JP2010272216A - マイクロ波処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱動作に伴う反射電力の増加による加熱効率の低下を防止し、冷凍物の解凍を実現すること。
【解決手段】発振部2、電力増幅部3、被加熱物8を収納する加熱室4、加熱室4の壁面に配置されマイクロ波発生部の出力が伝送されそのマイクロ波を加熱室4内に放射供給する給電部5、給電部5から電力増幅部3に反射される電力を検出する電力検出部6を備え、反射電力が増加すると加熱周波数の選択動作を再度実行する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子を用いて構成したマイクロ波発生部を備えたマイクロ波処理装置に関するものである。
従来から、マイクロ波発生装置として一般的に用いられるマグネトロンに代えて、半導体素子を用いたマイクロ波発生装置が提案されてきた。このような半導体素子を用いたマイクロ波発生装置によれば、小型で安価な構成でマイクロ波の周波数を容易に調整することができる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の高周波加熱装置においては、所定の周波数帯域でマイクロ波の周波数が掃引され、反射電力が最小値を示すときのマイクロ波の周波数が記憶される。記憶された周波数のマイクロ波が加熱室内のアンテナから放射され、対象物が加熱されることにより、電力変換効率が向上する。
特開昭56−96486号公報
加熱室内に供給されるマイクロ波電力が被加熱物に100%吸収されると、加熱室からの反射電力は0Wになるが、被加熱物の種類、形状、量、載置位置により被加熱物を含む加熱室の電気的特性が決定され、マイクロ波発生部の出力インピーダンスと加熱室のインピーダンスとに基づいて、加熱室側からマイクロ波発生部側に伝送する反射電力が生じる。
この特性は周波数によっても変化し、最も効率よくマイクロ波を吸収させられる周波数は載置された被加熱物によって変化する。このため加熱効率を向上させるためには最も適した周波数で加熱動作することが求められる。
また、半導体素子は放熱部材が接触した状態で用いられる。反射電力により半導体素子が発熱した場合、放熱部材により放熱が行われる。
特に複数の給電部からマイクロ波を照射する場合、それぞれの給電部と被加熱物との位置関係が異なるため、周波数掃引時における反射電力の特性は各々異なった特性を示す。このため、加熱効率を向上させるためには各々の給電部における反射電力の特性から加熱効率を改善できる条件の選択が必要となる。
被加熱物が冷凍の状態である場合、加熱動作によって解凍が進行し被加熱物が部分的に解凍された状態になると、氷と水ではマイクロ波に対するインピーダンスが大きく異なるため、給電部からみた加熱室のインピーダンスが大きく変化してしまい、マイクロ波を効率よく被加熱物に吸収させられる周波数が異なる。このため、冷凍状態で選択した周波数で加熱動作を継続すると反射電力が増加し、電力増幅部の発熱量が増加するとともに、加熱の効率も悪化する可能性がある。
本発明の目的は、反射電力によるマイクロ波発生装置の破損を防止し、冷凍された被加
熱部の加熱を高い加熱効率で実現できるマイクロ波処理装置およびマイクロ波処理方法を提供することである。
前記従来の課題を解決するために、本発明のマイクロ波処理装置は、被加熱物を収容する加熱室と、発振部と、前記発振部の出力を電力増幅する電力増幅部と、前記電力増幅部の出力を前記加熱室に供給する給電部と、前記給電部から前記電力増幅部に反射する電力および前記電力増幅部から前記給電部に供給される入射電力を検出する電力検出部と、前記発振部の発振周波数と前記電力増幅部を制御する制御部とを備え、前記給電部は前記加熱室を構成する壁面に配置するとともに、前記制御部は加熱動作開始前に前記電力増幅部を低出力で動作させ、所定の周波数範囲において前記発振部の発振周波数を変化させて前記電力検出部によって検出される反射電力が最小となる条件を探索し、前記探索した条件で加熱動作へ移行する構成とするとともに前記制御部は加熱動作と加熱動作停止とを繰り返し、加熱動作停止中に前記探索動作を行って加熱周波数を再設定し、加熱動作に移行する構成としたものである。
これによって、加熱動作前の周波数掃引動作によって最小反射電力の動作条件を選択し、加熱動作へ移行するので、過大な反射電力によるマイクロ波発生部の破損を防止できると共に高い加熱効率を実現することができる。
本発明のマイクロ波処理装置によれば、周波数掃引動作によって反射電力が最小となる動作条件を探索できるので、過大な反射電力によるマイクロ波発生部の破損を防止できるとともに、高い加熱効率を実現することができる。
本発明の実施の形態1におけるマイクロ波処理装置の構成図 電力検出部6が検出した反射電力の周波数特性図をグラフ化した一例を示す図 本発明の実施の形態2におけるマイクロ波処理装置の構成図
第1の発明は、被加熱物を収容する加熱室と、発振部と、前記発振部の出力を電力増幅する電力増幅部と、前記電力増幅部の出力を前記加熱室に供給する給電部と、前記給電部から前記電力増幅部に反射する電力および前記電力増幅部から前記給電部に供給される入射電力を検出する電力検出部と、前記発振部の発振周波数と前記電力増幅部を制御する制御部とを備え、前記給電部は前記加熱室を構成する壁面に配置するとともに、前記制御部は加熱動作開始前に前記電力増幅部を低出力で動作させ、所定の周波数範囲において前記発振部の発振周波数を変化させて前記電力検出部によって検出される反射電力が最小となる条件を探索し、前記探索した条件で加熱動作へ移行する構成とするとともに前記制御部は加熱動作と加熱動作停止とを繰り返し、加熱動作停止中に前記探索動作を行って加熱周波数を再設定し、加熱動作に移行するものである。
これにより、加熱動作前に周波数掃引動作によって反射電力が最小となる動作条件を探索できるので、加熱動作によって電力増幅器に過大な反射電力が反射されることを未然に防止して、反射電力による発熱により電力増幅器が損傷するのを防ぎ、高効率な加熱動作を実現できる。
また、被加熱物の解凍によって加熱室のインピーダンスが大きく異なった場合でも、加熱動作停止中に再度最適な過熱周波数の設定を行うので、被加熱物の状態に依存せず、常
に高効率な加熱動作を実現することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、制御部によって繰り返される加熱動作と加熱動作停止は所定の時間比によって定めるものである。これにより、加熱動作前に周波数掃引動作によって反射電力が最小となる動作条件を探索できるので、加熱動作によって電力増幅器に過大な反射電力が反射されることを未然に防止して、反射電力による発熱によって電力増幅器が損傷するのを防ぎ、高効率な加熱動作を実現できる。
また、被加熱物の解凍によって加熱室のインピーダンスが大きく異なった場合でも、加熱動作停止中に再度最適な過熱周波数の設定を行うので、被加熱物の状態に依存せず、常に高効率な加熱動作を実現することができる。
第3の発明は、特に第1の発明において、制御部によって繰り返される加熱動作と加熱停止動作は電力検出部によって検出される反射電力が所定値以上となったときに加熱動作を停止するものである。
これにより、給電部の反射電力が極端に大きな条件を排除して反射電力が小さくなる動作条件を選択できるので、加熱動作によって電力増幅器に過大な反射電力が反射されることを未然に防止して、反射電力による発熱によって電力増幅器が損傷するのを防ぎ、高効率な加熱動作を実現できる。
また、被加熱物の解凍によって加熱室のインピーダンスが大きく異なった場合でも、加熱動作停止中に再度最適な過熱周波数の設定を行うので、被加熱物の状態に依存せず、常に高効率な加熱動作を実現することができる。
第4の発明は、特に第3の発明において、所定の時間内に電力検出部によって検出される反射電力が所定値以上にならなった場合、あらかじめ定めた時間加熱動作を一旦停止する構成とするものである。
これにより、給電部の反射電力が極端に大きな条件を排除して反射電力が小さくなる動作条件を選択できるので、加熱動作によって電力増幅器に過大な反射電力が反射されることを未然に防止でき、反射電力による発熱によって電力増幅器が損傷するのを防ぎ、高効率な加熱動作を実現できる。
また、被加熱物の解凍によって加熱室のインピーダンスが大きく異なった場合でも、加熱動作停止中に再度最適な過熱周波数の設定を行うので、被加熱物の状態に依存せず、常に高効率な加熱動作を実現することができる。
第5の発明は、被加熱物を収容する加熱室と、発振部と、前記発振部の出力を複数に分配する電力分配部と、前記電力分配部の出力を各々電力増幅する複数の電力増幅部と、前記複数の電力増幅部の出力を前記加熱室に供給する複数の給電部と、前記複数の給電部から前記複数の電力増幅部に反射する電力および前記複数の電力増幅部から前記複数の給電部に供給される入射電力を検出する複数の電力検出部と、前記発振部の発振周波数と前記複数の電力増幅部を制御する制御部とを備え、前記複数の給電部は前記加熱室を構成する壁面に配置するとともに、前記制御部は加熱動作開始前に前記複数の電力増幅部を低出力で動作させ、所定の周波数範囲において前記発振部の発振周波数を変化させて前記電力検出部によって検出される反射電力が最小となる条件を探索し、前記探索した条件で加熱動作へ移行するとともに、前記制御部は加熱動作と加熱動作停止とを繰り返し、加熱動作停止中に前記探索動作を行って加熱周波数を再設定し、加熱動作に移行する構成とするものである。
これにより、加熱動作前に周波数掃引動作によって反射電力が最小となる動作条件を探索できるので、加熱動作によって電力増幅器に過大な反射電力が反射されることを未然に防止して、反射電力による発熱により電力増幅器が損傷するのを防ぎ、高効率な加熱動作を実現する。
また、被加熱物の解凍によって加熱室のインピーダンスが大きく異なった場合でも、加熱動作停止中に再度最適な過熱周波数の設定を行うので、被加熱物の状態に依存せず、常に高効率な加熱動作を実現することができる。
第6の発明は、特に第5の発明において、電力分配部のいずれか一方の出力に挿入され前記電力分配部が出力するマイクロ波の位相差を制御する位相制御部を設け、加熱動作中は前記位相制御部によって電力増幅部に入力されるマイクロ波の位相差を制御するものである。
これにより、給電部の反射電力が極端に大きな条件を排除して反射電力が小さくなる動作条件を選択できるので、加熱動作によって電力増幅器に過大な反射電力が反射されることを未然に防止して、反射電力による発熱によって電力増幅器が損傷するのを防ぎ、高効率な加熱動作を実現できる。
また、被加熱物の解凍によって加熱室のインピーダンスが大きく異なった場合でも、加熱動作停止中に再度最適な過熱周波数の設定を行うので、被加熱物の状態に依存せず、常に高効率な加熱動作を実現することができる。
第7の発明は、特に第5または第6の発明において、制御部によって繰り返される加熱動作と加熱動作停止は所定の時間比によって定めるものである。
これにより、給電部の反射電力が極端に大きな条件を排除して反射電力が小さくなる動作条件を選択できるので、加熱動作によって電力増幅器に過大な反射電力が反射されることを未然に防止して、反射電力による発熱によって電力増幅器が損傷するのを防ぎ、高効率な加熱動作を実現できる。
また、被加熱物の解凍によって加熱室のインピーダンスが大きく異なった場合でも、加熱動作停止中に再度最適な過熱周波数の設定を行うので、被加熱物の状態に依存せず、常に高効率な加熱動作を実現することができる。
第8の発明は、特に第5または第6の発明において、制御部によって繰り返される加熱動作と加熱停止動作は電力検出部によって検出される反射電力が所定値以上となったときに加熱動作を停止する構成とするものである。
これにより、加熱動作前に周波数掃引動作によって反射電力が最小となる動作条件を探索できるので、加熱動作によって電力増幅器に過大な反射電力が反射されることを未然に防止して、反射電力による発熱によって電力増幅器が損傷するのを防ぎ、高効率な加熱動作を実現できる。
また、被加熱物の解凍によって加熱室のインピーダンスが大きく異なった場合でも、加熱動作停止中に再度最適な過熱周波数の設定を行うので、被加熱物の状態に依存せず、常に高効率な加熱動作を実現することができる。
第9の発明は、特に第8の発明において、所定の時間内に電力検出部によって検出され
る反射電力が所定値以上にならなった場合、あらかじめ定めた時間加熱動作を一旦停止するものである。
これにより、加熱動作前に周波数掃引動作によって反射電力が最小となる動作条件を探索できるので、加熱動作によって電力増幅器に過大な反射電力が反射されることを未然に防止して、反射電力による発熱によって電力増幅器が損傷するのを防ぎ、高効率な加熱動作を実現できる。
また、被加熱物の解凍によって加熱室のインピーダンスが大きく異なった場合でも加熱動作停止中に再度最適な過熱周波数の設定を行うので、被加熱物の状態に依存せず、常に高効率な加熱動作を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるマイクロ波処理装置の構成図である。
図1において、マイクロ波発生部1は、半導体素子を用いて構成した発振部2と、発振部2の出力を電力増幅する半導体素子を用いて構成した電力増幅部3と、電力増幅部3によって増幅されたマイクロ波出力を加熱室4内に放射する給電部5と、電力増幅部3と給電部5を接続するマイクロ波伝送路に挿入され給電部5から電力増幅部3へ反射する電力および電力増幅部3から給電部5へ供給される入射電力を検出する電力検出部6と、電力検出部6によって検出された入射電力および反射電力によってマイクロ波発生部1を制御する制御部7とで構成されている。
また、本実施の形態におけるマイクロ波処理装置は、被加熱物8を収納する略直方体構造からなる加熱室4を有し、加熱室4は、金属材料からなる左壁面、右壁面、底壁面、上壁面、奥壁面および被加熱物8を収納するために開閉する開閉扉(不図示)と、被加熱物8を載置する載置台9から構成され、供給されるマイクロ波を内部に閉じ込めるように構成されている。
そして、マイクロ波発生部1の出力が伝送され、そのマイクロ波を加熱室4内に放射供給する給電部5が加熱室4を構成する壁面に配置されている。本実施の形態では、給電部5は加熱室4の底面に配置した図を示しているが、この給電部の配置は本実施の形態に拘束されるものではなく、加熱室4を構成するいずれかの壁面に配置してもかまわない。
電力増幅部3は、低誘電損失材料から構成した誘電体基板の片面に形成した導電体パターンにて回路を構成し、増幅素子である半導体素子を良好に動作させるべく各半導体素子の入力側と出力側にそれぞれ整合回路を配している。
各々の機能ブロックを接続するマイクロ波伝送路は、誘電体基板の片面に設けた導電体パターンによって、特性インピーダンスが略50Ωの伝送回路を形成している。
また、電力検出部6は、加熱室4側から電力増幅部3側に伝送するいわゆる反射波の電力および電力増幅部3側から加熱室4側に伝送するいわゆる入射電力を抽出するものであり、電力結合度をたとえば約−40dBとし、反射電力および入射電力の約1/10000の電力量を抽出する。
この電力信号はそれぞれ、検波ダイオード(不図示)で整流化し、コンデンサ(不図示
)で平滑処理し、その出力信号を制御部7に入力させている。
制御部7は、使用者が直接入力する被加熱物8の加熱条件あるいは加熱中に被加熱物8の加熱状態から得られる加熱情報と電力検出部6よりの検知情報とに基づいて、マイクロ波発生部1の構成要素である発振部2と電力増幅部3のそれぞれに供給する駆動電力を制御し、加熱室4内に収納された被加熱物8を最適に加熱する。
また、マイクロ波発生部1には、主に電力増幅部3に備えた半導体素子の発熱を放熱させる放熱手段(不図示)を配する。
以上のように構成されたマイクロ波処理装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、被加熱物8を加熱室4に収納し、その加熱条件を操作部(不図示)から入力し、加熱開始キーを押す。加熱開始信号を受けた制御部7の制御出力信号によりマイクロ波発生部1が動作を開始する。制御部7は、駆動電源(不図示)を動作させて発振部2に電力を供給する。この時、発振部2の初期の発振周波数は、たとえば2400MHzに設定する電圧信号を供給し、発振が開始する。
発振部2を動作させると、以降、駆動電源を制御して電力増幅部3を動作させる。
マイクロ波電力信号は、電力増幅部3、電力検出部6を経て給電部5に出力され加熱室4内に放射される。このときの電力増幅部3の出力電力はそれぞれ100W未満、たとえば50Wのマイクロ波電力を出力する。
加熱室4内に供給されるマイクロ波電力が被加熱物8に100%吸収されると、加熱室4からの反射電力は0Wになるが、被加熱物8の種類、形状、量、載置位置が被加熱物を含む加熱室4の電気的特性を決定し、給電部5の出力インピーダンスと加熱室4のインピーダンスとに基づいて、加熱室4側から給電部5側に伝送する反射電力が生じる。
電力検出部6は、マイクロ波発生部1側に伝送する反射電力を検出し、その反射電力量に比例した信号を検出するものであり、その検出信号を受けた制御部7は、反射電力が極小値となる発振周波数の選択を行う。
この周波数の選択に対して、制御部7は、発振部2の発振周波数を初期の2400MHzから例えば1MHzピッチで高い周波数側に変化させ、周波数可変範囲の上限である2500MHzに到達する。
この操作を行うことで、制御部7は発振部2の発振周波数に対する反射電力の配列を得ることができる。図2は電力検出部6が検出した反射電力の周波数特性図をグラフ化した一例を示す図である。
制御部7は、この反射電力が最も小さくなる発振部2の発振周波数の条件(動作周波数は図中のf_opt)で制御するとともに、発振出力を入力された加熱条件に対応した出力が得られるように制御する。これにより、電力増幅部3は所定のマイクロ波電力を出力する。そして、その出力は給電部5に伝送され加熱室4内に放射される。
このように、反射電力が最小である条件を求めることによって、所定の電力を出力する加熱動作時における反射電力を小さくして加熱動作することができるため、効率的に被加熱物にマイクロ波のエネルギーを吸収させることができ加熱時間を短縮することができる
ようになる。
また、制御部7は加熱動作中の反射電力の変化も時々刻々計測している。特に、被加熱物8が冷凍食品のような冷凍状態にあった場合、加熱開始前には被加熱物8中の水分は氷の状態になっている。マイクロ波を照射して加熱動作をすることによって、被加熱物8中の氷が融解し水の状態に遷移する。
マイクロ波に対する氷と水のインピーダンスを鑑みると、氷に対して水の方がインピーダンスは非常に大きいので、被加熱物8が冷凍された状態で測定した加熱室4のインピーダンスの周波数特性と、加熱が進行し被加熱物8が融解し始めた状態での加熱室4のインピーダンスの周波数特性とは大きく異なることが予想される。このため、加熱動作の進行に伴って電力検出部6によって検出される反射電力が大きく変化する。
したがって、加熱動作中の反射電力が大きくなり、高効率での加熱動作を維持できなくなってしまうが、本実施の形態によれば、電力検出部6によって検出される反射電力が、所定の閾値を超えると一旦加熱動作を中断し、前述の周波数選択動作をするので、再び最適な加熱動作の周波数を選択しなおすことができ、常に高効率にマイクロ波を供給することが可能になる。
また、加熱動作をいったん中断するタイミングは上述のように電力検出部6によって検出される反射電力の増加によって判断してもよいし、制御部7において所定の時間加熱動作をした後に加熱動作を中断し、周波数特性を再度測定するようにしてもよい。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2におけるマイクロ波処理装置の構成図である。
実施の形態1との相違点は、発振部2の出力を電力分配部10によって複数に分配し、一方の出力に位相制御部11を設けお互いのマイクロ波の位相差を制御できるように構成するとともに、電力増幅部、給電部、電力検出部を複数設けた点である。すなわち、本実施の形態は、電力増幅部31、32と、給電部51、52と、電力検出部61、62とを有する。
加熱動作前に加熱周波数を選択する動作については、前述の実施の形態1と同様であるので、ここでは詳細な説明については割愛する。
本実施の形態においては、位相制御部11によって給電部5から放射されるマイクロ波の位相差を制御することができるので、加熱室4内でマイクロ波が干渉する位置を変化させることができ、電界が強くなる位置を変えることができるので、被加熱物8を強く加熱する位置を変えることができる。このため、加熱の仕上がり具合を均一に仕上げることができるという効果を奏することができる。
以上のように、本発明にかかるマイクロ波処理装置によれば、加熱前に低出力で反射電力が小さくなる動作周波数条件を検索する動作をするので、加熱効率のよいマイクロ波処理装置とすることができる。したがって、電子レンジで代表されるような誘電加熱を利用した加熱装置や生ゴミ処理機、あるいは半導体製造装置であるプラズマ電源のマイクロ波電源などの用途に適用できる。
1 マイクロ波発生部
2 発振部
3、31、32 電力増幅部
4 加熱室
5、51、52 給電部
6、61、62 電力検出部
7 制御部
8 被加熱物
9 載置台
10 電力分配部
11 位相制御部

Claims (9)

  1. 被加熱物を収容する加熱室と、発振部と、前記発振部の出力を電力増幅する電力増幅部と、前記電力増幅部の出力を前記加熱室に供給する給電部と、前記給電部から前記電力増幅部に反射する電力および前記電力増幅部から前記給電部に供給される入射電力を検出する電力検出部と、前記発振部の発振周波数と前記電力増幅部を制御する制御部とを備え、前記給電部は前記加熱室を構成する壁面に配置するとともに、前記制御部は加熱動作開始前に前記電力増幅部を低出力で動作させ、所定の周波数範囲において前記発振部の発振周波数を変化させて前記電力検出部によって検出される反射電力が最小となる条件を探索し、前記探索した条件で加熱動作へ移行する構成とするとともに前記制御部は加熱動作と加熱動作停止とを繰り返し、加熱動作停止中に前記探索動作を行って加熱周波数を再設定し、加熱動作に移行する構成としたマイクロ波処理装置。
  2. 制御部によって繰り返される加熱動作と加熱動作停止は所定の時間比によって定めた請求項1に記載のマイクロ波処理装置。
  3. 制御部によって繰り返される加熱動作と加熱停止動作は電力検出部によって検出される反射電力が所定値以上となったときに加熱動作を停止する構成とした請求項1に記載のマイクロ波処理装置。
  4. 所定の時間内に電力検出部によって検出される反射電力が所定値以上にならなった場合、あらかじめ定めた時間加熱動作を一旦停止する構成とした請求項3に記載のマイクロ波処理装置。
  5. 被加熱物を収容する加熱室と、発振部と、前記発振部の出力を複数に分配する電力分配部と、前記電力分配部の出力を各々電力増幅する複数の電力増幅部と、前記複数の電力増幅部の出力を前記加熱室に供給する複数の給電部と、前記複数の給電部から前記複数の電力増幅部に反射する電力および前記複数の電力増幅部から前記複数の給電部に供給される入射電力を検出する複数の電力検出部と、前記発振部の発振周波数と前記複数の電力増幅部を制御する制御部とを備え、前記複数の給電部は前記加熱室を構成する壁面に配置するとともに、前記制御部は加熱動作開始前に前記複数の電力増幅部を低出力で動作させ、所定の周波数範囲において前記発振部の発振周波数を変化させて前記電力検出部によって検出される反射電力が最小となる条件を探索し、前記探索した条件で加熱動作へ移行するとともに、前記制御部は加熱動作と加熱動作停止とを繰り返し、加熱動作停止中に前記探索動作を行って加熱周波数を再設定し、加熱動作に移行する構成としたマイクロ波処理装置。
  6. 電力分配部のいずれか一方の出力に挿入され前記電力分配部が出力するマイクロ波の位相差を制御する位相制御部を設け、加熱動作中は前記位相制御部によって電力増幅部に入力されるマイクロ波の位相差を制御する構成とした請求項5に記載のマイクロ波処理装置。
  7. 制御部によって繰り返される加熱動作と加熱動作停止は所定の時間比によって定めた請求項5または6に記載のマイクロ波処理装置。
  8. 制御部によって繰り返される加熱動作と加熱停止動作は電力検出部によって検出される反射電力が所定値以上となったときに加熱動作を停止する構成とした請求項5また6に記載のマイクロ波処理装置。
  9. 所定の時間内に電力検出部によって検出される反射電力が所定値以上にならなった場合、あらかじめ定めた時間加熱動作を一旦停止する構成とした請求項8に記載のマイクロ波処理装置。
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