジションランプ5は、灯室4内の最上部に設置されており、光源であるバルブ6と、該バルブ6からの光を反射させて車両前方(図1の左方)へと照射するリフレクタ7と、該リフレクタ7によって反射した光を透過させるインナレンズ8を備えており、インナレンズ8はエクステンションパネル9の上端部に前方に向かって開口する円孔状の開口部10の周面にフック係合方式によって取り付けられている。
ここで、インナレンズ8のエクステンションパネル9への取付構造の詳細を図2〜図7に基づいて説明する。
図2はフロントコンビネーションランプの灯体の斜視図、図3は同灯体の正面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は図3のB−B線断面図、図6はインナレンズの側面図、図7は同インナレンズの平面図である。
前記エクステンションパネル9は樹脂の射出成形品であって、その車幅方向上端中央に形成された円孔状の開口部10の上壁は薄肉であって、成形時にヒケが発生し易いことから、この部分にインナレンズ8を取り付けるためのフック係合部を形成することができないことは前述の通りである。
そこで、本実施の形態では、インナレンズ8の周面上部を除く複数箇所、具体的には、図6及び図7に示すように周面下部と左右の計3箇所にフック11a,11b,11cを車両後方に向けて一体に突設するとともに、図4及び図5に示すように、エクステンションパネル9の開口部10の内周面に突起12を形成し、インナレンズ8をエクステンションパネル9の開口部10に車両前方から嵌め込んでこれをエクステンションパネル9に取り付ける構造を採用した。ここで、下部に位置するフック11aは、左右のフック11b,11cに比べて長く構成されているため、嵌め込み前は位置決めとして機能し、嵌め込み中は最初に固定されるために位置ずれを防止するガイドとして機能する。
而して、上述のようにインナレンズ8をエクステンションパネル9の開口部10に車両前方から嵌め込むと、図4及び図5に示すように、該インナレンズ8の周面下部と左右の計3箇所に形成されたフック11a〜11cがエクステンションパネル9の開口部10の内周面に形成された突起12に係合するため、インナレンズ8がエクステンションパネル9に確実に取り付けられ、車両の振動等によってもインナレンズ8がエクステンションパネル9から脱落することがない。
以上のように、本実施の形態では、インナレンズ8の周面上部を除く下部と左右の計3箇所にフック11a〜11cをそれぞれ形成し、該インナレンズ8をエクステンションパネル9の開口部10に車両前方から嵌め込んでフック11a〜11cをエクステンションバネル9の開口部10に形成された突起12に係合させることによって、インナレンズ8をエクステンションパネル9に取り付ける構造を採用したため、構造的に上部にフックを配置することができないインナレンズ8であっても、これを車両前方から嵌め込むことによってエクステンションパネル9にワンタッチで簡単に取り付けることができるという効果が得られる。
尚、以上の実施の形態では、本発明を特にフロントコンビネーションランプのポジションランプに設けられたインナレンズの取付構造に対して適用した形態について説明したが、本発明は、リヤコンビネンションランプを含む他の任意の車両用灯具のインナレンズの取付構造に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 フロントコンビネーションランプ(車両用灯具)
2 ハウジング
3 アウタレンズ
4 灯室
5 ポジションランプ
6 バルブ(光源)
7 リフレクタ
8 インナレンズ
9 エクステンションパネル
10 エクステンションパネルの開口部
11a〜11c インナレンズのフック
12 エクステンションパネルの突起
2 ハウジング
3 アウタレンズ
4 灯室
5 ポジションランプ
6 バルブ(光源)
7 リフレクタ
8 インナレンズ
9 エクステンションパネル
10 エクステンションパネルの開口部
11a〜11c インナレンズのフック
12 エクステンションパネルの突起
Claims (2)
- ハウジングとその開口部を覆うアウタレンズとで画成される灯室内に、光源と、該光源からの光を反射させるリフレクタと、該リフレクタによって反射された光を透過させるインナレンズと、該インナレンズを取付支持するエクステンションパネルを収容して成る車両用灯具のインナレンズ取付構造であって、
前記インナレンズの周面上部を除く複数箇所にフックを形成し、該インナレンズを前記エクステンションパネルの開口部に車両前方から嵌め込んで前記フックをエクステンションバネルの開口部に係合させることによってエクステンションパネルに取り付けるようにしたことを特徴とする車両用灯具のインナレンズ取付構造。 - 前記インナレンズの周面下部と左右の計3箇所に前記フックを形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具のインナレンズ取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009122715A JP2010272332A (ja) | 2009-05-21 | 2009-05-21 | 車両用灯具のインナレンズ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009122715A JP2010272332A (ja) | 2009-05-21 | 2009-05-21 | 車両用灯具のインナレンズ取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010272332A true JP2010272332A (ja) | 2010-12-02 |
Family
ID=43420198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009122715A Pending JP2010272332A (ja) | 2009-05-21 | 2009-05-21 | 車両用灯具のインナレンズ取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010272332A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012169043A (ja) * | 2011-02-10 | 2012-09-06 | Stanley Electric Co Ltd | 車両用灯具 |
JP2014084909A (ja) * | 2012-10-22 | 2014-05-12 | Stanley Electric Co Ltd | 意匠部品の固定構造及び車両用灯具 |
-
2009
- 2009-05-21 JP JP2009122715A patent/JP2010272332A/ja active Pending
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